平成19年の風水害 今回の注目記事 2007/09/08 00:00〜2007/09/09 00:00

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1.台風9号:直撃、各地につめ跡 3人けが、住宅損壊8棟 /群馬 ,毎日新聞
RV=110.8 2007/09/08 11:01
キーワード:リンゴ,収穫,出荷,安中,群馬,富岡

◇宿泊客ら依然孤立−−安中・霧積温泉  台風9号は7日早朝、県内を直撃。各地の道路や河川、農地などにつめ跡を残した。土砂崩れで道路が通行止めとなり、6日から孤立状態となった安中市の霧積(きりづみ)温泉の宿泊客ら10人は依然、救出できずにいる。県や市町村などは被害状況の把握に追われた。【木下訓明、鈴木敦子、畑広志】  前橋地方気象台によると、県内での最大瞬間風速は6日深夜に前橋市で観測した27・1メートル。降り始めからの総雨量(5日午前6時〜7日午後3時)は甘楽町稲含山で県内最大の594ミリに達し、6日だけで9月の雨量としては史上2番目の353ミリに上った。  この雨の影響で、吉井町では6日深夜、増水した鏑川(かぶらがわ)とその支流の土合川の合流地点で増水し、周辺道路が冠水。周辺の同町中島など3地区で計26世帯が床上・床下浸水の被害を受け、計187世帯392人が一時、公民館などに避難した。  霧積温泉の旅館「金湯館」と「霧積館」に取り残された宿泊客ら10人を救出するため、県防災ヘリが出動し、つり上げ救助を3度試みたが、周辺が強風に見舞われ断念。8日早朝に再開することになった。  県災害警戒本部によると、これまでに発生した人的被害は軽傷3人。物的被害は、住居全壊2棟▽同半壊2棟▽同一部損壊4棟▽床上浸水72棟▽床下77棟▽非住居の半壊以上3棟。道路はこれまでに計65路線87区間が通行止めとなった(いずれも7日午後5時現在)。  農作物などの被害は前橋、渋川などで収穫期のリンゴの落果、沼田などでコンニャクの葉の傾倒などの報告があり、現時点ではいずれも軽微という。県農政課は「被害実態は、週明け以降の各市町村からの報告を見なければ分からない」としている。  ◇岩染川付近で88歳女性が不明−−富岡  7日午前8時半ごろ、富岡市の無職女性(88)が行方不明になったと長男(60)が近くの駐在所に届け出た。女性が最後に目撃された場所の近くの岩染川が増水していたため、流された可能性もあるとみて富岡署が捜索している。  同署によると、長男は6日午後9時ごろ、自宅裏山の土砂崩れを警戒して女性を自宅からワンボックス車に乗せ、約100メートル離れた同市岩染の「西谷津入橋」付近の路上に避難させた。7日午前7時ごろに見に行くと、車のドアが開き、女性はいなかった。長男は自宅の見回りのために戻り、敷地内に止めた別の車で一晩を過ごしたという。  女性は身長約140センチで細身。面長で耳が隠れる程度の長さの白髪で、黒の長袖シャツ、黒っぽいズボンを着用。軽い認知症と見られ、車内の傘がなくなっていた。岩染川は幅4、5メートルで当時は濁流だった。  同署は7日午後6時まで、消防団と捜索したが、女性の足取りはつかめず、8日朝から捜索を再開する。【鈴木敦子】  ◇はがきなど6000通、道路遮断で遅れ  台風による道路の遮断で、郵便物の配達にも影響が出た。  日本郵政公社関東支社によると、7日正午現在で桐生市、藤岡市、吉井町、神流町、上野村、草津町、長野原町、嬬恋村の8市町村の一部で、配達員が届け先に行けず、はがきや封筒の普通郵便約5940通、書留319通、小包126通、速達14通が滞っている。このうち午後に道路が復旧した地域では随時、配達を完了したとしている。8日も復旧次第、配達する。  同社は小包と書留はできるだけ受取人に電話連絡するなどして対応している。問い合わせは同社お客様相談センター(0120・232・886)へ。【伊澤拓也】  ◇390世帯なお停電−−藤岡、南牧復旧遠く  強風や土砂崩れにより、6日未明から7日夕方まで、藤岡市や安中市など16市町村で計6900世帯が停電。藤岡市鬼石町矢納と南牧村大塩沢の約390世帯では7日午後8時現在で復旧していない。一部で停電による断水も発生している。  東京電力群馬支店によると、停電が続いている地区は土砂崩れや河川の増水で道路が寸断され、復旧作業ができないという。藤岡市は6日午後10時25分ごろ、南牧村は同日午後11時40分ごろ停電が発生した。  停電した同村大塩沢の田貝テルさん(80)は「周りの家も真っ暗。食事は明るいうちに取った。今は懐中電灯で明かりをとっている。東電に電話したが、台風で道路が通行止めになり、1、2日は復旧できないと言われた。しょうがないからこのまま過ごすしかない」と話した。【伊澤拓也、杉山順平】  ◇リンゴ農園で落果が相次ぐ−−渋川  渋川市では7日未明の強風で、リンゴ農園6地区のうち、特に金井、高源地両地区で落果被害が多発した。JA北群渋川などが被害を確認している。  ほとんどのリンゴ園は「つがる」などの早生(わせ)種を既に収穫しており、10月に出荷を控えた「ふじ」や「陽子」が青い実のまま落果した。風よけシートを設置しても、被害を防げなかった園もあった。落ちたリンゴの一部はジュースなどに加工されるが、傷んだものは廃棄するという。  リンゴ農家は午前中から落ちた実を集めるなどの対応に追われた。高源地地区の「高橋喜美男りんご園」では、「あかぎ」や「新世界」などが全体の1割に当たる約70キロも落果した。経営者の高橋初江さん(74)は「秋は赤字だよ。これだから台風は嫌になるんさ」と肩を落とした。【伊澤拓也】  ◇国道に巨石落下、全面通行止め−−桐生  7日未明から激しい風雨に見舞われた桐生市では、同市黒保根町水沼の国道122号で、道路脇の傾斜地から直径約1・5メートルの巨石が落下し、午前7時半から全面通行止めになった。復旧工事は8日までずれ込む見込みで、開通のめどは立っておらず、迂回(うかい)路が設けられている。このほか市内の道路5カ所でも浸水の恐れなどから一時通行止めになった。  一方、同町下田沢では長さ10メートルの水道管(直径15センチ)が倒木により破損。午前8時から424世帯が断水した。一部地域では断水が午後2時過ぎまで続いたため、同市では給水車2台を出動させた。また、市内の2中学校、3小学校、1幼稚園が同日、休校・休園となった。【塚本英夫】 9月8日朝刊


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