1.宮古島あす未明強風域/台風15号
,沖縄タイムス
RV=91.9 2007/10/04 15:00
キーワード:石垣,久米島,八重山,石垣島,竹富
大型で非常に強い台風15号は四日正午現在、フィリピンの東の海上にあって、発達しながら時速約一五キロで北西に進んでいる。このまま進むと、宮古島地方と石垣島地方が五日未明、与那国島地方が同日明け方、本島中南部が同日昼すぎから夕方、本島北部が同日夜、久米島が同日昼すぎから夕方に強風域に入る恐れがある。
また、八重山地方は六日未明から明け方に、暴風域に入る恐れがある。
最接近の予想は、宮古島・石垣島地方で六日朝から昼前にかけて、与那国島で六日午後。
沖縄気象台によると、台風は四日正午現在、北緯一八度五五分、東経一二七度三五分にあって、中心の気圧は九四〇ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は四五メートルで、最大瞬間風速は六五メートル。中心から半径一七〇キロ以内で風速二五メートル以上の暴風、中心の南東側七五〇キロ、北西側五〇〇キロの範囲内では風速一五メートル以上の強風が吹いている。
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不安抱え対策に奔走/12号の傷癒えないまま
【八重山・宮古】先月十八日の台風12号で大きな被害を受けた石垣市や竹富町では、復旧作業の終わっていない民家などもあり、台風15号の行方に神経をとがらせ、不安を抱えながら対策に追われている。
竹富町黒島の畜産農家又吉清真さん(44)の牛小屋は台風12号で全壊した。「根こそぎ持っていかれた」と語る。現在、約九十頭の牛は牧場で放し飼い。小屋の修理を急ぎたいが、四日からフェリーが運休し、資材が届かない状況で、「牧場の牛が台風でけがをしないか心配だ」と声を落とす。
石垣市石垣の荷川取茂忠さん(67)の自宅は、台風12号で屋根が吹き飛ばされ、市から全壊と認定された。15号接近に、屋根の取り付けが間に合わないため、隣接するコンテナに家財道具を「避難」させ、乗り切るつもりだ。「心配しても始まらない。被害を大きくしないようにばっちり対策をするだけ」と話した。
宮古地方では平良―多良間間のフェリーが三日から全便欠航。宮古島漁業協同組合(儀保正司組合長)の競りは四日に中止。今週末に予定されていた第六十二回全宮古陸上競技大会は十三、十四日に延期になるなど住民生活に影響が出ている。
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