1.猛暑日が延べ7日−県内、今年の夏の総決算
,山形新聞
RV=74.0 2007/08/26 15:08
キーワード:酒田,猛暑,海水浴,気温
県内の今年の夏は、山形で今月2日に最高気温37.2度を観測したのを含め、35度を超える猛暑日が7日に及んだ。酒田では最高気温が歴代3位の37.1度を観測。月平均気温で比べると、山形は1985(昭和60)年、94年に次ぐ暑さとなっている。こうした中で、電力消費量の推移、海水浴場の人出などをまとめた。
山形地方気象台によると、8月は赤道付近から来る暖かいジェット気流が日本全土を包み込んだため、一気に暑くなった。山形、酒田では今月2日、そろって35度を超え、気象庁が今年、新たに設けた「猛暑日」を県内で初めて観測した。山形の最高気温はこの日、37.2度に。この日を含め、猛暑日は7日に及んだ。翌3日、酒田では歴代3位の最高気温37.1度を観測した。
ちなみに山形では24日現在、最高気温の平均は平年を2.7度、前年を1.4度上回る32.9度、月平均気温も平年を2.0度、前年を1.0度上回る26.6度となっている。月平均気温比較では1985(昭和60)年、94年に次ぐ暑さとなっている。
各企業などでクーラーをフル回転した結果、1日当たりの電力消費量は今月2日、2942万9000キロワット時、翌3日は3055万3000キロワット時と2日連続で過去最高となった。1日のピーク需要である最大電力は3日午後3時、166万2000キロワットとなり、同じく過去最高を記録した。
一方の農作物。山形おきたま農協米沢支店は「7月の低温で成育が遅れていた米や野菜は、8月に入っての暑さで例年並みの成育状況となった」と説明する。一部の稲でいもち病が発症するなどの被害が出たが、全体としては良好だという。
庄内浜の各海水浴場のうち、鶴岡市の湯野浜海水浴場では7月13日−8月19日の海水浴客数が約29万8000人としながらも、「7月の台風の影響などで、ここ十数年で客足は最低」と語る。酒田市、遊佐町の海水浴場でも人出は昨シーズンを下回った。
山形市の大手衣料品販売店では、Tシャツや女性物のショートパンツの売り上げは前年に比べて1割増となったが、7月の低温が響き、例年並みの売り上げは難しいという。
また、日本自動車連盟(JAF)山形支部には、「暑さでバッテリーが上がった」として救援を依頼するケースが相次いだ。11−19日の出動件数は、前年同期に比べ32件増の171件だった。
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