1.暑かった紀南地方の8月 好天続き観光地順調(和歌山)
,紀伊民報
RV=58.7 2007/09/01 16:58
キーワード:白,海水浴,グループ
全国各地で記録的な暑さとなった8月が終わった。紀南地方では、7月は台風や長引いた梅雨の影響で気温が低く、観光地の入り込みも伸び悩んだが、8月は盆前から下旬まで好天が続いたため、白浜温泉や熊野古道の入り込みは順調に推移した。
暑さは盆以降
和歌山地方気象台によると、8月中の平均気温は28・9度で観測史上6番目の高さ。過去最高は1998年の29・6度、昨年は29・1度。しかし、平年は27・8度なので「暑い月だった」という。上旬の平均気温は28・2度だったが、中旬が29・5度、下旬が29・0度と高かった。
白浜は観光客増
白浜町観光課によると、白浜温泉の入り込みは日帰りが昨年並み、宿泊は昨年を上回った。宿泊増の要因には、昨秋から大手ホテルが営業を本格再開させたことによる収容規模の拡大が挙げられるが、既存施設でも微増のところが多かったという。
白良浜海水浴場は、台風の影響で遊泳禁止の日があった7月には、昨年に比べ10%程度減ったが8月は好調で、合わせて前年並みか微増とみている。
空の便は好調
JAL(日本航空)によると、南紀白浜―東京・羽田便の利用客(8月1〜30日)は1万5526人で前年比110・1%。「夏の観光需要が好調だったため」と関係者は話す。
特に、東京からの朝の便は、利用率が9割を超え好調だった。一方で、地元客の利用増を狙って4月から暫定導入していた割引制度「特割7」は、7月13日から8月末までサービスを休止していた。9月からサービスを再開するので、地元客の増加を図りたいという。
熊野古道も人気
田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、盆休みがあった8月第3週を中心に、多くの観光客が訪れ、熊野古道の散策や川遊びを楽しんだ。
川湯や湯の峰、渡瀬温泉周辺約30カ所の宿泊施設では盆期間、満室が続いた。
中高年のハイカーが目立つ春と秋に比べて、家族連れや大学生のグループで熊野古道を歩く人が多かったという。
同町川湯の老舗旅館では、熊野古道を歩く宿泊者向けの送迎サービスが人気で、ほぼ連日利用があった。
川湯温泉近くのキャンプ場も盆休みを中心に、多くの家族連れらでにぎわい、例年とほぼ同じ人出があった。
飲料水売れる
田辺市内の大型スーパーマーケットでは、昨年同様に長引いた梅雨の影響で、全体的な売り上げは例年とほぼ同じだが、厳しい暑さが続いた8月は500ミリリットルのペットボトル飲料水やアイスクリームがよく売れたという。
中でも、熱中症対策に必要な塩分を含んだあめや首筋を冷やす商品、スポーツドリンクなどの売れ行きが例年に比べて伸びた。
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