4.佐久市の別荘地60戸で停電、滞在者なしと確認
,信濃毎日新聞
RV=65.0 2007/09/12 09:00
キーワード:軽井沢,佐久
佐久市内山で11日、林道沿いの別荘60戸が台風9号の影響で6日夜から停電していたことが分かり、市が急きょ安否を調べ、滞在者がいないことを確認した。中部電力は12日にも、復旧作業を本格化させる。
11日午前、中部電力長野支店から市に「これまで北佐久郡軽井沢町分としていた60戸は佐久市内山地籍」と訂正報告があり、一部で連絡が取れないと、安否確認の要請があった。
佐久消防署員ら24人が出動。国道254号から別荘地へ向かう林道は、亀裂や陥没があって車が通れず、坂道約2キロを歩いて調査。午後3時20分ごろ、停電エリアに滞在者がいないことを確認した。
別荘地入り口に住む夫婦によると、別荘地内に定住する3世帯のうち停電エリア内だったのは大熊節二さん(71)の夫婦だけ。「電話が通じなかったので、7日午前、40分歩いて訪ねたら、元気にしていた。8日に駆け付けた埼玉県の長男宅に避難した」と話した。
大熊さんは11日、電話取材に「水が使えて助かった。ひやむぎや即席めんを食べ、ランプで生活した」と振り返った。冷蔵庫で冷凍保存していた数週間分の食材はだめになったという。「早く帰りたい。停電が復旧してほしい」と訴えた。
佐久市によると、同市内山で、降り始めの5日夜から7日朝までの総雨量は640ミリを観測。地区内の3つの橋が破損し、多くの生活道路が不通になっている。
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