3.梅雨:7月に入り降雨集中 降水量、一気に平年並み /山口
,毎日新聞
RV=38.0 2007/07/05 16:01
キーワード:平年,梅雨入り,下関
梅雨前線が活発化した影響で、県内は7月に入って連日のように大雨となっている。梅雨入り後は少雨傾向が続き、一時は「空梅雨」ともささやかれたが、期間中の降水量が一気に平年並みになった。下関地方気象台は「地盤が緩んでいる地域もあり、土砂崩れなどに警戒を」と呼びかけている。
気象台によると、6月13日の梅雨入りから4日午後3時までの降水量は、(1)防府市296ミリ(平年同期比108%)(2)下松市295ミリ(100%)(3)岩国市玖珂294ミリ(95%)(4)同市長野山275ミリ(77%)(5)下関市鍋提(なべさげ)峠244ミリ(83%)――の順で、平年並みかやや少なめ。
ところが今月1日から4日午後3時までは、(1)防府市192ミリ(330%)(2)下関市183ミリ(309%)(3)下松市180ミリ(294%)(4)岩国市166ミリ(291%)(5)宇部市165ミリ(275%)――と軒並み平年の約3倍。トップの防府市は6割余りが7月以降に集中している。
県内は梅雨前線が九州南部へ南下する5日は晴れる見込みだが、6日以降は再び大雨になる可能性もある。梅雨明けは平年だと7月18日だが、今年は赤道付近の海面水温が平年に比べて低くなるラニーニャ現象が確認されており、「早まる可能性もある」という。【新里啓一】
〔山口版〕
7月5日朝刊
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