1.火災：青森で相次ぐ 「久慈良餅」の老舗・菊屋餅店の全焼など ／青森
,毎日新聞
ＲＶ＝62.3 2007/12/14 12:01
キーワード：温泉,青森,良,１２月
１２日夜から１３日未明にかけて、青森市で火災が相次いだ。
１２日午後６時２５分ごろ、青森市浅虫蛍谷の「菊屋餅店」＝古沢辰夫さん（５５）経営＝１階から出火、木造２階建て店舗兼住宅延べ約２９０平方メートルを全焼した。古沢さんの妻が火を消そうとして手に軽いやけどを負った。青森署で出火原因を調べている。
現場は温泉旅館に近い住宅街。同店は大正時代から「久慈良餅（くじらもち）」を製造・販売していた老舗だった。県内の食文化に詳しいフリーライターの斎藤博之さんによると、浅虫には久慈良餅屋が４軒あり、菊屋餅店は「米の粉の味がしっかり出ていて、多くの固定ファンがいた」という。
また、１３日午前４時１０分ごろ、青森市旭町１のタクシー運転手、我満明さん（４９）方から出火、木造２階建て住宅延べ約１２０平方メートルを全焼した。
火は延焼し、西隣の会社員、伊藤章男さん（４６）方の木造２階建て住宅▽東隣の木造２階建てアパート「第二ハイツ旭町」（３世帯入居）＝会社役員、木村康宏さん（３１）所有▽北隣の会社員、永田昭悦さん（５８）方の木造２階建て住宅――の３棟を半焼した。けが人はいなかった。
現場は住宅密集地。周囲の家が延焼する中、周辺住民らは不安そうに消火活動を見守っていた。近くの無職男性（７５）は「サイレンに気づき見に行くと、煙と火がものすごかった。先月（１１月１２日）の大雨で、このあたりは水害にあったばかり。気の毒だ」と話していた。【矢澤秀範】
１２月１４日朝刊
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