平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/12/18 00:00〜2007/12/19 00:00

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2.突風予測し安全運行に生かす 羽越本線、JRが新対策 ,山形新聞
RV=51.6 2007/12/18 22:57
キーワード:酒田,同社,積乱雲,指令

 38人が死傷した庄内町のJR羽越本線特急いなほ脱線転覆事故で、JR東日本は18日、事故の原因とみられる突風対策として、新たに気象庁の観測データを基に突風の発生を予測し、運転規制する対策を2008年1月から、羽越本線など一部区間で試験的に導入すると発表した。今後、予測の精度などを調査し、ほかの路線に活用するかどうかなどを検討する。  新たな突風対策は、同社の「羽越本線事故原因究明・対策検討委員会」が01−06年の日本海側で発生した局地的な強風に関する気象庁の気象データの分析結果を活用。特に被害が大きかった事例に共通する気象状況として▽寒冷前線が通過中▽約10キロ平方メートルの範囲で1時間雨量80ミリ以上の雨を降らせる積乱雲がある▽積乱雲の地上からの高さが6キロ以上−の3条件が判明したため、この条件をすべて満たす場合に列車の運転を停止する。  具体的には、気象庁が気象レーダーなどで観測したデータを千葉県の気象情報会社に提供。この会社が3条件をすべて満たしているかどうかを判断し、JRの輸送指令室に伝送する。条件を満たしていた場合、輸送指令室は、積乱雲が移動することを踏まえ、観測地点から北と南東にかけて半径約38キロの円弧型の範囲にいる列車の運転を停止させる。今回、試験的に導入されるのは、羽越本線の酒田−新津間と、白新線の新発田−新潟間の2区間。  JRは、事故を受けた突風対策として、これまでに事故現場である羽越本線の砂越−北余目間のほか、東北本線や京葉線など10カ所に防風柵を設置した。今後も設置が必要な個所を検討していくとしている。さらに、今回の気象庁の観測データを基にした運転規制とは別に、気象庁気象研究所などと協力し、風の動きなどをとらえるドップラーレーダーを利用して突風の発生をリアルタイムで探知し、迅速に列車の運転規制を行うシステムの開発も進めている。


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