2.九州大雨続く 指宿市で列車脱線,西日本新聞
RV=39.6 2007/07/05 10:07
キーワード:福岡,鹿児島,大分,指宿
活発な梅雨前線が停滞した影響で、九州では4日も局地的に強い雨が続いた。天気は5日には回復する見通しだが、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、福岡管区、鹿児島地方両気象台は土砂災害に注意を呼び掛けている。
3日午後11時45分ごろ、鹿児島県指宿市岩本のJR指宿枕崎線で、線路脇のがけが高さ、幅各約20メートルにわたって崩れ、通過中の鹿児島中央発山川行き普通列車(2両編成)が土砂に乗り上げ脱線した。乗客7人と男性運転士にけがはなかった。
JR九州鹿児島支社によると、運転士は「線路内に倒木を見つけ、急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。1両目が進行方向左側に1.5メートルほど脱線した。前面や側面の窓ガラス数枚が割れた。
現場区間は4日午後7時に復旧、運転を再開した。同線は、倒木などのため他の区間でその後も運休が続いたが、5日は全線で始発から平常運転する見通し。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は4日、調査官2人を現場に派遣した。
両気象台によると、鹿児島県枕崎市では2日の降り始めから4日午後2時までの総雨量が354ミリに達した。大分県の日田、豊後大野市、熊本県の菊池、阿蘇、山鹿各市などでも4日午前0時からの雨量が同日夕までに150ミリを超えた。
=2007/07/05付西日本新聞朝刊=
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