2.蔵王温泉の源泉、供給を再開 台風で土石流直撃、1週間ぶり
,山形新聞
ＲＶ＝76.4 2007/09/14 21:09
キーワード：源泉,温泉,湯
台風9号に伴う大雨の影響で土石流の直撃を受け、ストップしていた山形市蔵王温泉の「湯左ノ沢源泉」の温泉供給が14日、再開した。仮復旧の形だが、15−17日の3連休に間に合い、関係者は胸をなで下ろしている。
蔵王温泉には、沢の源泉が3つと高湯通りの源泉群があり、旅館5軒に温泉を供給していた「湯左ノ沢源泉」が7日、土石流の直撃を受けた。自然にわき出る源泉を貯水箱にため、そこからパイプで旅館に引いていたが、貯水箱は土砂で埋まりパイプは断絶。この源泉だけを利用していた旅館は、施設内で温泉を提供できなくなっていた。
被害の翌日から、この源泉を管理する湯花採取組合の組合員ら15人が復旧作業を開始。重機が入れない場所のため、手作業で貯水箱周辺の土砂を取り除き、断絶されたパイプをつないでいった。14日午後、各施設への温泉供給を再開。湯量は平常時の7割程度だが、営業には問題のない量を確保できているという。沢を埋めた倒木、土砂の完全撤去、安全対策工事などはこれから実施される予定。
蔵王温泉では、名物となっている「蔵王温泉大露天風呂」にも7日、土石流が流入したものの、翌8日には撤去、清掃作業を終え、通常営業を行っている。組合員の1人は「台風により蔵王温泉が壊滅的な被害を受けたとの風評被害もあると聞いた。まずは通常通りの営業を再開でき、よかった」と安堵（あんど）していた。
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