京都大学防災研究所巨大災害研究センター林研究室では、1998年から2年に1回「災害を可視化する」をキーワードに災害・防災研究における「可視化」に関する様々な事例について共有するワークショップを開催しています。本ワークショップはあらゆる現象の「可視化」を行う際の有効なツールであるGISの新技術をいかに災害の可視化に適用するかについての紹介も行っています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、広域かつ複合的な事象を含んだ災害であり、応急対応過程における状況認識の統一の重要性がこれまでの災害以上に必要とされた事例でした。ワークショップ「災害を観る 8」では、状況認識の統一のための「災害の可視化」に際してWeb-GIS技術を用いた情報のMashUpが果たした役割とその課題について、東日本大震災でのEMT(Emergency Mapping Team)活動を通して考えます。
日時 |
2012年1月19日(木)
20日(金) |
10:00 - 17:00
9:30 - 12:05 |
会場 |
神戸国際会議場401,402 |
主催 |
京都大学防災研究所巨大災害研究センター |
新潟大学 危機管理室/災害・復興科学研究所 |
後援 |
(財)関西エネルギー・リサイクル科学研究振興財団(KRF) |
ESRIジャパン株式会社 |
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*参加無料です。 |
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【1日目】1月19日(木) |
全体司会 新潟大学 災害・復興科学研究所 災害情報通信分野 助教 井ノ口 宗成 |
10:00-10:15 |
開会挨拶 |
京都大学 防災研究所 教授 林春男 |
10:15-12:00 |
東日本大震災におけるEMTによる国レベルでの状況認識の統一 |
座長:新潟大学 災害・復興科学研究所 災害情報通信分野 助教 井ノ口宗成 |
10:15-10:25 |
座長による本分野のレビュー |
10:25-10:40 |
専門知識の空間統合:「ライフライン復旧状況の見える化」 |
岐阜大学 工学部 社会基盤工学科 教授 能島 暢呂 |
10:40-10:55 |
各省庁の被害報を用いた「被害実態の見える化」 |
NPO法人地域自然情報ネットワーク(GCN) 平城 尚史 |
10:55-11:10 |
「資源投入の見える化」 |
株式会社パスコ システム事業部 営業開発部 営業開発一課 公塚 裕幸 |
11:10-11:25 |
シミュレーションを活用した「見えない状況の見える化」 |
(株)インターリスク総研 研究開発部 主任研究員 堀江 啓 |
11:25-11:40 |
専門知識の空間統合:「応援態勢の見える化」 |
京都大学 防災研究所 准教授 畑山 満則 |
11:40-11:55 |
EMTの成果の情報発信 |
株式会社 GK京都 卜部兼慎 |
11:55-12:00 |
まとめ |
12:00-13:00 |
昼食 |
13:00-14:15 |
プローブデータの活用 |
座長:iフォーラム会長 須藤 三十三 |
13:00-13:10 |
座長による本分野のレビュー |
13:10-13:25 |
プローブ情報を活用した3.11 での取組み |
本田技研工業株式会社 参事 インターナビ推進室 室長 今井 武 |
13:25-13:40 |
プローブ情報の活用に係る経済産業省の取り組み |
経済産業省自動車課 課長補佐 山下 毅 |
13:40-13:55 |
ITS Japanの取り組み紹介 |
ITS Japan 常任理事 林 昌仙 (日産自動車) |
13:55-14:10 |
東日本大震災災害支援情報ご提供の取り組み経緯 |
Agoop社 取締役 柴山 和久 |
14:10-14:15 |
まとめ |
14:15-14:25 |
休憩 |
14:25-15:25 |
生活再建支援過程におけるMashUpの可能性 |
座長:岩手医科大学医学部救急医学講座 岩手県高度救命救急センター 助教 秋冨 慎司 |
14:25-14:35 |
座長による本分野のレビュー |
14:35-14:50 |
「被災地はどこか」を見える化する |
兵庫県立大学 環境人間学部 准教授 木村 玲欧 |
14:50-15:05 |
「仮設住宅の実態」を見える化する |
横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター 講師 古屋 貴司 |
15:05-15:20 |
GeoPortalの実装 |
京都大学 防災研究所 助教 鈴木 進吾 |
15:20-15:25 |
まとめ |
15:25-15:35 |
休憩 |
15:35-16:50 |
クラウドを活用した空間情報MashUpの可能性 |
座長:ESRIジャパン株式会社 井川 明彦 |
15:35-15:45 |
座長による本分野のレビュー |
15:45-16:00 |
WebGISを活用した避難所情報等の状況認識の共有について |
酪農学園大学 准教授 小川健太 |
16:00-16:15 |
ぽちぽちプロジェクト |
ESRIジャパン株式会社 名和 裕司 |
16:15-16:30 |
EMT-江別 |
江別市消防本部 警防課 消防士長/主任 目黒茂樹 |
16:30-16:45 |
Developing an integrated information system for Disaster Management |
National Science & Technology Center for Disaster Reduction
教授 周學政(Hsueh-Chen CHOU) |
16:45-16:50 |
まとめ |
16:50-17:00 |
初日のクロージング |
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【2日目】1月20日(金) |
9:30-10:30 |
中央省庁の取り組み |
座長:新潟大学 危機管理室/災害・復興科学研究所 教授 田村 圭子 |
9:30-9:40 |
座長による当該分野のレビュー |
9:40-9:55 |
東日本大震災における国土地理院の取り組み |
国土交通省 国土地理院 企画部 研究企画官 大木 章一 |
9:55-10:10 |
空間データの整備 (JAXA) |
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
衛星利用推進センター 防災利用システム室 麻生 紀子 |
10:10-10:25 |
災害対応と総合防災情報システム |
内閣府 参事官(総括担当) 小滝 晃 |
10:25-10:30 |
まとめ |
10:30-10:40 |
休憩 |
10:40-11:40 |
パネルディスカッション
「広域かつ複合災害におけるMashUpの果たすべき役割」 |
コーディネーター 京都大学 防災研究所 教授 林 春男 |
パネラー |
(各セッションの座長+国の関係省庁から)
各セッションの座長は1日目の発表内容をふりかえる(課題と今後にむけて) |
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11:40-12:00 |
総括:Web-based-MashUpに期待すること |
京都大学 防災研究所 教授 林春男 |
12:00-12:05 |
閉会挨拶 |
京都大学 防災研究所 教授 林春男 |
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連絡先 |
〒611-0011
京都府宇治市五ヶ庄
京都大学防災研究所巨大災害研究センター内
ワークショップ「災害を観る」事務局
電話 0774-38-4273,FAX 0774-31-8294
e-mail: miru のあとに @drs.dpri.kyoto-u.ac.jpをつけて下さい。 |