センター概要

現在憂慮されている東海・東南海・南海地震の連続的発生や、関東地震が起こると、巨大災害となって、人的・物的被害が想像を絶する大きさになります。それらを契機として、わが国は衰退の道を進みかねないとも言えます。このような災害による被害の発生を防ぐことはできず、むしろ被害をできるだけ少なくするという『減災』の立場が大切です。しかも、巨大災害においては、従来の土木工学が対象とするような構造物被害などの直接被害は相対的に小さく、大量の死者の発生や、人生や生活の破壊、経済被害などという間接被害が極めて大きくなります。すなわち、巨大災害は人間社会を破壊するのです。したがって、減災の研究は自然科学と社会科学を融合した視点から進める必要があります。

構成員の専門分野の紹介にありますように、巨大災害研究センターは世界に類を見ない研究組織となっており、その成果は世界から注目されていると言っても過言ではありません。