平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/04 00:00〜2007/09/05 00:00

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2.地滑り防止へ対策工事 田辺市中三栖の斜面(和歌山) ,紀伊民報
RV=43.0 2007/09/04 16:58
キーワード:地滑り,田辺,砂防

 田辺市中三栖の山の斜面に地滑りが発生している問題で、県は、大規模な地滑りを未然に防ぐ緊急対策工事をすることを決めた。地中にたまった水を抜く井戸や排水路を設置する。総事業費は4億1400万円。県砂防課は「工事が完成すれば安全性はかなり向上できる」と話す。  現場は中三栖の通称「大段」と呼ばれる山の斜面。衣笠中学校から市道を北東に約1・5キロ上った左会津川沿いで、近くには民家が4戸ある。  今後想定される地滑りの範囲は、山の斜面で長さ400メートル、幅250メートル、面積10ヘクタール、体積160万立方メートルに上る。  専門家の調べでは、地下水の水位は地表から7〜8メートル下だったが、7月の台風4号の影響で地表から2〜3メートル下まで上昇しており、一部で地滑りが発生したという。工事は地中にたまった水を抜いて安全性を高める。  井戸9基を山頂から少し下の標高60〜120メートルの間に設置する。井戸は直径3・5メートル、深さ10〜21メートル。その側面から山の中心部に向け、直径5センチ、長さ19〜50メートルの管を1基の井戸に約15本ずつ備え、排水をよくするという。また、排水路も斜面に面して1キロほど造る。  中三栖の地滑りをめぐっては昨年秋、地元住民から山の排水路が変形しているとの連絡を受け、県は本年度、中三栖の地滑り調査に3000万円の予算を組んだ。6月から針金の伸びで地滑りを観測する伸縮計や地下水位を調べる測定器を設置した。台風4号では1日当たり25センチほどの地滑りが発生。住民も一時避難した。  事業費について県は、本年度当初予算で災害関連緊急地滑り対策に3億円を計上しており、これを充当した上で、新たに11日開会の9月議会で1億1400万円を追加補正する。 ■関連ニュース 地滑りの兆候進む 新たな亀裂や段差('07/07/19) 地滑りから1年 今もつめ跡残る('07/07/06)


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