1.消防団が災害に備え重機運転の資格取得の技能講習会
,信濃毎日新聞
RV=56.9 2007/12/03 09:00
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辰野町消防団(団員496人)は2日、希望者を対象に、小型の建設重機を運転できる資格取得のための技能講習を開いた。昨年の豪雨災害時、町内では多くの河川がはんらんし、町内で約1万8000個の土のうを作ったが、そのうち約8000個は消防団が徹夜をして手作業で作ったという。行方不明者の捜索活動でも重機が役立ったといい、「豪雨災害を教訓に、大規模災害に備えよう」と、今年初めて企画した。
学科と技能1日ずつの講習を受けると、機械重量が3トン未満のバックホーやブルドーザー、パワーショベルを、道路以外の現場で運転することができる。費用(1万3000円)は実費だが、希望者は誰でも受講でき、初年度は、今回を含め2回の講習会で、20−30代の若手団員計約60人が受けた。
2日は、バックホーの走行、掘削の操作法を学んだ。参加した第一分団長、会社員宇治伸宜さん(37)=小野=は、豪雨災害時に2晩徹夜で土のう作りをしたという。「捜索活動でも重機を扱える人が少ないと特定の人の負担が大きくなる。資格を取ることで、自分ができることの幅も広がる」と話す。
武居保男団長(49)は「豪雨災害では、会社の理解を得るのに苦労しながら活動に参加した団員もいた。企業でも生かせる資格を取ることで、団員が活動しやすい環境づくりにもつなげたい」と話している。今後は、災害時に倒木などを切るのに役立つチェーンソーの講習も行う予定だ。
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