平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/04 00:00〜2007/09/05 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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3.激烈カタブイ頻発/島人も戸惑い ,沖縄タイムス
RV=29.4 2007/09/04 12:00
キーワード:石垣島,気温

沖縄地方はここ数日間、同地方の上空五千メートル付近に張り出した冷たい空気の影響で大気の状態が不安定となり、県内各地で局地的な大雨に見舞われた。強い雨が降る一方で晴れ間がのぞく「カタブイ」状態に、戸惑う市民も多かった。沖縄気象台によると、五日ごろまで同様の天気が続く恐れがあるとしており、大雨や雷に対する注意を呼び掛けている。晴れていても雨具は手放せないようだ。(又吉嘉例)  同気象台によると、一日から三日にかけての一時間雨量は、石垣市で三日午前十一時四十分までに三一ミリ、久米島と南大東島は同日午前十一時五十分までにいずれも二九ミリ、沖縄市では二日午後一時までに二六ミリ、那覇市で一日午後八時までに一四・五ミリの雨を観測した。  三日現在、沖縄地方の上空五千メートル付近には、冷たい空気が渦を巻いて停滞している。渦の下方の上空千五百メートル付近には、南からの湿った暖かい空気が入り込んでいる。  同気象台によると、太陽の熱で暖められた地表面の空気は軽くなって上昇し、上空千五百メートル付近の湿った暖かい空気を下から持ち上げて上昇させる。一方、上空五千メートル付近の冷たく重い空気は下降しようとするため、上昇気流と下降気流が入り乱れて大気は不安定になる。  また、上空五千メートルに達した暖かい空気は周囲の冷たい空気に比べ軽いため、さらに上昇。それに伴い積乱雲が発達したという。  同気象台は「地上付近の暖かい空気と、上空の冷たい空気がひっくり返ろうとして、大気が不安定になった。また、通常は二、三日で消える冷たい空気が、上空で停滞している」と説明。「寒冷渦(冷たい空気)は、五日ごろまで沖縄の上空に居座るのではないか」としている。  不安定な大気の影響で、本島各地では「カタブイ」と呼ばれる現象が見られ、落ち着かない空模様の「余波」を受けた市民も。那覇市内のスーパーで買い物をしていた与那覇明美さん(43)は「いつも洗濯物を干して会社に行くが、先週は四回も降られた。そのたびにもう一度洗濯機を回している」と話し、「自然のことだからしょうがないですけどね」と苦笑い。  二日午後に沖縄市でサッカーのタイムス杯決勝を観戦していた那覇市の会社員、山畑陽介さん(30)は「前半、一点が入ったところで雨が降ってきた。遠くには青空も見えたのでしのげると思ったけど、ひどくなってきたので結局傘を買いに走った」と顔をしかめた。 那覇・久米島で1日降水量最多/8月県内  沖縄気象台が三日まとめた八月の沖縄地方の天候経過によると、沖縄地方は中旬から下旬にかけて台風や熱帯低気圧、湿った気流の影響で曇りや雨が多くなり、十一日の大雨では那覇で四二七・五ミリ、久米島で二四四ミリの日降水量を記録し、八月の最高値となった。  上旬は太平洋高気圧の範囲内で晴れた日が多く、気温も各地で上昇。金武町では三日に三四・四度を観測し、同町の最高値を更新した。まとまった雨が降らなかった宮古島、石垣島地方も中旬に入ると、台風8号の接近などで、降水量は平年値を上回った。  大東島地方は七月下旬から雨が少ない状態が続いている。


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