2.日銀短観：１０年ぶりの好況感 映画「眉山」効果、飲食・宿泊が大改善 ／徳島
,毎日新聞
ＲＶ＝55.3 2007/10/16 17:01
キーワード：猛暑,指数,削減,映画
日本銀行徳島事務所は９月の県内企業の短期経済観測調査（短観）の結果を発表した。飲食・宿泊業や土産物関連の食料品製造業が大きく改善し、全体では９７年６月以来の好況感を示した。同事務所は「映画『眉山』効果による観光客増が大きい」と分析している。
７２社を対象に調査。業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた業況判断指数（ＤＩ）は、全産業でマイナス１と前回６月から５ポイント改善。９７年６月（プラス２）に次ぐ高水準となった。
製造業がプラス２１（前回比１８ポイント改善）と、９７年３月以来の好調ぶり。眉山効果に加え、猛暑で夏物衣料品の追加受注があった繊維など３業種で改善した。一方、非製造業はマイナス２１（同８ポイント悪化）。飲食・宿泊業は好調だったが、公共事業の削減に苦しむ建設業が悪化し、猛暑や台風による人出の減少でサービス業も落ち込んだ。
同事務所の岡崎悦夫所長は「政治や株価、為替など環境の変化が大きかったにもかかわらず、企業の景況感はしっかりしている。改善要因も、眉山効果のように一時的なものだけではない」とした。【加藤明子】
１０月１６日朝刊
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