Memorial ConferenceVIIすまいとくらしの再建 DRS
Memorial Conference in Kobe VII 〜 すまいとくらしの再建 −わたしたちの場合−

避難所−仮設−市住、そしてふれあい喫茶
神戸市長田区 福田 道夫

 震災当日より避難所として解放された須磨区鷹取中学校に行き、どうにか空教室に入室させてもらって、約8ヶ月お世話になってやっと仮設が決まりました。西区学園東町で土台がすいているのに驚きました。よく見ると、杭を打ってその上にプレハブを組立ました。その時はこんなものかと思いましたが、雨が降ってる時に土台の下を雨水がザアザアと流れてきました。これでは湿気がたまらんと云ふ事で、仮設内の組長さんと相談をして、役所の方に説明しに行き改良をしてもらいました。全戸数40戸程でして、無茶をする方もなく、ここで3年半程お世話になってました。この間に私の前に住んでた処に、市住建設の話合があって、土地売却者を募集して買取った土地に建設予定でしたが、売却者だけでは小さすぎると云ふ事で、市住建設予定地附近の土地持ち家主さん三人と相談を数回して借上で話が付いて、市住と借上住宅の共同住宅と云ふ事で決定着工し、平成十一年四月竣工しました。
 この住宅に、集合所約机で座ってもらって、四十名程度なので、まち協と相談して、交流の場所としてここを利用して、ふれあい喫茶を設ける様に計画し、三年間の補助金を使用する計画も出来、開設しました。その結果1回に平均70名程度、来てくれてます。月三回を待ちに待って、来てくれますので、皆さんはお互いに話がはずみ、見ていても開設してよかったと思ってます。回数を重ねる度に、今日あの人が来てない、どうしてかなとか、又来る時は他の人にも声を掛けて、一緒に来てねと云った様な現況です。一年に二千二百人程度来てます。これを三年で終わらずに、続けて行きたいと思ってます。この集会所が有る関係で、この建物内の住人達も、一層の交流を深めています。


Research Center for Disaster Reduction Systems, DPRI, Kyoto University
京都大学防災研究所巨大災害研究センター