3.ソバ:放置農地活用、「ソバの里」へ手応え 釜石の農家と製めん業者連携 /岩手
,毎日新聞
RV=38.7 2007/09/21 11:02
キーワード:収穫,岩手
釜石市橋野町青ノ木で20日、地元の農家と市内の製めん業者が提携して栽培を始めたソバの刈り取りが行われた。台風被害も免れた素朴な実の数々に、「ソバの里」づくりを目指す関係者らは手応えを感じていた。
八幡春生さん所有の遊休農地64アールに種をまいたのが7月中旬。放置されたままの農地を活用して安全で安心の特産品づくりを模索する佐々木かよさん(55)らの農家と、地元産ソバを求めていた同市定内町の製めん業「川喜」(川端実社長)が協力して取り組んだ。
佐々木さんや川端社長ら15人が出て、稲刈り用のバインダーで手際よく刈り取った。その場でわらで縛って束にし、地面に立て掛けた。1週間ほど天日干しにして脱穀、製粉する。2日がかりで600キロは収穫できそう。無農薬のほか、ミツバチを使って受粉。心配されたシカやハトの食害もなかったという。
川端社長は「年間4トンのソバ粉を使っているが、全量を岩手産で賄いたい。いい南部そばが出来そうだ」と目を細めた。佐々木さんは「天候に恵まれ、刈り取りが1週間ほど早まった。来年は栽培面積をもっと増やしたい」と笑顔をのぞかせた。【鬼山親芳】
9月21日朝刊
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