平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/16 00:00〜2007/09/17 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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3.久米島 28棟全半壊/台風11号直撃 ,沖縄タイムス
RV=59.1 2007/09/16 12:00
キーワード:収穫,久米島,養殖,漁業

【久米島】十五日未明に台風11号が直撃、最大瞬間風速六二・八メートルの暴風が吹き荒れた久米島町では、夜明けとともに、屋根瓦が吹き飛んだり柱が傾いたりした住宅が無残な姿を現した。十世帯の住宅が全壊、十八世帯が半壊したほか、学校や役場、ホテルで窓ガラスが割れ、計百五十棟以上の建物で被害が出た。サトウキビや電照ギクなど農作物にも被害が広がった。同日深夜まで多くの世帯で停電と断水が続き、懸命の復旧作業が行われた。  同日までの町のまとめによると、住宅の被害は全壊十件、半壊十八件、一部損壊百十四件の計百四十二件。沖縄電力によると、同日午後十一時十五分時現在、依然として約千九百世帯が停電している。町内では電柱が倒壊したり折れ曲がったりしたほか、漁港では漁船が港の敷地の外の道路まで押し出されるなど、町史上最高の風速を観測した台風のすさまじさを見せつけた。  自宅の屋根瓦が半分、はがれ落ちたという町比嘉の女性(79)は「瓦がこんなふうになるのは初めて。風雨で家の中が水浸しになってしまった」と声を落とした。  午後九時現在、約六百世帯で断水。貯水タンクが落下した家もあり、生活に影響が出ている。町では十六日午前零時の全面復旧を目指し、担当職員総出の作業が続いた。  農作物の被害額は、町の速報値で総額二億四千二百万円。キビは収穫予想五万九千トンの18%に当たる約一万トン、二億一千万円相当の損失で塩害で被害が拡大する恐れもあるという。冬場の本土向けの電照ギクは千二百万円、牛の牧草も二千万円の損害を受けた。ほか、牛舎二十棟が全壊するなどした。JAおきなわ久米島支店の渡慶次朝夫支店長は「予想以上の被害だ。今年は台風がないと喜んでいたところにショックは大きい」と話した。漁業では漁船十四隻が破損。クルマエビ養殖場でも被害が出ている。  沖電は、作業員四十二人とともに、投光器十一台を沖縄本島から輸送し、夜通し作業を続行。十六日朝にはさらに高所作業車など車両十一台、作業員三十二人を追加派遣、同日中の復旧を目指す。 農作物被害額 全体で3億円 県速報値  台風11号による農作物への被害額は、県全体で約三億二百万円(速報値)にのぼることが十五日、分かった。県庁で開かれた県災害対策本部会議(本部長・仲井真弘多知事)で報告された。  被害は南部、久米島に集中しており、サトウキビで約二億一千四百万円、キクや洋ランなどの花きが約八千六百万円、オクラやゴーヤーなどの野菜が約百五十万円の順で多かった。同会議では、住宅が全壊または半壊した被災者へ見舞金を支給することも決まった。県災害見舞金支給要領に基づき、全壊は複数世帯に五万円、単身世帯に三万円、半壊は複数世帯に三万円、単身世帯に二万円を支給する。


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