平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/08 00:00〜2007/09/09 00:00

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3.台風9号:5人が重軽傷 石巻市で5830人に避難勧告 /宮城 ,毎日新聞
RV=94.4 2007/09/08 12:01
キーワード:リンゴ,仙台,収穫,出荷

台風9号は7日、県内を縦断、各地につめ跡を残した。強風で転倒するなどして5人が重軽傷を負ったほか、土砂崩れや床下浸水被害も相次ぎ、石巻市では一時、2111世帯5830人に避難勧告。学校は小中高校など公立私立の計754校が休校した。国道6路線を含む32カ所が通行止めとなるなど、陸海空の交通網も一日中乱れた。【石川忠雄、小原博人、豊田英夫、山寺香、比嘉洋】  ◆36・2メートルの強風  仙台管区気象台によると、丸森町筆甫で降り始めからの雨量が243ミリに達したほか、石巻市で最大瞬間風速36・2メートルを記録するなど、各地で激しい雨と風に見舞われた。  県危機対策課によると、7日午後5時までに、角田市と白石市で土砂崩れが発生、2棟が全半壊したほか、丸森町などで10棟が一部損壊。白石市などで3棟が床上浸水、同市など3市2町で計42棟が床下浸水した。  強風でけが人も続出した。仙台市泉区で、強風のため転倒した女性(77)が腕を骨折する重傷。石巻市でも女性(65)が転倒して太ももを骨折した。蔵王町の女性(71)がガラスで左指を切るなど、2人が重傷、男性1人女性2人の計3人が軽傷を負った。  仙台市の八木山動物公園では、直径50センチ以上のサクラなど2本が倒れ、安全のため閉園した。川崎町のみちのく杜の湖畔公園も園内の木が約30本倒れ閉園。塩釜市議会は7日に予定していた本会議の開会を10日に延期した。  ◆収穫間際を直撃  出荷が最盛期を迎えたナシなど農作物も直撃した。県農林水産総務課によると、水稲冠水、ナシ落果、ハウス倒壊などで7日午後2時現在の被害額は4235万円に上っている。  年2億5000万円の生産高を誇る県内一のナシ産地、蔵王町永野地区の果樹園では、丸々としたナシが無数に落下。防風ネットを張り巡らすなどしたが防ぎきれなかったという。町とJAみやぎ仙南は8日以降、詳しい被害状況をまとめる。  また、色麻町の県加美農高リンゴ園では、まだ青い「つがる」「ジョナゴールド」が数多く落下。3〜4個の実をつけた枝ごと折れる被害もあり、概算で400キロ近い被害という。同園は生活技術科グリーンライフ専攻の2〜3年生22人らがリンゴ約350本を栽培していた。指導する伯耆田(ほうきだ)文彦教諭(32)は「生徒の気持ちを思うと残念。残っている実を生かしたい」と話した。落果はジュースにしたり、同校で飼育する豚の飼料に役立てるという。  ◆2111世帯に避難勧告  石巻市では午後2時25分、旧北上川の増水に満潮が重なり氾濫(はんらん)の恐れが高まったとして、無堤防地域の住民2111世帯(5830人)に避難勧告を出した。河口両岸は、これまでも高潮などで冠水や浸水被害をたびたび受けている0メートル地帯。防災無線を聞くなどした住民たち約100人が、市立中里小など9カ所の指定避難所に一時避難した。午後6時までに一部で道路が冠水したが、床下浸水など民家への被害はなかった。  ◆2万世帯以上が一時停電  東北電力宮城支店によると、強風で倒れた木が高圧線を切断するなどして、仙台市や角田市などの計2万1647世帯で最大約7時間にわたり停電した。7日午後5時までに復旧した。  このうち仙台市泉区と富谷町では同日午前11時7分、強風で高圧線の絶縁体が外れ、電柱にじかに接触したため住宅団地などの3014世帯が停電。また、丸森町筆甫の444世帯では、高圧線が断線し、午前6時過ぎから7時間9分にわたって停電した。  JR東日本によると、東北新幹線は午前10時15分から約1時間、仙台―盛岡間で運転を見合わせた。上下計6本が運休、20本に最大1時間33分の遅れが出て、乗客1万2300人に影響した。仙台空港でも、仙台発23便、到着便19便の計42便が欠航した。 9月8日朝刊


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