2.大雨:局地的、下関で1時間36ミリ JR運休や停電相次ぐ /山口,毎日新聞
RV=23.1 2007/07/03 17:00
キーワード:下関,雨水,福島
◇通勤、通学など各地で影響
2日明け方の局地的大雨で県内は下関市役所の雨水管が壊れて庁舎の一部が水浸しになり、萩市見島では県道脇ののり面が幅約3メートルにわたって崩れ一時片側通行となった。JRが徐行運転で一部運休したり、落雷による停電も相次ぎ、通勤、通学などにも影響が出た。
下関地方気象台によると、降り始めからの各地の降雨量(2日午後4時現在)は、下関市94ミリ▽防府市77ミリ▽宇部市74ミリ▽下松市73ミリ▽山口市54ミリで、特に下関市では午前3〜4時の1時間に36ミリを観測した。
この影響で、下関市役所の本庁舎は屋上の雨水を地上に排水する雨水管(直径15センチ)の接合部分から水があふれ、5〜7階や1階の北側が水浸しになった。
市管財課によると、災害警戒で出勤した職員が午前3時20分ごろ気付いた。想定以上の雨量が一気に流れ、7階の農林水産部長室内の接合部分から大量に漏れたらしい。
市役所職員は呼び出しを受け、早朝から出勤。一部フロアでは通常業務に取りかかれず、掃除や後片付けに追われた。
漏水元となった農林水産部長室の直下にある6階の公園緑地課では、乾燥するために廊下に並べられたファイルや書類は100点近くに上った。午前5時40分ごろ出勤した女性職員(27)は「まるで天井から雨が降り注いでいるようだった」。パソコン7台やファクスも水浸しになった。
地下1階の食堂や売店はたまった水の吸水作業で休業。点検で休止していたエレベーター2基のうち1基は正午すぎに復旧した。
JRは山陽線下関―新下関間など11区間の雨量計が午前2時過ぎから4時ごろにかけ規制値を超えたため、始発から徐行運転。JR西日本によると、運休は山陽線13本▽山口線2本▽宇部線5本▽山陰線8本――などに上った。最大の遅れは山陰線の2時間で、7路線の約9150人に影響した。
落雷などによる停電も相次いだ。中国電力山口支社によると、下松市2200戸▽下関市豊浦町1200戸▽周南市大津島900戸▽光市360戸――など計約5000戸が2日未明から最大約4時間半停電した。【新里啓一、福島祥、島田信幸】
〔山口東版〕
7月3日朝刊
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