平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/08/27 00:00〜2007/08/28 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
「平成19年の風水害」トップ
キーワード解析結果[PDF]

1.羽越水害:きょう発生40年 犠牲者集中の荒川流域、河川改修進まず /新潟 ,毎日新聞
RV=62.4 2007/08/27 12:01
キーワード:砂防,堤,犠牲,国,流域,荒川

 ◇住民避難体制作り急務  1967年8月、下越地方を中心に死者行方不明者142人を出した羽越水害から28日で40年を迎える。犠牲者が集中した荒川は水害後、国の直轄河川となったが、いまだに羽越水害と同等の洪水に対し、水の流量では約65%、土砂の流出量では半分しか対応する能力がなく、改修が思うように進んでいないのが現状だ。今後、潤沢な改修予算がつく可能性は低く、避難誘導などソフト面の体制整備が急務になっている。【前谷宏】  羽越水害は同年8月28日、活発化した前線の影響で、県北地域を中心に多いところで総雨量700ミリを超える集中豪雨が発生。荒川や加治川などが決壊、山間部では土砂災害が相次ぎ、6万棟以上の家屋が浸水・流出した。  特に被害が大きかったのが、関川村や神林村などの荒川流域で、犠牲者は90人に上った。荒川は翌年、1級河川に指定され、ダムの建設や堤防のかさ上げなどの工事が行われてきた。  しかし、国土交通省羽越河川国道事務所によると、荒川は改修計画上、羽越水害時の流量(毎秒6500トン)に対応できるようになるはずが、川底の掘削が進まず、40年たった現在でも毎秒4300トン程度の水しか流せないという。これを超える雨が降れば、堤防から水があふれ、破堤の恐れもある。一方、同省飯豊山系砂防事務所によると、荒川水系では羽越水害以降、135基の砂防施設が作られたが、水害当時の土砂流出量が2845万立方メートル(推計値)なのに対し、現状では1441万立方メートル(50・7%)の流出しか食い止める能力がない。  同国道事務所の担当者は改修の進まない状況について「水害直後に災害復旧事業が急速に進められ、他の1級河川に比べて堤防の整備が進んでおり、これ以上の予算がつきにくい」と指摘。「ハード面の整備だけでなく、住民の避難体制の整備が必要」としている。  同砂防事務所の担当者も「国や自治体が的確な避難情報を伝える体制を整えると同時に、流域住民の防災意識を高める必要がある」として防災教育の強化の必要性を説いている。 8月28日朝刊


http://www.drs.dpri.kyoto-u.ac.jp