平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/10/07 00:00〜2007/10/08 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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1.石垣川平で雨量439ミリ/台風15号 ,沖縄タイムス
RV=200.6 2007/10/07 12:00
キーワード:石垣,八重山,竹富,石垣島,西表島,収穫,ごみ,与那国島,宮古,処分

24時間の記録更新/強風で5人重軽傷  大型で強い台風15号は六日午後、勢力を弱めながら台湾に抜け、沖縄地方から遠ざかった。石垣市川平では、同日午後一時十分までの二十四時間雨量が四三九ミリと同地点での観測史上一位を記録。与那国島では、同日午前十一時四十分に最低気圧九二九・二ヘクトパスカルと史上一位になるなど、記録ずくめとなった。県警などによると、竹富町の男性が強風でドアに指を挟まれ骨折するなど、二市一町で計五人が重軽傷。八重山地域で電柱二十本が倒壊した。  暴風域から抜けたのは、宮古島地方は六日午後三時ごろ、石垣島地方は六日午後六時ごろ。与那国島地方は七日明け方に抜ける見込み。強風域から出るのは、各地方とも八日以降の見通し。  石垣市川平の六日午前九時までの三時間雨量も、一八六ミリと観測史上最大を観測。最大瞬間風速は与那国島の六三・二メートル、石垣島の五九・六メートルがそれぞれ十月最高となった。  台風は六日午後十一時現在、与那国島の西約一〇〇キロの海上にあって時速二五キロで北に向かっている。中心気圧は九六〇ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は四〇メートル、最大瞬間風速は五五メートル。中心から半径一五〇キロ以内は風速二五メートル以上の暴風、東側六〇〇キロ以内と西側四一〇キロ以内では風速一五メートル以上の強風が吹いている。  竹富町西表島の南風見地区では、四十代男性が自宅玄関ドアを閉じる際に左手の親指を挟まれ骨折。石垣市真栄里では、三十代女性が転倒して頭部から出血した。また、石垣市川平のホテルでは、台風対策中の三十代男性従業員が割れたガラスで左手を切った。ほかにも、転倒して腰を打つなどのけが人が出た。  竹富町波照間では、倒木のため木造平屋の屋根の一部が壊れた。石垣市伊原間の県道79号大浦橋付近では、歩道が縦横五メートル、深さ一・五メートルにわたって陥没した。  沖縄電力によると、六日午後十一時現在、停電は石垣市、竹富町、与那国町の七千五百世帯に減った。宮古島市、多良間村では復旧。NTT西日本沖縄支店の電話やインターネットは、与那国町と竹富町で約八百回線が不通になった。  七日の空の便は、離島路線の七便が欠航するほかは、通常通り運航する見通し。      ◇     ◇     ◇      農漁業 打撃を懸念/八重山、被害確認へ  猛烈な台風15号の影響で、宮古・八重山地域は六日夜も強い風や雨が続いた。特に八重山地域は電柱が倒れ、倉庫の屋根がはがれるなど被害も出た。多くの離島を抱え農作物や漁業への影響はまだ把握できず、九月十八日の台風12号の記憶も覚めやらぬ関係者は不安そうな表情。一方、姉妹都市交流のため台湾・花蓮市を訪れている与那国町民らは最大瞬間風速が六三・二メートルにも達した同町の被害を懸念。自宅の家族らとの連絡に追われた。 八重山  【八重山】石垣、竹富、与那国の三市町は、七日以降に本格的な被害の確認を進める見通し。九月十八日の台風12号に続き、勢力の強い台風が相次いだことに農家や漁師は頭を抱えている。石垣市内では六日夜からスーパーや居酒屋が再開し、平静さを取り戻している。  与那国町役場によると、久部良地区の県道で電柱が八本ほど倒れており、通行できない状態。祖納地区の店舗と、倉庫で屋根がはがれたものの、風が弱まった後に復旧作業を行い、商品に大きな被害はなかったという。  外間守吉町長は台湾・花蓮市との姉妹都市締結二十五周年事業で台湾を訪れており、役場職員らが頻繁に連絡を取り、台風で出たごみの処分など指示を受けたという。  一方、竹富町・西表島の約五十ヘクタールの農場でサトウキビを栽培する西大舛高旬さんは、台風12号で飛ばされたサトウキビの葉が、新しく生える矢先の被害に肩を落とす。  「年明けに収穫の予定だが、葉がなければ光合成ができず、糖度が低くなる。今回は吹き返しが弱いので、被害が少ないことを祈る」  同町・黒島の又吉智永公民館長は、六日夜までに家屋損壊や負傷者などの報告を受けていない。七日朝から島内を見回る予定で「台風12号で牛小屋が全壊するなどの被害を受けているので油断できない」と話した。  石垣市の漁師、屋嘉部長英さん(69)は三日から漁に出ていない。「今回は吹き返しの時間が長いと聞いている。いつになったら海に行けるか」と心配そうに話した。 宮古島は停電復旧/宮古  【宮古】宮古島地方は六日午後四時半ごろまでには暴風域から抜けた。宮古地区の停電は午後二時半ごろまでに完全復旧し、路線バスが再開するなど住民生活は通常に戻りつつある。一方で、宮古島と周辺離島を結ぶ定期航路は再開に至っていない。沖縄電力宮古支店によると、最大で約二千二百件あった停電は午後二時半ごろには全面復旧。池間大橋と来間大橋は午後三時ごろに通行止めを解除し、伊良部島を除く宮古島市内の路線バスも運行を再開した。  宮古空港を離着陸する七日の航空便は多良間―宮古間で一往復二便の欠航が決まっているものの、日本トランスオーシャン航空(JTA)は全便の通常運航を見込んでいる。市内の繁華街では連休初日の六日夜、飲食店が普段通り営業しており、通りを歩く観光客の姿も多く見られた。県宮古支庁には六日午後七時現在で大きな施設被害の情報は入っていない。


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