3.気象情報を活用した新運転規制、羽越線で試験実施
,産経新聞
RV=46.1 2007/12/19 07:51
キーワード:酒田,意見,積乱雲
JR東日本は18日、来年1月から3月まで羽越線新津−酒田間(187キロ)と白新線新潟−新発田間(27キロ)で、気象情報を活用した新たな運転規制を試験実施すると発表した。積乱雲の状態から突風の発生を予測して規制する。試験区間には死者5人、重軽傷32人を出した約2年前の羽越線特急列車転覆事故現場も含まれている。
新たな規制基準は、寒冷前線が通過中▽10平方キロ以上にわたり1時間当たりの降水量が80ミリ以上▽積乱雲の高さが6000メートル以上−の3つ。すべての条件を満たす地点から、北から南東にかけて半径38キロの円弧状のエリアを走る列車に運転中止の指示を出す。
同社は平成13〜18年の気象データを詳細に調査。専門家の意見を交えながら突風被害の大きかった事例に共通する「積乱雲の強さ、高さ、広がり」を割り出した。
また同社は上空の風の状況や地形に基づくシミュレーションによる強風マップを作成。新たに75カ所を運転規制区間に設定し、同区間は計297カ所に増えた。事故後1区間に複数設置することになった風速計は計709基になる。
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