平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/10/20 00:00〜2007/10/21 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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3.京都・舞鶴のバス水没:今も風化しない“屋根の上の一夜” 中尾さん体験語る /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=23.6 2007/10/20 17:01
キーワード:温泉

 ◇「合唱して励まし合った」 04年10月の台風23号から3年を前にした19日、豊岡市内の36の幼稚園と小中学校で防災・減災授業が行われた。同市出石町寺町の弘道小学校(土野信義校長、232人)では、京都府舞鶴市で水没した観光バスの屋根の上で一夜を明かした同市出石町三木、民生委員、中尾末子さん(68)が全校集会で、子どもたちに風化しない体験を披露した。【山口朋辰】 ◇「耐えてすごい」児童ら感嘆の声 中尾さんは県市町村職員年金者連盟豊岡支部のメンバーで、福井県への温泉旅行の帰り道に、大雨で舞鶴市の由良川がはんらんして、乗っていたバスが孤立した。運転手を含む乗客37人はバスの屋根の上に避難、約10時間後に救助された。 乗客の平均年齢は67歳。中尾さんは「足腰が弱く屋根に上がることを拒否し、このまま死んでもいい言う人もいた」と当時を振り返った。水が増し、中尾さんらは5時間以上も屋根の上で立ったまま。腰付近まで水にぬれて足の感覚がなくなっていく中で、「上を向いて歩こう」を全員で合唱し、互いに励まし合った。中尾さんは「涙と雨でみんなの顔がぐしゃぐしゃだった」と風化しない体験を語った。 危機的な状況の中で全員が助かった理由について中尾さんは「知恵を出し合って、一致団結して支え合えた」と話した。同小6年の松本翔さん(11)は「けがもなく長時間バスの上で耐えてすごい」と話していた。〔但馬版〕10月20日朝刊


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