平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/08/27 00:00〜2007/08/28 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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3.突発災害、対応は十分か 庄内北部大雨で関係機関 ,山形新聞
RV=28.4 2007/08/27 08:17
キーワード:酒田

 庄内北部を中心に22日午前、突然襲った大雨。酒田市内の1時間雨量は「滝のように降る」と表現される50ミリ超を観測し、200戸を上回る床上・床下浸水、道路の冠水などの被害が出た。けが人はなかったものの建物被害に遭った市民からは関係機関の対応の遅さを指摘する声も聞かれた。当日の市や消防などの行政の動きを再現しながら、突発的な災害に対する危機管理の在り方を探った。  同日午前8時58分、庄内北部に出されていた大雨洪水注意報が、厳重警戒を要する警報に切り替わった。市危機管理室は本庁舎の土木課と、八幡、松山、平田の各総合支所に警戒を強化するよう連絡。担当者は「警報が出た後、ほとんど時間を置かず豪雨に見舞われた。急に襲われたという感じ」と振り返る。午前9時から10時までの1時間雨量は酒田で56.5ミリに達した。  市土木課には、9時15分ごろから市民の電話が相次ぎ、職員が対応に追われた。「側溝が水であふれている」「家に水が入りそうだ。すぐに土のうを手配してほしい」。家屋が床上浸水した50代女性は「これまでにも大雨はあったが、短時間で水量が一気に増えたのは今回が初めて。不安になり、付近の状況を含めて市に連絡したが、当日は誰も来てくれなかった」とこぼした。同課は「冠水した道路を走行中、車のエンジントラブルが起きるなどし、十分な初期対応ができなかった面もあった」と話す。  時を同じくして、酒田署は100人態勢でパトロールを実施。冠水した一部道路を規制するなどした。酒田地区消防組合でも市街地を中心に冠水した道路上で立ち往生した車の救助活動や、浸水家屋での作業に当たった。市民から計20件の出動要請があり、非番の隊員も急きょ出勤した。飛島を除く14の消防団にも連絡を入れ、各地域の水害対応を求めた。  市中心部などを襲った豪雨は徐々に終息に向かい、10時から11時までの1時間雨量は19.5ミリ、11時からの1時間は5ミリになった。市危機管理室では「事前に対応が想定できる台風と違い、今回は不意打ちのように集中豪雨に見舞われた。普段から危機意識を忘れないことを今回の教訓にしたい」としている。


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