平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/16 00:00〜2007/09/17 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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1.追跡やまがた:台風9号農林水産被害 サクランボにも拡大 /山形 ,毎日新聞
RV=126.1 2007/09/16 12:01
キーワード:リンゴ,収穫,ナシ,落果,つぐ,適用,融資

 ◇西洋ナシやリンゴ含め、26億円超える  7日に県内を通過した台風9号の農林水産被害が、じわじわと拡大している。通過直後には、天童、東根市を中心とした西洋ナシやリンゴの落果被害が大半で、被害総額は約20億円だったが、収穫期ではなかったサクランボなどでもその後、被害が確認された。14日の時点では26億5400万円にまでふくれあがった。これまでの被害状況をまとめた。【佐藤薫】  台風が県内を通過したのは02年10月の台風21号以来。このときは天童市では、収穫直前のラ・フランスが強い風で大量に落果して大きな被害を出した。  県によると、今回の被害額を地域別にみると、最悪だったのが天童市の10億8900万円。次いで東根市10億3800万円▽山形市1億6500万円▽高畠町1億2400万円▽金山町5000万円――などが続く。  今回、被害の大きかった天童、東根両市の農業担当者は「東部の山際の園地ほど被害が大きく、西に行くほど小さくなる。山から吹き下ろしてきた台風の東風にやられた。平野部で風が散って弱くなったのではないか」と一致した推測を口にする。  両市の果樹被害の多くは、ラ・フランスやリンゴの「ふじ」など。リンゴの「つがる」は収穫を終える時期で被害を避けられた。しかし、県や両市などによると、ラ・フランスや「ふじ」は収穫時期にはまだ早いため、落果したものを利用することは難しく、廃棄処分にせざるを得ないという。  県は、10億円以上の農業被害に対する天災融資資金制度や、樹体の被害に対する薬剤購入への助成など県単独制度の適用を検討している。天災融資法や激甚災害法の基準には及ばないことから、国からの支援は難しいという。  当初、収穫期ではないサクランボは被害が小さいと見られた。しかし、園地を回ると、倒木や枝が裂けるなどの被害が相次いで見つかった。  天童市によると、サクランボを565ヘクタールで栽培しているが、約11ヘクタールで約3600万円の被害が確認された。これからも増えそうな見込みという。  東根市も「倒木などは見つかっているが、数字がまとまっていない」(同市農林課)と被害拡大を危ぶんでいる。  一方、コメには大きな被害が出なかった。被害状況を見て回った県職員は「(かつて栽培されて、背が高かった)ササニシキでは風にやられたのだろうが、今回、収穫間近のはえぬきはやられていなかった」と胸をなで下ろした。現在の主力品種のはえぬきは、背が低く風に強いという特徴があり、台風にも負けないことを実証した。  75年以降の台風被害では4番目に大きい被害額となった。山形県の農業の課題を示すとともに、克服できつつある面ものぞかせた。 9月16日朝刊


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