3.豪雨:催し中止、観光にも打撃 つめ跡、復旧作業続く--隠岐 /島根
,毎日新聞
RV=22.6 2007/09/02 13:00
キーワード:支援,隠岐
8月31日未明にかけて隠岐地方に集中的に降った豪雨は、住宅全壊・一部損壊11棟、床上・床下浸水429棟など住民生活に甚大な被害をもたらした。1日に隠岐の島町で行われる予定だった、八朔(はっさく)牛突き大会も中止になるなど、観光面での被害も大きい。被災地では1日も復旧作業が続いた。
隠岐の島町役場では朝から約170人の職員らが出勤し、農林水産関係・公共施設への被害調査や、浸水した家屋の復旧支援活動にあたった。
同町原田の八尾川では巨大な倒木が橋にもたれかかり、豪雨を物語る。近くの社会福祉センターでは、職員らが室内に入り込んだ泥を搬出する作業に追われた。シャベルを使って泥を運び出していた男性職員は「室内の消毒もしないといけないし大変」と、前日から続く復旧作業に疲労感をにじませた。
観光面では、1日に予定されていた、隠岐で最も伝統あるといわれる八朔牛突き大会が中止に。旅行会社の観戦ツアーもキャンセルとなった。
観光客の受け入れ先となる民宿にも、被害が出ている。町内のある民宿旅館は床上浸水の被害にあったため、家具などの運び出しに追われた。経営者の男性(53)は「牛突きを観戦しに来る観光客の予約もあったが、全部キャンセルとなった。10月いっぱいまで営業の再開は無理じゃないか」と肩を落とした。【小坂剛志】
9月2日朝刊
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