1.選挙:中津市長選 44年ぶり無投票、新貝氏が再選 /大分
,毎日新聞
RV=78.4 2007/10/16 16:01
キーワード:仙台,ボランティア,干潟,里,IC,野球
任期満了に伴う中津市長選は14日告示され、現職の新貝正勝氏(63)以外に立候補の届け出がなく無投票で再選された。同市は合併後初の選挙だったが、63年10月の市長選以来、44年ぶりに無投票だった。新貝氏に2期目の抱負などを聞いた。【大漉実知朗】
◇災害対策、国体成功に意欲
――1期目は何点ですか。
成績表は自分で付けるものではない。し尿処理施設では当初、地元住民は建設反対で険悪だった。しかし説得し今年3月に稼働できた。公約した「福祉の里づくり」では、施設収容型の「山の上の福祉」から地域で暮らす「里中・街中の福祉」に切り替えた。ボランティアの人材を生かし、子どもやお年寄り、障害のある人が地域で一緒に交流できる拠点として「教育福祉センター」を造った。誠意を尽くした対話路線が支持されたと思う。
――2期目は災害対策と、来年開催される国体を重点にしていますが。
台風被害が大きかったので、災害に強い街づくりを目指したい。前市長の「水の森構想」をやめて競馬場跡地に総合体育館を新築した。将来、野球場なども造りたい。サッカー場も整備したので、国体を成功させたい。
――医療、特に医師不足は深刻です。
市民病院を現在地に建て替えることが決まりました。市民病院を中心に県境を越えた約24万人(福岡県豊前市、宇佐、豊後高田市などを含む)の医療圏を視野に入れた「市民病院広域医療圏対策研究協議会」を発足させた。医師不足の解消に努める。市民病院は産科を休診しているが、何とか復活したい。
――ダイハツ効果は抜群で、県内で最も元気がいい街です。
今年末には第2工場も稼働し、雇用は順調だが、地場産業の人手不足が心配です。
――観光は。
耶馬渓は今まで奥座敷的な感じだったが、九州横断自動車道(日田IC)もあり、福岡からみれば南の玄関口。この視点を大事にしたい。団塊世代をターゲットにした農村体験・滞在型の施設を充実させる。
――将来の展望は。
中津は第一次産業が大事。後継者や若者がUターンするためにも農林水産業の再興をしなければならない。耶馬渓茶や中津干潟のアサリなどを積極的に売り出し中です。
◇ ◇
新貝市長は15日、早速登庁して職員の出迎えを受け、実質2期目がスタートした。
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新貝正勝(しんがい・まさかつ) 63 無現(2)
市長▽県保険者協議会長[歴]仙台防衛施設局長▽防衛庁人事教育局長・契約本部長▽東大
10月16日朝刊
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