2.豪雨:森吉ダム放流知らせるサイレン、大半の警報局で流れず−−先月17日 /秋田
,毎日新聞
RV=42.3 2007/10/04 13:02
キーワード:北秋田
◇県は緊急点検始める
県北を中心とした豪雨で、森吉ダム(北秋田市森吉)の放流があった先月17日、住民に放流を知らせるサイレンや放送が大半の警報局で流れなかったことが3日分かった。巡回中の警報車がサイレンが鳴らなかったことに気付き、車のサイレンを鳴らして住民に知らせていた。県は3日、県管理のダム13カ所に設置されたすべての警報局の緊急点検を始めた。
県河川砂防課によるとサイレンや放送を流すスピーカーは、小又川沿いの湯ノ岱や阿仁前田地区に設けられた6警報局と森吉ダムの計7カ所に設置。先月17日はサイレンと放送を2回流したが、1回目は7カ所すべてでサイレンが、2回目はサイレンが6カ所、放送は1カ所で流れなかった。
スピーカーが設置されたのは71年。設置業者の系列会社が担当して毎年2回、定期点検している。今年8月27〜31日の点検では異常はなかったという。
県の緊急点検は一両日中にも終了する予定。住民からは警報車のサイレンが聞こえなかったとの指摘もあるが、同課の藤田博美・流域防災監は「警報局のサイレンが鳴らず大変申し訳ない。警報車については今後、検証して対応したい」としている。【馬場直子】
10月4日朝刊
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