平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/07/13 00:00〜2007/07/14 00:00

Yahoo!ニューストピックス: 「平成19年の風水害」
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2.猛烈暴風 本島襲う/各地で浸水100人避難,沖縄タイムス
RV=188.0 2007/07/13 18:00
キーワード:風速,本島,沖縄,暴風,那覇,漁港,強風,欠航

台風4号は十三日、沖縄本島全域を暴風域に巻き込み、名護市宮里では午前十一時十四分に最大瞬間風速五〇・一メートルを記録、各地で被害が広がっている。就寝中に床上浸水に遭い、避難した人たちは「目覚めて家の中に水がたまっているのに気付き、とても、怖かった」と語った。道路陥没や街路樹・電柱の倒壊で通行止めも。飛行機ほぼ全便が欠航、モノレールやバスも止まり、交通機関はマヒ状態になった。停電や電話が通じなくなるなどライフラインにも影響が出ている。 就寝中「家の中に水」 住民ら恐怖声震わせ  床上浸水の被害があった宜野座村松田区では、午前五時ごろから住民が公民館に集まった。一人暮らしの女性(56)は「寝ていたら水の音がして目覚めた。肩が水にぬれていて、慌てて高台に逃げた」と声を震わせた。  農業の男性(75)は「消防隊員が自宅の窓をたたく音で目が覚め、家の中に水がたまっていることに初めて気付いた。とても怖かった」と、不安そうに話した。  南城市玉城百名では高潮の影響で、森山紹真さん(71)、直子さん(69)夫妻の自宅が床上浸水した。海水が流れ込んだとみられる居間には、砂や割られた窓ガラスの破片が散乱した。停電の中、自宅二階に避難した紹真さんは「四十年以上ここに住んでいるが、こんな被害は初めて。高齢で二人暮らしなので、これからが心配だ」と語った。  北中城村の国道330号では、電柱三本が倒れ、うち一本がワゴン車に直撃した。目撃した男性は「倒れた時に車から火花が散った」と不安そうに話した。別の車両四台が倒れた電柱の間に挟まれ、通行できなくなった。  うるま市の津堅島では高さ一メートルの護岸が約七メートルにわたって決壊した。沖縄市胡屋では、強風のためプレハブ一棟が倒壊。那覇市旭町のおきでん那覇ビル裏の路上では、屋根の素材とみられる大きな金属製の板がはがれ落ち、付近の電線や建物に引っ掛かっている。 沖縄市で漁船沈没  県警や各地の消防、県防災危機管理課によると、十三日未明以降新たに六人が負傷した。  北谷町吉原で自宅屋根から男性(48)が転落し、腰を骨折するなどの重傷。沖縄市仲宗根で男性(86)、糸満市摩文仁の県平和記念資料館でも男性(50)がそれぞれドアに指を挟まれて軽傷を負った。糸満市で女性(23)が転倒し、頭部を打って軽傷。恩納村名嘉真で女性(92)が転倒してけが。うるま市江洲ではパチンコ店の男性従業員が強風で車両と接触し、軽傷。  床上浸水は宜野座村松田、名護市辺野古、南城市玉城新原、うるま市平安座で計五件。床下浸水は十九件で、うち東村で十一件発生した。各地で百人近くが公民館や役所に自主避難している。  沖縄市の泡瀬漁港では、四・九トンの漁船が沈没した。本部町野原では、倒木のため民家が一部損壊。このほか各地で電柱が倒れたり、護岸が決壊するなどした。 那覇最多被害4万1100世帯 停電  沖縄電力には十二日夜遅くから翌十三日にかけて停電に関する問い合わせが相次いだ。正午現在、宮古、八重山地域を除き、県内全世帯の約19%に当たる約九万九千四百世帯で停電の被害が出ている。  最も被害が多いのは那覇支店管内で四万一千百世帯、次いでうるま支店三万七千六百世帯、名護支店二万百世帯。台風が強まるにつれて問い合わせ数も増えている状況といい、「停電世帯は今後も増える可能性がある」としている。  暴風域のため、復旧作業に取り掛かれる状況にないが、沖電各支店では職員が待機し、風が弱まり次第すぐに復旧作業に入れるよう態勢を整えている。  沖電は二次災害防止のため、「切れた電線、倒れた電柱などを発見した場合は絶対に近寄らず、沖電コールセンターまで連絡してほしい」と、注意を呼び掛けている。  電話098(993)7777。 金属製の屋根のようなものが強風で吹き飛び、電線にからまった=13日午後0時10分、那覇市旭町


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