平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/07/23 00:00〜2007/07/24 00:00

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3.亀裂の監視態勢必要 「通行規制が現実的」白石・地滑り,河北新報
RV=22.9 2007/07/23 06:12
キーワード:地滑り,示す

 宮城県白石市小原の市道が崩落した地滑りで、独立行政法人土木研究所(茨城県つくば市)の藤沢和範上席研究員らは22日、現地を調査した。まず亀裂などへの監視態勢を整え、地滑りを防ぐ対応策を講じる必要があるとの認識を示した。  藤沢氏は「移動距離が数十メートルとかなり大きな地滑りだった。雨が降れば今後も若干の変動はあるが、全体として収束に向かい安定している」と述べた。路面の亀裂など兆候があったことから、元来バランスを崩していたところに大雨が降り、表層の凝灰岩が滑り落ちた可能性が高いという。  当面の対応として(1)草刈りや流木伐採により周囲の亀裂の有無を確認(2)地盤伸縮計の設置で監視態勢を整える(3)梅雨明け後にボーリング調査を行い、大きめの井戸を掘削して地下水を抜く―ことが必要と述べた。  下部を流れる沢の下流にせきを築いて土砂をため、地滑りに対する抵抗力とする案も示した。県土木部は、藤沢研究員らの助言に基づき調査を始める。  市道復旧の費用は「地滑りを完全に止める高い安全性を確保するなら工期2年、工費10億円以上」と私見を述べた。通行量が多くはないため、実際には予兆を見逃さない態勢を取り、大雨や雪解けの際に通行規制する方が現実的とした。  市道を迂回(うかい)ルートに換えるメリットについては「全体が地滑り地帯であり、これまでのルートを改修した方がいい」と否定的だった。


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