平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/07 00:00〜2007/09/08 00:00

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1.台風9号:県内でも厳戒態勢 角田では土砂崩れで住宅全壊 /宮城 ,毎日新聞
RV=78.3 2007/09/07 13:01
キーワード:収穫,出荷,仙台,伊達

強い台風9号の本州接近を受け、県内でも6日、各地で厳重な警戒態勢が敷かれた。仙台管区気象台は同日、東部仙台、石巻、気仙沼地域に波浪警報を発表したほか、一部地域に一時、大雨洪水警報を出した。県は警戒配備を敷いて情報収集に当たった。県内への最接近は7日正午前後と見込まれ、沿岸海域は7日夕方まで高波が続くとして、同気象台は注意を呼び掛けている。【石川忠雄、豊田英夫、山寺香、比嘉洋、鈴木一也】  ◆予想雨量は250ミリ  同気象台によると、県内では6日午後5時までに、丸森町筆甫187ミリ▽白石147ミリ▽仙台市泉ケ岳140ミリ▽丸森134ミリの強い雨を記録。7日正午までの予想雨量は最大で250ミリ、海上は7日昼過ぎから最大瞬間風速25メートルの強風となり、波の高さは最大7メートルに達する見込み。  県危機対策課は、24時間の警戒態勢を敷き、市町村からの情報収集を開始。県内では角田市小田で土砂崩れが発生、2階建て住宅の1階部分が土砂に埋もれ全壊。白石市大平森合でも民家の裏山が崩れ、住宅1棟と作業小屋がそれぞれ半壊した。  また、白石市と丸森町で床上浸水2棟、白石市や仙台市、柴田町など3市2町で23棟が床下浸水。角田市では2世帯6人が地区集会所などに自主避難。白石市立東中では校庭の斜面が崩れた。  また仙台市消防局は、7日に実施予定だった大規模バス事故を想定した救急訓練を中止した。  ◆交通網に影響  JR東日本仙台支社によると、5日夜から降り続いた大雨の影響で、白石市の東北線白石―越河駅間の線路が冠水。白石―藤田(福島県国見市)駅間で上下線の運転を始発から見合わせた。6日正午に運転を再開したが、上り7本、下り10本が運休し、約3500人に影響した。また、阿武隈急行は兜駅(同県伊達市)付近でのり面の土砂が崩れ線路に流入し、丸森―富野駅間で上下線計15本が運休するなどの影響が出た。  また、県警高速隊によると6日午前1時15分ごろ、白石市越河平の東北道上り線で、のり面の土砂が崩れて通行車線をふさいだため、白石―国見インターチェンジ間が同4時まで通行止め。一般道でも、蔵王町中心部から遠刈田温泉地区や蔵王エコーラインに通じる県道白石・上山線の疣岩(いぼいわ)地区で土砂や雑木が路面を覆うなど、冠水や土砂崩れのため同日夕までに県内で3国道10県道が通行止めとなった。  空の便はアシアナ航空(韓国)の仙台―ソウル往復便が欠航。海は太平洋フェリーの苫小牧(北海道)と名古屋発仙台行きの2便が欠航した。  ◆休校決定相次ぐ  暴風雨を避けようと、7日の休校や登下校時間の変更を決めた学校も相次いだ。  県によると6日午後4時現在、大崎市や蔵王町など13市町村(仙台市を除く)の小学校112校、中学校49校、幼稚園39園が休校を決定。仙台市教育指導課によると、同市内の小学校43校、中学校1校、高校3校、幼稚園3園が休校する。また、同市内の15小学校と2中学校が授業を短縮して下校時間を早める。このうち市立八幡小は登校時間も2時間遅らせる。  また、私立校は小中高校と幼稚園、専修学校合わせ計24校が休校。聖和学園高(仙台市)は始業時間を1時間5分遅らせることも決めた。  ◆漁業や農業でも厳戒  宮城海上保安部は、県沖を航行中の船や各地の漁協などにファクスなどで注意を呼びかけた。  石巻工業港には、早々と漁を切り上げた近海巻き網船団などの漁船が次々に避難。乗組員らが船体をロープで固定するなど台風接近に備えた。また、石巻市鮎川港から金華山を結ぶ観光船は6日朝から全面欠航。同市の離島・網地島と田代島に就航する「網地島ライン」も鮎川―網地島間の始発便を除き欠航した。  石巻地方沿岸では、今月末から出荷が始まる養殖カキの生産者らが、沖合の養殖棚の流失や落下被害を心配。岸壁に打ち寄せる高波に不安の色を見せていた。  また、出荷が最盛期を迎えた利府町のナシ農家では、強風に備え、収穫を早めたり、ナシ棚の支柱を立て直す作業に追われていた。 9月7日朝刊


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