1.青森でリンゴ落果 農作物への被害拡大 台風９号
,河北新報
ＲＶ＝70.8 2007/09/09 06:12
キーワード：リンゴ,収穫,秋田
東北地方を縦断した台風９号で、消防庁の８日までのまとめによると、東北各県では大雨と暴風で３人が重傷、７人が軽傷を負い、住宅３棟が全半壊するなどの被害が出た。青森県でリンゴの落果が確認されるなど農作物への打撃が広がり、土砂崩れの影響も深刻化している。
住宅被害は全壊が宮城、福島各１棟、半壊は宮城が１棟。山形を含めた３県で計２５棟が一部損壊した。床上浸水は宮城が３棟で、床下浸水は秋田を除く５県で計４９棟に上った。宮城県村田町の観光施設に土砂が流入するなど、住宅以外の施設も１１棟が被害を受けた。
青森県のまとめでは、わせ種のリンゴ収穫期を迎えた五所川原市の長橋、嘉瀬地区で全体の約１５％、つがる市の柏、森田地区で約５％のリンゴが落果し、両市内でパイプハウスなども損壊した。
風間浦村の国道２７９号は７日夜に土砂崩れが発生、１部区間で片側通行が続いている。外ケ浜町で７日、漁業用水槽を移動していた消防団員の男性（４３）が波に足をさらわれて転倒し、足の甲を骨折していたことも分かった。
山形県の８日現在の集計によると、天童、東根市を中心に県内の農作物被害額は２０億円を超えた。９割以上は果樹で、主に特産のラ・フランスやリンゴが落果した。
＜ＪＲ大船渡線で倒木と列車衝突＞
８日午後７時１０分ごろ、一関市川崎町門崎のＪＲ大船渡線陸中門崎―岩ノ下間で、盛発一ノ関行きの上り列車が倒木と衝突、先頭車両の前面窓ガラスが割れた。乗客乗員にけがはなく、ＪＲは乗客１３人をタクシーで代行輸送した。後続の下り最終列車が運休、上下３本が最大約２時間半遅れ、６０人が影響を受けた。ＪＲ盛岡支社によると、衝突した木は台風９号の影響で倒れかかっていたとみられる。
|
