平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/07/19 00:00〜2007/07/20 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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2.集中豪雨、県内でも大きな被害 浸水730戸 ,産経新聞
RV=28.8 2007/07/19 07:51
キーワード:奈良,寺

 16日深夜から17日未明にかけて県内を見舞った集中豪雨は、各地で大きな被害をもたらした。県は17日夕までに、中部地域を中心とする8市5町村で計約730戸の浸水を確認。がけ崩れも5市5町村で約120カ所にのぼった。浸水地域では、住民らが片づけに追われ、臨時休業を余儀なくされる店舗も。住民らは「家の前が川のようになった」「こんなことは初めて」と話し、うんざりした様子だった。  奈良地方気象台によると、今回の豪雨は大気が急激に不安定になったことが原因。16日の降り始めから17日朝にかけての雨量は、葛城市129ミリ▽奈良市・針94ミリ▽田原本町90ミリ▽宇陀市大宇陀区89ミリ−などとなった。  県によると、浸水した家屋は、大和高田市や香芝市を中心に、床上72戸を含む計728戸に達した。がけ崩れは桜井市や宇陀市を中心に119カ所。宇陀市や明日香村、天川村では、民家の裏山や茶畑が崩れ、土砂が流入するなどの被害もあった。大淀町比曽の国史跡「比曽寺跡」にある世尊寺では、境内の石垣が高さ約2メートル、幅約4メートルにわたって崩落。町道に石が散乱し、通行止めの措置が取られた。  床上60戸を含む計330戸が浸水した大和高田市。多くの家屋が被害に遭った築山地区では、17日午前1時半ごろから水が道路にあふれ出し、夜明けごろには腰の高さにまで増えたという。水は同7時過ぎに引いたが、住民らは日中も、家財道具の手入れや掃除などの始末に追われた。  高齢者への配食サービスを行っている同地区の障害福祉サービス事業所「おかわり」の更谷真理所長は、「調理担当者が午前5時半ごろ作業所に来ると、室内は水浸しで、冷蔵庫の中にも水が入って野菜などが使えなくなった。配食用の弁当が作れなくなったので、別の弁当業者に頼んだ」と困惑した様子。  店内の商品の片づけに追われたたばこ店経営、竹中久博さん(71)は「雨の音が激しかったので目を覚ましたが、見ているうちに水が増えていった。こんなことは初めて」と振り返った。  また、近くの中尾義冨さん(75)は「家の前の道路に水があふれて、川のようになった。知り合いが土嚢(どのう)を運んでくれたので、家の前に置いた。それでも玄関まで水が入ってきた」と話していた。


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