3.台風で迷子のオオサンショウウオ放流へ
,産経新聞
RV=25.2 2007/09/29 12:08
キーワード:養殖,保護
平成16年秋の台風23号で護岸が決壊し、上流から流されたとみられる約400匹の国の特別天然記念物、オオサンショウウオが保護された兵庫県豊岡市の出石川で、同県は11月16日に保護されたオオサンショウウオの一部を試験放流することを決めた。
今回放流されるのは、川の下流域で、放流場所付近で保護されたオオサンショウウオのうち60〜70匹。10匹には小型発信器をつけて追跡しやすくし、追跡調査で体重の増減などを調べ、2回目以降の放流に役立てる。
出石川では台風の影響で約15キロにわたって護岸が崩壊。復旧工事の間、保護されたオオサンショウウオは同市内のニジマス養殖池で飼育されていた。復旧工事がほぼ終了し、オオサンショウウオを生息していた川に戻すことにした。
河川状態が災害前とは大きく変わっていることから、オオサンショウウオの餌となる魚が十分に生息しているかどうかが分かっておらず、県は追跡調査の状況をみながら順次、放流を実施する方針という。
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