1.報得川はんらん 防災計画早期策定へ
,琉球新報
RV=81.4 2007/12/23 10:03
キーワード:沙,宮城,姫,マップ,八重,瀬,早期
【八重瀬】21日午後の記録的な大雨で八重瀬町東風平の報得川がはんらんし、座安小学校1年の瀬長沙姫ちゃん(7つ)が川に流されて死亡した事故を受け、八重瀬町は22日、河川などにおける水難事故防止のため、町内の危険個所を新たに盛り込んだ地域防災計画の早期策定と、同計画を地図化した防災マップの全戸配布を決めた。
宮城誠総務課長によると、町民に防災意識を広め、災害時の協力体制を築いていくという。すぐに可能な対策として事故現場も含めて道路冠水や河川のはんらんが起きる可能性がある場所に看板を立てて、大雨や台風時には近づかないように呼び掛けていくという。
島尻消防本部によると事故現場は度々冠水する場所で、街灯がなく視界が悪い場合は冠水場所に突っ込んでから気付く例も多いという。同本部は「水位がナンバープレートを超えたら引き返してほしい」と注意喚起。また、立ち往生した場合は「ひざぐらいの水位でも足場が悪ければ大人でも流されるほど水の流れは見た目以上に強い力がある。川が近くにある場合は注意してできるだけ離れてほしい」と強調した。
普段は数十センチほどの水位の川が今回1日の大雨ではんらんした事態を受け、同町の伊集守和副町長は「河川の整備計画の設定を超える雨量になる可能性も考え、雨水が川に流れ込む流水域の再検討などを関係機関と調整していく必要がある」と述べた。
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