平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/21 00:00〜2007/09/22 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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1.豪雨:県北被害ルポ 地鶏が、稲が…農家落胆 /秋田 ,毎日新聞
RV=120.9 2007/09/21 12:01
キーワード:秋田,北秋田,出荷,収穫

 県北部を中心に大きな被害をもたらした豪雨。中でも農家の被害は甚大だ。比内地鶏約1600羽を失った農家。泥に埋まった水田で、米の収穫減、等級低下を覚悟し嘆く農家。雨が引いてから2日たった20日、北秋田市の田園地帯には、言いようのない落胆が広がっていた。【岡田悟】  「あちこちから水が入って来た。自分の身も危ないと思い、ヒナも親鳥も助けられなかった」。北秋田市阿仁小渕で秋田の名産・比内地鶏を育てている柳谷ヨネ子さん(57)は肩を落とした。雨脚が強くなった17日午後、夫の喜美男さん(62)と自宅を出て親鳥約1000羽とヒナ約600羽を育てていたビニールハウスの様子を見に行った。ポンプでハウス内の水抜きをしたが、はんらんした近くの阿仁川の水が逆流し、間に合わない。周囲の田は既に、稲の穂が見えないほど水に覆われていた。鳥たちを移動させることもできないまま午後6時ごろ、身の危険を感じて避難した。  水が引いた19日には、ハウス内は泥があふれ、農機具は周囲に転がっていた。泥の中には鳥たちの死骸(しがい)が埋まっていた。ハウス内の止まり木にいた二十数羽が辛うじて生き延びたが、ほかの計約1600羽は全滅。比内地鶏の出荷が収入のほとんどを占めるという柳谷さんは「あと2カ月ほどで親鳥を出荷する予定だった。コメと違い、鳥には災害の補償制度がない。半分でも補償してもらえれば助かるのに」と声を落とした。  また、近くで約20ヘクタールの水田を所有する柳谷孝一郎さん(57)は、近くの阿仁川からあふれた水に稲がすべてのまれた。20日はポンプで水をくみ出す作業に追われた。「流れ込んだ泥や砂利が残って稲刈り機が使えない場所もあり、収穫量は3分の2ほどになるだろう」と顔を曇らせた。  作業を手伝っていた近くの男性は「例年なら等級は最高だが、2日間も水につかっていた。味が落ちるのは避けられないだろう」と話した。  北秋田市阿仁支所によると、同支所管内で計約30ヘクタールが冠水。水稲の被害額は計約1240万円になるとみられる。JAあきた北央(北秋田市合川)によると、同市では森吉、合川地区などでも水稲の冠水被害があった。 9月21日朝刊


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