3.台風９号：南牧村議会、１８日告示の村議選での選挙カー自粛 孤立世帯は解消 ／群馬
,毎日新聞
ＲＶ＝49.4 2007/09/14 12:04
キーワード：村,南牧
台風９号で大きな被害が出た南牧村で１３日、村議会が開かれ、１８日告示の村議選（２３日投開票）での選挙カー使用の自粛を確認した。また、１世帯３人が孤立していた大塩沢地区に通ずる県道が仮復旧し、約１週間ぶりに孤立世帯が解消した。これに伴い、９日から道路の復旧作業や孤立地域への水や食糧の輸送を担った自衛隊第１２旅団は１４日朝、撤収する。
村議会では村議選に立候補を予定している現職同士が、選挙カーの使用自粛を呼びかけた。「選挙はお祭り騒ぎなので、被災住民に失礼」「選挙カーを出せば名前の連呼になり、復旧活動中の住民に申し訳ない」などの意見が出たという。
市川宣夫村長は冒頭、被害状況を報告。被災世帯に対応する「臨時災害復旧対策室」を設置する考えを示した。さらに「自衛隊、県、広域消防団などの応援を受け、ライフラインの確保、孤立地域の解消、食料などの支援を最優先に早期復旧に努めてきた」とし、今後について「あと数日で応急的な復旧が完了する。住民の不安を取り除けるような復興活動に専念したい」と述べた。星尾地区では１３日夕現在、５１世帯が断水している。
一方、村や各地区は秋の恒例行事の中止を相次いで決めた。中止するのは、敬老会（１４日、村活性化センター）▽秋の道路愛護運動（１０月７日、地区ごと）▽消防秋季点検（同１４日、南牧中校庭）▽農業祭（同１８日、農業者トレーニングセンターなど）▽村民体育大会（同２１日、大日向山村広場）。村は「まだ仮復旧で、大雨でも降れば心配」（総務課）とし、住民も心から楽しめないだろうと説明している。【畑広志、杉山順平】
９月１４日朝刊
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