2.日吉ダム貯水率、20%切る 少雨が原因、洪水期以外で初
,京都新聞
RV=33.5 2007/10/18 19:51
キーワード:制限,淀川,放流
京都府南丹市日吉町の日吉ダムの貯水率が20%を下回り、18日午後5時現在で17・2%となった。ダム湖の水位が制限される洪水期(6月16日−10月15日)以外で貯水率が20%を下回るのは、1998年の操業開始後初めて。
同ダムは洪水の被害を防ぐため、梅雨や台風により降雨量が多い洪水期はダム湖の最高水位を海抜178・5メートルに制限している。16日から満水位を海抜191・4メートルに設定したため、貯水率が20%を下回った。ダムを管理する水資源機構日吉ダム管理所(同町中)によると、今夏から9月にかけての少雨傾向が原因とみられるという。
同ダムの水位低下をめぐっては、同管理所や国土交通省淀川河川事務所などでつくる「日吉ダム渇水連絡調整会議」が8月下旬に開かれ、貯水率が50%を下回った時点で放流量を制限することを決めた。9月29日から、下流の同市八木町大藪にある基準地点で、流量を毎秒4トン(通常同5トン)に制限している。
同管理所は「農業用水などの利用が多い時季は過ぎており、今のところ大きな影響はないが、このまま雨が降らなければ関係機関の間で取水制限などを検討する可能性もある」としている。
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