平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/16 00:00〜2007/09/17 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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2.台風9号:南牧村、仮復旧もつめ跡深く 「また降ったら」おびえる住民 /群馬 ,毎日新聞
RV=88.0 2007/09/16 11:01
キーワード:村,南牧,富岡,大塩沢

 台風9号で一時、4地区231世帯502人が孤立した南牧村は14日までに道路や水道などが仮復旧し、孤立を解消した。復旧支援に当たった自衛隊も同日、撤収。7日夜の停電直後に同村に入った記者は、その後の取材に引き続き、15日、再び村を訪ねた。仮復旧で安堵(あんど)が広がる一方、災害の生々しいつめ跡が残されていた。【杉山順平】  緑濃い樹木に囲まれた山間の地は仮復旧工事を終え、静けさを取り戻し、虫の鳴き声が響き渡っていた。「ようやく少し落ち着きました」。大塩沢地区の石井はまこさん(69)はしみじみと空を見上げた。  石井さんは台風が直撃した6日夜、豪雨による通行止めで同居する長女(38)が富岡市内の職場から帰宅できず、1人で過ごした。外からは雨音より「ゴロゴロ」という激しく石がぶつかり合うような音が聞こえ、午後9時ごろには土間が浸水し、床上まで10センチの所まで迫ってきた。「怖くて一晩中寝られなかった」と振り返る。  翌日からは近くの住民の力を借り、家に流れ込んだ土砂の除去に追われた。ようやく、ここ2、3日、畑の手入れをする時間ができた。ただ「皆、少し疲れがたまっているようです」と石井さんはつぶやいた。  道路を車で走ると、いまだ陥没した個所が目につく。「再び雨が降ったらと思うと、おっかないね」と同地区の神戸亀寿さん(78)は心配する。  仮復旧したとはいえ、崩落した法面(のりめん)や陥没個所は土のうを積み固めただけで、まだ危険な状況にある。再び豪雨に見舞われれば、また孤立状態に陥る可能性もあり、神戸さんは「早くしっかり直してほしい。この地域は車で移動できなくなったら終わりだから」と話す。  15日、国土交通省の職員5人が村内の被災地を視察。景観維持を前提とする完全復旧に向けた工法などを指導した。同村は「県などと連携して早く進めたい」としているが、本格工事のめどは立っていないという。  帰路、大塩沢川の中州に重機2台が無残な姿をさらしていた。増水による激流が運んできたものだ。台風の猛威は生々しいつめ跡をいまだ残している。 9月16日朝刊


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