ワークショップ「災害を観る 6」

 京都大学防災研究所では、1998年から2年に1回「災害を可視化する」をキーワードに災害・防災研究における「可視化」に関する様々な事例について共有するワークショップを開催しております。このワークショップでは災害だけにかかわらず「可視化」を行う際の有効なツールであるGISの新技術等の紹介も行われております。
 ワークショップ「災害を観る 6」では災害・防災の可視化、さらにはGISの新技術等についての新たな知見を共有すると共に、今後の有り方について考えていきたいとおもいます。


日時 2008年2月21日(木)午前10時〜午後6時
      22日(金)午前9時30分〜午後12時30分
会場 キャンパスプラザ京都 4階 第2講義室
京都市下京区西洞院通塩小路下ル
(JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側)
TEL:075-353-9111,FAX:075-353-9121
http://www.consortium.or.jp/campusplaza/access.html
主催 京都大学防災研究所 巨大災害研究センター
*参加無料です。

2月21日(木)
10:00-10:30 開会挨拶
京都大学防災研究所
巨大災害研究センター長 河田惠昭
10:30-12:00 災害とGIS
座長:浦川豪・吉富望(京都大学)
10:30-11:00 地震被災度予測GISシステムの開発
南部世紀夫(清水建設株式会社技術研究所)
11:00-11:30 過去100年間における福岡県の土地利用図の作成と変遷分析
池見洋明(九州大学工学研究院建設デザイン部門)
11:30-12:00 GIS上 で風の流れの解析ができる「Airflow Analyst」の紹介
荒屋 亮(有限会社 環境ジーアイエス研究所)
12:00-13:00 昼食
 
13:00-14:30 GISの新たな試み
座長:中谷友樹(立命館大学)
13:00-13:30 都市内の滞留者と移動者の時空間分布を観る
大佛俊泰(東京工業大学大学院情報理工学研究科)
13:30-14:00 発掘調査から得られる地質情報を活用した古洪水の可視化
河角龍典(立命館大学文学部)
14:00-14:30 健康危機現象に関わる地域空間情報の分析とその表現
片岡裕介(東京大学空間情報科学研究センター)
14:30-15:30 災害とリモートセンシング
座長:松岡昌志(産業技術総合研究所)
14:30-15:00 高解像度衛星画像から判明した津波被害の実態
越村俊一(東北大学大学院災害制御研究センター)
15:00-15:30 リモートセンシング技術による建物インベントリと地震被害想定
三浦弘之(東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻)
15:30-16:00 災害とデザイン・文化
座長:牧 紀男(京都大学防災研究所)
15:30-16:00 文化財の自然災害の被災史を可視化する
土岐憲三(立命館大学歴史都市防災研究センター)
16:00-18:00 防災研究の未来を『見える化』する

 科学技術立国をめざすわが国では、重点分野のひとつとして社会基盤をかかげ、防災に関する科学技術研究推進を図っています。その推進主体として、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会の下に文部科学省地震防災課が主管する「防災分野の研究開発に関する委員会」が設置され、、防災に関するさまざまな分野の代表が参画して、防災コミュニティーや研究予算のあり方について総合的に検討しています。今期の委員会から立命館大学教授の土岐憲三先生を座長に迎えるとともに、たくさんの女性委員が参画され、防災分野の研究開発にこれまでに新たな視点が導入されていることが特徴です。この企画ではあえて紅白対抗戦として、ジェンダーを切り口に、今後の防災分野の研究開発のあるべき姿について自由に討論したいと思います。

    モデレーター:土岐 憲三(立命館大学)
    パネリスト:文部科学省「防災分野の研究開発に関する委員会」委員


2月22日(金)
9:30-10:30 災害とデザイン・文化
座長:牧紀男(京都大学)
09:30-10:00 大地震が京都を襲った場合の経済被害想定の試み
水田哲生(立命館大学歴史都市防災研究センター)
10:00-10:30 まるごと・まちごとハザードマップの実施と今後の展開
卜部兼慎(NPO法人防災デザイン研究会)
10:30-11:30 災害対応
座長:田中聡(富士常葉大学)
10:30-11:00 「災害対応の見える化」
竹内一浩(京都大学防災研究所)
11:00-11:30 「被災者の生活再建過程を観る」
高島正典(富士常葉大学)
11:30-12:30 パネルディスカッション「災害の見える化」
コーディネーター:林春男(京都大学防災研究所)
パネリスト:座長全員

   

【連絡先】
   〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄 京都大学防災研究所巨大災害研究センター内
   ワークショップ「災害を観る」事務局
   電話 0774-38-4273,FAX 0774-31-8294,e-mail: miru のあとに @drs.dpri.kyoto-u.ac.jpをつけて下さい。