2.台風９号：軽井沢なお停電３０００戸超 アイス解け、コンビニは悲鳴 ／長野
,毎日新聞
ＲＶ＝55.7 2007/09/09 12:04
キーワード：軽井沢,佐久
台風９号の影響で軽井沢町や御代田町の一部では８日も停電が続いた。中部電力長野支店によると、同日夕現在の停電戸数は３４８０戸。同社では応援要員を派遣し、復旧作業を急いでいる。
同支店によると、倒木が電線に引っかかったり、電柱が倒れるなどして、複数個所で同時多発的に停電が発生した。倒木が道路をふさぎ、現場に行き着けない地域もあり、復旧作業は難航。長い所では、６日午後１時から停電が続いている。
軽井沢町では、中部電力社員６人が町役場に詰め、町民からの問い合わせや苦情に電話で対応したが、７日夕から電話は鳴りっ放し状態となった。
停電のため旧軽井沢などの軽井沢町の中心街は７日、ほとんどの店は休業したが、８日は通常の週末のにぎわいが戻った。そんな中で丸２日間の停電に悲鳴を上げる店も。同町借宿のコンビニエンスストアは、６日午後９時からずっと停電が続いた。レジスターは使えず、すべて電卓で計算して対応。アイスクリームや冷凍食品は解けて売り物にならなくなった。
オーナーの山口勇治さん（５８）は「夜間になれば真っ暗。品選びに懐中電灯を用意したり、発電機で店を照らすなど大変」と悲鳴を上げる。また、近くのガソリンスタンドも停電のため７日から「臨時休業」。店長の鈴木文隆さん（４９）は「週末の売り上げが大きいだけにショック」と肩を落とした。
県危機管理局によると、８日時点の台風９号の被害は、住宅の全壊２棟、半壊２棟、一部損壊３棟。床上床下浸水は５３棟に上った。停電による断水は復旧したが、佐久市、小諸市、軽井沢町、御代田町の一部で下水道が停止。バキュームカーを出動させるなどして対応している。【川崎桂吾、藤澤正和】
９月９日朝刊
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