都道府県別の地震被害データに基づく被害地震発生の時空間パターンの同定

下田渉,川方裕則,林春男(地域安全学会論文集No.4,pp.105-112,2002.11)


研究の目的
本研究は、これからの防災対策を考える上で重要となる地震被害の時空間発生パターンを、歴史上の地震被害データから明らかにすることを目的にしたものです。

被害地震の定義
被害地震は、「複数の死者または複数の全壊家屋が発生した地震」という「日本の地震活動」(総理府地震調査研究推進本部 地震調査委員会編、総理府サイトへのリンクです。新しいウィンドウが開きます。の定義を踏襲しました。

被害地震データ
地震被害データは、「日本の地震活動」総理府サイトへのリンクです。新しいウィンドウが開きます。に掲載されている「被害を及ぼした主な地震の表」を元にし、2000年10月6日鳥取県西部地震(鳥取・島根・岡山県に被害発生)と、2001年3月24日芸予地震(広島・山口・愛媛県に被害発生)の2つの地震を加えました。その結果、全被害地震は679年から2001年までの246回となりました。

日本の被害地震の時空間分布(アニメーション)
被害地震データを元に、これまでに起こった地震の震源と、その地震によって被害が発生した都道府県を示すアニメーション(AVIフォーマット)を作成しました。
・再生には、RealOnePlayerWindows Media Playerをお使いください。Macintoshユーザの方は、お手数ですが、DivX Doctor II等でQuick Time movie(*.mov)に変換いただければ見ることができるようです。
・マシンの性能によって高圧縮ファイルはうまく動作しない可能性があります。その場合は、低圧縮ファイルをご利用ください。


期間 画像の数/秒 容量 画像の数/秒 容量 所用時間
高圧縮 (IndeoR video5.10) 低圧縮 (Cinepk Codec by Radius)
679年〜2001年
(記録のある全年代)
526 MB553 MB4:38
10102:19
20201:09
30300:46
1600年〜2001年
(記録が増える
江戸以降)
59 MB518 MB1:33
10100:46
20200:23
30300:15
1868年〜2001年
(明治以降)
53 MB57 MB4:38
10102:19
20201:09
30300:46

これまでの都道府県別の地震被害
都道府県別に、いつ地震被害が発生したかを、南海地震を基準に表しました。
(図の見方)
は南海地震の発生年、は南海地震と東南海地震が同時期に発生した場合の発生年を表します。これらの南海トラフ沿いの巨大地震を基準に、その前後にいつ地震被害が発生したかを次のように表しました。
 死者 or 全壊のみ死者 and 全壊
津波なし
津波あり

地震被害発生パターン
本研究の成果を表す図です。南海トラフ沿いの巨大地震の影響が顕著な地域を赤系統で、影響が強くない地域を緑系統で色分けしました。近い将来必ず起こるとされる南海トラフ沿いの巨大地震に対しては、広い地域で対策が必要です。赤の地域は、被害発生パターンの異なる緑の地域から支援を受けることを検討できます。また、同じ色の地域は運命共同体として、対策を進めることも可能だと考えます。

発表論文(400KB)  発表資料(553KB)
本研究の内容は、地域安全学会に投稿し、論文集No.4(pp.105-112)に掲載されました。掲載済論文と発表資料のPDF版を公開いたします。


リンク集に戻る 下田渉 論文リスト に戻る 林研究室TOPに戻る