■ ホーム    
   
   ■ プロジェクトについて    
   
   ■ お問い合わせ    
   
   ■ リンク    

岩手・宮城内陸地震 注目記事アーカイブ 見出し一覧

Yahoo!ニューストピックス: 「岩手・宮城内陸地震」
「岩手・宮城内陸地震」トップ
キーワードの時系列的推移[PDF]: 1〜4日目(1時間間隔)
              100〜200時間目(3時間間隔)
              1〜4週間目(6時間間隔)
              1ヶ月目〜(24時間間隔)

 ■ 以下の見出しをクリックすると,ページ下部にあります記事本文をご覧になれます.

 ▼2008/06/14 08:43〜2008/06/14 10:00▼

1.東北地方の地震で政府が官邸対策室設置(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:官邸,発生,被害,情報,首相 RV=25.0

 ▼2008/06/14 10:00〜2008/06/14 11:00▼

1.福田首相、東北地震で「被害状況調べろ」 官邸対策室設置(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:官邸,発生,被害,情報,首相 RV=25.0

 ▼2008/06/14 11:00〜2008/06/14 12:00▼

1.<東北地震>2人死亡、負傷多数 余震も相次ぎ住民ら恐怖(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:いう,揺れ,落ちる,割れる,話す,被害,園児,発生 RV=98.0
2.東北地震 死傷者の被害出る 余震も相次ぎ住民ら恐怖(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:いう,揺れ,落ちる,割れる,話す,被害,園児,発生 RV=98.0
3.<東北地震>阪神大震災の被災地・神戸で支援に向けた動き(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:いう,揺れ,話す,被害,発生,被災 RV=72.8

 ▼2008/06/14 12:00〜2008/06/14 13:00▼

1.岩手・宮城内陸地震 震度6強M7.0 死者2人負傷多数(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,揺れ,いう,被災,被害 RV=52.2
2.【岩手・宮城内陸地震】震度6強…死者2人、けが人50人超(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:揺れ,いう,割れる,園児 RV=38.7
3.<岩手・宮城内陸地震>一時、通信を規制 NTTと携帯各社(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:電話,被災,できる,地域 RV=36.5

 ▼2008/06/14 13:00〜2008/06/14 14:00▼

1.新幹線急停車…乗客騒然、停電は2万戸超す(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:落ちる,電話,話す,揺れ,倒れる,起きる RV=57.2
2.【岩手・宮城内陸地震】上下にずれる「逆断層型」 余震の活発化に注意(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,揺れ,地域,起きる RV=43.5
3.【岩手・宮城内陸地震】一時2万9000戸停電 電話にも影響(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:電話,できる,地域,起きる RV=34.6

 ▼2008/06/14 14:00〜2008/06/14 15:00▼

1.土曜朝の都市混乱 エレベーター閉じ込め 仙台(河北新報) 河北新報
  キーワード:落ちる,話す,割れる,電話,いる,ガラス,被災,災害 RV=77.1
2.被害深刻連絡相次ぐ 岩手県情報確認に追われる(河北新報) 河北新報
  キーワード:落ちる,話す,割れる,ガラス,災害 RV=51.1
3.崩れる山道路寸断 突き上げる揺れ(河北新報) 河北新報
  キーワード:落ちる,話す,温泉,いる,災害 RV=50.3

 ▼2008/06/14 15:00〜2008/06/14 16:00▼

1.奥州・栗原で震度6強 3人死亡、11人不明(河北新報) 河北新報
  キーワード:温泉,できる,災害,園児,胆沢 RV=35.7

 ▼2008/06/14 16:00〜2008/06/14 17:00▼

1.岩手・宮城で震度6強 M7.2、2人死亡100人超けが(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,温泉,割れる,園児,ガラス,速報 RV=68.8
2.岩手・宮城内陸地震 「バス林道から転落」 脱出乗客が通報 道路寸断、救助阻む(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:話す,いる,電話,割れる,園児,ガラス RV=53.0
3.岩手・宮城内陸地震 付近の活断層が関係か(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,できる RV=34.0

 ▼2008/06/14 17:00〜2008/06/14 18:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】「プールの水が津波のように…」 栗原市の小学校(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:落ちる,いる,できる,水,様子,起きる,倒れる RV=48.2
2.震源域付近の地下に逆断層=構造探査で判明、「典型的」−東大地震研など(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,できる RV=44.5
3.「天然ダム」の危険性、早急に調査=岩手・宮城内陸地震−冬柴国交相(時事通信) 時事通信
  キーワード:できる,水,ダム,状況,調査 RV=28.7

 ▼2008/06/14 18:00〜2008/06/14 19:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】エネルギーは阪神大震災と同じ(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,プレート RV=43.1
2.【岩手・宮城内陸地震】「すぐに降りて!」車窓こじあけ脱出(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:いる,話す,電話,胆沢 RV=33.6
3.【岩手・宮城内陸地震】地震で寸断、また孤立集落(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:集落,孤立,できる RV=26.1

 ▼2008/06/14 19:00〜2008/06/14 20:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】泣き叫ぶ子供たち 保育士は手当てに追われ…(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:いる,保育,割れる,話す,ガラス RV=47.1
2.「地震だー」、傾く車体=観光バス、乗客血だらけ・岩手−東北地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:水,割れる,話す,ガラス RV=33.8
3.<岩手・宮城内陸地震>電話各社が災害伝言ダイヤル開設(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:電話,できる,メッセージ RV=30.0

 ▼2008/06/14 20:00〜2008/06/14 21:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>バスが沢に転落、10人けが 奥州市(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:いる,電話,水,できる RV=44.3
2.岩手・宮城内陸地震 バスが沢に転落、1人重体 奥州市(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:いる,電話,水,できる RV=44.3
3.<岩手・宮城内陸地震>湯沢市、東南東へ29センチ動く(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,中越,西 RV=43.6

 ▼2008/06/14 21:00〜2008/06/14 22:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>4人死亡、2人心肺停止 不明11人(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,孤立,温泉,胆沢,車両,避難 RV=60.3
2.岩手・宮城内陸地震 6人死亡、154人負傷 不明11人(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,孤立,温泉,胆沢,車両,避難 RV=60.3
3.一面の土砂、温泉宿全壊=2階から救出作業−東北地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:温泉,いる,落ちる,避難 RV=37.3

 ▼2008/06/14 22:00〜2008/06/14 23:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】避けられぬ孤立集落 その対策は…(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:集落,孤立,電話,できる,水,避難,客 RV=78.6
2.<岩手・宮城内陸地震>孤立した住民ら、ヘリで避難所に移動(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:孤立,温泉,できる,避難,客 RV=59.6
3.「駒ノ湯温泉」の倒壊、捜索難航で早朝再開へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:孤立,温泉,できる,客 RV=50.9

 ▼2008/06/14 23:00〜2008/06/15 00:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】また「ゴーッ」の音が…余震におびえる避難所(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,避難,客,できる,午後,寸断 RV=56.5
2.【岩手・宮城内陸地震】「阪神」並のエネルギー 「四川」とも共通点(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,できる RV=41.2
3.地元企業に影響 トヨタ系でライン破損(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:避難,できる,寸断 RV=24.2

 ▼2008/06/15 00:00〜2008/06/15 01:00▼

1.岩手・宮城内陸地震 「駒の湯温泉」一瞬で泥の海に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,鉄道,脱出,いる,不明,客,行方,観光 RV=92.9
2.<岩手・宮城内陸地震>「駒の湯温泉」一瞬で泥の海に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,脱出,客,いる,鉄道,できる RV=74.7
3.死者6人、行方不明9人=負傷者150人超える−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:温泉,集落,孤立,客,避難,鉄道 RV=73.6

 ▼2008/06/15 01:00〜2008/06/15 02:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>岐阜県が支援準備を指示(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:できる,関係,危険,建築,対応,物資,準備,シート,要請,応急 RV=25.1

 ▼2008/06/15 02:00〜2008/06/15 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/15 03:00〜2008/06/15 04:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/15 04:00〜2008/06/15 05:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/15 05:00〜2008/06/15 06:00▼

1.山村孤立「助けは…」 岩手・宮城で震度6強(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,集落,孤立,電話,避難,客,観光,旅館,寸断,できる RV=123.9
2.【岩手・宮城内陸地震】電話119回線使用できず 栗原市(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:電話,避難,できる RV=25.4

 ▼2008/06/15 06:00〜2008/06/15 07:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/15 07:00〜2008/06/15 08:00▼

1.行方不明者の捜索再開=7人生き埋めの温泉など−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:温泉,避難,不明,行方,駒の,捜索,夜,生き埋め,湯,土砂 RV=80.3
2.震度6弱の余震可能性 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層 RV=31.3

 ▼2008/06/15 08:00〜2008/06/15 09:00▼

1.震度6強6人死亡 「阪神・淡路」に匹敵M7・2…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知) スポーツ報知
  キーワード:集落,温泉,孤立,電話,不明,旅館 RV=81.7
2.山崩れ橋落ちた「復旧に10年」…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知) スポーツ報知
  キーワード:集落,孤立,脱出,不明,病院 RV=63.7
3.仙台出身愛ちゃんホッ 家族ケガなし…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知) スポーツ報知
  キーワード:温泉,電話 RV=27.2

 ▼2008/06/15 09:00〜2008/06/15 10:00▼

1.県関係者に被害報告なし 岩手・宮城内陸地震(琉球新報) 琉球新報
  キーワード:電話,客,沖縄,午後,関係,ツアー,落ちる,安否,無事,佐藤 RV=49.9

 ▼2008/06/15 10:00〜2008/06/15 11:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/15 11:00〜2008/06/15 12:00▼

1.不安な一夜明け…避難生活に涙流す女性も 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,電話,病院,避難,行方,不明,いる RV=72.4
2.五十嵐さん無事でいて…災害救助犬も出動 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:給水,いる,捜索,水,活動,自衛隊,再開,高橋 RV=44.9

 ▼2008/06/15 12:00〜2008/06/15 13:00▼

1.「趣味の無線に救われた」取り残された男性を救出 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:集落,温泉,孤立,電話,いる RV=71.5
2.岩手・宮城内陸地震:県内からヘリ派遣 救援活動で県と自衛隊 /群馬(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,病院,医療 RV=53.9
3.「余震激しく眠れなかった」=孤立集落で一夜過ごし避難−岩手(時事通信) 時事通信
  キーワード:孤立,避難 RV=25.9

 ▼2008/06/15 13:00〜2008/06/15 14:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:「山が落ちた」 県内に大きなつめ跡 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,温泉,孤立,避難,捜索,行方 RV=82.6
2.岩手・宮城内陸地震:教訓生かしたい 県内に被災地支援の輪 /新潟(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:病院,中越,支援,医療 RV=43.8
3.「余震の度に目覚めた」=疲れ色濃く、避難住民ら−宮城(時事通信) 時事通信
  キーワード:孤立,病院,避難 RV=39.0

 ▼2008/06/15 14:00〜2008/06/15 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:宮城の土砂崩れ、県人2人が死亡 県内、最上で震度5弱 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:医療,病院,支援,避難,電話,鉄道,いる RV=68.8
2.不明の2人発見、うち女性1人死亡 死者7人に 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,捜索,旅館,行方,客,不明,駒の,女性 RV=68.4
3.岩手・宮城内陸地震:いわきで釣り人死亡 福島では2人重軽傷 /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:医療,病院,支援,見つかる,客 RV=50.4

 ▼2008/06/15 15:00〜2008/06/15 16:00▼

1.温泉施設で3人発見=行方不明者の救出再開−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:温泉,捜索,行方,駒の,女性,不明,生き埋め RV=62.0
2.<岩手・宮城内陸地震>駒の湯温泉で3遺体発見 死者9人に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,捜索,旅館,駒の,女性 RV=47.8
3.岩手・宮城内陸地震 駒の湯温泉で3遺体発見 死者9人に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,捜索,旅館,駒の,女性 RV=47.8

 ▼2008/06/15 16:00〜2008/06/15 17:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災地支援へ情報収集 神戸市、先遣隊の派遣準備も /兵庫(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:支援,避難 RV=21.3

 ▼2008/06/15 17:00〜2008/06/15 18:00▼

1.「自然の猛威痛感」=冬柴国交相が被災地視察−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:復旧,同日,指定,説明,できる,視察,激甚,ヘリ,冬,柴 RV=37.2

 ▼2008/06/15 18:00〜2008/06/15 19:00▼

1.温泉旅館で3遺体発見=死者9人、不明14人に−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:温泉,捜索,行方,駒の,女性,不明,生き埋め,湯,再開 RV=74.4
2.「駒の湯温泉」遺体の1人は「鉄道博物館」学芸員の岸さん(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,鉄道,旅館,観光,駒の,女性 RV=59.3

 ▼2008/06/15 19:00〜2008/06/15 20:00▼

1.廃線「くりでん」の保存活動中に遭難 駒の湯温泉で犠牲の「鉄博」学芸員・岸さん(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,鉄道,旅館,駒の,車両 RV=51.0
2.被災者救援、首相が再度指示=視察の防災相が報告−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:孤立,捜索,行方 RV=34.7

 ▼2008/06/15 20:00〜2008/06/15 21:00▼

1.「駒の湯温泉」捜索、日没のため中断(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:温泉,捜索,旅館,行方,駒の,見つかる,不明 RV=69.7
2.「とにかくやさしい人」 駒の湯温泉で犠牲の女将、菅原さん(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:温泉,旅館,行方,避難 RV=47.0
3.岩手が地元の小沢氏、被災地を視察=公、共幹部も(時事通信) 時事通信
  キーワード:支援,避難 RV=21.5

 ▼2008/06/15 21:00〜2008/06/15 22:00▼

1.<岩手・宮城地震>必死の捜索、3遺体次々発見…駒の湯温泉(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,捜索,泥,旅館,鉄道,行方,見つかる RV=103.8
2.<岩手・宮城地震>死者9人、行方不明13人に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,捜索,旅館,鉄道,行方,見つかる RV=90.4
3.岩手・宮城地震 死者9人、行方不明13人に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,孤立,捜索,旅館,鉄道,行方,見つかる RV=90.4

 ▼2008/06/15 22:00〜2008/06/15 23:00▼

1.岩手・宮城地震 必死の捜索、3遺体次々発見…駒の湯温泉(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,温泉,旅館,孤立,捜索,鉄道,見つかる RV=102.7
2.<岩手・宮城地震>「我が家は、畑は」避難所の夜、心揺れ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,温泉,孤立,医療 RV=61.9
3.岩手・宮城地震 「我が家は、畑は」避難所の夜、心揺れ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,温泉,孤立,医療 RV=61.9

 ▼2008/06/15 23:00〜2008/06/16 00:00▼

1.駒の湯温泉宿泊の2人「まちづくり支援」で現地訪れ犠牲(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:旅館,温泉,捜索,鉄道,支援,駒の,電話,観光 RV=97.3
2.捜索はばむ大量の土砂、ぬかるみ 駒の湯温泉、4人不明のまま捜索中断(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:泥,旅館,温泉,捜索,駒の,沢 RV=82.8
3.被災地に陸自が仮設風呂 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:支援,避難,地区 RV=28.4

 ▼2008/06/16 00:00〜2008/06/16 01:00▼

1.<岩手・宮城地震>ふるさと再生に情熱…2人の被災者(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:温泉,鉄道,駒の,観光,麦 RV=57.9
2.<岩手・宮城地震>4000ガル超 国内観測史上最大を記録(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,ガル RV=35.9

 ▼2008/06/16 01:00〜2008/06/16 02:00▼

1.温泉旅館で3遺体発見=死者9人、不明13人に−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:旅館,温泉,鉄道,捜索,見つかる,駒の,観光,麦 RV=100.3

 ▼2008/06/16 02:00〜2008/06/16 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>「手塩の養殖イワナが」避難の77歳(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,孤立,避難,電話,イワナ,家族,自宅,山,過ごす,作る RV=80.3

 ▼2008/06/16 03:00〜2008/06/16 04:00▼

1.土砂崩れダム11か所決壊の恐れ、国交省が調査開始(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:集落,捜索,避難,せき止める,行方,湖 RV=67.2
2.避難した250人、疲弊し2日目の夜迎える(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:集落,旅館,孤立,避難 RV=55.9

 ▼2008/06/16 04:00〜2008/06/16 05:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/16 05:00〜2008/06/16 06:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/16 06:00〜2008/06/16 07:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/16 07:00〜2008/06/16 08:00▼

1.「捜索に全力を」首相、防災担当相に指示 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:集落,捜索 RV=33.1
2.【岩手・宮城内陸地震】「山が崩れるとは」(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層 RV=24.9

 ▼2008/06/16 08:00〜2008/06/16 09:00▼

1.数メートル先に道がない!!バス谷底転落寸前…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知) スポーツ報知
  キーワード:泥,旅館,温泉,鉄道,孤立 RV=80.2
2.岩手・宮城内陸地震 住宅被害少ない理由は 弱かったキラーパルス(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,周期 RV=46.6
3.<岩手・宮城地震>地滑り、アイスクリームのように……専門家が空から被害分析(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:旅館,温泉 RV=33.7

 ▼2008/06/16 09:00〜2008/06/16 10:00▼

1.続く懸命の捜索活動 駒の湯温泉、救助犬も投入(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:旅館,捜索,温泉,駒の RV=56.0

 ▼2008/06/16 10:00〜2008/06/16 11:00▼

1.不明者の捜索、3日目=13人の発見に全力−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:旅館,捜索,温泉,見つかる,駒の RV=67.0
2.県内からも緊急援助隊相次ぎ出動/北里大病院の医療チームも(カナロコ) カナロコ
  キーワード:医療,支援,病院 RV=35.6
3.神奈川から消防や機動隊など派遣/岩手・宮城内陸地震(カナロコ) カナロコ
  キーワード:医療,病院,指定 RV=30.7

 ▼2008/06/16 11:00〜2008/06/16 12:00▼

1.<岩手・宮城地震>被災地住民、家にとどまり隊員サポート(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,旅館,捜索,温泉,孤立,駒の,沢,イワナ RV=108.7
2.<岩手・宮城地震>不明者の捜索難航 「72時間」迫る(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,旅館,捜索,温泉,見つかる,駒の,遺体 RV=98.9
3.岩手・宮城地震 不明者の捜索難航 「72時間」迫る(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,捜索,旅館,温泉,見つかる RV=90.8

 ▼2008/06/16 12:00〜2008/06/16 13:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被害の深刻さ明らかに /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:捜索,旅館,集落,支援,医療,温泉,孤立,見つかる RV=128.6
2.岩手・宮城地震 被災地住民、家にとどまり隊員サポート(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,捜索,旅館,温泉,孤立 RV=91.5
3.岩手・宮城内陸地震:避難所の住民「やっぱりこわい」 余震で眠れず不安な夜 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:旅館,集落,温泉,営業,孤立 RV=79.4

 ▼2008/06/16 13:00〜2008/06/16 14:00▼

1.不明者1人を発見=温泉旅館で、死者10人に−捜索3日目、岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:捜索,旅館,見つかる,遺体,隊員,温泉,駒の,五十嵐 RV=91.7
2.岩手・宮城内陸地震:金山の夫婦どこへ /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:遺体,門脇,五十嵐 RV=27.3

 ▼2008/06/16 14:00〜2008/06/16 15:00▼

1.50人孤立の集落、ヘリで救出…栗原で10人目の死者発見(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:捜索,旅館,集落,見つかる,遺体,駒の,五十嵐 RV=93.0
2.駒の湯でさらに1遺体 岩手・宮城内陸地震、死者10人に(河北新報) 河北新報
  キーワード:捜索,旅館,見つかる,給水,建物,駒の,温泉 RV=81.8
3.地震の死者10人に 倒壊旅館の男性死亡を確認(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:捜索,旅館,遺体,建物,駒の,温泉 RV=72.1

 ▼2008/06/16 15:00〜2008/06/16 16:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>栗駒山ろくルートの国・県道8路線、寸断で観光に打撃 旅館キャンセルも相次ぐ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:旅館,営業,観光,給水 RV=54.4
2.<活断層>評価見直し 自治体ごとに地震発生確率公表…政府(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層 RV=25.4

 ▼2008/06/16 16:00〜2008/06/16 17:00▼

1.新たに1体、安置所へ=白い布で覆われ、ヘリと車で−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:遺体,見つかる,駒の,温泉 RV=36.8
2.だれやみ日記:地震の夜の出来事 /宮崎(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夜,中越,朝刊,6月 RV=25.2
3.岩手・宮城内陸地震:被災地支援へ県職員を派遣 /鳥取(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:支援,朝刊,6月 RV=24.9

 ▼2008/06/16 17:00〜2008/06/16 18:00▼

1.不明12人の捜索続く=「72時間」迫り難航、旅館の遺体は長男−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:捜索,旅館,遺体,見つかる,建物,駒の,発見,生き埋め RV=88.8
2.岩手・宮城内陸地震を予測? 「大気イオン濃度」とは何か(J-CASTニュース) J-CASTニュース
  キーワード:濃度,イオン RV=27.6

 ▼2008/06/16 18:00〜2008/06/16 19:00▼

1.「岩手・宮城内陸地震」で日赤が救護活動(医療介護CBニュース) 医療介護CBニュース
  キーワード:旅館,支援,支部,建物,損壊 RV=58.6
2.農業用ダム・貯水池6カ所で土砂流入や地割れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:支援,損壊,地盤,農業,決壊,恐れ,流入,出す RV=44.3

 ▼2008/06/16 19:00〜2008/06/16 20:00▼

1.工場ほぼ操業再開、富士通など一部に遅れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:操業,生産,工場 RV=31.4
2.<岩手・宮城地震>7市町に地方交付税前倒しで交付 総務相(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:指定,激甚,通常 RV=26.0
3.<岩手・宮城地震>仮設住宅20戸建設、県に要請 栗原市(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,損壊 RV=25.2

 ▼2008/06/16 20:00〜2008/06/16 21:00▼

1.タケノコ採り夫婦、発見できず=岩手県側の捜索打ち切り(時事通信) 時事通信
  キーワード:捜索,見つかる,湖,発見 RV=43.6

 ▼2008/06/16 21:00〜2008/06/16 22:00▼

1.農業用ダム6カ所で土砂流入や地割れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:支援,見つかる,損壊,農業 RV=40.9
2.雪解け水で土石流発生 進路変え旅館直撃か(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:泥,旅館 RV=38.4
3.激甚災害指定を要請=自民対策本部が初会合−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:支援,指定,激甚 RV=33.9

 ▼2008/06/16 22:00〜2008/06/16 23:00▼

1.<岩手・宮城地震>家は残った 全半壊、両県で10戸(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,捜索,集落,旅館,遺体,見つかる,門脇,損壊,住宅 RV=123.1
2.<岩手・宮城地震>「離れるのがつらい」耕英地区35人避難(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,遺体,イワナ,見つかる RV=51.7

 ▼2008/06/16 23:00〜2008/06/17 00:00▼

1.岩手・宮城地震 「離れるのがつらい」耕英地区35人避難(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,旅館,イワナ,遺体,見つかる,耕,市,孝 RV=98.1
2.岩手・宮城地震 家は残った 全半壊、両県で10戸(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,旅館,遺体,住宅,見つかる,耕,損壊 RV=89.3

 ▼2008/06/17 00:00〜2008/06/17 01:00▼

1.迫る「72時間」、捜索難航=不明12人、旅館遺体は長男−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:集落,捜索,旅館,遺体,見つかる,耕,市 RV=93.7
2.「牛にエサを…」被災者が一時帰宅、避難生活長期化に不安(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:集落,旅館,イワナ,見つかる,耕,市 RV=79.1

 ▼2008/06/17 01:00〜2008/06/17 02:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 02:00〜2008/06/17 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 03:00〜2008/06/17 04:00▼

1.栗原市山間部に置き去り車、2台の運転者と連絡とれず(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:捜索,旅館,遺体,損壊,沢,孝,新た,孝夫,農業,地滑り RV=101.4

 ▼2008/06/17 04:00〜2008/06/17 05:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 05:00〜2008/06/17 06:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 06:00〜2008/06/17 07:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 07:00〜2008/06/17 08:00▼

1.県内の公立学校 震度6強発生したら 県調査 12市町39棟倒壊の恐れ 耐震化率最低水準(西日本新聞) 西日本新聞
  キーワード:断層,住宅,耐震,建物,構造,市町,進める,朝刊,学校 RV=81.6
2.大地震発生なら21集落孤立 兵庫県が地元と対策検討へ 岩手・宮城内陸地震受け(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,集落,支援,耐震 RV=67.7
3.【岩手・宮城内陸地震】道路復旧めど立たず 「観光シーズンは?」 (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:営業,地滑り RV=30.2

 ▼2008/06/17 08:00〜2008/06/17 09:00▼

1.岩手・宮城地震 地滑り最大規模 専門家調査 長さ1・2キロ、厚さ50メートル(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:捜索,旅館,遺体,地滑り RV=56.8

 ▼2008/06/17 09:00〜2008/06/17 10:00▼

1.不明12人の捜索続行=発生4日目−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:捜索,旅館,発見,生き埋め,駒の,生存,経過,従業,安藤,埋もれる RV=58.7

 ▼2008/06/17 10:00〜2008/06/17 11:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 11:00〜2008/06/17 12:00▼

1.12人が依然不明 大量の土砂捜索阻む 死者10人(河北新報) 河北新報
  キーワード:住宅,捜索,旅館,遺体 RV=63.3
2.給水車と一緒に学校スタート 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:児童,給水,学校 RV=51.6
3.発生から4日目、3校除き学校の授業再開(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:児童,捜索,学校 RV=50.8

 ▼2008/06/17 12:00〜2008/06/17 13:00▼

1.岩手・宮城地震 校庭に元気な児童たちの声…授業再開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,学校 RV=34.8
2.岩手・宮城地震 早朝から捜索活動が再開 宮城・栗原(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:捜索,旅館 RV=30.9

 ▼2008/06/17 13:00〜2008/06/17 14:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:各地に被害拡大 公共施設損傷、のり面崩落… /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,給水,学校,捜索 RV=65.8
2.岩手・宮城内陸地震:大崎市立上野目小、普通校舎の被害深刻 別棟で授業再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,耐震 RV=37.5
3.岩手・宮城内陸地震:土砂災害危険個所、75%で対策遅れ /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,断層 RV=37.5

 ▼2008/06/17 14:00〜2008/06/17 15:00▼

1.被災地の学校、授業再開 栗原 児童ら水筒持参(河北新報) 河北新報
  キーワード:児童,学校,授業,捜索,耕 RV=69.9
2.余震警戒 食堂など慎重に捜索 駒の湯温泉(河北新報) 河北新報
  キーワード:泥,捜索,旅館,世帯,進む,気象台 RV=66.5
3.新潟地震:発生から44年で被災体験講演会 会場では募金も /新潟(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,朝刊,英,6月,説明,中央,国道 RV=44.3

 ▼2008/06/17 15:00〜2008/06/17 16:00▼

1.岩手・宮城内陸地震 「72時間」経過 続く捜索(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:捜索,遺体,旅館,水位,せき止める,建物,上昇,見つかる RV=70.7
2.消防訓練:地震想定し、本番さながらに−−パルコ松本店 /長野(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:移動,確保,朝刊,想定,6月,中央 RV=29.3

 ▼2008/06/17 16:00〜2008/06/17 17:00▼

1.「土砂ダム」3カ所緊急工事へ 国交省 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:川,水位,せき止める,上昇 RV=34.0

 ▼2008/06/17 17:00〜2008/06/17 18:00▼

1.<岩手・宮城地震>「笑顔忘れられない」 地域づくりプランナー・麦屋さん悼む声 石川県各地で 金沢中心に活躍(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:観光,麦,仕事,金沢,計画,長崎 RV=35.0
2.<岩手・宮城地震>衆院災害対策特別委で泉防災担当相が報告(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:党,断水,視察,特別 RV=22.2

 ▼2008/06/17 18:00〜2008/06/17 19:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/17 19:00〜2008/06/17 20:00▼

1.過去最大の地滑り=東京ドーム40杯超−岩手・宮城内陸地震で土木学会など(時事通信) 時事通信
  キーワード:地滑り,沢,荒砥,教授,火山,開く,長い,土木,手,学会 RV=66.9

 ▼2008/06/17 20:00〜2008/06/17 21:00▼

1.開拓民の夢の土地が…駒の湯温泉周辺で最後の避難者(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:イワナ,市,耕,養殖,帰宅,農業 RV=67.3
2.迫る梅雨、土砂ダムに排水路=3カ所で作業着手、12人依然不明−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:捜索,旅館,水位 RV=29.6

 ▼2008/06/17 21:00〜2008/06/17 22:00▼

1.地震発生から「72時間」経過、捜索長期化の様相(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:泥,遺体,沢,捜索,土石流 RV=61.5
2.<岩手・宮城地震>五十嵐みつるさん、懸命の救助活動 栗原(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:遺体,川 RV=21.3

 ▼2008/06/17 22:00〜2008/06/17 23:00▼

1.岩手・宮城地震 衆院災害対策特別委で泉防災担当相が報告(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,授業,捜索,党,元気,特別,移動,断水,開催,視察 RV=87.4
2.<岩手・宮城地震>家の修理めど立たず 牛も残し避難 一関(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,市,農業,建物,危険,牛,市野々 RV=64.3
3.イチゴ残し、山下りる=岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:地滑り,イチゴ,排水 RV=29.7

 ▼2008/06/17 23:00〜2008/06/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 00:00〜2008/06/18 01:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 01:00〜2008/06/18 02:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 02:00〜2008/06/18 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>救出阻む大量土砂 「72時間」が経過(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,学校,授業,耕,教委,捜索,激甚 RV=91.0
2.<岩手・宮城地震>児童・生徒らにPTSD症状 県教委調査(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,学校,市,支援,医療,教委 RV=82.6

 ▼2008/06/18 03:00〜2008/06/18 04:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 04:00〜2008/06/18 05:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 05:00〜2008/06/18 06:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 06:00〜2008/06/18 07:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/18 07:00〜2008/06/18 08:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】生活再建へ議会開会 被災者支援第一に(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,市,支援,激甚 RV=49.2

 ▼2008/06/18 07:00〜2008/06/18 08:00▼

1.児童50人 復興へ第一歩 岩手・宮城地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:児童,給水,授業,市,校舎,世帯 RV=89.4

 ▼2008/06/18 09:00〜2008/06/18 12:00▼

1.京の施設、放送へ温度差 緊急地震速報 一定効果あったが…(京都新聞) 京都新聞
  キーワード:耐震,教委,鉄道,校舎 RV=47.4
2.震災の“孤立牛”救出大作戦 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:牛,帰宅,農業 RV=29.3
3.岩手・宮城内陸地震:無事だった? 一関・本寺小で授業再開、全児童が登校 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童 RV=28.5

 ▼2008/06/18 12:00〜2008/06/18 15:00▼

1.岩手・宮城地震 家の修理めど立たず 牛も残し避難 一関(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,集落 RV=36.9
2.岩手・宮城内陸地震:元気な級友に喜び 大崎市立上野目小、授業を再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童 RV=28.5
3.岩手・宮城内陸地震:一関市営・県営住宅に避難住民入居へ /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅 RV=20.5
4.岩手・宮城内陸地震:低利特別融資の扱いや相談開始−−金融機関 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅 RV=20.5
5.岩手・宮城内陸地震:被災建築物応急判定、美里町と栗原3地区で「危険」5% /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅 RV=20.5
6.岩手・宮城内陸地震:「ノウハウ伝え続けたい」 県先遣隊・高橋参事に聞く /新潟(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅 RV=20.5

 ▼2008/06/18 15:00〜2008/06/18 18:00▼

1.岩手・宮城内陸地震 22校で天井や壁落下 老朽化、平日発生なら…(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:児童,耐震,学校 RV=60.0
2.岩手・宮城内陸地震:「福島にも未知の断層」 警鐘鳴らす専門家 /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,地滑り RV=42.2
3.災害時に630集落が孤立の可能性(和歌山)(紀伊民報) 紀伊民報
  キーワード:耐震,集落 RV=34.6

 ▼2008/06/18 18:00〜2008/06/18 21:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】宮城の農業被害すでに300億円超(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:イワナ,養殖,農業 RV=37.6
2.<岩手・宮城地震>東京ドーム1.2杯分 駒の湯温泉の土砂(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:地理,土石流,沢 RV=29.3
3.岩手・宮城地震 東京ドーム1.2杯分 駒の湯温泉の土砂(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:地理,土石流,沢 RV=29.3

 ▼2008/06/18 21:00〜2008/06/19 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>駒の湯温泉で女性1遺体発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:流域,川,水位,土石流,湖,排水 RV=69.6
2.岩手・宮城地震 駒の湯温泉で女性1遺体発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:流域,川,水位,土石流,湖,排水 RV=69.6
3.林野庁、二次災害防止へ監視カメラ=土石流・地滑り警戒−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:川,地滑り,土石流,沢 RV=46.1

 ▼2008/06/19 00:00〜2008/06/19 03:00▼

1.城南信金、読売の地震救援募金に1億円を寄託(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:義援金,支援,募金,通信,救援,事業,復興,郵便,グループ,振替 RV=72.4

 ▼2008/06/19 03:00〜2008/06/19 06:00▼

1.既知の古い断層が震源か=餅転−細倉構造帯、地表に段差−専門家「総合的な調査を」(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,構造,活,変動,研究,教授,変化,結果,存在,段差 RV=88.2

 ▼2008/06/19 06:00〜2008/06/19 09:00▼

1.避難生活にダブルパンチ 水不足 地場産業ピンチ(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:イワナ,給水,営業,イチゴ RV=68.0
2.「眠れない」「頭痛い」=被災の影響、子供にも−家庭訪問で心のケア・宮城(時事通信) 時事通信
  キーワード:児童,学校,市 RV=55.9
3.一関で最大163センチ隆起 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層 RV=32.6

 ▼2008/06/19 09:00〜2008/06/19 12:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:精神的ケアを 県が児童精神科医を派遣−−岩手県に /静岡(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,学校,医療 RV=53.1
2.岩手・宮城地震 15キロにわたり段差 地表に露出(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層 RV=41.6
3.県:県内大地震発生時、孤立集落377カ所で140カ所が通信不能−−まとめ /静岡(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:集落,無線,進む RV=36.5

 ▼2008/06/19 12:00〜2008/06/19 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:ひたすら土砂かき出す−−救援の3人に聞く /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,支部,泥 RV=61.2
2.岩手・宮城内陸地震:ボランティアありがたいが…地域で助け合いしっかり /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水,ボランティア,営業 RV=59.1
3.岩手・宮城内陸地震:大崎・鳴子温泉上原地区 簡易水道、きょう再通水 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,給水 RV=53.3

 ▼2008/06/19 15:00〜2008/06/19 18:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:神戸大学学生震災救援隊、被災者を足湯でマッサージ /兵庫(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,集落,募金 RV=44.5
2.不明者の捜索中断=現場で大雨の恐れ−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:雨,新た RV=24.5
3.梅雨入りの被災地、雨で宮城県内の捜索隊が撤収(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:雨,進む RV=23.1

 ▼2008/06/19 18:00〜2008/06/19 21:00▼

1.岩手・宮城地震 土砂ダム「決壊」募る不安…住民一時帰宅(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,流域,雨,帰宅,川,市,水位,排水 RV=113.4
2.<岩手・宮城地震>土砂ダム「決壊」募る不安…住民一時帰宅(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,流域,雨,市,川,帰宅,水位,排水 RV=110.2
3.荒砥沢ダム近くに大きな段差=震源断層?最大3メートル(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,地滑り RV=51.6

 ▼2008/06/19 21:00〜2008/06/20 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>震源は2000万年未活動の断層か(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,地表 RV=62.6
2.岩手・宮城内陸地震 無警戒の断層動く(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,地表 RV=62.6
3.「一刻も早く助けたい…」無念の撤収 被災地に雨(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:雨,帰宅,水位,川 RV=58.2

 ▼2008/06/20 00:00〜2008/06/20 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>温泉、発生前に温度変化(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:上昇,教授,変化,地下,始める,研究所,温度,中旬,秋,南西 RV=53.6

 ▼2008/06/20 03:00〜2008/06/20 06:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/20 06:00〜2008/06/20 09:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】災害医療チーム「DMAT」機動力発揮(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:医療,支援,患者,応急,訓練,問題,確保,医師,機関,措置 RV=66.5

 ▼2008/06/20 06:00〜2008/06/20 09:00▼

1.<岩手・宮城地震>被災後初の雨…行方不明者の捜索再開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:雨,水位,排水,湖 RV=56.9
2.岩手・宮城地震 被災後初の雨…行方不明者の捜索再開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:雨,水位,排水,湖 RV=56.9
3.土砂ダム工事を公開=決壊の恐れ、水位監視−岩手・宮城地震で国交省(時事通信) 時事通信
  キーワード:水位,布,排水,迫川 RV=54.0

 ▼2008/06/20 12:00〜2008/06/20 15:00▼

1.地滑り起こしやすい揺れ=土砂、7千万立方メートル動く−土木学会など調査報告(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,住宅,周期 RV=89.8
2.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、建設へ始動 栗原市、あす説明会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,雨,相談,布,義援金 RV=86.5
3.西の地盤、東側乗り上げ 逆断層、傾き方向が判明   (河北新報) 河北新報
  キーワード:断層 RV=51.6
4.余震390回いまだ活発 「規模・回数、阪神以上」(河北新報) 河北新報
  キーワード:断層 RV=51.6

 ▼2008/06/20 15:00〜2008/06/20 18:00▼

1.岩手・宮城地震 マグマが後押し? 水分・熱で地殻軟化(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:マグマ,構造,上昇 RV=43.7
2.岩手・宮城内陸地震:被災者に、選手が義援金10万円−−丸亀競艇 /香川(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:義援金,選手 RV=26.4

 ▼2008/06/20 18:00〜2008/06/20 21:00▼

1.地下に潜む活断層の調査検討=岩手・宮城地震受け−政府調査委(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,地表,活,確率,地下,研究,評価 RV=99.7
2.<岩手・宮城地震>中国から義援金10万ドル(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:義援金,支援,日本赤十字社,本社,多く,寄託,見舞い,皆さん,国民,いただく RV=45.6

 ▼2008/06/20 21:00〜2008/06/21 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>遠い復旧 被害900億円 1人死亡確認(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:水位,排水,川,地滑り,新た RV=66.7
2.岩手・宮城地震 遠い復旧 被害900億円 1人死亡確認(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:水位,排水,川,地滑り,新た RV=66.7
3.<耐震化>宮城で立ち入り「危険」も 公立校調査(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,学校 RV=43.8

 ▼2008/06/21 00:00〜2008/06/21 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/21 03:00〜2008/06/21 06:00▼

1.発生から1週間、行方不明の10人はいま…続く懸命の捜索(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:市,梅雨入り,金山,高橋,佐々木,夫婦,つり橋,タケノコ,一緒,栗駒山 RV=77.5

 ▼2008/06/21 06:00〜2008/06/21 09:00▼

1.進まぬ学校耐震化 岩手・宮城内陸地震「平日なら被害大」(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,児童,学校,校舎,補強,教委,構造 RV=163.6
2.【岩手・宮城内陸地震】小中校耐震化 山形40位(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,学校,校舎,補強,教委,構造 RV=136.1
3.岩手・宮城地震1週間 復興いつ…住民苦悩(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,イワナ,校舎,帰宅 RV=73.1

 ▼2008/06/21 09:00〜2008/06/21 12:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】地震から一週間 黙祷で冥福祈る(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,新た,気象台,農業,仮設 RV=63.4
2.<岩手・宮城地震>不明の森さん夫妻、直前に男性が目撃(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:雨,川,湖,つり橋 RV=49.4
3.<ニュース1週間>岩手・宮城内陸で大地震/宮崎勤死刑囚に刑執行(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:川,新た,湖,土石流 RV=45.7

 ▼2008/06/21 12:00〜2008/06/21 15:00▼

1.学校耐震化:小中は55%、全国29位 936棟未実施、財政難と少子化影響 /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,学校,診断 RV=146.8
2.学校耐震化率:市町村立小中学校、58.1% 165棟、震度6強で倒壊危険 /群馬(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,学校,診断 RV=146.8
3.岩手・宮城内陸地震:発生1週間 被害総額244億5700万円 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,児童,住宅,交付,ボランティア RV=128.1

 ▼2008/06/21 15:00〜2008/06/21 18:00▼

1.未知の活断層、本格調査へ 文科省、地下構造探り抽出 岩手・宮城地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,活,地表,構造 RV=91.3
2.土砂ダム対策、新たに3カ所で=国交省(時事通信) 時事通信
  キーワード:流域,排水,迫川 RV=42.8

 ▼2008/06/21 18:00〜2008/06/21 21:00▼

1.「建設急いで」と被災者=仮設住宅説明会に44世帯−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:住宅,仮設,世帯,市,入居,完成,中旬,建設 RV=74.6

 ▼2008/06/21 21:00〜2008/06/22 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>土砂ダムから流水 決壊の危険性低下(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:流域,水位,排水,川,迫川,湖,新た RV=92.9
2.避難所で仮設住宅入居説明会、31人が出席…宮城・栗原(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:住宅,水位,排水,仮設,上昇 RV=74.5

 ▼2008/06/22 00:00〜2008/06/22 03:00▼

1.<給水槽>大地震で誤作動 過剰配水で水圧低下(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,給水,住宅,周期,水位,変動 RV=182.1
2.<岩手・宮城地震>地デジ2秒遅れ 緊急速報間に合わず?(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:無線,放送,流れる,地 RV=37.4

 ▼2008/06/22 03:00〜2008/06/22 06:00▼

1.地震後「危険」判定住宅、奥州市で4%…中越の3分の1以下(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:耐震,住宅,周期,判定,応急,地盤,教授 RV=166.7
2.激震6時間後に男児出産…破水→ハンドル握り病院へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:住宅,仮設,元気,子供 RV=51.9

 ▼2008/06/22 06:00〜2008/06/22 09:00▼

1.岩手・宮城内陸地震 復興への第一歩 イチゴとイワナ、名産品救え(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:学校,イワナ,ボランティア,イチゴ,進む,養殖,佐々木 RV=125.3
2.【岩手・宮城内陸地震】被災から1週間 「心のケア」急務(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:支部,相談,心 RV=50.2

 ▼2008/06/22 09:00〜2008/06/22 12:00▼

1.岩手・宮城地震 地デジ2秒遅れ 緊急速報間に合わず?(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:放送,地,無線,アナログ,流れる,速報,評価,開始,全面,データ RV=90.6

 ▼2008/06/22 12:00〜2008/06/22 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:「牛の角突き」復興の恩返しを 会場で義援金募集 /新潟(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,義援金,生産,五十嵐,観光 RV=67.2
2.宿泊キャンセル2万人=「余震怖い」、観光に打撃−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:営業,キャンセル,観光 RV=35.2
3.102人に新たに避難勧告=余震、豪雨に備え−宮城・栗原市(時事通信) 時事通信
  キーワード:雨,新た,世帯 RV=34.2

 ▼2008/06/22 15:00〜2008/06/22 21:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被害対応まとめ−−県災害対策部 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,住宅 RV=55.3
2.岩手・宮城内陸地震:復興へ向け歩み出す 犠牲者の冥福祈る /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,排水 RV=41.0
3.岩手・宮城内陸地震:発生から1週間 復興の願い込めて 各地で黙とう、募金 /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,義援金 RV=33.7

 ▼2008/06/22 21:00〜2008/06/23 03:00▼

1.岩手・宮城地震 自衛隊の行方不明者捜索活動打ち切る(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水,地表,地滑り,仮設,雨,世帯 RV=96.0
2.<岩手・宮城地震>家族ら、感謝と無念交錯 捜索打ち切り(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,帰宅,排水,市長 RV=56.6
3.岩手・宮城地震 家族ら、感謝と無念交錯 捜索打ち切り(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,排水,雨,市長 RV=54.2

 ▼2008/06/23 03:00〜2008/06/23 09:00▼

1.長野・村井知事会見 「自立」の小川村にも支援 (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震 RV=90.5
2.耕英地区の児童、本校で授業再開…でも「分校に戻りたい」(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:学校,児童,校舎 RV=77.0
3.捜索から自衛隊撤収 給水など後方支援は継続(河北新報) 河北新報
  キーワード:給水,仮設 RV=43.5

 ▼2008/06/23 09:00〜2008/06/23 15:00▼

1.支局長だより:家族で「防災会議」を=寺田浩章・横浜支局長 /神奈川(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,断層,住宅,診断 RV=187.0
2.<岩手・宮城地震>地域外の災害ボランティア目立たず(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,ボランティア RV=54.2
3.大津市の防災メール登録者、6月急増 岩手・宮城地震で意識高まる(京都新聞) 京都新聞
  キーワード:断層 RV=47.9
4.岩手内陸部の地震確率が上昇、産業技術総合研が解析(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:断層 RV=47.9

 ▼2008/06/23 15:00〜2008/06/23 21:00▼

1.支局長からの手紙:ひとごとではない /愛媛(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,学校,住宅,ボランティア,診断,募金,校舎,仮設,小中学校 RV=260.0

 ▼2008/06/23 21:00〜2008/06/24 03:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>砂泥噴出、大豆畑埋まる 農地液状化、広範囲に 収量への影響大(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:泥,地,地表,水位,液状 RV=72.2
2.土砂崩れダムの決壊対策工事、さらに3か所開始へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:布,排水,雨 RV=37.5
3.<岩手・宮城地震>消防応援部隊も撤収 捜索は県警と地元で(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:水位,撤収 RV=25.7

 ▼2008/06/24 03:00〜2008/06/24 09:00▼

1.感謝の気持ち…空へ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:生徒,復興,中学校,個所,感謝,完成,協力,築館,疲労 RV=53.6

 ▼2008/06/24 09:00〜2008/06/24 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:自衛隊捜索打ち切り 知事「苦渋の決断、理解を」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,学校,給水 RV=155.7
2.岩手・宮城内陸地震:県に仮設住宅設置を要望−−奥州市 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,仮設 RV=43.1
3.岩手・宮城内陸地震:現場ルポ 圧倒的な土砂崩れ、おびえる被災者 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イチゴ,撤収 RV=31.2

 ▼2008/06/24 15:00〜2008/06/24 21:00▼

1.<岩手・宮城地震>東北新幹線、本震7秒前に送電停止(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,補強,橋脚 RV=124.2
2.<岩手・宮城地震>「湯の倉温泉」の土砂ダム、排水工事へ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,教委,分校,市長,排水,精神,農業,湖,簡易 RV=119.2
3.【官房長官会見(2)】「民間人がいい 公務員制度改革推進本部の事務局長人事」(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:相談,進む,希望 RV=50.8

 ▼2008/06/24 21:00〜2008/06/25 03:00▼

1.湯ノ倉温泉上流の土砂崩れダム、排水路工事着手へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:流域,水位,市長,排水,迫川 RV=67.2

 ▼2008/06/25 03:00〜2008/06/25 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/25 09:00〜2008/06/25 15:00▼

1.不明10人捜索続く 一関では避難所引っ越し(河北新報) 河北新報
  キーワード:住宅,校舎,仮設 RV=64.2
2.<岩手・宮城地震>仮設住宅の建設始まる 完成は7月中旬(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,仮設,入居 RV=63.4
3.岩手・宮城地震 仮設住宅の建設始まる 完成は7月中旬(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,仮設,入居 RV=63.4
4.岩手・宮城内陸地震:県被害1164億円 栗原市長、せき止め湖対策など要望 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,仮設,入居 RV=63.4

 ▼2008/06/25 15:00〜2008/06/25 21:00▼

1.島じま:克服 /長崎(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,私 RV=101.0
2.宮城・栗原市浅布地区の土砂崩れダム、排水作業始まる(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:浅布,排水,市野々,完成,川 RV=54.0
3.<岩手・宮城地震>浅布の土砂ダムで排水作業始まる(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:浅布,排水,完成,湖,土石流 RV=53.0

 ▼2008/06/25 21:00〜2008/06/26 03:00▼

1.土砂ダム仮排水路が完成=仮設住宅建設も進む−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:住宅,流域,仮設,排水,浅布,迫川,市野々 RV=112.4
2.排水始まる=地震被災地の土砂ダム(時事通信) 時事通信
  キーワード:流域,排水,浅布,迫川,完成 RV=67.6
3.岩手・宮城地震 浅布の土砂ダムで排水作業始まる(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:排水,浅布,完成 RV=39.4

 ▼2008/06/26 03:00〜2008/06/26 09:00▼

1.【特報 追う】秋田県観光“大揺れ” 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:訴える,観光,集計,いく,他県,甚大,彰,もたらす,接する,PR RV=28.3

 ▼2008/06/26 09:00〜2008/06/26 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:迫川上流、土砂ダム排水開始 関係者ら安堵 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,住宅,イワナ,入居,流域,仮設 RV=135.7
2.岩手・宮城内陸地震:本寺小避難の10世帯35人、応急住宅に移転−−一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,牛,入居 RV=70.3
3.岩手・宮城内陸地震:奥州市災害対策本部、胆沢区岳山地区の避難勧告を視野に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,入居,仮設 RV=64.9

 ▼2008/06/26 15:00〜2008/06/26 21:00▼

1.湯ノ倉温泉、営業再開は絶望的=流水路完成後も水没したまま−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:排水,営業,完成 RV=41.5
2.原油高緊急対策「運用改善止まり」 さらなる対応も(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:予算,農業,金融 RV=32.2
3.台湾から岩手、宮城に義援金=岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:義援金,感謝 RV=25.8

 ▼2008/06/26 21:00〜2008/06/27 03:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】「活断層と認識していなかった可能性」(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,地表,構造,活断層,地質 RV=86.2
2.既知の地質断層が震源か=50年前の地図に記載−「岩手・宮城」で政府調査委(時事通信) 時事通信
  キーワード:断層,構造,活断層,地質 RV=70.2
3.<岩手・宮城地震>原因の断層「餅転−細倉構造帯」か(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,地表,構造 RV=59.7

 ▼2008/06/27 03:00〜2008/06/27 09:00▼

1.活断層評価の対象外 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,地表,活断層,地質,構造 RV=93.8
2.政府・与党 補正編成に着手 原油高、一段の対策 (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:予算,原油,高騰,補正 RV=59.0

 ▼2008/06/27 09:00〜2008/06/27 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:関連予算案、総額170億円に−−知事が査定 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,予算,補正 RV=62.9
2.岩手・宮城内陸地震:イワナ30万匹死ぬ 養殖場の水濁り−−東成瀬 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水,イワナ RV=52.4
3.<岩手・宮城内陸地震>イワナ30万匹死ぬ 養殖場の水濁り−秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水,イワナ RV=52.4

 ▼2008/06/27 15:00〜2008/06/27 21:00▼

1.不明者なお10人、避難258人=発生2週間、二次災害警戒続く−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:住宅,仮設,排水,建設,世帯,要望,計画,搬入,白糸の滝,重機 RV=115.1

 ▼2008/06/27 21:00〜2008/06/28 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>被災者に勇気を セラピー犬が避難所慰問(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:二郎,進む,脚,精神,訓練,頑張る,元気,存在,子供,寄せる RV=106.4
2.岩手・宮城地震 被災者に勇気を セラピー犬が避難所慰問(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:二郎,進む,脚,精神,訓練,頑張る,元気,存在,子供,寄せる RV=106.4

 ▼2008/06/28 03:00〜2008/06/28 09:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】開拓地特産と希望の再会 栗原・耕英地区一時帰宅(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:イワナ,イチゴ,養殖,地,帰宅,泥 RV=107.8
2.【岩手・宮城内陸地震】静寂奪われた湖畔(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,仮設,養殖,排水,浅布 RV=89.7

 ▼2008/06/28 09:00〜2008/06/28 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の2地区、2週間ぶり簡易水道復旧 水の感触楽しむ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,給水,学校 RV=89.7
2.岩手・宮城内陸地震:自宅片付けや養魚の世話 栗原・耕英地区住民、一時帰宅 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,住宅 RV=54.6
3.岩手・宮城内陸地震:栗原の避難農家から繁殖牛、預け先で子牛誕生 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,牧場 RV=50.7
4.<岩手・宮城内陸地震>被災で避難の牛「なつ」、預け先で子牛誕生 宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,牧場 RV=50.7

 ▼2008/06/28 15:00〜2008/06/28 21:00▼

1.<岩手・宮城地震>四川の恩返し 中国人留学生ら募金活動(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,学校,募金 RV=82.8
2.岩手・宮城地震 四川の恩返し 中国人留学生ら募金活動(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,学校,募金 RV=82.8
3.福井地震:きょう60年 京大防災研付属センター平野研究員に聞く /福井(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:断層,活断層,福井,進む RV=68.9

 ▼2008/06/28 21:00〜2008/06/29 03:00▼

1.「くりこまいちごは残った」避難住民が一時帰宅、希望の収穫(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:イチゴ,帰宅,感謝,生産,農家,世帯,栽培,協力 RV=93.9
2.スカシユリ 宮城・栗原で見ごろ迎える…被災地も元気に(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:営業,元気 RV=23.5

 ▼2008/06/29 03:00〜2008/06/29 09:00▼

1.荒砥沢ダム上流部からの土砂、ダム湖に流入して3mの津波に(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:流域,水位,地滑り,流入,上昇,湖,問題,流れる,堤,学会 RV=90.5

 ▼2008/06/29 09:00〜2008/06/29 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:中国人留学生ら募金活動 被災者に四川の恩返し /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,相談,学校 RV=89.5
2.第79回都市対抗野球:2次予選東北大会 NTT東北・七十七銀、決勝Tへ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,募金,野球 RV=83.8
3.栗原の復興サポート ベガルタ選手会が義援金(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,募金 RV=64.8

 ▼2008/06/29 15:00〜2008/06/29 21:00▼

1.第79回都市対抗野球:2次予選東北大会 須賀川ク、予選で涙 /福島(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,募金,野球,球場,試合,黙とう RV=138.7
2.募金活動:地震やサイクロン被害支援 吉野高と大淀中生徒、始業前に /奈良(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,学校,支部 RV=77.9
3.被災者がエコノミー症候群か 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:相談,診断 RV=49.4

 ▼2008/06/29 21:00〜2008/06/30 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/06/30 03:00〜2008/06/30 09:00▼

1.土砂災害身近な危険 静岡 7割が山間地 避難意識啓発(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,予算,補強,地滑り,公共,存在,整備,世帯,気圧,難しい RV=114.0

 ▼2008/06/30 09:00〜2008/06/30 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災者、支援者に無料で電話相談 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,支部,法人,心 RV=72.3
2.3市を局地激甚災害指定へ=岩手・宮城内陸地震−政府(時事通信) 時事通信
  キーワード:農地,激,中旬,要望,補助,激甚,手続き RV=54.3
3.【岩手・宮城内陸地震】政府が東北3市を局地激甚災害指定へ(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:予算,補正 RV=33.7

 ▼2008/06/30 15:00〜2008/06/30 21:00▼

1.<岩手・宮城地震>局地激甚災害の指定、4日にも閣議決定(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:基準,公共,農地,補助,財政,激甚 RV=53.5

 ▼2008/06/30 21:00〜2008/07/01 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>局地激甚災害の指定に地元は複雑(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,イチゴ,激,市長,感謝,基準 RV=101.9
2.<岩手・宮城地震>元駐在さん、断水の第二の故郷守る 栗原(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,感謝,心,農家,うれしい RV=72.9

 ▼2008/07/01 03:00〜2008/07/01 09:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】相撲の町・栗駒、奮い立つ 地元出身高校生が東北大会V(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:児童,相撲,学校,大会,心,関川,高校,駒形,進む,生徒 RV=162.6

 ▼2008/07/01 09:00〜2008/07/01 15:00▼

1.耐震診断法:授業で学ぶ−−釜石中 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,住宅,診断,支部,試合,補強 RV=180.3
2.岩手・宮城内陸地震:激甚災害指定で追加指定を要望へ−−県など /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:激,局,市長,公共 RV=67.3

 ▼2008/07/01 15:00〜2008/07/01 21:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被害額まとめ急ぐ 県、激甚指定へ執念 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:激,局,基準,公共,指定,農地 RV=108.6
2.岩手・宮城内陸地震:簡易水道が復旧−−大崎・上原地区 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,給水,基準 RV=74.7
3.岩手・宮城内陸地震:布団や枕がふわふわに 市が大型乾燥機−−栗原の避難所 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:乾燥,布団 RV=36.3

 ▼2008/07/01 21:00〜2008/07/02 03:00▼

1.岩手 宮城内陸地震…出光が義援金を拠出(レスポンス) レスポンス
  キーワード:募金,義援金,法人,寄付,福祉 RV=78.0
2.【岩手・宮城内陸地震】国交省「TEC−FORCE」が初出動(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,訓練,制度,整備 RV=45.3

 ▼2008/07/02 03:00〜2008/07/02 09:00▼

1.国交省「TEC−FORCE」 岩手・宮城内陸地震で初出動(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:断層,訓練,制度,整備,今年,土木,サポート,所有,震災,選ぶ RV=83.2

 ▼2008/07/02 09:00〜2008/07/02 15:00▼

1.地震避難住民のイチゴ収穫計画、「徒歩帰宅は危険」と待った(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:ボランティア,イチゴ,帰宅,市長 RV=72.1
2.岩手・宮城内陸地震:災害復旧170億円、補正予算案提案 県、きょう議会に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,補正,指定 RV=48.5
3.岩手・宮城内陸地震:災害対策本部を復旧対策本部に−−県が切り替え /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水 RV=28.5

 ▼2008/07/02 15:00〜2008/07/02 21:00▼

1.<岩手・宮城地震>日本野球連盟が一関市に義援金(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,大会,義援金,市長,クラブ RV=82.2
2.<栗駒山>火山活動監視、地震計1台新設…気象庁(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:小安,簡易,総額 RV=32.4
3.<岩手・宮城地震>文化財24件破損 両県で国指定など(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:教委,指定 RV=29.0
4.岩手・宮城地震 文化財24件破損 両県で国指定など(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:教委,指定 RV=29.0

 ▼2008/07/02 21:00〜2008/07/03 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/03 03:00〜2008/07/03 09:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】栗駒の正藍染、存続ピンチ 川濁り反物洗えず (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:乾燥,藍,まつ江,地,指定,泥,心,文字 RV=122.8
2.岩手・宮城は四川大地震なみ、断層ずれは最大11m(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:断層 RV=24.6

 ▼2008/07/03 09:00〜2008/07/03 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:文化財被害、両県で24件 大規模補修、必要に /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,診断,予算 RV=126.8
2.岩手・宮城内陸地震:不安を胸に、生活再建へ−−宮城・栗原市を取材して /群馬(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,ボランティア,イチゴ,住宅 RV=90.7
3.岩手・宮城内陸地震:県災害復旧資金、返済据え置き期間延長を検討 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,予算 RV=49.9

 ▼2008/07/03 15:00〜2008/07/03 21:00▼

1.3市を局地激甚災害指定=4日閣議決定(時事通信) 時事通信
  キーワード:局激,指定,公共,農地,本激,補助 RV=84.0
2.岩手 宮城内陸地震…ブリヂストンが義援金(レスポンス) レスポンス
  キーワード:募金,義援金,寄付 RV=58.5
3.岩手・宮城3市の局地激甚災害指定、4日に閣議決定(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:指定,補助 RV=25.7

 ▼2008/07/03 21:00〜2008/07/04 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/04 03:00〜2008/07/04 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/04 09:00〜2008/07/04 15:00▼

1.田中のユニホーム11万18円 オークションで義援金(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,野球,義援金 RV=73.3
2.力合わせ「復興市」 栗原・花山であすから2日間(河北新報) 河北新報
  キーワード:ボランティア,帰宅,義援金 RV=55.8
3.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅に役立てて 県産スギ合板400枚寄付 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:支部,住宅 RV=40.2

 ▼2008/07/04 15:00〜2008/07/04 21:00▼

1.地震復興支援のために 南陵中生徒会アルミ缶回収(両丹日日新聞) 両丹日日新聞
  キーワード:学校,義援金,感謝,生徒,うれしい,放送 RV=88.6
2.情報収集衛星の偵察目的、鮮明に=12年度レーダー機打ち上げ−宇宙機構(時事通信) 時事通信
  キーワード:導入,衛星 RV=30.1

 ▼2008/07/04 21:00〜2008/07/05 03:00▼

1.下北半島に「未知の活断層」? 専門家と事業者で議論平行線(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,断層,活断層,地質,建設,補修,操業,大間,地下 RV=191.5

 ▼2008/07/05 03:00〜2008/07/05 09:00▼

1.下北半島「未知の活断層」議論平行線(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,断層,活断層,地質,大間,評価,補修,建設,地下,人工 RV=218.3

 ▼2008/07/05 09:00〜2008/07/05 15:00▼

1.第90回全国高校野球:宮城大会 甲子園目指し、きょう開幕−−チーム分析 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,大会,主将,球場 RV=125.0
2.岩手・宮城内陸地震:道路の早期復旧、財政支援を要望 湯沢市が県に /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,交付 RV=109.0
3.岩手・宮城内陸地震:「八甲田山」後藤伍長の長男一家被災で、励ましの電話 /青森(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:信一,ボランティア RV=53.3
4.<岩手・宮城内陸地震>「八甲田山」後藤伍長の長男一家被災で、励ましの電話 /青森(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:信一,ボランティア RV=53.3

 ▼2008/07/05 15:00〜2008/07/05 21:00▼

1.栗駒地区の藍染めジーンズ、清流濁って新商品は持ち越し(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:藍,まつ江,指定,今年,文字,泥,染める,完成,元気,濁る RV=121.8

 ▼2008/07/05 21:00〜2008/07/06 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/06 03:00〜2008/07/06 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/06 09:00〜2008/07/06 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、中村・浅布地区60世帯に避難勧告 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:給水,帰宅,住宅,浅布 RV=74.7
2.岩手・宮城内陸地震:ブルーベリー農園「愛菜ファーム」開園−−一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:信一,生産,営業 RV=54.0
3.一時帰宅で特産「マイタケ」ほだ木を緊急出荷…花山地区(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:菌,帰宅 RV=40.8

 ▼2008/07/06 15:00〜2008/07/06 21:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:星琳高生、手作り和菓子を無料提供 被災者へ義援金活動 /福岡(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,義援金,生徒,頑張る,無料,校長,計画,贈る,社長,社会 RV=112.5

 ▼2008/07/06 21:00〜2008/07/07 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/07 03:00〜2008/07/07 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/07 09:00〜2008/07/07 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:国文化財24件被害 中尊寺は本堂壁に亀裂 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:教委,番所,石垣,指定,跡,登録,史跡,寒,文化財 RV=109.5

 ▼2008/07/07 15:00〜2008/07/07 21:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/07 21:00〜2008/07/08 03:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/08 03:00〜2008/07/08 09:00▼

1.被災者支援法、栗原市に適用へ 宮城(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:住宅,基準,補修,建設,補助,再建 RV=74.8
2.平泉、世界遺産“落選”…政府推薦で初めて登録ならず(スポーツ報知) スポーツ報知
  キーワード:キャンセル,登録,基準,京都,文化財 RV=71.1

 ▼2008/07/08 09:00〜2008/07/08 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:宮城「耕英地区復興協」準備委に宇都宮のNPOも参加 /栃木(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,ボランティア,イチゴ,帰宅 RV=90.5
2.岩手・宮城内陸地震:土砂ダムの越流確認、一時帰宅中止−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:帰宅,基準 RV=35.0
3.県議会:災害復旧費など15議案可決−−閉会 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,補正 RV=34.5

 ▼2008/07/08 09:00〜2008/07/08 15:00▼

1.補正予算、臨時国会で=自民幹部(時事通信) 時事通信
  キーワード:耐震,学校,予算,補正,原油 RV=163.6
2.<岩手・宮城地震>地震名変更を…大崎市長が風評被害指摘(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,営業,市長 RV=53.7
3.岩手・宮城内陸地震:「少しでも役に立ちたい」 畝傍中有志ら募金呼び掛け /奈良(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,生徒 RV=44.7

 ▼2008/07/09 03:00〜2008/07/09 09:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】被災者励ます自衛隊支援(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:相談,学校,帰宅,住宅,仮設,心,出身,入浴,子供,医療 RV=145.1

 ▼2008/07/09 09:00〜2008/07/09 15:00▼

1.来春のイチゴ復活へ、結束強める地震被災地…宮城・栗原(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:ボランティア,学校,イチゴ,帰宅,NPO,農家,佐々木,校長,鈴木,農業 RV=150.1
2.岩手・宮城内陸地震:復興へアイデア集め NPOも参加−−栗原・耕英地区 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,イワナ,イチゴ,帰宅,養殖 RV=106.5
3.<地震研究本部>活断層、対象広げ調査 新指針で中間報告(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:活断層,断層,地表 RV=59.9

 ▼2008/07/09 15:00〜2008/07/09 21:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/09 21:00〜2008/07/10 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>気象庁に名称変更を要望 大崎市長(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,営業,市長,予約,要望,温泉郷 RV=74.1
2.栗原市の避難住民、仮設住宅入居に備えて家財道具運び出し(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:帰宅,住宅,入居,仮設 RV=67.0

 ▼2008/07/10 03:00〜2008/07/10 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/10 09:00〜2008/07/10 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅入居者、決まる 9世帯の住民「ほっ」−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:交付,住宅,入居,仮設,建設,完成 RV=91.0
2.岩手・宮城内陸地震:池袋消防少年団、募金活動で集めた義援金を一関市へ寄付 /東京(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,義援金,地下,集まる RV=63.5
3.岩手・宮城内陸地震:ふるさと納税制度、8件323万円集まる−−奥州市 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,市長 RV=27.4

 ▼2008/07/10 15:00〜2008/07/10 21:00▼

1.災害に備えポリ袋炊飯学ぶ 中国新聞
  キーワード:訓練,福祉,体験,年寄り,社会,企画 RV=38.5

 ▼2008/07/10 21:00〜2008/07/11 03:00▼

1.岩手 宮城内陸地震…昭和シェル石油が義援金(レスポンス) レスポンス
  キーワード:募金,義援金,拠出 RV=52.9
2.本500kgの下敷き、男性を災害死に認定…死者13人目(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:先月,重い,認定,組織,訪ねる RV=22.4

 ▼2008/07/11 03:00〜2008/07/11 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/11 09:00〜2008/07/11 15:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:発生後も耐震対策進まず 35市町村関係者会議で報告 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,相談,診断 RV=142.9
2.第90回全国高校野球:岩手大会 甲子園目指し開幕 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,主将,大会,球場 RV=139.0
3.岩手・宮城内陸地震:県野球連盟など、一関市に義援金 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,大会 RV=55.9

 ▼2008/07/11 15:00〜2008/07/11 21:00▼

1.地質断層に活動の形跡=一部は4キロの活断層−「岩手・宮城」で政府調査委(時事通信) 時事通信
  キーワード:活断層,断層,地質,倉,評価,構造 RV=96.0
2.<岩手・宮城地震>お茶わんで元気に…NPOが提供呼びかけ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,住宅,仮設,NPO RV=71.4
3.宮城・栗原市に仮設住宅完成、第1陣の9世帯23人が入居(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:入居,住宅,仮設,完成 RV=69.6

 ▼2008/07/11 21:00〜2008/07/12 03:00▼

1.<岩手・宮城地震>9世帯が仮設住宅に 7月中に全員入居へ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,住宅,仮設,市長,希望 RV=88.3
2.岩手・宮城地震 9世帯が仮設住宅に 7月中に全員入居へ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,住宅,仮設,市長,希望 RV=88.3
3.<岩手・宮城地震>活断層と確認「調査対象外」 地震調査委(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:活断層,断層,地表,倉 RV=74.8

 ▼2008/07/12 03:00〜2008/07/12 09:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/07/12 00:00〜2008/07/13 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:心通じる被災者支援 児童、生徒がボランティア活動 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,ボランティア,児童,学校 RV=114.0
2.修学旅行途中に栗原市訪ね激励 岳下小児童(河北新報) 河北新報
  キーワード:募金,児童 RV=61.2
3.<岩手・宮城地震>「東京タワー」ロケ地再公開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア RV=28.8
4.岩手・宮城地震 「東京タワー」ロケ地再公開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア RV=28.8
5.東京タワーロケ地を再び公開=「にぎわい戻って」−宮城(時事通信) 時事通信
  キーワード:ボランティア RV=28.8

 ▼2008/07/13 00:00〜2008/07/14 00:00▼

1.【岩手・宮城内陸地震】「山を下りる」苦渋の決断(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:ボランティア,入居,イワナ,イチゴ,学校 RV=134.2
2.岩手・宮城内陸地震:被災者生活再建支援法適用に全壊数がネック /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,住宅,仮設,山谷,営業 RV=101.3
3.岩手・宮城内陸地震:元オフコースの大間さん、チャリティーライブ開催 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,キャンセル,大間 RV=73.7

 ▼2008/07/14 00:00〜2008/07/15 00:00▼

1.岩手・宮城地震から1か月、被災地で犠牲者へ黙とう(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:入居,イチゴ,住宅,黙とう,帰宅,仮設 RV=134.7
2.<岩手・宮城地震>両親不明の球児「きっと応援してくれた」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,主将,大会,試合 RV=110.1
3.岩手・宮城地震 両親不明の球児「きっと応援してくれた」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,主将,大会,試合 RV=110.1

 ▼2008/07/15 00:00〜2008/07/16 00:00▼

1.第90回全国高校野球:岩手・宮城地震1カ月 高橋主将、不明の両親思い涙 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,主将,大会,試合 RV=152.1
2.岩手・宮城内陸地震:みんな一緒に帰る 一関・応急住宅の避難住民 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:黙とう,住宅,帰宅 RV=63.7
3.見えない爪痕:岩手・宮城内陸地震1カ月/上 住宅再建 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,住宅 RV=48.3

 ▼2008/07/16 00:00〜2008/07/17 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:教育関連施設の被害、271施設で5億2340万円 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,教委,生徒 RV=54.0
2.見えない爪跡:岩手・宮城内陸地震1カ月/中 雇用 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,再建,義援金 RV=52.9
3.栗駒山荘の初夏:岩手宮城内陸地震から1カ月/中 震度5強の揺れに耐え /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:診断,営業 RV=39.1

 ▼2008/07/17 00:00〜2008/07/18 00:00▼

1.栗駒山荘の初夏:岩手宮城内陸地震から1カ月/下 相次ぐファンの激励 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,営業 RV=42.1
2.岩手・宮城内陸地震:仮設入居被災者、温泉に無料招待−−山形県最上町 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,仮設 RV=38.3
3.<秋篠宮ご夫妻>岩手・宮城地震の被災地訪問へ (毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,夫妻 RV=32.4
4.秋篠宮ご夫妻、宮城内陸地震被災地ご訪問へ(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:山谷,夫妻 RV=32.4

 ▼2008/07/18 00:00〜2008/07/19 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:ソフトバンク川崎選手が義援金 県庁訪れ100万円 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球 RV=78.0
2.名前が縁、女子バレー代表・栗原恵選手が被災地にエール(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:選手,試合 RV=67.1
3.見えない爪跡:岩手・宮城内陸地震1カ月/番外編 復興への道 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,住宅,帰宅 RV=58.9

 ▼2008/07/19 00:00〜2008/07/20 00:00▼

1.美術展:作品の売上げ、被災者支援に−−富山 /富山(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:住宅,寄付,会場,高校 RV=58.1
2.岩手・宮城内陸地震:被災の栗原・宝来小の児童らに、神戸からの応援歌届ける /兵庫(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,うれしい,演奏 RV=50.4
3.岩手・宮城内陸地震:一関の須川高原温泉、きょう営業再開−−1カ月ぶり /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:営業,迂回 RV=29.1

 ▼2008/07/20 00:00〜2008/07/21 00:00▼

1.秋篠宮ご夫妻、被災地を訪問=岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,会場,演奏,頑張る,秋篠宮 RV=129.7
2.<岩手・宮城地震>秋篠宮ご夫妻、被災地を見舞う(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,頑張る,秋篠宮 RV=104.1
3.岩手・宮城地震 秋篠宮ご夫妻、被災地を見舞う(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,頑張る,秋篠宮 RV=104.1

 ▼2008/07/21 00:00〜2008/07/22 00:00▼

1.秋篠宮ご夫妻が避難所お見舞い(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,会場,うれしい,頑張る,秋篠宮 RV=129.4
2.岩手・宮城内陸地震:避難住民、お見舞いに感謝 秋篠宮ご夫妻、一関を訪問 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,山谷,住宅 RV=68.0
3.地震避難所「みちのく伝創館」閉鎖、住民は仮設などに転居(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:住宅,仮設,完成,建設 RV=63.9

 ▼2008/07/22 00:00〜2008/07/23 00:00▼

1.青畳から復興エール 地震被災の宮城・小牛田農林高 故郷のために 「力出し切る」(西日本新聞) 西日本新聞
  キーワード:選手,大会,学校,生徒 RV=109.4
2.岩手・宮城内陸地震:栗原「みちのく伝創館」避難所閉鎖 自衛隊活動ほぼ終了 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,住宅,仮設,完成 RV=77.9
3.<秋篠宮さま>岩手・宮城地震被災者にいたわりの言葉(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,住宅,仮設 RV=63.7

 ▼2008/07/23 00:00〜2008/07/24 00:00▼

1.FM5局が復興支援生中継 J2仙台ホーム戦(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,募金,試合 RV=104.2
2.岩手・宮城内陸地震:被災者の生活再建アドバイス−−きょう栗原・栗駒支所で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,住宅,再建 RV=60.7
3.皇室:秋篠宮ご夫妻、海フェスタ出席−−大船渡 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,生徒 RV=45.3

 ▼2008/07/24 00:00〜2008/07/25 00:00▼

1.ドーンと衝撃、激しい揺れ=高齢者の被害多く−岩手・宮城内陸地震被災者は無事(時事通信) 時事通信
  キーワード:入居,住宅,仮設 RV=63.4
2.岩手北部震度6強 恐怖、揺れ30秒以上 町職員、夜徹し情報収集 (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:入居,生徒,仮設 RV=61.0
3.<岩手北部地震>未明に激震、不安広がる…震度6強の洋野町(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,支部,営業 RV=59.0
4.岩手北部地震 未明に激震、不安広がる…震度6強の洋野町(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:学校,支部,営業 RV=59.0

 ▼2008/07/25 00:00〜2008/07/26 00:00▼

1.【夏の高校野球地方大会】一迫商 被災地・栗原に勇気(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:野球,大会,主将,試合 RV=119.8
2.岩手・宮城内陸地震:復興願い、CDと寄せ書き−−伏見・向島南小 /京都(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,相談,ボランティア,学校 RV=104.1
3.県北部地震:激しい揺れで目覚め また、眠れぬ夜(その1) /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,学校,営業,洋野 RV=80.3

 ▼2008/07/26 00:00〜2008/07/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋崩落、検討委が初会合 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,完成 RV=95.7
2.県北部地震:観光にトリプルパンチ 県、首都圏に「元気」PRへ /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,洋野,登録,予算 RV=80.8
3.岩手・宮城内陸地震:湯沢・雄勝に…客離れ防ぐ物産展、秋田駅前できょうから /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:営業,小安,頑張る RV=43.4

 ▼2008/07/27 00:00〜2008/07/28 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒の渓谷で人体の一部発見、不明者手がかりなし /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:越流,終了,祐子,藤田,湯の倉,渓谷,手がかり,犬,人体,浸食 RV=55.7

 ▼2008/07/28 00:00〜2008/07/29 00:00▼

1.08記者リポート:福井 ふるさと納税 全国初、カードで寄付も /福井(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,公開,導入,制度,福井 RV=74.8
2.<岩手地震>ツアー中止や観光客減も 災害に頭痛める業者ら(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,協会 RV=44.1

 ▼2008/07/29 00:00〜2008/07/30 00:00▼

1.第90回全国高校野球:育英ナイン、梅原・仙台市長を表敬 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,大会,主将,試合,高校 RV=180.3
2.<岩手・宮城地震>栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,帰宅,仮設,完成 RV=71.9
3.岩手・宮城地震 栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,帰宅,仮設,完成 RV=71.9

 ▼2008/07/30 00:00〜2008/07/31 00:00▼

1.newsそれから:橿原市の防災対策 市庁舎は耐震基準以下 /奈良(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,診断,補強 RV=121.2
2.岩手・宮城内陸地震:栗原市一般会計、98億3430万円を追加 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:補正,予算,寄付 RV=63.1
3.災害復旧に360億円 宮城県が補正予算案を発表(河北新報) 河北新報
  キーワード:交付,補正,予算 RV=50.0

 ▼2008/07/31 00:00〜2008/08/01 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:休業の農家レストラン、あす営業再開−−大崎 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,営業,野菜 RV=62.6
2.<岩手・宮城地震>最後の避難所が閉鎖(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,仮設 RV=40.1
3.岩手・宮城地震 最後の避難所が閉鎖(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,仮設 RV=40.1

 ▼2008/08/01 00:00〜2008/08/02 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:北京五輪女子バレー代表のエース、栗原選手と栗原市交流 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,公開,協会,出場 RV=94.4
2.<岩手・宮城内陸地震>北京五輪女子バレー代表のエース、栗原選手と栗原市交流 活躍が被災地へのエール(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,公開,協会,出場 RV=94.4
3.地震被災の奥州市で仮設住宅完成、避難の8世帯に引き渡す(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:仮設,完成,建設 RV=42.0

 ▼2008/08/02 00:00〜2008/08/03 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、引き渡し 被災者生活再建へ−−奥州市 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,信一,仮設 RV=68.4
2.岩手・宮城内陸地震:避難所47日間 各地のボランティア活躍 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,二郎,仮設 RV=65.0
3.岩手・宮城内陸地震:特産品売り出し復興をアピール 栗原元気物産市−−仙台 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,藍,野菜 RV=58.1

 ▼2008/08/03 00:00〜2008/08/04 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>陸路で初の一時帰宅…耕英地区へ仮設道路(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,帰宅,補修,仮設 RV=68.0
2.岩手・宮城内陸地震:新潟・石川の地震被災者、栗原の住民と交流 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,仮設,山古志,8月 RV=67.9
3.岩手宮城地震に義援金を 左京の夏祭りで呼び掛け(京都新聞) 京都新聞
  キーワード:募金,義援金 RV=43.6

 ▼2008/08/04 00:00〜2008/08/05 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:ヘリ輸送支援終了 栗原市役所、「感謝とお礼の会」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:8月,感謝,撤収,終了,市長,最後,書く,祐子,藤田,手紙 RV=94.6

 ▼2008/08/05 00:00〜2008/08/06 00:00▼

1.<海保>「海猿」訓練など中止・縮減 原油高で経費削減(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,原油,燃料 RV=55.2
2.海保 「海猿」訓練など中止・縮減 原油高で経費削減(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,原油,燃料 RV=55.2
3.岩手・宮城内陸地震:桑名市・木曽岬町の6中学校、被災者へ「合同募金」 /三重(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,生徒 RV=52.5

 ▼2008/08/06 00:00〜2008/08/07 00:00▼

1.OGと「東北大会」決めた 鶯沢中女子ソフト(河北新報) 河北新報
  キーワード:大会,主将,試合,生徒 RV=104.0
2.県議会:360億円の補正予算を提案 震災復興事業費を盛る−−臨時会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,補正,交付,義援金 RV=81.9
3.岩手・宮城内陸地震:風評被害で旅館など、4億円被害 経済波及は10億円に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,予算,補正 RV=79.5

 ▼2008/08/07 00:00〜2008/08/08 00:00▼

1.地震対策:相次ぐ発生、対策意識高まる /静岡(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震 RV=82.0
2.仙台七夕まつり:開幕 くす玉、吹き流し3000本 「がんばろう栗原」も /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:七夕,まつり,祭り RV=60.1
3.栗原復興へ願い込め 竹飾りに激励短冊 仙台七夕(河北新報) 河北新報
  キーワード:七夕,まつり,義援金 RV=59.5

 ▼2008/08/08 00:00〜2008/08/09 00:00▼

1.「頑張れ宮城」仙台育英応援団、Tシャツで被災者に声援(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:選手,野球,大会,球場 RV=134.8
2.岩手・宮城内陸地震:花巻市、宿泊施設の市税猶予 風評被害対策で /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,大会 RV=61.4
3.陽光に輝き竹飾り舞う 仙台七夕・きょうまで(河北新報) 河北新報
  キーワード:七夕,まつり,祭り RV=60.1

 ▼2008/08/09 00:00〜2008/08/10 00:00▼

1.第90回全国高校野球:育英、毎回安打で好スタート 菰野に4―1で快勝 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,試合,主将,大会,球場,生徒 RV=192.1
2.東海地震強化地域に指定、資材高騰も耐震化急務 富士吉田市(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震 RV=82.1
3.ダンスでチャリティーライブ 仙台のダンススクール(河北新報) 河北新報
  キーワード:募金,寄付,生徒 RV=73.1

 ▼2008/08/10 00:00〜2008/08/11 00:00▼

1.栗原元気物産市:「日本の原風景」写す 麦屋さん写真展−−仙台駅 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野菜,8月,販売,がんばる,開催,物産,企画,展示,主催,一也 RV=98.4
2.気仙沼、石巻、塩釜…漁船燃料補てん 窮余の先制策(河北新報) 河北新報
  キーワード:予算,補正,乾燥 RV=72.8

 ▼2008/08/11 00:00〜2008/08/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/08/12 00:00〜2008/08/13 00:00▼

1.農業用水への影響調査 森林崩壊面積を算出(河北新報) 河北新報
  キーワード:予算,農家,流域,将来,保全,財源,震災,堆積 RV=75.0
2.岩手・宮城内陸地震:県内施設、「宿泊減」ストップ キャンペーン緊急実施 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:高騰,予約,8月,キャンペーン RV=61.4

 ▼2008/08/13 00:00〜2008/08/14 00:00▼

1.復旧などに3億8932万円 栗原市補正予算案(河北新報) 河北新報
  キーワード:予算,補正,イワナ,菌,イチゴ,補修 RV=130.4
2.七夕飾り:涼やかに 仙台から譲り受け、栗原市役所入り口に設置 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:七夕,まつり,会場,8月,短冊,今月 RV=109.2

 ▼2008/08/14 00:00〜2008/08/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:発生2カ月 佐藤勇・栗原市長インタビュー /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,交付,8月,導入 RV=72.7
2.岩手・宮城内陸地震:地震に負けず元気です 舟下りの船頭、TシャツでPR /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:会場,風評,8月 RV=48.1
3.震災2か月、子牛すくすく…避難所から世話、2頭が無事出産(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:牛,うれしい,農家 RV=47.0

 ▼2008/08/15 00:00〜2008/08/16 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:特産ジャム、イワナ販売 イオン栗原志波姫店で復興祭 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,イチゴ,野菜,義援金,8月,生産,販売,がんばる,元気づける,特産 RV=142.8
2.耕英と花山からもイワナや野菜出品 栗原・復興祭(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,イチゴ,野菜,義援金 RV=74.8

 ▼2008/08/16 00:00〜2008/08/17 00:00▼

1.木道造り:バリアフリーで絵入り、きょうから 地元14団体が企画−−鬼首 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:風評,導入,8月,山古志,メッセージ,企画,通行,実行,鬼首,計画 RV=110.0

 ▼2008/08/17 00:00〜2008/08/18 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:震災朗読劇上演の中・高生が義援金 /福井(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,寄付,支部,福井,義援金,8月,部員,高校,うれしい RV=162.0
2.岩手・宮城内陸地震:発生2カ月 「心のケアに力を」 貝原前知事が激励 /兵庫(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:8月,メッセージ RV=28.4

 ▼2008/08/18 00:00〜2008/08/19 00:00▼

1.コンサート:四川、岩手・宮城地震支援 神戸から心の平穏を祈る /兵庫(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,寄付,生徒,学校,8月 RV=108.0
2.救援タオルで「ガンバルべぁ〜」、栗原市で作る活動盛んに(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:ボランティア RV=26.8

 ▼2008/08/19 00:00〜2008/08/20 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:鉱山住宅利用のレトロ喫茶「夢くり庵」が復活−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,野菜,鶯沢,公開,営業,予約,8月,協会 RV=137.7
2.「遅れ補う機会に」 宮教大生、被災中学生に授業(河北新報) 河北新報
  キーワード:ボランティア,児童,相談,生徒,鶯沢 RV=113.0
3.岩手・宮城内陸地震:避難の子牛、セリに 栗原の飼い主被災、県営牧場で成長 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:牛,8月 RV=44.4

 ▼2008/08/20 00:00〜2008/08/21 00:00▼

1.温泉巡りで地震「風評」吹き飛ばせ、岩手でスタンプラリー(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:風評,営業,協会,今月,前年 RV=67.0
2.大雨:県内で 栗原の7世帯、一時避難 土砂ダムあふれる /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:越流,鶯沢,8月 RV=51.4

 ▼2008/08/21 00:00〜2008/08/22 00:00▼

1.「岩手は元気です!!」 観光キャンペーン団が来社(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:キャンセル,キャンペーン,生産 RV=57.8
2.首都圏で「紅葉キャンペーン」、中つり広告3050枚(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:キャンセル,キャンペーン RV=44.1
3.共済支払い23億円 例年の10倍超 栗っこ農協(河北新報) 河北新報
  キーワード:相談 RV=24.8

 ▼2008/08/22 00:00〜2008/08/23 00:00▼

1.チャリティーコンサート:四川大地震被災の日中の子ら力づけ、きょう仙台で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,寄付,学校,8月 RV=79.6
2.大雨:鉄道など影響、各地で今年最大 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:8月,今年 RV=28.5

 ▼2008/08/23 00:00〜2008/08/24 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:花巻観光協会、温泉手形を発売 風評被害打開策に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,風評,協会,8月,販売 RV=91.7
2.仙台に「秋の七夕」登場 DC推進協が発表(河北新報) 河北新報
  キーワード:七夕,風評,登録,公開 RV=77.9

 ▼2008/08/24 00:00〜2008/08/25 00:00▼

1.「鳴子くじ」被災地応援 来月こけし祭りで販売(河北新報) 河北新報
  キーワード:寄付,祭り,会場,風評,協会,販売,商工会,青年 RV=127.1
2.岩手・宮城内陸地震:再起への思い新たに 栗原市各地で復興目指す行事 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,学校,会場,歌,メッセージ RV=100.8
3.岩手・宮城内陸地震:全国からの浄財、宮城県分届ける−−全国信金協副会長ら /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,支部,配分,協会,義援金 RV=90.0

 ▼2008/08/25 00:00〜2008/08/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/08/26 00:00〜2008/08/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:奥州市の義援金、3億378万円を配分 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,支部,菌床,義援金,8月,基準 RV=103.4
2.土砂ダム水位低下 下流域住民の自主避難解除 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:越流,解除,流域,湯ノ倉,大雨,水位,上昇,コミュニティ,呼び掛け,自主 RV=64.2
3.岩手・宮城内陸地震:栗駒周遊道路、夜間通行可に−−来月末までに /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:8月,小安,来年 RV=38.2

 ▼2008/08/27 00:00〜2008/08/28 00:00▼

1.大阪で「東北の夕べ」 風評対策 各県「味」PR(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:牛,風評 RV=46.7

 ▼2008/08/28 00:00〜2008/08/29 00:00▼

1.サクランボ園:地震やガソリン高騰直撃、入客減 東根と寒河江、2強明暗 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,高騰,協会,8月,今年,前年,物産,首都 RV=126.9
2.岩手・宮城内陸地震:震災復興支援制度一覧パンフレット、栗原市が作成 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:再建,8月,制度 RV=40.7

 ▼2008/08/29 00:00〜2008/08/30 00:00▼


 ▼2008/08/30 00:00〜2008/08/31 00:00▼

1.「千年クロベ」踏ん張った 栗原の巨木、地震克服(河北新報) 河北新報
  キーワード:診断,跡,文化財,特産,世界,将来,手続き,保護,会,認定 RV=83.2

 ▼2008/08/31 00:00〜2008/09/01 00:00▼

1.畳の有無で倍の差か=避難所2カ所で血栓比較−エコノミー症候群、岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:野球,福井,義援金,血栓 RV=82.8
2.岩手・宮城内陸地震:栗原・文字小でイワナのつかみ取り 笑顔・元気、戻った /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ RV=23.8

 ▼2008/09/01 00:00〜2008/09/02 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災者励ます東北神楽大会 震災後初、両県競演−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:大会,寄付,会場,義援金,8月 RV=105.4
2.<防災の日>「助け合い」確かめ…各地で訓練(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,訓練,会場,生徒 RV=92.3
3.防災の日 「助け合い」確かめ…各地で訓練(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,訓練,会場,生徒 RV=92.3

 ▼2008/09/02 00:00〜2008/09/03 00:00▼

1.茨木市:地震被害、一目で 住宅地図色分けしマップに /大阪(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,診断,南海,半壊,9月,マップ,質問,付ける RV=147.0
2.防災の日:訓練に25団体180人 孤立集落想定 /長野(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,9月,東海 RV=40.4

 ▼2008/09/03 00:00〜2008/09/04 00:00▼

1.県総合防災訓練:直下型地震想定、湯沢で /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,開催 RV=39.1

 ▼2008/09/04 00:00〜2008/09/05 00:00▼

1.<エコノミー症候群>岩手・宮城地震で8人に血栓(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,血栓,症候群,8月,帰宅,高校,今年,完成,精神 RV=139.4
2.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋、11月下旬に仮橋で供用開始 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:完成,迂回,大橋,業者,雪 RV=49.0
3.岩手・宮城内陸地震:林防災相、祭畤大橋を視察 被害や復旧状況調査 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:支部,8月,大橋 RV=42.6

 ▼2008/09/05 00:00〜2008/09/06 00:00▼

1.土砂ダム 堤防建設し決壊防止 宮城・岩手県(河北新報) 河北新報
  キーワード:建設,流域,終了 RV=31.6

 ▼2008/09/06 00:00〜2008/09/07 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:復興支援で競輪選手と触れ合いイベント−−あす、花巻 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,会場,支部,義援金 RV=109.2
2.県:補正予算案 震災や原油高対策に35億円 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:補正,予算,高騰,原油 RV=87.8
3.再就職へ ゆめぐり元従業員パソコン訓練 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練 RV=30.1

 ▼2008/09/07 00:00〜2008/09/08 00:00▼

1.チャリティーで収益金寄贈 岩手競馬の騎手部会(河北新報) 河北新報
  キーワード:義援金,営業 RV=31.0

 ▼2008/09/08 00:00〜2008/09/09 00:00▼

1.太鼓で住民に勇気 奥州・衣川で震災復興フェア(河北新報) 河北新報
  キーワード:牛,まつり,会場,今年,演奏,がんばる,地,開催,星,例年 RV=154.3
2.太鼓で住民に勇気 奥州衣川で震災復興フェア(河北新報) 河北新報
  キーワード:牛,まつり,会場,今年,演奏,がんばる,地,開催,星,例年 RV=150.3

 ▼2008/09/09 00:00〜2008/09/10 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:EPOさんら21日にコンサート 「被災者励ましたい」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:相談,会場,コンサート RV=58.9

 ▼2008/09/10 00:00〜2008/09/11 00:00▼

1.【特報 追う】地震、総選挙…悩み尽きぬ東北観光(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:キャンセル,まつり,予算,祭り,高騰,風評 RV=142.5
2.夏の観光客:大雨・地震・ガソリン高、たたられて…前年比18万人減 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:大会,まつり,祭り,高騰,前年,夏 RV=135.8
3.岩手・宮城内陸地震:風評被害を打破、宿泊客に割引券−−来月から /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:風評,協会,予約 RV=49.9

 ▼2008/09/11 00:00〜2008/09/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/09/12 00:00〜2008/09/13 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震「南側大きく滑った」土木学会報告(河北新報) 河北新報
  キーワード:大会,活断層,建設,学会,開催,大橋,祭,紹介,構造,東北大 RV=121.3

 ▼2008/09/13 00:00〜2008/09/14 00:00▼

1.386人依然避難、再生急ぐ 内陸地震あす3カ月(河北新報) 河北新報
  キーワード:補正,予算,入居,帰宅,農家,建設,完成,解除,養殖,大橋 RV=156.6
2.岩手・宮城内陸地震:「早く元の生活に」 一関で避難生活の代表が会見 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,山谷,帰宅,交流,完成 RV=84.4

 ▼2008/09/14 00:00〜2008/09/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒の商店街、地震にめげずイベント実施−−きょう /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,祭り,会場,夏,販売 RV=103.5
2.岩手・宮城内陸地震から3か月、栗原市で復興イベント(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:まつり,イワナ,営業,販売 RV=83.8
3.技磨き復興の地で就農 岩手宮城内陸地震3カ月(河北新報) 河北新報
  キーワード:学校,帰宅,高校,うれしい,地 RV=68.6

 ▼2008/09/15 00:00〜2008/09/16 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:耐震診断や改修、助成申し込み進む /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,予算,洋野,診断,山谷,改修 RV=196.5
2.岩手・宮城内陸地震:栗駒の自然を守る会、被害・復興の画像を初公開−−大崎 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:大会,ボランティア,イワナ,野菜 RV=101.3
3.“被災”カスミソウ花咲く 栗原、まつりで販売(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,販売 RV=45.2

 ▼2008/09/16 00:00〜2008/09/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/09/17 00:00〜2008/09/18 00:00▼

1.解散風DCに暗雲? 「選挙中は観光客減」(河北新報) 河北新報
  キーワード:風評,前年,予約,例年,9月,選挙,減少,期間,旅行,客足 RV=110.3
2.解散風DCに暗雲? 「選挙中は観光客減」(河北新報) 河北新報
  キーワード:風評,前年,選挙,予約 RV=72.0
3.岩手・宮城内陸地震:栗駒の自然を守る会・菅原さん、前兆現象聞き取り調査 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ RV=23.7

 ▼2008/09/18 00:00〜2008/09/19 00:00▼

1.荒砥沢ダム復旧遅れ必至 衆院解散なら予算お蔵入り(河北新報) 河北新報
  キーワード:補正,予算,選挙,生産 RV=88.0
2.「温泉行き」無料バス快走 花巻・志戸平(河北新報) 河北新報
  キーワード:キャンセル,高騰,風評,予約 RV=86.4
3.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/1 補助制度に機動力なく /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,山谷,義援金 RV=66.3

 ▼2008/09/19 00:00〜2008/09/20 00:00▼

1.自民党総裁選:一関で演説会 4候補が被災住民と懇談 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,風評,候補,9月,意見,公民館,財政,総裁 RV=96.5
2.住民に届いた? 自民総裁候補4氏 東北で訴え(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:選挙,風評,交付,再建 RV=73.2
3.岩手・宮城内陸地震:一関市で震源断層の調査開始−−東大など研究チーム /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:活断層,9月,人工 RV=37.4

 ▼2008/09/20 00:00〜2008/09/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/09/21 00:00〜2008/09/22 00:00▼

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/2 融資制度、活用わずか /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,相談,義援金,営業,帰宅,制度 RV=108.0
2.<岩手・宮城地震>発生100日目、栗原市で慰霊祭(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:会場,慰霊祭,参列 RV=47.6
3.岩手・宮城地震 発生100日目、栗原市で慰霊祭(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:会場,慰霊祭,参列 RV=47.6

 ▼2008/09/22 00:00〜2008/09/23 00:00▼

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/3 菌床シイタケ、支援手薄 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,菌床,生産,制度,農家,シイタケ RV=103.4
2.岩手・宮城内陸地震:発生から100日 思い交錯、慰霊祭に500人−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:黙とう,慰霊祭,参列 RV=49.1
3.麦屋さんの夫「観光振興の遺志引き継いで」 市慰霊祭(河北新報) 河北新報
  キーワード:慰霊祭,参列 RV=27.5

 ▼2008/09/23 00:00〜2008/09/24 00:00▼

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/4止 取り残された温泉旅館 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,風評,営業,義援金,キャンペーン,制度,来年 RV=119.7
2.岩手・宮城内陸地震:ライオンズクラブ、小安峡温泉支援へ義援金300万寄贈 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:大会,風評,協会,義援金,小安 RV=97.6
3.仮設住宅冬支度 栗原3地区で寒冷地仕様工事(河北新報) 河北新報
  キーワード:入居 RV=23.4
4.仮設住宅冬支度 栗原3地区で寒冷地仕様工事(河北新報) 河北新報
  キーワード:入居 RV=23.4

 ▼2008/09/24 00:00〜2008/09/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/09/25 00:00〜2008/09/26 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原・一迫地区の高校生ら企画、地元の「食」満載弁当 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,相談,生徒,生産,キャンペーン,番所,販売,農家,今年 RV=148.3
2.岩手・宮城内陸地震:小規模被害の農家支援 9月議会に提案、県単独制度で初 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:農家,制度 RV=27.5

 ▼2008/09/26 00:00〜2008/09/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋の復旧、国の補助事業に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:大橋,9月,8月,祭 RV=44.5

 ▼2008/09/27 00:00〜2008/09/28 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋、仮橋工事を公開 完成は11月下旬 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,公開,大橋,祭,完成,橋脚,9月,8月,迂回,公民館 RV=127.8
2.元気な岩手に泊まって 風評被害一掃へキャンペーン(河北新報) 河北新報
  キーワード:風評,協会,キャンペーン,応募,来年,贈る RV=91.9

 ▼2008/09/28 00:00〜2008/09/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/09/29 00:00〜2008/09/30 00:00▼

1.陸自東北方面隊:霞目駐屯地で創隊記念行事 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,高騰,原油,生徒,給水 RV=107.6
2.岩手・宮城内陸地震:頑張れ小安峡温泉 ライオンズクラブが湯沢市に見舞金 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,風評,協会 RV=58.4
3.荒砥沢ダム上流 地滑り対策を提言 検討会(河北新報) 河北新報
  キーワード:地質,計画,地下,図る,安定,加える,回復,森林,山地,座長 RV=53.7

 ▼2008/09/30 00:00〜2008/10/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/01 00:00〜2008/10/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/02 00:00〜2008/10/03 00:00▼

1.個人情報保護法:盛岡の自主防災組織、壁に当たる 要介護者名簿作り進まず /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:公開,神戸,民生,8月,リスト,組織,提供,作成,福祉,保護 RV=98.1

 ▼2008/10/03 00:00〜2008/10/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/04 00:00〜2008/10/05 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:俳優の村上弘明さん、仮設入居者激励−−奥州市 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,義援金,農家,交流,贈る,出身,希望,若槻,出演,記念 RV=125.1

 ▼2008/10/05 00:00〜2008/10/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/06 00:00〜2008/10/07 00:00▼

1.【特報 追う】観光の秋 選挙はご勘弁!? 書き入れ時…客足減少を懸念(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:選挙,ボランティア,祭り,前年,風評,キャンペーン,DC,予約,販売,今年 RV=204.1

 ▼2008/10/07 00:00〜2008/10/08 00:00▼

1.ユリ畑で栗原に元気を 球根オーナー募集(河北新報) 河北新報
  キーワード:風評,応募,球根,ユリ,交流,今年,オーナー,イベント RV=121.1
2.ユリ畑で栗原に元気を 一迫、球根オーナー募集(河北新報) 河北新報
  キーワード:風評,応募,交流,今年,イベント,ユリ,無料,中旬,収穫 RV=113.8
3.土砂災害:476集落、孤立の恐れ 34%は通信手段なく−−県調べ /岐阜(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,選定,今年 RV=105.0

 ▼2008/10/08 00:00〜2008/10/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/09 00:00〜2008/10/10 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:国道沿いに産直所 がんばる姿、見てほしい /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,野菜,改修,生産,農家,うれしい,がんばる,9月,館 RV=135.2
2.数万年前の地滑りが誘発 栗原・荒砥沢ダム崩落(河北新報) 河北新報
  キーワード:文化,地質,9月,今月,地滑り,支える,北側,浸食,破砕,同様 RV=71.8
3.岩手・宮城内陸地震:「小さな親切」運動本部、被災者のため県に義援金 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:義援金,9月 RV=26.2

 ▼2008/10/10 00:00〜2008/10/11 00:00▼

1.耐震診断・改修:木造住宅での補助事業、申請急増 県、当初予算増額へ /高知(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,補正,予算,診断,改修,営業,制度,今年,9月,基準 RV=250.2

 ▼2008/10/11 00:00〜2008/10/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/12 00:00〜2008/10/13 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:プロ野球OB、被災地を応援 あす栗原でイベント /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,試合,球場,イベント,出身,投手,無料,主催,紹介 RV=204.4

 ▼2008/10/13 00:00〜2008/10/14 00:00▼

1.あす被災4ヵ月 栗原元気です! 岩手・宮城内陸地震(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,会場,野菜,営業 RV=83.3
2.冬支度、焦り色濃く 栗原・耕英、花山地区(河北新報) 河北新報
  キーワード:乾燥,イチゴ RV=40.3

 ▼2008/10/14 00:00〜2008/10/15 00:00▼

1.土石流跡残る栗駒山、紅葉の最盛期もひっそり(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:跡,紅葉 RV=20.8

 ▼2008/10/15 00:00〜2008/10/16 00:00▼

1.被害住宅の解体次々 岩手・宮城内陸地震4カ月(河北新報) 河北新報
  キーワード:地,後藤,負担,精神,畑,全壊,半壊,歴史 RV=73.2

 ▼2008/10/16 00:00〜2008/10/17 00:00▼

1.「漫画で心癒やして」 栗原市に色紙109点(河北新報) 河北新報
  キーワード:会場,協会,公開,うれしい,作品,出身,文化,贈る,9月 RV=123.6
2.観光客数:昨年度、51万人減の4007万人 地震や長梅雨が影響−−県発表 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:原油,キャンペーン,夏,来年,減少,8月,客数,花,秋,海水浴 RV=113.7

 ▼2008/10/17 00:00〜2008/10/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/18 00:00〜2008/10/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/19 00:00〜2008/10/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/20 00:00〜2008/10/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/21 00:00〜2008/10/22 00:00▼

1.【特報 追う】観光シーズン「地震」直撃 秋田でも風評被害「今季は絶望的」(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:キャンセル,予算,前年,風評,学校,イベント,今年,PR,9月,業者 RV=171.9
2.日銀仙台支店:景気情勢を下方修正 東北地方「足踏み感」から「弱めの動き」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:高騰,原油,生産,今年,減少,支店,企業,消費,価格,割引 RV=117.1

 ▼2008/10/22 00:00〜2008/10/23 00:00▼

1.サンドウィッチマン:「fmいずみ」番組CD化 ギャラ寄付します! /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,優勝,義援金,跡,出身,今年 RV=92.6
2.景気判断:原油高、地震で打撃 日銀、東北下方修正「弱めの動き広がる」 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:高騰,原油,生産,今年 RV=69.4

 ▼2008/10/23 00:00〜2008/10/24 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市11地区の避難勧告・指示、解除は来春以降 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:越流,解除,勧告,山地 RV=46.1
2.震災被災地でサミット=中越地震4年−新潟(時事通信) 時事通信
  キーワード:基金,意見,開催,民間,課題,テーマ RV=43.8

 ▼2008/10/24 00:00〜2008/10/25 00:00▼

1.復興ともに誓う 新潟・川口でサミット(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,会場,黙とう,再建,販売,制度,解除,意見 RV=125.9

 ▼2008/10/25 00:00〜2008/10/26 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:「雨ニモマケズ」歌に 再就職、感謝の演奏会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,寄付,コンサート,営業,義援金 RV=101.5
2.土砂ダム一部決壊か 住民34人避難 栗原・花山(河北新報) 河北新報
  キーワード:越流,流域,湯ノ倉,未明,浸食,松ノ原,大雨,挟む,コミュニティ,低下 RV=67.6
3.土砂ダム一部決壊か 住民34人避難 栗原・花山(河北新報) 河北新報
  キーワード:越流 RV=22.9

 ▼2008/10/26 00:00〜2008/10/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:迫川・せき止め湖、大規模な土砂流出 工事計画見直しへ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:越流,流域,解除,意見,勧告,湯ノ倉,浸食,堆積,計画,たいせき RV=103.0
2.吉永さん「元気な姿、安心」 試写に被災者招待(河北新報) 河北新報
  キーワード:会場,うれしい RV=32.3
3.せき止め部が大雨で崩壊 栗原・花山土砂ダム(河北新報) 河北新報
  キーワード:越流 RV=22.9

 ▼2008/10/27 00:00〜2008/10/28 00:00▼

1.駅舎に響く復興の願い 旧くりでん若柳駅でライブ(河北新報) 河北新報
  キーワード:寄付,歌,イベント,演奏,音楽 RV=74.9

 ▼2008/10/28 00:00〜2008/10/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/29 00:00〜2008/10/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/10/30 00:00〜2008/10/31 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:義援金2次配分、6市町に4億800万円 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,義援金,9月,総額,福祉,市町 RV=82.4

 ▼2008/10/31 00:00〜2008/11/01 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>トランポリン効果 揺れ「上向きに強く」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,今年,効果,地表,米 RV=119.5
2.地震動の「トランポリン効果」=6月「岩手・宮城」で発見−防災科研(時事通信) 時事通信
  キーワード:周期,地質,効果,米 RV=37.1
3.岩手・宮城内陸地震:一関・磐井川土砂ダムの仮排水路を大幅拡張−−国交省 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:完成,移転,元,洪水,無理 RV=33.4

 ▼2008/11/01 00:00〜2008/11/02 00:00▼

1.地盤まるでトランポリン、岩手・宮城内陸地震で初の現象確認(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:耐震,今年,効果,米,トランポリン,世界,現象,沈む,同様,仕組み RV=144.2

 ▼2008/11/02 00:00〜2008/11/03 00:00▼

1.「勝つ断層なべ」も登場 奥州・衣川でイベント(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭り,野菜,商工会,無料,中旬,企画,毎年 RV=90.1
2.岩手・宮城内陸地震:仙台の日野さん、チャリティー書展で被災者応援−−登米 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:作品,義援金,出身,チャリティー,贈る RV=66.0
3.海の市:にぎわう 岩手・宮城内陸地震復興の願い込め−−湯沢 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:協会,交流,がんばる,小安峡,無料 RV=64.4

 ▼2008/11/03 00:00〜2008/11/04 00:00▼

1.“希望”つかまえた 栗原で大復興市(河北新報) 河北新報
  キーワード:牛,イワナ,会場,黙とう,野菜,歌,生産 RV=146.3
2.“希望”つかまえた 栗原で大復興市(河北新報) 河北新報
  キーワード:牛,イワナ,会場,黙とう,野菜,歌,生産 RV=141.9
3.岩手・宮城内陸地震:大復興市に2万人 元気な栗原をPR /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,祭り,野菜,イチゴ,生産,生徒 RV=118.0

 ▼2008/11/04 00:00〜2008/11/05 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:チャリティー神楽、伝統の舞を披露−−一関・厳美町 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,神楽,会場,義援金,チャリティー,伝統,11月,出演,資金 RV=137.7

 ▼2008/11/05 00:00〜2008/11/06 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:東京の音楽講師・渡辺和美さん、CDに鎮魂と復興願い /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:歌,イチゴ,販売,音楽,贈る,11月,私,CD,励ます,栽培 RV=119.9

 ▼2008/11/06 00:00〜2008/11/07 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:復興願うCD 東京の音楽講師・渡辺さんが一関市に寄贈 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:歌,イチゴ,販売,演奏 RV=70.3
2.岩手・宮城内陸地震:仙台市老人クラブ連合会が義援金135万2100円 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:再建,義援金,クラブ RV=44.1

 ▼2008/11/07 00:00〜2008/11/08 00:00▼

1.土砂と格闘道開く 栗原・県道復旧工事(河北新報) 河北新報
  キーワード:公開,夏,雪 RV=41.8

 ▼2008/11/08 00:00〜2008/11/09 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:積雪に備え、支援を−−被災の栗駒・耕英地区 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,雪,NPO,今年,11月,帰宅,例年 RV=96.4
2.岩手・宮城内陸地震:DHC工場再建、住民ら協力要望−−栗原市長に /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:再建,11月,首都 RV=37.5

 ▼2008/11/09 00:00〜2008/11/10 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒山登山口駐車場の19台、5カ月ぶり搬出 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:11月,帰宅,いわかがみ平,所有,実現,搬出,登山,県道,新設,絵理子 RV=56.6
2.愛車と5ヵ月ぶり再会 栗原・いわかがみ平(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,建設 RV=25.3

 ▼2008/11/10 00:00〜2008/11/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/11 00:00〜2008/11/12 00:00▼

1.出前授業:地震の実情解説 栗原市長が小学校で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,そば,11月,紹介,ふるさと,質問,計画,区域,子供,初 RV=94.2

 ▼2008/11/12 00:00〜2008/11/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/13 00:00〜2008/11/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/14 00:00〜2008/11/15 00:00▼

1.復興の力に 栗原・被災陶芸家8人あすから作品展(河北新報) 河北新報
  キーワード:窯,作品,再建,陶芸,実行,修復,解除,帰宅,感謝,展示 RV=147.3

 ▼2008/11/15 00:00〜2008/11/16 00:00▼

1.「故郷に新名物を」栗原・耕英の開拓3世グループ(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,祭り,販売,ステッカー,PR,特産,9月,資金,解雇,組織 RV=136.1
2.「故郷に新名物を」栗原・耕英の開拓3世グループ(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,祭り,販売,PR,9月,特産,資金,ステッカー,組織,解雇 RV=129.8

 ▼2008/11/16 00:00〜2008/11/17 00:00▼

1.散歩みち:落橋のすさまじさ後代に /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:公開,大橋,11月,遺産,意見,負担,費用,橋台,新しい,将来 RV=102.2

 ▼2008/11/17 00:00〜2008/11/18 00:00▼

1.1坪ユリ園楽しみ 球根オーナー植栽 栗原・一迫(河北新報) 河北新報
  キーワード:球根,ユリ,オーナー,応募,交流,制度,NPO,新米 RV=131.6

 ▼2008/11/18 00:00〜2008/11/19 00:00▼

1.仙台・宮城DC、出足苦戦 宿泊客は1割減(河北新報) 河北新報
  キーワード:前年,DC,風評,イベント,11月,PR,首都,効果,推進,落ち込む RV=134.3

 ▼2008/11/19 00:00〜2008/11/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/20 00:00〜2008/11/21 00:00▼

1.地震被災者にイチゴの毛糸マスコット…宮城・山下中生徒(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:イチゴ,生徒,完成,元気づける,励ます,市町,心,12月,厳しい,中学校 RV=89.5

 ▼2008/11/21 00:00〜2008/11/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/22 00:00〜2008/11/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/23 00:00〜2008/11/24 00:00▼

1.プロ野球:楽天ファン感謝祭 野村監督「来年こそ優勝」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,試合,優勝,球場,投手,販売 RV=202.0
2.<掘り出しニュース>楽天ファン感謝祭 野村監督「来年こそ優勝」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,試合,優勝,球場,投手,販売 RV=202.0
3.<岩手・宮城地震>延長50キロの新断層…余震分布と一致(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:活断層,細倉,地表,衛星,学会,餅転,地滑り,画像,合同,未知 RV=91.4
4.岩手・宮城地震 延長50キロの新断層…余震分布と一致(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:活断層,細倉,地表,衛星,学会,餅転,地滑り,画像,合同,未知 RV=91.4

 ▼2008/11/24 00:00〜2008/11/25 00:00▼

1.晩秋の味に思い込め 花山で「復興市」第4弾(河北新報) 河北新報
  キーワード:会場,販売,そば,義援金 RV=67.5

 ▼2008/11/25 00:00〜2008/11/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/26 00:00〜2008/11/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/11/27 00:00〜2008/11/28 00:00▼

1.一関・祭畤仮橋完成 30日正午に通行開始(河北新報) 河北新報
  キーワード:大橋,解除,橋脚,建設,勧告,完成,開通,通行,計画,支える RV=90.6

 ▼2008/11/28 00:00〜2008/11/29 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:「総額1億円キャンペーン」、応募総数は2万5001件 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:応募,風評,協会,キャンペーン,来年,11月,抽選,総額,効果,割引 RV=141.6

 ▼2008/11/29 00:00〜2008/11/30 00:00▼

1.浜岡原発運転差し止め訴訟:「厳しい地震想定必要」と原告側が主張−−控訴審 /静岡(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,11月 RV=97.1
2.岩手・宮城内陸地震:一関市、祭畤地区「避難解除」−−発生から5カ月半ぶり /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,11月,大橋 RV=49.5
3.速報「間に合わず・同時」7割 地震揺れ認識差(河北新報) 河北新報
  キーワード:放送,高校 RV=21.3

 ▼2008/11/30 00:00〜2008/12/01 00:00▼

1.<秋篠宮さま>会見詳報2(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,殿下,歌,再建,妃殿下,交流,修復,夏 RV=218.8
2.【秋篠宮さま誕生日会見】(2)陛下のご負担軽減、「なかなか難しい」 (産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,殿下,歌,再建,修復 RV=175.6
3.我が家へ戻る車続々…地震被災の岩手・一関に半年ぶり仮橋(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,勧告,建設 RV=107.5

 ▼2008/12/01 00:00〜2008/12/02 00:00▼

1.「待ちに待ったこの日」帰宅住民、表情晴れやか 一関(河北新報) 河北新報
  キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,うれしい,勧告,贈る RV=131.7
2.「待ちに待ったこの日」 帰宅住民表情晴れやか 一関(河北新報) 河北新報
  キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,うれしい,勧告 RV=109.4
3.一関・祭畤仮橋が開通 8世帯の避難勧告解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:仮橋,祭畤,大橋,解除,勧告,建設,帰宅 RV=104.7

 ▼2008/12/02 00:00〜2008/12/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/03 00:00〜2008/12/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/04 00:00〜2008/12/05 00:00▼

1.祭畤大橋 計画新橋への接続道見直し 新道を建設(河北新報) 河北新報
  キーワード:仮橋,祭畤,大橋,11月,負担,建設,開通,完成,市道,下旬 RV=130.6

 ▼2008/12/05 00:00〜2008/12/06 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:局地激甚災害 栗原市の農地、全域指定の可能性も /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,局激,原油,来年,鶯沢,農地,負担,減少,今年,効果 RV=149.2

 ▼2008/12/06 00:00〜2008/12/07 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:震災費用確保、県の交付金方式に 栗原市、復興基金断念 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,交付,来年 RV=59.6

 ▼2008/12/07 00:00〜2008/12/08 00:00▼

1.「由規コーチ」に子どもたち笑顔 復興支援で野球教室(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,野球,主将,球場,投手,鶯沢,実行 RV=193.4

 ▼2008/12/08 00:00〜2008/12/09 00:00▼

1.闘魂で被災者に元気 一関でチャリティープロレス(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,試合,募金,祭畤,会場,出身,イベント,実行,出場,チャリティー RV=230.1
2.岩手・宮城内陸地震:風評被害一掃を 宮古で大漁祭/一関で慈善プロレス /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:試合,募金,キャンセル,寄付,風評,会場,協会,販売,出身,実行 RV=215.4

 ▼2008/12/09 00:00〜2008/12/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/10 00:00〜2008/12/11 00:00▼

1.地震の行方不明者捜索「来春にも再開」栗原市長(河北新報) 河北新報
  キーワード:跡,方々,定例,12月,つり橋,質問,果たす,取材,約束,答弁 RV=60.5

 ▼2008/12/11 00:00〜2008/12/12 00:00▼

1.避難長期化、生活支援を 花山・栗駒被災者が要望(河北新報) 河北新報
  キーワード:配分,再建,解除,がんばる,制度,義援金,回答,創設,融資,見舞 RV=144.3

 ▼2008/12/12 00:00〜2008/12/13 00:00▼

1.10大ニュース一覧=時事通信(時事通信) 時事通信
  キーワード:原油,制度,金融,価格,女子,米,開催,当選,世界,五輪 RV=92.0

 ▼2008/12/13 00:00〜2008/12/14 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:発生あす半年 つめ跡、今も深く 移転、避難所生活… /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:仮橋,山谷,祭畤 RV=75.4
2.<岩手宮城地震>仮設にいまだ200人…発生から半年(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,改修,コンサート RV=58.9
3.岩手・宮城内陸地震から半年…観光痛手、厳しい年の瀬(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:高騰,原油 RV=41.6

 ▼2008/12/14 00:00〜2008/12/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:発生からきょうで半年 どうなる?義援金−−一関市 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,寄付,児童,交付,風評,協会,義援金 RV=152.4
2.岩手・宮城内陸地震:発生半年 宇佐元さん熱唱 栗原で復興チャリティーコン /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:歌,コンサート,チャリティー RV=58.0

 ▼2008/12/15 00:00〜2008/12/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/16 00:00〜2008/12/17 00:00▼

1.静かな灯に復興誓う 栗原・花山 被災者励まし合う(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,ボランティア,児童,黙とう,会場,来年 RV=120.9
2.【追う・地震半年(上)】祭畤温泉 復興支える姉弟、従業員のきずな(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤,仮橋,風評,野菜 RV=94.0
3.岩手・宮城内陸地震:発生半年 死者・不明者しのび復興誓う /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,ボランティア,コンサート RV=68.8

 ▼2008/12/17 00:00〜2008/12/18 00:00▼

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/上 弱い人により深い傷 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:入居,コンサート,改修,再建,制度,勧告,イベント,11月,私,農家 RV=157.7

 ▼2008/12/18 00:00〜2008/12/19 00:00▼

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/中 「このままでは限界」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,イワナ,ボランティア,イチゴ,野菜,再建,来年,がんばる,失業,勧告 RV=203.4

 ▼2008/12/19 00:00〜2008/12/20 00:00▼

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/下 大変なのはこれから /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,コンサート,交流,出身,イベント,登録,半年,就職,文化 RV=141.7
2.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム水位計、降雪期間は停止−−東北地整局 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震 RV=82.8

 ▼2008/12/20 00:00〜2008/12/21 00:00▼

1.08取材帳から:/1 今年も起きた大型漁船の海難事故 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:12月,今年,支局,期間,最後,漁船,いろいろ,飲食,着用,会う RV=75.4

 ▼2008/12/21 00:00〜2008/12/22 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:317カ所で工事必要 山地災害対策検討会最終報告 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:流域,12月,安定,目標,計画,山崎,同局,北側,山地,森林 RV=66.2

 ▼2008/12/22 00:00〜2008/12/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/23 00:00〜2008/12/24 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:依然310人に避難指示・勧告 県対策本部会議で報告 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:イワナ,来年,生産,勧告,12月 RV=81.6
2.岩手・宮城内陸地震:義援金3次配分、6市町村に計6351万円 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,義援金,12月 RV=67.6

 ▼2008/12/24 00:00〜2008/12/25 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:楽天・草野選手が栗原の文字小で授業「夢忘れず努力を」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選手,野球,児童,協会,クラブ,文字,12月,希望,企画,励ます RV=200.9
2.<被災地>餅でエール 神戸から宮城、新潟、能登へ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山古志,神戸,NPO RV=38.0
3.被災地 餅でエール 神戸から宮城、新潟、能登へ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山古志,神戸,NPO RV=38.0

 ▼2008/12/25 00:00〜2008/12/26 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:知事ら仮設住宅訪問 栗原市、「災害住宅構想」を検討 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:寄付,来年,再建,失業,12月,無料,帰宅,畑,山荘,来春 RV=124.2

 ▼2008/12/26 00:00〜2008/12/27 00:00▼

1.災害時救護協定:ペットの命守ろう 栗原市と県獣医師会栗原支部が結ぶ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:支部,12月,負担,法人,局地,経費,救護,加える,ペット,用意 RV=77.4

 ▼2008/12/27 00:00〜2008/12/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/28 00:00〜2008/12/29 00:00▼

1.一関「祭畤温泉かみくら」 待ってた!31日再開(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭畤,仮橋,山谷,営業,制度,予約,11月,うれしい,義援金,1月 RV=172.8
2.岩手・宮城内陸地震:一関の温泉旅館「神座」、半年ぶり営業再開 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,仮橋,ボランティア,再建 RV=102.1
3.08取材帳から:/8 被災地の「耕英分校」と歩んだ人生 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,来年,再建 RV=55.8

 ▼2008/12/29 00:00〜2008/12/30 00:00▼

1.この1年:’08みやぎ/上 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,大会,優勝,球場 RV=108.9
2.貸し切りバス今月4社撤退 宮城 DC特効薬ならず(河北新報) 河北新報
  キーワード:DC,高騰,前年,燃料 RV=87.8
3.元気にもちつき 復興も粘り強く 栗原・耕英地区(河北新報) 河北新報
  キーワード:ボランティア,雪 RV=41.8

 ▼2008/12/30 00:00〜2008/12/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2008/12/31 00:00〜2009/01/01 00:00▼

1.ともる光に希望重ねて 暮れゆく08年(河北新報) 河北新報
  キーワード:高騰,原油 RV=43.1
2.<空撮写真>2008年空から見た日本  事件・事故・災害(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:事件,方々 RV=22.0
3.歯食いしばり年越し 仮設生活なお60世帯 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:入居 RV=21.1

 ▼2009/01/01 00:00〜2009/01/02 00:00▼

1.うし年:生まれをピックアップ/実は「仙台市」も/今年は「選挙イヤー」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,選挙,牛,まつり,球場,生産,交流,出身,勧告,解除 RV=229.1
2.今年は復興元年 市と市民一丸で「再生」 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,再建,販売,営業,解除,勧告,学会,秋 RV=110.8

 ▼2009/01/02 00:00〜2009/01/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/03 00:00〜2009/01/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/04 00:00〜2009/01/05 00:00▼

1.復興のゴング鳴らせ レスラーと格闘技交流 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,試合,募金,会場,交流,出身,チャリティー,義援金,もち,企画 RV=216.2

 ▼2009/01/05 00:00〜2009/01/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/06 00:00〜2009/01/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/07 00:00〜2009/01/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/08 00:00〜2009/01/09 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、3期に分け復興 市民要望を反映−−10年計画 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:1月,意見,帰宅,山荘,安定,雪解け,全面,温湯,オープン,図る RV=77.6

 ▼2009/01/09 00:00〜2009/01/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/10 00:00〜2009/01/11 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:一関市、避難2世帯に復興支援住宅建設 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,1月,建設,中旬,分館,上旬,公民館,完成,天野,典文 RV=103.5

 ▼2009/01/11 00:00〜2009/01/12 00:00▼

1.被災者交流、復興考える=全国から−阪神大震災14年前に・兵庫(時事通信) 時事通信
  キーワード:ボランティア,交流,解除,制度 RV=67.6

 ▼2009/01/12 00:00〜2009/01/13 00:00▼

1.<成人式>秋葉原事件の犠牲者の友人ら、「生と死」かみしめ(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:会場,事件,文化 RV=43.7
2.<成人式>宮城地震の被災女性、亡き祖母が贈った振り袖で(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:出身,勧告 RV=28.9

 ▼2009/01/13 00:00〜2009/01/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/14 00:00〜2009/01/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:中小企業に100万円 奥州市が支援金支給へ /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,予算,1月,商工会,義援金,支給,企業,税,期間,機械 RV=149.5

 ▼2009/01/15 00:00〜2009/01/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/16 00:00〜2009/01/17 00:00▼

1.平泉観光キャンペーン:前年比133万人減 風評被害、ガソリン高騰… /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:前年,高騰,風評,キャンペーン RV=80.4
2.<岩手・宮城地震>ボランティア考えるシンポ開催(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,前年,イチゴ RV=66.4

 ▼2009/01/17 00:00〜2009/01/18 00:00▼

1.被災者励ますはずが… 大崎市が義援金一律配分へ (河北新報) 河北新報
  キーワード:配分,訓練,寄付 RV=93.9

 ▼2009/01/18 00:00〜2009/01/19 00:00▼

1.崩落現場ジオラマに 栗原・耕英出身の金沢さん製作(河北新報) 河北新報
  キーワード:作品,販売,出身,イベント,ステッカー,資金,紹介,展示,グループ,秋 RV=126.0
2.災害ボランティアシンポ:広げよう、被災者支援の輪−−仙台で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,1月,NPO,文化,民生,シンポジウム,希望,効果,生業,毎年 RV=124.2

 ▼2009/01/19 00:00〜2009/01/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/20 00:00〜2009/01/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/21 00:00〜2009/01/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/22 00:00〜2009/01/23 00:00▼

1.【特報 追う】イチゴ栽培の夢復興とともに 東京出身の親子、栗原で研修中被災(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:イチゴ,入居,出身,12月,制度,農家,給水,地,農地,私 RV=144.5

 ▼2009/01/23 00:00〜2009/01/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/24 00:00〜2009/01/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/25 00:00〜2009/01/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/26 00:00〜2009/01/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/27 00:00〜2009/01/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/28 00:00〜2009/01/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/27 00:00〜2009/01/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/29 00:00〜2009/01/30 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市長が要望書に回答書 住民「支援の具体性薄い」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,相談,再建,1月,12月,制度,がんばる,回答,餅,支給 RV=175.3

 ▼2009/01/29 00:00〜2009/01/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/01/31 00:00〜2009/02/01 00:00▼

1.楽天・山崎武選手、復興支援で寄付 県と栗原市に(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,野球,前年,優勝,寄付,球場,感謝,贈る,費用,スる RV=227.6
2.岩手・宮城内陸地震:岩手DMAT運営要綱案、情報収集など役割明示 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:1月,海保,秋,費用,建設,基準,具体,合同,役割,歓迎 RV=86.1

 ▼2009/02/01 00:00〜2009/02/02 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:義援金で宴会付き観光研修会、使途賛否両論−−大崎地域 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,DC,風評,キャンペーン,実行,登録,11月 RV=150.2

 ▼2009/02/02 00:00〜2009/02/03 00:00▼

1.耕英に重い雪 家・ハウス守れ 春の生活再建目指す(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,イチゴ,再建 RV=60.2

 ▼2009/02/03 00:00〜2009/02/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/04 00:00〜2009/02/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/05 00:00〜2009/02/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/06 00:00〜2009/02/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/07 00:00〜2009/02/08 00:00▼

1.解雇の若者4人 一時帰宅支える 栗原・耕英市が臨時採用(河北新報) 河北新報
  キーワード:解雇,うれしい,感謝,故郷,許可,市道,職,工場,帰宅,提供 RV=93.4

 ▼2009/02/08 00:00〜2009/02/09 00:00▼

1.花山を「華山村」に 栗原・住民組織が独自復興案(河北新報) 河北新報
  キーワード:再建,交流,解除,がんばる,補修,基金,創設,組織,アピール,新しい RV=125.0

 ▼2009/02/09 00:00〜2009/02/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/10 00:00〜2009/02/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/11 00:00〜2009/02/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/12 00:00〜2009/02/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/13 00:00〜2009/02/14 00:00▼

1.栗原市、復興計画に市民の声 来月末までに策定(河北新報) 河北新報
  キーワード:再建,がんばる,収入,意見,会,福祉 RV=70.7
2.体感震度1程度小さめ 栗原・大崎住民を東北大調査(河北新報) 河北新報
  キーワード:回答,鶯沢,機械,鳴子 RV=42.6

 ▼2009/02/14 00:00〜2009/02/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/15 00:00〜2009/02/16 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:避難生活者、自宅に「戻る」7割止まり−−栗原市アンケ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:再建,1月,解除,回答,移転,勧告 RV=90.7
2.岩手・宮城内陸地震:復興に向け「考える集い」−−きょう仙台で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,再建,実行,がんばる RV=72.8
3.散歩みち:被災地の「今」届けたい /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:12月,移転 RV=28.2

 ▼2009/02/16 00:00〜2009/02/17 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:復興に向け、栗原の住民が独自案−−仙台で集い /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,イワナ,イチゴ,再建,そば,販売,がんばる,解除,NPO,修復 RV=175.8

 ▼2009/02/17 00:00〜2009/02/18 00:00▼

1.栗原市:09年度当初予算案、災害復旧費16億円計上 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,番所,跡,修復,石垣 RV=78.2

 ▼2009/02/18 00:00〜2009/02/19 00:00▼

1.鳥居復活、笑いで恩返し 栗原・狩野英孝さん実家(河北新報) 河北新報
  キーワード:神社,無形,ライブ,行事,うれしい RV=62.4

 ▼2009/02/19 00:00〜2009/02/20 00:00▼

1.義援金で講演会開催「ダメ」 抗議の委員、辞意(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,配分,児童,義援金,費用 RV=154.7
2.被災“母校”思い出刻む 休校の栗駒小耕英分校(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,児童,分校,1月,修復,うれしい RV=103.1

 ▼2009/02/20 00:00〜2009/02/21 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:避難所生活の2世帯、あす住宅引き渡し−−一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山谷,1月,中旬,分館,公民館,2月,完成,天野,典文,DK RV=100.0

 ▼2009/02/21 00:00〜2009/02/22 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>岩手の11人が避難所を退去 全員終了(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:建設,分館,公民館,天野,典文,DK,頑張る,戻れる,用品,手渡す RV=66.7

 ▼2009/02/22 00:00〜2009/02/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/23 00:00〜2009/02/24 00:00▼

1.作品を復興の力に 仮設住宅の女性ら「工房」設立(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,交流,販売,がんばる,12月,チャリティー,短冊,予約,行事,メッセージ RV=150.7

 ▼2009/02/24 00:00〜2009/02/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/25 00:00〜2009/02/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/26 00:00〜2009/02/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/02/27 00:00〜2009/02/28 00:00▼

1.栗原市:震災復興へ76事業 高齢者住宅建設など−−検討会にきょう提示 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:再建,農家,意見,流域,融資,容量,池,建設,所得,提供 RV=108.7

 ▼2009/02/28 00:00〜2009/03/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/01 00:00〜2009/03/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/02 00:00〜2009/03/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/03 00:00〜2009/03/04 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:農家頑張りPR、新袋の米を販売−−岩手大生デザイン /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:販売,出身,農家,文化,PR,デザイン,渡辺,米,開発,学生 RV=107.4

 ▼2009/03/04 00:00〜2009/03/05 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災地にひな人形 築上町の上田さん、1300対贈る /福岡 毎日新聞
  キーワード:神戸,飾り,うれしい,私,贈る,畑,福祉,2月,喜ぶ,年寄り RV=98.3

 ▼2009/03/05 00:00〜2009/03/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/06 00:00〜2009/03/07 00:00▼

1.崩落の祭畤大橋撤去へ 今秋にも岩手県(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭畤,仮橋,橋脚,大橋,11月,負担,祭畤大橋,開通,費用,秋 RV=154.6

 ▼2009/03/07 00:00〜2009/03/08 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:つめ跡と復興をビデオに 栗原の菅原さんが上映活動 /宮城 毎日新聞
  キーワード:大会,ボランティア,跡,半年,研修,紹介,会,上映,制作,鳴子 RV=139.1

 ▼2009/03/08 00:00〜2009/03/09 00:00▼

1.歴史的建物85件 復興置き去り 修復費がネックに 河北新報
  キーワード:改修,登録,修復,農家,負担 RV=72.1

 ▼2009/03/09 00:00〜2009/03/10 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災体育館など改修終了−−大崎・上野目小 /宮城 毎日新聞
  キーワード:耐震,神楽,改修,伝統,練習,披露,誓う,元,校長,全壊 RV=179.2

 ▼2009/03/10 00:00〜2009/03/11 00:00▼

1.避難世帯に5万円 義援金3次配分 栗原市 河北新報
  キーワード:配分,再建,解除,勧告,支給,義援金 RV=124.1

 ▼2009/03/11 00:00〜2009/03/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/12 00:00〜2009/03/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/13 00:00〜2009/03/14 00:00▼

1.伐採ケヤキでコースター 今月下旬から注文販売 河北新報
  キーワード:寄付,交流,販売,デザイン,部員,うれしい,グループ,ケヤキ,展示,建設 RV=130.5

 ▼2009/03/14 00:00〜2009/03/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、「局激」の被害指定を拡大 「農地」も全域に /宮城 毎日新聞
  キーワード:局激,鶯沢,農地,感謝,補助,公共,局地,限定,3月,全域 RV=95.6

 ▼2009/03/15 00:00〜2009/03/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/16 00:00〜2009/03/17 00:00▼

1.6年生、感謝の手紙 栗駒小耕英分校・卒業祝う会(河北新報) 河北新報
  キーワード:児童,分校,交流,行事,例年,感謝,故郷,会,年,主催 RV=128.0

 ▼2009/03/17 00:00〜2009/03/18 00:00▼

1.風評被害対策 経済効果1億7000万円 岩手 河北新報
  キーワード:応募,キャンペーン,風評,協会,12月,負担,割引,当選,費用,効果 RV=143.5

 ▼2009/03/18 00:00〜2009/03/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/19 00:00〜2009/03/20 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:「がんばろう!上野目小」体育館に横断幕 きょう卒業式 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:神楽,がんばる,修復,11月,音楽,伝統,練習 RV=99.0
2.岩手・宮城内陸地震:栗原市、復興計画案承認 財源確保に課題−−市民検討会 /宮城 毎日新聞
  キーワード:再建,意見,首都 RV=41.5

 ▼2009/03/20 00:00〜2009/03/21 00:00▼

1.卒業式:卒業12人に感謝の言葉 校長「震災乗り越えた」−−大崎・上野目小 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:会場,がんばる,実行,行事,文化 RV=73.9

 ▼2009/03/21 00:00〜2009/03/22 00:00▼

1.実れ再起のイチゴ ハウス農家が苗を定植 栗原・耕英 河北新報
  キーワード:イチゴ,解除,修復,農家,苗 RV=76.0

 ▼2009/03/22 00:00〜2009/03/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/23 00:00〜2009/03/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/24 00:00〜2009/03/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/25 00:00〜2009/03/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/26 00:00〜2009/03/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/27 00:00〜2009/03/28 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:消防団研究者の後藤さん、団員の動きを調査 /宮城 毎日新聞
  キーワード:回答,後藤,意見,団員,組織,企業,アンケート,高校,項目,役割 RV=102.5

 ▼2009/03/28 00:00〜2009/03/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/29 00:00〜2009/03/30 00:00▼

1.神社奥宮:改修計画着々 大地震や風雪で傷み、ボランティア募集 /岩手 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,寄付,改修,神社,実行,負担,組織,伊達,計画,歴史 RV=150.1

 ▼2009/03/30 00:00〜2009/03/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/03/31 00:00〜2009/04/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/01 00:00〜2009/04/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/02 00:00〜2009/04/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/03 00:00〜2009/04/04 00:00▼

1.震災地にも春の彩り ミズバショウ見ごろ 花山 河北新報
  キーワード:イワナ,例年,中旬,花,4月,春,楽しむ,彩る,楽しめる,湖畔 RV=80.0

 ▼2009/04/04 00:00〜2009/04/05 00:00▼

1.手打ちそば復興の味 新潟で栽培、栗原で振る舞う 河北新報
  キーワード:そば,オーナー,交流,イベント,夏,グループ,紹介,栽培,振る舞う,提供 RV=126.8

 ▼2009/04/05 00:00〜2009/04/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/06 00:00〜2009/04/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/07 00:00〜2009/04/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/08 00:00〜2009/04/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/09 00:00〜2009/04/10 00:00▼

1.雪を噴き上げ復興の道開く 栗原・花山(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,例年,除雪,秋,積雪,温湯,終了,通行,望む,今年 RV=92.3

 ▼2009/04/10 00:00〜2009/04/11 00:00▼

1.東北旅行者 宿泊6.5%減 内陸地震や不況響く(河北新報) 河北新報
  キーワード:前年,高騰,1月,風評,12月,旅行 RV=106.4
2.田んぼ水没 無念の春 まるでため池「稲作無理」(河北新報) 河北新報
  キーワード:後藤,解除,農家,苗 RV=56.2

 ▼2009/04/11 00:00〜2009/04/12 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明者捜索、作業開始は可能−−専門家 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:グループ,地質,つり橋,4月,局地,両日,依頼 RV=52.3
2.国道397号:来月11日めど、通行止め解除 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:開通,積雪,5月,4月 RV=35.1
3.岩手・宮城内陸地震 「不明者捜索は可能」国調査団が現地視察(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:つり橋,センサー,現状,政策,室長,標高,見解,融雪,湧,痕跡 RV=33.7

 ▼2009/04/12 00:00〜2009/04/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/13 00:00〜2009/04/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/15 00:00〜2009/04/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/14 00:00〜2009/04/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:風評被害対策、宿泊割引券利用47.5% /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:応募,キャンペーン,風評,協会,割引,12月,当選 RV=117.6
2.狩野英孝さん、栗原の神社でライブ 故郷激励(河北新報) 河北新報
  キーワード:神社,ライブ,例年,出演,感謝,実家,故郷,ファン,踊り,畑 RV=110.2
3.狩野英孝さん、栗原の神社でライブ 故郷激励(河北新報) 河北新報
  キーワード:神社,ライブ,例年 RV=44.6

 ▼2009/04/15 00:00〜2009/04/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/16 00:00〜2009/04/17 00:00▼

1.被災10ヵ月胸の内複雑 「駒の湯」経営者語る(河北新報) 河北新報
  キーワード:跡,見舞,希望,歴史,開拓,夢,手紙,資料,時代,失う RV=84.8

 ▼2009/04/17 00:00〜2009/04/18 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:3世帯5人に対する避難勧告を解除へ−−奥州市天土地区 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,勧告,若槻,5月,4月,相原,飲食,裏山,手続き,完了 RV=82.1

 ▼2009/04/18 00:00〜2009/04/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/19 00:00〜2009/04/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/20 00:00〜2009/04/21 00:00▼

1.【特報 追う】岩手宮城地震10カ月 「帰りたい」山の民望郷(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤,再建,移転,解雇,営業,文字,感謝,畑,雪解け,許可 RV=140.0

 ▼2009/04/21 00:00〜2009/04/22 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:グリーンピア田老、運営会社が撤退 風評被害で営業不振 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:キャンセル,前年,1月,風評,営業,グループ RV=107.4
2.岩手・宮城内陸地震:奥州市の天土地区3世帯5人、避難勧告を解除 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,移転,解除,勧告 RV=72.9

 ▼2009/04/22 00:00〜2009/04/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/23 00:00〜2009/04/24 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム対策、6月着工 一関・市野々原地区復旧説明会 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:移転,11月,5月,期間,4月,公民館,天野,典文,完成,森林 RV=87.4

 ▼2009/04/24 00:00〜2009/04/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/25 00:00〜2009/04/26 00:00▼

1.避難解除 花山は梅雨明け後か 土砂ダム排水難航(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練,解除,勧告,がんばる,5月,雪解け RV=99.6
2.避難解除 花山は梅雨明け後か 土砂ダム排水難航 河北新報
  キーワード:訓練,解除,勧告,がんばる,5月,雪解け RV=99.6
3.山の生活、再起の春 雪で家屋倒壊 栗原・耕英(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,解除,修復,地,補強 RV=80.3

 ▼2009/04/26 00:00〜2009/04/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/27 00:00〜2009/04/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/28 00:00〜2009/04/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/04/29 00:00〜2009/04/30 00:00▼

1.栗原・ランプの宿「湯浜温泉」 再開夢見て準備に汗(河北新報) 河北新報
  キーワード:勧告,営業,予約,例年,ファン,希望 RV=72.9
2.捜索再開へ排水路掘削 栗原・駒の湯(河北新報) 河北新報
  キーワード:公開,5月,池,中旬 RV=44.0
3.岩手・宮城内陸地震:栗原で排水工事開始 不明の2人捜索に向け /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:池,5月 RV=26.9

 ▼2009/04/30 00:00〜2009/05/01 00:00▼

1.【特報 追う】震災の秘湯に新たな春(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:雪,跡,営業,半年,11月,予約,5月,例年,開通 RV=130.7

 ▼2009/05/01 00:00〜2009/05/02 00:00▼

1.避難訓練:岩手・宮城内陸地震の被災地住民を対象に−−栗原市と国交省 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,解除,勧告,5月,業者,ハウス,衛星,無線,帰宅,洪水 RV=126.4

 ▼2009/05/02 00:00〜2009/05/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/03 00:00〜2009/05/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/04 00:00〜2009/05/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/05 00:00〜2009/05/06 00:00▼

1.<こどもの日>地震被害の宮城県栗原市で「花山鉄砲まつり」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,うれしい RV=39.2
2.こどもの日 地震被害の宮城県栗原市で「花山鉄砲まつり」(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,うれしい RV=39.2

 ▼2009/05/06 00:00〜2009/05/07 00:00▼

1.栗原・耕英 農業用水の確保不安 水源などに被害か(河北新報) 河北新報
  キーワード:イチゴ,解除,再建,修復,農家,5月,例年,組織 RV=121.5

 ▼2009/05/07 00:00〜2009/05/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/08 00:00〜2009/05/09 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災の栗原・耕英と花山地区、避難解除日を14日に決定 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,解除,勧告,5月,裏山,今月,豪雨,基,開催,小原 RV=107.1

 ▼2009/05/09 00:00〜2009/05/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/10 00:00〜2009/05/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/11 00:00〜2009/05/12 00:00▼

1.栗駒山山開き…岩手側登山口、今年は迂回ルートで(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:雪,迂回 RV=34.4

 ▼2009/05/12 00:00〜2009/05/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/13 00:00〜2009/05/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/14 00:00〜2009/05/15 00:00▼

1.栗原市、20日避難解除の方針 発生から11ヵ月ぶり(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練,解除,勧告,雪解け,作成,当初,洪水,帰宅,森林,戻れる RV=116.8
2.<岩手・宮城内陸地震>3地区の避難指示など解除へ 宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,解除,越流,勧告,修復 RV=112.0
3.岩手・宮城内陸地震 3地区の避難指示など解除へ 宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,解除,越流,勧告,修復 RV=112.0

 ▼2009/05/15 00:00〜2009/05/16 00:00▼

1.帰れる人、帰れぬ人 喜びと苦悩 栗原避難解除へ(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練,解除,イチゴ,勧告,再建,がんばる,農家,営業 RV=165.9
2.喜びと苦悩 帰れる人、帰れぬ人 岩手・宮城内陸地震(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練,解除,イチゴ,勧告,再建,がんばる,農家 RV=144.0
3.岩手・宮城内陸地震:20日に避難解除 「ようやく自宅で生活」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,イチゴ,イワナ,勧告,再建,相談 RV=126.8

 ▼2009/05/16 00:00〜2009/05/17 00:00▼

1.地震で谷に転落のバス、当時の乗客らが撤去作業(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:ごみ,グループ,感謝,解体,中旬 RV=54.0

 ▼2009/05/17 00:00〜2009/05/18 00:00▼

1.内陸地震間もなく1年…転落バス、当時の乗客ら撤去作業(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:ボランティア,ごみ,グループ,解体,感謝,中旬,会員,会,保護,つらい RV=113.2
2.今週後半に捜索再開 旅館周辺を重機で掘削 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,勧告,跡,5月,4月 RV=85.4
3.命守ったバス引き上げ 転落事故の奥州市民団体(河北新報) 河北新報
  キーワード:感謝,解体,中旬 RV=29.5

 ▼2009/05/18 00:00〜2009/05/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/19 00:00〜2009/05/20 00:00▼

1.避難指示・勧告、20日解除=岩手・宮城内陸地震から11カ月ぶり(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,勧告,再建,完了,見送る,戻れる,全面,終わる,見込む,遠い RV=103.1

 ▼2009/05/20 00:00〜2009/05/21 00:00▼

1.再建へ一歩 栗原市、99世帯245人の避難解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,勧告,再建,洪水 RV=83.5
2.「いつでも山へ入れる」=8割の避難指示・勧告解除−岩手・宮城地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,勧告,修復 RV=70.0
3.岩手・宮城内陸地震 栗原市が避難指示・勧告解除(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,勧告,5月 RV=67.6

 ▼2009/05/21 00:00〜2009/05/22 00:00▼

1.復興へ決意の一歩 失った暮らし立て直し誓う 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,イワナ,勧告,再建,池,雪解け RV=121.7
2.内陸地震で2人不明の「駒の湯温泉」、10か月ぶり捜索再開(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:団員,うれしい RV=24.8

 ▼2009/05/22 00:00〜2009/05/23 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉、捜索再開(その2止) 泥の地に生活の痕跡 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,勧告,5月,地,積雪 RV=89.5
2.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉、捜索再開(その1) 家族「早く会いたい」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:そば,池,5月,秋,子,期間 RV=81.1
3.見つかって・・・祈る家族 捜索再開 栗原・駒の湯(河北新報) 河北新報
  キーワード:夫妻,跡,鶯沢,うれしい RV=62.7

 ▼2009/05/23 00:00〜2009/05/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/24 00:00〜2009/05/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/24 00:00〜2009/05/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/25 00:00〜2009/05/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/26 00:00〜2009/05/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/27 00:00〜2009/05/28 00:00▼

1.県民防災の日:日本海中部地震から26年、各地で訓練・慰霊祭 /秋田(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,児童,ユリ,慰霊祭,5月,がんばる,生徒,海保,私 RV=155.8
2.震災に負けず「馬」くっきり 栗駒山に今年も雪渓(河北新報) 河北新報
  キーワード:雪,5月,雪解け,例年,夏,上旬,馬,現れる,変わる,経る RV=102.0
3.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム関連工事、被災者が4度目の転居 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:5月,11月 RV=27.9

 ▼2009/05/28 00:00〜2009/05/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/05/29 00:00〜2009/05/30 00:00▼

1.地震で水没した宮城の「ランプの宿」、営業再開を断念(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:営業,ファン,歴史,浸食,湯ノ倉,三塚,復活,取材,一軒,撤去 RV=83.1

 ▼2009/05/31 00:00〜2009/06/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/06/01 00:00〜2009/06/02 00:00▼

1.支援に感謝の明かり 13日、ろうそくともし集い 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:ボランティア,野菜,交流,跡,がんばる,実行,自然薯,販売 RV=133.6
2.岩手・宮城内陸地震:健康の森セミナーハウス、来月再開−−一関市教委 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,修復,営業,予約,研修 RV=85.6
3.岩手・宮城内陸地震:復旧工事、急ピッチ 国道342号の現場公開 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:修復,5月,公開 RV=44.9

 ▼2009/06/03 00:00〜2009/06/04 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:命守ってくれたバス 事故遭遇の市民団体、自ら解体撤去 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,5月,ごみ,解体,秋,会員,会,下旬,完了 RV=112.0

 ▼2009/06/04 00:00〜2009/06/05 00:00▼

1.<正藍冷染>岩手・宮城内陸地震で中断 染め作業が再開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:藍,5月,まつ江,文字 RV=63.7
2.正藍冷染 岩手・宮城内陸地震で中断 染め作業が再開(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:藍,5月,まつ江,文字 RV=63.7
3.岩手・宮城内陸地震:磐井川の土砂ダム、工事現場を初公開 国道付け替えなど /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:5月,来年,公開,狩野 RV=56.3

 ▼2009/06/05 00:00〜2009/06/06 00:00▼

1.歴史資料 地震で全壊の蔵から「お宝」 宮城・栗原(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:番所,NPO,歴史,藩,旧家,鬼首,リスト,資料,書く,平川 RV=120.9
2.<歴史資料>地震で全壊の蔵から「お宝」 宮城・栗原(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:番所,NPO,歴史,藩,旧家,鬼首,リスト,資料,書く,平川 RV=120.9

 ▼2009/06/07 00:00〜2009/06/08 00:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>被災地の小学生 踊りで支援に感謝(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,祭り,藩,練習,伊達,狩野,感謝,踊り,青年,4月 RV=136.7
2.岩手・宮城内陸地震 被災地の小学生 踊りで支援に感謝(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:児童,祭り,藩,練習,伊達,狩野,感謝,踊り,青年,4月 RV=136.7
3.復興の伊達YOSAKOI披露へ…岩手・宮城内陸地震1年(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:児童,祭り,練習,伊達,踊り,青年 RV=91.4

 ▼2009/06/09 08:43〜2009/06/10 08:43▼

1.岩手・宮城内陸地震:間もなく1年 発見祈る家族 栗原・不明夫妻の捜索再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,つり橋,5月,正弘,姉,導入 RV=120.4
2.安堵感と悲しみと 遺族、懸命捜索に感謝(河北新報) 河北新報
  キーワード:夫妻,つり橋,正弘,雪解け,姉 RV=104.4
3.<岩手・宮城地震>夫は妻をかばうように…捜索再開で発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,つり橋,正弘,姉 RV=89.3
4.岩手・宮城地震 夫は妻をかばうように…捜索再開で発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,つり橋,正弘,姉 RV=89.3

 ▼2009/06/10 08:43〜2009/06/11 08:43▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原・夫妻の遺体発見 1年ぶり涙の対面 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,つり橋,正弘,雪解け,橋台,森 RV=115.0
2.岩手・宮城内陸地震:一関市真湯山荘、宿泊施設は取り壊し−−地元提示案 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,営業,研修,意見 RV=71.9

 ▼2009/06/11 08:43〜2009/06/12 08:43▼

1.岩手・宮城内陸地震:生活再建、不安訴え−−避難続く2世帯 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,勧告,改修,再建,狩野 RV=102.1
2.石窯:本格的、分校内に完成 21日に初のパン焼き−−くりこま高原自然学校 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:窯,分校,勧告,5月,営業 RV=94.3
3.避難勧告きょう解除 一関・厳美の3世帯14人(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,勧告,再建 RV=70.7

 ▼2009/06/12 08:43〜2009/06/13 08:43▼

1.仮住まい今も328人 岩手・宮城内陸地震あす1年(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,つり橋,勧告,改修,再建,黙とう RV=137.0
2.始まる復興、課題は山積=梅雨、台風控え不安も−地震から14日で1年・宮城県栗原(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,勧告,そば RV=77.0
3.一関市の避難勧告解除=岩手・宮城内陸地震1年(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,勧告,改修 RV=76.0

 ▼2009/06/13 08:43〜2009/06/14 08:43▼

1.<岩手・宮城地震>なお不明者、仮設暮らしも 発生から1年(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,解除,つり橋 RV=98.0
2.岩手・宮城地震 なお不明者、仮設暮らしも 発生から1年(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,解除,つり橋 RV=98.0
3.岩手・宮城内陸地震:発生1年 奥州の避難世帯「家建てる資金ない」 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,信一 RV=77.0

 ▼2009/06/14 00:00〜2009/06/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:犠牲者の思い出去来 栗原で追悼祭やイベント /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,追悼,つり橋 RV=96.8
2.自慢の味で恩返し 支援に感謝、前進誓う 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:追悼,まつり,ボランティア RV=81.7
3.岩手・宮城地震から1年 岩手でも復興行事(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:訓練,解除 RV=71.6

 ▼2009/06/15 00:00〜2009/06/16 00:00▼

1.<岩手・宮城地震>被災地祈りに包まれ 犠牲者悼み(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,追悼,黙とう,遺族,演奏 RV=122.8

 ▼2009/06/16 00:00〜2009/06/17 00:00▼

1.小中校舎倒壊恐れ7300棟 耐震調査 大阪は最多527棟(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,改修,補正 RV=130.9
2.小中校舎倒壊恐れ7300棟 文科省調査、耐震化率は67%に(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,改修,補正 RV=130.9
3.岩手・宮城内陸地震:発生1年 復興へ願い込め−−奥州・一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,信一,黙とう RV=87.2

 ▼2009/06/17 00:00〜2009/06/18 00:00▼

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/3 厳しい状況続く温泉宿 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,修復,再建,神戸,狩野,灯 RV=115.5
2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/3 厳しい状況続く温泉宿 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,修復,再建,神戸,狩野,灯 RV=115.5
3.【特報 追う 岩手・宮城内陸地震から1年】(下) 被災地復興へ続く模索 宮城(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:配分,解除,ボランティア RV=109.1

 ▼2009/06/18 00:00〜2009/06/19 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:住宅耐震化、必要性認識9ポイント減−−県アンケ /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,改修,診断 RV=133.0
2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/4 風評被害に悩む観光地 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:応募,番所,前年,キャンセル RV=91.7
3.【特報 追う 災害派遣医療チーム】(上)迅速救助枠組み整備(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:訓練,負担,登録,研修 RV=78.0

 ▼2009/06/19 00:00〜2009/06/20 00:00▼

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/4 国道通行止めで観光客激減 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:応募,番所,前年,キャンセル,自然薯,5月,狩野,館 RV=155.9
2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/5止 山間部の孤立対策 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,予算,5月,狩野 RV=89.0
3.【特報 追う】(下)災害医療派遣チーム 消防との連携不可欠、情報確保が重要…(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:配分 RV=51.6

 ▼2009/06/20 00:00〜2009/06/21 00:00▼

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/5止 山間部の孤立対策 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,予算,5月,狩野,ハウス RV=103.2
2.開園:「一迫ゆり園」「あやめ園」、花々咲きにおう 震災乗り越えあでやかに /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,球根,行事,風評,ゆり RV=90.6

 ▼2009/06/21 00:00〜2009/06/22 00:00▼

1.分校だよりを地震復興の絆に、女性教諭ら発行続ける…宮城(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:解除,分校,イチゴ,勧告,児童,再建,交流,出荷,出身,歴史 RV=196.8

 ▼2009/06/22 00:00〜2009/06/23 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:大東高生50人が防災イベント−−一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:実行,がんばる,イベント,米,アピール,生徒,取り組み,天野,典文,岩渕 RV=93.3

 ▼2009/06/23 00:00〜2009/06/24 00:00▼

1.くりこま高原自然学校松倉校:復興の象徴、本格石窯 パンを焼き試食 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:窯,移転,交流,5月,スタッフ,農家,体験,手作り,パン RV=134.6
2.岩手・宮城内陸地震:奥州市が「震災誌」 被災者らの体験談も掲載 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:組織,体験 RV=22.0

 ▼2009/06/24 00:00〜2009/06/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/06/25 00:00〜2009/06/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/06/26 00:00〜2009/06/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:一関市、義援金追加配分へ 避難見舞金支給基準見直し /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,解除,勧告,基金,支給,創設,見舞 RV=148.8
2.水・岩石と格闘続く 栗原・駒の湯温泉捜索1カ月(河北新報) 河北新報
  キーワード:5月,跡,公開,元,恵子,終了,のみ込む,幸雄,大広間,犬 RV=78.4
3.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉捜索再開1カ月 「大きな岩多く作業に手間」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:跡,公開 RV=28.1

 ▼2009/06/27 00:00〜2009/06/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/06/28 00:00〜2009/06/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/06/29 00:00〜2009/06/30 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震から1年 防災課題、改めて浮き彫り(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:耐震,前年 RV=107.5
2.<岩手・宮城内陸地震>警察犬2頭がお手柄…夫妻の遺体発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,正弘 RV=56.7
3.岩手・宮城内陸地震 警察犬2頭がお手柄…夫妻の遺体発見(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,正弘 RV=56.7

 ▼2009/06/30 00:00〜2009/07/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/01 00:00〜2009/07/02 00:00▼

1.被災者の思いピアノに込め 4日からチャリティーコンサート(河北新報) 河北新報
  キーワード:コンサート,募金,イワナ,歌,交流,演奏 RV=127.0
2.駒の湯温泉に2遺体 岩手・宮城内陸地震で不明の従業員か(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:つり橋,正弘 RV=47.6

 ▼2009/07/02 00:00〜2009/07/03 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉捜索再開 遺体発見、「待ち遠しかった」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,遺族,姉,弟,昭夫,大広間,うれしい,感謝 RV=130.1
2.岩手・宮城内陸地震:花山金沢と程野の避難指示・勧告解除−−栗原 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,勧告 RV=49.5
3.「長かった、早く家へ」 遺族ら安堵、冥福祈る 駒の湯(河北新報) 河北新報
  キーワード:遺族,跡 RV=39.2

 ▼2009/07/03 00:00〜2009/07/04 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉2遺体発見現場、遺族ら冥福祈る /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:5月,公開,大広間,犬,恵子,幸雄,香,妹,布団,弁当 RV=91.2

 ▼2009/07/04 00:00〜2009/07/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/05 00:00〜2009/07/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/06 00:00〜2009/07/07 00:00▼

1.チャリティーライブ:被災者に安らぎを ギタリストの吉川さん、栗原で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ライブ,交流,実行,チャリティー,会場,手作り,旅行,ファン,感謝,吉川 RV=127.6

 ▼2009/07/07 00:00〜2009/07/08 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:観光客のにぎわい戻る−−一関・ブルーベリー農園 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:信一,生産,風評,ブルーベリー RV=65.5

 ▼2009/07/08 00:00〜2009/07/09 00:00▼

1.異例の再捜索、執念実る 内陸地震4遺体発見(河北新報) 河北新報
  キーワード:配分,つり橋,予算,跡,5月,交付 RV=155.9

 ▼2009/07/09 00:00〜2009/07/10 00:00▼

1.岩手・宮城地震の不明夫婦、探知機で捜索へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:夫妻,衛星,人工,上旬,開発,遭難,条件,当時 RV=88.8

 ▼2009/07/10 00:00〜2009/07/11 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:義援金最終配分、6市町に1202万円 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,狩野,支部,12月,智彦,決まる,最後,終わる,市町,義援金 RV=130.0
2.内陸地震 不明の車を探査へ 東北大教授が独自装置使用(河北新報) 河北新報
  キーワード:グループ,上旬,独自 RV=24.1

 ▼2009/07/11 00:00〜2009/07/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/12 00:00〜2009/07/13 00:00▼

1.住宅復旧、共に喜ぶ 内陸地震被災の栗駒耕英で棟上げ(河北新報) 河北新報
  キーワード:もち,秋,感謝,半壊,来春,願う,建て替え,まき,仕事,取り壊す RV=64.3

 ▼2009/07/13 00:00〜2009/07/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/14 00:00〜2009/07/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/15 00:00〜2009/07/16 00:00▼

1.祭畤大橋「災害遺構」へ 一関市が一部保存案 岩手・宮城(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤,仮橋,跡,回答,橋脚,祭畤大橋,負担,半年,橋台,意見 RV=185.0

 ▼2009/07/16 00:00〜2009/07/17 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災地支援に感謝、お礼キャンペーン開始 /東京(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:応募,前年,祭り,キャンペーン,減少,旅行,抽選,踊り,感謝,プレゼント RV=147.1

 ▼2009/07/17 00:00〜2009/07/18 00:00▼

1.「祭畤大橋」はいま 岩手・宮城内陸地震(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤,仮橋,祭畤大橋,橋脚,負担,橋げた,支局,保存,大橋 RV=159.7

 ▼2009/07/18 00:00〜2009/07/19 00:00▼

1.社会人野球:JABA一関市長旗争奪クラブ大会 13都県16クラブ争う /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:野球,大会,優勝,球場,クラブ,会場,支局,出場,連盟,駒形 RV=159.5

 ▼2009/07/19 00:00〜2009/07/20 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:一関・健康の森セミナーハウス、1年1カ月ぶり営業再開 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:森,ハウス,研修,イベント,もち,営業,予約,披露,アート,上旬 RV=110.2

 ▼2009/07/20 00:00〜2009/07/21 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明の金山の夫妻、宮城・栗原市が調査へ /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:上旬,中旬,探知,画像,反応,積もる,金属,当時,好,依頼 RV=61.2

 ▼2009/07/21 00:00〜2009/07/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/22 00:00〜2009/07/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/23 00:00〜2009/07/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/24 00:00〜2009/07/25 00:00▼

1.短冊につづる祈り、感謝 栗原花山の被災者七夕飾り作り(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,作品,七夕,祭り,飾り,負担,がんばる,洋子,短冊,グループ RV=171.8
2.短冊につづる祈り、感謝 被災者が七夕飾り作り 栗原・花山(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,作品,七夕,祭り,飾り RV=111.7
3.くりこま山車まつり:震災越え2年ぶり復活 新調の神輿で活気と和を /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:まつり,祭り,寄付,実行 RV=81.3

 ▼2009/07/25 00:00〜2009/07/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/26 00:00〜2009/07/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/27 00:00〜2009/07/28 00:00▼

1.1000年間隔で襲う津波 仙台内陸部まで遡上、対策急務(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:神社,貞,水田,歴史,周期 RV=69.2

 ▼2009/07/28 00:00〜2009/07/29 00:00▼

1.温湯山荘9月再開 三セク再雇用は17人程度 栗原・花山(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,応募,就職,解雇,営業 RV=93.7

 ▼2009/07/29 00:00〜2009/07/30 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の三セク、9月中旬にも「温湯山荘」を再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,解雇,営業,山荘,休業,温湯,中旬,完了,雇用,めぐる RV=111.4

 ▼2009/07/30 00:00〜2009/07/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/07/31 00:00〜2009/08/01 00:00▼

1.栗原・花山国道398号 通行規制あす一部解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,勧告,協会,効果,飲食,完了,ゲート,戻れる,終わる,増加 RV=108.9

 ▼2009/08/01 00:00〜2009/08/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/02 00:00〜2009/08/03 00:00▼

1.花山観光、新たな出発 イワナ店など再開続々(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,番所,イワナ,そば,勧告,野菜,豆腐,営業 RV=162.4
2.栗原・花山の国道398号 通行止め一部解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,イワナ,そば,豆腐,来年,営業,許可 RV=127.3
3.岩手・宮城内陸地震:栗原・花山地区で住民が自警団結成 通行止め一部解除で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,協会,ステッカー,うれしい,香,贈る,軽減,垂水,友里,松ノ原 RV=102.1

 ▼2009/08/03 00:00〜2009/08/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/04 00:00〜2009/08/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/05 00:00〜2009/08/06 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:荒砥沢地すべり復旧、保全へ 栗原で初の検討会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:11月,保全,遺産,構想,森林,基本,後世,准,座長,放つ RV=64.2

 ▼2009/08/06 00:00〜2009/08/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/07 00:00〜2009/08/08 00:00▼

1.復興支援 感謝よ届け 被災者団体、仙台七夕に竹飾り出品(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,七夕,飾り,がんばる,短冊,デザイン,制作,グループ,地,販売 RV=151.7
2.復興支援 感謝よ届け 被災者団体、仙台七夕に竹飾り(河北新報) 河北新報
  キーワード:まつり,七夕,飾り,短冊,がんばる,制作,デザイン,グループ RV=134.4
3.地雷探知機で不明者捜索=報道陣に現場公開−岩手・宮城内陸地震(時事通信) 時事通信
  キーワード:探知,公開 RV=24.6
4.<岩手・宮城地震>不明夫婦捜索で金属探知機調査(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:探知,公開 RV=24.6
5.岩手・宮城地震 不明夫婦捜索で金属探知機調査(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:探知,公開 RV=24.6

 ▼2009/08/08 00:00〜2009/08/09 00:00▼

1.ハイテクと命綱で探査 内陸地震で不明の軽トラック(河北新報) 河北新報
  キーワード:探知,公開,衛星,探査,金属,画像,付ける,当時,東北大,之 RV=85.5
2.ハイテクと命綱で探査 内陸地震不明の軽トラック(河北新報) 河北新報
  キーワード:探知,公開 RV=24.6

 ▼2009/08/06 00:00〜2009/08/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/06 00:00〜2009/08/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/11 00:00〜2009/08/12 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:一関市が11事業で新たに義援金配分 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:配分,再建,解体,支給,見舞,中旬,決まる,期間,天野,典文 RV=144.6

 ▼2009/08/12 00:00〜2009/08/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/13 00:00〜2009/08/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/14 00:00〜2009/08/15 00:00▼

1.地震で亡くなった仲間…思いを本に 京出身の男性、鉄道遺産の保存で(京都新聞) 京都新聞
  キーワード:ボランティア,移転,解体,出身,京都,補修,保存,販売,資料,遺産 RV=134.6

 ▼2009/08/15 00:00〜2009/08/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/16 00:00〜2009/08/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/17 00:00〜2009/08/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/18 00:00〜2009/08/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/19 00:00〜2009/08/20 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震の大崩落地形「公園化」構想(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:公開,保存,意見,候補,構想,市道,資料館,申請,計画,林野庁 RV=77.3

 ▼2009/08/20 00:00〜2009/08/21 00:00▼

1.地割れ、行く手阻む 栗原・荒砥沢ダム地滑り現場へ(河北新報) 河北新報
  キーワード:支局,文字,境,保全,地質,用水 RV=59.0
2.岩手・宮城内陸地震:地滑りした荒砥沢ダム付近、工事現場を公開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:来年,公開,安定,完了,用水 RV=51.4
3.震災の脅威あらためて実感 内陸地震の崩落現場初公開(河北新報) 河北新報
  キーワード:公開,文字 RV=24.0

 ▼2009/08/21 00:00〜2009/08/22 00:00▼

1.09衆院選:災害対策以上に生活再建を 地震被災地、暮らし復旧まだ途上 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:耐震,選挙,改修,苗,再建,5月,狩野,水田,文字,制度 RV=247.2

 ▼2009/08/22 00:00〜2009/08/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/23 00:00〜2009/08/24 00:00▼

1.夏夜の花うっとり 栗原、加美(河北新報) 河北新報
  キーワード:大会,祭り,行事,演奏,実行,花火,灯 RV=132.5
2.夏夜の花 うっとり(河北新報) 河北新報
  キーワード:大会,祭り,行事,演奏,実行,灯,花火 RV=125.7
3.待ちわびた味感激 栗原・花山そば店営業再開(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,そば,野菜 RV=75.4

 ▼2009/08/24 00:00〜2009/08/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/25 00:00〜2009/08/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/26 00:00〜2009/08/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/27 00:00〜2009/08/28 00:00▼

1.温湯山荘の源泉確保 被災した民間へ分湯検討 栗原市(河北新報) 河北新報
  キーワード:改修,再建,源泉,営業,再生,山荘,三塚,温湯,湯ノ倉,社長 RV=129.1
2.09衆院選:復興途上、地震被災地の思い 期待と冷めた目 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選挙,イチゴ,再建,出荷,ハウス,入居 RV=122.1
3.温湯山荘の源泉確保 栗原市、被災した民間へ分湯検討(河北新報) 河北新報
  キーワード:改修,源泉,再建,営業 RV=77.1

 ▼2009/08/28 00:00〜2009/08/29 00:00▼

1.温湯山荘再開は10月1日 送迎の安全考慮し延期 栗原市(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,改修,営業 RV=71.8

 ▼2009/08/29 00:00〜2009/08/30 00:00▼

1.選挙:衆院選 地震被災者の思い 復興で頭がいっぱい、でも「投票には行く」 /新潟(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選挙,イチゴ,再建,出荷,ハウス,入居,組織 RV=138.3
2.岩手・宮城内陸地震:山形の不明夫婦、花山湯浜地区の土砂崩れ現場に埋没か /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:探知,探査,金属 RV=36.7

 ▼2009/08/30 00:00〜2009/08/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/08/31 00:00〜2009/09/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/01 00:00〜2009/09/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/02 00:00〜2009/09/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/03 00:00〜2009/09/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/04 00:00〜2009/09/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/05 00:00〜2009/09/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/06 00:00〜2009/09/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/07 00:00〜2009/09/08 00:00▼

1.震災、風化させないよう…崩落の祭畤大橋保存へ(読売新聞) 読売新聞
  キーワード:祭畤,橋脚,橋げた,保存,公開,補強,大橋 RV=122.7
2.「祭畤大橋」を災害遺構として保存へ 岩手・宮城内陸地震で崩落(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤,祭畤大橋,橋脚,保存,来年,大橋 RV=115.6
3.「祭畤大橋」を災害遺構として保存へ 岩手・宮城内陸地震で崩落(産経新聞) 産経新聞
  キーワード:祭畤大橋,保存 RV=33.9

 ▼2009/09/08 00:00〜2009/09/09 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋を一部保存 県と一関市、市民の声に応え /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,橋げた,橋脚,祭畤大橋,保存,橋台,体験,大橋 RV=154.8
2.崩落の祭畤大橋を一部保存へ 災害の記憶後世に(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭畤,橋げた,橋脚,保存,橋台,体験,大橋 RV=135.8
3.崩落の祭畤大橋一部保存 災害の記憶後世に 岩手県方針変更(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭畤,橋脚,橋げた,保存,橋台,大橋 RV=112.7

 ▼2009/09/09 00:00〜2009/09/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/10 00:00〜2009/09/11 00:00▼

1.大工の手業、復旧後押し 丸森の組合 栗原・耕英訪問(河北新報) 河北新報
  キーワード:応募,交流,5月,負担,開拓,こま,組合,感謝,生まれる,浩徳 RV=121.4

 ▼2009/09/11 00:00〜2009/09/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/12 00:00〜2009/09/13 00:00▼

1.栗駒山紅葉狩りの観光バス受け入れへ 栗原市(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,ハウス,協会,許可,11月,細倉,鶯沢,紅葉,業者,民間 RV=114.3
2.栗駒山紅葉狩りの観光バス受け入れへ 栗原市(河北新報) 河北新報
  キーワード:イワナ,ハウス,協会,許可,11月,細倉,鶯沢,業者,紅葉,小安峡 RV=111.6

 ▼2009/09/13 00:00〜2009/09/14 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:新源泉確保を市に支援要望−−栗駒五湯復興の会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:源泉,再建,湯ノ倉,民間,項目,会,提出,治,三浦,市議会 RV=80.4

 ▼2009/09/14 00:00〜2009/09/15 00:00▼

1.医師、空から急行 県防災ヘリ、栗原で救助訓練(河北新報) 河北新報
  キーワード:訓練,症候群,患者,脚,治療,大切,往復,抱く,孝,ショック RV=95.9

 ▼2009/09/15 00:00〜2009/09/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/16 00:00〜2009/09/17 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:復旧状況周知へ視察会 旅行業者など対象、栗原市が来月 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:跡,ハウス,再生,旅行,細倉,業者,パーク,コース,はがき,望む RV=102.9

 ▼2009/09/17 00:00〜2009/09/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/18 00:00〜2009/09/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/19 00:00〜2009/09/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/20 00:00〜2009/09/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/20 00:00〜2009/09/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/21 00:00〜2009/09/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/22 00:00〜2009/09/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/23 00:00〜2009/09/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/24 00:00〜2009/09/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/25 00:00〜2009/09/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/26 00:00〜2009/09/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/27 00:00〜2009/09/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/28 00:00〜2009/09/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/09/29 00:00〜2009/09/30 00:00▼

1.「山崎武司球場」が誕生 栗駒球場に愛称 栗原市(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,野球,大会,球場,寄付,1月,山崎,出場,費用,11月 RV=219.6

 ▼2009/09/30 00:00〜2009/10/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/01 00:00〜2009/10/02 00:00▼

1.被災の温泉旅館再開=道路の完全復旧は来秋−宮城(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,源泉,山荘,営業 RV=84.3
2.被災の温泉旅館再開=宮城(時事通信) 時事通信
  キーワード:解除,営業 RV=45.1

 ▼2009/10/02 00:00〜2009/10/03 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の宿泊2施設、国道の通行止め短縮で旅館再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,解除,山荘,源泉,修復,営業,来年,温湯,解雇,境 RV=198.4
2.行楽の秋 花山に朗報 観光関係者「忙しくなるぞ」(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,そば,山荘,野菜,自然薯,営業,来年 RV=141.0
3.観光産業再起へ一歩 栗原・花山国道398号規制一部解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,イワナ,山荘,修復,営業 RV=103.2

 ▼2009/10/03 00:00〜2009/10/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/04 00:00〜2009/10/05 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:被災者を温泉でもてなす 栗原の31人、小安峡に招待 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:交付,がんばる,協会,食べる,許可,紅葉,小安峡,うれしい,入浴,招待 RV=107.0

 ▼2009/10/05 00:00〜2009/10/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/06 00:00〜2009/10/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/07 00:00〜2009/10/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/08 00:00〜2009/10/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/09 00:00〜2009/10/10 00:00▼

1.選択:知事選告示 生活環境変化の中、有権者の思いは… /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:雪,県政,県民,雇用,開通,景気,安定,恵子,香,悪化 RV=108.7

 ▼2009/10/10 00:00〜2009/10/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/11 00:00〜2009/10/12 00:00▼

1.栗原・耕英イチゴ農家 地震に続いて被害 台風18号(河北新報) 河北新報
  キーワード:イチゴ,苗,出荷,解体,ハウス,農家,夏,栽培 RV=120.2
2.紅葉の栗駒 復旧祈る バスで200人被災地訪問(河北新報) 河北新報
  キーワード:そば,ハウス,紅葉 RV=54.7

 ▼2009/10/12 00:00〜2009/10/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/13 00:00〜2009/10/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/14 00:00〜2009/10/15 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:須川温泉にぎわう 大浴場建て替え終了−−一関 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,営業,部長,入浴,天野,典文,良い,建て替え,付ける,楽しむ RV=96.8

 ▼2009/10/15 00:00〜2009/10/16 00:00▼

1.災害ボランティア支援友の会:豪雨被害の兵庫県佐用町に「物心両面で支援を」 /石川(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:ボランティア,交流,神戸,スタッフ,再生,効果,台風,半壊,同会,豪雨 RV=121.9

 ▼2009/10/16 00:00〜2009/10/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/17 00:00〜2009/10/18 00:00▼

1.「政岡」モデルの菩提寺 龍雲寺、解体始まる 栗原・一迫(河北新報) 河北新報
  キーワード:耐震,修復,解体,再建,来年,藩,伊達,再生,歴史,費用 RV=210.9

 ▼2009/10/18 00:00〜2009/10/19 00:00▼

1.栗原「ランプの宿」宿泊客受け入れ 1年4カ月ぶり再開(河北新報) 河北新報
  キーワード:営業,許可,11月,予約,三浦,治,受け入れ,年内,装置,待ち望む RV=73.1

 ▼2009/10/19 00:00〜2009/10/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/20 00:00〜2009/10/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/21 00:00〜2009/10/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/22 00:00〜2009/10/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/23 00:00〜2009/10/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/24 00:00〜2009/10/25 00:00▼

1.栗原の現実伝えたい 被災地支援の学生、学園祭で報告(河北新報) 河北新報
  キーワード:ボランティア,グループ,会場,学生,紹介,見学,合同,来場,福祉,実感 RV=97.0

 ▼2009/10/25 00:00〜2009/10/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/26 00:00〜2009/10/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/27 00:00〜2009/10/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/28 00:00〜2009/10/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/29 00:00〜2009/10/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/30 00:00〜2009/10/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/10/31 00:00〜2009/11/01 00:00▼

1.補助源泉の掘削開始 栗原・花山の温湯地区(河北新報) 河北新報
  キーワード:山荘,源泉,1月,来年,温湯,再生 RV=103.8
2.岩手・宮城内陸地震:通行規制を試験的解除 来月4日から栗駒耕英地区 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,イワナ,ハウス,来年,許可 RV=94.1

 ▼2009/11/01 00:00〜2009/11/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/02 00:00〜2009/11/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/03 00:00〜2009/11/04 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:大規模自然災害の自治体、医療情報共有が課題 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:回答,狩野,医療,患者 RV=57.0

 ▼2009/11/04 00:00〜2009/11/05 00:00▼

1.癒やしのジャズ栗原へ響け 温泉旅館支援で仙台ライブ(河北新報) 河北新報
  キーワード:ライブ,演奏,寄付,実行,勧告,温湯 RV=105.1

 ▼2009/11/05 00:00〜2009/11/06 00:00▼

1.栗原・耕英の観光施設、久々に活気 通行規制限定解除(河北新報) 河北新報
  キーワード:解除,イワナ,営業,来年,許可,跡地,特産,秋,入浴,こま RV=141.2

 ▼2009/11/06 00:00〜2009/11/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/07 00:00〜2009/11/08 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:不明の夫婦捜索、4自治体協議へ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:負担,費用,11月,決まる,合同,好,多額,美也子,当時,田 RV=72.5

 ▼2009/11/08 00:00〜2009/11/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/09 00:00〜2009/11/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/10 00:00〜2009/11/11 00:00▼

1.通行止め12日解除 国道342号 一関・厳美の矢櫃地区(河北新報) 河北新報
  キーワード:祭畤,仮橋,解除,来年,支局,大橋,まつるべ,撤去,完了,2月 RV=173.1

 ▼2009/11/11 00:00〜2009/11/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/12 00:00〜2009/11/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/13 00:00〜2009/11/14 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:国道342号が開通 矢櫃地区の通行止め区間 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,解除,祭畤大橋,支局,開通,まつるべ,11月 RV=130.9
2.<使い込み>岩手・一関市職員が義援金など1084万円を(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:予算,狩野,風評 RV=44.7

 ▼2009/11/14 00:00〜2009/11/15 00:00▼

1.一関市職員の義援金着服:傷癒えぬ市に衝撃 非難の声相次ぐ /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:募金,キャンペーン,再建,狩野 RV=68.6

 ▼2009/11/15 00:00〜2009/11/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/16 00:00〜2009/11/17 00:00▼

1.「武司杯」あふれる元気 山崎選手、球場訪れ励ます 栗原(河北新報) 河北新報
  キーワード:選手,野球,大会,球場,山崎,寄付,投手,ファン,花,プロ RV=236.9

 ▼2009/11/17 00:00〜2009/11/18 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:各戸の声かけ支えに 自主防災組織「住民の命綱」 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:山荘,後藤,温湯,団員,会員,組織,11月 RV=112.5
2.岩手・宮城内陸地震:栗駒の施設復旧 30日から再開 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:営業,めぐる,11月 RV=37.2

 ▼2009/11/18 00:00〜2009/11/19 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:不明夫婦合同捜索、栗原市で検討会議 土砂崩れ現場視察 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,雪,来年,探知,負担,金属,意見,11月 RV=140.8
2.岩手・宮城内陸地震:不明夫婦、捜索の途探る 担当者ら現場視察 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:夫妻,雪,来年,負担,11月 RV=102.6
3.不明夫婦 捜索3月までに結論 宮城・山形県と2市町協議(河北新報) 河北新報
  キーワード:来年,負担,金属,探査,費用 RV=64.5

 ▼2009/11/19 00:00〜2009/11/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/20 00:00〜2009/11/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/21 00:00〜2009/11/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/23 00:00〜2009/11/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/24 00:00〜2009/11/25 00:00▼

1.荒砥沢ダム:眺望地点6カ所提示−−地すべり地形検討会 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:候補,11月,構想,森林,座長,舞台,主催,提出,防止,来月 RV=61.4

 ▼2009/11/25 00:00〜2009/11/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/26 00:00〜2009/11/27 00:00▼

1.釜と炉改修、酒米初蒸し 栗原・金の井酒造(河北新報) 河北新報
  キーワード:改修,修復,来年,米,社長,上旬,蔵,放つ,三浦 RV=111.3

 ▼2009/11/27 00:00〜2009/11/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11//28 00:00〜2009/11/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/29 00:00〜2009/11/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/11/30 00:00〜2009/12/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/01 00:00〜2009/12/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/02 00:00〜2009/12/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/03 00:00〜2009/12/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/04 00:00〜2009/12/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/05 00:00〜2009/12/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/06 00:00〜2009/12/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/07 00:00〜2009/12/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/08 00:00〜2009/12/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/09 00:00〜2009/12/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/10 00:00〜2009/12/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/11 00:00〜2009/12/12 00:00▼

1.栗原・温湯山荘 補助源泉から豊富な湯 分湯検討(河北新報) 河北新報
  キーワード:源泉,山荘,温湯,来年,休業,跡地,民間,社長,湯ノ倉,議会 RV=140.5

 ▼2009/12/12 00:00〜2009/12/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/13 00:00〜2009/12/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/14 00:00〜2009/12/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/15 00:00〜2009/12/16 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:一関・真湯山荘温泉センター、改修終え営業再開 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:改修,源泉,山荘,修復,解体,営業,来年 RV=144.7
2.09記者ノート:/1 「想像力」刺激する記事を /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:祭畤,雪,狩野 RV=78.5

 ▼2009/12/16 00:00〜2009/12/17 00:00▼

1.一関市元職員の義援金着服:市監査報告、市の対処不備認める /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:5月,組織,12月,11月,議会,共有,天野,典文,分担,温泉郷 RV=89.4

 ▼2009/12/17 00:00〜2009/12/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/18 00:00〜2009/12/19 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、奥州4世帯が返還 「温かい心遣いが励みに」 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:狩野,若槻,鹿,12月,智彦,相原,裏山 RV=77.2
2.一安心 避難生活に幕 仮設住宅の鍵返還 奥州・衣川(河北新報) 河北新報
  キーワード:若槻,11月,購入,相原,裏山,完了 RV=57.8

 ▼2009/12/19 00:00〜2009/12/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/20 00:00〜2009/12/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/21 00:00〜2009/12/22 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明夫婦の告別式−−金山 /山形(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:参列,12月,好,夢,決まる,母,友人,葬儀,付ける,美也子 RV=82.7

 ▼2009/12/22 00:00〜2009/12/23 00:00▼

1.ジオパーク学習会:内陸地震地すべり体験を活用−−あす栗原で /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:保存,12月,講演,渡辺,地質,森林 RV=64.9
2.正月用純米酒 納得の初搾り 栗原「金の井酒造」(河北新報) 河北新報
  キーワード:米,社長,例年,正月 RV=39.0

 ▼2009/12/23 00:00〜2009/12/24 00:00▼

1.一関市元職員の義援金着服:市の検証委が中間報告 /岩手(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:来年,組織,12月,会計,部長,公務,2月,典文,天野,温泉郷 RV=93.2

 ▼2009/12/24 00:00〜2009/12/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/25 00:00〜2009/12/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/26 00:00〜2009/12/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/27 00:00〜2009/12/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/28 00:00〜2009/12/29 00:00▼

1.宮城この1年:/中 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:選挙,野球,夫妻,解除,試合,つり橋,追悼,大会,優勝 RV=286.3
2.09取材帳から:/7 地震で被災した姉思うメモ /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:雪 RV=24.2

 ▼2009/12/29 00:00〜2009/12/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/30 00:00〜2009/12/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2009/12/31 00:00〜2010/01/01 00:00▼

1.<岩手・宮城内陸地震>栗駒耕英地区の被災住民が自宅で正月(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:解除,営業,再建,5月,正月,補強,11月,復活,新しい RV=120.5
2.岩手・宮城内陸地震 栗駒耕英地区の被災住民が自宅で正月(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:12月,正月 RV=21.9

 ▼2010/01/01 00:00〜2010/01/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/02 00:00〜2010/01/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/03 00:00〜2010/01/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/04 00:00〜2010/01/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/05 00:00〜2010/01/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/06 00:00〜2010/01/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/07 00:00〜2010/01/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/08 00:00〜2010/01/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/09 00:00〜2010/01/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/10 00:00〜2010/01/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/11 00:00〜2010/01/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/12 00:00〜2010/01/13 00:00▼

1.夢無限、挑戦続けよう 宮城県内各地で成人式(河北新報) 河北新報
  キーワード:歌,実行,文化,活躍,成人,会場,誓う,卒業,故郷,夢 RV=120.3

 ▼2010/01/13 00:00〜2010/01/14 00:00▼

1.地震防災教育:考えよう 塩釜一小で東北大教授、児童48人真剣に /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:訓練,児童,1月,体験,塩釜,渡辺,教室,熱心,パソコン,理解 RV=123.1

 ▼2010/01/14 00:00〜2010/01/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/15 00:00〜2010/01/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/16 00:00〜2010/01/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/17 00:00〜2010/01/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/18 00:00〜2010/01/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/19 00:00〜2010/01/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/20 00:00〜2010/01/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/21 00:00〜2010/01/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/22 00:00〜2010/01/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/23 00:00〜2010/01/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/24 00:00〜2010/01/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/25 00:00〜2010/01/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/26 00:00〜2010/01/27 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/27 00:00〜2010/01/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/28 00:00〜2010/01/29 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/29 00:00〜2010/01/30 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/30 00:00〜2010/01/31 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/01/31 00:00〜2010/02/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/01 00:00〜2010/02/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/02 00:00〜2010/02/03 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:市営復興住宅を1世帯対象に建設−−栗原市 /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:1月,再建,入居,民間,制度,所得,2月,建てる,DK,認定 RV=99.6

 ▼2010/02/03 00:00〜2010/02/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/04 00:00〜2010/02/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/05 00:00〜2010/02/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/06 00:00〜2010/02/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/07 00:00〜2010/02/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/08 00:00〜2010/02/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/09 00:00〜2010/02/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/10 00:00〜2010/02/11 00:00▼

1.栗駒山観光を本格再生 宮城県、予算案1億6400万円計上(河北新報) 河北新報
  キーワード:改修,予算,キャンペーン,営業,再建,負担,再生,伊達,12月,費用 RV=161.5

 ▼2010/02/11 00:00〜2010/02/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/12 00:00〜2010/02/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/13 00:00〜2010/02/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/14 00:00〜2010/02/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/15 00:00〜2010/02/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/16 00:00〜2010/02/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/17 00:00〜2010/02/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/18 00:00〜2010/02/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/19 00:00〜2010/02/20 00:00▼

1.雪の下キャベツ、どん底でもすくすく甘〜く 栗原・栗駒耕英(河北新報) 河北新報
  キーワード:苗,来年,雪解け,特産,畑,収穫,販売,育てる,栽培,新しい RV=115.0

 ▼2010/02/20 00:00〜2010/02/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/21 00:00〜2010/02/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/22 00:00〜2010/02/23 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/23 00:00〜2010/02/24 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/24 00:00〜2010/02/25 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/25 00:00〜2010/02/26 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/26 00:00〜2010/02/27 00:00▼

1.岩手・宮城内陸地震:山形の夫婦捜索再開へ 栗駒山中の国道で不明に /宮城(毎日新聞) 毎日新聞
  キーワード:探知,負担,金属,費用,2月,好,山菜,期間,美也子,3月 RV=95.3

 ▼2010/02/27 00:00〜2010/02/28 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/02/28 00:00〜2010/03/01 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/01 00:00〜2010/03/02 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/02 00:00〜2010/03/03 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/03 00:00〜2010/03/04 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/04 00:00〜2010/03/05 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/05 00:00〜2010/03/06 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/06 00:00〜2010/03/07 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/07 00:00〜2010/03/08 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/08 00:00〜2010/03/09 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/09 00:00〜2010/03/10 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/10 00:00〜2010/03/11 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/11 00:00〜2010/03/12 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/12 00:00〜2010/03/13 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/13 00:00〜2010/03/14 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/14 00:00〜2010/03/15 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/15 00:00〜2010/03/16 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/16 00:00〜2010/03/17 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/17 00:00〜2010/03/18 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/18 00:00〜2010/03/19 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/19 00:00〜2010/03/20 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/20 00:00〜2010/03/21 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.

 ▼2010/03/21 00:00〜2010/03/22 00:00▼

この期間には注目すべき記事はありませんでした.




岩手・宮城内陸地震 注目記事アーカイブ 記事本文

1.東北地方の地震で政府が官邸対策室設置(読売新聞),読売新聞
RV=25.0 2008/06/14 09:52
キーワード:官邸,発生,被害,情報,首相

 岩手県内陸南部を震源とする地震を受け、政府は14日午前8時50分、首相官邸危機管理センターに官邸対策室を設置した。 福田首相は「被災状況の早期把握、迅速な広報、被災者などがある場合は救助に全力を挙げるように」と指示した。 首相官邸には、地震発生直後から町村官房長官、泉防災相のほか、伊藤哲朗内閣危機管理監ら緊急参集チームの職員が登庁し、情報収集などに当たっている。 参集チームは当面の対応として、<1>県や市町村と一体となって被害状況を早急に確認し、速やかな救出・救助活動に全力を尽くす<2>広域被害が確認された場合は、緊急消防援助隊、警察広域緊急援助隊、自衛隊員の災害派遣による被災地への広域応援を行う−−ことなどを確認した。

見出し一覧に戻る

1.福田首相、東北地震で「被害状況調べろ」 官邸対策室設置(産経新聞),産経新聞
RV=25.0 2008/06/14 10:27
キーワード:官邸,発生,被害,情報,首相

 政府は14日午前8時50分、岩手県で震度6強の地震が発生したことを受け、首相官邸の危機管理センターに伊藤哲朗内閣危機管理監を長とする官邸対策室を設置した。福田康夫首相は発生直後に公邸で報告を受け、「被害状況を至急調べるように」と指示した。官邸では町村信孝官房長官や泉信也防災担当相、岩城光英官房副長官、国土交通や防衛省などの災害担当らが参集し、情報収集を進めている。

見出し一覧に戻る

1.<東北地震>2人死亡、負傷多数 余震も相次ぎ住民ら恐怖(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.0 2008/06/14 11:01
キーワード:いう,揺れ,落ちる,割れる,話す,被害,園児,発生

 土曜日の朝を激しい揺れが襲った−−。14日午前、岩手県や宮城県の一部で震度6強を観測した地震。福島と岩手で2人が死亡したほか、割れたガラスや住宅の倒壊、落ちてきた物に当たるなど多数のけが人が出た。激しい縦揺れと大きな横揺れ。本震後も余震が相次ぎ、住民らは恐怖に震えた。【関連写真特集】岩手、宮城で震度6強 ◆岩手県 震度6強を観測した岩手県南部。県総合防災室よると、一関市などで被害が相次いだ。同市厳美町で建物が一棟倒壊し、男性が顔を負傷。同市須川地区では、県道ののり面が約30〜50メートルに渡って崩落した。同市青葉町ではリサイクルショップの壁が倒壊した。また、奥州市江刺区の玉里保育園では窓ガラスが割れ、園児6人と職員1人が負傷した。 奥州市の水沢消防署によると、「ガラス戸が割れてけがをした」「油が漏れた」などの通報が数件あり、消防車が出動しているという。 奥州市衣川区古館の酒販店「阿部商店」の阿部枝美子さん(54)は「ダダダダダーッと一気に強い揺れが来て、歩くのがやっとだった。外に出たら立てなかった」と話す。店内は約30年前の地震の時に(柵さく)などで対策していたが、すべて酒瓶が落ち、足の踏み場もなかったという。隣接するコンクリート塀や自動販売機が倒れ、道路はひび割れた。自宅の食器もすべて落ち、ボイラーが壊れたのか風呂場付近から水が出放しになっているという。「余震が続いていて怖い。中国四川省の地震はよそのことだと思っていたがまさかという気持ち」と声を震わせた。 園児ら7人がけがを負った奥州市の市立玉里保育所では、登園時間直後に教室のガラスが割れ、園児が手足を切るなどしたという。所長は「これまでの地震では一度もガラスが割れたことはなかったが、今回は相当揺れた」と話している。 奥州市職員、(井面いのも)宏さん(42)は、地震発生時、中心地の水沢区の自宅2階寝室にいた。「『ガタガタ』と家全体の戸が揺れ、テレビ台からテレビが落ちた。畳に座っていましたが、30秒ほど激しい同じ強さの横揺れが続き、立ち上がれなかった。『窓を開けて。収まったら外に出ろ』と妻や子供に言い残し、家を飛び出した」と話した。 一関市山目の「一関タクシー」では、整備工場に20段積み上げ保管していた冬場の滑り止め用砂袋が崩れて散乱した。事務所内では両替機が床に倒れ、神棚が落ち、机の上の書類が床に散らばった。社員の菅原雄一さん(48)は「小刻みの強い横揺れで柱にしがみ付き、立っていられなかった」と話す。 奥州市内の保育所では園児6人がいたがけが人はなかった。しかし地震後、園児は皆怖がっており、先生らが付きっ切りでなだめているという。発生当時、市内の自宅にいた所長は「地震は波打つ感じだった。花瓶が割れて本がばたばた落ちた。今でも体に揺れが残っている感じがする」と話している。 ◆宮城県 震度6強から6弱を観測した宮城県栗原市役所総務課の佐藤仁美さん(26)によると、4階建て本庁舎では、柱や壁の一部が欠けたほか、花瓶が倒れて割れたり、書類が散乱した。地震発生時、佐藤さんは自宅から本庁舎に向かって路上を1人で歩いていたが、突然の激しい揺れに思わずしゃがみこんだ。目の前の用水路(幅1メートル、深さ50センチ)の深さ10センチほどの水が揺れてあふれ出し、走っていた車が止まり、近隣の住宅からは人が飛び出してきた。佐藤さんは「最初は縦に揺れてその後、横に揺れた。1分ぐらいの揺れだった」と恐怖の瞬間を振り返った。 県危機対策課に入った情報や同県涌谷町によると、同町内では民家2件のブロックが倒れたほか、町立涌谷中の柔剣道場の天井の一部が落下した。同県大衡村桔梗平の仙台北部工業団地で、工業用水の配管から漏水。地中から水が噴き出しているが、周辺工場の稼働や市民生活への影響はないという。 宮城県警によると、同県名取市のショッピングセンターで、エスカレーターが停電で緊急停止し、1人が転倒し足を骨折する重傷を負った。仙台空港近くの県道では、バスの車内で乗客4人が軽傷を負った。 ◆秋田県 秋田県の湯沢広域消防本部に入った連絡では、湯沢市内で住宅火災が1件発生した。 震源に近い栗駒山ろくにある同県東成瀬村のホテル「栗駒山荘」によると、浴場のガラスが割れ、客室のテレビが落ちたり駐車場の舗装に亀裂が入る被害があった。けが人はいないという。フロントの谷藤伸幸さん(27)は「最初に縦揺れ、その後に大きな横揺れがあった。何かにしがみついていないと立っていられない状態で、外に飛び出すお客さんもいた」と話した。 同県内では点検のためJR全線が運転を見合わせ、秋田自動車道も一部区間が通行止めとなった。

見出し一覧に戻る

2.東北地震 死傷者の被害出る 余震も相次ぎ住民ら恐怖(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.0 2008/06/14 11:04
キーワード:いう,揺れ,落ちる,割れる,話す,被害,園児,発生

 土曜日の朝を激しい揺れが襲った−−。14日午前、岩手県や宮城県の一部で震度6強を観測した地震。福島と岩手で2人が死亡したほか、割れたガラスや住宅の倒壊、落ちてきた物に当たるなど多数のけが人が出た。激しい縦揺れと大きな横揺れ。本震後も余震が相次ぎ、住民らは恐怖に震えた。【関連写真特集】岩手、宮城で震度6強 ◆岩手県 震度6強を観測した岩手県南部。県総合防災室よると、一関市などで被害が相次いだ。同市厳美町で建物が一棟倒壊し、男性が顔を負傷。同市須川地区では、県道ののり面が約30〜50メートルに渡って崩落した。同市青葉町ではリサイクルショップの壁が倒壊した。また、奥州市江刺区の玉里保育園では窓ガラスが割れ、園児6人と職員1人が負傷した。 奥州市の水沢消防署によると、「ガラス戸が割れてけがをした」「油が漏れた」などの通報が数件あり、消防車が出動しているという。 奥州市衣川区古館の酒販店「阿部商店」の阿部枝美子さん(54)は「ダダダダダーッと一気に強い揺れが来て、歩くのがやっとだった。外に出たら立てなかった」と話す。店内は約30年前の地震の時に(柵さく)などで対策していたが、すべて酒瓶が落ち、足の踏み場もなかったという。隣接するコンクリート塀や自動販売機が倒れ、道路はひび割れた。自宅の食器もすべて落ち、ボイラーが壊れたのか風呂場付近から水が出放しになっているという。「余震が続いていて怖い。中国四川省の地震はよそのことだと思っていたがまさかという気持ち」と声を震わせた。 園児ら7人がけがを負った奥州市の市立玉里保育所では、登園時間直後に教室のガラスが割れ、園児が手足を切るなどしたという。所長は「これまでの地震では一度もガラスが割れたことはなかったが、今回は相当揺れた」と話している。 奥州市職員、(井面いのも)宏さん(42)は、地震発生時、中心地の水沢区の自宅2階寝室にいた。「『ガタガタ』と家全体の戸が揺れ、テレビ台からテレビが落ちた。畳に座っていましたが、30秒ほど激しい同じ強さの横揺れが続き、立ち上がれなかった。『窓を開けて。収まったら外に出ろ』と妻や子供に言い残し、家を飛び出した」と話した。 一関市山目の「一関タクシー」では、整備工場に20段積み上げ保管していた冬場の滑り止め用砂袋が崩れて散乱した。事務所内では両替機が床に倒れ、神棚が落ち、机の上の書類が床に散らばった。社員の菅原雄一さん(48)は「小刻みの強い横揺れで柱にしがみ付き、立っていられなかった」と話す。 奥州市内の保育所では園児6人がいたがけが人はなかった。しかし地震後、園児は皆怖がっており、先生らが付きっ切りでなだめているという。発生当時、市内の自宅にいた所長は「地震は波打つ感じだった。花瓶が割れて本がばたばた落ちた。今でも体に揺れが残っている感じがする」と話している。 ◆宮城県 震度6強から6弱を観測した宮城県栗原市役所総務課の佐藤仁美さん(26)によると、4階建て本庁舎では、柱や壁の一部が欠けたほか、花瓶が倒れて割れたり、書類が散乱した。地震発生時、佐藤さんは自宅から本庁舎に向かって路上を1人で歩いていたが、突然の激しい揺れに思わずしゃがみこんだ。目の前の用水路(幅1メートル、深さ50センチ)の深さ10センチほどの水が揺れてあふれ出し、走っていた車が止まり、近隣の住宅からは人が飛び出してきた。佐藤さんは「最初は縦に揺れてその後、横に揺れた。1分ぐらいの揺れだった」と恐怖の瞬間を振り返った。 県危機対策課に入った情報や同県涌谷町によると、同町内では民家2件のブロックが倒れたほか、町立涌谷中の柔剣道場の天井の一部が落下した。同県大衡村桔梗平の仙台北部工業団地で、工業用水の配管から漏水。地中から水が噴き出しているが、周辺工場の稼働や市民生活への影響はないという。 宮城県警によると、同県名取市のショッピングセンターで、エスカレーターが停電で緊急停止し、1人が転倒し足を骨折する重傷を負った。仙台空港近くの県道では、バスの車内で乗客4人が軽傷を負った。 ◆秋田県 秋田県の湯沢広域消防本部に入った連絡では、湯沢市内で住宅火災が1件発生した。 震源に近い栗駒山ろくにある同県東成瀬村のホテル「栗駒山荘」によると、浴場のガラスが割れ、客室のテレビが落ちたり駐車場の舗装に亀裂が入る被害があった。けが人はいないという。フロントの谷藤伸幸さん(27)は「最初に縦揺れ、その後に大きな横揺れがあった。何かにしがみついていないと立っていられない状態で、外に飛び出すお客さんもいた」と話した。 同県内では点検のためJR全線が運転を見合わせ、秋田自動車道も一部区間が通行止めとなった。

見出し一覧に戻る

3.<東北地震>阪神大震災の被災地・神戸で支援に向けた動き(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.8 2008/06/14 11:04
キーワード:いう,揺れ,話す,被害,発生,被災

 14日午前、岩手県や宮城県の一部で震度6強を観測した地震で、阪神大震災(95年)の被災地・神戸では支援に向けた動きが始まった。 兵庫県の外郭団体で、震災の教訓を発信する「人と防災未来センター」(神戸市)は、地震発生を受けて研究員や職員約20人を緊急に招集、情報収集にあたった。村田昌彦事業課長は「なるべく早い時期に、現地に調査員を派遣することを検討したい」と述べた。 各地の自然災害の被災地支援に当たる「被災地NGO恊働センター」(同)の村井雅清代表は「被害状況が分からないから、とにかく先遣隊を送りたい。全国の仲間に、とりあえず現地に行ける人は向かうようメールで一報を送った」と話した。 兵庫県は地震発生直後から、災害対策センターの宿直者や防災部署の幹部職員ら計十数人が情報収集に奔走した。岩手県庁に電話で被害状況を確認し、「何かお手伝いできることあれば、遠慮無く連絡を下さい」と伝えたという。職員の1人は「対応は検討中だが、少しでも多くの情報を得られるよう努力したい」と語った。 一方、能登半島地震(昨年3月25日)で大きな被害を受けた石川県輪島市でも震度2を記録した。同市鳳至町の自営業男性(62)は「揺れには気づかなかったが、テレビで震度6強と聞き、ひどい揺れだろうと思った。能登半島地震と同じ大きさで驚いた」。同市門前町の自営業、五十嵐義憲さん(60)は「道路の亀裂の映像を見て、能登半島地震を思い出した。被害が少なければいいが。また大きな地震かと思うと、言いようのない不安を感じる」と話した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震 震度6強M7.0 死者2人負傷多数(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.2 2008/06/14 12:13
キーワード:断層,揺れ,いう,被災,被害

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、北海道から愛知県までの広い範囲で震度6弱から1の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.0と推定される。この地震で、午前11時50分現在の毎日新聞のまとめでは、2人が死亡、1人が心肺停止となり、75人が重軽傷。がけ崩れなどが多発しており、被害はさらに拡大する見通しだ。【関連写真特集】岩手、宮城で震度6強 気象庁はこの地震を「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」と命名した。 岩手県の達増拓也知事は午前10時50分、宮城県の村井嘉浩知事は午前11時10分にそれぞれ、自衛隊に災害派遣を要請した。 各県警や自治体などによると、岩手県一関市東山町松川の千葉友三さん(60)が地震で近所の店舗から飛び出したところをトラックにはねられて死亡。福島県いわき市小浜町の海岸では、釣りをしていた同市(勿来、な、こそ)町窪田、石井道隆さん(55)が落石に当たって海に投げ出されて死亡した。胆沢ダム(奥州市胆沢区)の工事現場では、落石を受けた男性作業員が心肺停止状態となっている。 一関市によると、同市真湯など4地区が、がけ崩れなどで道路が寸断されたため、少なくとも111人が孤立している。 岩手県奥州金ケ崎行政事務組合消防本部によると、午前10時45分ごろ、同市胆沢区の高檜能山林道付近で「道路が決壊して17人乗りのバスが転落した」との通報が入った。通報によると60代の17人がブナの観察会のために乗車しており、走行中だったという。1人が近くの「ひめかゆ温泉」に助けを求めて、温泉職員が通報した。死者はいないという。 被災地上空を飛んだ陸上自衛隊ヘリコプターからの情報では、宮城県栗原市一迫川上流の山間地で、山肌に大小の斜面の崩落があり、両岸から土砂が流れ込み、川がせき止められている地点が確認されているという。崩落地点から南東方向の川の下流には花山ダムと栗原市街地がある。 JR東日本によると、午前10時半現在、東北、山形、秋田の3新幹線は全線で運転を見合わせている。脱線事故やけが人はいない。はやて・こまち1号と4号が仙台−古川間で、やまびこ46号が一ノ関−水沢江刺間で、乗客を乗せたまま停車している。在来線も岩手、宮城、秋田の3県内で運転見合わせている模様という。 高速道路は東北道が花巻−福島飯坂、秋田道が横手−北上、山形道が村田−山形蔵王で通行止めになっている。空の便は東北の一部空港が一時閉鎖されたが、ダイヤに影響はない模様。 ライフラインでは、岩手、宮城県両県で約2万2147戸が停電し、大衡村の北部工業団地で水道管が漏水した。県内でガス漏れの情報もある。岩手県によると、金ケ崎町内で水道管が破裂し、道路が冠水している。 気象庁によると、14日午前11時現在、有感の余震は計70回。午前9時20分には宮城県大崎市で震度5弱を観測した。同庁は「今後もマグニチュード6、震度6弱程度の余震が起こる可能性がある」と予想し、警戒を呼びかけている。 主な各地の震度は次の通り。 震度6弱=宮城県大崎市▽震度5強岩手県北上市、一関市、宮城県登米市、名取市、仙台市、秋田県湯沢市▽震度5=弱岩手県遠野市、宮城県角田市、岩沼市、石巻市、秋田県横手市、山形県最上町、福島県新地町▽震度4=岩手県宮古市、盛岡市、宮城県気仙沼市、白石市、秋田県能代市、秋田市、山形県酒田市、三川町、福島県郡山市、福島市、青森県八戸市、深浦町、茨城県常陸太田市、土浦市、栃木県那須町、高根沢町【関連ニュース】東北地震:「逆断層」活動が活発化 03、05年も発生東北地震:官邸の危機管理センター内に対策室設置 政府東北地震:阪神大震災の被災地・神戸で支援に向けた動き東北地震:東北道通行止め

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】震度6強…死者2人、けが人50人超(産経新聞),産経新聞
RV=38.7 2008/06/14 12:10
キーワード:揺れ,いう,割れる,園児

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県の奥州衣川と宮城県栗原一迫で震度6強を記録した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・0と推定される。その後も震度5弱など余震とみられる揺れが続いた。午前10時半ごろまでに震度1以上の余震41回観測された。 政府は午前8時50分、内閣危機管理監を長とする官邸対策室を設置。泉信也防災担当相を中心とする政府調査団を宮城県栗原市に派遣する。 警察庁などによると、福島県と岩手県一関市で計2人が死亡した。地元消防などによると、50人がけがをした。 福島県で亡くなった人は、いわき市の小浜漁港の磯場で磯釣りをしていた男性。崖からの落石に巻き込まれて海に投げ出され、間もなく死亡が確認された。岩手県一関市で亡くなった人は60代男性で、地震で驚いて自宅から道路に飛び出し、トラックにはねられた。 東北各地で負傷者は相次いでおり、宮城県栗原市消防本部によると、家屋倒壊などで市内で少なくとも6人が負傷。家具の下敷きになった女性が意識不明の重体となっている。 宮城県名取市では、仙台空港に向かうバスが地震でバウンドし、5人が重傷、約20人が軽傷を負った。 岩手県奥州市の消防署によると、同市江刺区の玉里保育所でガラスが割れ、園児7人が負傷した。また、岩手県一関市消防本部によると、同市巌美町の道路で土砂崩れにより車が埋まり、1人が負傷。同市厳美町の民家が倒壊、1人が負傷したとの情報がある。 JR東日本によると、仙台−古川、一ノ関−水沢江刺間で、はやて・こまち1号や、やまびこ46号など新幹線計3本が停止し計約2050人が閉じ込められている。JR社員が乗客の救出に向かっている。仙台市地下鉄は、地震のため全線で運転を見合わせた。 東京電力や東北電力によると、福島第一、第二原発、女川原発に異常はないという。 気象庁はこの地震で、地震の大きな揺れの直前に予想震度を発表する緊急地震速報を出した。  主な各地の震度は次の通り。 震度6強=岩手県奥州市、宮城県栗原市 震度6弱=宮城県大崎市 震度5強=岩手県北上市、一関市、仙台市、宮城県登米市、秋田県湯沢市 震度5弱=岩手県遠野市、宮城県石巻市、秋田県横手市、山形県最上町、福島県新地町

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城内陸地震>一時、通信を規制 NTTと携帯各社(毎日新聞),毎日新聞
RV=36.5 2008/06/14 12:46
キーワード:電話,被災,できる,地域

 14日午前に起きた岩手県内陸部を震源とする地震で、NTT東日本と携帯電話各社は東北地方の通話が集中したため、被災地域との通信を一時的に制限する通信規制を行った。 NTT東日本は宮城、岩手、秋田各県で通信規制を行った。NTTドコモは岩手、宮城、青森、山形各県で通信を規制。KDDIも宮城、岩手各県で通信規制を行ったが、一部地域では緩和の方向という。 また、NTT東日本は被災地で安否の状況を確認できる「災害用伝言ダイヤル」のサービスを開始した。【川口雅浩】

見出し一覧に戻る

1.新幹線急停車…乗客騒然、停電は2万戸超す(読売新聞),読売新聞
RV=57.2 2008/06/14 13:10
キーワード:落ちる,電話,話す,揺れ,倒れる,起きる

 静かな土曜の朝を突然、激しい揺れが襲った−−。 宮城県栗原市と岩手県奥州市で震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震。大規模な土砂崩れや停電、水道管の破裂が各地で相次ぎ、商店の看板が落ちて砕け散り、寺院では仏像や位牌(いはい)が倒れた。 ◆新幹線車内 盛岡発東京行き東北新幹線やまびこ44号は、福島県内を走行中、突然減速し、車内は一時騒然となった。 乗客の男性会社員(47)によると、「停電のため急停車します。近くの座席などにおつかまりください」と車内放送が流れた。止まるまで約1分。「宮城北部で震度7程度の大きな地震が起きた模様です」と放送されると車内からどよめきが上がった。 乗客は携帯電話を持ってデッキに駆け出し、「大丈夫だ」「けがはないか」とあわてた様子で話していた。約30分後、電車はゆっくりと動き始め、郡山駅まで移動した。 ◆JR仙台駅 駅構内では、公衆電話の前に長い列が出来、新幹線の復旧の見通しについて、駅員に詰め寄る乗客もいた。家族で東京に旅行に行く予定だった宮城県名取市の女性(45)は「一瞬、何が起きたのか分からなかった。ホーム全体が横揺れしたようで、ガタガタという音がすごかった。周囲の人たちは頭を抱えるようにして地面にしゃがみ込んでいた」と不安そうに話していた。揺れが収まると、みんな一斉に携帯電話を取り出し、家族などの安否を確認していたという。 ◆ホテル 岩手県奥州市衣川区の国民宿舎「サンホテル衣川荘」では、エレベーターが停止し、床などにひびが入った。約15人の宿泊客にけがはなかったが、千葉正義副支配人(52)は、「2分ほど激しい縦揺れが続き、体がけいれんしているようだった。立っていられる状況ではなかった」と話していた。 また、同市江刺区のホテルの女性従業員(45)は、ホテルの駐車場で激しい揺れに襲われた。「車が勝手に動き出すのではないかと思うほどの激しい揺れだった」と興奮した様子で話していた。 宮城県栗原市で「ホテルエポカ」を運営する佐々木大佑さん(25)によると、大きな縦揺れが10秒以上続き、ホテル内の電源が落ちて自家発電に切り替わった。建物に被害はなく、宿泊客4人にけがはなかったが、調理室の冷蔵庫のガラスが割れて辺りに散乱。ホテルの外は、見える範囲の電柱のほとんどが傾いているという。 ◆商 店 岩手県北上市のデパート「さくら野北上店」では、食料品売り場でしょうゆ瓶などが棚から落ちて割れたほか、エレベーターが緊急停止した。出勤途中だった阿部信二・管理マネジャーは、「走っている車でも気づくほどの大きな揺れで、古い商店では、看板が落ちて地面で砕けていた」と不安そうに話していた。 同店では午前10時の開店前だったため人的被害はなかった。 秋田県湯沢市表町の商店では、地震発生の数分後、1階と2階のモルタル製壁の一部が歩道に崩れた。 店内の棚から落ちた瓶などを片づけていた肉店経営高橋由美子さん(43)は「ドドドドッとすごい音がして、壁が崩れ落ちてきた」と驚いていた。 店は、JR湯沢駅前にあり、車の通りが多い国道13号沿い。高橋さんは「こんなに揺れたことがないので驚いた。歩いている人がいなくてよかった」と、ほっとした様子で話していた。 平泉町の毛越寺も激しい揺れに襲われた。藤里明久執事長によると、建物は倒れていないが、仏像などが倒れ、内部はめちゃくちゃ。「ドーンと来る感じで、経験したことのない激しい揺れだった。宝物館の仏像が倒れ、位牌堂の中の位牌がほとんど倒れてしまった」と話し、寺の文化財の被害状況の確認に追われていた。          ◇ 東北電力によると、地震発生直後の午前9時時点で宮城、岩手両県の計約2万9000戸が停電した。宮城で約2万6000戸、岩手で約2600戸という。同社は復旧を急いでおり、午前10時現在、停電は約2万2000戸に減っているという。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】上下にずれる「逆断層型」 余震の活発化に注意(産経新聞),産経新聞
RV=43.5 2008/06/14 13:07
キーワード:断層,揺れ,地域,起きる

 気象庁は14日午前10時半から、東京都内で会見を開き、震源となった地域は明確に活断層が認識されている地域ではないとし、今回の地震は、ぶつかり合う断層が両側から押されることにより、断層面が上下にずれて起きる「逆断層型」だったとしている。 気象庁は「今後も2、3日から1週間にわたり、余震が活発に起こる恐れがある」として注意を呼びかけている。午前9時20分に最大震度5弱を観測したのをはじめ、午前11時までに、震度1以上の余震が計70回観測された。 気象庁は、緊急地震速報の1報を、初期微動(P波)を検知した4秒後にあたる午前8時43分55秒に発表。震度4以上の大きな揺れの到達に、速報が間に合った地域も多かった。

見出し一覧に戻る

3.【岩手・宮城内陸地震】一時2万9000戸停電 電話にも影響(産経新聞),産経新聞
RV=34.6 2008/06/14 13:15
キーワード:電話,できる,地域,起きる

 岩手・宮城内陸地震で14日、両県を中心に東北管内の広い範囲で停電や断水が起きるなど、ライフラインにも被害が広がった。東北電力などによると、午前10時現在で岩手県や宮城県で約2万9000戸が停電している。電話にも影響が出ている。 岩手、宮城、山形県では水道管が破裂し、供給停止の地域も出ている。岩手県金ケ崎町では町内5カ所で水道管が破裂し、一部で断水している。 経済産業省によると、都市ガスは、宮城県内などに供給している水沢ガスなど6社について被害情報は入っていない。LPガスについても被害はないもよう。 東北管内の原子力発電所は、東北電力によると女川原子力発電所(宮城県)は検査で停止している1号機を除き正常運転中。東京電力によると、福島第1、第2原発(福島県)でも、点検で停止中の原発を除き、正常運転をしている。 また東北電力の上の岱地熱発電所(秋田県)や管内の水力発電所7カ所が地震の影響で自動停止した。いずれも被害の確認を急いでいる。 電話は東北地方の一部地域で電話が集中して固定電話がつながりにくくなったほか、携帯電話の通話ができなくなるなどの影響が出た。 NTT東日本によると、宮城、岩手、秋田の3県の固定電話で通信を制限しているため、これらの地域を中心に電話がつながりにくくなった。設備の被害や大規模な通信障害などの報告は入っていないという。 携帯電話では、KDDIが宮城県などで10局程度の基地局に停電とみられる影響が出て、一部地域で電話などができない状態。 NTTドコモは宮城、岩手両県で87.5%の発信規制をかけ、ソフトバンクモバイルを含めた3社とも一部地域で電話がつながりにくくなっているという。 携帯各社は、停電が継続した場合、一部の基地局が電池切れで機能停止し、携帯の発着信ができなくなる地域が広がる恐れがあるとしている。

見出し一覧に戻る

1.土曜朝の都市混乱 エレベーター閉じ込め 仙台(河北新報),河北新報
RV=77.1 2008/06/14 14:26
キーワード:落ちる,話す,割れる,電話,いる,ガラス,被災,災害

 岩手・宮城内陸地震で仙台市内では宮城野、若林、太白の各区で震度5強を記録するなど、強い揺れに見舞われた。この地震で5人が軽傷を負い、マンションのエレベーターに閉じこめられる人が相次いだ。JR各線や仙台市地下鉄が運転を停止するなど交通機関が混乱した。市は災害対策本部(本部長・梅原克彦市長)を設置し、被災状況の収集に追われた。■被   害  市災害対策本部によると、青葉区の女性(69)が避難中に転倒したほか、太白区の女性(16)が調理中にやけどするなどし、5人が軽傷を負った。 太白区緑ケ丘2丁目の住宅地ではがけ崩れが発生。同区秋保町馬場では落石があった。若林区蒲町ではブロック塀が崩れた。 市立病院では一時断水があったが、すぐに復旧した。■マンション  マンションやビルでは人がエレベーターに閉じこめられるトラブルが8件発生した。 青葉区一番町1丁目のマンションでは、宮城野区の会社員男性(53)が閉じこめられ、市消防局の特別機動救助隊員らに救助された。仕事でマンションを訪れたという男性は「まさか自分が閉じこめられるとは思わなかった」と話した。■仙 台 駅  東北新幹線が不通になった影響などで、JR仙台駅は足止めされた利用客でごった返した。新幹線の改札付近では駅員が拡声器を使い、ダイヤが大幅に乱れている状況などを繰り返し説明した。 仙台市内への出張を終え、盛岡市に戻る予定だった会社員佐久間威和さん(38)は「携帯電話がなかなかつながらない。同僚と手分けして何とか会社に連絡を取っている。様子を見守るしかない」とあきらめ顔だった。■ホ テ ル  仙台市青葉区の仙台ホテルでは、1階ロビー裏の水道管から水があふれ、1階ロビーが水浸しになった。また、2階と4階のロビーの窓ガラス計2枚が割れたほか、複数枚のガラスにひびが入った。現場のすぐ近くにはバス停があり、朝から人通りが多かったが、現場の警察官によるとけが人はいなかった。営業にも影響はないという。 従業員らはロビーじゅうたんの水を掃除機などを使って吸い取ったり、ガラスの破片を集めたりと対応に追われた。出張で宿泊中だった八戸市の会社員中島護雄さん(35)は「地震が起きたときはシャワーを浴びており、立っていられない状態だった。洗面所からシャンプーなどが落ちた」と発生当時を振り返った。■スーパー  24時間営業の西友泉店(仙台市)では、食品売り場のワインボトルや焼き肉のたれなど調味料容器がバラバラと棚から落ちて割れた。石井優店長は「酒類売り場に客がいなかったのが幸いだった。割れた瓶は多くなかったが、もしいたら危なかった」と話す。■地下鉄・バス  市地下鉄は地震発生直後の午前8時44分、点検のため運転を停止した。設備などに被害はなく、点検を終えた正午すぎに復旧した。計58本が運休し、約2万9000人に影響が出た。 市バスは、地震発生時に約280台を運行していた。道路に異常がなく、平常通りの運行を続けている。■ガ   ス  市ガス局によると、正午までにガス漏れがあったとの通報が12件あったが、いずれも異常がないことを確認した。

見出し一覧に戻る

2.被害深刻連絡相次ぐ 岩手県情報確認に追われる(河北新報),河北新報
RV=51.1 2008/06/14 14:26
キーワード:落ちる,話す,割れる,ガラス,災害

 岩手・宮城内陸地震で岩手県内は、震度6強に見舞われた奥州市をはじめ南部を中心に被害が拡大した。県災害対策本部などには発生から時間を追うごとに深刻な被害の連絡が相次ぎ、情報の確認などに追われた。 奥州市江刺区の玉里保育所では窓ガラスが割れ、園児6人と保育士1人が負傷。保育士の菅野淳子さん(33)が「ぐらぐらという揺れを感じると同時にガラスが一斉に割れたようだ。地震にびっくりして外に飛び出した子どもたちが、降ってきたガラスで頭などにけがをした。子どもたちはびっくりした様子で、わたしも非常に怖かった」と恐怖の様子を話した。 転落事故があった奥州市の胆沢ダム工事現場では、焼石岳を登ろうとしていた仙台市の男性8人が現場近くに下山してきた。「途中でグラグラと揺れ、立っていられなかった。こぶし大の石が落ちてきて仲間がけがした」と男性(63)は語った。 一関市厳美町では国道342号や市道に亀裂が入った。強い余震が続き、住民たちは不安げな様子で家の外に出ていた。酒販売店主の佐藤賢吉さん(58)は「いきなり襲われた。店内の冷蔵庫の扉が開いて、中の酒瓶が落ちて割れてほとんど駄目になった。庭に地割れが出来た。恐ろしい。電気も切れている」と不安げに話した。 岩手県は達増拓也知事があいにく南米に出張中。災害対策本部の副本部長を務める宮舘寿喜副知事は「被害状況の把握に努め、国と連携して早期復旧に全力を挙げたい。知事も早期帰国の方向で調整している」と語った。

見出し一覧に戻る

3.崩れる山道路寸断 突き上げる揺れ(河北新報),河北新報
RV=50.3 2008/06/14 14:26
キーワード:落ちる,話す,温泉,いる,災害

 突き上げるような強い縦揺れが襲った。最大震度6強を観測した14日朝の岩手・宮城内陸地震。一関市と栗原市では大規模な土砂崩れが発生し、国道をふさいだ。名取市ではバスがハンドルを取られ、乗客25人がけがをした。1978年6月12日の宮城県沖地震から30年。悪夢がよみがえった。 土砂の崩落で国道342号が埋まった矢櫃ダム近くの一関市厳美町下真坂地区。近くのホテル瑞泉閣の男性従業員の話では、沿道の土砂崩れは小さな規模を含めると無数にあり、道路の亀裂もそちこちに生じている。 現場付近に住む農業畠山竹治さん(72)は「居間にいたが、激しい揺れで動けなかった。庭のトラクターも横倒しになった」と話す。 一関市厳美町駒形の農業佐藤弘征さん(64)は「農作業を終えて自宅で車を降りた瞬間、ズドーンと地鳴りした。地面が波打ち、立っていられなかった。家の中の棚もめちゃくちゃだ」と声を震わせた。 国道398号が土砂崩れでふさがった栗原市花山。現場近くの湯浜温泉「三浦旅館」の三浦克子さん(52)は「男性が『車が土砂に埋まったようなので救助を要請してほしい』と駆け込んで来た。消防に連絡したが、助け出されたのかどうか分からない」と不安げに語った。 「一関市の高齢者が驚いて家を飛び出し、車にはねられて死亡した」「奥州市の胆沢ダム工事現場で落石があり、作業員が重体」「奥州市の林道で17人乗りのマイクロバスががけ下に落ちた」 岩手県災害対策本部には各地から被害情報が次々に入った。だが、現地に通じる道路が寸断され、確認できない状況。「どういう状況か分からない」と、職員は焦りを募らせた。 「橋が波打って体が座席から浮いた状態になり、ブレーキも掛けられなかった」と言うのは、桃生交通の観光バスの運転士(32)。名取市の仙台東部道路を走行中、地震で車体が揺れ、乗客が胸や腰を打ってけがをした。「揺れの瞬間、車内では乗客の悲鳴が上がった」と振り返る。

見出し一覧に戻る

1.奥州・栗原で震度6強 3人死亡、11人不明(河北新報),河北新報
RV=35.7 2008/06/14 15:08
キーワード:温泉,できる,災害,園児,胆沢

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県の奥州市衣川区と宮城県の栗原市一迫で震度6強を観測した。気象庁によると、震源地は岩手県南部で、震源の深さは約8キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.2と推定される。この地震で岩手と福島で計3人が死亡。栗原市によると、市内で11人が行方不明になっている。地元消防などによると、岩手、宮城、山形、福島各県で100人以上がけがをしたもよう。 気象庁は今回の地震を「平成20(2008)年岩手・宮城内陸地震」と命名した。大規模ながけ崩れや、民家倒壊など深刻な被害が出ている。宮城、岩手両県は、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。 岩手県警によると、一関市で地震直後、買い物中に店から飛び出した同市東山町の千葉友三さん(60)がトラックにはねられ死亡した。奥州市の胆沢ダム工事現場では落石があり、同県滝沢村の千葉正彦さん(48)が巻き込まれて死亡した。近くではバスががけ下に転落したとの情報もあり、運転手を含め20人が乗車、4人が重傷のもよう。 福島県警によると、いわき市で釣りをしていた同市勿来町の会社員石井道隆さん(55)が海中に転落して死亡。岩場で落石に巻き込まれたとみられる。 栗原市によると、駒の湯温泉で8人、同市花山で3人の行方が分かっていない。 宮城県災害対策本部によると、名取市では地震で段差ができた橋にバスが突っ込み、乗客30人が重軽傷を負った。30代女性が骨折するなど5人が重傷、25人が軽傷。大崎市内では13人が救急搬送され、6人が自力で病院へ向かった。 栗原市栗駒では住宅が倒壊し4人が下敷きになったが自力で脱出した。同市花山では、温湯(ぬるゆ)山荘付近でがけ崩れにより孤立している住宅もあるとみられる。花山ダム上流部では数カ所でがけ崩れが発生し、一迫川がせき止められている。 岩手県災害対策本部によると、奥州市江刺区の玉里保育園で園児ら7人がけがをした。がけ崩れも頻発し、一関市の栗駒山近くの住民らが孤立している。 東京電力や東北電力によると、福島第一、第二原発、女川原発に異常はないという。 仙台管区気象台によると、今回の震源付近では1970年年10月16日にM6.2の地震があり、岩手、山形で最大震度4を観測した。 東北で震度6強を観測したのは、2003年7月26日の宮城県連続地震(M6.4)で東松島市、美里町で震度6強を観測して以来。◇各地の震度は次の通り。 震度6強=奥州衣川(岩手)栗原一迫(宮城)▽震度6弱=奥州胆沢(岩手)栗原、栗原築館、栗原高清水、栗原鶯沢、栗原金成、栗原志波姫、栗原花山、大崎、大崎鳴子、大崎古川北、大崎田尻(宮城)▽震度5強=北上二子、一関山目、金ケ崎、平泉、奥州、奥州江刺、奥州前沢(岩手)加美中新田、涌谷、栗原若柳、登米市役所、登米南方、美里北浦、美里木間塚、大崎松山、大崎岩出山、名取、仙台宮城野、仙台若林、利府(宮城)湯沢川連、東成瀬椿川、東成瀬田子内(秋田)▽震度5弱=北上、遠野宮守、一関、藤沢、西和賀川尻、奥州水沢佐倉河(岩手)加美小野田、色麻、栗原瀬峰、登米、大崎三本木、角田、岩沼、蔵王、大河原、川崎、仙台、石巻前谷地、大衡(宮城)横手、湯沢、羽後、美郷土崎、大仙(秋田)最上(山形)新地(福島)◎新幹線立ち往生 岩手・宮城内陸地震の影響で、東北各地の交通機関は岩手、宮城両県内を中心に一時まひ状態となった。鉄道はほぼ全線で運行を見合わせ、東北新幹線は仙台―古川間などで列車3本が立ち往生、乗客計約2000人が車内に閉じこめられた。復旧の見通しは立っていない。 JR東日本によると、東北、山形、秋田各新幹線は全線で運転を見合わせている。仙台―古川間では東京発八戸・秋田行き「はやて・こまち1号」と、八戸・秋田発東京行き「はやて・こまち4号」が地震発生直後に立ち往生。乗客計1750人が閉じ込められた。一ノ関―水沢江刺間でも、約300人が乗った盛岡発東京行き「やまびこ46号」が緊急停車した。いずれも復旧のめどは立たず、JRが代替輸送のバスやタクシーを手配した。 在来線は、東北線が福島―一ノ関間、常磐線は原ノ町―岩沼間、羽越線は酒田―秋田間で運転を中止。仙石、石巻、陸羽東、仙山、気仙沼の各線と、仙台空港鉄道、阿武隈急行鉄道の全線で運行を見合わせた。 仙台市地下鉄は一時運転を見合わせたが、正午すぎに再開した。 高速道路は東北自動車道一関―北上江釣子インターチェンジ(IC)間の上下線で通行止め、山形道関沢―山形蔵王間では路面に長さ約100メートルの亀裂が見つかり、下り線で通行止めとなった。他路線も被害確認のため一時通行止めとなった。 国土交通省仙台空港事務所によると、仙台空港は一時滑走路を閉鎖した。点検した結果、異常が確認されなかったため、平常通り運航している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城で震度6強 M7.2、2人死亡100人超けが(産経新聞),産経新聞
RV=68.8 2008/06/14 16:07
キーワード:断層,温泉,割れる,園児,ガラス,速報

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県の奥州衣川と宮城県栗原一迫で震度6強を記録した。町村信孝官房長官は福島県と岩手県で計2人が死亡したと発表。地元消防などによると、岩手、宮城、山形、福島各県で100人以上がけがをした。各地で多数の道路崩落があり、橋の落下や民家の倒壊など深刻な被害も出ている。政府は官邸対策室を設置。泉信也防災担当相ら政府調査団を現地に派遣した。 気象庁は「岩手・宮城内陸地震」と命名。震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約8キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・2と推定される。その後も震度5弱など余震とみられる揺れが続いた。午後1時までに震度1以上の余震が111回発生。最大は9時20分に宮城県大崎市で震度5弱を観測した。震度4も8回にのぼる。 福島県いわき市では、小浜漁港の磯場で磯釣りをしていた同市の会社員、石井道隆さん(55)が、崖からの落石に巻き込まれて海に転落、死亡。岩手県一関市の千葉友三さん(60)は地震直後に自宅から飛び出しトラックにはねられ死亡した。 各地の消防によると、奥州市のダム工事現場で落石があり、1人が心肺停止の状態。栗原市花山の作業現場では土砂崩れで、作業員3人が行方不明となった。 奥州市胆沢区の林道では、マイクロバスが転落。現場は、高檜能山(たかひのうざん)へ向かう林道の入り口で、バスには20人が乗車。4人が重傷を負い、ヘリで救出予定という。ブナ林の観察にでかける途中だったという。 同市江刺区の玉里保育所では、ガラスが割れ、園児ら7人が負傷。宮城県名取市では、仙台空港に向かうバスが橋の上で3、4回バウンド、乗客25人中23人が軽傷を負った。 また岩手県一関市消防本部によると、同市内の温泉宿「須川高原温泉」に通じる国道などが土砂崩れで寸断され、温泉宿の従業員や宿泊客計約100人が孤立しているという。 JR東日本によると、仙台−古川、一ノ関−水沢江刺間で、新幹線計3本が停止し約2050人が閉じ込められた。東北自動車道なども通行止めとなった。 東京電力や東北電力によると、福島第1、第2原発、女川原発に異常はないという。気象庁はこの地震で、大きな揺れの直前に予想震度を発表する緊急地震速報を出した。 主な各地の震度は次の通り。 震度6強=岩手県奥州市、宮城県栗原市 震度6弱=宮城県大崎市 震度5強=岩手県北上市、一関市、仙台市、宮城県登米市、秋田県湯沢市 震度5弱=岩手県遠野市、宮城県石巻市、秋田県横手市、山形県最上町、福島県新地町                   ◇ ■四川大地震に酷似 政府の地震防災対策強化地域判定会委員も務める日本大学文理学部地球システム科学科、吉井敏尅教授の話「震源地の北方には大きな逆断層帯があり、その延長となる逆断層が縦ずれを起こしたのだろう。東北地方は、日本列島を乗せた陸側のプレート(岩板)が、東側から押してくる太平洋プレートに押されて歪(ひず)みがたまりやすい。この歪みが限界を超えると、逆断層がずれて地震が発生する。四川大地震の発生メカニズムと非常によく似ている」

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 「バス林道から転落」 脱出乗客が通報 道路寸断、救助阻む(産経新聞),産経新聞
RV=53.0 2008/06/14 16:07
キーワード:話す,いる,電話,割れる,園児,ガラス

 14日朝、東北地方を強い揺れが襲った。岩手県奥州市などで震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震。市街地ではビルの窓ガラスが割れ、けが人が続出。山間部ではバスが谷底に転落したなどの情報もあるが、土砂崩れで道路が寸断され、救助活動を阻んでいる。「ゴーッと大きな音がした後、縦に大きく揺れた」「体が宙に浮くような強い揺れだった」。余震とともに住民の不安が続いている。 「バスが林道から転落した」と、脱出した乗客から通報があった岩手県奥州市胆沢区の現場は、約5キロ手前で道路が寸断されており、地元消防署員や警察官が徒歩で救助に向かった。 「転落したのは50メートル下の谷底」「土砂に埋まっている」。次々と入る情報に緊張が高まるが、詳細は不明。消防分署の担当者は「現場まで数時間はかかるだろう」といらだった様子で話した。 同市のJR水沢駅から車で約15分の胆沢ダムでは、工事中の作業員が落石に遭った。「救急車が現場に向かったまま、まだ搬出されてこない」とダム事務所職員。 震度6強を観測した宮城県栗原市では、山林や土砂と一緒に道路が崩落し、跡形もなく消えた。 同市役所の男性職員は「強い縦揺れが30秒ぐらい続き、その後横揺れが1分続いた」。同市では1000人余りの全職員を緊急招集して被害状況の調査にあたっている。 岩手県奥州市の市立玉里保育所ではホールの窓ガラスが割れ、園児ら計7人が破片で頭を切った。 保育士の菅野淳子さん(33)によると、園児を迎えに出た玄関で大きな揺れに襲われ、近くにいた2人の子供を腕に抱えかばった。 「バーン」。その瞬間、背後でガラスが割れ、振り返ると、ホールのドアの上部にはめ込まれた窓ガラスが落下。ホールの中で遊んでいた4歳の男児が、頭や左目の上を破片で切り、血を流しながら泣き叫んでいた。保育士らは園児の泣き声で騒然とする中、手当てに追われた。菅野さんは「どんなふうに揺れたのか覚えていない」という。 震度6弱を観測した宮城県大崎市の主婦(52)は「ガタガタと大きな音がしてすごい揺れだった。窓を開けて、そのまましがみついていました。怖かった」とおびえ、「隣の美里町の両親宅に夫が確認に向かっている。無事でいてほしい」と話した。 震度5以上を記録した岩手県北上市の主婦、阿部裕子さん(56)によると、朝食中に「ドーン」と大きな揺れがあった後、小さい揺れが何回か続いたという。地震後、知人らに連絡を取ろうとしているが、「まだ市内で電話が通じない」と不安そうに話した。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 付近の活断層が関係か(産経新聞),産経新聞
RV=34.0 2008/06/14 16:07
キーワード:断層,できる

 北米プレート(岩板)に乗っている東北地方の太平洋側は、西へ移動する太平洋プレートによって常に押されている。今回の岩手・宮城内陸地震は、このプレート移動の影響で地盤が東西に圧縮され、片側の地盤が乗り上げる逆断層型の地震だった。震源地のやや北には、同じ仕組みで起きる「北上低地西縁断層帯」という活断層があり、今回との関連が注目される。 岩手県の内陸部では、北上盆地と奥羽山脈の境界に沿って、複数の活断層が南北に伸びている。今回の震源地付近で明らかな活断層は見つかっていないが、「地形的にはあってもおかしくない」(気象庁幹部)という。 震源地の北には、政府の地震調査委員会が国内の主要な活断層として評価した北上低地西縁断層帯がある。同断層帯の南端が地表の下に隠れ、震源地付近まで伸びていた可能性も否定できない。 地震調査委による平成13年の長期評価によると、同断層帯は長さ62キロの逆断層で、過去3万年間に少なくとも2回活動。最新の活動時期は4500年前だった可能性がある。同調査委は今後30年間にマグニチュード(M)7・8程度の地震が発生する確率を「ほぼ0%」と評価していた。 この評価は同断層帯の全体が一度に動く場合を想定したものだが、岩手県は昨年、同断層帯を南北の2つの区域に分けた調査結果を公表。それによると、今回の震源地に近い南部の「出店断層帯」はM7・3の地震が想定され、最新活動時期や活動間隔は「不明」とされていた。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】「プールの水が津波のように…」 栗原市の小学校(産経新聞),産経新聞
RV=48.2 2008/06/14 17:20
キーワード:落ちる,いる,できる,水,様子,起きる,倒れる

 「プールの水が波立って津波のようだった。校舎の瓦が落ちて、中庭の二宮金次郎の銅像にひびが入った」−。 震度6強に見舞われた宮城県栗原市一迫真坂の「一迫小学校」(佐藤達也校長、児童229人)。地震発生時の激しい揺れの様子を、黒田守道教諭(33)は振り返り、「震える思いだった」と語る。・土砂崩れで土石流に飲み込まれたような家屋が跡形も無く破壊された この日は、吹奏楽の指導のため、朝から職員室に来ていた。音楽室では4〜6年の児童27人が楽器の自主練習中。音楽室に駆けつけた際、児童らはすでに校庭に避難するところだったという。 児童らが自主練習を始めたのは午前8時半ごろ。15分足らずで強い揺れに襲われた。「楽器はいいから床に座って!」と6年生が叫び、全員が頭をかばうようにうずくまった。揺れが収まった後、すばやく校庭に避難したという。児童らにけがはなかった。 「2日前に避難訓練を行ったばかりだったので、迅速な対応ができたが、まさかすぐにこんな地震が起きるなんて」(黒田教諭) 一方、同校教諭の佐藤昭彦さん(44)は同市築館の自宅で出勤の準備をしていたところ、激しい揺れに襲われた。 「ゴーっという強い縦揺れが数秒続いたあと、東西の横揺れが始まった。とっさに近くにいた息子の上にかぶさって、必死で揺れに耐えた」 2階のタンスが全て倒れ、牛小屋の瓦が吹き飛ぶなどの被害が出たが、佐藤さんや長男の創太くん(10)らにけがはなかった。「家はぐちゃぐちゃになったが、けががなくてなによりだった」

見出し一覧に戻る

2.震源域付近の地下に逆断層=構造探査で判明、「典型的」−東大地震研など(時事通信),時事通信
RV=44.5 2008/06/14 18:00
キーワード:断層,できる

 岩手・宮城内陸地震の震源域付近の地下に、逆断層状の地質構造が確認されていたことが14日、分かった。東大地震研究所の平田直教授は「地震を起こすような典型的な構造だが、いつ起きるかといった予測は困難」としている。 今回と同じく内陸の活断層が起こした1995年の阪神大震災後、政府の地震調査委員会は地表に現れた断層100カ所余りの活動予測を進めている。今回の震源から少し北に離れた所には「北上低地西縁断層帯」があり、地震発生確率はほぼ0%と評価されている。 同研究所と地球科学総合研究所、岩手大学は一昨年から昨年にかけて、同断層帯の最南端「出店断層」付近で、反射波を用いた地下構造探査を実施。西に傾いて深くなる逆断層が深さ10キロ程度まで確認できた。同様の断層が並行して数本あったという。 

見出し一覧に戻る

3.「天然ダム」の危険性、早急に調査=岩手・宮城内陸地震−冬柴国交相(時事通信),時事通信
RV=28.7 2008/06/14 17:01
キーワード:できる,水,ダム,状況,調査

 岩手・宮城内陸地震について、冬柴鉄三国土交通相は14日、国交省内で記者団に対し、崩れた土砂が河川をふさぐことでできる「天然ダム」が複数発生している可能性を指摘し、「(危険性などを)早急に調査し、決壊の恐れがある場合には下流の方々に避難してもらわないといけない」と述べた。 同省によると、天然ダムは岩手県一関市の磐井川上流などに発生している可能性がある。冬柴国交相は「天然ダムの状況、規模、決壊した場合の水の流量などを早く知らせないといけない」とし、調査に全力を挙げる考えを示した。 

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】エネルギーは阪神大震災と同じ(産経新聞),産経新聞
RV=43.1 2008/06/14 18:38
キーワード:断層,プレート

 岩手・宮城内陸地震は、プレート(岩板)の運動に伴い地盤が圧縮されることによって起こる逆断層型の地震だった。名古屋大学大学院地震火山・防災研究センターの解析によると、震源断層の長さは約40キロで、西側の地盤が東側に乗り上げた可能性が大きい。断層のすべり量から求めた地震のエネルギー(モーメントマグニチュード)は6・9で、阪神大震災と同じ。中国・四川大地震の約30分の1に相当する。【写真で見る岩手・宮城内陸地震】 盆地と山地の境界に沿って複数の活断層が走る山間地で起きた点は四川大地震と同じで、メカニズムにも共通点がある。 北米プレートに乗っている東北地方は、東から西に移動する太平洋プレートによって常に押され、東西方向の圧縮力を受ける地盤に地震エネルギーが蓄積される。四川大地震を起こした竜門山断層帯も、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの衝突に伴う圧縮力が引き起こした。 今回の震源地付近では明らかな活断層は把握されていなかったが、その北には「北上低地西縁断層帯」と呼ばれる活断層帯がある。東海地震の直前予知を目指す強化地域判定会委員で日本大学文理学部地球システム科学科の吉井敏尅教授は「その延長となる逆断層が今回の地震を起こした可能性がある」と指摘する。 ただ、阪神大震災を契機に政府の地震調査委員会が実施した主要活断層の長期評価では、北上低地西縁断層帯でM7・8程度の地震が発生する確率は「今後300年以内で、ほぼ0%」だった。地震の起きやすい場所ではあるが、切迫性の観点からはノーマークだったといえる。 地震調査委によると、北上低地西縁断層は過去3万年間に少なくとも2回活動し、最新の活動時期は4500年前だった可能性がある。直下型地震は一般に、活動間隔が数千〜数万年と非常に長いため、発生予測は極めて困難だ。 しかし、阪神大震災(平成7年)、鳥取県西部地震(12年)、新潟県中越地震(16年)、福岡県西方沖地震(17年)、昨年の能登半島沖地震と新潟県中越沖地震など、日本列島全体でみれば「M7級直下型」の発生頻度は決して低くない。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】「すぐに降りて!」車窓こじあけ脱出(産経新聞),産経新聞
RV=33.6 2008/06/14 18:39
キーワード:いる,話す,電話,胆沢

 道路が崩れ、3分の1が宙ぶらりんとなったバス。乗客は車窓をこじあけて脱出した−。最大震度6強を記録した岩手県奥州市衣川区の山間部では、20人の乗ったマイクロバスが土砂崩れでがけ下に転落し、10人が重軽傷を負った。乗客が必死の脱出劇を証言した。 事故にあったのは、胆沢ダム水資源ブナ原生林を守る会(近藤有慶会長)がチャーターしたマイクロバス。 「ブナ観察会」の参加者19人と運転手が乗っていた。けがを負わなかった10人のうち8人が、自衛隊ヘリに救出され、県立水沢高校のグラウンドに下りた。 救出された同市水沢区大畑小路の蜂谷義昭さん(74)らによると、一行は同日午前8時に同市胆沢区のスキー場を出発。胆沢区から衣川区の「シラキリ沢林道」に入り、目的地に近づいたところで、突然、東側の山の斜面が崩れ始めた。 「バスが止まっても、車内が揺れていたため、地震だと分かった。まもなく、運転手が『すぐに降りて。荷物は後で私が下ろします』と叫んだので、右側の窓をこじ開けて脱出しました。そのときは、左側の路肩が崩れてバスの3分の1は忠に浮いている状態だったので、全員必死だった」(蜂谷さん)という。 この後、車内に半分ほど人を残したままでバスは左に大きく傾いて転落。一回転した後、斜面を横滑りし約40メートル先で3本の木に衝突してようやく止まったという。 蜂谷さんらは、バスに残った人たちを気遣いながらも、なお余震で路肩が次々と崩れるため、林道を南側に向かって200メートルほど歩き、携帯電話が通じる地点まで来て110番に通報し、救助を求めたという。 「とにかく、びっくりした。こんな山の中で地震に遭うなんて思ってもいなかった。けがをした人たちが心配です」 蜂谷さんらは青ざめた顔で話していた。

見出し一覧に戻る

3.【岩手・宮城内陸地震】地震で寸断、また孤立集落(産経新聞),産経新聞
RV=26.1 2008/06/14 18:26
キーワード:集落,孤立,できる

 今回の地震では土砂崩れで道路が寸断され、外部と行き来できなくなる「孤立集落」が目立った。平成16年の新潟県中越地震では、長岡市など7市町村(当時)で61集落が孤立しており、こうした集落の防災力強化が課題となっている。【写真で見る岩手・宮城内陸地震】 中越地震を受けて発足した内閣府の検討会によると、日本の国土は面積で約7割、人口で約1割を中山間地域が占める。 集落へ通じる道路が「土砂災害危険個所」に隣接するなど、地形や道路状況が中越地震の孤立集落と似た集落は全国に約5万8000あり、大地震の際に約1万7000集落が実際に孤立する可能性があると指摘。この中には、岩手県の230集落と宮城県の150集落が含まれる。 検討会はこうした集落では、危険個所や避難路を示した防災マップ作製や、孤立化に備えた避難訓練を定期的に実施すべきだとしている。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】泣き叫ぶ子供たち 保育士は手当てに追われ…(産経新聞),産経新聞
RV=47.1 2008/06/14 19:25
キーワード:いる,保育,割れる,話す,ガラス

 「怖い」「痛い」−。震度6強を観測した岩手県奥州市の保育所では、割れた窓ガラスでけがをした子供たちの泣き叫ぶ声が響いた。余震が続く中、手当てや避難誘導に追われた保育士たち。幸い大けがに至った子供はいなかったが、余震に対し過剰に怖がる子供もいるなど、保育士からは子供たちの恐怖心を取り除けるか、“心の傷”を気にかける声が相次いだ。 同市江刺区の玉里保育所。地震発生時、1〜5歳までの13人が所内にいたが、このうち6人が割れた窓ガラスで頭を切るなどのけがをした。保育士の菅野淳子さん(33)は、登園した子供を玄関に迎えに行く途中、激しい揺れに遭遇。「避難する余裕もないほど、いきなり激しい揺れが来た」と振り返った。 その後、割れた窓ガラスの散乱した所内にいるのは危険と判断、子供たちを園庭に誘導して傷口の手当てなどを行った。その間も、計3人いる保育士の足に抱きついて離れない子供たちがいたという。菅野さんは「ガラスが割れる大きな音を聞いたり、出血を見たりした。余震にも過敏に反応して怖がっていた」と話した。 子供たちの心理的影響を心配するのは、けが人のいなかった保育所も事情は同じだ。 同市の田原保育所では、1〜2歳児6人が在所していた。目立った被害はなかったが、菊池裕樹所長は「余震が続くので、そのたびに机の下に避難しなければならない。子供が保育士の抱きついたまま離れず不安そうな表情。今後の精神的な影響が心配だ」と表情を曇らせていた。 文部科学省のまとめによれば、今回の地震で大学や小中高校など教育・研究施設で、天井板が落下したり窓ガラスが割れるなどの被害は、少なくても計75カ所に上ったという。岩手県北上市の「江釣子(えづりこ)古墳群」で石積みの一部が崩落した。 宮城県栗原市の市立一迫小学校(佐藤達也校長、児童229人)では、吹奏楽部が校内で自主練習中。4〜6年の児童27人は、「楽器はいいから床に座って!」と6年生が叫ぶと、全員が頭をかばうようにうずくまった。 同校の黒田守道教諭(33)が音楽室に駆けつけた際、児童らは校庭に避難する途中で、幸いけが人はなかったという。黒田教諭は「震える思いだった」と、経験したことのない激震を振り返った。 栗原市の市立栗駒中では、課外学習に出ていた3年の男子生徒がガラス片で腹部を切るけがをした。

見出し一覧に戻る

2.「地震だー」、傾く車体=観光バス、乗客血だらけ・岩手−東北地震(時事通信),時事通信
RV=33.8 2008/06/14 19:31
キーワード:水,割れる,話す,ガラス

 「地震だー」と叫ぶ声、土砂に押し流され傾く車体。乗客ら約20人が前後の窓から懸命の脱出を続ける中、大きな余震が直撃、青いバスは林道から数十メートル下の沢付近に転落した。窓ガラスは粉々に割れ、車内に残された乗客約10人は血だらけだった。 14日午前8時40分すぎ、岩手県奥州市内の林道を走るバスは、上下の揺れが徐々に激しさを増し突然止まった。崩れた斜面の土砂が車体の右側半分を覆い、バスは左側に大きく傾いた。 車内で誰かが「地震だー」と叫ぶ。「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」が主催したエコツアーの乗客は、前後の窓から急いで脱出。同会の小野寺正英事務局長(64)は「土砂が突然襲ってきた」。脱出した蜂谷義昭さん(74)も「余震でまともに立っていられなかった」と振り返った。 しかし、直後の余震でバスは林道脇から数十メートル下に転落。車体は斜面途中の沢近くの木にひっかかり止まった。小野寺さんらは、バスに取り残された乗客を救出、けがをした人の出血を持っていたタオルやシャツで止血した。「大丈夫だ」。気を失わないように、全員で声を掛け続けたという。 小野寺さんによると、今回のツアーは年2回あるブナ観察会。参加者のほとんどは同市内に住む60歳以上で、楽しい雰囲気が一気に暗転した。 自衛隊のヘリで重傷者6人が同市内の県立水沢高校のグランドに搬送され、救急車で運ばれる乗客の姿を見てようやく「ほっとした」と話した。 

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城内陸地震>電話各社が災害伝言ダイヤル開設(毎日新聞),毎日新聞
RV=30.0 2008/06/14 19:58
キーワード:電話,できる,メッセージ

 14日に起きた岩手・宮城内陸地震に対応した電話各社の災害用伝言サービスは次の通り。 <NTT東日本>市外局番が「022」(宮城県)、「019」(岩手県)、「018」(秋田県)で始まる地域では「災害用伝言ダイヤル」が利用可能。「171」をダイヤルし音声ガイダンスに従ってメッセージを録音、確認できる。 <NTTドコモ>青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、茨城、栃木の各県と北海道では、携帯電話で「災害用伝言板サービス」が利用可能。iモードに接続し、「iMenu」のトップ画面の「災害用伝言板」を選択し、安否やコメントを相手方のメールアドレスに送信できる。パソコンなどからメッセージを確認する場合はhttp://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi。 <KDDI>青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、新潟の各県と北海道では、携帯電話で「災害用伝言板」が利用可能。「au one」のトップ画面「災害用伝言板」を選択し、伝言を登録できる。他社の携帯電話やパソコンからメッセージを確認する際はhttp://dengon.ezweb.ne.jp/。 <ソフトバンクモバイル>「Yahoo!ケータイ」の「災害用伝言板」を選択し、伝言を登録できる。他社の携帯電話やパソコンからメッセージを確認する際はhttp://dengon.softbank.ne.jp/。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>バスが沢に転落、10人けが 奥州市(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.3 2008/06/14 20:16
キーワード:いる,電話,水,できる

 14日に発生した岩手・宮城内陸地震で、岩手県奥州市胆沢(いさわ)区若柳では、市内の自然保護団体「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」(近藤有慶代表)メンバー19人と男性運転手が乗ったマイクロバスが林道を走行中、土砂崩れに襲われ、沢に転落。6人が腰や腕を骨折するなどの重傷、4人が軽傷を負った。 砂利道をゆっくりと走行中、「地震だ」と声が上がり、林道右側から土ぼこりとともに土砂が押し寄せ、車体が横転した。「荷物はあとにして外に出ろ」。運転手の呼びかけで、けがのない10人が窓から脱出。その直後に余震が起き、バスは負傷した10人を乗せたまま沢にゆっくりと滑り落ち、道路下約30メートルの斜面で2本の木にひっかかり止まった。その後、脱出者が携帯電話で通話できる場所まで約10分歩き、119番した。 先に脱出した10人は、ヘリコプターが救助に来る前に沢に下り、車内から残る10人を運び出した。救助に当たった小野寺正英さん(65)は「バスの床は血がつき、頭を押さえてシートに寄りかかっている人もいた」。参加者の山内登美子さん(73)は「土砂が目前まで迫り怖かった」と青ざめていた。【宍戸護、岸本桂司、山口圭一】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 バスが沢に転落、1人重体 奥州市(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.3 2008/06/14 20:43
キーワード:いる,電話,水,できる

 14日に発生した岩手・宮城内陸地震で、岩手県奥州市胆沢(いさわ)区若柳では、市内の自然保護団体「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」(近藤有慶代表)メンバー19人と男性運転手が乗ったマイクロバスが林道を走行中、土砂崩れに襲われ、沢に転落。1人が重体、5人が腰や腕を骨折するなどの重傷、2人が軽傷を負った。【関連写真特集】地震:岩手、宮城で震度6強 死傷者多数 砂利道をゆっくりと走行中、「地震だ」と声が上がり、林道右側から土ぼこりとともに土砂が押し寄せ、車体が横転した。「荷物はあとにして外に出ろ」。運転手の呼びかけで、けがのない人ら10人が窓から脱出。その直後に余震が起き、バスは負傷した10人を乗せたまま沢にゆっくりと滑り落ち、道路下約30メートルの斜面で2本の木にひっかかり止まった。その後、脱出者が携帯電話で通話できる場所まで約10分歩き、119番した。 先に脱出した10人は、ヘリコプターが救助に来る前に沢に下り、車内から残る10人を運び出した。救助に当たった小野寺正英さん(65)は「バスの床は血がつき、頭を押さえてシートに寄りかかっている人もいた」。参加者の山内登美子さん(73)は「土砂が目前まで迫り怖かった」と青ざめていた。【宍戸護、岸本桂司、山口圭一】

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城内陸地震>湯沢市、東南東へ29センチ動く(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.6 2008/06/14 20:51
キーワード:断層,中越,西

 国土地理院(茨城県つくば市)は14日、岩手・宮城内陸地震に伴う地殻変動を全地球測位システム(GPS)の電子基準点で検出したと発表した。解析の結果、震源から西約20キロに位置する秋田県湯沢市の皆瀬は、東南東へ約29センチ、水平方向に移動していた。昨年の新潟県中越沖地震での変動は最大で17センチで、これを上回った。 また宮城県栗原市の栗駒は北西に約19センチ、岩手県平泉町の平泉は西北西へ約15センチ動いていた。気象庁は今回の地震のタイプを「西北西−東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型」としているが、これらの地殻変動はそれを裏付けるものだという。【石塚孝志】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>4人死亡、2人心肺停止 不明11人(毎日新聞),毎日新聞
RV=60.3 2008/06/14 21:10
キーワード:集落,孤立,温泉,胆沢,車両,避難

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、北海道から愛知県までの広い範囲で震度6弱から1の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは8キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2と推定される。この地震で6人が死亡、154人が重軽傷。宮城県内で計11人が行方不明になっているとの情報がある。山間部で土砂崩れが多発し、道路が寸断されて孤立する集落も相次ぎ、捜索・救助活動が続いている。 気象庁はこの地震を「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」と命名。岩手県と宮城県はそれぞれ、一関市と栗原市に災害救助法の適用を決めた。 各県や県警などによると、岩手県一関市東山町松川の工場経営、千葉友三(ともぞう)さん(60)が地震で近所の店舗から飛び出したところをトラックにはねられて死亡。福島県いわき市小浜町の海岸では、釣りをしていた同市勿来(なこそ)町窪田、会社員、石井道隆さん(55)が、がけ崩れに巻き込まれ、海に投げ出されて死亡した。胆沢ダム(奥州市胆沢区)工事現場では、作業をしていた千葉正彦さん(48)=岩手県滝沢村=が顔面に落石の直撃を受けて死亡した。 また、栗原市花山本沢岳山(だけざん)(湯浜地区)の土砂崩れ現場に車両3台が埋まった。うち2台から3人を救出したが、1人の死亡が確認され2人は病院へ搬送中。残る1台は白い軽トラックとみられるが、救助が困難だという。 また、栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」で7人、同市花山本沢熊倉の国道398号では山形県鮭川村の門脇特殊工業の作業員3人が、それぞれ行方不明となった。作業員2人は救助されたが、死亡が確認された。他にも同市内で「釣りに行った家族が帰ってこない」など計3人の行方不明情報があり確認を進めている。 また、がけ崩れなどで、岩手県一関市や宮城県栗原市を中心に少なくとも6集落468人が孤立し、ヘリなどで救出を進めている。 重軽傷者は14日午後8時現在、▽宮城111人▽岩手29人▽秋田13人▽山形1人−−の計154人。宮城県で196人、岩手県で72人、秋田県で3人が避難している。 建物被害は岩手県で5棟が全壊するなど、岩手、宮城両県で105棟が損壊。がけ崩れは多数に上り、確認を急いでいる。 国土交通省によると、花山ダム(栗原市)の貯水池上流で地滑りが起き、土砂が川を遮断する「せき止め湖」を2カ所確認。岩手県でも一関市厳美町の磐井川が土砂崩れでせき止められた。雨で増水すると決壊の恐れもあるため、両県は対応を検討している。 岩手県奥州市の石淵ダムでは、えん堤最上部に亀裂などが生じ、のり面の一部も崩壊。異常がないか確認するため、午後2時半から放流を始めた。秋田県湯沢市の県営皆瀬ダムでも、えん堤の上部に亀裂が生じたが、決壊の恐れはないという。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 6人死亡、154人負傷 不明11人(毎日新聞),毎日新聞
RV=60.3 2008/06/14 21:40
キーワード:集落,孤立,温泉,胆沢,車両,避難

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、北海道から愛知県までの広い範囲で震度6弱から1の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは8キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2と推定される。この地震で6人が死亡、154人が重軽傷。宮城県内で計11人が行方不明になっているとの情報がある。山間部で土砂崩れが多発し、道路が寸断されて孤立する集落も相次ぎ、捜索・救助活動が続いている。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 被害の様子 気象庁はこの地震を「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」と命名。岩手県と宮城県はそれぞれ、一関市と栗原市に災害救助法の適用を決めた。 各県や県警などによると、岩手県一関市東山町松川の工場経営、千葉友三(ともぞう)さん(60)が地震で近所の店舗から飛び出したところをトラックにはねられて死亡。福島県いわき市小浜町の海岸では、釣りをしていた同市勿来(なこそ)町窪田、会社員、石井道隆さん(55)が、がけ崩れに巻き込まれ、海に投げ出されて死亡した。胆沢ダム(奥州市胆沢区)工事現場では、作業をしていた千葉正彦さん(48)=岩手県滝沢村=が顔面に落石の直撃を受けて死亡した。 また、栗原市花山本沢岳山(だけざん)(湯浜地区)の土砂崩れ現場に車両3台が埋まった。うち2台から3人を救出したが、1人の死亡が確認され2人は病院へ搬送中。残る1台は白い軽トラックとみられるが、救助が困難だという。 また、栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」で7人、同市花山本沢熊倉の国道398号では山形県鮭川村の門脇特殊工業の作業員3人が、それぞれ行方不明となった。作業員2人は救助されたが、死亡が確認された。他にも同市内で「釣りに行った家族が帰ってこない」など計3人の行方不明情報があり確認を進めている。 また、がけ崩れなどで、岩手県一関市や宮城県栗原市を中心に少なくとも6集落468人が孤立し、ヘリなどで救出を進めている。 重軽傷者は14日午後8時現在、▽宮城111人▽岩手29人▽秋田13人▽山形1人−−の計154人。宮城県で196人、岩手県で72人、秋田県で3人が避難している。 建物被害は岩手県で5棟が全壊するなど、岩手、宮城両県で105棟が損壊。がけ崩れは多数に上り、確認を急いでいる。 国土交通省によると、花山ダム(栗原市)の貯水池上流で地滑りが起き、土砂が川を遮断する「せき止め湖」を2カ所確認。岩手県でも一関市厳美町の磐井川が土砂崩れでせき止められた。雨で増水すると決壊の恐れもあるため、両県は対応を検討している。 岩手県奥州市の石淵ダムでは、えん堤最上部に亀裂などが生じ、のり面の一部も崩壊。異常がないか確認するため、午後2時半から放流を始めた。秋田県湯沢市の県営皆瀬ダムでも、えん堤の上部に亀裂が生じたが、決壊の恐れはないという。

見出し一覧に戻る

3.一面の土砂、温泉宿全壊=2階から救出作業−東北地震(時事通信),時事通信
RV=37.3 2008/06/14 21:31
キーワード:温泉,いる,落ちる,避難

 上流から雪崩のように流れ込んだ土砂、無残な姿をさらす温泉宿。宿泊客ら7人が取り残されたとみられる宮城県栗原市栗駒の「駒の湯温泉」は、建物が全壊し、茶色い土砂の中に、屋根と白い外壁の一部だけが浮かんでいた。静かな山間地を襲った大地震。上空のヘリから被災地を見た。 渓流沿いに流れた土砂の幅は数百メートル。温泉宿の建物はつぶされ、周囲には壁から落ちたとみられる宿の看板や木材が散乱する。 一面の土砂。道路などもすっかり埋まり、建物が本来あった場所も分からない。土砂の上に出た2階の窓から、懸命の捜索、救助活動が続く。山々を縫う谷の両脇は大きくえぐられ、土の地肌をさらけ出していた。 近くに点在する民家に人がいる様子はない。大きな建物の駐車場には10数台の車が止まり、住民らが避難しているようだった。 

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】避けられぬ孤立集落 その対策は…(産経新聞),産経新聞
RV=78.6 2008/06/14 22:15
キーワード:集落,孤立,電話,できる,水,避難,客

 岩手・宮城内陸地震で、中山間地域の集落の多くが“陸の孤島”となった。平成16年の新潟県中越地震では、旧山古志村(現長岡市)など61集落が孤立し、防災力強化がクローズアップされたが、今回、改めて対策が難しいことが浮き彫りとなった。面積で約7割、人口で約1割を中山間地域が占める地震国・日本。専門家は「孤立集落を未然に防ぐことは難しく、むしろ孤立後の対策が重要だ」と警鐘を鳴らしている。 震度5強を記録した岩手県一関市。同市の山間部にあるこけし工房「雪やけこけし高長木芸」には地震直後から、周辺道路が寸断されたため、帰ることができなくなった観光客ら36人が続々避難。余震が続く中、施設内も危険とあって、避難者は屋外や車の中で救助を待つという不安な状態が続いた。日が傾き始めると、互いに励ましあった。 中山間地域とあって、携帯電話は圏外で通話できず、唯一の連絡手段は工房内の有線電話1本のみ。避難者はこの電話を頼りに役場や警察から情報を集めた。 工房の高橋清輝さん(26)は「家にあった食べ物は午前中に分けてしまい、もう無くなった。水道からは濁った水しか出ない。ヘリは近くを通るが、いつに助けに来てくれるのか」と不安げに語った。 土砂が流れ込み河川をせき止める大小の「土砂ダム」が岩手、宮城両県で複数確認された。決壊の恐れもあり、取り残された被災者に新たな危険も懸念されている。 中越地震後に内閣府が行った調査によると、集落に通じる道路が「土砂災害危険個所」に隣接するなど、災害時に孤立する可能性のある中山間地域の集落は、全国で約1万7000カ所にのぼった。この中には岩手県の230集落と宮城県の150集落が含まれている。 それまで山間部の地震対策は、神奈川県箱根町が、幹線道路寸断による孤立に備えて10万人分の食糧を備蓄していた程度だった。このため、内閣府は17年、通信手段の確保や応急物資の備蓄といった孤立地域対策を提言。各自治体も提言に沿って地域の特性を生かした対策に乗り出している。 世界遺産「日光東照宮」などを抱える観光地の栃木県日光市は、県境と接する群馬や福島の計4市町村と協定を結び、備蓄食糧や生活物資の提供などの応援態勢を整備。宮城県内でも、日本三景の一つである松島のある松島町が地元旅館組合と協定を結び、災害時の避難所に町内の旅館を充てる計画を進めている。 それでも山間部への地震対策は十分とはいえない。 筑波大学の糸井川栄一教授(都市防災計画)は「投資バランスを考えると、中山間部から都市部につながる幹線道路の整備は難しく、震災による孤立を未然に防ぐのは困難。むしろ孤立に備え、周辺との連絡手段の確保や集落内の共助体制を日頃から整えていくことが住民を守ることにつながる」と指摘している。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>孤立した住民ら、ヘリで避難所に移動(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.6 2008/06/14 22:36
キーワード:孤立,温泉,できる,避難,客

 宮城県栗原市の栗駒総合運動場内の臨時ヘリポートには14日夕、同市の駒の湯温泉周辺の山間部で岩手・宮城内陸地震に被災し、孤立した住民らが次々に運び込まれた。救急隊員に支えられ、疲れきった表情を浮かべた高齢者や、幼い子どもを抱いた母親らがマイクロバスに乗り、近くの避難所に移動した。 仙台市から観光に来ていた会社員、国府寺正之(こうでら・まさゆき)さん(39)は、車内で休憩中に地震に遭った。「わき水の出る場所で休んでいたら突然、突き上げるような揺れを感じた。揺れがおさまるとわき水が茶色くにごり、周囲のアスファルトに亀裂や隆起、陥没があった」という。 「家が駄目になっちゃった。もう戻れない」。自宅でお茶を飲もうとして被災した女性(78)は涙声でつぶやいた。農機具を収納している長屋が崩れ、倒壊を免れた母屋も割れた窓ガラスや食器などが散乱した。「こんなことは60年暮らしていて初めて」と途切れそうな声で言った。 栗原市内に住む4歳と7歳の兄弟は、山間部の祖父母宅で食事をしていて被災したという。兄は「怖かった。自分では動けなかった」と話した。 岩手県一関市でも、住民や温泉客などが5カ所で孤立し、県のヘリなどで救助された。 14日夜までに、約330人が避難場所になっている市立本寺小学校に到着。大半の人が家族の迎えや臨時バスで帰途に就いたが、約80人は「通行止めで自宅に帰れない」などの理由で一夜を過ごすことになった。 群馬県からバスツアーで岩手に来ていた町田和治さん(70)は「土砂が崩れてバスが急停車した。自然のことだからどうしようもないが、無事に避難できたことがありがたい」と話した。

見出し一覧に戻る

3.「駒ノ湯温泉」の倒壊、捜索難航で早朝再開へ(読売新聞),読売新聞
RV=50.9 2008/06/14 22:37
キーワード:孤立,温泉,できる,客

 震度6強の激しい揺れがのどかな山間地の地形を一変させた−−。14日午前、週末の東北地方を襲った岩手・宮城内陸地震。崩れた土砂やなぎ倒された木々が、救助隊の行く手に立ちはだかる。 死者は6人、行方不明者は11人。被災地に入った救助隊は、土砂に押しつぶされた旅館に閉じ込められた人を救おうと懸命の作業にあたったが、捜索は山中の闇に阻まれ、中断を余儀なくされた。 震源に近い宮城県栗原市栗駒にある駒の湯温泉郷。その一角にある旅館「駒ノ湯温泉」は、崩れた裏山の土砂が流れ込み、1階が押しつぶされた。建物内には、経営者家族の菅原チカ子さん(80)と長男孝夫さん(58)や客ら7人が取り残された。 県警機動隊員8人が、ヘリで午後1時40分ごろ、旅館に到着。2階から穴を開けて1階に向かうと、うめき声が瓦礫(がれき)の下から聞こえてきた。追加部隊を含め24人が懸命に捜索を続けたが難航。日没と二次災害の恐れなどのため打ち切り、早朝から再開する。 駒の湯温泉は、栗駒山(1627メートル)の登山道の途中、標高570メートルにある。380年の歴史を持ち、被害にあった宿は、インターネット上で「湯量が豊富」「素朴でリラックスできる」などと書き込まれるなど、温泉ファンの間では人気だった。 岩手県一関市の旅館「須川高原温泉」では、宿泊客と従業員合わせて約60人が激しい揺れに襲われた。地面を突き上げるような大きな音が響き、テレビや金庫などが次々と倒れ、温泉の送水管も破損した。 友人夫婦と一緒に宿泊していた千葉県船橋市の会社役員、原野忠之さん(65)は「揺れに足を取られて立ち上がれなかった。怖かった」と青ざめた。宮城県気仙沼市の50歳代の女性客は「電気が切れた山の中で孤立状態になり不安だった。下りてこられてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】また「ゴーッ」の音が…余震におびえる避難所(産経新聞),産経新聞
RV=56.5 2008/06/14 23:34
キーワード:温泉,避難,客,できる,午後,寸断

 岩手県一関市西部の祭畤(まつるべ)温泉や秋田県境の須川温泉では、唯一通る国道342号に亀裂や土砂崩れなどが生じ、百数十人が取り残された。自衛隊や海上保安庁のヘリが午後2時ごろから、取り残された被災者を約20キロ離れた同市厳美町の本寺小学校まで運んだ。 体調を崩して横になる女性の血圧を職員が測る間にも、「ゴーッ」という音とともに数回の余震があり、被災者は「また来た」「この音が嫌」と不安そうな表情を見せた。 祭畤温泉で旅館を経営する佐藤奈保美さんは「廊下に約30センチの段差ができた。サッシがすべて外れ宿泊客の1人がけがをしたが、救急車を呼んでも道路が寸断されてきてもらえなかった」。地震発生時には12人の宿泊客を避難させ、余震が襲う中、いつ倒壊してもおかしくない旅館内に入り、客の荷物を運び出したという。 「車が浮き上がる感じで、ハンドルにしがみついた」と語るのは、仙台市若林区の白沢礼子さん(66)。温泉の近くで車を止め、休もうとした瞬間だった。「地元の人に『避難してくれ』といわれ、そのとき初めて地鳴りの音に気が付いた。パンパンと岩が割れるような音もしていた」と興奮気味に話した。 宮城県気仙沼市の小野寺重二さん(75)は娘夫婦と孫2人を連れ、須川温泉に向かう途中だった。 「山を登っていたら、車が横に揺れ、石が落ちてきた。来た道を戻ったが、道路に30センチくらいの地割れがあり、車が挟まってしまった」 ヘリコプターで運ばれる途中、上空から見た風景は、「橋の真ん中が3メートルくらい落ちてしまっていた。山は全部赤肌になっていた」と恐怖の瞬間を振り返った。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】「阪神」並のエネルギー 「四川」とも共通点(産経新聞),産経新聞
RV=41.2 2008/06/14 23:44
キーワード:断層,できる

 岩手・宮城内陸地震は、プレート(岩板)の移動に伴い地盤が圧縮されて起きた逆断層型の地震だった。名古屋大学大学院地震火山・防災研究センターの解析によると、震源断層の長さは約30キロで、西側の地盤が東側に乗り上げた可能性が大きい。断層のすべり量から求めた地震のエネルギー(モーメントマグニチュード)は6・9で、阪神大震災と同規模の内陸直下型だった。 盆地と山地の境界に沿って複数の活断層が走る山間地で起きた点は四川大地震と同じで、メカニズムにも共通点がある。 北米プレートに乗っている東北地方は、東から西に移動する太平洋プレートによって常に押され、東西方向の圧縮力を受ける地盤に地震エネルギーが蓄積される。四川大地震を起こした竜門山断層帯のずれも、プレートの衝突に伴う圧縮力が引き起こした。 今回の震源地付近では明らかな活断層は把握されていなかったが、約20キロ北には「北上低地西縁断層帯」と呼ばれる活断層帯があり、その南端や延長線上の断層が動いた可能性がある。 政府の地震調査委員会は、震源断層が西へ傾斜していれば同断層帯の南端の動き方とほぼ一致するが、東へ傾斜している可能性も否定できず、現時点で関連性は不明とした。今後、余震を詳細に観測して分析する。 ただ、阪神大震災を契機に地震調査委が実施した主要活断層の長期評価では、同断層帯が動くとマグニチュード(M)7・8程度の地震が発生する可能性があるが、その発生確率は「今後300年以内で、ほぼ0%」だった。南端だけが動くケースは想定しておらず、切迫性の観点からはノーマークだったといえる。 長期評価によると、同断層帯は過去3万年間に少なくとも2回活動し、最新の活動時期は4500年前の可能性がある。直下型地震は一般に、活動間隔が数千〜数万年と非常に長いため、発生予測は極めて困難だ。 しかし、阪神大震災(平成7年)▽鳥取県西部地震(12年)▽新潟県中越地震(16年)▽福岡県西方沖地震(17年)▽昨年の能登半島地震と新潟県中越沖地震−など、日本列島全体でみれば「M7級直下型」の発生頻度は決して低くない。

見出し一覧に戻る

3.地元企業に影響 トヨタ系でライン破損(産経新聞),産経新聞
RV=24.2 2008/06/14 23:39
キーワード:避難,できる,寸断

 岩手・宮城内陸地震は、地域の経済活動にも大きな影響を与えた。トヨタ自動車グループの工場で生産ラインの一部に破損が生じたほか、電機・食品メーカーでも生産ラインの停止や操業中止が相次いだ。また、スーパーやコンビニエンスストアなどでも営業を見合わせる店が出ている。関係各社は被害の確認を急ぐ一方、早期の操業再開に追われている。 トヨタ自動車グループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)では、地震によって組み立てラインにつり下げられていた自動車のボディー10数台分が落下したほか、管理棟の天井が一部崩壊。また、避難の際に従業員1人が足に軽いけがを負った。 東北地方にはトヨタ系の生産拠点が多く、同工場では「カローラルミオン」などを組み立て生産しており、地震発生時には従業員317人が設備のメンテナンス作業のため出勤していたという。今後、ラインの点検や余震の状況を見極め、週明けにも再開の可否を決める。トヨタ自動車東北(宮城県大和町)などでは被害はなかった。 一方、大手ビールメーカーのサッポロビール仙台工場(宮城県名取市)では、ビールの仕込みに使う用水タンクに亀裂が入ったが、現地調査の結果、週明けから操業できる見込み。塩野義製薬金ケ崎工場(岩手県金ケ崎町)では配管や壁に亀裂がみつかったため、操業を停止して設備点検を急いでいる。 また、電機メーカーでも生産ラインの停止が相次いだ。NEC東北(岩手県一関市)では、工場で壁の一部がはがれる被害が出たほか、ソニーの関連会社3社では揺れのため一部生産ラインが自動停止した。富士通マイクロエレクトロニクス岩手工場(岩手県金ケ崎町)でも生産ラインの一部に被害が生じ、稼働は早くても18日以降にずれ込む見通し。 流通業界では、イオングループのマックスバリュ古川店(宮城県大崎市)など11店で、計8人の従業員が転倒や落下物により軽傷を負ったほか、空調設備の破損や商品の散乱などの被害が出たため、営業を一時見合わせた。外食大手の日本マクドナルドでも宮城県内の3店舗で営業を一時見合わせた。 このほか、土砂崩れで輸送ルートが寸断されたのに伴い、宅配事業者は一部のエリアで集配を中止した。ヤマト運輸は、岩手県一関市に入る一部の道路が土砂崩れで通行不能となったため、同地域の集配作業を中止。日本通運や佐川急便でも集配に遅れが出ている。ただ、被災地への配達中止は行わない方針だという。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震 「駒の湯温泉」一瞬で泥の海に(毎日新聞),毎日新聞
RV=92.9 2008/06/15 00:46
キーワード:温泉,孤立,鉄道,脱出,いる,不明,客,行方,観光

 崩れた土砂が人や旅館をのみ込み、寸断された道路によって人々が孤立した。中国・四川大地震の記憶が生々しい中、14日・土曜日の朝を襲った「岩手・宮城内陸地震」。直下型の激しい揺れで6人が死亡したほか、不明者や多数のけが人が出た。断続的に余震も起き、住民の不安は続いている。 「もうおしまいだと思った」。土石流にのみ込まれ、客と従業員とみられる7人が行方不明になっている宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」(菅原昭夫さん経営)。土砂の中から自力で脱出した昭夫さんの父孝さん(86)が、搬送先の市立栗原中央病院で毎日新聞の取材に応じ、その時の恐怖を語るとともに、不明者を案じた。 山間部にある同温泉は栗駒山の登山口にあり、孝さんらが家族で営んでいる。1回目の強い揺れを感じたとき、孝さんは宿泊施設近くの自宅にいた。「強い地震だったなあ」と家族と言葉を交わし、宿の様子を見ようと玄関に入り、再び外に出たところ2回目の強い揺れに襲われた。 「グォー」という地響きとともに一瞬で土砂に押し倒され、「泥が迫ってくる」と思ったときには頭から泥をかぶっていたという。一瞬、周囲が見えたが「一面、泥の海だった」。必死にはい出ようとしたが踏ん張りがきかず体を動かせない。すぐにも崩れ落ちそうな泥の固まりが近くにあり、「ぐずぐずしていられない。このままではまた崩れる」と思った。向かいの山が崩落しているのも見えた。腹ばいで腕に力を込め、何度も何度もはい出ようと繰り返した。 どのぐらいもがいたか分からない。ようやく立ち上がれた時、宿の方で「助けてー」と叫び声が聞こえたという。その後、病院に搬送されるまでのことは、はっきり覚えていない。 孝さんは病室のベッドに横たわり、「ほかの人はどうなった」と看護師を見つめた。従業員の親類が病室を訪れると「自分は命拾いできたが……」と不明者の安否を気遣った。【町田徳丈】 ◇不明の2人、地域づくりの委員会出席のため宿泊 「駒の湯温泉」で行方不明とみられるうちの2人は、東京都葛飾区、地域づくりプランナー、麦屋弥生(むぎや・やよい)さん(48)と東京都北区、鉄道博物館学芸員、岸由一郎(ゆういちろう)さん(35)。 麦屋さんは、金沢市を拠点に観光地づくりのフリープランナーとして、自治体へのアドバイスや企業の広報などを担当。栗原市は06年10月、「田園観光都市」を目指して担当部署(くりはら研究所)を設け、アドバイザーに招いた。 岸さんは、さいたま市に新設された鉄道博物館の学芸員。地方の中小私鉄の車両などを研究。縮小されたり廃線になった私鉄の資料保存にも取り組んだ。 2人は、07年3月に廃線となった第三セクター「くりはら田園鉄道」(栗原市)の保存・活用方法などを話し合う検討委員会の委員に就任。13日に委員会が開かれたため、駒の湯温泉に宿泊していたという。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>「駒の湯温泉」一瞬で泥の海に(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.7 2008/06/15 00:38
キーワード:温泉,孤立,脱出,客,いる,鉄道,できる

 崩れた土砂が人や旅館をのみ込み、寸断された道路によって人々が孤立した。中国・四川大地震の記憶が生々しい中、14日・土曜日の朝を襲った「岩手・宮城内陸地震」。直下型の激しい揺れで6人が死亡したほか、不明者や多数のけが人が出た。断続的に余震も起き、住民の不安は続いている。 「もうおしまいだと思った」。土石流にのみ込まれ、客と従業員とみられる7人が行方不明になっている宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」(菅原昭夫さん経営)。土砂の中から自力で脱出した昭夫さんの父孝さん(86)が、搬送先の市立栗原中央病院で毎日新聞の取材に応じ、その時の恐怖を語るとともに、不明者を案じた。 山間部にある同温泉は栗駒山の登山口にあり、孝さんらが家族で営んでいる。1回目の強い揺れを感じたとき、孝さんは宿泊施設近くの自宅にいた。「強い地震だったなあ」と家族と言葉を交わし、宿の様子を見ようと玄関に入り、再び外に出たところ2回目の強い揺れに襲われた。 「グォー」という地響きとともに一瞬で土砂に押し倒され、「泥が迫ってくる」と思ったときには頭から泥をかぶっていたという。一瞬、周囲が見えたが「一面、泥の海だった」。必死にはい出ようとしたが踏ん張りがきかず体を動かせない。すぐにも崩れ落ちそうな泥の固まりが近くにあり、「ぐずぐずしていられない。このままではまた崩れる」と思った。向かいの山が崩落しているのも見えた。腹ばいで腕に力を込め、何度も何度もはい出ようと繰り返した。 どのぐらいもがいたか分からない。ようやく立ち上がれた時、宿の方で「助けてー」と叫び声が聞こえたという。その後、病院に搬送されるまでのことは、はっきり覚えていない。 孝さんは病室のベッドに横たわり、「ほかの人はどうなった」と看護師を見つめた。従業員の親類が病室を訪れると「自分は命拾いできたが……」と不明者の安否を気遣った。【町田徳丈】 ◇不明の2人、地域づくりの委員会出席のため宿泊 「駒の湯温泉」で行方不明とみられるうちの2人は、東京都葛飾区、地域づくりプランナー、麦屋弥生(むぎや・やよい)さん(48)と東京都北区、鉄道博物館学芸員、岸由一郎(ゆういちろう)さん(35)。 麦屋さんは、金沢市を拠点に観光地づくりのフリープランナーとして、自治体へのアドバイスや企業の広報などを担当。栗原市は06年10月、「田園観光都市」を目指して担当部署(くりはら研究所)を設け、アドバイザーに招いた。 岸さんは、さいたま市に新設された鉄道博物館の学芸員。地方の中小私鉄の車両などを研究。縮小されたり廃線になった私鉄の資料保存にも取り組んだ。 2人は、07年3月に廃線となった第三セクター「くりはら田園鉄道」(栗原市)の保存・活用方法などを話し合う検討委員会の委員に就任。13日に委員会が開かれたため、駒の湯温泉に宿泊していたという。

見出し一覧に戻る

3.死者6人、行方不明9人=負傷者150人超える−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=73.6 2008/06/15 00:30
キーワード:温泉,集落,孤立,客,避難,鉄道

 14日午前に発生した岩手・宮城内陸地震で、同日夜、宮城県栗原市で3人の死亡が確認された。地震による死者は6人となり、負傷者は150人を超えた。同市の2カ所でほかに計8人が生き埋めになるなど11人が行方不明になっている。 震源に近い両県境を中心に、土砂崩れや道路の崩壊が多く発生。交通網が寸断して孤立する集落が相次いだ。 余震は同日午後も続いた。震度1以上の揺れは210回を超え、午後11時42分には同市で震度4を観測した。マグニチュード7を超す内陸部の直下地震は1995年の阪神大震災、2000年の鳥取県西部地震に続き、過去50年で3度目。 死者は宮城3人、岩手2人、福島1人。重軽傷者は宮城112人、岩手31人、秋田14人、山形1人に達した。宮城県内では約160人が避難所に移った。岩手県では、一関市で約100人が自主避難した。 宮城県などによると、同日夜に死亡が確認されたのは、栗原市の工事現場の土砂崩れで生き埋めになった山形県鮭川村の五十嵐正巳さん(54)と門脇義富さん(53)。同市の湯浜温泉で土砂に埋まった車から発見された性別不明の1人。 工事現場では別の1人の行方が分かっていない。また、同市の「駒の湯温泉」の建物が土砂崩れで倒壊し、宿泊客と従業員ら7人が生き埋めになった。宿泊客は地域づくりプランナーとして知られる麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=、鉄道博物館学芸員岸由一郎さん(35)=北区=の可能性が高い。救出活動は同日夜、いったん打ち切られ、15日に再開される。 

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>岐阜県が支援準備を指示(毎日新聞),毎日新聞
RV=25.1 2008/06/15 01:50
キーワード:できる,関係,危険,建築,対応,物資,準備,シート,要請,応急

 岩手・宮城内陸地震の発生を受け、岐阜県防災課は14日、被災地から保健師や被災建築物応急危険度判定士の派遣、ブルーシートなど物資送付の要請があれば速やかに対応できるよう関係部門に準備を指示した。【宮田正和】

見出し一覧に戻る

1.山村孤立「助けは…」 岩手・宮城で震度6強(産経新聞),産経新聞
RV=123.9 2008/06/15 05:13
キーワード:断層,集落,孤立,電話,避難,客,観光,旅館,寸断,できる

 14日の岩手・宮城内陸地震は「逆断層型地震」と呼ばれるタイプで、阪神大震災と同程度のエネルギーを持っていた。その強さは地面をえぐり、道路を至るところで寸断。中山間地域の集落の多くを“陸の孤島”に変えた。新潟県中越地震でも旧山古志村が孤立するなど、中山間地域の防災力強化は課題だ。面積で約7割を同地域が占める地震国・日本。専門家は「集落の孤立を未然に防ぐことは難しく、孤立後の対策こそが重要だ」と指摘する。■写真で見る地震の爪跡■ 震度5強を記録した岩手県一関市。山間部にあるこけし工房には、周辺道路が寸断され、帰宅できなくなった36人が避難。週末とあって、行楽客も多く、余震が続く中、屋外や車中で救助を待った。 中山間地域とあって、携帯電話は圏外で通話できず、唯一の通信手段は工房内の有線電話1本。被災者はこの電話を頼りに役場や警察から情報を集めた。 工房の高橋静輝さん(26)は「食料はみんなで分けて、無くなった。水道からは濁った水しか出ない。いつ助けが来るのか」と不安げに語った。 孤立した被災者の救助が始まったのは午後から。約100人が取り残された宮城県栗原市花山の温湯山荘では、陸自ヘリ5機が被災者を助け出した。しかし、一部地区で取り残された人がおり、15日朝から救助活動が再開される。 しかし、土砂が流れ込み河川をせき止める大小の「土砂ダム」が7カ所確認された。決壊の恐れもあり、取り残された被災者に新たな危険も懸念されている。 中越地震後に内閣府が行った調査によると、集落に通じる道路が「土砂災害危険個所」に隣接するなど、災害時に孤立する可能性のある中山間地域の集落は、全国で約1万7000カ所あった。この中には岩手県の230集落と宮城県の150集落が含まれている。 それまで山間部の地震対策は、神奈川県箱根町が、幹線道路寸断による孤立に備えて10万人分の食糧を備蓄していた程度だった。このため、内閣府は17年、通信手段の確保や応急物資の備蓄といった孤立地域対策を提言。各自治体も提言に沿って地域の特性を生かした対策に乗り出している。 世界遺産「日光東照宮」などを抱える観光地の栃木県日光市は、県境と接する群馬や福島の計4市町村と協定を結び、備蓄食糧や生活物資の提供などの応援態勢を整備。宮城県内でも、日本三景の一つである松島のある松島町が地元旅館組合と協定を結び、災害時の避難所に町内の旅館を充てる計画を進めている。 それでも山間部への地震対策は十分とはいえない。 筑波大学の糸井川栄一教授(都市防災計画)は「投資バランスを考えると、中山間部から都市部につながる幹線道路の整備は難しく、震災による孤立を未然に防ぐのは困難。むしろ孤立に備え、周辺との連絡手段の確保や集落内の共助体制を日ごろから整えていくことが住民を守ることにつながる」と指摘している。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】電話119回線使用できず 栗原市(産経新聞),産経新聞
RV=25.4 2008/06/15 05:12
キーワード:電話,避難,できる

 NTT東日本によると、岩手・宮城内陸地震の影響で、宮城県栗原市沼倉耕英地区で通信ケーブルが切断され、119回線の電話が利用できなくなっている。■写真で見る地震の爪跡■ 同地区の避難所「いこいの村」に設置した特設公衆電話も午後2時半ごろ利用できなくなった。同社は、通信確保のため衛星携帯電話18台と発電機を運ぼうとしたが、濃霧のためヘリコプターが着陸できないと判断、15日以降に延期となった。 同社はこの日、栗原市内3カ所の避難所に計6台の衛星携帯電話を特設公衆電話として設置した。

見出し一覧に戻る

1.行方不明者の捜索再開=7人生き埋めの温泉など−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=80.3 2008/06/15 07:01
キーワード:温泉,避難,不明,行方,駒の,捜索,夜,生き埋め,湯,土砂

 14日に発生した岩手・宮城内陸地震で、宮城県警などは15日早朝、7人が生き埋めになったとみられる同県栗原市の「駒の湯温泉」などで、行方不明者の捜索を再開した。 これまでに地震の死者は6人、行方不明者は11人となっている。余震は続き、午前5時までに震度1以上が240回を超えた。 岩手、宮城両県の避難所では、住民らが不安の中で夜を明かした。 ほかに捜索を再開したのは、作業員1人が生き埋めになった栗原市の工事現場や、車が土砂に埋もれている同市の湯浜温泉付近。

見出し一覧に戻る

2.震度6弱の余震可能性 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=31.3 2008/06/15 08:00
キーワード:断層

 15日午前0時までに余震(震度1以上)は計214回観測された。最大の余震は、午前9時20分に発生した震度5弱(マグニチュード5・6)で、震度4も計9回観測された。 余震は震源地を囲むように、北東から南西方向の長さ約40キロの範囲に細長く分布しており、今回の岩手・宮城内陸地震の原因になった逆断層に沿って発生しているとみられている。 気象庁地震津波監視課の横田崇課長は「過去に起きた地震の傾向を踏まえると、今後2、3日から1週間にわたり、活発な余震活動が継続すると考えられる。場所によっては、震度6弱程度を観測する可能性がある」と、余震による土砂崩れや家屋倒壊などの二次災害に注意を呼びかけている。

見出し一覧に戻る

1.震度6強6人死亡 「阪神・淡路」に匹敵M7・2…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知),スポーツ報知
RV=81.7 2008/06/15 08:01
キーワード:集落,温泉,孤立,電話,不明,旅館

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を記録した。この地震により同日23時現在、計6人が死亡、東北5県で計200人超の重軽傷者が出た。また11人が行方不明となっているほか、連絡が取れない人もいるという。マグニチュード(M)は7・2と推定され、95年の阪神・淡路大震災に匹敵する。山間部では道路の崩壊や土砂崩れが起き、約400人が集落で孤立状態となった。気象庁は今回の地震を「岩手・宮城内陸地震」と命名した。 体が宙に浮くような激しい縦揺れ。のんびりとした雰囲気の土曜日の朝を大地震が襲った。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で震源の深さは約8キロ。地震の規模はM7・2と推定される。1995年の阪神・淡路大震災のM7・3に匹敵する規模で、そのパワーは各地で甚大な被害を与えた。 山間部にある栗原市の温泉旅館「駒ノ湯温泉」では経営者の家族と宿泊客ら計7人が建物の下敷きになった。旅館周辺で大規模な土砂崩れが発生し、黒い屋根が大きく傾いた。壁や窓枠は壊れ、1階はほぼ全壊した。 地震発生から5時間近くたって救助隊が到着。だが、旅館は泥の海の中に孤立した状態で、救助は難航。ほかにも各地で自宅に戻らない人が相次ぎ、計11人が行方不明になっている。 また、道路崩壊などで施設や集落が「陸の孤島」と化した。岩手、秋田両県にまたがる国道342号沿いの宿泊施設「須川高原温泉」では客ら約100人が足止め。岩手、宮城県境の栗駒山周辺で約220人、一関市の須川温泉で約100人などが孤立し、県警や自衛隊の救出を待った。 警察庁などによると、死亡したのは奥州市の丹沢ダム工事現場で作業中、落石に遭った千葉正彦さん(48)、地震直後に家から飛び出し、トラックにはねられた岩手県一関市の千葉友三さん(60)、海岸で釣りの最中に土砂崩れに巻き込まれた石井道隆さん(55)、宮城県栗原市の工事現場で土砂崩れに巻き込まれた五十嵐正巳さん(54)、門脇義富さん(53)のほか、栗原市の湯浜温泉で土砂に埋まった車の中から見つかった性別不明の1人の計6人。重軽傷は青森を除いた東北5県で確認され、計200人以上となった。 岩手、宮城両県で一時計約2万9000戸が停電し、断水もあった。固定電話が通じづらくなったほか、「北の大動脈」の東北、秋田、山形新幹線は地震発生直後から一時全線で運転を見合わせた。一方、仙台市の陸奥国分寺薬師堂の欄間が落下するなど、国指定の重要文化財など12件に被害があり、岩手県平泉町の中尊寺でも本堂の壁にひびが入るなどした。 震度1以上の余震は、14日午後10時現在、190回を超えており、被害の全容は不透明だ。

見出し一覧に戻る

2.山崩れ橋落ちた「復旧に10年」…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知),スポーツ報知
RV=63.7 2008/06/15 08:01
キーワード:集落,孤立,脱出,不明,病院

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を記録した。この地震により同日23時現在、計6人が死亡、東北5県で計200人超の重軽傷者が出た。また11人が行方不明となっているほか、連絡が取れない人もいるという。マグニチュード(M)は7・2と推定され、95年の阪神・淡路大震災に匹敵する。山間部では道路の崩壊や土砂崩れが起き、約400人が集落で孤立状態となった。気象庁は今回の地震を「岩手・宮城内陸地震」と命名した。 山そのものが、ごっそりえぐり取られた。約2キロにわたる大規模な土砂崩れで、一面緑だったはずの光景が、一瞬にして茶色い山肌に。宮城県栗原市の荒砥沢ダム周辺は、まるでグランドキャニオンのような様相となった。 一直線だったはずの車道は、M字形にひしゃげた。ダム周辺の林道を走っていた「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」のメンバーら約20人を乗せたマイクロバスは、激しい揺れで、がけに3分の1ほど突き出る宙づり状態に。開いた窓から脱出できたのは乗客の半数ほどで、余震が起きた瞬間、水色のバスは回転しながら木々をなぎ倒し急斜面を滑り落ちた。 乗客らは車内で血を流したり、手足を骨折して動けない。乗客の千田和子さん(69)は「窓のすぐ外はがけ。ダメだと思った」と振り返った。乗客は航自の救難ヘリに収容され病院に搬送された。6人が負傷し、うち4人は重傷だった。 作業員3人が巻き込まれ、2人が死亡した宮城県栗原市の土砂崩れ現場。午後7時30分ごろ、担架に乗せられた1人が運び出されると、家族とみられる女性はその場にしゃがみ込み絶叫。まもなく2人目が毛布にくるまれた状態で運ばれてくると、顔を確かめた別の女性は「父ちゃん起きて」と繰り返した。 岩手県奥州市の市立玉里保育所では、ホールの窓ガラスが割れ、子どもら計7人が破片で頭を切った。「怖い」「痛い」泣き声が響き騒然とする中、保育士らは手当てに追われた。 各地で土砂崩れによる橋の落下、道路の陥没が相次ぎ、交通が寸断された一日。避難した観光客は疲れ果てた様子で、軽食を提供した市職員に「復旧するのに10年はかかるのではないか」と話していた。

見出し一覧に戻る

3.仙台出身愛ちゃんホッ 家族ケガなし…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知),スポーツ報知
RV=27.2 2008/06/15 08:01
キーワード:温泉,電話

 宮城・仙台市生まれの卓球の北京五輪代表・福原愛(19)=ANA=は14日、都内で合宿中だったため岩手・宮城内陸地震による被害はなかった。一方、父・武彦氏(65)は仕事で仙台市内におり、宿泊先のホテルの13階で地震に遭遇。部屋の電気スタンドが倒れたりしたが幸い、けがはなし。「びっくりしました。(78年6月の)宮城県沖地震と同じくらいの規模の揺れに感じた」と話した。震度5強を記録した秋田・湯沢市の稲住温泉にある練習拠点も「源泉パイプが3本傷ついたが、大きな被害はなかった」と、ホッとした様子だった。 ◆仲村みう、心配「実家戻る」 岩手・九戸郡に実家があるグラビアアイドルの仲村みう(17)が14日、都内で出演映画「デコトラの鷲(しゅう)5」の初日舞台あいさつに立った。「地震を知り、昼ごろ両親に電話したらケロっとしてました。私の部屋にフィギュアがたくさんあり、一体も倒れなかったそうです」兄弟や友人の無事も確認したが「心配なので近々実家に帰ります」と話した。 ◆安藤裕子、2時間遅れでライブを敢行  宮城・仙台の「Zepp Sendai」で14日午後5時からライブを行う予定だったシンガー・ソングライターの安藤裕子(31)は、2時間遅れの午後7時から公演を決行した。新幹線運休などで現地到着が約4時間遅れ、リハーサルもそこそこにライブに臨んだ安藤は「こういう状況の中で歌うことが正しいのか分からなかったけど、待ってくれている人が1人でもいる限り、意地でも仙台に向かって歌おうと思った。被害に遭われた方が一日でも早く生活を取り戻せることを祈ります」と話した。 ◆盛岡競馬予定通り ○…14日の盛岡競馬は、予定通り開催された。同競馬を主催する岩手県競馬組合によると、地震後は、しばらく電話回線に一部不都合があったが、すぐに復旧。競走馬や厩舎などの被害は報告されておらず、午前10時45分の第1レースから、予定通り行われた。場外発売のあった水沢競馬場では、場内のガラスが一部破損したが、開門前だったこともあり、けが人はいなかったという。

見出し一覧に戻る

1.県関係者に被害報告なし 岩手・宮城内陸地震(琉球新報),琉球新報
RV=49.9 2008/06/15 09:45
キーワード:電話,客,沖縄,午後,関係,ツアー,落ちる,安否,無事,佐藤

 岩手・宮城内陸地震で14日午後、沖縄県関係者の被害報告はない。 宮城県沖縄県人会の塩浜康輝会長は「突然の大きな揺れで棚の物が落ちた。電話が通じにくい。約40人の会員に被害があったという連絡はない」と話す。 秋田県沖縄県人会の佐藤明子さんは「大きな揺れでびっくりしたが、特に被害はなかった」と話した。 県内の主な旅行社では、沖縄ツーリストが14日現在、団体ツアー客38人を岩手に送っているが被害はないという。エアー沖縄、中央ツーリスト、国際旅行社、リウボウ旅行サービスの各社は14日現在、東北方面へのツアーがない。 一方、沖縄在住者でつくる岩手県人会「美(ちゅ)ら・めんこい会」の神谷邦子事務局次長は「地震直後は電話が通じず、安否確認が取れなかった。昼すぎにやっと電話が通じ、盛岡の母や親せきが無事だと分かり安心した」と話した。

見出し一覧に戻る

1.不安な一夜明け…避難生活に涙流す女性も 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=72.4 2008/06/15 11:59
キーワード:温泉,電話,病院,避難,行方,不明,いる

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の「みちのく伝創館」に避難した山間部の住民ら56人は、余震の恐怖と慣れない集団生活で熟睡できないまま、15日の朝を迎えた。これまでに子供2人が下痢の症状を訴えて救急車で病院に搬送された。また、31人はこの日早朝、平野部に持っている別の持ち家や、親類の家などに移った。 同市栗駒の山間部には、現在も約50人が避難せずにとどまっており、避難所では「(残っている人たちが)どうなっているか心配」という声が聞かれた。 避難した住民らは午前5時過ぎに起床。6時ごろから知人同士で雑談するなど思い思いに過ごした。午前8時ごろに朝食の弁当やカップラーメン、ペットボトルのお茶が支給されたが、慣れない避難生活のせいか、食事中に涙を流す女性の姿も。 栗駒山のふもとに住む大場明子さん(49)は、町内会の役員を務める夫が駒の湯温泉の救助活動に参加している。「二次災害に巻き込まれてほしくないが、温泉の方たちを無事救出してほしい。どうにか再会したい」と心配そうな表情で話した。 家族3人で避難してきた女性(72)は「近所の若い人たちは自宅に残った人が多かった。私は心臓が悪いから。道路も壊れていたから、具合が悪くなったり、もしものときが怖かったので」。自宅は土台が傾き、帰宅の見通しが立たないという。 高橋美紀さん(33)は午前1時半ごろ、夫と娘2人で避難所に到着した。4歳と5歳の娘は、施設内を元気に走り回っていたが、その後体調を崩し、下痢の症状を訴えた。高橋さんは不安そうな様子で娘2人と救急車に乗り込み、病院に向かった。 昨夜、同居の長男(53)と連絡がつかなかった農業の佐々木峻さん(78)は15日未明、冬の降雪の時期に住む別の持ち家に電話したところ、長男が電話口に出た。「おやじ、おふくろにけがはないか」。長男は地震後、心配になって職場から家に帰ろうとしたが、道路ががけ崩れで寸断され、たどり着けなかったという。佐々木さんの妻、やす子さん(76)は「私たちより、息子のほうが逆に心配していたみたい」と安堵(あんど)の笑顔を浮かべた。佐々木さん夫婦は午前9時すぎ、長男が待つ家に向かった。 施設内に設けられた仮設診療所では、地震直後から早朝までに8人が診察を受けた。栗原市の保健師の女性は「ねんざをした人が多く、湿布薬の要望が多い」と説明。また、若柳署の女性署員2人が住民に道路や家屋の状況、行方不明者がいないかなどを聞き取り調査を実施。署員によると、午前4時ごろ、寝付けずロビーにいた2人を見つけ、じっくり話を聞くと安心した様子で布団に入ったという。

見出し一覧に戻る

2.五十嵐さん無事でいて…災害救助犬も出動 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=44.9 2008/06/15 11:08
キーワード:給水,いる,捜索,水,活動,自衛隊,再開,高橋

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の工事現場で土砂崩れに巻き込まれた作業員、五十嵐みつるさん(32)=山形県=の捜索活動が15日早朝再開された。この日の捜索には、がれきの下にいる人をにおいで探し出す災害救助犬4頭も投入、自衛隊のヘリで現場へ向かった。 一方、栗原市役所花山総合支所では、近隣住民のための給水活動も行われ、近くの高橋とくえさん(73)は「水が完全に止まってしまい、夕べは風呂に入れなかった。トイレもおまるを使っている。とりあえず、料理のための水がほしい」と話しながら、20リットル入りタンクに水をくんでいた。

見出し一覧に戻る

1.「趣味の無線に救われた」取り残された男性を救出 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=71.5 2008/06/15 12:25
キーワード:集落,温泉,孤立,電話,いる

 岩手県一関市でも15日早朝から、救出活動が再開された。道路が寸断され、路上や集落で孤立状態だった8人全員が救助された。救助された人たちは、断続的な余震におびえながら一夜を過ごしたが、「趣味の無線に救われた」「九死に一生を得た」と安心した様子だった。 「車に無線を取りつけていてよかった」。宮城県気仙沼市の自営業、小野元さん(60)は表情をゆるめた。自家用車に取りつけたアマチュア無線で現地の状況や取り残された人数を警察に伝えた。38年のアマチュア無線歴が役立った。 小野さんは当日、近くの温泉に家族4人で向かっていた。地震発生直後、道路に亀裂が走り車の走行ができない状況に。周囲では48人が同じように行き場を失っていた。携帯電話はつながらず救助を求めることもできなかった。 そこで小野さんは「市役所や警察に連絡取れる方いませんか」と無線で呼びかけた。直後に一関市在住の男性と交信することができ、警察に直接出向いてもらって現地の状況を詳細を伝えることができた。交信は約20回続けられた。「外部と連絡が取れたことが何よりだった」。周りにいた人も落ち着き、混乱はなかったという。 だが、ヘリを使った被災者搬送は1回4人程度。女性や高齢者、健康状態の悪い人を優先させ、小野さんは現場で一夜を過ごすことになった。「がけが崩れるのではないかと心配でなかなか寝つけなかった」と振り返るが、夜間も無線で状況を知ることができ気持ちにゆとりをもてた。「情報があることがいかに重要かが分かった」と中村さん。 群馬県太田市のバス運転手、早川留雄さん(57)も路上で行き場を失い丸1日路上で過ごした。 ハイキングの日帰りツアーの乗客33人を乗せ、14日午前1時に前橋市を出発。上りの左カーブにさしかかったとき、急に道が下がったようにみえ、急ブレーキをかけた。その直後、目の前で道路が崩れ落ちた。 「突風でもきたのか」と乗客の多くが振り返るほど車体が大きく揺れた。降りてみるとバス前輪の所まで道路がひび割れしていた。5メートル先は道路の半分が崩れ落ちていた。「数秒早く走っていたら…」 直前にバスの後を走行していた5台の乗用車に道を譲ったことが奇跡をもたらした。 下から突き上げる余震が頻繁にあり、昨夜は眠れぬ夜になった。「余震の直前にササが擦れる音がする。また来るのか…と不安でたまらなかった」と早川さんは振り返った。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:県内からヘリ派遣 救援活動で県と自衛隊 /群馬(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.9 2008/06/15 12:01
キーワード:温泉,孤立,病院,医療

 14日朝の岩手・宮城内陸地震で、県内からも救援のため、県防災ヘリと自衛隊ヘリが現地に派遣された。 県から出動したのは航空隊員9人。総務省消防庁の要請を受け、午後0時41分に群馬ヘリポート(前橋市)を出発し、仙台ヘリポート(仙台市)を経由、土砂崩落により登山客ら60人が孤立した宮城県栗原市栗駒沼倉の温泉地で救助活動を行った。 陸上自衛隊第12旅団(榛東村)からは午後5時3分、ヘリコプター2機と隊員16人が仙台市の霞目基地に向かって出発した。 日本赤十字県支部も東京都支部の要請を受け、前橋赤十字病院(前橋市)の医師ら7人で構成する災害派遣医療チーム(DMAT)が岩手県一関市役所の災害対策本部に向け出発した。午後になって被害の全容がほぼ明らかになり、現地の医療スタッフの確保にめどがついたことから、要請は解除され、引き返した。 県庁では地震発生を受け危機管理室と消防保安課の職員計8人が登庁し、情報収集にあたった。 一方、民間組織の「群馬災害救援ボランティア」(志村神麿会長)では、地震発生のニュースが流れると、メンバー5人が高崎市棟高町の事務所に駆け付け、救援活動に使う機材や、現地に持ち込む飲料水や食料などのチェックを行い、出動要請に備えた。 志村会長は「テレビで被災地の様子を見ているが、朝の発生で被害の把握が比較的うまくいっているようだ。出動の要請があれば、いつでも応じられる」と話した。 県内は太田、館林、明和、千代田、甘楽の5市町で震度3を記録。JR上越・長野新幹線が一時運転を見合わせた。【伊澤拓也、増田勝彦】6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

3.「余震激しく眠れなかった」=孤立集落で一夜過ごし避難−岩手(時事通信),時事通信
RV=25.9 2008/06/15 12:01
キーワード:孤立,避難

 「余震が激しくほとんど眠れなかった」。14日に発生した岩手・宮城内陸地震で、道路が寸断されたため孤立したまま取り残されていた岩手県一関市厳美町祭畤地区などの住民ら8人が、15日午前5時すぎから次々と防災ヘリで救出され、町内の本寺小学校グラウンドに搬送された。 同地区の団体職員佐藤律雄さん(62)は、妻陽子さん(56)、飼い犬と共に救出された。「家の中が散乱して寝る場所がなかったので、車内で過ごした。余震が激しくてほとんど眠れなかった」とやや疲れた様子。それでも、避難所となっている同小体育館で孫に再会すると、「地震が起こった時はどうなることかと思ったが、今はほっとしている」と表情を緩めた。 同町市野々原の無職佐藤良子さん(74)は夫の武明さん(71)と搬送された。佐藤さんは「家の近くの橋が崩落し、取り残された。家のガラスが割れ、壁にひびが入り、足の踏み場もない状態だ。余震が続いているので心配だ」と不安げな様子で話した。 

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:「山が落ちた」 県内に大きなつめ跡 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.6 2008/06/15 13:01
キーワード:集落,温泉,孤立,避難,捜索,行方

 ◇「92年間で一番すごかった」 週末の朝を震度6強の激しい揺れが襲った14日の「岩手・宮城内陸地震」。震度6強の揺れは新緑の山を崩し、家財道具を散乱させ、県内の交通機関を一時ストップさせた。全県でけが人が出たほか、震源に近い栗原市花山、栗駒両地区では大規模な土砂崩れが発生。行方不明者の捜索が懸命に進められたが、同日午後10時までに死者3人が確認された。【須藤唯哉、鈴木一也、立上修、小林祥晃、藤田祐子】 ◆栗原市栗駒沼倉 震度6強を記録した栗原市の栗駒沼倉地区。狩野富士男さん(71)は自宅前の田んぼにいた。「小さいコトコトという音がしたと思ったら、大きく揺れた」。近くの山の土砂が崩れる場面も見た。「音がしたので(山を)見たら、落ちた」。 渡辺照公さん(53)は「自宅のテレビが2メートルぐらいぶっ飛んだ」と話した。「避難所になるコミュニティーセンターも、窓ガラスの破片が散らばっていた」。 渡辺庄滝さん(92)は自宅の居間にいた。「今まで何回も地震にあったが、92年間の中で一番すごかった」と驚いた様子。「神棚も食器もすべて倒れた。本当にすごかった」。ただ、「ガスも石油ストーブも使っていなかったからよかった」とも。 ◇各機関のヘリ協力、孤立状態の住民救出 ◆栗原市の耕英地区 外部との道路が寸断され、孤立状態に陥った栗原市栗駒の耕英地区。住民や、宿泊施設の従業員、観光客ら数百人が取り残された。県や市は、自衛隊、海上保安庁、岩手、福島両県の防災ヘリ出動を要請し、大規模な空からの救出作戦を展開した。 臨時へリポートに当てられた同市栗駒の市総合運動公園駐車場には午後5時過ぎから、救助ヘリがピストン輸送で舞い降り、収容した被災者が次々降りてきた。日帰り温泉を楽しもうとマイカーでやって来て被災した仙台市宮城野区の会社員、国府寺正之さん(39)は「地震の時は道端で車を止め車内で休んでいた。地震後は道路が盛り上がり、車での避難は無理と判断し歩いて下山しようとしたが、それも無理で道端で立っているしかなかった」と振り返った。近くにいたバスツアー客の中にアマチュア無線のできる人がおり、車に積んだ無線で現在地を知らせたという。 「ヘリが降りる空き地がなく、道路上にホバリングしたヘリからロープでつり上げられた。ヘリから見た山肌はいたるところで地滑りを起こしていた。東京にいる両親には携帯メールがつながり無事と送った」と、胸をなで下ろしていた。【小原博人】 ◇4280人態勢で救助、パトロール開始 ◆県警 県警は午前9時4分、県警本部3階に災害警備本部を設置。大山憲司本部長の指揮で、警察官や職員計4280人態勢で被害状況の確認や救助活動、パトロールに乗り出した。また、航空隊のヘリコプター2機を出動させ、主に土砂崩れで道路が寸断された孤立地域からの救出に当たっている。 また、土砂崩れで行方不明者情報がある栗原市栗駒沼倉の旅館「駒の湯温泉」や、工事の作業員が行方不明となっている同市花山本沢熊倉の国道398号では、機動隊や機動警ら隊員計約60人が捜索活動を実施。東北管区警察局(仙台市)や警視庁、神奈川、新潟県警などからも救助活動のバックアップが行われている。 第2管区海上保安本部も梅田宜弘本部長のもとで対策本部を設置。ヘリコプターを出動させ、主に孤立者の救助に当たっている。【比嘉洋】 ◇46校があす休校 ◆学校 県教委によると、栗原市内の小・中学校42校と大崎市立上野目小、岩ケ崎高、鶯沢工高、金成養護学校の県立3校が16日の休校を決めた。いずれも17日から通常授業の予定。 また栗原市と東松島市の中学校で、3年の男子生徒がけがをした。1人はガラスで腹を切り入院。【立上修】 ◇村井知事「人命救助最優先」 ◆県 村井嘉浩知事は14日午後5時半から行った地震後初の会見で、人命救助を最優先させる姿勢を示すとともに「山間部でこれほど多くの道路のり面が崩壊したのは、かつてなかったこと。正直、戸惑っている」と厳しい表情で語った。 県によると栗原市花山、栗駒両地区では少なくとも4カ所で道路のり面が崩壊し、荒砥沢ダムの北側で大規模な地すべりも発生した。 栗駒地区では道路が土砂で通行不能となり、国道398号沿いの▽耕営▽金沢▽浅布▽中村――の4集落計121世帯が孤立状態となった。県と栗原市はヘリで援助物資を届ける手配を始めた。住民や観光客などは避難所への避難も開始。栗駒地区では「みちのく伝創館」に、花山地区は「しゃくなげセンター」に、築館地区は「はぎさわコミュニティーセンター」に計166人が避難した。【青木純】 ◇停電や列車運休、各地で相次ぐ ◆ライフライン 県内では、各地でライフラインが断絶した。東北電力によると、栗原、大崎、登米市などを中心に断線や変圧器の故障により延べ2万6397戸が停電。栗原市では1369戸で発生から9時間を過ぎた午後6時になっても停電が続いた。また5カ所の水力発電所、2カ所の変電所が停止した。ガス漏れや断水の報告も相次いだ。 一方、交通機関も混乱。JRによると、在来線は計7線422本が運休し、11万5300人に影響が出た。電車内には一時計約1300人が閉じこめられたが、昼過ぎまでに全員が降車した。【飼手勇介】 ◇楽天・巨人戦など、行事中止相次ぐ 地震の影響を受け、県内各地でイベントの中止や延期決定が相次いだ。 14日午後2時にクリネックススタジアム宮城で開始予定だったプロ野球の楽天巨人戦は、交通機関の復旧見通しが立たないことから午後1時に中止が決まり、16日午後6時に振り替えられた。仙台市内で14日に開幕した市中学校総合体育大会は、県武道館の壁にひびが見つかるなどして、柔道など一部の競技を15日以降に延期した。【伊藤絵理子】 ◇本紙が号外発行 栗原市で震度6強の地震発生などを伝える毎日新聞の号外が14日午後、JR仙台駅や商店街、ホテルなど仙台市中心部で市民に配布された。割れた酒の瓶が散乱した大河原町のスーパー店内のカラー写真や、山間部でがけ崩れが多発した様子を伝える号外に、次々と手が伸び、人だかりができていた。……………………………………………………………………………………………………… ◆過去30年間の県内の主な地震◆発生日       名称       規模(M) 死者  負傷者    家屋損壊78年 6月12日 宮城県沖地震   7.4   27人 10962人  7500棟96年 2月17日 なし       6.6    0人     2人     0棟98年 9月15日 なし       5.0    0人     1人    20棟01年12月 2日 なし       6.3    0人     0人     2棟02年11月 3日 なし       6.2    0人     1人     0棟03年 5月26日 三陸南地震    7.0    0人    64人  1096棟03年 7月26日 北部連続地震   6.4    0人   675人 16060棟05年 8月16日 8・16宮城地震 7.2    0人    79人   383棟 (県危機対策課まとめ)6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:教訓生かしたい 県内に被災地支援の輪 /新潟(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.8 2008/06/15 13:01
キーワード:病院,中越,支援,医療

 東北地方に大きな被害をもたらした、14日の岩手・宮城内陸地震。県内では村上市で震度4、新潟、長岡、佐渡市などで震度3を記録したが、被害の報告は寄せられていない。運転停止中の柏崎刈羽原発にも異常はなかった。中越地震と中越沖地震の教訓を生かしたいと、県内には早くも支援の動きが広がった。【岡田英、萩原佳孝、五十嵐和大、畠山哲郎】 ◆中越沖の教訓 地震発生から約1時間後の午前10時。「出動要請を待っていられない」。新潟市中央区の新潟市民病院は独自に、医師、看護師、救急救命士、消防隊員ら7人からなるDMAT(災害派遣医療チーム)をドクターカーで被災地に派遣した。 DMATは災害時に治療や病院支援などを行うチーム。昨年7月の中越沖地震では県が国に初のDMAT派遣要請をした。だが、要請を決断するまでに約3時間がかかった。同病院は「中越沖の教訓を生かし、出動要請を待たず、少しでも早く出したかった」と自主派遣を決断。午後2時ごろ、宮城県栗原市内の病院に到着した。 結局、出動要請はなかったが、新潟県立中央病院など3病院が続いて自主派遣した。 ◆ノウハウ伝えたい 消防庁の要請に応じ、県は県内12消防本部107人の消防・救急隊員からなる「緊急消防援助隊」を派遣。また、「災害等支援連絡室」(森邦雄危機管理監)を設置し被災地への支援対応を協議した。防災ヘリでの情報収集のほか、岩手・宮城両県に職員を派遣して被災地の被害状況やニーズを把握し、支援策を練る。泉田裕彦知事は「復旧・復興期に災害弱者へどう対応していくか、経験したことを中長期的に伝えたい」と話した。 中越地震と中越沖地震で被災した自治体も「必要に応じてノウハウを生かせれば」といち早く職員派遣を決めた。 中越沖地震で被害を受けた柏崎市は、復興管理監ら3人を岩手県奥州市などに派遣。会田洋市長は「人ごとには感じられない。各地からいただいた支援への恩返しのつもりで、素早く支援の手を差し伸べたい」と、備蓄していた飲料水約200リットルとともに職員を送り出した。 今回の地震と同様の山間地で発生した中越地震の被災地、長岡市も危機管理防災本部の職員2人を宮城県栗原市と岩手県一関市などに派遣。小千谷市も防災担当者2人を送ったほか、新潟市も職員4人を仙台市に派遣した。 県警も「災害警備対策室」を設置。機動隊員ら16人を現地に派遣した。災害対策本部の指示を受け、宮城県栗原市で被災者の救出にあたるとみられる。 ◇交通網に乱れ 電気、ガス、上下水道影響なし 岩手・宮城内陸地震の影響で、県内の交通網にも乱れが生じた。 新潟交通は、新潟―仙台間の高速バス計12便を運休。地震前に新潟を出発した2便も福島県内で引き返した。15日以降に運転を再開する見通し。 JR東日本新潟支社によると、上越新幹線で午前中の上下線数本が最大約30分遅れた。上越新幹線と接続する北越急行ほくほく線の越後湯沢発金沢行き特急「はくたか4号」も約30分遅れた。 県警高速隊によると、日本海東北自動車道の新潟亀田IC―中条IC間で、午前9時ごろから約1時間、時速50キロの速度規制が行われた。 県危機対策課によると、県内の上下水道やガス、電気のライフラインに影響はなかった。【畠山哲郎】6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

3.「余震の度に目覚めた」=疲れ色濃く、避難住民ら−宮城(時事通信),時事通信
RV=39.0 2008/06/15 13:30
キーワード:孤立,病院,避難

 「余震の度に目が覚めた」「眠れない」。岩手・宮城内陸地震から一夜明けた15日、宮城県栗原市の避難所では、住民らが不安な朝を迎えた。高齢者の多くは相次いだ余震に疲れた表情を浮かべ、新聞を読んだり、周りの人と話したりして静かに過ごした。 被害の大きかった栗駒山周辺の地域住民や観光客ら56人が身を寄せた栗原市栗駒岩ケ崎の「みちのく伝創館」。道路が寸断され孤立した同市の耕英地区から夫(83)と避難した農業千葉貞子さん(77)は「場所が変わると寝られない」とため息。自宅はガラスが飛び散り、めちゃくちゃに。帰るめどは立たないが「服だけでも取りに帰りたい」と漏らした。 息子3人を連れた大場明子さん(41)は「子どもたちは、余震の度に布団をかぶって怖がっていた」と話す。避難していた別の家族の4歳と5歳の姉妹は下痢の症状を訴え、救急車で市内の病院に運ばれたという。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:宮城の土砂崩れ、県人2人が死亡 県内、最上で震度5弱 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.8 2008/06/15 14:01
キーワード:医療,病院,支援,避難,電話,鉄道,いる

 震度6強を記録した14日の岩手・宮城内陸地震で、県内では最上町で震度5弱を記録し、酒田市や高畠町など7市12町3村で、震度4を観測した。宮城県栗原市の治山工事現場では、門脇特殊工業(鮭川村)の▽門脇義富さん(53)=同村曲川▽五十嵐正巳さん(54)=同村庭月▽五十嵐みつるさん(32)=金山町金山――の3人が土砂崩れに巻き込まれ、うち門脇さんと五十嵐正巳さんの死亡が確認された。新庄市の女性が余震に驚き、転倒した際に重傷を負った。真室川町では中学校で体育館の天井の一部が落下するなどの被害が相次いだ。鉄道や道路など交通にも影響が出た。県などは、情報収集と対応に追われた。 ◇新庄で女性重傷/真室川中学体育館に穴 ■被害 14日午前9時20分ごろ、新庄市十日町、塗装業手伝い、壱谷英子さん(60)が、自宅の小屋で片付け中、余震が発生。壱谷さんが驚いて外に出たところ、水たまりに足を滑らせ転倒し、肩を脱臼する重傷を負った。 真室川町立真室川中では、体育館のステージわき踊り場の天井に縦約50センチ、幅約20センチの穴が開いた。最上地区中体連バスケット大会のため、体育館には生徒や父母などが多数いたが、試合開始前で、生徒らは校庭に避難し負傷者はいなかった。大会は約10分遅れで行われた。京野亮教頭は「天井のアルミパイプが曲がり、穴が開いたようだ。業者に修理を依頼した」と話した。 他に県立村山特別支援学校や東根市立神町中など4校でも、壁がはがれ落ちたり、亀裂が入ったりした。山形市蔵王温泉地区の民家などでは、壁に約10センチの亀裂が確認された。 県立新庄病院では、患者用のエレベーター4基が停止した。閉じ込められた人はおらず、約3時間後に復旧した。酒田市曙町のコミュニティーセンターでは水道管が破裂。舟形町西堀地区では180世帯が断水し、復旧作業が続いた。【林奈緒美、米川康】 ◇新幹線21本運休/中山の国道路面が隆起 ■交通の影響 山形新幹線は、上下計21本が運休した。午後1時半に運転を再開し、その後は臨時列車2本を出し対応した。また仙山線は上下計14本が、陸羽東線でも上下計16本が運休した。羽越線も一時運転を見合わせた。 JR山形駅は、改札口で駅員に「いつ列車は再開するのか」などと運行状況を聞く人で混雑した。 山形市東青田3、主婦、宇津木百合子さん(71)は「自宅にいたが揺れの大きさに驚いた。今日中にはなんとか行きたいが、運転が再開しない状況では待つほかない」と不安そうに話した。天童市に出張中に山形駅で足止めされた埼玉県熊谷市、会社員、新山茂さん(45)は「動くまで待つしかないが、どのくらい待てばいいのか」と困惑していた。 中山町長崎の国道112号では上下4車線のうち、北進の中央車線が長さ約2メートル、高さ約15センチ隆起。対向車線も長さ約6メートル、高さ約5センチ盛り上がった。 このため国道は一時全面通行止めになり、隆起部分の舗装をいったんはがし、高さをならして再舗装する工事を行い、午後2時10分に全面復旧した。 また山形自動車道の山形蔵王―関沢インター間の山形市滑川地区で下り車線の路面に長さ約100メートル、幅最大8センチ、深さ約3センチのひび割れができた。山形蔵王―村田ジャンクション(宮城県)間を閉鎖し、復旧作業を行い、午後1時20分に通行再開した。【佐藤薫、浅妻博之】 ◇悲報に家族ら号泣−−死亡男性の鮭川自宅 ■門脇特殊工業 鮭川村の門脇特殊工業では、社員らが次々と詰めかけ、宮城県栗原市の土砂崩れ現場に向かった門脇暢社長や事故にあった五十嵐正巳さんの妻らからの連絡を待ち、無事を祈っていた。 しかし、レスキュー隊と共に、救助活動に当たっていた門脇社長から2人の死亡確認という悲しい知らせが入った。 五十嵐正巳さんの自宅では、死亡確認の連絡が入ると、かたずをのんで連絡を待っていた母親と娘の泣き声が、家の外にまで聞こえてきた。【米川康】 ◇県、医療チーム派遣−−消防援助隊、陸自も出動 ■県などの対応 県は日野雅夫副知事を指揮官に、災害対策連絡会議を設置。情報収集するとともに、災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣を決定。県立中央病院などから医師や看護師ら19人が、宮城県栗原市立栗原中央病院へ向け、次々と出発した。 一方、消防庁の要請を受け、緊急消防援助隊141人(35隊)は、同市の土砂崩れ被害の現場へ向かった。 陸上自衛隊第6師団の東根市神町駐屯地からは第6飛行隊など約170人が出動。宮城県内で、ヘリでの救助活動や土砂の撤去作業にあたった。 県警も宮城県公安委員会の援助要求に基づき、広域緊急援助隊計23人が岩手・宮城両県に出動した。大規模災害時の相互応援協定により、県も職員を派遣した。【大久保渉、林奈緒美】 ◇電話回線が錯綜?震度情報伝わらず−−大蔵村 大蔵村の震度情報が県庁に伝わらず、駆けつけた村職員が手動でデータを県庁にファクスするトラブルがあった。本来は地震発生後、電話回線で自動的に送られるはずだった。【釣田祐喜】……………………………………………………………………………………………………… ◆各地の震度◆ 【震度5弱】最上町 【震度4】酒田、新庄、鶴岡、村山、上山、天童、尾花沢各市。三川、遊佐、庄内、金山、舟形、真室川、山辺、中山、河北、大石田、高畠、白鷹各町。大蔵、鮭川、戸沢各村。6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.不明の2人発見、うち女性1人死亡 死者7人に 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=68.4 2008/06/15 14:58
キーワード:温泉,捜索,旅館,行方,客,不明,駒の,女性

 14日の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」が土砂崩れで倒壊した災害現場で15日、行方不明になっていた7人のうち、2人が発見された。このうち女性1人の死亡が確認された。あとの1人の生死や性別などは不明。同市の災害対策本部などで確認を急いでいる。この地震での死者は計7人目。 同旅館の現場では、15日早朝から警察や消防、自衛隊が捜索していた。まだ倒壊した建物内で5人が残されているとみられ、捜索を続けている。2人は午後120分と同37分に相次いで発見されたという。 同旅館では、経営者の家族や宿泊客7人が土砂崩れで倒壊した建物の下敷きになり、行方不明になっていた。7人のうち2人は東京都葛飾区の麦屋弥生さん(48)と、東京都北区の岸由一郎さん(35)とみられる。 この地震では、これまでに6人が死亡、15人が行方不明となっていた。栗原市花山の工事現場でも、1人がまだ行方不明になっており、午前中から救出作業が行われたが、地震によって川がせき止められてできた土砂ダムに決壊の恐れがあり、捜索活動を中断されている。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:いわきで釣り人死亡 福島では2人重軽傷 /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=50.4 2008/06/15 14:01
キーワード:医療,病院,支援,見つかる,客

 14日朝に起きた岩手・宮城内陸地震で、県内でも新地町で震度5弱だったのをはじめ、福島市、郡山市などで震度4を記録するなど、中通りと浜通りを中心に広い範囲で強い揺れを観測した。いわき市で、釣りをしていた同市勿来町窪田、会社員、石井道隆さん(55)ががけ崩れに遭い死亡したほか、福島市内で女性2人が重軽傷を負った。福島第2原発で、微量の放射性物質を含む水が漏れ出すなどの被害も出た。県内では05年8月の宮城県沖地震で最大震度5強を記録して以来の大きな揺れ。気象庁や県は余震への警戒を呼びかけている。【田中英雄、西嶋正法、松本惇、今井美津子、神保圭作】 ◇「父親らしい人だった」−−亡くなった石井さんの妻、悲しみに包まれ ■犠牲者 がけ崩れに遭い死亡した石井さんの遺体は午後1時半すぎ、いわき市の自宅に運び込まれ、家族や知人は悲しみに包まれた。石井さんが着ていたライフジャケットなども届けられ、被災の痛ましさを物語っていた。 妻(55)は「父親らしい父親だった。趣味を生かして楽しませてくれ、すてきな時間を過ごせた」と言葉を詰まらせた。石井さんは最近ゴルフを始めたといい、一緒にプレーもした長女(33)は「父との思い出がたくさんある。いろいろなことを体験させてくれた」と目頭を押さえた。 地元の漁師などによると、事故現場はクロダイなどが釣れるといい、市外からも釣り客が訪れる。しかし、がけ崩れが年に数回起きており、地元の人は近づかないようにしていたという。いわき市は震度4だった。 ◇原発内に水たまり−−外部漏えいはなし ■原発 福島第2原発では、使用済み廃棄物を保管する建屋と、2号機の原子炉建屋内で微量の放射性物質を含む水たまりが見つかり、東京電力は激しい揺れが原因とみて調べている。外部への漏えいはなく、今後も通常通り運転を続けるという。 東電や原子力・安全保安院によると、廃棄物貯蔵プールの周辺7カ所で計約15リットル、排水をためるピットの底で約1リットルの水たまりが見つかった。地震の揺れでプールの水が飛散したとみられる。2号機では原子炉建屋4階の空調ダクト近くで、約0・36リットルの水たまりが確認された。4号機でも水たまりが見つかったが、放射能は検出されなかった。 ■負傷者など 福島市野田町で、女性(94)が自宅で縁側から庭に転落し、全身を打つ重傷。同市飯坂町では、女性(63)が倒れてきたベッドで顔を打ち、軽傷を負った。 また、いわき市小名浜の化学工業「堺化学工業」(本社・大阪府堺市)の小名浜事業所の重油タンクから重油約1000リットルが流出した。いわき市消防本部によると、油量の調節器具がはずれ給油が過剰になり、あふれたとみられる。事業所敷地外の流出はなかった。 福島市岡部の「ヘルシーランド福島」では、プールの窓1枚にひびが見つかった。 ◇一時運行見合わせ ■JR 地震直後から午後にかけ、東北新幹線や在来線が一時運行を見合わせた。JR福島駅では、改札前に多くの乗客が立ち往生し、駅員に復旧がいつになるか尋ねたり、ベンチに座り運休を知らせる電光掲示板をじっと見つめていた。 福島市新町の無職の女性(64)は、実家のある青森県八戸市に向かう予定だった。「実家が大丈夫なのか心配。連絡してもつながらなくて」と不安そう。福島市野田町の男性会社員(24)は通院する病院で地震に遭ったといい、「テレビで緊急地震警報が流れたが、本当に地震が来るとは思ってもみなかった」と驚いた様子。「これから仕事で郡山に行くが、午後の打ち合わせには間に合わないかも」とあきらめ顔だった。 ◇ドクターヘリ派遣 ■医大 福島市の県立医大は独自の判断で、午前10時10分にドクターヘリを、宮城県栗原市の市立栗原中央病院に派遣した。午後0時50分にも、塚田泰彦・救急科医師をトップとする医師、看護師ら6人の「災害派遣医療チーム」が車で同病院に向かい、被災者の救護活動などにあたった。ドクターヘリが県外に派遣されるのは今回が初めて。 ◇3年ぶり特別警戒 ■県庁 県は地震発生直後、「特別警戒配備体制」を敷いた。05年8月の宮城県沖地震以来3年ぶり。 午前9時過ぎ、松本友作副知事が登庁し、関係部局に被害状況の把握を指示。午前10時前には消防庁からの要請を受け、県内12消防本部から「緊急消防援助隊」122人を被災地の岩手県奥州市に派遣し、約30分後には県の消防防災ヘリ1機も同市に飛び立った。 15日からは県土木部職員6人を被災地に派遣する予定。県災害対策課の五十嵐孝雄課長は「災害は時間が勝負。要請があればすぐにでも物的、人的な支援をし、近隣県として可能な限り努めたい」と話した。 ◇1000部配り被災報道 ■号外 JR福島駅前では、地震の被害を伝える毎日新聞の号外1000部が配られ、通行人らが次々に受け取っていた=写真、今井美津子撮影。福島大2年の八代尚子さん(20)は「小さい揺れが長く続いたと思ったら、大きな揺れが来て驚いた。自宅の鏡がガタガタ揺れていて怖かった」と話していた。同大1年の畠山昌和さん(19)は「バスに乗っていたが、揺れたのが分かった。実家が岩手県なので心配したが、家族は無事だった」と話した。6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.温泉施設で3人発見=行方不明者の救出再開−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=62.0 2008/06/15 15:43
キーワード:温泉,捜索,行方,駒の,女性,不明,生き埋め

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震で、宮城県警などは15日朝、7人が生き埋めになったとみられる同県栗原市の「駒の湯温泉」などで、行方不明者の捜索を再開、同温泉で女性2人を含む3人を発見した。女性はいずれも心肺停止状態という。 現場は足場が悪く捜索は難航、作業員1人が生き埋めになったとみられる工事現場では、岩盤崩落などの危険性があり、捜索をいったん打ち切った。 発生から1日が経過し、死者は6人、行方不明者は14人。負傷者は200人を超えた。余震は同日午後2時までに震度1以上が274回となった。 宮城県の村井嘉浩知事は同日、激甚災害の指定を国に申請すると表明した。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>駒の湯温泉で3遺体発見 死者9人に(毎日新聞),毎日新聞
RV=47.8 2008/06/15 15:14
キーワード:温泉,捜索,旅館,駒の,女性

 岩手・宮城内陸地震で宮城県警は15日午後2時45分までに、7人が生き埋めになったとみられる宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」の捜索で、3人の遺体を発見した。うち、少なくとも1人は女性で、身元の特定を急いでいる。この地震による死亡者の確認は9人になった。【比嘉洋】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 駒の湯温泉で3遺体発見 死者9人に(毎日新聞),毎日新聞
RV=47.8 2008/06/15 15:26
キーワード:温泉,捜索,旅館,駒の,女性

 岩手・宮城内陸地震で宮城県警は15日午後2時45分までに、7人が生き埋めになったとみられる宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」の捜索で、3人の遺体を発見した。うち、少なくとも1人は女性で、身元の特定を急いでいる。この地震による死亡者の確認は9人になった。【比嘉洋】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災地支援へ情報収集 神戸市、先遣隊の派遣準備も /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=21.3 2008/06/15 16:01
キーワード:支援,避難

 14日発生した「岩手・宮城内陸地震」を受け、神戸でも被災地支援の動きが広がった。 神戸市危機管理室は、地震発生直後から現地の被害の情報収集にあたった。現地からの要請があれば職員を派遣する予定。さらに、地震の被害が大きければ先遣隊を派遣する準備もしている。 NPO法人「阪神高齢者障害者支援ネットワーク」の黒田裕子理事長は、血圧計や聴診器、タオルなどを備え、現地に行く体制を準備。「被害状況が明らかになれば、避難所で高齢者らをケアしたい」と話す。知人の宮城県立看護大の教授らとも連絡を取り合っているといい、支援の方法を探っている。 被災地の特産品販売などで支援する神戸市中央区のカフェ「みみずく舎」の和気克子さん(43)は「前を向いて、助け合って」とエール。能登半島地震時には能登の「和ろうそく」などを店頭で販売。「今回も、ぜひ力になりたい」と話した。〔神戸版〕6月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「自然の猛威痛感」=冬柴国交相が被災地視察−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=37.2 2008/06/15 17:02
キーワード:復旧,同日,指定,説明,できる,視察,激甚,ヘリ,冬,柴

 冬柴鉄三国土交通相は15日、岩手・宮城内陸地震の被災地を視察後、岩手県一関市で記者会見し、「被害の大きさに驚いた。自然の猛威を痛感した」と感想を述べた上で、復旧に向け国として全力を挙げる考えを強調した。 激甚災害指定については「気持ちの整理ができておらず、まだ分からない」とし、今後の調査を踏まえた上で判断する意向を示した。 国交相は同日午前に現地入りし、一関市内で被害状況の説明を受けた後、被害が特に大きかった同市厳美町と宮城県栗原市のダムや道路をヘリで視察した。

見出し一覧に戻る

1.温泉旅館で3遺体発見=死者9人、不明14人に−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=74.4 2008/06/15 18:30
キーワード:温泉,捜索,行方,駒の,女性,不明,生き埋め,湯,再開

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震で、15日午後、7人が生き埋めになった宮城県栗原市の「駒の湯温泉」の捜索現場から男性1人、女性2人が発見され、死亡が確認された。発生から1日が経過し、死者は9人になった。行方不明者は14人、重軽傷者は200人を超えた。 震度1以上の余震は同日午後5時までに281回となった。二次災害の恐れもあり、不明者の捜索は難航した。宮城県の村井嘉浩知事は同日、激甚災害の指定を国に申請すると表明した。 宮城県警や自衛隊は15日早朝から、千数百人態勢で行方不明者の捜索を再開。しかし、作業員1人の行方が分からない栗原市の工事現場では岩盤崩落などの危険性があり、捜索をいったん打ち切った。 

見出し一覧に戻る

2.「駒の湯温泉」遺体の1人は「鉄道博物館」学芸員の岸さん(産経新聞),産経新聞
RV=59.3 2008/06/15 18:53
キーワード:温泉,鉄道,旅館,観光,駒の,女性

 14日の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の災害現場で発見された男女3人の遺体のうち、2人は宿泊客の東京都葛飾区の地域プランナー、麦屋弥生さん(48)と、東京都北区の鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)と判明した。 また同じ現場で死亡が確認されたもう1人の女性は経営者の妻、菅原チカさん(80)と判明。まだ現場には4人が取り残されており、警察や消防が懸命の救出作業を続けている。 栗原市のまちづくりアドバイザーを務めていた麦屋さんは、旅行代理店を退社後、フリープランナーとして金沢市を活動拠点に、自宅のある東京と各地を往復しながら観光地づくりの指導を行ってきた。

見出し一覧に戻る

1.廃線「くりでん」の保存活動中に遭難 駒の湯温泉で犠牲の「鉄博」学芸員・岸さん(産経新聞),産経新聞
RV=51.0 2008/06/15 19:20
キーワード:温泉,鉄道,旅館,駒の,車両

 14日の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の災害現場で遺体で発見された東京都北区の鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)。鉄道ファンらから突然の悲報を悼む声が上がっている。 岸さんは昨年10月に開館した鉄道博物館の学芸員として、実物車両36両を時代ごとに展示したヒストリーゾーンを手掛ける一方、ボランティアとして全国の古い車両や駅舎の保存活動に精力的にかかわっていた。 岸さんは、廃線になった第三セクター「くりはら田園鉄道」の資産の保存活用に関する検討委員会のメンバーとして、13日に会議に出席し、この旅館に宿泊。一緒に行動していた東京都葛飾区の地域プランナー、麦屋弥生さん(48)と地震に遭遇した。

見出し一覧に戻る

2.被災者救援、首相が再度指示=視察の防災相が報告−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=34.7 2008/06/15 19:01
キーワード:孤立,捜索,行方

 福田康夫首相は15日、岩手・宮城内陸地震の被災地を視察した泉信也防災担当相と首相公邸で会い、被害状況などについて報告を受けた。その上で、首相は、行方不明者の捜索や被災者の救援、電気・水道などライフラインの復旧に全力を挙げるよう改めて指示した。 防災相は、地震の被害が山間部に集中し、道路が寸断され孤立した地域では、ヘリを使い被災者の救援に当たっていることなどを説明。今後の防災対策として、各地でヘリポートを整備するよう進言した。首相は、土砂崩れでできたせき止め湖が雨や余震により決壊することのないよう、一層の警戒を命じた。首相官邸では、公邸に待機する首相に代わり、町村信孝、岩城光英の正副官房長官らが、政府内の調整や関係省への指示などに当たった。 

見出し一覧に戻る

1.「駒の湯温泉」捜索、日没のため中断(読売新聞),読売新聞
RV=69.7 2008/06/15 20:18
キーワード:温泉,捜索,旅館,行方,駒の,見つかる,不明

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」で生き埋めとなっている人の捜索は15日午後7時30分、日没のため中断された。 7人が行方不明となり、同日の捜索で3人の遺体が見つかった。残る4人の捜索は、あす16日朝から再開される予定。

見出し一覧に戻る

2.「とにかくやさしい人」 駒の湯温泉で犠牲の女将、菅原さん(産経新聞),産経新聞
RV=47.0 2008/06/15 20:49
キーワード:温泉,旅館,行方,避難

 14日の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の災害現場で15日、死亡が確認された菅原チカ子さん(80)は、300年以上の歴史を誇り、周囲の民宿の元湯としても知られる温泉宿泊施設「駒の湯温泉」の女将として、宿を切り盛りしていた。 「とにかくやさしい方。気を荒立てたりしたのは見たことがない」と、いまだ行方が分からない従業員、佐藤幸雄さん(62)の義兄、大内斎さん(75)は言う。チカ子さんは、まじめで仕事熱心な孝さん(86)=自力で脱出=とおしどり夫婦で知られていた。大内さんは「東京帰りで仕事を探していた幸雄を、夫婦は快く迎えてくれた」と話し、義弟の安否を心配しながら、家族のような関係だったチカ子さんの死を悼んだ。 やはり行方が分からない長男の孝夫さん(58)は旅館で料理を担当していた。栗原市栗駒の「みちのく伝創館」に避難していた介護ヘルパー、小野寺洋子さん(61)は「孝夫さんは焼き魚にも幾何学的な模様に塩をふるほどきちょうめんだった」と、まじめな仕事ぶりを思いだす。以前、経営していた民宿で、駒の湯温泉にもらい湯をしていたときは、孝さんら家族が「いいよ、いつでもお湯を持っていっていいから」と、にこやかに話しかけてくれていた。「そんないい家族が…」と言葉を失った。 また、現場で救助活動にあたった陸上自衛隊員(28)は「昨年12月にこの温泉を訪れたばかりなのに…」と表情を曇らせていた。

見出し一覧に戻る

3.岩手が地元の小沢氏、被災地を視察=公、共幹部も(時事通信),時事通信
RV=21.5 2008/06/15 21:00
キーワード:支援,避難

 民主党の小沢一郎代表は15日午後、岩手・宮城内陸地震の被災状況を把握するため、岩手県一関市と宮城県栗原市を訪れた。一関市は震度6強を観測した小沢氏の地元、奥州市の隣に位置する。小沢氏は、一関市内の県の施設や被災者が避難している小学校を回り「災害に与党も野党もない。できるだけの支援体制を取りたい」と伝えた。 一方、公明党の太田昭宏代表は栗原市に入り、国道を寸断した崩落現場や避難所を足早に訪問。この後、福田康夫首相に電話で状況を報告し、「激甚災害に指定してほしい」と要請した。 共産党も高橋千鶴子衆院議員らによる調査団を一関市に派遣した。 

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>必死の捜索、3遺体次々発見…駒の湯温泉(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.8 2008/06/15 21:39
キーワード:温泉,孤立,捜索,泥,旅館,鉄道,行方,見つかる

 岩手・宮城内陸地震から一夜明けた15日、被災地で行方不明者の捜索活動が続き、宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では男女3人の遺体が次々と見つかった。崩れた山肌、壊れた家屋……。震源地に近い東北地方の山間部には激震のつめ跡が生々しく残っている。 地震による土砂崩れで道路が寸断され孤立している宮城県栗原市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区に15日、同僚記者とともに入った。土石流に埋まり、宿泊客と従業員の計7人が行方不明になった「駒の湯温泉」。風光明媚(めいび)な周辺の渓谷には泥の海が広がる。消防隊員らは十分な機材が使えない悪条件の中、手作業の救助活動を続けた。 「駒の湯温泉」は同地区でも最も古い温泉旅館という。戦後間もなく、旧満州(現中国東北部)に渡った開拓団が新天地を求めて帰国。旅館近くに間借りして開墾に励んだ。それだけに地区住民の思い入れは深い。 だが、地震のつめ跡は深かった。近くの山が崩れ落ち、深さ約60メートルはあったという渓谷を埋め、野球場が入るほどの泥の海と化した。旅館は50メートルほど押し流され、一回転した。1階部分は完全に埋没。近くにあったという従業員宅は跡形もない。近くに住む行方不明者の親類という女性(59)は「こんなにひどいとは。地形が変わってしまった」と立ち尽くした。 朝5時、警察、消防、自衛隊による救助活動が始まった。だが、沢の水を含んだ泥に足を取られ、作業は困難を極めた。人海戦術で伐採した木の枝などで足場を作り、スコップで泥をくみ取る作業が延々と続く。 午後1時すぎ。「2人いるぞ。担架!」 応援に来ていた山形県の消防隊員の声が響いた。「本当か?」。緊迫した雰囲気が一瞬期待に変わったが、すぐに生存は絶望的と分かった。 発見した早坂卓人消防士長(34)によると、泥に埋まった1階の衣装だんすをひき上げると、泥だらけの女性が見えたという。さらに周囲を掘り進めると別の遺体。約1時間後、同じ部屋の近くからもう1人が見つかった。 遺体は、宿泊客で地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)▽鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)▽同旅館手伝い、菅原チカ子さん(80)の3人だった。 「早く見つけてあげたい一心で懸命に泥をかき分けたが……」。早坂消防士長は悔しさをにじませた。【大場弘行】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>死者9人、行方不明13人に(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.4 2008/06/15 21:12
キーワード:温泉,孤立,捜索,旅館,鉄道,行方,見つかる

 岩手・宮城内陸地震の被害は、宮城県内で新たに3人の死亡と5人の行方不明が確認され、毎日新聞の15日午後8時現在のまとめでは、死者9人、行方不明13人、重軽傷者221人となった。15日にも震度3が6回発生するなど、14日の発生以降15日午後8時現在で有感余震は計283回に上った。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 警察庁のまとめでは、建物被害は、半壊が岩手と宮城で5戸、一部損壊73戸、現在住んでいない家屋被害28戸。道路損壊16カ所▽橋の損壊2カ所▽山崩れ・がけ崩れ11カ所−−となっている。 7人が行方不明になっていた宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では、宿泊客の地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=と鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)=北区、同旅館手伝いの菅原チカ子さん(80)の3人が見つかったがいずれも死亡が確認された。行方不明となっている同温泉の経営者(58)と従業員3人の計4人は、見つかっていない。 また、14日に栗原市花山本沢(岳山だけざん)(湯浜地区)の土砂崩れ現場の車内で見つかった遺体は、宮城県大崎市の土木作業員、樋野政行さん(59)と分かった。 このほか、栗原市内に渓流釣りに出かけた宮城県大崎市の同市職員の男性(55)▽宮城県七ケ浜町の会社員の男性(43)▽同町の会社員の男性(54)▽栗原市の男性(50)の4人が行方不明。栗原市花山地区で散策中の仙台市の男女2人と、タケノコ採りで山に入った山形県金山町の夫婦も連絡が取れなくなっている。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)の作業員2人が死亡し1人が行方不明となっている栗原市花山本沢熊倉の国道398号では、土砂が崩落する2次災害の危険性が高いため捜索を中断するなど、作業は難航している。 がけ崩れなどで道路が寸断された栗原市の耕英地区では53人が依然として孤立。避難者は宮城235人、岩手41人、秋田3人の計279人に上る。判明した重軽傷者は▽宮城165人▽岩手35人▽秋田18人▽福島2人▽山形1人−−の221人に達した。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 死者9人、行方不明13人に(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.4 2008/06/15 21:18
キーワード:温泉,孤立,捜索,旅館,鉄道,行方,見つかる

 岩手・宮城内陸地震の被害は、宮城県内で新たに3人の死亡と5人の行方不明が確認され、毎日新聞の15日午後8時現在のまとめでは、死者9人、行方不明13人、重軽傷者221人となった。15日にも震度3が6回発生するなど、14日の発生以降15日午後8時現在で有感余震は計283回に上った。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 警察庁のまとめでは、建物被害は、半壊が岩手と宮城で5戸、一部損壊73戸、現在住んでいない家屋被害28戸。道路損壊16カ所▽橋の損壊2カ所▽山崩れ・がけ崩れ11カ所−−となっている。 7人が行方不明になっていた宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では、宿泊客の地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=と鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)=北区、同旅館手伝いの菅原チカ子さん(80)の3人が見つかったがいずれも死亡が確認された。行方不明となっている同温泉の経営者(58)と従業員3人の計4人は、見つかっていない。 また、14日に栗原市花山本沢(岳山だけざん)(湯浜地区)の土砂崩れ現場の車内で見つかった遺体は、宮城県大崎市の土木作業員、樋野政行さん(59)と分かった。 このほか、栗原市内に渓流釣りに出かけた宮城県大崎市の同市職員の男性(55)▽宮城県七ケ浜町の会社員の男性(43)▽同町の会社員の男性(54)▽栗原市の男性(50)の4人が行方不明。栗原市花山地区で散策中の仙台市の男女2人と、タケノコ採りで山に入った山形県金山町の夫婦も連絡が取れなくなっている。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)の作業員2人が死亡し1人が行方不明となっている栗原市花山本沢熊倉の国道398号では、土砂が崩落する2次災害の危険性が高いため捜索を中断するなど、作業は難航している。 がけ崩れなどで道路が寸断された栗原市の耕英地区では53人が依然として孤立。避難者は宮城235人、岩手41人、秋田3人の計279人に上る。判明した重軽傷者は▽宮城165人▽岩手35人▽秋田18人▽福島2人▽山形1人−−の221人に達した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 必死の捜索、3遺体次々発見…駒の湯温泉(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.7 2008/06/15 22:28
キーワード:泥,温泉,旅館,孤立,捜索,鉄道,見つかる

 岩手・宮城内陸地震から一夜明けた15日、被災地で行方不明者の捜索活動が続き、宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では男女3人の遺体が次々と見つかった。崩れた山肌、壊れた家屋……。震源地に近い東北地方の山間部には激震のつめ跡が生々しく残っている。 地震による土砂崩れで道路が寸断され孤立している宮城県栗原市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区に15日、同僚記者とともに入った。土石流に埋まり、宿泊客と従業員の計7人が行方不明になった「駒の湯温泉」。風光明媚(めいび)な周辺の渓谷には泥の海が広がる。消防隊員らは十分な機材が使えない悪条件の中、手作業の救助活動を続けた。 「駒の湯温泉」は同地区でも最も古い温泉旅館という。戦後間もなく、旧満州(現中国東北部)に渡った開拓団が新天地を求めて帰国。旅館近くに間借りして開墾に励んだ。それだけに地区住民の思い入れは深い。 だが、地震のつめ跡は深かった。近くの山が崩れ落ち、深さ約60メートルはあったという渓谷を埋め、野球場が入るほどの泥の海と化した。旅館は50メートルほど押し流され、一回転した。1階部分は完全に埋没。近くにあったという従業員宅は跡形もない。近くに住む行方不明者の親類という女性(59)は「こんなにひどいとは。地形が変わってしまった」と立ち尽くした。 朝5時、警察、消防、自衛隊による救助活動が始まった。だが、沢の水を含んだ泥に足を取られ、作業は困難を極めた。人海戦術で伐採した木の枝などで足場を作り、スコップで泥をくみ取る作業が延々と続く。 午後1時すぎ。「2人いるぞ。担架!」 応援に来ていた山形県の消防隊員の声が響いた。「本当か?」。緊迫した雰囲気が一瞬期待に変わったが、すぐに生存は絶望的と分かった。 発見した早坂卓人消防士長(34)によると、泥に埋まった1階の衣装だんすをひき上げると、泥だらけの女性が見えたという。さらに周囲を掘り進めると別の遺体。約1時間後、同じ部屋の近くからもう1人が見つかった。 遺体は、宿泊客で地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)▽鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)▽同旅館手伝い、菅原チカ子さん(80)の3人だった。 「早く見つけてあげたい一心で懸命に泥をかき分けたが……」。早坂消防士長は悔しさをにじませた。【大場弘行】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>「我が家は、畑は」避難所の夜、心揺れ(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.9 2008/06/15 22:07
キーワード:集落,温泉,孤立,医療

 岩手・宮城内陸地震で避難所となった宮城県栗原市栗駒岩ケ崎の市施設「みちのく伝創館」では、栗駒地区住民や近隣の温泉施設宿泊客など56人が14日夜までに避難。和室や体育館に布団を敷き、一夜を過ごした。 15日には親類宅などへ移る人もいたが、道路寸断で「孤立集落」となっている同市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区からヘリで救出された農業、千葉留吉さん(83)、貞子さん(77)夫婦は「4、5日中には衣類や米を取りに帰りたい。早く道路を直してもらわないと」と疲れ切った表情。農業、菅原みよ子さん(78)は「23歳で入植して以来、ジャガイモやニンジンを作ってきた。畑が無事かどうかが一番心配。いつ見に行けるのだろうか」と不安そうだった。 午前中、日本災害医療薬剤師学会が派遣した薬剤師5人や、新潟県立中央病院と新潟市民病院の新潟DMAT(災害派遣医療チーム)も到着。県立中央病院の小川理医師は「心労がたまっている人もいる。心のケアをすることが大事」と話した。【細田元彰】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 「我が家は、畑は」避難所の夜、心揺れ(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.9 2008/06/15 22:25
キーワード:集落,温泉,孤立,医療

 岩手・宮城内陸地震で避難所となった宮城県栗原市栗駒岩ケ崎の市施設「みちのく伝創館」では、栗駒地区住民や近隣の温泉施設宿泊客など56人が14日夜までに避難。和室や体育館に布団を敷き、一夜を過ごした。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 15日には親類宅などへ移る人もいたが、道路寸断で「孤立集落」となっている同市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区からヘリで救出された農業、千葉留吉さん(83)、貞子さん(77)夫婦は「4、5日中には衣類や米を取りに帰りたい。早く道路を直してもらわないと」と疲れ切った表情。農業、菅原みよ子さん(78)は「23歳で入植して以来、ジャガイモやニンジンを作ってきた。畑が無事かどうかが一番心配。いつ見に行けるのだろうか」と不安そうだった。 午前中、日本災害医療薬剤師学会が派遣した薬剤師5人や、新潟県立中央病院と新潟市民病院の新潟DMAT(災害派遣医療チーム)も到着。県立中央病院の小川理医師は「心労がたまっている人もいる。心のケアをすることが大事」と話した。【細田元彰】

見出し一覧に戻る

1.駒の湯温泉宿泊の2人「まちづくり支援」で現地訪れ犠牲(読売新聞),読売新聞
RV=97.3 2008/06/15 23:57
キーワード:旅館,温泉,捜索,鉄道,支援,駒の,電話,観光

 土砂にのまれて押し流された温泉旅館から、生存への願いもむなしく、遺体が運び出された。 岩手・宮城内陸地震から一夜明けた15日、被災地では懸命の捜索が続いたが、泥水混じりの土砂に阻まれて難航。3人の死亡が確認される一方、13人が安否不明のまま終わった。 犠牲となった旅館の宿泊客2人は、まちづくりの支援で現地を訪れており、友人らは「地方のために熱心に活動していたのに」と涙した。 宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」から遺体で発見された麦屋弥生さん(48)と岸由一郎さん(35)は、ともに現地のまちづくりをサポートするため、滞在していた専門家だった。 地震前日の13日、2人は現地で廃線になった「くりはら田園鉄道」の保存や活用策を検討する栗原市などの有識者委員会に出席。14日も同市内を視察で回る予定だった。ほかの委員にも「せっかくなので地元を見て回りませんか」と誘ったが、2人だけ駒の湯温泉に泊まることになった。 14日朝、麦屋さんは拠点を置く事務所の出島二郎さん(64)に電話をかけている。「元気ですか?」。激しい揺れはその約20分後。旅館は大量の土砂にのみ込まれた。 麦屋さんは観光の研究機関に勤務していたころから、秋田県湯沢市や群馬県の草津温泉など、温泉地の振興を手掛けた。4年前にフリーとなって金沢市に仕事場を構え、夫と大学生の長男が暮らす東京と行き来し、2006年10月からは栗原市の観光アドバイザーを務めていた。 麦屋さんと懇意だった石川県七尾市のまちづくり会社会長、森山外志夫さん(59)は、「都会だけが魅力的な地域じゃない」と熱っぽく語る麦屋さんの姿が忘れられない。地震の後、つながらない携帯電話に「無事を祈っている。がんばれ」と留守電のメッセージを吹き込んでいただけに、悲報に「まさか」と言葉を詰まらせた。 岸さんは、「鉄道博物館」(さいたま市)の学芸員。鉄道に関する著書もあり、近年はローカル線の保存運動に力を入れていた。岸さんと親しいトラベルライターの白川淳さん(43)によると、岸さんは新潟県内のローカル線の廃止が決まった際、何十年も使われていなかった木造の貨車を有志と一緒に修理し、記念運行の実現にこぎ着けるほどの情熱の持ち主だったという。 「消えゆく地方の鉄道を何とかするため、岸さんほど熱心に活動した人はいなかった」。白川さんはそう言って涙をこぼした。

見出し一覧に戻る

2.捜索はばむ大量の土砂、ぬかるみ 駒の湯温泉、4人不明のまま捜索中断(産経新聞),産経新聞
RV=82.8 2008/06/15 23:11
キーワード:泥,旅館,温泉,捜索,駒の,沢

 岩手・宮城内陸地震で、7人が土砂に飲み込まれた温泉旅館「駒の湯温泉」で15日午後、3人が遺体で発見された。建物1階に流れ込んだ土砂と、周辺にひろがるぬかるみ。自衛隊員らは足場や排水路を作り、懸命の捜索活動を続けた。 2階建ての温泉旅館は沢の中腹にあった。しかし14日の地震による土砂崩れは周辺の風景を一変させた。旅館の下の谷はすべて土砂で埋まり、近くを流れていた川は姿を消した。土砂の直撃を受けた旅館の建物は、数十メートル押し流されたうえ、180度回転。1階部分は完全に土砂に飲み込まれた状態だった。 15日早朝から再開した捜索活動。周辺のぬかるみがひどいため、自衛隊員や消防隊員、警察官が枝や丸太、瓦礫(がれき)を使って骨組みを作り、その上に畳を敷き、道路から建物まで長さ約100メートルの足場をつくった。同時にスコップで深さ30センチ、長さ30メートルの水路を2本作り、水抜きにあたった。 隊員らは地上に出ている2階部分から室内へ。だが、建物内の捜索も水気を多く含んだ土砂に阻まれ難航。「掘っても掘っても水がわき出てくる」「水ではなく泥なので潜ることもできない」…。下半身を泥だらけにした消防隊員が現場の状況をそう説明する。 水とともに浮いてくる浴衣や調度品。隊員たちは現場から出てきた鍋で水をくみ出しながら作業を進めた。

見出し一覧に戻る

3.被災地に陸自が仮設風呂 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=28.4 2008/06/15 23:24
キーワード:支援,避難,地区

 岩手・宮城内陸地震で、現在も断水が続く宮城県の被災地の避難所で15日、陸上自衛隊によるテント型の簡易風呂が設置された。自宅の片付けや避難準備に追われ、落ち着かない2日間を過ごした被災者は、温かい湯船でつかの間の休息を取った。 栗原市花山地区の避難所「石楠花センター」に隣接する同市立花山幼稚園では、陸自神町駐屯地(山形県東根市)の第6後方支援連隊補給隊が簡易風呂を設営。山形の「花笠祭り」にちなみ、「花笠の湯」ののれんがかけられた風呂には午後6時から被災者が次々に訪れた。 テント内には簡易脱衣所と10人ほどが入れるビニール製の浴槽が2つ用意された。さっそく入浴した伊藤イクヨさん(58)は「シャワーもあり、石鹸(せっけん)も用意されていた」と驚きの表情。昼過ぎにヘリで避難してきた千葉とくよさん(52)は、「体が温まってありがたい。入浴できるなんて夢にも思わなかった」と笑顔を見せていた。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>ふるさと再生に情熱…2人の被災者(毎日新聞),毎日新聞
RV=57.9 2008/06/16 00:54
キーワード:温泉,鉄道,駒の,観光,麦

 第3セクター「くりはら田園鉄道」(07年3月廃線)の保存活用などについて話し合う検討委員会のために「駒の湯温泉」に宿泊していた麦屋さんと岸さん。14日午前9時半に栗原市職員が迎えに行く予定だったが、その直前に地震が発生し被災した。 麦屋さんは06年10月から栗原市の「観光産業づくりアドバイザー」だった。「観光は、市民がもう一度『地域の光(資産)』を見直し、ふるさとを再評価し自信を付けていく事業」がモットーだったという。市職員らは「地域づくりは地元の声が基本と、現場を歩き回る情熱は本物だった。無事にいてほしい」と祈っていたが、願いは届かなかった。 岸さんは学生時代から、廃線になった中小私鉄の車両や資料の保存運動に取り組んできた。一夏泊まり込みで資料整理にあたることもあり、98年には福井県の京福電鉄にあった機関車が稼動する最も古い車体であることを確認。一般に公開し鉄道ファンの話題を集めた。 東京学芸大で岸さんを指導した青木栄一・同大名誉教授(75)は「全国各地に出かけ、地域で列車の持つ価値や住民とのかかわり合いについて研究していた」と振り返る。学生時代からの友人の高嶋修一・青山学院大准教授(32)は「使命感に燃えた人で、鉄道ファンはもちろん研究者の信頼も厚かった。残念でならない」と声を落とした。【小原博人、川崎桂吾】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>4000ガル超 国内観測史上最大を記録(毎日新聞),毎日新聞
RV=35.9 2008/06/16 00:47
キーワード:断層,ガル

 岩手・宮城内陸地震で震源に近い岩手県一関市で、瞬間的な揺れの強さを表す加速度が4022ガルを記録していたことが分かった。観測点を設置していた防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が15日、発表した。重力加速度の4倍を上回り、国内の地震で4000ガルを超えたのは初めて。重力加速度を超えると、固定されていない物は飛び上がる。 観測によると、上下方向の揺れが水平方向の約3倍あり、上下に断層がずれる逆断層型地震を反映している。研究所は「逆断層の真上の地震対策を考える上で貴重なデータになる」としている。 これまでの記録は、04年10月の新潟県中越地震の2515ガルだった。【江口一】

見出し一覧に戻る

1.温泉旅館で3遺体発見=死者9人、不明13人に−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=100.3 2008/06/16 01:30
キーワード:旅館,温泉,鉄道,捜索,見つかる,駒の,観光,麦

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震で、15日午後、7人が生き埋めになった宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」の捜索現場から男性1人、女性2人が発見され、死亡が確認された。発生から1日が経過し、死者は9人になった。行方不明者は13人、重軽傷者は250人を超えた。 震度1以上の余震は16日午前0時までに289回。二次災害の恐れもあり、不明者の捜索は難航した。 宮城県警によると、駒の湯温泉で見つかった死者は、同温泉を経営する菅原孝さん(86)の妻チカ子さん(80)、いずれも宿泊客だった東京都葛飾区の観光コンサルタント麦屋弥生さん(48)と、北区の鉄道博物館学芸員岸由一郎さん(35)。3人は窒息死だった。 同温泉では菅原さんの長男(58)と従業員3人が見つかっていない。 県警や自衛隊は15日早朝、千数百人態勢で不明者の捜索を再開。男性作業員(32)の行方が分からない栗原市の工事現場などで、岩盤崩落や土砂崩れでできた「天然ダム」決壊の恐れがあり、日中に捜索を中断した。 日没のため、同日の捜索は午後7時ごろまでにすべての現場で打ち切られた。16日午前5時から再開される。 ほかに渓流釣りに行った男性や山菜採りに出掛けた山形県の夫婦ら8人が不明になっている。 同市の国道から谷底に転落した車で死亡していた男性は同県大崎市の土木作業員樋野政行さん(59)と確認された。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>「手塩の養殖イワナが」避難の77歳(毎日新聞),毎日新聞
RV=80.3 2008/06/16 02:30
キーワード:集落,孤立,避難,電話,イワナ,家族,自宅,山,過ごす,作る

 救助を拒み、孤立集落で一夜を過ごした岩手県一関市厳美(げんび)町市野々原(いちののはら)のイワナ養殖業、佐藤陸三郎さん(77)は無念の思いで15日朝避難した。手塩にかけたイワナ2万匹は地震後、池の水が濁り瀕死(ひんし)の状態。「離れたくない。でも家族にこれ以上心配をかけたくない」。複雑な思いを胸に救助ヘリから降りた。 製材業を営んでいたが、趣味の釣りが高じ、約35年前、自宅に養殖池を作った。餌作りがうまくいかず、失敗の連続。あきらめかけて、魚の肝臓を餌にしたところ成功、生活の柱になった。約10年前にはイワナの炭火焼きの店を構えた。 地震の時は、店でイワナを焼く準備をしていた。激しい揺れに、はって外に出た。近くの山は波打つように崩れ、池の水はみるみる白く濁った。避難勧告が出たが、イワナが気になり自宅に妻恵美子さん(72)と残った。だが、親族らに説得され避難に応じた。恵美子さんとともにヘリで避難所に着いたが、「本当は来たくなかったんです」。その声は力なかった。 避難直前、「大丈夫ですか? イワナをまた食べたいです」と以前訪れたという東京の人たちから次々に電話があった。「イワナがいろいろな出会いをくれたんです」。ぬぐった涙は悲しみのせいだけではない。【山本佳孝】

見出し一覧に戻る

1.土砂崩れダム11か所決壊の恐れ、国交省が調査開始(読売新聞),読売新聞
RV=67.2 2008/06/16 03:12
キーワード:集落,捜索,避難,せき止める,行方,湖

 岩手・宮城内陸地震では、北上川の支流に発生した11か所の土砂崩れダム(せき止め湖)が決壊する恐れがあり、下流で行われている安否不明者の捜索が中断するなど深刻な影響が出ている。 国土交通省は15日、砂防の専門家を現地に派遣してせき止め湖の危険性について本格的な調査を始めた。 国交省などによると、せき止め湖が確認されたのは、宮城県栗原市の三迫川(さんはさまがわ)、二迫川の各1か所と迫川の5か所、岩手県一関市の磐井川の4か所。このうち大半は、せき止めた土砂が長さ100〜200メートル程度にわたっている。二迫川の1か所では付近で土砂が約1キロ四方にわたって崩れ、東京ドーム1個分にあたる約140万立方メートル分が流入したとみられる。 せき止め湖は水位が上がってせきから水があふれ始めると、せきの土砂が削られて一気に決壊し、下流部の低地に土石流が流入する恐れがある。国交省の担当者は「降雨や余震により、決壊の危険性は刻々と変わってくる。十分な注意が必要だ」と指摘する。今後、二次災害を防ぐため、必要があれば重機で水抜き作業を行うという。 磐井川のせき止め湖下流には集落が点在する。一関市の担当者は「水位が少しずつ上がっているという情報もあり、状況によっては避難もありうる」と話す。 一方、安否不明者の捜索も、せき止め湖による二次災害の恐れなどから、思うように進んでいない。 栗原市の迫川沿いで、国道のり面の工事中に土砂崩れに巻き込まれた作業員1人の捜索は、15日早朝に開始。しかし、上流にできたせき止め湖が決壊する恐れがあるとして、約1時間中断した。一度は再開したものの、午前11時半過ぎ、余震で再度の崩落の恐れがあることも考慮し、「捜索活動に好ましい状態ではない」として打ち切られた。 また、車が下敷きになったとみられる同市花山地区の国道崩落現場では、現場に向かう途中の国道が土砂崩れで通行できず、大型の重機が運べないため、捜索が難航。陸上自衛隊の広報担当の隊員は「人力では限界がある」と頭を抱えた。同市花山温湯地区のつり橋で行方不明になった老夫婦の捜索も、土石流が発生する恐れがあるとして午後3時に切り上げられた。

見出し一覧に戻る

2.避難した250人、疲弊し2日目の夜迎える(読売新聞),読売新聞
RV=55.9 2008/06/16 03:12
キーワード:集落,旅館,孤立,避難

 岩手・宮城内陸地震で、宮城、岩手両県では、少なくとも約250人が避難所生活を送っている。 宮城県栗原市の花山地区の避難所「石楠花(しゃくなげ)センター」では、孤立した集落の住民110人(15日夕現在)が、地震後2日目の夜を迎えた。午前7時すぎから住民らが次々とヘリコプターなどで到着。山腹で旅館を営む三塚倉雄さん(70)は、14日深夜に歩いて下山し、たどり着いた山荘からヘリで救出された。「旅館が傾き、自慢のお風呂もバラバラ」と、精根尽きた様子で話した。

見出し一覧に戻る

1.「捜索に全力を」首相、防災担当相に指示 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=33.1 2008/06/16 08:00
キーワード:集落,捜索

 福田康夫首相は15日、首相公邸で岩手・宮城内陸地震の現地視察から帰京した泉信也防災担当相から報告を受けた。首相は「行方不明者の捜索に全力投球してほしい」と求めるとともに、電気、水道などのライフラインや道路、河川の復興に向けての対策も早急に講じるよう指示した。 泉氏は記者団に「ヘリコプターの威力は非常に大きい。集落があるところはヘリコプターの離着陸が可能な空間を作っていくことも重要ではないか。これからの防災対策の中でのひとつの課題だ」と述べた。 また激甚災害指定については「今はとにかく救助が第一だ。ある程度被害額が出てくると、可能かどうか判断できるので、そういうことが伝えられればいい」と前向きな考えを示した。 一方、同地震に関する災害対策関係省庁連絡会議の第2回会議が同日午後、内閣府で開かれ、余震の状況や各省庁の対応が報告された。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】「山が崩れるとは」(産経新聞),産経新聞
RV=24.9 2008/06/16 07:50
キーワード:断層

 宮城県は昭和53年6月、死者28人を出した宮城県沖地震を経験。それ以降、震源を「沖」と想定した災害対策に力を入れてきた。しかし、今回の地震は活断層による「内陸直下型」。“想定外”の強烈な揺れに、関係者は動揺を隠せない。 「『地震といえば津波。海を避けて逃げろ』といわれていた。まさか山側が崩れるとは思わなかった」。避難所となった栗原市岩ケ崎の「みちのく伝創館」。同市栗駒の観光ガイド、浅野一志さん(70)はため息混じりに語った。 県が県民に周知してきた大規模地震は、プレートの沈み込みで起きる「海溝型」地震。だが今回は、プレート移動に伴い、内陸部で地盤が圧縮される「逆断層型」の内陸直下地震。宮城県沖や三陸沖で繰り返される“海の地震”とは「根本的に構造が異なる」(仙台管区気象台)という。 12日が宮城県沖地震から30年の節目にあたり、県は同日、県沖地震を想定した大規模な防災訓練を実施。そのため、今回の地震でも「初動は比較的スムーズにいった」(県災害対策本部)。発生から1時間以内に村井嘉浩知事、職員の大部分が登庁し、自衛隊への災害派遣要請も発生2時間半後の14日午前11時10分と、目立った遅れはなかった。 ただ、震源が沖ではなく内陸部だったため、栗原市などで「想定外の地滑り」(村井知事)が多発。現在も各地で道路が寸断され、被害情報の把握や復旧作業に大幅な遅れが出ている。 特に、地盤が弱いとされる栗原市の迫川、二迫川、三迫川流域では大規模なのり面崩落、地滑りが同時多発的に発生。河川に土砂が流入して流れをせき止める「土砂ダム」も最低7カ所確認されているが、崩落斜面の安全性が確認できないため、作業車両が現場に入れない状態という。 県は自衛隊や測量士に崩落現場の調査を依頼。復旧作業用の迂(う)回(かい)路が造れるかどうか検討しているが、現時点で具体的なめどは付いていない。(渡部一実)

見出し一覧に戻る

1.数メートル先に道がない!!バス谷底転落寸前…岩手・宮城内陸地震(スポーツ報知),スポーツ報知
RV=80.2 2008/06/16 08:02
キーワード:泥,旅館,温泉,鉄道,孤立

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震で、15日午後1時過ぎ、宮城県栗原市の温泉旅館倒壊現場から女性2人と男性1人が死亡しているのが見つかった。地震による死者は計9人、行方不明者は計13人、負傷者は200人超となった。また地震発生当時、震源地に近い栗駒山に向かっていた観光バスが、崩壊した道路の数メートル前で急停車し、転落の大惨事から免れていたことがこの日、分かった。バスの乗客は「ちょっとタイミングが違えばみんな死んでいた」と証言した。 突然目の前の道路がえぐられ、あわや谷底に転落の大惨事−。震源地に近い栗駒山に向かった観光バスは崩壊した道路の手前で運良く急停車。九死に一生を得た運転手や乗客は「数メートル先は道がえぐられ、消えていた。あとちょっとタイミングが違っていれば、みんな落ちて死んでいた」と恐怖の瞬間を口にした。 高山植物を見る日帰りツアーの乗客33人を乗せたバスは、14日午前9時前、ゆっくりと山道を走行。登山口の10キロほど手前の上りのカーブで、いきなり下から突き上げる衝撃を受けた。 バスを運転していた早川留雄さん(52)は背中が反るほど必死で急ブレーキを掛けたが「見る見るうちに目の前の道路が崩れていった」。友人らとツアーに参加した群馬県みどり市の石川たま子さん(60)は「突風が吹いたのかと思った」と振り返った。バスが跳ね上がりバウンドしながら走っているように感じたという。 停車して降りると道路の亀裂はバスの前輪まで達していた。わずか5メートル先の道路はえぐられ、ほとんど消滅。バスが急停車していなかったら谷底だった。 徒歩で山道を戻ろうとすると下から歩いてきた人が「下も道がないよ」。孤立したことが分かり「わあ」と大声を出す人もいた。断続的な雨と余震。石川さんは「ここで野宿かな」と覚悟したという。ヘリに無事救出されたのは夕方だった。石川さんは「生きてるだけで運がよかったと思わなくちゃ…」とつぶやいた。 一方で、地震発生から約28時間後、倒壊した栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」から3人の遺体が発見された。宮城県警によると、3人は旅館経営者家族の菅原チカ子さん(80)、宿泊していた観光コンサルタント・麦屋弥生さん(48)=金沢市=、鉄道博物館学芸員・岸由一郎さん(35)=東京都北区=と確認された。 2階建ての旅館は数十メートル押し流され、180度回転していた。「遺体は土砂に半分埋まった状態で周囲の土砂を掘り出すのに時間がかかった」と暗い表情で話す自衛隊員。建物周囲のぬかるみがひどく重機が使えないため、隊員らは畳や近くから切り出した木の枝を敷いて即席の足場を設置。ひざまで泥水に漬かりながらスコップで溝を掘り、20メートル大の水たまりから水をかき出した。隊員らは泥だらけで疲労こんぱい。休憩時間に入ったとたん木陰に横たわる姿もみられた。 ◆女将の死悼む ○…チカ子さんの夫の孝さん(86)は、14日の倒壊を間一髪で逃れており、明暗を分けたおしどり夫婦に、友人らは言葉を失った。「何十年も続く親しみやすい古い宿」(近所の主婦)という旅館は菅原さん夫婦ら一族で切り盛りしてきた。現場では長男の孝夫さん(58)と従業員3人がまだ建物の下敷きになっている。行方不明の従業員・佐藤幸雄さん(62)の義理の兄大内斉さん(75)は「奥さんは本当に人柄が素晴らしい。足が弱くなっていたが、仕事を頑張っていて2人は本当におしどり夫婦だったのに…」と、チカ子さんの死を悼んだ。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 住宅被害少ない理由は 弱かったキラーパルス(産経新聞),産経新聞
RV=46.6 2008/06/16 08:02
キーワード:断層,周期

 14日朝の岩手・宮城内陸地震では山間部で大規模な地滑りが発生したが、住宅など建造物の全半壊は12棟と、昨年の新潟県中越沖地震(全半壊6485棟)などに比べて被害は小さかった。その理由は震源断層の構造にある。 ≪下側の断層≫ 今回の地震は盆地と山地の境界付近で起きた逆断層型地震で、西側の地盤が東側に乗り上げたとみられる。東大地震研究所の島崎邦彦教授によると、大きな被害が出やすいのは上側の断層だ。今回は西側の山間地が上側で、住宅の多い地域が下側だったため被害が少なかったとみられる。 また、震度6弱だった宮城県・築館や鳴子で観測された地震波を同研究所のグループが解析した結果、周期が0・2秒程度の短周期の地震波と、周期が2秒以上の長周期の地震波が強く含まれていることが判明した。 一般に、周期の短い地震波は小さな構造物を、周期の長い地震波は大きな構造物を揺らしやすい。木造住宅などに大きな被害を及ぼすのは周期1〜2秒の地震波で、「キラーパルス」とも呼ばれる。今回はそれより短周期側と長周期側に地震波のピークがあるため、地震の規模と震度が大きかったわりには「キラーパルス」は強くなかった。 ≪関東で増幅≫ 一方、震源から約400キロ離れた関東平野ではユラユラとした揺れ(長周期地震動)が3分以上も続いたことも今回の地震の特徴といえる。 長周期の地震波は遠くまで衰えずに伝わる特性がある。今回は震源が浅かったので、長周期の表面波が強く生成されたという。 地震発生から約1分後に北関東に達した周期5〜8秒の長周期地震動は、関東平野の地下の柔らかい堆積(たいせき)層に閉じ込められて増幅し、3分以上にわたって地面を揺らし続けた。関東各地の震度は2〜3だったが、固有周期が地震波と合致する高層ビルなどでは、「共振」と呼ばれる現象によって揺れがさらに増幅され、大きな揺れが長く続いた。                   ◇ ■火山灰の地盤、土砂災害招く 岩手・宮城内陸地震による人的被害は、ほとんどが地滑り、がけ崩れといった土砂災害に関係している。震源地周辺には岩手、宮城、秋田の県境にある栗駒山をはじめ、奥羽山脈に連なる形で火山が並んでいる。専門家は、火山灰が固まりきっていない特有の軟らかい地盤が、こうした被害傾向の背景にあると分析している。 ≪もろい凝灰岩≫ 気象庁によると、栗駒山は寛保4(1744)年に噴火したとの記録が残っている。近年では昭和19(1944)年に小噴火が観測されており、震源地付近には周期的にほかの火山も含めた火山灰が降り、堆積を繰り返していた。 「栗駒周辺はもともと地盤が崩れやすく、地滑りの多発地帯として知られていた」と砂防・地すべり技術センターの池谷浩理事長。「火山灰が石化すると凝灰岩になるが、年代が比較的新しく、十分固まっていない凝灰岩はもろい。こうした地盤に強い力が加わったため、大規模な崩壊につながった」とみる。 地震が起きた14日に現地を視察した岩手県立大の牛山素行准教授(災害情報学)は「居住地域での人的被害があまりなく、山間部で仕事をしていた人や観光客などが遭難している珍しい地震だ。防災対策は地域の居住者に目が向きがちだが、外出中の防災対策を考える教訓にすべき事例だ」と指摘する。 ≪雪国の備え≫ 土砂災害が目立つ一方、建物被害は比較的軽微だった。東北大大学院の源栄正人教授(地震工学)は「メタル製瓦やトタンなど軽量素材の屋根を使ったり、窓や扉などの開口部を小さくするなど、倒壊しにくい構造の家が多かったのではないか」と、積雪への家屋の“備え”を一因に挙げる。 東工大大学院の川島一彦教授(地震工学)によると、新潟県中越地震や中越沖地震では、昭和20〜30年代につくられた建物の倒壊が多くみられたが、それ以降の建物は倒壊を免れたものが多く、生死に関わる境界線になったという。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>地滑り、アイスクリームのように……専門家が空から被害分析(毎日新聞),毎日新聞
RV=33.7 2008/06/16 08:28
キーワード:旅館,温泉

 ◇地滑り、アイスクリームのように−−防災科研・井口総括主任研究員、本社ヘリでルポ【写真特集】岩手・宮城内陸地震 甚大な被災現場の写真 今回の地震の特徴は土砂災害が非常に多かったことだ。15日、震源地に近い栗駒山(岩手、宮城県)周辺の上空を、地滑りに詳しい防災科学技術研究所の井口隆・総括主任研究員(57)とともに本社ヘリで飛び、被害の様子を分析した。 宮城県栗原市の荒砥沢(あらとざわ)ダムの北西部では山肌がえぐられ、巨大な地滑りを起こしていた。井口さんが注目したのは、地滑り地帯でほとんどの樹木が真っすぐに立ったまま残っている点だ。「形を保ったままアイスクリームのように滑っている。同じ場所では以前にも土砂崩れが起きており、地下十数メートルに滑りやすい地層があるのではないか」という。 栗駒山の中腹にある旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場周辺では、上流部の沢で斜面が大規模に崩落していた。その規模や旅館との距離から「土砂は秒速10〜20メートルの土石流となって下流に向かった。4〜5分で旅館に到達したのではないか」と井口さんは推測する。 震源に近い磐井川では、土砂崩れのためにせき止め湖ができていた。「川をせき止めた土砂の高さから判断すると決壊の恐れは少ないが、注意が必要だ」と分析した。【斎藤広子】

見出し一覧に戻る

1.続く懸命の捜索活動 駒の湯温泉、救助犬も投入(産経新聞),産経新聞
RV=56.0 2008/06/16 09:54
キーワード:旅館,捜索,温泉,駒の

 岩手・宮城内陸地震で、3人が死亡、4人が依然行方不明になっている宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」での捜索は16日未明から再開。自衛隊員らが、懸命の活動を続けている。 現場は、建物の隣にあった池から水が絶えずわき出すため、ぬかるみが広がっている状態で、行方不明者が取り残されているとみられる、建物1階の排水作業が捜索の鍵となっている。栗原市災害対策本部によると、16日朝になって周辺から水がだいぶ引き、作業がやりやすくなってきたという。 現場には自衛隊員212人、県警122人、消防隊72人の計306人が投入されているほか、NPO法人(特定非営利活動法人)「救助犬訓練協会」から救助犬4匹が加わり、4人の捜索にあたっている。ただ、救助犬のハンドラーは「土砂崩れの場合はにおいが閉じ込められて、生存者を捜す救助犬も本来の活動がなかなかできない」と、成果のでにくい状況に残念そうな表情を見せている。

見出し一覧に戻る

1.不明者の捜索、3日目=13人の発見に全力−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=67.0 2008/06/16 10:31
キーワード:旅館,捜索,温泉,見つかる,駒の

 岩手・宮城内陸地震で、警察、自衛隊、消防などは16日早朝、750人態勢で行方不明となっている13人の捜索を再開した。発生3日目となり、発見に全力を挙げる。 地震による死者はこれまでに9人。重軽傷者は250人を超えた。 7人が生き埋めになった宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では、経営者の長男菅原孝夫さん(58)と、従業員3人の計4人が見つかっていない。 3人が土砂崩れに巻き込まれた同市の工事現場では、土木作業員五十嵐みつるさん(32)の行方が分かっていない。岩盤崩落など二次災害の恐れがあり、モニターを見て遠隔操作できる国土交通省などの重機も投入して捜索が行われた。 ほかに山菜採りに出掛けた山形県金山町の高橋信好さん(57)、美也子さん(51)夫婦、渓流釣りに出掛けた男性ら計8人が不明になっている。

見出し一覧に戻る

2.県内からも緊急援助隊相次ぎ出動/北里大病院の医療チームも(カナロコ),カナロコ
RV=35.6 2008/06/16 10:40
キーワード:医療,支援,病院

 岩手・宮城内陸地震の被災地支援のため、神奈川からも消防や県警の緊急援助隊が編成され、被災地入りした。 総務省消防庁の要請を受けて出動した横浜、川崎の両市消防による「緊急消防援助隊」は計二十一人。ヘリコプター二機と車両一台で向かった。県警からは「広域緊急援助隊」の機動隊員ら四十九人がヘリ一機と車両十二台で出発した。 また、北里大学病院(相模原市)からは、災害現場などで負傷者の重症度を見極めるトリアージや急性期医療を担うDMAT(災害派遣医療チーム)の医師や看護師ら四人が自主的に出動した。 県は被災地からの支援要請に即応できるよう、安全防災局を中心に情報収集を続けている。

見出し一覧に戻る

3.神奈川から消防や機動隊など派遣/岩手・宮城内陸地震(カナロコ),カナロコ
RV=30.7 2008/06/16 10:40
キーワード:医療,病院,指定

 震度6強を観測した「岩手・宮城内陸地震」の援助のため14日午後、神奈川県内から消防、警察などのチームが被災地に向かった。 県安全管理局によると、総務省消防庁の要請を受け、横浜市と川崎市の消防からヘリコプター2機と車両1台、隊員21人が「緊急消防援助隊」として出発した。県警からは「広域緊急援助隊」として機動隊員など18人とヘリ1機、車両6台が出動した。 また、県内のDMAT(災害派遣医療チーム)指定病院のうち、北里大学病院のチーム4人が宮城県内の病院に自主出動した。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>被災地住民、家にとどまり隊員サポート(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.7 2008/06/16 11:43
キーワード:泥,旅館,捜索,温泉,孤立,駒の,沢,イワナ

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日も、行方不明者の捜索や復旧作業が続く。その一方で、避難者の疲労も蓄積してきた。 地震による土砂崩れで道路が寸断され、孤立した宮城県栗原市の耕英(こうえい)地区では、ほぼ半数の住民がヘリによる下山を選ばず、電気や水道が止まった現地にとどまる。地場産業のイチゴ栽培やイワナ養魚場を見守りながら、土砂崩れによる行方不明者7人の救助にあたる消防隊員らをサポートする。古里の一日も早い復興のため今が正念場だ。 「兄ちゃんたち乗ってけ」。イワナ養殖業の熊谷昭さん(63)が土砂崩れ現場に徒歩で向かう消防隊員らを軽トラックの荷台に乗せた。分かりづらい山道を案内したり、物資の輸送を手伝う。携帯電話が通じない捜索現場では、救助隊員間の連絡を助け、土砂に飲み込まれた旅館「駒の湯温泉」の詳しい位置や構造なども教える。 熊谷さんは「家の稚魚は全滅した。自分のこともしなきゃなんねえけど、一刻も早く行方不明者を見つけてもらいたい一心だ」と話す。耕英地区は戦後間もなく、旧満州の開拓村民が移住し、「駒の湯」の湯治場を借り、原生林を切り開いた。それだけに、41戸、102人の住民の「駒の湯」に対する思い入れは強い。 この地区では連日、警察、消防、自衛隊員ら約300〜400人が泥だらけになり、懸命の救助活動を続けている。ヘリでは大量の宿泊用テントを持ち持込めないため、冷え込む夜は電気や水のないホテルのロビーなどで過ごす。こうした状況に、損壊した民宿の一部を貸す住民もいる。ある消防隊員は「疲れて寒い夜におばちゃんから豚汁とおにぎりをもらった。励みになる」と感謝する。 金沢大樹(たいじゅ)・耕英行政区長も窓ガラスが割れた自身の民宿をそのままに、住民間の連絡に走り回っている。金沢さんは「救助にあたるみなさんには、本当なら温かい地元のおいしい物をふるまいたいんだが……。住民が避難している施設では沢の水を使い、持ち寄った食材で何とかしのいでいる。古里を守るため、今は踏ん張るしかない」と語る。【大場弘行、村上尊一】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>不明者の捜索難航 「72時間」迫る(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.9 2008/06/16 11:38
キーワード:泥,旅館,捜索,温泉,見つかる,駒の,遺体

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日も朝から警察、消防、自衛隊などが、行方不明者が集中する宮城県栗原市などで捜索活動を再開。従業員や客ら7人が生き埋めになり、依然4人が不明の同市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区にある温泉旅館「駒の湯温泉」で午前10時20分ごろ、1階の泥の中から不明者の一人とみられる身体の一部を発見した。県警によると、男性と見られるが、死亡していた。 毎日新聞のまとめでは、死者は宮城、岩手、福島3県で10人。12人が行方不明。既に発生から3日。生き埋め状態での「生存の限界」とされる72時間が迫るが、捜索は難航している。 駒の湯温泉の旅館の捜索は午前6時から再開された。7人のうち3人は15日、遺体で発見され、経営者の菅原孝夫さん(58)ら4人が不明。耕英地区は依然「陸の孤島」状態で、大型重機などを運び込めないため、救助隊員はがれきをエンジンカッターで切り出し、バケツリレーで泥を運び出している。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)の作業員3人が土砂崩れに巻き込まれ、2人の遺体が見つかった同市花山本沢熊倉の国道398号の現場では、依然、従業員の五十嵐みつるさん(32)=同県金山町=が行方不明のまま。出水や土砂崩落の二次災害の恐れがあり、捜索は難航している。 また、宮城県警は16日、仙台市青葉区の会社員(37)が地震で死亡した可能性があると発表した。アパートで本の下敷きになり死亡していた。地震の前に病死していた可能性もあるという。【立上修、大場弘行、村上尊一】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 不明者の捜索難航 「72時間」迫る(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.8 2008/06/16 11:51
キーワード:泥,捜索,旅館,温泉,見つかる

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日も朝から警察、消防、自衛隊などが、行方不明者が集中する宮城県栗原市などで捜索活動を再開。従業員や客ら7人が生き埋めになり、依然4人が不明の同市栗駒沼倉耕英(こうえい)地区にある温泉旅館「駒の湯温泉」で午前10時20分ごろ、1階の泥の中から不明者の一人とみられる身体の一部を発見した。県警によると、男性と見られるが、死亡していた。 毎日新聞のまとめでは、死者は宮城、岩手、福島3県で10人。12人が行方不明。既に発生から3日。生き埋め状態での「生存の限界」とされる72時間が迫るが、捜索は難航している。 駒の湯温泉の旅館の捜索は午前6時から再開された。7人のうち3人は15日、遺体で発見され、経営者の菅原孝夫さん(58)ら4人が不明。耕英地区は依然「陸の孤島」状態で、大型重機などを運び込めないため、救助隊員はがれきをエンジンカッターで切り出し、バケツリレーで泥を運び出している。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)の作業員3人が土砂崩れに巻き込まれ、2人の遺体が見つかった同市花山本沢熊倉の国道398号の現場では、依然、従業員の五十嵐みつるさん(32)=同県金山町=が行方不明のまま。出水や土砂崩落の二次災害の恐れがあり、捜索は難航している。 また、宮城県警は16日、仙台市青葉区の会社員(37)が地震で死亡した可能性があると発表した。アパートで本の下敷きになり死亡していた。地震の前に病死していた可能性もあるという。【立上修、大場弘行、村上尊一】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被害の深刻さ明らかに /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=128.6 2008/06/16 12:01
キーワード:捜索,旅館,集落,支援,医療,温泉,孤立,見つかる

 ◇不明遺体次々と 被災者救援に総力 震度6強の被害の深刻さが明らかになってきた。「岩手・宮城内陸地震」から一夜明けた15日。早朝から土砂崩れ現場で県警や消防、自衛隊などの救出作業が進められたが、行方不明者とみられる遺体が次々に見つかった。人的、建物被害の詳細も徐々に判明。被災者救援、ライフライン復旧に総力が注がれた。【立上修、小林祥晃、飼手勇介】 ◇村井知事、激甚災害指定を強調 避難所に235人、県道7路線通行止め 村井嘉浩知事は同日朝、栗原市の対策本部で泉信也防災担当相、佐藤勇栗原市長と面会。泉防災相に激甚災害指定の申請を行う意向を示したところ、「前向きに検討したい」との返事があったという。佐藤市長からは仮設住宅設置について相談があったという。 ヘリで現地を視察した村井知事は県庁で、「被害の大きさに言葉を失った。大きなショックを受けている」と沈痛な面持ちで話し、激甚災害指定の必要性を強調した。 県によると、道路の寸断で孤立した集落は同市栗駒の耕英地区(53人)のみとなり、自宅に待機している2人を除き地区内の入浴施設「山脈(やまなみ)ハウス」に避難。その他の孤立集落の住民は、ヘリによる別の地区への移動が完了しているという。 避難所は栗原市内9カ所に設けられ、孤立集落の住民や観光客も含めて計235人が入所。うち2カ所では同日夕、自衛隊が臨時の入浴施設を設置した。 同市栗駒と花山を流れる「迫(はさま)川」「二迫(にはさま)川」「三迫(さんはさま)川」では、計7カ所で崩れた土砂が川の流れを妨げていることが確認された。うち数カ所が「せき止め湖」化しているという。降雨で増水し大規模な土石流につながる恐れがあるため、県は決壊による多量の水の流入に備えるため▽花山▽荒砥沢▽栗駒――のダム3カ所で水位を低下させる作業を開始。自衛隊などと遠隔操作型の重機を使って「せき止め湖」への道を確保し、ポンプによる排水作業の実施も計画している。 道路は土砂崩れや路面段差などにより、栗原、大崎両市で▽国道398号の2カ所▽県道7路線が通行止め。 けが人は県内14市町で重傷者26人、軽傷者139人に上った。住宅被害は、栗原市で2棟が全壊し、美里町と栗原市で計3棟が半壊した。住宅などの建物被害は合計499棟に上る。栗原市西部では15日、余震による建物倒壊を防ぐため、県建築士会などの専門家による建物の危険度調査が始まった。 また公立小中高校の施設被害は、10自治体の80校で発生。県教委は同日、県内の全公立校に対し児童・生徒への心のケアを実施するよう指示した。 県は同日、市町村が国などの災害支援を受けられるようにするための「災害救助法」を、震度6弱が観測された大崎市に適用すると決定した。14日の栗原市に続き、県内では2カ所目。【青木純】 ◇300人派遣し捜索−−県警 県警災害警備本部(大山憲司本部長)は15日午前4時半から2400人態勢で行方不明者の救助捜索活動を再開した。被害が集中した栗原市には約300人を派遣。土石流で家屋が押し流され、宿泊客らが生き埋めとなった栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」など6カ所で、日没まで救助活動を行った。警視庁や神奈川県警など12県警の警察官255人も駆けつけ救助捜索活動を支援した。 第2管区海上保安本部の対策本部(梅田宜弘本部長)はヘリコプターで、警察官や行方不明者捜索のための災害救助犬の輸送などを行い、救助活動をバックアップ。陸上自衛隊東北方面隊は現地に約1750人とヘリコプター23機を派遣し、救助活動のほか、仮設浴場2カ所を設置するなど被災者の生活支援も行った。【比嘉洋】 ◇栗原市の2地域311戸で停電続く JRは5万4400人影響 電気や水道などの復旧作業も続けられた。東北電力によると、道路が寸断されて孤立した栗原市内の2地域311戸が15日も停電。水道も5市町2848戸で断水が続いた。 また、JR東日本によると、在来線は震度の大きかった区間で徐行運転となり、東北本線など計4線で144本が運休、316本に遅れが出て約5万4400人に影響した。【藤田祐子、松本惇】 ◇栗原の史跡公園、数日間開園延期 道路の亀裂などで 栗原市一迫の市営「山王史跡公園あやめ園」と地域団体が運営する「南くりこま高原一迫ゆり園」は、地震の影響で、園内外の道路に亀裂が入ったり、照明柱が損壊するなどしたため14日に行う予定だった開園式について、数日間の延期を決めた。【小原博人】 ◇被災者相談窓口開設−−きょうから県内4カ所 県は今回の地震で被災した人を対象にした相談窓口を、16日から県内4カ所に開設する。住宅▽融資制度の利用▽農林業被害▽高齢者▽医療――などに関する相談を想定、県職員が対応する。 設置場所と電話番号は▽北部地方振興事務所(電話0229・91・0764)▽同事務所栗原地域事務所(電話0228・22・2257)▽東部地方振興事務所登米地域事務所(電話0220・22・5700)▽県庁1階の県民相談室(電話022・211・2304または2305)。受け付けはいずれも午前8時半〜午後5時15分。【青木純】 ◇大雨警報、注意報基準引き下げ 土砂崩れに警戒−−仙台管区気象台 ◇栗原、大崎、岩手・奥州市で4割 仙台管区気象台は15日、震源に近い宮城、岩手、秋田3県の計16市町村について、大雨警報と大雨注意報を出す雨量の基準を通常より引き下げた。強い地震で地盤が緩み、少量の雨でも土砂崩れなどの災害が起きやすくなっているとみられることから、暫定的に実施する。 栗原市、大崎市、岩手県奥州市の雨量基準を通常より4割、秋田県湯沢市、同東成瀬村を同3割、登米市、加美町、涌谷町、美里町、利府町、仙台市東部、名取市、岩手県一関市、北上市、平泉町、金ケ崎町の11市町を同2割引き下げる。 県内での基準引き下げは05年8月16日の地震で約3カ月間引き下げて以来。同気象台によると、22日までの1週間はおおむね晴れまたは曇りの天候で、大量の降雨の可能性は低いという。【藤田祐子】 ◇倒壊防ぐため建物被害把握を 東北大の地震専門家ら調査 東北大災害制御研究センターの教授ら地震の専門家による現地調査の報告会が15日、同大工学部(仙台市青葉区)で行われた。栗原市を中心に14日から調査を開始。土砂崩れの写真や数値などを示しながら、各地の被害状況を説明した。 源栄正人・同センター教授は建物被害について、「地震の規模の割には少なかったが、今回で満身創痍(そうい)になった建物が将来の県沖地震で倒壊しないよう、十分な把握が必要」と指摘。 今村文彦・同センター教授は最も大きな土砂崩れのあった同市の荒砥沢ダム下流について「土砂で川の一部がせき止められ、水位が上昇している部分がある。別の道から水を流す措置が必要」と述べた。【伊藤絵理子】6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 被災地住民、家にとどまり隊員サポート(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.5 2008/06/16 12:03
キーワード:泥,捜索,旅館,温泉,孤立

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日も、行方不明者の捜索や復旧作業が続く。その一方で、避難者の疲労も蓄積してきた。 地震による土砂崩れで道路が寸断され、孤立した宮城県栗原市の耕英(こうえい)地区では、ほぼ半数の住民がヘリによる下山を選ばず、電気や水道が止まった現地にとどまる。地場産業のイチゴ栽培やイワナ養魚場を見守りながら、土砂崩れによる行方不明者7人の救助にあたる消防隊員らをサポートする。古里の一日も早い復興のため今が正念場だ。 「兄ちゃんたち乗ってけ」。イワナ養殖業の熊谷昭さん(63)が土砂崩れ現場に徒歩で向かう消防隊員らを軽トラックの荷台に乗せた。分かりづらい山道を案内したり、物資の輸送を手伝う。携帯電話が通じない捜索現場では、救助隊員間の連絡を助け、土砂に飲み込まれた旅館「駒の湯温泉」の詳しい位置や構造なども教える。 熊谷さんは「家の稚魚は全滅した。自分のこともしなきゃなんねえけど、一刻も早く行方不明者を見つけてもらいたい一心だ」と話す。耕英地区は戦後間もなく、旧満州の開拓村民が移住し、「駒の湯」の湯治場を借り、原生林を切り開いた。それだけに、41戸、102人の住民の「駒の湯」に対する思い入れは強い。 この地区では連日、警察、消防、自衛隊員ら約300〜400人が泥だらけになり、懸命の救助活動を続けている。ヘリでは大量の宿泊用テントを持ち持込めないため、冷え込む夜は電気や水のないホテルのロビーなどで過ごす。こうした状況に、損壊した民宿の一部を貸す住民もいる。ある消防隊員は「疲れて寒い夜におばちゃんから豚汁とおにぎりをもらった。励みになる」と感謝する。 金沢大樹(たいじゅ)・耕英行政区長も窓ガラスが割れた自身の民宿をそのままに、住民間の連絡に走り回っている。金沢さんは「救助にあたるみなさんには、本当なら温かい地元のおいしい物をふるまいたいんだが……。住民が避難している施設では沢の水を使い、持ち寄った食材で何とかしのいでいる。古里を守るため、今は踏ん張るしかない」と語る。【大場弘行、村上尊一】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:避難所の住民「やっぱりこわい」 余震で眠れず不安な夜 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=79.4 2008/06/16 12:01
キーワード:旅館,集落,温泉,営業,孤立

 県南を震源地とする「岩手・宮城内陸地震」の発生から1日が経過した15日、奥州や一関市などでは被災者が避難所などで不安な時を過ごした。また、被害が大きく、道路の寸断で孤立状態となった一関の須川温泉などでは、旅館が一時営業停止に追い込まれるなど影響が出ている。 奥州市内に設けられた4避難所のうちの一つ、胆沢区若柳の愛宕農業者トレーニングセンターには14日夜、最大で15人が自主避難。数十分おきに訪れる余震で度々目を覚ましながら、眠れない夜を過ごした。 近くの下鹿合集落に住む安倍アヤノさん(78)は、夫専次さん(78)と避難した。同じ集落の6世帯もおり、孤独感はなかったという。市から支給された夕食のおにぎりを食べた後、午後9時ごろには毛布に身をくるんで横になったが、時折天井の鉄板が「ピシピシ」と波打つほどの余震が到来。その度に天井のライトに目を凝らし、近所の人と互いに顔を見合わせた。 一晩で20回以上の余震があり、結局眠れたのは30分程度。「避難所は大丈夫だと思うけどやっぱりこわい」と不安がった。15日は市から簡単な朝食を支給され、ひびが入るなどした自宅の後片付けに向かった。 また佐々木セツ子さん(70)は「余震が怖い」と14日昼は母シンさん(92)と車の中で過ごした。「(地震発生時は)はって逃げた。窓サッシが外れて目の前に落ちた」と振り返る。夜は避難所に移動し、「ここは皆さんがいるからずっと心強い」と落ち着いた様子で語った。【岸本桂司、山口圭一】 ◇一関の温泉地、半数以上が営業停止 須川、真湯では「孤立」も 激しい地震の影響を受けた一関市内の温泉地が営業できずに困っている。一関温泉郷とされる主な須川温泉▽真湯温泉▽矢びつ温泉▽厳美渓温泉▽宝竜温泉――でも道路寸断などによって孤立し、半数以上が営業停止状態だ。一関観光協会の小野寺広芳事務局長は「被害の全容が分からない。復旧しないと今後の対策も立てられない」と心配している。 須川温泉の「須川高原温泉」は一関市中心部から走る国道342号が損壊し、孤立状態にある。同市中心部に避難した従業員は「怖くて建物の中に残りたくなかった。従業員も貴重品だけ持って出たので被害状況も分からない。どうしようもない」と途方に暮れる。 冬季は閉鎖となる同温泉は4月下旬に営業開始したばかり。実質営業期間は約半年間だけに、オープン時の営業停止は痛手だ。観光関係者は「数年前に同じ道が土砂崩れで3〜4カ月間通行止めになった。宮城県に入る国道398号を経由して送迎バスを出していたが、今回は通行止めが多くそのルートも難しい」と話す。 同じく孤立した真湯温泉の「真湯山荘」を運営する一関地方森林組合は「まず復旧が先だが、それも時間がかかりそう」としている。 一方でルートは確保されている矢びつ温泉「瑞泉閣」でも14日、源泉を供給するパイプをつるしていた約10メートルのコンクリート橋が地震で崩落。「お客さまは温泉が目的だ」と15日から給湯再開までの営業休止を決め、予約客にキャンセルの電話を入れた。同温泉は「何とか19日までに復旧したい。20日には通常通り営業を再開したいが、どうなるか分からない」と困惑している。 目立った被災はなく通常通りの営業を続けている宝竜温泉「かんぽの宿一関」では、「地震の影響で、予約の取り消しが出ている」と懸念する。【念佛明奈】6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.不明者1人を発見=温泉旅館で、死者10人に−捜索3日目、岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=91.7 2008/06/16 13:02
キーワード:捜索,旅館,見つかる,遺体,隊員,温泉,駒の,五十嵐

 岩手・宮城内陸地震で、警察、自衛隊、消防などは16日早朝、行方不明となっている13人の捜索を750人態勢で再開し、4人不明の宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」で1人の体の一部を発見した。男性とみられ死亡しているという。 地震による死者は10人、重軽傷者は約230人となった。 このほか、仙台市の男性会社員(37)が14日午後9時ごろ、自宅アパートで崩れた大量の書籍の下敷きとなり死亡していたのを同僚が発見。宮城県警は地震で死亡した可能性もあるとみて死因などを調べている。 捜索は3日目。7人が生き埋めとなった駒の湯温泉では、15日に3人の遺体を発見したが、経営者の長男菅原孝夫さん(58)と従業員が見つかっていなかった。 3人が土砂崩れに巻き込まれた同市の工事現場では、土木作業員五十嵐みつるさん(32)の行方が分かっていない。岩盤崩落など2次災害の恐れがあり、モニターで遠隔操作できる国土交通省などの重機も投入して捜索が行われた。 ほかに山菜採りに出掛けた山形県金山町の高橋信好さん(57)、美也子さん(51)夫婦、渓流釣りに出掛けた男性ら計8人が不明になっている。歩いて近づけない場所では、ヘリコプターからレスキュー隊員が降下し捜索した。 地震は14日午前8時43分ごろ発生。余震は16日正午までに305回に達した。 栗原市と岩手県一関市では、計約200人が避難所生活をしている。両市と岩手県奥州市で約3700戸が断水、栗原市の213戸が停電している。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:金山の夫婦どこへ /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=27.3 2008/06/16 13:01
キーワード:遺体,門脇,五十嵐

 ◇門脇さん、五十嵐さんの家族ら悲しみの対面 岩手・宮城内陸地震で、秋田県側から栗駒山にタケノコ採りに出かけた金山町上台の農業、高橋伸好さん(56)と妻美也子さん(50)が行方不明になっていることが新たに分かった。一方、宮城県栗原市で土砂崩れに巻き込まれ死亡した門脇特殊工業の門脇義富さん(53)=鮭川村曲川=と、五十嵐正巳さん(54)=同村庭月=は15日未明、無言の帰宅をし、訪れた関係者が悲しみの対面を果たした。【米川康、釣田祐喜】 ◇消息不明 高橋さん夫婦は14日午前4時半ごろ、栗駒山に出かけると言って家を出たまま戻らず、同日午後9時前、長男が秋田県警湯沢署に届け出た。地震に巻き込まれた恐れがあり、自宅には15日、親類らが頻繁に出入りし、不安を隠しきれない様子だった。 近所の女性(70)らによると、高橋さん夫婦は、タケノコ採りや山菜採りが好きで、栗駒山には毎年のように出かけ「採ってきたから、食わねか」と近所にタケノコなどを配っていたという。 金山町から栗駒山にタケノコ採りに入る人は少なくないという。女性は「地震があり、山に出かけている人がいなければ、と思っていたのだが。どうか無事でいてほしい」と祈るような思いを語った。 ◇無言の帰宅 門脇さんと五十嵐さんが15日、変わり果てた姿で自宅に戻った。人口約5000人の山あいの小さな鮭川村では、朝から悲報を知った友人らが次々と2人の家を訪れ、突然の死を悼んだ。 弔問客によると、遺体は15日未明、家族とともに車で帰ってきた。 門脇さんは同級生が14人しかいない曲川小芦沢分校の出身。分校の同級生以来40年来の友人という栗田吉男さん(53)は、午前中に門脇さんの遺体と対面した。顔には事故でできたと思われる複数のあざがあったという。「相当痛かったと思う。こんな田舎でも、同級生たちで励まし合い頑張って生きてきた。本当は長生きして、酒を酌み交わし、たくさん思い出話をしたかった」と唇をかんだ。妻清子さんは平静を装っていたが、少し声をかけると涙を流していたという。 五十嵐さん宅にも、早朝から知らせを聞いた親せきや知人などが次々と弔問に訪れた。70歳過ぎの親族の男性は「奥さんは悲しそうだったが気丈に対応していた。悲しみをこらえている姿は何とも言えずつらいです」と、悲痛な表情で話した。6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.50人孤立の集落、ヘリで救出…栗原で10人目の死者発見(読売新聞),読売新聞
RV=93.0 2008/06/16 14:53
キーワード:捜索,旅館,集落,見つかる,遺体,駒の,五十嵐

 岩手・宮城内陸地震の発生から3日目となる16日、震度6強の激しい揺れを記録した宮城県栗原市の山間部では、国道398号など主要道路11か所が寸断されたままで、約50人が取り残された耕英地区でヘリコプターによる搬送が始まった。 ほかに複数の集落で車が通行できなくなっている。 宮城県警や消防、自衛隊の救助隊は早朝から安否不明者の捜索を再開し、旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場で男性の遺体を発見した。これで地震による死者は10人、安否不明者は12人になった。 宮城県警によると、栗原市栗駒沼倉の駒の湯温泉の倒壊現場では午前10時20分ごろ、倒壊した1階部分のがれきや板の下から、体の一部が見つかった。土砂を掘り起こすと、泥水にまみれた男性の遺体が出てきたという。旅館経営者の長男(58)か男性従業員(62)とみられ、同県警ではヘリコプターで搬送後、身元を確認する。 この現場も含め同市の被災地につながる国道398号など4本の主要道路は11か所で寸断されている。 駒の湯温泉に近い耕英地区では約50人が取り残されたため、16日朝からヘリコプターで搬送が始まり、臨時ヘリポートが設けられた約20キロ先の同市栗駒総合支所近くに続々と到着した。 16人が残っていた「くりこま高原自然学校」の寮生の中2男子(13)は「ご飯やみそ汁は食べることができたが、余震が怖くて不安でした。山から下りてホッとしました」と表情を緩めた。家族が迎えに来て、石巻市に帰る予定だという。 同じような土砂崩れによる道路寸断は地震発生から時間がたつにつれ、各地で確認され、土砂の下敷きになったとみられる車の捜索が続いている栗原市花山地区の現場でも捜索に必要な大型重機が到着していない。 同市の迫川沿いの別の国道で、のり面の工事中に土砂崩れに巻き込まれた五十嵐みつるさん(32)の捜索現場では、救助隊約100人がショベルを使って手作業で土砂を掘り返す作業を続けているが、のり面からは前日より多くの地下水がしみ出しており、二次崩落の危険が生じている。 仙台市青葉区のアパートでは、崩れた大量の本の下敷きになって死亡している男性会社員(37)が14日夜に見つかり、宮城県警は16日午前、「岩手・宮城内陸地震による災害死の可能性がある」と発表、地震との関連を調べている。

見出し一覧に戻る

2.駒の湯でさらに1遺体 岩手・宮城内陸地震、死者10人に(河北新報),河北新報
RV=81.8 2008/06/16 14:36
キーワード:捜索,旅館,見つかる,給水,建物,駒の,温泉

 宮城県栗原市と岩手県奥州市で最大震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震は16日、栗原市内で陸上自衛隊と警察、消防が早朝から行方不明者の捜索を再開した。4人が不明となっている同市栗駒の旅館「駒の湯温泉」で新たに1人が見つかり、死亡が確認された。地震による死者は10人、不明者は12人となった。 県警によると、同日午前11時ごろ、倒壊した駒の湯温泉の建物1階部分で、男性とみられる体の一部が見つかった。 県警は新たに、同市花山の白糸の滝付近で不明となっている4人のうち2人は、仙台市泉区の森正弘さん(61)、洋子さん(58)夫妻と公表した。 また、仙台市内のアパートで14日夜に会社員男性(37)が本の下敷きになって死亡していたことが分かり、地震による災害死の可能性もあるとみて調べている。 行方不明者の捜索は2300人体制で、午前5時すぎの日の出とともに始まった。 男性作業員1人が不明となっている同市花山の国道398号の土砂崩れ現場では、崩落の危険があるため、モニターを見ながらコンピューター制御で操縦する重機を投入して捜索している。 栗原市内では16日午前10時半現在、約2000世帯で断水している。市内約20カ所で給水車37台が給水活動を行っているほか、復旧作業も急ピッチで進めている。

見出し一覧に戻る

3.地震の死者10人に 倒壊旅館の男性死亡を確認(産経新聞),産経新聞
RV=72.1 2008/06/16 14:13
キーワード:捜索,旅館,遺体,建物,駒の,温泉

 宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場で16日、新たに男性1人の死亡が確認され、地震による死者は10人となった。県警が身元確認を急ぐ一方、同温泉で他に不明となっている3人の捜索を続けている。 栗原市災害対策本部によると、男性は午前10時55分に建物内で発見されたという。駒の湯温泉では、これまでに3人が遺体で発見されており、これで4人目となった。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>栗駒山ろくルートの国・県道8路線、寸断で観光に打撃 旅館キャンセルも相次ぐ(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.4 2008/06/16 15:28
キーワード:旅館,営業,観光,給水

 岩手・宮城内陸地震で、秋田県内のけが人は18人に増えた。震源に近い栗駒山ろくでは15日も余震が続き、温泉旅館・ホテルは営業を休止したり予約のキャンセルが相次ぐ影響も。これから本格的な夏山観光のシーズンを迎えるだけに、施設にとっては大きな打撃となった。【佐藤正伸、野原寛史】 ◇水道濁り給水続く−−東成瀬村の5地区 湯沢雄勝地域では、栗駒山ろくルートの国・県道8路線が落石や路肩決壊、陥没・亀裂で寸断された。 通行止めとなっているのは、ジュネス栗駒〜岩手県側の国道397号▽小安温泉〜宮城県側の国道398号▽栗駒国定公園の主峰・栗駒山(1627メートル)への国道342号と、観光ポイントを周遊する県道5路線。 東成瀬村では1人暮らしの高齢者3人が自主避難した。5地区約480世帯の簡易水道が濁り、村役場前で給水が続けられている。 国道398号沿いにある湯沢市皆瀬の小安峡温泉や大湯温泉では、ほとんどの温泉宿が営業を中止。同市の皆瀬観光協会によると、湯や水道水に濁りが生じており、営業再開まで数日かかる見込みという。 また岩手県境の国道342号沿いにある東成瀬村の栗駒山荘について、同村は「現時点では道路復旧の見通しはない」と話す。 一方、国道108号に面した湯沢市・秋の宮温泉郷は道路、建物ともほとんど被害がなく通常通り営業。ただ「14、15日は5件のキャンセル。特に岩手県側から入れないのが大きい」(秋の宮山荘)、「釣りや登山目的で来る利用者からキャンセルがあった」(新五郎湯)と影響を受けた。

見出し一覧に戻る

2.<活断層>評価見直し 自治体ごとに地震発生確率公表…政府(毎日新聞),毎日新聞
RV=25.4 2008/06/16 15:01
キーワード:断層

 政府の地震調査研究推進本部は、全国の活断層で起きる地震発生確率や調査の手法を見直したうえ、自治体ごとに地震発生確率などを公表する方針を固めた。沿岸海域の活断層や断層帯の中の短い断層も評価対象に加え、地下構造も踏まえ判定する。今回の岩手・宮城内陸地震など想定外の活断層による地震被害に備えることが目的で、早ければ来年度から実施する。 推進本部は05年までに、全国の主要な98活断層帯で起きる地震の規模と発生確率などの評価を終えた。しかし、昨年7月の新潟県中越沖地震のように未知の活断層が地震を起こす事例が相次ぎ、見直しが迫られていた。 見直しは、これまで対象外だった沿岸海域の活断層も評価。さらに、地震を起こす最小の区間に断層帯を分割して地震の規模を見積もったり、地下の構造を踏まえた地震発生の可能性を評価する。そのため、過去の地震による重力異常や地質などの地下構造を利用する新しい調査手法を取り入れる。 一方、断層ごとに発生確率などを公表していたこれまでの方法を変更。複数の断層の影響を総合したり、断層と自治体の位置などを考慮して、自治体ごとに地震確率などを公表する分かりやすい方法に改める。 推進本部地震調査委員会の島崎邦彦委員(東京大教授)は「新しい評価手法で信頼性の高い発生確率を出し、地滑りなどの被害軽減にも役立てたい」と指摘する。【関東晋慈】

見出し一覧に戻る

1.新たに1体、安置所へ=白い布で覆われ、ヘリと車で−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=36.8 2008/06/16 16:30
キーワード:遺体,見つかる,駒の,温泉

 岩手・宮城内陸地震で16日午前、宮城県栗原市の「駒の湯温泉」から見つかった菅原孝夫さん(58)の遺体は、ヘリなどで市内の栗駒保健センターへ運ばれた。ヘリは午後1時40分ごろ、栗駒総合体育館の臨時ヘリポートに着陸。遺体は白い布で全体を覆われ、担架に乗せられ、待機していた白いワンボックス車へ。車は赤色灯をつけ、ゆっくりとした速度で保健センターへ向かった。 報道陣が見守る中、車は保健センター裏の駐車場に設置された赤十字のテント脇に停止。テント周辺では、上下紺色の防災服姿の警察関係者が慌ただしく出入りした。 

見出し一覧に戻る

2.だれやみ日記:地震の夜の出来事 /宮崎(毎日新聞),毎日新聞
RV=25.2 2008/06/16 16:01
キーワード:夜,中越,朝刊,6月

 岩手、宮城県を襲った震度6強の地震で、私は04年10月に起きた新潟県中越地震の恐怖の一夜を思い出した。偶然この日、新潟の山奥の民宿2階に泊まっていた。周囲が薄暗くなった午後6時前、いきなり山全体がうなるような音を立てながら、ぐらぐらと揺れた。すぐに電気が切れた。 停電で最初に困るのはテレビが使えなくなることだ。大揺れと同時にテレビは「プツン」と切れ、ただの黒い箱になってしまった。想像してほしい。情報から遮断されると、どこが地震の中心なのか分からないのだ。ひょっとしたら震源地は東京で、関東大震災級の大地震のため、首都圏が壊滅しているかもしれないと一瞬考えた。地震から離れた安全な地域では放送で地震の全体像が分かるのに、地震の渦中にいる者には地震の概要の像が結べないのである。 当方は電灯のない闇の中、山奥に閉じ込められている。外界の様子や地震の規模が分かるまでの恐怖と言ったらない。そこで、ぜひ勧めたいのが電池式のラジオを備えることだ。この時も別の宿泊客のラジオのおかげで、地震の中心が新潟であることが判明した。ラジオは被害の概要を伝え始め、通行止めの道路や通れる道路の情報も次第に集まってきた。 夜は動かない方がいい。ロウソクの火で夕食を取った。翌朝、車で新潟を離れた。道路の崩壊で、大回りを強いられた。停電のため交差点の信号が消えたままの道を走るのは不気味だった。 地震は人間の力では防ぎようがないが、最初の大揺れの直後に無事に生きていれば、おおかた大丈夫だろう。ただ、揺れはしのいでも、火災などの2次災害から逃げ遅れる恐れはある。乾パンなどの非常食や水の用意に越したことはないが「面倒だ」と思うなら、すぐにできることは停電を想定して小型ラジオで情報を確保することだ。それで生き延びやすくなる。<宮崎支局長・大島透>6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:被災地支援へ県職員を派遣 /鳥取(毎日新聞),毎日新聞
RV=24.9 2008/06/16 16:01
キーワード:支援,朝刊,6月

 岩手・宮城内陸地震で県は15日、防災局の職員ら5人を被災地に派遣した。 5人は18日まで、盛岡市と仙台市に置かれた災害対策本部を拠点に被災地を回り、必要な支援や被害情報の収集に当たる。 00年10月の鳥取県西部地震の教訓を生かそうと、平井伸治知事が岩手、宮城両県に申し出た。6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.不明12人の捜索続く=「72時間」迫り難航、旅館の遺体は長男−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=88.8 2008/06/16 17:01
キーワード:捜索,旅館,遺体,見つかる,建物,駒の,発見,生き埋め

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日午後も、行方不明となっている12人の捜索が続いた。生き埋めになった人の生存率が極めて低くなるとされる「72時間」が迫る中、活動は難航した。 栗原市の旅館「駒の湯温泉」で同日午前に遺体で見つかった男性は、旅館経営者の長男菅原孝夫さん(58)と確認された。死因は窒息死だった。 同温泉では警察、消防、自衛隊が400人規模で捜索を続行、行方の分からない従業員3人の発見を目指した。建物は土石流に埋もれて足場が悪く、ポンプ5台で排水しながらの作業となった。 

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震を予測? 「大気イオン濃度」とは何か(J-CASTニュース),J-CASTニュース
RV=27.6 2008/06/16 17:25
キーワード:濃度,イオン

 岩手県内陸南部を震源とするマグニチュード7.2の大地震が日本列島を襲った。実は、地震に先立つこと約1か月。「大気イオン濃度」の異常な上昇を受けて、「大地震に要注意」と警告していた人物がいた。■「大地震だと30日前にイオン濃度の大きな上昇が見られる」 NPO法人「大気イオン地震予測研究会(e-PISCO)」は2008年6月14日、5月中旬に「大気イオン濃度」が東日本で異常値を記録したことについて、同日朝に発生した岩手・宮城内陸地震との関連を調査していると発表した。 同研究会は、「イオン濃度」の急上昇が地震の前兆である可能性が高いとして、イオン濃度を測定して地震の予測を研究している団体。 神奈川・厚木地点での測定値が5月13〜14日にかけて急上昇していた。大阪市立大学名誉教授で同会理事長である弘原海清氏は、5月中旬時点でのJ-CASTニュースの取材に対し、大きい地震だと30日前、小さな地震でも1〜2週間前にイオン濃度の大きな上昇が見られていると指摘。関東地方を中心に、地震に要注意すべき状況であると述べていた。 岩手県内陸南部を震源とするマグニチュード7.2(推定)を記録した地震が発生したのは08年6月14日朝。5月中旬からちょうど30日経過した時点ということになり、同研究会が想定した「大きな地震」のケースと時期的にはぴったりと符合している。  「イオン濃度が5月13日の終わり頃から(1ミリリットルあたり)1万個を超え、次の日も2万個ぐらい。また19日にも強いのが出てきて、また21日に1万個ほど出てきています。実に2週間かけてイオン濃度が異常値を示しており、岩手・宮城内陸地震の前兆だったのではないかと思っています。まあ、いまそういうことを言っても結果論になりますが」■地殻に圧力かかり、亀裂が入って、空気中にラドンが放出? 弘原海氏が「出ている」というのは、大気中の「プラスイオン」のこと。通常は1ミリリットルあたり数千個程度ある。同氏によれば、地震前に地殻に圧力がかかり、地殻に微細な亀裂が入って、空気中にラドンが放出される。そのラドンが大気と接触することでプラスイオンとして地表に落ちてくる、というのである。その後も地殻に圧力がかかり続けて地震が発生するため、先行して発生するこの「プラスイオン」の濃度の急上昇で地震の予兆が捉えられるという理屈だ。 同研究会はこれまでに、新潟中越沖地震や5月8日に発生した茨城沖での地震などで、地震の予兆と見られる「イオン濃度」の変化を捉えたとしている。 しかし、「関東地方に地震が来る可能性がある」という指摘と今回の地理的に岩手・宮城内陸地震は地理的には隔たりがある。それはなぜなのか。  「測定器が東北に1台くらいなければやはり、東北地方に来るとは言えません。東北大学に測定器を置くようにお願いしているのですが文科省の理解が得られず置けていないんです。東北についてはどうしても弱いというということになる。データがそろえば思い切った予測ができるのですが」 今回の場合、大きな地震であるため関東地方にまでも地殻変動の影響があり、そのため関東地方でもイオン濃度の異常が見られた、という説明だ。「実績を積んで、皆さんにその信憑性を示したい」と考えている。一方で、「イオン濃度」と地震の関連性について、学会からは「信憑性が低い」といった指摘もあるという。

見出し一覧に戻る

1.「岩手・宮城内陸地震」で日赤が救護活動(医療介護CBニュース),医療介護CBニュース
RV=58.6 2008/06/16 18:57
キーワード:旅館,支援,支部,建物,損壊

 岩手県南部を震源地に震度6強を記録した「岩手・宮城内陸地震」で、日本赤十字社が現地で救護活動を展開している。これまでに本社(東京都港区)と12都県支部の救護班などを派遣するとともに、被災地に仮設診療所「dERU」を開設。医師や看護師らが搬送されて来た被災者の診察などに当たっている。 同地震は14日午前8時43分ごろ発生した。岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を観測。総務省消防庁の16日午後2時45分現在の調べによると、死者10人、行方不明12人、負傷者242人などの被害が出ている。日赤の施設では、仙台赤十字病院などの建物に一部損壊の被害があった。 日赤では、岩手県支部が14日午前9時10分、宮城県支部が同9時15分、本社が同9時半に、それぞれ災害救護実施対策本部を設置。宮城県支部が同11時25分、温泉旅館が倒壊するなどの被害が出ている栗原市へ先遣隊を送ったのを皮切りに、本社と12都県の支部が救護班などを派遣している。 山間部で孤立した被災者約200人がヘリコプターで次々と搬送された栗原市では、宮城県支部の救護班(医師4人、看護師8人、薬剤師2人、救護員5人)が着陸地点の花山中学校で待機。被災者の健康状態を確認した後、避難所となった栗原市役所花山支所と花山中学校体育館への搬送に当たっている。体調が悪い被災者に対しては、避難所前の駐車場に設置したdERUで診察活動を行っている。 日赤本社のまとめによると、地震発生初日の14日には、岩手県支部が84人、宮城県支部が22人の計106人の患者に救護活動を行った。 救援物資については、岩手県が毛布100枚と、枕やアイマスク、耳栓などをそろえた「安眠セット」を120人分、宮城県支部が毛布、安眠セット、懐中電灯やラジオなどの「緊急セット」を各100人分、それぞれ配布。両県支部の災害ボランティアなどが救援物資の搬送や炊き出しなどを支援している。 日赤本社では今後、被災者の心のケアに関する活動も計画している。

見出し一覧に戻る

2.農業用ダム・貯水池6カ所で土砂流入や地割れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=44.3 2008/06/16 18:41
キーワード:支援,損壊,地盤,農業,決壊,恐れ,流入,出す

 農水省は16日、岩手・宮城内陸地震で、両県などから報告された農地や農業用施設の被害状況(15日午後7時現在)をまとめた。両県と山形の3県で、農業用ダム・貯水池6カ所に土砂流入や周辺の地割れが確認されるなどの被害があった。ただ、決壊の恐れはないという。 このほか、農業用水路、ため池、取水口、農道など75カ所では損壊を確認。水田など4カ所の農地でも、土砂流入、地崩れ、地盤の液状化現象による土砂の吹き上げなどが確認されているという。 農水省は地震を受け、被災者のために、米1万4390トン(9593万3000食分)と乾パン10トン(10万食分)を準備。被災した県からの要請があれば支援に応じる。また、地震で通帳をなくした被災者が、身分証明書を出せば貯金を引き出せるように、農協などに対して支援措置を要請した。

見出し一覧に戻る

1.工場ほぼ操業再開、富士通など一部に遅れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=31.4 2008/06/16 19:27
キーワード:操業,生産,工場

 岩手・宮城内陸地震で操業停止などの影響が出ていた大手メーカーの工場の大半は16日、ほぼ通常の操業に戻った。ただ、電機メーカーの一部は設備に影響が出たため稼働を見合わせている。 トヨタ自動車系の関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)は16日午前から通常通りの操業を始めた。同工場はもともと土、日曜は休業日だったため「生産台数への影響はゼロ」(庶務広報室)という。 ビールの仕込みに使う用水タンクに亀裂が入ったサッポロビール仙台工場(宮城県名取市)はすでに修理作業を完了、17日から操業を再開する。 ソニーの映像機器子会社ソニーイーエムシーエスの千厩テック(岩手県一関市)は16日に操業を再開。磁気ヘッド子会社のソニーケミカル&インフォメーションデバイスのくりこまファクトリー(宮城県栗原市)も16日からの稼働を計画していたが、設備が一部ずれていたことが判明し、点検・修正作業を続けた。 設備の一部が破損した富士通の半導体子会社、富士通マイクロエレクトロニクスの岩手工場(岩手県金ケ崎町)は16日も点検作業を継続したが、操業再開のめどは立っていない。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>7市町に地方交付税前倒しで交付 総務相(毎日新聞),毎日新聞
RV=26.0 2008/06/16 19:48
キーワード:指定,激甚,通常

 増田寛也総務相は16日、宮城県栗原市や岩手県一関市の被災地を視察後、災害救助法の適用を受けた両市など7市町に対し、通常9月に支給する地方交付税を前倒しで交付することを明らかにした。一関市で記者団に答えた。災害時などに出される特別交付税措置についても「全体の被害量がまだ分からないが、災害の時は常にそうしてきた」と述べ、前向きな姿勢を示した。激甚災害指定に関しては「これだけの被害が発生しており、早急に検討したい」と述べた。【三木陽介】

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>仮設住宅20戸建設、県に要請 栗原市(毎日新聞),毎日新聞
RV=25.2 2008/06/16 19:41
キーワード:集落,損壊

 宮城県栗原市は16日、全壊・半壊家屋や孤立集落の住民向けに応急の仮設住宅20戸の建設を県に要請した。県は栗原、大崎両市に災害救助法を適用しており、応じる方針。 県によると、同法などに基づき、地震発生から20日以内に着工する。栗原市内の住宅被害は16日夕までに、全壊4棟、半壊2棟が確認されているほか、39棟が一部損壊。一方、道路寸断により孤立している地区には36人が残っている。 市は、栗駒地区9棟▽花山地区6棟▽一迫(いちはさま)地区2棟▽築館(つきだて)地区3棟−−の設置を要請している。【青木純】

見出し一覧に戻る

1.タケノコ採り夫婦、発見できず=岩手県側の捜索打ち切り(時事通信),時事通信
RV=43.6 2008/06/16 20:30
キーワード:捜索,見つかる,湖,発見

 岩手県一関市の災害対策本部は16日、地震が発生した14日、秋田県東成瀬村の須川湖にタケノコ採りに出掛けると言って行方不明になった山形県金山町の夫婦について、同湖へ向かう岩手県側の山道周辺を捜索したが見つからなかったと発表した。同県側からの捜索はこれで打ち切る。 一ノ関市は16日、24人態勢で捜索を実施。夫婦が乗ったとされる車も見つからなかった。 また、同市祭畤地区の多目的グラウンドに小屋を建てて住んでいたとされる78歳男性も発見できず捜索を打ち切った。 

見出し一覧に戻る

1.農業用ダム6カ所で土砂流入や地割れ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=40.9 2008/06/16 21:35
キーワード:支援,見つかる,損壊,農業

 農水省は16日、岩手・宮城内陸地震で、両県などから報告された農地、林地、農林道などの被害状況(16日午後7時現在)をまとめた。両県と山形、秋田の4県の364カ所で林地や農林道の崩壊、農業用ダム貯水池への土砂流入、農業施設の損壊などの被害があった。 同省によると、林地の崩落は44カ所に上り、農地も19カ所で土砂崩れなどが確認された。農業用ダム・貯水池6カ所では、土砂流入や周辺の地割れなどが確認された。157カ所で農道、農業用水路、ため池、取水口などが崩れたり、壊れたりしているのが見つかり、林道も133カ所で崩れているのが確認された。ニジマスなどの養殖場5カ所も壊れているのが確認された。 農水省は地震を受け、被災者のために、米1万4390トン(9593万3000食分)と乾パン10トン(10万食分)を準備。被災した県からの要請があれば支援に応じる。地震で通帳をなくした被災者が、身分証明書を出せば貯金を引き出せるように、農協などに対して支援措置も要請した。 同省外局の林野庁は、土砂崩れで寸断されている国道342号の迂回路とするため、国有林林道に崩れ落ちた土砂の撤去などを始めた。

見出し一覧に戻る

2.雪解け水で土石流発生 進路変え旅館直撃か(産経新聞),産経新聞
RV=38.4 2008/06/16 21:52
キーワード:泥,旅館

 岩手・宮城内陸地震で、旅館「駒の湯温泉」をのみ込んだ大量の土砂は、震源に近い栗駒山の山頂付近から、約5キロにわたって流れてきた土石流が直撃したものだった。岩手大の井良沢道也准教授(砂防学)は「旅館の対岸にある斜面が崩壊したため、土石流の進路が阻まれて方向が変わり、旅館に向かったとみられる」と分析している。 土石流は土砂が水を含んで流動化する現象。地震直前、震源地付近で雨は降っていなかったが、井良沢准教授によると、この時期の栗駒山の頂上付近には雪解け水と地下水が豊富にあり、水がため込まれている状態だった。揺れの衝撃で土石流が生じ、規模を拡大しながら旅館まで進んでいったとみられる。 また、「栗駒山周辺は、完全に石化していない火山灰などに覆われ、もともと地盤が弱い場所が多い」(砂防・地すべり技術センターの池谷浩理事長)ことも、土石流の発生や、旅館前の土砂崩れに影響したとみられている。 一般的な土石流のスピードは、石を多く含む場合で毎秒3〜7メートル、今回は細かい泥流状態で、最速で毎秒20メートル近くにもなるとされる。直撃を受けたとみられる旅館は数十メートル押し流されたうえ、180度回転。1階部分は完全に土砂にのみ込まれた状態で、衝撃の強さを物語っていた。 梅雨時でもあり、井良沢准教授は「被災地では、雨や余震をきっかけに、さらに土石流が発生する恐れもある」としている。

見出し一覧に戻る

3.激甚災害指定を要請=自民対策本部が初会合−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=33.9 2008/06/16 21:01
キーワード:支援,指定,激甚

 自民党は16日午後、党本部で岩手・宮城内陸地震対策本部(本部長・谷垣禎一政調会長)の初会合を開き、被災地の復旧活動や被災者の生活支援に全力を挙げ、激甚災害に指定するよう政府に求めることを決めた。この後、谷垣氏が国会内で福田康夫首相に申し入れ、首相は「よく分かりました」と応じた。 初会合では、政府の担当者から被災の状況などについて説明を聴取。さらに実態を把握するため、17日に溝手顕正前防災担当相と、2004年の新潟県中越地震当時の同県旧山古志村(現長岡市)村長、長島忠美衆院議員を宮城県栗原市の被災現場に派遣することも決めた。 

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>家は残った 全半壊、両県で10戸(毎日新聞),毎日新聞
RV=123.1 2008/06/16 22:27
キーワード:泥,捜索,集落,旅館,遺体,見つかる,門脇,損壊,住宅

 岩手・宮城内陸地震で16日、新たに1人が遺体で発見され、死亡者は宮城、岩手、福島県で計10人、行方不明者は12人となった。震源地に近い岩手県一関市厳美町槻ノ木平地区に同日正午前、報道陣で初めて毎日新聞記者が自衛隊のヘリコプターで入った。 約20戸が並ぶ集落付近でヘリを降りた。家屋には大きな被害は見あたらない。岩手・宮城両県によると、全壊住宅は計4戸、半壊住宅は計6戸だけだった。200メートルほど西へ歩くと、国道342号の(祭畤まつるべ)大橋(長さ約100メートル)にたどり着いた。橋は両端から垂れ下がるように谷底に落ちている。途中何カ所も寸断され、長さ20メートルほどのアスファルトの「板」が約50メートル下の谷底に折り重なっていた。 橋付近の住宅には一時住民ら約40人が取り残された。全員が避難し閑散としていたが、余震のせいか時々「ズン」という不気味な低い地鳴りが聞こえる。道路のあちこちに亀裂が入り、50センチほど隆起している所もあった。 逆の東方向に進むと、約200メートルで再び行く手を阻まれた。3メートル四方ほどのベージュ色の岩が10メートル以上積み重なっていた。その先に十数戸の農家の集落がある。調査に入ろうと同行した消防署員がよじ登って越えようとしたが、岩が不安定な上、奥行きが20メートルほどあることが分かり、断念した。被害の大きさを目の当たりにした。【山中章子】 ◇倒壊旅館で1人の遺体発見 宮城県栗原市栗駒沼倉耕英地区の「駒の原温泉」で新たに遺体で見つかったのは、経営者の菅原孝夫さん(58)。死因は窒息死だった。これで旅館で不明となっているのは従業員3人となった。 捜索は午前6時から再開され、午後1時すぎ、遺体が収容された。同地区は依然、「陸の孤島」状態。大型重機などを運び込めないため、救助隊員はがれきをエンジンカッターで切り出し、バケツリレーで泥を運び出している。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)の作業員3人が土砂崩れに巻き込まれ、2人の遺体が見つかった同市花山本沢熊倉の国道398号の現場では、依然、1人が行方不明のまま。出水や土砂崩落の二次災害の恐れがあり、捜索は難航している。 一方、宮城県警は16日、仙台市青葉区の会社員(37)が地震で死亡した可能性があると発表した。アパートで本の下敷きになっていた。地震の前に病死していた可能性もあるという。 16日までの住宅被害は全壊が宮城4戸。半壊が6戸(宮城5、岩手1)、一部損壊は183戸(宮城83、岩手97、秋田2、山形1)だった。また、余震は16日午後9時現在、331回に達した。【立上修、大場弘行、村上尊一】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>「離れるのがつらい」耕英地区35人避難(毎日新聞),毎日新聞
RV=51.7 2008/06/16 22:22
キーワード:集落,遺体,イワナ,見つかる

 岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで道路が寸断され、孤立していた宮城県栗原市耕英(こうえい)地区の住民が16日午後、市の求めに応じて自主避難を決めた。二次災害や余震に備えた措置だが、畑やイワナ養殖など生計を立て、住み慣れた古里を離れる住民らの表情は疲れとやるせなさがにじんでいた。【林哲平】  住民35人は午後6時、栗駒山腹の集落にある臨時ヘリポートに集まった。自衛隊のヘリが到着すると緊張した表情で押し黙り、機内へ。飼い犬12匹、ヤギ2頭も同乗した。ふもとの栗駒野球場に到着し、午後7時ごろ、マイクロバス2台に分乗して、無言のまま市内の避難所に入った。 しかし、家業のイチゴ栽培のため1世帯3人が自宅に残ったという。 耕英地区は1947年、旧満州(現中国東北部)から帰国した開拓民が原生林を切り開き、農地を作った。中心部には「耕英拓魂」と彫られた石碑が建つ。長い冬、豪雪などの苦労の末に開拓した土地だけに、住民の愛着は強いという。 妻と次女の3人で自宅に残っていた菅原次男さん(67)は「これまで集落が一致団結してきた。離れるのがつらい。駒の湯温泉で行方不明の人を置いたまま山を下りるのもつらい」と険しい表情。 イワナ養殖業、数又貞男さん(57)は「養殖は一度バランスが崩れると、持ち直すまで40年かかる」と不安そうに話した。 地震発生直後は、家業などを心配して避難しない住民が多かった。栗原市の二階堂憲夫収入役らがこの日、現地を訪れて余震など二次災害の危険性などを説明。「100%の安全が保証されているわけではない。1分でも1秒でも早く降りてください」と訴えた。 ◇菅原さん母子「いい人たち悲しい」、知人が悔やむ 耕英地区区長で民宿経営、金沢大樹さん(65)は避難先の栗原市のふるさと伝創館で会見し、この日遺体で見つかった駒ノ湯温泉の菅原孝夫さん(58)や、母チカ子さん(80)らについて「いい人たちだったので本当に悲しい」と言葉を詰まらせた。 山好きの金沢さんは30年前に耕英地区に転居した。金沢さんは「チカ子さんから『都会育ちだから分からないことがいっぱいあるだろう』と地域の習慣や人とのつきあいかたを教えてくれた」と振り返った。孝夫さんは料理がうまく、草刈りも上手にこなす誠実な印象だったという。【山本太一】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 「離れるのがつらい」耕英地区35人避難(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.1 2008/06/16 23:43
キーワード:集落,旅館,イワナ,遺体,見つかる,耕,市,孝

 岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで道路が寸断され、孤立していた宮城県栗原市耕英(こうえい)地区の住民が16日午後、市の求めに応じて自主避難を決めた。二次災害や余震に備えた措置だが、畑やイワナ養殖など生計を立て、住み慣れた古里を離れる住民らの表情は疲れとやるせなさがにじんでいた。【林哲平】  住民35人は午後6時、栗駒山腹の集落にある臨時ヘリポートに集まった。自衛隊のヘリが到着すると緊張した表情で押し黙り、機内へ。飼い犬12匹、ヤギ2頭も同乗した。ふもとの栗駒野球場に到着し、午後7時ごろ、マイクロバス2台に分乗して、無言のまま市内の避難所に入った。 しかし、家業のイチゴ栽培のため1世帯3人が自宅に残ったという。 耕英地区は1947年、旧満州(現中国東北部)から帰国した開拓民が原生林を切り開き、農地を作った。中心部には「耕英拓魂」と彫られた石碑が建つ。長い冬、豪雪などの苦労の末に開拓した土地だけに、住民の愛着は強いという。 妻と次女の3人で自宅に残っていた菅原次男さん(67)は「これまで集落が一致団結してきた。離れるのがつらい。駒の湯温泉で行方不明の人を置いたまま山を下りるのもつらい」と険しい表情。 イワナ養殖業、数又貞男さん(57)は「養殖は一度バランスが崩れると、持ち直すまで40年かかる」と不安そうに話した。 地震発生直後は、家業などを心配して避難しない住民が多かった。栗原市の二階堂憲夫収入役らがこの日、現地を訪れて余震など二次災害の危険性などを説明。「100%の安全が保証されているわけではない。1分でも1秒でも早く降りてください」と訴えた。 ◇菅原さん母子「良い人たち。悲しい」、知人が悔やむ 「駒の湯温泉」で16日、遺体で見つかった菅原孝夫さん(58)は、15日に死亡が確認されたチカ子さん(80)の長男。先代の父孝さん(86)らと家族で旅館を営んできた。 耕英地区で民宿を営む金沢大樹区長(65)は市内の避難先で会見し、「良い人たちでした。本当に悲しい」と言葉を詰まらせた。孝夫さんは料理が得意で「手抜きをせず、納得するまでとことんやる性格」に好感を抱いていたという。 また、「駒の湯」で食事をしたことがあるホームヘルパー、小野寺洋子さん(61)は「孝夫さんはイワナをとてもきれいに焼いてくれた。仕事が丁寧な人だと思った」と話した。【山本太一、細田元彰】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 家は残った 全半壊、両県で10戸(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.3 2008/06/16 23:38
キーワード:集落,旅館,遺体,住宅,見つかる,耕,損壊

 岩手・宮城内陸地震で16日、新たに1人が遺体で発見され、死者は宮城、岩手、福島県で計10人、行方不明者は12人となった。震源地に近く「孤立集落」となった岩手県一関市厳美町の槻ノ木平地区に同日正午前、報道陣で初めて毎日新聞記者が自衛隊のヘリコプターで入った。 約20戸が並ぶ集落付近でヘリを降りた。住宅には大きな被害は見あたらない。岩手、宮城両県警によると、全壊住宅は計4戸、半壊住宅は計6戸だけだった。この集落も住宅の外観だけを見ていると、住民が誰もいないことを除けば、ここが震源地から約3.5キロしか離れていないことを忘れてしまうほどだ。 西に向かって歩く。余震のせいか時々「ズン」という不気味な低い地鳴りが聞こえる。あちこちに地震のつめ跡が見え始めた。道路には亀裂が入り、50センチほど隆起する場所も。落石が幅約20メートルの道路をふさぐ。この付近の住宅には一時住民ら約40人が取り残された。不安な気持ちで救助を待ったに違いない。 ヘリを降りて約200メートル。国道342号の(祭畤まつるべ)大橋にたどり着いた。途端に風景が激変し、震源地に近かったことを思い知らされる。約100メートルの祭畤大橋は両端から垂れ下がるように谷底に落ちている。途中何カ所も寸断され、長さ20メートルほどのアスファルトの「板」が約50メートル下の谷底に折り重なる。被害の少なかった住宅の様子とのギャップがあまりに大きくがくぜんとした。 祭畤大橋とは逆の東方向では、約200メートル離れた場所で行く手を阻まれた。3メートル四方ほどのベージュ色の岩が10メートル以上積み重なっていた。その先に十数戸の農家の集落がある。調査に入ろうと同行した消防署員がよじ登って越えようとしたが、岩が不安定な上、奥行きが20メートルほどあることが分かり、断念した。自然の猛威を目の当たりにした。【山中章子】 ◇倒壊旅館で1人の遺体発見 宮城県栗原市栗駒沼倉耕英地区の「駒の湯温泉」で新たに遺体で見つかったのは、経営者の菅原孝夫さん(58)。死因は窒息死だった。これで旅館で不明となっているのは従業員3人となった。 また、17日朝で発生から丸3日となり、生き埋めになった人の生存率が極めて低下するとされる72時間を超えるため、各都県警からの応援部隊約250人のうち165人が撤収する。 16日までの住宅被害は全壊が宮城4戸。半壊が6戸(宮城5、岩手1)、一部損壊は183戸(宮城83、岩手97、秋田2、山形1)だった。また、余震は16日午後11時現在、331回に達した。【立上修、比嘉洋】

見出し一覧に戻る

1.迫る「72時間」、捜索難航=不明12人、旅館遺体は長男−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=93.7 2008/06/17 00:01
キーワード:集落,捜索,旅館,遺体,見つかる,耕,市

 岩手・宮城内陸地震の被災地では16日午後も、行方不明となっている12人の捜索が続いた。生き埋めになった人の生存率が極めて低くなるとされる発生後72時間が17日朝に迫る中、活動は難航した。 一方、道路が寸断された宮城県栗原市の耕英地区に残っていた約50人が16日夜までに救出された。市によると、移動を拒んでいる1世帯3人を除き、孤立集落の住民は全員避難した。 市は、裏山に亀裂が見つかった栗駒地区の3世帯7人に災害対策基本法に基づき避難を指示した。 仙台管区気象台は同日、被災地付近に従来の予想より早い20日にまとまった雨が降る見通しを県の会議で示した。 総務省消防庁のまとめでは、地震による死者は10人、重軽傷者は266人。気象庁の観測で震度1以上の余震は330回を超え、16日午後11時14分には栗原市などで震度4を記録した。 宮城県警によると、栗原市の旅館「駒の湯温泉」で16日午前に遺体で見つかった男性は、旅館経営者の長男菅原孝夫さん(58)と確認された。死因は窒息死だった。 

見出し一覧に戻る

2.「牛にエサを…」被災者が一時帰宅、避難生活長期化に不安(読売新聞),読売新聞
RV=79.1 2008/06/17 00:28
キーワード:集落,旅館,イワナ,見つかる,耕,市

 岩手・宮城内陸地震で、土砂崩れのため孤立した集落から避難していた被災住民の一部は16日、一時帰宅して家の片づけなどをした。 再度の土砂崩れの危険性は消えていないうえ、孤立集落の水道や電気は使えないままで、避難生活はなお長期化する可能性がある。「次はいつ帰って来られるのか」。住民の不安は大きい。 土砂崩れで死者を出すなど、甚大な被害が出ている宮城県栗原市の花山地区北部では、住民のほぼ全員が避難所や親類宅などに避難している。この日は避難所にいる108人のうち約40人が一時帰宅した。 16日朝、後藤ひで子さん(53)は約15キロ離れた避難先の「花山コミュニティーセンター」から、同市の送迎車などで自宅にたどり着いた。牛舎にいた5頭の和牛が一斉に鳴きだした。 「連れて行けなくてごめんな」。後藤さんはそう言って牛をなでた。いつまた、一時帰宅できるか分からない。牛を針金で囲った土地に放し、数日分の水や干し草を置いて、夕方には同センターに戻った。夫の富男さん(61)は「3頭の成牛はおなかに子供がいる。大丈夫かな」と不安そうに話した。 築50年の木造平屋建て自宅は、地震で基礎部分がずれ、隣接する斜面が崩壊する恐れもあるという。 やはり一時帰宅した主婦、大山かずみさん(56)の気がかりは、自宅に残してきた雄のヨークシャーテリア犬「りく」(2歳)。帰宅した大山さんを見つけると、しがみついて離れなかった。水とドッグフードは置いてきたが、「りくと家族で元通りに生活できるよう、早く復旧活動を進めてほしい」と話した。 岩手県一関市でも16日、避難所などで生活を送る17世帯の53人について、一時帰宅を近く認めることを決めた。「繁殖用の黒毛和牛の親子2頭にエサを与えないと死んでしまう」「田んぼの様子を見に行きたい」などの要望が相次いだためという。新たな避難地区も 新たに避難した地区もある。約50人が孤立状態だった栗原市耕英地区では、16日午後、市職員が「強い余震が起きる可能性が高い」と説明し、避難するよう強く求めた。 同地区では、旅館「駒の湯温泉」で4人の犠牲者が出た。温泉旅館「くりこま荘」経営者の菅原次男さん(67)は「(生き埋めになった)全員が見つかるまで離れられない。みんな同じ気持ち」と話し、イワナ養殖をしている数又貞男さん(57)も「旅館の人たちとは家族みたいな付き合いだっただけにつらい」と苦渋の表情だったが、説得の結果、大半の人が夕方までにヘリで被災地を離れた。 ただ、イチゴをハウス栽培する千葉孝喜さん(60)ら家族3人は被災地に残った。「これから収穫の大切な時期。毎日、世話をしないといけないので仕方がない」と、やるせない表情を浮かべた。

見出し一覧に戻る

1.栗原市山間部に置き去り車、2台の運転者と連絡とれず(読売新聞),読売新聞
RV=101.4 2008/06/17 03:13
キーワード:捜索,旅館,遺体,損壊,沢,孝,新た,孝夫,農業,地滑り

 岩手・宮城内陸地震の発生から3日目の16日、宮城県栗原市内の山間部に車約20台が残されていることが宮城県警の調べでわかった。 うち4台の運転手や同乗者の計6人については安否不明者として捜索が続いている。 このほか地割れした道路に挟まれた車など2台の運転者について、連絡がとれておらず、県警は新たな安否不明者がいないかどうか確認を急いでいる。 また、同市の旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場から遺体で発見された男性は、旅館経営者の菅原孝さん(86)の長男、孝夫さん(58)と確認された。死因は窒息死。 一方、農林水産省は同日、農林水産関係の被害が、岩手、宮城、山形、秋田の4県で計364か所に上ったと発表した。大規模な地滑りが起きた荒砥沢ダム(宮城県栗原市)など農業用ダムへの土砂流入が6か所、用水路やため池などの損壊が157か所、林道など林野関係の被害が177か所、養魚施設の被害が5か所などとなっている。 栗原市は16日夕、同市沼倉放森の3世帯7人に対し、付近の山が崩落する恐れがあるとして、初めての避難指示を出した。

見出し一覧に戻る

1.県内の公立学校 震度6強発生したら 県調査 12市町39棟倒壊の恐れ 耐震化率最低水準(西日本新聞),西日本新聞
RV=81.6 2008/06/17 07:07
キーワード:断層,住宅,耐震,建物,構造,市町,進める,朝刊,学校

 県内で震度6強の地震が発生した場合、倒壊する恐れのある公立学校の校舎や体育館が12市町計39棟に上ることが県の調査で分かった。4月時点の耐震化率は小中学校が39%で全国最低レベルで、高校も54.9%にとどまっている。岩手・宮城内陸地震を受け、地震対策が進まない県内の現状に不安が広がっている。 県教委によると、小中学校の2589棟で耐震診断が必要とされるのは1768棟。このうち診断を実施したのは447棟にとどまっている。また、地震で倒壊の恐れがあるとされる構造耐震指標0・3未満の建物が長崎、佐世保、島原、大村、五島、西海、長与、川棚、佐々、新上五島の10市町計28棟に上ることが分かった。 耐震性がないか、または不明の建物も全体の61%に当たる1583棟に及んだ。 市町別に耐震化率をみると、最低は壱岐市の21.6%。同市内では、国の耐震基準が改正された1981年以前に建てられた施設が多く「耐震補強を急ぎたいが、島内には診断できる業者が不足しており、財政的にも厳しい」(同市教委)という。長崎市も32.2%と低く、同市教委施設課は「岩手・宮城の地震に焦りを感じる。少しでも早く耐震化を進めなければならない」という。 県立学校677棟のうち耐震診断が必要なのは398棟で、このうち214棟は調査済み。倒壊の恐れがあるのは長崎、佐世保、諫早、雲仙の4市計11棟だった。全体の4割近い259棟は耐震性がないか、または不明という。 県によると、県内で最大の被害が見込まれるのは島原半島南部の断層が関与した場合。マグニチュード(M)7.7規模の地震が起きると、長崎市や諫早市の一部では震度7の大きな揺れが起き、木造建物倒壊や土砂崩れなどで計2268人の死者が予測されるという。県は2016年度までに木造建物の耐震化や住宅密集地の道路整備を進め、死者数の半減を目指す「防災アクションプラン」を策定している。 県教委教育環境整備課は「岩手・宮城のような大地震は長崎でも起こり得ることで、耐震化を急ぐ必要性を痛切に感じる。あらゆる手を尽くして不安を取り除けるように努めたい」と話している。=2008/06/17付西日本新聞朝刊=

見出し一覧に戻る

2.大地震発生なら21集落孤立 兵庫県が地元と対策検討へ 岩手・宮城内陸地震受け(産経新聞),産経新聞
RV=67.7 2008/06/17 07:51
キーワード:断層,集落,支援,耐震

 兵庫県中西部を東西に貫く山崎断層帯を中心とする大規模な地震が発生した場合、県内21集落が孤立するとの被害想定があることから、県は16日、孤立集落の避難対策を地元自治体と早急に検討することを明らかにした。岩手・宮城内陸地震で、山間部の崩落や幹線道路の崩壊などで孤立集落が生まれていることを踏まえ、井戸敏三知事が同日の会見で表明した。 先月14日に中央防災会議の専門調査会が公表した被害想定では、山崎断層帯主部による地震が発生した場合、市川町や佐用町などの21集落、約1070戸が孤立する可能性が高いとした。救援ヘリの駐機場所があるのは7集落にすぎず、耐震性が十分な避難施設がある集落も少ないという。 井戸知事は岩手・宮城内陸地震について、「予想されなかった地域であり、山腹崩壊の画像を見て驚いている」と感想を述べたうえで、「ほとんどの集落で計画的な対応マニュアルができていない。早急に作る必要がある」と話した。 岩手・宮城内陸地震で、県は16日、被害の大きかった両県にそれぞれ50万円の見舞金を贈ることを決めた。死者・行方不明者と重軽傷者から算段する県の見舞金規定に基づけば岩手が0円、宮城が30万円となるが、被害の大きさなどから、特例で知事が認めた。 一方、支援要請などは16日時点で両県から来ておらず、すでに現地入りしている「人と防災未来センター」(神戸市中央区)の研究員や職員からの報告をふまえて支援策を検討する。

見出し一覧に戻る

3.【岩手・宮城内陸地震】道路復旧めど立たず 「観光シーズンは?」 (産経新聞),産経新聞
RV=30.2 2008/06/17 07:51
キーワード:営業,地滑り

 地震による地滑り、土砂崩れで交通が寸断された国道398号、同342号は、国内有数の景勝地「栗駒国定公園」を横断する人気のドライブコース。沿線には栗駒山や数々の秘湯、大小の沢が並び、夏には多くの観光客でにぎわう。しかし、道路復旧のめどは「まったく立たない状況」(宮城県道路課)といい、通行止めが長引けば観光面にも悪影響を及ぼしそうだ。(石川裕司、渡部一実) ■国道398号■ 宮城県によると、16日午後5時現在、栗原市花山本沢−秋田県境の約25キロ区間が通行止め。県が把握しただけでも、区間内の最低3カ所で大規模なのり面崩落が確認された。 「これからせっかくの夏山シーズンなのに…。地震のおかげで大打撃」。こう嘆くのは、沿線の道の駅「路田里(ロータリー)はなやま」の女性職員。道の駅は15日から通常営業を再開したが、一般客はほとんど訪れないという。女性職員は「普通は1日500人のお客さんが来るけど、今はやじ馬が土砂崩れを撮影しに来るだけ」と声を落とした。 物理的な被害が少なかった秋田県側にも、影響は出ている。湯沢市の温泉施設「森のバス」は建物、源泉とも被害はなかったが、地震直後から予約客のキャンセルが相次いだ。 従業員の脇谷信司さん(46)によると、地震後、岩手、宮城方面の予約客ら約20人が断りの電話を入れてきたという。「道がないから仕方ないですが、昨年9月のオープン以来、初めて迎えるかき入れ時だった。本当に残念」と話す。 ■国道342号 岩手、秋田県境の「須川高原温泉」(岩手県一関市厳美町)。秘湯として知られ、栗駒山の登山者の拠点基地となるこの温泉も、地震による“打撃”を受けた。 土砂崩れで温泉に通じる国道342号などが、全面通行止め。地震発生時に滞在していた宿泊客、従業員ら約90人は秋田県側から無事下山できたものの、営業継続は断念した。現地に入れないため、宿の被害状況すら確認できない状態という。 従業員らは現在、一関市中心部に設けた営業所で、常連客からの問い合わせの電話に対応するなど、細々と営業中。フロント係の千葉広美さん(27)は「地震で室内の大浴場にひびが入ったほかは、建物が壊れるなどの大きな被害はなかった」と説明する。 ただ、営業再開の時期については「まったくメドが立たないです。道路の復旧には時間がかかるでしょうから。たとえ秋田側の道路が通っても、岩手側から行けないなら、結局営業はできないですし…」。そういって深いため息をついた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 地滑り最大規模 専門家調査 長さ1・2キロ、厚さ50メートル(産経新聞),産経新聞
RV=56.8 2008/06/17 08:02
キーワード:捜索,旅館,遺体,地滑り

 ■新たに1遺体発見 大規模な地滑り、土石流など土砂災害が多発した岩手・宮城内陸地震。中でも宮城県栗原市の荒砥沢(あらとざわ)ダム上流側で起きた地滑りは「国内最大規模」で、崩落した土砂量が東京ドーム40杯分以上の5000万〜6000万立方メートルと推定されることが、日本地すべり学会などの専門家による合同現地調査で明らかになった。被災地では16日、行方不明者の捜索が続き、同市の旅館「駒の湯温泉」倒壊現場で新たに1遺体が見つかった。地震の犠牲者は計10人、行方不明者は12人になった。 土木学会や日本地すべり学会などの合同調査団は15日、現地に入った。団長を務めた風間基樹・東北大教授(土木工学)は「地滑り自体は内陸地震では一般的に多発するが、特徴的なのは荒砥沢ダムの地滑りの規模」と指摘する。 地すべり学会国際部長の宮城豊彦・東北学院大教授(環境地形学)によると、地滑りの範囲は長さ1200メートル、幅800メートル、厚さ50メートルに及ぶとみられる。動いた土砂の量は、この数十年で最大規模とされる長野県西部地震(昭和59年)の「御岳大崩壊」の約3600万立方メートルを上回ると推計した。 地滑りで露出したがけの断面では、軽石でできた軟らかい地層が目視されたという。大規模な地滑りの発生プロセスについて、宮城教授は「推測の段階で、今後の詳しい調査が不可欠」としたうえで「地震による強い振動で、地下水の水圧が急激に上昇した結果、水分を多く含んだ軟らかい地層が『滑り台』の役を果たしドミノ式に崩落していった」との見方を示した。 風間教授は「現場は地滑りを繰り返してきた場所。滑り残った場所もあり、雨や余震による新たな大規模地滑りに注意が必要だ」としている。

見出し一覧に戻る

1.不明12人の捜索続行=発生4日目−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=58.7 2008/06/17 09:30
キーワード:捜索,旅館,発見,生き埋め,駒の,生存,経過,従業,安藤,埋もれる

 岩手・宮城内陸地震で、警察、消防、自衛隊は17日、行方不明になっている12人の捜索を宮城県栗原市を中心に続けた。 土砂に埋もれた旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場では、安藤みい子さん(75)ら従業員3人の行方が分からない。同日朝、生き埋め状態での生存可能性が著しく低下するとされる発生後72時間を経過。早期発見に全力を挙げる。

見出し一覧に戻る

1.12人が依然不明 大量の土砂捜索阻む 死者10人(河北新報),河北新報
RV=63.3 2008/06/17 11:44
キーワード:住宅,捜索,旅館,遺体

 岩手・宮城内陸地震は16日、栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」で行方不明になっていた男性1人の遺体が収容され、東北各県・県警のまとめによる死者は10人となった。自衛隊と警察、消防が捜索活動を続けたが、依然として12人の行方が分かっていない。負傷者も265人に増え、被害は拡大している。 宮城県警の調べで、遺体は旅館経営者の長男菅原孝夫さん(58)=栗原市=と確認された。死因は窒息死。旅館で行方不明となった残る3人は見つからなかった。 土砂崩れなど2次災害の恐れがあるとして、15日に救助作業を中断した栗原市花山の国道398号工事現場では、遠隔操作の重機を使って捜索を再開したが、不明の男性は発見できなかった。 仙台市青葉区のアパートで地震発生の14日、崩れた本の下敷きになって死亡していたことが分かった男性(37)については、県警が地震による災害死の可能性もあるとみて死因を調べている。 震源周辺の栗原、一関両市などではダムや河川に土砂が流入。河川の計14カ所で確認された「土砂ダム」の一部で水位が上昇し、周辺住民らに注意を呼び掛けている。 住宅の損壊は宮城、岩手両県で全壊4棟、半壊6棟、一部損壊180棟の計190棟に上った。 ライフラインの復旧作業は進んだが、引き続き両県合わせて271戸で停電、1334戸で断水が続いている。<亡くなられた方々/10人> 千葉友三さん(60)=一関市=▽千葉正彦さん(48)=岩手県滝沢村=▽門脇義富さん(53)=山形県鮭川村=▽五十嵐正巳さん(54)=同=▽石井道隆さん(55)=いわき市=▽樋野政行さん(59)=大崎市=▽菅原チカ子さん(80)=栗原市=▽菅原孝夫さん(58)=同=▽麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=▽岸由一郎さん(35)=東京都北区=<行方不明の方々/12人> 安藤みい子さん(75)=栗原市=▽佐藤幸雄さん(62)=同=▽高橋恵子さん(55)=同=▽菅原孝治さん(50)=同=▽五十嵐みつるさん(32)=山形県金山町=▽鹿野隆さん(54)=宮城県七ケ浜町=▽池端桂一さん(44)=同=▽佐々木樹一さん(55)=大崎市=▽高橋伸好さん(56)=山形県金山町=▽高橋美也子さん(50)=同=▽森正弘さん(61)=仙台市泉区=▽森洋子さん(58)=同=(16日現在)

見出し一覧に戻る

2.給水車と一緒に学校スタート 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=51.6 2008/06/17 11:53
キーワード:児童,給水,学校

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県の栗原市立文字小学校(武田邦俊校長)は17日、地震発生後、初めて授業を再開。この地区では依然として断水が続いており、給水車の助けを受けての再スタートとなった。児童らは「大丈夫だった?」「けがはしなかった」と声を掛け合いながら、元気に登校してきた。岩手県奥州市の衣川地区でも785世帯で断水が続いており、不便な生活が続く中、被災者は復興へ向け歩み出している。【写真で見る】 給水活動する自衛隊員らに話しかける子供たち 文字小の校舎は築30年で、地震によって床がひび割れたり、ロッカーの荷物が散乱したりする被害はあったが、市の検査で余震には耐えられると診断された。授業再開にあたり、同小のある文字地区は断水状態のため、自衛隊の給水トレーラーが3台が出動、また校舎裏には10基の仮設トイレも設置された。 授業前には、学校職員らが手洗い用や保健室での使用のため、給水トレーラーの水をタンクに入れ児童の登校に備えた。 この日、全校児童50人は1人も欠けることなく、全員が登校。武田校長は朝の集会で「みんなの元気な顔を見て、安心しました。自衛隊の給水車に来てもらって学校を再開することができました。応援してくれた人に感謝しながら勉強してほしい」とあいさつした。 同小では地震の前日に避難訓練を実施していた。6年生の菅原一真君(11)は、「本棚から本が落ちてきたけど、訓練通りにすぐに机にしたに隠れたから大丈夫だった」。日ごろの訓練の成果もあり、同小の児童にけが人は1人も出なかったという。「6年生は7人しかいないから、みんなまた集まれてホッとした」と一真君は笑顔をみせた。 また、子供たちは休み時間にグラウンドを走り回ったあと、給水トレーラーの水をおいしそうに飲んでいた。6年生の三浦俊君(12)は「断水すると本当に不便。給水車はありがたい。学校も始められたし、みんなと会えて楽しい」と話していた。 同小は自前で給食を作っていたため、給水が復旧するまでは授業は午前中で打ち切りになるという。 一方、同じく断水が続く奥州市衣川地区では4カ所に給水所を設置している。市では同日、このうち770世帯につながっている水道管に水を通し、漏水個所を確認する予定だが、復旧のめどは立たず、被災者の日常生活復帰へは道のりは遠い。 「飼っている牛の飲み水も必要だ」という獣医の岩清水忠夫さん(74)は1日2回、近くの山村開発センター前の給水所まで足を運ぶ。「震災後、ずっと風呂に入っていない。タオルで体をふいてしのいでいる。いつ回復するんだか…」と困り顔だ。トイレは近くの小川から水をくんで、タンクにため込んでいるという。 無職女性(74)は、「風呂に入れないと衛生面が不安」と、家族に車を出してもらい、毎日、市外の温泉に通っている。「お金がかかるから長くなると困る。料理か家事をするにも、水を使わないように気を使わないといけない」。無職男性(74)は「水はジュースなどでも代用できるが、トイレが面倒」。自家用の水道タンクに川から水をくんでため込んでいるが、「一度なくなったことに気づかないままトイレに入ってしまって…。早く復旧してくれないと、面倒で仕方がない」とこぼした。

見出し一覧に戻る

3.発生から4日目、3校除き学校の授業再開(読売新聞),読売新聞
RV=50.8 2008/06/17 11:54
キーワード:児童,捜索,学校

 岩手・宮城内陸地震の発生から4日目の17日、宮城県栗原市と岩手県奥州、一関両市内で、休校になっていた小中高校や幼稚園のうち、被害の大きかった地域の3校と幼稚園2か所を除き、授業が再開された。 栗原市内では16日、計67校が休校となった。同市などでは、被災建物の倒壊の可能性、外壁や窓ガラスが落下する恐れの有無などから、建物の危険性を判定する応急危険度判定を実施。児童・生徒らを校舎に入れても問題はないと判断し、再開を決めた。ただ、震源地に近い花山地区などの花山中、花山小、栗駒小耕英分校、花山幼稚園では、児童ら住民が避難していることや断水のため休校とした。 建物の判定では、19棟の教育施設が、「要注意」か「危険」と判定され、体育館など校舎以外の学校関連施設8か所が「危険」とされた。また、岩手県では、断水復旧作業が間に合わず、奥州市の衣里幼稚園が休園したほかは、奥州、一関両市の小中学校5校が授業を再開した。 安否不明の12人は、依然見つかっておらず、17日早朝から、警察や消防、自衛隊の救助隊による捜索が再開された。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 校庭に元気な児童たちの声…授業再開(毎日新聞),毎日新聞
RV=34.8 2008/06/17 12:32
キーワード:児童,学校

 岩手・宮城内陸地震で被害が集中し、臨時休校となっていたほとんどの学校で17日朝、授業が再開された。【関連記事特集】岩手・宮城内陸地震 宮城県栗原市の市立栗駒小(早坂敏校長、児童数60人)では、13日の金曜日以来、4日ぶりに児童たちが元気いっぱい校庭を走り回った。 学校によると、被害は教室のテレビ5台が倒れた程度で校舎の損壊はなく、けがをした児童もいないという。ただ、余震の不安などから落ち着かない児童もおり、1時間目の学級活動で、担当教諭が家族や地震の時の様子などを児童に聞いた。 5年の菅原大成君(10)は、6年の姉杏奈さん(12)らと登校。「地震が来るとブルッとくるけど、みんなの顔を見て元気が出てきた」。1年の小岩雅(みやび)ちゃん(6)は「休み時間に鬼ごっこするの」と元気に笑った。 住民38人が避難所として利用している岩手県一関市立本寺小(小澤清治校長)では、全校児童46人がそろった。うち7人は学校内に避難している被災者。校舎の玄関口では「無事だった?」と男子児童が抱き合って喜ぶ姿も見られた。 2階の図書室で開かれた全校朝礼で小澤校長は「みんなの顔を見ることができて涙が出てくるほどうれしい」と話した。【坂本太郎、細田元彰】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 早朝から捜索活動が再開 宮城・栗原(毎日新聞),毎日新聞
RV=30.9 2008/06/17 12:07
キーワード:捜索,旅館

 岩手・宮城内陸地震の行方不明者が集中する宮城県栗原市などでは17日も早朝から捜索活動が再開された。14日午前8時43分の発生から3日。生き埋め状態での「生存の限界」とされる72時間が経過した。懸命の救助活動が続くものの、大量の土砂や寸断されたままの道路など悪条件が重なり、捜索活動は難航している。【関連記事特集】岩手・宮城内陸地震 一方、栗原市では17日朝、被害の大きかった一部地域を除く21幼稚園、29小学校、10中学校で、岩手県一関市でも、2校で授業が再開された。 72時間が経過したこともあり、警視庁や各県警からの応援部隊約250人のうち165人が17日午前撤収、残る部隊が自衛隊、消防とともに捜索を続けている。 栗原市栗駒の耕英地区「駒の湯温泉」では、旅館従業員3人が、依然として行方不明。自衛隊と消防、県警の約400人が捜索にあたり、土砂に長さ約3メートルの竹の棒を刺して人がいないかを確認。小型のブルドーザーで土砂を取り除いた。 土砂崩れで作業員3人が生き埋めになり2人が死亡、1人が行方不明になっている同市花山熊倉地区の国道398号では、現地で野営した消防団と自衛隊員76人が捜索活動を再開。残る1人の手がかりを求めた。 余震も続いている。16日深夜に岩手県奥州市や宮城県栗原市で震度4を観測するなど気象庁によると、17日午前10時現在ですでに350回を超えた。【立上修、林哲平、飼手勇介】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:各地に被害拡大 公共施設損傷、のり面崩落… /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=65.8 2008/06/17 13:01
キーワード:集落,給水,学校,捜索

 県南地方を中心に大きな揺れとなった岩手・宮城内陸地震から3日目の16日、学校など公共施設の損傷や農地損壊、林道ののり面崩落などの被害が各地に広がっていることが県のまとめでわかった。栗駒山ろくでは、温泉の源泉がストップする影響も。特に余震が続く湯沢雄勝地域の住民は、落ち着かない日々を過ごしている。 県や自治体のまとめによると、重軽傷者は19人になった。転倒したり、屋外に逃げ出そうとして背中を傷めるなどで、倒れた墓石を直そうとして手首をねんざした人もいた。 東成瀬村では16日、被害状況の調査のため給食センターを休止。同村の小中学校2校は弁当持参になった。また同日、横手市立山内小と湯沢市の湯沢高校稲川分校は休校。17日は通常通りの授業となる。 農作物被害は、判明しただけで5625万円。横手市や東成瀬村ではシイタケの生育箱(約4万3000個)が落下し、被害額を調査している。3市村で林道ののり面の崩落など30カ所が確認された。 また湯沢市や東成瀬村では簡易水道の水が濁り、計951世帯に影響が出た。東成瀬村では全世帯の7割にも及び給水車で対応。湯沢市では各地区にタンクを設置する。 道路は全面通行止めが国道3、県道5、市町村道4の計12路線。このほか県道2路線で片側通行止めになっている。【馬場直子】 ◇鈴木・湯沢市長、震源近くを視察 震度5強を記録し地震被害が大きかった湯沢市の鈴木俊夫市長は16日、震源に近い皆瀬地区などを視察した。 鈴木市長らは国道398号を経由し、液状化現象で水田約1・5ヘクタールが損壊した皆瀬地区の若畑集落▽家屋や墓地が壊れた同・皿小屋集落▽のり面が崩落した高松地区の木地山・黒滝一帯▽民宿が被災した皆瀬地区の小安峡温泉などを視察した。 このうち皆瀬地区では、2カ所ある源泉(98度)の一つが止まってしまった大湯温泉阿部旅館を視察。経営者の阿部司さん(53)は「100年以上使っている源泉が15日夜、突然ストップした。宿泊のキャンセルが相次ぎ、予約も入らない」とあきらめ顔で話した。 鈴木市長は「(被害を)目の当たりにして、揺れの大きさを実感した。住民の安全管理が一番で、国・県に早急な対応を求めていく」と話した。【佐藤正伸】 ◇山菜採り山形の夫婦、依然不明−−湯沢、横手署 14日未明に栗駒山方面に出かけたまま行方がわからなくなっている山形県金山町上台の農業、高橋伸好さん(56)、美也子さん(50)夫婦について、湯沢署と横手署は16日、25人態勢で捜索。県警ヘリも出動したが、手がかりはつかめなかった。 湯沢署によると、高橋さん夫婦は家族に「栗駒山に山菜採りに行く」と言って出かけた。地震で通行止めになっている主な道路を調べたが2人が乗っていたという軽トラックは見つからず、山菜採りに入った地点も不明。 国道398号や、東成瀬村など栗駒山付近を走る国道342号とその周辺に加え、山形県境から栗駒方面に向かう国道、県道に捜索範囲を広げたが、発見できなかった。【岡田悟】6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:大崎市立上野目小、普通校舎の被害深刻 別棟で授業再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.5 2008/06/17 13:01
キーワード:児童,耐震

 大崎市岩出山の市立上野目小学校(児童64人)は普通教室校舎の地震被害が深刻で16日、臨時休校にした。同市教委は同日、同校舎の使用は危険と判断し当分の間封鎖した。授業は、被害があまりなかった別棟校舎の特別教室を普通教室に振り替え17日再開する。 普通教室校舎は鉄筋2階建て。1〜6年生各クラスの大部分があるが、1辺40センチの何本ものコンクリート柱に亀裂が入って鉄筋が見えたり、階段が一部壊れコンクリート片が散乱。亀裂は鉄筋建築で著しい強度劣化を伴う「せん断破壊」と呼ばれる現象とみられる。 同校舎は63年完成で築後45年。06年度に同市が行った耐震診断では、構造耐震指標(Is値)が1・0で「危険性が低い」に該当。耐震化工事の対象にならなかった。同教委は修復か建て替えか方針決定を急ぐ。同市内の他の小中校や幼稚園施設の被害は軽微という。 県教委によると、Is値は阪神大震災直後の95年10月に制定された耐震改修促進法に基づく指標で「倒壊または崩壊の危険性」を示す。0・6以上が「危険性が低い」に該当する。建物の強度や老朽化の程度に基づき判断するため、地盤の固さなど地形の特徴によって0・6以上でも被害が大きくなる場合もあるという。文部科学省施設助成課は「0・6以上でも倒壊や崩壊した例はある」と説明している。【小原博人、伊藤絵理子】6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:土砂災害危険個所、75%で対策遅れ /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.5 2008/06/17 13:01
キーワード:集落,断層

 ◇集落孤立「人ごとではない」 14日起きた岩手・宮城内陸地震では、地滑りやがけ崩れなど土砂災害による被害が相次ぎ、集落が孤立して救助が難航した。県土の約7割を森林が占める県内では、土砂災害の危険性が高い「要対策個所」の75%で防災対策が進んでおらず、中山間地の安全確保に課題を抱えている。 県砂防課によると、大雨や地震など自然災害時に土砂災害の恐れがあり、近くに民家が5戸以上ある「要対策個所」は3009カ所に上るが、このうち砂防・治水工事の実施は、財政難の影響で758カ所どまりという。 日大工学部の梅村順専任講師(地盤工学)は、県内に複数の活断層が走り「今回の地震と同規模の地震が起きても不思議ではない」と指摘。「中通りから会津地方にかけ火山灰の層が続き、局部的に崩れやすく、地滑りが起きやすい場所もある」と分析する。 県内では西郷村で98年8月、5人が死亡する土砂崩れがあり、07年2月にも金山町で、民家2棟が全壊する土砂崩れが発生した。同町総務課の五ノ井智徳主査は「奥会津は只見川沿いに集落が点在し、主要道路がふさがればすぐに孤立する」と話す。町の地域防災計画には、集落が孤立した時の対応を盛り込んでいないという。 昭和村で民宿「松屋」を経営する派染睦夫さん(60)は「ここは山に囲まれた30戸ほどの集落で、土砂崩れで周囲をふさがれたらと思うと今回の地震は、人ごとに思えない」と話す。県災害対策課は「隣県などと災害協定を結んでおり、緊急時は防災ヘリで救助にあたる。孤立集落を想定した防災訓練も今後実施したい」と話した。 また、今回いわき市で釣り人の男性が土砂崩れに遭い死亡したことから、県は近く、海岸部の崩落の危険性が高い場所を緊急調査する方針。【西嶋正法】6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.被災地の学校、授業再開 栗原 児童ら水筒持参(河北新報),河北新報
RV=69.9 2008/06/17 14:34
キーワード:児童,学校,授業,捜索,耕

 岩手・宮城内陸地震は17日、発生から4日目を迎え、12人が行方不明になっている被災地では、陸上自衛隊と警察、消防が早朝から捜索活動に全力を挙げた。最も深刻な被害を受けた栗原市では、小中学校や高校が一部を除き授業を再開。地震発生後初めて児童生徒が校門をくぐり、疲弊しきった被災住民に明るい話題を届けた。 栗原市栗駒の栗駒小(児童60人)では、午前7時ごろから児童が送迎バスや親の車、徒歩などで次々と登校し、校庭を駆け回ったり、クラスメートと会話したりした。「家の中がめちゃくちゃになってお父さんたちが片付けた」「トイレが壊れた」などと自宅の状況について語り合う姿もみられた。 水道水はまだ飲めないため、水筒持参での登校。地震では大半の教室でテレビが倒れたり、体育館の天井が破損したりする被害があった。体育館は使用できないが、教室はすっかり片付けが終わり、授業は平常通り行われた。 5年生の小野寺伸君(10)は「友達と無事に会えたことが一番うれしい。みんなのことが心配だった」と笑顔を見せた。 地震でけがをした児童はいないが、鈴木国彦教頭は「子どもたちがいつも以上に元気に振る舞っているように見える。地震の(心理的な)影響もあるのだろう」と気遣った。 栗原市教委によると、17日に授業を再開したのは、断水が続く花山地区と住民が避難した栗駒小耕英分校を除く幼稚園21園、小学校28校、中学校9校。市内の高校2校と金成養護学校でも授業が始まった。花山地区の幼稚園、小学校、中学校は18日にも授業を再開する。

見出し一覧に戻る

2.余震警戒 食堂など慎重に捜索 駒の湯温泉(河北新報),河北新報
RV=66.5 2008/06/17 14:34
キーワード:泥,捜索,旅館,世帯,進む,気象台

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になった12人の捜索は17日早朝、再開され、救助隊員は2400人態勢で、断続的に発生する余震に警戒しながら懸命に作業に当たった。 土砂に埋まった栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」での捜索は午前6時に始まった。行方不明の従業員3人がいたとみられる1階食堂、離れの客室を重点的に探した。 建物の1階部分は、水が流れ込み、泥に埋まっている状態で、ポンプや人海戦術で水をくみ出した。がれきの撤去も建物の強度を確かめながら、慎重に作業を進めており、作業は難航している。 行方不明者がいると見られる8カ所のうち、国道398号花山湯浜温泉付近の土砂崩れ現場は、捜索を見合わせている。16日夜に発生した震度4の余震の影響で、斜面崩落の危険性が大きいためで、捜索方法の検討を急いでいる。 仙台管区気象台によると、湿った東よりの風が宮城県北部に入るため、栗原市や大崎市で夕方から弱い雨が降る見込み。気象台は天候の変化と、土砂災害に注意を呼び掛けている。 栗原市内ではライフラインの復旧が進むが、17日正午現在、栗駒、花山両地区の416世帯が断水、213世帯で停電している。

見出し一覧に戻る

3.新潟地震:発生から44年で被災体験講演会 会場では募金も /新潟(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.3 2008/06/17 15:00
キーワード:住宅,朝刊,英,6月,説明,中央,国道

 26人が亡くなった新潟地震(マグニチュード7・5)から44年を迎えた16日、当時を振り返り防災意識を高めてもらおうと、被災体験の講演や記録映画を上映するイベントが新潟市内で行われた。岩手・宮城内陸地震への募金も行われ、44年前に被災した市民らが「人ごとと思えない」と協力した。 市民団体「万代橋ファン倶楽部」と新潟市の主催。倒壊した住宅や炎上する石油コンビナートなど、被災状況を記録した映画を上映した後、新潟国道事務所新潟維持出張所の大矢真二所長が、道路や橋の被害をデータをもとに講演。信濃川にかかる昭和大橋が落橋する一方で、万代橋はあまり被害を受けなかったことなどを説明した。 参加した同市中央区の無職、小池智美さん(75)は当時、住んでいた社宅が傾き、避難生活を送った。「当時の怖かった思いがよみがえった。水が不足して、生後10カ月の長女のオムツを洗うのが大変だった」と振り返った。【岡田英】6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震 「72時間」経過 続く捜索(産経新聞),産経新聞
RV=70.7 2008/06/17 15:48
キーワード:捜索,遺体,旅館,水位,せき止める,建物,上昇,見つかる

 ■土砂ダム水位上昇、決壊恐れも 岩手・宮城内陸地震で、12人が行方不明となっている被災地では、17日朝、生存率が急激に低下するとされる被災後72時間が経過、捜索現場では、泥水がわき出るなど困難な状況が続く中、警察や消防、自衛隊などが2000人以上の態勢で不明者発見に全力を挙げている。 宮城県の栗原市災害対策本部によると、宿泊客ら4人が遺体で見つかり佐藤幸雄さん(62)ら従業員3人が不明となっている栗原市の旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場には約450人を投入、スコップなどで泥水の排出や建物内のがれきの撤去に追われた。 栗原市花山の白糸の滝周辺では、釣り人の同県七ケ浜町の池端桂一さん(44)ら4人が行方不明。国道398号から入っていく道が寸断されているためヘリで上空から目視で確認している。栗原市の菅原孝治さん(50)が不明になった行者滝には救助犬を投入した。 一方、被災地周辺では崩落した土砂が河川に流入してせき止める「土砂ダム」が11カ所あり、一部の河川で水位の上昇が始まった。被災地に19日からまとまった雨が降る可能性があり、決壊の恐れが出てくれば救出作業にも影響を与えるとみられる。

見出し一覧に戻る

2.消防訓練:地震想定し、本番さながらに−−パルコ松本店 /長野(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.3 2008/06/17 15:01
キーワード:移動,確保,朝刊,想定,6月,中央

 松本市中央の「パルコ松本店」(北村良一店長)で16日、地震を想定した消防訓練があった。中国・四川大地震や岩手・宮城内陸地震の発生後とあって、参加した従業員ら約280人は本番さながらに真剣な表情で取り組んでいた。 訓練は緊急地震速報後に、震度5弱の地震が発生し3階の店舗から出火したと想定。従業員らが安全を確保した上で、参加者を屋外へと誘導、店舗の初期消火もした。 その後、参加者は同市中央の花時計公園に移動し、丸の内消防署員からAED(自動体外式除細動器)の使い方の講習を受けた。女性店員(26)は「地震が各地で起こり、人ごとではない。冷静に行動できるようにしたい」と話していた。【渡辺諒】6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「土砂ダム」3カ所緊急工事へ 国交省 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=34.0 2008/06/17 16:10
キーワード:川,水位,せき止める,上昇

 岩手・宮城内陸地震で、崩落した土砂が川をせき止めてできた「土砂ダム」11カ所のうち、3カ所が決壊や氾濫(はんらん)の可能性がとくに高いことが17日、国土交通省の調査で分かった。岩手、宮城両県知事の要請を受け、同省は、3カ所の対策を国の直轄事業にすることを決めた。大型の土のうや排水ポンプの設置や河道掘削、護岸工事などを実施する。 対象は、岩手県一関市の磐井川の1カ所と、宮城県栗原市の一迫(いちはさま)川の花山ダム上流の2カ所。3カ所は上流で水位が上昇しており、下流に民家が多いことも考慮した。 水位上昇により、行方不明者の救出作業に影響が出ているほか、道路を寸断している土砂の排除なども難しくなっており、住民の不安が高まっていた。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>「笑顔忘れられない」 地域づくりプランナー・麦屋さん悼む声 石川県各地で 金沢中心に活躍(毎日新聞),毎日新聞
RV=35.0 2008/06/17 17:15
キーワード:観光,麦,仕事,金沢,計画,長崎

 あまりに突然すぎる悲報だった−−。多くの死傷者を出した14日の岩手・宮城内陸地震。金沢市を中心に地域づくりプランナーとして活躍した麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=は、宮城県栗原市の駒の湯温泉で帰らぬ人となった。麦屋さんの突然の死に、知人たちは声を失った。【栗原伸夫】 麦屋さんは財団法人日本交通公社を退社後の04年4月に活動を始め、同市のマーケティングプランナー、出島二郎さん(64)と交流を深めていた。加賀市の山中温泉で温泉地再生に取り組み、長崎県などでも観光アドバイザーとして活躍。分け隔てなく多くの人と付き合い、各地で新しい観光のあり方を模索していた。 出島さんは12日、仕事の打ち合わせで麦屋さんに会った。14日に被災情報を聞き携帯電話に掛けたが、出ることはなかった。2年前には、がんで手術を受けた出島さんの身の回りの世話をしてくれた。「つらい時に支えてくれた。パートナーだった」と振り返る。 麦屋さんは仕事の傍ら、街や人、農村などを写真に撮り続けていた。出島さんと共同で本の出版も計画していたという。出島さんは「寂しくなるのはこれから。仏前に手紙を書こうと思うが、今は精神的につらい」と声を震わせた。 仕事を通じて交流があったという七尾市の女性(59)は、先月10日に会ったのが最後となった。酒席で明るく振る舞う麦屋さんの笑顔が忘れられない。「キャリアウーマンで、観光業に対するしっかりした考えを持っていた。それでいて控えめな人。もっと違う形で、全国の人に知ってもらうべき人だった」と声を詰まらせた。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>衆院災害対策特別委で泉防災担当相が報告(毎日新聞),毎日新聞
RV=22.2 2008/06/17 17:28
キーワード:党,断水,視察,特別

 衆院災害対策特別委員会は17日、岩手・宮城内陸地震の発生を受け、泉信也防災担当相から被害状況や政府対応の報告を受けた。泉担当相は「現在も約3500戸が断水している」などと被害状況について説明した。また、21日に委員12人を被災地視察に派遣することも正式決定した。 一方、参院でも同日、自民、民主両党の特別委筆頭理事が協議。20日に参院災害対策特別委員会を開催し、泉担当相から報告を受けた上で質疑を行うことで合意した。【小山由宇】

見出し一覧に戻る

1.過去最大の地滑り=東京ドーム40杯超−岩手・宮城内陸地震で土木学会など(時事通信),時事通信
RV=66.9 2008/06/17 19:01
キーワード:地滑り,沢,荒砥,教授,火山,開く,長い,土木,手,学会

 岩手・宮城内陸地震で、荒砥沢ダム(宮城県栗原市)上流の大規模な地滑りで動いた土砂の量は少なくとも4000万立方メートル以上に及び、過去最大規模であることが17日、土木学会や日本地震工学会などの合同現地調査で分かった。火山の噴出物が堆積(たいせき)したもろい地層が地震の直撃を受けたためとみられる。20日に東京都内で緊急報告会を開く。合同調査団は15日に現地入り。土砂災害現場の上空からの調査や、周辺の地質調査を行った。 参加した小長井一男東大教授(地震工学)は、この地滑りで「数千万立方メートルの土砂が動いた」と指摘。4000万〜6000万立方メートル程度と推測し、1984年長野県西部地震の約3600万立方メートルに「匹敵するかそれ以上」としている。 岩石のかけらを手に持ったところ、非常に軽くすき間が多かったという。付近は火山からの噴出物が堆積して固まった地質で、「雪解け時期で大量の水を含み、弱くなった所に破壊が集中したのではないか」としている。 日本地すべり学会会長の丸井英明新潟大教授(自然災害科学)によると、崩落個所は長さ1.2キロ、幅800メートル、厚さ50メートル程度で、土砂の量は東京ドーム40杯分以上に相当する。同教授は「非常に大規模。ここ数十年で発生した中では最大であることは間違いない」と話す。

見出し一覧に戻る

1.開拓民の夢の土地が…駒の湯温泉周辺で最後の避難者(産経新聞),産経新聞
RV=67.3 2008/06/17 20:11
キーワード:イワナ,市,耕,養殖,帰宅,農業

 岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで孤立していた宮城県栗原市耕英地区で、避難指示に応じていなかった最後の1家族3人が17日、自衛隊のヘリコプターで避難した。営むイチゴハウスを守るために残留を希望していたが、ハウスの復旧にメドがたたず「断腸の思い」で下山を決意した。耕英地区は旧満州から引き上げた人や県民が切り開いた開拓の地。住民の、土地への愛情は深いという。「昔のような生活を取り戻せるのか」。住民は不安に駆られている。(高久清史、荒船清太) ■写真で見る■岩手・宮城内陸地震 午前8時10分すぎ、自衛隊の臨時ヘリポートとなった野球場に耕英地区へ一時帰宅する住民15人が集まった。手にはバッグや段ボール。農業の男性(76)は「開拓した土地から離れたくない」とつぶやく。 耕英地区は栗駒山の中腹にあり、昭和22年ごろから開拓が始まった。開拓前から存在していたのが地震で土砂崩れの被害にあった温泉施設「駒の湯温泉」。建物周辺はブナ原木で覆われていたが、開拓者たちは温泉に泊まり込み、山林を切り開いてわが家を作った。 これまで開拓1世たちは、2世や3世に「両手では抱ききれない太さの大木をノコギリで切った」「生活が苦しかったから出稼ぎした」と苦労話を語り聞かせてきた。3世のイワナ養殖業、熊谷昭市さん(35)は「ゼロから歴史を作った祖父らを尊敬し、この土地を守り抜きたいと思うようになった」と話す。 駒の湯温泉は開拓の象徴であり、土砂崩れに飲み込まれたことは衝撃だった。地震当日は、男性住民(48)のように「仲間が巻き込まれているのに自分だけが土地を離れるのはイヤだ」と懸命の救出活動を見守る住民もいた。 しかし状況は悪化、16日午後までには市災害対策本部の説得で大半が下山した。それでも最後まで残留を希望した家族がいた。イチゴを栽培する千葉孝喜さん(60)一家だ。 千葉さんは務めていた旧米山町役場を退職し平成16年10月、耕英地区に移住。町職員時代にイチゴ栽培の研究や指導をしており、「家族でイチゴ栽培をするのが夢だった」という。約6500平方メートルの雑草地を整備して温室14棟を作った。妻の亮子さん(62)と、長男の雄喜さん(34)は慣れない農作業を体で覚えてきた。 地震でハウス自体は無事だったが、苗は倒れ、水や肥料を供給するパイプが壊れた。このままでは約1週間ですべての苗が枯れ果てる。「修理のための道具と発電機を手配している。ヘリコプターで下から持ってきてほしい」。千葉さんは対策本部に訴えた。だが16日深夜、対策本部は「人命優先であり、要望はかなえられない。下山してほしい」。千葉さん家族は「これ以上、迷惑をかけられない」と下山を決めた。 この日午後4時すぎ、一時帰宅者と千葉さん一家3人を乗せたヘリコプターが耕英地区の駐車場から飛び立った。乗り込む直前、千葉さんは吹っ切れたような笑顔を見せて言い残した。「これは試練かもしれないけど、必ず戻ってきておいしいイチゴを作るから」

見出し一覧に戻る

2.迫る梅雨、土砂ダムに排水路=3カ所で作業着手、12人依然不明−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=29.6 2008/06/17 20:31
キーワード:捜索,旅館,水位

 岩手・宮城内陸地震の被災地では発生4日目の17日午後から、河川が土砂でせき止められた「土砂ダム」の3カ所で、仮排水路の確保に向けた作業が本格的に始まった。決壊して下流に被害が出る恐れがあるためで、国土交通省東北地方整備局によると、18日にも重機を入れた工事に着手する。ポンプによる排水が始まるまで数日、水位が低下して土砂撤去に向けた作業が始まるまで数週間かかる見通しだ。 行方不明者12人の捜索は、この日も宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場などで続けられたが、発見できなかった。被災地は梅雨入りを控え、19日昼ごろから本格的な雨が降ると予想されており、二次災害防止に向けた厳戒態勢に入る。 

見出し一覧に戻る

1.地震発生から「72時間」経過、捜索長期化の様相(読売新聞),読売新聞
RV=61.5 2008/06/17 21:21
キーワード:泥,遺体,沢,捜索,土石流

 岩手・宮城内陸地震の発生から4日目の17日、12人の安否不明者の捜索が懸命に続けられたが、分厚い土砂が立ちはだかるなど難航し、長期化の様相を見せている。 生き埋め状態となった人の生存率が著しく下がるとされる「72時間」が経過。19日昼からはまとまった雨が降るとの予報が出ており、「時間」との戦いになっている。 土石流の直撃を受けた宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」。4人の遺体が確認され、なお3人の安否が不明で、宮城県警や消防、自衛隊員による捜索は前日より100人以上多い600人体制で行われた。 東京消防庁の幹部によると、土砂の厚さは推定で最大8メートル。遺体が見つかった母屋1階部分を中心に捜索にあたっているが、土砂を除去するたびに地下水や沢水が流入し、長時間の排水作業を強いられている。 泥の海に対し、作業はスコップやつるはしによる人海戦術。一列になった自衛隊員が約4メートルの竹棒を手に、建物の一部などが埋もれていないかを調べながら進めている。 現場指揮班長の宮城県警の遠藤和雄警視は「地盤が軟弱で、建物も傾いているため、強引に掘ると倒壊する恐れがある」と話す。 建物全体が大きく流され、17日には別棟の屋根が母屋から北に約70メートル離れた場所で見つかった。捜索範囲も拡大している。この日の作業は午後6時半に打ち切られ、18日早朝から再開する予定。遠藤警視は「大雨が降ると土石流の発生が予想される。活動も困難になる」と危機感を募らせる。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>五十嵐みつるさん、懸命の救助活動 栗原(毎日新聞),毎日新聞
RV=21.3 2008/06/17 21:05
キーワード:遺体,川

 岩手・宮城内陸地震で発生した土砂崩れに3人が巻き込まれた宮城県栗原市熊倉地区で、五十嵐みつるさん(32)=山形県金山町=の行方が依然として分からないままだ。同僚2人は遺体で発見されたが、付近の川は土砂が堆積(たいせき)し、決壊の恐れから救助作業が度々中断された。現場付近は山の崩落が多発し、道路も寸断される中、自衛隊員が「早く助け出してあげたい」と救助活動を続けている。 門脇特殊工業(山形県鮭川村)に勤める五十嵐さんは、山頂付近で落石防止工事をしていて地震に遭った。出身は同村で、結婚して同県金山町の町営団地に引っ越し、妻、子供たちと暮らしていた。 幼なじみの同村曲川の男性(34)は「みつるとは家が近所で、小中学校が一緒だった。明るい子で、地元の花を植える運動にもよく参加し、手伝ってくれた。周りから頼りにされていた」と振り返り、「無事なことを祈るだけだ」と話す。 同じ団地に住む女性(56)は「川の清掃活動に、誰よりも一生懸命取り組んでいたのが印象に残っている。子供が好きで、宮城県で仕事がある時も毎日車で通っていた」と語る。女性の息子も同じ会社に勤めており「息子を可愛がってくれていた。人ごととは思えない」と焦燥感を募らせる。 しかし、現場は危険な状況が続く。山肌は高さ約50メートルの地点から崩れ、岩がむき出しに。現場近くに住む三浦明さん(80)は「ドドドーンという雷のような音がして、山が半分になったように一変した」と話す。余震の度に水を含んだ土砂がしみ出し、鉄砲水のようにあふれ出す危険性もある。 危険が去らない中、17日も最新鋭の無人パワーショベルを使って救出作業を続けたが、発見できなかった。【田中謙吉、山本太一、浅妻博之、釣田祐喜】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 衆院災害対策特別委で泉防災担当相が報告(毎日新聞),毎日新聞
RV=87.4 2008/06/17 22:44
キーワード:児童,授業,捜索,党,元気,特別,移動,断水,開催,視察

 衆院災害対策特別委員会は17日、岩手・宮城内陸地震の発生を受け、泉信也防災担当相から被害状況や政府対応の報告を受けた。泉担当相は「現在も約3500戸が断水している」などと被害状況について説明した。また、21日に委員12人を被災地視察に派遣することも正式決定した。【関連記事特集】岩手・宮城内陸地震 一方、参院でも同日、自民、民主両党の特別委筆頭理事が協議。20日に参院災害対策特別委員会を開催し、泉担当相から報告を受けた上で質疑を行うことで合意した。【小山由宇】【関連ニュース】【写真特集】岩手・宮城内陸地震 地震で崩落した道や山の様子【関連動画】岩手・宮城内陸地震 被害の現状岩手・宮城地震:土砂崩れで道路が水平移動 宮城・栗原岩手・宮城地震:早朝から捜索活動が再開 宮城・栗原岩手・宮城地震:校庭に元気な児童たちの声…授業再開

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>家の修理めど立たず 牛も残し避難 一関(毎日新聞),毎日新聞
RV=64.3 2008/06/17 22:34
キーワード:集落,市,農業,建物,危険,牛,市野々

 古ぼけた柱時計は8時43分で止まっていた−−。17日午後、自衛隊のヘリコプターに同乗して岩手・宮城内陸地震の震源地に近い岩手県一関市の市野々原地区に入り、市などによる避難住民の建物内部調査に同行した。 静かな集落にある一戸建てに入らせてもらった。床の抜けた和室の柱にかかる時計は地震発生時間を指したまま動かない。白いタオルを頭にまいた農業、佐藤勝雄さん(70)は隣の部屋で床に落ちていた小さな本棚を片づけていた。「余震で家が倒れたかもしれないと思っていたが、安心した」 玄関の引き戸には「危険」と記された赤い紙。家の裏側は、土台のコンクリートが沈み込んでいる。居間の引き戸はゆがんでいた。 隣接する牛舎に向かう途中、強い揺れに襲われた。四つんばいになって近くのサザンカの木にしがみついた。突き上げられる揺れが続く。木造平屋の自宅は縦と横に大きく揺れ、縁側のサッシとガラスが庭に飛んだ。妻とともにこの日、ヘリで避難所に向かった。 牛舎には黒い肉牛2頭がいた。干し草や飼料が山積みになった箱と、水の入ったバケツが、柵の前に置いてある。柵を外して牛が牛舎内を動けるようにした。牛は衰弱した様子もなく、佐藤さんの方に近寄ってきた。 「これだけ壊れてしまった家を修理するにはどれくらいの費用がかかるか」と途方に暮れながらも、「前向きに頑張っていくしかない」と話す声は意外と力強かった。【坂本太郎】

見出し一覧に戻る

3.イチゴ残し、山下りる=岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=29.7 2008/06/17 22:04
キーワード:地滑り,イチゴ,排水

前の写真次の写真イチゴ残し、山下りる=岩手・宮城地震6月17日22時4分配信時事通信岩手・宮城内陸地震で道路が寸断され、孤立した地区で、大切に育ててきたイチゴを残し避難する「ファーム千葉」の千葉雄喜さん。「枯れていくだけ。悔しい」と語った(17日、宮城県栗原市)【関連ニュース】・〔写真特集〕岩手・宮城内陸地震・迫る梅雨、土砂ダムに排水路=3カ所で作業着手、12人依然不明-岩手・宮城地震・過去最大の地滑り=東京ドーム40杯超-岩手・宮城内陸地震で土木学会など・野村証券、岩手・宮城内陸地震で600万円の義援金(時事通信社)最終更新:6月17日22時15分

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>救出阻む大量土砂 「72時間」が経過(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.0 2008/06/18 02:32
キーワード:児童,学校,授業,耕,教委,捜索,激甚

 岩手・宮城内陸地震による行方不明者の捜索は17日も続いたが、発見には至らなかった。14日午前8時43分の発生から3日。生き埋め状態での「生存の限界」とされる72時間が経過した。大量の土砂など悪条件が重なり、捜索活動は難航している。毎日新聞の調べでは、17日現在、死者10人、行方不明者12人。 3人が不明の宮城県栗原市栗駒の「駒の湯温泉」では、これまで本館の1階部分を中心に捜索してきたが、北約20〜30メートルの場所で別館の赤い屋根を発見したため、18日以降は別館を中心に捜索する。 この日は、宮城県栗原市や岩手県一関市で一部を除き小中学校の授業が再開された。栗原市教委にによると、同市では、幼稚園7人▽小学校4人▽中学校3人−−の計14人が地震によるストレスとみられる症状で欠席した。岩手県教委が奥州市や一関市など5市町の小中学校と県立学校約5万7000人を対象に調査したところ、約20人の児童生徒が、地震の精神的影響を受けていた。【念佛明奈、松本淳、伊藤絵理子】【関連ニュース】岩手・宮城地震:「離れるのがつらい」耕英地区35人避難岩手・宮城内陸地震:被災地上空ルポ陸自偵察ヘリに同乗/宮城岩手・宮城内陸地震:広がる被害、集計急ぐ知事「早く激甚申請を」/宮城

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>児童・生徒らにPTSD症状 県教委調査(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.6 2008/06/18 02:32
キーワード:児童,学校,市,支援,医療,教委

 岩手・宮城内陸地震で、被災地の児童・生徒らに心的外傷後ストレス障害(PTSD)とみられる症状が出ていることが岩手県教委などの調査で分かった。各教委は、精神科医の派遣など対策をとる。 岩手県教委は、奥州市や一関市など5市町の小中学校と県立学校約5万7000人を対象に調査した。小学校8校と、特別支援学校3校で約20人の児童・生徒が、PTSDとみられる精神的な影響を受けていることが分かった。 調査は学校への聞き取りやアンケートで実施し、「食欲がない」「地震は怖い」などと訴える児童生徒がいた。一部の学校からの要請を受け、県は18日、精神科医を派遣する。 また、宮城県栗原市教委によると、市内の幼稚園7人▽小学校4人▽中学校3人−−の計14人が17日、地震によるストレスとみられる症状で欠席した。いずれも不安や恐怖を訴え、幼稚園児の中には母親から離れられない子どももいるという。 市教委は中学校などに配置しているカウンセラーで対応し、必要があれば県に新たな派遣も要請する。【念佛明奈、伊藤絵理子】【関連ニュース】四川大地震:心に傷、ケアが課題に…心を閉ざす子どもも四川大地震:「1割に心の傷」…精神科医がケア開始小児がん:元患者に心のケア岡山大と吉備国際大、共同研究へ/岡山講演:劣化ウラン弾で被ばくと帰還兵、悲惨さ訴え佛教大で軍の残酷さ伝える/京都中国・四川大地震:地震被災地へ新医療チーム「AMDA」が派遣/岡山

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】生活再建へ議会開会 被災者支援第一に(産経新聞),産経新聞
RV=49.2 2008/06/18 07:51
キーワード:住宅,市,支援,激甚

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で17日、6月定例議会が開会した。宮城県議会も同日初日を迎えた。被災地で必死の人命救助が続き、住民に色濃い疲労感も漂う中、災害復旧に向けた予算措置など生活再建のカギを握る議会が開会。被災者の期待は大きい。(渡部一実、太田明広) ■栗原市 抜けた天井、ぶらぶら垂れ下がる蛍光灯、ひしゃげた卓上マイク…。栗原市議会の本会議場は地震の被害で使用不能に。6月定例会は議員控室で始まった。 “即席議場”に詰めかけたのは、作業着姿の市議45人と佐藤勇市長ら市執行部、そして多くの報道陣。会議冒頭、地震による犠牲者を悼み、全員が黙祷(もくとう)をささげた。 発言に立った佐藤市長は「地震後の対応で職員は全員、疲労困憊(こんぱい)している。今が一番苦しいときだが、市民の安全・安心を守るため皆で頑張って乗り切りたい」と決意表明。議員らは深くうなずいた。 この日の議会は約20分で終わり、18日以降約2週間の休会を決定。余震への対応や被災者支援が急がれる中、議会運営にマンパワーを費やすべきでない、との判断からだ。「とにかく人命救助が最優先。議論するのは後でいい」(高橋義雄議長)。 議員らは街の復旧を担う責任者、同時に被災者でもある。●(=魚へんに老)名和義議員(無所属)は地震後、同市花山地区で家畜への水の供給が絶たれ、困り果てる酪農家の姿を目撃。自身も牛を飼っており、「水道がいつ通るか不透明で心配だ」という。 ■宮城県 村井嘉浩知事は予定議案の説明に先立ち、「市町村や国と連携し、全力で被災地支援にあたる」と宣言。この地震を、災害復旧費の国庫負担率が割り増しされる「激甚災害」に指定するよう、国に働きかける考えを強調した。 地震の被害状況が確定しないため、県はこの日、災害復旧のための補正予算案の上程を見送り。当面、当初予算に計上した災害復旧事業費(約38億9800万円)を活用し、必要があれば臨時議会を検討するという。 一方、県が被災地の家屋を調査した結果、栗原市の木造住宅104棟が「危険」、341棟が「要注意」、1528棟が「使用可能」と判明。鉄骨造、鉄筋コンクリート造を含め同市内の計112棟が危険と分かった。 県災害対策本部によると、17日午後5時現在、避難者は栗原市栗駒の「みちのく伝創館」など5施設に計164人。被害の大きかった同市栗駒、花山両地区では計416戸の断水が続いている。電話も両地区の計119回線で不通状態という。

見出し一覧に戻る

1.児童50人 復興へ第一歩 岩手・宮城地震(産経新聞),産経新聞
RV=89.4 2008/06/18 08:02
キーワード:児童,給水,授業,市,校舎,世帯

 岩手・宮城内陸地震で、断水が続く宮城県の栗原市立文字小学校で17日、授業が再開された。給水車の助けを受けての再スタートとなったが、「大丈夫だった?」と声を掛け合いながら、全校児童の50人全員が元気に登校。不便な生活が続く中、復興へ向け歩み出している。 文字小の校舎は築30年。床のひび割れなどの被害があったが、市の検査で余震に耐えられると診断された。地区には自衛隊の給水トレーラーが3台出動し、校舎裏には10基の仮設トイレを設置。武田邦俊校長は朝の集会で「応援してくれた人に感謝しながら勉強してほしい」とあいさつした。 同小では地震前日に避難訓練を実施していた。6年生の菅原一真君(11)は「本棚から本が落ちてきたけど、訓練通りに机の下に隠れたから大丈夫だった」。児童にけが人は一人も出なかったという。 子供たちは休み時間にグラウンドを走り回った後、給水トレーラーの水をおいしそうに飲んでいた。6年生の三浦俊君(12)は「断水は本当に不便で、給水車はありがたい。みんなと会えて楽しい」と話していた。 一方、岩手県奥州市の衣川地区でも785世帯で断水が続いているが、復旧の見通しは立っていない。

見出し一覧に戻る

1.京の施設、放送へ温度差 緊急地震速報 一定効果あったが…(京都新聞),京都新聞
RV=47.4 2008/06/18 09:49
キーワード:耐震,教委,鉄道,校舎

 昨年10月から気象庁の緊急地震速報の一般向け運用が始まったのを受け、速報を自動的に大勢の人に知らせる「周知システム」が京都でも百貨店や地下街で導入され始めている。岩手・宮城内陸地震では、速報がNHKや防災無線を通じて流され、減災に一定の効果があった。しかし、群衆のパニックを招きかねないとして導入に慎重な施設もあり、対応が分かれている。 「ピン・ポーン」。警報音に館内放送が続く。「緊急地震速報です。係員の指示に従ってください」−。係員が客役の従業員をエレベーター前に誘導し、腰をかがめる。京都高島屋(京都市下京区)で月1回行われる訓練だ。 同店は昨年、速報を即座に店内へ一斉放送するシステムを導入。揺れが来る前に、階段踊り場やメーン通路など店内の広い場所への客の誘導を、避難誘導マニュアルに加えた。 市内の百貨店からは「客が従業員の指示に従ってくれるかどうか」「誤報が不安」など懸念の声も漏れるが、「揺れる前から行動が取れる」(京都高島屋)メリットを優先した。大丸京都店や四条河原町阪急も同様で、藤井大丸も近く稼働させる予定だ。 中京区の地下街ゼスト御池も導入した。担当者は「携帯電話で速報が配信されており、情報格差があると、かえって混乱を招きかねない」と理由を話す。 今回の地震では、仙台市で揺れの約15秒前に速報されるなど効果があった一方、震源から約30キロ以内では間に合わなかった。「速報の限界も見えた。安易に情報を流すと客のパニックを引き起こす恐れがある」(京都市交通局)などと、鉄道事業者は導入に二の足を踏む。京滋の主要鉄道駅には現在、速報を構内で一斉放送する仕組みはない。 ホテルも慎重だ。下京区のホテルは「速報の精度を考えると、即座に踏み切れない。館内へ一斉に流した結果、各部屋から客が非常口に殺到するなどリスクのほうが高い」とみる。地震の際は既存マニュアルに基づいて避難誘導する方針だ。 別のホテルは「維持費も含め初年度に200万円程度かかる。導入は企業の自由裁量なので、普及しにくいのでは」と指摘し、当面はNHKの地震速報を見て全館放送する。 また、京都市教委によると、速報の自動受信・一斉放送システムを導入した市立小、中学校はない。「地震には校舎の耐震化で対応する」とし、具体的な検討はしていない。 気象庁の松森敏幸・地震火山部即時地震情報調整官は「技術的限界がある中で、今回は早い段階で発表できた。活用状況によっては減災に結びつく」と効果を強調している。

見出し一覧に戻る

2.震災の“孤立牛”救出大作戦 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=29.3 2008/06/18 10:53
キーワード:牛,帰宅,農業

 地震による土砂災害で侵入規制の続く宮城県栗原市花山の中村・浅布両地区で18日、被災地に取り残されたままになっていた“孤立牛”25頭を、県営牧場へ移送する作業が行われた。 この日は午前6時から県職員や飼い主らが、両地区の牛舎など6カ所を訪問し、牛をひもでつないで誘導。留守で孤立したままになっていた子牛11頭を含む和牛全25頭を、トラック3台で預かり先の県営「宮城県岩出山牧場」(宮城県大崎市)に移送した。 興奮した様子の和牛5頭を見送った後藤富男さん(61)は「すぐ近くに土砂ダムがあり、心配だった。安全な場所に避難させられて安心した」と語った。4頭を飼う三浦長美さん(66)は「別れは寂しいが、牛のことを思えば最良の選択。放牧でのびのびと暮らしてほしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。 農業や畜産業が盛んな同地区は、災害被害で、依然通行規制中でインフラも未回復のまま。住民は避難所に身を寄せているため、家畜だけが取り残されていた。これまでは、住民が一時帰宅するなどして面倒を見ていたが、「早くどうにかしてほしい」との声が強くでており、運送、受け入れ態勢が整ったことから、移送が行われた。 岩出山牧場では、「個人で飼育されるよりももっと広い場所で放牧される」(宮城県畜産課)としており、厚遇が待っているという。飼い主も牛も、ようやく一息つけそうだ。 また、 岩手県一関市でも被災者からの強い要望で、避難勧告がでている世帯で飼っていたペットを搬送することを決めた。搬送先には市内の動物病院を検討。搬送方法が決まり次第、搬送する予定という。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:無事だった? 一関・本寺小で授業再開、全児童が登校 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.5 2008/06/18 12:00
キーワード:児童

 一関市の本寺小学校(小澤清治校長、児童46人)では17日朝、授業が再開され、全児童が登校した。体育館には避難住民38人がおり、うち7人は本寺小の児童だが、久しぶりの再会に笑顔を見せた。 児童は午前7時45分ごろから登校。男性教諭2人が校門近くの橋まで出迎えた。白い帽子をかぶった女の子が「おはようございます」と大きな声であいさつすると、教諭は腰をかがめて「元気か」とほほ笑んだ。校舎の玄関口では、男の子同士が「無事だった?」と肩を抱き合った。 朝礼では、小澤校長が「みんなの顔を見ることができて涙が出てくるほどうれしい」と話した。【坂本太郎】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 家の修理めど立たず 牛も残し避難 一関(毎日新聞),毎日新聞
RV=36.9 2008/06/18 12:54
キーワード:牛,集落

 古ぼけた柱時計は8時43分で止まっていた−−。17日午後、自衛隊のヘリコプターに同乗して岩手・宮城内陸地震の震源地に近い岩手県一関市の市野々原地区に入り、市などによる避難住民の建物内部調査に同行した。 静かな集落にある一戸建てに入らせてもらった。床の抜けた和室の柱にかかる時計は地震発生時間を指したまま動かない。白いタオルを頭にまいた農業、佐藤勝雄さん(70)は隣の部屋で床に落ちていた小さな本棚を片づけていた。「余震で家が倒れたかもしれないと思っていたが、安心した」 玄関の引き戸には「危険」と記された赤い紙。家の裏側は、土台のコンクリートが沈み込んでいる。居間の引き戸はゆがんでいた。 隣接する牛舎に向かう途中、強い揺れに襲われた。四つんばいになって近くのサザンカの木にしがみついた。突き上げられる揺れが続く。木造平屋の自宅は縦と横に大きく揺れ、縁側のサッシとガラスが庭に飛んだ。妻とともにこの日、ヘリで避難所に向かった。 牛舎には黒い肉牛2頭がいた。干し草や飼料が山積みになった箱と、水の入ったバケツが、柵の前に置いてある。柵を外して牛が牛舎内を動けるようにした。牛は衰弱した様子もなく、佐藤さんの方に近寄ってきた。 「これだけ壊れてしまった家を修理するにはどれくらいの費用がかかるか」と途方に暮れながらも、「前向きに頑張っていくしかない」と話す声は意外と力強かった。【坂本太郎】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:元気な級友に喜び 大崎市立上野目小、授業を再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.5 2008/06/18 13:01
キーワード:児童

 校舎に大きな被害が出て臨時休校となっていた大崎市岩出山の市立上野目小(児童64人)が17日、授業を再開し、児童たちは級友の元気な顔を確かめ喜び合った。 同小では、危険で使用できない施設が普通教室校舎、屋内体育館、プールと広範囲に及んだ。各学年の教室は、被害のなかった別棟校舎の特別教室を転用した。3年生の教室に転用した音楽室で朝会を行い、村上徹也校長は「学び舎(や)に大きな被害が出たが、笑顔で仲良くがんばろう」と励ました。 6年生の後藤優衣さん(11)は「思い出作りの場が少なくなって残念だけれど、今まで以上に勉強や校内活動に努力したい」と話した。 屋内体育館は大きな窓が何枚も外れ落ちた状態。これまで、地元伝統の「上野目神楽」の舞の継承保存のため毎週水曜、練習場としていたが、当面中断する。また、プールは排水栓が壊れるなどして水が全部抜けた。近隣小に協力を求める。市教委は閉鎖施設に関する対応を早急に検討する方針。【小原博人】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:一関市営・県営住宅に避難住民入居へ /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=20.5 2008/06/18 12:01
キーワード:住宅

 一関市災害対策本部は、本寺小学校に避難している住民の住宅代替策として、市営住宅や県営住宅などの空き室を確保し、入居してもらう方針を決めた。16日には入居を希望した70代の夫婦が市営アパートに移った。今後、小学生や中学生がいる世帯は、通学距離を考慮して住宅を決めるという。【山本佳孝】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城内陸地震:低利特別融資の扱いや相談開始−−金融機関 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=20.5 2008/06/18 13:01
キーワード:住宅

 岩手・宮城内陸地震の復旧支援のため、県内の金融機関は、低利の特別融資制度の取り扱いや相談受け付けを始めた。 秋田銀行は、地震の被害を受けた法人や個人事業主(農家を含む)に対し、復旧資金を最大2000万円まで無担保で貸し付ける。期間は最長7年で、年利2・375%(変動金利)。個人向けの低利住宅リフォームローンもある。 北都銀行は、個人・法人向けに復旧にかかる資金全般を最大1000万円まで貸し付ける。最長5年で年利2・375%(変動金利)。担保が必要。 また農林漁業金融公庫秋田支店は、被災した事業者向けに電話相談(018・833・8249)を始めた。地震による米の収穫量減の補てんや、設備修繕のための融資、返済条件の緩和などの相談に応じる。【岡田悟】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

5.岩手・宮城内陸地震:被災建築物応急判定、美里町と栗原3地区で「危険」5% /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=20.5 2008/06/18 13:01
キーワード:住宅

 地震被害の大きかった栗原市の栗駒・花山・鶯沢と美里町で、16日までに被災建築物応急危険度判定が行われた住宅など2115棟のうち、5%に当たる113棟が「危険」と判定されたことが分かった。県などで組織した判定チームは17日でいったん作業を完了させたが、今後も必要に応じて判定を継続する方針。 判定作業は地元建築士会の会員ら応急危険度判定士の資格を持つ約130人が実施。栗原市では、市の要請を受けて3地区(5300世帯)を中心に被災直後から行った。 「危険」は立ち入る前に応急措置が必要な建物で、木造1975棟のうち105棟(5%)が該当した。鉄骨造58棟では4棟(7%)、鉄筋コンクリート造82棟では4棟(5%)が「危険」と判定された。判定チームによると「危険」判定の理由で最も多かったのが「周辺で地割れが起きたり、裏山が崩壊する可能性がある」で約4割強。次いで「外壁に損傷があったり、ガラスが飛散する恐れがある」が4割程度で、「家が傾いている」は1割強だった。 県建築宅地課は「危険とされた建物が必ずしも崩壊寸前というわけではないが、余震が続く中、厳重に注意してほしい」と呼び掛けている。【青木純】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

6.岩手・宮城内陸地震:「ノウハウ伝え続けたい」 県先遣隊・高橋参事に聞く /新潟(毎日新聞),毎日新聞
RV=20.5 2008/06/18 13:02
キーワード:住宅

 大きな被害を出した岩手・宮城内陸地震。発生当日から、県内各地で支援の輪が広がった。現地で活動した県防災局や福祉保健部の先遣隊が16〜17日に帰還。「中越地震、中越沖地震の恩返しを」と、今後の支援要請に向けて準備を進めている。両県を訪れた、県危機対策課の高橋静参事に支援への思いを聞いた。【渡辺暢】 ――訪れての印象は。 災害は一つ一つ違うということを実感した。中越地震と同じく中山間地が被害を受け、マグニチュード7・2という規模もあって、災害対策本部はかなり混乱しているかと思ったが、予想ほどではなかった。現段階での対応は救助・救出に重点を置いており、救助と避難者対応を同時進行で進めなければならなかった中越地震とも違う。山は崩れても、住宅損壊が少ないことも印象深かった。 ――そのような中で、どのような支援、助言が可能か。 中山間地ということもあって被災者には高齢者も多く、福祉避難所は必要だろう。避難が長期化することに伴うプライバシー保護の必要性なども伝えた。まだ、そこまで頭が回らないかもしれないが、これからが大変だ。 ――長岡市は中越地震後、混乱を避けるために個人から救援物資を断ることを決めた。その教訓は中越沖地震での柏崎市でも生かされている。 それも助言した。経験した県だからこそできる助言をしていかなければならない。避難所のお年寄りがトイレに行くのをいやがり、水を飲まなくなって健康面で問題が出てくるなど、ケアしていかなければならない点は非常に多い。 ――中越、中越沖地震などでは岩手・宮城両県も含め、全国から多数の支援を受けた。 現地を訪れた際、まず「ご支援ありがとうございました」と申し上げた。基本はお礼だ。今回の派遣で両県とのチャンネルが出来た。ここからノウハウを伝え続けていきたい。6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震 22校で天井や壁落下 老朽化、平日発生なら…(産経新聞),産経新聞
RV=60.0 2008/06/18 15:54
キーワード:児童,耐震,学校

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震で、両県の公立小中学校のうち、少なくとも22校で天井や壁がはがれ落ちる被害が出ていたことが18日、各自治体などのまとめでわかった。地震発生の14日は土曜日だったが、平日に児童や生徒がいる中で天井や壁が落下すれば多くのけが人が出ていた危険性があったという。 宮城県では平成17年8月に震度6弱を記録した地震で、仙台市泉区にある屋内温水プールのつり天井が崩落し、35人が重軽傷を負っていることから、文部科学省と各自治体は、今回の被害の原因について詳しく調べる。 各自治体の集計によると、天井や壁が落下したのは岩手県奥州市と一関市で計14校。宮城県栗原市で8校あった。ほかに被害があった学校のほとんどは壁のひび割れやガラスの破損だった。 奥州市の衣川中はコンピューター室の壁が長さ約2メートルにわたりはがれ落ち、近くにあったプリンターを破損。一関市の本寺中では高さ約7メートルの屋根付近から硬いボードが2枚はがれ、1枚が地面まで落下した。 栗原市の尾松小では、高さ約7メートルにある体育館の屋根から石膏(せっこう)ボードの板が計12枚落下。栗駒中は音楽室の天井からコンクリートの塊が落ち楽器が壊れた。 軽いトタン板などが落下したケースもあったが、多くはモルタルの壁や石膏のボードだった。 文部科学省によると、天井や壁は耐震強度に影響する鉄骨などとは別の「非構造物」とされ、阪神大震災以降、各自治体に対して何度も点検を呼び掛けているという。 同省の担当者は「地震で天井や壁が落ちるのは老朽化した校舎の場合が多い。被害の詳細が明らかになれば、今後さらに各自治体に対策を求めていく」と話している。                   ◇ ≪決壊の恐れ、作業中止≫ 宮城県の栗原市災害対策本部によると、18日午前、仙台市消防局のヘリから栗原市花山の白糸の滝上流付近にある土砂ダムで決壊の恐れがあると連絡が入った。付近では、行方不明者捜索のため、警察などが作業を行っていたが、危険回避のためいったん作業を中止し、河川周辺から離れた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:「福島にも未知の断層」 警鐘鳴らす専門家 /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=42.2 2008/06/18 16:01
キーワード:断層,地滑り

 ◇大規模地震確率「ほぼゼロ」だが… 岩手・宮城内陸地震は地震発生確率が「ほぼゼロ」とされた活断層の近くで起こり、「未知の断層による地震の可能性が高い」(気象庁)とされたことで、県内でも想定地震や断層調査の見直しを求める声が上がっている。県内の大規模地震の発生確率も「ほぼゼロ」とされるが、専門家は「福島にも未知の断層が存在する可能性は十分ある」と警鐘を鳴らしている。 国の地震調査研究推進本部が05年、県内で双葉断層(約40キロ)や関谷断層(約38キロ)、福島盆地や会津盆地周辺の断層帯の計五つの活断層について、断層ごとにM(マグニチュード)6・8〜7・8の地震発生確率を推定。「会津盆地東縁断層帯」で「30年以内に0・1%以下」としたほかは、すべて「ほぼ0%」(300年以内)だった。 これに対し、真鍋健一・福島大名誉教授(地質学)は「国の調査は、活断層の存在が以前から疑われ、都市部に近い場所を優先している。猪苗代町の川桁断層など、他にも活断層が疑われる個所はたくさんある」とし、「福島にも未知の断層が存在する可能性は十分あると思う」と話した。日大工学部の梅村順専任講師(地盤工学)は「東北地方の地盤は地滑りが起きやすく、近くに活断層がなくても近隣の地震で、土砂災害が起きる可能性は十分ある」と指摘する。 今回の地震や新潟県中越沖地震(07年)など想定外の活断層が地震を起こす例が相次ぎ、同推進本部は断層の調査方法や発生確率の見直しを検討している。県災害対策課の五十嵐孝雄課長は「地震発生確率が当てにならないことを思い知らされた。確率の問題でなく、どこにでも大地震は起こり得ると自覚し、災害に備えていきたい」と話した。【西嶋正法】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

3.災害時に630集落が孤立の可能性(和歌山)(紀伊民報),紀伊民報
RV=34.6 2008/06/18 17:12
キーワード:耐震,集落

 岩手・宮城内陸地震で孤立集落対策が課題として注目されている。和歌山県内にも土砂災害や津波で孤立する可能性がある集落は630カ所あるが、情報通信手段や生活品などの備蓄の確保は十分でない。県は「本年度中に地域別の具体的な対策を打ち出したい」と話している。 内閣府の2005年の調査によると、中山間地域や沿岸地域で、地震や風水害で外部からのアクセスが困難になり、住民生活に大きな支障が出る可能性がある集落は全国で1万8830。和歌山県の630は近畿2府4県でもっとも多く、岩手県(260)や宮城県(230)を上回っている。 徐々に整備は進んでいるものの、調査時点で整備された情報通信手段は消防団無線(251カ所)が主で、役場と集落をつなぐ防災用無線電話は31カ所、衛星携帯電話は3カ所のみだった。テントや医薬品など生活品の備蓄は大半の集落で行われていなかった。 県は2カ年で孤立集落対策に着手。07年度は新潟県中越地震の被災地で、孤立集落発生後の対応などを調査した。08年度は県の状況に応じた具体的な対策を検討する。 県河川課は「建設部単位で必要な資機材や人的支援、道路の復旧計画、復旧が困難な際のヘリや船の配備など対応を示し、市町村で対策を検討してもらいたい」と話している。 また「被災状況やニーズを知るためにも集落と外部の通信確保が重要」と指摘。仁坂吉伸知事も定例会見で「岩手・宮城の地震では各地からヘリが飛んだが、南海・東南海地震ではそうはいかない。情報入手法を考えなければならない」と課題を挙げた。県総合防災課は「すぐに救援が来られない場合も考えられる。まず無事でいるために、耐震対策を」と呼び掛けている。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】宮城の農業被害すでに300億円超(産経新聞),産経新聞
RV=37.6 2008/06/18 19:56
キーワード:イワナ,養殖,農業

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県内の農業関連被害が300億円を上回っていることが18日、同県のまとめで分かった。岩手県でも55カ所で農地が崩れるなどの被害が確認された。 両県とも調査に入れない場所があるため、被害規模はさらに膨らむとみられる。 宮城県によると、18日午後1時現在の農業関連の被害総額は306億9700万円。主な被害は、水田など農地の変形▽牛舎、鶏舎の損壊▽キノコ生産施設損壊▽林道、治山ダムの損壊−など。イワナ養殖場が壊れたケースもあり、県が被害額など詳細を調べている。 また、岩手県では農地55カ所の崩壊が確認されたほか、20カ所でイネが倒れる被害が出ている。このほかの被害確認や被害額の算定を急いでいる。 秋田県でも、同日午前11時現在、水田や農道の亀裂などが確認され、被害額は約1億円に達するという。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>東京ドーム1.2杯分 駒の湯温泉の土砂(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.3 2008/06/18 18:47
キーワード:地理,土石流,沢

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市の駒の湯温泉を襲った土石流は、東京ドーム1.2杯分に当たる約150万立方メートルの土砂が、約4.8キロ離れた東栗駒山(標高1434メートル)の斜面から崩落し、一気に流れ下ったことが分かった。空中写真を分析した国土地理院(茨城県つくば市)が18日、発表した。 国土地理院によると、駒の湯温泉の前を流れる「裏沢」上流にある東栗駒山の標高約1360メートルの斜面が、長さ約200メートル、幅約300メートル、厚さ約30メートルにわたって約190メートル崩落した。その後、土石流となって沢筋をつたって、駒の湯温泉までの標高差約800メートルを一気に流れ下った。 国土地理院は「崩落が起きた場所は、土塊がすべて落ちて斜面に残っていなかったため、崩壊前の等高線から比較的容易に推定することができた。今回のようなケースは珍しい」としている。【石塚孝志】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 東京ドーム1.2杯分 駒の湯温泉の土砂(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.3 2008/06/18 18:57
キーワード:地理,土石流,沢

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市の駒の湯温泉を襲った土石流は、東京ドーム1.2杯分に当たる約150万立方メートルの土砂が、約4.8キロ離れた東栗駒山(標高1434メートル)の斜面から崩落し、一気に流れ下ったことが分かった。空中写真を分析した国土地理院(茨城県つくば市)が18日、発表した。 国土地理院によると、駒の湯温泉の前を流れる「裏沢」上流にある東栗駒山の標高約1360メートルの斜面が、長さ約200メートル、幅約300メートル、厚さ約30メートルにわたって約190メートル崩落した。その後、土石流となって沢筋をつたって、駒の湯温泉までの標高差約800メートルを一気に流れ下った。 国土地理院は「崩落が起きた場所は、土塊がすべて落ちて斜面に残っていなかったため、崩壊前の等高線から比較的容易に推定することができた。今回のようなケースは珍しい」としている。【石塚孝志】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>駒の湯温泉で女性1遺体発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=69.6 2008/06/18 21:04
キーワード:流域,川,水位,土石流,湖,排水

 岩手・宮城内陸地震で7人が行方不明となった宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」で18日午後、新たに従業員の安藤みい子さん(75)が遺体で見つかった。被災地周辺では19日昼からまとまった雨が予想され、土砂が川を遮断してできた「せき止め湖(土砂ダム)」の決壊など2次災害が懸念されている。国土交通省は両県の土砂ダム11カ所のうち3カ所で、水を抜くための緊急工事に着手した。 毎日新聞の調べで、今回の地震の死者、行方不明者はともに11人になった。 また、緊急工事の3カ所は▽磐井(いわい)川流域市野々原地区(岩手県一関市)▽迫川流域浅布地区(栗原市)▽同小川原地区(同)。上流域の水位上昇が大きい▽下流に民家や公共施設がある−−など決壊の危険と影響が大きいのが理由。 川をせき止めた土砂の量は長さ200〜600メートル、幅50〜150メートル、高さ約30メートルに達する。120〜150メートルの仮排水路を設置して水を抜き、土壌を安定させた後に川道掘削工事を予定している。 19日昼ごろから予想される降雨量によっては土砂ダム決壊や土石流発生の恐れもある。 仙台管区気象台によると、低気圧の影響で被災地周辺は19日昼から20日未明にかけ、多いところで30ミリの雨が降る見込み。今後1週間は気圧の谷の影響で曇や雨が多くなるという。22日以降の天候の崩れは梅雨の前触れともいえ、梅雨入りも間近とみている。【沢田石洋史、小林祥晃、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 駒の湯温泉で女性1遺体発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=69.6 2008/06/18 21:30
キーワード:流域,川,水位,土石流,湖,排水

 岩手・宮城内陸地震で7人が行方不明となった宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」で18日午後、新たに従業員の安藤みい子さん(75)が遺体で見つかった。被災地周辺では19日昼からまとまった雨が予想され、土砂が川を遮断してできた「せき止め湖(土砂ダム)」の決壊など2次災害が懸念されている。国土交通省は両県の土砂ダム11カ所のうち3カ所で、水を抜くための緊急工事に着手した。 毎日新聞の調べで、今回の地震の死者、行方不明者はともに11人になった。 また、緊急工事の3カ所は▽磐井(いわい)川流域市野々原地区(岩手県一関市)▽迫川流域浅布地区(栗原市)▽同小川原地区(同)。上流域の水位上昇が大きい▽下流に民家や公共施設がある−−など決壊の危険と影響が大きいのが理由。 川をせき止めた土砂の量は長さ200〜600メートル、幅50〜150メートル、高さ約30メートルに達する。120〜150メートルの仮排水路を設置して水を抜き、土壌を安定させた後に川道掘削工事を予定している。 19日昼ごろから予想される降雨量によっては土砂ダム決壊や土石流発生の恐れもある。 仙台管区気象台によると、低気圧の影響で被災地周辺は19日昼から20日未明にかけ、多いところで30ミリの雨が降る見込み。今後1週間は気圧の谷の影響で曇や雨が多くなるという。22日以降の天候の崩れは梅雨の前触れともいえ、梅雨入りも間近とみている。【沢田石洋史、小林祥晃、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.林野庁、二次災害防止へ監視カメラ=土石流・地滑り警戒−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=46.1 2008/06/18 22:31
キーワード:川,地滑り,土石流,沢

 林野庁は18日、岩手・宮城内陸地震の二次災害を防止するため、土石流、地滑りが発生している地域に監視カメラやセンサーの設置を開始したと発表した。同日から2日間で、宮城県栗原市と岩手県一関市の計5カ所に搬入する。 18日は一関市の産女川上流に土石流の発生を警報で知らせるセンサーを設置した。19日には同市の市野々原地区のほか、栗原市の駒の湯温泉付近を流れる川、荒砥沢ダム、花山湖に注ぐ川のそれぞれ上流部にカメラやセンサーを据える。

見出し一覧に戻る

1.城南信金、読売の地震救援募金に1億円を寄託(読売新聞),読売新聞
RV=72.4 2008/06/19 00:18
キーワード:義援金,支援,募金,通信,救援,事業,復興,郵便,グループ,振替

 信用金庫大手の「城南信用金庫」(本店・東京都品川区)は18日、読売新聞社と読売光と愛の事業団が呼びかけている「岩手・宮城内陸地震救援募金」に1億円を寄託した。 同信金の真壁實名誉会長と深澤浩二理事長が同日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、内山斉・読売新聞グループ本社社長に目録と小切手を渡した。真壁名誉会長は「少しでもお役に立ちたい。被災地の皆さんの助けになれば」と話していた。 同信金は、1995年の阪神大震災や2000年の三宅島噴火、04年の新潟県中越地震の際にも、それぞれ1億円を読売光と愛の事業団に寄託している。          ◇ 岩手・宮城内陸地震救援募金は、郵便振替(00190・8・72319)で。通信欄に「岩手・宮城地震救援」と明記する。義援金は地元自治体を通じ、復興支援や救援に使われる。

見出し一覧に戻る

1.既知の古い断層が震源か=餅転−細倉構造帯、地表に段差−専門家「総合的な調査を」(時事通信),時事通信
RV=88.2 2008/06/19 04:30
キーワード:断層,構造,活,変動,研究,教授,変化,結果,存在,段差

 岩手・宮城内陸地震を起こした断層は、震源地の東側にあり、50年前の地質図に記載された「餅転−細倉構造帯」の可能性があることが、19日までに分かった。産業総合研究所(茨城県つくば市)の現地調査で、地表に断続的に段差状の変化が確認されており、その結果とも一致するという。 東大地震研究所の佐藤比呂志教授は「活断層としてマークされていなかったが、未知の断層ではない」としている。 産総研活断層研究センターは地震翌日の15日から、震源域で地表の変化を調査。この結果、岩手県奥州市から宮城県栗原市にかけて、震源地の東側の7地点で数十センチ程度の段差が確認された。 佐藤教授らによると、変動のあった場所はおおむね、1958年の地質図に記された同構造帯上に位置するという。同構造帯から西に傾き下がる断層面の深部が震源と仮定すると、余震分布や重力変化など、これまでの観測データとうまく一致するとしている。 震源域北部にある活断層「出店断層」も深部が動いた可能性はあるが、地表の変化は見つからず、それ自体が震源となった可能性は低いという。 地形で分かる平地の活断層と異なり、山地の古い断層は存在自体が分かりにくい。同教授は「地形だけでなく、地質など総合的な調査が必要だ」と話している。

見出し一覧に戻る

1.避難生活にダブルパンチ 水不足 地場産業ピンチ(産経新聞),産経新聞
RV=68.0 2008/06/19 08:00
キーワード:イワナ,給水,営業,イチゴ

 岩手・宮城内陸地震の被災地は、澄んだ空気と水を利用した農業や養魚、牧畜が盛んな土地柄だが、今回の大地震では、ため池の損傷や断水などにより水の供給が途絶えた。依然として行方不明者の懸命の捜索が続けられる中、九死に一生を得た被災者も避難所生活の不便さに加え、経済的打撃のダブルパンチに見舞われている。 ■農作物 「あと数日、水を入れられなければ、稲がだめになってしまう…」 成長期を迎えた稲を心配するのは、避難所生活を送る岩手県一関市厳美町の農業、佐々木敬一さん(73)だ。 この時期、いつもなら水田には約3〜4センチの水がはられているが、地震で水源の川がせき止められた。 水田に水を引くパイプも割れてしまい、水をはることができない。 宮城県栗原市でもため池が損傷。農家の鈴木みちゑさん(75)は「田んぼだけを考えたら、雨が降ってほしいが土砂ダムの決壊や捜索のことを考えるとそうも言えない」と複雑だ。 コメだけではない。全世帯が避難した栗原市の耕英地区は、高級イチゴの産地として知られる。 ハウス栽培のイチゴは、この時期が収穫の最盛期。真っ赤に実ったイチゴは出荷直前で腐るのを待つだけとなってしまい、「家はどうなってもいい。イチゴを守りたかった」と、泣く泣く避難する男性もいた。 ■競走馬 競走馬を調教している岩手県奥州市衣川地区の「グリーンヒル牧場」も、水不足に頭を抱える。断水で訓練ができず、皮膚病の危険にもさらされている。 調教を担当する佐藤将則さん(27)は、「いつになったら水が来るのか…」と困り顔だ。 同牧場では、馬主からの委託を受けて競走馬を調教しており、現在9頭いる。 地方競馬に出走する馬が多く、けがの休養や調整をかねて牧場にきて、再び各地方競馬の厩舎(きゅうしゃ)に戻る。 年約5000万円の賞金を稼ぐ馬もおり、体調管理は牧場の責任だ。 佐藤さんは、給水所に1日3回、軽トラックで通い、計600リットルを補充する。「地震後は、1回も馬の体を洗っていない。汗を流せないから訓練もさせられない。馬は3日運動しないと、それまでの訓練が無になってしまう」という。 ストレスも心配だ。余震の度に、9頭は「ヒヒーン」といななき、パニックに陥る。馬はデリケートで、ストレスのために体を壊すこともある。 この状況で育てるのは、すでに限界に近い。月末まで断水が続けば、他の牧場に受け入れを打診することも検討を始めている。 ■イワナ 「イワナが2万匹くらいいるが、水がにごり2割が死んだ。夏に向け水温調整も重要なのに」 一関市厳美地区で避難所生活を送るイワナ養殖業、佐藤陸三郎さん(77)は、イワナの“安否”を気に病んでいる。 震源地近くの温泉は、山間にあり、冬季は2メートル近くも雪が積もるため、11月から4月下旬まで営業を休止するところもある。 「これから」というときに、出荷先となる旅館も被害を受け、営業再開の見通しは立たない。 息子の雅樹さん(50)は、「今年はガソリン価格の高騰で、ゴールデンウイークの人出もあまり良くなかったのに…」とため息をついた。

見出し一覧に戻る

2.「眠れない」「頭痛い」=被災の影響、子供にも−家庭訪問で心のケア・宮城(時事通信),時事通信
RV=55.9 2008/06/19 07:31
キーワード:児童,学校,市

 震度6強の揺れで大きな被害をもたらした岩手・宮城内陸地震は、子供たちの心身にも影響を及ぼしている。「眠れない」「頭が痛い」。ストレスを抱える児童に配慮し、学校側は家庭訪問などを通じた「心のケア」に取り組んでいる。 宮城県栗原市では、地震発生から3日後の17日に大半の学校が授業を再開、18日には被害が集中した花山地区でも始まった。 しかし、市によると、幼稚園と小中学校では17日は14人、18日は7人が欠席。気持ちが不安定になったり、嘔吐(おうと)したりするなど心身への影響がみられるという。こうした状況を受け、花山小学校では地震発生後、教師が2、3人一組で、避難所や家庭などで児童と面会。健康状態などを確認した。 18日は午前中だけの授業。一部の児童が「眠れない」「頭が痛い」と訴え、教師らは地震発生当時の状況を聞き取り、「トイレに1人で行けなくてもいいんだよ」「怖い夢をみたらお母さんや先生に言うんだよ」と丁寧に説明した。 

見出し一覧に戻る

3.一関で最大163センチ隆起 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=32.6 2008/06/19 08:00
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震で、岩手県一関市の断層直上で地面が最大163センチ隆起したことが、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の強震計のデータ解析で18日、分かった。断層直上の変位量をとらえた初のデータで、逆断層によって突き上げるような強い揺れが起きたことを裏付けた。 解析結果によると、一関市の観測点では、地震直後から地面が持ち上がるように揺れ、約9秒後には瞬間的に163センチまで隆起。その後、やや沈降し、最終的な隆起量は140センチだった。水平方向の動きは東へ45センチ、北へ44センチで、垂直方向の動きの方が3倍以上も激しかった。 この観測点では、瞬間的な揺れの強さを示す最大加速度が観測史上最大の4022ガルを記録しており、このデータを基に地面の動きを推定した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:精神的ケアを 県が児童精神科医を派遣−−岩手県に /静岡(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.1 2008/06/19 11:01
キーワード:児童,学校,医療

 岩手・宮城内陸地震で、県は18日、岩手県からの要請を受けて、県立こども病院の児童精神科医1人を盛岡市の岩手県精神保健センターに派遣した。20日まで学校や避難所などを回り、ショックを受けた児童の精神的ケアにあたる予定だ。 派遣されたのは4月に診療を始めた同病院「こどもと家族のこころの診療センター」の山崎透センター長(49)。山崎医師は災害時の児童精神医療の専門家で、07年の能登半島地震でも現地に派遣された。 今回も被災地では児童から「怖くて眠れない」など不安の声が上がっており、岩手県が直接静岡県に派遣を要請した。山崎医師は診療以外にも、岩手県の職員や地域住民にケアについて指導する予定だ。【稲生陽】6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 15キロにわたり段差 地表に露出(毎日新聞),毎日新聞
RV=41.6 2008/06/19 11:54
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震の震源に近い5地域で断層が地表に現れていることを、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が19日までの調査で確認した。北東から南西方向に断続的に約15キロにわたって露出し、地表に40〜50センチの段差を作っていた。 北端にあたる岩手県奥州市衣川区餅転(もちころばし)地域では、2枚の水田で断層が地表に現れ、断層をはさんで西側部分がジグザグに約45センチ盛り上がっていた。 5地点のうち4地点は、岩手・宮城県境にある約10キロの古い断層に沿うように露出していた。産総研の吉見雅行研究員は「この断層が地震を起こした可能性もあるが、この規模の大地震では2メートルくらいの段差が地表に現れてもおかしくない。別の断層が地震を起こし、その影響でこの断層が地表に現れた可能性もある」と話している。【斎藤広子】

見出し一覧に戻る

3.県:県内大地震発生時、孤立集落377カ所で140カ所が通信不能−−まとめ /静岡(毎日新聞),毎日新聞
RV=36.5 2008/06/19 11:01
キーワード:集落,無線,進む

 ◇衛星携帯などなし 県内で大地震発生時に孤立集落になる可能性がある377カ所のうち、昨年8月末現在140カ所で衛星携帯電話など会話できる通信手段が確保されていないことが、県のまとめでわかった。 万一の際、安否などの重要情報が外部に伝えられない可能性があるため、県は岩手・宮城内陸地震発生直後の16日、各地域防災局に管内の自治体に早急な対応を呼びかけるよう指示した。【浜中慎哉】 05年の国の調査では、孤立する可能性がある集落は377カ所。うち、衛星携帯電話や防災無線などがないのは、静岡市(71カ所)や浜松市(20カ所)など14市町、140カ所に上った。多くは山間部に点在する集落だ。 県は06年度から自衛隊と協力し、孤立が予想される全集落に、防災ヘリポートの代わりになる場所を調査。通信手段についても、今年度から3年間、衛星携帯電話購入費(1機約30万円)を半額助成する事業を行っている。だが、14市町の多くでは、財政状況などから対策は思うように進んでいない。 静岡市防災指導課は、「広域な地区単位では衛星携帯電話を配備しており、相互通信できる配備済みのアナログ防災無線もデジタル化を進めている。通信手段のない集落には、今後これらの措置を検討する」と説明する。 小林佐登志・県防災局長は「広範囲に被害が及ぶ東海地震では、今回の大地震より多くの孤立集落が出る可能性もある。各市町は早急に対策を講じてほしい」と話している。6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:ひたすら土砂かき出す−−救援の3人に聞く /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.2 2008/06/19 12:01
キーワード:イワナ,支部,泥

 岩手・宮城内陸地震で、地震発生の14日以降、隣県である県内から警察や消防、医療、土木など各分野から応援に駆けつけ、救助活動や被災者のケアなどに当たり、今も支援活動を続けている。被災地で活動してきた3人に、現地での苦労や思いを聞いた。 ◇最後はマンパワー−−消防・丹治さん 福島消防署の丹治和彦さん(44)は緊急消防援助隊の隊長として16日夕、宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」の現場に防災ヘリで入り、行方不明者の捜索に加わった。 「泥の海の中に、土石流で180度回転した旅館がぽつんと浮かんでいた」 東京消防庁や仙台市消防局などと協力し、ひたすら土砂をかき出した。土砂は水を含んで重たく、大きな石や流木もあり、作業は難航。粘土状の砂を手で固め、バケツに放り込んでいった。 「建物の倒壊や余震の恐怖もあったが、行方不明者を見つけたい一心で、生存を祈りつつ掘り続けた」という。 途中で長靴2足が見つかり「やる気が出た」が、17日昼には倒壊の恐れから旅館内に入れなくなり、「助けたいのに助けられず本当に悔しかった」。 ファイバースコープなど高度な装備品は今回、ほとんど役に立たなかった。「最後はマンパワーに尽きると感じた。日ごろから、県内の各消防機関が連携を密にする必要がある」と話した。【西嶋正法】 ◇PTSDが心配、被災者に心のケアを−−日赤・武田さん 日本赤十字社県支部職員の武田玲子さんは発生翌日の15日夜、医師や薬剤師ら7人と、宮城県栗原市花山地区の避難所に入った。被災者の相談を受けて心のケアに当たり、体調が悪ければ医師らと連携し回復に努めた。 「入院している夫が心配」「余震が怖い」。深夜、眠れないとテントを訪ねてくる人が後を絶たなかった。落ち着くまで話を聞き、時には薬剤師に睡眠薬を処方してもらった。 阪神大震災でも救援活動した武田さんだが、今回特に地域のきずなの強さを感じたという。被害の少ない地区の人が炊き出しし、地元の診療所もすぐに再開され、医師不足を感じさせなかった。「私たち外部の者では持病のある高齢者の看護は難しい。診療所の医師が患者の状況を把握していて助かりました」 16日夜に福島に戻ったが、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)など被災者の心の問題はこれから」と気にかける。 「福島も人ごとではなく、地震が来た時、自分たちが地域でどう行動できるか考えてほしいと思います」【関雄輔】 ◇老夫婦避難へ説得、地道な訓練が大切−−県警・横山さん 県警機動隊装備・車両係長の横山照幸警部補(45)は地震発生当日の正午過ぎ、部下3人と岩手県一関市厳美町に入り、危険な場所に住民が残っていないか見回った。途中、直径3メートル前後の岩が道路をふさいで先に進めず、地震の甚大さに足がすくんだ。 2日目にヘリで山あいの集落に行き、住民の老夫妻はイワナを養殖しているため、避難を嫌がった。妻は動揺しており、「話を聞けば落ち着いてくれるだろう」と隊員4人でイワナの育て方など気さくに話を聞いた。 夫妻はようやく避難に応じ、飛び立つヘリの窓から我が家をじっと見つめていた。男性はイワナの行く末を案じ、「無事だろうか」とつぶやいた。 活動した3日間で救護した被災者は4人。福島に戻ってからも、「自分たちは役に立てたか」と自問している。 「今回は3日間の応援だったが、県内の災害で長期戦になれば、一層の精神力や体力が求められると感じた。今後も地道に訓練を積みたい」と話した。【神保圭作】6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:ボランティアありがたいが…地域で助け合いしっかり /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.1 2008/06/19 12:01
キーワード:給水,ボランティア,営業

 ◇ボランティア申し出ありがたいが…今のところ必要なし−−給水のNPO法人は活動 岩手・宮城内陸地震で被害が大きかった奥州市や一関市が、ボランティアの協力依頼を断っている。被災地には、人手不足を解消するため、全国から多くのボランティアが集まるが、両市では職員や地元団体、隣近所などの互助関係がしっかりしているためだ。【山口圭一、安田光高】 一関市では17日現在、40の個人・団体からボランティアの申し出があったが、うち活動したのは炊き出しとマッサージをした3グループ。市は16日の活動を最後に申し出はすべて断っているという。避難所が本寺小学校のみのため、市職員や地元団体で対応できるためだ。同小では、市が提供する食材を毎日10人近くの地元の女性団体などが料理。市民からの食材の差し入れもあり、地域のネットワークで対応しているという。 奥州市では、18日現在、約50人から申し出があったが、他市町村の技術者などを除いて原則、受け入れない方針を示している。団体も簡易水道の貯水槽や老人ホームなどに給水活動ができるタンク車を持つNPO法人くらいだ。 胆沢総合支所健康福祉課の粟野金見課長は「近くに住む親せきや隣近所での助け合いが盛ん。ただ、周囲の人の復旧が進めば、焦って独り暮らしの老人などから要望が出てくるのでは」と説明している。 親せきや近所同士の助け合いも多い。 被害が大きかった奥州市胆沢区中萱刈窪の農業、佐々木ヨシさん(85)宅では、孫の製材業、村上謙次さん(34)がトタン屋根の修理や部屋の片づけ、買い物の送迎などを手伝う。佐々木さんは「ガタガタくるし、1人ではおっかねえ」と孫の村上さんの手助けに安心の様子だ。 ◇旅の見本市で被害状況説明へ−−両県の観光関係者 19〜22日に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる国内最大級の旅の見本市「旅フェア2008」で、岩手、宮城両県の観光関係者が岩手・宮城内陸地震による被害状況などを説明する。積極的に情報発信することで、岩手への信頼感を持ってもらうことが目的。 フェアは全国から団体や企業が参加し、各地の魅力を紹介するイベント。旅行関係者が対象となる19日の「ビジネスデー」に、県観光誘致協議会やいわておかみ会のメンバーが参加し、休業中の観光施設や復旧状況を説明、営業再開に全力で取り組む姿勢を表明するという。【念佛明奈】6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:大崎・鳴子温泉上原地区 簡易水道、きょう再通水 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.3 2008/06/19 12:01
キーワード:牛,給水

 ◇濁度、大幅に低下 酪農家は一安心 酪農地帯の大崎市鳴子温泉上原地区の市営簡易水道で地震直後から濁度がひどくなり、断水措置が取られていたが、18日夕の検査で濁度が大幅に低下し、同市は19日午後1時をめどに再通水することを決めた。断水の影響で十分に水を飲めず乳量低下気味の乳牛も多かっただけに、農家はホッとしている。 同水道の供給先は、隣接の栗原市花山地区の8戸を含め68戸。うち25戸で約1000頭の乳牛などを飼育しているという。地震で水道の濁度が「15」と、飲用好適の「2以下」を大幅に超過し、断水措置が取られていた。大崎市は給水車を配備し、24時間態勢で給水したが、牛舎の構造上、水を貯留できない農家が多く、1日70〜80リットル水を飲む成牛に十分な水を与えるのは困難だったという。 18日夕の検査数値は濁度「4」。牛の飲用に差し支えないレベルになった。 65頭飼育している鳴子温泉上原地区の酪農家、菅原照雄さん(77)は「牛が水を求めて舌で給水口をなめたりしていた。乳量もここ2〜3日、牛舎全体で1日平均数十キロ減ったが、これから回復するのでは」と期待していた。 再通水された水は、風呂水や洗濯には利用できるが、飲料水には向かず、飲用適の濁度「2」以下になるまで、市は引き続き給水車を配備する。【小原博人】6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:神戸大学学生震災救援隊、被災者を足湯でマッサージ /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.5 2008/06/19 15:01
キーワード:ボランティア,集落,募金

 ◇救援募金も呼びかけ−−JR六甲道駅前で 岩手・宮城内陸地震の被災者救援のため、神戸大の学生ボランティア団体「神戸大学学生震災救援隊」(神戸市灘区)は18日、神戸市灘区のJR六甲道駅北口で募金活動をした。メンバーのうち2人は17日まで被災地を訪れ、被災者の疲れを癒やすため、たらいに張った湯で足をマッサージする足湯のボランティア活動も行った。 救援隊の副代表、頼政良太さん(20)=理学部2年=と、災害復興企画局副局長、安原希さん(20)=文学部3年=は、地震発生当日の14日夜には仙台市に着き、翌15日から岩手県一関市や宮城県栗原市の避難所を訪れた。炊き出しなどのボランティア活動もしたという。 被災者からは「余震がひどくて夜、眠れない」「土砂崩れで水田に引く水が止まった。収穫への影響が不安だ」などの声を聞いた。2人が足湯を提供すると、被災したお年寄りの女性からは「気持ちがいい」と笑みがこぼれたという。 頼政さんは「今回は倒壊家屋が少ないだけに、避難所から自宅に早く戻れる人と、道路が復旧するまで集落に帰れない人の間で、復興への温度差がでないか心配。今後も募金などを通じて支援したい」と話している。 募金活動は2人が撮影した被災地の写真を掲げて行った。23日午後5〜7時にも同駅北口で募金を呼びかける。【吉川雄策】〔神戸版〕6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.不明者の捜索中断=現場で大雨の恐れ−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=24.5 2008/06/19 16:00
キーワード:雨,新た

 岩手・宮城内陸地震で、自衛隊や警察、消防などは19日午後、雨のため、宮城県栗原市の災害現場での行方不明者捜索作業を中断するよう指示した。新たな土砂崩れなどの二次災害を警戒しながら、2人が行方不明となった同市内の温泉宿などを捜索していた。 現場周辺では、雨が同日昼前から降り始めた。仙台管区気象台は同市周辺に大雨注意報を発令して注意を呼び掛けている。

見出し一覧に戻る

3.梅雨入りの被災地、雨で宮城県内の捜索隊が撤収(産経新聞),産経新聞
RV=23.1 2008/06/19 15:12
キーワード:雨,進む

 岩手・宮城内陸地震による行方不明者の捜索を行っていた宮城県警と自衛隊などは19日午後2時20分、雨による二次災害を避けるため、同県内で活動していた捜索隊すべてに、一時撤収するよう指示した。 気象庁などによると、被災地は同日梅雨入りし、日本海を北東に進む低気圧の影響で今後1週間は雨がちな天気が続くとみられている。気象庁では、被災地では強い揺れで地盤が緩んでいる所があることから、少しの雨でも土砂災害が起きる恐れがあるして警戒を呼びかけている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 土砂ダム「決壊」募る不安…住民一時帰宅(毎日新聞),毎日新聞
RV=113.4 2008/06/19 20:54
キーワード:住宅,流域,雨,帰宅,川,市,水位,排水

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市を流れる迫川にできた「せき止め湖(土砂ダム)」の下流側に住宅があり、現在避難している同市花山の住民が19日一時帰宅した。5日ぶりの我が家だったが、滞在は2時間足らず。梅雨入りで天候が崩れるとの予報に「雨が降ったら我が家はどうなるのか」と不安を募らせた。 一時帰宅のため国道398号の通行止めが一時解除された。金沢、中村、浅布地区の住民計66人は午前10時50分、自家用車や市が用意したマイクロバスで出発。衣類など身の回りの物を持ち帰った。 川沿いに家がある三浦清男さん(75)は「土砂ダムが決壊したら見当もつかない。とても怖い」と言葉少な。大山としみさん(88)は家のカーテンだけを閉め、大急ぎで衣類を持ち帰った。大山幸義さん(56)は「雨の前に一度帰れて良かったが、避難生活が終わっても自宅に住めるのか」とため息をついた。 迫川流域には、土砂が川をふさいでできた「せき止め湖」が7カ所あり、国土交通省は浅布地区と小川原地区の2カ所について、決壊の恐れから緊急の排水工事に着手。特に、浅布地区のダムは、自衛隊員が双眼鏡で水位などを24時間監視して国交省も無人カメラを稼働させて警戒している。 また、栗原市災害対策本部は19日、損壊した自宅の雨漏りなど応急処置に使ってもらう防水シート約1100枚の配布を始めた。仮設住宅建設の準備も本格化させ、21日に住民説明会を開く。これまでに38世帯123人が入居を希望している。着工は23日以降の見通しで、完成まで約20日かかるという。【鈴木一也、沢田石洋史】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>土砂ダム「決壊」募る不安…住民一時帰宅(毎日新聞),毎日新聞
RV=110.2 2008/06/19 20:35
キーワード:住宅,流域,雨,市,川,帰宅,水位,排水

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市を流れる迫川にできた「せき止め湖(土砂ダム)」の下流側に住宅があり、現在避難している同市花山の住民が19日一時帰宅した。5日ぶりの我が家だったが、滞在は2時間足らず。梅雨入りで天候が崩れるとの予報に「雨が降ったら我が家はどうなるのか」と不安を募らせた。 一時帰宅のため国道398号の通行止めが一時解除された。金沢、中村、浅布地区の住民計66人は午前10時50分、自家用車や市が用意したマイクロバスで出発。衣類など身の回りの物を持ち帰った。 川沿いに家がある三浦清男さん(75)は「土砂ダムが決壊したら見当もつかない。とても怖い」と言葉少な。大山としみさん(88)は家のカーテンだけを閉め、大急ぎで衣類を持ち帰った。大山幸義さん(56)は「雨の前に一度帰れて良かったが、避難生活が終わっても自宅に住めるのか」とため息をついた。 迫川流域には、土砂が川をふさいでできた「せき止め湖」が7カ所あり、国土交通省は浅布地区と小川原地区の2カ所について、決壊の恐れから緊急の排水工事に着手。特に、浅布地区のダムは、自衛隊員が双眼鏡で水位などを24時間監視して国交省も無人カメラを稼働させて警戒している。 また、栗原市災害対策本部は19日、損壊した自宅の雨漏りなど応急処置に使ってもらう防水シート約1100枚の配布を始めた。仮設住宅建設の準備も本格化させ、21日に住民説明会を開く。これまでに38世帯123人が入居を希望している。着工は23日以降の見通しで、完成まで約20日かかるという。【鈴木一也、沢田石洋史】

見出し一覧に戻る

3.荒砥沢ダム近くに大きな段差=震源断層?最大3メートル(時事通信),時事通信
RV=51.6 2008/06/19 18:30
キーワード:断層,地滑り

 岩手・宮城内陸地震の現地調査を行っている産業技術総合研究所(茨城県つくば市)調査チームは19日、大規模地滑りの起きた宮城県栗原市の荒砥沢ダム上流近くで、最大3メートルの段差を発見した。地表に現れた震源断層の可能性もあるが、さらに調べなければ分からないとしている。 段差ができていたのは、同ダムの北約2キロの地点。北東−南西方向に約1キロにわたって連続し、南側は同ダム上流の地滑り現場まで続いている。 上下方向のずれは最大で3メートル、水平方向のずれは3−4メートルだった。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>震源は2000万年未活動の断層か(毎日新聞),毎日新聞
RV=62.6 2008/06/19 21:20
キーワード:断層,地表

 岩手・宮城内陸地震を起こしたのは、長期間活動していない断層「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」である可能性があることが19日、佐藤比呂志・東京大地震研究所教授(構造地質学)の分析で分かった。政府の活断層調査は、400万年前以降に活動したものを対象にしているが、この断層は2000万〜1500万年前に活動したと考えられている。活断層調査の手法に議論を呼びそうだ。 餅転−細倉構造帯は、岩手県西部を走る北上低地西縁断層帯の南西に位置する。50年前に作製された地質図に記載されている。 佐藤教授は、気象庁や大学の余震分布データなどを分析し、地震を起こした断層は、49度の角度で西方向に沈み込んでいることに気づいた。この特徴は、過去の掘削調査などで地質状態が明らかになっている同構造帯とほぼ一致したという。 一方、産業技術総合研究所などによる現地調査で、この構造帯に沿って地表の隆起が確認された。佐藤教授は「従来の調査は、地形に集中しがちだ。地質など項目を拡大して総合的に行う必要があるのではないか」と話す。【関東晋慈】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 無警戒の断層動く(産経新聞),産経新聞
RV=62.6 2008/06/19 21:43
キーワード:断層,地表

 岩手・宮城内陸地震は、震源の東にある「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」と呼ばれる断層が動いた可能性が大きいことが、東大地震研究所などの分析で19日、分かった。この断層は50年前から知られていたが、活断層とは認識されず無警戒だった。政府は活断層の評価方法の再検討を迫られそうだ。■写真で見る「岩手・宮城内陸地震」■ 東大地震研の佐藤比呂志教授(構造地質学)によると、この断層は震源地の約8キロ東にあり、ほぼ南北に伸びる全長約15キロの逆断層。産業技術総合研究所は岩手県奥州市の餅転地区などの地表で、震源断層とみられる複数の段差を発見しており、場所はこの断層とほぼ一致した。 震源断層は西に傾斜する逆断層とみられるが、余震分布域もこの断層の西に広がっていることなどから、佐藤教授はこの断層が動いたと分析。一方、震源北部の深い場所では、活断層である「北上低地西縁断層帯」の南端が動いた可能性があるという。 餅転−細倉構造帯は昭和33年の地質図に記載されたが、詳しい調査は行われていない。地表に見える部分が比較的短いこともあり、阪神大震災を教訓に政府が進めている主要活断層の評価対象外となっていた。 佐藤教授は「地形の段差が少なく、火山灰に覆われ目立たない断層だが、きちんと調査すれば活断層と分かった可能性が大きい。盲点を突かれた形だ。ノーマークの他の断層についても、総合的な再検討が必要だ」と話している。

見出し一覧に戻る

3.「一刻も早く助けたい…」無念の撤収 被災地に雨(産経新聞),産経新聞
RV=58.2 2008/06/19 21:54
キーワード:雨,帰宅,水位,川

 岩手・宮城内陸地震の被災地に無情な雨が降り始めた。19日、東北地方は梅雨に入り、午後からは、雨が地面をたたいた。行方不明者はまだ11人もいる。「一刻も早く助けたいのに…」。二次災害の恐れがあり現場からの撤収を余儀なくされた捜索隊員らは、雨空を恨めしげに見上げ、一様に無念さをにじませた。■写真で見る「岩手・宮城内陸地震」■ ▽肩落とす 「雨がきたら土砂がくずれてやり直し。今日は可能性の高いところに絞って集中する」。依然2人の行方が分からない宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」の捜索を指揮した陸上自衛隊福島駐屯地第44普通連隊の草野利明副隊長(53)は、夜明け前から、こう決意していたという。 現地に泊まり込んでいた自衛隊員らは、午前4時からポンプでの排水を開始した。しかし、雨が降り始め、捜索隊に撤収命令が出た。同旅館では、従業員の高橋恵子さん(55)と佐藤幸雄さん(62)の行方がまだわからない。 高橋さんは経営者家族の遠縁で、1年ほど前から旅館で働き始め、シーズン中ほとんどを旅館で過ごしていた。知人男性(75)は「高橋さんの娘夫婦に会ったが、かなり疲れていた。2人のためにも、もう少し捜索時間を延ばせないだろうか。雨さえ降らなければ」と悔しげに話した。 栗原市の観光名所「行者滝」の一帯は地震に伴う崩落で大きく景観を変えた。付近では釣り人が行方不明になっている。滝付近で捜索に加わった自衛隊員は「雨が降ってぬかるみ、崩落した岩盤から水がしみ出してきていた。早く助けたくもっとやりたかった」と撤収に肩を落とした。 ▽水位上昇 山崩れでできた「土砂ダム」は日に日に水位をあげる。岩手県一関市市野々原地区の土砂ダムでは、雨量次第で決壊のおそれがあるため、急ピッチで排水作業が進められていた。 市野々原地区で川をせき止めている土砂は長さ600メートル、高さ約30メートル。土砂の最下流地点には、万一に備えワイヤセンサーを設置。地盤のずれを感知する地盤伸縮計や、監視カメラ、投光器なども設置し、24時間態勢で作業を続ける。 国交省の担当者は「仮に決壊しても土石流になる可能性は低いが、決壊すれば下流の田畑に被害が出る。時間の許す限り急いで作業したい」と話した。 ▽一時帰宅 被災住民も雨の準備を始めた。決壊の危険性の高い土砂ダムがある栗原市花山地区では、石楠花センターに避難中の住民に、2日ぶりに一時帰宅が許された。会社員の三浦真澄さん(48)は「今日は保険証や権利書関係を取りに来た。ダムが決壊すれば家ごと流されるかもしれないど」と表情を曇らせた。 その上流。工事中で土砂崩れが起き、作業員の五十嵐みつるさん(32)が行方不明になった捜索現場では五十嵐さんが埋まっているとみられる急斜面で作業する無人重機を、総勢100人を超える捜索隊が見守った。 地盤がもろく不安定で、2次災害の危険が高いため、人の手による捜索が困難だからだ。 午後2時ごろ、恐れていた雨が降り始めた。「やはり降ってきたか」と、作業員の男性(55)がつぶやいた。五十嵐さんの同僚で地震当日は休日だった。「仕事だったら、俺も今ごろ土砂崩れの下だった」。地震後は毎日、現場で自衛隊などの捜索活動を見守っているという。 「このくらいの雨なら、まだ捜索できるのでは…。なんとか五十嵐さんを助けてほしい」と祈るように話した。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>温泉、発生前に温度変化(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.6 2008/06/20 02:30
キーワード:上昇,教授,変化,地下,始める,研究所,温度,中旬,秋,南西

 岩手・宮城内陸地震の震源地周辺で、地震発生前に温泉の温度が大きく変化していたことが19日、分かった。同様の現象は93年の北海道南西沖地震でも報告されており、専門家は「今後の地震予知に役立つ可能性がある」と関心を寄せている。 震源から約5キロ離れた「かみくら温泉」(岩手県一関市)の経営者によると、地震の約1カ月前の5月中旬ごろから42度だった温泉の温度が上昇を始め、1週間前の今月初めには47度になった。また、約30キロ離れた「秋の宮温泉郷」(秋田県湯沢市)にある旅館は「70度だった温泉温度が5月中旬ごろから60度に下がった」と言う。 東京大地震研究所の佃為成・准教授(地震学)の調査によると、04年の紀伊半島沖地震では、和歌山県南部の5カ所の温泉で、地震の約1カ月前から温泉の温度が0.1〜0.3度下がった。北海道南西沖地震では地震約1カ月前に、奥尻島の温泉で約10度上がったとの住民報告がある。 佃教授は「大地震前には、地下の岩盤同士がぶつかりあって大きな圧力が生じる。この圧力で深い場所にある地下水が上昇し、温泉の温度を変化させているのではないか。興味深い現象で、地震予知につながる可能性がある」と話す。【山本佳孝、斎藤広子】

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】災害医療チーム「DMAT」機動力発揮(産経新聞),産経新聞
RV=66.5 2008/06/20 07:51
キーワード:医療,支援,患者,応急,訓練,問題,確保,医師,機関,措置

 岩手・宮城内陸地震で、大規模災害発生から48時間以内に医療活動を行う災害派遣医療チーム(DMAT)が、現地で迅速な医療活動に当たり、被害者救出に貢献した。派遣を受けた病院関係者も「心強かった」と評価しており、災害や事故現場でのDMATの重要性がいっそう高まりそうだ。 DMATは平成7年の阪神淡路大震災で、震災直後の医療態勢が整っていれば避けられた死が数多くあったという教訓から、17年4月に運用が始まった。訓練を受けた災害医療の専門家集団で、医師1〜2人、看護師2〜3人、調整員1人の5〜6人が1チームとなる。活動は発生から48時間以内で、患者が運び込まれる病院に入り、病院の支援や患者の応急措置に当たる。また、災害現場で、症状に応じて患者に4色のタグを取り付け、治療の優先順位の振り分け(トリアージ)をしたり、重症の患者は被災地の外へ搬送する。機動力と、混乱する現場での的確な判断力が求められる。 これまでに新潟県中越沖地震(19年7月)や、最近では東京・秋葉原の無差別殺傷事件でも4病院の4隊が現場に駆けつけ、救命措置を行っている。 地震発生の約10分後に厚生労働省から、全国300のDMATに待機要請が出た。その後、岩淵ダム(岩手県奥州市)の近くでバスが転落し、けが人が多数出ているとの情報を受け、岩手、青森などから10チームが、患者が搬送される奥州市の胆沢病院や、事故現場に急行した。 事故現場に乗り込んだのは3チーム。トリアージで患者にタグを取り付け、治療の優先順位を割り振った。病院のそばにある水沢高のグラウンドを、患者搬送の臨時のヘリポートとして確保。残り7チームは続々と病院に応援に入った。 病院には、午後2時58分から約1時間の間に、7人の重軽傷者が続々と運び込まれた。関係者は「患者はうめき声を上げ、医師と看護師ら約60人が懸命の処置に当たっていた。怒声に近い指示が飛び交った」という。 だが、「今までは災害現場での医療活動が各自バラバラだったが、今回は指揮命令系統ができていた。人を助けることができたと思う」と、現場の統括に当たった岩手医科大附属病院の秋冨慎司医師(33)は振り返る。男性に緊急手術を施し、別の男性は、ドクターヘリ出動を要請し搬送、一命を取り留めた。 秋冨医師は「中越地震などの活動を経て、DMATは発展してきている」と手応えを感じている。ただ、ヘリ出動をめぐって県の災害対策本部との連絡の行き違いが生じるなど、問題点もあったといい、「災害拠点病院や行政など、各機関の連携を深めていく必要がある」と話した。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>被災後初の雨…行方不明者の捜索再開(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.9 2008/06/20 11:15
キーワード:雨,水位,排水,湖

 岩手・宮城内陸地震で、被災後初の雨となった19日の降雨量は数ミリにとどまり、2次災害はなかった。行方不明者の捜索は20日朝から再開されたが、天候回復に伴い気温が上がり、最高気温は宮城県栗原市周辺で29度、岩手県南部で30度近くまで達するとみられ、避難者らの健康状態が懸念される。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 被害の実態 国土交通省東北地方整備局によると、磐井川(岩手県一関市)の(市野々原いちののはら)地区の「せき止め湖(土砂ダム)」では、20日午前9時現在の水位が堰堤(えんてい)最上部まで3.12メートルとなり、24時間で1.08メートル上昇した。危険性が高まっているとして、動力ポンプによる排水と並行して仮排水路掘削が進められている。 行方不明者の捜索は5人が死亡、2人が行方不明となっている栗原市の旅館「駒の湯温泉」などで再開された。東北地方が梅雨入りした19日夕から捜索は一時中断していた。【藤田祐子、比嘉洋】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 被災後初の雨…行方不明者の捜索再開(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.9 2008/06/20 11:19
キーワード:雨,水位,排水,湖

 岩手・宮城内陸地震で、被災後初の雨となった19日の降雨量は数ミリにとどまり、2次災害はなかった。行方不明者の捜索は20日朝から再開されたが、天候回復に伴い気温が上がり、最高気温は宮城県栗原市周辺で29度、岩手県南部で30度近くまで達するとみられ、避難者らの健康状態が懸念される。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 被害の実態 国土交通省東北地方整備局によると、磐井川(岩手県一関市)の(市野々原いちののはら)地区の「せき止め湖(土砂ダム)」では、20日午前9時現在の水位が堰堤(えんてい)最上部まで3.12メートルとなり、24時間で1.08メートル上昇した。危険性が高まっているとして、動力ポンプによる排水と並行して仮排水路掘削が進められている。 行方不明者の捜索は5人が死亡、2人が行方不明となっている栗原市の旅館「駒の湯温泉」などで再開された。東北地方が梅雨入りした19日夕から捜索は一時中断していた。【藤田祐子、比嘉洋】

見出し一覧に戻る

3.土砂ダム工事を公開=決壊の恐れ、水位監視−岩手・宮城地震で国交省(時事通信),時事通信
RV=54.0 2008/06/20 11:30
キーワード:水位,布,排水,迫川

 岩手・宮城内陸地震で、国土交通省東北地方整備局は20日午前、15カ所確認された土砂ダムのうち、特に決壊の恐れが強い迫川の浅布・小川原両地区(ともに宮城県栗原市)で急ピッチで進む緊急工事の様子を報道陣に公開した。 両土砂ダムでは、水位などを調べるセンサー機器などが既に設置されているが、仮排水路の完成にはまだ数日かかるという。また、浅布地区の土砂ダムでは、ポンプによる応急的排水が20日に始まる。 

見出し一覧に戻る

1.地滑り起こしやすい揺れ=土砂、7千万立方メートル動く−土木学会など調査報告(時事通信),時事通信
RV=89.8 2008/06/20 12:31
キーワード:断層,住宅,周期

 土木学会など関連4学会が行った岩手・宮城内陸地震の緊急現地調査の報告会が20日午前、東京・四谷の同学会で開かれ、地震の揺れが家屋被害よりも、地滑りを起こしやすい特徴を持っていたことなどが報告された。また、荒砥沢ダム(宮城県栗原市)上流で起きた大規模な地滑りで動いた土砂の量は、7000万立方メートルに及ぶという。 報告によると、今回の地震の揺れには、木造住宅が被害を受けやすい周期の長い揺れが少ない半面、山の斜面を崩壊させる短周期の揺れが多かった。このため、震源付近にある古い建物でも被害が少ない一方、大きな地滑りをもたらした可能性があるという。 また、揺れの地域的な特徴を調べると、断層の滑りが大きい領域の分布などから、震源の南側で揺れが大きくなる傾向が判明。震源北側の岩手県奥州市で震度6強が記録された点については、現地調査の結果、震度計の設置場所に問題があった可能性が指摘された。 

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、建設へ始動 栗原市、あす説明会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=86.5 2008/06/20 12:02
キーワード:住宅,雨,相談,布,義援金

 ◇道路復旧計画の策定急ぐ 「岩手・宮城内陸地震」は19日、発生から6日目を迎え、被災地は雨に見舞われた。行方不明者の捜索が続く中、生活再建のめどが立たない地元の人たちの苦悩も深まっている。この日、道路寸断で住民全員が避難した栗原市栗駒の耕英地区の代表者が会見し、復興には道路の復旧が欠かせないことを強調。県や市は仮設住宅の建設に向け入居希望者の取りまとめを始めるとともに、道路の復旧計画の策定を急いでいる。【青木純、武本光政】 ◇知事、きょう上京し支援要請 19日夕までの県や栗原市のまとめによると、集落が孤立したり、土砂崩れの危険などで、同市内5避難所に入所している住民は男女計181人。仮設住宅に入居を希望する被災者は、栗駒19世帯64人▽花山12世帯44人▽一迫2世帯3人▽築館5世帯12人――の38世帯123人に及んでいる。 同市内では、依然として耕英地区が孤立しているほか、花山の中村、浅布両地区が自由に往来できない状態が続いている。いずれも全世帯が避難済みだが、道路の早期復旧は困難とみられ、生活を元通りにするめどは立っていない。 県は、耕英地区と市街地を結ぶ「県道築館栗駒公園線」については、大規模な土砂崩れの多発で早期復旧は困難と判断。比較的被害の小さい近くの市道を直し、迂回(うかい)路として利用することを計画している。また中村・浅布両地区につながる国道398号は、本格的な復旧は後回しにし、路面の段差を切り取ったり、穴を埋めるなどの応急工事を20日から開始。2週間程度で全線開通させることを目指している。 県の災害対策本部会議では、県の相談窓口に16日から19日正午までに住宅関連21件▽被災状況10件▽義援金10件――など計60件の相談が寄せられたことが報告された。けが人は19日午後5時現在で249人(重傷39人)。村井嘉浩知事は20日、地震発生後初めて県を離れ、東京で内閣府、総務省など9省庁への支援要望を行うことを明らかにした。 また、栗原市は21日、被災者向けの仮設住宅について、利用対象者や住宅のタイプ、利用期間などに関する入居説明会を開く。会場は、市の総合支所のうち、花山、築館で午後1時、一迫、栗駒で午後3時から。同日午後7時からは、この4カ所で個別相談会も行う。問い合わせは、同市社会福祉課(電話0228・42・1118)のほか、この四つの総合支所でも受け付ける。6月20日朝刊

見出し一覧に戻る

3.西の地盤、東側乗り上げ 逆断層、傾き方向が判明   (河北新報),河北新報
RV=51.6 2008/06/20 12:03
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震の震源となった断層は、西側の地盤が東側に乗り上げるタイプの逆断層だったことが19日、東北大や弘前大などの臨時観測チームによる余震分布調査で分かった。気象庁は地震を逆断層型と判定したが、断層の傾きについては発表していない。◎余震震源西ほど深く 観測チームが解析した15、16日の主な余震の震源分布は図の通り。断面図を見ると、西側で起きた余震ほど地中深い位置が震源となる傾向が現れた。余震は本震を引き起こした断層に沿って発生する。 東北大地震・噴火予知研究観測センターは「地震の原因となった断層は、西側が地表に向かって滑り、東側に乗り上げた」と結論づけた。 逆断層型の地震では、上にずれた側の地盤が不安定になることに加え、震源に近いため激しく揺れるという。 山の大崩落が起きた栗原市栗駒の荒砥沢ダム、旅館「駒の湯温泉」を押し流した土石流が発生した栗駒沼倉耕英東、磐井川に複数の土砂ダムができた一関市厳美町は、断層の西側に集中している。同センターは「西側の地盤が火山灰などでもろかった影響で、土砂災害が拡大した可能性がある」と指摘する。 余震は活火山の栗駒山直下では起きていない。長谷川昭東北大名誉教授(地震学)は「マグマがある場所は軟らかく、ひずみが生じないので地震はないが、周りの地質に圧力を加えている。地震と栗駒山の火山活動との関連を注視する必要がある」と話している。

見出し一覧に戻る

4.余震390回いまだ活発 「規模・回数、阪神以上」(河北新報),河北新報
RV=51.6 2008/06/20 12:03
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震の余震活動は、本震発生から6日目の19日も活発な状態が続いた。気象庁によると、国内で近年起きた大規模地震の中では、規模、回数ともに高い水準にある。今後も強い揺れを感じる余震が発生する可能性が高く、注意を呼び掛けている。 震度1以上の余震は、19日午後9時現在で390回。19日は午前11時34分に岩手県奥州市で震度2を観測するなど、余震が10回あった。14―18日の5日間で、地震規模が大きいマグニチュード(M)4以上の余震は51回を観測した。同じ5日間の比較では、1995年に発生した阪神大震災の43回、07年に起きた能登半島地震の31回を上回っている。 04年の新潟県中越地震では大規模な余震が多発し、本震後5日間で観測したM4以上の余震は88回。うち最大震度6以上が4回、同5以上が9回あった。大きな余震が多かったのは「断層面が複雑だったため」(気象庁地震予知情報課)とみられる。 余震発生のメカニズムは解明されていない点が多いが、東北大地震・噴火予知研究観測センターの海野徳仁教授(地震学)は「今回の地震も震源地一帯の地中構造が複雑なため、エネルギーが本震で完全に開放しきれず、余震が多発している可能性がある」と見る。 仙台管区気象台が18日発表した余震発生確率は、21日までにM5以上50%、M6以上10%だった。通常時、M6以上の揺れが3日以内に発生する確率は0.01%程度で、発生確率は高い水準で推移している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 マグマが後押し? 水分・熱で地殻軟化(産経新聞),産経新聞
RV=43.7 2008/06/20 16:21
キーワード:マグマ,構造,上昇

 岩手・宮城内陸地震の震源付近は、近接する栗駒山(1627メートル)のマグマの影響で地震が起きやすい場所だったことが、東北大地震・噴火予知研究観測センターの分析で分かった。マグマから出た水分や熱の影響で地殻が軟らかくなり、地震の発生を後押しした可能性があるという。 同センターは火山と内陸直下型地震の関係を研究するため、地震波の伝わる速度から地下構造を調べる探査を栗駒山周辺で実施してきた。深さ約20キロのデータと照合した結果、今回の震源は、マグマの存在を示す地震波が遅い場所の直上に位置することが分かった。 栗駒山を形成するマグマは太平洋プレートの上面に沿って分布し、今回の震源直下まで枝のように伸びている。マグマは冷えて固まるときに水を出す性質があり、水分が震源付近へ上昇。マグマの熱も加わって地殻は軟らかくなり、壊れやすい状態だったらしい。栗駒山周辺の地下ではマグマの分布にむらがあり、過去のマグニチュード(M)6級の地震もマグマの直上で発生する傾向があった。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:被災者に、選手が義援金10万円−−丸亀競艇 /香川(毎日新聞),毎日新聞
RV=26.4 2008/06/20 17:01
キーワード:義援金,選手

 丸亀市の丸亀競艇場で開催した「G1京極賞(丸亀競艇開設56周年記念競走)」の出場選手52人が18日、岩手・宮城内陸地震の被災者に役立ててもらおうと、義援金10万円を寄付した。 義援金は、選手が準備したもので、同日の朝礼時に、丸亀市出身の競艇選手、秋山広一さん(33)が選手を代表して、山岡義国・競艇事業部長に手渡し、山岡部長はそのまま、宮城県の栗原市災害対策本部に振り込んだ。 秋山選手は「ニュースで地震の被害を知った選手たちから、支援をしたいという提案があり贈ることにしました。レース中なので、援助には行けないけれど、少しでも被災者のために役立てれば」と話した。【矢島弓枝】6月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地下に潜む活断層の調査検討=岩手・宮城地震受け−政府調査委(時事通信),時事通信
RV=99.7 2008/06/20 20:30
キーワード:断層,地表,活,確率,地下,研究,評価

 政府の地震調査委員会は20日、岩手・宮城内陸地震の震源断層が地表に出ておらず、既知の小規模な活断層と地下でつながっている可能性もあることから、地下に潜んだ活断層についても詳細に調査し、将来の地震発生確率などを評価することを検討し始めた。 調査委事務局の文部科学省地震・防災研究課によると、今回の震源断層はまだはっきりしないが、岩手県南部の震源北方にある北上低地西縁断層帯の南端「出店(でたな)断層」と地下でつながっているとの見方がある。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>中国から義援金10万ドル(毎日新聞),毎日新聞
RV=45.6 2008/06/20 20:51
キーワード:義援金,支援,日本赤十字社,本社,多く,寄託,見舞い,皆さん,国民,いただく

 崔天凱駐日中国大使は20日、日本赤十字社に岩手・宮城内陸地震の義援金10万ドル(約1070万円)を寄託した。東京都港区の本社を訪れた崔大使は「四川大地震では、日本の皆さんから多くの支援をいただいた。このたびの地震に際し、胡錦濤主席と中国国民のお見舞いの気持ちをお届けします」と話した。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>遠い復旧 被害900億円 1人死亡確認(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.7 2008/06/20 22:09
キーワード:水位,排水,川,地滑り,新た

 岩手・宮城内陸地震の被災地では20日、行方不明だった1人の死亡が確認され、地震による死者は12人、行方不明者は10人になった。地震発生から21日で1週間が経過するが、両県では約320人が避難所生活を送っている。しかし、寸断された道路の復旧など長期化の様相だ。一方、梅雨入りを受け、国土交通省は「せき止め湖(土砂ダム)」の決壊による2次災害防止対策を急ピッチで進めている。両県の被害総額は約900億円になる見通し。 新たに死亡が確認されたのは、宮城県栗原市の熊倉地区で落石防止工事に従事していた五十嵐みつるさん(32)=山形県金山町金山。死因は外傷性ショック死だった。 国交省が確認した土砂ダムは15。うち排水などの緊急対策を進めているのは三つの土砂ダム。 一方、国交省は20日、道路の被災状況を発表した。岩手県の国道342号(祭畤(まつるべ)大橋を除く)、一関市道、宮城県の国道398号、栗原市道の計500カ所で被災個所を確認した。被害総額は計134億7500万円に上っている。 また、土砂災害の危険地域に対する緊急点検結果では、両県内の計20カ所(4市)は地滑りやがけ崩れなどが発生する恐れがあり、応急対策の必要な「A判定」だった。 20日、自衛隊のヘリコプターに同乗し被災地を見た。被災地は、泥水がたまる細長い池が数え切れないほどだった。 宮城県栗原市を流れる迫(はさま)川上流に向かうと湯の倉温泉に。川がせき止められ下半分が水没した旅館が目に入る。川沿いの露天風呂とランプが有名な「秘湯」だったが、1階ひさしのすぐ下まで水が迫る。 連日、偵察や輸送にあたる副操縦士の大坪孝充3尉(31)によると、15日ごろまでは旅館の周囲には地面も見えていたが、少しずつ水位が上がった。すぐ上流には別の土砂ダム。大坪3尉は「大雨に持ちこたえられるだろうか」と心配そうだ。【立上修、高橋昌紀、小林祥晃】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 遠い復旧 被害900億円 1人死亡確認(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.7 2008/06/20 23:10
キーワード:水位,排水,川,地滑り,新た

 岩手・宮城内陸地震の被災地では20日、行方不明だった1人の死亡が確認され、地震による死者は12人、行方不明者は10人になった。地震発生から21日で1週間が経過するが、両県で約320人が避難所生活を送っている。寸断された道路の復旧などは長期化の様相をみせている。【関連報道特集】岩手・宮城内陸地震  梅雨入りを受け、国土交通省は「せき止め湖(土砂ダム)」の決壊による2次災害防止対策を急ピッチで進めている。両県の被害総額は少なくとも約900億円になる見通しだ。 新たに死亡が確認されたのは、宮城県栗原市の熊倉地区で落石防止工事に従事していた五十嵐みつるさん(32)=山形県金山町金山。死因は外傷性ショック死だった。 国交省が確認した土砂ダムは15。うち排水などの緊急対策を進めているのは三つの土砂ダム。一方、国交省は20日、道路の被災状況を発表。岩手県の国道342号(祭畤(まつるべ)大橋を除く)、一関市道、宮城県の国道398号、栗原市道の計500カ所で被災個所を確認した。被害総額は計134億7500万円に上っている。 また、土砂災害の危険地域に対する緊急点検結果では、両県内の計20カ所(4市)は地滑りやがけ崩れなどが発生する恐れがあり、応急対策の必要な「A判定」だった。 地震発生から7日目の20日、自衛隊のヘリコプターに同乗し被災地を見た。被災地は、泥水がたまる細長い池が数え切れないほどできていた。 宮城県栗原市を流れる迫(はさま)川上流に向かうと湯の倉温泉上空に。川がせき止められ下半分が水没した旅館が目に入った。川沿いの露天風呂とランプが有名な「秘湯」だったが、1階ひさしのすぐ下まで水が迫る。 連日、偵察や輸送にあたる副操縦士の大坪孝充3尉(31)によると、15日ごろまでは旅館の周囲には地面も見えていたが、少しずつ水位が上がった。すぐ上流には別の土砂ダム。大坪3尉は「大雨に持ちこたえられるだろうか」と心配そうだ。【立上修、高橋昌紀、小林祥晃】

見出し一覧に戻る

3.<耐震化>宮城で立ち入り「危険」も 公立校調査(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.8 2008/06/20 23:28
キーワード:耐震,学校

 大地震で倒壊する危険性の高い小中学校施設が1万棟以上−−。学校の倒壊が多発した中国・四川大地震の記憶も生々しい中、文部科学省が20日発表した公立学校施設の耐震改修状況調査結果は、日本も安心できる状態ではないことを示した。岩手・宮城内陸地震では幸い、深刻な被害はなかったが、立ち入りが「危険」となった学校もある。近年、各地で大きな地震が相次いでおり対策は急務だ。 同地震で最も大きな被害を受けた宮城県。県教委によると、15市町の学校施設114カ所に、壁の亀裂やガラス破損などの被害が出た。栗原市が47カ所と最も多く、うち18カ所は県の危険度測定で立ち入りが「危険」か「要注意」とされた。 「要注意」の築館中では今月下旬、耐震化工事が始まるところだった。被害は窓ガラスが割れる程度で、同校は「軽微で良かった」と胸をなでおろしているが、現在も注意深く校舎を使っている。 宮城県の公立小中学校の耐震化率は85.5%と、全国平均を大きく上回る。県教委施設整備課は「市町村の意識が高く、耐震化が進んでいた。重大な被害がなかったのはその成果だ。しかし、予算や統廃合問題で耐震化が進んでいない自治体もあり、国の補助制度の説明会などを通して100%達成を目指したい」と説明する。 一方、岩手県では19日午後4時現在、少なくとも小中学校58校で窓ガラス破損などの被害が確認された。このうち28校は耐震補強をしていなかった。 震度5強の一関市。震源地から約10キロにあり、被災者の避難所でもある同市立本寺小学校の体育館は耐震補強をしていなかった。小澤清治校長は「壁に小さなひびが入る程度で済んだが、倒れるのではないかと心配した」と話す。 同県内の小中学校の耐震化率は62.8%にとどまる。県教委は「財政的に余裕がなく、少子化で、学校の統廃合も検討されているため」と説明する。 04年の新潟県中越地震では、耐震補強が効果を示した例もある。震度7を記録した川口町。町立川口中の体育館は97年に耐震補強を終えていた。地震を乗り越えて避難所として機能し、耐震補強の重要性を浮き彫りにした。【伊藤絵理子、安田光高、渡辺暢】

見出し一覧に戻る

1.発生から1週間、行方不明の10人はいま…続く懸命の捜索(読売新聞),読売新聞
RV=77.5 2008/06/21 03:13
キーワード:市,梅雨入り,金山,高橋,佐々木,夫婦,つり橋,タケノコ,一緒,栗駒山

 21日で発生から1週間となる岩手・宮城内陸地震。栗駒山周辺で10人の行方がいまだに分からない。 宿泊客の朝食を出し終えた旅館従業員、渓流釣りや山菜採りを楽しんでいた夫婦ら……。晴天のあの土曜の朝から一変し、被災地は梅雨入りしている。山肌がむき出しになり、道路も寸断された土砂まみれの現場で、懸命の捜索が続いている。          ◇ 宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の従業員佐藤幸雄さん(62)(栗原市)は10年ほど前、「故郷で働きたい」と東京の会社を辞め、旅館で働き始めた。 市内にある弟の熊谷正勝さん(56)の自宅で一緒に酒を飲むことも多く、地震前日の13日には、姉(70)が経営するたばこ店を訪れ、煮物と漬物を受け取ったという。熊谷さんは20日、ヘリで現地入りし、現場のすさまじさに圧倒された。「兄と過ごした時間を思い出すと涙が出る。早く出てきて」。熊谷さんは祈り続ける。 佐藤さんの同僚、高橋恵子さん(55)(同)は、生命保険外交員として娘2人を育て上げ、2年前から旅館に勤めていた。同僚の女性(57)との会話は、もっぱら孫のことだったという。          ◇ 仙台市泉区の森正弘さん(61)、洋子さん(58)夫婦は、つり橋から転落したとみられる。「誰にも助けを求められずにいると思うとかわいそう」。正弘さんの姉(65)は涙が止まらない。正弘さんが不動産会社を定年退職後、帰郷。夫婦にとって、温泉巡りや山歩きが何よりの楽しみだった。 山形県金山町の高橋伸好さん(56)、美也子さん(50)も、評判のおしどり夫婦。伸好さんは「雪かきを手伝ってくれる優しい人」、美也子さんも近所の人気者。近所の女性は「バレー大会の助っ人をお願いしようと思っているのに……」と話した。タケノコ採りで栗駒山周辺にいたとみられている。          ◇ 宮城県七ヶ浜町の鹿野(かの)隆さん(54)と会社の同僚で同町、池端桂一さん(44)の2人は釣り仲間。栗原市の菅原孝治さん(50)と宮城県大崎市の佐々木樹一(きいち)さん(55)も、1人で釣りに来ていた。 鹿野さんは鉢植えで玄関を飾るのが趣味。池端さんは息子や娘とキャンプをする家族思いの父親だ。菅原さんは、地域の花見などを盛り上げるムードメーカー。近所の主婦(45)は「2人の子供の気持ちを思うと……」と言葉を詰まらせた。佐々木さんは市職員。上司で市民課長の大場功さん(55)は「部下の信頼も厚い」と話す。妻(52)は「無事を祈っています」と目を潤ませた。

見出し一覧に戻る

1.進まぬ学校耐震化 岩手・宮城内陸地震「平日なら被害大」(産経新聞),産経新聞
RV=163.6 2008/06/21 08:00
キーワード:耐震,児童,学校,校舎,補強,教委,構造

 発生から1週間を迎える岩手・宮城内陸地震では、教育施設も被害を受けた。両県によると、被災した教育施設は262。中国・四川大地震では学校倒壊で、多くの児童が犠牲になったが、今回はけが人が9人。土曜の発生とあって被害は最小限に食い止められた。新潟県中越地震など最近の国内の大型地震は週末の発生で深刻な被害は出ていない。しかし、20日発表された文部科学省の調査では全国の公立小中学校の耐震化は進んでいないことが明らかに。両県の学校関係者からは「平日の発生なら被害が拡大していたかもしれない」との声があがった。 岩手県奥州市の市立衣川中では、平成9年に完成した鉄筋コンクリート製の多目的ホールの天井ガラスが割れた。ホールの地盤も約10センチ沈下し、藤川ひとみ校長は「天井ガラスが落ちた時に授業中で下に子供がいたらと思うとぞっとする」と話した。 同市の胆沢愛宕小でも、昭和53年に完成した校舎の外壁がはがれ、こぶし大の破片となって落下。外壁が落ちた場所は普段、児童も通る場所だった。地震後、補強が必要と判断された。「子供たちにけががなくてよかった。早く補強工事をしてほしい。学校は子供を安心して預けられる場所であってほしい」と同小に6年生の娘が通う主婦は訴えた。 文科省の調査では、岩手県の小中学校の耐震化率は62・8%で全国15位。宮城県は近い将来に宮城県沖地震の発生が予想されており、85・5%と全国4位だったが、被害は生じた。 宮城県栗原市の市立栗駒中では、音楽室の天井が破損、40〜50センチのコンクリート片4個が落下し理科室の照明7個も落ちた。同校は築34年だが、昨年12月から耐震工事を進め、補強はほぼ終わっていた。添田拓実教頭は「耐震化が進んでいなければもっと被害がでた。改めて補強していく」と専門家に調査を依頼する方針という。 東北工業大の田中礼治教授(耐震構造学)は「校舎を使用しながら、建物の外から補強工事ができる『いながら補強』の技術がある。迅速に補強工事を進めるべきだ」と提言している。                  ◇ ■財政力でばらつき 文科省が20日公表した学校校舎の耐震改修調査結果は、自治体の財政力を背景に、都道府県間の格差を浮き彫りにしている。 大規模地震で倒壊の危険性が高い校舎が最多の大阪府。府教委の担当者は「人口が多い、古い校舎が多い、そして財政難」と3つの理由を挙げる。阪神大震災を経験し、防災意識は高い土地柄だけに、市町村を回って耐震化を進めるよう促す予定という。 耐震診断費は簡易調査で10万〜20万円、詳しく行うと300万円にもなる。 耐震診断率が74・1%で全国最低の北海道。中でも妹背牛(もせうし)町は各1校の小中学校がいずれも昭和56年以前の建築のうえ、改修も診断も行っていないため耐震化率はゼロだ。町では「数年前まで町村合併を検討していたため、財政難もあり耐震化を先送りしていた」という。 耐震診断をまったくしていない自治体は全国で26。そのうち22が北海道だ。道庁では、簡易耐震診断ができる職員を市町村に派遣し無料で診断するとともに、ノウハウを伝授する計画だ。 18日に施行された改正地震防災対策特別措置法では、補強工事費の国の補助率を引き上げ、地方負担分がこれまでの約3割から約1割に減った。 ただ、補助率アップは倒壊の危険性が高い校舎のみ。北海道美唄(びばい)市は「どれだけ補助の対象になるかが不透明だ。もう少し範囲を広げてほしい」と求めた。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】小中校耐震化 山形40位(産経新聞),産経新聞
RV=136.1 2008/06/21 07:51
キーワード:耐震,学校,校舎,補強,教委,構造

 ■統廃合、診断予算、代替校舎…悩む自治体 岩手・宮城内陸地震では両県の多くの学校施設で壁に亀裂が入るなど大きな被害があった。文部科学省が20日に発表した公立学校施設の耐震化状況では、東北6県の小中学校で耐震化率が全国平均(62・3%)を超えたのは宮城(85・5%)と岩手(62・8%)の両県のみ。高校でも全国平均(64・4%)以上だったのは宮城(83・5%)と岩手(66・7%)のほかは青森(72・0%)だけだ。進まない東北地方の耐震化。もし他県で同規模の地震が起きれば、深刻な被害が確実視される状況が浮き彫りになった。(宮原啓彰) 公立学校の耐震化は、主に各市町村が小中学校、幼稚園を、県が高校や特別支援学校を実施する。 高校の耐震化率が39.4%と唯一、40%を割り昨年より順位を一つ下げ全国最下位となった秋田県。 同県教委は「特別支援学校から優先的に改修工事を行ったことで高校の耐震化が遅れた」と説明。さらに、全国で最も少子化が進む県勢にあり、平成13年から高校整備計画で高校の統廃合、再編を推し進めたことや昭和56年以前の旧耐震基準の建物が多いためという。 だが、「優先させた」という特別支援学校でも耐震化率70・6%と全国平均(80・5%)を大きく下回る全国36位。「耐震性がない」と判定された特別支援学校の棟数に至っては20棟と東北最多だ。 同県は19年度、耐震改修促進計画を開始。27年度までに学校の耐震化率100%を目指しているが、「この地震で工事をさらに加速させるべく、6月県議会に補正予算案を提出した」と本腰を入れる方針を示した。   ■   ■ 一方、山形県は東北で唯一、小中学校の耐震化率49・4%と50%を下回り全国40位。同県教委は「各市町村の財政状況が苦しい」と苦しい胸の内を明かす。 学校施設の詳細な耐震診断にかかる費用は1棟当たり200万〜300万円。1校当たり1000万円以上の費用がかかることも珍しくなく、国から補助金を得ても重い負担がのし掛かる。「山形でも少子化が進み、学校の統廃合が進んでいる。いつまで校舎を使うか見通しが立たず、工事に二の足を踏んでいる市町村が多い」と同県教委。 同県は今年4月、「県有施設耐震改修実施計画」を開始。22年度までに、昭和56年以前に建てられた学校を補強していく方針だ。 青森、福島の両県も台所事情は同じ。青森は小中学校の耐震診断率で、福島は高校の同診断率で東北最下位だった。 青森県教委は「特に小さな自治体で診断の予算が組めない状況が続いている」とし、公立学校の耐震化事業の補助率を引き上げるべく、今月成立した改正地震防災対策特別措置法に期待を寄せた。一方、福島県教委は耐震化の完了まで長時間を要するとため息。「学校の工事には、代替校舎の建築や、工期に学校の長期休暇を利用するため、他の建築物以上に時間が必要。可能な限り早急に耐震化を図りたいが…」と危機感をにじませた。     ◇ 地震後、宮城県栗原市の学校などを視察した東北工業大の田中礼治教授(耐震構造学)は「これまで耐震補強済みの校舎とそうでない校舎が集中するエリアで、大地震が起きた事例はほとんどなかった。補強済みの校舎は、たとえ古い建物でもほとんど被害はなく、耐震補強の有効性が検証できた」と話している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震1週間 復興いつ…住民苦悩(産経新聞),産経新聞
RV=73.1 2008/06/21 08:00
キーワード:住宅,イワナ,校舎,帰宅

 震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震は21日で発生から1週間。被災地では道路などの生活基盤が破壊され、産業も打撃を受けた。両県によると、判明した被害総額は約580億円にのぼる。宮城県栗原市では20日、新たに男性1人の遺体が見つかったが、依然10人が行方不明だ。今も300人強が避難生活を余儀なくされており、生活再建への道筋はまだ見えない。                  ◇ ■道路寸断 「国道342号の迂回(うかい)路は1本だけ。通れなくなればうちも孤立し、商品の供給ができなくなる」。岩手県一関市厳美町の商店主、佐藤賢吉さん(58)はそう話す。 主要幹線のうち、国道342号の一関市厳美町天王−秋田県境(約30キロ)、同398号の栗原市花山本沢−秋田県境(約25キロ)が全面通行止め。周囲の国道や県道でも通行規制が続く。 一部で復旧工事が始まったが、全体的には進んでいない。宮城県道路課は「大きな余震が来れば、大規模地滑りが起きる可能性がある。現場に入りたくても入れない」。岩手県の担当者も「現場に着く前に大量の土砂が立ちはだかる」。 道路寸断は村落を孤立させ、生活基盤を破壊する。新潟県中越地震で孤立した旧山古志村(現長岡市)では村外に避難した住民が一時帰宅するまでの12日間で特産品のニシキゴイや家畜が死滅し、被害は約75億円に上った。主要道路だった国道291号の完全復旧に約2年費やした。 今回も同じようなことになるのか。全住民が避難した栗原市栗駒耕英のイワナ養殖業、熊谷昭さん(63)は「道が通らないと、魚がどうなるか分からない」と焦燥感を募らせる。 ■被害580億 宮城県によると、これまでに判明した農林業を中心とした被害額は約332億円。岩手県は公共土木関連も含め約244億円にのぼる。被害総額はさらに膨らむ見通しだ。 被災地は、農林業と並び観光業も主要産業。 「もうすぐニッコウキスゲの見ごろだったのに…。夏のキャンプ客や紅葉客も今年は受け入れられないだろう」と、栗原市の栗駒山の宿泊施設「いこいの村栗駒」。山は6月末にニッコウキスゲが満開になるため、予約で満室だったが、地震で状況は一変した。 影響は、被害の少ない地域にも及ぶ。 世界遺産登録を目指す中尊寺がある岩手県平泉町のホテル「武蔵坊」では40件以上のキャンセルが出た。フロント係の女性は「『まったくと言っていいほど被害はない』と説明してもイメージでキャンセルされる」とため息をつく。 観光情報学会の会長を務める大内東・北大教授によると、いわゆる風評被害が回復するには2カ月ほどかかる。大内教授は「その間、行政や観光産業従事者は、被害発表だけではなく、被害がなかった場所についても積極的に発表していくべきだ」と指摘する。 ■住居確保 「プライバシーがない。風呂も1人で入りたい」。避難指示が出ている栗原市耕英地区の女性(61)の願いは、1日も早い仮設住宅への入居だ。 栗原市では約150人が不自由な避難生活を強いられている。そのうち、仮設住宅への入居希望者(19日現在)は38世帯123人。仮設住宅は23日ごろに着工、3週間ほどで完成するという。県は、県職員の空き宿舎や民間の借り上げ住宅も仮住まいに充てる方針だ。 一方で、「仮設住宅はいらない」との声もあがる。一関市厳美地区から避難してきた11世帯のうち10世帯35人は、仮設住宅ではなく小学校の旧校舎教室での集団生活を希望した。佐藤宮男さん(65)は「仮設住宅で見知らぬ人たちと暮らすより、見知ったみんながいる場所の方がいい」と、これまで培ってきた集落のコミュニティーの必要性を訴える。「市街地での暮らしより、住み慣れた地に近い場所での集団生活を選んだのでは」。市担当者は心情を推し量る。 栗原市でも山間部の住民はコミュニティー意識が強く、「仮設住宅では顔見知りの隣に住みたい」との希望が出ることが想定されている。同市は「最大限に尊重したい」としている。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】地震から一週間 黙祷で冥福祈る(産経新聞),産経新聞
RV=63.4 2008/06/21 10:24
キーワード:住宅,新た,気象台,農業,仮設

 岩手・宮城内陸地震発生から1週間を迎えた21日、被災地では各地で犠牲者12人の追福を祈り、黙祷(もくとう)をささげた。 土砂崩れで7人が生き埋めになり、5人が遺体で発見された宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」周辺などの住民の避難所となっている「みちのく伝創館」では、避難住民ら約50人が黙祷。発生時間の午前8時43分、駒の湯温泉のある栗駒山の方角へ向かって1分間の祈りをささげた。 耕英地区の農業、鈴木誠さん(82)は、「亡くなった方々の冥福と、まだ見つかっていない方々の早い発見を祈った」とし、「昭和20年代から50年以上開拓してきた栗駒山が、ものの1、2分で崩れてしまって残念」と語った。 また同地区の農業、斎藤英志さん(58)は「家が決まっていないので落ち着かない。仮設住宅についての説明会が今日あるので、住むところが決まれば落ち着くのではないか」と疲れた様子で話した。 また、上流に10カ所の土砂ダムを抱える同市花山の花山総合支所では、周辺で作業している自衛隊員が、地震発生時刻になると、手を止め整列し、一斉に1分間黙祷した。自衛隊員の一人は「1週間は時間的なもので、隊としては区切りと考えていない。可能性は少ないかもしれないが残りの行方不明者の発見にこれまで通り努力していくつもりだ」と語った。 災害対策本部が置かれている栗原市役所内でも、黙祷の声に合わせ、職員が仕事の手を休め、頭を垂れた。 災害対策本部長を務める佐藤勇栗原市長は「大きな山場を迎えた。懸命に(行方不明になった方々の)命を大切にし、(二次災害に)巻き込まれないように注意しながら、被災者に対応する日々だった。これから、心を一つにして再建していこうという思いが大切だ」と、気持ちを新たにした。 仙台管区気象台によると、21日は午後から大気の状態が不安定になり、にわか雨や雷雨の発生が予想されている。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>不明の森さん夫妻、直前に男性が目撃(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.4 2008/06/21 10:49
キーワード:雨,川,湖,つり橋

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になっている仙台市の森正弘さん(61)、洋子さん(58)夫妻とみられる男女を、栃木県の男性会社員(52)が地震直前に目撃していた。宮城県栗原市の花山地区にある「白糸の滝つり橋」付近。県警は、森さん夫妻の可能性が高いとみているが、現場は迫(はさま)川の「せき止め湖(土砂ダム)」に近く、2次災害の恐れから捜索は難航している。男性は「早く見つけてほしい」と訴える。 男性は14日朝、橋手前に止めた車内で雨をやり過ごしていた。午前8時ごろ、2人が傘をさして横を通り、つり橋を渡って行くのを見た。「2人並んで元気よく歩く姿が印象的だった」という。 8時10分ごろ、男性は2人を追うように1.2キロ先の滝を目指して歩き出した。つり橋を渡り、滝の手前付近で、2人とすれ違ったという。男性は「『おはようございます』程度のあいさつは交わしたと思う」と話す。 車に戻ろうと約600メートル山を下ったところ、強い揺れに襲われた。「ドン、ドン」とごう音が響き、目の前の木にしがみついた。揺れがおさまり、辺りを見回すと、がけが崩れて沢は埋まり、木がなぎ倒されていた。 つり橋は崩壊し、車は土砂に埋まっていた。男性は徒歩で、つり橋から約2キロ離れた旅館にたどり着いた。数十人が避難していたが、2人の姿はなかった。「地震に巻き込まれたのか」と不安にかられ、警察に連絡したが、森さん夫妻は不明のまま。男性は「地震から日がたっており、厳しいかもしれないが何とか生きていてほしい」と祈っている。【山本太一】

見出し一覧に戻る

3.<ニュース1週間>岩手・宮城内陸で大地震/宮崎勤死刑囚に刑執行(毎日新聞),毎日新聞
RV=45.7 2008/06/21 09:30
キーワード:川,新た,湖,土石流

 地震の怖さを思い知らされた今週(6月15日〜20日)のニュースをまとめた。【報道特集】岩手・宮城内陸地震 関連記事、写真、図説、動画など ◇岩手・宮城で大地震 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を記録するなど北海道から愛知県までの広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは8キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2と推定される。20日までのまとめでは、地震による死者、不明者はともに11人。 栗原市栗駒地区の宿泊温泉施設「駒ノ湯温泉」を土石流が襲い、経営者や利用客が生き埋めになった。土石流は、東京ドーム1.2杯分に当たる約150万立方メートルの土砂が、約4.8キロ離れた東栗駒山(標高1434メートル)の斜面から崩落し、一気に流れ下った。被災地では降雨が続き、土砂崩れや河川の決壊が懸念されている。国土交通省は、土砂が川を遮断してできた両県の「せき止め湖(土砂ダム)」11カ所のうち決壊の恐れもある3カ所で、水を抜くなどの緊急工事に着手した。 ◇連続幼女誘拐殺人の死刑囚らに刑執行 法務省は17日、88〜89年に東京都と埼玉県で起きた連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚(45)=東京拘置所収容=ら3人の死刑を執行したと発表した。鳩山邦夫法相の下での執行は4回目、計13人に上り、93年3月の執行再開以降の法相では最も多い執行数となった。宮崎死刑囚は捜査や公判で不可解な供述を繰り返し、詳しい動機や背景を語らないまま、06年2月の判決確定から2年4カ月で死刑が執行された。 ◇秋葉原ホコ天中止に 17人殺傷事件から1週間後の15日、東京・秋葉原の歩行者天国が中止となり、人通りは普段より少なかった。歩行者天国は73年から毎週日曜日に行われていた。事件を受けて全国の歩行者天国のうち12カ所で防犯カメラの設置や警備員の増員など新たな対策を取ったり、検討していることが毎日新聞の調べで分かった。一方、「過敏に反応すれば模倣犯を招く」「街のにぎわいには必要」と、市民の憩いの場である「ホコ天」の存在を尊重する声も目立った。 ◇自殺者3万人超す 07年の全国の自殺者は3万3093人で、10年連続で3万人を超えたことが警察庁のまとめで分かった。前年比938人(2.9%)の増で、03年(3万4427人)に次いで多い。年代別の対前年増加率は、60歳以上の高齢者(1万2107人)が8.9%と最も高く、次いで30代(4767人)の6.0%の順。両世代は統計を取り始めた78年以降、人数も最多だった。 硫化水素による自殺も全国で相次いでいる。警察庁は19日、緊急調査を発表。今年は1〜5月末現在で硫化水素による自殺が489件517人に上った。昨年は1年間で27件29人で、今年になっての急増ぶりが際立つ。517人のうち20代が232人で半数近くを占めた。 ◇国交省局長ら逮捕 北海道開発行政の事務方トップの不祥事が明るみに出た。国土交通省北海道開発局が05〜07年に発注した河川改修工事の入札で官製談合が行われていたとして、札幌地検は16日、同省北海道局長、品川守容疑者(58)と北海道開発局石狩川開発建設部のOB2人を競売入札妨害(談合)容疑で逮捕した。 ◇東シナ海ガス田日中合意 日中両政府は18日、東シナ海のガス田を共同開発することなどで合意した。日本が両国の境界線として主張してきた「中間線」付近で、中国が単独で開発している「白樺(中国名・春暁)ガス田」に、日本企業が資本参加する。また、白樺より北部の中間線をまたぐ海域で、共同で資源探査を始める。両国の主張が対立した境界線問題は棚上げし、今後、交渉を続けることとした。 ◇星出さん地球に帰還 国際宇宙ステーション(ISS)に日本の有人宇宙施設「きぼう」本体の実験室を設置した星出彰彦宇宙飛行士(39)らが搭乗する米スペースシャトル「ディスカバリー」が14日午前11時15分(日本時間15日午前0時15分)、ケネディ宇宙センターに着陸した。初の宇宙飛行を終えた星出さんは2週間ぶりに地球に帰還した。星出さんは「すべての瞬間が楽しかった。もう少し宇宙にいたかった」と語った。

見出し一覧に戻る

1.学校耐震化:小中は55%、全国29位 936棟未実施、財政難と少子化影響 /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=146.8 2008/06/21 13:01
キーワード:耐震,学校,診断

 四川大地震や岩手・宮城内陸地震で建物の耐震性が改めて注目される中、文部科学省がまとめた学校耐震調査で、県内の公立小中学校施設の耐震化率は55・3%と、全国平均(62・3%)を7ポイント下回り全国29位だった。校舎や体育館など計936棟が「耐震性なし」とされ、震度6強以上で倒壊の危険性が高い建物も180棟に上った。財政難に加え、過疎地では「少子化が進行し学校施設に投資しにくい」との指摘も出ている。【西嶋正法、関雄輔】 調査は県内の公立小中高校、幼稚園、特別支援学校の施設を対象に4月1日現在で実施。学校名や施設名は公表されていない。 小中学校の耐震化率は、飯舘、川内村など2町4村が100%だった一方、最下位の金山町は9・1%。市部では福島、喜多方、伊達市が50%を切り、特に福島市は292棟中で183棟が耐震化されていない。 「耐震性なし」の936棟のうち、震度6強以上で倒壊の危険性が高いとされる「耐震指数(Is値)0・3未満」は180棟だった。他も半数近くがIs値を算出しない簡易診断のため、実態はさらに多いとみられる。旧耐震基準(81年以前)の施設での耐震診断実施率は87・3%(全国39位)だった。 81年以前の施設34棟すべてが耐震化されていない白河市教委は、「補強工事には1平方メートル数万円かかり、財政健全化を進める中で予算確保が厳しい。今年度は小学校1校で耐震診断するだけで、工事のめどはない」。金山町教委も「耐震化したいのは山々だが、中山間地では道路や水道などインフラ整備が急務。財政が切迫し耐震化は難しい」と話す。 一方、福島市に対し耐震化促進を要望している市小中学校PTA連合会の浪岡真澄会長は「四川大地震で多くの子供が校舎の下敷きになり、岩手・宮城内陸地震でも小学校の壁が崩れ落ちた。私の子供も耐震化されていない中学校に通っており、万が一を思うと不安。学校耐震化はどんな事業よりも優先すべきだ」と訴えた。 また、高校の耐震化率は54・9%と全国32位だった。県は2015年度までに県立高を含む県施設の90%の耐震化を目標にし、今年度は高校耐震化に28棟計約14億円を計上した。県教委の安藤正・施設財産室長は「学校の倒壊はあってはならず、一早く耐震化を進めたい」としながらも、「過疎・中山間地では少子化で学校の統廃合が進み、市町村は校舎などに投資しにくい面があるかもしれない」と話した。 幼稚園の耐震化率は63・9%、特別支援学校は77・3%だった。……………………………………………………………………………………………………… ■ことば ◇耐震基準 81年の建築基準法改正で、震度6強以上でも倒壊しないよう求める現行耐震基準が導入された。81年以前の建物で倒壊の恐れが高く、基礎の補強や筋交いを組み込むなど耐震化が必要となる。公立校では耐震化に国の補助があり、四川大地震を受け補助率を引き上げる改正地震防災対策特別措置法が成立。国庫補助が従来の最大2分の1から、同3分の2に引き上げられた。……………………………………………………………………………………………………… ◆公立小中学校の耐震改修状況◆ (4月1日現在)設置者        全棟数  耐震診断実施率(%) 耐震化率(%) 81年以前の建物の耐震化率(%)県            1      ―       100          ―福島市        292    100        37.3        9.9会津若松市      102     76.1      59.8       10.9郡山市        439    100        61.5       26.2いわき市       378    100        51.9       12.1白河市         75     11.8      54.7        0須賀川市        83    100        59         10.5喜多方市        54    100        42.6        8.8相馬市         43     72.7      69.8       40.9二本松市       110    100        58.2       36.1田村市         65     94.6      52.3       16.2南相馬市        82     97.7      64.6       32.6伊達市         71     80.6      49.3        0本宮市         32     72.2      56.3       22.2桑折町         14    100        85.7       66.7国見町          8     20        50         20川俣町         22     16.7      72.7        0飯野町          8    100        87.5        0大玉村          7    100        42.9       33.3鏡石町         15    100        66.7        0天栄村         13     22.2      38.5       11.1下郷町          8     50        62.5       25檜枝岐村         3    100       100        100只見町         11     80        54.5        0南会津町        36     27.3      38.9        0北塩原村         8      −       100          ―西会津町        12     33.3      25          0磐梯町          6     50        66.7        0猪苗代町        22     90        63.6       20会津坂下町       19     25        68.4       25湯川村          6      0        50          0柳津町          9    100        44.4       28.6三島町          4    100       100        100金山町         11     30         9.1        0昭和村          4    100        50          0会津美里町       22     53.3      40.9       13.3西郷村         24    100        75         33.3泉崎村          6    100        66.7        0中島村         12    100        66.7       50矢吹町         17     57.1      58.8        0棚倉町         16     69.2      37.5       23.1矢祭町         13    100        30.8        0塙町          14     81.8      28.6        9.1鮫川村          7     40        28.6        0石川町         28     50        42.9        0玉川村         10     66.7      60         33.3平田村         18     42.9      61.1        0浅川町         15     54.5      66.7       54.5古殿町         16     20        50         20三春町         40    100        75         28.6小野町         21    100        28.6       16.7広野町          5    100       100        100楢葉町         15    100        40         18.2富岡町         16    100        87.5       75川内村         11      ―       100          ―大熊町         17    100        94.1       88.9双葉町         12     66.7      25         25浪江町         29    100        82.8       72.2葛尾村          5      0        40          0新地町          8    100        75          0飯舘村         13    100       100        100伊達市国見学校組合    1      ―       100          ―合計        2484     87.3      55.3       19 *県は会津学鳳中。伊達市国見学校組合は大枝小。6月21日朝刊

見出し一覧に戻る

2.学校耐震化率:市町村立小中学校、58.1% 165棟、震度6強で倒壊危険 /群馬(毎日新聞),毎日新聞
RV=146.8 2008/06/21 13:01
キーワード:耐震,学校,診断

 県内の市町村立小中学校の校舎や体育館のうち、耐震基準を満たしている建物の割合(耐震化率)は58・1%にとどまり、全国平均(62・3%)を下回っていることが20日、県教委のまとめで分かった。耐震基準を満たしていない709棟のうち165棟は、震度6強以上で倒壊する恐れが高い。耐震化工事が進まない原因は市町村の財政難などだが、中国・四川大地震や岩手・宮城内陸地震などが続く中、早急な対応が求められる。 まとめによると38市町村にある計1979棟のうち、81年の新耐震基準導入後の建物が758棟、旧基準だが耐震性があるものが391棟で、1149棟は耐震性がある。 旧基準の1221棟のうち耐震診断を既に実施したのは90・1%で、これも全国平均(93・8%)を下回った。診断の結果、耐震性がなかった970棟のうち改修が済んでいないのは709棟。診断を受けていないのは121棟だった。 学校建物の耐震化が進まない現状について県教委管理課は「大地震を機に関心が高まっているが、財政が厳しいうえ学校の統廃合をにらみ改修を控えている市町村もある」と説明。「支援が充実するよう引き続き国に働きかけたい」としている。旧基準で耐震診断を受けていないものと耐震性がないもの計830棟の改修には、概算で600億円かかるという。 小中学校以外の耐震化率は、公立高校82・8%(全国平均64・4%)、公立特別支援学校90・6%(同80・5%)、公立幼稚園61・7%(同57・8%)で、いずれも全国平均を上回った。【塩崎崇】……………………………………………………………………………………………………… ◆県内小中学校の市町村別耐震化状況◆市町村   総棟数  旧基準   診断率  耐震化率前橋    333  231  95.2  75.1高崎    376  238  85.3  49.2桐生    113   82 100.0  54.9伊勢崎   129   70  81.4  54.3太田    161   71  91.5  60.2沼田     75   43  97.7  57.3館林     60   38 100.0  61.7渋川     84   59  94.9  54.8藤岡     68   41  92.7  44.1富岡     58   44  81.8  44.8安中     78   48 100.0  51.3みどり    54   37  70.3  48.1富士見    23   13 100.0  91.3榛東     11    6  66.7  45.5吉岡      7    3 100.0  71.4吉井     23   14 100.0  60.9上野      5    3 100.0  60.0神流      4    2 100.0 100.0下仁田    12    4 100.0  66.7南牧      2    2 100.0   0.0甘楽     20   12  83.3  40.0中之条    18   10  40.0  44.4長野原    16    3  33.3  81.3嬬恋     19   12  75.0  36.8草津      9    8  75.0  11.1六合      3    1 100.0 100.0高山      7    5 100.0  71.4東吾妻    27   14 100.0  48.1片品     11    8  87.5  54.5川場      6    3  33.3  50.0昭和      9    2 100.0 100.0みなかみ   27   16 100.0  48.1玉村     29   15  80.0  65.5板倉     18   14  64.3  66.7明和      9    5 100.0 100.0千代田    12   10 100.0  58.3大泉     38   22  90.9  52.6邑楽     25   12 100.0  84.0県計   1979 1221  90.1  58.1全国計             93.8  62.3 ※「旧基準」は81年の新耐震基準導入前の建物数。「診断率」は旧基準の建物のうち耐震診断を実施した建物の割合。「耐震化率」は総棟数のうち旧基準で耐震性があるか新基準導入後の建物の割合。6月21日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:発生1週間 被害総額244億5700万円 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=128.1 2008/06/21 13:01
キーワード:学校,児童,住宅,交付,ボランティア

 ◇建物286棟、3地区まだ孤立 岩手県南部と宮城県北部を襲った岩手・宮城内陸地震から21日で丸1週間がたつ。土砂崩れによるせき止め湖の排水作業など復旧作業が進む一方で、道路や施設などの被害調査が進むにつれ、大規模地震のつめ跡が改めて浮き彫りとなった。【念佛明奈、安田光高】 祭畤大橋の落橋や土砂の崩落によって国道342号が全面通行止め。一関市厳美町内の市野々原、祭畤、槻木平の3地区が孤立し、住民が避難所生活などを送る。復旧作業が始まっているが、見通しは立っていない。 県道路環境課によると、最も一関市中心部側の白崖地区で、県が土砂撤去を実施。しかし、斜面に亀裂があるため慎重に作業を進めている。矢櫃ダム付近でも、国土交通省岩手河川国道事務所が無人で操作できる重機を使い作業をしている。 岩手南部森林管理署が国道342号からの迂回(うかい)路を整備中で、25日までには完成する見通し。 最大で1000戸あった断水戸数も300戸台まで復旧している。 ◇道路 国土交通省緊急災害対策派遣隊によると、被災個所は国道342号で39カ所、一関市では89カ所があり、被害の想定額は44億1700万円に上るという。ただ国道342号は、祭畤大橋以東は調査しておらず、個所数、被害額は増える見込み。 ◇河川砂防 せき止め湖は6カ所。決壊の恐れのある一関市市野々原地区の磐井川のせき止め湖では排水が行われている。 また土砂災害については、県などが危険個所の緊急点検を実施、20日に通行止め個所を除いた1645カ所の点検を終えた。対策が必要とされる「危険度A」は9カ所。地震による変化がみられ、再調査する必要がある「危険度B」は52カ所。 ◇住宅 物置などの非住家を含めると、計286棟。奥州市が最多で、住宅半壊1棟を含め206棟になる。一関市41棟▽金ケ崎町25棟▽平泉町6棟など。 県などでは、被災建築物の応急危険度判定を16日から20日まで実施。要請のあった両市や西和賀町の計1161棟中、立ち入ることが危険な「赤色」は54棟(4・7%)、立ち入る場合は十分注意の「黄色」は273棟(23・5%)、使用可能の「緑色」は834棟(71・8%)だった。 ◇被害額 県のまとめによると、20日現在の県全体の被害額は244億5700万円。土木関係は157億4200万円、農林業関係77億7000万円、観光施設は4億9400万円、学校は1億9800万円。調査が進むとともに拡大が見込まれる。 総務省は同日、奥州、一関など5市町に対して9月に交付する予定だった普通交付税の30%を繰り上げ交付すると決定。計35億3800万円が23日に交付される。 ◇心のケア本格化 「子供の症状受け入れて」 復興作業が進む一方で、心の傷は時間が経過してから表面化するケースも多い。現地に入った精神科医や保健師ら専門家による「心のケア」への取り組みも本格化しつつある。 地震発生3日後の17日。奥州市衣川区の衣川小は全校児童を対象に担任による聞き取り調査(複数回答)を実施。117人中66人が「大きな音が気になる」、50人が「1人でいるのが怖い」と答え、頭痛など体調不良を訴える児童も34人いた。 県教委によると、20日午前11時現在で心のケアが必要とみられる児童・生徒は小学生10人と高校生3人の計13人。県から精神科医やスクールカウンセラーを派遣する方針だ。 このような子供の心の傷に現場で対応しようという動きもある。一関市厳美町の本寺中では19日、同小中の教員12人を対象に講習会が開かれた。講師の静岡県立こども病院の精神科医、山崎透さんが「子供の症状を受け入れ、安心感を与える」などとポイントを説明した。 子供だけでなく住民全体の心のケアを行うため、県や市、岩手医大など10組織は「心のケア対応検討会議」を発足させた。23日から県内外の医師や看護婦などによるチームが被災住民宅を個別訪問し、ケアの計画を作る。 一方で被災者を支援する自治体職員やボランティア側の疲れにも注意が必要だ。県精神保健福祉センターは「1週間は頑張れるが、その後は集中力の低下による凡ミスが出てくる。要員交代など組織トップの対応も重要だ」と指摘している。【山中章子、山口圭一、念佛明奈】……………………………………………………………………………………………………… ◇県内の被害状況◇ (20日午後4時現在)公立学校     55小、34中、16高医療機関     10施設社会福祉施設   54施設道路       全面通行止め6路線7区間         片側交互通行3路線4区間河川       胆沢川         磐井川         久保川         尿前川         衣川支川有浦沢川         産女川         北股川ダム       石淵ダム、胆沢ダム農地・農業用施設 279カ所農業施設     55カ所林業施設     146カ所断水       376戸停電       停電はすべて復旧6月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.未知の活断層、本格調査へ 文科省、地下構造探り抽出 岩手・宮城地震(産経新聞),産経新聞
RV=91.3 2008/06/21 16:06
キーワード:断層,活,地表,構造

 文部科学省は、政府の地震調査委員会が評価の対象にしている主要活断層帯に明確には含まれていない場所で岩手・宮城内陸地震が起きたことを受け、地表に現れず地下に隠れた“未知”の活断層がないかを本格的に調べる方向で検討を始めた。 地質図などを使って地下の構造を探り、疑わしい活断層を抽出する。今後10年間の地震調査研究方針を示すため、現在策定中の政府の「新総合基本施策」に盛り込み、来年度にも着手したい考えだ。 地震調査委はこれまで、地表に残る過去の活動の痕跡に基づいて全国で110の主要活断層帯を選び、地震の発生確率を算出してきた。 だが平成12年の鳥取西部地震や16年の新潟県中越地震など、評価対象外の活断層による大地震が続き、未知の活断層の扱いが課題になっていた。 文科省地震・防災研究課によると、岩石の分布などを示す地質図と、地下の岩盤の段差が分かる重力分布図を照合し、地下に活断層があるとみられる場所を抽出。このうち規模の大きいものを選び、地表から人工地震を起こして地下構造を詳細に調べ、活断層の形状を割り出す。 地質図や重力分布図は全国分について既に存在するものを利用する。 こうして調べた活断層について、将来引き起こす可能性がある地震の規模や地域ごとの震度などを評価。30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を色分けして公表している地図に反映する。 未知の活断層をめぐっては、地表調査に頼ると危険な活断層を見落とす恐れがあり、地質や地殻変動の歴史などを含めた総合判断が必要として地震調査委が専門の分科会を設置、新しい評価方法を検討していた。

見出し一覧に戻る

2.土砂ダム対策、新たに3カ所で=国交省(時事通信),時事通信
RV=42.8 2008/06/21 16:01
キーワード:流域,排水,迫川

 国土交通省は21日、岩手・宮城内陸地震により河川が土砂でせき止められた「土砂ダム」の仮排水路を確保する工事を、新たに3カ所で行うと発表した。国直轄事業としての土砂ダム対策実施個所はこれで計6カ所となる。 対策工事を行うのは、岩手県一関市の磐井川流域・産女地区、宮城県栗原市の迫川流域・温湯地区と三迫川流域・栗駒沼倉地区。河道掘削や排水ポンプ設置、護岸工事などを実施する。 

見出し一覧に戻る

1.「建設急いで」と被災者=仮設住宅説明会に44世帯−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=74.6 2008/06/21 19:00
キーワード:住宅,仮設,世帯,市,入居,完成,中旬,建設

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県などは21日、栗原市内4カ所で被災者に対する仮設住宅の入居説明会を開いた。仮設住宅は7月中旬、栗駒、花山、一迫、築館の4地区で完成予定。参加した住民からは「一日も早く入居できるよう建設を急いでほしい」といった声が聞かれた。 説明会には44世帯66人が参加。このうち花山地区では12世帯15人が足を運び、入居条件などに関する市職員の説明に真剣な表情で耳を傾けた。 

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>土砂ダムから流水 決壊の危険性低下(毎日新聞),毎日新聞
RV=92.9 2008/06/21 21:30
キーワード:流域,水位,排水,川,迫川,湖,新た

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の三迫(さんはさま)川にできた「せき止め湖(土砂ダム)」から21日未明、土砂を含む水が流れ出した。付近のこう配が緩やかで、土石流にはならなかった。水位も2〜3メートル低下、自然に流れ出る状態になり、決壊の危険性は低くなった。 国土交通省東北地方整備局によると、土砂ダムは長さ約300メートル、幅200〜300メートル。4キロ下流の栗駒ダムへの流入量が午前0時半ごろ増加したため調査した。 また、この土砂ダムを含む15の土砂ダムについて、緊急排水工事中の3カ所に加え、新たに3流域4カ所で22日から水抜き工事を始める。対象は▽岩手県一関市の磐井川流域・産女(うぶすめ)地区▽栗原市の迫川流域・温湯(ぬるゆ)地区▽同市の三迫川流域・栗駒沼倉地区(2カ所)。【田中謙吉、藤田祐子、山本太一】

見出し一覧に戻る

2.避難所で仮設住宅入居説明会、31人が出席…宮城・栗原(読売新聞),読売新聞
RV=74.5 2008/06/21 22:18
キーワード:住宅,水位,排水,仮設,上昇

 岩手・宮城内陸地震で、被災者の避難所になっている宮城県栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で21日午後に行われた仮設住宅の入居説明会には、31人が出席した。 仮設住宅は市内4地区に分けて建設される。 また、21日午前0時30分、栗原市の三迫川にある栗駒ダムで、流入量が急激に増加して水位が上昇したと連絡があった。 国土交通省が現地調査し、上流の土砂崩れダムから水があふれ出し、土砂を浸食しながら泥水となって流れ込んだことを確認した。国交省は「浸食された部分が排水路の役割をしており、決壊の恐れは少なくなった」としている。

見出し一覧に戻る

1.<給水槽>大地震で誤作動 過剰配水で水圧低下(毎日新聞),毎日新聞
RV=182.1 2008/06/22 02:30
キーワード:耐震,給水,住宅,周期,水位,変動

 大地震後にマンションなどの給水槽の水面が大きく波打ち、水位センサーが水不足と勘違いする異常現象が起きることを、宮島昌克・金沢大教授の研究チームが明らかにした。新潟県中越沖地震や岩手・宮城内陸地震などでは、複数の給水槽が水位を保とうと一斉に水を引き込み、地域の配水管内の水圧が低下していた。消火栓が使用不能になることが懸念される。厚生労働省も実態を調べる方針。 04年の紀伊半島南東沖地震では、震度4を記録した大阪市の一部で、配水場からの供給量が通常より40%増え、市内全域の配水管内水圧が30%に減った。 研究チームは、破損が見当たらず、この地区には集合住宅が多いことから給水槽を疑った。そこで、給水槽が、地震でどう反応するのかを計算すると、周期約3秒のゆっくりした揺れのときに水面の高さが最大30センチ変動することに気づいた。 また、昨年の能登半島地震と新潟県中越沖地震の後に、23都市でアンケート調査をしたところ、大阪市や川崎市など延べ6都市で同じ現象があった。大阪市は「金沢大の指摘で原因が分かった。従来は配水管の耐震化が中心だった。早急に対応したい」と言う。 今月14日の岩手・宮城内陸地震で震度5強を記録した仙台市によると、市内の集合住宅地区では地震直後の10分間、供給量が3倍以上増え、配水管内水圧が10%減ったという。 宮島教授は「大都市の地震対策の盲点だ。消火活動に影響を与えることも予想される。センサーが異常と検知する回数を1回から複数にしてはどうか」と話す。【関東晋慈】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>地デジ2秒遅れ 緊急速報間に合わず?(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.4 2008/06/22 02:30
キーワード:無線,放送,流れる,地

 岩手・宮城内陸地震の発生時、震源に近い宮城県栗原市中心部で、アナログ放送なら強い揺れの直前かほぼ同時に伝わったはずのテレビによる緊急地震速報が、地上デジタル放送(地デジ)だと間に合わなかった可能性があることが分かった。システム上、地デジが約2秒遅れるのが原因。アナログ放送は11年終了し、地デジへ全面移行するため、速報を出す気象庁は「2秒の差は大きい」と思わぬデメリットに困惑している。 地震の検知は14日午前8時43分51秒で気象庁が各放送局へ速報データを送ったのは4秒後。データ受信とほぼ同時に警報音と字幕を放送する仕組みのNHKの場合、アナログ放送は同56秒に流れ、地デジは同58秒と2秒の時間差があった。 地デジは、映像と音声情報を圧縮し電波に乗せる。受像器(テレビ)内で復元処理に約2秒かかるため、地デジは地域に関係なくアナログより映像と音声が遅れる。速報も同じだ。 気象庁によると、震度6弱の栗原市中心部では、強く揺れ始めたのは43分56〜57秒。計算上、アナログ視聴者は大きく揺れ出す直前か、ほぼ同時に速報に気づく可能性があるが、地デジ視聴者は間に合わない。 速報は昨年10月の開始以来3度目だが、「数秒前では何もできない」との声がある一方、「とっさに火を消した」などの評価する声もある。近くに住む両親が地デジ視聴者という同市の主婦(41)は「遅れは知らなかった。被害が軽くなるなら、速報は早いほうがいい」と話す。 気象庁の速報担当者は速報の限界を認めた上で「強い揺れが伝わる速さは1秒に4キロ。2秒遅れれば間に合わない範囲が広がる。アナログ廃止は残念」。 これに対し、地デジ移行を進める総務省放送技術課は「時間差はデジタル技術の宿命。速報はラジオや自治体の防災無線でも流している。他のメディアも活用してほしい」と苦しい説明。NHK広報部は「技術開発で時間差短縮も期待できる」としている。【小林祥晃】

見出し一覧に戻る

1.地震後「危険」判定住宅、奥州市で4%…中越の3分の1以下(読売新聞),読売新聞
RV=166.7 2008/06/22 03:02
キーワード:耐震,住宅,周期,判定,応急,地盤,教授

 岩手・宮城内陸地震による住宅などの応急危険度判定で、震度6強を記録した岩手県奥州市で「危険」と判定されたのは4%、宮城県栗原市で7%だったことが、各自治体の調査で分かった。 地震による揺れの最大加速度は3175棟が全壊した新潟県中越地震を上回ったが、今回の全壊は4棟で、建物被害が過去の大地震に比べて小さかったことを裏付けた。 岩手、宮城両県によると、奥州市は判定にあたった1106棟のうち、立ち入りが制限される「危険」が45棟、「要注意」が249棟、安全性に「問題なし」が812棟。栗原市と美里町は2882棟のうち、「危険」が191棟、「要注意」が518棟、「問題なし」が2173棟だった。 一方、宮城県北部地震(2003年、最大震度6強)は危険が17%、中越地震(04年、同7)は15%、新潟県中越沖地震(07年、同6強)は15%だった。 今回、揺れの最大加速度は大きかったが、住宅倒壊につながる揺れの周期とは異なったためとの見方が出ている。また、奥州市建築住宅課は「築150〜200年の農家などは柱が太く、びくともしていない」と話している。 東北大の佐藤健准教授は「揺れの周期に影響する震源や地盤などの条件が少し異なれば、大きな被害となった可能性もある。耐震化を急ぐ重要性に変わりはない」としている。

見出し一覧に戻る

2.激震6時間後に男児出産…破水→ハンドル握り病院へ(読売新聞),読売新聞
RV=51.9 2008/06/22 03:02
キーワード:住宅,仮設,元気,子供

 岩手・宮城内陸地震が起きた14日、揺れが収まった直後に自宅で破水した岩手県平泉町の妊婦が、元気な男の子を産んだ。 自分で車を運転して近くの医院に行き、さらに約50キロ離れた宮城県内の病院に運ばれた。予定より1か月以上早く産声を上げた男児は、すくすく育っている。被災地では21日、仮設住宅説明会が開かれるなど、生活再建に向けて動き出した。 主婦伊藤真希さん(24)は午前8時43分、自宅2階のソファでテレビを見ている時に激しい揺れを感じた。膨らんだおなかを両腕で抱え、揺れが収まるのを待った。1階の祖父母の無事を確認し、部屋に戻って横になったとたん、破水した。 夫と母は留守で、祖父母は車の運転ができない。病院にも電話をしたが、つながらなかった。しかも、初産。それでも、「私がこの子を守るんだと思うと、気持ちが不思議と落ち着いた」と伊藤さん。「被災者の搬送で忙しいだろう」と救急車は呼ばず、自らハンドルを握り、かかりつけの産婦人科医院に向かった。 胎児は逆子で、へその緒が絡んでいたため、設備が整っている宮城県大崎市の大崎市民病院へ搬送されることになった。到着は破水から約4時間後。すぐに帝王切開手術が行われた。 地震から約6時間後の午後3時20分、男児の大きな産声が手術室に響いた。体重は2210グラム。夫が好きなサッカーにちなみ、「秀翔(しゅうと)」と名付けた。 「地震の中で生まれてくれた子供を大切に育てていきたい。大きくなったら、誕生日に何があったか聞かせたい」と、伊藤さんは自分の指先をぎゅっと握りしめる小さな命を見つめた。 手術を担当した末永香緒里医師は「破水と地震の揺れとの因果関係は分からない。逆子だったので、すぐに手術をする必要があった。無事に出産できて良かった」と母子を見守っている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震 復興への第一歩 イチゴとイワナ、名産品救え(産経新聞),産経新聞
RV=125.3 2008/06/22 08:01
キーワード:学校,イワナ,ボランティア,イチゴ,進む,養殖,佐々木

 ■「結果がどうあれ前に進む」 人々の生活に大きな傷跡を残した岩手・宮城内陸地震は21日、発生から1週間を迎えた。生活基盤を一瞬にして失い、深い絶望感を感じながら避難生活を送る住民も多く、依然として10人が不明のまま。そんななか、被災地に残され全滅の危機にあるイチゴやイワナを“救出”しようとする住民が現れた。「結果がどうあれ、前に向かって進もう」。住民らは復興を信じ、絶望を希望に変えるために動き出した。(小野田雄一) 土砂崩れで2人が行方不明になっている「駒の湯温泉」がある宮城県栗原市の耕英地区。冷涼な気候を生かしたイチゴの名産地として知られ、イワナの養殖も盛んだ。しかし、現在同地区には避難指示が出され、約100人いた住民は土地を離れることを余儀なくされた。イチゴは今が収穫期で、すでに赤く色づいた果実は、7月中旬までが摘み入れの限界。10万匹以上いる養殖イワナは世話もできず、身やせや稚魚の共食いなどが心配されている。 こうした窮状を見かね、立ち上がった避難住民がいる。同地区で民間野外学習施設「くりこま高原自然学校」を運営する佐々木豊志さん(51)だ。 佐々木さんは世界各地でボランティア活動に従事。阪神大震災で復興ボランティアの経験もある。平成8年に同施設を開所し、不登校やニートの若者の社会復帰支援などを行ってきた。イチゴ農家には野外学習で手伝いをやらせてもらうなど、縁も深い。 そんな佐々木さんも地震発生当初は、地震による惨状を眺め「もう学校も耕英地区も、すべて終わりだ」と絶望していたという。 その絶望を希望に変えたのが、ボランティア仲間の一言だった。「終わりなんてない。可能性がゼロでない限り挑戦してみろ」 「あきらめたら誰も応援してくれない。何もしないより、だめもとでもやってみるほうがましだ」。そう思い立ったという。 そこからの行動は早かった。19日、避難していたイチゴ農家やイワナ養殖を営む住民らに「イチゴとイワナを助ける方法を考えよう」と声をかけた。20日には栗原市に搬出プランの作成を申し出て了承された。現在、佐々木さんと13軒のイチゴ農家、3軒のイワナ養殖家は避難所で毎日会議を開き、搬出作戦を練っている。 課題は山積だ。どんな手段で耕英地区に入るのか。イチゴやイワナの搬出にヘリを貸してくれる団体はあるのか。それとも徒歩で行うのか。人手は何人必要か。販売経路はどうするか−。考えるべきことは尽きないが、佐々木さんは「みんなの目に輝きが戻り始めた」と実感しているという。同地区のイチゴ農家、大場浩徳さん(48)は「避難してきたときはあきらめていたが、今はやれるだけやってみようという気持ちがわいた」という。 「イチゴとイワナの搬出は最終目的ではなく、あくまでも第一歩。ゴールは耕英地区のみんなで山に戻り、以前と同じ生活ができるようにすること。何年もかかるかもしれないが、着実に前に進んでいきたい」と語る佐々木さんの瞳の奥もまた、輝いていた。

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】被災から1週間 「心のケア」急務(産経新聞),産経新聞
RV=50.2 2008/06/22 07:50
キーワード:支部,相談,心

 「よく眠れない」「明日からどうしよう」−。避難所で過ごす人々から切ないため息が漏れ始めた。よみがえる地震の恐怖、残してきた家、これからの生活への不安…。被災者の心に忍び寄る“影”に、どう立ち向かうか。避難生活の長期化が懸念される中、住民の心のケアが課題となっている。(渡部一実) 「地震直後の被災者は高揚感にあふれ、多弁。自分に起きた出来事を理解できていないからです。だが、被災後1〜2週間が経過して周囲の状況が見え出すと、将来を悲観してうつ状態になるケースも多い」。こう語るのは、精神医学に詳しい岐阜大の塩入俊樹教授。 塩入教授は平成16年10月の新潟県中越地震発生時、新潟大に所属。同大が被災地に派遣した「こころのケアチーム」の中心メンバーとして、各地の避難所で被災者の健康相談に乗った。 塩入教授は今回の地震で、高齢者の精神的ケアの必要性を強調する。「若い人なら『またやり直そう』と気力も沸くが、高齢者は『家を修理する金がない、年寄りだから銀行も貸してくれない、田畑も壊れた、生きていてもしようがない』と落ち込みがち。避難所の慣れない生活環境もあって不眠症になったり、体を壊したりする」。 被災地の市町村職員の心理状態にも配慮が必要という。「見落とされがちだが、職員も被災者。地震後しばらくは『住民のために』と、自分や家族のことをそっちのけで頑張りすぎ、オーバーワーク状態。そこに肉体的疲労が重なり、『燃え尽きる』人も出てくる」。 被災者の肉体的、精神的疲労のピークは被災1カ月後とされる。それをうまく乗り切るために大切なのは、(1)被災者同士が語り合う機会をつくり、悩みや不安を分かち合う(2)疲れたら無理をせず、しっかり休む(3)「変だな」と思ったら、医師や看護師にどんな小さなことでも相談する−ことだという。    ■  ■ 今回の地震を受け、宮城、岩手両県は各地で健康相談を開始。医師や心理士を避難所に派遣し、被災者に食欲の有無、睡眠状態を尋ねたり、不安に思うことを聞き取るなどしている。 また、産業カウンセラーの有資格者でつくる「日本産業カウンセラー協会東北支部」(仙台市青葉区)は電話相談窓口を設置し、被災者の相談に乗っている。期間は7月18日までの毎日、時間は午前10時〜午後9時まで。番号はフリーダイアル0120・2822・07。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 地デジ2秒遅れ 緊急速報間に合わず?(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.6 2008/06/22 11:14
キーワード:放送,地,無線,アナログ,流れる,速報,評価,開始,全面,データ

 岩手・宮城内陸地震の発生時、震源に近い宮城県栗原市中心部で、アナログ放送なら強い揺れの直前かほぼ同時に伝わったはずのテレビによる緊急地震速報が、地上デジタル放送(地デジ)だと間に合わなかった可能性があることが分かった。システム上、地デジが約2秒遅れるのが原因。アナログ放送は11年終了し、地デジへ全面移行するため、速報を出す気象庁は「2秒の差は大きい」と思わぬデメリットに困惑している。【関連写真特集】岩手・宮城内陸地震 地震の検知は14日午前8時43分51秒で気象庁が各放送局へ速報データを送ったのは4秒後。データ受信とほぼ同時に警報音と字幕を放送する仕組みのNHKの場合、アナログ放送は同56秒に流れ、地デジは同58秒と2秒の時間差があった。 地デジは、映像と音声情報を圧縮し電波に乗せる。受像器(テレビ)内で復元処理に約2秒かかるため、地デジは地域に関係なくアナログより映像と音声が遅れる。速報も同じだ。 気象庁によると、震度6弱の栗原市中心部では、強く揺れ始めたのは43分56〜57秒。計算上、アナログ視聴者は大きく揺れ出す直前か、ほぼ同時に速報に気づく可能性があるが、地デジ視聴者は間に合わない。 速報は昨年10月の開始以来3度目だが、「数秒前では何もできない」との声がある一方、「とっさに火を消した」などの評価する声もある。近くに住む両親が地デジ視聴者という同市の主婦(41)は「遅れは知らなかった。被害が軽くなるなら、速報は早いほうがいい」と話す。 気象庁の速報担当者は速報の限界を認めた上で「強い揺れが伝わる速さは1秒に4キロ。2秒遅れれば間に合わない範囲が広がる。アナログ廃止は残念」。 これに対し、地デジ移行を進める総務省放送技術課は「時間差はデジタル技術の宿命。速報はラジオや自治体の防災無線でも流している。他のメディアも活用してほしい」と苦しい説明。NHK広報部は「技術開発で時間差短縮も期待できる」としている。【小林祥晃】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:「牛の角突き」復興の恩返しを 会場で義援金募集 /新潟(毎日新聞),毎日新聞
RV=67.2 2008/06/22 13:01
キーワード:牛,義援金,生産,五十嵐,観光

 ◇被災地同士の縁深く 中越地震後、岩手から牛−−きょう山古志 22日に開かれる旧山古志村(長岡市)の伝統行事、「牛の角突き」の会場で、主催する山古志観光開発公社が岩手・宮城内陸地震被災地への義援金を募集する。04年の中越地震では角突きも大打撃を受け、岩手県の生産者から牛を買い付けて復興につなげるなど被災地同士の縁は深い。関係者は「こうした時だからこそ、4年前の恩返しをしたい」と、入場料の一部も被災地に寄付する考えだ。【五十嵐和大】 「牛の角突き」は500年の歴史を持つとされる国指定の重要無形民俗文化財。中越地震前に約70頭いた山古志の闘牛は、牛舎の倒壊などで半数が死んだ。住民は岩手県久慈市などの生産者から牛を少しずつ買い付けながら復興を進めてきた。地元の山古志闘牛場で通年開催できるまでになったのは、今年度に入ってからのことだ。 しかし、その後も中国・四川大地震や岩手・宮城内陸地震など、国内外で大規模災害が相次いだ。公社で社長を務める松井治二さん(68)は、岩手県奥州市や宮城県栗原市など、山間部が大きな被害を受けた被災地の映像を見て、かつての山古志の惨状を思い起こしたという。「各地の皆さんから大きな支援を頂いたからこそ、山古志は復興できた。4年前にお世話になった気持ちを忘れてはいけない」と話した。 牛の角突きは22日午後1時から、長岡市山古志南平の山古志闘牛場で行われる。当日の問い合わせ先は0258・59・2301。6月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.宿泊キャンセル2万人=「余震怖い」、観光に打撃−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=35.2 2008/06/22 14:30
キーワード:営業,キャンセル,観光

 岩手・宮城内陸地震は、岩手県の観光産業にも大きな打撃を与えている。営業休止を余儀なくされた被災地の宿泊施設だけでなく、「余震が怖い」などの理由から、県内各地で宿泊客のキャンセルが相次ぎ、その数は業界調査で2万人近くに上る。関係者からは「今後もキャンセルが増えれば、経営への影響も必至」と懸念する声が出ている。 県内の旅館やホテル業者で組織する観光団体が約350施設を対象に調査したところ、20日午前の段階で、延べ1万9000人を超える客からキャンセルの連絡が寄せられた。余震のほか、交通機関の運行を不安視する声もあるという。 被害が大きかった一関、奥州両市では再開のめどが立たない宿泊施設が4施設ある。奥州市の「国民宿舎サンホテル衣川荘」は地震の4日後に再開したものの、キャンセル数は400人以上という。副支配人の千葉正義さん(52)は「客足はこの時期の平均の4分の1程度。宿泊予約も少ない」と話す。 震源地から離れた盛岡市近郊の温泉街にもキャンセルの連絡が入っており、ホテルの社長(62)は「建物に被害はなかったが、連日取り消しの電話がかなりある。(影響が)長引かなければいいが」と不安顔だ。

見出し一覧に戻る

3.102人に新たに避難勧告=余震、豪雨に備え−宮城・栗原市(時事通信),時事通信
RV=34.2 2008/06/22 14:30
キーワード:雨,新た,世帯

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市は22日、栗駒、花山、一迫、鶯沢の4地区で、今後の余震や豪雨で被害を受ける可能性のある30世帯102人に対し、新たに避難勧告を出した。 被災地周辺では14日の地震発生以降、晴れの日が続いたが、今後は気圧の谷や梅雨前線の影響で雨の日が多いと予想されるため、勧告に踏み切った。 

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被害対応まとめ−−県災害対策部 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.3 2008/06/22 16:01
キーワード:相談,住宅

 県災害対策部は21日、岩手・宮城内陸地震による県内の被害への対応状況をまとめた。 ●道路 全面通行止めとなっている国道342号、国道398号、県道282号を優先的に復旧工事を実施する。のり面の落石を除去したり、片側交互通行に向けての舗装工事を実施し、週内の開通を目指す。 ●河川砂防 県内でも震度5強を観測したことから、15、16の両日、土砂災害危険個所の緊急点検を実施。湯沢市と東成瀬村の計131カ所を点検したが、急いで対応すべき場所や調査を要する場所は見つからなかった。今後予想される梅雨や大雨の時には、危険個所を順次パトロールする方針。 ●住宅など 住民の不安を解消する目的で、湯沢市皆瀬小安地区で91棟を対象とした建物調査を実施したが、被害はいずれも軽かった。 ●相談会 20日、湯沢市皆瀬で市内の商工観光業者を対象とした相談会を開いた。旅館業や飲食業の関係者ら12人が参加。「運転資金を借りたい」「設備を復旧するための融資制度を知りたい」といった資金繰りについての相談が多く寄せられた。【坂本太郎】6月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:復興へ向け歩み出す 犠牲者の冥福祈る /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=41.0 2008/06/22 17:01
キーワード:住宅,排水

 ◇一関の旧山谷小、避難先に改修 県内で2人の死者を出した岩手・宮城内陸地震の発生から1週間がたった21日、被災地では関係者らが犠牲者の冥福を祈った。被害の大きかった一関市では、旧山谷小学校を当面の避難先として改修することを決定。決壊の恐れがあった同市の市野々原地区の磐井川にできたせき止め湖(土砂ダム)の排水作業が本格化するなど、一歩ずつ復興に向けて歩み出した。 一関市災害対策本部は、同市厳美町の旧市立山谷小学校(現厳美公民館山谷分館)を改修し、避難者の住宅代替施設にすることを決めた。21日から工事を開始。市立本寺小学校の避難所にいる10世帯35人が転居を希望しており、早ければ24日から入居できる。 避難所の本寺小には、祭畤、槻木平、市野々原地区の住民11世帯40人が生活している。同市ではこれまで市営や県営住宅の入居を勧めてきたが、移ったのは4世帯10人だった。避難者から「地元により近い場所を」との希望があったため、旧山谷小が候補となった。 また県によると、一関市の市野々原地区にできた磐井川のせき止め湖(土砂ダム)では、たまった水を排出する仮排水路が完成。21日午後0時半から排水を開始した。 住宅被害は同日午後4時現在で、新たに一関市内で半壊住宅1棟、一部破損が48棟あることが判明。計335棟となった。【安田光高、念佛明奈】6月22日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:発生から1週間 復興の願い込めて 各地で黙とう、募金 /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=33.7 2008/06/22 15:01
キーワード:募金,義援金

 岩手・宮城内陸地震の発生から1週間となった21日、県内でもバレーボールの試合会場で犠牲者に黙とうがささげられたほか、夏競馬が開幕した福島競馬場では募金箱が設置された。【神保圭作、関雄輔】 福島市国体記念体育館で始まった全日本6人制バレーボールクラブカップの開会式では、県クラブバレーボール連盟の遠藤寿幸理事長(46)が出場選手や関係者に呼びかけ、黙とうした。宇徳クラブの横田憲司選手(18)は「地震はどこで起こるかわからない。亡くなった方々も突然の出来事だったと思う」と犠牲者に思いを寄せ、小高クラブの林典明選手(28)は「今日こうしてバレーができていることを幸せに思います」と、被災地の復興を願っていた。 同市桜木町の福島競馬場では、案内所や入場口など13カ所に、募金箱が設置された。多くの競馬ファンが足を止め、中には「久しぶりに勝てたから」と1000円札を入れる男性も。仙台市から訪れた上松尚志さん(45)は「同じ宮城県民として心を痛めている。岩手競馬にもよく行くので早く復興してほしい」と募金していた。JRA担当者は「被災した岩手県には盛岡と水沢の2競馬場があり、競馬ファンにとって身近な土地。ぜひ支援を寄せてほしい」と呼びかけていた。義援金は日本赤十字社に届けられる。 岩手・宮城内陸地震では、県内でも新地町で震度5弱を記録。いわき市の海岸で釣りに来ていた同市の会社員、石井道隆さん(55)ががけ崩れに遭い死亡し、福島市では女性2人が重軽傷を負った。6月22日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震 自衛隊の行方不明者捜索活動打ち切る(毎日新聞),毎日新聞
RV=96.0 2008/06/22 21:46
キーワード:給水,地表,地滑り,仮設,雨,世帯

 岩手・宮城内陸地震で、自衛隊による行方不明者の捜索活動が22日午後5時で打ち切られた。10人が不明のままだが、村井嘉浩宮城県知事が災害派遣要請のうち捜索に関する活動要請を解除した。県警などによると、22日の捜索態勢は警察約170人、消防約80人、自衛隊約600人だったが、自衛隊の撤収で大幅に縮小される。【関連写真特集】岩手・宮城内陸地震 要請解除を受け、陸上自衛隊第6師団(山形県)は、捜索部隊に撤収命令を出した。22日現在、捜索隊約600人を含む約1200人が宮城県内へ派遣されていた。捜索を継続する警察、消防の輸送や給水、入浴施設設置などの活動は続ける。 村井知事は同日の県災害対策本部会議で「発生から9日目となり、土砂に埋もれた人の生存は厳しい状況」と述べた。この日は雨や濃霧のため、捜索は栗原市の「駒の湯温泉」など2カ所のみで実施されたが、不明者は発見できなかった。 また、栗原市の災害対策本部は22日、降雨などで土砂崩れに巻き込まれる危険があるとして、30世帯102人に避難勧告を出した。これにより、避難指示・勧告の対象は計87世帯241人になった。他に55人が避難所に自主避難している。 また、陸上自衛隊第9特科連隊は岩手県内で、土砂崩れなどによって孤立した被災者の救助活動などにあたったものの、行方不明者の情報はなく、現在は、奥州市内の避難所で給水活動などに携わっている。 一方、被災地周辺の地盤を調査していた独立行政法人「土木研究所」(茨城県つくば市)は、大規模な地滑りが発生した荒砥沢(あらとざわ)ダム(栗原市)の北西部で、地表に二つの亀裂を新たに発見したと発表した。亀裂に沿って地滑りを起こす可能性もあり、県は道路の寸断で約100人が避難している栗原市耕英(こうえい)地区の孤立状態を解消するため、亀裂を迂回(うかい)する形で仮設道路を敷設する。 また、同研究所は15カ所の「せき止め湖(土砂ダム)」について、せき止め部分には大きな岩石が含まれ、周辺のこう配も緩いことから土石流発生の可能性は低いとみている。 ただ、23日は被災地付近で、多い所では降り始めからの雨量が50ミリに達する見込みで、仙台管区気象台が警戒を呼び掛けている。【青木純、比嘉洋、八田浩輔】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>家族ら、感謝と無念交錯 捜索打ち切り(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.6 2008/06/22 21:18
キーワード:泥,帰宅,排水,市長

 岩手・宮城内陸地震は22日、10人が行方不明のまま、救出活動の中核となっていた陸上自衛隊による捜索が打ち切られた。道路の寸断で使える重機などが少ない中、泥まみれになりながら手作業での捜索が続けられてきた。行方不明者の家族らの胸中には、感謝と無念の思いが交錯した。 5人が遺体で発見された宮城県栗原市の旅館「駒の湯温泉」では、従業員の佐藤幸雄さん(62)と高橋恵子さん(55)が不明のまま。佐藤さんの姉、大内正子さん(70)は毎朝、仏壇に手を合わせ、帰宅を祈り続けた。撤収の知らせに「亡くなったとは断言できないけど……」と言葉を詰まらせた。 一方、高橋さんの兄、秋山三千男さん(58)は、親族から自衛隊による捜索打ち切りを聞いた。「懸命に泥だらけになりながら捜索活動をやっていただいて感謝している。ただ、引き揚げる前に見つけてほしかった。こんなことになるとは、夢にも思わなかった」と肩を落とした。 栗原市内では他に6人の消息が分かっていない。渓流釣りに向かったまま行方不明となった市内の建設会社員、菅原孝治さん(50)の知人たちは、子煩悩だったと口をそろえ、「本当に気の毒だ」と話した。 打ち切りについて、村井嘉浩宮城県知事は県災害対策本部会議後、「ぎりぎりまで捜してもらったが、限界だと思う。苦渋の選択だった」と述べた。 また、自衛隊の捜索打ち切りを受けて会見した栗原市の佐藤勇市長は、行方不明者の家族に連絡したところ、「9日目で打ち切るのは早い」との声も出たという。佐藤市長は「捜索を続けてほしいと言い続けてきた。家族のご理解をいただくのは難しいと感じているが、これまでの捜索活動に心から感謝したい」と話した。 一方、この日の駒の湯温泉の捜索では、屋根を支える柱が折れそうなため、チェーンソーを使って建物の解体を始めた。降雨の影響で、作業を中断している夜間に建物周辺に泥水がたまり、午前中は排水作業に追われるなど困難な状況が続いている。【山衛守剛、須藤唯哉、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 家族ら、感謝と無念交錯 捜索打ち切り(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.2 2008/06/22 23:41
キーワード:泥,排水,雨,市長

 岩手・宮城内陸地震は22日、10人が行方不明のまま、最も多くの人員を投入した陸上自衛隊の捜索が打ち切られた。道路の寸断で現場に重機が少ないため、泥まみれになりながらバケツなどを使って作業してきた。行方不明者の家族らの胸中には、無念と感謝の思いが交錯した。【山衛守剛、須藤唯哉、鈴木一也】【関連写真特集】岩手・宮城内陸地震 5人が遺体で発見された宮城県栗原市の「駒の湯温泉」では、従業員の佐藤幸雄さん(62)と高橋恵子さん(55)が行方不明のまま。佐藤さんの姉、大内正子さん(70)は毎朝、仏壇に手を合わせ、「早く体をきれいに洗ってあげたい」と祈り続けた。撤収の知らせに「あきらめきれない。なぜ撤収するの」と言葉を詰まらせた。 高橋さんの兄、秋山三千男さん(58)は、「懸命に泥だらけになりながら捜索していただいて感謝している。ただ、引き揚げる前に見つけてほしかった」と肩を落とした。 白糸の滝付近で不明になった森正弘さん(61)の妹、古谷文子さん(59)は22日午後に栗原市役所で、ほかの行方不明者の家族と一緒に佐藤勇市長から撤収を知らされた。「『99%生存の可能性がないため』と言われた。私たち家族は少しでも望みがあるうちは絶対にあきらめたくない。あと1週間、人数を減らしてもいいから、自衛隊の皆さんには続けてほしい」と願った。 打ち切りについて、村井嘉浩宮城県知事は県災害対策本部会議後、「ぎりぎりまで捜してもらったが、限界だと思う。苦渋の選択だった」と述べた。 また、捜索打ち切りを受けて会見した佐藤市長は、行方不明者の家族に伝えた際、「9日目で打ち切るのは早い」との声も出たことを明らかにした。佐藤市長は「捜索を続けてほしいと言い続けてきた。家族のご理解をいただくのは難しいと感じているが、これまでの捜索活動に心から感謝したい」と話した。 一方、この日の駒の湯温泉の捜索では、柱が折れそうなため、チェーンソーを使って建物を解体した。作業を中断している夜間に雨で建物周辺に泥水がたまり、午前中は排水作業に追われるなど困難な状況が続いている。

見出し一覧に戻る

1.長野・村井知事会見 「自立」の小川村にも支援 (産経新聞),産経新聞
RV=90.5 2008/06/23 07:50
キーワード:耐震

−−国土交通省の戸草ダム(伊那市)計画中止の方針に地元説明会で反対意見が出た 「多目的ダムとして計画されたが、県としては平成13年に十分な売電の見通しが立たず、水需要が大幅に伸びそうにないということで、利水参加から撤退した立場。結局、洪水調節の問題だけが残り、地元でいろいろな意見があるのは承知している。国土交通省の河川改修の進め方などをよく聞くということになるのではないか」−−岩手・宮城県内陸地震の教訓は 「宇宙に人間が行って、いろんなことが分かる世の中だが、土の中は本当に分からないことだらけ。防災担当相をやらせていただいたときに、地震をめぐる学問は仮説、学説の組み合わせで出来上がっていて、発生のメカニズム自体も分からないものだと、しみじみ思い知らされた。糸魚川−静岡構造線が走っている長野県なので、何が起きても不思議はない。結局、耐震性のある建造物を増やしていく、いざというときの準備を重ねておくとか、そういうことしかやりようがない」 −−小川村の合併問題の住民投票で「自立」が過半数になった結果について 「それなりにベストのサポートをしていく。合併の道を選ばれるなら、また、それはそれで、できる限りのサポートをする。行政サービスが適切に持続可能な形で提供できるのが一番、大事なこと」

見出し一覧に戻る

2.耕英地区の児童、本校で授業再開…でも「分校に戻りたい」(読売新聞),読売新聞
RV=77.0 2008/06/23 03:04
キーワード:学校,児童,校舎

 岩手・宮城内陸地震で、道路が寸断するなど被害が集中した宮城県栗原市耕英地区の栗駒小学校耕英分校の児童3人が23日から、ふもとの本校に通う。 被災地で唯一休校が続いていた児童にとって心待ちの授業再開だが、分校は満州(現中国東北部)を引き揚げた人たちの入植の歴史が刻まれたシンボル的存在。地元住民は「分校が再開できるよう、耕英の復興を」と奮起している。 授業に必要な道具をそろえるため、教諭ら4人が20日、ヘリコプターで耕英地区に入った。校舎内はロッカーや本棚が倒れ、ガラスが割れていた。児童が大切にしている絵の具や鍵盤(けんばん)ハーモニカなども散乱していた。 分校は、土砂にのまれた旅館「駒の湯温泉」の南約2キロ、約40世帯100人が住む地区唯一の学校。児童は6年2人と4年1人。統廃合案も出ているが、山菜採りなどの学校行事には住民も参加し、地域ぐるみで子供たちを見守ってきた。 6年の女子児童(11)は地震後、避難所で余震におびえる日が続いた。授業再開は「たくさん友達がいる学校で勉強できる」と楽しみ。それでも「遠足、臨海学校、分校は楽しい思い出ばかり。分校で卒業したい」と話す。 父親の高倉吉雄さん(51)も分校再開を待ち望む一人だ。同校は入植に伴い1951年に開校、一時は耕英小・中として独立し、100人の児童生徒がいたこともある。高倉さん自身も耕英小時代の卒業生。別地区で暮らした時期もあったが、耕英に戻った。「近所同士が助け合う地域にひかれた」と言う。 分校は地域に欠かせない存在。避難生活が続く地元の女性も「子供たちが地域の希望。地域の住民がみんな耕英に戻れるようになれば、分校も再開できる」と復興に期待をかける。 授業は、児童60人が通う栗駒小の一教室を間借りして行われる。分校長を兼ねる早坂敏校長は「自然と溶け込めるように」と、体育などは合同にする予定だ。

見出し一覧に戻る

3.捜索から自衛隊撤収 給水など後方支援は継続(河北新報),河北新報
RV=43.5 2008/06/23 07:15
キーワード:給水,仮設

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県警や陸上自衛隊などは22日、行方不明になっている10人の捜索を栗原市で続行したが、手掛かりは見つからなかった。自衛隊は同日限りで捜索活動から撤収し、後方支援に回る。 宮城県が同日、陸上自衛隊第六師団(東根市)に対し、捜索要請を取り下げた。村井嘉浩知事は「自衛隊の任務は国民の生命を守るための支援。これ以上の捜索は本来任務でない部分になってしまう。無理をお願いするのは難しく、苦渋の判断だった」と語った。 23日以降の捜索は、宮城県警と消防が当たる。自衛隊は地震発生の14日から9日間、延べ5000人超を投入して捜索に当たった。ヘリコプター輸送、給水、仮設浴場の設置などの支援は引き続き行う。 被災地・栗原市の佐藤勇市長は「行方不明者の家族の気持ちを考えるといたたまれないが、2次災害の恐れも高まっている。自衛隊には感謝に堪えない。市の持てる力で不明者の救出に全力を尽くす」と話した。 22日の捜索は740人態勢で再開したが、雨や濃霧による悪天候で難航した。 従業員2人が行方不明となっている栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」、行楽客らが不明となっている花山の「白糸の滝」、湯浜地区での捜索は、いずれも日没前に中止となった。 仙台管区気象台によると、被災地は雨が降り続く見込みで、23日夜までの総雨量は50ミリに達する見通し。捜索は23日、駒の湯温泉に限って再開する予定。

見出し一覧に戻る

1.支局長だより:家族で「防災会議」を=寺田浩章・横浜支局長 /神奈川(毎日新聞),毎日新聞
RV=187.0 2008/06/23 12:01
キーワード:耐震,断層,住宅,診断

 国内で毎年のように規模の大きな地震が起きています。今回の岩手・宮城内陸地震の発生時に私はたまたまテレビをつけていたため、緊急地震速報を聞いて、揺れる前に心の準備をすることができました。震源に近い場所での効果は疑問視されていますが、科学技術の進歩を感じます。被災地では行方不明者の捜索が続けられ、大雨による新たな被害も心配されます。横浜支局も被災地に記者を派遣しています。 自然災害というと、長崎県の雲仙・普賢岳噴火災害の取材が強く印象に残っています。警戒区域の設定により避難は一時1万人を超え、長期にわたりました。被災者に役立つ報道とは何かを考えながら、地元の人々の苦しみや復興に向けて前進する姿を伝えました。被災者に嫌がられることもありましたが、次第に信頼を得ることができたのではないかと思います。さらに阪神大震災などの経験を重ね、毎日新聞は「被災者に寄り添う報道」を心がけるようになったと考えています。 神奈川県はもともと地震が予想されている地域です。関東大震災の震源地は相模湾でした。東京での火災犠牲者の多さが強調されますが、神奈川の全壊家屋数は東京をはるかに上回ります。沿岸には津波が襲い、小田原では山津波で集落が埋まりました。現在も東海地震や県西部地震が「切迫性がある」とされ、神縄・国府津―松田断層帯や三浦半島北断層群など活動度が高い活断層は11本あって、県が調査を続けています。 地震被害でまず危険なのは倒壊家屋や倒れた家具の下敷きになることです。県は06年度から市町村を通じて住宅耐震改修の補助を始め、その利用者は初年度に156戸、07年度は244戸と増えています。それ以前に独自に制度を設けた横浜市でも改修件数は増加傾向にあります。水内康人・県災害消防課長は「古い家は耐震診断をして、改修をしてほしい。また、すぐにできて重要なのは家具を固定することです」と訴えます。 地震が起きた時にどう行動するかを家族で話し合う「家族防災会議」を開いてみてください。どこに避難するか、昼間で家族ばらばらだったらどう連絡を取り合うか、非常持ち出し品はそろっているか、家の中に危険な場所はないか……。チェックすることはいくらでもあります。一緒に話すことによって、みんなの意識が高まり、日ごろの「備え」につながります。6月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>地域外の災害ボランティア目立たず(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.2 2008/06/23 10:43
キーワード:学校,ボランティア

 岩手・宮城内陸地震発生から10日目を迎えても、地域外の災害ボランティアが目立っていない。阪神大震災(95年)以来、被災地での活動が注目されてきたが、今回は地震の規模の割には倒壊家屋が少なく、需要がなかったことが一因とみられる。専門家は、今後必要性が高まる時期が来るとみて、被災地に目を向け続けるよう呼びかけている。【八田浩輔】 死者、行方不明者が最も多かった宮城県栗原市の市社会福祉協議会は、花山、栗駒文字両地区に住む独居高齢者56人全員を対象に生活調査を行った。建物被害は軽微で、片付けの手伝いを要望する声はなかったが「余震が怖い」「寝付けない」など精神的不安を挙げる人が多かった。このため、地元を熟知する職員や地元ボランティアを1日約20人ずつ派遣し、話し相手や避難所での配ぜんなどをしてもらっている。 発生時に偶然仙台市に居て、両県の被災地に赴いた「にいがた災害ボランティアネットーワーク」(事務局・新潟県三条市)の李仁鉄事務局長(33)は「現時点では、不安を抱く被災者に地元の人が聞き慣れた方言で接するのが重要」と説く。 また、過去の大地震の教訓から、避難所の閉鎖時期に、片付けなどで災害ボランティアのニーズは高まると指摘。「いつでも駆け付けられるように目を向け続けたい」と話す。 県外からの災害ボランティアの窓口となる宮城県社協には、ボランティア団体からの問い合わせが5、6件あったが、被災地からの具体的な要望がないため断っている。同社協地域福祉課の高橋賢一課長は「ありがたいが、現地の声を尊重したい」と話している。【関連ニュース】【報道特集】岩手・宮城内陸地震阪神大震災:17日、発生13年学校では震災学習続く平松愛里「神戸で待ってる」……震災復興支援ライブに寄せて地震:東京・千代田区などで震度2四川大地震:阪神から8張り支援のテント

見出し一覧に戻る

3.大津市の防災メール登録者、6月急増 岩手・宮城地震で意識高まる(京都新聞),京都新聞
RV=47.9 2008/06/23 09:40
キーワード:断層

 災害発生時に、市民にさまざまな情報を送信する、滋賀県大津市の「防災メール」の登録者数が6月に入って急増し、これまでの5倍近い9000人以上に達した。市が登録キャンペーンを始めたのに加え、岩手・宮城内陸地震が発生したことが背景とみられる。市は「市民の防災意識が高まっている証拠。もしもに備えて、ぜひ登録を」と呼び掛けている。 市の防災メールは、地震や台風などの際に、気象や交通に関する情報、避難についての勧告や指示などを携帯電話に一斉送信する。 2006年10月にスタート。登録者は開始直後から1800人程度で推移していた。市は、今月からより多くの利用を訴えるキャンペーンを始め、回覧板などを通じ、地道に登録を呼び掛けた。 その結果、14日までに3500人以上とほぼ倍増。この日に発生した岩手・宮城内陸地震で大きな被害が出たことを受け、登録はさらに伸び、20日現在で、9632人に達した。 市総合防災課は「大津は琵琶湖西岸断層帯を抱えており、大地震の被害は人ごとではなかったのでは」と分析する。 20日からは市内の大学キャンパスで、学生に直接登録を呼び掛ける新たなキャンペーンを始めた。同課は「災害時に正しい情報を得ることは重要。『お守り』代わりに登録してほしい」と話す。 携帯電話のメール限定で無料。特設のアドレス5520bou@wbi.jpに空メールを送信すると、自動的に登録される。

見出し一覧に戻る

4.岩手内陸部の地震確率が上昇、産業技術総合研が解析(読売新聞),読売新聞
RV=47.9 2008/06/23 14:33
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震の影響で、周辺の地盤に力が加わり、岩手県を南北に走る北上低地西縁断層帯で地震が起きる可能性が高まったことが、産業技術総合研究所の解析で分かった。 同研究所活断層研究センターの遠田晋次主任研究員は、今回の地震を起こした断層の動きから、周辺の地盤に加わる力がどう変わったかを分析。その結果、今回の地震を起こした断層の北と南の地域に、断層をずれやすくする力が加わったことが判明した。力が加わった範囲の南側に主要な断層はなかったが、北側には北上低地西縁断層帯が含まれた。 北上低地西縁断層帯は、今回の地震の震源に近い岩手県南部の奥州市から、盛岡市に隣接する矢巾町にかけて延び、長さは約62キロ。政府の地震調査委員会は、この断層全体が活動した場合、マグニチュード(M)7・8の地震が起きると想定しているものの、今後30年以内の発生確率はほぼ0%と評価している。遠田主任研究員は「どの程度、地震発生確率が高まるかはまだ分からないが、発生確率を見直さなければならない可能性もある」と指摘している。

見出し一覧に戻る

1.支局長からの手紙:ひとごとではない /愛媛(毎日新聞),毎日新聞
RV=260.0 2008/06/23 16:01
キーワード:耐震,学校,住宅,ボランティア,診断,募金,校舎,仮設,小中学校

 岩手・宮城内陸地震の発生から1週間たっても、多くの行方不明者の捜索が続きます。地震が起きた14日朝、松山支局の記者の両親は、法事のため訪れた岩手県一関市のビジネスホテルで地震に遭いました。強い揺れを感じ、室内の冷蔵庫が倒れ壁の一部が壊れたそうです。ほどなく記者の携帯電話に、無事を伝える母親からの連絡が入りました。本当に地震はひとごとではありません。 今月21日の本紙朝刊に、気になる記事が載っていました。全国の学校を対象に、文部科学省が耐震改修状況(4月1日現在)を調査した結果です。公立小中学校施設のうち、今回のような震度6強以上の地震で倒壊する危険性が高い施設は、文科省の推計で1万656棟あります。 一覧表に載っていた愛媛県の公立小中学校の場合を見ました。耐震化診断実施率は97・9%、耐震化率は54・9%。大地震で倒壊の危険性が高い推計棟数は206に上っています。 地震の時、地域の避難場所としてすぐに学校が思い浮かぶはずです。そこが万全な状態ではなかったら。もし授業中に起きたら。中国・四川大地震のニュースで見た校舎の壊れた光景が、現実味を帯びてきます。 地域医療を支える医師が不足している問題は、防災の観点から考えても深刻になってきます。道路が寸断され、被災した大勢の人が緊急の治療を必要としている時に、周辺に医師がおらず、救急搬送できる病院もない状態のままでは、助けられたはずの多くの命を失ってしまうかもしれません。 ボランティア団体「打てば響く会」は、阪神大震災を機に兵庫県宝塚市のボランティア団体「きずな」と10年以上も交流しています。響く会の代表は、松山市の四国八十八カ所五十一番札所、石手寺の加藤俊生住職(50)。1月17日には県内外の被災者らが参加し、寺で震災慰霊法要を営んでいます。仮設住宅のお年寄りらを道後温泉に招待したり、遍路めぐりを通じた交流会もしています。加藤住職ら県内の僧侶7人は、今月12日に石手寺で四川大地震などで亡くなった人への追悼の読経をし、募金活動を始めました。 加藤住職は、人の痛みを感じ、自分だけでなく他人も幸せな状況を念じ、念じたら行動に移す「慈悲の心」の大切さを説きます。私が書いたコラムが縁で、なぜか文通しているきずな副代表の亀甲つぎこさんから、はがきをいただきました。「次々と起こる自然災害に心痛みつつ、ささやかながら周りの人と人の心を紡ぐ活動をしています」とありました。 学校の耐震化も医師不足も、にわかに解決できる問題ではありません。だからこそ、関心を持ち続け、地域で人と人とのつながりを築き、強めていくことから取り組んでいく必要があります。もしかしたらそれが最強の防災対策なのかもしれません。【松山支局長・小泉健一】 koizumi‐kenichi@mbx.mainichi.co.jp6月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>砂泥噴出、大豆畑埋まる 農地液状化、広範囲に 収量への影響大(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.2 2008/06/23 21:45
キーワード:泥,地,地表,水位,液状

 今回の地震は農業にも大きな影響を与えている。大崎市では地震で広範囲にわたり農地の現象が発生、転作大豆畑が噴出した砂泥で埋まったり、田から水が抜けたりした。同市の調査では、西古川や岩出山の下野目、上野目、下真山など計8カ所40ヘクタールの農地で被害が出ている。収液状化量への大きな影響は避けられそうにない。 下野目小泉地区では、一枚20アールほどの転作大豆畑が各所で砂泥をかぶり、芽生えたばかりの苗を埋めた。噴出口は畑一枚に2〜10カ所に達している。 隣接する水田では、深い亀裂ができて水が抜けたり、逆に30センチも陥没して苗が水没したりしている。田の修復作業をしていた農業男性は「70年、この地で生きているが液状化は初めての経験。水没した苗は成長できないだろう」と話す。同市では、液状化被害のほか、ため池の堤にひびが入ったり、大小の配水パイプラインのつなぎ目がずれたりするなど、数多くの農業被害が発生している。被害状況を取りまとめ中だ。 液状化は地下水位の高い砂地盤が地震動で液体状になる現象。地表の粘土質を押し破って水と砂泥を噴き上げたり、道路舗装の陥没につながったりする。03年7月の県北部連続地震では東松島市鳴瀬地区で広範囲の液状化が観測された。【小原博人】

見出し一覧に戻る

2.土砂崩れダムの決壊対策工事、さらに3か所開始へ(読売新聞),読売新聞
RV=37.5 2008/06/23 21:26
キーワード:布,排水,雨

 岩手・宮城内陸地震の被災地では23日夜から強まった雨が24日夕まで続く見通しで、国土交通省東北地方整備局は23日、岩手、宮城両県で確認された土砂崩れダム15か所のうち、決壊対策工事を行っている3か所のほか、さらに3か所で工事を始めることを決めた。 岩手県一関市産女川地区の磐井川と宮城県栗原市温湯地区の迫(はさま)川の計2か所で、下流の砂防ダムにたまった土砂を除去し、同市栗駒沼倉地区の三迫(みはさま)川で、下流の川底に土砂止めを設置し、流出を食い止める。 一方、栗原市の浅布、小川原地区の迫川で行われている排水路掘削工事は、岩石の撤去などに手間取り、予定していた24日の通水ができなくなった。同地方整備局は24時間体制で作業を進め、浅布地区は25日、小川原地区は26日の排水開始を目指す。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>消防応援部隊も撤収 捜索は県警と地元で(毎日新聞),毎日新聞
RV=25.7 2008/06/23 21:47
キーワード:水位,撤収

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市で行方不明者を捜索していた同市以外の県内11消防本部が23日、活動を終了して撤収した。自衛隊の捜索はすでに打ち切られており、今後は県警と栗原市消防本部、地元消防団が捜索を続ける。 栗原市以外の11消防本部は発生当日の14日から捜索活動に加わり、22日は80人が参加していた。市は23日朝応援要請の解除を決定した。県によると、23日の捜索は県警約200人と栗原市消防本部13人と地元消防団数人で行った。 また県は23日、土砂崩れで寸断された栗原市花山の国道398号を来月上旬までに復旧させ、孤立集落となっている同市栗駒・耕英地区につながる県道の迂回(うかい)路を来月中に開通させると発表した。 一方、栗原市の災害対策本部は23日、避難住民を対象に生活道路復旧に向けた対策や、「せき止め湖(土砂ダム)」の状況に関する説明会を市内2カ所で開いた。 説明会では、市の担当者が土砂崩れなどの影響で寸断された道路の迂回路開通の見通しや工事の方針などについて説明。また土砂ダムの安全水位を保つために随時、通水作業を行うなどと報告した。【青木純、柳澤一男、杉山順平】

見出し一覧に戻る

1.感謝の気持ち…空へ 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=53.6 2008/06/24 08:02
キーワード:生徒,復興,中学校,個所,感謝,完成,協力,築館,疲労

 岩手・宮城内陸地震で、被災した宮城県栗原市の築館中学校のグラウンドに、「ありがとう」と大きな文字が白線で描かれている。全国から支援に駆け付けた消防や警察、自衛隊に感謝の気持ちを込め、同中学校の生徒が描いた。 21日に行方不明者の捜索に向かっていた自衛隊東北方面航空隊が偶然見つけた。自衛隊は「疲労のたまりがちな災害派遣の隊員にとって、元気づけられる出来事」と感謝している。 中学生たちは、自分たちにできることはないかと、19日の放課後に、生徒の有志らで自発的に描き始めたという。2時間ほどかけて完成させた。消えてしまわぬよう、毎日、生徒が文字が薄れた個所を交代で描き直している。 同中3年の小野寺優香さん(15)は「私たちにできることはお礼をいうことくらいしかない。市内では大きな被害を受けた地域も多くて、自衛隊や消防の人たちの支援がなければ復興にはもっと時間がかかると思う。被災者が早く元の生活に戻れるよう、協力してもらえたら」と話していた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:自衛隊捜索打ち切り 知事「苦渋の決断、理解を」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=155.7 2008/06/24 12:02
キーワード:耐震,学校,給水

 ◇輸送、給水派遣に特化 岩手・宮城内陸地震での自衛隊による行方不明者の捜索打ち切りについて、捜索に関する災害派遣要請を解除した村井嘉浩知事は23日の定例会見で、「寝ずに悩んだ末の決断だった。ご家族のお気持ちは分かるが、どうか理解してほしい」と険しい表情で話した。 村井知事は22日午後5時に要請を解除。23日以降の捜索は警察、消防だけで行うことになり、自衛隊はヘリを使った輸送や給水車の派遣などの活動に特化された。村井知事は自衛隊の災害派遣に必要な条件を▽人命がかかわっている▽緊急を要する▽自衛隊にしかできない――としたうえで、「発生から9日間がたち、生命が維持されていると考えるのはつらく、緊急性も少なくなってきた。ヘリでの輸送さえ続けば警察、消防でも行える任務」と説明した。 そのうえで「一般的には捜索期間は1週間程度とされる。しかしご家族には、1週間では納得してもらえないと思っていた」と心境を明かし、22日に捜索打ち切りを決めた理由について、「自衛隊を一地域の行方不明者のために拘束し続けることはできない。いつまでも、というわけにはいかない」と、目を潤ませながら述べた。 また、国による激甚災害指定については「(指定されるための)県の被害額を集計している最中。もう少し時間が欲しい」と明言を回避。耐震基準を満たした学校施設で窓ガラス破損などの被害が相次いだことに対しては「国は一定の基準を用いて耐震化の補助を行うかどうか決めているが、今回被害があった学校はその基準を満たしていた。一つの基準のみで判断するのはいかがなものか、と文部科学大臣に伝えてある」と述べた。【青木純】6月24日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:県に仮設住宅設置を要望−−奥州市 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.1 2008/06/24 12:01
キーワード:住宅,仮設

 岩手・宮城内陸地震で奥州市は23日、県に対して応急仮設住宅の設置を要望した。県は設置場所や戸数などについて同市と協議したうえで、仮設住宅の設置に着手する方針だ。【念佛明奈】6月24日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:現場ルポ 圧倒的な土砂崩れ、おびえる被災者 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=31.2 2008/06/24 12:01
キーワード:イチゴ,撤収

 ◇体震える自然の猛威 岩手・宮城内陸地震は、24日で発生から10日がたつ。発生当日に宮城県栗原市花山地区の土砂崩れ現場に入り、約1週間取材した。花山地区の土砂崩れ現場やせき止め湖では、規模の大きさに圧倒された。栗駒、花山地区の避難所では被災者の恐怖や不安を目の当たりにした。【細田元彰】 うずくまり手を合わせる人、その横にぼうぜんと立ちつくす人――。地震発生の14日午後6時ごろ、門脇特殊工業従業員の県人3人が土砂崩れに巻き込まれた現場では、川をはさんだ田んぼのあぜ道で従業員の家族と思われる3人が押し黙っていた。がけからはパラパラと土砂が崩れ、救出作業中の消防団員らが慌てて撤収した。19日は、自衛隊ヘリでその上空を飛んだ。大小いくつもの土砂崩れが目に飛び込んでくる。初日に下から見上げた現場では、山のふもとで、1台の重機が作業をしているのが見えた。見下ろすと重機が小さく見える分、土砂の規模に圧倒された。 20日はせき止め湖周辺を歩いた。岩を砕く重機の音が耳にとどろく。なぎ倒された杉のにおいが鼻を突く。土をむき出しにしたがけと、川を寸断した12万トンともいわれる茶色の土砂が目の前に広がる。土砂ダム下流に仮排水路を通すため、大型重機が岩を砕いていた。上流の土砂ダムが決壊すれば、ひとたまりもない。体が震えた。  ◇   ◇ 被災者は、生活の不安や2次災害の恐怖から逃れられずにいた。栗駒地区の「みちのく伝創館」に避難した人の多くは、高原野菜や果物を育てる農家で、地震で大きな打撃を受けた。「イチゴ畑はもうだめだろう」。家から離れるのを拒み続け、地区で最後に避難をしたイチゴ農家の千葉孝喜さん(60)は、そう言って唇をかんだ。 花山地区の避難所「花山コミュニティセンター」に避難した人たちは今も、迫川上流にできたせき止め湖の決壊におびえる日々を送る。迫川沿いに家がある人も多く「土砂ダムが決壊したらひとたまりもない」と不安を口にしていた。6月24日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>東北新幹線、本震7秒前に送電停止(毎日新聞),毎日新聞
RV=124.2 2008/06/24 15:02
キーワード:耐震,補強,橋脚

 岩手・宮城内陸地震で、震源から約23キロ離れた岩手県一ノ関−水沢江刺間を走行中の東北新幹線「やまびこ46号」が、本震が来る7秒前に送電停止を受け、同時に非常ブレーキも作動していたことが分かった。JR東日本管内の新幹線で地震による送電停止までの時間としては、最も早かった。耐震補強工事で、高架橋の損傷もほとんどなかった。 JR東日本は、04年10月の新潟県中越地震で上越新幹線が脱線し、高架橋柱が損傷したことを受け、耐震補強計画を1年前倒しし、今年3月末までにすべての補強を完了した。また、同時に仙台−北上間に4カ所の地震計を増設した。 今回は宮城県古川−くりこま高原間に新設した新築館地震計が40ガルの揺れを検知し、7秒前に埼玉県大宮−青森県八戸間の送電を全面停止した。 このため一ノ関−水沢江刺間を時速260〜270キロで走行中の「やまびこ46号」は送電停止と同時に非常ブレーキも作動、90秒後に約4キロ走って止まった。 仙台市付近に新設した新長者地震計は本震14秒前、既設の新仙台地震計は同17秒前に検知していたという。 今回の地震では、震源から最も近い宮城県栗原市の新有壁で443.3ガルを記録した。しかし、新幹線施設の被害は一ノ関トンネルで親指大の厚さ数ミリ程度のコンクリート片が6個はく落、仙台と水沢江刺両駅ホームで水漏れや窓ガラスが破損しただけで、軌道や高架橋、橋脚など運行施設に支障は出なかった。 03年5月に岩手県水沢市(現・奥州市)で震度6弱、599ガルを記録した宮城県沖の地震では高架橋の鉄筋が露出するなど大きな被害が出ていた。 JR東日本は「新幹線の地震対策は施設の耐震補強と早期検知に尽きる。検証結果をさらに精査して有効な安全対策を見つけたい」と説明している。【斎藤正利】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>「湯の倉温泉」の土砂ダム、排水工事へ(毎日新聞),毎日新聞
RV=119.2 2008/06/24 20:47
キーワード:児童,教委,分校,市長,排水,精神,農業,湖,簡易

 岩手・宮城内陸地震で、国土交通省東北地方整備局は24日、確認した「せき止め湖(土砂ダム)」15カ所のうち、宮城県栗原市の迫(はさま)川沿いにある温泉旅館「湯の倉温泉」を水没させた土砂ダムの排水工事を行うと発表した。 整備局は「ただちに決壊する危険性は少ないが、下流集落の安全を確保する」と説明した。佐藤勇市長が工事の早期実施を要望していた。 また、栗原市教委は24日、市内の市立幼稚園22園、小学校29校・分校2校、中学校10校の児童らの欠席状況をまとめた。余震への恐怖など精神的要因が多かった。それによると、欠席は▽17日14人▽18日7人▽19日5人▽20日7人▽23日9人。「親類宅に避難し交通手段が不便」という理由もあったが「不安や余震の恐怖で眠れない」(小学生)「不安感からくる体調不良」(中学生)などが目立った。 市災害対策本部は24日、断水中の2地区で簡易水道を28日までに復旧できるとの見通しを示した。破損して応急工事をしていた農業用水路11カ所も近く通水できる予定。【青木純、八田浩輔、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.【官房長官会見(2)】「民間人がいい 公務員制度改革推進本部の事務局長人事」(産経新聞),産経新聞
RV=50.8 2008/06/24 19:54
キーワード:相談,進む,希望

【激甚災害指定】  −−岩手・宮城内陸自身について激甚災害指定の検討状況はどうなっているか 「激甚災害指定というのはかなり、被害額を算定をするという実務的な作業が進まないと、ただ大きな地震でしたよね。相当な被害がありましたよね。だから、激甚災害に指定しますよねというわけにはいかないわけですよね。今までもそうやってきました。今回もそうだろうと思います。しかし、指定されると、されないにかかわらず、政府として、現地被害を受けたみなさん方に最大限の支援をしていくということには何ら変わりがないと思っております。かつては普通、災害が起きてから2、3カ月かかったそうであります。最近はそれが早まってはきております」 【日銀人事】  −−日銀の審議委員人事について池尾和人慶大教授の起用を断念したということだが、その事実関係と、1人欠員となっている副総裁人事を合わせた今後の対応は 「昨日、私のほうから鳩山幹事長に電話を致しました。先週も2度ほど電話しまして、国会最後まで期待してますよ、ということを申し上げつつ、国会が終わって何もリアクションがないのであれば民主党としてどういう考え方で臨まれるか明確にしてもらいたい。そうでないと例えば、該当する方々のですね、どういうんでしょうかねえ、生活設計というか人生設計といいましょうかね、それにも影響するから、いつまでも中途半端な状態においておくわけにはいきませんよと。池尾さんについてはですね、特別なヒアリングというんでしょうか、事情聴取という意見聴取というんでしょうかね、までやった人なんですからね。その人をですよ、本人はいいんだけれども、参議院の統一会派が崩れるからという、まるで次元の違う話でノーという。しかも学者ですから、いろんな局面でいろんな問題についていろいろ意見を言いますよね。その1つの発言をもってして、したがってダメだという決めつけ方というのは私は誠にバランスを欠いたものの運びであり考え方だと思っていますよ、ということを鳩山さんには申し上げてあります。鳩山さんの返事は、まあ個人的にはいいと思うが、と・・・。個人的にいいと思うんなら賛成してくださればいいのにね、と申し上げましたら、個人的にはいいと思うが、政党間の約束があるから次の国会でもダメですというご返事でした。そうであるならばですよ、いつまでも池尾さんにご迷惑をかけてもいけませんので、ご本人に昨夜さっそく連絡を取り、日銀とも連絡を取り、また今日、議運委員長、国対委員長等とも連絡を取ってですね、正式に池尾さんについては次の臨時国会では推さない、ということにいたしました。従って、今後関係者の中でですね、まあ最終的にはもちろん総理大臣の判断でありますが、副総裁、そして審議委員、新たにまた選び直して次の臨時国会にお諮りをすると、こういうことになろうかと思います。なお、再就職等監視委員会につきましても、もともとの・・・、法案の名前は忘れましたが、要するにそういう法律にもともと反対したんだから、その法律の中に書いてあるそうした委員会の人事にも反対であると。個人の是非はないという、そういう鳩山幹事長の説明でありました。しかしいったん法律が成立をしたんですからね。法律は成立したんだけれども、自分がそれに反対したんだから、と言い出せばですね、これは法治国家が成り立ちません。自分は例えば50キロのスピード制限に、道路交通法に反対をしたんだから、自分はその法律を守らなくてもいいんだと言ったら、この法治国家は成り立たないと。おんなじ話だと思うんですよね。従って私は、そういう理屈は鳩山さん、おかしいですね、と申し上げましたが、次の国会でもその考えは変わりません、というお話でした。従って私どもとしては、今後、どのような対応をしていくかですね、政府部内、また政府与党とも相談しながら、次の国会でどういう対応をしていくかよく考えていきたいと思っております」 【公務員制度改革】  −−今朝の閣議後、首相と渡辺喜美行革担当相が公務員制度改革推進本部の事務局人事について話し合い、かねて渡辺氏が主張していた公募について見送りで決まったという話だが、政府として見送りの判断に落ち着いた理由は 「あのー、公務員制度改革推進本部というものは内閣に総理を本部長としておかれるものであります。その事務局長のお話で、本部長にある総理大臣がしっかりとした識見を持つ方を選ぶ。人事権者は総理大臣であるということでありますから、総理大臣が幅広く考えた中でですね、最も適材適所でご判断をされると。ごく当然のことであろうかと私は思います。ちなみにどこかのテレビで、私は事務局長は民間人反対で、官僚OBでなきゃといけないと主張したという誤報がね、あったんですよね。私はそんなことを言ったことはね、一度もないんですよ。これは付帯決議にもね、ちゃんと書いてあって、民間人登用を含め公務内外の人事管理制度に関し識見を有する人材ということですから、民間人でもいいし公務員でもどちらでもいいと。しっかりとした人であればいいと。まあしかし、こういう今の情勢でありますから、私も民間人の中から総理がお選びになったらいいなあという希望といいましょうか、考えは持っておりまして、そのことは総理にもお伝えをして、今、総理大臣が幅広い人材の中から、最も適材と思われる方をお考えの最中であります。そういうことであります」

見出し一覧に戻る

1.湯ノ倉温泉上流の土砂崩れダム、排水路工事着手へ(読売新聞),読売新聞
RV=67.2 2008/06/24 22:34
キーワード:流域,水位,市長,排水,迫川

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市湯ノ倉温泉地区の迫川上流部にできた土砂崩れダムについて、国土交通省東北地方整備局は24日、水位を下げるため、排水路を整備することを決めた。 同地区にある老舗旅館「湯栄館」は2階の屋根まで水没、下流域の住民にもダム決壊への不安が広がっていた。 同地区のダムは、地震後に確認された土砂崩れダム15か所の一つ。同整備局は、主要道路が寸断された現場に重機を入れるため、周辺の林道などを拡幅した後、土砂崩れダムの南側に向けて、重機で土砂を掘削して排水路を整備する。 これにより、水位は大幅に下がり、川沿いにある湯栄館も、再び完全な姿を現すことになる。 下流域の住民約1500人は、土砂崩れダムの水かさが日増しに増えていることから、栗原市に対策を要望。佐藤勇市長は「大雨が降れば、大規模な土石流が発生する恐れがある。何とか国で対策を」と24日、同整備局に排水路の整備を要望した。

見出し一覧に戻る

1.不明10人捜索続く 一関では避難所引っ越し(河北新報),河北新報
RV=64.2 2008/06/25 14:33
キーワード:住宅,校舎,仮設

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県警と消防は25日、行方不明になっている10人の捜索を栗原市で再開した。 土石流に直撃された宮城県栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」の倒壊現場に126人を投入。スコップやバケツで土砂を取り除く作業を続け、見つかっていない従業員2人の手掛かりを捜した。 駒の湯温泉の下流にある行者滝には40人、花山地区の「白糸の滝」周辺には60人、湯浜温泉付近は10人が入り、捜索を続けた。 一方、岩手県一関市では、本寺小体育館で避難生活を送る10家族35人が、閉校して公民館として使われている旧山谷小校舎に引っ越した。 教室などを仕切った構造に改装。部屋には鍵も付いており、プライバシーを保てるようにした。 栗原市栗駒では、仮設住宅の組み立て工事がスタート。鉄骨の枠組みにパネルやサッシをはめ込む作業が行われた。 仙台管区気象台によると、低気圧が三陸沖を東へ進んでいる影響で、被災地周辺は25日夕から26日未明にかけて、にわか雨の見込み。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>仮設住宅の建設始まる 完成は7月中旬(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.4 2008/06/25 11:22
キーワード:住宅,仮設,入居

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で、仮設住宅の建設が本格化した。同市栗駒の建設予定地では25日、プレハブ住宅の骨組みや壁となる建材が運び込まれ、組み立て作業が始まった。完成は7月中旬の予定。 同市の意向調査に対して被災者からは「高齢者がおり、手すりやスロープが必要」「愛犬と一緒に暮らしたい」「大家族が住める広さを」などの声が上がっており、市は「可能な限り個別の要望に応じたい」としている。24日時点で仮設住宅への入居希望者は42世帯121人。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 仮設住宅の建設始まる 完成は7月中旬(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.4 2008/06/25 11:24
キーワード:住宅,仮設,入居

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で、仮設住宅の建設が本格化した。同市栗駒の建設予定地では25日、プレハブ住宅の骨組みや壁となる建材が運び込まれ、組み立て作業が始まった。完成は7月中旬の予定。 同市の意向調査に対して被災者からは「高齢者がおり、手すりやスロープが必要」「愛犬と一緒に暮らしたい」「大家族が住める広さを」などの声が上がっており、市は「可能な限り個別の要望に応じたい」としている。24日時点で仮設住宅への入居希望者は42世帯121人。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城内陸地震:県被害1164億円 栗原市長、せき止め湖対策など要望 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.4 2008/06/25 12:01
キーワード:住宅,仮設,入居

 県は24日、岩手・宮城内陸地震による県内の被害額が同日午後4時現在、1164億5017万円に上ったと発表した。上流の大規模崩落で土砂が流れ込んだ栗原市栗駒の荒砥沢(あらとざわ)ダムについて、農業用水貯水の「利水機能」の回復へ249億円を新たに計上したことが主な要因。 県によると、同ダムの「利水機能」と「治水機能」の両方を元通りにする場合、大規模なしゅんせつ作業が必要となり、現時点で計385億円かかる見通しだという。県は「完全に元通りにするかどうかは、詳細に調査して決定したい」としている。 また24日午後4時現在、栗原市内の42世帯が応急仮設住宅へ入居を希望していることが県のまとめで分かった。既に10戸の建設が始まり、設置する戸数は更に増える見込み。 栗原市の佐藤勇市長は24日、地震後初めて市外に出て、国土交通省東北地方整備局や県庁を訪問し、「せき止め湖(土砂ダム)」対策などを要望。この日は県議会6月定例会の一般質問も行われた。 一般質問では、今回の地震への県の対応や、国による激甚災害指定に向けての活動、被災者の心のケアなどに関する質問が相次いだ。村井嘉浩知事は「(栗原市や国など)関係機関と連携し、早期復旧に努めたい」などと述べ、激甚災害のうち指定基準が厳しく国の支援をより多く受けられる「本激」の指定に向けて全力を挙げる意向を示した。【青木純】6月25日朝刊

見出し一覧に戻る

1.島じま:克服 /長崎(毎日新聞),毎日新聞
RV=101.0 2008/06/25 15:01
キーワード:耐震,私

 岩手・宮城内陸地震が起きた数十分後、私はデスクに「死者は0か1人」との見通しを伝えた。同じ内陸地震の福岡沖玄界地震(05年、死者1)を参考にした。マグニチュードは共に7・0(岩手・宮城地震は後に7・2に修正)。震源が山間部だから家屋倒壊と圧死者は少ないとの根拠だった。 実際、揺れに伴う家屋倒壊による圧死者はいないようだ。だが私ごときの想像をはるかに上回る規模で土砂災害が頻発し、多くの方が亡くなった。「災害は起きる度に新しい被害を生む」との防災学者の言を思い出した。 日本人は地震の度に建物や都市の耐火性、耐震性を高めるなど、地震被害を「克服」する努力をしてきた。だが、どうやって土砂災害の犠牲を減らす? 今までの発想が通用しない新しい形の地震に対応するには――。岩手・宮城の地震報道に接する度に考えている。【山崎太郎】〔長崎版〕6月25日朝刊

見出し一覧に戻る

2.宮城・栗原市浅布地区の土砂崩れダム、排水作業始まる(読売新聞),読売新聞
RV=54.0 2008/06/25 20:24
キーワード:浅布,排水,市野々,完成,川

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市浅布地区の迫(はさま)川にできた土砂崩れダムの排水作業が25日、始まった。 排水路は、長さ約200メートル、幅約10メートル、深さ3〜5メートル。ポンプ6台で毎秒0・5トンの水をくみ上げる。排水ができるようになったのは、岩手県一関市市野々原地区に続いて2か所目。 国土交通省は、地震でできた土砂崩れダム15か所のうち8か所で排水路の掘削や調査を進めている。26日に栗原市小川原地区の土砂崩れダムで排水路が完成する。         ◇ 陸上自衛隊は26日、従業員2人が行方不明になっている栗原市の旅館「駒の湯温泉」で捜索に使う重機1台と鉄板100枚を空輸する。駒の湯から約1キロ離れた地点に4回にわけて大型ヘリで運び、陸路で捜索現場に搬送する。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>浅布の土砂ダムで排水作業始まる(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.0 2008/06/25 20:18
キーワード:浅布,排水,完成,湖,土石流

 岩手・宮城内陸地震でできた15カ所のせき止め湖(土砂ダム)のうち、宮城県栗原市の迫(はさま)川上流浅布地区の土砂ダムで仮排水路が完成、25日正午過ぎ、排水作業が始まった。排水開始により、決壊や下流の土石流被害の危険性は低くなった。栗原市と岩手県一関市で水抜き工事をしている7カ所の土砂ダムのうち排水開始は二つ目。 国土交通省東北地方整備局によると、完成した仮排水路は203メートル。19日から、24時間態勢で工事をしていた。26日には約500メートル上流の小川原地区の土砂ダムでも、排水が始まる予定。【柳澤一男】

見出し一覧に戻る

1.土砂ダム仮排水路が完成=仮設住宅建設も進む−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=112.4 2008/06/25 21:01
キーワード:住宅,流域,仮設,排水,浅布,迫川,市野々

 岩手・宮城内陸地震で、国土交通省東北地方整備局は25日、宮城県栗原市の迫川流域・浅布地区の土砂ダムで長さ約200メートルの仮排水路の建設作業を終え、排水作業が始まった。仮排水路は幅約10メートル、深さ約3.5メートルで、6台のポンプで毎秒約0.5トンの水を排出できる。 同省はすでに、岩手県一関市の磐井川流域・市野々原地区で仮排水路を造っている。 また、仮設住宅は栗原市内3カ所で建設されるが、栗駒地区では床や柱などの部材が搬入され、棟上作業がスタートした。

見出し一覧に戻る

2.排水始まる=地震被災地の土砂ダム(時事通信),時事通信
RV=67.6 2008/06/25 21:15
キーワード:流域,排水,浅布,迫川,完成

前の写真次の写真排水始まる=地震被災地の土砂ダム6月25日21時15分配信時事通信宮城県栗原市の迫川流域・浅布地区で始まった土砂ダムの排水作業。長さ約200メートルの仮排水路が完成した。6台のポンプで毎秒約0.5トンの水を排出(25日)

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 浅布の土砂ダムで排水作業始まる(毎日新聞),毎日新聞
RV=39.4 2008/06/25 21:33
キーワード:排水,浅布,完成

 岩手・宮城内陸地震でできた15カ所のせき止め湖(土砂ダム)のうち、宮城県栗原市の迫(はさま)川上流浅布地区の土砂ダムで仮排水路が完成、25日正午過ぎ、排水作業が始まった。排水開始により、決壊や下流の土石流被害の危険性は低くなった。栗原市と岩手県一関市で水抜き工事をしている7カ所の土砂ダムのうち排水開始は二つ目。 国土交通省東北地方整備局によると、完成した仮排水路は203メートル。19日から、24時間態勢で工事をしていた。26日には約500メートル上流の小川原地区の土砂ダムでも、排水が始まる予定。【柳澤一男】

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】秋田県観光“大揺れ” 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=28.3 2008/06/26 07:50
キーワード:訴える,観光,集計,いく,他県,甚大,彰,もたらす,接する,PR

 「幸い秋田では大きな被害がなく『秋田は安全』と訴えたいのが本音。しかし、他県の被災地を思うと道義的にPRするわけにもいかない…」(秋田県内の観光関係者)。人的、物的に甚大な被害をもたらした岩手・宮城内陸地震。栗駒山麓(さんろく)を挟み両県に接する秋田県も大きな揺れに襲われた。両県に比べ、被害は最小限に抑えられたものの、観光面ではジワジワ影響がでてきている。(宮原啓彰) 秋田県の集計によると、県内の宿泊客のキャンセル数は17日時点で、計約1360人に上ったという。しかし、これは氷山の一角。田沢湖観光協会によると、これまでに主要な宿泊施設だけで2000人近いキャンセルがあり、仙北市全体では3000人もの観光客が宿泊をとりやめたという。「仙北市は震源地から遠く、直接の被害はほとんどなかったが、県外の観光客に『大地震のあった秋田』とひとくくりにされてしまった」と同協会。 もちろん地震で直接的な被害に遭った観光地もある。全国屈指の温泉郷として知られる栗駒山麓に程近い湯沢市や横手市、東成瀬村だ。震度5強から同5弱の強震に見舞われ、県内の主な被害もこれらの自治体に集中した。県によると、2市1村の16カ所の温泉施設で被害が確認され、うち12施設が一時休業。23日現在でも「源泉が出なくなった」「建物が傾いた」などの事情で3施設が休業を余儀なくされている。 湯沢市を代表する温泉地のひとつ小(お)安(やす)峡温泉で、源泉かけ流しの温泉旅館「よし川」を営む阿部繁雄さん(65)は地震で旅館の浴槽などが壊れ、修繕費に約 400万円が必要という。「宿の源泉の1つが地震後に枯れてしまい、1週間ずっと心配で眠れず源泉を眺めていた。22日の朝にようやく源泉から蒸気が上がるのが見え、本当に安心した。息子と頑張って来月から旅館を復活させたい」と話した。 だが、小安峡温泉の「客の8割が土砂崩れで通行止めになった国道を通って岩手、宮城から来る」(地域住民)。さらに、同市によると「観光客の宿泊キャンセル数は把握し切れていないもののかなり寄せられている」という。 「これから夏休みに向けて、かき入れ時なだけに今後の風評被害が心配」と、同市は26日から3日間、仙台市で「湯沢・雄勝広域観光キャンペーン」を実施、巻き返しを図る方針だ。    ■   ■ 震源地から遠く離れた県北の鹿角市や小坂町、さらに日本海側の男鹿市でも観光に影響が出ている。 鹿角市の担当者は「集計中だが、23日の段階で今月だけでも宿泊キャンセルが 300人に上っている」と肩を落とした。十和田八幡平観光物産協会によると、地震当日だけで、周辺で 300〜 500人の宿泊キャンセルがあり、その後も今月分のキャンセルが相次いでいるという。「岩手の平泉から十和田湖、白神山地をつなぐルートが観光パックの主流。岩手側の被害でパックそのもののキャンセルが相次いでいることが要因」と同協会。「今年は(4月の)鳥インフルエンザから始まり、桜の早咲き、そして今回の大地震と例年にない年になってしまった」とため息が漏れる。 一方、男鹿市観光協会も「14〜15の両日で、男鹿温泉郷を中心に約 350人の宿泊キャンセルが出た」という。観光客から「男鹿は地震の影響はないのか?」などの問い合わせも多い。折しも地震発生の翌15日は北秋田市で「第59回全国植樹祭」が開催。植樹祭をみようと同市の宿泊施設への予約も多かったという。同協会は「男鹿に地震の影響はなく植樹祭の効果で宿泊客が増えていただけに残念だ」と語った。 観光関係者は「県外の人々に他の秋田県内や東北の観光地と同一視されていることが問題」と口をそろえる。仙北市はホームページで観光地の安全を呼びかける文面を載せたが、収束の兆しは依然みえないままだ。      ◇ ■岩手・宮城両県の観光被害 宮城県では、栗原市や大崎市を中心に温泉宿泊施設「いこいの村 栗駒」(栗原市)など観光施設76カ所で建物が壊れるといった被害が確認され、被害総額は25日現在で137億5419万円(県まとめ)。宿泊客のキャンセル状況は把握できていないという。 また、岩手県でも奥州市や一関市を中心に温泉旅館など観光施設35カ所で被害があり、被害総額は8億4900万円。同県によると、地震の影響による県内の宿泊キャンセルは21日の時点で計2万人に達したとみられている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:迫川上流、土砂ダム排水開始 関係者ら安堵 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=135.7 2008/06/26 13:02
キーワード:児童,住宅,イワナ,入居,流域,仮設

 地震でせき止められていた「うみ」がようやく流れた――。岩手・宮城内陸地震で、県内10カ所のせき止め湖(土砂ダム)のうち、国土交通省が直轄で緊急工事をしていた迫川上流の浅布地区で25日、排水作業を取材した。決壊すれば下流の1500人が危険にさらされていただけに、梅雨本番となる直前の完成に、関係者からは安堵(あんど)の表情がうかがえた。【柳澤一男】 ◇「下流域、不安大きい」早急な対策必要−−現地ルポ 排水開始の瞬間を見届けるため、同日午前、国交省のマイクロバスで現場へ向かった。 栗原市花山地区。通行止めとなっている国道398号を北に向かう。いまだ各所に残る地震の傷跡が生々しい。数十メートルにわたって痛々しく表土をむき出しにした山並みが見える。点在する民家の屋根や外壁には青いシートが張り付けられ、住民は避難しているため、人けはまったくない。 浅布の土砂ダムを見下ろす位置に立った。大量の土砂で濁った水が茶色くよどんでいる。周囲には大きいもので直径数メートルはある岩石が数百個積み上げられていた。表面は割れたばかりで新しい。仮排水路を造るために取り除かれたものだ。 「数日前の水かさは今より50センチほど高かった」。北上川下流河川事務所の庄司正彦副所長の説明に改めて恐怖を感じた。 「流してください」。同省職員の合図に6台のポンプが一斉に動き出した。ビニールシートで覆われた仮排水路にちょろちょろ水が流れはじめ、作業員らの顔がやや和らいだ。濁った水は徐々に勢いを増し、せせらぎから本流に変わっていった。 同様に排水作業が進む、約500メートル上流の小川原地区にも足を運んだ。同地区は26日に排水開始を予定している。よどんだ水の中に木々が水没していた。水面から伸びた枝や葉はまだ青々としていて、助けを求めているようだった。同地区は水深約5メートル、約7万5000トンもの泥水がたまっている。 迫川上流には計7カ所の土砂ダムが確認されている。「下流域の不安は大きい。できるだけ速やかに対策を講じたい」。排水開始でほころんだ庄司副所長の表情はすぐに引き締まった。 ◇仮設住宅は47戸を建設、45世帯131人入居へ 県は25日、地震被災者の仮設住宅を、現在建設中の10戸を含め計47戸建設することを決めた。大家族のため2戸使用する世帯もあり、入居者は45世帯131人の見込み。いずれも栗原市内で、地区別では▽花山27戸▽栗駒18戸▽一迫2戸。【青木純】 ◇早期排水、国道再開など8項目を要望−−栗原市の3地区住民が市長に 今回の地震で栗原市から避難指示や勧告を受け109人が避難している栗原市花山の浅布、中村、金沢3行政地区の区長ら7人が25日、市役所を訪れ、佐藤勇市長らに8項目の嘆願書を提出した。 嘆願書は▽せき止め湖(土砂ダム)の早期排水▽国道の早期通行止め解除▽温湯(ぬるゆ)山荘の早期再開と雇用確保――などを挙げ、避難所住民ら124人の署名を添えた。佐藤市長は「重く受け止める。まずは安全が第一で、行政も日夜努力している」と理解を求めた。 浅布行政区長の三浦長美さん(66)は「集落に残してきたマイカーを持ち出したい。避難所には定期的に遠方の病院に通う人もおり、無いと不便」。他の区長らも「源泉がどうなったか不安。なんとか温泉の復活を」と訴えた。 花山地区行政区長会の後藤寛司会長(72)は「被災した自宅も心配だし、100人以上での避難所生活も限界が近い。早く平穏な生活が戻ることを望んでいる」と話した。【藤田祐子】 ◇がんばろう!栗原!−−築館小児童会が被災者に応援メッセージ贈る 避難所となっている栗原市の「みちのく伝創館」に25日、同市立築館小(千葉英文校長)の女子児童6人が訪れ、児童たちが記したメッセージなどを贈った。 報道で同じ市内の被害を見て、同校児童会が避難所の人たちを励まそうと計画。大きな模造紙に「がんばろう! 栗原!」などと記したほか、「お体に気をつけてください」などと児童一人一人がメッセージを書いた手紙をプレゼント。代表して訪問した6人は「耕英地区に戻れるよう頑張って下さい」と声を合わせエールを送り、被災者から「ありがとう。絶対(戻れるように)頑張るから」と一斉に声が上がった。 同地区でイワナ養殖業を営む熊谷昭市さん(35)は「自分たちはいろいろな人に支えられている。元の場所に戻れるよう頑張りたいです」と力を込めた。【杉山順平】6月26日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:本寺小避難の10世帯35人、応急住宅に移転−−一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=70.3 2008/06/26 13:01
キーワード:住宅,牛,入居

 ◇「集落で協力して生活」 岩手・宮城内陸地震で、一関市厳美町の市立本寺小学校に避難していた10世帯35人が25日、旧山谷小学校を改修した応急住宅へ移転し、家族だんらんの生活が始まった。同じ集落に住む被災者らが「集落で協力して暮らす生活がしたい」と市災害対策本部に要望していた。 避難住民らは荷物を運び出し、避難所から東へ約5キロ離れた旧山谷小の応急住宅へ移動。市職員ら約30人が手伝い、トラック2台で布団などを運び込んだ。 旧山谷小は05年に廃校となり、現在は厳美公民館山谷分館として使われている。教室に仕切りを設置するなどして21部屋を造り、テレビや冷蔵庫、炊飯器などを各世帯に貸与する。風呂やトイレ、台所などは共用。 本寺小に避難しているのは、孤立集落になっている市野々原、祭畤の2地区(厳美18区内)の住民。1世帯5人は親類宅へ身を寄せた。市は当初、公営住宅への入居を勧めたが、住民は「元々地域のつながりが強い地区。互いに助け合っていきたい」と移転を決めた。 牛と犬の各1頭を残して家族4人で移った厳美18区長の佐藤勝雄さん(70)は、住民を代表して「これからさらに励まし合い、団結して生活していく」と意気込みを語った。【狩野智彦、鈴木久美】6月26日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:奥州市災害対策本部、胆沢区岳山地区の避難勧告を視野に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=64.9 2008/06/26 13:01
キーワード:住宅,入居,仮設

 ◇孤立化の恐れ 奥州市災害対策本部は25日、地震で被災した同市胆沢区の岳山地区に孤立化の恐れがあるとして、避難勧告を視野に検討を始めた。 同地区は7世帯のうち4世帯の家屋や宅地に応急危険度判定で「危険」判定が出され、住民は市内の親類宅などに身を寄せている。しかし、「要注意」判定だった2世帯8人が残っており、集落に通じる唯一の道路が大雨や余震によって崩落した場合に孤立化することが懸念されている。 相原正明市長は同集落を訪れ、建物正面に「危険」と書かれた赤紙が張られた家屋を視察。「胆沢区にも仮設住宅を建設するなどの支援を検討したい」と話した。同本部では仮設住宅が完成するまで、区内の高齢者生活支援施設へ一時的に入居してもらうことを検討している。【岸本桂司】6月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.湯ノ倉温泉、営業再開は絶望的=流水路完成後も水没したまま−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=41.5 2008/06/26 18:31
キーワード:排水,営業,完成

 国土交通省東北地方整備局は26日、岩手・宮城内陸地震でできた宮城県栗原市の湯ノ倉温泉にできた土砂ダムの流水路工事について説明し、「流水路が開通しても、温泉の営業再開は難しい」との見通しを示した。たまった水をすべて排水しきれず、温泉宿は水没したままになるという。 流水路は全長約220メートル、幅約19メートルで、深さは約5メートル。27日からヘリポートの造成を始め、重機やポンプを搬入する予定で、2年以内の完成を目指す。 土砂ダムに水没した湯ノ倉温泉「湯栄館」が建っていた場所は海抜381メートル。流水路の位置は底部で同384メートルを予定しており、これより海抜が低い土地は水没したままになる。 記者会見した同整備局河川部の加藤信行河川工事課長は「営業再開には崩落した土砂を全て除去しなければならず、ほぼ不可能だ」と述べた。

見出し一覧に戻る

2.原油高緊急対策「運用改善止まり」 さらなる対応も(産経新聞),産経新聞
RV=32.2 2008/06/26 19:47
キーワード:予算,農業,金融

 政府が26日決めた原油価格高騰への緊急対策の中身は「おおむね従来の対策の運用改善」(政府関係者)から踏み出すものではなかった。しかし、岩手・宮城内陸地震の復興対策も含めた補正予算案の編成を求める声が与党内にくすぶっており、政府は8月下旬にも召集される次期臨時国会に向け、さらなる対応を迫られそうだ。 福田康夫首相は26日の関係閣僚会議で、各閣僚に早急な取り組みを指示するとともに、「来月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、国際石油市場の安定に向けた国際協調に取り組むように各国首脳に働きかけたい」と述べた。原油高騰と、それに伴う食材などの価格上昇が企業経営や国民の家計を直撃しているだけに、首相自らがリーダーシップを強調してみせた格好だ。 ただ、今回の緊急対策は「新たな予算措置が必要ない」(内閣府筋)ものに限られた。原油高騰を受けて政府は昨年12月にも緊急対策を打ち出しており、今回の内容は政府系金融機関の中小企業向け融資の条件緩和や農業・漁業の省エネルギー化支援の強化など「既存の枠組みを使いやすくする」(政府高官)ことに力点が置かれた。 このため、関係閣僚会議では与党側から「臨機応変な処置をお願いしたい」などとして、補正予算案編成を求める意見も出た。 原油高騰対策をめぐっては、自民党の谷垣禎一政調会長が「補正予算も念頭に置く必要がある」と発言するなど、与党内には財政出動を伴う大規模対策を求める空気が強い。原油高騰のあおりで全国の小型イカ釣り漁船が一斉休漁し窮状を訴えている事情もあり、政府内には対応が後手に回れば世論の批判を受けかねないとの懸念もあった。 一方、自民党内には、原油高騰と震災復興への対策を軸にした補正予算案を次期臨時国会に提出すれば前国会の閉会直前に首相への問責決議を可決させた民主党も審議に応じざるを得なくなる事態が想定されることから、「補正予算案は国会戦略上、民主党を揺さぶるカードにもなる」(中堅)との見方も強い。 政府高官は26日、「今回の対策で利子補給や省エネ支援を利用する事業者が多ければ、補正を考えざるを得ない」と述べた。

見出し一覧に戻る

3.台湾から岩手、宮城に義援金=岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=25.8 2008/06/26 20:01
キーワード:義援金,感謝

 台湾の駐日代表に当たる台北駐日経済文化代表処の許世楷代表は26日、岩手、宮城両県知事を相次いで訪ね、馬英九総統からのお見舞いのメッセージとともに、台湾側からの義援金など600万円ずつを贈った。海外から両県に義援金が贈呈されたのは初めて。 宮城県庁では、村井嘉浩知事が出迎えた。許代表が「1日も早い災害復旧を願っています」と話すと、知事は「心から感謝します」と応じた。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】「活断層と認識していなかった可能性」(産経新聞),産経新聞
RV=86.2 2008/06/26 22:01
キーワード:断層,地表,構造,活断層,地質

 政府の地震調査委員会は26日、岩手・宮城内陸地震を起こした断層について、「地質図に示されているが、活断層として認識されていなかった断層(餅転=もちころばし=−細倉構造帯)の可能性がある」との見解を発表した。今後はこうした無警戒の断層についても、活断層の評価対象に含める方向で検討する。 調査委によると、今回の震源断層は西側が乗り上げた逆断層で、長さは約30キロ。産業技術総合研究所の現地調査で、震源付近では最大50センチの地表の段差がほぼ南北方向に現れていることが報告された。 この段差の位置を、50年前の地質図や32年前の航空写真と照合した結果、餅転−細倉構造帯と呼ばれる古い地質断層の場所とほぼ一致することが判明。調査委が活断層評価の対象外としていたこの断層が動いた可能性が高いと判断した。 阿部勝征委員長は「地質断層が動いた珍しいケース。詳しく調査しても(活断層とは)分からなかったかもしれない。今後の評価では、さまざまなことを検討したい」と述べた。

見出し一覧に戻る

2.既知の地質断層が震源か=50年前の地図に記載−「岩手・宮城」で政府調査委(時事通信),時事通信
RV=70.2 2008/06/26 21:31
キーワード:断層,構造,活断層,地質

 政府の地震調査委員会は26日、岩手・宮城内陸地震の本震の震源断層は、旧地質調査所(現産業技術総合研究所)が1958年に発行した地質図に示されている地質断層「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」の可能性があるとの評価をまとめた。同構造帯はこれまで活断層とはみられておらず、地震発生確率などの長期評価対象にしていなかった。 この調査委の方針が正しかったかどうかについて、阿部勝征委員長(東大名誉教授)は「珍しいケースだ。現地を掘って、過去に動いた形跡があるか知りたい。それが分かれば、今後どういう断層を調査すればよいかが分かる」と述べた。 

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>原因の断層「餅転−細倉構造帯」か(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.7 2008/06/26 21:28
キーワード:断層,地表,構造

 政府の地震調査委員会は26日、岩手・宮城内陸地震を引き起こしたのは、岩手・宮城県境で北北東から南南西方向に走る長さ約30キロの断層「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」の可能性があるとの結論をまとめた。この断層は1000万年近く未活動と考えられ、同委員会も無警戒だった。今後も地下調査などを続けていく。 また、震源の北東には、政府が地震の発生確率をほぼ0%とした「北上低地西縁断層帯」がある。同委員会は余震分布から、この断層帯南端の「出店(でたな)断層」と、餅転−細倉構造帯が地下でつながっている可能性もあるとした。 また、産業技術総合研究所などは、岩手県奥州市衣川区餅転地区などで、地表約6キロにわたって現れた段差を確認した。段差の位置は同構造帯とほぼ一致していた。【斎藤広子】

見出し一覧に戻る

1.活断層評価の対象外 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=93.8 2008/06/27 08:00
キーワード:断層,地表,活断層,地質,構造

 政府の地震調査委員会は26日、岩手・宮城内陸地震を起こした断層について、「地質図に示されているが、活断層として認識されていなかった断層(餅転(もちころばし)−細倉構造帯)の可能性がある」との見解を発表した。 今後はこうした無警戒の断層についても、活断層の評価対象に含める方向で検討する。 調査委によると、今回の震源断層は西側が乗り上げた逆断層で、長さは約30キロ。産業技術総合研究所の現地調査で、震源付近では最大50センチの地表の段差がほぼ南北方向に現れていることが報告された。 この段差の位置を、50年前の地質図や32年前の航空写真と照合した結果、餅転−細倉構造帯と呼ばれる古い地質断層の場所とほぼ一致することが判明。調査委が活断層評価の対象外としていたこの断層が動いた可能性が高いと判断した。 阿部勝征委員長は「地質断層が動いた珍しいケース。詳しく調査しても(活断層とは)分からなかったかもしれない。今後の評価では、さまざまなことを検討したい」と述べた。

見出し一覧に戻る

2.政府・与党 補正編成に着手 原油高、一段の対策 (産経新聞),産経新聞
RV=59.0 2008/06/27 08:00
キーワード:予算,原油,高騰,補正

 政府・与党は26日、原油価格高騰へのさらなる対策と岩手・宮城内陸地震の復興対策のため、補正予算編成の検討に着手した。原油価格の高騰が中小企業や農林水産業に与える影響や地震の災害状況を見極めながら、早ければ次の臨時国会での提出も視野に準備を進める。 町村信孝官房長官は26日の会見で補正予算編成について、「まだ必要だとは判断していない。実行していく過程の中ではあるかもしれない」と述べ、原油高騰の影響がさらに広がれば補正予算で対応する可能性があることを示唆した。 一方、福田康夫首相は、政府が26日に開いた原油価格高騰への緊急対策会議で各閣僚に早急な取り組みを指示。「来月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、国際石油市場の安定に向けた国際協調に取り組むように各国首脳に働きかけたい」と述べ、首相自らがリーダーシップをとる姿勢を強調してみせた。 だが、対策の中身は「従来の対策の運用改善」(政府関係者)から踏み出すものではなかった。「新たな予算措置が必要ない」(内閣府筋)ものに限ったためだ。このため、関係閣僚会議では与党側から「臨機応変な処置をお願いしたい」などとして、補正予算編成を求める意見が出た。 原油高騰対策をめぐっては、自民党の谷垣禎一政調会長が「補正予算も念頭に置く必要がある」と発言するなど、与党内には財政出動を伴う大規模対策を求める空気が強まっていた。  また、原油高騰のあおりで全国の小型イカ釣り漁船が一斉休漁し窮状を訴えている事情もあり、政府内には予算措置の伴う目に見える施策を打たねば、世論の批判を受けかねないとの懸念もあった。 一方、自民党内には、原油高騰と震災復興への対策を軸にした補正予算案を次期臨時国会に提出すれば、前国会の閉会直前に首相への問責決議を可決させた民主党も審議に応じざるを得なくなる事態が想定されることから、「補正予算案は国会戦略上、民主党を揺さぶるカードにもなる」(中堅)との見方も強い。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:関連予算案、総額170億円に−−知事が査定 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=62.9 2008/06/27 11:01
キーワード:住宅,予算,補正

 岩手・宮城内陸地震で県は26日、6月県議会に提出する補正予算案の知事査定を行った。総額は170億8100万円で、被災者等への支援関係約1億円▽農林関係約29億円▽道路・河川・砂防関係は約139億円――などが盛り込まれる見通し。補正後の6月現計予算額は6755億円となる。補正予算案としてはこの10年で最大規模となるという。7月1日に庁議で正式決定し、2日に議会に提案する。 達増拓也知事は「住宅再建支援関係にも手当てをしたい。9月補正を待たずに専決事項として予算措置することも視野に入れ、支援内容を発表できるようにしたい」としている。【念佛明奈】6月27日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:イワナ30万匹死ぬ 養殖場の水濁り−−東成瀬 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.4 2008/06/27 12:01
キーワード:給水,イワナ

 岩手・宮城内陸地震で震度5強だった東成瀬村で、養殖場のイワナが大量死しているのが県や村の調査で分かった。26日時点で推計30万匹に上る。養殖場の所有者は「被害は推定400万円に上る」と話したという。 死んだのは体長7〜8センチの稚魚。コンクリート製の池8カ所で80万匹を養殖、うち1カ所で大量死していた。 養殖場は施設裏手にあるわき水を使いり、地震直後の14〜16日に水が濁った。このため濁り水の泥がイワナのえらに付着し、呼吸困難で死んだとみられる。地震の影響で、地下水に泥などが含まれた可能性もあるという。 同村ではわき水や地下水を水源とする簡易水道も長期間にわたって濁り、一時は500世帯以上が給水対象となった。【馬場直子】6月27日朝刊

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城内陸地震>イワナ30万匹死ぬ 養殖場の水濁り−秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.4 2008/06/27 14:00
キーワード:給水,イワナ

 岩手・宮城内陸地震で震度5強だった東成瀬村で、養殖場のイワナが大量死しているのが県や村の調査で分かった。26日時点で推計30万匹に上る。養殖場の所有者は「被害は推定400万円に上る」と話したという。 死んだのは体長7〜8センチの稚魚。コンクリート製の池8カ所で80万匹を養殖、うち1カ所で大量死していた。 養殖場は施設裏手にあるわき水を使いり、地震直後の14〜16日に水が濁った。このため濁り水の泥がイワナのえらに付着し、呼吸困難で死んだとみられる。地震の影響で、地下水に泥などが含まれた可能性もあるという。 同村ではわき水や地下水を水源とする簡易水道も長期間にわたって濁り、一時は500世帯以上が給水対象となった。【馬場直子】

見出し一覧に戻る

1.不明者なお10人、避難258人=発生2週間、二次災害警戒続く−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=115.1 2008/06/27 20:30
キーワード:住宅,仮設,排水,建設,世帯,要望,計画,搬入,白糸の滝,重機

 岩手・宮城内陸地震は28日で発生から2週間。被災地ではなお行方不明者10人の捜索が続く一方、258人が避難所生活を送る。梅雨の季節で二次災害への警戒は解けず、土砂ダム緊急対策でも仮排水路造成などを急いでいる。 宮城県栗原市での不明者捜索は、県警と消防が実施しているが難航。旅館「駒の湯温泉」の2人不明現場では27日、ヘリで空輸した重機も投入して作業が続いた。 夫婦2人が不明となった花山地区の白糸の滝付近では落石の危険が消えず、必要な重機搬入も困難なため、県警は同日、捜索を中断する方針を決めた。 避難所で暮らすのは、宮城で204人、岩手で54人。栗原市では45世帯131人の要望に応え、仮設住宅47戸を3地区に建設する作業が本格化している。長期化必至の避難生活をにらみ、冬の寒さや積雪、高齢者の住みやすさを考慮した造りとする計画だ。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>被災者に勇気を セラピー犬が避難所慰問(毎日新聞),毎日新聞
RV=106.4 2008/06/28 02:31
キーワード:二郎,進む,脚,精神,訓練,頑張る,元気,存在,子供,寄せる

 前脚だけで懸命に進む。交通事故で後ろ脚2本を失った雑種のセラピードッグ「二郎」が27日、岩手・宮城内陸地震の被災者がいる宮城県栗原市の避難所を慰問した。「地震で失ったものは多いが、二郎のように前に進まないと……」。2本足の二郎が被災者に勇気を与えた。【柳澤一男】【報道特集】岩手・宮城内陸地震 二郎(推定10歳)が現在の飼い主の獣医師、菅原康雄さん(60)=仙台市宮城野区=の元に運び込まれたのは5年前。車にはねられ、パトカーで連れてこられた。 一命は取り留めたが、動かなくなった後ろ脚は両方切断せざるをえなかった。しばらくすると、2本の前脚で立とうとするようになり、1年後、前脚だけで歩くまで回復した。 人が動物とふれあうことで落ち込んだ気持ちを癒やしたり、自信をもつなど精神的な健康を取り戻す、アニマルセラピー(動物介在療法)活動もしていた菅原さんは、ハンディのある人に二郎を見て元気になってもらいたいと、セラピードッグとして訓練した。「優しい二郎は子供に人気。二郎も、子供たちと一緒にいるのが好き」と菅原さん。「二郎と会って、僕も頑張ろうと思いました」−−。小学生からこんな感想文が寄せられたこともある。 菅原さんは、地震で日常生活を奪われた人たちにとっては、二郎の存在そのものがエールになると考えた。昨年の新潟県中越沖地震では、他のセラピードッグを連れて避難所を訪問したが、二郎は車が嫌いで長距離は可哀そうなため連れていかなかった。二郎にとって被災者に接するのは27日が初めてだった。 避難所前。二郎は2本足で後ろ脚部分を引きずるように駆け回った。子供に抱きつかれると、まるで笑っているかのような表情を見せる。いつもの二郎と同じだった。 避難所に来て1週間以上になる耕英(こうえい)地区の主婦、熊谷早百合さん(34)は二郎の頭をなでながらつぶやいた。 「気力も失いかけていたけど、頑張らないといけないね」。その気持ちに応えるかのように二郎は目を細めていた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 被災者に勇気を セラピー犬が避難所慰問(毎日新聞),毎日新聞
RV=106.4 2008/06/28 02:31
キーワード:二郎,進む,脚,精神,訓練,頑張る,元気,存在,子供,寄せる

 前脚だけで懸命に進む。交通事故で後ろ脚2本を失った雑種のセラピードッグ「二郎」が27日、岩手・宮城内陸地震の被災者がいる宮城県栗原市の避難所を慰問した。「地震で失ったものは多いが、二郎のように前に進まないと……」。2本足の二郎が被災者に勇気を与えた。【柳澤一男】【報道特集】岩手・宮城内陸地震 二郎(推定10歳)が現在の飼い主の獣医師、菅原康雄さん(60)=仙台市宮城野区=の元に運び込まれたのは5年前。車にはねられ、パトカーで連れてこられた。 一命は取り留めたが、動かなくなった後ろ脚は両方切断せざるをえなかった。しばらくすると、2本の前脚で立とうとするようになり、1年後、前脚だけで歩くまで回復した。 人が動物とふれあうことで落ち込んだ気持ちを癒やしたり、自信をもつなど精神的な健康を取り戻す、アニマルセラピー(動物介在療法)活動もしていた菅原さんは、ハンディのある人に二郎を見て元気になってもらいたいと、セラピードッグとして訓練した。「優しい二郎は子供に人気。二郎も、子供たちと一緒にいるのが好き」と菅原さん。「二郎と会って、僕も頑張ろうと思いました」−−。小学生からこんな感想文が寄せられたこともある。 菅原さんは、地震で日常生活を奪われた人たちにとっては、二郎の存在そのものがエールになると考えた。昨年の新潟県中越沖地震では、他のセラピードッグを連れて避難所を訪問したが、二郎は車が嫌いで長距離は可哀そうなため連れていかなかった。二郎にとって被災者に接するのは27日が初めてだった。 避難所前。二郎は2本足で後ろ脚部分を引きずるように駆け回った。子供に抱きつかれると、まるで笑っているかのような表情を見せる。いつもの二郎と同じだった。 避難所に来て1週間以上になる耕英(こうえい)地区の主婦、熊谷早百合さん(34)は二郎の頭をなでながらつぶやいた。 「気力も失いかけていたけど、頑張らないといけないね」。その気持ちに応えるかのように二郎は目を細めていた。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】開拓地特産と希望の再会 栗原・耕英地区一時帰宅(産経新聞),産経新聞
RV=107.8 2008/06/28 07:50
キーワード:イワナ,イチゴ,養殖,地,帰宅,泥

 地震による土砂崩れで孤立し、現在も約 100人の住民が避難生活を余儀なくされている宮城県栗原市の耕英地区。同地区の住民に27日、ヘリでの一時帰宅が許された。同地区は、半世紀以上にわたって住民が切り開いた“開拓の地”。突然の震災で無人となり、農作物や養魚の状態が心配されていた。しかし、住民が手塩にかけて育てたイワナやイチゴは、元気な姿で“主人の帰り”を待っていた。(今泉有美子)                  ◇ 「魚をあきらめて山を下りたので、生きていてくれるとは思わなかった。イワナたちの元気な姿に、自分も力をもらいました」 同地で3代にわたってイワナ養殖業を営む熊谷昭市さん(35)は、帰宅すると真っ先に養殖池をのぞき込み、魚が元気に泳ぐ姿を確認した。熊谷さんの影に気付いたイワナは、エサを求めて勢いよく寄ってきた。「全滅の覚悟もしていたのに…」。 熊谷さんは、約60年前に同地を開拓した祖父の後を継ぎ、両親や妻とともにイワナの養殖を続けてきた。涼しい所を好み、きれいな水でしか育たないイワナは、豊かなわき水で潤う耕英地区の特産品だ。その一方、泥や土砂で少しでも水が濁ればイワナは生きられない。台風で土砂が流れ込む日には、1日に5回以上にわたって養殖池を掃除することもあるという。 地震当日、イワナが泳ぐ養殖池のすぐ近くで土砂崩れが発生。池には一気に土砂が流れ込み、みるみる水が茶色くなった。雨が降れば、さらに土砂が流れ込む可能性もある。イワナは絶望的だったが、避難指示が出た以上、1人だけ残るわけにはいかない。 「震災後、ほとんど雨が降らなかったのが不幸中の幸いだったようです。油断はできないけど、『次に来るときまで頑張れよ』と、今日はたっぷりエサをあげました」                ■ ■ ■ 「耕英のイチゴは強いから、ハウスがなくても育つんだよ。苦労して、ここを切り開いた開拓民が育てたイチゴらしいでしょう」 同地区で農業を営む鈴木耕基さん(80)は、たわわに実ったイチゴを指して説明する。 400平方メートルの畑には、真っ赤に実った大粒のイチゴが収穫されずに残っていた。一般的にイチゴはハウスで栽培されるが、同地区では多くの農家が屋外の畑で栽培。収穫期に地震が発生したため、今シーズンの収穫は絶望的だが、苗は枯れることなく、震災後も元気なイチゴを実らせた。 「ハウス栽培ではないので、手を加えなくても枯れずに残った。今シーズンはダメでも、夏を過ぎれば次の苗を植える時期が来る。それまでに、水源を直さないとね」 鈴木さんは、約60年前に同地区に移住し、林業で生計を立てながら農地を開拓した。沢のわき水を見つけて自宅まで引き、農業用水から生活用水にまで利用。ところが、今回の震災で沢のわき水が途絶え、断水状態が続いている。このままでは生活ができないが、鈴木さんは「道路が直ったら、すぐにでもここに戻ろうと思う」と強気だ。 実は、鈴木さんが現在水を引いている沢は2カ所目で、以前はほかの沢から水を引いていた。水量が減ったために最初に引いた水源は使わなくなっていたが、「必要になったら、そっちの沢もある。体が元気なうちは、水は自分で確保できる」と胸を張る。 水が出なくなったホースを握りながらも、鈴木さんは久々の帰宅に笑顔を見せて言った。「一度苦労して切り開いた土地。その根性と、自然に恵まれたこの土地があれば、何度だってやり直せる」

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】静寂奪われた湖畔(産経新聞),産経新聞
RV=89.7 2008/06/28 07:50
キーワード:住宅,仮設,養殖,排水,浅布

 眼前に広がる深緑の山々、ほおをなでる高原の涼風、ドライブを楽しむ若いカップル…。そんな光景が一変した。岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を受けた宮城県栗原市北部。山肌は無残にはがれ落ち、路面は亀裂、隆起、陥没、街には武骨な工事車両があふれる。地震発生からまもなく2週間。被災地はどうなっているのか−。同市花山(旧花山村)、浅布、小川原地区を歩いた。(渡部一実)                  ◇ 花山湖畔の小さな集落。あの日以来、静寂は奪われた。上空にヘリコプターのエンジン音が鳴り響き、地上では復旧工事用の作業車、ジープが群れをなす。行楽客でにぎわうはずのキャンプ場や「道の駅」には、つなぎ姿の作業員、迷彩服をまとった自衛官が行き交う。 「こんな形で村がにぎわうと思わなかった。天災だから、今さら何を言っても仕方はないけど…」。花山本沢の無職、千葉はつえさん(73)はため息混じりに嘆いた。 この地域は観光で成り立ってきた。栗駒山麓(さんろく)に点在する数々の秘湯と、冷涼な気候がはぐくむ野生種の山芋「自然薯(じねんじょ)」。地震後、温泉は土砂に飲まれ、芋の自生する山林は孤立した。 「これからどうなることやら。早く手を打たないと、秋の紅葉シーズンに誰も来なくなる」。千葉さんは不安を隠さない。 道路寸断で失われゆく生活基盤、疲れ切った被災者の顔、一夜にして破壊された山村の日常…。3年半前、同じ光景を見たことを思い出す。                 ■  ■ 平成16年10月、新潟県中越地震に見舞われた旧山古志村(現長岡市)。地震による土砂崩落で陸路はすべて遮断され、村民約2000人はヘリで平野部に避難。命からがら逃げ延びた後、だれもがこう言った。 「山が動いた」。 旧山古志村は今回の被災地と同様、自然に恵まれた山間の村だった。春には田植え、夏にはニシキゴイの水揚げ。秋になれば棚田に黄金色の稲穂が揺れ、冬は一面の銀世界。“日本の原風景”ともいわれた。だが、地震がすべてを奪った。 強烈な揺れで棚田はひび割れ、牛舎は土砂に埋もれ、コイの養殖池は破損。あたりに死臭が漂った。目を覆うばかりの惨状に、村の老女は「オラたちのムラがのうなった」と涙した。 あの地震から約3年半。現在の山古志地区は、だいぶ落ち着きを取り戻したという。だが、“心の傷”は残った。長い人では2〜3年に及んだ平野部での仮設住宅暮らし。「山は怖い」「都会は便利」。そう考え、村を出た住民は約600人に上った。                 ■  ■ 山古志の風景を振り返っていたら、路面の段差につまずいた。栗原市浅布、小川原地区の迫川にできた「土砂ダム」付近。ここでは山から崩れ落ちた土砂が川をせき止め泥水が周囲に氾濫(はんらん)、ほとりの藪は水没し、“湖”の真ん中からわずかに木々のてっぺんが顔をのぞかせる。 河原を歩く。なぎ倒された杉の巨木、冷蔵庫サイズの落石が行く手を阻む。対岸を見渡せば、茶色い崩落斜面。「あっち岸とこっち岸、同じ色で同じ大きさの石が落ちてる。土砂崩れが川を渡り、ここまで押し寄せた証拠だ」。土木作業員の男性が教えてくれた。 被災地は先週梅雨入りした。土砂ダムには空からも水が注がれる。重機を使った川岸復旧、ポンプ車による排水が急ピッチで進むが、「大雨が降れば水位を『下げる』のは難しい。『上げない』程度でしょうか」。現場の工事責任者、国土交通省北上川下流河川事務所の庄司正彦副所長は力なげに話した。                  ◇【用語解説】浅布、小川原地区の土砂崩落 国土交通省東北地方整備局によると、浅布では約4万5000立方メートルの土砂が迫川に流入。普段は川底が見えるほど浅いが、25日の排水開始時点で、水位は約2・5メートルまで上昇した。浅布から約500メートル上流の小川原地区では、約12万立方メートルの土砂が流入。水位は約5メートルと推定される。今回の地震では岩手、宮城両県で計15カ所の土砂ダムが確認されている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の2地区、2週間ぶり簡易水道復旧 水の感触楽しむ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.7 2008/06/28 12:01
キーワード:牛,給水,学校

 ◇「何よりもうれしい」 岩手・宮城内陸地震の影響で断水が続いていた栗原市の2地区計334世帯で簡易水道が復旧し、約2週間ぶりに蛇口から水が出るようになった。同市栗駒の文字(もんじ)地区274世帯は27日、洗管作業が終了、飲用可能な「安全宣言」が出され完全復旧。同市花山の小豆畑地区60世帯ではまだ水に濁りが残っているが、同市水道課は28日中にも安全宣言を目指したいという。【山衛守剛】 蛇口をひねって出てくる待望の水に、住民はほっとした表情。文字地区の農業、佐々木ミサ子さん(72)は、自衛隊の用意した風呂や、市が用意した給水車の水で不便な日々をしのいだという。 「自衛隊がバスで送り迎えしてくれてお風呂に入ることもできたけど、やっぱり自分の家で入った方が落ち着きますよ」と佐々木さん。給水車の水は息子の手が空いた時に取りに行ってもらっていた。1人では重くて運べないから、持ってきてもらった水を大切に使った。「洗濯に使う水もいつもの半分に減らした。ここに住んで50年になるが水が使えなくなるなんて初めて。こんなに不便だとは。水が戻って何よりもうれしい」 畜産を手掛ける家はさらに大変だった。8頭の牛を飼う千葉正雄さん(80)は、朝夕2回、近くの堀を流れる水を1頭につきバケツで2杯くみ、牛に与えた。水を欠かすと病気になってしまうという。給水車から20リットル分の水をタンクに入れて持ち運ぶのもきつい作業だった。「重い物を持つ作業が増えて、腰を悪くした。年寄りにはこたえた。水道のありがたさが本当に分かった」 久しぶりの蛇口からの水に子供たちも大喜び。同市立文字小6年の千葉啓太君は「学校のトイレが仮設になって使いにくかった」。自宅に井戸がある千葉君は、他の家に比べれば水には困らなかったというが、それでも、慣れた水道の方がうんと使いやすい。千葉君は「やっと普通の生活に戻れる」と、久しぶりに蛇口からほとばしる水の感触を楽しんだ。6月28日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:自宅片付けや養魚の世話 栗原・耕英地区住民、一時帰宅 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.6 2008/06/28 12:01
キーワード:イワナ,住宅

 地震による土砂崩れのため孤立し、住民全員が避難している栗原市栗駒の耕英地区41世帯41人が27日、自衛隊ヘリで一時帰宅した。同地区の住民全員を対象にした一時帰宅は地震以来初めて。 午前9時過ぎ、ヘリポートとなっている栗駒球場から2グループに分け帰宅。約3時間、自宅で身の回りの整理などを行った。 10日ぶりに帰宅したというイワナ養魚業、熊谷昭市さん(35)は、いけすの排水口の網を掃除し、餌も与えた。「思ったよりも魚は元気だった」とほっとした表情。「次にいつ来られるか分からないので、数日分の餌をやりました」と安心した様子だった。一方、同じくイワナ養魚業を営む数又貞男さん(56)は「稚魚が思ったよりも死んでしまった」と肩を落としていた。 また、自宅の片づけをしていた無職、加藤実さん(72)は「住む家は無事。道路が通れるようになれば仮設住宅はいらないので道路を早く復旧してほしい」と話した。 耕英地区につながる道路について県は、現在より安全な位置を経由する迂回(うかい)路の開設を進めているが、完成まで約1カ月かかるという。【杉山順平】6月28日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:栗原の避難農家から繁殖牛、預け先で子牛誕生 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=50.7 2008/06/28 12:01
キーワード:牛,牧場

 ◇母子とも健やか「立派に育て返したい」−−岩出山牧場 地震で被災し世話が困難になった栗原市花山の中村、浅布地区の畜産農家7戸から18日に県営岩出山牧場(大崎市)に預けられた繁殖牛の1頭が26日午後、雄の子牛を出産した。予定日より1週間遅れだったが、母子牛とも健やか。武田昭市牧場長(53)は「無事に生まれ農家の付託に応えることができた。あと何カ月預かるか不明だが、他の牛とともに立派に育てて返したい」と話した。 出産したのは、中村地区の佐々木正弘さんが預けた「なつ」(4歳10カ月)。武田牧場長によると、子牛は嘱託獣医らが両前足にロープをかけ引っ張り出すなど牧場挙げての助産で誕生。数時間後には立ち上がり、「なつ」の母乳を飲んだという。誕生時の体重は推定30キロ以上と大きめ。名前は、岩出山生まれを記念し、「夏岩(なついわ)」と命名された。 中村、浅布両地区はライフラインが寸断され住民が避難。それに伴い、飼育されていた牛を同牧場が受け入れた。預かり数は親牛17頭、生まれた1頭を含め子牛12頭。 佐々木さんは花山の避難所で、地元農協の畜産センターを通じ出産を知らされ、「こんなにうれしいことはない。母子牛に会いに行きたい」と話したという。【小原博人】6月28日朝刊

見出し一覧に戻る

4.<岩手・宮城内陸地震>被災で避難の牛「なつ」、預け先で子牛誕生 宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=50.7 2008/06/28 13:00
キーワード:牛,牧場

 ◇母子とも健やか「立派に育て返したい」−−岩出山牧場【関連写真特集】可愛い動物の赤ちゃんがいっぱい 毎日動物園 地震で被災し世話が困難になった宮城県栗原市花山の中村、浅布地区の畜産農家7戸から18日に県営岩出山牧場(大崎市)に預けられた繁殖牛の1頭が26日午後、雄の子牛を出産した。予定日より1週間遅れだったが、母子牛とも健やか。武田昭市牧場長(53)は「無事に生まれ農家の付託に応えることができた。あと何カ月預かるか不明だが、他の牛とともに立派に育てて返したい」と話した。 出産したのは、中村地区の佐々木正弘さんが預けた「なつ」(4歳10カ月)。武田牧場長によると、子牛は嘱託獣医らが両前足にロープをかけ引っ張り出すなど牧場挙げての助産で誕生。数時間後には立ち上がり、「なつ」の母乳を飲んだという。誕生時の体重は推定30キロ以上と大きめ。名前は、岩出山生まれを記念し、「夏岩(なついわ)」と命名された。 中村、浅布両地区はライフラインが寸断され住民が避難。それに伴い、飼育されていた牛を同牧場が受け入れた。預かり数は親牛17頭、生まれた1頭を含め子牛12頭。 佐々木さんは花山の避難所で、地元農協の畜産センターを通じ出産を知らされ、「こんなにうれしいことはない。母子牛に会いに行きたい」と話したという。【小原博人】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>四川の恩返し 中国人留学生ら募金活動(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.8 2008/06/28 15:02
キーワード:相談,学校,募金

 宮城県在住の中国人留学生らが29日、岩手・宮城内陸地震の被災者のために募金活動を行う。中国・四川大地震の際、被災者支援の募金をしたところ多くの浄財が集まり、その恩返しにと計画した。「仙台地区中国学友会」の曹鵬宇会長(28)は「私たちの古里が大変だったときに、宮城の人たちの力をいっぱいもらった。お礼とお見舞いの気持ちを表せるよう、募金活動を頑張りたい」と話している。 同会は県内の中国人留学生や研究者ら約2000人で構成されている。5月12日に発生した四川大地震で家族が被災したメンバーもおり、5月18日に仙台市内で募金活動を行ったところ63万円が集まった。メンバーが通う大学や専門学校に設けた募金箱に寄せられた分も加え、計100万円を中国の赤十字社に当たる「中国紅十字会」に送金した。 メンバーは岩手・宮城内陸地震の発生を受け、募金に応じてくれた県内の人たちにお礼ができないかと相談。毎年約200人の中国人留学生、専門学校生らが参加する「国際友好交流スポーツ大会」の会場で、中国人留学生らに募金を呼び掛けることを決めた。 大会は29日に東北大・星陵キャンパス体育館(仙台市青葉区)で開かれ、集まったお金は「県日中友好協会」を通じて寄付する。【青木純】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 四川の恩返し 中国人留学生ら募金活動(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.8 2008/06/28 15:02
キーワード:相談,学校,募金

 宮城県在住の中国人留学生らが29日、岩手・宮城内陸地震の被災者のために募金活動を行う。中国・四川大地震の際、被災者支援の募金をしたところ多くの浄財が集まり、その恩返しにと計画した。「仙台地区中国学友会」の曹鵬宇会長(28)は「私たちの古里が大変だったときに、宮城の人たちの力をいっぱいもらった。お礼とお見舞いの気持ちを表せるよう、募金活動を頑張りたい」と話している。 同会は県内の中国人留学生や研究者ら約2000人で構成されている。5月12日に発生した四川大地震で家族が被災したメンバーもおり、5月18日に仙台市内で募金活動を行ったところ63万円が集まった。メンバーが通う大学や専門学校に設けた募金箱に寄せられた分も加え、計100万円を中国の赤十字社に当たる「中国紅十字会」に送金した。 メンバーは岩手・宮城内陸地震の発生を受け、募金に応じてくれた県内の人たちにお礼ができないかと相談。毎年約200人の中国人留学生、専門学校生らが参加する「国際友好交流スポーツ大会」の会場で、中国人留学生らに募金を呼び掛けることを決めた。 大会は29日に東北大・星陵キャンパス体育館(仙台市青葉区)で開かれ、集まったお金は「県日中友好協会」を通じて寄付する。【青木純】

見出し一覧に戻る

3.福井地震:きょう60年 京大防災研付属センター平野研究員に聞く /福井(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.9 2008/06/28 18:01
キーワード:断層,活断層,福井,進む

 マグニチュード(M)7・1を観測し、死者3728人、福井平野の6割以上の建物が全壊した福井地震から、28日で60年になる。国内でも阪神、中越沖、岩手・宮城内陸などと記憶に新しい地震が相次ぎ発生する中、県内の地震調査を約25年間続けている京都大防災研究所付属地震予知研究センター北陸観測所(鯖江市下新庄町)研究員の平野憲雄さん(61)は「地震はいつどこで起きても不思議ではない」と警告する。【大久保陽一】 ◇落ち着いて行動できるよう「基本的な知識を」 発生から半世紀以上が過ぎ、県民の記憶から遠ざかろうとする福井地震。県内最大の活断層「福井地震断層」が大きく動いたのが原因だが、当時はこの地中に隠れた断層の存在は確認されていなかった。平野さんは「(当時は)断層と地震は無関係とまで考えられていた」という。震源地の旧丸岡町付近から離れた、旧美山町や池田町でも被害が相次ぎ、初めて実地調査をして断層の存在が確認された。 研究が進む太平洋側で起きる地震は日本列島の下に潜り込むプレート(岩盤)のひずみが原因だが、平野さんは「福井地震のように内陸で発生する地震の詳しい発生メカニズムはまだまだ不明な点が多いというのが現状」と説明する。 平野さんらが今、注目するのは県内の地震の「空白域」。このうち、鯖江市中心部を南北に走る活断層「鯖江断層」の周辺ではここ数年、M1以上の地震が全く起きていない。 鯖江市付近で1900年に発生し、数十戸の家屋が全半壊した「鯖江地方地震」は鯖江断層が原因と考えられているが、「実際にトレンチ調査してみると、当時この断層が動いた形跡はなく、近くに未知の活断層が存在していることも否定できない。空白域が本当に安全かどうか調査を続ける必要がある」という。 福井地震以後に大きな地震を経験していない県民に、平野さんは「地震は必ず起きるという認識を持つことが重要だが、実際に大地震に遭遇すれば誰でも精神的に動揺してしまう。本震の後は、それ以上の規模の余震は起きないという基本的な知識が一つあるだけで、落ち着いて行動できるのではないか」と話す。 ◇翌日の映像を公開、GHQの航空撮影−−きょう福井で 福井地震の翌日にGHQ(連合国軍総司令部)が上空から被害の様子を撮影した約20分間の映像が、福井市役所広報広聴課に保存されている。市映像文化センターは28日午後0時15〜55分、福井市田原1のフェニックスプラザで上映する。 映像は震災50周年記念事業開催実行委が、米国立公文書記録管理局のコピーサービスで入手した。当時は約3分に編集され、記念事業などで紹介されたが、ノーカット版を上映するのは今回が初めて。同センターの鈴木雅紀所長は「地震直後の様子がつぶさに見て取れる」と話す。上映後は、市のホームページで動画配信するほか、映像を収録したDVDの貸し出しもする予定。問い合わせは同センター(0776・20・5030)。【菅沼舞】6月28日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「くりこまいちごは残った」避難住民が一時帰宅、希望の収穫(読売新聞),読売新聞
RV=93.9 2008/06/29 00:47
キーワード:イチゴ,帰宅,感謝,生産,農家,世帯,栽培,協力

 岩手・宮城内陸地震で、孤立した宮城県栗原市耕英地区の避難住民が28日、一時帰宅し、イチゴ農家が収穫を行った。 同地区では、13軒が露地栽培の「くりこまいちご」を生産しており、この日、地震後初めて1世帯あたり2人の帰宅が許可され、4軒が協力して計約300キロを収穫した。 約8000株を育てる大場浩徳さん(47)は、自宅の片づけなどはせず、まっすぐ畑へ向かった。16日に出荷予定だったため、熟しすぎた実がほとんど。手を赤く染めながら、甘い香りのする実を次々と摘み取った大場さんは「近いうちに、また収穫できればいいが……」と不安そうな表情を浮かべた。 約40キロは自衛隊や避難所のスタッフに感謝の気持ちとして渡し、残りはジャムに加工する。

見出し一覧に戻る

2.スカシユリ 宮城・栗原で見ごろ迎える…被災地も元気に(毎日新聞),毎日新聞
RV=23.5 2008/06/28 21:25
キーワード:営業,元気

 岩手・宮城内陸地震に襲われた宮城県栗原市一迫の「南くりこま高原一迫ゆり園」で、早咲きの「スカシユリ」約7万株が見ごろを迎えた。 開園日は地震発生の今月14日。開園式前、出席者が立っていられないほどに揺れ、驚いて転倒する人もいた。翌15日から営業を再開したが、この2週間で入園者は例年の半分ほど。バスツアーで訪れる県外からの観光客も減った。 同園を運営する「町おこしユリの会」会長の曽根淳さん(65)は「大勢の人たちに来園してもらえれば、被災地にも元気が出る」と話す。 生育は順調で7月下旬まで遅咲きのヤマユリやカサブランカなどが楽しめる。開園時間は午前8時半から午後5時。入園料は一般650円、高校生以下300円。問い合わせは同園(0228・52・4551)。【小出洋平】

見出し一覧に戻る

1.荒砥沢ダム上流部からの土砂、ダム湖に流入して3mの津波に(読売新聞),読売新聞
RV=90.5 2008/06/29 03:12
キーワード:流域,水位,地滑り,流入,上昇,湖,問題,流れる,堤,学会

 岩手・宮城内陸地震で起きた荒砥沢(あらとざわ)ダム(宮城県栗原市栗駒)上流部の大規模な地滑りで、土砂の一部がダム湖(有効貯水量1351万トン)に流入し、高さ約3メートルの津波を発生させていたことがわかった。 専門家は、さらに大量の土砂が湖面を直撃していれば、津波がダムを越え、下流域に大きな被害が出る恐れもあったと指摘している。 日本地すべり学会の宮城豊彦・国際部長(東北学院大教授)によると、地滑りでは東京ドーム56杯分の約7000万立方メートルの土砂が流出した。大部分はダム湖とは異なる方向へ流れたが、全体の約2%に当たる150万立方メートル前後が、斜面に遮られたりしてダム湖に流入、一気に湖面を押し上げたとみられる。 ダムを管理する宮城県によると、周囲の付着物の状況から、津波の高さは約3メートルと推定される。当時の水位はダムえん堤の最上部より10・9メートル低く、津波は越えなかった。津波が収まった後の計測で、水位は地震直前より2・3メートル上昇した。 栗駒山周辺は地滑り地帯が多いが、ダムえん堤付近は地滑り地帯を外れるように設計されていた。一方で、ダムを設計した東北農政局は「地滑りで津波が起きることは想定していなかった」とする。同県河川課は、ダムえん堤の安全性に問題は見つかっていないと説明している。 イタリア北部のバイヨントダムでは1963年、豪雨による大規模な地滑りで津波が発生。ダムを越えた津波は濁流となって下流域を襲い、約2600人が死亡した。宮城部長は「今回は間一髪、大惨事を免れた」と指摘。京大防災研究所の釜井俊孝教授も「土砂の流入量が数倍大きいか、流入した場所の水深が深ければ、津波がダムを越えた可能性が高い」と話す。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:中国人留学生ら募金活動 被災者に四川の恩返し /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.5 2008/06/29 14:01
キーワード:募金,相談,学校

 県在住の中国人留学生らが29日、岩手・宮城内陸地震の被災者のために募金活動を行う。中国・四川大地震の際、被災者支援の募金をしたところ多くの浄財が集まり、その恩返しにと計画した。「仙台地区中国学友会」の曹鵬宇会長(28)は「私たちの古里が大変だったときに、宮城の人たちの力をいっぱいもらった。お礼とお見舞いの気持ちを表せるよう、募金活動を頑張りたい」と話している。 同会は県内の中国人留学生や研究者ら約2000人で構成されている。5月12日に発生した四川大地震で家族が被災したメンバーもおり、5月18日に仙台市内で募金活動を行ったところ63万円が集まった。メンバーが通う大学や専門学校に設けた募金箱に寄せられた分も加え、計100万円を中国の赤十字社に当たる「中国紅十字会」に送金した。 ◇きょう東北大の友好交流大会で メンバーは岩手・宮城内陸地震の発生を受け、募金に応じてくれた県内の人たちにお礼ができないかと相談。毎年約200人の中国人留学生、専門学校生らが参加する「国際友好交流スポーツ大会」の会場で、中国人留学生らに募金を呼び掛けることを決めた。 大会は29日に東北大・星陵キャンパス体育館(仙台市青葉区)で開かれ、集まったお金は「県日中友好協会」を通じて寄付する。【青木純、写真も】6月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.第79回都市対抗野球:2次予選東北大会 NTT東北・七十七銀、決勝Tへ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=83.8 2008/06/29 14:01
キーワード:選手,募金,野球

 第79回都市対抗野球2次予選東北大会(日本野球連盟東北地区連盟、毎日新聞社主催)が28日、仙台市宮城野区の仙台市民球場と名取市の愛島球場で開幕した。県勢はAブロックのNTT東北マークスとBブロックの七十七銀行がともに2連勝し、決勝トーナメント進出を決めた。開会式では岩手・宮城内陸地震の犠牲者を悼み、黙とうが行われた。29日はJR東日本東北と日本製紙石巻が登場する。問い合わせは大会本部(電話022・237・4090)。【鈴木一也、神保圭作、山本佳孝】 【仙台市民球場】 ◇NTT、猛攻15安打 ▽Aブロック第2試合須賀川クラブ(福島)  0000100=1  230405×=14NTT東北マークス (七回コールド) NTT東北マークスが15安打の猛攻で圧勝。一回、只野の適時打などで2点を先制。二回以降も足を絡め加点し、先発遠藤は6回を被安打1と好投した。須賀川クは五回に満塁としたが、押し出しの1点にとどまった。 ◇先発・吉田が力投 ▽Aブロック第3試合水沢駒形野球倶楽部(岩手)  0000000=0  500008×=13NTT東北マークス (七回コールド) NTT東北マークスは5点リードの六回、2死満塁からの5連続安打などで一挙8点を奪い、試合を決めた。水沢駒形野球倶は、NTTの先発吉田の力のある速球の前に散発4安打に抑え込まれ、三塁を踏めなかった。 【愛島球場】 ◇植松が無四球完投 ▽Bブロック第2試合七十七銀行  000001103=5  100000001=2きらやかク(山形) 七十七銀行は同点の七回、門間の右翼線適時二塁打で勝ち越し、九回も山崎の適時三塁打などで突き放した。植松は無四球で完投。きらやかベースボールクは九回に榊原の中越え二塁打で1点を返したが及ばなかった。 ◇集中打で逆転勝利 ▽Bブロック第3試合七十七銀行  042101010=9  100400000=5TDK(秋田) 七十七銀行は二回、目黒の右前適時打など5安打を集中し一挙4点を奪い逆転。三回以降も小刻みに加点した。TDKは四回、福田が満塁の走者一掃の二塁打を放つなどして2点差に迫ったが、失点が大き過ぎた。 ◇犠牲者に黙とう ○…仙台市民球場で行われた開会式では、14日に発生した岩手・宮城内陸地震の犠牲者の冥福を祈り、選手や観客ら会場の全員で約30秒間の黙とうを行った。 JR東日本東北の小澤雄次主将(29)は、「この恵まれた環境で野球ができることに感謝し、正々堂々と戦うことを誓います」と選手宣誓した。 同球場には毎日新聞の同地震救援金募金箱も設置され、多くの浄財が寄せられた。29日は愛島球場に設置、集まった救援金は毎日新聞東京社会事業団を通じ、被災地に贈る。 ◇仙台市長が始球式 ○…仙台市民球場の第1試合開始の始球式には、仙台市役所のユニホーム姿で梅原克彦市長が登場。「私の球はど真ん中の直球のみ」と宣言して投じた球は、ノーバウンドで捕手のミットに収まった。「バウンドは縁起悪いから、届いて良かった」とにっこり。……………………………………………………………………………………………………… ◇感謝の気持ちでプレー−−七十七銀・佐藤崇史中堅手(29) Bブロック1位を決めるTDKとの大一番。三回1死二塁。甘いカーブをすくい上げた打球は高々と舞い上がり、そのまま右翼芝生席へ。貴重な2点本塁打。一塁ベースを回ったところで打球の行方を確認し、右拳を握り締めて突き出した。 この日2試合で計9打数7安打3打点の大暴れ。「いきなり代表決定戦という気持ちで、今日に照準を合わせて調整してきた」。昨年の東北大会決勝で、延長戦の末敗れた因縁の相手TDKを前に、気合がみなぎっていた。 盛岡市出身で、本籍は岩手県奥州市。岩手・宮城内陸地震が起きた時は、富谷町のグラウンドで練習の真っ最中だった。震源近くの奥州市には、祖父母が暮らす。「全然電話がつながらなくて、すごく心配した」。夕方にようやく連絡が取れ、無事を確認した。 地震の恐怖を経験し、生まれ育った岩手県の人々を思う気持ちが強くなった。「地元のいろんな人たちに今まで支えられて、野球ができているんだ」と再認識したという。 まずはブロック1位で決勝トーナメント進出を決めた。「僕たちが東京ドームに行くことで、被災者を勇気づけられるかどうか分からない。でも、改めて感謝の気持ちを持って毎日プレーしていく」。口元をグッと引き締めた。【鈴木一也】6月29日朝刊

見出し一覧に戻る

3.栗原の復興サポート ベガルタ選手会が義援金(河北新報),河北新報
RV=64.8 2008/06/29 10:27
キーワード:選手,募金

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市を元気づけようと、サッカーJリーグ2部(J2)ベガルタ仙台選手会長の磯崎敬太選手(27)と副会長の金子慎2選手(21)が27日、栗原市役所に佐藤勇市長を訪問、選手会が募金で集めた約112万5000円を贈呈した。 磯崎選手は「テレビで被害状況を見て、1日も早い復興を目指してほしいと思った。ぼくたちも応援します」と表明。仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台で25日、試合前にサポーターらに呼び掛け、1時間足らずで集めた義援金を佐藤市長に手渡した。 選手らが「がんばろう栗原」などと応援メッセージをサインした旗もプレゼントした。佐藤市長は「ベガルタの皆さんに応援され、市民も勇気づけられる」と謝辞を述べ、深々と頭を下げた。 市長との面会後、金子選手は「サポーターの人たちが被災者の姿を自分のことのように思ったからこそ、短時間で多くの義援金が集まった。復興に向けて頑張ってほしい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.第79回都市対抗野球:2次予選東北大会 須賀川ク、予選で涙 /福島(毎日新聞),毎日新聞
RV=138.7 2008/06/29 15:01
キーワード:選手,募金,野球,球場,試合,黙とう

 ◇オールいわきク、きょう登場 第79回都市対抗野球2次予選東北大会(日本野球連盟東北地区連盟、毎日新聞社主催)が28日、仙台市宮城野区の仙台市民球場と名取市の愛島球場で開幕し、予選リーグの計6試合があった。県勢の須賀川クラブは水沢駒形野球倶楽部(岩手第2代表)、NTTグループ東北マークス(宮城第3代表)と相次いで対戦し、ともにコールド負けで決勝トーナメント進出は果たせなかった。 仙台市民球場で開かれた開会式では、出場全12チームの選手が岩手・宮城内陸地震の犠牲者に黙とうし、復興を願っていた。同球場の受付には、被災地を支援する募金箱も設置された。 29日はオールいわきクラブが登場する。【神保圭作】 【仙台市民球場】 ◇須賀川、二回に逸機 ▽第1試合水沢駒形野球倶楽部(岩手)  0381020=14  0000000=0須賀川クラブ (七回コールド) 水沢駒形野球倶楽部は二回に3点を先取。三回には1死二塁から、新渡戸の左中間適時三塁打など計7長短打で8点を追加し、試合を決めた。須賀川クラブは二回1死二、三塁の好機を生かせず、無得点に終わった。 ◇須賀川、満塁も1点 ▽第2試合須賀川クラブ  0000100=1  230405×=14NTT東北マークス(宮城) (七回コールド) NTT東北マークスが15安打の猛攻で圧勝。一回、只野の適時打などで2点を先制。二回以降も足を絡め加点し、先発遠藤は6回を1被安打と好投した。須賀川クは五回に満塁としたが、押し出しの1点にとどまった。……………………………………………………………………………………………………… ◇「どうしたら戦えるのか」模索続く−−須賀川ク・藤田祐一捕手(27) 「まだ返せる、まだ返せるよ」。リーグ戦2試合で計27安打を浴び、他県の強豪の圧倒的な力を前にチームが静まる中、顔を赤くし一人声を張り上げた。 須賀川クラブで正捕手を務め7年。「捕手は配球を決め、状況次第で指示を出す司令塔。これほどやりがいのあるポジションはない」という。中、高校でもバッテリーを組んだ冨田裕一投手(27)は「全身から勝ちたい気持ちが出る。安心して任せられる」と信頼を寄せる。 3年連続の東北大会だったが、2試合とも14失点。目の前で次々と相手選手がホームインし、「耐えられなかった」と振り返る。「相手が格上でも抑えられる方法があったはず。投手が一生懸命投げてくれたのに、応えられなかった」と悔やんだ。昨夏に他界した山野辺弘和前監督には生前、試合で毎回守備が終わるたびにベンチで配球を指導された。「こんな負け方をして悔しい」とうつむいた。 打撃では4番打者として安打を放ち、一矢を報いた。それでも、「強豪チームとどうしたら点差が離れず戦えるのか」と、模索が続く。【神保圭作】6月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.募金活動:地震やサイクロン被害支援 吉野高と大淀中生徒、始業前に /奈良(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.9 2008/06/29 16:02
キーワード:募金,学校,支部

 県立吉野高校(谷口常充校長)の生徒会、農業クラブ、家庭クラブが、吉野町の近鉄吉野神宮駅前で岩手・宮城内陸地震と中国・四川大地震の被災者への寄金を呼びかけた。校内で募金した分と合わせて日本赤十字社県支部を通じて現地へ送る。 生徒たちは始業前に駅前2カ所に地震の被害を報じる新聞の写真を張った看板を立てた。飛び入りの有志も含め9人が参加。生徒たちの呼び掛けに通勤客らは次々と募金箱にお金を入れていた。 大淀町の町立大淀中学校(丸谷史典校長)の生徒会役員7人も、始業前に募金した。年2回実施。今年はミャンマーのサイクロンと四川大地震の被災者のため4万3833円を日赤県支部に送った。【栗栖健】6月29日朝刊

見出し一覧に戻る
<
3.被災者がエコノミー症候群か 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=49.4 2008/06/29 19:24
キーワード:相談,診断

 宮城県栗原市は29日、岩手・宮城内陸地震で同市内の避難所に避難している被災者についてエコノミークラス症候群の検査を実施したところ、5人から血栓が見つかり、うち80歳代の男性1人は治療が必要と診断されたことを明らかにした。 同市などは20日から28日にかけて、希望した被災者77人について検査を実施。花山石楠花センターに避難していた5人から血栓が見つかった。 同市は今後も、毎週金曜日に専門医による健康相談を実施する予定。 担当者は「(同症候群は)時間がたつに連れて増える可能性がある。水分補給や適度な運動をするなど、予防法の周知を図っていきたい」としている。

見出し一覧に戻る

1.土砂災害身近な危険 静岡 7割が山間地 避難意識啓発(産経新聞),産経新聞
RV=114.0 2008/06/30 07:50
キーワード:住宅,予算,補強,地滑り,公共,存在,整備,世帯,気圧,難しい

 岩手・宮城内陸地震で多くの被害の原因になった土砂崩れや地滑り。静岡を含む首都圏にも土砂災害が起こる危険のある場所は多く、6日現在で1都4県で88〜1438カ所が、土砂災害警戒区域や同特別警戒区域に指定されている。実際に人命に危害が及ぶ可能性がある場所はさらに多いとされ、危険個所が街中に存在するケースも少なくない。被害を減らすため早急な対応が望まれる。 県内の7割以上を山間地が占める静岡。崩壊する危険性がある急傾斜地は1万763カ所もあり、静岡市ですら海岸線から10キロ程度で山間地に達するなど「山がせり出している地形が特徴」(県砂防室)のため、全県的にがけ崩れ対策に力を入れている。 県は3月末現在で公共事業対象のがけ崩れ要対策個所として、周辺に住宅がある急傾斜地3354カ所を指定。うち約3割の1006カ所をコンクリート壁で補強するなどの対策を進めてきた。 しかし、そういった場所は工事が困難で工事費用も膨大になるため、整備のペースを上げることは難しい。また、公共事業対象は周辺に5戸以上の住宅があり、がけの高さが5メートル以上の急傾斜地に限定されるため、対象外地区の住民に対しては手だてがないのが現状だ。 その中で県は対策工事だけでなく、想定被災地域を明示し、住民の避難意識を高めることに力を入れている。                   ◇ ■多摩丘陵で懸念大/都8000カ所指定へ ほかの首都圏でも土砂災害の危険は多い。 埼玉県内では平成11年8月14日、熱帯低気圧による集中豪雨が襲い、飯能市坂石町分の西武秩父線吾野駅南側の斜面は長さ150メートル、幅80メートルにわたって崩壊。大量の土砂が駅ホームを乗り越えた。 県は応急対策後に約1年間、国庫補助を得て山地の保全に努め、県単独でも治山事業を進め、すべての整備が終了するまで3年かかった。 神奈川県では川崎市、横浜市がある県東部でがけ崩れが懸念されている。この辺りは多摩丘陵が海に迫る地形だが、1859年の横浜開港前後から急に人口が増加したため、急傾斜地を切り開くしかなかった。特に横須賀では、海岸は軍が占有したため、その傾向が顕著だ。 がけ崩れ対策工事の予算額は「都道府県でトップレベル」(県砂防海岸課)。急傾斜な場所は全面コンクリートの擁壁が作られている。県西部では土石流の危険性が指摘される。 千葉県では土石流や地滑り危険個所の大半が鴨川市、南房総市など県南部に集中。「房総の山は標高が低い割に傾斜が急」(県河川環境課)だという。 昨年7月15日には台風4号に伴う集中豪雨で、いすみ市の民家3棟が土砂崩れなどで全壊。同市の岩船地区では道路が崩落し、86世帯が一時孤立した。 急傾斜のがけは県全域に点在する。県は老人ホームや幼稚園、保育園など災害弱者が多い施設の周辺を最優先に対策工事を実施。今年3月にはインターネット上で「土砂災害警戒情報」の配信を始めた。 東京都の警戒地域は山間部が広がる多摩地方が中心だが、都河川部は「23区でも、低地と山の手の台地との間に敷設されたJRの京浜東北線沿いの港区や北区には急傾斜のがけが多い」と指摘する。 都は平成26年度までに、土砂災害に遭う恐れがある場所として、約8000カ所を指定する考えだ。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災者、支援者に無料で電話相談 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.3 2008/06/30 12:02
キーワード:相談,支部,法人,心

 社団法人日本産業カウンセラー協会東北支部は、岩手・宮城内陸地震の被災者や家族、支援者ら地震にかかわるすべての人を対象とした無料電話カウンセリング「こころのサポートダイヤル」を実施している。 避難所生活のストレスや今後への不安、余震への恐怖など、地震で生じたあらゆる悩みを、カウンセラーが聞いて心のケアにあたる。20日に開始し、「子供が怖がって離れない」「県沖地震の恐怖がよみがえってきてつらい」などさまざまな悩みが寄せられているという。 同協会は「つらい気持ちや寂しさを受け止めて、共感してあげたい。どんな悩みでも気軽に相談して」と呼び掛けている。午前10時から午後9時まで、東北6県全域で通話可能。相談料・通話料は無料。電話番号は0120・282207。【鈴木一也】6月30日朝刊

見出し一覧に戻る

2.3市を局地激甚災害指定へ=岩手・宮城内陸地震−政府(時事通信),時事通信
RV=54.3 2008/06/30 15:00
キーワード:農地,激,中旬,要望,補助,激甚,手続き

 政府は30日、岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を受けた岩手県奥州、一関、宮城県栗原の3市を局地激甚災害(局激)に指定する方針を決めた。指定されると、被災自治体が行う道路や農地などの復旧事業に対する国の補助率がかさ上げされる。被災地の早期復旧に向け、両県などは激甚災害の早期指定を要望していた。 町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で「7月中旬までには手続きを完了したい。政府は復旧事業を全力で支援していく」と述べた。 

見出し一覧に戻る

3.【岩手・宮城内陸地震】政府が東北3市を局地激甚災害指定へ(産経新聞),産経新聞
RV=33.7 2008/06/30 13:09
キーワード:予算,補正

 町村信孝官房長官は30日午前の記者会見で、岩手・宮城内陸地震への対応として、県単位で行う本激甚災害指定は見送り、代わって市町村単位で行う「局地激甚災害指定」を適用することを発表した。 対象となるのは、岩手県奥州市と宮城県栗原市の河川や道路などの公共土木施設と農業施設、岩手県一関市の農業施設で、現時点での復旧の見込額はそれぞれ、公共土木施設で527億1000万円、農業施設で23億6000万円。指定されることで、災害復旧事業の国庫補助率がかさ上げされる。 町村長官は「(14日の)災害から1カ月以内には手続きを終了したい」と述べ、関係省庁との調整を経て7月中旬までに閣議決定する方針を示した。また、指定に関係なく、さらなる復旧が必要だと判断すれば追加支援する方針も明らかにした。一方、災害復興などに関する補正予算編成については「まだ何も検討しているわけではない」と述べるにとどめた。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>局地激甚災害の指定、4日にも閣議決定(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.5 2008/06/30 19:37
キーワード:基準,公共,農地,補助,財政,激甚

 政府は30日、岩手・宮城内陸地震で被害の大きかった岩手県奥州市と一関市、宮城県栗原市の一部を局地激甚災害に指定すると発表した。災害復旧事業の国庫補助率のかさ上げなどの財政援助を行う。4日にも閣議決定する。 激甚災害は、復旧事業費が一定の基準を超える場合に指定される。今回の指定は旧市町村単位で行われ、公共土木関係が奥州市の旧衣川村と栗原市全域、農地関係が一関市の旧一関市、奥州市の旧衣川村、栗原市の旧鶯沢町と旧花山村。同地震の被害見込み額は公共土木施設などが527億1000万円、農地などが23億6000万円に上る。 福田康夫首相は30日夕、首相官邸で記者団に「地域の復旧ができるだけ早く行われるように、国も最後まで手を差し伸べる」と語った。【坂口裕彦】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>局地激甚災害の指定に地元は複雑(毎日新聞),毎日新聞
RV=101.9 2008/06/30 22:55
キーワード:イワナ,イチゴ,激,市長,感謝,基準

 岩手・宮城内陸地震で、政府が30日、宮城県栗原市と岩手県一関市、奥州市を激甚災害法に基づく局地激甚災害(局激)に指定する方針を示したことに関し、地元自治体からは歓迎の言葉とともに、より広く被災地全体が国の支援を受けられるよう激甚災害(本激)指定を求める声が出た。 栗原市の佐藤勇市長は記者会見し「早期の決定に感謝する」としつつ、農地関係の局激指定が旧花山村、旧鶯沢(うぐいすざわ)町に限定されたことに「イチゴやイワナが大きな被害を受けた耕英(こうえい)地区を含む旧栗駒町が外れるなど、農業被害の実情が伝わっていない印象だ」と述べた。 局激指定だと、県が行う復旧事業は制度の対象外。近年の地震災害でも本激指定を望む声が出たが、実際に指定を受けたのは、95年以降は阪神大震災と新潟県中越地震のみ。宮城県の村井嘉浩知事も会見で局激を歓迎する一方、「栗原市内で沢が土砂崩れで埋まり、2次災害の危険が生じているが、まだ被害額を算定していない。これを積み上げれば、指定基準を満たせるはず」と本激指定を目指す意向を示した。【藤田祐子、青木純】

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>元駐在さん、断水の第二の故郷守る 栗原(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.9 2008/06/30 23:11
キーワード:学校,感謝,心,農家,うれしい

 飲料水のペットボトルが入った段ボール箱を渡す。「少しですけど」。岩手・宮城内陸地震の翌日の6月15日、宮城県栗原市鶯沢(うぐいすざわ)地区。3月に定年退職するまで県警若柳署鶯沢駐在所長だった石川正幸さん(60)=大崎市=は、住民の安否を確かめて歩いた。集落を離れた今も「第二の故郷」を見守り続ける。【山衛守剛】 「鶯沢 全世帯断水」。地震直後、石川さんの目はテレビ画面にくぎ付けになった。自宅で棚から落ちたものを片付けていた時だ。 駐在所に赴任したのは7年前。各署の交通、警務課勤務が長く、初の1人勤務に不安がなかったといえばうそになる。だから住民に溶け込むことから始めた。間もなく、世間話をしに駐在所に立ち寄る人が現れた。農家からは取れたての野菜が届いた。警察官として一線は画しつつ「さん付けがちゃんになり、互いに親しみを持つようになってました」。 鶯沢を去って2カ月余り。知り合いの顔や思い出が次々に浮かんだ。祭りや学校の運動会。夫婦で結婚式に招かれたこともある。7年を振り返れば、よくしてもらったことばかり。「辞めたから『もういいや』って話にはならないですよ」 体が動いた。近所で飲料水を買えるだけ買った。2リットルのペットボトル6本入りを10箱。翌朝、ワゴン車に積み、直線で約25キロ離れた鶯沢へ。車で30分の道のりを急ぎ、よく訪ねた家々に配った。コンビニで追加で30本買ったが、渡せたのは結局15軒。石川さんは「届けられなかった家に申し訳ない」と言うが、農業の高橋信昭さん(58)は「忘れないで駆け付けてくれた」と感謝しきりだ。 鶯沢地区は70歳以上が約3割を占める。翌日以降も、お年寄り世帯など、気になる家を50軒ほど回った。「鶯沢は自宅の周囲より詳しいし、人の顔も分かる。だから気になりますよ」 駒の湯温泉で弟(62)が行方不明となった大内正子さん(70)は「水がなくて本当に困っていた。届けてくれた時は何よりうれしかった。涙が出そうだった」と振り返る。 最近も鶯沢から安否の連絡が届く。制服は脱いだが、親しい住民の心の中では今も町の「駐在さん」だ。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】相撲の町・栗駒、奮い立つ 地元出身高校生が東北大会V(産経新聞),産経新聞
RV=162.6 2008/07/01 07:50
キーワード:児童,相撲,学校,大会,心,関川,高校,駒形,進む,生徒

 今も住民の避難所暮らしが続く岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市栗駒。その被災地を喜ばすニュースがこの週末に届いた。栗駒出身の加美農業高校相撲部の関川吉彦主将(18)が東北高校選手権の相撲大会80キロ未満級で優勝、世界ジュニア選手権への切符を争う全国大会への出場を決めたのだ。相撲は栗駒が町を挙げて応援するスポーツ。関川主将らの活躍は同地区の復興の機運を盛り上げてくれそうだ。(荒船清太) 「結果で被災者の人たちに元気づけるしかない」 6月28日、関川主将がそんな覚悟で臨んだ東北大会。「相手の動きに、いつもより一歩早く反応できる」最高の調子で関川主将は80キロ未満級で優勝した。 予選を全勝で切り抜けた団体戦はトーナメント1回戦で惜しくも敗退したが、栗駒出身の他の部員も無差別級と100キロ未満級で準優勝を勝ち取る快挙を成し遂げた。 「結果」に関川主将がこだわっていたのにはわけがある。実は当初、この大会は栗駒の耕英地区の被災者が避難する「みちのく伝創館」で開かれるはずだった。しかし地震を受けて、会場は仙台市内の体育館に急きょ変更。「相撲する姿を見てもらうことで勇気づけたい」という関川主将の思いは、メッセージだけでは被災者に届かなくなってしまった。 「相撲を楽しみにしていた被災者に二重の重みを背負わせるわけにはいかないと思った」。教え子がいまも同館に避難しているという同相撲部顧問の伊藤裕之教諭(34)はそう振り返る。                  ■ ■ 実は加美農業高校の相撲部10人のうち6人が栗駒出身だ。 栗駒は全国でも屈指の「相撲の町」で知られている。駒形根神社の境内には古くから相撲場があり、昭和40年代の中頃からは毎年4回、「ちびっ子相撲大会」が開催されてきた。 栗駒の全6校の小学校には相撲場も完備されている。児童は男女の別なく小学1年から授業で相撲を学ぶ。放課後には、週2回、栗駒中学の相撲場に地区の20代後半から30代前半の相撲経験者が集まり、小学生にも胸を貸しているという。 だが、少子化で栗原市内の高校では相撲部の休部や廃部が相次ぎ、現在はゼロ。約20年前、伊藤教諭が色麻町にある加美農業高校に進学したころから栗駒の生徒が同高に集まり始め、全国大会の常連校になっていった。 伊藤教諭自身も栗駒出身。伊藤教諭は同校に進学後、時津風親方も進学した東京農業大学の相撲部に進み、最高で国体ベスト4まで上り詰め、昨年、アマチュア相撲の現役を引退した。平成13年のみやぎ国体では県の代表として出場、栗駒の相撲場で披露した雄姿にあこがれて関川主将らは相撲を続けてきた。                  ■ ■ 地震が起きた14日朝、部員たちは、しこを踏んでいた。少しの張り手ではびくともしないはずの関川主将の体が、足下からぐらついた。念のため屋外に部員は避難。しかし震源地から離れていたこともあって、相撲場に目立った被害はなかった。 2週間後に迫っていた大会に向け、部員たちは練習を再開。午前11時ごろ、土砂が崩落した栗駒の映像がテレビに映り、ようやく故郷の被害に気づいた。 車で約1時間かけて実家周辺に戻り、信号機が壊れたまま動かない街を見て、地震の被害を実感した。台所にいた母親には食器棚が襲いかかったが、とっさにかがんで奇跡的に無傷だったと聞かされた。 翌日曜は午前8時ごろから夕方まで実家の酒店を片づけたが、家財はひっくり返ったまま。「このまま相撲を続けていいのだろうか」。地震から3日目の月曜日に学校に練習に向かった関川主将は後ろ髪をひかれる思いだったという。 世界選手権へのステップとなる日本代表を選ぶ大会は8月。インターハイは7月下旬に迫っている。「優勝してさらに地区を元気づけたい」。関川主将の活躍に、被災者は心を躍らせているに違いない。

見出し一覧に戻る

1.耐震診断法:授業で学ぶ−−釜石中 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=180.3 2008/07/01 13:01
キーワード:耐震,住宅,診断,支部,試合,補強

 木造住宅の簡易な耐震診断法を学ぶ授業が30日、釜石市立釜石中学校(高橋琢磨校長)であった。岩手・宮城内陸地震から日もたっていないとあって、生徒らは熱心に耳を傾けた=写真。 県建築士会釜石支部(柏舘旨緒支部長)が主催。3年生159人が4クラスに分かれ、木造住宅を補強する筋交いの重要性を学習。簡単な耐震診断の例題にも取り組んだ。 佐々木竜次君(14)は「岩手・宮城内陸地震ではサッカーの試合中だったが、校庭が揺れて中断した。家も揺れたらしい」と自宅の構造を思い浮かべていた。【鬼山親芳】7月1日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:激甚災害指定で追加指定を要望へ−−県など /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=67.3 2008/07/01 13:01
キーワード:激,局,市長,公共

 岩手・宮城内陸地震で国が奥州市や一関市を局地激甚災害(局激)に指定する見通しとなった。国の対応に歓迎する一方で、指定が地域的に限定されたことから、県などは追加指定を求めていく考えだ。 激甚災害には被災地全体を対象にする「本激」と市町村レベルの「局激」があり、指定されると災害復旧事業の国の補助率がかさ上げされる。 達増拓也知事は指定を評価したうえで「(国は)今後さらに追加指定もありえると話しているため、宮城県と連携しながら対応していきたい」と述べた。 一関市の浅井東兵衛市長は「助成を受けて被災地の早期復旧と復興に努めたい」としながらも「公共土木施設についても指定を望みたい」とコメント。奥州市胆沢区が現段階で指定対象外になっている同市の相原正明市長は「農地関係などの被害額はまだ増えており、まだ査定ができていない。追加指定されるよう国に要望などをしていきたい」と話した。【安田光高、天野典文、岸本桂司】7月1日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被害額まとめ急ぐ 県、激甚指定へ執念 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.6 2008/07/01 19:00
キーワード:激,局,基準,公共,指定,農地

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市に対し、国は公共土木施設と農地について「局地激甚災害(局激)」に指定する方針を固めた。今後、同市の災害復旧事業には国による手厚い補助が行われるが、現段階で県の事業には通常の補助しか行われない状況。県は、被災地全体に手厚い補助が行われる「激甚災害(本激)」の指定基準を満たすため、被害額の取りまとめを急いでいる。 「局激」または「本激」に指定された場合、いずれも災害復旧事業費の国負担分がかさ上げされる。補助率に差はないが、「局激」は市町村が対象なのに対し、全国レベルの災害と見なされる「本激」は被災したすべての県と市町村が対象。ともに▽公共土木施設▽農地▽森林――など被災対象ごとに指定が行われる。 県が目指している公共土木施設被害の「本激」指定は、被害額が税収を基に設定された基準を上回ることが条件。07年度の税収を基にすると、(1)他県を含め被災地全体の施設被害額が720億円以上(2)県管轄の施設被害額が605億円以上、または栗原市管轄の施設被害額が153億円以上――の両方を満たす必要がある。県の査定では、(1)は基準額を上回り、(2)も栗原市の施設被害額が基準以上になると見込んでいる。 しかし実際に指定されるためには、県が査定した被害額ではなく、国が査定した額が基準を上回ることが条件。内閣府は「現時点では『本激』指定は難しい」としている。 こうした状況に対し村井嘉浩知事は30日の定例会見で「県の責任者として『本激に指定してもらえなければ困る』と考えている。今回の地震を『本激』指定してもらえるよう、国への要望を続けていきたい」と述べた。 一方、この日、栗原市内を視察した冬柴鉄三国土交通相は局激指定に関し、記者団に「これまでは、認定に1年近くかかっていたが、新潟の地震などを教訓に、迅速な被害状況の調査を進め素早い決断ができた。一日も早く美しい自然があふれ、温泉も豊富なこの地域が往時のにぎわいを取り戻してほしい」と述べた。【青木純、吉住遊】7月1日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:簡易水道が復旧−−大崎・上原地区 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.7 2008/07/01 19:00
キーワード:牛,給水,基準

 地震で断水していた大崎市鳴子温泉上原地区の市営簡易水道は30日午後、「高地区」の33世帯が16日ぶりに復旧した。残る「低地区」の35世帯も1日午前中に復旧予定。余震続きの影響で水の色度が水質基準を超過し続け、同市は約1000万円を投じて原水の浄化装置を取りつけるなど対策に追われた。 上原地区は畜産地帯で約600頭の乳牛などを飼育。地震当初、一部で牛の飲み水不足が見られ搾乳量が減るケースもあったが、同市は連日、給水車を出動させ、大きな影響はなかったという。【小原博人】7月1日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:布団や枕がふわふわに 市が大型乾燥機−−栗原の避難所 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=36.3 2008/07/01 19:00
キーワード:乾燥,布団

 岩手・宮城内陸地震の被災者が避難生活を送っている栗原市花山の石楠花(しゃくなげ)センターで30日、避難所の布団や枕が大型乾燥機にかけられた。梅雨本番を前に、不自由な避難生活をわずかでも快適にと、同市が仙台市内の業者に発注。避難所ではこれまで2週間、同じ寝具を使っていた。 布団18〜24枚を一度に乾燥できる業務用布団乾燥車2台が横付けされると、敷布団と掛け布団約100組、枕などが次々と運び込まれた。栗駒地区の避難所で使用中の寝具約50組も同日夕までに乾燥機に掛けられた。 2週間を超える避難所生活では「身の回りの物が増え、置き場所が足りない」など日常の細かな不便さを訴える声も徐々に上がる。26日には市職員の誘導で避難中の住民らが被災地からマイカー35台を脱出させ、避難先で使うことができるようになった。 業者の男性は「避難生活も長くなり、ずいぶん湿っている。乾燥したふわふわの布団でリラックスしてほしい」と激励。中村地区から避難してきた無職、佐々木常男さん(78)は「いつ家に帰れるか分からないから助かる」と笑顔を見せた。【吉住遊】7月1日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手 宮城内陸地震…出光が義援金を拠出(レスポンス),レスポンス
RV=78.0 2008/07/01 21:40
キーワード:募金,義援金,法人,寄付,福祉

出光興産は、6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震の被災者や被災地の復興支援のため、両県に対して義援金を拠出すると発表した。義援金は、岩手県、宮城県にそれぞれ100万円を拠出する。義援金は、社会福祉法人岩手県共同募金会、社会福祉法人宮城県共同募金会を通じて1日、寄付した。《レスポンス 編集部》

見出し一覧に戻る

2.【岩手・宮城内陸地震】国交省「TEC−FORCE」が初出動(産経新聞),産経新聞
RV=45.3 2008/07/01 22:41
キーワード:断層,訓練,制度,整備

 岩手・宮城内陸地震で、国土交通省が派遣した緊急災害対策派遣隊(TEC−FORCE)が被災状況の調査や道路の復旧工事、「土砂ダム」対応などで地元自治体をサポートしている。土木や河川などの専門職員で構成する同隊は今年5月に発足したばかり。国交省はこれまでも被災地に職員を派遣してきたが、培った災害対応のノウハウを一過性にとどめず、蓄積して広く他の災害にいかしていこうと制度化した。今回はその最初の取り組みになっている。 「被害状況は中越地震と似ていた。これまでの震災の経験をかなりいかすことができた」。TEC−FORCEとして約70人の職員を現地に派遣した北陸地方整備局(新潟)はこう話す。新潟県中越地震、新潟県中越沖地震、能登半島沖地震と三度の地震に対応した同整備局だけに、意識は高い。 特に「土砂ダム」では、中越地震で復旧工事を担当した職員らが技術指導し、同整備局が所有するポンプ車を使うなど迅速に対応した。「災害は場所を選ばない。培った技術を一地域にとどめず新たな災害に反映させることが重要。TEC−FORCEの意義もそこにある」と同整備局の山口真司企画調査官は話す。 隊員は本省や各地方整備局、気象庁や国土技術政策総合研究所の職員など計約2500人。うち岩手・宮城内陸地震には約400人が出動した。「土砂ダム」対応のほか、道路や橋梁(きょうりょう)の復旧工事指導、地震断層や被災状況調査など13班に分かれて地元をサポートした。「1日も早い復興支援がTEC−FORCEの使命」と本省防災課。今回の地震で新たに培ったノウハウをさらに隊員間で共有し技術的な訓練も行って、大規模災害に見舞われた自治体をサポートする“プロ集団”に育成していく方針という。

見出し一覧に戻る

1.国交省「TEC−FORCE」 岩手・宮城内陸地震で初出動(産経新聞),産経新聞
RV=83.2 2008/07/02 08:02
キーワード:断層,訓練,制度,整備,今年,土木,サポート,所有,震災,選ぶ

 ■被災地サポート、光るノウハウ 岩手・宮城内陸地震で、国土交通省が派遣した緊急災害対策派遣隊(TEC−FORCE)が被災状況の調査や道路の復旧工事、「土砂ダム」対応などで地元自治体をサポートしている。土木や河川などの専門職員で構成する同隊は今年5月に発足したばかり。国交省はこれまでも被災地に職員を派遣してきたが、培った災害対応のノウハウを一過性にとどめず、蓄積して広く他の災害にいかしていこうと制度化した。今回はその最初の取り組みになっている。 「被害状況は中越地震と似ていた。これまでの震災の経験をかなりいかすことができた」。TEC−FORCEとして約70人の職員を現地に派遣した北陸地方整備局(新潟)はこう話す。新潟県中越地震、新潟県中越沖地震、能登半島沖地震と三度の地震に対応した同整備局だけに、意識は高い。 特に「土砂ダム」では、中越地震で復旧工事を担当した職員らが技術指導し、同整備局が所有するポンプ車を使うなど迅速に対応した。「災害は場所を選ばない。培った技術を一地域にとどめず新たな災害に反映させることが重要。TEC−FORCEの意義もそこにある」と同整備局の山口真司企画調査官は話す。 隊員は本省や各地方整備局、気象庁や国土技術政策総合研究所の職員など計約2500人。うち岩手・宮城内陸地震には約400人が出動した。「土砂ダム」対応のほか、道路や橋梁(きょうりょう)の復旧工事指導、地震断層や被災状況調査など13班に分かれて地元をサポートした。「1日も早い復興支援がTEC−FORCEの使命」と本省防災課。今回の地震で新たに培ったノウハウをさらに隊員間で共有し技術的な訓練も行って、大規模災害に見舞われた自治体をサポートする“プロ集団”に育成していく方針という。

見出し一覧に戻る

1.地震避難住民のイチゴ収穫計画、「徒歩帰宅は危険」と待った(読売新聞),読売新聞
RV=72.1 2008/07/02 14:39
キーワード:ボランティア,イチゴ,帰宅,市長

 岩手・宮城内陸地震で、陸路が寸断された宮城県栗原市耕英地区の避難住民が、100人規模のボランティアとともに徒歩で戻って特産のイチゴを収穫する計画を進めていたが、市から「安全に通行できる状態にない」と待ったをかけられた。住民たちはがっかりしながら、陸路復旧を心待ちにしている。 露地栽培の「くりこまいちご」が特産の耕英地区には、ヘリでしか入れない。住民は、6月28日の一時帰宅の際に一部を収穫して持ち出したが、残りが腐ってしまう恐れがあった。このため、陸路でイチゴを運び、ジャムにして販売することを思いついた。ボランティアを募集したところ、100人規模で協力の申し出があり、5日に入れるよう市に許可を求めた。 しかし、市道周辺に亀裂があることが判明。市は中止を要請するとともに、佐藤勇市長が1日夜、住民に理解を求めた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:災害復旧170億円、補正予算案提案 県、きょう議会に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=48.5 2008/07/02 13:02
キーワード:予算,補正,指定

 県は1日、岩手・宮城内陸地震の災害復旧費をまとめた6月補正予算案を発表した。総額は170億8100万円で、河川等災害復旧費111億8600万円▽砂防費13億9600万円▽治山費21億9000万円▽農地・農業用施設復旧費6億3800万円▽救助費1億2200万円――などを計上した。補正後の6月現計予算額は6855億円となる。激甚災害指定を見込まず算定した。2日、議会に提案される予定。【山口圭一】7月2日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:災害対策本部を復旧対策本部に−−県が切り替え /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.5 2008/07/02 13:02
キーワード:給水

 ◇知事を本部長に 県は1日、岩手・宮城内陸地震発生直後に設置した「県災害対策本部」を、同じく村井嘉浩知事を本部長とする「県災害復旧対策本部」に切り替えた。発生から18日経過し、新たな被害発生が減ってきたため決めた。 復旧対策本部は、災害対策本部が担当してきた被害状況の把握作業も引き継ぐ。災害対策本部の廃止に伴い、県庁に待機していた自衛隊が撤収作業を開始した。自衛隊による被災地での給水・入浴支援などは継続される。【青木純】7月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>日本野球連盟が一関市に義援金(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.2 2008/07/02 19:38
キーワード:野球,大会,義援金,市長,クラブ

 日本野球連盟(松田昌士会長)は2日、岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県一関市に義援金100万円を贈った。同市では毎年、連盟公認の「一関市長旗争奪クラブ野球大会」を開催している。今年は7月末に第21回大会を予定していたが、地震からの復興を優先し中止を決めた。 市役所を訪れた後(うしろ)勝同連盟専務理事は「長年、開催協力いただいている市にお見舞い申し上げます」と述べ、浅井東兵衛市長に義援金を手渡した。【天野典文】

見出し一覧に戻る

2.<栗駒山>火山活動監視、地震計1台新設…気象庁(毎日新聞),毎日新聞
RV=32.4 2008/07/02 19:41
キーワード:小安,簡易,総額

 気象庁は2日、岩手、宮城県境の栗駒山(1627メートル)の火山活動を監視するために、山頂から約10キロ離れた秋田県湯沢市皆瀬地区に地震計1台を新設したと、発表した。岩手・宮城内陸地震の影響で、山頂から約3キロの宮城県栗原市耕英地区に設置されている地震計が機能停止したためで、気象庁は新設の地震計が正常稼働しているのを確認した。 同庁によると、他の地震計での観測から噴火の兆候はみられないという。【斎藤広子】【関連ニュース】岩手・宮城内陸地震:簡易水道が復旧--大崎・上原地区/宮城小安観光:小安峡の温泉旅館、破産申し立てへ--負債総額15億円/秋田岩手・宮城内陸地震:栗駒登山道須川コース、利用OK--きょうから/秋田岩手・宮城内陸地震:湯沢の被害額、3億6000万円/秋田岩手・宮城内陸地震:遠刈田、鳴子両温泉女将や女性店主、活性化で意見交換/宮城

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>文化財24件破損 両県で国指定など(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.0 2008/07/02 15:01
キーワード:教委,指定

 岩手・宮城内陸地震で、史跡、名勝などを含め両県の国指定・登録文化財24件に破損などの被害が出ていたことが両県教委のまとめで分かった。宮城県栗原市の山間部では、国指定史跡「仙台藩花山村寒湯(ぬるゆ)番所跡」の石垣が全壊し、修復のめどは立っていない。【写真特集】平泉、世界遺産級の文化財 今回の地震で被害を受けた国指定・登録文化財は、宮城13件、岩手11件。このうち、栗原市の双林寺にある重要文化財の木像2体が地震で揺れてぶつかり、「木造薬師如来坐像(ざぞう)」に長さ13〜15センチ、深さ2〜3ミリの傷ができた。岩手県平泉町の特別史跡「中尊寺境内」も本堂内部の壁に亀裂ができ、石塔が倒れるなどした。 寒湯番所跡は藩政時代、秋田に通じる「花山越え」の要所として仙台藩が設けた関所。栗原市教委は発生10日目の6月23日に調査し、石垣(高さ約2メートル、長さ約35メートル)がほぼ全壊、母屋も柱がずれ、壁に無数の亀裂が入っているのを確認した。 番所跡隣の温泉施設「温湯(ぬるゆ)山荘」の送迎バス運転手、佐藤正隆さん(32)は、石垣が崩れ落ちる瞬間を目撃した。「ぐらっと地面が揺れ、周りを見回したら、石垣が持ち上がって崩れ落ちた」という。揺れが収まった後で地鳴りが起き、川を挟んで反対側の山肌が崩れ、道路が沈んだという。 市教委は「修復には何年もかかり、一般公開の見通しは全く立たない」とするが、周辺住民にとって番所跡は地域の象徴。佐藤さんは「何年かかっても、助け合って修復するしかない」と話した。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城地震 文化財24件破損 両県で国指定など(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.0 2008/07/02 15:01
キーワード:教委,指定

 岩手・宮城内陸地震で、史跡、名勝などを含め両県の国指定・登録文化財24件に破損などの被害が出ていたことが両県教委のまとめで分かった。宮城県栗原市の山間部では、国指定史跡「仙台藩花山村寒湯(ぬるゆ)番所跡」の石垣が全壊し、修復のめどは立っていない。【写真特集】平泉、世界遺産級の文化財 今回の地震で被害を受けた国指定・登録文化財は、宮城13件、岩手11件。このうち、栗原市の双林寺にある重要文化財の木像2体が地震で揺れてぶつかり、「木造薬師如来坐像(ざぞう)」に長さ13〜15センチ、深さ2〜3ミリの傷ができた。岩手県平泉町の特別史跡「中尊寺境内」も本堂内部の壁に亀裂ができ、石塔が倒れるなどした。 寒湯番所跡は藩政時代、秋田に通じる「花山越え」の要所として仙台藩が設けた関所。栗原市教委は発生10日目の6月23日に調査し、石垣(高さ約2メートル、長さ約35メートル)がほぼ全壊、母屋も柱がずれ、壁に無数の亀裂が入っているのを確認した。 番所跡隣の温泉施設「温湯(ぬるゆ)山荘」の送迎バス運転手、佐藤正隆さん(32)は、石垣が崩れ落ちる瞬間を目撃した。「ぐらっと地面が揺れ、周りを見回したら、石垣が持ち上がって崩れ落ちた」という。揺れが収まった後で地鳴りが起き、川を挟んで反対側の山肌が崩れ、道路が沈んだという。 市教委は「修復には何年もかかり、一般公開の見通しは全く立たない」とするが、周辺住民にとって番所跡は地域の象徴。佐藤さんは「何年かかっても、助け合って修復するしかない」と話した。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】栗駒の正藍染、存続ピンチ 川濁り反物洗えず (産経新聞),産経新聞
RV=122.8 2008/07/03 07:51
キーワード:乾燥,藍,まつ江,地,指定,泥,心,文字

 各地に被害のつめ跡を残した岩手・宮城内陸地震は、古くから続く地元の伝統工芸をも存続の危機に陥れた。平安時代に始まったとされる宮城県栗原市栗駒文字の染め物「正藍染(しょうあいぞめ)」。地震によって川の水が泥で濁り、染めた反物を洗うことができなくなった。西洋化の時代の荒波をくぐり抜けてきた伝統工芸を伝えるのは千葉まつ江さん(78)の一軒のみ。正藍染が復活する日はいつ。(荒船清太) 6月14日、今年15反目ほどになった反物を染め終わり、朝食をとろうとしていた時間を、山を崩したあの未曾有の地震が襲った。幸い千葉さん一家にけがはなく、家もほぼ無事だった。だが、家の前を流れる川の濁りに気づくのに時間はかからなかった。「今年はもう反物は染められない。染めものができる時期は5月中旬から6月いっぱいまでなのに…」。千葉さんは避難先の家で、濁った川の残像を振り払うように首を横に振りながら嘆いた。 「正藍染」は、染料の藍に熱を加えず、水で溶かして自然発酵させるのが特徴だ。5月中旬から6月末にかけて染めるのが習慣になっている。染めあげた反物を洗うとき、水道水では藍本来の色が出ず、庭のわき水ではハンカチは洗えても反物には水量が足りない。透き通るようにきれいに流れる川の水が欠かせない。 だが、その川が、地震から2週間以上たったいまも、上流に出来た土砂ダムの影響で濁ったままだ。これまでも大雨のあとに濁ることはあったが、2、3日で澄み、元通りになっていた。染めものを中断するのは、まつ江さんが継いで以来、初めてのことだ。                 ■ ■ 正藍染は長年、栗駒の地で親から子へ、しゅうとめから嫁へと、代々受け継がれてきた。まつ江さんも、しゅうとめのよしのさん(98)やその母親の故あやのさんを手伝ううちに、自然に受け継いできた。 だが、太平洋戦争後、化学染料の洋服が主流となり、周辺でも藍染を営む家が減り続けた。気づけば千葉さん一家だけになっていた。 「もうやめたい」 あやのさんがそう漏らしたのを、まつ江さんは覚えている。それを思いとどまらせたのは東京から調査に来た専門家だった。「これは日本でも最古の部類の染め方です」。そう太鼓判を押されて、あやのさんらは正藍染を次代に継承する決意をした。 「そんな貴重なものなら自分たちの代でつぶすわけにはいかない」とまつ江さん。商売にならないのは覚悟しながらも毎年30反ほど染め続けてきた。 「藍を乾燥させる時期にしても、染める時期にしても、藍染は天候次第で明日が見えず辛い。それでも耐えて作ってきた」とまつ江さんは振り返る。 正藍染は、昭和30年5月に無形文化財として国の指定を受け、あやのさんはその保持者、いわゆる人間国宝に認定された。よしのさんも昭和55年12月、その保持者として県に認定されている。 後継者も育っている。まつ江さんの長男に嫁いできた、ひさ子さん(53)だ。小さなハンカチやのれんなどを担当。生地を変えたり模様を変えたり型を変えたり、現代の人に飽きられないよう、工夫を心がけてきた。                 ■ ■ 地震は川の水だけでなく、まつ江さんの心も砕いた。 「余震が来るのが今も怖い。風が吹くたびに来たのではないかと身構えてしまいます」。そう語るまつ江さんの目の回りが赤くなっている。「『大丈夫ですか』と声をかけられるだけで涙が出てしまうの。こんな心の状態では、水が澄んでも染めものはできません」。 まつ江さんの藍色に染まったつめも、色が抜け初めてきた。「いつもは6月いっぱい藍染めをして、7月まで真っ青で色が抜けない。でも今年はもう…」。視線が手元に寂しそうに落ちた。 6月29日、まつ江さんは長男と一緒に、来年の染め用の藍を自宅裏に植えた。「来年には水が元のように澄むことを祈りたい」。藍は少しずつ緑の若葉を伸ばしている。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城は四川大地震なみ、断層ずれは最大11m(読売新聞),読売新聞
RV=24.6 2008/07/03 03:01
キーワード:断層

 岩手・宮城内陸地震を起こした断層は最大11メートルずれたとみられることが国土地理院の解析で分かった。 中国・四川大地震での断層のずれに相当する大きさで、断層の直上の地域に強い揺れをもたらしたとみられる。2日の地震予知連絡会で報告された。 同院は人工衛星などのデータをもとに断層のずれ方を計算。断層は、長さ約30キロ・メートルにわたりずれ、震源から約10キロ・メートル南の岩手と宮城の県境近くでずれ幅が11メートルと最も大きかった。 中国・四川大地震では250キロ・メートルを超える断層が最大10メートルずれたと東京大地震研究所は推定している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:文化財被害、両県で24件 大規模補修、必要に /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=126.8 2008/07/03 13:01
キーワード:耐震,診断,予算

 岩手・宮城内陸地震で破損などの被害を受けた文化財は、史跡、名勝などを含め国指定・登録分だけでも両県で24件に達したことが両県教育委員会のまとめで分かった。国指定史跡「仙台藩花山村寒湯番所跡」(栗原市花山)は、先月下旬にようやく市教委による現地調査が可能となり、石垣の全壊などを確認。国指定史跡・名勝の「有備館」(大崎市岩出山)は抜本的な改修の可能性も出てきた。【小原博人、伊藤絵理子】 ◇公開再開は不明−−寒湯番所跡 今回の地震で被害を受けた国指定・登録文化財は宮城が13件。岩手は11件。岩手県平泉町の特別史跡「中尊寺境内」も本堂の壁に亀裂ができ、石塔が倒れた。県や市町村指定の文化財の被害も次々明らかになっている。 寒湯番所跡は藩政時代、秋田に通じる「花山越え」の要所として仙台藩が設けた関所。栗原市教委は発生10日目の6月23日に調査し、石垣(高さ約2メートル、長さ約35メートル)がほぼ全壊、母屋も柱がずれ、壁に無数の亀裂が入っているのを確認した。 番所跡隣の温泉施設「温湯(ぬるゆ)山荘」の送迎バス運転手、佐藤正隆さん(32)は、石垣が崩れ落ちる瞬間を目撃した。「ぐらっと地面が揺れ、石垣が何かにつり上げられたように持ち上がって崩れ落ちた。おもちゃの積み木のようだった」と振り返る。揺れが収まった後で地鳴りがして、川を挟んだ対岸の山肌が崩れ、舗装した道路が沈んでいくのが見えたという。 市教委は「修復には何年もかかり、一般公開の見通しは全く立たない」とするが、周辺住民にとって番所跡は地域の象徴。佐藤さんは「番所跡が壊れ、道も寸断されたまま。花山の観光業は復活できるか心配。でも、何年かかっても、助け合って復旧するしかない」と話した。 ◇年内に耐震診断−−有備館 有備館は、現存する日本最古の学問所施設とされる。地震被害に関し、大崎市教委は2日、応急修理にかかるとともに、抜本的な改修を視野に年内に大掛かりな耐震診断を行うと明らかにした。診断関連予算として約600万円を計上する予定という。 震度5強の揺れに見舞われた同館は、主屋の柱や土壁に深い亀裂が入った。付属屋の屋根のカヤぶきの一部も抜け落ちた。 主屋は過去の地震などで庭園側にかすかにかしいでいたが、今回の揺れで傾き具合が見た目で分かるほどになった。同館は6月18日に一般公開を再開したが、主屋内の立ち入りはできず、外側からの見学となっている。 応急修理は2日、半日かけて付属屋のカヤのふき替えを終了。今後、市教委と県とで意見調整しながら、主屋の柱や土壁の亀裂の補修を行う。 主屋は江戸前期の延宝5(1677)年の完成とされ、後年建った付属屋とともに岩出山伊達家中の学問所に使われた。庭園とともに昭和8(1933)年に史跡・名勝の国指定を受けた。7月3日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:不安を胸に、生活再建へ−−宮城・栗原市を取材して /群馬(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.7 2008/07/03 12:01
キーワード:イワナ,ボランティア,イチゴ,住宅

 ◇住民奮起、行政に要望も 6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市で取材した。土砂崩れで寸断された道路。避難所生活を余儀なくされる住民。今後の生活への不安も多い。一方で、復興へ向け自主的に努力しようとする動きも見られ、住民は一歩一歩生活再建への道を歩み始めている。【杉山順平】 6月27日、地震による土砂崩れのため孤立し、全住民が避難を余儀なくされた栗原市耕英地区の全世帯を対象に初めて一時帰宅が許された。記者も別の自衛隊ヘリで住民の後を追った。 ヘリの窓から外をのぞいた。上空から見る被災地の風景。眼下に青々とした山々が広がる。その分、地震によるがけ崩れで、山肌が露出した個所が痛々しい。栗駒球場を飛び立ったヘリは10分ほどで、同地区の宿泊施設「ハイルザーム栗駒」駐車場に着陸した。 同地区で、イワナ養殖業を営む熊谷昭市さん(35)は10日ぶりにいけすのイワナにえさを与えた。「思ったよりも魚は元気そうだった」とほっとした表情。ただ「次にいつ来られるか分からない」と不安も漏らす。一方、同じくイワナ養殖業の数又貞男さん(56)は「思った以上に稚魚が死んでしまった」と力なく語った。 また、家の整理をしていた1人暮らしの無職、加藤実さん(72)は「家は大丈夫。仮設住宅はいらないから、道路を何とかしてほしい」と行政への要望を口にした。 宮城県などによると、今月中旬には耕英地区へつながる県道の迂回(うかい)路を開通させる予定という。だが、同地区の金沢大樹行政区長(65)は「道路復旧の見通しを示してもらったのはありがたいが、計画通りいかなかった場合、落胆も大きい」という。イワナ養殖業のほか、地域で盛んなイチゴ栽培の再開見通しもたっていない。   ◇  ◇ 今後の生活再建への見通しがつかない一方で、同地区の住民が中心となって生活再建に向けた準備も進めている。その名も「くりこま耕英復興プロジェクト」。住民の避難所となっている同市栗駒の「みちのく伝創館」で、毎日朝夕2回、会議を開き、再建へ向け今後の対応や、行政への要望を検討している。2度目の一時帰宅が認められた28日には、ボランティアの協力を仰ぎ、イチゴ農家が山に残してきたイチゴをヘリに載せ、下まで搬送した。熟し過ぎてしまい、そのままでは売れないが、ジャムにして活用するという。このプロジェクトで住民が自主的に発案したことだ。 プロジェクトの中心的な役割を担う佐々木豊志さん(51)は「自分たちでできることはやる。その姿勢を見せることで行政も動いていくはず」と力を込める。   ◇  ◇ 被災地では現在でも警察、消防により行方不明者の捜索が続く。耕英地区住民の生活再建のめどはまだ立っていないが、今後も復興の様子を見守っていきたい。7月3日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:県災害復旧資金、返済据え置き期間延長を検討 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.9 2008/07/03 14:01
キーワード:相談,予算

 県は2日の県議会6月定例会の予算特別委員会総括審査で、岩手・宮城内陸地震で被災した業者については「県中小企業災害復旧資金」の据え置き期間を1年程度延長する方向で検討していることを明らかにした。 延長対象になるのは、復旧資金をこれから利用する業者。融資を受けても業績が回復するまで返済は難しいため、金利のみを償還する据え置き期間を2年程度にする意向。 県産業経済政策課によると、復旧資金の融資限度額は1000万円で貸付期間は10年、金利は1・95%。問い合わせは、同課(018・860・2215)か県信用保証協会(018・863・9011)など。 復旧資金以外の県の融資制度を活用している被災業者については、同協会や各市町村の商工会議所や商工会が相談に応じる。【馬場直子】7月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.3市を局地激甚災害指定=4日閣議決定(時事通信),時事通信
RV=84.0 2008/07/03 16:28
キーワード:局激,指定,公共,農地,本激,補助

 政府は3日、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた岩手県奥州、一関、宮城県栗原の3市に対する局地激甚災害(局激)指定を、4日に閣議決定することを決めた。発生(6月14日)から20日目での指定は、最近では1995年の阪神大震災に次ぐ早さとなる。 局激指定されると、被災自治体が行う道路や河川、農地などの復旧事業に対する国の補助率がかさ上げされる。 3市が行う復旧事業に要する見込み額は、公共土木関連では奥州市が4億6000万円、栗原市が122億8000万円で、農地関連では一関市が7億9000万円、奥州市が5億5000万円、栗原市が1億5000万円と、それぞれ査定されている。 激甚災害指定には、被災地全体を一体的に指定する「本激」と、市町村単位で指定する「局激」がある。宮城県などは、県が行う事業も国庫補助率かさ上げの対象となる本激指定を要望していた。

見出し一覧に戻る

2.岩手 宮城内陸地震…ブリヂストンが義援金(レスポンス),レスポンス
RV=58.5 2008/07/03 16:40
キーワード:募金,義援金,寄付

ブリヂストンは、岩手・宮城内陸地震での被災者を支援するため、義援金を拠出すると発表した。今回、被災地へのお見舞いと復旧支援を目的に、義援金として岩手県共同募金会に100万円、宮城県保険福祉総務課に100万円をそれぞれ寄付する。《レスポンス 編集部》

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城3市の局地激甚災害指定、4日に閣議決定(読売新聞),読売新聞
RV=25.7 2008/07/03 19:09
キーワード:指定,補助

 政府は3日の次官会議で、岩手・宮城内陸地震で被害の大きかった岩手県奥州市と一関市、宮城県栗原市の3市に対する局地激甚災害指定を決めた。 4日に閣議決定する。 復旧事業での国庫補助率の引き上げなどで3市を支援する。

見出し一覧に戻る

1.田中のユニホーム11万18円 オークションで義援金(河北新報),河北新報
RV=73.3 2008/07/04 11:00
キーワード:選手,野球,義援金

 岩手・宮城内陸地震の被災者への義援金を集めようと、東北楽天は3日、選手が使用した野球用具のチャリティーオークションをKスタ宮城で行った=写真=。集まった善意は日本赤十字社を通じて被災者へ届けられる。 田中将大投手が使った(1)サングラスとバット(2)交流戦用ユニホーム―の2回に分けて、競りを行い、ともに田中の背番号18にちなんだ金額からスタート。いずれも数分の間にどんどん値が跳ね上がった。 サングラスとバットには7万18円、ユニホームには11万18円の高値が付き、落札を決める役を務めた田中もさすがに驚いていた。

見出し一覧に戻る

2.力合わせ「復興市」 栗原・花山であすから2日間(河北新報),河北新報
RV=55.8 2008/07/04 11:00
キーワード:ボランティア,帰宅,義援金

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市花山地区の観光・商工関係者が中心となり、5、6の両日に花山で開く「復興市」の内容が3日までに決まった。地元の野菜販売や震災のパネル展示などがある。関係者は「さまざまな支援を受け、励みになる。多くの人に足を運んでほしい」と呼び掛けている。 同市花山の道の駅「路田里(ろうたりい)はなやま自然薯(じねんじょ)の館」と観光施設「湖畔のみせ 旬彩」の2カ所で午前10時から開く。 メーン会場の「自然薯の館」で、地元農家の野菜を販売するほか、国土交通省が今回の地震にかかわる写真をパネル展示する。 「旬彩」では野菜販売のほか、マイタケ汁などを振る舞う。 立ち入りが規制されている山内地区で、一時帰宅の際にボランティア数人が畑で野菜の収穫を手伝い、会場に運んで販売する計画もある。 登米市の四つの「道の駅」や大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」なども復興市に野菜を無償提供。売上金を義援金として手渡す。 被災者も積極的にかかわる。地震で窯が崩壊した陶芸家工藤修二さんが、被災を免れた作品を展示即売。被災したそば店の関係者らは汁料理「そばだんご」を提供する。 「自然薯の館」の三浦勇市店長(40)は「地域の元気をアピールし、復興につなげたい」と話している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅に役立てて 県産スギ合板400枚寄付 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=40.2 2008/07/04 12:01
キーワード:支部,住宅

 ◇石巻地域林業者ら 石巻地域の林業・木材産業関係者で組織する「宮城北部流域森林・林業活性化センター石巻支部」(阿部昭明支部長)は3日、地震で大きな被害を受けた栗原市に対し、仮設住宅建設に役立ててもらおうと県産スギの合板400枚を寄付した。 合板は幅90センチ、長さ180センチ、厚さ12ミリで、石巻合板▽セイホク▽西北プライウッド――の3社が県内産のスギ間伐材を活用し02年に製造を開始。県グリーン製品にも認定されている。 この日は石巻市雲雀野の「セイホク第3工場」から、合板を積んだトラックが被災地に向けて出発。阿部支部長は出発式で「被災地は県内でも有数の林業地。その林地にも大きな被害を受けた。早期の復興を願っている」とあいさつし、関係者らとトラックを見送った。【石川忠雄】7月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震復興支援のために 南陵中生徒会アルミ缶回収(両丹日日新聞),両丹日日新聞
RV=88.6 2008/07/04 15:20
キーワード:学校,義援金,感謝,生徒,うれしい,放送

 福知山市南岡町、南陵中学校の生徒会は、大災害の復興支援などのため、アルミ缶回収運動を続けている。これまでに幾度も取り組み、地域に浸透し、協力の輪は広がっている。今年度1回目となる6月の活動では、4日間で3万1860個もの空き缶が集まった。換金した約6万円を中国四川省大地震、岩手・宮城内陸地震の被災地に義援金として贈る。 アルミ缶回収運動は、今まで能登半島地震やジャワ島地震、大江町水害、9・11テロなどに合わせて行ってきた。地域に根づき、今では回収時期の問い合わせもあり、自主的に学校まで届けてくれる人もいる。今回は回収期間を19日から24日まで(土・日曜日を除く)に設定した。 生徒会本部が「社会の役に立とう」と放送を通じて全校生469人に協力を呼びかけ、13クラスの評議員がまとめ役となって、クラスの回収袋に朝届けられたアルミ缶の個数を調べ、体育委員とともに集積場所の中庭に運んだ。 毎日の集計結果を職員室前の集計表に書き込み、生徒会本部が昼の放送で伝え、一個でも多く集まるように促した。各クラスの回収目標は「892(やくに)」だったが、活動に向けて地域の店などに協力を受けてためていた生徒もいて、4300個近くが集まったクラスもあった。 3日に市内の足立金属がアルミ缶の引き取りに訪れ、生徒会役員らが手分けをして積み込んだ。山口会長は「初日は思ったほど集まらなかったが、日ごとに回収ペースが上がりました。地域の人たちにも感謝しています。義援金が中国や岩手、宮城県で困っている人のために少しでも役立てばうれしい」と話していた。 次回は10月ごろに回収運動を予定している。写真=集まったアルミ缶をトラックに積み込む生徒たち

見出し一覧に戻る

2.情報収集衛星の偵察目的、鮮明に=12年度レーダー機打ち上げ−宇宙機構(時事通信),時事通信
RV=30.1 2008/07/04 18:49
キーワード:導入,衛星

 岩手・宮城内陸地震の地殻変動やミャンマーのサイクロン被害の観測で活躍している陸域観測技術衛星「だいち」の後継機について、宇宙航空研究開発機構は4日、レーダー衛星と光学センサー衛星に機能を分割し、2012年度と13年度に打ち上げる「災害監視衛星システム」案を文部科学省宇宙開発委員会の推進部会に報告した。同部会は8月にレーダー衛星の評価結果をまとめる。 2衛星に分割するのは、観測頻度を増やし、大量の観測データを地上に送りやすくするため。内閣府と文部科学省の防災衛星利用検討会が06年にまとめた報告書がベースとなった。しかし、レーダー衛星と光学衛星のペアは内閣衛星情報センターが運用する情報収集衛星(IGS)と同じだ。 IGSは1998年に北朝鮮が弾道ミサイルを日本上空に発射したことを受け、これまで3組6基が打ち上げられた(うち1組2基失敗)。政府は導入決定時、安全保障とともに災害監視にも活用すると説明していたが、災害時に観測データが公表された例はない。今回の計画案により、IGSの偵察衛星としての性格がはっきりする。

見出し一覧に戻る

1.下北半島に「未知の活断層」? 専門家と事業者で議論平行線(産経新聞),産経新聞
RV=191.5 2008/07/04 23:13
キーワード:耐震,断層,活断層,地質,建設,補修,操業,大間,地下

 岩手・宮城内陸地震は5日で発生から3週間。地震を引き起こした断層が未知だったとされるなか、青森・下北半島の原発関連施設周辺に未発見の活断層がある可能性を指摘する専門家の意見が相次ぎ、事業者が「活断層の評価は厳しく行った。安全性に問題はない」と反論している。「未知の活断層」をめぐる主張は平行線のままで、活断層評価の難しさを改めて浮き彫りにしている。 試運転中の使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設。渡辺満久東洋大教授(地形学)は、この直下に、未発見だった長さ15キロ以上の活断層がある可能性が高いと、5月、学会で発表した。沿岸部海域の「大陸棚外縁断層」とつながっている可能性もあり、その場合、断層の長さは計約100キロに達し、マグニチュード(M)8級の地震が起きる恐れがあるといい、「耐震性を再検証すべきだ」としている。 5月に着工した青森県大間町の電源開発(Jパワー)の大間原発。この周辺でも未知の海底断層の可能性が指摘される。 「原発周辺の津軽海峡の底に長大な活断層が存在する可能性を否定できない」。先月11日の国の原子力安全委員会で、中田高広島工業大教授(地形学)は、こう見解を示した。 原発敷地付近は、南10キロの佐井村に比べ、12万5000年前の段丘で約30メートル、20万年前の段丘で約50メートル高くなっていたといい、中田教授は「最近の地震隆起を示す地形で、原発のある北側が顕著だ」とする。 こうした専門家の指摘に、両事業者は真っ向から反論している。 「半径約5キロ以内を人工地震によって地下の地質状態を調査する『反射法探査』で調べたが、耐震設計上考慮すべき新しい活断層がないことを確認した。大陸棚外縁断層は古い断層で、国の新しい原発耐震指針の評価対象外」(六ケ所村の核燃料再処理工場の日本原燃)、「必要な調査を行い、活断層の評価においては、十分厳しい評価を行っている」(大間原発の電源開発)。 とはいえ、「未知の活断層」への対応については、新潟県中越沖地震(昨年7月)で東京電力柏崎刈羽原発が被害を受け、原発の耐震性がクローズアップされていることから、両事業者とも「新しい知見が出れば必要に応じて反映していく」としている。原子力安全・保安院の幹部も「事業者は、活断層について絶えず最新の知見に注目し、反映させる努力が必要」と話す。 中田教授は「岩手・宮城内陸地震では、地震前の空撮写真を見ても活断層があるかどうか分かりにくく、発生後も見つけるのが難しい。活断層の過小評価は逆に大変なことになる。(原発建設でも後の補修などで)結局高くつくことになる」と指摘している。     ◇ 核燃料再処理工場 電力会社などが出資した日本原燃が民間として初めて建設。原発の使用済み核燃料からまだ使えるウランやプルトニウムを取り出す施設で、プルサーマル計画の要。平成18年に始まった試運転は最終段階だが、再三のトラブルで本格操業は先送りされ続けている。敷地内には同工場のほか、ウラン濃縮工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターなども立地する。     ◇ 大間原発 電力会社へ電力の卸販売をしている電源開発(Jパワー)が、青森県大間町で建設中の改良型沸騰水型軽水炉。出力は138万3000キロワット。商業用軽水炉では世界で初めてプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を全炉心に使い、国内のプルトニウム利用を進めるプルサーマル計画で重要な役割を持つ。今年5月に着工、平成24年3月に運転開始を予定している。

見出し一覧に戻る

1.下北半島「未知の活断層」議論平行線(産経新聞),産経新聞
RV=218.3 2008/07/05 08:00
キーワード:耐震,断層,活断層,地質,大間,評価,補修,建設,地下,人工

 ■専門家「耐震の再検証を」 事業者「十分な検証した」 岩手・宮城内陸地震は5日で発生から3週間。地震を引き起こした断層が未知だったとされるなか、青森・下北半島の原発関連施設周辺に未発見の活断層がある可能性を指摘する専門家の意見が相次ぎ、事業者が「活断層の評価は厳しく行った。安全性に問題はない」と反論している。「未知の活断層」をめぐる主張は平行線のままで、活断層評価の難しさを改めて浮き彫りにしている。(住井亨介) ≪原発周辺にも?≫ 試運転中の使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設。渡辺満久東洋大教授(地形学)は、この直下に、未発見だった長さ15キロ以上の活断層がある可能性が高いと、5月、学会で発表した。沿岸部海域の「大陸棚外縁断層」とつながっている可能性もあり、その場合、断層の長さは計約100キロに達し、マグニチュード(M)8級の地震が起きる恐れがあるといい、「耐震性を再検証すべきだ」としている。 5月に着工した青森県大間町の電源開発(Jパワー)の大間原発。この周辺でも未知の海底断層の可能性が指摘される。 「原発周辺の津軽海峡の底に長大な活断層が存在する可能性を否定できない」。先月11日の国の原子力安全委員会で、中田高広島工業大教授(地形学)は、こう見解を示した。 原発敷地付近は、南10キロの佐井村に比べ、12万5000年前の段丘で約30メートル、20万年前の段丘で約50メートル高くなっていたといい、中田教授は「最近の地震隆起を示す地形で、原発のある北側が顕著だ」とする。 ≪「発見は難しい」≫ こうした専門家の指摘に、両事業者は真っ向から反論している。 「半径約5キロ以内を人工地震によって地下の地質状態を調査する『反射法探査』で調べたが、耐震設計上考慮すべき新しい活断層がないことを確認した。大陸棚外縁断層は古い断層で、国の新しい原発耐震指針の評価対象外」(六ケ所村の核燃料再処理工場の日本原燃)、「必要な調査を行い、活断層の評価においては、十分厳しい評価を行っている」(大間原発の電源開発)。 とはいえ、「未知の活断層」への対応については、新潟県中越沖地震(昨年7月)で東京電力柏崎刈羽原発が被害を受け、原発の耐震性がクローズアップされていることから、両事業者とも「新しい知見が出れば必要に応じて反映していく」としている。原子力安全・保安院の幹部も「事業者は、活断層について絶えず最新の知見に注目し、反映させる努力が必要」と話す。 中田教授は「岩手・宮城内陸地震では、地震前の空撮写真を見ても活断層があるかどうか分かりにくく、発生後も見つけるのが難しい。活断層の過小評価は逆に大変なことになる。(原発建設でも後の補修などで)結局高くつくことになる」と指摘している。  

見出し一覧に戻る

1.第90回全国高校野球:宮城大会 甲子園目指し、きょう開幕−−チーム分析 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=125.0 2008/07/05 13:01
キーワード:選手,野球,大会,主将,球場

 ◇私学2強、今年も充実 追う古川学園、仙台商、東陵−−地震被災地からも元気に出場 第90回全国高校野球選手権記念宮城大会(県高野連など主催)が5日開幕する。史上最多の82校81チームが参加、甲子園出場を目指し、暑い夏が始まる。 今年のセンバツに出場し、リベンジに燃える東北と夏の甲子園3年連続出場を狙う仙台育英の2強に、春の県大会3位の古川学園と同4位の仙台商らが挑む争いになりそうだ。田尻さくらと田尻による県内初の連合チーム「田尻・さくら」と石巻好文館が初出場。岩手・宮城内陸地震で大きな被害が出た栗原市の一迫商、岩ケ崎、鶯沢工、築館、迫桜などの戦いぶりにも注目が集まる。 開会式は午前9時45分からクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)=仙台市宮城野区=で行われ、白石の松崎大地主将(3年)が選手宣誓する。大会は、仙台市民球場、愛島球場、石巻市民球場も合わせて計4球場で行われ、決勝は雨天などの順延がなければ、24日午後1時から、Kスタ宮城で行われる。【須藤唯哉】 ◇出場チーム戦力分析 東北と仙台育英の私学2強は今年も戦力が充実している。 東北は、今春のセンバツに出場したが初戦敗退。全国の舞台でのリベンジに燃えている。本格派左腕のエース萩野はチームの大黒柱。冬季のトレーニングとフォームの改善で更なる進化を遂げた。高い出塁率を誇る植田、高橋の上位陣、長距離砲の宮下を中心としたクリーンアップなど打線は粒ぞろい。捕手の関口をはじめセンターラインがしっかりしているのも強みだ。 仙台育英は、ヤクルトの佐藤由規投手からエースナンバーを引き継いだ右腕・穂積がますます力を付けてきた。重い速球は威力十分で他校には脅威的。まだ1年生だが、多彩な球種を誇る左腕・木村からも目が離せない。走攻守三拍子そろった主将の橋本を中心に攻撃、守備ともそつがない。春季東北地区県大会で優勝した勢いに乗り、3年連続の夏の甲子園出場を目指す。 古川学園は「しぶといつなぎの野球」が売り物。エース浅野は140キロの速球と気迫が武器。ほかにも吉田、下屋など投手陣は駒がそろっている。選手層の厚さが強みだ。 昨夏の準優勝校・仙台商は、チームとしての組織力で勝利を目指す。センターラインは昨年からのメンバーで安定している。1番坂本をはじめ、足を使った攻撃が得意だ。 聖和学園はバランスのとれたチーム。3番須藤、4番山口歩は長打力があり、得点圏打率も高い。主戦伊藤には安定感があるが、続く投手の出来が鍵を握りそうだ。 東陵は、夏の大会を経験しているのが、俊足を誇る2年生川村のみで、試合経験の少なさが気がかりだが、左の大童、斎藤、右の本格派高山、技巧派名生ら投手陣は豊富だ。 大会序盤の注目カードは、2回戦の大崎中央対利府(8日、石巻市民球場)。昨秋県大会で準優勝し、初の東北大会出場を果たした大崎中央と、県大会上位常連の利府がいきなりぶつかる。 被災地から出場するチームも話題性だけではない。センバツ出場経験がある一迫商は、打線のつながりが良く、内外野の守備に穴はない。成長著しい今野の勝負強い打撃に注目。熊谷監督と熊谷主将は親子鷹での甲子園行き挑戦だ。 鶯沢工は、マネジャーを除くと部員10人。うち6人が1年生だ。走攻守のバランスがとれた主将の鈴木、50メートルを6秒で走る俊足の千葉、投手の小野寺の3人の3年生がチームを引っ張る。 「新顔」のうち、県内初の連合チームを組んだ田尻・さくらは、全員でつなげるバッティングを心がける。06年に共学化した石巻好文館は、5月中旬にチーム結成。どこまで他校に迫れるか部員のチャレンジ精神に期待したい。7月5日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:道路の早期復旧、財政支援を要望 湯沢市が県に /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=109.0 2008/07/05 13:01
キーワード:耐震,交付

 岩手・宮城内陸地震で震度5強を記録した湯沢市の鈴木俊夫市長と永井邦右市議会議長が4日、県に対して被災した道路の早期復旧や財政支援を求める要望書を提出した。 道路では岩手、宮城各県に通じる国道342、398号や観光ルートの県道51、310号の早期開通や改修を求めた。また今年度の特別交付税の配分や災害復旧事業債での財源確保といった財政支援、中小企業への金融支援、耐震リフォームの助成制度創設を訴えている。【馬場直子】7月5日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:「八甲田山」後藤伍長の長男一家被災で、励ましの電話 /青森(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.3 2008/07/05 13:01
キーワード:信一,ボランティア

 ◇遭難資料館のボランティアガイドらが安否気遣い 1902年の旧陸軍八甲田山雪中行軍遭難事件で奇跡の生還をした後藤房之助伍長の長男信一さん(94)の家族が、岩手・宮城内陸地震で被災した。宮城県栗原市の信一さん宅には地震直後から、青森市の八甲田山雪中行軍遭難資料館のボランティアガイドたちの安否を気遣う電話が届き、信一さんたちは手を差し伸べてくれる「第二の故郷」からの思いやりを胸に、被災した地域の人たちと震災を乗り越えようとしている。【鈴木久美】 後藤伍長は青森の歩兵第五連隊に所属し、210人で真冬の八甲田を行軍。方向を見失い、寒さや飢えで199人が死ぬ極寒のなか、腰から下が雪に埋もれて仮死状態になっているところを発見された。凍傷で手の指すべてと両ひざから下を失ったが、旧姫松村(現・栗原市)の実家で農業をし、村会議員も務めて遭難から22年後に亡くなった。 地震で後藤伍長の墓は倒れ、信一さんの家は棚の食器が散乱。ガラス戸が外れて飛び出した。倒壊は免れて家族にけがはなかったが、信一さんらは「よくこれだけの被害で済んだものだ」と、今も地震の衝撃が忘れられない。 信一さんは、第二次世界大戦のビルマ(現ミャンマー)で7万人が死に、「史上最も無謀な作戦」と言われたインパール作戦に参加。仲間が戦闘や飢えで力尽きていくなか、「親父と同じように生き残ってやろう」と必死だった。 後藤伍長は生存者として英雄扱いされたが、信一さんらに自分の体験談はほとんど話さなかった。「自分も悲惨な状況を人に語りたくない。父も同じだったのでは」。信一さんは、インパール作戦のせい惨な戦場で生き残って初めて、話そうとしない父の理由が分かったという。 後藤伍長の孫で信一さんの長男公佐(こうすけ)さん(70)は、積極的に祖父や父の体験を伝えていこうとしている。信一さんを説得してインパール作戦の体験記をまとめたこともあった。公務員を退職した後は「祖父の生き様を伝えたい」とスライド教材を作り、自身が会長を務める「ふるさと研究会」を設立して住民に上映している。 地震の揺れが収まったころ、遭難資料館のボランティアガイド、池田すず江さん(66)や木村良三さん(67)から信一さん宅に電話があった。公佐さんは「寒さの中で互いに体を抱き合って生きようとした雪中行軍は、極限の人間愛を伝えている」といい、「励まされながら人は生きていく。雪中行軍の人間愛の精神と同じだ」とガイドの心遣いに感謝している。7月5日朝刊

見出し一覧に戻る

4.<岩手・宮城内陸地震>「八甲田山」後藤伍長の長男一家被災で、励ましの電話 /青森(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.3 2008/07/05 13:04
キーワード:信一,ボランティア

 ◇遭難資料館のボランティアガイドらが安否気遣い 1902年の旧陸軍八甲田山雪中行軍遭難事件で奇跡の生還をした後藤房之助伍長の長男信一さん(94)の家族が、岩手・宮城内陸地震で被災した。宮城県栗原市の信一さん宅には地震直後から、青森市の八甲田山雪中行軍遭難資料館のボランティアガイドたちの安否を気遣う電話が届き、信一さんたちは手を差し伸べてくれる「第二の故郷」からの思いやりを胸に、被災した地域の人たちと震災を乗り越えようとしている。【鈴木久美】 後藤伍長は青森の歩兵第五連隊に所属し、210人で真冬の八甲田を行軍。方向を見失い、寒さや飢えで199人が死ぬ極寒のなか、腰から下が雪に埋もれて仮死状態になっているところを発見された。凍傷で手の指すべてと両ひざから下を失ったが、旧姫松村(現・栗原市)の実家で農業をし、村会議員も務めて遭難から22年後に亡くなった。 地震で後藤伍長の墓は倒れ、信一さんの家は棚の食器が散乱。ガラス戸が外れて飛び出した。倒壊は免れて家族にけがはなかったが、信一さんらは「よくこれだけの被害で済んだものだ」と、今も地震の衝撃が忘れられない。 信一さんは、第二次世界大戦のビルマ(現ミャンマー)で7万人が死に、「史上最も無謀な作戦」と言われたインパール作戦に参加。仲間が戦闘や飢えで力尽きていくなか、「親父と同じように生き残ってやろう」と必死だった。 後藤伍長は生存者として英雄扱いされたが、信一さんらに自分の体験談はほとんど話さなかった。「自分も悲惨な状況を人に語りたくない。父も同じだったのでは」。信一さんは、インパール作戦のせい惨な戦場で生き残って初めて、話そうとしない父の理由が分かったという。 後藤伍長の孫で信一さんの長男公佐(こうすけ)さん(70)は、積極的に祖父や父の体験を伝えていこうとしている。信一さんを説得してインパール作戦の体験記をまとめたこともあった。公務員を退職した後は「祖父の生き様を伝えたい」とスライド教材を作り、自身が会長を務める「ふるさと研究会」を設立して住民に上映している。 地震の揺れが収まったころ、遭難資料館のボランティアガイド、池田すず江さん(66)や木村良三さん(67)から信一さん宅に電話があった。公佐さんは「寒さの中で互いに体を抱き合って生きようとした雪中行軍は、極限の人間愛を伝えている」といい、「励まされながら人は生きていく。雪中行軍の人間愛の精神と同じだ」とガイドの心遣いに感謝している。

見出し一覧に戻る

1.栗駒地区の藍染めジーンズ、清流濁って新商品は持ち越し(読売新聞),読売新聞
RV=121.8 2008/07/05 15:36
キーワード:藍,まつ江,指定,今年,文字,泥,染める,完成,元気,濁る

 岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市栗駒地区の縫製会社「ビックフォー」(狩野英徳社長)が、地元に伝わる染色技法を使って製造販売しようとした藍(あい)染めジーンズの計画が宙に浮いている。 生地を水洗いする清流が、地震による土砂崩れで濁ってしまったためで、今年は中止に追い込まれたが、関係者は「来年こそはぜひ完成させたい」と気持ちを奮い立たせている。 同社が注目したのは、日本最古の染色技法とされる「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」。県無形文化財にも指定されている。 同社は昨年1月、“栗駒産”をアピールした商品で地元を元気付けようとオリジナルブランドを発足。ジーンズの腰に「MADE IN KURIKOMA(メード・イン・クリコマ)」の文字を入れ、初夏の栗駒山で残雪が白馬のように見える「駒姿」の刺しゅうをあしらった。首都圏の百貨店で開かれた物産展では1週間で100本近く売れ、客の反応も上々という。 藍染めジーンズは、このブランドの新商品にする予定で、伝承者の千葉まつ江さん(78)を説得。栗駒山近くの工房で、デニム生地を染める作業に入ろうとした矢先、地震に襲われた。 川は泥流に変わり、千葉さんに避難指示が出て工房にも出入りできなくなった。しかし、千葉さんは「今年植えた藍がうまく育てば、来年には再開できる」と期待を込め、生地を避難先に持ち込み、染める日を楽しみにしている。同社専務の狩野芳徳さん(31)も「地元に伝わる伝統の技を生かした商品は、地域に元気を与えてくれるはず。何としても実現したい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、中村・浅布地区60世帯に避難勧告 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.7 2008/07/06 12:01
キーワード:給水,帰宅,住宅,浅布

 ◇土砂ダム水位上昇 栗原市は5日、同市花山の迫川上流の湯の倉温泉にできたせき止め湖(土砂ダム)の水位上昇が著しいとして、下流の中村、浅布地区計60世帯156人に避難勧告を出した。該当する全世帯は、地震直後から自主避難している。 同土砂ダムの水位は5日、降雨の影響で前日より30センチ上昇し、危険水位まで1・5メートルに達した。緊急排水工事を直轄で進める国土交通省は同日、運び上げたポンプ22台のうち1台を稼働させ、排水を開始した。 また、栗駒の耕英地区では避難住民が自衛隊ヘリで3日ぶりに一時帰宅。同行した市職員らが41世帯を回って家屋内に入り、同地区で初めて住宅被害調査を実施した。 同市栗駒の旅館「駒の湯温泉」など4カ所では県警と地元消防計189人が捜索活動を続けたが、同日夜までに行方不明者は発見されなかった。 また、陸上自衛隊東北方面隊は5日、栗原市花山の小豆畑地区で簡易水道が完全復旧したことに伴い、岩手、宮城両県での給水支援活動を4日で終了したと発表した。地震後、両県で5トン給水車15台、1トントレーラー513台が活動、総給水量は638・1トンに達した。捜索隊や一時帰宅する避難住民のヘリ輸送など交通支援、入浴や給食支援は今後も続ける。【藤田祐子】7月6日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:ブルーベリー農園「愛菜ファーム」開園−−一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.0 2008/07/06 12:01
キーワード:信一,生産,営業

 ◇「品質良好、いっぱい食べてね」 園児15人が摘み取り体験 一関市厳美町の観光ブルーベリー農園「愛菜ファーム」(本寺ブルーベリー生産組合、菅原信一組合長)が、5日開園した。岩手・宮城内陸地震で国道342号でのり面が崩落、迂回(うかい)を余儀なくされ、栗駒山方面の観光客が絶えていることなどから、同組合では「今年の品質は良く、いっぱい食べてください」と多くの来場を呼び掛けている。8月上旬ごろまで無休で営業する。 ブルーベリーハウスに隣接する園地では約40アールに約800本のブルーベリーを植栽、500円で食べ放題と1パック200グラムの摘み取りができるとあって例年多くの家族連れが訪れる。この日の一関は最高気温32・1度の真夏日に。地元の本寺保育園児15人が摘み取り体験に汗を流した=写真。 同地区では休耕田を利用して95年から観光農園を開設した。品種はアーリーブルーやノースランドなど約15種類。 開園は午前9時から午後5時まで。問い合わせ(電話0191・39・2544)。【天野典文】7月6日朝刊

見出し一覧に戻る

3.一時帰宅で特産「マイタケ」ほだ木を緊急出荷…花山地区(読売新聞),読売新聞
RV=40.8 2008/07/06 10:28
キーワード:菌,帰宅

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市花山地区の避難住民で、特産のマイタケづくりをしている三浦俊郎さん(53)が5日、一時帰宅に合わせて販売用のほだ木を運び出した。 三浦さんは同地区でそば店経営の傍ら、店近くの小屋で菌が植え付けられたほだ木を管理。全国から注文も受けてきた。本来なら出荷の最盛期だが、震災で取りかかれなかった。 ほだ木は2000本余りあり、直径、長さ各15センチほど。この日は近所の人なども加わり、ビニール袋に詰められた約400本を次々とトラックの荷台に積み込んだ。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:星琳高生、手作り和菓子を無料提供 被災者へ義援金活動 /福岡(毎日新聞),毎日新聞
RV=112.5 2008/07/06 15:01
キーワード:募金,義援金,生徒,頑張る,無料,校長,計画,贈る,社長,社会

手作り和菓子無料で提供 星琳高生徒、地震被災者へ義援金活動 岩手・宮城地震の被災者を支援しようと、八幡西区の私立星琳高(野坂公昭校長)の生徒たちが5日、手作りの和菓子を無料で提供する代わりに義援金を募った。 校外での社会貢献活動を計画中に、岩手・宮城地震が起き、義援金を募ることにした。同区の菓子店「いしむら穴生店」(村山大成社長)の一角を借り、フードクリエーション部のメンバーが作った「水ようかん」など計600個を来店客に振る舞った。お客さんたちも次々に募金に応じた。 安井佑香部長(17)は「(05年の)福岡沖玄界地震を経験し、地震の怖さを知っている。一人でも多くの人の力になれるように頑張りたい」と話した。義援金は八幡西区役所を通じて現地に贈られる。【佐野優】〔北九州版〕7月6日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:国文化財24件被害 中尊寺は本堂壁に亀裂 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=109.5 2008/07/07 13:01
キーワード:教委,番所,石垣,指定,跡,登録,史跡,寒,文化財

 ◇県内は11件−−岩手・宮城両県教委まとめ 岩手・宮城内陸地震で、史跡、名勝などを含め両県の国指定・登録文化財24件に破損などの被害が出ていたことが両県教委のまとめで分かった。宮城県栗原市の山間部では、国指定史跡「仙台藩花山村寒湯(ぬるゆ)番所跡」の石垣が全壊し、修復のめどは立っていない。 今回の地震で被害を受けた国指定・登録文化財は、宮城13件、岩手11件。このうち、栗原市の双林寺にある重要文化財の木像2体が地震で揺れてぶつかり、「木造薬師如来坐像(ざぞう)」に長さ13〜15センチ、深さ2〜3ミリの傷ができた。平泉町の特別史跡「中尊寺境内」も本堂の壁に亀裂ができ、石塔が倒れた。 寒湯番所跡は藩政時代、秋田に通じる「花山越え」の要所として仙台藩が設けた関所。栗原市教委は発生10日目の6月23日に調査し、石垣(高さ約2メートル、長さ約35メートル)がほぼ全壊、母屋も柱がずれ、壁に無数の亀裂が入っているのを確認した。 番所跡隣の温泉施設「温湯(ぬるゆ)山荘」の送迎バス運転手、佐藤正隆さん(32)は、石垣が崩れ落ちる瞬間を目撃。「ぐらっと地面が揺れ、石垣が持ち上がって崩れ落ちた」という。【伊藤絵理子】7月7日朝刊

見出し一覧に戻る

1.被災者支援法、栗原市に適用へ 宮城(産経新聞),産経新聞
RV=74.8 2008/07/08 07:51
キーワード:住宅,基準,補修,建設,補助,再建

 岩手・宮城内陸地震で宮城県災害復旧対策本部は7日、被災者の住宅再建に公費を補助する「被災者生活再建支援法」が栗原市に適用される見込みになった、と発表した。 栗原市の住宅被害は5日現在、全壊21世帯、半壊16世帯、一部損壊259世帯。「10世帯以上全壊した市町村」との同法の適用基準を満たした。 支援金は住宅が全壊したり、宅地の被害で解体、長期避難をした世帯に100万円、大規模半壊の世帯に50万円を支給。住宅再建する場合、建設・購入で200万円、補修は100万円、ほかを賃借する場合は50万円が支給される。

見出し一覧に戻る

2.平泉、世界遺産“落選”…政府推薦で初めて登録ならず(スポーツ報知),スポーツ報知
RV=71.1 2008/07/08 08:00
キーワード:キャンセル,登録,基準,京都,文化財

 カナダ東部のケベックで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は6日、日本政府が推薦した「平泉の文化遺産」(岩手県)について、世界遺産(文化遺産)としての価値の証明が不十分として、登録の延期を決めた。日本政府が推薦した世界遺産候補の“落選”は初めて。新規登録を抑制するユネスコの方針が反映しているとみられる。地元からは「岩手・宮城内陸地震の被災者の励みになると期待していたのに」と無念の声が上がった。 「平泉の雰囲気が伝わらなかったか」−。“落選”が決まると、地元関係者からは落胆の声が上がった。中尊寺前で50年近く土産物店を続ける店主(63)は「岩手・宮城内陸地震で観光客のキャンセルが多く、遺産登録効果を期待していたのだが」と悔しがった。 世界遺産委員会後、近藤誠一ユネスコ政府代表部大使は、登録延期の理由について「(登録の)基準が厳しくなっている」と指摘。求められる「普遍的価値の証明」が文化の違いなどで思ったように伝わらなかったと述べた。 延期は、新規登録を抑制するユネスコの方針も反映しているとみられ、次の候補として暫定リストに掲載されている「富士山」(山梨、静岡県)など7件の推薦や登録にも影響が出そうだ。日本は14の世界遺産が登録されている。 藤本強東大名誉教授(考古学)は「『平泉の文化遺産』は先に登録された日光や奈良、京都などに比べて知名度が落ちる」と指摘。「登録を実現するためには、外国の人たちを招いてイベントを開くなど知名度を高め理解を深めてもらう努力が必要だ」としている。 政府は推薦書を再提出するなど、登録に向けた手続きを最初からやり直す必要があり、再審査は早くても2010年以降となる。政府は登録を確実にするため11年の再審査を目指す考えだ。 近藤大使によると、審議では12人の委員から「すばらしい遺跡だ近く再推薦してほしい」などの声が上がっており、今回の“落選”が即、登録絶望とは言い切れない。文化庁の大西珠枝文化財部長は「早期にかつ確実に登録されるように再推薦書の提出に最大限の努力をしたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:宮城「耕英地区復興協」準備委に宇都宮のNPOも参加 /栃木(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.5 2008/07/08 11:01
キーワード:イワナ,ボランティア,イチゴ,帰宅

 ◇中越地震での経験生かし 岩手・宮城内陸地震で41世帯全員が避難した宮城県栗原市栗駒・耕英地区の復興策を検討する「耕英地区復興協議会(仮称)」の設立準備委員会が7日、避難所の「みちのく伝創館」で開かれた。住民個々や有志らによる復旧事業を一体化し、早期復興を図る目的。04年の新潟県中越地震で被災地復興支援に加わった宇都宮市のNPO「災害ボランティア オールとちぎ」もメンバーに加わった。 耕英地区では、これまで4回、自衛隊ヘリによる一時帰宅を実施。住民らが「耕英農水産物救出プロジェクト」と称し、イチゴや養殖イワナの活用法を探ってきた。ただ運搬方法などの面で試行錯誤が続き、正式に団体化して、行政機関や支援団体と連携を図ることにした。同NPOメンバーの青木秀子さんは「中越での経験を生かし、住民の役に立ちたい。よそものだからできることもある」と話していた。 耕英地区は栗駒山ろくの三迫(さんはさま)川上流部に位置し、地区内の旅館「駒の湯温泉」で5人が死亡、2人が行方不明になるなど最大の人的被害が出た。【山崎征克、藤田祐子】7月8日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:土砂ダムの越流確認、一時帰宅中止−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=35.0 2008/07/08 13:01
キーワード:帰宅,基準

 ◇最大の栗原市花山・湯浜地区 国土交通省東北地方整備局は、地震でできたせき止め湖(土砂ダム)のうち最大規模の栗原市花山・湯浜地区の土砂ダムで、越流を確認したと発表した。越流した水は左岸のくぼ地にたまっている状態で、同局は下流の民家に影響が出る心配は低いとみている。6日の現地調査で確認した。越流した水が濁っていないことから、越流部分の侵食は起きていないとみられるが、1時間に1センチの速さで水位が上昇しているという。 県内では現在、国の直轄緊急事業として他の土砂ダム6カ所で排水工事を実施。このうち、同市花山の「湯の倉温泉」地区では7日、ポンプ8台の設置が完了し、本格的な排水が始まった。午後3時現在、越流までの水位は約80センチで、空き容量は7万2000立方メートル。ポンプ設置により、1分当たり約40立方メートルが排水可能という。市は、越流までの水位が1メートルとなった場合は住民らへ注意喚起するとの基準に基づき、7、8両日の一時帰宅を中止した。【伊藤絵理子】7月8日朝刊

見出し一覧に戻る

3.県議会:災害復旧費など15議案可決−−閉会 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=34.5 2008/07/08 13:01
キーワード:予算,補正

 6月県議会は7日、岩手・宮城内陸地震の災害復旧費をまとめた総額170億8100万円の補正予算案のほか、条例改正案11議案など計15議案を可決し、閉会した。【山口圭一】7月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.補正予算、臨時国会で=自民幹部(時事通信),時事通信
RV=163.6 2008/07/08 19:34
キーワード:耐震,学校,予算,補正,原油

 自民党幹部は8日、政府が検討している原油価格高騰対策などを盛り込む2008年度補正予算案について「臨時国会で考えざるを得ない」と述べ、8月下旬召集の臨時国会に提出すべきだとの認識を明らかにした。また、補正予算案の内容に関し原油高や岩手・宮城内陸地震の復旧対策のほか、公立学校の校舎耐震化工事への補助、新型インフルエンザ対策なども検討する考えを示した。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>地震名変更を…大崎市長が風評被害指摘(毎日新聞),毎日新聞
RV=53.7 2008/07/08 19:45
キーワード:キャンセル,営業,市長

 岩手・宮城内陸地震の名称を巡り、宮城県大崎市の伊藤康志市長は8日、「両県の広範囲で被害が出た印象で、温泉宿泊の大量キャンセルなど風評被害を生んでいる」として、被害甚大な地域を中心とする局地的名称に変更するよう求める考えを表明した。9日上京し、気象庁に伝える。【写真特集】岩手、宮城で震度6強 大崎市は地震被害が集中した同県栗原市に隣接するが、最大の観光地・鳴子温泉郷は営業に支障はほとんどなかった。ところが地震後、7月末までの宿泊予約のうち5196人がキャンセル。経済損失額は5億2000万円と見込まれる。 伊藤市長は会見で「栗原市への気遣いや配慮、支援は当然だが実態に即すべきだ。地震名変更が無理なら、メディアなどで使う通称的な名を新たに付けてほしい」と述べた。 気象庁地震火山部は「被害のない地域に風評被害が及ぶのは本意ではないが、余震の震源の範囲を含めて国民がどの地域の地震だったか将来も分かるように命名した。名称変更は考えていない」としている。【小原博人】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:「少しでも役に立ちたい」 畝傍中有志ら募金呼び掛け /奈良(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.7 2008/07/08 17:01
キーワード:募金,生徒

 橿原市立畝傍中学校の生徒会役員と有志が7日、同市の近鉄橿原神宮前駅で、岩手・宮城内陸地震の被災者支援のための募金を呼び掛けた。 同校では、今月2〜4日にも、校内で生徒や教師に募金への協力を呼び掛けた。この日は、始業前の30分間駅前に立ち「協力をお願いします」と声を張り上げた。 3年生で生徒会副会長の中西瑞姫さん(14)は「今、日本で起こっていることを受け止め、少しでも役に立つことができたら」と話した。 寄せられた募金は、総額で1万9096円。日本赤十字社を通じて近く現地に送る。【林由紀子】7月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】被災者励ます自衛隊支援(産経新聞),産経新聞
RV=145.1 2008/07/09 07:51
キーワード:相談,学校,帰宅,住宅,仮設,心,出身,入浴,子供,医療

 岩手・宮城内陸地震の発生から間もなく1カ月を迎えようとしている被災地。約150人が避難所生活をしている宮城県栗原市では、仮設住宅の建築や、被災地区の復興プロジェクトなど、復興に向けた動きがようやく本格化している。そこには被災地にとけ込み、震災から立ち上がる被災者を足下から支える自衛隊の姿があった。(松本健吾)                  ◇ 宮城県栗原市花山地区の避難所。救護室に5日、男性住民が「熱っぽい」と駆け込んできた。「口を開けてみてください」と診察する医師と看護師は迷彩服だ。災害派遣された日赤などの医療チームが引き上げた後、この避難所に常駐している医療チームは自衛隊だけとなっていた。 医療チームの紅一点、東北方面衛生隊の看護官、我妻久美子さん(34)。宮城県出身で、看護学校を卒業した後、「災害派遣や海外協力に貢献したい」と“自衛隊ナース”を志願した。今回、初めての災害派遣で現地入りし、24時間体制で救護室で仮眠しながら避難住民の健康面を支えている。 派遣当初は、寝ていると、隣接する避難ホールから響く足音で目が覚めた。避難所での生活は、小さな物事が気になり神経を刺激することに気づいた。 「想像以上に24時間の避難所生活はストレスになる。地震から3週間たち、避難住民の疲れもじわじわと蓄積されてきている」と感じている。 慣れない長期の避難所生活に加え、被災のショックや残してきた家屋、家財の不安など、昼夜を問わず、不眠や体調不良を訴える被災者は後を絶たない。家のことなど、体調以外の相談を寄せられることもある。「話をじっくり聞いて、被災した方々の心を和ませることも大切な役目だと心がけている」と話す。 「じいちゃん、ばあちゃんが多いから、味付けは薄味で、食材は堅くならないようできるだけ柔らかく煮込むように。みそ汁のダシは…」。釜を積み込んだ移動式の“炊事車”の前で真剣に話し合う隊員たち。 避難所では、朝昼晩の食事の時間になると、炊事車からモクモクと煙が上がり、隊員が列を作って容器に入ったご飯やおかずを施設内に運び込む光景が見られる。花山の避難所では隊員が8人一組になり、毎日、避難住民らに朝昼晩、各150食を下ごしらえから調理している。 炊事を担当する隊員全員が料理のエキスパートというわけではない。隊員の一人は「料理が得意な隊員の作業を見よう見まねでやってます」と照れたように話す。花山避難所の炊事を担当していたのは、第6師団の化学防護隊。生物兵器や化学兵器への対応が専門だ。 炊事班を務める同隊の伊藤俊朗さん(43)は「高齢者が多いので塩分を控えめにするなど工夫しています。被災者からの『おいしい』という言葉を励みにつくってます」と額の汗をぬぐう。 5日、自衛隊が設置した入浴施設に子供たちの明るい声が響いた。休日には子供たちの水遊びの場になるなど、入浴施設は住民たちを心身ともに癒す“憩いの場”となっている。隊員の一人は、楽しげに遊ぶ子供たちの様子を見守りながら「最近になって、ようやく笑顔が見えてきた」と表情を緩ませた。 第6師団司令部の宮田和之広報室長は「今後も要請がある限り、被災者への支援に全力を尽くしていきたい」と語った。                    ◇ ■陸上自衛隊第6師団 陸上自衛隊東北方面隊(総監部・仙台駐屯地)の指揮下、山形、宮城、福島の3県の警備や災害支援活動を担当する。司令部は山形県東根市の神町駐屯地。ほかに福島、多賀城(宮城)など5カ所の駐屯地を持つ。隊員は約6000人。 6月14日の岩手・宮城内陸地震発生後、宮城県知事から派遣要請を受け、被災地で行方不明者の捜索や被災者の一時帰宅などの輸送支援にあたった。隊員は7〜9日交代で、多い日には一日に約1500人、7月8日までに延べ約14400人が派遣された。知事の要請解除で自衛隊による行方不明者捜索は打ち切られたが、現在も輸送活動や給食、入浴など、被災者の生活面を支えている。 一方、岩手県の被災地では、東北方面隊の第9師団(司令部・青森駐屯地)が支援活動にあたった。

見出し一覧に戻る

1.来春のイチゴ復活へ、結束強める地震被災地…宮城・栗原(読売新聞),読売新聞
RV=150.1 2008/07/09 15:00
キーワード:ボランティア,学校,イチゴ,帰宅,NPO,農家,佐々木,校長,鈴木,農業

 岩手・宮城内陸地震で避難生活が続く宮城県栗原市耕英地区の住民が、41世帯約100人全員の帰宅と復興を目指し、結束を強めている。 自主組織を作り、来春のイチゴ栽培の再開を準備、道路復旧後のボランティアの協力も取り付けた。 中心メンバーは、父親世代が開拓した土地を引き継ぐ「2世」ら中年たちだ。 斎藤謙一さん(55)は、イチゴの復活にかける。夏は通常、来年用の苗の植え付けの作業期。農協を通じて、県の農業試験場などに植え付けを依頼した。「来夏までに戻る」。斎藤さんの言葉に力がこもる。 耕英は、父直次郎さん(80歳で死去)ら満州(中国東北部)の引き揚げ者や、復員した農家の二男坊らが、地震で壊滅した「駒の湯温泉」を拠点に、ブナの森を伐採してつくった土地。一説に耕英は、「耕す英雄」の意。炭で生計を立てる時期もあったが、「いずれ食っていけなくなる」と鈴木共明さん(84)らが始めたのが、ナメコや高冷地に適した“初夏摘みイチゴ”の栽培だった。 開拓者の背中を見て育ったからこそ、2世の斎藤さんや大場浩徳さん(47)らは、地震後も耕英に踏みとどまろうとした。2人は今、有志による「くりこま耕英被災復興の会」のメンバーとして、復興に向けた要望を行政側に訴える。引きこもりの若者らの寄宿舎「くりこま高原自然学校」校長、佐々木豊志さん(51)も中心メンバー。2世ではないが、阪神大震災のボランティア経験を持つ同世代で、静岡のNPOなど約10団体と協力関係を作った。大場さんは「今度は自分たちが耕英を作る」と張り切る。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:復興へアイデア集め NPOも参加−−栗原・耕英地区 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=106.5 2008/07/09 11:01
キーワード:ボランティア,イワナ,イチゴ,帰宅,養殖

 ◇協議会設立、準備委開く 中越支援のNPO参加 岩手・宮城内陸地震で41世帯全員が避難した栗原市栗駒・耕英地区の復興策を検討する「耕英地区復興協議会(仮称)」の設立準備委員会が7日、避難所の「みちのく伝創館」で開かれた。住民個々や有志らによる復旧事業を一体化し、早期復興を図る目的。04年の新潟県中越地震で被災地復興支援に加わった宇都宮市のNPO「災害ボランティア オールとちぎ」もメンバーに加わった。 耕英地区では、これまで4回、自衛隊ヘリによる一時帰宅を実施。住民や有志らが「耕英農水産物救出プロジェクト」と題して、特産のイチゴや養殖イワナの活用法を探ってきたが、運搬方法などの面で試行錯誤が続き、正式に団体化して、行政機関や支援団体と連携を図ることにした。 準備会に加わった住民らからはこれまで、収穫期を過ぎたイチゴの活用のためジャム化して販売する構想も出たが、「インターネットでの通信販売方法が分からない」などの悩みも出ていた。同NPOメンバーの青木秀子さんは「中越での経験を生かし、住民の役に立ちたい。よそものだからできることもある」と話していた。 耕英地区は栗駒山ろくの三迫(さんはさま)川上流部に位置し、地区内の旅館「駒の湯温泉」で5人が死亡、2人が行方不明になるなど最大の人的被害が出た。【山崎征克、藤田祐子】7月9日朝刊

見出し一覧に戻る

3.<地震研究本部>活断層、対象広げ調査 新指針で中間報告(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.9 2008/07/09 14:24
キーワード:活断層,断層,地表

 政府の地震調査研究推進本部(本部長・渡海紀三朗文部科学相)の専門委員会は9日、今後10年間の地震研究の指針「新総合基本施策」の中間報告案をまとめた。内陸直下型地震では、新潟県中越地震(04年)や岩手・宮城内陸地震が「未知・無警戒の断層」で引き起こされたことを重視し、地表に表れていなかったり、短い活断層の調査実施を盛り込んだ。一方、発生確率が高まっている東海・東南海・南海地震に備え、海底での地震監視を続けることを決めた。 報告案は内陸直下型地震について「この10年間に発生した被害地震の多くは、沿岸海域に分布する活断層やひずみ集中帯で発生している」と指摘。これまで調査した主要な110の活断層帯以外にも、調査対象を広げることを決めた。そのうえで、情報を集約し、活断層の詳細な位置を記した「活断層基本図」を作成することを盛り込んだ。 一方、内陸型地震とは仕組みが異なり、フィリピン海プレートが陸のプレートの下に沈み込む境界付近で起きる「海溝型地震」については、東海・東南海・南海地震の今後30年間の発生確率が50%以上と高く、甚大な被害が予測されていることから、これらの地震を主眼に海溝型地震の研究をいっそう推し進めることを決めた。 文部科学省はすでに東南海地震の想定震源域を中心に高精度センサー20基を沈め、リアルタイムで地殻変動や津波を監視するシステムの構築を決めているが、専門委はこれを追認。中間報告案に海域での地震観測網の強化を盛り込んだ。【斎藤広子】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>気象庁に名称変更を要望 大崎市長(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.1 2008/07/09 22:33
キーワード:キャンセル,営業,市長,予約,要望,温泉郷

 岩手・宮城内陸地震の名称を巡り、宮城県大崎市の伊藤康志市長は9日、気象庁を訪れ、「風評被害が観光を直撃している」として、名称変更を要望した。これに対し、気象庁は「余震の範囲や被害分布などを考えて付けた適切な名称。変更は考えていない」と回答した。 大崎市は地震被害が集中した同県栗原市に隣接するが、最大の観光地・鳴子温泉郷はほとんど営業に支障はなかった。だが、地震後、7月末までの宿泊予約のうち約5200人からキャンセルがあったという。 対応した気象庁の宇平幸一・管理課長は「教訓を残す意味でも、後世にも分かるように命名した。風評被害は残念なことだが、名称変更は考えていない」と話した。【樋岡徹也】

見出し一覧に戻る

2.栗原市の避難住民、仮設住宅入居に備えて家財道具運び出し(読売新聞),読売新聞
RV=67.0 2008/07/09 22:52
キーワード:帰宅,住宅,入居,仮設

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の避難住民が9日、一時帰宅し、仮設住宅への入居に備えて家財道具などの運び出しに追われた。 この日は、仮設住宅への入居第1陣も決まり、9世帯(23人)が同市から通知を受けた。 同市金沢地区では、土砂崩れの危険性が高まっており、住民は雨が続くとみられる数日後から当面、一時帰宅もできなくなる。同地区の狩野よし子さん(75)は、夫が病気で入院中のため、親類が手伝い、トラック3台で洗濯機やテレビなどを運び出した。 狩野さんはその後、入居が決まったと連絡を受けた。11日に避難所から仮設住宅に1人で移り、夫の退院を待つ。住宅を下見した狩野さんは「今までの家より狭いけどきれい。ここまでしてもらってありがたい」と笑顔を見せた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅入居者、決まる 9世帯の住民「ほっ」−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.0 2008/07/10 12:01
キーワード:交付,住宅,入居,仮設,建設,完成

 岩手・宮城内陸地震後、栗原市で建設されている仮設住宅の入居者が9日、初めて決まり、花山と栗駒の両総合支所で決定通知書が交付された。実際の入居は11日午後になる予定。 仮設住宅は同市内で65戸建設予定。このうち10戸が10日完成する。この日入居が決まったのは、花山地区の4世帯8人と栗駒地区の5世帯15人で、このうち栗駒・耕英地区の熊谷七郎さん(77)は「あっという間の1カ月だったが、ようやく入居が決まり、ほっとしている」と顔をほころばせた。 妻は地震後に体調を崩し入院中。「仮設なら妻も退院して一緒に暮らせる」。その日を楽しみに、当面は長男との2人暮らしになる。 20代で開拓一世として耕英に入った熊谷さん。仮設入居を喜ぶとともに、「鳥も飛ばない原生林を、切り開いてきた。電気などなくても生活はできる。一日も早く自宅に帰りたい」との胸の内も語っていた。【伊藤絵理子】7月10日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:池袋消防少年団、募金活動で集めた義援金を一関市へ寄付 /東京(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.5 2008/07/10 15:00
キーワード:募金,義援金,地下,集まる

 豊島区の池袋消防少年団(西村正行団長、59人)は9日、募金活動で集めた岩手・宮城内陸地震の義援金20万354円を高野之夫区長に手渡した=写真。 先月29日に、JR池袋駅西口メトロポリタンプラザビル地下の自由通路で、21人の団員が募金を呼びかけたところ、午前中の1時間半ほどで20万円余りが集まった。 9日は西村団長のほか、隊長の大川尭央(たかお)君(区立千早小6年)と副隊長の吉岡一成君(区立長崎小6年)らが出席した。 義援金は、同区と災害時相互応援協定を結んでいる岩手県一関市に届けられ、復興や生活支援に当てられる。【澤圭一郎】〔都内版〕7月10日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:ふるさと納税制度、8件323万円集まる−−奥州市 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=27.4 2008/07/10 12:01
キーワード:寄付,市長

 ◇「復興に」 岩手・宮城内陸地震で被災した奥州市の相原正明市長は9日、「ふるさと納税制度」を活用した寄付の申し出が8日現在で13件計379万5000円に上ることを明らかにした。そのうち、8件計323万円に「地震の復興に役立てて」と明記されているという。 市では先月13日から同制度での寄付の募集を開始。その翌日の14日に地震が発生したこともあり、東京や千葉、神奈川などから復興目的の寄付が相次いだ。 ◇渡辺謙さんもメッセージ添え その中にはNHK大河ドラマ「炎立つ」「北条時宗」の収録で同市江刺区の「えさし藤原の郷」を訪れたことがある俳優の渡辺謙さんからの寄付もあった。所属事務所の意向で金額は明らかにされていないが、申込書には「被災地の一日も早い復興を祈るとともに、皆様が元気と勇気を取り戻されますように」との自筆のメッセージが記されている。【岸本桂司】7月10日朝刊

見出し一覧に戻る

1.災害に備えポリ袋炊飯学ぶ,中国新聞
RV=38.5 2008/07/10 15:06
キーワード:訓練,福祉,体験,年寄り,社会,企画

 岩手・宮城内陸地震を受け、非常時の米の炊き方などを学ぶ防災訓練が9日、江津市嘉久志町の嘉久志公民館であり、女性やお年寄り約70人が参加した。 月1回、お年寄りの引きこもり防止のためゲームなどの「ふれあいサロン」を開いている市社会福祉協議会嘉久志支会が急きょ企画した。参加者が学んだのは、洗った米と水を入れたポリ袋をそのまま大釜でゆでて炊きあげる方法。今回は日本赤十字が配備した専用の袋を使い、空気が入らないようゴムで袋口を止めて1食分をつくる作業を体験した。【写真説明】非常食用のポリ袋に米を詰めるお年寄り

見出し一覧に戻る

1.岩手 宮城内陸地震…昭和シェル石油が義援金(レスポンス),レスポンス
RV=52.9 2008/07/10 21:40
キーワード:募金,義援金,拠出

昭和シェル石油は、6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震による災害復興を支援するため、義援金を拠出すると発表した。岩手、宮城の両県の共同募金会を通じて各100万円づつを寄贈したとしている。《レスポンス 編集部》

見出し一覧に戻る

2.本500kgの下敷き、男性を災害死に認定…死者13人目(読売新聞),読売新聞
RV=22.4 2008/07/10 21:13
キーワード:先月,重い,認定,組織,訪ねる

 宮城県警は10日、岩手・宮城内陸地震が発生した先月14日に自宅アパートで本の下敷きになり死亡した仙台市青葉区二日町、会社員佐藤良行さん(37)の死因を窒息死と断定。これを受け仙台市は、佐藤さんを同地震による災害死と認定した。 地震による死者は13人目。 県警によると、先月14日午後9時ごろ、佐藤さんが積み上げていた大量の本の下敷きになって倒れているのを、訪ねてきた会社の同僚が発見、病院で死亡が確認された。県警は司法解剖で死因が特定できなかったため、組織検査をしていた。崩れた本の重さは計約500キロあったという。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:発生後も耐震対策進まず 35市町村関係者会議で報告 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=142.9 2008/07/11 12:02
キーワード:耐震,相談,診断

 岩手・宮城内陸地震を契機に住宅の耐震改修を進めようと、県と35市町村の関係者による耐震対策会議が10日、盛岡市で開かれた。県では今年度、耐震診断1000戸、耐震改修100戸を目標としているが、6月末現在で、診断は261戸、改修は26戸にとどまり、地震発生後も耐震対策が進んでいないことが報告された。 県建築住宅課によると、地震の被害が大きかった一関市では、75戸を補助の対象としているが、申し込みは14戸のみ。奥州市も50戸中18戸と低調だ。 改修が進まない要因について、住民の費用負担が大きいことや、14市町村で補助事業を創設していないことがある。 県では、05〜07年度に耐震診断を行い、大地震で倒壊の可能性がある住宅と判断された1951人を対象に住民の意識調査を実施した。それによると、今後の対応について、48%が「耐震改修を希望」しており、建て替えも改修も「特に考えていない」(43%)を上回った。しかし、具体的に改修の予定がない人は78%で、そのうち74%が「費用がない」を理由に挙げた。 県では、一関市と奥州市で特別現地相談会を実施し、住宅の補修をする際に、補助が出る耐震改修も合わせて行っていくよう説明していくという。【安田光高】7月11日朝刊

見出し一覧に戻る

2.第90回全国高校野球:岩手大会 甲子園目指し開幕 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=139.0 2008/07/11 12:01
キーワード:選手,野球,主将,大会,球場

 ◇福岡浄法寺、軽米2回戦へ 第90回全国高校野球選手権記念岩手大会(県高野連など主催)が10日開幕し、盛岡市の県営野球場で開会式と1回戦2試合が行われた。 開会式では、専大北上ソフトボール部主将の小野寺貴子さん(3年)を先頭に、昨年優勝の花巻東から春の県大会準優勝の福岡まで全78校が力強く行進。一関一の岩渕大輔主将(3年)が岩手・宮城内陸地震からの復興を祈念し、「郷土の人たちに勇気を与えられるよう、全力疾走でプレーすることを誓います」と選手宣誓をした。式後にあった1回戦2試合は福岡浄法寺と軽米がともにコールド勝ちで2回戦に進んだ。 11日は同球場など4球場で1回戦12試合を行う。【山中章子】 【県営野球場】 ▽1回戦花巻農  00100=1  03404=11福岡浄法寺 (五回コールド) (花)照井健、三上―浅沼 (福)三浦智―田口頌▽三塁打 三浦圭(福)▽二塁打 田口頌(福)水沢農  02002000=4  12014102=11軽米 (八回コールド) (水)後藤、佐藤広―及川雄 (軽)内澤、米田、兼田―長井▽本塁打 長井(軽)▽三塁打 苅敷山、福田(軽)▽二塁打 高橋克(水)長井(軽) ◇復興祈念し宣誓 ○…選手宣誓を務めた一関一の岩渕大輔主将。宣誓文は今年のチームのテーマ「全力疾走」と、6月の地震で被災した地元の人へのメッセージを盛り込み、一人で考えた。休みを取って駆けつけた両親も見守る中、途切れることなく最後まですらすらと言い切った。大役を果たし、「100点の出来」と笑顔を見せた。被災者の中には同級生もいる。「勝つことが励みになるはず」と、次は試合での必勝を誓った。 ◇大役果たし笑み ○…「野球部の選手のやる気に後押しされた」。開会式で78校の先頭を切って行進した専大北上ソフトボール部の小野寺貴子主将は、ほっとした表情で話した。部の仲間に1年前から「(夏の高校野球選手権で)行進させるから」と言われていたが、今春の高校総体で優勝し、その言葉が現実となった。会場の視線に緊張したが、練習通り、テンポよく足を運んだ。「堂々とできた。一生の思い出」と笑みを浮かべた。 ◇大会第1号放つ ○…軽米の長井貴寛捕手(2年)が五回2死二塁、大会第1号となる2点本塁打を放った。四回の守備では、監督の指示通りのサインを出さず、直球を要求して同点とされた後だっただけに、ほっと胸をなで下ろした。試合後、「チームの役に立てたから良かった」と振り返ったが、「相手に得点を許したのは自分のリードミス。ピッチャーに申し訳ない」と反省し、最後まで笑顔はなかった。7月11日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:県野球連盟など、一関市に義援金 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.9 2008/07/11 12:02
キーワード:野球,大会

 日本野球連盟東北地区連盟と県野球連盟は10日、岩手・宮城内陸地震で被災した一関市に義援金を贈った。村井秀雄東北地区連盟事務局長と松川誠一関市長旗争奪クラブ野球大会実行委員長が市役所を訪れ浅井東兵衛市長に手渡した。 東北地区連盟が20万円、県野球連盟が10万円。同市は毎年連盟公認の「JABA一関市長旗争奪クラブ野球大会」を開催しており、今年も今月末に予定していたが、地震の復興を優先してもらおうと中止した。【天野典文】7月11日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地質断層に活動の形跡=一部は4キロの活断層−「岩手・宮城」で政府調査委(時事通信),時事通信
RV=96.0 2008/07/11 20:47
キーワード:活断層,断層,地質,倉,評価,構造

 政府の地震調査委員会(委員長・阿部勝征東大名誉教授)は11日、岩手・宮城内陸地震の本震の震源断層とみられている地質断層「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」の一部に、長さ約4キロの活断層があり、過去に活動の痕跡が見つかったと発表した。調査委は「地震はこの活断層に関係したと考えられる」と評価している。 同構造帯は、旧地質調査所(現産業技術総合研究所)が1958年に発行した地質図に示されているが、活断層とはみられておらず、地震発生確率などの長期評価対象になっていなかった。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>お茶わんで元気に…NPOが提供呼びかけ(毎日新聞),毎日新聞
RV=71.4 2008/07/11 15:01
キーワード:学校,住宅,仮設,NPO

 神戸市のNPO法人「ひまわりの夢企画」代表の荒井勣(いさお)さん(62)が、岩手・宮城内陸地震の被災者に食器を届ける「お茶わんプロジェクト」に取り組んでいる。自分も阪神大震災で被災した経験から、「温かい食事をお皿で食べられてこそ復興に向けて力が沸く」と、皿や茶わんなどの食器の提供を呼びかけている。 荒井さんは95年1月の阪神大震災で、神戸市の自宅にあった食器のほとんどが割れ、「ご飯を食べる食器すらも失ってしまった」と意気消沈した。 04年10月、新潟県中越地震が起きた時、「同じ思いの被災者は多いはず」と感じ、食器を募って届ける取り組みを始めた。神戸市民らから集めた段ボール1248箱分を6回に分けてトラックに積み込み、長岡市などの仮設住宅で無料配布した。07年7月の新潟県中越沖地震でも約1100箱分を届けた。避難生活で弁当や紙皿での食事が続いた被災者には喜ばれ、集めた食器すべてが行き渡った。 3回目となる今回は、宮城県栗原市の民間野外教育施設「くりこま高原自然学校」(佐々木豊志代表)が趣旨に賛同し、集積場所の提供と配布時の協力を買って出ている。集まり次第順次、同市の被災者らに無料で配る予定だ。荒井さんは「皆さんの助け合いの気持ちをお茶わんに託してほしい。結婚式の引き出物など、せっかくもらったのに使われていない食器を提供して欲しい」と話している。 送り先は〒989−5372宮城県栗原市栗駒松倉中山田16 くりこま高原自然学校「お茶わんプロジェクト係」。20日必着。食器は未使用に限る。問い合わせは078・787・7387荒井さん。【堀文彦】

見出し一覧に戻る

3.宮城・栗原市に仮設住宅完成、第1陣の9世帯23人が入居(読売新聞),読売新聞
RV=69.6 2008/07/11 20:58
キーワード:入居,住宅,仮設,完成

 岩手・宮城内陸地震で、被災者の仮設住宅が宮城県栗原市栗駒と花山地区に完成し、11日、入居が始まった。 第1陣の9世帯23人が新たな生活を始めた。 地滑りで道路が寸断された耕英地区の被災者は、家具などを運び出せないため、身の回りの物だけの引っ越しとなった。花山地区では住民が助け合いながら家財道具を運んだ。 夫婦で引っ越した三浦明さん(84)は「いつ家に戻れるか……。これからが大変だが、入居できて生き返ったような思い」とほっとした表情を見せた。 入居者に高齢者が多いため、仮設住宅は段差がないなどバリアフリー設計。栗原市で7月中に61世帯163人が、11日に着工した岩手県奥州市で8月上旬に8世帯26人がそれぞれ入居する。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>9世帯が仮設住宅に 7月中に全員入居へ(毎日新聞),毎日新聞
RV=88.3 2008/07/11 21:05
キーワード:入居,住宅,仮設,市長,希望

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の被災者の一部が11日、市内の仮設住宅に初めて入居した。住民は親類や市職員の手伝いを受けながら、冷蔵庫やタンスなどの家具を次々と運び込んだ。 入居したのは花山地区の4世帯8人と、栗駒地区の5世帯15人。佐藤勇市長から「夢と大きな希望を持って、復興に向け一緒に頑張りましょう」という言葉とともに鍵を受け取った。仮設住宅は7月中に残り55戸が完成し、入居希望者全員に引き渡される予定。 花山地区の仮設住宅に夫と入居した三浦まさきさん(77)は「最初に入れさせてもらい、ありがたくて涙が出た。奇麗でとても落ち着く」としみじみと語った。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 9世帯が仮設住宅に 7月中に全員入居へ(毎日新聞),毎日新聞
RV=88.3 2008/07/11 21:52
キーワード:入居,住宅,仮設,市長,希望

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の被災者の一部が11日、市内の仮設住宅に初めて入居した。住民は親類や市職員の手伝いを受けながら、冷蔵庫やタンスなどの家具を次々と運び込んだ。 入居したのは花山地区の4世帯8人と、栗駒地区の5世帯15人。佐藤勇市長から「夢と大きな希望を持って、復興に向け一緒に頑張りましょう」という言葉とともに鍵を受け取った。仮設住宅は7月中に残り55戸が完成し、入居希望者全員に引き渡される予定。 花山地区の仮設住宅に夫と入居した三浦まさきさん(77)は「最初に入れさせてもらい、ありがたくて涙が出た。奇麗でとても落ち着く」としみじみと語った。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>活断層と確認「調査対象外」 地震調査委(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.8 2008/07/11 23:03
キーワード:活断層,断層,地表,倉

 政府の地震調査委員会は11日、岩手・宮城内陸地震を起こした可能性がある断層「餅転(もちころばし)−細倉構造帯」(約30キロ)の一部の約4キロが、約1万年前にも活動した活断層だったと発表した。現地の掘削調査などで判明した。この断層は1000万年近く未活動と考えられ、政府の調査対象外だった。文部科学省は「今後、主要活断層の周辺にある短い断層も評価する」としている。 鈴木康弘・名古屋大教授らは、岩手県一関市で地震発生後に確認された地表のずれの周辺2カ所を掘削。地表から深さ約1.5メートルに、過去の地震によるとみられる数十センチのずれを発見した。さらに深さ約1.8メートルでもずれを見つけ、同日の調査委に報告した。【斎藤広子】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:心通じる被災者支援 児童、生徒がボランティア活動 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=114.0 2008/07/12 13:01
キーワード:募金,ボランティア,児童,学校

 ◇「パワーやエネルギー分け合おう」お年寄りの肩もみ−−栗原・花山中全生徒 岩手・宮城内陸地震で児童・生徒らによるボランティア活動も熱心に行われている。校区内に大きな被害が出た栗原市立花山中(高橋憲夫校長)の全校生徒23人は、被災者を元気づけようと、総合学習の一環として、避難所の「石楠花(しゃくなげ)センター」を訪れ、お年寄りの肩をもんだり、周辺清掃を行った。 花山中は花山地区(旧花山村)唯一の中学校で、センターに隣接。地震では窓ガラスが割れたり壁に亀裂が入った。佐藤司教頭は「授業再開後しばらくは、学校の運営だけで精いっぱいだった。落ち着くにつれ、全国からこれだけ助けてもらっている中で、自分たちも役立ちたいという自覚が生徒たちに芽生えてきた」と話す。 23人の中には、自宅が被災し、避難所から通学する生徒もいる。避難所の様子などを聞いて生徒同士で話し合い、一方通行になりがちな大がかりなイベントではなく、心が通じる方法で交流しようと決めたという。 全員で10日、同センターを訪問。生徒を代表して生徒会長の千葉淳平君(14)=3年=が「僕たちのパワーやエネルギーを分け合おうと来ました」と大きな声であいさつし、拍手で歓迎された。千葉君の自宅も本棚や家具はすべて倒れ、直すのに何日もかかったという。「学校と避難所は近いけど中に入る機会はないので、来て良かった。笑顔になって、喜んでもらえて僕たちもうれしい」 被災者の三浦まさきさん(77)は、高橋楓夏(ふうか)さん(13)=2年=にやさしく肩をもんでもらい「上手だねえ」とにっこり。高橋さんも「祖父母と一緒に暮らしているので、よく肩もみするんです」と笑顔で話していた。【藤田祐子】 ◇商業施設で街頭募金−−東松島・赤井小4年生 東松島市立赤井小学校(後藤邦夫校長)の4年生34人が11日、石巻市蛇田地区のショッピングセンターで岩手・宮城内陸地震の被災者への募金活動を行った=写真。 同校は、03年7月の県北部連続地震を機に4年生の総合学習で防災マップ作製などに取り組んでいる。この日は6班に分かれ、買い物客に「被災地で困っている人たちを支援しましょう」と協力を呼びかけた。集まった募金は、夏休みを利用して、被害の大きかった栗原市の栗駒小耕英分校にメッセージを添えて届ける予定。【石川忠雄】7月12日朝刊

見出し一覧に戻る

2.修学旅行途中に栗原市訪ね激励 岳下小児童(河北新報),河北新報
RV=61.2 2008/07/12 06:12
キーワード:募金,児童

 福島県二本松市岳下小(児童273人)の6年生43人が11日、修学旅行の途中で栗原市役所を訪れ、佐藤勇市長に岩手・宮城内陸地震被災者への見舞金と激励の手紙を手渡した。 児童代表の高野しほさん(11)が「避難所での生活を余儀なくされている人が多いと聞きました。校内で集めた募金と励ましの手紙が少しでも役に立てば」と述べた。これに対し、佐藤市長は「力強い言葉に感謝します。被災者にも伝えます」と語った。 岳下小の一行は10日にバスで花巻市内などを巡り、宮城県内の松島に向かう途中で立ち寄った。本来、修学旅行は先月だったが、予定日の3日前に地震が発生し、延期していた。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>「東京タワー」ロケ地再公開(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.8 2008/07/12 11:04
キーワード:ボランティア

 岩手・宮城内陸地震で破損し、一般公開が中止されていた映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のロケ地、宮城県栗原市鶯沢(うぐいすざわ)の細倉金属鉱業「佐野社宅」が12日午前、再公開された。佐野社宅は地震で屋根瓦が落下するなどの被害を受けたが、補修作業を施し、10日に市の点検で安全が確認された。 今回の地震で最大の被害が出た栗原市内では、市直営のテーマパーク「細倉マインパーク」が6月29日に営業再開。観光坑道を入場無料にして観光客の呼び戻しを図る。仮設テントで営業を続けていた同市一迫(いちはさま)の農産物直売所「あやめの里」も今月7日に補修が終わって営業を再開し、地震後は途絶えていた客足が戻りつつあるという。 この日、佐野社宅の観光案内のために集まった「ほそくら観光ボランティアガイドの会」のメンバーは「復興のために地元の人間が頑張らなくては。再公開をそのスタートにしたい」と話していた。佐野社宅では12、13の両日、郷土料理「そばだんご」が無料で提供される。【鈴木一也、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城地震 「東京タワー」ロケ地再公開(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.8 2008/07/12 11:28
キーワード:ボランティア

 岩手・宮城内陸地震で破損し、一般公開が中止されていた映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のロケ地、宮城県栗原市鶯沢(うぐいすざわ)の細倉金属鉱業「佐野社宅」が12日午前、再公開された。佐野社宅は地震で屋根瓦が落下するなどの被害を受けたが、補修作業を施し、10日に市の点検で安全が確認された。 今回の地震で最大の被害が出た栗原市内では、市直営のテーマパーク「細倉マインパーク」が6月29日に営業再開。観光坑道を入場無料にして観光客の呼び戻しを図る。仮設テントで営業を続けていた同市一迫(いちはさま)の農産物直売所「あやめの里」も今月7日に補修が終わって営業を再開し、地震後は途絶えていた客足が戻りつつあるという。 この日、佐野社宅の観光案内のために集まった「ほそくら観光ボランティアガイドの会」のメンバーは「復興のために地元の人間が頑張らなくては。再公開をそのスタートにしたい」と話していた。佐野社宅では12、13の両日、郷土料理「そばだんご」が無料で提供される。【鈴木一也、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

5.東京タワーロケ地を再び公開=「にぎわい戻って」−宮城(時事通信),時事通信
RV=28.8 2008/07/12 16:55
キーワード:ボランティア

 岩手・宮城内陸地震で被害を受け、補修中だった映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のロケ地、宮城県栗原市鶯沢南郷の細倉金属鉱業「佐野社宅跡」が12日、約1カ月ぶりに一般公開を再開した。「来てくれた人への感謝の気持ち」として、地元住民らが13日まで無料でそばだんごを振る舞う。 現存する佐野社宅は1939年に建てられた。細倉鉱山は87年に閉鎖されたが、数世帯が数年前まで住んでいた。取り壊される予定だったものの、昭和の面影を残す場所として映画の撮影に利用され、一躍観光名所に。昨年度は延べ約8万人の客が訪れたという。 地震で瓦や土壁の一部が落ちるなどしたため、公開を中止して補修を行っていた。地元ボランティアガイドの佐藤義信さん(46)は「以前はガイドが間に合わないほどお客さんがあふれていた。にぎわいが戻ってくれば、復興の後押しにもなる」と期待を寄せている。

見出し一覧に戻る

1.【岩手・宮城内陸地震】「山を下りる」苦渋の決断(産経新聞),産経新聞
RV=134.2 2008/07/13 07:50
キーワード:ボランティア,入居,イワナ,イチゴ,学校

 岩手・宮城内陸地震の被災地では、仮設住宅の入居が始まるなど復興の兆しが見え始めている。だが、震災前の暮らしに戻ることを断念することで、生活再建に動き出した人もいる。今も避難指示が続く宮城県栗原市の耕英地区に住んでいた岩淵昌義さん(75)は、56年間住んだ家と畑をあきらめ、山を下りる決意を固めた。(荒船清太) 岩淵さんは6月14日の地震発生以後、日々失望を深めていた。同市栗駒の避難所「くりこま伝創館」で開かれた農協の説明会。「肥料代は来年に繰り越して構いません」との説明に周囲は安堵(あんど)の表情を浮かべた。だが岩淵さんにとっては「来年だって返すあてがない」ことに違いはなかった。 岩淵さんの畑は土砂に完全に覆われ姿を消していた。家に続く道路も、山が崩れて消えた。 「いちから畑を作る気力は私たちにはもうない。あきらめました」 岩淵さんとその妻、ミチ子さん(72)は口をそろえる。 家の目の前の道路まで土砂が覆っている。自衛隊のヘリで一時帰宅しても、ササなどが茂る急な山道を歩いていかねば、家にはたどり着けない。 「本当は衣類なども持ち帰りたいのだが、大切な書類ぐらいしか持ち出せない」                   ◇ 岩淵さんは同地区のいわゆる開拓1世。昭和27年にブナの原生林を切り開きながら入植し、夏はダイコンやイチゴの栽培、冬は県外に出稼ぎに出る生活を続けてきた。60年に出稼ぎはやめたが畑仕事は続けていた。 耕英の家は岩淵さんの自慢だった。秋になると裏手の山は紅葉した樹木が茂り、冬も凍らない澄んだわき水が流れていた。山際で風にあたらないこともあり、ワラビなどの山菜が自生した。山菜の根を分けてもらいたいと来た人もいる。入植が遅く苦労はしたが、その苦労が十分報われるような土地だった。 6月14日の地震当日の朝、ミチ子さんは自慢の紅葉を見せる木々が立ったまま、イチゴ畑に押し寄せてくるのを目撃した。山がそのまま落ちてきた。 いまは露出した山肌がのぞき、山菜は土砂に埋もれ、イチゴ畑のあった場所には野原が広がる。昨年、何とか資金を工面して買ったばかりのワゴン車は耕英の家に置き去りにしたまま。運び出すにはヘリで運ぶよりほかない。 残ったのは、雪に閉ざされる冬場だけ暮らすため、出稼ぎのお金を少しずつためて約30年前に建てたふもとの同市鶯沢の家。被災後はここで暮らすが、交通手段がなく、宮城県内の自動車学校のボランティアに買い物などの送迎を頼んできた。だがそれも今月11日で終了した。新しい生活を真剣に考えなければならなくなった。                   ◇ 耕英地区から避難してきた被災者らは、「みちのく伝創館」を拠点にイチゴ農家やイワナ養殖業の復興に向けて動き出している。 岩淵さんはイチゴ畑をあきらめるが、復興に取り組む耕英の若い人たちには、震災前からの課題も克服してもらいたいと考えている。 土地が少しやせ、農作物の収量が上がらなくなっていた。観光客は減少傾向で、ガソリン高の影響か今年は、観光客が特に少なかった。 「イチゴやイワナは一年中できるわけじゃない。何か新しいことも付け加えないと。耕英は新しいことにいつも挑戦してきた。次世代の人も頑張ってもらいたい」 岩淵さんには、もうひとつ残ったものがある。耕英の家から見える山桜だ。「紅葉が映える木々が倒れた代わりに、遠くからでも山桜が見えるようになった。道路が復旧したら、県外からも花見客がきっと来るはず」。サクラが復興に花を添えてくれると期待している。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:被災者生活再建支援法適用に全壊数がネック /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=101.3 2008/07/13 11:01
キーワード:入居,住宅,仮設,山谷,営業

 県総合防災室によると、11日現在で県内の死亡者は2人▽重傷者は9人▽軽傷者は28人。住宅被害は全壊2戸▽半壊4戸▽一部損壊425戸――だが、全壊が少ないため国の被災者生活再建支援法が適用されず、県は独自の支援制度創設を検討している。 避難状況では、奥州・一関の15世帯54人が避難所などで生活。一関では10世帯が6月25日に避難所になっていた本寺小学校から、厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)の応急住宅に移った。奥州市では11日に仮設住宅が着工。8月上旬には入居できるという。 被害額は総額約294億4000万円に上り、そのうち道路や河川などの土木施設関連が165億7610万円と最多。林業や農業、観光関係が続く。道路では崩落した祭畤大橋が架かる一関の国道342号など、5路線5区間がまだ全面通行止め、一関では主な温泉施設が営業休止に追い込まれている。7月13日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:元オフコースの大間さん、チャリティーライブ開催 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=73.7 2008/07/13 11:01
キーワード:募金,キャンセル,大間

 ◆岩手・宮城内陸地震から1カ月 ◇小安峡温泉の元気と魅力伝えて 緑の谷間に津軽三味線、ドラム、和太鼓が響き渡る 岩手・宮城内陸地震から間もなく1カ月となる12日、湯沢市皆瀬の小安峡温泉で元オフコースの大間ジローさん(54)=小坂町出身=らによる「天地人」の路上チャリティーライブが開かれた。 被害を受けた温泉郷の人たちを励まそうと大間さんが企画。国道398号沿いに設けられたステージ前に約100人が集まり、緑の谷間に響き渡る津軽三味線とドラム、和太鼓の音に耳を傾けた。 大間さんは「地震の1週間後に来て、震災以上に風評による客離れに苦しんでいると聞いた。自分たちの音で元気になってもらいたい」とあいさつ。ライブ実行委員長で民芸品店経営、佐々木正二さん(48)は「紅葉の季節までキャンセルが相次ぎ、影響は依然として拡大している。今日来てくれた人が小安峡の様子を見て、元気さと魅力をみんなに伝えてもらえれば」と話した。 この日聴衆から集まった募金は、地元の観光協会に寄贈する予定。途絶している宮城県側からのメーンルートに替わる迂回(うかい)路を案内する看板の設置費用などに充てることを検討している。7月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震から1か月、被災地で犠牲者へ黙とう(読売新聞),読売新聞
RV=134.7 2008/07/14 11:20
キーワード:入居,イチゴ,住宅,黙とう,帰宅,仮設

 岩手・宮城内陸地震は14日、発生から1か月を迎えた。 13人が死亡し、10人が行方不明となっており、被災地では発生時刻の午前8時43分、犠牲者への黙とうが行われた。 宮城県栗原市の避難所「みちのく伝創館」では、13日の一時帰宅の際に摘んだカスミソウを供え、約40人が栗駒山に向かって手を合わせた。耕英地区の農業菅原耕一さん(55)は「長くも短くも感じた1か月。地震後に植えたイチゴに実がなり、復興への思いを新たにした」と話した。 宮城県の栗駒山中では、県警や消防など百数十人態勢で行方不明者の捜索が続く。土石流の危険にさらされ、大量の水がしみ出す悪条件の中で、捜索は難航。佐藤勇・栗原市長は14日、捜索継続の方針を示した。 2次災害の危険から岩手、宮城両県の158世帯417人に避難指示・勧告が出ている。被災者の不自由な暮らしは続くが、栗原市では仮設住宅への入居が始まっている。 土砂災害につながる恐れのある土砂崩れダムは15か所に上る。地滑りなどによる道路崩落などで、宮城で国道など27路線が、岩手で29路線が通行止めのまま。全面復旧のめどは立っていない。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>両親不明の球児「きっと応援してくれた」(毎日新聞),毎日新聞
RV=110.1 2008/07/14 15:01
キーワード:野球,主将,大会,試合

 「見てくれているかな。精いっぱい頑張るよ」。13日の第90回全国高校野球選手権山形大会1回戦で、県立金山高の高橋裕二主将(17)は、岩手・宮城内陸地震で行方不明になった父伸好さん(56歳)と母美也子さん(51歳)を思い浮かべ、マウンドに登った。試合は0−19の五回コールド負け。こらえきれずに涙があふれた。17歳には、あまりに過酷な1カ月だった。 高橋さん夫婦は毎年、栗駒山方面にタケノコや山菜採りに行き、近所の人に「タケノコを採ってきた。食わねか」とおすそ分けしていた。今年も夫婦2人で山に出かけ、秋田県で消息を絶った。 裕二さんは現在、4月に就職した1歳上の兄と祖母の3人で暮らす。「家にいても何もできない。警察からの連絡が来るのを待つだけ。つらい」。重苦しい気持ちを振り払おうと、地震後は練習を数日休んだだけで再開した。野球を始めたのは巨人ファンの伸好さんの影響だった。野球だけが辛い気持ちを忘れさせてくれた。 昨夏の県大会後に部員が4人に減り、今大会は他の運動部に助っ人を頼んで出場にこぎ着けた。裕二さんがマウンドにあがったのはリードを許した五回表。両親を思い、帽子を脱いで目を閉じた。気持ちを集中させて1失点で切り抜け、その裏の攻撃では左前安打を放った。 「行方が分からないのは嫌だ。顔を見たい」。試合後、冷静になると、いくつもの思いがこみ上げた。だけど、両親は県外の練習試合にも応援に来てくれた。「(きょうも)きっと応援してくれたと思う。ありがとう」。裕二さんはまっ赤に目を腫らしながら、そう感謝した。【釣田祐喜】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 両親不明の球児「きっと応援してくれた」(毎日新聞),毎日新聞
RV=110.1 2008/07/14 17:04
キーワード:野球,主将,大会,試合

 「見てくれているかな。精いっぱい頑張るよ」。13日の第90回全国高校野球選手権山形大会1回戦で、県立金山高の高橋裕二主将(17)は、岩手・宮城内陸地震で行方不明になった父伸好さん(56歳)と母美也子さん(51歳)を思い浮かべ、マウンドに登った。試合は0−19の五回コールド負け。こらえきれずに涙があふれた。17歳には、あまりに過酷な1カ月だった。【関連特集】岩手・宮城内陸地震 高橋さん夫婦は毎年、栗駒山方面にタケノコや山菜採りに行き、近所の人に「タケノコを採ってきた。食わねか」とおすそ分けしていた。今年も夫婦2人で山に出かけ、秋田県で消息を絶った。 裕二さんは現在、4月に就職した1歳上の兄と祖母の3人で暮らす。「家にいても何もできない。警察からの連絡が来るのを待つだけ。つらい」。重苦しい気持ちを振り払おうと、地震後は練習を数日休んだだけで再開した。野球を始めたのは巨人ファンの伸好さんの影響だった。野球だけが辛い気持ちを忘れさせてくれた。 昨夏の県大会後に部員が4人に減り、今大会は他の運動部に助っ人を頼んで出場にこぎ着けた。裕二さんがマウンドにあがったのはリードを許した五回表。両親を思い、帽子を脱いで目を閉じた。気持ちを集中させて1失点で切り抜け、その裏の攻撃では左前安打を放った。 「行方が分からないのは嫌だ。顔を見たい」。試合後、冷静になると、いくつもの思いがこみ上げた。だけど、両親は県外の練習試合にも応援に来てくれた。「(きょうも)きっと応援してくれたと思う。ありがとう」。裕二さんはまっ赤に目を腫らしながら、そう感謝した。【釣田祐喜】

見出し一覧に戻る

1.第90回全国高校野球:岩手・宮城地震1カ月 高橋主将、不明の両親思い涙 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=152.1 2008/07/15 12:01
キーワード:選手,野球,主将,大会,試合

 ◇「きっと応援してくれた」 「見てくれているかな。精いっぱい頑張るよ」。13日の第90回全国高校野球選手権山形大会1回戦で、金山高主戦で主将の高橋裕二選手(17)は、岩手・宮城内陸地震で行方不明になったままの父伸好さん(56)と母美也子さん(51)を思い浮かべ、マウンドに登った。試合は酒田東高に0―19の五回コールド負け。こらえきれずに涙があふれた。地震から14日で1カ月。17歳には、あまりに過酷な1カ月だった。【釣田祐喜】 金山高野球部は昨夏の県大会後は部員は4人になり、今年1月にチームの要、星川博人捕手が急性白血病で命を落とした。出場見送りも考えたが、残った部員で、他の運動部員に助っ人を頼み、6月にようやく人数をそろえた。 その直後の地震で秋田側から栗駒山にタケノコ採りに出かけた両親の消息が途絶えた。 今は1歳上の兄と祖母と暮らす。「家にいても何もできない。警察からの連絡が来るのを待つだけ。つらい」。重苦しい気持ちを振り払おうと、数日休んだだけで再開した練習に打ち込んだ。練習中はつらい気持ちを忘れられた。野球を始めたのも、巨人ファンの伸好さんの影響だった。 13日の試合では生まれて初めて捕手を任された。先発した1年生投手は一回から打たれたが「真ん中でいいから打たせてとろう」と声をかけ安心させた。 高橋選手がマウンドにあがったのは大きくリードを許した五回表。帽子を脱ぎうつむき目を閉じ深呼吸した。両親と星川捕手を思い、気持ちを集中させ、1失点で切り抜けた。その裏の攻撃では左前安打を執念で放った。 「両親の行方が分からないままでいるのは嫌だ。顔を見たい」。試合後はいくつもの思いがこみ上げた。両親は練習試合に県外まで応援に来てくれた。「(きょうも)きっと応援してくれたと思う」。高橋選手は真っ赤に目をはらしながら話した。7月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:みんな一緒に帰る 一関・応急住宅の避難住民 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.7 2008/07/15 11:00
キーワード:黙とう,住宅,帰宅

 ◇元の生活へ不安も 岩手・宮城内陸地震の発生から1カ月になる14日、一関市厳美町の厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)の応急住宅で避難生活する10世帯43人を代表して、佐藤勝雄区長らが記者会見に臨んだ。佐藤区長は「道路が復旧したら、必ずみんなで一緒に帰る」と改めて現在の心境を語った。 避難住民らは一時帰宅を利用して、畑や田んぼの作業をしているが、「(応急住宅から)往復するのに時間がかかる。年も取っていることから、作業が長くできずはかどらない」と訴えた。 また、応急住宅での生活については「バラバラにならなかったので、いつものリズムで落ち着いて生活できる。精神的な安心感もあり、みんなで一緒の生活ができて大変良かった」と述べた。一方で家の再建が心配で、地震前の生活ができるかが不安だという。 家族8人で暮らしている佐藤美栄子さんは「子供たちは最初不安がっていたが、一時帰宅したら落ち着いた」と、家族や住民たちの支えで生活している様子を語った。【天野典文】 ◇犠牲者に黙とう−−奥州・災害対策本部 奥州市役所にある市災害対策本部では地震発生時刻の午前8時43分、約50人の職員が犠牲者の冥福を祈って1分間の黙とうをささげた。相原正明市長は「今なお避難生活をしている人もいる。本格的な復興に向け、被災者と心を共有しなければいけない」と述べた。【岸本桂司】7月15日朝刊

見出し一覧に戻る

3.見えない爪痕:岩手・宮城内陸地震1カ月/上 住宅再建 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=48.3 2008/07/15 11:00
キーワード:牛,住宅

 ◇「思うようにいかない」−−厳しい支援基準、返せぬ修繕費 ◆「要注意」の家に住む 北股川と胆沢川に挟まれた高台に住宅や水田、ため池、牧草地が点在する奥州市衣川区衣原。「なかなか思うようにいかないものだ」。同集落で農業を営む佐々木房男さん(67)は、岩手・宮城内陸地震から約1カ月が経過しても、梅雨空と同様に表情は晴れない。 佐々木さんは、妻年子さん(60)と2人暮らし。同区の増沢ダム建設のため、中学生だった1955年ごろ、父親が衣原に入植した。現在は、1・5ヘクタールほどの水田と牛の繁殖をしてささやかに生計を立てている。 そんな生活を地震が襲った。父親の代に建てられた築40年以上になる木造平屋の住宅は土壁が落ち、風呂場のブロック積みも崩れた。地震から2日後の応急危険度判定では、立ち入るには十分注意が必要な「要注意」の黄色い紙が張られた。年子さんは判定士の説明に「まあ、そうですね」と言いながらも、その微妙な表情からは、自宅で暮らすことへの不安が見て取れた。 一時は親せき宅に避難したが、余震が少なくなったので自宅に戻った。「いつまでも世話になれないし、他に行く場所もない」。5月に生まれたばかりの子牛と母牛の世話もあと8カ月ほど必要だった。 ◆不十分な国の制度 住宅再建の主な支援に国の被災者生活再建支援制度がある。生活必需品購入などの「生活再建経費」や、家屋の解体・仮住まいの家賃などの「居住安定経費」で最高計300万円支給される。しかし、全半壊家屋が対象で、所得や年齢の制限も厳しい。 奥州市建築住宅課によると、応急危険度判定で調査した818世帯1106棟のうち、「危険」は45棟、「要注意」は249棟だった。市資産税課は、これらの住宅から優先的に罹災(りさい)状況を調べているが、半壊が2棟のみ。同課は「全戸調べても全壊は10棟もないのでは」と話す。 同制度を受けるには、市町村が発行する罹災証明書が必要だが、柱が6度以上傾いているなど基準が厳しく、佐々木さん宅は半壊の手前、「一部損壊」になりそうだという。佐々木さんは「住宅への補助は受けられると思っていたのに」と肩を落とした。 家だけではなく、ため池にもひびが入った。高台で水利が悪い衣原では、ため池は水田の命綱だが、崩れる恐れがあって満水にできないという。梅雨時なのに、自宅前の田に水を張ることもできない。元々、農機を更新する余裕もなく、所得は生活費に消える。家の修繕費を借金しても返せるめどはない。今は農協共済の査定結果を待つ日々だ。 ◆当分届かぬ義援金 県は独自の支援策を検討しているが、国の制度を参考にする考えで、佐々木さん宅のように一部損壊住宅への支援は不透明だ。 こうした一部損壊住宅には、県内外から寄せられた義援金が配られる見込みだが、その配分を決める災害義援金募集配分委員会の開催時期は未定で、被災者の手元には当分、届きそうにない。「ここに住まなくてはいけないのだが、どうすればいいのか分からない」。佐々木さんは今も途方に暮れる日々を過ごしている。【山口圭一】    ◇  ◇ 岩手・宮城内陸地震の発生から14日で1カ月となった。道路の復旧、仮設住宅の建設など、復興に向けた動きは進みつつある。しかし、建物などの被害は軽微でも収入を断たれたため、支援の手がなかなか及ばずに生活再建の見通しさえつかない被災者は多い。復興の陰で苦悩する被災者の声から、被災地の現状をみる。7月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:教育関連施設の被害、271施設で5億2340万円 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=54.0 2008/07/16 11:01
キーワード:学校,教委,生徒

 岩手・宮城内陸地震での県内の教育関連施設の被害は271施設で約5億2340万円に上ることが、15日の県教育委員会定例会で公表された。このうち公立学校は15市町の115校で、約4億2440万円に上った。今月末にも文部科学省に対し、費用の3分の2が補助される災害復旧補助事業への申請を行い、本格的な復旧工事は9月以降になる見通し。 被害があったのは幼稚園と小中学校が計80施設。県立高校は岩ケ崎高(栗原市)など24校。ほかに、社会教育施設118カ所など。 県教委は、被災した県立高生徒に対する授業料減免措置を行うことも決定した。対象者は、今年度分の市町村民税などの減免を受けた被災世帯の生徒で、減免額は、今月〜来年3月分の4860〜8万9100円。受け付けは来年2月27日まで。【伊藤絵理子】7月16日朝刊

見出し一覧に戻る

2.見えない爪跡:岩手・宮城内陸地震1カ月/中 雇用 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.9 2008/07/16 11:01
キーワード:住宅,再建,義援金

 ◇失業者へ支援なく−−手当受給も「休業」で遅れ ◆職と家同時に失う 大船渡市の大船渡公共職業安定所から出てきた刈谷勝男さん(51)は雇用保険の失業給付手続きを終えて一息ついた。「長かったけど、ようやくスタート地点に立てたね」。岩手・宮城内陸地震発生からちょうど1カ月が経過していた。 刈谷さんは地震で仕事と家を同時に失った。しかし、他の被災者と比べ、失業者への支援は薄い。災害義援金が配分される可能性は低く、雇用保険の給付額が増額されるといった特例もない。それどころか、刈谷さんは地震の影響で最近まで給付の申請ができず、将来に不安を感じながら暮らしてきた。 刈谷さんは大船渡市三陸町生まれ。調理師免許を持ち、この道30年のベテランだ。4月から開業して3カ月になる一関市祭畤温泉の旅館「かみくら」に就職。住み込みながら料理長として腕を振るった。利用客は順調に増えて、旅館も刈谷さんの仕事も軌道に乗り始めたころに地震が起きた。 ◆発生の夜に解雇通知 「自宅で待機してほしい」。解雇の通知は地震発生の夜、避難先の本寺小学校で告げられた。旅館は祭畤大橋の崩落などで道路が寸断され孤立状態。旅館の再建に苦悩するオーナーの姿をみると、突然の解雇通知も素直に受け入れられた。一方で、生活への不安も生まれた。 足となる車が温泉施設に残されたため、新たな就職先を探すのが困難。地元での就職先もなく、電話で知人から情報を集める程度しかできなかった。車を取り戻せたのは発生から2週間後の6月28日。「車がない時はほとんど動けなかった」と振り返る。 ◆受給にめど立たず さらに失業給付の受給のめどが立たないことが不安に拍車をかけ、就職活動をためらわせた。 失業給付の受給要件は解雇などの場合、離職前の2年間で半年以上の勤務が条件。それを証明する離職票などの書類が原則、必要となる。「かみくら」では要件を満たせず、それ以前に勤務した宿泊施設から離職票を取り寄せようとした。しかし、施設は宮城県栗原市にあり、同様に被災して休業に追い込まれていたため、離職票が手に入らなかった。 岩手労働局によると、事業主が失そうするなど離職票の入手が困難な時は給料明細などで申請可能という。 ただ、今回は時間はかかるものの事業主が送付できる状態にあったので送られてくるまで待っていた。結局、離職票が届いたのは今月14日午前中だった。 地震で同じ“失ったもの”でも、農作物の場合は、国が掛け金の半分を払う農業共済で5〜9割程度補償できる。住宅の全壊は県独自の住宅再建制度が創設される予定だ。全国から集まった義援金は配分委員会で対象と金額を決めるが、「失業者への配分は全国でも聞いたことがない」(県地域福祉課)とし、収入補てんに当たるため配分するのは難しいという見方だ。 刈谷さんへの保険の給付は8月中旬までない。「手を差し伸べてもらえることがないのなら自力で頑張るしかない」。再建に向け一歩を踏み出した。【安田光高】7月16日朝刊

見出し一覧に戻る

3.栗駒山荘の初夏:岩手宮城内陸地震から1カ月/中 震度5強の揺れに耐え /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=39.1 2008/07/16 12:01
キーワード:診断,営業

 ◇復旧作業、急ピッチで 6月14日午前8時43分。この日も満室だった栗駒山荘には前日から56人が宿泊。その3分の2がチェックアウト前で館内におり、ロビーでは10人以上が出発の準備をしていた。 いつも通りの朝の風景は、突然の大地の猛威で一変した。 「突き上げられるように感じた後、ものすごい横揺れが来た。とても立っていられず、隣にいたスタッフと肩を組んで机にしがみついていました」。フロントで応対していたフロント係の谷藤伸幸さん(27)は振り返る。 県内では最も震源に近い建物。最寄りの観測地点で震度5強を記録した。 けが人はなかったが、壁にひび割れが走り支配人代理の鈴木義広さん(40)は「中国・四川大地震で崩れた建物が頭に浮かんだ」。近くに民家はなく、道路事情もわからない。 非番でふもとにいる従業員を呼び出し、山荘に向かわせて道路状況を確認。その先導で利用客を危険の少ない小安峡側に下山させ、午後3時過ぎにはスタッフ全員が待避した。 路面には大きな亀裂や段差が生じ、落石が転がっていた。 間もなく県内から栗駒山荘に向かう二つのルートは通行止めに。岩手県側への道路は橋が崩れ、宮城県側へのルートは大規模な土砂崩れで埋まっているのを知るのはその後のことだ。   ◇  ◇ 玄関部分のコンクリートやアスファルトが割れ、多くの客室の壁にひびが入った。浴室の窓ガラスがゆがみ、源泉から湯を引く直径約15センチのパイプは崩落した岩で切断された。 村によると被害額は約6000万円に上る。「地震直後、これは相当やられたなと感じた。道路の被害も大きく、正直なところ当面は営業再開は無理だろうと思った」と鈴木さん。だが復旧の動きは早かった。 地震から11日後には、一部片側通行の日中限定とはいえ栗駒山荘まで行けるように。建物が丈夫だったことと地盤のよさが幸いし、診断の結果建物の構造には影響がないことも判明した。 山荘に戻ったスタッフらは、営業再開に向けて慌ただしく工事の手配に追われた。 そして最大の懸念材料は、県外中心の利用者が果たして戻ってきてくれるかということだった。7月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗駒山荘の初夏:岩手宮城内陸地震から1カ月/下 相次ぐファンの激励 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=42.1 2008/07/17 12:02
キーワード:キャンセル,営業

 ◇積極的に現状発信 「栗駒山荘もスタッフも大丈夫と知って涙が出ました」「道がどんなに大変でも必ず行きます」 6月23日、栗駒山荘がホームページを更新すると、予約客やかつて宿泊した人から激励のメールが続々と送られてきた。 改築当時は無名に近かった栗駒山荘。注目されはじめたのは5年ほど前だった。 「一度訪れた人から、温泉好きな仲間の口コミで知られたようだ」と山荘のスタッフ。口コミがインターネットなどを通じて、目の肥えた温泉ファンや山好きの間にじわじわと広まった。宿泊者の6割は、2度目以上の利用。県外から毎月泊まりに来る人もいるほどだ。 その人気を支えるのは、恵まれた立地や温泉などの設備だけではない。   ◇  ◇ 再開のめどが立たない中、スタッフは手分けして7月末までの宿泊予約を入れていた人に状況を連絡。「再開できるようになればまた電話をします。そのときに判断してもらって構いません」と声をかけた。途中経過の報告を含めると、最低でも1件に3回は連絡を取ったという。 さらにホームページで最新情報を提供。そのたびにアクセス件数が大幅に伸びた。 宿泊営業再開が急に決まり、宮城、岩手県からの道路も止まったまま。さすがにはじめのうちはキャンセルも目立ったが、夏休みに入ってから9月上旬まではまた満室に近い状況が続く。 ある県外からの宿泊客は「最初はやめようかとも思っていた。何度も電話をもらって建物の様子や道路の状態など丁寧な説明を受け、安心して来られた」と打ち明ける。 今週末には客室が全面復旧。受け入れ態勢が整う。その一方、日帰り入浴に訪れた横手市の農業の男性(60)は「例年なら平日でも駐車場がいっぱいだが、今日はがらがら。隣県から来られない影響が大きいのだろう」と見る。回数が減ったとはいえ余震もあり、風評被害への不安も消えない。 だが、支配人代理の鈴木義広さん(40)は言う。「地震前通りになるのは簡単ではないが、これから来てもらう人に喜んでもらい、山荘の魅力を感じてもらうことが一番と思っています」7月17日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:仮設入居被災者、温泉に無料招待−−山形県最上町 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=38.3 2008/07/17 12:02
キーワード:住宅,仮設

 山形県最上町は、岩手・宮城内陸地震で被災し、仮設住宅で不自由な生活を送る被災者を、町内の3温泉施設に無料招待することを決めた。一関市と奥州市、宮城県栗原市と大崎市の4市で仮設住宅で暮らす約240人が対象。各市の担当者を通し希望者を受け付ける。受け入れ先の温泉は、赤倉、瀬見、大堀の3温泉施設で、宿泊料や交通費は、山形県と最上町、各温泉で分担するという。 同町交流促進課は「温泉でほんのちょっとでも癒やしてもらえれば」と話している。問い合わせは同課(0233・43・2111)。【米川康】7月17日朝刊

見出し一覧に戻る

3.<秋篠宮ご夫妻>岩手・宮城地震の被災地訪問へ (毎日新聞),毎日新聞
RV=32.4 2008/07/17 11:32
キーワード:山谷,夫妻

 宮内庁は17日、秋篠宮ご夫妻が20日に岩手・宮城内陸地震の被災地を訪問すると発表した。両県の避難所などを視察する。皇族方が被災地を訪れるのは初めて。 同庁などによると、ご夫妻は20日午後、宮城県栗原市を訪れて被害状況を聴く。その後、同市のみちのく伝創館で被災者を見舞う。岩手県一関市では、避難所になっている厳美公民館山谷分館を訪れて数十人の被災者と懇談する。

見出し一覧に戻る

4.秋篠宮ご夫妻、宮城内陸地震被災地ご訪問へ(産経新聞),産経新聞
RV=32.4 2008/07/17 13:55
キーワード:山谷,夫妻

 宮内庁は17日、秋篠宮ご夫妻が20日に岩手・宮城内陸地震の被災地を訪問し、被災者を見舞われると発表した。ご夫妻は20日に現地入りし、避難所となっている宮城県栗原市の「みちのく伝創館」や、岩手県一関市の「厳美公民館山谷分館」をご訪問。被災者をお見舞いするほか、両県知事らから被害状況の説明を受けられる予定。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:ソフトバンク川崎選手が義援金 県庁訪れ100万円 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=78.0 2008/07/18 14:00
キーワード:選手,野球

 北京五輪の野球日本代表に選ばれたプロ野球・ソフトバンクの川崎宗則選手(27)が17日、県庁を訪れ、地震被災者への義援金として県に100万円を寄付した。三浦秀一副知事に義援金を手渡した川崎選手は「野球をすることで元気を与えるのが自分たち。金メダルを取れるようがんばります」と約束した。 川崎選手は先月、セ・パ交流戦の最優秀選手賞を受賞。義援金にはその賞金を充てたという。県庁では野球ボールにサイン。三浦副知事によると、ボールは被害の大きかった栗原市にプレゼントされるという。【青木純】7月18日朝刊

見出し一覧に戻る

2.名前が縁、女子バレー代表・栗原恵選手が被災地にエール(読売新聞),読売新聞
RV=67.1 2008/07/18 22:13
キーワード:選手,試合

 北京五輪の女子バレー代表チームが18日、岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の中学生2人を都内に招き、この日発表されたユニホームと同じデザインのTシャツ12枚を贈った。 日の丸カラーの赤と白を基調にしており、代表選手12人の背番号と名前入り。市内の10中学で展示する。 栗原市の「JA栗っこ」は7月16日、名前が同じ縁で代表チームの栗原恵選手に地場産野菜をプレゼントした。栗原選手も復旧を応援するメッセージをファクスで送っていた。 栗原選手は「被災地の皆さんを試合で勇気付けたい」と話した。

見出し一覧に戻る

3.見えない爪跡:岩手・宮城内陸地震1カ月/番外編 復興への道 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.9 2008/07/18 13:02
キーワード:山谷,住宅,帰宅

 ◇絶対に戻ってくる−−迂回路完成、希望の灯も 一関市厳美町の厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)内の応急住宅に家族10人で身を寄せる佐藤律雄さん(62)は、自宅や畑が祭畤地区に、水田が市野々原地区にある。両地区は岩手・宮城内陸地震で孤立集落となった。市野々原には6月末から原則として週4回、1日約7時間に限って一時帰宅しているが、祭畤大橋が崩落しているため、自宅と水田の両方を立ち寄ることは時間的に難しい。 佐藤さんは「やれることをやるしかない」と農作業を再開。迂回(うかい)路が完成する今月18日には毎日通えるようになるという。少しずつではあるが、被災者に希望の灯が見えつつある。 応急住宅から約25キロ離れた自宅は95年、離農した農家から買い取った。以前住んでいた市野々原の家より、庭や畑が広い。孫の龍弥君(8)や陸翔(りくと)君(4)の伸び伸びした成長を考えた。2人はおじいちゃん子。自転車で遊んでいると「おじいちゃん、見て」と声を上げ、駆け寄ってくる。しかし、穏やかな暮らしは地震で粉々になった。 佐藤さんは、戦後市野々原地区で農地開拓した父勝美さん(85)の働く背中を見てあこがれ、75年ごろに農業を継いだ。最大で5ヘクタールの作付面積があったが、冷害や政府の減反政策、米価の低落など農業の先行きに不安を感じ、2・3ヘクタールに縮小。この間に地元農家らと協力してブルーベリーへの転作を試み、現在は約50アールで栽培している。 一時帰宅の際に水田の様子を見に行くと、水路や土手など損壊は30カ所を超えた。補修できても稲の成長に重要な水の管理が行き届かない。収穫量は4割程度落ちる計算で、農協への出荷量も減る。それでも農業は捨てたくない。「努力した分だけ結果が出るから」。達成感は何ものにも代えがたいのだという。 天井や窓が落ちた自宅に戻り片づけをしていると、時計が気になる。午後3時を回ると家を出る準備をしなければならないからだ。「自分の家なのに、なぜ家から出ていかないといけないんだ」。誰よりも遅く集落に残る。我が家を背に車に乗り、家路を離れる。アクセルを踏むと、むなしさがこみ上げる。 自宅の水道や電気などのライフラインは、住民が家に戻ると決めれば業者の点検を経て使える状態にはある。だが常時通れる道路がなければ「帰宅」はできない。県や市は、祭畤大橋を迂回する生活道路を秋ごろまでに通せるよう協議を重ねている。 最近、無意識に佐藤さんの頭に浮かぶのは我が家の情景だ。ウグイスやカッコウが鳴く山肌。夜空は澄み、星が近く見える。庭には孫たちのはしゃぎ声と笑顔。自らが育てた野菜が食卓に並ぶ幸せな家族のだんらん……。普通の生活がこれほどありがたいと思った日々はなかった。 佐藤さんにとって地震発生からの1カ月間は、長いようで短かかった。一時帰宅で作業する合間、妻洋子さん(58)とおにぎりをほおばりながら、よく口をそろえる。「やっぱり、ここ(祭畤地区)がオレたちの住む場所。もう一度住む、絶対に戻ってやる。地震に負けたままではいたくない」【狩野智彦】7月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.美術展:作品の売上げ、被災者支援に−−富山 /富山(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.1 2008/07/19 17:01
キーワード:住宅,寄付,会場,高校

 ミャンマーを襲ったサイクロンや四川大地震、岩手・宮城内陸地震、バングラデシュ水害など、国内外で相次ぐ自然災害の被害者支援を目的にした美術展「NATUBAE・夏映展―岩瀬に集う」が18日、富山市岩瀬大町の慶集寺・琳空館など2カ所で始まった。21日まで。入場無料。 「アートで社会貢献を」と、同市の造形作家、ニシダツトムさんらが企画し、賛同する県内の美術作家8人が実行委を結成した。約200点の作品を展示しており、1点数千円〜50万円で販売し、売上金の一部を日本赤十字社に寄付する。 会場は、寺の庫裏を改築した同館と旧馬場家住宅(現・五本邸)の2カ所。旧馬場家は多額の寄付により旧制富山高校の設立に尽力したことで知られる回船問屋の旧宅で、趣のある伝統家屋と、木彫や金属造形など現代的なアートとの対比が楽しめる。 ニシダさんは「伝統ある岩瀬の町中で展覧会を開催でき、喜びを感じている。ぜひたくさんの協力を」と呼びかけている。【青山郁子】7月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:被災の栗原・宝来小の児童らに、神戸からの応援歌届ける /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=50.4 2008/07/19 16:01
キーワード:ボランティア,うれしい,演奏

 ◇東灘の音楽グループ「あいうえお」 岩手・宮城内陸地震で被害の大きかった地域の子供たちを元気づけ、被災経験者同士励まし合おうと、神戸市東灘区の音楽ボランティアグループ「あいうえお」が、宮城県栗原市立宝来小(高橋芳明校長、44人)でコンサートを開いた。リーダーの山本れい子さん(47)は「(13年前の)地震はショックだったけど、命があって、こうして皆さんの所に来られてうれしい。神戸からの応援歌を聞いてください」と語りかけた。 「あいうえお」は「震災から始まった」という意味を込めたグループ名。阪神大震災で東灘区の自宅マンションが全壊した山本さんと、大阪府豊中市の自宅が被災したバイオリニスト、森下保子さん(61)らが96年4月結成。地元で活動するほか、新潟県中越地震、同中越沖地震でも長岡市や柏崎市で演奏した。今回も栗原市などで大きな被害が出たことを知り、「被災地の子供たちを励ましたい」と小学校に連絡し、17日に演奏会が実現した。 「アンパンマン体操」など元気の出る歌のほか、神戸市の小学校教諭が作詞作曲した「しあわせ運べるように」、被災して下半身まひになった青年のために山本さんが作ったオリジナル曲など11曲を披露。子供たちはバイオリンの生演奏に身を乗り出したり、知っている歌を口ずさんだりしていた。 宝来小は体育館の外壁が落ちたり、プールサイドに段差ができるなどの被害が出た。4年生の秋山志乃さん(9)は「余震が怖くて、夜あまり眠れなかった。とても遠いのに神戸から来てくれて、歌を歌ってくれてうれしかった」。芳賀敏樹君(9)=同=も「明るい歌で元気が出ました」と話していた。 山本さんは「当時小1と小3の娘も、震災で壊れた街を目の当たりにして、心の中にずっと傷を抱えてきた。生き延びた自分にできることを、と思い続けている。これからも、音楽を通じて心を癒やし地域を再生させていきたい」と話した。メンバーは同日、避難所も訪ねた。【藤田祐子】〔神戸版〕7月19日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:一関の須川高原温泉、きょう営業再開−−1カ月ぶり /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=29.1 2008/07/19 12:00
キーワード:営業,迂回

 岩手・宮城内陸地震で被害を受け営業を休止していた一関市厳美町の須川高原温泉が19日、被災から約1カ月ぶりに再開する。被害を受けた温泉施設のうち、損壊のひどかった大浴場は使えないが、内湯や露天風呂は復旧したため、宿泊、日帰り客ともに受け入れることにした。 ただ、一関市内から温泉までの国道342号は土砂崩れや祭畤(まつるべ)大橋の崩落で通行できず、北上市から秋田県横手市を経由するか、宮城県大崎市から秋田県湯沢市経由のルートを選択するしかない。同温泉では、宿泊客用にJR一ノ関駅から1日1回午後1時半発の無料送迎バスを運行する。温泉への道も通行可能時間が午前7時〜午後5時なので、日帰りの入浴時間は午前9時〜午後4時となる。 高橋正行営業次長は「施設や交通が完全でなく、ご迷惑をかけるが、営業再開で全国に元気なところをアピールしたい」と話している。問い合わせは須川高原温泉(電話0191・23・9337)。 ◇国道342号の迂回路開通 地震で寸断された一関市厳美町の国道342号の迂回(うかい)路が18日開通し、供用が開始された。迂回路は国道342号の一部を迂回するために、同市厳美町の板川―市野々原の両地区を結ぶための道路で全長2400メートル、路肩を含む幅は5メートル。【天野典文、念佛明奈】7月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.秋篠宮ご夫妻、被災地を訪問=岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=129.7 2008/07/20 19:56
キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,会場,演奏,頑張る,秋篠宮

 秋篠宮ご夫妻は20日、岩手・宮城内陸地震の被災地を見舞うため、宮城県栗原市と岩手県一関市の避難所を訪問された。 ご夫妻は午後2時半すぎ、栗原市の避難所「みちのく伝創館」に到着。地震発生から1カ月が経過しても避難生活を続ける住民ら134人とともに、自衛隊音楽隊の慰問演奏に聞き入った。 その後、ご夫妻は会場内を回り、被災状況について話す住民らの言葉に真剣な様子で耳を傾けた。 仮設住宅で暮らす熊谷昭さん(63)は「妃殿下が『何かと大変でしょうが頑張ってください』と声を掛けて下さって感動した」と顔をほころばせた。 42人が避難生活を送る一関市の厳美公民館山谷分館には午後5時前に到着。拍手で迎えられたご夫妻は、「これから暑くなって大変ですね。ご無理されないように」「頑張ってください。お大事に」などと激励した。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>秋篠宮ご夫妻、被災地を見舞う(毎日新聞),毎日新聞
RV=104.1 2008/07/20 19:17
キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,頑張る,秋篠宮

 秋篠宮ご夫妻は20日、岩手・宮城内陸地震の被災地を視察し、被災者を見舞った。皇族方が被災地を訪れたのは初めて。 ご夫妻は同日午後、宮城県栗原市の「みちのく伝創館」で約140人の被災者らを励ました。秋篠宮さまは被災者に「大変な思いをされましたね」「縦揺れが激しかったようですね」などと声をかけた。同市花山の仮設住宅で暮らす熊谷早百合さん(33)は長男礼君(3)を抱きながら「紀子さまから『暑い日が続きますが体調を崩さないよう、お子さんを守って上げてくださいね』と励まされた。母親の立場から声をかけていただいてありがたかった」と話した。 ご夫妻はその後、岩手県一関市に移動し、約40人が避難生活を送る厳美公民館山谷分館を訪れた。秋篠宮さまは「力を合わせて頑張って下さい。お体を大切に」と被災者らをいたわった。【真鍋光之、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 秋篠宮ご夫妻、被災地を見舞う(毎日新聞),毎日新聞
RV=104.1 2008/07/20 19:21
キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,頑張る,秋篠宮

 秋篠宮ご夫妻は20日、岩手・宮城内陸地震の被災地を視察し、被災者を見舞った。皇族方が被災地を訪れたのは初めて。 ご夫妻は同日午後、宮城県栗原市の「みちのく伝創館」で約140人の被災者らを励ました。秋篠宮さまは被災者に「大変な思いをされましたね」「縦揺れが激しかったようですね」などと声をかけた。同市花山の仮設住宅で暮らす熊谷早百合さん(33)は長男礼君(3)を抱きながら「紀子さまから『暑い日が続きますが体調を崩さないよう、お子さんを守って上げてくださいね』と励まされた。母親の立場から声をかけていただいてありがたかった」と話した。 ご夫妻はその後、岩手県一関市に移動し、約40人が避難生活を送る厳美公民館山谷分館を訪れた。秋篠宮さまは「力を合わせて頑張って下さい。お体を大切に」と被災者らをいたわった。【真鍋光之、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

1.秋篠宮ご夫妻が避難所お見舞い(産経新聞),産経新聞
RV=129.4 2008/07/21 08:00
キーワード:夫妻,山谷,住宅,仮設,会場,うれしい,頑張る,秋篠宮

 秋篠宮ご夫妻は20日、岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市と岩手県一関市の避難所を訪問し、被災者らを励まされた。 栗原市の「みちのく伝創館」で、ご夫妻は被災者らと約40分にわたり直接、言葉を交わされた。ご夫妻は「大変でしたね」「頑張ってください」などと被災者に声をかけられた。 同市耕英地区で被災し、仮設住宅で生活する小野寺洋子さん(61)は「秋篠宮さまに直接励ましていただき、とても感激しました。会場の被災者全員にお声を掛けてくださって、本当にうれしい」と話していた。 その後、ご夫妻は一関市の厳美公民館山谷分館へと足を運び、避難している住民約40人を見舞われた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:避難住民、お見舞いに感謝 秋篠宮ご夫妻、一関を訪問 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.0 2008/07/21 13:01
キーワード:夫妻,山谷,住宅

 秋篠宮ご夫妻は20日、岩手・宮城内陸地震の被災地、一関市などを訪れた。一関地区合同庁舎で被害状況を関係者から説明を受けた後、厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)の応急住宅を訪問、避難住民を見舞われた。 ご夫妻は「1カ月たって随分お疲れでしょう。ご無理されないように」などと避難住民を気遣った。佐藤勝雄区長は「激励をいただきありがたい。これをバネに頑張って元の生活に戻す新たな固い決意をした」と話した。 ご夫妻は22日、大船渡市などで開かれている「第6回海フェスタいわて」の記念式典に出席する。【天野典文】7月21日朝刊

見出し一覧に戻る

3.地震避難所「みちのく伝創館」閉鎖、住民は仮設などに転居(読売新聞),読売新聞
RV=63.9 2008/07/21 19:54
キーワード:住宅,仮設,完成,建設

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市栗駒の「みちのく伝創館」に設けられた避難所が21日、閉鎖された。 耕英地区の住民ら最大56人の避難者は全員、仮設住宅や親類宅などに移った。 この日はかつての避難者ら約20人が集まり、最後の2世帯4人の荷物を運び出し、施設の掃除などをした。耕英地区の金沢大樹区長(65)は「これからが復興に向けた本当のスタート」と話した。 食事や入浴サービスなどを提供してきた陸上自衛隊第6師団(山形県東根市)は22日に撤収する。 栗原市は、計約30人が避難生活をしている残る2か所について、予定した仮設住宅の建設が終了する今月末をめどに閉鎖する予定。 岩手県内では21日現在、一関市と奥州市の計3か所の避難所で47人が暮らしている。そのうち、一関市の廃校に避難している42人は当面、仮設住宅代わりに住み続け、奥州市の4人は8月上旬に完成予定の仮設住宅に移る予定だ。

見出し一覧に戻る

1.青畳から復興エール 地震被災の宮城・小牛田農林高 故郷のために 「力出し切る」(西日本新聞),西日本新聞
RV=109.4 2008/07/22 15:06
キーワード:選手,大会,学校,生徒

 熱戦がスタートした金鷲旗高校柔道大会には、6月の岩手・宮城内陸地震で大きな被害があった宮城県北部地区から出場した学校がある。同県美里町にある小牛田(こごた)農林高校。9人が死亡、8人が行方不明になるなど最大の被災地となった同県栗原市から通う選手もおり、メンバーは「自分たちが頑張ることで、今も復興に追われる故郷にエールを送りたい」と気合を入れて青畳に立った。 「震源は栗原市に近いらしいぞ」。6月14日午前9時前、柔道場の揺れが止まった後、そう聞いた瞬間、男子の中堅、三浦悠希選手(2年)は、家族の安否を確認しようと携帯電話を握り締めた。しかし、昼すぎまで同市の自宅に電話は通じず「家族はみんな無事でよかったけど、確認できるまで気が気ではなかったです」と言う。次鋒の大柳覚哉選手(3年)も「栗原市の祖母の家が10日間くらい断水になった。水や食料を届けに行って大変だった」と振り返った。 震源地から約50キロ離れた美里町も震度5強の激しい揺れに見舞われ、死者こそ出なかったが26人が重軽傷、家屋の半壊などにも見舞われた。幸い同校に大きな被害はなく、柔道部の練習も休まず続けることができたが、丹野康治監督(36)は「学校の中には、自宅が半壊した生徒もいた。不安げに自宅に電話する生徒を見ると、いたたまれなかった」と話す。 しかし、約1カ月後に迫った金鷲旗大会。「全国の猛者と戦えるまたとない機会。立ち止まることはできない」(丹野監督)。選手は気持ちを切り替えて柔道に打ち込み、大会に備えてきたという。 この日、女子は初戦で奈良育英(奈良)と対戦。5人による抜き勝負の中で、4人で戦い善戦したが不戦2人で敗退。男子は午後、登場する。副将の畑中秀己選手(3年)は「女子は1人少ない中でよく頑張った。男子も力を出し切って、被災者の人たちを元気づけたい」と前を見据えた。=2008/07/22付西日本新聞夕刊=

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗原「みちのく伝創館」避難所閉鎖 自衛隊活動ほぼ終了 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.9 2008/07/22 13:01
キーワード:入居,住宅,仮設,完成

 ◇自衛隊活動もほぼ終了 岩手・宮城内陸地震で栗原市栗駒地区の被災者が身を寄せていた「みちのく伝創館」の避難所が21日、閉鎖され、給食・医療支援など自衛隊の活動も一部を除き終了することになった。 同市内では最大時、13カ所計約200人が避難していたが、残る避難所は花山地区の石楠花(しゃくなげ)センター(24人)、一迫地区の高齢者ふれあいプラザ(7人)の2カ所。一迫地区の7人も一両日中に仮設住宅に移る予定という。 この日、「伝創館」では、1カ月以上にわたり避難生活を送った住民らが大広間の畳やサッシを掃除し、片づけを行った=写真。 仮設住宅第2次分の完成に伴い、避難所を利用する人が2世帯4人となったことから市が移動を打診した。 入居する仮設住宅がまだ完成せず、夫婦で一時的に市内の宿泊施設に移る金沢芳子さん(55)は「逃げてきた時はリュック一つだったのに、いつのまにか日用品が増えていて、地震からの時間の長さを実感しました」と話していた。【藤田祐子】7月22日朝刊

見出し一覧に戻る

3.<秋篠宮さま>岩手・宮城地震被災者にいたわりの言葉(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.7 2008/07/22 19:01
キーワード:夫妻,住宅,仮設

 秋篠宮ご夫妻は22日、岩手県大船渡市であった第6回海フェスタ記念式典に出席した。秋篠宮さまはあいさつで、岩手・宮城内陸地震について触れ「被災された多くの方々、なお避難所や仮設住宅にお住まいの方々のご苦労を思い、心からお見舞いを申し上げます」と被災者らをいたわった。 これに先立ち、ご夫妻は、視覚障害の高齢者らが入る同市内の養護老人ホーム「祥風苑」を訪問。紀子さまは入所女性の手をさすりながら「暑くなってきましたのでお体を大事に」と声をかけた。

見出し一覧に戻る

1.FM5局が復興支援生中継 J2仙台ホーム戦(河北新報),河北新報
RV=104.2 2008/07/23 06:12
キーワード:選手,募金,試合

 宮城県内のコミュニティーFM5局が、26日に仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台で行われるサッカーJリーグ2部(J2)ベガルタ仙台と岐阜の試合を岩手・宮城内陸地震の「復興応援番組」として生中継する。放送に合わせて集めた募金や収益を被災地に寄付し、リスナーから被災者への応援メッセージをベガルタの選手が読む予定だ。 中継するのは、制作基幹局の「仙台シティエフエム」(仙台市青葉区)のほか「ラジオ石巻」(石巻市)「ベイウエーブ」(塩釜市)「fmいずみ」(泉区)「FMいわぬま」(岩沼市)。 企画した仙台シティエフエムの桑島幸毅取締役は「震災から1カ月が過ぎたが、この時期に番組を放送することで、災害の記憶を薄れさせず息の長い支援を求めたかった」と語る。対戦相手の本拠地・岐阜市の「FMわっち」にも特別にネット放送し、支援を求める。 放送に向け、各局内に募金箱を設置したほか、リスナーから被災地への応援メッセージもファクスやメールで募集中。中継の中で、募金やメッセージを寄せたリスナーの名前を紹介し、メッセージはベガルタの選手が代読することを計画中だ。元ベガルタ選手の岩本輝雄さんら著名人にもコメントを寄せてもらう。 募金とスポンサー料などの収益は全額、被災地へ寄付する。趣旨に賛同し、番組パーソナリティーを務めるフリーライターの佐々木聡さん(30)が、無報酬での実況を買って出た。佐々木さんは「リスナーから寄せられた被災者への思いを伝えられる実況をしたい」と意気込んでいる。 放送は午後6時45分(一部は午後7時)から。連絡先は仙台シティエフエム022(213)2323、ファクス022(213)1123。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:被災者の生活再建アドバイス−−きょう栗原・栗駒支所で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=60.7 2008/07/23 13:01
キーワード:相談,住宅,再建

 ◇行政相談会 岩手・宮城内陸地震で被災した人を対象とする「被災者支援なんでも行政相談」が23日午前10時〜午後4時、栗原市の栗駒総合支所で開かれる。東北管区行政評価局や県、同市など11の行政機関が一堂に会し、生活再建に関するアドバイスを行う。企画した同局行政相談課は「地震から1カ月がたち、今後の生活について考える余裕が出てきたころだと思う。融資などに関する情報を提供したい」としている。 行政機関の窓口を何カ所も訪問する必要がないようにして、被災者の便宜を図ろうと企画した。 想定する相談内容と担当機関は、▽国税の納税猶予、減免(仙台国税局)▽国民年金保険料の免除、健康保険関係(宮城社会保険事務局)▽農業一般(東北農政局)▽災害復興住宅融資(住宅金融支援機構)▽小規模事業や教育資金の融資(国民生活金融公庫)――など。相談は無料で、予約不要。【伊藤絵理子】7月23日朝刊

見出し一覧に戻る

3.皇室:秋篠宮ご夫妻、海フェスタ出席−−大船渡 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=45.3 2008/07/23 14:01
キーワード:夫妻,生徒

 秋篠宮ご夫妻は22日、大船渡市で開かれた「第6回海フェスタいわて」記念式典に出席した。秋篠宮さまは、6月に発生した岩手・宮城内陸地震の犠牲者や被災者に対し「哀悼の意を表し、お見舞い申し上げます。復興に向け力強く歩んでいくことを願っております」と述べた。 式典では、海フェスタ実行委員会会長の甘竹勝郎大船渡市長が「海に親しむ心、海の恵みに感謝する心を三陸から全国に発信したい」とあいさつ。秋篠宮さまは「国民の関心、理解が深まることを願っております」と述べた。 エンディングアトラクションでは、同市立末崎小学校生徒がソーラン節の踊りを披露。ご夫妻は目を細めて拍手を送っていた。 ご夫妻は、同市内で開かれた記念祝賀会にも出席。同日夕、JR水沢江刺駅から東北新幹線で帰京した。 海フェスタは27日まで、同市を主会場に3市2町で開かれている。【山口圭一】7月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.ドーンと衝撃、激しい揺れ=高齢者の被害多く−岩手・宮城内陸地震被災者は無事(時事通信),時事通信
RV=63.4 2008/07/24 07:21
キーワード:入居,住宅,仮設

 「ドーンという衝撃で目が覚めた」。24日未明に東北地方を襲った地震から一夜明けた同日午前、住民らは激しい揺れの被害確認などに追われた。高齢者のけがも多く、揺れに驚き慌てて飛び出したケースなどが目立った。 震度6強を記録した岩手県洋野町役場には地震発生直後から、職員が続々と詰め掛けた。震度5弱以上の場合は全職員が招集される。約100人が夜を徹して被害確認や情報収集に追われた。 役場には、逃げようとして玄関付近で転倒した女性(58)ら負傷者2人の情報や建物の壁の一部がはがれたとの報告が入った。山間部の集落もあるが、孤立情報はないという。 総務課の滝川幸弘さん(45)は、自宅で寝ていて「ドーン」という衝撃で目が覚めた。隣の部屋で多くの物が落ちる音がしたが、確認する間もなく出勤。役場まで約2キロの道路沿いには「廃屋になった商店のガラスが飛び散っていたが、道路は大丈夫だった」。 震度6弱だった青森県八戸市は、住民から自主避難の要望が数件あり、公民館に職員を派遣、受け入れ態勢を取った。 6月中旬の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市では24日現在、21人が避難所で暮らす。仮設住宅にも数十人が入居しているが、被害はないという。

見出し一覧に戻る

2.岩手北部震度6強 恐怖、揺れ30秒以上 町職員、夜徹し情報収集 (産経新聞),産経新聞
RV=61.0 2008/07/24 15:54
キーワード:入居,生徒,仮設

 岩手・宮城内陸地震の記憶が残る中、24日未明、岩手、青森を中心にまた大きな揺れを観測する地震が起きた。壁がはがれ、ひびが入った役場の庁舎。「ドーンと音がして揺れは30秒以上続いた」「さらに強い揺れが来るのでは」。恐怖と緊張の夜が明け、負傷者が100人を超えるなど被害の様子が次第に明らかになった。また、JR東北新幹線の仙台−八戸間などの運転が夕方まで見合わせとなり、行楽客らの足を直撃した。 震度6強を観測した岩手県洋野(ひろの)町。町役場には地震発生直後から、職員が続々と詰め掛けた。職員の一人は「建物の所々にひびが入り、一部壁がはがれている」と慌てた様子。震度5弱以上の場合は全職員が招集されることになっており、約100人が夜を徹して被害確認や情報収集に追われた。 町内にある県立種市高校では多くの生徒が通常通り登校したが、列車が動かないため欠席するとの連絡も数人から入った。三浦俊哉校長(54)によると、生徒に特に動揺した様子は見られず、授業も通常通り。だが「これまでのところ大きな被害は出ていないが、調査しなければ、どれだけの生徒たちに影響が出たのかまだ分からない」と不安そうな様子も見せた。 入浴施設「アグリパークおおさわ」では、女湯の窓ガラスが割れ、厨房(ちゆうぼう)の食器が壊れるなどの被害があった。支配人の久保田唯さん(29)は「休もうとした時にドーンと音がして揺れた。利用時間が終わっていたので、けがをしたお客さまがいなくて良かった」と疲れた表情を見せた。 自宅でベッドに入ったばかりだった老人ホーム職員、野田光枝さん(31)は「揺れに気付いたが、怖くて動けなかった」と発生時を振り返る。既に寝ていたという奥寺敏子さん(61)は「すごい音だった。額や食器棚のコップなどが落ちてどうなるかと思った」と家の中の後片付けに追われた。 土用の丑(うし)の日でウナギの仕込みをしていた料理店の太田典克さん(41)は「器も多く壊れ、今日の昼の注文は無理。夕方までに片付けて何とか再開したい。予約がたくさん入っていたのに」と途方に暮れていた。 仙台市のJR仙台駅の新幹線改札口では、駅員に運行状況の説明を求める行楽客らの姿も。大学時代の同級生らと岩手県一関市の温泉宿に行く予定という東京都の男性(72)は「楽しみにしていたが予定が狂った。大変だが、仕方がない」と肩を落としていた。 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市では24日現在、21人が避難所で暮らす。仮設住宅にも数十人が入居しているが、被害はないという。同市は早急に道路や建物などの状況も確認する。 岩手県奥州市も1人が軽傷を負ったが、避難生活を送る住民らに被害はないという。男性職員は「自宅の2階で寝ていたら、小さい横揺れが前回より長く続いた。またかという感じだが、以前より小さく、冷静に受け止めている」と話していた。

見出し一覧に戻る

3.<岩手北部地震>未明に激震、不安広がる…震度6強の洋野町(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.0 2008/07/24 11:17
キーワード:学校,支部,営業

 岩手・宮城内陸地震から2カ月もたたない24日未明、東北地方北部をまた、激震が襲った。復興途上の両県は再び被害を受け、青森県にも大きな被害が及んだ。いつになったら地震から逃れられるのか。不安が広がった。【写真特集】岩手県沿岸地震 今回の地震で最大の震度6強を記録した岩手県洋野(ひろの)町に着いたのは24日未明。発生から約2時間半後だった。まだ暗く、すぐには被害の様子は分からなかったが、町内を歩くと徐々に傷跡が見え始めた。 同町種市の「おおた食堂」店主、太田典克さん(41)が大きな揺れに襲われたのは、土用丑(うし)の日を前にうなぎの仕込みを終え、布団に入った直後だった。「びっくりして細かいことは覚えていない。とにかく長かった」と食器を洗いながら振り返った。 1階の厨房では、食器の多くが床に落ち、無残な姿に。宴会場のモルタル外壁も一部がはがれた。「割れた食器の枚数もまだ数えられない。建物の安全を確かめないと営業もできない」と悲痛な表情で語った。 町役場大野庁舎には56人の全職員が登庁。被害情報を収集した。建物に亀裂が入った庁舎内で男性職員は「一度、ドーンと大きな縦揺れがきて、10秒くらいした後、もっと大きな下から突き抜けるような揺れがきた。怖かった」と話した。 明るくなってくると、住民たちは屋外に出て、自宅周辺の様子を確かめ始めた。 種市に住む主婦、三上エイ子さん(70)方は、家の周りのブロック塀の上段が崩れた。「揺れたというより、下から持ち上げられるよう衝撃が1回、それからわさわさと揺れが来た。寝ていたけど飛び起きた」と話した。 近くの種市体育館では、ガラスやコンクリート片が床に散乱していた。町教委の担当者は「明日から夏休みに入る学校が多い。毎日のように20、30人の子どもが遊ぶが、これでは危なくて使えない」とつぶやいた。 けが人は出ているものの、幸いに死者の情報はなく、岩手県内や青森県から派遣された陸上自衛隊員も待機状態。日赤岩手県支部の職員は「これから増えるかもしれないが、震度の割に被害が少なかった」と話していた。【山口圭一、喜浦遊】

見出し一覧に戻る

4.岩手北部地震 未明に激震、不安広がる…震度6強の洋野町(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.0 2008/07/24 11:25
キーワード:学校,支部,営業

 岩手・宮城内陸地震から2カ月もたたない24日未明、東北地方北部をまた、激震が襲った。復興途上の両県は再び被害を受け、青森県にも大きな被害が及んだ。いつになったら地震から逃れられるのか。不安が広がった。【写真特集】岩手県沿岸地震 今回の地震で最大の震度6強を記録した岩手県洋野(ひろの)町に着いたのは24日未明。発生から約2時間半後だった。まだ暗く、すぐには被害の様子は分からなかったが、町内を歩くと徐々に傷跡が見え始めた。 同町種市の「おおた食堂」店主、太田典克さん(41)が大きな揺れに襲われたのは、土用丑(うし)の日を前にうなぎの仕込みを終え、布団に入った直後だった。「びっくりして細かいことは覚えていない。とにかく長かった」と食器を洗いながら振り返った。 1階の厨房では、食器の多くが床に落ち、無残な姿に。宴会場のモルタル外壁も一部がはがれた。「割れた食器の枚数もまだ数えられない。建物の安全を確かめないと営業もできない」と悲痛な表情で語った。 町役場大野庁舎には56人の全職員が登庁。被害情報を収集した。建物に亀裂が入った庁舎内で男性職員は「一度、ドーンと大きな縦揺れがきて、10秒くらいした後、もっと大きな下から突き抜けるような揺れがきた。怖かった」と話した。 明るくなってくると、住民たちは屋外に出て、自宅周辺の様子を確かめ始めた。 種市に住む主婦、三上エイ子さん(70)方は、家の周りのブロック塀の上段が崩れた。「揺れたというより、下から持ち上げられるよう衝撃が1回、それからわさわさと揺れが来た。寝ていたけど飛び起きた」と話した。 近くの種市体育館では、ガラスやコンクリート片が床に散乱していた。町教委の担当者は「明日から夏休みに入る学校が多い。毎日のように20、30人の子どもが遊ぶが、これでは危なくて使えない」とつぶやいた。 けが人は出ているものの、幸いに死者の情報はなく、岩手県内や青森県から派遣された陸上自衛隊員も待機状態。日赤岩手県支部の職員は「これから増えるかもしれないが、震度の割に被害が少なかった」と話していた。【山口圭一、喜浦遊】

見出し一覧に戻る

1.【夏の高校野球地方大会】一迫商 被災地・栗原に勇気(産経新聞),産経新聞
RV=119.8 2008/07/25 07:50
キーワード:野球,大会,主将,試合

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市を勇気づけてきた一迫商はベスト4で散った。「全国制覇して地元を元気づけよう」とチーム一丸になって、今大会を勝ち上がってきた。 この日、一迫商は、昨年の覇者、仙台育英を前に失策から失点を重ねて、打線も沈黙。4−0で敗れた。一迫商の熊谷貞男監督は「今年は手応えはあったが、まだまだ力不足だった」と肩を落とした。 「地元の思いを背負ってここまできた。勝ってみんなを喜ばせたい」と試合に臨んだ熊谷健太郎主将。土壇場の九回二死から執念の中前打を放ち、スタンドを沸かせた。熊谷主将は、「震災もあったけれど、周囲の支えがあって野球ができた。幸せだった」と感謝の言葉を口にした。 試合後、スタンドから一迫商ナインに対し、惜しみない拍手が送られた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:復興願い、CDと寄せ書き−−伏見・向島南小 /京都(毎日新聞),毎日新聞
RV=104.1 2008/07/25 17:01
キーワード:児童,相談,ボランティア,学校

 ◇宮城県栗原市の小学生に「何があっても負けないで」 ◇コーラスクラブの児童、27日の登校日に披露 6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受け、今回の岩手地震でも震度5強の揺れに襲われた宮城県栗原市の小学生に、京都市立向島南小(伏見区向島津田町)コーラスクラブの児童が、復興への願いを込めた歌を収録したCDと寄せ書きを贈る。栗原市は6月の地震で死者が出るなど最も被害が大きかった地域の一つ。今回の地震では6月ほどの被害の報告はないが、児童らは「栗原の子たちが心配」「少しでも力になれれば」と話している。【田辺佑介】 同クラブの児童は3月、被災地を支援する京都市内のボランティア活動家から提案を受け、昨年7月の中越沖地震で被災した新潟県柏崎市の小学校にCDと寄せ書きを贈った。今年6月の岩手・宮城内陸地震では、報道を見た児童らが自分たちで話し合い、担当の山本るみ教諭に「被災した学校の子たちに歌を贈りたい」と相談。約1カ月間、新聞記事やテレビニュースから被害状況や被災地での暮らしを調べ、校内に掲示して他の児童に伝えるとともに、合唱の練習や寄せ書き作りに取り組んだ。 山本教諭が、温泉の宿泊客ら7人が死亡・行方不明になるなど被害の大きかった栗原市の市教委と連絡を取り、同市立花山(はなやま)小に贈ることが決定。歌はシンガーソングライターのKOKIAさんの「私にできること」。「何事にもあきらめないで」「私たちも精いっぱい応援する」などと書かれた48人分の寄せ書きとともに、27日の全校登校日に披露されるという。 同クラブの6年、村川美月さん(12)は「自分たちにもできることは何かを考えた」、同、寺村みなみさん(11)は「何があっても負けないで頑張ってほしい」と話している。7月25日朝刊

見出し一覧に戻る

3.県北部地震:激しい揺れで目覚め また、眠れぬ夜(その1) /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=80.3 2008/07/25 11:02
キーワード:イワナ,学校,営業,洋野

 ◇洋野、震度6強 24日未明に県北部を襲った激しい揺れ。洋野町で最大の震度6強を観測し、県内だけでけが人は50人以上に及んだ。6月には岩手・宮城内陸地震があったばかりで、住民らは相次ぐ地震に「いつになったら平穏に過ごせるのか」と不安を募らせた。 ◇シャンデリア落下 酒店、商品割れ散乱 震度6強を観測した洋野町では家屋が一部損壊するなどの被害が出た。JR洋野駅近くの商店街でクリーニング店を営む田村祐光さん(71)は「ドドドときて、ゆさゆさと揺さぶられた。天井を見て動けなかった」と驚いた表情。浜辺が自宅の前にあり、約40年前の十勝沖地震では旧種市町が津波被害にあっただけに「テレビをつけ、まずは津波を確認した。震源が内陸で助かった」と話した。 自宅2階で寝ていた同町種市、プロパンガス店経営の日沢昭男さん(65)は「大きな横揺れで目が覚め、壁や柱につかまっていた。(顧客宅を)見回ったが異常はなかった。(地震発生が)火をつかう時間帯でなくて良かった」とホッとした様子だった。 震度5強の久慈市では、商店街の店舗が一部損壊したり、商品が倒れるなどしたが、多くが同日午前から通常通り営業を行った。 同市八日町のタムラ酒店では約100本の焼酎瓶などが割れ、店主の田村利己さんら家族3人が片づけに追われた。田村さんは「営業がその日のうちに再開できて良かった」と胸をなで下ろしていた。 また県によると、岩泉町のイワナ養殖業者が所有する稚魚入り水槽では、地震で排水溝の近くにあった水位調整のための板が外れたために水位が低下。水槽内の稚魚約51キロが死んだという。 大槌町の中央公民館では、大会議室のシャンデリアが天井板と共に約6メートル下の床に落下した。パイプを組み合わせたようなデザインで縦、横各4・5メートル、重さは約200キロ。天井から支柱で固定し、数十個の電球が付いている。地震発生時は無人で、直後に職員が見回った時には異常はなかった。少しして再び見回ってみると、落ちていたという。 同町立図書館では書架から約700冊の本が落ちた。後片付けと傷んだ本の手入れのため同日は臨時休館にした。 釜石市の釜石港では、コンクリート岸壁の亀裂が広がった。03年5月の三陸南地震でひび割れがいくつも生じていたが、幅がひどい所では約4センチとさらに広がった。漁業者の一人は「津波がこないだけ幸いだった」と亀裂に不安げに見入った。 この日大船渡港で予定していた「海フェスタ」事業による巡視船「ざおう」の体験航海と、大槌町で開催予定の三陸沖地震・津波防災講演会は警戒出動や余震の恐れがあるため中止された。【鬼山親芳、山口圭一、安田光高、念佛明奈】 ◇重傷11人、一部損壊25棟 岩手・宮城内陸地震の復興も道半ばで東北地方を襲った「岩手地震」。死者や行方不明者は確認されなかったものの、県や県警などのまとめではけが人や建物被害が相次いだ。 ◇けが人 24日午後4時半現在で計57人。うち11人が骨折などの重傷とみられる。洋野町の女性(58)は避難しようとして自宅の玄関で転倒、足の骨を折る重傷を負った。 ◇道路 土砂崩れや落石による全面通行止めは午後4時現在で、田野畑村など3町村の県道2路線。岩手・宮城内陸地震で橋が崩落した一関市厳美町では、祭畤(まつるべ)地区への迂回(うかい)路の林道が土砂崩れで不通となり、応急住宅で暮らす被災者は一時帰宅への道を絶たれた。 ◇河川砂防 震度5強以上で土砂災害が心配される個所は6069カ所。土砂災害危険箇所点検緊急支援チームは25日以降、震度6以上の799カ所を点検する予定だ。土砂崩れによるせき止め湖は確認されていない。 ◇住宅被害 久慈市や洋野町、盛岡市など県内7市町で計25棟が一部損壊した。 ◇学校施設 九戸村立戸田小学校では体育館の水道管が破裂。午後4時現在で、県内の公立小中学校101校、県立学校33校に被害が出た。計5小中高で休校や早退の措置が取られた。 ◇ライフライン 東北電力によると、花巻市や遠野市などで計2658戸が停電したが、午前6時40分までに復旧。水道は宮古、久慈、岩泉、川井、遠野、一関の6市町村で計1051戸が断水したが、午後4時ごろまでに復旧した。【山中章子、狩野智彦、念佛明奈】 ◇政府調査団が訪問 泉防災担当相「観光面支援したい」−−洋野 地震の被害を視察するため、泉信也防災担当相を団長にした政府調査団計28人が24日、被災地の洋野町や青森県八戸市を訪れた。 洋野町種市の町役場では、水上信宏町長や県担当者が「県内全体に被害が広がっている」などと説明。窓ガラスが割れ、外壁が落ちた隣接の体育館を視察した。 泉防災担当相は視察後、「東京で考えていたものより被害の様相が異なった。観光が地域振興の目玉になっている。岩手・宮城内陸地震に続く災害で観光面が影響を受けることのないよう支援したい」と述べた。【山口圭一】 ◇岩泉・龍泉洞の透明度落ちる 日本三大鍾乳洞の一つ、龍泉洞(岩泉町)の水が透明度が落ちていることが分かった。地震で地底湖に堆積(たいせき)した石灰が浮き上がり、青みが少なくなったのが原因という。 龍泉洞は世界でも有数の透明度を持ち、第3地底湖は、水深98メートルの底まで見ることができる。管理事務所によると、24日午前2時半ごろに、職員が確認したところ、透明度が落ち、底まで見えなかった。6月の岩手・宮城内陸地震や台風などで同じような現象が起きたという。同事務所は「徐々に解消されており、数日で通常の状態に戻るのではないか」と話している。【安田光高】 ◇高齢者世帯の安否確認、課題浮き彫りに−−災害時の通話制限・対象リスト未完成 高齢者だけの世帯や独居老人宅への安否確認の重要性は、岩手・宮城内陸地震で指摘された。24日未明に起きた地震では、住宅や道路網の被害が少なかったものの安否確認にほぼ1日を要する例もあり、再びその課題と難しさが浮き彫りになった。 洋野町は24日午前6時半ごろから、電話で町内56人の民生委員に、担当する地区での高齢者世帯などの安否確認を依頼した。このうち正午までに返答があったのは41人。地震発生から約15時間が過ぎた午後3時半現在でも3人から安否確認の報告がなかった。 内陸地震で被災した奥州市では、地震発生翌日の6月15日昼までに市内全域の1人暮らしの高齢者約4500人の安否を確認。被害が大きかった衣川区は当日夕には終えていた。 洋野町の場合、支障となったのは、民生委員が外出中で連絡がつかなかったこと。ある民生委員は24日午前9時半ごろ、ようやく依頼することができた。 もう一つは、災害時のダイヤル制限。旧大野村のある民生委員は、早々に安否確認を終えたが、役場への電話がつながらず報告を断念したという。 しかも、町ではどのような世帯を見回るのかリストづくりも未完成だった。民生委員の同町大野の中道富蔵さん(61)は「10軒ほど回ったが、不在の家では隣家に尋ねるなどしていると、昼前になった」と話す。 同町は、民間会社に委託して独居老人宅に緊急通報装置のサービスを行っているが、利用者は約80人。同町で暮らす65歳以上の1人、または2人暮らしの全1399世帯から比べれば、わずかだ。 町福祉課の村上昇司係長は「現状ではこの早さになる」とする。町は、昨年度から国の補助を受けて緊急時に備えた高齢者宅の電子地図を作成してきた。「今年度中にはデータを入力したかったが(地震発生で)難しい」と顔を曇らせた。 一方、久慈市の安否確認は、市と民生委員が共有するリストを基に原則、市が連絡しなくても民生委員が自発的に行動するシステムになっている。しかし、市が把握する対象人数は少ない。同市によると、今年1月末現在、1人暮らしの高齢者▽障害者▽要介護3以上――の災害弱者は計3466人。このうち災害時に連絡を取る相手がいない人などでリストに登録してもらった597人について、民生委員が優先して安否確認をしている。今回の地震では24日午後5時現在、全体の95%を確認できたが、それ以外の対象者は民生委員に任せ、実態を把握しきれていない。また民生委員からの報告も市が依頼しない場合は義務づけておらず、「何かあれば連絡が来る」(市社会福祉課)というスタンスだ。 震度6弱の野田村では、独居高齢者125人が対象。職員が台帳に登録された65人を午前1時ごろから同3時までに確認した。その後、登録されていない60人も午前9時ごろから確認を行い、午後2時ごろまでには終えた。ただ、住民票を基本としているため、漏れている独居高齢者がいるという。【安田光高、山口圭一】 ◇久慈市の「やませ土風館」−−久慈工高生が清掃 地震による大きな揺れのあった久慈市で、同市と洋野町に住む久慈工業高校の生徒1〜3年生5人が、市の観光・物産情報拠点「やませ土風館」の窓ガラスについたガを取り除く清掃活動をした。通学に使っている三陸鉄道が地震で運転を見合わせたため、生徒に土風館の職員が掃除を依頼したのがきっかけ。地震が縁で小さな交流が生まれた。 同館内の「風の館」は24日未明、職員が地震被害の点検をするために外灯をつけたところ、窓ガラスに大量のガが殺到。職員が朝から取り除いていた。同館に来た生徒に頼むと二つ返事で受諾した。2年の西翔矢さん(16)は「電車が動くのを待っていただけだったから」と照れくさそうに理由を説明。午前9時〜午後11時ごろまで、ビニール袋などを手に楽しそうに作業していた。 風の館の卯道勝志館長は「地震がきっかけでこんな交流ができるとは思わなかった」と喜んでいた。【安田光高】……………………………………………………………………………………………………… ◆被害状況◆ (24日ピーク時、県などまとめ)重傷          11人軽傷          46人家屋一部損壊      25棟断水        1051世帯通行止め国道・県道    7路線7月25日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋崩落、検討委が初会合 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=95.7 2008/07/26 12:01
キーワード:耐震,完成

 岩手・宮城内陸地震で落橋した一関市厳美町の祭畤(まつるべ)大橋の被災メカニズムを解明する「国道342号祭畤大橋被災状況調査検討委員会」(委員長、鈴木基行・東北大学大学院教授)の初会合が25日、一関市内で開かれた。検討委では年内に結論を出す方針だ。 検討委は耐震やコンクリート構造、橋梁(きょうりょう)などの専門家ら7人で構成。この日は落橋した祭畤大橋を視察した。その後の会合では委員から「こんな崩落の仕方は初めてだ」などという感想が出された。 同橋は、全長94・9メートル、幅員9メートルで78年に完成。今回の地震では地盤の変動によって橋脚などが秋田県側から一関市側に約10メートルずれて崩落した。検討委は各部材の損傷状況を把握して被災のメカニズムを推定する。【天野典文】7月26日朝刊

見出し一覧に戻る

2.県北部地震:観光にトリプルパンチ 県、首都圏に「元気」PRへ /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=80.8 2008/07/26 12:01
キーワード:キャンセル,洋野,登録,予算

 洋野町で震度6強を記録した地震は、施設や家屋の全半壊はなく、6月の岩手・宮城内陸地震などと比べて大きな被害は出ていない。しかし、懸念されるのが風評被害。これから観光シーズンが始まるだけに関係者は一掃に躍起だ。 「6月の地震、7月の平泉の世界遺産登録延期と今回の地震。トリプルパンチだ」。久慈市商工観光課の一田昭彦課長は25日、ため息をついた。課内には地震発生の24日から、週末のイベント開催についての問い合わせ電話が20件以上寄せられている。「『大丈夫です。ぜひお越しください』と話しているが、地震の影響がどう出るか。出はなをくじかれた」と暗い表情をみせる。 久慈市は昨年、イベント日の天候に恵まれたり、JRや県などが共催する北東北デスティネーションキャンペーンの影響で、観光客数は前年比6万3000人増の約72万6000人だった。このうち7〜9月は全体の約45%を占めた。 今年は4月に観光物産情報拠点施設「やませ土風館」がオープン。2次交通も整備し、市内の観光スポットを回るバスの運行を7月から開始した。万全の受け入れ態勢を取っていた矢先に地震が発生。市内のホテルには既に宿泊キャンセルが出ており、市はホームページでPRする考えだ。 被災地だけにとどまらないのが風評被害。県旅館ホテル生活衛生同業組合によると、岩手・宮城内陸地震発生から7月15日までの予約取り消し数は約3万8400人分。今回の地震ですでに盛岡市内のホテルでキャンセルがあり、風評被害の緊急調査を始めた。 県は25日、「元気です!いわてキャンペーン」第1弾を始めると発表。予備費から約3330万円(観光課分)を充てる。具体的には、全国紙3紙の首都圏版と、東京23区などで配布されるフリーペーパーに広告を掲載。JR山手線など3線で中づり広告(3日間)を出すほか、旅館関係者で構成する「いわておかみ会」が政府広報番組に出演して来県を呼びかける。 街づくりに詳しい盛岡市の再開発コーディネーター・浅井敏博さんは「県がこれだけの予算を出すのはすごい。官だけではなく、民間でも県外の知り合いに電話をかけたりメールを出すなど一緒にやろう」と評価している。【安田光高、念佛明奈】7月26日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:湯沢・雄勝に…客離れ防ぐ物産展、秋田駅前できょうから /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.4 2008/07/26 14:00
キーワード:営業,小安,頑張る

 岩手・宮城内陸地震後の観光客離れが続く湯沢・雄勝地区に足を運んでもらおうと、県雄勝地域振興局が26、27日に秋田市のJR秋田駅前広場で「湯沢雄勝・観光と食の物産展」を開催する。25日には地元温泉旅館の関係者が、西村哲男副知事にあいさつした。 県庁を訪れたのは、湯沢市皆瀬の小安峡温泉「多郎兵衛旅館」の女将(おかみ)代理の佐藤桂子さん(55)と、同市の秋の宮温泉郷「稲住温泉」の若女将、押切沙喜子さん(23)。 両温泉郷ともほぼ通常通りの営業だが、岩手、宮城県側からの一部の道路が不通のまま。さらに24日未明に岩手県を震源とする大きな地震もあり、夏の観光シーズンに首都圏などからの利用客から敬遠される恐れがある。 佐藤さんは「また地震があって驚いた。尻込みする県外のお客様もいるかもしれないが、震災を逆手にとって小安峡のよさを宣伝したい」。押切さんは「予約が例年より2〜3割減っている。8月には七夕絵どうろうまつりもあるので、市全体で頑張っていることをアピールしたい」と語った。 物産展は26、27日の午前10時から午後5時まで。各温泉のPR、稲庭うどんや山の幸の販売のほか、27日には足湯の体験コーナーも登場する。【野原寛史】7月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒の渓谷で人体の一部発見、不明者手がかりなし /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.7 2008/07/27 12:01
キーワード:越流,終了,祐子,藤田,湯の倉,渓谷,手がかり,犬,人体,浸食

 ◇県警、消防捜索 岩手・宮城内陸地震で、栗原市栗駒の渓谷で人体の一部が発見されたことを受け、県警と地元消防は26日、午前9時から捜索を再開。警察犬3頭も現場に入ったが、新たな手がかりはなく、午後0時半に捜索を終了した。現場はせき止め湖の下流に位置し、危険度が高いため、27日以降は緊急排水工事を優先、新たな発見があれば対応するという。また、国土交通省は、同市花山の湯の倉温泉地区のせき止め湖の越流がほぼ止まったと発表した。部分的に浸食が確認されたが、決壊などの恐れはないという。【藤田祐子】7月27日朝刊

見出し一覧に戻る

1.08記者リポート:福井 ふるさと納税 全国初、カードで寄付も /福井(毎日新聞),毎日新聞
RV=74.8 2008/07/28 16:02
キーワード:寄付,公開,導入,制度,福井

 ◇池田町は寄付者が使途決定 都市部と地方の税収格差解消を目的に、「ふるさと納税」制度が5月にスタートした。岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市には先月25日現在で、同納税に基づく寄付の申し出が地震発生以降、被災地と無縁の分も含めて計83万5000円が寄せられている。全国的にも浸透しつつある同納税について、06年10月に知事が制度の原案をいち早く示し、積極的に導入に結びつけた福井県の現状を中心に取材した。【大久保陽一】 □ふるさと納税とは 納税者が、自分の故郷や応援したい都道府県・市町村に寄付した場合、個人住民税の1割を限度(下限5000円)に控除される制度。都市部と地方の税収格差是正が狙いだが、「自治体間で地方税の取り合いを起こしかねない」との懸念もある。神奈川県の松沢成文知事など都市部の知事・首長を中心に、「地方税収を巡る地方間の対立をあおり、地域の活力を出すものではない」と反対する声も上がっている。 「ふるさと納税提唱県」を自認する福井県では、納税開始に先立つ07年12月、インターネットに設けた専用のホームページ(HP)上から、クレジットカードを使って寄付できるシステムの運用を全国で初めて開始した。当時は、制度実現に向けた議論が進んでいた時期だった。先行事例として注目を集め、「全国の自治体からの問い合わせが殺到した」(県男女参画・県民活動課)という。 同県には、今月22日までに合計663万4000円(県分433万3500円、市町分230万500円)の寄付が寄せられた。西川一誠知事は6月の定例会見で「かなりいただいているとは思う。動きとしてはいいのではないか」と満足感を表した。県はさらに来月11日、全国の自治体のふるさと納税の実施状況を収集してHPなどで情報発信する「ふるさと納税情報センター」を県庁内に設立する予定だ。 □特産品でPRする各地のふるさと納税 全国の自治体では、特産品などさまざまな「特典」をアピールした寄付金集めの動きも出始めている。福岡県久留米市は1万円以上寄付した人を対象に、とんこつラーメンセットなどの贈呈を決めた。市の担当者は「地域の特産品PRの一環だ。プレゼント競争との批判を浴びないようにやっていきたい」としている。このほか大阪府池田市は、池田の名を冠したワインや市が発祥のビリケングッズ、佐賀県は年に9日間しか公開しない庭園「九年庵」(同県神埼市、国の名勝)のペア入場券を用意している。 これに対し、福井県内は特産品を扱った活動をしていない。県内の市町からは当初、「特産品を贈呈する方が、寄付金を多く集められるのではないか」との意見も多く寄せられたが、提唱者の西川知事自身が「自治体間で大々的にアピールして、寄付集めを競争し合うのは趣旨が違う」との姿勢を崩していない。 □独自の取り組み 福井県では、市町による独自の取り組みも始まっている。県内一人口が少ない池田町は今月23日、ふるさと納税で得られた寄付金の使途を、寄付者が自ら決める第三者機関を設置することを決めた。町総務政策課によると、第三者機関は「池田町まちづくり自治委員会」と名付けられ、寄付者の中から6人の委員を選出する。これに対し、寄付金を使う事業を希望する町民は、委員の前で「なぜ事業が必要なのか」をプレゼンテーション。委員会はその内容を吟味し、まちづくりに適した事業への拠出を決めるという。 県男女参画・県民活動課の江端誠一郎参事は「ふるさと納税はまだ始まったばかり。池田町の取り組みも、制度発展のきっかけになる可能性がある。8月の帰省シーズンを見据え、税収確保に向けた自治体独自の取り組みは、今後も増えていくのではないか」と見ている。7月28日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手地震>ツアー中止や観光客減も 災害に頭痛める業者ら(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.1 2008/07/28 20:14
キーワード:キャンセル,協会

 岩手・宮城内陸地震(6月14日)に続き24日も岩手県で震度6強を記録する大きな地震に見舞われた東北地方は、これから夏まつりが相次ぐなど夏の観光シーズンが本番を迎える。しかし、ツアーが中止されたり観光客の出足が落ちている所もあり、観光業者らは、止まらない自然災害に頭を痛めている。 青森県・十和田湖は、ゴールデンウイーク前に広がった鳥インフルエンザウイルス騒ぎでも風評被害を受けた。今回の地震では、奥入瀬(おいらせ)渓流沿いを走る国道102号が地震による落石で道をふさがれた。30日に復旧する見込みだが、十和田湖周辺のホテルはキャンセルが相次ぎ、1200人が泊まれる「ホテル十和田荘」は計200人が地震後に取りやめ。別のホテルも、青森ねぶた祭期間中なのに8月2〜6日は団体ツアーがすべてキャンセルになった。 十和田湖の遊覧船客もまばら。運航会社「十和田湖観光汽船」によると、奥入瀬渓流のコースは1日往復約30便で30分置きに運航していたが、地震後は団体客が来る時以外は定期便を見合わせている。普段は毎回100人以上が乗船するが、今は10人前後。同社は「観光への風評被害がこれ以上広がるのが怖い」と不安な様子だ。 24日の地震は、内陸地震で落ち込んだ客足の呼び戻しを図ろうと、岩手、宮城両県の旅館おかみ代表が上京、官邸を訪ねて福田康夫首相にPRした翌日未明に起きた。このため、宮城県・鳴子温泉の観光協会や温泉旅館組合など10団体がJR仙台駅で同日予定していた観光キャンペーンは中止に。観光協会関係者は「振り出しどころかマイナス。『地震が多い』イメージが東北全体についてしまう」とため息をついた。 旅行業大手のJTB(東京都品川区)が、内陸地震発生日を挟んで全国で実施した夏休み旅行動向調査では、国内旅行先のうち東北地方の割合は前年比1.7ポイント減の9.6%。東北3大祭りなどを添乗員が案内する広域周遊型の団体旅行、個人旅行のどちらも不調といい、広報室も「東北地方全体に関して予約の伸び悩みがみられる」と分析する。【矢澤秀範、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

1.第90回全国高校野球:育英ナイン、梅原・仙台市長を表敬 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=180.3 2008/07/29 12:02
キーワード:選手,野球,大会,主将,試合,高校

 ◇地震被災者を勇気づけたい 8月2日に開幕する第90回全国高校野球選手権記念大会(高野連など主催)に宮城代表として出場する仙台育英の選手らが28日、甲子園への出発を前に梅原克彦仙台市長を表敬訪問した。育英ナインは宮城大会優勝を報告し、甲子園への意気込みを新たにしていた。 橋本到主将(3年)は「(岩手・宮城内陸地震で)被災された方に勇気と元気を与えるプレーをして、優勝旗を持って帰りたい」と意欲十分。佐々木順一朗監督は「自分たちのやることをしっかりやって、みなさんの期待に応えられる野球をしたい」と話した。 梅原市長は「甲子園は暑いので、しっかり暑さ対策をして、悔いのないように全力で頑張ってください」と激励。選手一人一人に声を掛けながら握手を交わし、全員で記念撮影した。 育英ナインは29日に仙台を出発し、空路で大阪入り。練習を重ね、大会第6日(8月7日)の第4試合で菰野(こもの)(三重)との初戦に臨む。【須藤唯哉】7月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成(毎日新聞),毎日新聞
RV=71.9 2008/07/29 20:09
キーワード:入居,帰宅,仮設,完成

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市に建設された仮設住宅の最後の19戸が29日、完成し、花山地区の石楠花(しゃくなげ)センターに避難していた被災者に引き渡された。これで仮設住宅全65戸が完成。入居を希望した市内61世帯163人全員が家族水入らずで生活できるようになる。 引き渡し式で、佐藤勇市長は「45日の長期にわたり不便を掛けた。復興には皆さんの協力が不可欠。まだ先は長いが一致団結して頑張りましょう」とあいさつし、一人一人に鍵を手渡した。入居者は早速、一時帰宅の際に持ち出した家電製品などを運び込んだ。 息子夫婦と入居予定の同市花山金沢、佐々木周行(かねゆき)さん(74)は「やっと、という気持ちです。45日は本当に長かった」とほっとした表情だった。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成(毎日新聞),毎日新聞
RV=71.9 2008/07/29 20:40
キーワード:入居,帰宅,仮設,完成

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市に建設された仮設住宅の最後の19戸が29日、完成し、花山地区の石楠花(しゃくなげ)センターに避難していた被災者に引き渡された。これで仮設住宅全65戸が完成。入居を希望した市内61世帯163人全員が家族水入らずで生活できるようになる。 引き渡し式で、佐藤勇市長は「45日の長期にわたり不便を掛けた。復興には皆さんの協力が不可欠。まだ先は長いが一致団結して頑張りましょう」とあいさつし、一人一人に鍵を手渡した。入居者は早速、一時帰宅の際に持ち出した家電製品などを運び込んだ。 息子夫婦と入居予定の同市花山金沢、佐々木周行(かねゆき)さん(74)は「やっと、という気持ちです。45日は本当に長かった」とほっとした表情だった。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

1.newsそれから:橿原市の防災対策 市庁舎は耐震基準以下 /奈良(毎日新聞),毎日新聞
RV=121.2 2008/07/30 18:00
キーワード:耐震,診断,補強

 ◇ソフト面も見直し 岩手・宮城内陸地震など大地震が相次いでいる。県内でも東南海・南海地震に備え、より充実した災害対策が求められる。災害時に対策本部が置かれ、被害状況の把握や被災者への対応など橿原市の最重要拠点となる市役所本庁舎は、耐震基準を満たしていない。市庁舎建て替え・移転問題と市の防災対策の現状を報告する。【林由紀子】 橿原市の本庁舎(本館)は、1961年完成の鉄筋コンクリート造4階建て。81年に改正された建築基準法の耐震基準を満たしていない。市は96年に庁舎の耐震診断を実施。その結果、「補強工事をしながらの通常業務遂行は不可能」として工事を見合わせていた。 その後の調査で、庁舎の補強には約5億円の費用がかかる他、工事によって内部が柱や壁だらけになり、執務スペースが大幅に減少することが判明。耐震補強を断念し、新庁舎建設へ方針転換した。昨年4月には、新たに庁舎対策課を設置。現在の場所での建て替えか、別の場所への移転かなど新庁舎の具体的検討を始め、職員や市民を対象としたアンケート調査も実施した。 しかし、新庁舎の建設には、周辺整備を含めて約100億円かかるとされ、その財源も課題となっている。完成目標の2013年度までに大地震に見舞われる可能性もあり、平日昼間の地震で庁舎が倒壊すれば、中で働く約400人の職員や来庁中の市民の命が危険にさらされる。 6月議会では、森下豊市長が現庁舎について「震度4〜5でも危険で、早く建て替える必要がある」と答弁。いざとなれば、防災無線の統制機能を備え、一定スペースの確保が可能な「かしはら万葉ホール」に対策本部を移し、陣頭指揮を取る考えを示した。 一方、ソフト面では、京都大防災研究所の指導で「BFD」(ビジネス・フロー・ダイアグラム)と呼ばれる手法を使った災害対策が進められている。 災害時に中核となる係長級以下の若手職員を各課から集め、ワーキングチーム(約60人)を編成。普段使っている業務マニュアルや要綱などの規定を災害発生時から復興期まで時系列で整理し、災害対応に組み直す作業をしている。今年度末まで週1回程度活動し、災害対策本部の設置や支援の受け入れ、医薬品の集積など約40項目の災害対応マニュアルを作る。完成すれば、全国初の取り組みになるという。 危機管理課の立辻満浩係長は「市庁舎が倒壊するような大災害では、動ける職員の数も限られる。部局横断的にマニュアル作りに取り組むことで、災害時の臨機応変な対応が期待できる。完成すれば災害応援協定を結んでいる他都市からの応援職員もマニュアルに沿った業務支援が可能になる」と話す。7月30日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗原市一般会計、98億3430万円を追加 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.1 2008/07/30 14:01
キーワード:補正,予算,寄付

 ◇震災復興補正予算は126億円、当初予算の3割超に 岩手・宮城内陸地震の復旧費用として、栗原市は29日、98億3430万円の一般会計補正予算案を30日の臨時市議会に提出すると発表した。同市の一般会計当初予算は約394億円で、既に可決済みの補正予算を含めると、震災復興のための補正予算は計126億円強に上り、当初予算比32・1%に膨らんだ。県もこの日、災害復旧費などを盛り込んだ360億2232万円の一般会計補正予算案を発表した。【藤田祐子、青木純】 栗原市の補正予算の内訳は▽市道や橋梁(きょうりょう)復旧費81億6612万円▽小中学校復旧費2億7282万円▽避難所経費など6066万円――など。また、被災者への市税減免を定めた条例案なども提案する。 市企画課によると、復旧費用のうち県や国と協議が必要なものについてはまだ予算化されていないという。 また、県の補正予算は来月5日に開会する県議会8月臨時会に上程する。補正後の予算額は8200億8214万円となる。 主な事業は▽せき止め湖対策など河川施設復旧120億414万円▽道路復旧117億4200万円▽山地崩壊などを防ぐための治山工事37億3485万円――など。宿泊施設への風評被害払拭(ふっしょく)のため、首都圏で列車内に広告を出すなどのPR活動費500万円や、岩ケ崎高など被災した県立校の復旧費2億8556万円も計上した。 県の補正額の約60%に当たる約215億円は国庫支出金で、約35%に当たる約129億円は新たに県債を発行して賄う。災害復旧事業のための県債発行は債務の大部分を国が負担するため、「129億円の県債のうち、県の一般財源で負担することになるのは26億円程度」(荒竹宏之財政課長)という。 また企業などから6933万円、他都道府県などから1910万円の寄付が県にあり、災害復旧費として活用する。一方、自治体の貯金に当たる「財政調整基金」を約6億円取り崩して補正予算に充てるため、補正後の同基金残高は約5億円になる見通し。会見した岡部敦・県総務部次長は「震災の影響で税収が落ち込みかねない」としたうえで、「特に一般財源から持ち出すお金が、徐々に県の財政状況を悪くしていく恐れがある」と述べた。7月30日朝刊

見出し一覧に戻る

3.災害復旧に360億円 宮城県が補正予算案を発表(河北新報),河北新報
RV=50.0 2008/07/30 06:11
キーワード:交付,補正,予算

 宮城県は29日、県議会臨時会(8月5日開会)に提出する予算議案4件を発表した。岩手・宮城内陸地震の災害復旧のため一般会計で総額360億2200万円を増額補正する。補正後の2008年度一般会計予算は8200億円で前年当初比2.7%増。 補正財源は国庫補助215億6000万円、災害時に発行する災害復旧事業債などの県債129億円。財政調整基金から6億円を取り崩すなど一般財源からも6億8000万円を組み込んだ。取り崩し後の財調基金残高は5億円となる。 支出は土木関連の事業費が3分の2を占める。栗原市栗駒耕英地区に通じる仮設道路、同市花山の国道398号の復旧工事など123カ所の道路復旧事業に117億4200万円を計上した。 荒砥沢ダム(栗原市)のしゅんせつ工事費などに12億7950万円、小川原地区(栗原市)などの土砂ダム撤去工事に34億6330万円を支出する。 風評被害対策の「宮城の観光イメージアップ事業」には500万円を計上。首都圏のJR車内に広告を出すほか、県内の旅館・ホテルの宿泊者にプレゼントを贈呈するキャンペーンを実施する。 県財政課は「災害発生初年度の災害復旧関連地方債は、ほとんどが後年度の地方交付税で補てんされる。とりあえず県財政への負担は最小限にとどまる」としている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:休業の農家レストラン、あす営業再開−−大崎 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=62.6 2008/07/31 12:01
キーワード:キャンセル,営業,野菜

 ◇「凛菜・上の家」、建物修理が完了−−運営女性メンバー「安らぎ、今まで以上に」 岩手・宮城内陸地震で被災し休業を余儀なくされた大崎市岩出山の公設民営農家レストラン「凛菜(りんさい)・上の家」の修理が済み、8月1日、営業を再開する。料理を作り接待する奥野幸子さん(77)ら「おかえりなさい会」のメンバー6人は「ふるさとの安らぎを今まで以上に」と、食器の消毒や掃除など準備を進めている。 地震で落ちた付け梁(ばり)、壁土や屋根のカヤもすっかり修復され、畳や障子も新しくなった。「再開」の事前連絡を受け、1日は約40人が昼食に訪れる。地震直後に予約キャンセルした福島市の旅行代理店は改めて「6日、団体30人の昼食を」と予約。早くもにぎわいの回復傾向が見られる。昼食は地元産の野菜を生かした精進料理系の「もてなしご膳」(1人前1575円)。 上の家は1888年に建てられた旧豪農住宅。持ち主から寄贈された旧岩出山町(大崎市)が、奥野さんらもてなし上手な高齢女性と連携し02年、農家レストランをオープンさせた。女性たちは自らを「おかえりなさい会」と名づけ、心からの接待が評判になり、一昨年、昨年とも五千数百人が訪れた。【小原博人】7月31日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>最後の避難所が閉鎖(毎日新聞),毎日新聞
RV=40.1 2008/07/31 20:14
キーワード:ボランティア,仮設

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で最後の避難所となっていた花山地区の「石楠花(しゃくなげ)センター」で31日、残っていた被災者が荷物搬出などを終え仮設住宅に移った。これで同市内の避難所13カ所がすべて閉鎖された。センターで最後の夕食を取った被災者は、職員やボランティアに「ありがとうございました」と頭を下げ避難所を後にした。【関連特集】岩手・震度6強 センターは市内最大の避難所となり、一時は112人がいた。その後、避難指示解除や仮設住宅完成などで残っていたのは9世帯21人。9世帯が仮設住宅に移ったことで、市内で自宅を離れて仮設住宅やアパートなどで暮らすのは85世帯233人となった。 31日夜、仮設住宅に移った後藤たいこさん(86)は「体が弱いので、福祉の人たちには本当にお世話になった」と感謝した。1日には、被災者らがセンターの清掃活動を行う。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 最後の避難所が閉鎖(毎日新聞),毎日新聞
RV=40.1 2008/07/31 20:30
キーワード:ボランティア,仮設

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で最後の避難所となっていた花山地区の「石楠花(しゃくなげ)センター」で31日、残っていた被災者が荷物搬出などを終え仮設住宅に移った。これで同市内の避難所13カ所がすべて閉鎖された。センターで最後の夕食を取った被災者は、職員やボランティアに「ありがとうございました」と頭を下げ避難所を後にした。【関連特集】岩手・震度6強 センターは市内最大の避難所となり、一時は112人がいた。その後、避難指示解除や仮設住宅完成などで残っていたのは9世帯21人。9世帯が仮設住宅に移ったことで、市内で自宅を離れて仮設住宅やアパートなどで暮らすのは85世帯233人となった。 31日夜、仮設住宅に移った後藤たいこさん(86)は「体が弱いので、福祉の人たちには本当にお世話になった」と感謝した。1日には、被災者らがセンターの清掃活動を行う。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:北京五輪女子バレー代表のエース、栗原選手と栗原市交流 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.4 2008/08/01 12:01
キーワード:選手,公開,協会,出場

 ◇「五輪の活躍が被災地へのエール」 間もなく北京五輪開幕――。岩手・宮城内陸地震を契機に女子バレーボール代表のエース・栗原恵選手(24)と栗原市がエールの交換など交流を深め、被災地の市民も活躍を楽しみにしている。【浅妻博之、藤田祐子】 ◇同じ名前の縁でチームに支援打診/被災者へお見舞いメッセージ贈る ◇壮行会で栗原の農産品プレゼント/公式と同デザインのTシャツ贈る 栗原選手は広島県出身で、「東北パイオニア女子バレー部(パイオニア・レッドウィングス)」所属。5月に日本が北京五輪出場を決めた際、栗原の「JA栗っこ」が「同じ栗原の名にあやかり激励したい」と東北パイオニアに支援を打診。この縁もあり、6月14日の地震発生後間もなく、栗原選手は「心よりお見舞い申し上げます」などと激励メッセージを記し、栗原市役所に掲示された。 感謝の念を込め、同JAは7月16日に山形県天童市で行われた壮行会で、米60キロ、カボチャ、ヘチマ化粧水などをセットにした「栗原の恵み」をプレゼント。 栗原市民へのお返しは、全員へのメッセージだけでなく、バレーボールに打ち込む中学生にも。女子バレーボール代表チームから、栗原市に公式ユニホームと同じデザインのTシャツがプレゼントされた。 Tシャツは代表選手12人の背番号と名前入り。18日に市立瀬峰中バレー部キャプテンの鎌田彩花さん(13)=2年=と副キャプテンの門脇千鶴さん(12)=1年=らが東京に招かれ、栗原選手らから直接Tシャツを贈られた。 鎌田さんは「公開練習も見て、迫力がありました」と笑顔。2人を引率した佐々木幸一・市バレーボール協会会長は「被災地へのエールのためにも五輪で活躍してくれると思う」と期待を寄せていた。8月1日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>北京五輪女子バレー代表のエース、栗原選手と栗原市交流 活躍が被災地へのエール(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.4 2008/08/01 14:02
キーワード:選手,公開,協会,出場

 間もなく北京五輪開幕−−。岩手・宮城内陸地震を契機に女子バレーボール代表のエース・栗原恵選手(24)と宮城県栗原市がエールの交換など交流を深め、被災地の市民も活躍を楽しみにしている。【浅妻博之、藤田祐子】【関連写真特集】栗原選手も活躍 女子バレー:日本が北京五輪出場決定 韓国を3−1で降す 栗原選手は広島県出身で、「東北パイオニア女子バレー部(パイオニア・レッドウィングス)」所属。5月に日本が北京五輪出場を決めた際、栗原の「JA栗っこ」が「同じ栗原の名にあやかり激励したい」と東北パイオニアに支援を打診。この縁もあり、6月14日の地震発生後間もなく、栗原選手は「心よりお見舞い申し上げます」などと激励メッセージを記し、栗原市役所に掲示された。 感謝の念を込め、同JAは7月16日に山形県天童市で行われた壮行会で、米60キロ、カボチャ、ヘチマ化粧水などをセットにした「栗原の恵み」をプレゼント。 栗原市民へのお返しは、全員へのメッセージだけでなく、バレーボールに打ち込む中学生にも。女子バレーボール代表チームから、栗原市に公式ユニホームと同じデザインのTシャツがプレゼントされた。 Tシャツは代表選手12人の背番号と名前入り。18日に市立瀬峰中バレー部キャプテンの鎌田彩花さん(13)=2年=と副キャプテンの門脇千鶴さん(12)=1年=らが東京に招かれ、栗原選手らから直接Tシャツを贈られた。 鎌田さんは「公開練習も見て、迫力がありました」と笑顔。2人を引率した佐々木幸一・市バレーボール協会会長は「被災地へのエールのためにも五輪で活躍してくれると思う」と期待を寄せていた。

見出し一覧に戻る

3.地震被災の奥州市で仮設住宅完成、避難の8世帯に引き渡す(読売新聞),読売新聞
RV=42.0 2008/08/01 11:47
キーワード:仮設,完成,建設

 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県奥州市で計8戸の仮設住宅が完成し、1日、避難生活をしている8世帯26人に引き渡された。同市の避難所は閉鎖される。 仮設住宅が建設されたのは、同市胆沢区と衣川区。間取りは1DK〜4DKで、高齢者に配慮して和室にしたり、冬場の結露対策で二重窓にしたりしている。 早速、室内を見た胆沢区の農業井面(いのも)悦朗さん(74)は、「思っていたよりも使いやすそう。畑や田んぼへも車で5分かからない」とほっとしていた。 同県では、このほか一関市で、小学校の廃校舎を改装した避難所に10世帯42人が暮らしているが、教室を個室化し、家族ごとに暮らせるようにしてあるため、仮設住宅は建設しない。 一方、宮城県では31日、最後の避難所となっていた栗原市花山の「石楠花(しゃくなげ)センター」から避難住民全員が仮設住宅への引っ越しを終えた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、引き渡し 被災者生活再建へ−−奥州市 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.4 2008/08/02 12:00
キーワード:入居,信一,仮設

 ◇2地区計8戸 岩手・宮城内陸地震で自宅が被災した人への応急仮設住宅が1日、奥州市の2カ所で完成し、入居者に引き渡された。県が7月11日から胆沢区と衣川区で各4戸を建設していた。入居できる期間は建築基準法で2年間と定められており、住民はその間に生活再建を目指す。 胆沢区若柳の国道397号沿いの市有地に建設された仮設住宅には下鹿合地区の住民4世帯9人が入居する。県から管理・運営委託を受けた奥州市の相原正明市長が住民の代表に鍵を渡し、「新しい拠点で希望を持って暮らしていただければ」と激励した。2DKで父(82)と住む予定の高橋信一さん(58)は「ちょっと狭いけど、住むには十分」と話した。 衣川区石生では4世帯17人が入る。若槻憲悦さん(59)は「仮設住宅ができてうれしいが、自分の家がすぐ近くにあるのに住めないなんて複雑な気分」と晴れない表情だった。【岸本桂司】8月2日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:避難所47日間 各地のボランティア活躍 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=65.0 2008/08/02 12:00
キーワード:ボランティア,二郎,仮設

 ◇大学生、整体関係者ら552人 岩手・宮城内陸地震から1カ月半。仮設住宅の完成に伴い、栗原市内の避難所は31日、すべて閉鎖された。最後の1カ所だった同市花山の石楠花(しゃくなげ)センターでは1日、住民やボランティアらが、一時は112人が寝泊まりしていた大広間などを清掃。47日間の長期にわたり多数の被災者が生活した避難所では、各地から駆け付けたボランティアが活躍した。【藤田祐子、鈴木一也】 ◇「将来のため、いい経験に」 栗原市社会福祉協議会の1日現在の中間集計によると、同市内の避難所でのボランティアの活動件数は238件、活動した人数は552人に達した。 東北福祉大の学生らは、避難所に臨時の足湯コーナーを設け、マッサージなどで避難所生活を送る人たちの気持ちを和らげた。 災害救援活動や災害に強い地域づくりに取り組む同大「地域減災センター」の企画で、公募に応じた学生約100人が10人前後の班を作り訪れた。リラックスしてもらうこと以上に、一対一での会話を重要な被災者支援ととらえ、心や体調の変化に気付き、ケアが必要な人を早期発見することも目的とした。 足湯でくつろぎながら、「何も不自由はない」と笑顔を見せる被災者が会話が進むうちに「慣れない床と布団で寝違えた」など、ぽつぽつと不安を打ち明けるケースも。7回目となる7月11日に参加した保健看護学部3年、粕川亜美さん(20)は「将来は緊急医療支援に携わりたいので、いい経験になった」と話していた。 また、接骨院や整骨院の開業者らでつくる県柔道整復師会は被災後1〜2週間の6月中下旬、栗駒の「みちのく伝創館」など3カ所に会員を派遣し、被災者に無料でマッサージを実施。慣れない避難生活を送る被災者の疲れをほぐした。 慰問には、「人」だけでなく、動物も活躍。6月27日には、交通事故で後ろ脚2本を失った仙台市のセラピードッグ「二郎」の訪問が話題になった。 ◇ボランティア同士で連携も 他県から訪れるボランティアの活動を、地元ボランティアが支えるケースも。家庭で眠っている食器を被災地に贈る神戸市のNPO法人の企画では、栗原市はじめ県内から集まったボランティアが会場搬入や荷ほどき、分別を担当。仙台市から駆け付けた小林正夫さん(61)は「ボランティア同士のネットワークで現地の動きを知りました」。 ボランティアの活躍について、栗原市社協は「避難所を設置するほどの大きな被害は初経験だったが、いつ県沖地震が来てもおかしくない状況で、協議会としてもボランティアセンターの設置訓練をしていたことが生きたと思う」としている。8月2日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:特産品売り出し復興をアピール 栗原元気物産市−−仙台 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.1 2008/08/02 12:00
キーワード:イワナ,藍,野菜

 栗原の特産物を販売し、復興に向けて頑張っている姿をアピールする「がんばります!栗原元気物産市」(栗原市など主催)が1日、仙台市青葉区の藤崎前で始まった。 同市の花山、一迫、栗駒の3地区など、被害の大きかった地区の農家や事業者が、特産の野菜や藍(あい)染め製品、イワナの塩焼きなどを販売。復興に取り組む市民の姿や、土砂崩れの現場を上空から撮影した写真パネルも展示された。 花山地区の名物「そば団子」を食べた仙台市青葉区、主婦、小野寺美枝さん(57)は「初めて食べてみたが、とってもおいしい。早く元の状態に戻れるよう頑張ってほしい」とエールを送った。 物産市は2日も午前10時から午後5時まで開催。9、10両日にはJR仙台駅2階のステンドグラス前で行われ、栗駒・耕英地区の「駒の湯温泉」で死亡した地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)が生前に監修した「くりはら写真展」が開かれる。【鈴木一也】8月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>陸路で初の一時帰宅…耕英地区へ仮設道路(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.0 2008/08/03 21:26
キーワード:イワナ,帰宅,補修,仮設

 岩手・宮城内陸地震で、道路が寸断された宮城県栗原市栗駒の耕英地区に通じる仮設道路が3日から地元住民も通行できるようになった。避難していた62人が陸路では初めて一時帰宅した。開通に伴い、陸上自衛隊によるヘリ輸送は終了、第6師団の飛行隊15人が市を離れ、自衛隊は全面的に撤収した。 この日の一時帰宅は地区に残るマイカーを仮設住宅などに移動させることが目的。住民は早朝、バス2台に分乗して耕英地区へ。布団や自転車などを積み込み、マイカーなどで仮設住宅に戻った。 イワナ養殖を営む熊谷昭市さん(35)は飲み慣れた水の確保のため大型タンク2個を持って一時帰宅。「車だから重くても積み帰れる。栗駒山ろくのわき水はおいしいので」と笑顔を見せた。 宮城県は、地震による大規模崩落で復旧不能となった県道の迂回(うかい)路として市道を補修。うち420メートルは仮設道路で、当面は工事車両や地域住民に限定して通行を許可する。耕英には、観光客や釣り客の車が多数残されており、市は回収日を検討している。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:新潟・石川の地震被災者、栗原の住民と交流 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=67.9 2008/08/03 12:00
キーワード:相談,仮設,山古志,8月

 ◇「前向きに仮設生活を」 岩手・宮城内陸地震で被災した人たちと経験を分かち合おうと、新潟県中越地震(04年)と能登半島地震(07年)の被災経験者が7月31日、栗原市を訪れ、避難生活が続く栗駒・耕英地区の住民と交流した。「必ず帰れる」「前向きに仮設生活を」など、同じ苦しみを経験した立場ならではの激励やアドバイスに、参加した住民は大いに元気付けられたようだった。 名古屋市のNPO法人「レスキューストックヤード」などが主催。新潟県旧山古志村(現長岡市)と川口町、石川県穴水町から被災者計6人が訪れた。 旧山古志村の「山古志住民会議」の田中仁さん(47)は「山古志は全村避難したが、約70%の住民が帰ることができた。『何とかして帰るんだ』という気持ちで、あきらめなければ必ず帰れる」と激励。 川口町の地域活性化団体「いきいき田麦山」の渡辺裕伸さん(43)は「仮設住宅で2年間暮らしたが、狭い空間で今まで以上に親子のコミュニケーションが取れた」と仮設住宅ならではの利点も紹介。「棚を作ったり壁に穴を開けたっていいんです」と話すと、会場は明るい笑いに包まれた。 その後、6人は新潟、石川両県から持参した日本酒を囲んで住民約50人とざっくばらんな交流。「くりこま耕英震災復興の会」の大場浩徳会長(48)は「困った時に相談できる良い仲間ができた。元気をもらい、山に戻ろうという決意を新たにした」と笑顔だった。 9日午後4〜8時には、栗原市花山の「石楠花(しゃくなげ)センター」で花山地区の住民と新潟県中越沖地震(07年)被災者らが交流する。【鈴木一也】8月3日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手宮城地震に義援金を 左京の夏祭りで呼び掛け(京都新聞),京都新聞
RV=43.6 2008/08/03 10:19
キーワード:募金,義援金

 岩手宮城内陸地震の被災者を励まそうと、京都市左京区の田中京極商店街振興組合は2日、商店街の夏祭りで義援金を募った。 田中里ノ前交差点周辺の約40店舗でつくる同組合は、地域の活性化と住民の交流を図ろうと、夏祭りを毎年開催している。東大路通沿い約50メートルに、金魚すくいやかき氷などの模擬店16店を出すかたわら、商店主らが買い物客に、被災地への募金を呼び掛けた。 昨年の夏祭りでは、新潟県中越沖地震の被災地への募金を呼び掛け、義援金約1万5000円を送った。同組合の石川栄一理事長は「阪神淡路大震災の時から義援金を送っている。夏祭りで被災地の支援を続けたい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:ヘリ輸送支援終了 栗原市役所、「感謝とお礼の会」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.6 2008/08/04 12:01
キーワード:8月,感謝,撤収,終了,市長,最後,書く,祐子,藤田,手紙

 ◇職員「ありがとう」 ヘリ輸送支援終了に伴い栗原市を撤収する陸上自衛隊への「感謝とお礼の会」が3日、同市役所であり、佐藤勇市長らが、最後まで支援を続けた第6師団(山形県東根市)の第6飛行隊員ら15人に感謝の言葉を述べた。 ヘリ2機、車両5台の撤収部隊は同日午前、花山地区を出発。ヘリは途中、市役所上空で旋回し、職員らは屋上に「ありがとう」と書いたシートを広げたり、地上から手を振って見送った。 「感謝とお礼の会」で、佐藤市長は「命をかけた活動に今も熱い思いがする」とあいさつ。多賀城駐屯地司令の菅野茂1等陸佐が「感謝の手紙やねぎらいの言葉をいただき、安心と安全を守る自衛官の任務の重さを改めて感じた。栗原の復興を信じる」と応えた。 同市災害対策本部によると、自衛隊ヘリの総飛行時間は502・5時間、輸送人数は延べ3845人、物資は103トンに上った。【藤田祐子】8月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<海保>「海猿」訓練など中止・縮減 原油高で経費削減(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.2 2008/08/05 15:01
キーワード:予算,原油,燃料

 海上保安庁が巡視船艇・航空機の燃料消費を抑制するため、全国11管区の海上保安本部に緊急対策を指示したことが分かった。原油価格の高騰で、予算が払底する見通しとなったことによる異例の措置。「海猿」の愛称を持つ特殊救難隊の訓練などが中止・縮減される。一線部隊の技量低下が危ぐされるが、海保は「哨戒や救難用の燃料を確保する必要がある。やむを得ない措置」としている。【写真特集】海保:サミット想定訓練を披露 創設60周年、高円宮妃が皇族初参加 海保の保有する巡視船艇は計355隻、航空機は計73機。現在の消費ペースでは、来年1月までに08年度の燃料用の予算が底をつくことが判明した。 原油価格の高騰に加え、6〜7月に岩手・宮城内陸地震、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)、岩手北部地震など大規模な出動の機会が重なり、拍車をかけた。 海保によると、緊急対策は(1)航行速度を抑制するなど経済運航の徹底(2)一般向けの体験航海の中止・延期(3)防災、消防訓練などの縮減(4)海流観測、火山監視などの延期・短縮−−など。燃料消費の20%削減を目指す。 哨戒・救難活動は維持する。07年に海保が救助・捜索活動などに関与した海難船舶は計1713隻。政策評価広報室は「特に夏場は海水浴客などによる事故もあり、出動機会は多い。燃料の大量消費が予想され、対策は急務」と話している。 08年度の海保の年間予算は約1858億円。一般経費447億円から、燃料費が支出される。民間業者との購入契約は1カ月単位で、市場の影響を受けやすい。財団法人「日本エネルギー研究所石油情報センター」によると、船舶に使われるA重油の6月の全国平均は104.0円、軽油は135.3円。前年同月比で1.5倍前後になっている。【高橋昌紀】

見出し一覧に戻る

2.海保 「海猿」訓練など中止・縮減 原油高で経費削減(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.2 2008/08/05 18:27
キーワード:予算,原油,燃料

 海上保安庁が巡視船艇・航空機の燃料消費を抑制するため、全国11管区の海上保安本部に緊急対策を指示したことが分かった。原油価格の高騰で、予算が払底する見通しとなったことによる異例の措置。「海猿」の愛称を持つ特殊救難隊の訓練などが中止・縮減される。一線部隊の技量低下が危ぐされるが、海保は「哨戒や救難用の燃料を確保する必要がある。やむを得ない措置」としている。【写真特集】海保:サミット想定訓練を披露 創設60周年、高円宮妃が皇族初参加 海保の保有する巡視船艇は計355隻、航空機は計73機。現在の消費ペースでは、来年1月までに08年度の燃料用の予算が底をつくことが判明した。 原油価格の高騰に加え、6〜7月に岩手・宮城内陸地震、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)、岩手北部地震など大規模な出動の機会が重なり、拍車をかけた。 海保によると、緊急対策は(1)航行速度を抑制するなど経済運航の徹底(2)一般向けの体験航海の中止・延期(3)防災、消防訓練などの縮減(4)海流観測、火山監視などの延期・短縮−−など。燃料消費の20%削減を目指す。 哨戒・救難活動は維持する。07年に海保が救助・捜索活動などに関与した海難船舶は計1713隻。政策評価広報室は「特に夏場は海水浴客などによる事故もあり、出動機会は多い。燃料の大量消費が予想され、対策は急務」と話している。 08年度の海保の年間予算は約1858億円。一般経費447億円から、燃料費が支出される。民間業者との購入契約は1カ月単位で、市場の影響を受けやすい。財団法人「日本エネルギー研究所石油情報センター」によると、船舶に使われるA重油の6月の全国平均は104.0円、軽油は135.3円。前年同月比で1.5倍前後になっている。【高橋昌紀】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:桑名市・木曽岬町の6中学校、被災者へ「合同募金」 /三重(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.5 2008/08/05 12:02
キーワード:募金,生徒

 ◇「連携すれば大きな力に」 「岩手・宮城内陸地震の被災者のために」と4日、桑名市と木曽岬町の6中学校の生徒が同市の桑名駅東口に立ち、募金活動をした。「中学生が連携すれば大きな力になる」と呼びかけ「夏休み合同募金」が実現した。 参加したのは、桑名市立の長島、光風、陵成、光陵、陽和と木曽岬町立の木曽岬中学校の生徒会役員など計約30人。普段から、被災地への募金活動などに取り組んでいる長島中学校の生徒会役員が、岩手・宮城内陸地震で校舎などが被害に遭った中学生や家族を亡くした人たちに「笑顔が戻るように」と募金を計画。6月に開かれた桑名郡市生徒会活動研修会の場で、他の中学校に呼びかけた。 猛暑の中、生徒たちが手作りの募金箱を手に「協力をお願いします」と呼びかけるとバス待ちの人たちが快く応じていた。この日は4万3911円を集め、報道機関の社会事業団を通じて被災地に送る。 長島中学校の伊藤大洲・生徒会長は「校外での募金は初めて。多くの人の協力がうれしいです」と話していた。【沢木繁夫】〔三重版〕8月5日朝刊

見出し一覧に戻る

1.OGと「東北大会」決めた 鶯沢中女子ソフト(河北新報),河北新報
RV=104.0 2008/08/06 06:12
キーワード:大会,主将,試合,生徒

 宮城県栗原市鶯沢中(生徒82人)の女子ソフトテニス部が県中学総合体育大会(7月21―23日)の団体戦で準優勝し、8―10日に白河市で開かれる東北大会に出場する。岩手・宮城内陸地震の発生で練習に支障が出たが、岩ケ崎高に通う同部OGが練習相手として駆け付け後輩を支えた。 鶯沢中は地震発生後、部活動を1週間中止。その後試験期間に入ったため、6月の後半はほとんど練習ができなかった。震災前の市中学総体では優勝できたものの、7月上旬に行った山形県への遠征試合は全敗した。 コーチを務める津軽宗男さん(49)=同市鶯沢=は、地震で自宅敷地入り口わきののり面が崩れるなどし、親類宅で避難生活を送る。補修の準備に追われ「指導に身が入らなかった部分もある」と振り返る。 津軽さんは県大会を前に、岩ケ崎高に進学しソフトテニスを続けているOGに応援を要請。毎回8人ほどが練習相手を務め、準優勝の原動力となった。昨年度主将だった岩ケ崎高1年の高橋しおりさん(16)は「少しでも力になれればと思った」と話す。津軽さんは「強いボールを打ち返せる練習相手がいるのは大きい」と、OGたちの存在の大きさを評価する。 鶯沢中が団体戦で東北大会に出場するのは初めて。主将の三浦京佳さん(14)は「先輩たちへの感謝の気持ちを込めて東北大会でいい結果を残したい」と意気込む。

見出し一覧に戻る

2.県議会:360億円の補正予算を提案 震災復興事業費を盛る−−臨時会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=81.9 2008/08/06 12:01
キーワード:予算,補正,交付,義援金

 ◇観光振興策も 岩手・宮城内陸地震による災害の復旧事業費などを審議する県議会8月臨時会が5日、開会した。県は360億2232万円の一般会計補正予算案を提案。議案を付託された予算特別委員会では、与野党から復興基金の創設を求める声や、県の財政状況悪化を懸念する声が相次いだ。 村井嘉浩知事は、予算案について「当面行うべき施設復旧費などを取りまとめた」と説明。「県内各地の観光客が減少しており、首都圏や県内全域でキャンペーンを緊急実施する」とした。 本会議終了後に開かれた予算特別委では、栗原市が要望している復興基金創設について複数の県議が質問。村井知事は「安定的に事業を行えるようになる半面、運用を担当する財団の人件費などを負担する必要が生じる。運用益の使途が制限されているのもデメリット」と述べ、創設に慎重な姿勢を示した。 袋正県議(改革みやぎ)の「行方不明者の捜索再開の可能性は」との質問には、石山英顕総務部長が「重機搬入路の確保、2次災害の予防ができたうえで、市から要請があれば検討したい」と答弁。また、県側は義援金が計5億数千万円寄せられたことを明らかにし、被災地の首長を通じて被災者に分配すると説明した。 今回の補正予算案編成のため、県は貯金に当たる財政調整基金の半分以上を取り崩す予定。中島源陽県議(自民党・県民会議)の「復旧費の多くが国の交付税で賄われるが、確実に財源確保ができるよう国に要望すべきでは」との指摘に対し、村井知事は「知事会を通じ、財源確保を国に要望していきたい」とした。一般会計補正予算案など4議案は6日、臨時会本会議で採決される。【青木純】8月6日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:風評被害で旅館など、4億円被害 経済波及は10億円に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=79.5 2008/08/06 11:01
キーワード:キャンセル,予算,補正

 県議会の商工文教委員会が5日開かれ、岩手・宮城内陸地震の風評被害による旅館やホテルの被害額が4億1000万円に上り、それに伴う経済への波及は10億3000万円の赤字になることが報告された。 7月15日時点でのキャンセル件数の約3万8000件から試算した。風評被害で入ってこない新規予約については、被害額や影響額に含まれておらず、さらに広がりそうだ。 県では、紅葉シーズンに合わせて、観光客を呼び込もうと、宿泊客の割引制度などを検討している。9月県議会に補正予算として計上する方針。同月中には、全国紙3紙に再び広告を掲載し、達増拓也知事による旅行会社へのプロモーションを行う予定だ。【安田光高】8月6日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震対策:相次ぐ発生、対策意識高まる /静岡(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.0 2008/08/07 13:01
キーワード:耐震

 ◇防災用品売り上げ1.5倍/センター見学者が急増 5月の中国・四川大地震、6月の岩手・宮城内陸地震、7月の岩手北部地震と国内外で大規模地震が相次いで起きたことで、県内で地震対策への関心が高まっている。ホームセンターでは、家具固定器具や備蓄用食品など地震防災用品の売り上げが伸び、地震対策などを紹介する県地震防災センターへの見学者も増えている。【浜中慎哉】 静岡市駿河区のホームセンター「ジャンボエンチョー静岡店」(飯田悟店長)では、地震防災用品専門コーナーを設け、窓ガラスの飛散防止フィルムや備蓄用食品など20点を販売している。他県で大規模地震が起きる度に、発生からしばらくの間は防災用品の売り上げが「普段の1・5倍程度」(担当者)に伸びるといい、今年4月以降も同様の傾向が顕著だという。 岩手北部地震が起きた先月24日以降も、地域の自治会から「公民館などで備蓄をしたい」などと防災用品の購入申し込みが相次いでいる。同店の担当者は「このままいけば、今年の販売実績は前年を上回りそうだ」と話す。 また、県地震防災センター(静岡市葵区)でも、見学者が増えている。今年4月は見学者数は844人だったが、5月は3090人、6月は3697人と急増。同センターの小澤邦雄所長は「例年5〜6月は見学者が増える傾向はあるが、この増え方は各地で地震が起きていることの影響が大きい」と説明する。 同センターでは、06年11月から半年ごとに、「家具固定用品」「備蓄品」などテーマを変えてメーカーの防災用品を展示するコーナーを設けている。今月からテーマを「居住空間の安全確保対策」と「緊急地震速報」に変え、耐震シェルターや家具固定具、緊急地震速報を受信する電話機など56点の展示を始めたこともあり、今月も見学者は多いという。 磐田市から夫婦で見学に訪れた、農業、大庭治道さん(64)は「各地で地震が相次いでおり、東海地震もいつ起きてもおかしくない。自分の身の問題なので、できることはやっておきたい」と話した。8月7日朝刊

見出し一覧に戻る

2.仙台七夕まつり:開幕 くす玉、吹き流し3000本 「がんばろう栗原」も /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=60.1 2008/08/07 13:02
キーワード:七夕,まつり,祭り

 東北三大祭りの一つ「仙台七夕まつり」が6日開幕した。仙台市中心部の商店街は、色とりどりのくす玉や吹き流しなど約3000本の七夕飾りで彩られ、家族連れの観光客らでにぎわっている。6月の岩手・宮城内陸地震から2カ月弱。「がんばろう栗原」と被災地に呼び掛ける飾りも見られた。 仙台市中心部のアーケード商店街で判子店を営む登米市出身の佐藤洋子さん(63)は、地震被害の大きかった栗原市を応援しようと、浴衣をかたどった七夕飾りを作製。「栗駒山を見て育ったので、1日も早く復興してほしいという思いでいっぱい。風評被害も出ていますが、大丈夫なので、全国からぜひ、祭りを見に来てほしい」と話していた。 今年ならではの「北京五輪」や「源氏物語千年紀」などをモチーフにした飾りも祭りに花を添えた。雑貨店員の桜井優子さん(60)は「値上がりばかりの世の中だけど、少しでも明るく楽しい気持ちになってほしい」と、早朝から丁寧に飾り付けをしていた。 まつりは8日までの3日間で、連日午後5時半から2時間、市民パレード星の宵(よい)まつり」も実施。主催する仙台商工会議所は期間中、約200万人の人出を見込んでいる。【伊藤絵理子】8月7日朝刊

見出し一覧に戻る

3.栗原復興へ願い込め 竹飾りに激励短冊 仙台七夕(河北新報),河北新報
RV=59.5 2008/08/07 11:16
キーワード:七夕,まつり,義援金

 仙台市で6日に開幕した仙台七夕まつりは、6月に起きた岩手・宮城内陸地震の被災者を励ますムードに包まれている。古里が受けた傷に心を痛め、支援を始めた栗原市出身の女性。風評被害に負けまいと、まつり会場に物産市を出した栗原市の男性。それぞれに復興の願いを星祭りに託す。 「震災に負けないで頑張っている皆さんが健康でありますように」「けい子さんが見つかりますように」 主会場の青葉区のアーケード街。近くで飲食店を営む泉区の笠原すみえさん(54)は笹竹に自筆の短冊を結んだ。 宮城県栗原市鶯沢に生まれ、地元の高校を卒業後、仙台に出た。一緒に短冊を取り付けた長女(30)は7月、栗原市の男性と結婚したばかりだ。 無事を祈った「けい子さん」とは、栗原市栗駒の駒の湯温泉で土石流にのみ込まれ、今も行方不明の旅館従業員の高橋恵子さん(55)。高校の後輩の姉だと、地震の後に知った。 小学校の遠足で登った栗駒山は無残に崩れた。「細倉鉱山が閉山し、くりはら田園鉄道が廃線になり、ついに山も消えた」。地震直後はショックでぼうぜんとした。 「何かしたい」と店で義援金を募り始めた。ささやかな額だけれど、同郷の客が支えてくれる。まとまった額になったら現地に送るつもりだ。 「故郷の人々に希望を持ち続けてほしい」。そう祈って書いた短冊が風に揺れた。 栗原市一迫の酪農業小山清一さん(57)はまつり期間中、青葉区の勾当台公園で開かれている「がんばろう栗原! 復興市」で自家製のアイスクリームを売っている。 「栗原で作りました。みんな頑張ってます」。そう言って客に渡す。 地元でアイスクリーム販売店を営む。大きな被害は受けなかったが、風評で客足は発生前の3分の1に落ちた。 「このままでは店を閉めなければならない」と危機感を強めた。「多くの観光客が訪れる仙台七夕で元気な姿をアピールしよう」と決意。地元の自営業者仲間と力を合わせ、復興市を開いた。 支援ムードもあり、市は盛況だ。「地震で人と人とのつながりを再認識した。手を取り合い、客を呼び込みたい」。最終日の夜まで、栗原の物産と元気を届ける。

見出し一覧に戻る

1.「頑張れ宮城」仙台育英応援団、Tシャツで被災者に声援(読売新聞),読売新聞
RV=134.8 2008/08/08 11:42
キーワード:選手,野球,大会,球場

 夏の全国高校野球大会7日目の8日、宮城・仙台育英の応援団約600人が、甲子園球場のアルプススタンドで、岩手・宮城内陸地震の被災者を応援するメッセージ入りTシャツを着て声援を送った。 6月14日の地震では13人が死亡、10人が行方不明。「一日も早い復興を」の願いを込め、白いTシャツの背中に青色で「頑張れ宮城」とプリントした。 応援団長で同校教諭庄司均さん(58)は「選手たちのプレーとスタンドの応援を見て、被災者に元気になってもらいたい」と話した。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:花巻市、宿泊施設の市税猶予 風評被害対策で /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.4 2008/08/08 11:01
キーワード:キャンセル,大会

 ◇市の観光、入館料無料 岩手・宮城内陸地震など2度の大地震による風評被害に苦しむ花巻市は、市内のホテルや旅館に宿泊した客を対象に、市が管理する観光施設の入館料を無料にするほか、宿泊施設の市税徴収を猶予するなどの対策をまとめた。 同市は県内有数の温泉地である花巻温泉郷(9温泉18施設)を抱えるが、地震の影響で1万4095人(7月29日現在)の宿泊予約キャンセルがあった。同時に、宮沢賢治記念館の7月入館者数が前年比28・9%減となるなど市内の観光施設も客離れに歯止めがかかっていない。 そこで、市は市内に宿泊した客に対し、同記念館や花巻新渡戸記念館、花巻歴史民俗資料館など12観光施設の入館料を8月11日から9月30日まで無料にする。また、市内の宿泊施設で市が風評被害があると認めた場合、固定資産税や入湯税、法人市民税の3税の徴収を最大1年間猶予する。花巻温泉郷の宿泊料収入だけで1億6400万円の損失が出ており、大石満雄市長は「一時的な運転資金の確保に役立てば」と話している。 その他、9月に予定される早池峰神楽のユネスコ無形文化遺産候補リスト登載を記念した「神楽大会」を11月下旬に開き、客足回復の呼び水にする考えも示した。【岸本桂司】8月8日朝刊

見出し一覧に戻る

3.陽光に輝き竹飾り舞う 仙台七夕・きょうまで(河北新報),河北新報
RV=60.1 2008/08/08 06:12
キーワード:七夕,まつり,祭り

 仙台七夕まつりは中日の7日、初日に引き続いて好天に恵まれ、豪華な竹飾りが並ぶ仙台市の商店街は、大勢の観光客や市民でにぎわった。 暦の上では秋の始まりとされる「立秋」の7日、仙台地方は強い日差しが照りつけた。最高気温は今年最高の33.6度(平年最高28.5度)を記録した。 七夕まつりの主会場、仙台市中心部のアーケード街では、見物客たちがタオルで汗をぬぐったり、うちわをあおいだりしながら吹き流しの下をそぞろ歩いた。 太白区の主婦佐藤勝美さん(42)は「暑いけれど、天気に恵まれて良かった。吹き流しも涼しげでいい」と話した。 主催の仙台七夕まつり協賛会によると、7日の人出は70万9000人で、2日間で141万6000人となった。 七夕まつりは8日が最終日。午後5時半から青葉区の定禅寺通で「星の宵まつり」が行われ、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の鶯沢八ツ鹿踊り保存会のメンバーらが踊りを披露する。青森ねぶた祭(2―7日)、秋田市の竿燈まつり(3―6日)と続いた東北三大祭りを締めくくる。

見出し一覧に戻る

1.第90回全国高校野球:育英、毎回安打で好スタート 菰野に4―1で快勝 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=192.1 2008/08/09 12:01
キーワード:選手,試合,主将,大会,球場,生徒

 ◇12日第3試合、福井商と対戦 ▽1回戦第1試合仙台育英  100021000=4  000000001=1菰野……………………………………………………………………………………………………… 仙台育英が毎回安打で好スタートを切った。夏の甲子園大会第7日の8日、仙台育英は第1試合で菰野(三重)に4―1で快勝した。一回に先頭打者の橋本到主将(3年)が三塁打を放って流れを作ると、六回までに4点差と大きくリード。投手陣は九回に1失点したが、主戦・穂積優輝投手(2年)から木村謙吾投手(1年)へつなぐ「勝利の方程式」で逃げ切った。仙台育英は大会第11日(12日)の第3試合(午後2時半開始予定)で福井商(福井)と対戦する。【須藤唯哉、大西量、福泉亮】 仙台育英は初回、左中間三塁打の橋本主将を相手の野選で還して先制。快晴の阪神甲子園球場に詰めかけた観客1万4000人の目前で快音を響かせた橋本主将は「初回としては、いい形になった」と満足げ。雨天順延で第4試合から第1試合へ変更され、夕方の試合に向けて調整してきた選手たちには厳しい日程となったが、「全然問題ない」と口をそろえ、佐々木順一朗監督も「相手も条件は同じ」と動じなかった。 二回表、6番の佐々木康幸右翼手(3年)が左足に死球を受け、苦痛の表情を見せながら出塁したが、五回には伊藤圭亮右翼手(2年)と交代。三塁側アルプススタンドで応援していた佐々木右翼手の母信子さん(46)は不安そうに見守った。だが、ベンチで飲み物を配っている姿を見つけると「大事には至ってないと思う」と胸をなで下ろした。 六回表2死二塁、橋本主将が再び左中間へ三塁打を放つ。橋本主将の父直道さん(47)はそばにいた保護者から「すごいね」と言われ、持っていたメガホンをぶつけ合って喜んだ。橋本主将はこの試合、5打数5安打を記録。直道さんは「当たりすぎ。1、2本目で乗ってきた。この調子でいってほしい」とほほ笑んだ。 地方大会は振るわなかった4番、加藤大輔一塁手(3年)は七回表、右前打を放った。母美佐子さん(42)は「全然打てていなかったので、何とか一本打てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 九回裏、左前打などで1点を返されたが、勢いは止まらない。約600人の応援団は人気フォークデュオ・ゆずの「栄光の架橋」を大合唱。応援団長の中山一平君(3年)は「最終回はいつも歌っています」。そのまま逃げ切り、仙台育英ナインは「栄光への架橋」に第一歩を刻んだ。 ◇よく抑えた2投手−−佐々木順一朗・仙台育英監督 一回に橋本が見せた会心の左中間三塁打が選手たちに安心感を与えた。相手には、油断できない打線と思わせたのではないか。想定の中で一番いい試合。危機はあったが穂積、木村がよく抑えてくれた。3年連続の初戦突破だが、まだまだこれから。 ◇うれしさ違う1勝−−橋本到・仙台育英主将 今までの1勝とはうれしさが違う。(相手投手の球は)速かったが、真ん中に集まっていた。次も勝てば(2回戦で敗退したOBでヤクルトの佐藤)由規さんを超えられるので、スター選手がいなくてもやれるんだと見せられるよう次の試合も勝ちたい。 ◇ミスで相手ペース−−戸田直光・菰野監督 追いつきたいところでミスが出て相手ペースになった。中盤で彼ららしい動きができると思ったが、甲子園の雰囲気になじめていないようだった。 ◇初回、流れ悪くした−−稲垣裕也・菰野主将 穂積投手が思った以上にいい投球で、すごかった。試合前のチームの雰囲気は良かったが、一回の先頭打者を簡単に出してしまい、流れを悪くした。甲子園は甘くなかった。 ◇頑張れ宮城のTシャツで ○…三塁側アルプススタンドはそろいのTシャツを着た生徒や教諭、保護者らが詰めかけた。白地の背中に青い文字で「頑張れ宮城」とプリントされている=写真。岩手・宮城内陸地震の被災者へ向けたエールだ。地方大会での優勝後、加藤雄彦校長が発案。1000着を発注し、応援の生徒や学校関係者に配布した。汗びっしょりになりながら試合の行方を見守る板橋遥さん(1年)は「このTシャツのパワーが選手に伝わればいい。勝てますよ、きっと」と自信に満ちた笑顔を見せた。……………………………………………………………………………………………………… ■威風堂々 ◇打撃フォーム変え快音−−仙台育英加藤大輔選手(3年) 「強豪」の4番ながら、地方大会の打率は1割6分7厘。全6試合に出場したが、思うような結果が出せなかった。「自分のことよりも、チームのことを考えている。去年までとは全然違う」。そんなプレッシャーがあった。 春夏合わせて4度目の甲子園。今までは先輩に連れてきてもらったが、今年は違う。4番打者として、チームを引っ張ってきた。 甲子園入りする前、地方大会での東北との決勝をビデオで振り返った。打席でボールを迎えにいったり、体が開いたりしていた。「フォームを変えた方がいい」。そう思ったとき、佐々木順一朗監督からも打撃フォームについてアドバイスがあった。 「基本に戻ろう」。打席に立ったとき、胸の前で構えていたバットのグリップを肩の位置に上げ、無駄な動きをなくした。球を上からたたくことを意識した。甲子園入りしてからの打撃練習では、グラウンドに快音が響くようになった。 菰野が相手の初戦で放った安打は1本。直球をバットの芯でとらえ、右翼前へ運んだ。試合後、「調子が良すぎてスライダーにも手を出してしまった」と笑った。 「地方大会で優勝が決まったとき、ここが本当の目標じゃないと思った」。そう話したとき、目に闘志がみなぎっていた。【須藤唯哉】8月9日朝刊

見出し一覧に戻る

2.東海地震強化地域に指定、資材高騰も耐震化急務 富士吉田市(産経新聞),産経新聞
RV=82.1 2008/08/09 07:51
キーワード:耐震

 東海地震強化地域に指定されている富士吉田市の堀内茂市長は、建築資材高騰の中でも「市立図書館や小学校体育館の耐震化(改築)はやらなければならない」と話し、新潟県中越沖地震や岩手・宮城内陸地震による災害を教訓に工事を急ぐ考えを示した。 堀内市長は「資材が値上がりしても建て替えを進める。過度な高騰なら計画見直しもあるが、防災上必要な計画だ」と話した。体育館工事は平成26年度6校完成予定を前倒しする方針。

見出し一覧に戻る

3.ダンスでチャリティーライブ 仙台のダンススクール(河北新報),河北新報
RV=73.1 2008/08/09 14:46
キーワード:募金,寄付,生徒

 ダンススクール「アクターズインターナショナル・仙台」(高橋康正校長)が10日、仙台市宮城野区のゼップ仙台で恒例の発表会を開く。例年、「SENDAI光のページェント」を支援するため会場で募金を行ってきたが、今年は岩手・宮城内陸地震の被災地支援にも回す。舞台に立つ生徒たちは「レベルの高いダンスを見せたい」と意気込んでいる。 出演するのは、同校でヒップホップダンスを習う小学2年から20代までの生徒約50人。入れ替わりでステージに登場し、22曲でダンスを披露する。仙台を拠点に活動する同校所属のアイドルグループ「conomi」のライブもある。 発表会は今年で6回目。毎年チャリティーライブ形式で行い、集まった募金を「光のページェント実行委員会」に全額寄付してきた。今年は6月に岩手・宮城内陸地震があったため、急きょ募金の半分を被災地への義援金に充てることにした。 今年入校し、初の舞台という仙台白百合学園高(泉区)1年の沢口ちゆりさん(15)は「緊張するけれど、来てくれた人にダンスの楽しさを伝えたい」と語る。 高橋校長も「人前で踊ることは生徒たちの励みになる。その結果として、被災者の役にも立てたらうれしい」と話す。 発表会は入場無料だが、整理券が必要。連絡先はアクターズインターナショナル・仙台022(722)3777。

見出し一覧に戻る

1.栗原元気物産市:「日本の原風景」写す 麦屋さん写真展−−仙台駅 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.4 2008/08/10 12:01
キーワード:野菜,8月,販売,がんばる,開催,物産,企画,展示,主催,一也

 栗原の野菜や織物など地場産品を販売する「がんばります!栗原元気物産市」(栗原市など主催)が9日、JR仙台駅構内で始まった。1、2両日の青葉区の藤崎前に続く開催。今回は、岩手・宮城内陸地震で死亡した地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)が監修した「くりはら写真展」も開かれている=写真。 麦屋さんが選び抜いた62点をパネルで展示。美しい自然や観光名所、働く人々などの写真を通して、栗原の魅力を伝えている。 市企画課の江間仁志課長補佐は「栗原には日本の原風景が残っている。麦屋さんも愛した栗原の良さを知ってほしい」と話している。物産市と写真展は10日も午前10時から午後6時まで行われる。【鈴木一也】8月10日朝刊

見出し一覧に戻る

2.気仙沼、石巻、塩釜…漁船燃料補てん 窮余の先制策(河北新報),河北新報
RV=72.8 2008/08/10 06:13
キーワード:予算,補正,乾燥

 燃油高騰による全国一斉休漁を受け、宮城県内で漁船用燃料を直接補てんする水産都市が相次いでいる。苦しい財政事情を度外視した捨て身の対策で、国や県による手厚い支援を引き出すのが狙いだ。県に対する圧力も日増しに高まっている。漁業者救済に感度の鈍い国に代わり、自治体が負担を強いられているのが実情だ。(報道部・小木曽崇) 漁業者支援にいち早く動いたのは、全国有数のカツオ・マグロ基地の気仙沼市だ。一斉休漁から2日後の7月17日には、漁船燃料(A重油、軽油)への直接補てん策を発表した。 気仙沼では、気仙沼遠洋漁協、県北部鰹鮪漁業組合など市内の6団体に所属する漁船519隻に燃油1キロリットル当たり1000円を補助する。9月から来年3月までの間、1カ月に1キロリットル以上の燃油を消費した漁船すべてが助成対象となる。 7月中旬に東京で開かれた全国の漁業関係者の会合で、鈴木昇気仙沼市長は「抜本的対策を国や県に求めるため、地方も血を流す覚悟を示した」とぶち上げた。 これに石巻、塩釜の両市も追随。いずれも9月から来年3月までの間、1キロリットル当たり1000円を補助する基本的な制度設計は同じだ。石巻は3000万円を補正予算に計上し、塩釜は漁船用燃料のほかノリ乾燥機燃料など陸上施設への補助も含めて総額1500万円の支援策を打ち出した。東松島市も400万円の補正予算を計上する方針。 塩釜市財政課は「市単独の補助金を創設するのは本当は厳しい」と懐具合を気にしつつ「水産都市としての独自性を見せなければならない」と悲壮感さえ漂わせる。<他産業へも配慮> 「各市は独自の政策を打ち出した。水産県としての効果的な施策を考えてほしい」。8月6日、村井嘉浩知事に知事与党の最大会派「自民党・県民会議」の県議14人が詰め寄った。 一斉休漁以降、県内の各政党は県議会の会派単位で漁業者に対する県の財政支援要請を繰り返している。 だが、ただでさえ苦しい県財政には、岩手・宮城内陸地震の復旧という想定外の緊急支出も加わる。村井知事は「独自のかさ上げ補てんは難しい」と語るだけだ。 世界的な原油高の影響で、燃油高騰は漁業に限らない。県が漁船への直接補てんを決めれば、今度は農業や運送業から不満の声がわき起こる。県は「燃料費補助以外に可能な漁業支援策はないか、リストアップしている」(幹部職員)と次善の策を検討し始めた。<恩恵受けられず> 政府は先月末、総額745億円の燃油高騰対策を公表した。しかし、現段階では燃料代の直接補てん規模は80億円と極めて少額にとどまる。漁業団体は「ほとんどの漁業者は恩恵を受けられない」と落胆する。 「ナショナルミニマム(国民生活の最低保障)を維持する現金支給は国にしかできないし、地域ニーズに即したサービス支給は自治体にしかできない。この役割分担を逆にすると国も自治体もめちゃくちゃになる」。財政の基本を東大経済学部の神野直彦教授(財政学)はこう解説する。 東北大大学院情報科学研究科の山本啓教授(公共政策)も「地域ごとの公平性を考えると、本来は国が十分な補てんを行うべきだ」と主張。しかし「結局は漁業者が主な顧客である市町村が対応せざるを得ない」と直面する課題への即応を強いられる基礎自治体をおもんぱかった。

見出し一覧に戻る

1.農業用水への影響調査 森林崩壊面積を算出(河北新報),河北新報
RV=75.0 2008/08/12 06:12
キーワード:予算,農家,流域,将来,保全,財源,震災,堆積

 岩手・宮城内陸地震による農業用水への影響を探るため、宮城県は今秋、迫川水系の調査に着手する。迫川水系の水源地帯になっている森林の崩壊状況、農業用水の水質変化を調べ、将来にわたり安定的に農業用水を供給していくための方策を検討する。 調査の対象地域は一迫川、2迫川、3迫川の上流域に位置する森林約2万ヘクタール。迫川水系3河川の流域では、農家1万戸程度が農業用水を利用している。 6月の震災では、これらの森林で地滑りや土砂崩れが多発した。県は、雨水などを蓄える森林の能力が低下している恐れがあるとみて調査に乗り出す。 土砂崩れ面積や土砂流出量を算出。栗原市の荒砥沢、栗駒、花山の各ダムでは上、下流の流量や水質を計測する。本年度末までに調査を終え、農業用水の供給に及ぼす影響を予測する。 財源は、本年度当初予算に「農業用水水源地域保全対策事業費」として計上した3000万円の一部を充てる考えだ。同事業は当初、伊豆沼(登米、栗原両市)、川原子ダム(白石市)など迫川水系以外の水源地8カ所で、長期的な土砂の堆積(たいせき)がもたらす農業用水への影響調査を目的としていた。 震災を受けて、短期集中的に起きた水源林崩落の影響調査にも柔軟に活用することを決めた。今後、事業の拡充も含めて検討を進める。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:県内施設、「宿泊減」ストップ キャンペーン緊急実施 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.4 2008/08/12 12:01
キーワード:高騰,予約,8月,キャンペーン

 ◇抽選で県産品贈る 岩手・宮城内陸地震による宿泊施設の利用者減少を食い止めようと、県は今月いっぱい、「元気です。がんばっています。みやぎ!!宿泊キャンペーン」を緊急実施する。県内のホテルと旅館計300施設に宿泊した人に抽選で県産品を贈る企画。県観光課は「県の観光業界全体で頑張っていこう、という気持ちが伝われば」としている。 キャンペーンには、県観光課のウェブサイトに掲載されているホテル・旅館に備え付けの申し込みはがきで応募する。ホテル・旅館で宿泊確認印をもらい郵送すると、3000円相当の県産品が抽選で300人に当たる。31日までの宿泊者が対象で、応募は9月10日の消印まで有効。 同課によると、サンプル調査を行った県内20施設の予約状況は8月が対前年比87%で、9月も83%と低迷。ガソリン高騰の影響で、県外在住者だけでなく県内の人の予約も減少しているといい、村井嘉浩知事は県民向けに「この夏は家族、友人同士で、県内の旅館・ホテルを利用してください。県外在住の親せき、友人にも宮城での宿泊を勧めてください」とのコメントを発表した。【青木純】8月12日朝刊

見出し一覧に戻る

1.復旧などに3億8932万円 栗原市補正予算案(河北新報),河北新報
RV=130.4 2008/08/13 06:12
キーワード:予算,補正,イワナ,菌,イチゴ,補修

 宮城県栗原市は12日、岩手・宮城内陸地震の復興支援費など3億8932万円を追加する一般会計補正予算案を発表した。被災した園芸農家や養魚業者に、種子や稚魚などの購入費を助成する被災者支援策などを盛り込んだ。13日の市議会臨時会に提案する。 復興支援費は2億5515万円。被災した住宅を建設、補修した際の住宅融資への利子補給など、市独自の施策も含め、被災者への支援策15項目を追加した。 主な支援策は、イチゴ、キノコなどの作物被害が平年収入額の3割以上に上る農家(法人を含む)に対し、再生産に向けた種子や苗木、菌床などの購入費を半額助成する。イワナ、ギンザケに被害があった養魚業者にも、成魚や稚魚の購入費の半額を助成する。 園芸施設や魚のふ化場、畜産施設、森林作業道などの復旧費用も一部助成する。被災した宅地ののり面や、住宅背後地の急斜面などを補修した工事費についての助成も計上した。 住宅の全壊、半壊などに伴い、災害援護資金の貸し付けを受けた被災者には、3年間の無利子の後、4年目からかかる利子3%を免除する。 地震関連の補正は3度目で、一般会計予算の総額は527億732万円。当初予算393億9000万円から33.8%増となる。

見出し一覧に戻る

2.七夕飾り:涼やかに 仙台から譲り受け、栗原市役所入り口に設置 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=109.2 2008/08/13 11:01
キーワード:七夕,まつり,会場,8月,短冊,今月

 6〜8日に行われた仙台七夕まつりを彩った七夕飾りが、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市役所に場所を移し、涼しげに揺れている。 地元の市民団体「こちらくりはら応援団」が、まつりの主会場である仙台市青葉区の商店街の薬局などから計6本を譲り受けた。うち1本には、復興への願いが込められた短冊が飾られている。 同団体のメンバーら5人が11日、栗原市役所の入り口に飾り付けた。メンバーの一人、千葉和義さん(41)は「栗原を少しでも元気づけられれば」と話している。今月いっぱい飾られる予定。【鈴木一也】8月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:発生2カ月 佐藤勇・栗原市長インタビュー /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.7 2008/08/14 12:02
キーワード:まつり,交付,8月,導入

 県内で10人が死亡、8人が行方不明となっている岩手・宮城内陸地震から、14日で2カ月。死者や負傷者、家屋倒壊、土砂崩れなど被害が集中し、多くの人が住む場所を失って避難生活を送り、現在も災害対策本部を置く栗原市の佐藤勇市長(66)に、この2カ月を振り返るとともに、今後の課題を聞いた。【聞き手・藤田祐子】 ◇情報の重要性痛感 「訓練計画が生きた」 ◆地域活動支援が結束力を高めた◆ ――当日、あの瞬間は市トップとしてどう行動を。 公務中でした。若柳地区の早朝清掃イベントに出席し、「あやめまつり」開会式のため公用車で一迫地区に向かっていた。突然、車が縦に何度も跳びはねたんです。「パンクか?」と窓の外を見ると電線がたわんで揺れている。それで地震と分かった。とっさに「ラジオつけろ! 市役所に向かえ」と。移動中だったのが幸い、15分足らずで市役所に到着しました。 ――大災害に直面し、これまでの備えが生きた部分は。 05年4月に栗原市が誕生した後、災害対策には力を注いできたと自負している。今年度からは危機管理室に課長級の室長を置き、職員も8人に拡充。消防本部を統廃合して広域化も図った。今年10月に大地震と大火災の同時発生を想定した災害訓練を計画し、自衛隊や市外の消防本部にも参加を依頼中だった。それで、担当者が誰で電話番号が何番か迷わなかった――という偶然もあった。 防災力を増すにはしっかりしたコミュニティーが重要、という方針で去年、地域活動に交付金を出して支援した。すべての地域コミュニティーで何らかの活動があり、隣近所の結束力が高まりました。議会には批判されたが、これはやって良かった。災害が起きれば、最も被害の厳しい地点に公的な力を結集し、それ以外の場所は、地域の力で守りしのぐことが必要になる。 ◆情報収集に課題衛星携帯あれば◆ ――逆に、想定を超えた事態や、浮き彫りになった課題は。 防災無線は全域に導入し、聞こえにくい場所には戸別受信機を配布していたが、停電で動かない、聞こえないという報告があちこちであった。電源供給がなければ充電池に切り替わるはずが、定期交換を怠ったりして充電が切れていた。点検の徹底が不十分だったんですね。 また、電話の不通で山間地で孤立した集落の情報が全く入ってこなくなってしまった。衛星電話があればと思ったが、高額機器でもあり、市には備えがなかった。いざというときの情報の確保が重要だと痛感しました。 また、県、林野庁、国土交通省など複数の行政機関にまたがっている時、どこが何をしているかの情報集約は絶対に必要。その意味で今回、市の災害対策本部に内閣府や県など各機関から直接、職員が派遣されていたのは助けられた。 ◆山間地の生活の夢や希望を守る◆ ――県内一面積の広い自治体での局地的災害。合併の影響はあったか。 これは、合併したがゆえに対応できた。例えば花山村、栗駒町が単独で、10の力の自治体が10の被害を受けてしまったら立ち上がれないでしょう。100の力のある自治体に10の被害であれば、残る力を結集して支えることができる。職員もそうです。村役場、町役場だったら、その役場以外の職員は「応援」となり、当事者意識がなくなる。市職員は、所属や出身がどこであれ、一丸となって粉骨砕身してくれました。 ――今後の復興に向け、市として最も重要と考える施策は。 山をなりわいとする方々が、夢や希望を捨てず、いつか元の生活に戻れるようにすることが最大の務め。栗原の山の形は変わっても、自然を守り生きる人の営みは変わらない。国にも県にもさらなる支援を要請したい。清流だった迫川、二迫川、三迫川の今の濁った流れを見たでしょう。あれがずっとあのままではいけない。迫川の水は、登米の田を潤し、北上川に注ぎ、太平洋につながる命の水です。花山、栗駒の一地域のものではない。栗原の再生は環境の再生です。8月14日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:地震に負けず元気です 舟下りの船頭、TシャツでPR /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=48.1 2008/08/14 12:01
キーワード:会場,風評,8月

 ◇一関・げいび渓 お盆を迎え、一関市東山町の名勝・げいび渓は、舟下りを楽しむ帰省客らでにぎわっている。今年は岩手・宮城内陸地震の風評被害に負けまいと、船頭たちが「元気です猊鼻渓(げいびけい)」と書いたTシャツを着用、名調子で「げいび追分」を渓谷に響かせ、客たちに盛夏の美しい自然をサービスしている。 真夏のこの時期は、深緑が夏の日差しに映える季節。舟下りが岸寄りをたどる緑陰コースを運航すると、渓谷に吹いた涼風が天然クーラーとなり、帰省客らを涼ませた。2年前から減ったハヤなどの魚も姿を見せ始めており、舟を追いかけるハヤの群れを指さしながら、みちのくの夏の風情を堪能している。 また、東山観光ホテルを主会場に、同町にゆかりのあった双子姉妹の写真展「きんさんぎんさん思い出のパネル展」も長寿にあやかり、地震などで沈んだ心を元気づけようと、31日まで開催している。【天野典文】8月14日朝刊

見出し一覧に戻る

3.震災2か月、子牛すくすく…避難所から世話、2頭が無事出産(読売新聞),読売新聞
RV=47.0 2008/08/14 03:15
キーワード:牛,うれしい,農家

 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県奥州市衣川区の農家若槻圭志さん(53)方で、被災後に生まれた子牛2頭がすくすく育っている。 地震発生から14日で2か月となったが、先の見えない暮らしの中、復興への励みになっている。 若槻さんは稲作の傍ら、肉牛繁殖のためメス牛の「ヤスコ」と「アツサカエ」を飼育。それぞれ7月に出産予定だったが、直前に地震が起きた。若槻さん宅の裏山には大きな亀裂ができ、一家は自主避難した。 地震後、自宅隣の牛舎に残した2頭は、干し草やわらの食べる量をめっきり減らした。「そろって憶病な性格。本当に怖かったんだろう」。若槻さんは避難所から牛舎に通って世話をし、7月半ばからは泊まり込んだ。 7月22日夜、ヤスコが無事に出産。若槻さんは母乳がよく出るようにと、みそをお湯でといた「みそ湯」と、特別にビールを飲ませ、一緒に祝杯を上げた。 8日後にアツサカエも出産。2頭の子牛は順調に育ち、今では若槻さんの腰の高さにまで大きくなった。 若槻さん一家は今月1日から仮設住宅で暮らす。同じ集落の数軒も避難生活を余儀なくされている。「これから台風や雪の季節になる。家や牛舎を見るたび、あれこれ心配してしまう」と話しつつ、若槻さんはじゃれついてきた子牛の頭をうれしそうになでた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:特産ジャム、イワナ販売 イオン栗原志波姫店で復興祭 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=142.8 2008/08/15 11:01
キーワード:イワナ,イチゴ,野菜,義援金,8月,生産,販売,がんばる,元気づける,特産

 ◇「山にカエル!」ステッカーも 岩手・宮城内陸地震発生から2カ月の14日、栗原市の「イオンスーパーセンター栗原志波姫店」で、復興を目指す住民を元気づける「がんばれ栗原!復興祭」が開かれた。 チャリティーバザーや縁日屋台のほか、同市の花山、耕英両地区の生産者が野菜などの地場産品を販売。耕英地区の住民らでつくる「くりこま耕英震災復興の会」も参加、特産イチゴを加工したジャムやイワナ、復興への思いを込め自主制作した「山にカエル!」ステッカーを販売した。 主催した同店は「街全体を元気づけたい」としている。売上金の一部は復興義援金として市に寄贈するという。【鈴木一也】8月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.耕英と花山からもイワナや野菜出品 栗原・復興祭(河北新報),河北新報
RV=74.8 2008/08/15 06:12
キーワード:イワナ,イチゴ,野菜,義援金

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英地区の住民組織「くりこま耕英震災復興の会」と同市花山の道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」は14日、イオンスーパーセンター栗原志波姫店が開いた復興祭に出店し、地場産品などを販売した。避難住民や道の駅職員らが笑顔で接客し、イワナの販売には行列もできた。 復興の会は、開拓三世のグループが製作した「山にカエル」ステッカーや地区のイチゴで作ったジャムを販売。3カ所の養魚場で育てたイワナを塩焼きにして提供した。 イワナは地区の孤立で思うように世話ができなくなり、出荷先も少なくなっていたが、養魚場の熊谷昭市さん(35)は「震災後、こうしたイベントで本格的にイワナを売るのは初めて。準備の時からとても楽しかった。お客さんも多いし、活気も出てきた」と喜んだ。 自然薯の館はナスやトマト、枝豆などの野菜を販売。駅長の佐藤倫治さん(57)は「道の駅へのルートは通行止めだと思っている人が多いようだが、車でも来られる。ぜひ花山まで野菜を買いに来てほしい」と話した。 復興祭では縁日屋台なども設けられ、売り上げの一部が義援金に充てられる。

見出し一覧に戻る

1.木道造り:バリアフリーで絵入り、きょうから 地元14団体が企画−−鬼首 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=110.0 2008/08/16 12:01
キーワード:風評,導入,8月,山古志,メッセージ,企画,通行,実行,鬼首,計画

◇観光資源化目指し 大崎市鳴子温泉鬼首で、障害者も健常者もスムーズに行き来できるバリアフリーの木道「鬼首インディペンデンスボードウォーク」造りが16日始まる。岩手・宮城内陸地震の風評被害に消沈することなく、新たな観光資源化を目指す県内初の試みだ。 企画したのは、リゾート会社「オニコウベ」など地元関係の14団体で組織する「みやぎ・オニコウベやさしい木道(こみち)づくり実行委員会」。 計画によると、幅2メートル、長さ20センチ、厚さ4センチのスギ間伐材のボードを、キャンプ場利用者らの計画賛同者に1枚1000円で購入してもらう。伝えたいメッセージや好きな絵をペインティングしてもらったボードを、鬼首の「吹上高原キャンプ場」と日帰り温泉施設「すぱ鬼首の湯」間の500メートルの草地に平らに敷き並べる。これまでのでこぼこ草地と違い、車椅子や松葉づえでの通行が楽になる。 「インディペンデンスボードウォーク」はアメリカ・コロラド州発祥のバリアフリーと環境保護を図る手法とされる。07年にボードウォークを導入した新潟県の旧山古志村(現長岡市)の実行委が「ピンチはチャンス」などと寄せ書きした絵入りボードの看板を鬼首に提供。同キャンプ場入り口に掲げられた。連絡は同実行委(電話0229・86・2111)。【小原博人】8月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:震災朗読劇上演の中・高生が義援金 /福井(毎日新聞),毎日新聞
RV=162.0 2008/08/17 13:02
キーワード:募金,寄付,支部,福井,義援金,8月,部員,高校,うれしい

 阪神大震災をテーマにした朗読劇「負けへんで!」を6月に福井市内で上演した私立北陸高校と同市立明道中、坂井市立丸岡中の演劇部員らがこのほど、日赤県支部(福井市月見2)に、公演を通じて集めた岩手・宮城内陸地震のための義援金12万3574円を寄付した=写真。 演劇部員は募金箱を手作りし、公演終了後に出口で義援金を募った。北陸高校演劇部で部長を務める松浦光佑さん(3年)は「劇を通して地震の恐怖や友人を失うことのつらさ、助け合うことの大切さがわかった。義援金が岩手・宮城内陸地震で被災された方々の生活のために使われればうれしい」と話した。【菅沼舞】8月17日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:発生2カ月 「心のケアに力を」 貝原前知事が激励 /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.4 2008/08/17 15:01
キーワード:8月,メッセージ

 ◇佐藤・栗原市長にメッセージ 岩手・宮城内陸地震から2カ月が過ぎた。前知事の貝原俊民さん(74)が毎日新聞の取材に応じ、大きな被害を受けた宮城県栗原市の佐藤勇市長(66)へ励ましのメッセージを寄せた。佐藤市長は兵庫県出身。2人はシンポジウムに一緒に登壇した縁がある。貝原さんは、95年の阪神大震災時に知事を務めた経験から「今後は心のケアに力を入れてほしい」と話している。【小林祥晃】 2人は06年11月、全国都道府県議会議長会が開いた地方分権に関するシンポジウムにパネリストとして参加。その時、貝原さんは佐藤市長から「自分は三田市生まれ、宝塚市育ち」と聞いた。「兵庫に縁のある方。栗原市が被災し、心の中で声援を送っていた」という。 山間部を襲った今回の地震について、貝原さんは「都市部で起きた阪神大震災とは災害の質が異なる」としたが、「これからは(阪神と同様に)被災者の心のケアが重要になる」と指摘する。物質的に恵まれた現在では、災害で日常生活が壊されると、以前の生活との落差が大きくなり、「なぜ自分だけひどい目に遭うのか」と考えてしまう。住民間で被害の程度に差が出たり、被災者が高齢だとその精神的苦痛はさらに大きくなるという。 貝原さんは「災害時は知事も市長も役割は同じ。今後も被災者に積極的に姿を見せ、『大丈夫、心配ない』という態度を示し続けて」とアドバイス。「皆で力を合わせれば必ず復興できる」と被災者への励ましの言葉を述べた。〔神戸版〕8月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.コンサート:四川、岩手・宮城地震支援 神戸から心の平穏を祈る /兵庫(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.0 2008/08/18 16:02
キーワード:募金,寄付,生徒,学校,8月

 ◇日中米の交流楽しむ 5月に発生した中国・四川大地震と6月の岩手・宮城内陸地震の被災者を支援する「国際交流チャリティーコンサート」が17日、神戸市東灘区のうはらホールで開かれた。世界的な音楽学校、米国・バークリー音楽大学生4人や神戸在住の中国民族楽器奏者らが参加。家族連れら約150人が、国際色豊かな音色に聞きほれた。 阪神大震災(95年)で校舎が倒壊するなど被害を受けた同市灘区の甲陽音楽学院が、「被災者支援と音楽による国際交流を」と企画。提携校のバークリー音大のほか、震災遺児のケアハウス「浜風の家」(芦屋市)、華僑の子どもたちが通う神戸中華同文学校(神戸市中央区)などと共同主催した。 コンサートでは、同学院の学生選抜、金丸精志トリオが「被災された方の心の平穏を祈って」とジャズナンバー「Peace」を奏でた。また、梁嘉佳さんによる中国の弦楽器「二胡(にこ)」の演奏もあり、観客は日中米の音楽交流を楽しんだ。 ◇甲陽音楽学院生ら、街頭募金活動も コンサートに先立って、同学院の生徒らは、阪急神戸線の駅頭などでも募金活動を実施。入場料や募金は、NPO法人「国際音楽協会」(神戸市中央区)を通じて被災地に寄付する。【山田泰蔵】〔神戸版〕8月18日朝刊

見出し一覧に戻る

2.救援タオルで「ガンバルべぁ〜」、栗原市で作る活動盛んに(読売新聞),読売新聞
RV=26.8 2008/08/18 12:59
キーワード:ボランティア

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市で、使われずに残った救援物資のタオルで、クマの顔をあしらった手ふき「ガンバルべぁ〜」を作る活動が進んでいる。 「まけないぞう」タオルを作製・販売し、仮設住宅に閉じこもりがちな高齢者の支援につなげた阪神大震災の事例を参考に、ボランティアが考案した。 顔はタオルを折り畳み、ボタンや布で目鼻を付け、30分程度で作れる。全国から届いたタオル類は1万枚近く。栗原市社会福祉協議会は「地震で農作業ができなくなったお年寄りも多い。おしゃべりと手作業は、認知症の予防にもなる」と期待している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:鉱山住宅利用のレトロ喫茶「夢くり庵」が復活−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=137.7 2008/08/19 13:05
キーワード:ボランティア,野菜,鶯沢,公開,営業,予約,8月,協会

 ◇再開検討中に岩手・宮城地震…女性が力合わせ復活 岩手・宮城内陸地震の影響で一時公開を中止し、先月中旬に再公開された栗原市鶯沢の観光スポット、細倉金属鉱業の元社宅「佐野住宅」で、地元女性らが中心となって、レトロ喫茶「夢くり庵(あん)」を再オープンさせた。休止前よりメニューを増やし、地元産の米と野菜にこだわった手作りの味が好評。新メニューを考案した小野たき子さん(63)は「訪れる人に、栗原は地震前より魅力的な場所になった、と言われたい」と意気込んでいる。【藤田祐子】 ◇地元野菜活用、古代米カレー・温麺などメニュー充実 佐野住宅は、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のロケ地となり、昭和の雰囲気が味わえると人気に。ほそくら観光ボランティアガイドの会や鶯沢観光物産協会が今春、大型連休の期間限定で「夢くり庵」として営業した。 地元住民宅で眠っていたちゃぶ台や扇風機などの調度品を借り受け、昭和の「茶の間」を再現。メニューはコーヒーと茶菓子のみだったが、観光客にも好評で、再オープンを検討していたところに地震が発生していた。 今回、再オープンにあたり、地元在住で農家レストランの経験もある小野さんに協力を打診。小野さんは、知人が栽培する古代米を使ったカレー(800円)や温麺(うーめん)(500円)などの新レシピを考案。喫茶メニューにも、古代米から手作りした「ぼ田もづ」(300円)、自家製の「ブルーベリーヨーグルト」(300円)を加えた。 野菜やブルーベリーはすべて小野さんの畑から。いったん素揚げした野菜を油抜きして彩りよく添えるなどひと手間を惜しまず、「野菜そのもののおいしさを感じてほしい。また食べに来たい、と思ってもらえればうれしい」と話す。 再開前と同様、地元銘菓の「ボストンパイ」や「石ごろも」も味わえる。ガイドの会は「長く深く愛される場所にしたい」としている。佐野住宅の公開は火曜定休。夢くり庵は土、日曜限定の営業で、6人以上の団体予約があれば平日も営業する。8月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.「遅れ補う機会に」 宮教大生、被災中学生に授業(河北新報),河北新報
RV=113.0 2008/08/19 06:16
キーワード:ボランティア,児童,相談,生徒,鶯沢

 岩手・宮城内陸地震で被災した中学生の学習をサポートしようと、宮城教育大は18日、宮城県栗原市鶯沢中で、学生ボランティアによる「学府くりはら塾」を開校した。22日までの5日間にわたり、英語、数学、国語の授業を行い、学習の相談にも乗る。 栗原市内では、避難生活が続いていたり、地震で精神的なダメージを受けたりした中学生がいる。震災後もヘリコプターが飛び交うなど、学習に集中できない環境にあった。 宮教大は「夏休みを利用し、遅れた部分を補う機会を提供しよう」と学習サポートを企画。学生25人がボランティアを志願した。 学生たちは教材などを作製し、交代で授業を担当。くりはら塾は午前10時から午後3時まで、一日4時限開かれる。 被災地の花山、栗駒、鶯沢の各中学校に希望者を募り、栗駒と鶯沢の1―3年生35人が申し込んだ。 開校式で、阿部芳吉宮教大副学長が「分からない点は、何でも気軽に尋ねてください」とあいさつ。市教委の佐藤光平教育長は「積極的に相談し、充実した授業にしましょう」と励ました。 生徒は各学年に分かれ、それぞれの教室で授業を受けた。鶯沢中3年の小野寺蓮君(15)は「若い先生で接しやすかった。授業は分かりやすく、5日間で学力を高めたい」と話した。 宮教大教育学部3年の小野寺恵子さん(21)=仙台市青葉区=は「自分ができることと思い参加した。塾でアルバイトをした経験もあるので、役立ちたい」と語った。 栗原市教委と宮教大は今年2月、児童・生徒の教育支援などの連携・協力に関する覚書を取り交わしている。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:避難の子牛、セリに 栗原の飼い主被災、県営牧場で成長 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.4 2008/08/19 13:03
キーワード:牛,8月

 ◇「戻ったらまた牛飼うつもり」 岩手・宮城内陸地震の被災地・栗原市花山から避難していた子牛3頭が18日、みやぎ総合家畜市場(美里町)で開かれたセリに元気に登場、肥育農家の元へ巣立った。3頭はそれぞれの飼い主が被災して世話ができなくなったため、母牛らと一緒に大崎市の県岩出山牧場へ避難していた。飼い主の1人の三浦長美さん(66)は「本当は私が毎日手入れをしてあげたかったけど、ここまで育ってよかった」と話し、笑顔で子牛をセリに送り出した。 県畜産課によると地震発生後、栗原市花山の中村・浅布両地区にいた牛計30頭が一時孤立。地震から4日後に県岩出山牧場へ移され、避難先でも子牛2頭が誕生していた。現在も母牛17頭と子牛10頭が避難を続けている。 この日セリにかけられたのは、いずれも昨年10〜11月に生まれた子牛。三浦さんは現在、市内の息子の家に避難しており、今も牧場に預けている母牛2頭、子牛1頭は近く花山の畜産仲間に買い取ってもらうという。三浦さんは「いったんは手放すけど、自宅に戻ったらまた牛を飼うつもり。手塩にかけて育てた牛が、肥育農家の人に『いい牛だね』と言われる喜びは何物にも代えられないからね」と話していた。【青木純】8月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.温泉巡りで地震「風評」吹き飛ばせ、岩手でスタンプラリー(読売新聞),読売新聞
RV=67.0 2008/08/20 14:44
キーワード:風評,営業,協会,今月,前年

 岩手・宮城内陸地震による風評被害で利用客が落ち込んでいる岩手県奥州市と金ヶ崎町の温泉施設が20日、温泉巡りのスタンプラリーを始めた。 今月13日に営業再開した「焼石クアパークひめかゆ」(奥州市)をはじめ金ヶ崎温泉など計13施設が参加。 スタンプ4個で特定の入浴券が、7個以上で2000円分、13個で5000円分の共通入浴券などが当たる。 7月の利用客が前年の半分だった黒滝温泉(奥州市)の石川隆信副所長(53)は「営業を知らせる広告を出す余裕もない。県外客向けのPRになれば」と話している。10月末まで。問い合わせは水沢観光協会(0197・22・7800)。

見出し一覧に戻る

2.大雨:県内で 栗原の7世帯、一時避難 土砂ダムあふれる /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=51.4 2008/08/20 13:01
キーワード:越流,鶯沢,8月

 東北地方を通過した前線の影響で、県内は19日未明から局地的な大雨となり、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒地区では降り始めから64ミリの雨量を記録。同市花山地区の土砂ダムが越流し、下流の住民が一時自主避難した。 仙台管区気象台によると、同市栗駒地区では同日午前2時から雨となり、計64ミリを記録。午前6時半過ぎに大雨警報が出され、夕方までに解除された。 東北地方整備局によると、同市花山の湯ノ倉温泉地区の土砂ダムで同日午後1時半、幅5メートル、水深約0・15メートルの範囲で水があふれ出す越流を確認。下流の花山松ノ原地区の7世帯13人が一時、自主避難した。同整備局は午後5時50分、越流が止まったことを確認した。 また、花山、栗駒両地区の県道2カ所で小規模な土砂崩れが発生。いずれも通行止め区間内で新たな規制はない。このほか、同市鶯沢地区の未舗装の市道で土砂の流出があり、約50メートルを通行止めとした。【伊藤絵理子】8月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「岩手は元気です!!」 観光キャンペーン団が来社(産経新聞),産経新聞
RV=57.8 2008/08/21 07:50
キーワード:キャンセル,キャンペーン,生産

 岩手・宮城内陸地震の影響で観光客数が減った岩手県の観光キャンペーン団が20日、大手町の産経新聞社を訪れ、「岩手は元気です」とPRした。 6月14日の同地震では、震源地から遠い盛岡市などでは生活や産業に影響は少なかった。しかし、旅館のキャンセルが約4万件に上った。さらに、7月24日の同県沿岸北部で起きた地震も追い打ちをかけた。 同県ではマツタケなどの山の幸が豊富なうえ、これから八幡平の紅葉や、世界一の生産を誇るリンドウ畑などが美しくなるシーズンを迎えるという。「ミスさんさ踊り」の熊谷祐子さん(25)は「冷めん、じゃじゃめん、わんこそばの『盛岡三大麺』もオススメ」と話していた。

見出し一覧に戻る

2.首都圏で「紅葉キャンペーン」、中つり広告3050枚(産経新聞),産経新聞
RV=44.1 2008/08/21 07:50
キーワード:キャンセル,キャンペーン

 岩手・宮城内陸地震などによる観光被害を受け、秋田県は20日、観光トップシーズンに当たる紅葉の時期に合わせ、観光キャンペーンを実施すると発表した。 首都圏の主要12駅にポスターを掲示するほか、JR京浜東北線などに中つり広告3050枚を掲出する。事業費は計約400万円で今月29日から来月中旬まで順次掲示される予定。 県のまとめでは、岩手・宮城内陸地震で、6月14日から7月2日までに152施設、延べ8699人の宿泊キャンセルがあった。県は「燃油高もあり、今年は苦しい状況。今後も追加策を講じたい」としている。

見出し一覧に戻る

3.共済支払い23億円 例年の10倍超 栗っこ農協(河北新報),河北新報
RV=24.8 2008/08/21 06:13
キーワード:相談

 岩手・宮城内陸地震に伴う被害で、宮城県栗原市の栗っこ農協(菅原章夫組合長)は20日、加入者に支払った共済金が23億4543万円に上ったとする報告をまとめた。 地震による被害戸数は18日現在、約2600件。共済支払金は一迫支店で約4億9270万円、栗駒中央支店約4億8170万円、花山支店の約3億2630万円などとなった。 火災や落雷などの災害に伴う共済支払金は例年ならば約2億円。同農協金融共済部は「今回の地震による被害の大きさを金額が物語っている」と話す。 同農協金融共済部によると、共済金は地震や落雷などの災害で、損害割合が5%以上の被害を受けた住宅、農作業場、物置などや家財を対象に、損害額の50%を限度に支払われる。 同農協の組合員数は1万5000戸余りで、このうち約9割が共済に加入しているという。金融共済部は「各支店に相談窓口を設置している。共済金の請求忘れはないか、確認してほしい」と呼び掛けている。

見出し一覧に戻る

1.チャリティーコンサート:四川大地震被災の日中の子ら力づけ、きょう仙台で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=79.6 2008/08/22 12:03
キーワード:児童,寄付,学校,8月

 ◇内モンゴルに学校を−−「大草原からの響き」あす大崎で 地震で被災した日中両国の子供たちを力づけ、中国・内モンゴルの子供たちに学校を贈ろうと、仙台市を拠点に活動するモンゴル民族の女性歌手、ボルジギン・イリナさん(31)のチャリティーコンサート「大草原からの響き」が、22日に仙台市、23日に大崎市で開かれる。収益は、ボルジギンさんの故郷、中国内モンゴル自治区の学校の建設費や、四川大地震で倒壊した四川省北川県の小学校などに寄付する。23日のコンサートには、岩手・宮城内陸地震で被害を受けた大崎市立上野目小学校の児童全員を招待する。【藤田祐子】 ◇被害の児童招待 コンサートでは、ボルジギンさんがモンゴルの伝統的な歌唱オルティンドーを披露。内モンゴル出身の馬頭琴奏者、包興安さん、古箏(こそう)奏者のタラーさんらが出演する。 ボルジギンさんは00年に来日。「日本とモンゴルの懸け橋になりたい」と公演活動でためた資金で06年8月、内モンゴル自治区北東部の村に小学校などを建設してきた。四川大地震で被害を受けた北川県では来日前、コンサートをしたこともあるといい、支援を考えていたときに地元宮城で地震が起きた。「宮城の人たちに支えられて小学校ができた。わずかでも恩返しをしたい」と招待を決めたという。ボルジギンさんは「子供たちにモンゴルの伝統文化を知ってもらうと同時に、日本の伝統文化を大切にする気持ちを持ってほしい」と話している。 22日は午後6時半から仙台市の戦災復興記念館で。当日3200円。23日は午後2時半から大崎市民会館で、当日2800円。問い合わせは主催者の「内モンゴルの子ども達に学校をつくる会」(大崎0229・55・3457、仙台090・9631・9208)。8月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.大雨:鉄道など影響、各地で今年最大 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.5 2008/08/22 12:02
キーワード:8月,今年

 日本海中部から東進した低気圧の影響で21日、県内も大雨に襲われた。 仙台管区気象台のまとめによると、県内では20日午後8時ごろから降り始め、この日午前中にピークを迎えた。1時間最大雨量が最も多かったのは名取で21日午前5時10分から1時間で21ミリを観測。24時間雨量は亘理で午後5時までに94・0ミリ、仙台で同79・5ミリなど、各地で今年最大となった。 大雨の影響で角田市藤田の県道半田山下線のり面が崩壊し、午後1時から同3時半まで全面通行止めに。岩手・宮城内陸地震被災地の栗原市ではせき止め湖の水位が上がり、東北地方整備局などが警戒を強めている。 また、JR東日本仙台支社の21日午後4時50分現在のまとめでは、大雨で、県内では常磐線が9本運休するなどし、利用客約1500人に影響がでた。 22日は、日中はおおむね曇りだが、朝晩に小雨が降るという。【須藤唯哉】8月22日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:花巻観光協会、温泉手形を発売 風評被害打開策に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.7 2008/08/23 14:01
キーワード:キャンセル,風評,協会,8月,販売

 岩手・宮城内陸地震による風評被害で遠のいた客足を呼び戻そうと、花巻市の花巻観光協会は市内の温泉や観光施設で利用できる共通入浴・入館券「花巻手形 花巻三昧(ざんまい)」を発売した。 12温泉を抱える花巻温泉郷では、地震の影響で7月末までに約1万4100人のキャンセルがあった。そこで同協会が「元気な花巻をアピールする打開策の一つになれば」(平藤高雄事務局長)と各温泉に呼び掛けて企画した。 「花巻手形」は3回分の共通券と国産ヒノキ製の手形のセットで1個1500円。花巻温泉など日帰り入浴が可能な温泉施設や、宮沢賢治記念館などの観光施設の計37施設で利用できる。来年3月末までに5000セットを販売する予定という。問い合わせは同協会(電話0198・24・2111)まで。【岸本桂司】8月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.仙台に「秋の七夕」登場 DC推進協が発表(河北新報),河北新報
RV=77.9 2008/08/23 06:13
キーワード:七夕,風評,登録,公開

 10―12月に行われる「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」を前に、宮城県などでつくる推進協議会は22日、期間中に開くイベントの概要を発表した。10月1―5日に仙台市中心部で「秋の仙台七夕」を開催するほか、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市でもイベントを開き、風評被害の一掃を図る。 期間中の特別企画は1100件。栗原市のメーンイベントは、ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼での観察ツアーで、早朝、ガンが一斉に飛び立つ迫力を体験してもらう。また、国の近代化産業遺産「細倉鉱山」関連施設を特別一般公開する。 松島町では、瑞巌寺初の夜間特別拝観を実施。大崎市では「伊達武者変身体験」と題して、観光客によろい姿になって戦国気分を味わってもらう。 推進協議会会長の村井嘉浩知事は「地震発生直後は特に風評被害で観光に打撃を受けたが、DCを起爆剤とし、県内宿泊者前年比10%増という当初の目標を達成したい」と強調した。 DCの公式ガイドブックも22日発行された。75万部が全国のJRの主要駅などで無料配布される。JR東日本は期間中、東北新幹線「臨時はやて号」、仙台―新庄間の特別列車「リゾートみのり」などを運行する。

見出し一覧に戻る

1.「鳴子くじ」被災地応援 来月こけし祭りで販売(河北新報),河北新報
RV=127.1 2008/08/24 06:13
キーワード:寄付,祭り,会場,風評,協会,販売,商工会,青年

 宮城県大崎市鳴子温泉で開かれる第54回全国こけし祭り(9月5―7日、同実行委主催)で、岩手・宮城内陸地震の被災地を応援しようと、玉造商工会青年部はチャリティーくじを販売する。収益はすべて栗原市などの被災地に寄付される。祭り関係者は「被災地と、風評被害で客足が減った鳴子温泉双方を元気づけたい」と張り切っている。 くじは「ドリームチャリティー鳴子くじ」と名付けられ、1枚200円で販売される。祭り当日に会場で売るほか、今週中にJR鳴子温泉駅の観光案内所などでも販売を始める。 1等は鳴子温泉の旅館宿泊券「1年分」(計12泊分)と豪華。2等以下も、地ビールなどさまざまな商品が、協賛企業から提供される予定だ。 玉造商工会青年部の浜口竜平さん(36)は「被災地に対する寄付と、鳴子温泉のPRを同時にできる、新しい仕掛けにしたい」と意気込んでいる。 全国こけし祭りは、5日午後6時から鳴子温泉神社で行われるこけし供養祭でスタート。7日まで、鳴子小でこけし作りの実演や展示即売などが行われる。チャリティーくじの抽選会は、6日午後8時から、JR鳴子温泉駅前の「ゆめぐり広場」で行われる。 くじは近く、鳴子温泉郷観光協会のホームページ上でも買えるようになる。商工会青年部は、くじへの協賛企業を祭り直前まで募集している。連絡先は玉造商工会0229(83)2606。 鳴子温泉では、こけし祭りと同時に、鳴子漆器展と鳴子温泉神社の祭典も行われる。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:再起への思い新たに 栗原市各地で復興目指す行事 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=100.8 2008/08/24 12:00
キーワード:募金,学校,会場,歌,メッセージ

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害のあった栗原市で23日、復興をめざすチャリティーイベントや慰霊祭が営まれ、それぞれに再起への思いを新たにした。【伊藤絵理子、藤田祐子】 ◇がんばろう栗原 築館でチャリティー 栗原市築館の栗原文化会館では「復興チャリティー がんばろう栗原」(毎日新聞仙台支局など後援)が開かれ、農産物の即売やチャリティーバザー、歌の披露など多彩な催しでにぎわった。 復興に向けて地元の力を合わせようと、地元商工関係者らが実行委員会を組織して開催。イベントには、同市築館出身でNHK朝の連続テレビ小説「瞳」に主人公の兄役で出演中の俳優、おかやまはじめさん(44)も駆けつけ、共演者の西田敏行さん、榮倉奈々さんらからの激励メッセージを上映。サイン入りTシャツを抽選でプレゼントした。 故郷の被災に「何かできることは」と考えていたおかやまさんに、幼なじみの実行委メンバーが協力を依頼。「この仕事をしているからこそできる支援」と激励メッセージのビデオレターを思いつき、撮影の合間を縫って自らビデオカメラを回した。おかやまさんは「快く協力してくれた西田さんたちの温かい気持ちが届いたと思う」と話した。 おかやまさんが「がんばろう栗原」の復興支援Tシャツ姿で現れると、「『森本食堂』の人だ」などと人だかりが。おかやまさんは気さくにサインに応じ、募金を呼び掛けた。 また、ホールでは、被災者や報道関係者が参加したシンポジウム「被災からのメッセージ」も開催。花山地区で被災した自営業の伊藤広司さんや栗駒地区で被災した「くりこま高原自然学校」の佐々木豊志校長、毎日新聞仙台支局の藤田祐子記者ら5人がそれぞれの立場から体験などを話した。 ◇犠牲者の冥福祈る 栗駒・耕英地区で慰霊祭 5人が死亡、2人が行方不明になった温泉旅館「駒の湯温泉」のある同市栗駒の耕英地区では同日、慰霊祭が営まれ、住民らが静かに再起を誓った。 慰霊祭は、駒の湯温泉と、地区住民らで作る「くりこま耕英震災復興の会」(大場浩徳会長)が共催。現地への仮設道路が整備されたため実現した。同地区では、渓流付近でも釣り人2人が行方不明になっており、参列した家族や遺族、住民ら約100人は、じっと手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。 会場の「山脈(やまなみ)ハウス」は、駒の湯温泉から1キロ足らず。周辺道路はいまだにあちこち亀裂が入ったままで、復旧は進んでいない。 慰霊祭では読経や焼香に続き、佐藤勇市長が「復興への道は平たんではなく今が一番苦しい時だが、必ず復興する。安らかなご冥福をお祈りします」とあいさつした。 駒の湯温泉で亡くなった東京都葛飾区の地域づくりプランナー、麦屋弥生さんの遺族や、行方不明の同温泉従業員、高橋恵子さん(55)の家族も参列。駒の湯温泉の菅原昭夫さん(53)が「一瞬のうちにすべてを失い、考える気力もなくした。しかし、皆さんが再起を願い、復活を信じて支援してくださっている」と感謝の意を述べると会場にはおえつの声が響き、何度も涙をぬぐう姿が見られた。 参列した同市栗駒の飲食業、千葉清さん(69)は「会場の大時計が地震のあった8時43分で止まっているのを見て、栗駒山の大崩落を見た瞬間のつらい思いを思い出した。それでも乗り越えなくてはならない」と話した。8月24日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:全国からの浄財、宮城県分届ける−−全国信金協副会長ら /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.0 2008/08/24 12:00
キーワード:寄付,支部,配分,協会,義援金

 ◇岩間・全国信用金庫協会副会長ら 岩手・宮城内陸地震の被災地支援のため、全国信用金庫協会(事務局・東京)の岩間弘一副会長らが、県庁を訪れ、全国の信金や関連団体職員からの救援金目録を村井嘉浩知事に手渡した。県によると、地震後に県に寄せられた義援金は18日現在で2億178万3140円、日本赤十字県支部に4億2988万5554円(16日現在)に達した。 全国信用金庫協会は傘下の全国279信金や関連団体に呼び掛けて集まった計1億284万円を岩手、宮城両県に半額ずつ寄付。このほか、東京都内の22信金から250万円、東北地方の31信金から1650万円が寄せられ、岩手、宮城、秋田各県に配分する。 1件の寄付としては最高額といい、県は他の義援金と別枠で使途を考えたいとしている。村井知事は「大切に使う。全国からの熱い思いがうれしい。日本はいい国だと感じている」と感謝した。【藤田祐子】8月24日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:奥州市の義援金、3億378万円を配分 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.4 2008/08/26 13:01
キーワード:配分,支部,菌床,義援金,8月,基準

 ◇死亡500万円、重傷は260万円 6月に発生した岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金の使途を検討する奥州市の義援金配分委員会が25日開かれ、総額約3億378万円の配分額が決まった。被災者には県配分委員会からの配分と市受け付けの義援金との合算額が支給される。 日本赤十字社岩手県支部などに集まった義援金のうち、県配分委員会から奥州市に配分された額は約2億4171万円。県配分委員会の基準に基づき、人的被害には、▽死亡(1人)500万円▽重傷者(7人)各250万円――が県配分額に加算される形で支給される。住家被害でも同様に、▽全壊(1戸)500万円▽半壊(2戸)各350万円▽一部損壊(367戸)各10万〜125万円――を配分する。 また、ふるさと納税を含め市が受け付けた義援金約6207万円のうち、住家被害の対象者には、県配分委員会で示された基準の10%の額をそれぞれ配分する。人的被害では重傷者が10万円、軽傷者が1万円となった。その他、菌床シイタケやリンドウなど地震で被害を受けた農林水産物への被害見舞金が計約697万円、避難者生活支援が計約291万円、避難者などの見舞金として計472万円などを支給する。 被災者への個別配分金は9月中旬にも支払われる見通し。【岸本桂司】8月26日朝刊

見出し一覧に戻る

2.土砂ダム水位低下 下流域住民の自主避難解除 栗原(河北新報),河北新報
RV=64.2 2008/08/26 06:14
キーワード:越流,解除,流域,湯ノ倉,大雨,水位,上昇,コミュニティ,呼び掛け,自主

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市花山の湯ノ倉にできた土砂ダムは25日、大雨で上昇していた水位が下降に転じ、大雨の恐れも低くなったことから、市災害対策本部は同日午後3時、下流域の住民の自主避難を解除した。 避難の対象は14世帯36人。呼び掛けに応じた7世帯13人が避難所の花山コミュニティセンターで一晩過ごした。 湯ノ倉の土砂ダムは24日午後2時10分に危険水位に達し、市災害対策本部が自主避難を呼び掛けた。午後4時には水位が土砂ダムの高さを超え、越流が続いた。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:栗駒周遊道路、夜間通行可に−−来月末までに /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=38.2 2008/08/26 12:01
キーワード:8月,小安,来年

 岩手・宮城内陸地震の被害を受けた「栗駒高原周遊道路」について、県は9月末までに夜間も通行可能とし、10月末までには片側通行の規制も解除する予定を発表した。 県道路課によると規制が解除される「栗駒高原周遊道路」は、湯沢市皆瀬の小安峡と栗駒山荘、東成瀬村を巡る国道342、398号と仁郷大湯線を指す。 この他、湯沢栗駒公園線は7日から片側通行となったが全面復旧は来年8月になる見込み。横手市と東成瀬村間の横手東成瀬線は全面通行止めだが、迂回(うかい)路は通じている。 大きな被害が出た岩手県側の国道342、397号と宮城県側の国道398号の開通時期は未定。 また、7月下旬から8月中旬にかけて実施された災害査定で、県と湯沢市、東成瀬村で災害被害と認定された道路損壊は113カ所で、復旧費は18億8500万円に上ることがわかった。【百武信幸】8月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.大阪で「東北の夕べ」 風評対策 各県「味」PR(産経新聞),産経新聞
RV=46.7 2008/08/27 07:50
キーワード:牛,風評

 東北6県と新潟県で作る「東北観光推進機構」(幕田圭一会長)は9月1日、大阪市内で観光セミナーを開催し、東北地方の魅力をアピールする。6月の岩手・宮城内陸地震、7月の岩手県沿岸北部地震による風評被害を払拭(ふっしょく)するのが狙い。 「東北の夕べ」と名付けられたイベントでは、7県の旅館の女将が関西の旅行代理店の関係者らに地元の食材をPR。青森のホタテ、岩手の冷麺(れいめん)、宮城の牛タン、秋田の稲庭うどん、山形の芋煮、福島の会津地鶏、新潟の魚沼産コシヒカリ、各地の日本酒などを紹介する。伝統芸能「盛岡さんさ踊り」も披露する。

見出し一覧に戻る

1.サクランボ園:地震やガソリン高騰直撃、入客減 東根と寒河江、2強明暗 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=126.9 2008/08/28 13:03
キーワード:キャンセル,高騰,協会,8月,今年,前年,物産,首都

 ◇前年比3万人減 今年のサクランボ観光果樹園の入客数は、前年比3万人少ない54万2000人だったことが、県観光振興課のまとめで分かった。作柄の他、岩手・宮城内陸地震、ガソリン高騰などの影響があったという。入客数15万人を超える“県内2強”の東根市と寒河江市では、東根が前年比3・9%増えた一方、寒河江が13・8%減と大幅に減り、明暗が分かれた。【大久保渉】 東根市の入客数は17万6800人で、前年より6700人増えた。首都圏の客向けの観光乗り合いタクシーが好評で、利用人数が前年比36%増加。JRさくらんぼ東根駅からサクランボ園や足湯へと運び、現地で交通手段のない観光客を引き寄せた。 市観光物産協会によると、6月14日の地震から約2週間は、東根温泉でもキャンセルが相次いだ。しかし、作柄の悪かった他市町村から客が流れ込んだこともあり、最終的には前年を上回った。同協会は「地震の影響はあったが、東根では作柄も良く、次第に客足が伸びた」と晴れやか。 一方、県内最多の300園地を抱える寒河江市の入客数は17万5000人で、前年比2万8000人減と大幅に減った。 市の観光農業推進協議会によると、サクランボの開花が平年より早まってソメイヨシノの開花と重なり、ミツバチが蜜の香りの強いソメイヨシノに集まったため受粉が進まず、着果しない園地が出た。また、地震を理由に1000件を超すキャンセルがあったという。協議会は「作柄が良くなかったうえ、地震でツアーの団体客が減ったのが痛かった」と渋い表情だ。8月28日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:震災復興支援制度一覧パンフレット、栗原市が作成 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=40.7 2008/08/28 13:02
キーワード:再建,8月,制度

 栗原市は、震災復興の支援制度を一覧にまとめたパンフレット「被災者支援のお知らせ」=写真=を作成した。生活再建支援金や見舞金の申請方法、水道や下水道料金の減免、農地復旧助成などの申請方法を項目ごとにまとめた。9月1日に市広報の別冊として全戸配布する。【藤田祐子】8月28日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「千年クロベ」踏ん張った 栗原の巨木、地震克服(河北新報),河北新報
RV=83.2 2008/08/30 06:13
キーワード:診断,跡,文化財,特産,世界,将来,手続き,保護,会,認定

 宮城県栗原市花山の栗駒山中腹にそびえ、樹齢1000年以上で日本一のクロベ(ヒノキ科)の巨木が、岩手・宮城内陸地震で倒れることなく、無事であることが29日までに確認された。栗原市は本年度、市の天然記念物に指定する予定だったが、現地に通じる林道が地震で寸断、調査が遅れていた。市は今後、指定に向けた対応を検討する。 市花山総合支所の職員らが、栗駒地区の世界谷地から登山道などを通り、徒歩で現地に入り調査した。 この木は「千年クロベ」と呼ばれ、全国巨樹・巨木林の会(東京)の調査によると、幹回りは10.0メートル、樹高21.5メートル。樹齢は1000年以上と推定され、落雷により幹がひび割れ、焦げた跡がある。 山に入る一部の人々が知るだけだったが、巨樹・巨木林の会が2005年10月に計測し「日本一のクロベ」と認定。広く知られるようになった。クロベは日本特産種の常緑高木で「日本一」はすなわち「世界一」となる。 登山客が訪れるようになり、市は保護対策の必要性が生じたとして、市の天然記念物に指定する方針を決定。6月から7月にかけ、樹木診断などを行う予定だったが、地震に見舞われ、中断している。 将来は県、国の天然記念物指定を目指す。市文化財保護課は「林道が断たれ、測量などの資材が運搬できない状況。指定に向けた手続きをどうするか、今後検討したい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.畳の有無で倍の差か=避難所2カ所で血栓比較−エコノミー症候群、岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=82.8 2008/08/31 14:34
キーワード:野球,福井,義援金,血栓

 宮城県栗原市などで震度6強の揺れを観測した6月の岩手・宮城内陸地震で、同市内に開設された2カ所の避難所を比べると、エコノミー症候群につながる血栓率に倍の差があることが31日までに、新潟大大学院の榛沢和彦助教(呼吸循環外科)らが行った検査で分かった。避難所の比較調査は初めてといい、榛沢助教は「畳の有無など環境の違いによるものではないか」と指摘している。 【関連ニュース】・〔写真特集〕岩手・宮城内陸地震・福井県で震度3・「震度6弱」メール誤送信=訓練情報が流れる-長野県・ソフトバンクが義援金=岩手・宮城内陸地震-プロ野球・川崎の広域防災拠点で初の訓練=首都直下地震想定-国交省など

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗原・文字小でイワナのつかみ取り 笑顔・元気、戻った /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=23.8 2008/08/31 12:01
キーワード:イワナ

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒文字地区の文字小で30日、子供たちがイワナのつかみ取りをする「お魚さんをつかもう会」が開かれた=写真。 文字小と文字幼稚園の子供約60人が、同小のプールに放流したイワナとヤマメ約350匹をつかみ取り。大人たちに教えてもらいながらさばき、炭火で焼いたイワナやヤマメの塩焼きを「おいしい」と笑顔でほおばった。 約15年前から、同小とPTAが協力し、毎年実施。今年は地震の影響で魚の確保が危ぶまれたが、花山地区の養殖場が無事で開催にこぎつけた。 この日は、子供たちが祖父母らにも参加を呼びかけ、地域住民が一堂に会する被災後初の機会となった。4歳の孫に誘われて参加した佐藤正司さん(73)は「地震から今日まで、みんな自宅の修繕や後片づけに追われながら頑張ってきた。再び元気を取り戻すいい機会」とうれしそうだった。【伊藤絵理子】8月31日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災者励ます東北神楽大会 震災後初、両県競演−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=105.4 2008/09/01 17:01
キーワード:大会,寄付,会場,義援金,8月

 岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で31日、被災者を励ますための「東北神楽大会」が開かれた。同市に加え、地震で被害を受けた岩手県一関市からも神楽のグループが駆け付け、震災後初めて両県の競演が実現。互いに舞を披露した参加者たちは、汗をぬぐいながら「また頑張っぺな」と声を掛け合っていた。 大会は栗原市栗駒の「東北神楽普及会」(千葉伍郎会長)が、49年から毎年旧暦8月1日に開催。60年目の今年は記念大会として行う予定だったが、犠牲者への追悼の意を込めてチャリティーイベントに変更した。 参加したのは一関市の4団体を含む計10団体で、「天の岩戸」や源平合戦などを舞と太鼓で情緒たっぷりに再現。ともに復興を目指している両地域の神楽の競演に、集まった住民ら約800人は大きな拍手を送っていた。 グループの多くは地震直後、道路の寸断などで練習ができなくなったという。一関市の達古袋(たこだい)神楽の小岩恭一代表(59)は「神楽で地域を元気にしようと練習に励んできたが、他の参加者の苦労と頑張りを感じ、逆に元気をもらった」と笑顔を見せた。 会場では義援金約11万円が集まり、全額が栗原市に寄付される予定。【伊藤絵理子】9月1日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<防災の日>「助け合い」確かめ…各地で訓練(毎日新聞),毎日新聞
RV=92.3 2008/09/01 12:32
キーワード:ボランティア,訓練,会場,生徒

 孤立した地域の住民救助や、繁華街被災への対応−−。「防災の日」の1日、各地で行われた防災訓練は、最近の地震で起きた被害や地域の特徴に対応した実践的な内容で展開された。岩手・宮城内陸地震や岩手北部地震など大きな地震が相次いでいるだけに、参加者は「その日」に備え、真剣な表情で訓練に取り組んだ。 ◇神奈川 神奈川県横須賀市で実施された南関東8都県市の合同防災訓練は午前10時半、「緊急地震速報」を合図に始まった。外国人の避難も想定し、通訳ボランティアも含む地元自治会の参加者ら約300人が避難を開始。消火活動や負傷者の応急処置も体験した。日本語が通じにくい外国人は高齢者や障害者と同様、災害時には支援が必要とされるからだ。 「地震で岸壁が崩落し海に人が転落した」との想定や、会場の沖合にある猿島を土砂崩れによる孤立地域と想定した訓練も実施。第三管区海上保安本部や海上自衛隊のヘリが上空から状況を確認し、被災者をつり上げて救助するなどした。 ◇静岡 東海地震の発生が懸念される静岡県では、市街地の被害を想定した大規模な訓練が初めて展開された。 メーン会場の静岡市葵区では、「呉服町通り」など繁華街の一部の道路を車両通行止めにし、7階建てビルの屋上から逃げ遅れた人をはしご車で救出。運転者が逃げて放置された自動車の撤去や、横転した車に閉じこめられた人の救出訓練も実施した。訓練を全校生徒で見学した市立城内中の3年、大村瑞樹さん(15)は「人を助ける時は、声をかけ合ってコミュニケーションを取ることが大事だと分かった」と話した。 ◇宮城 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県では、美里町の6会場で訓練が行われ、約2500人が参加した。同地震で最大の被害が出た栗原市は10月に独自の訓練を予定していたが、復旧作業などのため中止。この日の訓練に参加した佐藤勇市長は「なかなか訓練のようにはいかなかったなあ、と複雑な思いがよぎる。災害で最も重要なのは地域の助け合い。市民や地域ぐるみで、もっともっと訓練することが必要だと感じた」と話した。【五味香織、吉田勝、浜中慎哉、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.防災の日 「助け合い」確かめ…各地で訓練(毎日新聞),毎日新聞
RV=92.3 2008/09/01 13:14
キーワード:ボランティア,訓練,会場,生徒

 孤立した地域の住民救助や、繁華街被災への対応−−。「防災の日」の1日、各地で行われた防災訓練は、最近の地震で起きた被害や地域の特徴に対応した実践的な内容で展開された。岩手・宮城内陸地震や岩手北部地震など大きな地震が相次いでいるだけに、参加者は「その日」に備え、真剣な表情で訓練に取り組んだ。 ◇神奈川 神奈川県横須賀市で実施された南関東8都県市の合同防災訓練は午前10時半、「緊急地震速報」を合図に始まった。外国人の避難も想定し、通訳ボランティアも含む地元自治会の参加者ら約300人が避難を開始。消火活動や負傷者の応急処置も体験した。日本語が通じにくい外国人は高齢者や障害者と同様、災害時には支援が必要とされるからだ。 「地震で岸壁が崩落し海に人が転落した」との想定や、会場の沖合にある猿島を土砂崩れによる孤立地域と想定した訓練も実施。第三管区海上保安本部や海上自衛隊のヘリが上空から状況を確認し、被災者をつり上げて救助するなどした。 ◇静岡 東海地震の発生が懸念される静岡県では、市街地の被害を想定した大規模な訓練が初めて展開された。 メーン会場の静岡市葵区では、「呉服町通り」など繁華街の一部の道路を車両通行止めにし、7階建てビルの屋上から逃げ遅れた人をはしご車で救出。運転者が逃げて放置された自動車の撤去や、横転した車に閉じこめられた人の救出訓練も実施した。訓練を全校生徒で見学した市立城内中の3年、大村瑞樹さん(15)は「人を助ける時は、声をかけ合ってコミュニケーションを取ることが大事だと分かった」と話した。 ◇宮城 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県では、美里町の6会場で訓練が行われ、約2500人が参加した。同地震で最大の被害が出た栗原市は10月に独自の訓練を予定していたが、復旧作業などのため中止。この日の訓練に参加した佐藤勇市長は「なかなか訓練のようにはいかなかったなあ、と複雑な思いがよぎる。災害で最も重要なのは地域の助け合い。市民や地域ぐるみで、もっともっと訓練することが必要だと感じた」と話した。【五味香織、吉田勝、浜中慎哉、藤田祐子】

見出し一覧に戻る

1.茨木市:地震被害、一目で 住宅地図色分けしマップに /大阪(毎日新聞),毎日新聞
RV=147.0 2008/09/02 15:01
キーワード:耐震,診断,南海,半壊,9月,マップ,質問,付ける

 岩手・宮城内陸地震や中国・四川大地震など大規模な地震が相次ぐ中、茨木市は、地震が起きた場合に想定される最大震度別に住宅地図を色分けした「市地震防災マップ」を全戸に配布した。同市では同マップを阪神大震災を契機に作製したが、今回は想定する地震の種類を増やして11年ぶりに改訂した。 マップはA4サイズの冊子で全32ページ。どの家がどれだけ揺れると想定されているかが一目で分かる「ゆれやすさマップ」や簡単な質問に答えるだけで自宅の耐震診断ができる表などを盛り込んだ。また、市内を縦横100メートルの升目状に分け、地震の際に家屋が全半壊する棟数や死傷者数を色分けした危険度マップも付けた。 ◇「最悪」想定 同市では、これまで最も被害が大きいとされる有馬高槻断層帯地震を想定した防災マップを策定していた。今回は上町断層帯地震や東南海地震など同市に被害を与える五つの地震の予測値を重ね合わせ、防災対策用に最悪の事態を想定した。 市危機管理課の島村和幸課長は「危険性を知ってもらうことが、防災の第一歩。地震に対する認識を深めてもらい、耐震化を促進したい」と話している。【衛藤達生】9月2日朝刊

見出し一覧に戻る

2.防災の日:訓練に25団体180人 孤立集落想定 /長野(毎日新聞),毎日新聞
RV=40.4 2008/09/02 14:01
キーワード:訓練,9月,東海

 防災の日の1日、県は東海地震の発生を想定した総合防災訓練を県庁などで実施した。県や県警、自衛隊、長野市消防局など25団体から180人が参加。岩手・宮城内陸地震の教訓から、孤立集落の発生を想定し、情報収集や救助・救出対策に力を入れた。 訓練は、駿河湾沖でマグニチュード8規模の地震が発生し、飯田市などで震度6強を観測したとの想定。村井仁知事が直ちに災害対策本部を設置した。 事前のシナリオがない「ロールプレーイング型」の図上訓練では、「土砂崩落で県道が通行止め」「旅館で宿泊客が孤立」など次々と被害情報が寄せられ、参加者は住民らの安否確認や負傷者救出の手配などに追われた。 国の調査によると、県内に約4000ある集落のうち、1322集落が災害時に孤立化する恐れがあるという。県危機管理部は「山間部で大きな揺れが起きた場合、どう対応したら良いのかを意識する訓練になった」と話している。 一方、松本市でも総合防災訓練が実施された。「境峠・神谷断層帯主部」によるマグニチュード7・6の直下型地震が発生し、家屋倒壊、火災、山崩れなど甚大な被害が出たと想定。山間部の安曇・奈川地区で、集落が孤立した際の対応などを重点項目とした。ダム湖を使ったボートによる物資などの輸送や災害対策本部の設置・運営、情報伝達、被災者の救助などを確認した。【神崎修一、光田宗義】9月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.県総合防災訓練:直下型地震想定、湯沢で /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=39.1 2008/09/03 13:01
キーワード:訓練,開催

 6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きな被害が出た湯沢市で2日、第46回県総合防災訓練が行われた。県や県警、市、市消防本部、陸上・航空自衛隊など約70団体6000人が参加。真夏のような暑さの中、市民らは大掛かりな訓練を見守り災害に対する備えの大切さを再確認した。 総合防災訓練は県と地域が一体で実施し、湯沢市での開催は99年以来。午前7時ごろ湯沢市を震源とする震度6弱の直下型地震が発生し、建物倒壊、土砂崩落などで死傷者多数が出て数カ所から火災が拡大――との想定で行われた。 上空をヘリコプターが旋回する緊迫した雰囲気の中で、消火のバケツリレーをする住民も緊張した表情。災害援助協定を結んでいる由利本荘市や山形県新庄市、酒田市からも救援物資が陸送された。【佐藤正伸】9月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<エコノミー症候群>岩手・宮城地震で8人に血栓(毎日新聞),毎日新聞
RV=139.4 2008/09/04 02:30
キーワード:訓練,血栓,症候群,8月,帰宅,高校,今年,完成,精神

 岩手・宮城内陸地震(6月14日)で、被害が大きかった宮城県栗原市の被災者8人に、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓(そくせん)症)の症状である血栓が見つかった。調査にあたった新潟大大学院助教の榛沢(はんざわ)和彦医師は、地震から2カ月半が過ぎても仮設住宅で不自由な生活を強いられる被災者の精神的疲労が大きい現状を指摘。「困窮している人を助ける仕組みが必要だ」と訴えている。 榛沢医師は8月30日、栗原市内で被災者を対象に検診を実施。44〜89歳の受診者29人中8人(27・6%)から血栓が見つかった。8人はいずれも仮設住宅暮らし。6〜7月に同様の検診をした際も、うち6人は血栓が見つかっていた。 榛沢医師は「通常の血栓頻度は2%程度で、非常に高い割合。地震が原因であることは間違いない。仮設生活や被災に伴う生活苦で引きこもっている人が多いのではないか」という。 04年10月の新潟県中越地震では、エコノミークラス症候群が原因とみられる死亡例が3件あった。また、07年7月の中越沖地震の被災地では、今年8月の検査でも、受診者の5・2%(14人)から血栓が見つかった。【渡辺暢】【関連ニュース】特集:岩手・宮城地震岩手・宮城地震:陸路で初の一時帰宅…耕英地区へ仮設道路防災の日:「助け合い」確かめ…各地で訓練岩手・宮城地震:栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成全国高校総体:さいたまで開会式…皇太子さまあいさつ

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋、11月下旬に仮橋で供用開始 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.0 2008/09/04 12:01
キーワード:完成,迂回,大橋,業者,雪

 岩手・宮城内陸地震で落橋した祭畤大橋(一関市)について、県は3日、新橋が完成するまでの仮橋の供用を11月下旬には開始する見通しを明らかにした。仮橋が完成すれば、矢櫃地区から真湯温泉まで林道迂回(うかい)路なしで通行できる。 仮橋は長さ94・12メートルで、落橋地点から鬼越沢川の上流約100メートルに設置する。業者には既に発注しており、県は「雪で迂回路の林道が使えなくなる可能性があるので、降雪前に工事を完成させたい」としている。【念佛明奈】9月4日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:林防災相、祭畤大橋を視察 被害や復旧状況調査 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=42.6 2008/09/04 12:01
キーワード:支部,8月,大橋

 林幹雄防災担当相が3日、岩手・宮城内陸地震で落橋した一関市厳美町の祭畤大橋の現場を視察し、被害や復旧状況を調査した。林防災担当相は「行政をストップさせてはいけないので、復旧に向けて関係省庁とも連絡を取り合いたい」と話した。 林防災担当相は8月の福田改造内閣の際に就任。視察では宮舘寿喜副知事や県職員、同市の坂本紀夫副市長らが同行した。 現地では一関総合支部土木部の菊池恭二部長から、これまでの取り組みなどの説明を受け、「就任後、早く来たかった。地元の声を聞き対応したい」と述べた後、宮城県栗原市へ向かった。【天野典文】9月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<エコノミー症候群>岩手・宮城地震で8人に血栓(毎日新聞),毎日新聞
RV=139.4 2008/09/04 02:30
キーワード:訓練,血栓,症候群,8月,帰宅,高校,今年,完成,精神

 岩手・宮城内陸地震(6月14日)で、被害が大きかった宮城県栗原市の被災者8人に、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓(そくせん)症)の症状である血栓が見つかった。調査にあたった新潟大大学院助教の榛沢(はんざわ)和彦医師は、地震から2カ月半が過ぎても仮設住宅で不自由な生活を強いられる被災者の精神的疲労が大きい現状を指摘。「困窮している人を助ける仕組みが必要だ」と訴えている。 榛沢医師は8月30日、栗原市内で被災者を対象に検診を実施。44〜89歳の受診者29人中8人(27・6%)から血栓が見つかった。8人はいずれも仮設住宅暮らし。6〜7月に同様の検診をした際も、うち6人は血栓が見つかっていた。 榛沢医師は「通常の血栓頻度は2%程度で、非常に高い割合。地震が原因であることは間違いない。仮設生活や被災に伴う生活苦で引きこもっている人が多いのではないか」という。 04年10月の新潟県中越地震では、エコノミークラス症候群が原因とみられる死亡例が3件あった。また、07年7月の中越沖地震の被災地では、今年8月の検査でも、受診者の5・2%(14人)から血栓が見つかった。【渡辺暢】【関連ニュース】特集:岩手・宮城地震岩手・宮城地震:陸路で初の一時帰宅…耕英地区へ仮設道路防災の日:「助け合い」確かめ…各地で訓練岩手・宮城地震:栗原市の仮設住宅、最後の19戸完成全国高校総体:さいたまで開会式…皇太子さまあいさつ

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋、11月下旬に仮橋で供用開始 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.0 2008/09/04 12:01
キーワード:完成,迂回,大橋,業者,雪

 岩手・宮城内陸地震で落橋した祭畤大橋(一関市)について、県は3日、新橋が完成するまでの仮橋の供用を11月下旬には開始する見通しを明らかにした。仮橋が完成すれば、矢櫃地区から真湯温泉まで林道迂回(うかい)路なしで通行できる。 仮橋は長さ94・12メートルで、落橋地点から鬼越沢川の上流約100メートルに設置する。業者には既に発注しており、県は「雪で迂回路の林道が使えなくなる可能性があるので、降雪前に工事を完成させたい」としている。【念佛明奈】9月4日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:林防災相、祭畤大橋を視察 被害や復旧状況調査 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=42.6 2008/09/04 12:01
キーワード:支部,8月,大橋

 林幹雄防災担当相が3日、岩手・宮城内陸地震で落橋した一関市厳美町の祭畤大橋の現場を視察し、被害や復旧状況を調査した。林防災担当相は「行政をストップさせてはいけないので、復旧に向けて関係省庁とも連絡を取り合いたい」と話した。 林防災担当相は8月の福田改造内閣の際に就任。視察では宮舘寿喜副知事や県職員、同市の坂本紀夫副市長らが同行した。 現地では一関総合支部土木部の菊池恭二部長から、これまでの取り組みなどの説明を受け、「就任後、早く来たかった。地元の声を聞き対応したい」と述べた後、宮城県栗原市へ向かった。【天野典文】9月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.土砂ダム 堤防建設し決壊防止 宮城・岩手県(河北新報),河北新報
RV=31.6 2008/09/05 06:13
キーワード:建設,流域,終了

 岩手・宮城内陸地震で宮城、岩手両県が設置した「土砂災害対策技術検討委員会」(委員長・平山健一岩手大名誉教授)は4日、盛岡市で最終会合を開き、土砂ダム決壊を食い止めるため、堤防の建設などを促す整備計画と、地震前のレベルの安全性を目指す基本方針をまとめた。 川に堆積(たいせき)した土砂や地震で不安定になった斜面が、豪雨によって下流域に及ぼす影響を検討。土砂ダムの決壊による下流域のはんらん、斜面崩壊による新たな土砂ダムの発生を具体的にシミュレーションし、河川ごとに対策を練った。 宮城県に関しては、栗原市の迫川の土砂ダムが決壊した場合、下流部の温湯温泉に約10分で大量の水が押し寄せ、さらに下流域の花山ダム上流まではんらんすると予想。土砂ダムの通水路確保や崩壊斜面の安定化を進め、上流部や下流部に堤防を造る計画を示した。 岩手県では、一関市厳美町の磐井川について検討した。豪雨で斜面などの土砂が大量に川へ流れ込み、景勝地の厳美渓付近で川床が2、3メートル上昇してはんらんする可能性があるとみて、上流部に貯砂・調節効果の高い堤防を整備することを提言した。 今回の地震で磐井川や迫川などの流域計3500カ所から計6100万立方メートルの土砂が流出し、栗原市の荒砥沢ダム上流域を含めると総量は1億3000万立方メートルに上ることも報告された。 宮城、岩手両県は検討委の提言を基に、国と連携して整備計画を進める方針。平山委員長は検討委終了後、「国、県、市町村は被災地の復興と環境保全で協力し合い、地域の安全確保に努めてほしい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:復興支援で競輪選手と触れ合いイベント−−あす、花巻 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=109.2 2008/09/06 12:01
キーワード:選手,会場,支部,義援金

 ◇トークショーやグッズ販売−−あす、花巻の場外車券売り場 競輪場外車券売り場「サテライト石鳥谷」(花巻市石鳥谷町小森林)で7日、競輪選手ふれあいイベントが開かれる。サテライト石鳥谷などが主催。岩手・宮城内陸地震の復興支援が目的で、売り上げの一部を被災地への義援金に充てる。 イベントには日本競輪選手会青森支部岩手地区の選手9人が参加。普段は触れ合う機会が少ない競輪選手によるトークショーや競輪グッズの販売、小型自転車のスピードを競う小学生限定の「ちっちゃりんこG1グランプリ」などがある。また会場には、フリーマーケットも出店される。 イベントは午前10時から午後3時半まで。問い合わせはサテライト石鳥谷(電話0198・46・1188)。【念佛明奈】9月6日朝刊

見出し一覧に戻る

2.県:補正予算案 震災や原油高対策に35億円 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=87.8 2008/09/06 13:01
キーワード:補正,予算,高騰,原油

 県は5日、9月議会に提出する42億9483万円の08年度一般会計補正予算案の概要を発表した。補正後の規模は5832億4183万円になった。前年同期と比べると4・8%減。補正予算案では、岩手・宮城内陸地震や原油高騰への緊急経済対策として35億7247万円を計上した。 またこの日の県議会運営委員会で、9月定例会の会期を12日から10月3日までとし一般質問を18、19の2日間とすることを申し合わせた。【馬場直子】9月6日朝刊

見出し一覧に戻る

3.再就職へ ゆめぐり元従業員パソコン訓練 栗原(河北新報),河北新報
RV=30.1 2008/09/06 14:23
キーワード:訓練

 岩手・宮城内陸地震のの影響で、温泉施設を運営する宮城県栗原市の第三セクター「ゆめぐり」を一時解雇となった元従業員らが再就職に向けパソコンの技術などを学ぶ職業訓練が5日、同市のパソコンスクール「ヒューマン・レジ志波姫校」で始まった。 職業訓練は求職者の再就職につなげようと、雇用・能力開発機構宮城センターが県内各地のパソコンスクールなどに委託して実施。同校は市内で唯一の委託先で、被災者支援のため定員を20人から30人に拡大した。20―60代の28人が入所し、うち震災の影響で職を失った入所者は7人。国から受講手当の支給などを受けて通う。 ワープロ、表計算ソフトなどの基本のほか、ビジネスマナーなどの講習を3カ月間で計360時間受ける。入所式で講師がパソコンの基本操作を解説した。 ゆめぐり元従業員の20代女性は「施設内のレストランで働いていましたが、パソコンは少し扱った程度。パソコンが得意な人を募集する求人が多いので、技能を身に付けて再就職につなげたい」と意欲を見せた。

見出し一覧に戻る

1.チャリティーで収益金寄贈 岩手競馬の騎手部会(河北新報),河北新報
RV=31.0 2008/09/07 06:13
キーワード:義援金,営業

 岩手・宮城内陸地震の復興支援に役立ててもらおうと、岩手競馬の騎手でつくる岩手調騎会騎手部会は6日、チャリティー事業で集めた収益金を岩手県に贈った。 同日、盛岡市の盛岡競馬場であった贈答式では、騎手部会の小林俊彦会長が「被災者の皆さまに有効に使ってもらいたい」と約16万円を宮舘寿喜副知事に手渡した。宮舘副知事は「災害復興の思いの詰まった義援金を被災者のために使いたい」と謝辞を述べた。 チャリティー事業は、騎手部会オリジナルのエコバックを盛岡、水沢両競馬場の夏季営業中に競馬ファンに買ってもらう形で実施。バック580個分の収益金は、岩手と宮城の両県に半分ずつ贈られる。小林会長は10日にも宮城県庁を訪れ、残りの収益金を贈る。

見出し一覧に戻る

1.太鼓で住民に勇気 奥州・衣川で震災復興フェア(河北新報),河北新報
RV=154.3 2008/09/08 11:23
キーワード:牛,まつり,会場,今年,演奏,がんばる,地,開催,星,例年

 岩手・宮城内陸地震からの復興を目的とした「震災復興農業支援フェア がんばろう! ころもがわ」が7日、岩手県奥州市の衣川自動車センターで開かれた。 岩手ふるさと農協が例年主催している「衣川地域JAまつり」を、震災があった今年は「震災復興フェア」に切り替えて実施した。 フェアでは、奥州衣川太鼓のメンバーが衣川の地を守ろうとした安倍貞任をたたえた創作曲「北天の星」を力強く演奏し、住民を勇気づけた。重さが60キロある岩手牛のモモ肉の丸焼きが格安で提供されたほか、つきたてのもちも振る舞われ、会場には笑顔が広がった。 岩手ふるさと農協衣川地域センター長の須田政昭さん(57)は「地域住民の負担を減らすため、例年より規模を縮小して開催した。最近は暗い出来事ばかりだったので、少しは明るい話題を提供でき安心した」と話していた。

見出し一覧に戻る

2.太鼓で住民に勇気 奥州衣川で震災復興フェア(河北新報),河北新報
RV=150.3 2008/09/08 06:12
キーワード:牛,まつり,会場,今年,演奏,がんばる,地,開催,星,例年

 岩手・宮城内陸地震からの復興を目的とした「震災復興農業支援フェア がんばろう! ころもがわ」が7日、岩手県奥州市の衣川自動車センターで開かれた。 岩手ふるさと農協が例年主催している「衣川地域JAまつり」を、震災があった今年は「震災復興フェア」に切り替えて実施した。 フェアでは、奥州衣川太鼓のメンバーが衣川の地を守ろうとした安倍貞任をたたえた創作曲「北天の星」を力強く演奏し、住民を勇気づけた。重さが60キロある岩手牛のモモ肉の丸焼きが格安で提供されたほか、つきたてのもちも振る舞われ、会場には笑顔が広がった。 岩手ふるさと農協衣川地域センター長の須田政昭さん(57)は「地域住民の負担を減らすため、例年より規模を縮小して開催した。最近は暗い出来事ばかりだったので、少しは明るい話題を提供でき安心した」と話していた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:EPOさんら21日にコンサート 「被災者励ましたい」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.9 2008/09/09 15:01
キーワード:相談,会場,コンサート

 ◇栗駒の風に祈りを込めて 岩手・宮城内陸地震で被災した人たちを歌声で励ましたいと、シンガーソングライターのEPO(エポ)さんらが21日、栗原市花山の寺院で「鎮魂と復興への祈りの集い――栗駒の風に祈りを込めて」を開く。コンサートとともに、犠牲になった人たちを悼む法要も行う。準備に奔走する同市築館の僧侶、金田諦應(たいおう)さん(52)は「時間が経過した今こそ『忘れないよ』という励ましを伝えたい。多くの人に聴いてほしい」と話している。 EPOさんは96年から県内のFM番組でパーソナリティーを務め、収録などのため度々来仙。父親が宮城出身という縁もあり、地震の被害に大きな衝撃を受け、仙台の関係者に「現地へ行って励ましたい」と相談があったという。 ライブ活動をするなど音楽が趣味で、共通の知人も多い金田さんに話が伝わり、「お寺を会場に祈りと癒やしのコンサートを」と企画が実現した。金田さんは「法要は私たちの宗派なりのやり方でお経を上げるが、来場した人にはそれぞれの信仰で祈ってほしい」と話している。 コンサートは、同市花山草木沢宿の「城国寺」で。仙台在住のピアニスト、稲垣達也さんも駆け付ける。午後2時半スタート、入場無料。問い合わせは曹洞宗県17教区事務所(電話090・5847・5247)。【藤田祐子】9月9日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】地震、総選挙…悩み尽きぬ東北観光(産経新聞),産経新聞
RV=142.5 2008/09/10 07:50
キーワード:キャンセル,まつり,予算,祭り,高騰,風評

 ■“夏祭り”にぎわうも旅行商品やはり不振 6月の岩手・宮城内陸地震、7月の岩手県沿岸北部を震源とする地震と、相次いだ震災。被災した地域は東北の中でも限定的だったが、首都圏はじめ他地方からは「2度の地震があった東北」という声が聞こえ、夏の観光シーズンを前に風評被害の影響が心配されていた。では、実際はどうだったのだろうか。ふたをあけてみると、そこには意外な結果が−。(豊吉広英) 短い夏を謳歌(おうか)するように、7月末から8月にかけて東北各地で華やかに行われる夏祭り。関係者は今年、大きな不安を抱きながらシーズンを迎えていた。秋田竿燈まつり関係者は「7月の地震直後には、旅行代理店から多くの問い合わせを受けた」と話す。 しかし、7月23日開幕の相馬野馬追を皮切りに始まった主な祭りの入り込み客数をまとめてみると、昨年とほぼ変わらぬにぎわいを見せていたことが分かる。 前年比100・6%となった弘前ねぷたまつりは、過去10年間で2番目に多い入り込み数を記録。弘前市観光物産課は「地震の影響は特に感じられなかった」という。 秋田竿燈まつりは同111・0%。昨年、台風接近で大きく入り込みが落ち込んでいたことが、今年の大幅増の背景にあるものの、実行委員会は「用意した座席のキャンセルもなく例年並みの動員があった」と胸をなで下ろした。 山形花笠まつりは同90・1%だったが、これは平日開催と雨が重なった結果。県花笠協議会も「これぐらい減少するだろうとは考えていた。想像の範囲内」と意に介さない。 一方「地震の影響があったかも」と話すのは同90・5%の盛岡さんさ踊り実行委員会。ただ、ここも「大きかったのは初日の雨」として、地震による影響は限定的だったとみている。 風評被害をものともせず、改めて観光における“キラーコンテンツ”ぶりをみせつけた東北の夏祭り。旅行代理店大手のJTBは「東北の夏祭りには旅行商品発売当日の午前中に売り切れるものもある。多少敬遠する人が出たとしても、それ以上に行きたい人は多い」と指摘する。 東北観光の旗振り役である東北観光推進機構の佐々木孝弘総務企画部長も「入り込み増減は、雨や日程を気にする地元や近隣の住民の出足が影響したもの」と分析する。 しかし、夏祭りの結果だけで地震の影響がなかったとみるのは早計。JTBによると、東北6県の8月の旅行商品全体の予約は、いずれも前年より1〜2割少なかった。 同社広報室は「東北とは対照的に熱海や箱根、軽井沢といった関東地方の観光地の人気が高まった。地震があったというイメージの東北を避け、近場に流れた可能性がある」とみている。風評被害は、「東北」をひとくくりにしている傾向を浮き彫りした。 対策が難しいとされる風評被害。関係者はどのような対策をしてきたのか。 東北6県や東北観光推進機構などは7月中旬以降、首都圏で東北が無事であることをアピールし、冬柴鉄三国交相(当時)に東北おかみ会が表敬訪問を行うなど、岩手県沿岸北部地震発生までは積極的に風評被害対策を行ってきた。 ただ、それ以降は夏祭り本番を迎えたこともあり、6県合同のイベントはほとんどなくなった。9月以降も紅葉狩りをはじめ観光シーズンは続くが、基本的には各県や自治体によるPRが中心だ。 「風評被害が東北全体に及んでいることは分かっているが、予算や各県、地域の観光戦略もある」と佐々木部長。「東北」はなかなか一枚岩になれないのが現状のようだ。 さらに、ここにきて新たな心配の種も出てきた。福田康夫首相の辞任にともなう“解散総選挙”だ。 仙台・宮城デスティネーションキャンペーンを控える宮城県観光課は「『総選挙になると、観光客は2割ほど減少する』と旅行会社は言っている。DCが始まる10月に投開票なんてことになったら…」と頭を抱える。 風評被害にガソリンや物価の高騰、そして総選挙。関係者の悩みの種は尽きない。

見出し一覧に戻る

2.夏の観光客:大雨・地震・ガソリン高、たたられて…前年比18万人減 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=135.8 2008/09/10 13:02
キーワード:大会,まつり,祭り,高騰,前年,夏

 県内の今シーズンの夏祭りや花火大会の人出は399万6000人で、前年比18万3000人減ったと、県がまとめた。大雨など天候不順に加え、岩手・宮城内陸地震やガソリン高騰で県外客の足が遠のいた。 集計した16の夏祭りの人出は、前年比28万8000人少ない234万4000人と大幅に減った。山形花笠まつり(山形市)は、10万人少ない91万人。地震、ガソリン高に加え、開催日がすべて平日だったことが影響した。むらやま徳内まつり(村山市)も、悪天候で最終日の終了時間を早めた結果、12万人少ない16万人にとどまった。 花火大会は7月27日〜8月17日に9カ所で開かれ、165万2000人と前年比10万4000人増。山形大花火大会(山形市)は、天候不順で2万人減の40万人と客足が鈍ったが、赤川花火大会(鶴岡市)が3万人増の39万人、酒田港まつり酒田花火ショーが8万人増の38万人など好調だった。 13海水浴場(7月11日〜8月20日)は、前年比5万1000人少ない65万2000人。出足は好調だったが、お盆時期の豪雨が響いた。【大久保渉】9月10日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:風評被害を打破、宿泊客に割引券−−来月から /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.9 2008/09/10 12:02
キーワード:風評,協会,予約

 ◇抽選で総額1億円 岩手・宮城内陸地震などによる風評被害で新規予約が伸び悩んでいる県内のホテルや旅館が、宿泊客を対象に抽選で1万人に総額1億円分の宿泊割引券が当たるキャンペーンを10月から3カ月間行う。短期間で2回、岩手に足を運んでもらい、風評被害の回復を図りたい考えだ。 県の補助を受けて実施。キャンペーンは10〜12月までで、県内外から来た宿泊客が対象。応募券が渡され、応募すると、1万人に5000円分の割引券2人分が当たる。割引券は12月1日から来年2月末まで利用できる。 主催する県観光協会は「紅葉シーズンに来てもらい、再び冬の岩手も堪能してもらいたい」と呼びかけている。【安田光高】9月10日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震「南側大きく滑った」土木学会報告(河北新報),河北新報
RV=121.3 2008/09/12 06:12
キーワード:大会,活断層,建設,学会,開催,大橋,祭,紹介,構造,東北大

 発生から間もなく3カ月がたつ岩手・宮城内陸地震について、土木学会は11日、仙台市青葉区の仙台国際センターで調査報告会を開いた。土木構造物や地震の研究者らが、判明した被害状況や原因を発表した。 東北大大学院工学研究科の秋山充良准教授は、崩落した岩手県一関市厳美町の祭畤(まつるべ)大橋に関し、「橋の終端が乗っていた地盤が10メートルも動いたため落下した」と指摘。道路建設の注意点として「地盤が弱い地域を通す場合は、橋全体が落下しない方策を講じる必要がある」と述べた。 弘前大大学院理工学研究科の片岡俊一准教授は「これまで気づかれなかった活断層が地震を起こした。震度6弱を観測した場所が岩手より宮城で多いのは、断層の南側が大きく滑ったため」との計算結果を紹介した。 報告会は、12日まで仙台市で開催中の土木学会全国大会に合わせて実施した。

見出し一覧に戻る

1.386人依然避難、再生急ぐ 内陸地震あす3カ月(河北新報),河北新報
RV=156.6 2008/09/13 06:12
キーワード:補正,予算,入居,帰宅,農家,建設,完成,解除,養殖,大橋

 宮城県栗原市と岩手県奥州市で震度6強を記録し、死者13人を出した岩手・宮城内陸地震から14日で3カ月となる。被害が甚大だった栗原市や一関市、奥州市では計386人がいまだに避難生活を強いられている。一方で、寸断された道路や土砂災害の復旧工事は急ピッチで進んでいる。秋に向けて、復興の動きはさらに加速するとみられる。 現在も避難しているのは、道路が不通となった集落の住民や近くの山が崩落する恐れがある地区の住民。栗原市で124世帯319人、一関市で12世帯36人、奥州市で11世帯31人が、住み慣れた家を離れている。 栗原市と奥州市はそれぞれ仮設住宅を建設した。栗原市では栗駒と花山、一迫地区の計61世帯163人が入居。奥州市でも胆沢区と衣川区の計8世帯26人が生活している。 土砂崩れで寸断された山間部の道路復旧は、全力で進められている。宮城では、栗原市花山や栗原市栗駒の耕英地区に通じる国道と市道が7月に開通し、住民の一時帰宅が可能になった。 一関市厳美町では、崩落した祭畤(まつるべ)大橋に代わる仮設橋が11月に完成する予定。祭畤地区の7世帯18人の避難勧告が解除される見通しだ。 復興へ向け宮城県は約360億円、岩手県は約171億円の補正予算を計上し、それぞれ成立した。栗原、一関、奥州の各市も補正予算を組み、被災した農家や養殖業者を支援する。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:「早く元の生活に」 一関で避難生活の代表が会見 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=84.4 2008/09/13 13:03
キーワード:入居,山谷,帰宅,交流,完成

 岩手・宮城内陸地震の発生(6月14日)から3カ月がたつのを前に、一関市厳美町の厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)の応急住宅で避難生活する5世帯30人を代表して、佐藤律雄さん(62)=同町祭畤=ら4人が12日、記者会見に臨んだ。入居当初から5世帯13人が自宅に戻っている。住民らは「早く元の生活に戻りたい」と現在の心境を語った。 佐藤さんは「(復旧)工事の進行状況が分からない。祭畤地区は(崩落した祭畤大橋に代わる)橋が一番肝心。様子が分からず不安」と訴えた。同町祭畤の熊谷寿喜さん(72)は「年をとって、迂回(うかい)路の林道の運転が大変。通行制限もあり、農作業の時間がない」と、新橋の早期完成を望んだ。 同町市野々原のヘルパー、佐藤美栄子さん(37)=休職中=は「帰宅した人々との交流がなく見放された感じがする」とこぼす一方で、「(地震などの)いざという時に助かるので、近所付き合いは続けて」と話した。【狩野智彦】9月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒の商店街、地震にめげずイベント実施−−きょう /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.5 2008/09/14 12:01
キーワード:まつり,祭り,会場,夏,販売

 岩手・宮城内陸地震から3カ月を迎える14日、栗原市栗駒の六日町通り商店街で「みんなでしあわせになるまつり2008」(実行委員会主催)が開かれる。06年から始まり3回目。地震発生を受け一時は延期も検討したが、「夏祭りなどの中止が相次ぎ町全体が沈んでいる今こそ、地域を励ます催しをしよう」と開催を決定。まつりに「がんばろう!! 栗駒」とのサブタイトルを付けた。 06年に地元のくりはら田園鉄道(07年廃線)のファンら乗り物好きが集まり、町に活気を呼び戻そうと第1回のまつりを開催した。 14日は、愛好家自慢のボンネットバスやオート三輪など、昭和の雰囲気たっぷりのレトロ車両が集まり、実際に町を走る。また、「希望・復興」をテーマに、チャリティーバザーや復興支援Tシャツの販売も行われる。 会場ではその他、昭和の味を楽しめる屋台、ミニSLの運行、地元物産の即売、フリーマーケットなども。午前10時〜午後3時、入場無料。【藤田祐子】9月14日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震から3か月、栗原市で復興イベント(読売新聞),読売新聞
RV=83.8 2008/09/14 20:00
キーワード:まつり,イワナ,営業,販売

 岩手・宮城内陸地震から3か月の14日、宮城県栗原市では、復興へ向けた二つのイベントが開かれた。 同市栗駒の六日町通り商店会は「みんなでしあわせになるまつり」を開催し、イワナ塩焼きなどを販売した。「地域の活性化につなげたい」と菅原秀明会長(59)。 同市花山の「道の駅 路田里はなやま」では、通常営業ができない花山地区の三つのそば店が、地元産の粉を使って新そばを提供。地震後、初めてそばを打った「花舞の里」の店主三浦俊郎さん(53)は「この味を忘れないで」と、めん棒に力を込めた。

見出し一覧に戻る

3.技磨き復興の地で就農 岩手宮城内陸地震3カ月(河北新報),河北新報
RV=68.6 2008/09/14 06:12
キーワード:学校,帰宅,高校,うれしい,地

<就職も考える> 山あいに広がるリンゴ畑で、摘果作業に汗を流す。崩落し山肌をあらわにした山が見える。 避難勧告が出ている栗原市花山浅布地区。一時帰宅した小牛田農林高(宮城県美里町)3年の三浦俊輔君(17)は思った。「ここはやっぱり気持ちいい」 農業技術科で農業を専門に学んでいる。卒業後は県農業実践大学校(名取市)に進み、就農を目指して2年間、技術を磨く予定だ。 岩手・宮城内陸地震の発生から3カ月間、進路を思い悩んできた。当初から進学希望だったが、地震で父のそば店が休業に追い込まれた。「収入もなく、迷惑はかけられない。僕が就職して家計を支えなくちゃと思って…」。いったんは進学をあきらめた。<「気にするな」> 父俊郎さん(53)は13年前、会社勤めをしながら、花山地区の実家でマイタケなどのキノコ栽培を始めた。転勤族だったが、大崎市に買い求めた自宅がある。週末、花山に通い、キノコ栽培などに取り組んだ。 4年前に会社を辞めた俊郎さんは花山に戻り、農業に従事。3年前には自宅前の国道398号沿いにそば店も開いた。 6月14日。激震が襲った時、俊輔君は父がそばを打つ店内にいた。額などが落下し、ガラス破片が店内に散った。ショックはしばらく癒えず、恐怖から屋内に入れなくなった。その晩、野外の軽トラックの荷台で、余震に震えながら眠った。 俊輔君は今、大崎市にある家から高校に通う。父や祖父母は花山地区の仮設住宅に身を寄せた。そんな状況で、進学の思いは封印するしかない。そう自分に言い聞かせてきた。 就職を考えていた俊輔君は先日、父から告げられる。「気にしなくていい。勉強してこい」。俊郎さんは林業関係のアルバイトを始めた。「うれしい。(進学して)頑張りたい」と俊輔君は俊郎さんへの感謝の言葉を口にする。<姉の姿励みに> 俊輔君にとって、就農して4年目となる姉麻衣子さん(23)の存在も大きい。父からリンゴなどの果樹栽培を任せられ、「こんなに楽しい仕事はない」と話す姉の姿は、俊輔君の就農への決意を後押しした。 「作物は手をかけた分だけ応えてくれる。食べた人が『おいしい』と言ってくれると、単純にうれしい」。俊輔君は農業の魅力を熱く語る。 「(大学校を)卒業するまでには避難勧告も解除され、戻ってこられると思う」と俊輔君。復興した花山の地で、家族みんなで、お客に喜んでもらう食を提供する。それが今の夢だ。(栗原支局・古関良行)

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:耐震診断や改修、助成申し込み進む /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=196.5 2008/09/15 11:00
キーワード:耐震,予算,洋野,診断,山谷,改修

 ◇「7月地震」は低調、被害の差を反映 岩手・宮城内陸地震と7月の県沿岸北部を震源とする地震の被災地で、住民の耐震診断や改修の応募状況に差が出ている。診断は34市町村、改修は21市町村で助成制度を設けているが、奥州市や一関市の「内陸地震」組は診断や改修の申し込みが進んでいる一方、洋野町や野田村など「7月の地震」組の診断は微増か増減なし。改修は全く応募がない。【安田光高】 県が6月末と8月26日現在でまとめた耐震診断・改修の応募状況によると、一関市では14戸から38戸と2・7倍に急増した。奥州市でも8戸増の26戸だった。7月20日から応募を始めた改修も8戸の申し込みがあった。 奥州市建築住宅課は「劇的に増えているわけではないが、被害の大きかった衣川区や胆沢区の住民からの応募もあり、意識が少し高まっている」と分析する。 一方で、久慈地域では、奥州市と同じ50戸分の診断費用を予算化した久慈市が2戸増の4戸。昨年度と同じペースだ。同市建築住宅課は「幸いなことに地震で大きな被害が出なかったことが理由としてあるのでは」と述べる。野田村は6月末の3戸から増加せず、普代村では応募がない。 震度6強を観測した洋野町は0戸から3戸に増えたが、耐震改修の制度がないため、改修するには全額自己負担が必要。同町を含めた久慈地域の4市町では改修の申し込みはない。 県では今年度、全体で1000戸の診断、100戸の改修を目標としている。8月26日現在で診断は413戸、改修は41戸にとどまっている。診断は昨年同期の392戸とほぼ同じ戸数だ。県建設住宅課は「地震以降、一部は増えたが、全体的には伸びていない。制度がない自治体には働きかけ、住民には農協や商工関係団体と協力し、診断や改修の促進をしていく」と話している。 ◇発生から3カ月 岩手・宮城内陸地震が14日で3カ月が経過した。被災者には義援金が配られ、道路の復旧工事も進み、復興に向けて着実に歩みを進めている。 一関市厳美町の厳美公民館山谷分館(旧山谷小)の応急仮設住宅で生活する避難者も、一部地域の避難勧告が解除され、一部が帰宅。しかし、依然として5世帯30人が避難所生活を送る。奥州市では8月に完成した仮設住宅に8世帯26人が暮らす。 県によると、被害の大きかった国道342号は土砂の撤去や迂回路が完成したため、市内中心部から祭畤大橋までの通行止めは解除された。落橋した祭畤大橋は、仮橋が11月下旬に完成する見込みだが、橋から秋田県境までの復旧のめどは立っていない。9月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗駒の自然を守る会、被害・復興の画像を初公開−−大崎 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=101.3 2008/09/15 11:01
キーワード:大会,ボランティア,イワナ,野菜

 栗原市の「栗駒の自然を守る会」会員の菅原憲さん(61)は、岩手・宮城内陸地震の被害や復興活動の取り組みなどを撮影した画像集を、14日、大崎市鳴子温泉中山平での「第29回東北自然保護の集い・宮城大会」で初公開した。スクリーンに映した67コマの画像は、改めて被害の大きさと被災者の苦難をしのばせた。【小原博人】 菅原さんは地震発生の6月14日から、息子の聡さん(31)が勤務していた栗原市花山の温湯(ぬるゆ)温泉の客の避難や差し入れなどのボランティア活動に携わる傍ら、ふるさとを襲った地震を画像・映像で後世に伝えようと、カメラやビデオにさまざまな場面を収めた。 紹介した画像は▽幅3メートル、深さ2メートル余もある文字地区の大規模な地割れ▽荒砥沢(あらとざわ)ダム上流の大崩落と落下した巨大な岩▽土石流で埋め尽くされた駒の湯温泉跡▽野鳥のサギの食害が目立ったという養殖イワナ▽避難所のお年寄りや、そば団子を振る舞う花山の住民らの表情の明るさと影▽花山復興市のにぎやかさ――など。8月半ばまでに撮影したうちの一部だ。東北6県から参加した自然保護関係者ら約70人が息をのんで見つめた。 撮影や編集には、守る会の佐藤定夫副会長(60)らが協力した。ビデオの方は現在20分前後の長さに編集中だ。菅原さんは「要請があればどこででもお見せしたい。自然の力の途方もなさと、くじけまいとする人々の営みを感じ取ってもらえれば。そして地元に来て、安くておいしい野菜などの特産品を買ってほしい」と話している。9月15日朝刊

見出し一覧に戻る

3.“被災”カスミソウ花咲く 栗原、まつりで販売(河北新報),河北新報
RV=45.2 2008/09/15 06:12
キーワード:まつり,販売

 岩手・宮城内陸地震の発生から3カ月となった14日、被災地である栗原市栗駒岩ケ崎地区の六日町通り商店街で、復興を願って「みんなでしあわせになるまつり」が開催され、避難生活を送る耕英地区住民の出店で「地震の日に植えたカスミソウ」が販売された。 観光農園を営む菅原耕一さん(56)が栽培した。地震が起きた6月14日午前8時43分の約4時間半ほど前に、早起きして「ホワイトフェアリー」という品種の苗を約700本植えたという。被災した後も、一時帰宅の際に手入れを続け、淡い雪のようなふんわりとした花を咲かせた。 用意した50束は、多くの来場者が買い求めていった。菅原さんは「時々しか世話できなかったのに、3カ月でしっかり育ってくれた。人も花も頑張っている」と話していた。

見出し一覧に戻る

1.解散風DCに暗雲? 「選挙中は観光客減」(河北新報),河北新報
RV=110.3 2008/09/17 06:12
キーワード:風評,前年,予約,例年,9月,選挙,減少,期間,旅行,客足

 衆院の解散風が、10月に始まる大型観光宣伝「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」を直撃しそうな雲行きだ。観光・旅館業界では一般的に「選挙期間中は旅行客数や宴会の予約数が低迷する」といわれる。岩手・宮城内陸地震の風評被害とのダブルパンチに関係者も気をもんでいる。 宮城県観光課によると、前回衆院選(2005年9月)は衆院解散から投票が行われた8、9月の2カ月間、県内宿泊者数が前年比2.3%減少した。 過去10年間の年間の県内宿泊者数を見ると、総選挙のあった2000年、03年、05年は、前年を0.8―0.2%(約6万―2万人)下回っている。 観光課は「選挙との因果関係は定かではない」としながらも「選挙が近づけば候補の関係者や支持者らは選挙活動に忙しく、遠くに旅行する余裕はないだろう」と分析。県外からの観光客減少を懸念する。 繁華街の飲食店も「選挙期間中は売り上げが落ちる」というのが業界の常識だ。県社交飲食業生活衛生同業組合の上村孝理事長は「ただでさえ、どの飲食店も景気後退で経営が苦しいのに、総選挙でますますお客が減ってしまうのではないか」と心配する。 県はDC効果で本年の県内宿泊者「前年比10%増」を目指すが、予約状況は秋以降も例年の1割減で推移している。岩手・宮城内陸地震の風評被害が尾を引いている影響だ。 「何でも非常に前向きにとらえる性格」と自己分析する村井嘉浩知事は「何もしなければ風評被害はさらに大きくなった。DCがなければ、もっと客足が途絶えてしまうだろう」と語り「DCで県内観光を下支えし、マイナスの要因を吹き飛ばしたい」と関係者を鼓舞している。

見出し一覧に戻る

2.解散風DCに暗雲? 「選挙中は観光客減」(河北新報),河北新報
RV=72.0 2008/09/17 12:21
キーワード:風評,前年,選挙,予約

 衆院の解散風が、10月に始まる大型観光宣伝「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」を直撃しそうな雲行きだ。観光・旅館業界では一般的に「選挙期間中は旅行客数や宴会の予約数が低迷する」といわれる。岩手・宮城内陸地震の風評被害とのダブルパンチに関係者も気をもんでいる。 宮城県観光課によると、前回衆院選(2005年9月)は衆院解散から投票が行われた8、9月の2カ月間、県内宿泊者数が前年比2.3%減少した。 過去10年間の年間の県内宿泊者数を見ると、総選挙のあった2000年、03年、05年は、前年を0.8―0.2%(約6万―2万人)下回っている。 観光課は「選挙との因果関係は定かではない」としながらも「選挙が近づけば候補の関係者や支持者らは選挙活動に忙しく、遠くに旅行する余裕はないだろう」と分析。県外からの観光客減少を懸念する。 繁華街の飲食店も「選挙期間中は売り上げが落ちる」というのが業界の常識だ。県社交飲食業生活衛生同業組合の上村孝理事長は「ただでさえ、どの飲食店も景気後退で経営が苦しいのに、総選挙でますますお客が減ってしまうのではないか」と心配する。 県はDC効果で本年の県内宿泊者「前年比10%増」を目指すが、予約状況は秋以降も例年の1割減で推移している。岩手・宮城内陸地震の風評被害が尾を引いている影響だ。 「何でも非常に前向きにとらえる性格」と自己分析する村井嘉浩知事は「何もしなければ風評被害はさらに大きくなった。DCがなければ、もっと客足が途絶えてしまうだろう」と語り「DCで県内観光を下支えし、マイナスの要因を吹き飛ばしたい」と関係者を鼓舞している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:栗駒の自然を守る会・菅原さん、前兆現象聞き取り調査 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=23.7 2008/09/17 11:01
キーワード:イワナ

 ◇「スズメがいない」/「カメが逃げたがる」… 「栗駒の自然を守る会」会員の菅原憲さん(61)=栗原市栗駒=は岩手・宮城内陸地震の発生前にあった「前兆現象」を被災者から聞き取りし、大崎市・中山平で14日開かれた「東北自然保護の集い」で紹介した。普段と異なる現象は生き物の行動、地鳴り、水の濁りと幅広い。 収集した証言は、同市栗駒地区を中心に30件余り。6月14日の地震当日は▽栗駒・文字地区ではいつも数多いカラスやスズメがいなかった▽文字地区で、ツバメが地上低くいっぱい飛んだ▽栗駒・耕英では、通勤途中いつもにぎやかな鳥の声がまったくなかったなど、野鳥の行動の変化を指摘した。他に栗駒・尾松で地鳴りを感じたとの証言があった。 発生前日には▽耕英の駒の湯近くの沢でイワナがたくさん釣れた▽逆に栗駒・岩ケ崎では水が濁り、釣りにならなかった。 発生数日前〜数カ月前では▽耕英で数カ月前から地鳴りが続いた▽耕英でクマが数日うなり声をあげ続けた▽栗駒・桜田でキジが地震3日前から鳴きやまなかった▽文字では2週間前から飼育カメがガラス水槽から本気で逃げ出そうとした▽栗駒・沼倉では地震の2〜3日前から山の水が濁った。沢水が枯れたとの証言も。 この他、地震の前日夕に真っ黒な雲が空を覆い、妻に「地震が来るぞ」と話したら本当に来たとの栗駒住民の話もあった。 菅原さんは救援活動のかたわら被災の模様を残そうと、カメラやビデオ撮影をするとともに何かのヒントになればと、「前兆現象」に関する証言を集めた。「この方面の専門的な研究に役に立てば」と話している。【小原博人】9月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.荒砥沢ダム復旧遅れ必至 衆院解散なら予算お蔵入り(河北新報),河北新報
RV=88.0 2008/09/18 06:12
キーワード:補正,予算,選挙,生産

 次期衆院選のタイミングが、岩手・宮城内陸地震の復旧にも深刻な影響を与えそうだ。現段階で有力なのは、臨時国会(24日召集)の冒頭解散説。この場合、荒砥沢ダム(栗原市栗駒)などの災害復旧費を盛り込んだ国の補正予算案がお蔵入りとなり、復旧工事にも影響が出る。 臨時国会は24日に首相指名選挙が行われ、29日に新首相の所信表明演説、10月1―3日に各政党の代表質問が行われる見通しだ。与党は、代表質問が終わった直後の解散を検討しているとされる。 この日程に頭を抱えているのが、内陸地震の復旧・復興作業の関係者だ。冒頭解散となれば、臨時国会での予算化を予定していた復旧費の増額補正が宙に浮く。 特に深刻なのが、大規模地滑りで土砂が流入し、機能が大きく損なわれた荒砥沢ダムの関連工事。流入した土砂のうち50万立方メートルを撤去し、治水機能を補完する調整池を造成するには百数十億円の工事費を要する。 県は、8月に臨時の補正予算を編成し、荒砥沢ダムの土砂撤去費用などに12億7950万円を計上。あとは事業費の90%以上を負担する国の補正予算成立を待つばかりだった。 東北農政局は「現在、必要な額の確保に努めている」と明言を避けるが、県農村振興課は「冒頭解散で必要な予算が確保できない場合、工事計画を見直さなければならない」と、工事の遅れを懸念する。 荒砥沢ダムの利水面積は流域の約3700ヘクタールに及び、主にコメ生産農家3000戸がかんがい用水に利用している。復旧工事が遅れると、貯水量確保の見込みが狂い、来春の田植え時期に農業用水の不足が懸念される。 荒砥沢ダム以外の農地や農業施設の復旧費も不足しており、県の担当職員は「農家のためにも、何とか補正予算を通してから解散してほしいのだが…」と政局の行方に気をもんでいる。

見出し一覧に戻る

2.「温泉行き」無料バス快走 花巻・志戸平(河北新報),河北新報
RV=86.4 2008/09/18 06:12
キーワード:キャンセル,高騰,風評,予約

 花巻南温泉郷で宿泊施設を経営する志戸平温泉(岩手県花巻市)が、仙台―同温泉間で運行する無料シャトルバスが快走している。片道約150キロで、ガソリン高騰による宿泊客の交通費負担を肩代わりする試み。昨年11月の運行開始から9カ月間の利用者は6000人を超えた。好調なバスを追い風に、6月の岩手・宮城内陸地震で受けた風評被害もはね返そうと懸命だ。 志戸平温泉は「ホテル志戸平」と「游泉志だて」の二館を経営している。バスは宿泊予約者向けの一日一往復で、完全予約制。仙台発はJR仙台駅西口(仙台市青葉区)を出発、イズミティ21(泉区)を経由し温泉までを3時間前後で結ぶ。一組6人以内の家族などを対象としている。 同社は遠距離送迎を「冬場の高速道路の運転が怖いという高齢者や女性客のために」と発案。当初は3月までの予定を客足が順調なことから7月まで延長、延べ6300人が活用した。見込み通り高齢者や女性グループの乗車が多く、「仙台圏に定着した」として9月から再び運行を始めた。 利用を後押ししたのは長引くガソリン価格の高騰だ。宮城県松島町の主婦黒田嘉代さん(64)は「1万円はかかる車代や新幹線代が浮いた分、リッチな宿泊コースを選んだ」と仲間4人で訪れた。 路線バスの認可がないため平泉観光などで途中下車こそできないが、往復で利用する人が多く、仙台市の男性(60)も「車を使わずゆっくりできる」と満足そう。 バスの運行経費は、軽油の値上がりで一回3万円以上かかる。久保田龍介常務は「利用客に宿泊コースの格上げや宿でのお土産代を奮発してもらい、売り上げ増につながれば採算は合う」と説明する。 岩手・宮城内陸地震の発生後は同社でも一時、キャンセルが相次いだ。今回の運行は来年3月まで(年末年始は除く)の予定だが、「仙台圏という巨大市場での認知度を高め、風評被害を受けた分を巻き返したい」(久保田常務)と通年運行を目指す考えだ。

見出し一覧に戻る

3.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/1 補助制度に機動力なく /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.3 2008/09/18 14:01
キーワード:配分,山谷,義援金

 ◇米収穫に間に合わぬ 「まばらだが、枯れないでよく持ちこたえてくれた」 一関市厳美町の厳美公民館(旧山谷小学校)内の応急住宅に、家族10人で身を寄せる佐藤律雄さん(62)の姿があった。岩手・宮城内陸地震から3カ月経過した現在、避難勧告が解除された市野々原地区にある水田へ毎日通っている。水路や土手の崩壊など地震で被災しながらも、手塩にかけて育てた水稲「あきたこまち」の手入れに追われている。 佐藤さんの父勝美さん(86)が戦後に開拓し、引き継いだ農地約2・3ヘクタールは、地震による損壊が30カ所を超えた。当初からの計算通り、収穫量は4割程度落ちる見込みだ。本来ならお盆前後に、水田から水を抜いて地面を乾かす「中干し」を施す。だがその前に十分な水を与えられなかった。それでも佐藤さんの努力で、何とか9月末から10月上旬の収穫までこぎ着けられそうだという。 農地や水路などの農業用施設を復旧する際、市などが実施する災害補助事業が利用できる。一関市の場合、補助事業を組み合わせると補助率は90%で、被災者は1割程度を負担するだけでよい。佐藤さんは地震発生当初、損害の見積もりを受け、修復には少なくとも270万円かかるとの結果が出た。 しかし修復には、査定▽測量▽設計▽業者への発注▽作業――などの段階があり、完了は10月末になる。制度を待っていると収穫時期を過ぎてしまう。「自分でやった方が早い」と考えた佐藤さんは、知人からパワーショベルを借りた。3週間をかけ、崩れた農道の土手に古タイヤを積んで農業車両が入れるようにし、深さ2メートル近い亀裂も軽石や土で埋めて直した。「補助があるのはありがたいが、間に合わなかったら意味がない」とつぶやく。 被災者が利用できる他の援助に、県などに寄せられた災害義援金がある。佐藤さんには8月中旬、第1次配分があった。風呂などが壊れた祭畤地区の自宅に対しては約60万円。また勤めていた温泉施設「真湯山荘」の休業による雇用保険として約30万円が下りた。しかし、業者は崩落した祭畤大橋の仮設橋が完成する11月末ごろにならないと自宅へ行けず、修理は進まない。 不安はまだある。祭畤地区に自宅がある佐藤さんら5世帯30人はいまだに避難生活を続ける。以前は市などから週1回あった復旧作業報告などの説明も、8月11日の市野々原地区の避難解除が出てからなくなった。佐藤さんは自分で情報を集めるため、自宅から約1キロ離れた橋の建設現場に足を運ぶ。「自分の目で見れば、少しは安心できるから」 地震から何ともないと思っていた体にも異変があった。疲れやすくなり、8月末に同市内の病院に行くと、血圧の数値が全体的に高くなっていた。先行きに広がる不安は、ぬぐいきれなかった。【狩野智彦】     ◇  ◇ 岩手・宮城内陸地震(6月14日)の発生から3カ月が過ぎた。道路の復旧、災害義援金の配分など被災地で着々と復興が進む一方、地震発生後から時計の針が進まない人々もいる。復興のはざまで不安を抱く被災者を再び訪ねた。9月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.自民党総裁選:一関で演説会 4候補が被災住民と懇談 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=96.5 2008/09/19 13:02
キーワード:山谷,風評,候補,9月,意見,公民館,財政,総裁

 自民党総裁選の街頭演説会が18日、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた一関市の本寺地区であった。演説会に先立ち被災住民との懇談会も行われ、米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)で対応している与謝野馨経済財政担当相を除く4候補が耳を傾けた。 石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂前防衛相が参加。懇談会では、住民が農業被害などの現状を説明。同市厳美町の厳美公民館(旧山谷小学校)内の応急住宅で生活する佐藤広喜さん(46)は「安定した生活が送れない。国の支援の手を差し伸べてほしい」と要望した。 約500人集まった演説会で4候補は、地震発生時の救出、風評被害対策、復興支援のあり方など地震の復興を中心に持論を述べた。奥州市水沢区から来た無職女性(65)は「誰がやっても同じようなところがある。ただ逃げ出さないでほしい」と厳しい意見も出た。【安田光高】9月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.住民に届いた? 自民総裁候補4氏 東北で訴え(産経新聞),産経新聞
RV=73.2 2008/09/19 07:51
キーワード:選挙,風評,交付,再建

 自民党総裁選の街頭演説会が18日、秋田、岩手両県で開催された。都市と地方の経済格差、慢性的な人口流出、衰退しつつある農林漁業、岩手・宮城内陸地震の災害復旧など、東北には課題が山積。また同日発表された基準地価では、南東北3県で下落幅が縮小、北東北3県は逆に拡大するなど“東北間格差”も顕在化してきた。そんな中で総裁候補は何を訴え、住民は何を望んでいるのか−。声に耳を傾けた。 (渡部一実、宮原啓彰)                   ◇ 午前11時、秋田市役所前。「リーマン・ショック」による金融不安に対応するため欠席した与謝野馨氏を除き、4人の候補者が姿を現した。 口火を切ったのは石原伸晃氏。“米どころ”秋田で農業振興を強調し「(水田は)一度休耕田にしてしまうとよみがえるのに4、5年かかる。農業に元気を取り戻す態勢を作る。10アール当たり5万円の助成ではまだ少ない」。さらに「作ったものを秋田港から全国に運ぶ港湾、高速道路網をしっかり整備したい」と訴えた。 小池百合子氏には女性たちの声援が飛んだ。「地方分権は『霞ケ関をぶっ壊せ』とコインの裏表。秋田には秋田らしい行政のあり方がある。公共事業をしても、もうけるのは東京に本社がある大手ゼネコンで、地域に恵みはやってこない」と指摘。「地方分権を進めることこそ地域間格差の解消につながる」と声を張り上げた。 麻生太郎氏は小池氏と対照的に、景気対策の重要性を力説した。「地方行脚で不景気を実感した。公共事業は新たな需要を生み出すような事業が望ましく、そういった道路は断固、早く作るべき。プツプツ切れている道路は意味がない」。また「秋田にもガラスで世界一の技術を誇る会社がある」と中小企業への支援も強調した。 石破茂氏は「秋田は全就業労働人口のうち建設業の占める割合が日本一。公共事業、交付税をガタンと減らして『自立しろ』と言っても無理」。さらに「政治家は超神ネイガーではないから何でもできるわけではないが、人々の痛みを理解してこそ改革は成功する」と、秋田の“ご当地キャラ”を持ち出して聴衆に支持を呼びかけた。 4候補の訴えは聴衆の胸にどう響いたのか−。麻生氏を支持する秋田市の鎌田美智子さん(71)は「地方は公共事業がなければ成り立たない。都会と違い、車が生活必需品の田舎では道路は必要」と話す。一方、同市の武石福子さん(33)は実際に演説を聴き、考えが変わったという。「(支持していた)小池さんの話は情熱こそ伝わった抽象的。石破さんは地方の事情をよく分かっている」。                   ◇ 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県一関市厳美町では、被災者ら約40人が町内の集会所に集まり、4候補に復興への力添えを要望した。 自宅が全壊し避難所生活をしている看護師、佐藤広喜さん(46)は現行の被災者生活再建支援制度に注文。「支援対象を『全壊10棟以上の地域』などと線引きすると、1棟だけ全壊した私の地域は支援を受けられない。小さな集落にも救いの手をさしのべて欲しい」。温泉旅館を営む斉藤麗子さん(60)は風評被害対策の充実を望み、「地震後お客さんが半減した。これから紅葉シーズンなのに残念。一日も早く道路を直してください」と語った。 風評被害について、石原氏は「航空会社や鉄道会社など民間と協力した観光PR」を提言。小池氏と麻生氏はユーモアを交え、「私が後援会を連れて旅行に来ます」(小池氏)、「総裁選候補が来れば、一関始まって以来というほどマスコミが来て注目される。その意味で今日は被災地に貢献できたのではないか」(麻生氏)。石破氏は「『岩手・宮城内陸』というネーミングは両県全域が被災したと取られかねず、風評被害につながるおそれがある。地震の命名などに細かい配慮も必要」などと述べた。                   ◇ 華々しく総裁選が展開される水面下で、各地には衆院解散・総選挙を見据えた動きも…。 自民党福島県連の佐藤憲保幹事長は同日、党本部で古賀誠選対委員長らと会談。複数の名前が挙がっていた福島3区の候補者を1人に絞ったことを明らかにした。また、小選挙区と比例代表で交互に出馬する「コスタリカ方式」の廃止について議論された。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:一関市で震源断層の調査開始−−東大など研究チーム /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.4 2008/09/19 13:02
キーワード:活断層,9月,人工

 岩手・宮城内陸地震で被災した一関市で、東京大地震研究所などの研究チームが震源となった断層の形状など地下構造の調査を18日から始めた。 調査は同研究所が東北大、岩手大と共同で実施。2台の起振車が人工的に地面に振動を発生させ、地下から反射波として跳ね返ってくる波を道路脇に並べたセンサーで捕捉する反射法弾性波探査と呼ばれる方法で行っている。 調査区域は同地震によって表れた断層と交差する全長約10キロ。起振車が約4分間振動を発生させ、それを10メートル間隔で繰り返すことによって地下断層の形状や地盤の状態を明らかにするという。29日まで行いデータを集める。調査責任者の同研究所の佐藤比呂志教授は「今回の地震は規模の割に表れた活断層の長さが短く、実態がよく分かっていない。調査によって今後の防災に役立てたい」と話した。【岸本桂司】9月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/2 融資制度、活用わずか /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.0 2008/09/21 11:01
キーワード:配分,相談,義援金,営業,帰宅,制度

 ◇「借りても返せない」 地震発生直後は青々としていた稲も3カ月たち、黄色く実りの秋を迎えている。一方、奥州市胆沢区若柳中萱刈窪の農業、佐々木ヨシさん(85)宅を再訪すると、寝間の窓ガラスは今も割れ、紙で覆った当時のままだった。 築約40年の家は、柱が傾いているのか、玄関戸は完全に閉まらず、柱と壁にはすき間が残る。風呂場も窓が落ち、土壁はあらわになったままだ。「鍵が掛からなくても若くないし、じいちゃんしか来ない」と笑うが、日ごとに朝夕の冷え込みが増していく。 同市水沢区でタクシー運転手をしている息子の次男(つぎお)さん(53)との2人暮らし。次男さんの帰宅は、午前2時や3時ごろになることも多く、自宅の修理になかなか取りかかれない。 県と市からの義援金の配分額は約11万円に決まったが、次男さんは「もらえるだけありがたいけど、全く足りないよ」とぼやく。 今月に入って、大工の同級生に手伝ってもらい、自らコンクリートを塗り直した。自宅裏から杉を切り出してコンクリートを固める木枠に使うなど工夫したが、材料費だけで配分額がなくなりそうだという。その同級生に見てもらうと、自宅全体を直すには、100万円以上必要だと言われた。 内陸地震後、県内の各金融機関は一斉に被災者を対象にした融資制度の取り扱いを始めたが、次男さんは「返済できるあてはない」とあきらめている。50歳代半ばで、月給は10万円ほど。貯蓄はほとんどなく、次男さんの給料が主な収入源になる。その給料も上がるあてがない。独身のため、住宅ローンのように子供の名義で融資を受けることもできない、と話す。 県内に本店がある3行は、いずれも金利年2・625%の被災者対象の個人向け融資を準備。だが、利用は岩手銀行で数件あった程度。「取引先に被害が少なかった」(北日本銀行営業統括部)「担保や保証人は不要でハードルは低い。相談する前にあきらめてしまう例が多いのでは」(岩手銀行個人営業部)などと説明、被災地との温度差が際立つ。 次男さんは訴える。「隣も、向かいの家も子供がいない。みんな借りても返せないんだ」。後継者不足の農村は、震災からなかなか立ち上がれそうにない。【山口圭一】=つづく9月21日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>発生100日目、栗原市で慰霊祭(毎日新聞),毎日新聞
RV=47.6 2008/09/21 18:49
キーワード:会場,慰霊祭,参列

 死者13人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震から100日目の21日、宮城県栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で市主催の慰霊祭が営まれた。遺族や仮設住宅暮らしを続ける被災者、市関係者ら約500人が参列、悲しみと復興への誓いを新たにした。 佐藤勇市長は「6月14日という日を、私は忘れない。市民が一日も早く元の生活に戻れるよう、強い意志を持って確実に前へ進んでいく」と述べた。遺族を代表して、7人が死亡・行方不明となった旅館「駒の湯温泉」経営、菅原昭夫さん(53)が「あの日、一瞬にして家族を失ったが、いまだ見つからない人もいる。遺族は何よりも、一日も早く見つかってほしいと祈っている」と述べた。 参列者は献花台に1本ずつ花を供え、手を合わせた。ハンカチで目頭を押さえたり、すすり泣く声が漏れ会場は改めて悲しみに包まれた。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震 発生100日目、栗原市で慰霊祭(毎日新聞),毎日新聞
RV=47.6 2008/09/21 19:21
キーワード:会場,慰霊祭,参列

 死者13人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震から100日目の21日、宮城県栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で市主催の慰霊祭が営まれた。遺族や仮設住宅暮らしを続ける被災者、市関係者ら約500人が参列、悲しみと復興への誓いを新たにした。 佐藤勇市長は「6月14日という日を、私は忘れない。市民が一日も早く元の生活に戻れるよう、強い意志を持って確実に前へ進んでいく」と述べた。遺族を代表して、7人が死亡・行方不明となった旅館「駒の湯温泉」経営、菅原昭夫さん(53)が「あの日、一瞬にして家族を失ったが、いまだ見つからない人もいる。遺族は何よりも、一日も早く見つかってほしいと祈っている」と述べた。 参列者は献花台に1本ずつ花を供え、手を合わせた。ハンカチで目頭を押さえたり、すすり泣く声が漏れ会場は改めて悲しみに包まれた。

見出し一覧に戻る

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/3 菌床シイタケ、支援手薄 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.4 2008/09/22 12:00
キーワード:配分,菌床,生産,制度,農家,シイタケ

 ◇「規模縮小するしか」 県内有数の菌床シイタケの産地、奥州市胆沢区。9月から収穫シーズン本番を迎えたが、同区愛宕のシイタケ農家、小野寺千江子さん(61)の表情はさえない。岩手・宮城内陸地震で菌床シイタケが大きな被害を受け、「シイタケの形が本当に悪い」とこぼす。夫勝昭さん(65)は復興作業による過労で入院。今は次女やパートら4人で収穫作業を続けているが、大黒柱がいない不安も大きい。 菌床シイタケは、おが粉に糖類などの栄養源を混ぜてブロック状に固めた培地に菌を植え、培養室で栽培する。計画的な生産や出荷ができ、収益も良い。胆沢区の07年度の収量は年144トン、出荷額は1億5000万円に上る。 市農林課によると、内陸地震で同区内にあるシイタケ農家33戸中30戸の菌床計6万1090個に被害が出た。中でも小野寺さんは深刻だ。栽培する半分の約2万3000個が培養室の棚から落下した。勝昭さんは「足の踏み場もないほどで、最初は完全にだめだと思った」と振り返る。 その瞬間から復興に向けた作業が始まった。残った菌床を一つ一つ並べて雑菌が入らぬよう、ビニール袋の傷を入念に調べた。送風機をフル稼働して酸素を通常以上に供給し、勝昭さんはビニールハウスにこもってシイタケの状況を逐一監視した。2〜3時間しか寝られない日々がしばらく続いた。入院したのは収穫本番直前の9月1日だった。 シイタケの等級はA、B、Cの3段階で通常であればA、Bだけで8割を占める。しかし、現在の収穫ではA、Bは2〜3割程度でそれ以外は大半が規格外。千江子さんは「収益は見込めない。原価分だけでも回収しなければ」と肩を落とす。被害額は1000万円近くになる見込みだ。 しかし、菌床シイタケ栽培に対する公的支援は手薄だ。菌床自体への災害助成はなく、見舞金が被害程度に応じて配分されるものの、全被害農家で総額600万円程度。壊れた棚には助成はなく、農協の共済制度も対象外だ。勝昭さんは「もらえるものだけでももらわなければ」とあきらめ気味に話す。 シイタケ栽培を始めて20年。単価は低く、菌床シイタケを取り巻く環境は厳しい。その上、勝昭さんの復帰のめどは立っていない。「主人にしか分からない仕事もある。私がやれる範囲で、規模を縮小するしかない」。千江子さんは不安を募らせる。【岸本桂司】=つづく9月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:発生から100日 思い交錯、慰霊祭に500人−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.1 2008/09/22 12:02
キーワード:黙とう,慰霊祭,参列

 県内で10人が死亡、8人が行方不明となっている岩手・宮城内陸地震は、21日で発生から100日目を迎えた。栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で行われた市主催の慰霊祭には、遺族と行方不明者の家族計約140人のほか、行政・警察・自衛隊など地震災害に立ち向かったさまざまな人々約360人が参列。かけがえのない人を失った悲しみと、復興への強い意志とが交錯した。【鈴木一也】 参列者全員で1分間の黙とうをささげた後、佐藤勇市長が「ご遺族と行方不明者のご家族の悲しみを思うと、いまだに眠れない日々が続く」と心情を吐露。「関係機関が手を携え、本格的復旧に全力で努める」と力を込めた=写真。村井嘉浩知事は「深い悲しみを乗り越え、徐々に復興への道のりを歩み始めている。栗原に明るい笑顔を取り戻すため力を尽くすことが、犠牲者に報いる最善の策だと思う」と述べた。 慰霊祭終了後、同市栗駒・耕英地区の住民らでつくる「くりこま耕英震災復興の会」の大場浩徳会長(48)は「私たちも復興に向け動いているが、まだ見つかってない人もたくさんいる。早く捜索を再開してほしい」と祈るように話した。9月22日朝刊

見出し一覧に戻る

3.麦屋さんの夫「観光振興の遺志引き継いで」 市慰霊祭(河北新報),河北新報
RV=27.5 2008/09/22 06:12
キーワード:慰霊祭,参列

 岩手・宮城内陸地震の発生から100日目となる21日、死者9人と行方不明者10人を出した宮城県栗原市で、市が主催する慰霊祭が営まれ、市の観光産業づくりに尽力する中で犠牲になった人たちの遺族も参列した。 地域づくりプランナー麦屋弥生さん(48)=東京都=は、同市栗駒耕英地区の旅館「駒の湯温泉」で土石流に巻き込まれた。夫の安義さん(48)は慰霊祭終了後、「栗原の人たちに妻の遺志を引き継いでほしい」と悲しみを抑えて語った。 麦屋さんは栗原市でアドバイザーを務めていた以外にも全国各地で地域づくりに取り組み、功績を残した。安義さんは麦屋さんの仕事ぶりを「何事にも一生懸命で、熱心だった」と振り返った。 そんな姿を震災が奪った。安義さんは駒の湯温泉の光景について「今思い起こしても言葉が出ない」と表情を硬くして語った。先月23日に耕英地区の住民組織が開いた慰霊祭に参列した際、現場を目の当たりにしている。「妻がやり残したことを実現してもらえれば」。安義さんは道半ばで亡くなった麦屋さんを思いやった。 麦屋さんは地震が発生する前日の6月13日、廃線となったくりはら田園鉄道の資産活用を話し合う検討委員会に委員として出席していた。同じく委員として栗原市を訪れ、駒の湯温泉で亡くなった岸由一郎さん(35)=東京都=の遺族も慰霊祭に参列した。

見出し一覧に戻る

1.復興のはざまで:岩手・宮城内陸地震3カ月/4止 取り残された温泉旅館 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=119.7 2008/09/23 13:01
キーワード:配分,風評,営業,義援金,キャンペーン,制度,来年

 ◇周囲の支えで再開へ 一関市厳美町祭畤の温泉旅館「かみくら」。約2・5キロ東側に位置する祭畤大橋が地震で崩落したため休業中だが、女将(おかみ)、佐藤奈保美さん(42)は、営業再開に向けて銀行や業者を歩き回っている。その合間を縫って被害を受けた旅館の片づけを手伝ってくれた人の家にも足を運ぶ。「本当に感謝の気持ちでいっぱい。一日でも早く営業を再開させたい」。その目線はしっかりと前を見据えている。 1月にオープンしたばかりの旅館。「ダーン」という爆音とともに、旅館は破損し休業を余儀なくされた。再開のめどは立たず、借金だけが残った。現在も避難勧告の地域のため、現地に入るには市の許可が必要で、滞在時間も数時間。建物内の掃除などは遅々として進まなかった。さらに借金の返済延期のお願いや再開に向けた修繕などで銀行や業者などを奔走、他の仕事をする余裕はなく生活は困窮した。 佐藤さんは事業主であるため、雇用保険の手当が給付されない。また、頼みの義援金も8月上旬の1次配分は、死傷者や避難世帯、住宅被害、離職者が対象で、同市大東町に住む佐藤さんは支援から漏れた。 休業中だったほかの温泉旅館は地震から1カ月が過ぎるころにはほとんど再開した。すると、風評被害対策として首都圏でのPR活動などが始まった。一関市でも義援金の200万円を使い現在、誘客対策のキャンペーンを展開する。10月からは県全体で宿泊割引制度も始まる。 かみくらは震源地に最も近い温泉施設の一つだが、改善したのは8月上旬に復旧した水道と電気だけ。佐藤さんは市民としても、観光業に携わる事業者としても、ほとんど支援は受けられなかった。着実に進む周辺の復旧と復興とは対照的に、時間が経過するにつれて「取り残された感じ」になった。 それでも周囲の支えが再開への歩みを強くさせた。 建物の片づけや修理に、解雇した元従業員やほとんど連絡を取っていなかった同級生数人が手伝ってくれた。建物の一部を解体する際には「業者に頼むとお金がかかるから」と重機を持って来た人も。自身と同じように生活の苦しい元従業員からは「女将さんが再開するのを信じて待っています」と励まされた。 佐藤さんは「開業時も家族をはじめ、多くの人に世話になった。地震でさらに多くの人に助けられた。みんなの思いが詰まっている旅館を再開させたい」。かみくらは祭畤大橋の仮橋完成後の来年1月の営業再開を目指している。【安田光高】=おわり9月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:ライオンズクラブ、小安峡温泉支援へ義援金300万寄贈 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=97.6 2008/09/23 13:01
キーワード:大会,風評,協会,義援金,小安

 6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きな被害が出た湯沢市の小安峡温泉を元気付けようと、ライオンズクラブが東北組織に義援金募集を呼び掛け、総額300万円の浄財が集まった。横手市で28日、ライオンズク国際大会のガバナー公式訪問があり、市・皆瀬観光協会に寄贈される。 大地震で県境の湯沢雄勝地域は震度5強に見舞われ、各所で国・県道が途絶した。中でも小安峡はほぼ復旧した今も仙台圏などからの観光客流入が減少しているという。 ライオンズクラブの湯沢雄勝地区関係者は「温泉地が風評被害で大変苦しんでいるようだ」と懸念を口にした。湯沢市は「市にもそんな声が聞こえてくるので、復興をPRするため使わせていただく」と謝意を表した。【佐藤正伸】9月23日朝刊

見出し一覧に戻る

3.仮設住宅冬支度 栗原3地区で寒冷地仕様工事(河北新報),河北新報
RV=23.4 2008/09/23 06:12
キーワード:入居

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市は22日、市内の花山、栗駒、一迫の3地区にある仮設住宅計65戸を冬に備え寒冷地仕様とする工事を開始した。雪や風の吹き込みを防ぐ壁の設置などを進める。 市によると、窓を二重サッシにし、玄関付近を覆うひさしを新たに作る。高齢者が入居している住宅の玄関前にあるスロープは、手すりを支える柱の間に壁を設け、雪が入らないようにする。 30日までに全戸で工事を完了させる予定。 栗駒地区の仮設住宅で暮らす男性(63)は「冬場、室内がどのくらい寒くなるのか分からない。やはり不安は残る」と話した。 仮設住宅は花山地区に43戸、栗駒地区に20戸(それぞれ1戸は談話室)、一迫地区に2戸設けられた。

見出し一覧に戻る

4.仮設住宅冬支度 栗原3地区で寒冷地仕様工事(河北新報),河北新報
RV=23.4 2008/09/23 06:12
キーワード:入居

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市は22日、市内の花山、栗駒、一迫の3地区にある仮設住宅計65戸を冬に備え寒冷地仕様とする工事を開始した。雪や風の吹き込みを防ぐ壁の設置などを進める。 市によると、窓を二重サッシにし、玄関付近を覆うひさしを新たに作る。高齢者が入居している住宅の玄関前にあるスロープは、手すりを支える柱の間に壁を設け、雪が入らないようにする。 30日までに全戸で工事を完了させる予定。 栗駒地区の仮設住宅で暮らす男性(63)は「冬場、室内がどのくらい寒くなるのか分からない。やはり不安は残る」と話した。 仮設住宅は花山地区に43戸、栗駒地区に20戸(それぞれ1戸は談話室)、一迫地区に2戸設けられた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原・一迫地区の高校生ら企画、地元の「食」満載弁当 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=148.3 2008/09/25 16:00
キーワード:イワナ,相談,生徒,生産,キャンペーン,番所,販売,農家,今年

 ◇「被災者の立ち上がる力に」 岩手・宮城内陸地震で被害を受けた栗原市の店や農家の食材を使い、被災地への励ましの気持ちを込めて地元の県立一迫商高の生徒らが企画した「栗原ふれあい弁当」の試作品が完成した=写真。25日には同市役所で佐藤勇市長ら約20人が試食する。来月の本格販売を前に、生徒たちは「作る側と食べる側を結びつけ、どちらも元気になる弁当にしたい」と意気込んでいる。【伊藤絵理子】 弁当は、同高流通経済科3年の佐藤亜衣さん(17)ら7人と地元の仕出し料理店「丸勝」=阿部朗さん(51)経営=が企画。すべて市内産の食材を使った全15品を美しく盛りつけた。被災した「山内豆腐店」の「花山御番所豆腐」で作った豆腐おからコロッケや、イワナ養殖業「野口商店」のイワナの香草パン粉焼きも盛り込んだ。 同高が05年から取り組む地域連携型の職業教育「デュアルシステム」の一環。地元企業と連携して商品開発などに取り組み、商業のスペシャリスト育成と同時に地域活性化を目指す。今年は県やJR東日本の大型観光キャンペーン(10〜12月)にちなみ、佐藤さんら「起業家研究」班が、丸勝と連携して地元産の弁当開発に挑戦していた。 4月から地元食材の調理法やメニュー、パッケージなどを研究、構想を練っていた6月に地震発生。「立ち上がるための力になりたい」と、被災した生産者の食材を取り入れることを決め、豆腐店主らと相談した。 山内豆腐店は避難勧告を受け現在も休業中。今回の弁当のため、特別に作ってもらった豆腐を仕入れた。一方、野口商店は廃業を決定。旧知の阿部さんの依頼に、最後のイワナを出荷してくれた。 パッケージも一工夫。食材を案内する説明書きを添えるほか、同市の旧10町村の頭文字を並べたキャッチコピー「美しい田、美しい川瀬」や地域の名所の写真を張り付ける。 阿部さんは「地震がなければ、盛り込みたい食材はもっとたくさんあった。被災して生産ができなくても頑張っている産地の思いを、弁当箱の中に込めて伝えたい」と話す。 弁当は1個1000円。本格販売は10月11日にJR東北新幹線くりはら高原駅、同26日に同高文化祭などで。問い合わせは丸勝(電話0228・52・2028)。9月25日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:小規模被害の農家支援 9月議会に提案、県単独制度で初 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=27.5 2008/09/25 15:01
キーワード:農家,制度

 県は、岩手・宮城内陸地震で小規模の農地や農業用施設被害に対する補助事業を創設する。1カ所当たりの被害額が少額で、国の災害復旧事業の対象とならない農家を支援するのが目的。県単独の支援制度は初めて。事業費は約1000万円で、9月県議会に提案する。 県農村建設課によると、局地激甚災害に指定された奥州市と一関市、隣接市町が対象で、(1)農家1戸の復旧事業費の合計が13万円以上40万円未満の農地または農業用施設(2)局地激甚災害に指定されていない地域で、1カ所当たりの復旧事業費が13万円以上40万円未満の農地。市町村を通じて行う。 (1)は、国の補助事業などの基準で150メートル以上離れた被災個所はそれぞれ1カ所と見なすため、点在する農地を持つ農家は被害総額が13万円を超えても、個所ごとが13万円未満の場合、補助の対象にならない。そのため、県の制度は農家1戸の被害総額を基準とした。今回の地震では約21億円の被害を受けた農地・農業用施設のうち、約8割強が小規模な被害個所という。 (2)は起債事業などがないための措置。 農地の復旧はすでに行っている被災者もいるが、さかのぼっての補助について同課は「今後、検討していきたい」と話している。【安田光高】9月25日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋の復旧、国の補助事業に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.5 2008/09/26 13:01
キーワード:大橋,9月,8月,祭

 岩手・宮城内陸地震で、崩落した一関市の祭畤大橋の災害復旧事業が25日、国の補助事業に採択された。10億6600万円の事業費のうち、国が3分の2を補助する。県が災害申請をしていた。 県砂防災害課によると、8月18〜22日にかけて国の災害査定を受けた。県では今後、本格的に工事に着手し、10年までの復旧を目指す。そのほか県と市町村が申請した317件、66億4700万円も補助の対象になる。【安田光高】9月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋、仮橋工事を公開 完成は11月下旬 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=127.8 2008/09/27 12:01
キーワード:山谷,公開,大橋,祭,完成,橋脚,9月,8月,迂回,公民館

 岩手・宮城内陸地震で落橋した一関市厳美町の祭畤大橋の仮橋橋脚工事が26日、報道陣に公開された。工事は一関側から橋脚を造り橋げたを渡しながら進める方法で、現在の進ちょく率は約30%。完成は11月下旬になるという。 仮橋は8月下旬に着工。長さ約94メートル、幅約5メートルで橋脚は4本。鋼製で約25トンの重量に耐えられる。川面からの高さは約20メートル。落橋した祭畤大橋から上流約100メートルに架けられる。新祭畤大橋は仮橋からさらに約50メートル上流に造られる予定。 現在、林道を整備した約10キロの迂回(うかい)路ができているが、道幅が狭く、時間帯によっては通行が制限されている。さらに冬季は通行が難しくなることが予想され、降雪前の仮橋開通が望まれている。祭畤地区には7世帯18人が住んでいて、厳美公民館山谷分館(旧山谷小)や市営住宅などで避難生活を送っている。【天野典文】9月27日朝刊

見出し一覧に戻る

2.元気な岩手に泊まって 風評被害一掃へキャンペーン(河北新報),河北新報
RV=91.9 2008/09/27 06:12
キーワード:風評,協会,キャンペーン,応募,来年,贈る

 岩手・宮城内陸地震の風評被害対策として、岩手県観光協会などは10月から3カ月間、計1万人に総額1億円分の宿泊割引券を贈るキャンペーンを実施する。 県内の旅館やホテルなどの宿泊客に応募券を配り、抽選で1万人に5000円の割引券2人分をプレゼントする。当選者は12月から来年2月末までの間、キャンペーンに協力する施設であればどこでも割引サービスが受けられる。 応募締め切りは10、11、12月の各月末に設けており、当選者にはおおむね1カ月程度で割引券を発送する。 キャンペーン費用の1億円は県が2500万円を補助し、残る7500万円は宿泊施設が負担する。県内約1300施設のうち、少なくとも県旅館ホテル生活衛生同業組合に加盟する約350施設の大半がキャンペーンに参加する方向で調整が進んでいる。 岩手・宮城内陸地震(6月発生)と岩手沿岸北部地震(7月発生)の影響で、月平均延べ40万人とされる県内の宿泊客は通常より約3割落ち込んでいる。キャンペーンは「元気な岩手」をPRする活動の一環で、観光業者の前向きな姿勢をアピールしようと企画した。 県観光協会は「ただに近い値段で宿泊できる施設も出てくるかも。リピーターとして、どんどん岩手に足を運んでください」と呼び掛けている。 連絡先は協会019(651)0626。

見出し一覧に戻る

1.陸自東北方面隊:霞目駐屯地で創隊記念行事 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=107.6 2008/09/29 13:01
キーワード:訓練,高騰,原油,生徒,給水

 陸上自衛隊東北方面隊(宗像久男総監)の創隊48周年記念行事が28日、仙台市若林区の霞目駐屯地で行われた。観閲式で宗像総監は岩手・宮城内陸地震で強く印象に残っていることとして、栗原市立築館中の生徒がグラウンドに「ありがとう」の文字を描いてくれたことや、撤収の際、市民が手を振って見送ってくれたことを挙げ、地域の人々の声援に支えられた活動だったことを振り返った。 観閲式に続いて今回は、県警や仙台市消防局も初めて加わった災害派遣訓練を展開。ヘリコプターによる情報収集や人命救助、給水・給食・入浴支援、音楽隊慰問など、地震で行われた活動が再現された。 祝賀会で、村井嘉浩知事は「山間部に被害が集中し、自衛隊なくして初動、復旧活動はできなかった」と感謝の意を示し、佐藤勇栗原市長も「お別れする時に市民は泣きました」とお礼を述べた。 原油高騰のため、観閲式での航空機の飛行やヘリコプターの搭乗体験会は中止され、航空自衛隊などの祝賀飛行もなかった。【本橋和夫】9月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:頑張れ小安峡温泉 ライオンズクラブが湯沢市に見舞金 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.4 2008/09/29 13:01
キーワード:寄付,風評,協会

 ◇湯沢市に400万円 6月14日の岩手・宮城内陸地震で被災し、ほぼ復旧した今も風評被害に苦しむ湯沢市皆瀬の小安峡温泉を元気付けようと、ライオンズクラブ国際協会332F地区が28日、見舞金400万円を鈴木俊夫市長に贈った。 贈呈式は中山保夫ガバナー(大仙市・大曲ライオンズクラブ)の新任公式訪問を兼ね、横手市のホテルであった。横手、湯沢両市の10地区会員らと、小安峡温泉から伊藤多郎兵衛・皆瀬観光協会会長が出席。見舞金を贈呈後、中山ガバナーは「一日も早く復興してほしい」と激励した。 鈴木市長は「経験のない地震で5億円の被害が出たが、復旧に取り組みやっと元気が出てきた」と経緯を説明。見舞金は地域復興に役立てる方針で「温かく、愛情いっぱいの寄付を大切に使わせていただく」と謝意を述べた。 ライオンズクラブによると、東北組織などに募集を呼び掛けたところ目標を大きく上回る浄財が寄せられたという。【佐藤正伸】9月29日朝刊

見出し一覧に戻る

3.荒砥沢ダム上流 地滑り対策を提言 検討会(河北新報),河北新報
RV=53.7 2008/09/29 06:12
キーワード:地質,計画,地下,図る,安定,加える,回復,森林,山地,座長

 岩手・宮城内陸地震で土砂災害が起きた山林の復旧手法を考える「山地災害対策検討会」(座長・宮城豊彦東北学院大教授)が28日、仙台市青葉区で開かれ、大規模地滑りがあった宮城県栗原市栗駒の荒砥沢ダム上流での地滑り再発を防ぐため地下水対策を講じる方針を決めた。 地滑りで磐井川がふさがれた一関市厳美町市野々原地区については、斜面に新たな亀裂が見つかったことなどから、「崩れた土砂が再び動き危険があるため、復旧手法を慎重に検討する必要がある」と判断した。 検討会の調査によると、荒砥沢ダム周辺では崩落した土砂で沢がふさがれ、水が大量にたまっている。放置すると地下に水が染み込んで地盤に圧力を加えるため、地滑りが再発する危険性があるという。 検討会は、(1)滑った地盤に排水路を設置する(2)ダムの北東部には盛り土をして対応―などの対策を提言。今も崩落が続く北側のがけについては「土砂を削り取って安定化を図るべきだ」と指摘した。 宮城座長は「両地区とも地滑りの規模が大きいため、さらに地質調査を進める必要がある。現場の状況を確認しながら安全対策を探りたい」と話している。 検討会は、東北森林管理局が山林被害の回復を検討するために設置した。方針を受け、管理局が復旧工事の計画などを策定する。

見出し一覧に戻る

1.個人情報保護法:盛岡の自主防災組織、壁に当たる 要介護者名簿作り進まず /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.1 2008/10/02 12:02
キーワード:公開,神戸,民生,8月,リスト,組織,提供,作成,福祉,保護

 盛岡市内の町内会が結成した自主防災組織が壁に当たっている。岩手・宮城内陸地震などの経験から地域防災力への関心は高まっているものの、災害時に自力避難が難しい障害者や高齢者など要援護者をあらかじめ把握するための名簿作りが進まないためだ。市は災害時要援護者名簿を作成しているが、プライバシー保護を考え、平常時の自主防災組織への提供に踏み切れないでいる。 同市大沢川原の町内会「御厩橋親交会」は05年、当時町内会長だった石川徹さん(81)の発案で自主防災隊を結成した。中津川と北上川の合流地点近くに位置する同地区で想定されるのは水害だ。 自主防災組織では、平常時から要援護者を把握することが重要となる。市は昨年度から、民生委員を通じて名簿登載の了解を得られた約9100人(8月28日現在)をリスト化している。 内容は個人情報となるため、名簿を自主防災組織に提供する際には提供を受ける町内会長と協定書を交わす必要がある。協定書では、▽平常時の情報共有レベルは町内会長まで▽コピー禁止――などが盛り込まれている。しかし、石川さんは「町内会長だけ知っていても、いざという時に動けない」と指摘する。 石川さんは、協定書を交わすことについても疑問を抱く。「自主防災は信頼関係で成り立つ。押印して市から情報提供を受ければ、助けることが義務になってしまうのではないか」と戸惑う。結局、市からの情報提供はあきらめ、隣近所とのコミュニケーション強化を呼びかけた。市地域福祉課は「名簿に載る側の立場を考えると、公開の線引きは難しい」と悩む。 宮古市危機管理課によると、津波の危険と隣りあわせの町内会では「市役所に聞いても教えてもらえないから、自分たちで調べる」と、住民が独自に実態調査を行うケースもある。しかし、盛岡など都市部に近づくほどマンションやアパートが増え、独自で集めるデータにも限界があるのが実情だ。 阪神大震災を経験した神戸市も事情は似ている。要援護者情報の平常時の提供について市は「多くの人で共有すれば紛失の恐れも高くなる。障害を知られたくない人も多い。また要援護者の数が多くなりすぎれば、地域でも把握できないという新たな問題も発生する」と話す。【念佛明奈】10月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:俳優の村上弘明さん、仮設入居者激励−−奥州市 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=125.1 2008/10/04 12:03
キーワード:入居,義援金,農家,交流,贈る,出身,希望,若槻,出演,記念

 ◇衣川、胆沢地区を訪問 陸前高田市出身で俳優の村上弘明さんが3日、岩手・宮城内陸地震で被災した奥州市の衣川、胆沢両区にある仮設住宅を訪問し、計8世帯26人の入居者を激励した。 4世帯17人が入る衣川区石生地区の仮設住宅を訪れた村上さんは、入居者や付近住民ら約40人に迎えられると、「みなさんの顔が明るく元気で、心配していた僕の方が勇気づけられました」と笑顔であいさつ。被災者らと握手しながら、義援金と自身のサインを手渡した。 住民側からはお礼として、仮設住宅入居者の農家、若槻定雄さん(77)が栽培したリンドウの花束が贈られ、村上さんと住民らは記念写真に納まるなどして交流を楽しんでいた。村上さんは最後に「一丸となって苦難を乗り越えてほしい」とエールを送った。 村上さんは4日に同市などで行われる「清衡公遷都行列」に藤原清衡役で出演するために来県し、本人の希望で訪問が実現した。【岸本桂司】10月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】観光の秋 選挙はご勘弁!? 書き入れ時…客足減少を懸念(産経新聞),産経新聞
RV=204.1 2008/10/06 08:06
キーワード:選挙,ボランティア,祭り,前年,風評,キャンペーン,DC,予約,販売,今年

 11月2日、9日、16日、年末、年明け…。近く予想される衆院選の日程が揺れ続け、思わぬ所に波紋を広げている。10月1日から始まった宮城県の大型観光企画「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」。秋の行楽シーズンに観光客誘致を狙うが、「選挙になれば関係者は旅行どころではない」「投票は基本的に日曜。イベントの人出が心配」との声も。岩手・宮城内陸地震による風評被害の傷も癒えぬまま、観光関係者のヤキモキが続く。(渡部一実)。 「選挙になるとお客さんが減る。勘弁してほしい…」。ため息を付くのは、11月8、9日に「おながわDCカキ祭り」を企画する「マリンパル女川事業協同組合」(宮城県女川町)の担当者。 カキが食べごろを迎える11月、同組合は格安販売や試食会などさまざまなイベントを予定。両日で3000〜4000人の人出を見込む。 だが、ここに来て衆院選の「10月28日公示、11月9日投開票説」が浮上。担当者は「(カキ祭りは)11月第2土曜、日曜に定着したイベントだから日程は動かせない。もし投票日に当たったら困る」。 岩手・宮城内陸地震からの復興が進む栗原市も11月2日、地元畜産物などを販売する「がんばろう栗原・大復興市」を企画。1万人の来場を見込む。「支援してくれた全国の人々に感謝の気持ちを示し、頑張っている栗原の姿を伝えたい」(市農林振興課)が、もし2日が投票日になったら…。 同課は「政治に左右されて(復興市の)準備が滞っても仕方ない。選挙は選挙、イベントはイベント。切り離して考える」と強調。開催日をずらす考えはないようだ。 DCは、JRと自治体、地元旅行会社などが連携して観光客を誘致するキャンペーン。昭和53年から各地で実施されているが、宮城県単独で開催するのは今回が初。それだけに観光関係者の期待は大きく、今年の県内への観光客入り込み数を対前年比 4.1%増の6025万人、宿泊客は同 9.7%増の 902万人に増やす考えだ。 しかし、福田康夫前首相の突然の辞意表明で政局は一転、解散・総選挙含みに。村井嘉浩知事は9月上旬、観光関係者の不安をこう代弁した。「地震の風評被害で今でも秋以降の予約状況が1割ぐらい減っている。選挙になるとさらに客足が遠のく」。そして「できればDC期間中は選挙を避けてほしい」。 県観光課によると、総選挙が行われた年の宿泊客数は、確かに前年よりも減少してきた。 「神の国選挙」といわれた平成12年は前年比4万5281人減の 734万1319人、「マニフェスト選挙」の15年は同5万8841人減の 759万6832人、「郵政選挙」の17年は同1万9015人減の 791万8094人−。「選挙との因果関係は不明だが、選挙になれば政党関係者や支持者、地方議員らが地元を抜けられない。影響はあるのだろう」(同課)。 今回も県には、県内のホテルや旅館業者から「選挙になればお客が2割減る」との“悲鳴”が届いているという。 選挙vs観光キャンペーン−。この構図はかつて東北でもあった。17年7月〜9月末、福島県会津若松市を中心に実施された「福島県あいづDC」。期間中の8月8日、参院での郵政民営化法案否決を受け、小泉純一郎首相(当時)が衆院を解散。総選挙は同30日公示、9月11日に投開票され、全日程がDC期間と重なった。 だが、会津若松市観光課は「選挙だったから観光客が減ったという記憶はない」。実際に17年の同市の観光客数は、前年比13万1000人増の 315万3000人に増加。翌18年も前年比15万2000人増の 330万5000人まで伸びた。 一体、何が起きたのか−。同市の観光ボランティアガイド、大塚セイ子さん(54)は当時をこう振り返る。「(DC前年の)16年のNHK大河ドラマは『新選組』。これが大きかった。ドラマで戊辰戦争や白虎隊、会津藩に若い人の注目が集まったところに、絶妙のタイミングでDC。だから17年はとにかく勢いがあって、忙しかった記憶しかない。選挙?そういえばありましたねえ…」 観光キャンペーンの成否を決するのは、地域の魅力、PR方法、時流の勢いといった要素。会津のようにこれらがうまくかみ合えば、今回いつ選挙があってもおそるるに足らず、か!?

見出し一覧に戻る

1.ユリ畑で栗原に元気を 球根オーナー募集(河北新報),河北新報
RV=121.1 2008/10/07 11:19
キーワード:風評,応募,球根,ユリ,交流,今年,オーナー,イベント

 宮城県栗原市一迫の「南くりこま高原一迫ゆり園」を運営する「町おこしユリの会」は、園内の一角に自分だけのユリ畑を作る球根オーナーを募集している。岩手・宮城内陸地震の風評被害で、今年は観光客が激減。球根オーナーの支援を仰ぐとともに、オーナー同士の交流も図る。 球根オーナーには20品種、50球の球根を1万円で提供。1区画3.3平方メートルに植栽してもらう。ユリが開花したら、切り花を楽しんだり、球根を取って自宅などで植栽したりできる。 ゆり園は6月中旬から7月末まで開園し、オーナー会員の家族は無料で何度でも入園できる。ユリの会会員が収穫したササニシキを格安で購入できる特典もある。 自分の区画には看板などを設置することができ、ユリの会の曽根淳会長(65)は「企業のCMなどに利用してもらってもいい」言う。 11月16日には、球根オーナー対象の植栽イベントを開き、球根を植えながら芋煮会で交流を深める。 ゆり園は3ヘクタールの園内に200品種15万株のユリが咲き誇る。今年は開園当日の6月14日、地震が発生。大きな被害はなかったが、入園者は昨年の6割に落ち込んだ。曽根会長は「花に興味のある人、被災地の栗原に元気をくれる人を募りたい」と話す。 募集区画は30区画で、応募者が多い場合は抽選となる。締め切りは15日。申し込み先は、〒987―2308栗原市一迫真坂町東124ノ1、球根オーナー係。メールでも申し込みできる。 連絡先はゆり園0228(52)4551。メールアドレスはku63wa@lime.plala.or.jp

見出し一覧に戻る

2.ユリ畑で栗原に元気を 一迫、球根オーナー募集(河北新報),河北新報
RV=113.8 2008/10/07 06:12
キーワード:風評,応募,交流,今年,イベント,ユリ,無料,中旬,収穫

 宮城県栗原市一迫の「南くりこま高原一迫ゆり園」を運営する「町おこしユリの会」は、園内の一角に自分だけのユリ畑を作る球根オーナーを募集している。岩手・宮城内陸地震の風評被害で、今年は観光客が激減。球根オーナーの支援を仰ぐとともに、オーナー同士の交流も図る。 球根オーナーには20品種、50球の球根を1万円で提供。1区画3.3平方メートルに植栽してもらう。ユリが開花したら、切り花を楽しんだり、球根を取って自宅などで植栽したりできる。 ゆり園は6月中旬から7月末まで開園し、オーナー会員の家族は無料で何度でも入園できる。ユリの会会員が収穫したササニシキを格安で購入できる特典もある。 自分の区画には看板などを設置することができ、ユリの会の曽根淳会長(65)は「企業のCMなどに利用してもらってもいい」言う。 11月16日には、球根オーナー対象の植栽イベントを開き、球根を植えながら芋煮会で交流を深める。 ゆり園は3ヘクタールの園内に200品種15万株のユリが咲き誇る。今年は開園当日の6月14日、地震が発生。大きな被害はなかったが、入園者は昨年の6割に落ち込んだ。曽根会長は「花に興味のある人、被災地の栗原に元気をくれる人を募りたい」と話す。 募集区画は30区画で、応募者が多い場合は抽選となる。締め切りは15日。申し込み先は、〒987―2308栗原市一迫真坂町東124ノ1、球根オーナー係。メールでも申し込みできる。 連絡先はゆり園0228(52)4551。メールアドレスはku63wa@lime.plala.or.jp

見出し一覧に戻る

3.土砂災害:476集落、孤立の恐れ 34%は通信手段なく−−県調べ /岐阜(毎日新聞),毎日新聞
RV=105.0 2008/10/07 12:03
キーワード:耐震,選定,今年

 ◇観光客の安全確保も課題に 地震などの土砂災害で道路が寸断され、孤立する恐れのある「孤立予想集落」が、県内で476集落に上ることが県の調査で分かった。このうち3割以上で緊急時の通信手段が整備されていない。ヘリコプターの離着陸が可能な集落は3割弱しかなく、孤立予想集落対策が緊急課題となっている。6日の県議会総務委員会で報告された。 岩手・宮城内陸地震で複数の集落が孤立したことを機に調査した。孤立予想集落は今年7月1日現在で25市町村に476集落ある。9%(44集落)は、多い日では3000人が訪れる観光地で、住民だけでなく、観光客の安全確保も課題になる。 衛星携帯電話や消防団無線など、非常時の通信手段が未配備なところは34%(164集落)にのぼった。携帯電話の電波が通じなかったり、土砂崩れで固定電話線が切れた場合は、外部との連絡が完全に途絶する恐れがある。 74%(352集落)では、グラウンドや休耕田などヘリコプターが離着陸できる場所がない。県は、ロープを使ってヘリからつり上げる救助方法が可能な場所の選定を急ぐ。 自主防災組織があるのは82%(390集落)、避難施設があるのも82%(389集落)と多かった。だが施設の収容人数や耐震性は不十分で、ほぼすべての施設に自家発電機などの非常電源がない。また物資の備蓄では、食料や飲料水を蓄えているのは10%(44集落)だけ。▽医薬品(8%)▽投光機(7%)▽テント(16%)▽防水シート(4%)――といずれも低水準で、長期間の孤立に無防備だ。 県防災課は「通信手段がなくなると、集落が救助信号を発しても外部では確認できず、ヘリも出動できない。市町村と連携して対応を急ぎたい」と話している。【稲垣衆史】……………………………………………………………………………………………………… ◇孤立の恐れのある集落の状況◇地域 集落数    世帯数     人口岐阜  60  2,559  7,064西濃  46  1,735  4,539中濃 176  7,491 23,176東濃  66  2,950  9,286飛騨 128  5,165 16,453県計 476 19,900 60,51810月7日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:国道沿いに産直所 がんばる姿、見てほしい /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=135.2 2008/10/09 12:01
キーワード:イワナ,野菜,改修,生産,農家,うれしい,がんばる,9月,館

 ◇地震で客激減の 栗原花山地区、生産者ら 岩手・宮城内陸地震の影響で入り込み客が激減した栗原市花山地区の「花山地域開発会社」と「花山特産物生産者組合」が販路を求め、大崎市の国道47号沿いに農産物直売所を開いた。ともに自然栽培のキノコなどを提供する。両団体とも「震災復興へがんばる我々の姿に皆さんが共感を持ってくれればうれしい」と願う。【小原博人】 花山地域開発は、大崎市鳴子温泉川渡の空き店舗を借りて改修し「よって家(け)」を5日オープンした。花山の農家が栽培したマイタケなどのキノコや野菜を店頭に並べる。花山産の養殖イワナや、とろろ定食も提供する。 同社は栗原市の第三セクターで、花山中心地に観光物産館の「自然薯(じねんじょ)の館」を営むが、地震で最寄りの国道398号が通行止めになり頼みの観光客が例年の半数に落ち込んだ。それを新規直販所でカバーする狙いだ。 20人弱の農家組織の生産者組合は大崎市岩出山池月の「あ・ら・伊達な道の駅」近くの空き店舗前にテント張り直販所を毎週土・日曜中心に開く。農産物納入先の花山の直販所が地震で来店者減に見舞われ休業し、自分たちで新たな直販所を開いた。池月の地元の歯科医師が同組合の苦境を聞いて直販スペースを無料で提供した。オープンは9月下旬で、キノコやイワナの塩焼きが人気。 花山地域開発の佐藤倫治社長(57)は「13年前の創業以来のピンチ。国道398号の全線開通まで新直販所で頑張りたい」と語る。 自然薯の館も店を開けており、12、13の両日、第3回花山復興市を催す。10月9日朝刊

見出し一覧に戻る

2.数万年前の地滑りが誘発 栗原・荒砥沢ダム崩落(河北新報),河北新報
RV=71.8 2008/10/09 06:12
キーワード:文化,地質,9月,今月,地滑り,支える,北側,浸食,破砕,同様

 岩手・宮城内陸地震の際、栗原市栗駒の荒砥沢ダム北側で起きた国内最大級の地滑りについて、山形大地域教育文化学部の川辺孝幸教授(地質学)は7日、数万年前に起きた地滑りが再活動して発生したとみられると発表した。過去の地滑りも今回と同様の特徴が見られることから、「当時も大きな地震によって地滑りが起きたと思われる」と指摘している。 川辺教授は6―9月に現地調査と空中写真、レーザー測量地図などで地滑りのメカニズムを調べた。 その結果、今回の地滑りは南東部の尾根に衝突して止まり、先端部分は破砕した地層が集まった「破砕帯」になっていることなどが判明。地滑り地域の地質を、地滑り前の状態に復元するシミュレーションを試みたところ、過去の地滑りの時にも同じような破砕帯の現象が起きていたことが明らかになった。 川辺教授によると、破砕帯は風雨によって浸食されやすく、過去に地滑りを起こした後、浸食が進み、深い谷ができた。地滑り部分を支える役目も果たしていた破砕帯が浸食されたことで、地滑り部分が不安定な状態になり、今回の強い地震で再び大規模な地滑りが発生したという。 過去の地滑りは2万年以上前に起きたと推測。現在、年代測定を行っており、今月末ごろに結果が判明する見通しだ。 川辺教授は「ほかの地域でも、古い地滑りの先端部が浸食されて深い谷ができている場合は、大きな地震によって地滑りが再活動する可能性がある」と指摘。「同様の地形をチェックすることで、事前に何らかの対策を取ることができるのではないか」と話している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:「小さな親切」運動本部、被災者のため県に義援金 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=26.2 2008/10/09 12:01
キーワード:義援金,9月

 ◇22万円 「小さな親切」運動本部(田中義具代表)は8日、全国の会員らから9月末までに寄せられた岩手・宮城内陸地震の被災者への義援金約22万5000円を県に届けた。同本部の西谷昌久専務理事が目録を手渡すと、宮舘寿喜副知事は「避難生活を続ける被災者もおり、励ましになる」と応えた。【山口圭一】10月9日朝刊

見出し一覧に戻る

1.耐震診断・改修:木造住宅での補助事業、申請急増 県、当初予算増額へ /高知(毎日新聞),毎日新聞
RV=250.2 2008/10/10 14:01
キーワード:耐震,補正,予算,診断,改修,営業,制度,今年,9月,基準

 ◇岩手・宮城内陸地震や中国・四川大地震で脚光 旧建築基準法に基づいて建てられた木造住宅を耐震診断・改修する県などの補助事業が今年度、予想を上回る申請数になっている。同補助制度は03年度のスタートから申請が少なく、予算を使い切れない状態が続いていたが、今年に入り、岩手・宮城内陸地震などの大規模地震が相次いだことで、注目され始めたとみられる。【服部陽】 1981年の同法改正以前に建てられた木造住宅は、新耐震基準を満たしておらず、大地震では倒壊の危険もある。現在の耐震化率は県内の住宅全体で65%程度で、県は2015年末までに90%にまで引き上げる目標を設定。目標達成には新たに約3万6000戸の耐震化が必要とはじき出している。 このため、県や市町村は、耐震診断(3万円補助)▽耐震改修設計(最高20万円補助)▽耐震改修(最高60万円補助)――の制度を設け、耐震化を促したが、昨年度末までに補助を使った耐震改修は159戸、耐震診断は4616戸にとどまり、毎年度、予算が消化できない状態が続いていた。特に高齢世帯では、改修の意識が高まらなかったという。 しかし、今年に入り、岩手・宮城地震のほかに、中国・四川大地震での被害がクローズアップされたことや、業者による営業活動を解禁したことで申請数が増加した。当初予算では耐震改修設計で165戸分825万円、耐震改修で150戸分4500万円を用意したが、申請数の多さから予算が足りなくなると判断。それぞれ350万円、2550万円を増額する補正予算案を9月議会に提出している。 県住宅課は「業者による戸別訪問での営業などの効果とみられ、やっと耐震補助の知名度が上がってきた。ぜひ耐震化を進めてほしい」と話している。10月10日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:プロ野球OB、被災地を応援 あす栗原でイベント /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=204.4 2008/10/12 12:00
キーワード:選手,野球,試合,球場,イベント,出身,投手,無料,主催,紹介

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市の人たちを元気付けようと、プロ野球OBらによる野球イベント「栗駒球場de(で)元気野球」が13日、同市栗駒の市総合運動公園で開かれる。主催する宮城野ボールパーク推進協議会は「プロ野球OBの方々も『被災地を応援したい』と快く応じてくれた。少しでも復興の助けになれば」としている。 イベントには、阪神などで投手として活躍した仙台市出身の若生智男さん(71)や、登米市出身で元ロッテ捕手の佐々木信行さん(55)ら宮城県出身のプロ野球選手OB、元大洋投手で沢村賞も受賞した福島県出身の遠藤一彦さん(53)らが講師として参加。小学生と中学生、シニア選手に分かれて行う野球教室や、プロOB・シニア選手合同チームと少年チームの試合などを行う。 試合ではプロ野球・楽天イーグルスのスタジアムDJ、古田優児さんが選手紹介のアナウンスなどを担当する。イベントは午前10時から午後3時半まで行い、参加無料。野球教室への参加は既に締め切っているが、見学は誰でも可能で「試合への飛び入り参加もできるかも」(同協議会)という。【青木純】10月12日朝刊

見出し一覧に戻る

1.あす被災4ヵ月 栗原元気です! 岩手・宮城内陸地震(河北新報),河北新報
RV=83.3 2008/10/13 07:15
キーワード:まつり,会場,野菜,営業

◎新米で支援に感謝/一迫 岩手・宮城内陸地震への支援に感謝しようと、被災地の栗原市一迫で12日、新米を格安で提供する「がんばろう栗原“復興”いちはさま新米まつり」(同実行委員会主催)が開かれた。新米やはっと汁を振る舞うサービスもあり、来場者が舌鼓を打った。 会場は野菜などの直売所「あやめの里」。地震で一時休業を余儀なくされた際、多くの支援を受けたため、感謝を込めて企画。実行委員長の黒沢光啓さん(56)は「おいしいお米ができて農家も頑張っている。こうした機会に一迫の米をPRしたい」と話す。 会場では家族連れが新米を味わったり、栗原の農産物を買い求めたり。買い物額に応じて新米をすくい取れる催しも人気を集めた。 栗原市一迫の主婦山村節子さん(63)は「横浜に住む子どもに地元の新米を送ろうと訪れた。ここの米は本当においしい」と話していた。◎「復興市」の第3弾/花山 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山の道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」で12日、「復興市」第三弾が始まった。13日まで。 今回は花山産のキノコやキノコ汁を売り出し、復興に向けて栗駒山の幸をアピール。新ソバの手打ちそばの食べ比べもあり、多くの家族連れでにぎわった。 花山地区の住民が栽培、収穫したマイタケやナメコ、シイタケ、ブナカノカなどが並び、来場者は格安のキノコを手に取っていた。そば打ち教室もあった。 震災からあす14日で4カ月。手打ちそばを提供した3店のうち、2店はいまだ避難勧告により休業を余儀なくされている。唯一営業している店で、松ノ原地区の「農場蕎麦(そば)坊の蔵」の後藤正幸さん(56)は「9月下旬から客足が戻りつつある。復興市で花山の元気な姿をPRしたい」と、来場者にそばを振る舞った。 被災地を訪れた塩釜市の主婦井上みつ子さん(62)は「山が崩れていてびっくり。花山のそばを食べるのは初めてだけど、少しでも応援できれば」と話した。

見出し一覧に戻る

2.冬支度、焦り色濃く 栗原・耕英、花山地区(河北新報),河北新報
RV=40.3 2008/10/13 07:15
キーワード:乾燥,イチゴ

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市で、避難生活を送る栗駒耕英や花山地区の住民が、一時帰宅の際に自宅などの冬支度を進めている。胸中に押し寄せるのは、雪への不安。帰宅すると、もうストーブに点火する日もある。この冬、無人のわが家や畑は大丈夫か。地震から4カ月。秋の深まりとともに、住民の焦りは色濃くなっている。 耕英地区でイチゴのハウス栽培を手掛ける千葉雄喜さん(35)は市に、泊まりがけの一時帰宅を強く要望した。ハウス14棟が積雪で被害を受けないよう、夜間から除雪する必要がある。 まずは震災で崩れ落ちた高床の栽培ベンチを修復したいが、「多額の費用をかけて工事を始めても、雪でハウスが駄目になれば元も子もない」とため息交じりに語る。 市は泊まりがけの帰宅を「安全が確認されておらず困難」と判断した。ためらいなくベンチの修復に踏み出せる状況ではない。「このままでは来年も収入はほとんどゼロ。何とかしたい」と千葉さん。栽培の準備を始めるかどうか。苦悩を抱えたまま決断のときは迫る。 菅原耕一さん(56)は来年の農作業に備え、ススキを刈り払った。乾燥させ、イチゴ畑に敷くわらの代わりにするという。家の雪囲いも終えた。 気掛かりなのは、道路の崩落で乗用車を家から出せず、不便な避難生活を続けている2世帯のことだ。 うち一世帯の岩渕昌義さん(75)は、別方向から家に入れるよう山林を刈って斜面に十数メートルの簡素な道を造った。住民らは雪が降って作業が難しくなる前に、その道を使って重機で車を運び出す計画を立てている。 市は危険性を調査する。11月にも雪が積もり始めるため、岩渕さんは「実行できるのであれば早く」と訴える。 花山地区は避難住民に高齢者が多い。一時帰宅しても除雪や屋根の雪下ろしなど、お年寄りだけではできない作業が待ち構える。 住民でつくる花山震災復興の会「がんばっぺ」の大山幸義会長(56)は「人が住んでいれば、家の中の暖で屋根の雪が解ける。無人ならそのまま屋根に積もっていく。家が倒壊しても補償もない」と不安を口にした。

見出し一覧に戻る

1.土石流跡残る栗駒山、紅葉の最盛期もひっそり(読売新聞),読売新聞
RV=20.8 2008/10/14 14:40
キーワード:跡,紅葉

 宮城、岩手、秋田3県にまたがる栗駒山(1627メートル)が紅葉の最盛期を迎えた。 4か月前の岩手・宮城内陸地震の影響で、登山口に向かう宮城県道はいまだ通行止めで、紅葉狩りや登山客らのにぎわいもなく、ひっそりと静まりかえっている。宮城県側の中腹付近ではヤマモミジ、ブナ、ナナカマドなどが色づくが、赤茶色にむき出した土石流の跡が生々しく残る。登山口駐車場は、行楽客の車16台や観光バスが残されたまま。冬までにふもとに移動できるよう、県道の復旧工事が今も続く。

見出し一覧に戻る

1.被害住宅の解体次々 岩手・宮城内陸地震4カ月(河北新報),河北新報
RV=73.2 2008/10/15 06:13
キーワード:地,後藤,負担,精神,畑,全壊,半壊,歴史

 岩手・宮城内陸地震の発生から14日で4カ月。栗原市花山では冬を前に、大きな被害を受けた住宅の解体作業が始まっている。復興のつち音とともに取り壊しの音が、色づき始めた山々に響く。住み慣れたわが家に食い込む重機。「地震さえなければ」。住民は前を向きながらも、無念の思いをあらためて募らせる。 花山の浅布地区。農業三浦俊郎さん(53)方で14日午前、「全壊」と判定された自宅の解体作業が始まった。 重機でバリバリと屋根がはがされる。崩れ落ちた太い梁(はり)は長さ12メートル。築150年の住宅が、1時間もせずにその姿を消した。 俊郎さんの母ときのさん(72)は、この家で生まれ育った。「作業の音に胸が詰まる。地震で家がなくなってしまうなんて…」と涙をこらえた。 裏山は亀裂が走り、沢も崩れた。「安全が確認されたら、また戻ってくる。息子はそう言っている」と、ときのさん。壊されるわが家から目をそらすように畑仕事に汗を流した。 宮城県北部土木事務所栗原地域事務所によると、これまでに7棟、被災者から「地震により解体」との届け出があった。「全壊」家屋の解体には国などから助成が出るとはいえ、精神的にも負担は大きい。生活の基盤としてきた地域が危険にさらされ、解体後に移住を考える住民もいる。 浅布地区の森林組合作業員後藤栄喜さん(64)は1週間ほど前に「全壊」の自宅を解体し、後始末に追われている。「近くの地盤に亀裂がある。どこかに移ることも考えなくては」と打ち明ける。 屋根裏からは、棟上げ式で家の安全などを祈願した木札が見つかった。「明治43年」の墨痕。100年の歴史を刻んだ家、そして祖先が守ってきた地。廃材と化したわが家を目の当たりにし、栄喜さんは「体の力が抜ける思いだ」と言う。 栗原市災害対策本部によると、市内で「全壊」は30棟、「大規模半壊」は15棟、「半壊」は114棟に上る。積雪の季節を前に住民は決断を迫られる。 浅布地区のトラック運転手後藤富男(ふじお)さん(61)は、ある決意を胸に、自宅の取り壊しを決めた。 「田畑があるし、和牛3頭がいる。ここにいれば食うに心配はない」と富男さん。「おれは住み続ける」。来週にも解体されるわが家。再びこの地に建つ日を思い描きながら、家財道具を小屋に移す作業に追われている。

見出し一覧に戻る

1.「漫画で心癒やして」 栗原市に色紙109点(河北新報),河北新報
RV=123.6 2008/10/16 06:13
キーワード:会場,協会,公開,うれしい,作品,出身,文化,贈る,9月

 岩手・宮城内陸地震で被災者の心の復興を支援しようと、日本漫画家協会(やなせたかし理事長)の会員有志が、色紙に書き下ろした漫画109点を栗原市に寄贈した。やなせ理事長をはじめ、ちばてつやさん、藤子不二雄(A)さんら著名な漫画家が作品を寄せ、被災者には大きな励ましになりそうだ。 色紙の寄贈は、やなせ理事長が提案。9月下旬に会員に呼び掛け、矢口高雄さん(横手市増田町出身)や里中満智子さんら69人が応えた。 作品は18日、栗原市の栗原文化会館大ホールで開かれる「アンパンマン 希望ショー」に合わせ、会場の入り口に展示される。 協会は「新潟県中越地震の時も会員が色紙を贈った。被災した方々の心が漫画で癒やされ、生きる力になればうれしい」としている。 栗原市は「ショーの後も、いろいろな活用法を考えたい。まずは大勢の市民に見てもらえるよう、時期をみて一般公開したい」と話している。

見出し一覧に戻る

2.観光客数:昨年度、51万人減の4007万人 地震や長梅雨が影響−−県発表 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=113.7 2008/10/16 14:01
キーワード:原油,キャンペーン,夏,来年,減少,8月,客数,花,秋,海水浴

 07年度の観光客入り込み数が、前年度を51万人下回り、4007万人に減少したと、県観光振興課が発表した。海開き直後に発生した新潟県中越沖地震や、長梅雨が影響したとみられる。同課は「今年度は、原油高や6月の岩手・宮城内陸地震で、さらに観光客が減少する可能性が高い」と頭を抱えている。 温泉や道の駅、海水浴場など346カ所について調べた。温泉客は前年度比34万人減の1196万人に減少した。07年7月発生の新潟県中越沖地震の影響で、夏から秋にかけ落ち込んだのが大きかった。さらに、梅雨明けが8月にずれ込んだことが追い打ちをかけ、海水浴客は、前年度比10万人減の70万人にとどまった。 県内の観光客数は、▽8月▽6月▽10月――の順に多いが、同課は「8月の観光客数が11万人減の554万人となったことが年間観光客数減の要因の一つ」と分析している。 一方、県内客、県外客別では、県外客が47・1%と、過去5年間で最も高かった。4〜6月に置賜地方で実施した花回廊キャンペーンや、米沢市の直江兼続が、来年の大河ドラマ「天地人」の主人公に決定した影響という。【林奈緒美】10月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】観光シーズン「地震」直撃 秋田でも風評被害「今季は絶望的」(産経新聞),産経新聞
RV=171.9 2008/10/21 08:01
キーワード:キャンセル,予算,前年,風評,学校,イベント,今年,PR,9月,業者

 岩手・宮城内陸地震で両県と県境を接しながら実質的被害が少なかった秋田県。今月、震源地だった栗駒山周辺も紅く染まり始め、年間で最大の観光シーズンに突入した。ところが、書き入れ時の秋となるはずが今年は「非常事態」に陥っている。地震による観光業への風評被害に対し、県は今月下旬から、観光PRの緊急対策事業を実施することに。県観光課は「規模、中身とも近年記憶にない」とする一方、一部の観光業者からは早くも「今シーズンは絶望的。(同事業が)起爆剤となってほしいが難しいだろう…」とあきらめの声も上がっている。(宮原啓彰) 秋田県の実施する「『秋田の元気』発信緊急対策事業」の目玉は、約1030万円を投じ、宿泊者らにガソリン券や県産品をプレゼントするという“実弾作戦”だ。さらに26日、約250万円をかけJR上野駅(東京都)で観光イベントを実施。このほか、客足が遠のく冬に向けては「冬季誘客対策強化事業」として、230万円を計上、首都圏の鉄道に広告を掲出する方針だ。 今年度の当初予算(「秋田ツーリズム」PR事業費、約3100万円)の約半分、計1500万円を超える予算は「緊縮財政の折、かなり大規模」なもので「県予算によるガソリン券などの配布も記憶にない」(県観光課)という。 背景には、今年度の「予想を超える観光客の落ち込み」(同前)がある。今年8月1〜24日の県内の宿泊者数は15万7990人。前年同期比で86.6%と2万4549人減った。同期間中の宿泊キャンセル数は全県で2万1749人に及ぶ。 とりわけ湯沢市や東成瀬村など震源地に近い県雄勝地域振興局エリアの宿泊者数は前年同期比64.0%と危機的状況。同振興局は「9月以降も好転の兆しが見えないまま。2度の大地震の風評被害が続いている」と話す。また、湯沢市商工観光課は「例年ならば10〜11月の2カ月間で年間観光客数の3分の1以上が訪れるのだが…」と肩を落とした。                   ◇ 地震で落ち込んだ観光事業のてこ入れを目的とする同事業だが、被害が最も深刻な同地域の観光関係者には「県による支援はありがたいが、効果はほとんどないだろう」との声が多い。 なぜなら同地域の観光客のうち7割程度が、岩手・宮城内陸地震でいまだ一部通行止めとなっている国道398、397、342号を通って訪れていたからだ。 岩手県境から秋田県側に数百メートルの国道342号沿いにあり、標高約1100メートルからの眺望が楽しめる露天風呂で有名な「栗駒山荘」(東成瀬村、秋田栗駒リゾート)。同社の高橋博喜さんは「日帰り客は例年の3割まで減った。岩手と宮城の道路が繋がらないと打つ手がない」とため息。また、同振興局は「首都圏に観光PRに行っても『地震の影響で東北は厳しい』といわれる始末。観光PRなどの事業を地道にやっていく以外ないが、道路状況に加え、風評被害も根強くなかなかうまくいかない」と話した。                   ◇ 比較的被害の少なかった秋田側の各国道は既に開通し、県が新たに建設を進めていた国道398号「大湯道路」(全長約6キロ)も今月10日に開通した。 しかし、宮城、岩手両県によると、国道 397号の開通予定は来春。国道398号は来秋、342号に至っては平成22年中の復旧を予定している。 湯沢市の主要温泉地「小安峡温泉」は昨年16万5000人の観光客が訪れた。地震で温泉の源泉が一時枯れるなどの被害を受けた温泉旅館「よし川」の阿部繁雄さん(65)は「半月ほどで源泉は復活したが、客足は例年の半分くらい。周辺の旅館経営者には『(道路が開通せず)2年、3年と影響が続くなら廃業に追い込まれる』という不安の声も少なくない。状況は厳しいが自分ができることを頑張っていく以外にない」と話した。                   ◇ ■岩手・宮城内陸地震での秋田県の被害 秋田県のまとめ(7月18日現在)では、岩手・宮城両県と比べ軽微だったものの、震度5強だった湯沢市と東成瀬村など県南東部を中心に被害が出た。県内に死亡者はなかったが重軽傷者21人を出した。住宅被害は半壊1棟など12棟、公共施設も学校など69施設で被害が発生。被害額は公共土木施設被害が25億1000万円、農林被害が約1億4120万円。観光被害は7月2日現在、延べ8699人の宿泊キャンセルが発生した。

見出し一覧に戻る

2.日銀仙台支店:景気情勢を下方修正 東北地方「足踏み感」から「弱めの動き」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=117.1 2008/10/21 12:02
キーワード:高騰,原油,生産,今年,減少,支店,企業,消費,価格,割引

 日銀仙台支店は20日、東北地方の景気情勢の判断を、これまでの「足踏み感がみられている」から、「弱めの動きが広がっている」に下方修正したと発表した。同支店は修正理由について「所得の伸び悩みや原油価格の高騰などに加え、6月に発生した岩手・宮城内陸地震で観光業が打撃を受けたことも影響した」としている。 景気情勢の判断は、日銀本店が年に4回発表している「さくらレポート」の10月の報告で示された。東北地方は「回復の動きを続けている」(今年1月)、「足踏み感」(4、7月)と経済の縮小傾向が続いており、今回の修正で、より厳しい情勢が示された。 項目別では、各企業が戦略的な投資を続けたことから、設備投資は「高めの水準を維持している」。一方、個人消費は物価高と所得の減少により「弱めの動きがみられ」、生産も「このところ弱含んでいる」と判断が下方修正された。 同支店は設備投資についても「調査の実施時期が世界的な株価下落の前だったため、今後の推移を見守りたい」としている。また、経済情勢が個人消費に及ぼした影響として、東北地方でも▽割引やポイント還元を受けるためのクレジットカード支払いが増加▽スーパーなどが独自開発した低価格のプライベートブランド(PB)商品の人気上昇――などの動きが見られるという。【青木純】10月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.サンドウィッチマン:「fmいずみ」番組CD化 ギャラ寄付します! /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=92.6 2008/10/22 12:01
キーワード:寄付,優勝,義援金,跡,出身,今年

 ◇無名時から26回分、2人の成長の跡も ◇岩手・宮城内陸地震被災地にギャラ寄付します! 仙台市泉区のコミュニティ放送局「fmいずみ」が、同区出身の人気お笑いコンビ「サンドウィッチマン」のラジオ番組を収録したCDを発売する。収益の一部は岩手・宮城内陸地震の被災地に義援金として寄付する。【鈴木一也】 タイトルは「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!(仮)ひと口ラジオ」。無名だった昨年7月に初レギュラー番組として始まり、同12月の若手漫才日本一を決めるM―1グランプリ優勝後も、「恩返し」の意味を込めて続けてきた。 CD発売のきっかけは、2人が岩手・宮城内陸地震の被災者に何かできないかと考え、番組内で「この番組をCDにして義援金を寄付しよう」と発言したこと。出演料や版権など、CD売り上げから2人が得る収益を全額寄付するという。 番組の放送エリアは泉区のみのため、M―1優勝による大ブレーク後、全国のファンから聞きたいとの声が殺到したことも、CD発売を後押しした。 収録されているのは、初回からM―1優勝報告(昨年7月3日〜今年1月8日)の全26回分。地元・仙台のネタや芸能界の裏話などが満載で、同局は「回数を重ねるにつれ、2人のトークがどんどん面白くなっていくのが分かる」。 サンドウィッチマンの伊達みきおさん(34)は「CDを買って、被災地への義援金に協力してほしい」、富澤たけしさん(34)は「僕らのギャラは全部寄付します!」とコメントしている。 ◇24日に発売 CDは24日から、インターネットショップ「あじの細道」(http://www.hosomichi.co.jp)、CDショップ「スクラム」各店、宮城ふるさとプラザ(東京・池袋)などで購入できる。2枚組み計148分で、税込み2200円。問い合わせはfmいずみ(電話022・375・8808)。10月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.景気判断:原油高、地震で打撃 日銀、東北下方修正「弱めの動き広がる」 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=69.4 2008/10/22 13:02
キーワード:高騰,原油,生産,今年

 日銀仙台支店は20日、東北地方の景気判断を、これまでの「足踏み感がみられている」から、「弱めの動きが広がっている」に下方修正したと発表した。「所得の伸び悩みや原油高騰に加え、6月に発生した岩手・宮城内陸地震で観光業が打撃を受けたことも影響した」が修正の理由。 景気判断は、日銀本店が年4回発表している地域経済報告(さくらリポート)の10月の報告で示された。東北地方は「回復の動きを続けている」(今年1月)、「足踏み感」(4、7月)と経済の縮小傾向が続いており、今回の修正で、より厳しい情勢が示された。 項目別では、個人消費は物価高と所得の減少で「弱めの動きがみられ」、生産も「このところ弱含んでいる」と判断が下方修正された。企業が戦略的な投資を続けたことから、設備投資は「高めの水準を維持している」としたものの「調査が世界的な株価下落の前だったため、今後の推移を見守りたい」としている。 また、経済情勢が個人消費に及ぼした影響として、▽割引やポイント還元を受けるためのクレジットカード支払いが増加▽スーパーなどが独自開発した低価格のプライベートブランド商品の人気上昇――などの動きが見られるという。【青木純】10月22日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市11地区の避難勧告・指示、解除は来春以降 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=46.1 2008/10/23 12:01
キーワード:越流,解除,勧告,山地

 ◇市長が方針示す 岩手・宮城内陸地震で栗原市の11地区122世帯に出されている避難指示・勧告について、同市の佐藤勇市長は22日、「春の融雪時期を越えないと安心できない。住民説明会で継続への共通理解を求めたい」と話し、解除は来春以降との方針を示した。 東北地方整備局、東北森林管理局、県土木部などが対象地区を現地調査して同日、市に報告。説明を受けた佐藤市長らが会見した。 佐藤市長は「制限なしで自宅に帰りたい、という地元での非常に強い要望があり、検討材料の一つとして、専門家でなければ分からない部分の調査を依頼し、貴重なアドバイスをいただいた」と経緯を説明。同管理局の江坂文寿・宮城山地災害復旧対策室長は「冬期の降雪など不確実な要素は残る」と話した。 同整備局などによると、調査結果は▽土砂崩れや土石流の防止対策が必要19カ所▽地ならし程度の小規模な対策が必要3カ所▽注意が必要4カ所▽対策必要なし7カ所。このほか、同市花山の湯浜地区のせき止め湖(土砂ダム)でたまった水があふれる越流が確認されたことも報告された。 国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)によると、確認された越流が決壊につながる危険はないが、流水路部分の水かさが3メートル上昇すると、大きな岩が浮いて土石流災害につながる危険性があるという。 市は25日に花山地区、26日に栗駒地区で住民説明会を開く。【藤田祐子】10月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.震災被災地でサミット=中越地震4年−新潟(時事通信),時事通信
RV=43.8 2008/10/23 18:12
キーワード:基金,意見,開催,民間,課題,テーマ

 地震で得られた教訓や課題を共有しようと、民間の復興支援団体、中越復興市民会議(山岸孝博代表)などは、新潟県中越地震から4年目となる23日、震源地の新潟県川口町で、同地震や同県中越沖地震、能登半島地震、阪神・淡路大震災、岩手・宮城内陸地震の復興に携わった被災者らが参加して、「震災被災地市民サミット」を開催した。新潟県や川口町などが共催。 サミットでは、「商店街・中心市街地復興」「中山間地復興」「被災者の生活支援」「復興支援のあり方」の4テーマに分かれて議論。「中心市街地」分科会では、復興基金ばかりに頼らずに済むよう、テーマ設定した街づくりなどを通じ、知恵を共有すべきだとする意見が出された一方、「中山間地」では、各地域のアイデンティティーを守ると同時に、外部とのネットワークを日ごろから築いていくことの大切さなどが議論された。

見出し一覧に戻る

1.復興ともに誓う 新潟・川口でサミット(河北新報),河北新報
RV=125.9 2008/10/24 06:13
キーワード:イワナ,会場,黙とう,再建,販売,制度,解除,意見

 新潟県中越地震から4年目の23日、震度7の揺れに見舞われた同県川口町で開かれた震災被災地市民サミットに、岩手・宮城内陸地震による被害で避難生活を送る栗原市栗駒耕英地区の住民がパネリストとして出席。地域再建に向けた活動について川口町の住民らと意見を交わし、復興への誓いを新たにした。 くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(47)と佐藤貢さん(29)が、中山間地の復興をテーマにした分科会に参加した。 川口町や柏崎市などの住民グループの代表らが震災後の地域づくり活動をそれぞれ紹介。中山間地の長所や短所に関しても議論され「都市部より人のつながりが強く、地域の個性を発揮しやすいが、過疎化が進む中で活動を継続できるのか不安が残る」などの指摘があった。 大場会長は、地区産のイワナ販売など、避難指示が続く中でも復興を目指して活動していることを紹介。「栗原市は雪解け後に避難指示の解除を検討する考えでいるが、住民はすでに来春の解除を前提に農業や生活の準備をしている。地震発生前の状態に近づけるようにしたい」と決意を述べた。 佐藤さんは分科会後「新潟の被災者は非常に活発に活動している。参考にしたい」と語った。 全体会議では「災害復興から見えてきたわが国のひずみ」と題したパネル討論があり、泉田裕彦新潟県知事や岡村譲川口町長らが被災者支援制度の課題などについて意見を述べた。 サミット会場のホテル近くにある町の運動公園グラウンドでは追悼式典があり、新潟県中越地震が発生した午後5時56分に耕英地区住民も黙とうした。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:「雨ニモマケズ」歌に 再就職、感謝の演奏会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=101.5 2008/10/25 13:01
キーワード:募金,寄付,コンサート,営業,義援金

 ◇地震で一時失職、栗原の菅原さん 岩手・宮城内陸地震で勤め先の温泉施設を解雇された栗原市栗駒の菅原聡(さとし)さん(31)。だが周囲の奔走ですぐに再就職がかなった。「心やさしいふるさとに恩返しを」と、シンガー・ソングライターの宇佐元恭一さん(48)の協力を受け、12月13日午後3時から栗駒の「みちのく風土館」でチャリティーコンサートを開く。 菅原さんは岩手県の岩手医大付属病院の栄養士から今春、同市花山の「温湯(ぬるゆ)山荘」のフロント職にUターン転職。ところが6月14日発生した地震で営業不能となり、7月25日に運営会社の「ゆめぐり」から解雇された。ガクッときたが、会社や友人らが親身になって就職口を探してくれ、8月1日には地元の細倉金属鉱業の事務職に就職できた。こうして「感謝の気持ちを形で示したい」とコンサートを思い立った。 その際、菅原さんの頭に浮かんだのが、宮沢賢治の詩にメロディーをつけた「雨ニモマケズ」を歌う宇佐元さん。ピアノを弾き歌う宇佐元さんのファンだった。8月中旬に宇佐元さんが所属する東京都内の事務所に「飛び込み」の形で電話し趣旨を話すと、交通費を除き出演料無しでの協力をその場で約束してくれた。地元の栗原にも協力者ができ、コンサート実行委が9月下旬にスタートした。 宇佐元さんも3年前、福岡市の実家に里帰りした際、最大震度6弱の福岡沖玄海地震に遭い、被災者に寄り添う気持ちが強かったという。「雨ニモマケズ」が縁で宇佐元さんは岩手県の「希望王国いわて文化大使」を委嘱されており、9月下旬には同県北上、花巻市の小中校で同様のコンサートを開いている。 コンサート当日は、花山地区の復興の会「がんばっぺ」が入場者らに復興募金を呼びかける。岩手医大付属病院の元同僚らからコンサート成功を願う寄付金が届くなど準備は順調だ。入場料は1500円で、経費を除き義援金にあてる。定員120人。連絡はみちのく風土館(電話0228・45・6161)。【小原博人】10月25日朝刊

見出し一覧に戻る

2.土砂ダム一部決壊か 住民34人避難 栗原・花山(河北新報),河北新報
RV=67.6 2008/10/25 06:13
キーワード:越流,流域,湯ノ倉,未明,浸食,松ノ原,大雨,挟む,コミュニティ,低下

 宮城県内で24日未明から降り続いた雨の影響で、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市で同日夕、同市花山の迫川上流の「湯ノ倉」土砂ダムの一部が決壊した恐れがあり、市災害対策本部は下流域の松ノ原地区の住民13世帯34人に対し、自主避難を呼び掛け、全員を避難させた。 同日午後9時現在、被害は確認されていない。国土交通省などは25日、ヘリコプターと陸から現場を調査する。 東北地方整備局によると、大雨のため土砂ダムの水位は徐々に上昇。ダムから水があふれる越流が始まり、午後2時にダムの最上部を約1メートル超えピークに達した。しかし、午後5時を挟んだ一時間には急激に約10メートル低下。下流の迫川では一時的に水位の上昇が確認された。 同整備局は現地で、ダムが越流によりV字型に深くえぐられる土砂浸食を確認。一部が決壊した可能性もあるとみている。 市災害対策本部は、24日朝に発令された大雨警報により、松ノ原地区に自主避難を呼び掛けていたが、呼び掛けを強化。一軒一軒に連絡し、地区の住民全員を避難させた。12世帯27人が花山コミュニティセンターへ避難、7人は親類宅などに避難した。 土砂ダムの上流域では24日午前零時から午後8時までの間、106ミリの強い雨が降った。

見出し一覧に戻る

3.土砂ダム一部決壊か 住民34人避難 栗原・花山(河北新報),河北新報
RV=22.9 2008/10/25 10:59
キーワード:越流

 宮城県内で24日未明から降り続いた雨の影響で、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市で同日夕、同市花山の迫川上流の「湯ノ倉」土砂ダムの一部が決壊した恐れがあり、市災害対策本部は下流域の松ノ原地区の住民13世帯34人に対し、自主避難を呼び掛け、全員を避難させた。 同日午後9時現在、被害は確認されていない。国土交通省などは25日、ヘリコプターと陸から現場を調査する。 東北地方整備局によると、大雨のため土砂ダムの水位は徐々に上昇。ダムから水があふれる越流が始まり、午後2時にダムの最上部を約1メートル超えピークに達した。しかし、午後5時を挟んだ一時間には急激に約10メートル低下。下流の迫川では一時的に水位の上昇が確認された。 同整備局は現地で、ダムが越流によりV字型に深くえぐられる土砂浸食を確認。一部が決壊した可能性もあるとみている。 市災害対策本部は、24日朝に発令された大雨警報により、松ノ原地区に自主避難を呼び掛けていたが、呼び掛けを強化。一軒一軒に連絡し、地区の住民全員を避難させた。12世帯27人が花山コミュニティセンターへ避難、7人は親類宅などに避難した。 土砂ダムの上流域では24日午前零時から午後8時までの間、106ミリの強い雨が降った。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:迫川・せき止め湖、大規模な土砂流出 工事計画見直しへ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.0 2008/10/26 13:01
キーワード:越流,流域,解除,意見,勧告,湯ノ倉,浸食,堆積,計画,たいせき

 ◇24日の豪雨で 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山の迫川上流のせき止め湖(土砂ダム)で24日の降雨により大規模な土砂の流出が発生し、25日、東北地方整備局による現地調査が行われた。下流域に大きな被害は出ていないが、これまでの緊急対策工事計画を見直さざるを得なくなったという。また、同市花山の石楠花(しゃくなげ)センターでは同日、22日までに実施された危険個所調査の結果を報告する住民説明会が開かれ=写真、佐藤勇市長が避難指示・勧告継続への理解を求めた。【藤田祐子】 同整備局によると、湯ノ倉地区の土砂ダムで、堆積(たいせき)土砂が長さ約160メートル、高さ10メートルにわたりえぐれるように崩れた。約50分間に、約10万立方メートルの土砂が約30万立方メートルの水とともに流れ出たとみられる。下流の温湯地区で水位が約90センチ上昇し、砂防えん堤2カ所が大小の石で満砂状態になったという。同整備局は「崩れた石や礫(れき)はほとんど受け止められ、下流への悪影響はない」とみている。 栗原市では24日午前0時からの4時間に106ミリの降雨があった。降雨以前から土砂ダムは満水状態で越流が続いており、同整備局は、越流水の勢いが増したことが大規模な浸食、土砂崩れの原因とみている。 土砂の流出場所は、同整備局が緊急対策工事として仮排水路を設置した隣接地で、工事用道路などとして予定していた。同整備局は「地形が大きく変わり、緊急対策を計画通り実施することは困難になった。冬を迎えるまでに何をするか、早急に検討して詰めたい」と話した。 一方、住民説明会には仮設住宅や親類宅などに避難している花山地区の住民約100人が参加。市や県北部土木事務所などの担当者が現地に案内した後、同地区で20カ所が対策や注意が必要と判断されたことなどを報告した。 住民からは「避難指示解除の時期について、見通しだけでも示してもらわないと生活の備えができない」などの意見が出たが、佐藤市長は24日の土砂崩れにも触れ「状況は一刻一刻変わりつつあり、軽く判断できない。ケース・バイ・ケースで、やはり春まで待つしかない」と返答を避けた。10月26日朝刊

見出し一覧に戻る

2.吉永さん「元気な姿、安心」 試写に被災者招待(河北新報),河北新報
RV=32.3 2008/10/26 06:12
キーワード:会場,うれしい

 女優の吉永小百合さんが主演する映画「まぼろしの邪馬台国」の特別試写会が25日、岩手県奥州市水沢区の奥州市文化会館で開かれた。吉永さんと共演の竹中直人さんが舞台あいさつに立ち、招待された岩手・宮城内陸地震の被災者を励ました。 会場には、奥州市と一関市の被災者50人を含む約1400人が詰め掛けた。吉永さんは「地震が起きてから被災地のことを心配していたが、みなさんの元気な姿を拝見できうれしい」と笑顔を見せた。「岩手は素晴らしい自然が残っている。次は撮影で来たい」などと話し、被災者らを元気づけた。 竹中さんは雲仙普賢岳の噴火による被災から復興を果たした長崎県島原市が、映画の舞台の一つであると紹介。「島原では噴火まんじゅうというお土産まで売っており被災をはね返すエネルギーを感じた。奥州の皆さんも地震に負けずに頑張ってください」とエールを送った。 「まぼろしの邪馬台国」は、邪馬台国発見を夢見る夫と、それを支える妻の物語。11月1日から全国で上映される。

見出し一覧に戻る

3.せき止め部が大雨で崩壊 栗原・花山土砂ダム(河北新報),河北新報
RV=22.9 2008/10/26 06:12
キーワード:越流

 国土交通省は25日、岩手・宮城内陸地震で栗原市花山の湯ノ倉にできた土砂ダムを現地調査し、24日の大雨による越流で急激に浸食が進んだ結果、土砂ダムのせき止め部分が高さ10メートル、幅30メートルにわたって崩れ、大量の土砂と水が流れ出た、と発表した。 調査結果によると、24日に土砂ダムの水位が徐々に上昇。ダムから水があふれる越流が始まり、せき止め部分から約150メートル下流域の急こう配な地点から浸食が始まり、浸食はせき止め部分まで達した。 同日午後4時40分から同5時半までに、約10万立方メートルの土砂と約30万トンの水が流れ出たとみられる。下流域の温湯地区の砂防えん堤に、30センチほどの岩や土砂が大量に堆積(たいせき)している。 国交省の国土技術政策総合研究所が、土砂ダムの水位が24日に急激に低下したため、現地調査した。 栗原市災害対策本部は24日、下流域の住民13世帯34人に自主避難を呼び掛け、25日朝に解除した。

見出し一覧に戻る

1.駅舎に響く復興の願い 旧くりでん若柳駅でライブ(河北新報),河北新報
RV=74.9 2008/10/27 06:13
キーワード:寄付,歌,イベント,演奏,音楽

 宮城県栗原市若柳の旧くりはら田園鉄道(くりでん、昨年3月廃線)若柳駅で25日、岩手・宮城内陸地震の復興支援ライブが開かれた。県北を中心に活動している音楽イベントグループ「ハローマイフレンド企画」のメンバーらが駅のホームをステージに曲を演奏。約200人が線路から耳を傾けた。 同グループ代表の新谷和人さん(39)=栗原市=が手掛けたオリジナル曲「かわらないあの場所へ」「ハローマイフレンド」など9曲が披露され、古めかしい車両や車庫などが残る駅敷地内に熱唱を響かせた。 グループはくりでんの切符をモデルにしたチケットを製作し、入場時にはさみや日付を入れるなど趣向を凝らした。収益は栗原市内の被災地に寄付する。 新谷さんは「いいライブができ、若柳駅が素晴らしい場所だったことを再確認した。ぎりぎりのところで頑張っている人たちに伝わる歌を作り続けたい」と話した。旧くりでん栗駒駅でも12月14日にライブを開く予定。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:義援金2次配分、6市町に4億800万円 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.4 2008/10/30 12:01
キーワード:配分,義援金,9月,総額,福祉,市町

 ◇「県北沿岸」にも総額4100万円 県は29日、岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金の2次配分額が決まったと発表した。7月31日から9月30日までに集まった4億4900万円のうち、4億800万円を奥州市や一関市など6市町に、残りを7月の県北部沿岸地震の被災者にそれぞれ配分する。 県地域福祉課によると、岩手・宮城内陸地震では1次配分の市町村配分比率に基づいて被災市町に配分。奥州市と一関市は1億8700万円ずつとなる。 県北部沿岸地震では、重傷者15人に対し、1人当たり50万円または250万円、住宅被害の一部破損123棟には1棟当たり10〜125万円を配分する。総額は4100万円。16市町村が対象となる。 9月30日現在、義援金の総額は8億8600万円。10月1日以降の義援金も、市町枠配分比率に基づき分配する。【安田光高】10月30日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>トランポリン効果 揺れ「上向きに強く」(毎日新聞),毎日新聞
RV=119.5 2008/10/31 12:13
キーワード:耐震,今年,効果,地表,米

 今年6月の岩手・宮城内陸地震(マグニチュード7.2、最大震度6強)で、震源に近い岩手県一関市の地表が上向きにより強く揺れていたことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の分析で分かった。こうした現象が見つかったのは初めてで、研究チームはトランポリンをする人の動きにたとえて「トランポリン効果」と名付け、31日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。 地震の衝撃度は震度のほか、瞬間的な揺れの強さを示す加速度でも示される。同地震では、地震を起こした断層の真上にある「一関西」観測点で、国内最大の4022ガルを記録。チームはこの加速度波形を分析した。 通常の波形は上下対称だが、この波形は下向きに比べて上向きの振幅が約2.27倍大きかった。防災科研のデータから、96年6月以降で重力加速度(980ガル)以上を記録した大きな地震の波形14個を解析したところ、同じ現象が新潟県中越地震(04年)を含め計5回確認できた。 トランポリンに乗っている人は、跳ぶ時には弾力のある網から強く押されて勢いよく上昇するが、下りる時には自然落下するため、上向きの加速度の方が大きくなる。「トランポリン効果」でも、強い揺れによって地表の弾力が変化し、同じ状態が起きていると研究チームは見ており、今後詳しく調べる。 青井真(しん)・地震研究部室長は「日本の耐震建築は横揺れ対策を重視してきたが、断層の上の建築物についてはこうした要素を考慮する必要がある」と話している。【石塚孝志】

見出し一覧に戻る

2.地震動の「トランポリン効果」=6月「岩手・宮城」で発見−防災科研(時事通信),時事通信
RV=37.1 2008/10/31 03:07
キーワード:周期,地質,効果,米

 6月の岩手・宮城内陸地震で、瞬間的な揺れの強さを示す加速度が観測史上最大を記録した岩手県一関市の観測点では、上に跳びはねるような動きが落下方向の動きより2.2倍以上も大きかったことが分かった。防災科学技術研究所の青井真主任研究員らは「トランポリン効果」と名付け、31日付の米科学誌サイエンスに発表した。 同地震は気象庁によるマグニチュードが7.2で、最大震度6強。死者・行方不明者は計23人に上った。地盤の一方が他方に乗り上げる逆断層型で、この一関西観測点は断層の真上にあったため、トランポリン効果の発見に至った。秋田県東成瀬村の観測点や、2004年新潟県中越地震の際の同県小千谷市の観測点でも同様の現象が起きていた。 青井主任研究員によると、表層付近の地盤が弾性の限界を超え、部分的にばらばらな土砂のような動きをした可能性がある。大きな地震でないと起きないが、地質、震源断層モデル、揺れの周期の条件や、建物への影響はまだ分からず、今後研究が必要という。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:一関・磐井川土砂ダムの仮排水路を大幅拡張−−国交省 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=33.4 2008/10/31 12:00
キーワード:完成,移転,元,洪水,無理

 ◇来年度中に完成方針 国土交通省岩手河川国道事務所は、岩手・宮城内陸地震で一関市厳美町の市野々原地区の磐井川上流にある土砂ダムの決壊を防ぐため、7月に整備した仮排水路を大幅に拡張することを決めた。来春以降に着工し、来年度中には完成させたい方針。 仮排水路は全長120メートル、幅20メートルで、大洪水が起きると決壊する恐れがあるという。これを全長500メートル、幅40メートルに拡幅することにより、100年に1度の洪水(水量毎秒800立方メートル)に対応できるという。 同事務所では、土砂を撤去して河川を元の形に戻すか、排水路を拡幅するかの両面で検討を進めてきたが、崩落した土砂は200万立方メートルに及び、撤去は物理的に無理と判断したという。 予定地内には住宅2棟が建っており、同事務所は今後移転を求める。【念佛明奈】10月31日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地盤まるでトランポリン、岩手・宮城内陸地震で初の現象確認(読売新聞),読売新聞
RV=144.2 2008/11/01 22:55
キーワード:耐震,今年,効果,米,トランポリン,世界,現象,沈む,同様,仕組み

 今年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で、地盤がトランポリンのように震動する現象が発生していたことを、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の青井真室長らが突き止めた。 地盤が下向きよりも上向き方向に大きく揺れており、こうした現象を確認したのは世界で初めて。現象の詳しい仕組みがわかれば、建物の耐震性向上に貢献できると期待される。米科学誌サイエンスに発表した。 青井室長は、震源近くの岩手県一関市内で過去最大の加速度となる4022ガルを記録した地震波を解析した。その結果、揺れの大きさは、上向き方向が、下向きよりも約2倍も大きかった。これはトランポリンが沈みこんだ際に大きな反発力で上向きに人を飛ばす仕組みと同様の現象で、研究チームは「トランポリン効果」と名付けた。さらに、1996年以降の14の地震波を分析したところ、2004年の新潟県中越地震でも確認できた。

見出し一覧に戻る

1.「勝つ断層なべ」も登場 奥州・衣川でイベント(河北新報),河北新報
RV=90.1 2008/11/02 06:13
キーワード:祭り,野菜,商工会,無料,中旬,企画,毎年

 岩手・宮城内陸地震で被害が集中した岩手県奥州市衣川区を元気づけようと、区内の東北ニュージーランド村で1日、「奥州ころもがわ なべ合戦」が開かれた。 地元婦人会や食堂など8団体が参加。地元産の野菜などを使い、それぞれが自慢の味を競い合った。計1600食分が無料で振る舞われ、中には「勝つ!断層なべ」と地震復興を促す名前のなべも登場し、地域住民を勇気づけた。 地震の影響で毎年8月中旬に開催している「奥州ころもがわ祭り」が中止したため、地元商工会などが急きょ企画。前9年の役の古戦場となった地域にちなみ「なべ合戦」と銘打った。 なべを味わった同市衣川区の主婦伊藤直子さん(64)は「なべを食べて体も心も温まった。たくさんの人が集まると活気が出て元気をもらえる」と笑顔で語った。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:仙台の日野さん、チャリティー書展で被災者応援−−登米 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.0 2008/11/02 13:01
キーワード:作品,義援金,出身,チャリティー,贈る

 ◇登米「旧亘理邸」 冬を迎える岩手・宮城内陸地震の被災者に少しでも手助けをと、仙台市宮城野区の美容院経営、日野薫さん(44)が出身地の登米市迫町の「旧亘理邸」で、長年たしなむ書道作品のチャリティー展示会を開き、入場の際、義援金を求めている=写真。 幅広い善意を集め、被災地に贈ろうと書展を思い立った。大作から小品まで100点余りを展示。作品のうち最高の作品と自認する書「記憶」はチャリティーオークションにかけている。義援金は栗原市に託す予定。書展は3日まで。【小原博人】11月2日朝刊

見出し一覧に戻る

3.海の市:にぎわう 岩手・宮城内陸地震復興の願い込め−−湯沢 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=64.4 2008/11/02 13:01
キーワード:協会,交流,がんばる,小安峡,無料

 ◇きょう午後3時まで 「がんばれ!小安峡」と銘打った宮城県石巻直送の「海の市」が1日、湯沢市皆瀬の大噴湯入り口駐車場であった。大鍋で煮込んだ港名物「かき鍋」も無料で振る舞われ、旬の海産物を買い求める観光客らでにぎわった。2日は午前10時から午後3時まで、サンマやホタテ、イカ、ワカメなどが現地価格で提供される。 海の市は、石巻稲川皆瀬交流協会が主催し、6月14日の岩手・宮城内陸地震で全面通行止めとなった国道398号の「早期開通」の願いを託した。石巻観光協会事務局長の阿部勝浩さん(39)は「石巻は地震の被害がなくて良かったが、被災地は大変だった。国道を含めて一日も早く完全復興してほしいですね」と気遣った。【佐藤正伸】11月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.“希望”つかまえた 栗原で大復興市(河北新報),河北新報
RV=146.3 2008/11/03 10:25
キーワード:牛,イワナ,会場,黙とう,野菜,歌,生産

 岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市で2日、市主催の「がんばろう栗原 大復興市」が開かれ、復興と再建への意気込みをアピールした。 開会式では、栗駒山に向かって市民らが黙とうをささげ、佐藤勇市長が「復興に向け、みんなが心を一つにし、力を合わせて頑張っていきましょう」とあいさつ。 地場産品などの販売、歌や郷土芸能の披露などで元気な栗原を印象づけた。栗原市出身の音楽家かの香織さんらが応援に駆け付け、最後に「復興もち」をまいて復興を誓い合った。 会場のイオンスーパーセンター栗原志波姫店駐車場に特設ステージが設けられ、歌手さとう宗幸さんが復興をテーマにした歌を披露し支援をアピール。市内の生産者団体や商店、企業などの直売・展示ブースが並んだ。新鮮な野菜や果物、特産の銘柄牛、豚などが低価格で販売され、大勢の家族連れらでにぎわった。 避難生活が続く栗駒耕英地区の住民は、イワナの塩焼きを販売。花山地区でそば店「農場蕎麦(そば)坊の蔵」を営む後藤正幸さん(56)らは、新たな郷土料理として売り出している「そばだんご」530食を無料で振る舞った。 新米を使い25メートルのジャンボのり巻き作りもあり100人が挑戦。ブラスバンドの演奏、新米1キロが200人に贈られるじゃんけんゲーム、もちまきなど多彩な企画が繰り広げられた。 栗原市栗駒の渡辺泰輔さん(75)は「栗原では今年、お祭りがあちこちで中止となり寂しかった。久しぶりに活気づいた」と喜んでいた。

見出し一覧に戻る

2.“希望”つかまえた 栗原で大復興市(河北新報),河北新報
RV=141.9 2008/11/03 06:13
キーワード:牛,イワナ,会場,黙とう,野菜,歌,生産

 岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市で2日、市主催の「がんばろう栗原 大復興市」が開かれ、復興と再建への意気込みをアピールした。 開会式では、栗駒山に向かって市民らが黙とうをささげ、佐藤勇市長が「復興に向け、みんなが心を一つにし、力を合わせて頑張っていきましょう」とあいさつ。 地場産品などの販売、歌や郷土芸能の披露などで元気な栗原を印象づけた。栗原市出身の音楽家かの香織さんらが応援に駆け付け、最後に「復興もち」をまいて復興を誓い合った。 会場のイオンスーパーセンター栗原志波姫店駐車場に特設ステージが設けられ、歌手さとう宗幸さんが復興をテーマにした歌を披露し支援をアピール。市内の生産者団体や商店、企業などの直売・展示ブースが並んだ。新鮮な野菜や果物、特産の銘柄牛、豚などが低価格で販売され、大勢の家族連れらでにぎわった。 避難生活が続く栗駒耕英地区の住民は、イワナの塩焼きを販売。花山地区でそば店「農場蕎麦(そば)坊の蔵」を営む後藤正幸さん(56)らは、新たな郷土料理として売り出している「そばだんご」530食を無料で振る舞った。 新米を使い25メートルのジャンボのり巻き作りもあり100人が挑戦。ブラスバンドの演奏、新米1キロが200人に贈られるじゃんけんゲーム、もちまきなど多彩な企画が繰り広げられた。 栗原市栗駒の渡辺泰輔さん(75)は「栗原では今年、お祭りがあちこちで中止となり寂しかった。久しぶりに活気づいた」と喜んでいた。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:大復興市に2万人 元気な栗原をPR /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=118.0 2008/11/03 11:00
キーワード:イワナ,祭り,野菜,イチゴ,生産,生徒

 岩手・宮城内陸地震からの復興を図る栗原市をPRしようと、特産の農産物などを集めた「がんばろう栗原 大復興市」(実行委員会主催、毎日新聞仙台支局など後援)が2日、同市志波姫のショッピングセンター駐車場で開かれ、約2万人でにぎわった。 地震を受け中止された「2008市産業祭り」に代え、これまでの支援への感謝や復興に向けた被災地のメッセージを発信しようと市などが実行委を作り企画。JA栗っこや生産者グループがブース出店した。 市では、地震当時に栗駒・耕英地区の畑に残され収穫期を過ぎたイチゴで作ったジャムや、同地区特産のイワナの塩焼きが販売されたほか、花山産のそば粉で作った新郷土料理「そばだんご」も振る舞われた。白菜、大根など花山や一迫地区のとれたての野菜が人気を集め、一迫商高のブース「きてけさいん」ではオリジナル弁当などを販売。生徒たちが「栗原づくしのお弁当です」と声を上げると、通り掛かった人が「おかずは何?」などと足を止めていた。 ジャムは完売、イワナも用意した400匹で足りず、200匹を追加する人気ぶりだったという。実行委の門伝仁副委員長(56)は「多くの人が集まり、栗原が心を一つにすることができた。復興はこれからが本番。必ずやり遂げる」と話した。【藤田祐子】11月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:チャリティー神楽、伝統の舞を披露−−一関・厳美町 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=137.7 2008/11/04 12:01
キーワード:募金,神楽,会場,義援金,チャリティー,伝統,11月,出演,資金

 岩手・宮城内陸地震の義援チャリティー神楽が2日、一関市厳美町の市博物館玄関前で開かれた。一関地域の9団体が参加。伝統的な舞を披露した。 達古袋(たっこたい)神楽代表の小岩恭一さんが提案。会場では募金箱が設置され、集まった義援金は市を通じて復興資金に充てる。また、来場者には道の駅厳美渓の「餅つき厳餅隊(げんぺいたい)」による餅つきが披露され、つきたて餅が振る舞われた。 出演団体と演目は、▽鶏翔萩の会「鶏舞」▽牧澤神楽「天の岩戸開き」▽一関夫婦神楽「一ノ谷熊谷直実首取りの場」▽古内神楽「屋島合戦(継信最期の場)」▽蓬田神楽保存会「黒塚」▽富沢神楽保存会「扇の的射ちの場」▽達古袋神楽「田村二代」▽南沢神楽「安宅の関」▽一関神楽保存会「安部の保名葛の葉子別れの場」。【天野典文】11月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:東京の音楽講師・渡辺和美さん、CDに鎮魂と復興願い /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=119.9 2008/11/05 13:01
キーワード:歌,イチゴ,販売,音楽,贈る,11月,私,CD,励ます,栽培

 ◇もう一度 緑の風に 岩手・宮城内陸地震の犠牲者の霊を慰め被災者を励まそうと、東京都杉並区在住の音楽講師、渡辺和美さん(52)が「もう一度 緑の風に」と題する歌を作りCD化した。2日から4日まで、被災地の栗原、大崎、岩手県奥州、一関の4市を訪れ各市長らに計120枚余りを贈った。 「深い川に いのちの霊(こだま) 鳥は青い空に翼広げる」で始まる歌詞が、ゆったりとしたメロディーに乗って聴く人の心を揺さぶる。 渡辺さんの夫の仁さん(54)と長男の光喜さん(19)は地震当日、栗原市栗駒の耕英地区で新規就農に向けイチゴ栽培の研修中だった。肉親が無事だった安堵(あんど)感の一方で、被災者への思いが募り、「私にできるのは鎮魂と励ましの思いを込めた歌を作ること」と、見聞きした栗駒の風景を思い返しながら作詞作曲した。 歌うのは95年の阪神大震災の被災者であるソプラノ歌手の深川和美さん、ピアノバージョンは谷川賢作さん、編曲は深堀瑞穂さん。渡辺さんに共感し全面協力した。 普段は桐朋学園大(東京都調布市)で「子供のための音楽教室」講師をしている渡辺さん。仁さんと光喜さんは、栗原市栗駒の中野田町に居を移し、就農研修を続けている。 CDは1000枚作製し、1枚1000円で一般に販売する。連絡は大阪市中央区の「おーらいレコード」(電話06・6761・1721)。【小原博人】11月5日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:復興願うCD 東京の音楽講師・渡辺さんが一関市に寄贈 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=70.3 2008/11/06 13:01
キーワード:歌,イチゴ,販売,演奏

 ◇「新しいつながり生まれれば」 東京都杉並区の音楽講師、渡辺和美さん(52)が、岩手・宮城内陸地震の被災者を元気づけようと作詞・作曲した「もう一度 緑の風に」のCDが完成した。4日には一関市の坂本紀夫副市長を訪ね、「この歌から新しいつながりが生まれ、心の復興の一助になれば」とCD20枚を寄贈した。 渡辺さんの夫仁さん(54)と長男光喜さん(19)は07年春から、イチゴ栽培を学ぶために東京から宮城県栗原市の耕英地区に移り住み、今年6月の地震で被災。2人とも今も避難所生活を続けている。東京で音楽教室の講師をしている妻の和美さんが、2人が世話になった被災地の人たちに少しでも恩返ししようと、励ます歌を作った。 歌詞の最後に「願いの鐘はひびく いつも いつまでも」と復興への願いを表現。「自然に抱かれ、活力が沸いてくる思い」(和美さん)を歌に込めた。 歌は演奏会などで面識があり、95年の阪神大震災で被災した経験のある神戸市のソプラノ歌手、深川和美さんに頼んだ。ピアノは谷川賢作さん。10月から1枚1000円で販売されている。問い合わせは「おーらいレコード」の清水さん(電話090・9612・7113)。【天野典文】11月6日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:仙台市老人クラブ連合会が義援金135万2100円 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.1 2008/11/06 15:02
キーワード:再建,義援金,クラブ

 岩手・宮城内陸地震で被災した人たちの生活再建に役立ててほしいと、仙台市老人クラブ連合会の橋本典子(ふみこ)会長(79)らが4日、栗原市役所を訪れ、会員から寄せられた義援金計135万2100円を二階堂憲夫収入役に手渡した=写真。 各地区の老人クラブを通じ9月末まで募った。「30年前の県沖地震の経験者として、ひとごとでない」などの声が寄せられたという。石垣陽彦(はるひこ)連合会事務局長は「被災した地域は高齢者が多いと聞く。これから冬に向かい厳しい季節を迎える。暖かく過ごしてもらえるよう役立ててほしい」と話した。仙台市老人クラブは61年設立、市内に343クラブあり、会員数は1万6211人に上る。【藤田祐子】11月6日朝刊

見出し一覧に戻る

1.土砂と格闘道開く 栗原・県道復旧工事(河北新報),河北新報
RV=41.8 2008/11/07 06:12
キーワード:公開,夏,雪

 岩手・宮城内陸地震で避難指示を受けた宮城県栗原市栗駒耕英地区や栗駒山の登山口に通じる県道築館栗駒公園線。報道陣に6日公開された被災地点には、膨大な量の土砂が道路をふさぐなど、復旧への険しい道のりを感じさせる場所が目立った。 行者滝上流部の崩落現場=地図(1)=には、大量の土砂の中に最大直径5メートルの岩石群や大木がいくつも積み重なっている。県北部土木事務所栗原地域事務所の担当者は「見えない上の部分も含めれば、(土砂は)かなりの高さになる」とつぶやいた。 土砂の量は8万立方メートル以上。県と栗原市は2010年秋の県道全面復旧を想定しているが、行者滝上流部は最大、最後の難関とされる。土砂の撤去工事はまだ始まっておらず、着手できるのは来年の夏ごろの見込みだ。 県道と市道耕英柳沢線の交差点付近も約3万立方メートルの土砂に埋まった。市道が走る斜面が崩落、県道に覆いかぶさった状態という。土砂には割れた市道のアスファルトや曲がったガードレールが交じる。交差点の面影はない。 耕英の十文字交差点付近=(2)=は県道が約150メートルにわたって崩落。現在、脇の斜面を削って新たに約230メートルの道路を造っている。県の担当者は本格的な降雪をにらみ「今月中には道をつなぎたい」と話した。 復旧に一定のめどが立ったのは、いわかがみ平手前の被災地点=(3)=。駐車場やその周辺には車や観光バス計19台が8日の下山を待つ。冬が来る前に移動できるようにと、県が急ピッチで新道路の建設や土砂の撤去を進めた。県の担当者は「前日は駐車場の車の上にうっすらと雪が積もっていた」と、ぎりぎりで工事が間に合ったことに安堵(あんど)の表情を浮かべて語った。 だが長期間の駐車で車が故障している可能性もあり、移動が終了するまで緊張は続く。(若柳支局・田村賢心)

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:積雪に備え、支援を−−被災の栗駒・耕英地区 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=96.4 2008/11/08 14:01
キーワード:ボランティア,雪,NPO,今年,11月,帰宅,例年

 ◇資材提供やカンパ、雪かき 本格的な雪の季節の到来を前に、岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市栗駒・耕英地区で支援活動をしている「くりこま応援の会」(同市栗駒岩ケ崎)が家屋の雪囲いのための板と角材、カンパを募っている。雪が深くなる時期に合わせ、一時帰宅時に雪かきを手伝うボランティアも募集する。 仙台管区気象台によると、耕英のうち「駒ノ湯地区」の最深積雪量は、例年約90〜140センチで推移。場所によっては2メートル以上になることもあるという。市は冬期間中、一時帰宅などのため、耕英地区までの道路を毎日除雪することを決めている。 同会は、NPO法人「ハートネットふくしま」と「とちぎボランティアネットワーク」が共同で8月に結成。冬を前に、合板と角材の募集を開始した。期間は10日ごろまでで、現金でのカンパも受け付ける。提供の場合、事前に電話連絡がほしいという。 毎年地区の住民が行っていた雪かきも、一時帰宅時にまとめて行うため、ボランティアを募ることを決めた。日時や人数など詳細を検討している。 同会スタッフの菅原幸司さん(38)は「今年は一時帰宅時に雪かきをすることになるので、雪囲いを頑丈にしないと家がつぶれてしまう。雪かきの負担も重いので、手伝ってほしい」と呼びかけている。連絡は同会(電話0228・45・2910)へ。【伊藤絵理子】11月8日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:DHC工場再建、住民ら協力要望−−栗原市長に /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.5 2008/11/08 14:01
キーワード:再建,11月,首都

 岩手・宮城内陸地震で被害を受け、9月末に閉鎖が決まった栗原市栗駒・耕英地区の化粧品会社「DHC」栗駒工場に関し、地元住民や元社員らが5日、佐藤勇市長を訪れ、再就職や道路が復旧する10年秋以降の工場再建への協力を要望した。 地元住民らによると、工場は地震で建物が傾くなどして操業を停止した。9月30日付で閉鎖を決め、正社員13人とパート10人の全員を解雇した。同社側は首都圏の工場などでの再雇用を検討するとしているが、希望者への返答はまだないという。 佐藤市長は「会社からは、支援品の提供など、震災復旧に全面的に協力していただいている。地域と歩むという方針は変わっていないと聞いている」と述べ、近く、東京の本社を訪れて工場再開を要請する方針を示した。【伊藤絵理子】11月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗駒山登山口駐車場の19台、5カ月ぶり搬出 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.6 2008/11/09 12:00
キーワード:11月,帰宅,いわかがみ平,所有,実現,搬出,登山,県道,新設,絵理子

 ◇地震で道路寸断 岩手・宮城内陸地震の土砂崩れで道路が寸断され、栗原市の栗駒山登山口「いわかがみ平」駐車場に取り残されていた車両19台が8日、約5カ月ぶりに搬出された。山ごと崩れ落ちた県道築館栗駒公園線が約50メートルにわたり新設され、実現した。 県北部土木事務所によると、搬出された車の所有者は宮城16人▽福島2人▽岩手1人――の計19人。うち1台は観光大型バスだった。5カ月間放置されたため、ほとんどの車両はエンジンがすぐにはかからない状態で、日本自動車連盟(JAF)による整備や安全点検を受けた。レンタカー2台を含む計4台がレッカー移動で搬出されたほかは、自力走行で帰宅したという。【伊藤絵理子】11月9日朝刊

見出し一覧に戻る

2.愛車と5ヵ月ぶり再会 栗原・いわかがみ平(河北新報),河北新報
RV=25.3 2008/11/09 06:12
キーワード:雪,建設

 岩手・宮城内陸地震による道路の寸断で、宮城県栗原市栗駒のいわかがみ平に取り残されていた車両19台が8日、県道築館栗駒公園線の崩落個所に新たに造った道路を通って約5カ月ぶりに運び出された。地震発生時、観光などで山を訪れていた車の所有者が、宮城県と同市の車で現地に入り、愛車のハンドルを握った。 栗駒山登山口の駐車場に車と観光バスが計18台、駐車場手前の路肩に車1台があった。所有者の内訳は宮城16人、福島2人、岩手1人。パンクなどの不具合があった車は、日本自動車連盟(JAF)の職員が現地で修理した。 車は次々、県道から迂回(うかい)路の市道馬場駒の湯線に抜け、いわかがみ平や避難指示が続く耕英地区を後にした。動かなかった3台は、JAFがレッカー車で運んだ。 バッテリーの劣化で、レッカー車を利用した仙台市内の会社員男性(36)は「雪が降って車が下ろせなくなるのを心配していた。車は動かなかったがほっとした」と話した。 いわかがみ平に至る県道は、道路崩落が1カ所、土砂に埋まった地点が4カ所。宮城県は本格的な降雪の時期を迎える前に車を移動できるようにと工事を急ぎ、先月末までに新しい道路の建設と土砂の撤去を終えた。当初は15日ごろの移動を予定していたが、雪を警戒し1週間ほど早めた。 県道の寸断で残されていた車の移動は、今回で完了した。

見出し一覧に戻る

1.出前授業:地震の実情解説 栗原市長が小学校で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.2 2008/11/11 11:01
キーワード:児童,そば,11月,紹介,ふるさと,質問,計画,区域,子供,初

 岩手・宮城内陸地震の実情を比較的被害の少なかった区域の子供たちに伝えようと、佐藤勇栗原市長は10日、同市立瀬峰、畑岡両小の5、6年生を対象に初の「地震出前授業」を行った。 合併して広がったふるさとの出来事を正確に理解し語り継いでほしいと市長が出向いた。瀬峰小では、すさまじい被害の出た栗駒山腹の震災状況を映像を使って91人の児童に説明=写真。「温泉旅館の建物が土石流に押し流されて埋まり、2人が今も行方不明。もう一度捜索を計画している」「大変な量の土砂崩落で荒砥沢(あらとざわ)ダムそばに高さ148メートルのがけができた。いつ再び崩れるか分からず、緊急対策を立案中」などと被害の模様と復旧への努力を紹介した。 児童らは「なぜ山の方に多くの被害が出たのか」などと、次々質問した。今後も5小中校で出前授業を行う予定。【小原博人】11月11日朝刊

見出し一覧に戻る

1.復興の力に 栗原・被災陶芸家8人あすから作品展(河北新報),河北新報
RV=147.3 2008/11/14 06:12
キーワード:窯,作品,再建,陶芸,実行,修復,解除,帰宅,感謝,展示

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の陶芸家8人が15日から、復興への思いを込めた「くりはら陶芸展」を、同市志波姫のエポカ21で開く。避難生活が続く中で、一時帰宅しながら創作を始めた作家がいる。全壊した窯を再建し、初めて窯出しした陶芸家もいる。地震発生から14日で5カ月。それぞれが震災を乗り越え、陶芸展で新たな一歩を刻む。<一時帰宅して再開> 栗駒山の山懐、栗駒沼倉放森地区に窯を構える小柳陶峯さん(75)は、地震で穴窯が崩壊。自宅に展示していた作品も大半が割れた。 地区に出された避難指示はいまだ解除されず、栗原市築館のアパートで避難生活を送る。栗駒山に築窯して四半世紀。釉薬(ゆうやく)にこだわり、栗駒山の陶石で「栗駒焼」の作品を生みだしてきた。 「創作をやめるわけにはいかない」「この陶芸展は成功させたい」。一時帰宅のわずかな時間を利用し、創作を再開したのは9月から。体調を崩し、点滴を打ちながらの制作。窯は崩れたままだが、ガス窯で作品を焼いている。 今回の陶芸展では、新作はわずかに出品できるだけで、被害を免れた作品も並べる。「栗駒焼をもう一度見てもらいたい」と、小柳さんは陶芸展への思いを語る。<全壊した窯を再建> 栗原市花山で「座主(ざす)窯」を構える工藤修二さん(56)も、地震で登り窯が全壊。約3カ月かけてれんがを積み、新しい穴窯を築いた。 「県内外の陶芸家仲間が手伝ってくれて、感謝している」と工藤さん。創作では心機一転、山形県大石田町の土を初めて使用し、ろくろを回した。今月2日、再建した窯に初めて火を入れた。 焼き上げたのは、花器や皿、酒器など約300点。10日に窯出しをした工藤さんは「早く元の生活に戻れるようにとやってきた。作品ができてホッとしている」。陶芸展には、釉薬を使わず、土の特性を生かした焼き締めの作品約100点を出品する。 被災した登り窯を修復し、制作を再開した実行委員長村上世一さん(72)は「栗原は県内屈指の陶芸の里。地震で被災したが、栗駒山のすそ野ではぐくまれた陶芸品を多くの人にみてほしい」と呼び掛けている。 陶芸展にはこのほか、地震で被害を受けた河田勉成さん、小松善郎さん、遊佐将彦さん、小林美海さん、菅原康典さんが出品する。入場無料。17日まで。連絡先はエポカ210228(23)0021。

見出し一覧に戻る

1.「故郷に新名物を」栗原・耕英の開拓3世グループ(河北新報),河北新報
RV=136.1 2008/11/15 10:46
キーワード:イワナ,祭り,販売,ステッカー,PR,特産,9月,資金,解雇,組織

 岩手・宮城内陸地震から5カ月。宮城県栗原市栗駒耕英地区住民による復興活動で、入植者の孫に当たる開拓3世の若者たちが存在感を増している。地震後に職を失う苦難もあったが、気持ちを切り替えて前を向き、復興資金に充てるオリジナルステッカーの販売に力を入れる。最終的な目標は耕英の新しい名物創出。故郷がよみがえった後の将来へ思いをはせる。 住民組織「くりこま耕英震災復興の会」が各地の祭りなどで開く焼きイワナの出店。びっき(カエル)のイラストがかわいらしい「山にカエル」ステッカーも並ぶ。 販売は少し苦戦気味。「ステッカーがもっと売れる工夫を考えなければ」。3世グループ「チーム・ビッキ」の斎藤仁志さん(29)が苦笑する。しかし販売から3カ月がすぎ、認知度の高まりには手応えを感じている。 グループは20、30代の男性5人。8月には車で四国に向かった。耕英でも全国から注目を集める特産品を生み出そうと、葉を料理のつまものとして出荷する「葉っぱビジネス」で有名な徳島県上勝町を視察するためだ。 大いに刺激を受けた。「ありふれた身近なものを宝にしていた。参考になった」と斎藤学さん(28)はしきりに感心する。佐藤貢さん(29)は「発想の転換が大切と感じた」と振り返る。学んだ成果をまとめ、住民に報告する予定だ。 そんな中、9月末、5人のうち4人が職を失う試練に遭遇した。4人は耕英地区でミネラルウオーター「栗駒深層水」を製造していたDHC栗駒工場に勤めていたが、早期の道路復旧が見込めず工場は当面閉鎖となったのだ。解雇となった直後、彼らは心境を多く語ろうとしなかった。住民の一人は「ショックで眠れない日が続いたのではないか」と思いやる。 失職のショックがいえたわけではない。しかし、約1カ月がたって気持ちの整理をつけた若者たちは出店ではつらつと働き、ステッカーをPRする。「住民に気を使ってもらった。上勝町視察の報告もなるべく早く仕上げたい」と斎藤仁志さん。 「開拓当時やその直後の話をよく祖父母に聞いた。本当に大変だったと思う」「澄んだ空気、緑の中が落ち着く」と故郷への思いを誇らしげに語る5人。「山に戻ったら、今まで以上の耕英にする」と誓い合っている。(若柳支局・田村賢心)

見出し一覧に戻る

2.「故郷に新名物を」栗原・耕英の開拓3世グループ(河北新報),河北新報
RV=129.8 2008/11/15 06:13
キーワード:イワナ,祭り,販売,PR,9月,特産,資金,ステッカー,組織,解雇

 岩手・宮城内陸地震から5カ月。宮城県栗原市栗駒耕英地区住民による復興活動で、入植者の孫に当たる開拓三世の若者たちが存在感を増している。地震後に職を失う苦難もあったが、気持ちを切り替えて前を向き、復興資金に充てるオリジナルステッカーの販売に力を入れる。最終的な目標は耕英の新しい名物創出。故郷がよみがえった後の将来へ思いをはせる。 住民組織「くりこま耕英震災復興の会」が各地の祭りなどで開く焼きイワナの出店。びっき(カエル)のイラストがかわいらしい「山にカエル」ステッカーも並ぶ。 販売は少し苦戦気味。「ステッカーがもっと売れる工夫を考えなければ」。三世グループ「チーム・ビッキ」の斎藤仁志さん(29)が苦笑する。しかし販売から3カ月がすぎ、認知度の高まりには手応えを感じている。 グループは20、30代の男性5人。8月には車で四国に向かった。耕英でも全国から注目を集める特産品を生み出そうと、葉を料理のつまものとして出荷する「葉っぱビジネス」で有名な徳島県上勝町を視察するためだ。 大いに刺激を受けた。「ありふれた身近なものを宝にしていた。参考になった」と斎藤学さん(28)はしきりに感心する。佐藤貢さん(29)は「発想の転換が大切と感じた」と振り返る。学んだ成果をまとめ、住民に報告する予定だ。 そんな中、9月末、5人のうち4人が職を失う試練に遭遇した。4人は耕英地区でミネラルウオーター「栗駒深層水」を製造していたDHC栗駒工場に勤めていたが、早期の道路復旧が見込めず工場は当面閉鎖となったのだ。解雇となった直後、彼らは心境を多く語ろうとしなかった。住民の1人は「ショックで眠れない日が続いたのではないか」と思いやる。 失職のショックがいえたわけではない。しかし、約1カ月がたって気持ちの整理をつけた若者たちは出店ではつらつと働き、ステッカーをPRする。「住民に気を使ってもらった。上勝町視察の報告もなるべく早く仕上げたい」と斎藤仁志さん。 「開拓当時やその直後の話をよく祖父母に聞いた。本当に大変だったと思う」「澄んだ空気、緑の中が落ち着く」と故郷への思いを誇らしげに語る5人。「山に戻ったら、今まで以上の耕英にする」と誓い合っている。(若柳支局・田村賢心)

見出し一覧に戻る

1.散歩みち:落橋のすさまじさ後代に /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.2 2008/11/16 12:01
キーワード:公開,大橋,11月,遺産,意見,負担,費用,橋台,新しい,将来

 岩手・宮城内陸地震から5カ月、無残に崩れ落ちた祭畤(まつるべ)大橋を「地震被害を将来に伝えるためのシンボルとして生かせないか」との話がある。同橋は6月14日に発生した地震で祭畤側の地盤が11メートルずれ、橋台がほぼ垂直に落下した。下流を流れる鬼越沢に高さ30メートルの橋台が直立する姿は今回の地震を象徴している。足がすくむほどの衝撃的な光景だ。現在は立ち入りできないが、住民などには「一度見てみたい」という人が多い。 現場付近は有識者らが視察、調査研究を進めている。「崩落のメカニズムを分析するため橋を解体したい」「沢に落ちているので撤去したい」との意見がある一方で「世界的にも未曽有の落橋。地震の怖さを周知するためにも災害遺産に」と提言する者もいる。 とはいえ保存するにしても課題が多い。現状放置とはいかない。豪雪地帯での社会資産にはメンテナンスが不可欠で、自然崩落すれば天然ダムを作りかねない。こうした管理・安全などの費用を国、県、一関市のどこが負担するのか。市では「国に管理してもらいたい」としているが――。 落橋のすさまじさを見た者としては、できるなら期限付きででも一般公開し、多くの人に見てもらいたい。その後、新しくできる橋の近くにせめて「モニュメント」を建立するなど後世への伝達方法を考えるべきだと思う。【天野典文】11月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.1坪ユリ園楽しみ 球根オーナー植栽 栗原・一迫(河北新報),河北新報
RV=131.6 2008/11/17 06:12
キーワード:球根,ユリ,オーナー,応募,交流,制度,NPO,新米

 宮城県栗原市一迫の「南くりこま高原一迫ゆり園」で16日、園内に自分だけのユリ畑を作る球根オーナーたちが集まり、球根の植栽と交流会があった。岩手・宮城内陸地震の影響で今年は入場者が激減したゆり園を支援するのが目的のオーナー制度で、市内外から52組のオーナーが集まった。 植栽には仙台市や大崎市などからオーナーの家族ら約110人が参加。ゆり園を運営する「町おこしユリの会」の担当者から説明を受け、球根を丁寧に畑に植えた。 球根オーナー制度は、20品種、50個の球根を1万円で提供し、1区画1坪(3.3平方メートル)に自分のユリ園を作ってもらう。30区画の予定だったが、応募が殺到し52区画に広げた。 仙台市で漢方薬局を営む中国漢方医の侯殿昌さん(45)は1994年、中国から東北大医学部に留学。栗原市一迫でホームステイをした経験があり「栗原を少しでも応援したいと思った。ユリが咲いたら薬局に飾りたい」と言う。 障害者向けの施設を運営するNPO法人「虹の駅」(栗原市志波姫)の佐藤澄一理事長は、施設の利用者ら10人と参加。「花が咲くのが楽しみ。みんなで草取りなどに訪れたい」と話した。 ユリの会の黒沢征男さん(64)は「栗原を応援する人がこんなに多く、ありがたい。オーナーはゆり園の観光大使ともなって、観光客を呼んでくれるだろう」と期待する。 ユリの会は、地元の新米と芋煮でオーナーたちを歓迎し、交流を深めた。ゆり園は例年、6月中旬から7月末まで開園し、200品種15万株のユリが咲き誇る。

見出し一覧に戻る

1.仙台・宮城DC、出足苦戦 宿泊客は1割減(河北新報),河北新報
RV=134.3 2008/11/18 06:12
キーワード:前年,DC,風評,イベント,11月,PR,首都,効果,推進,落ち込む

 仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)が始まった10月、宮城県内の主な宿泊施設に泊まった客が前年同期より10.3%減ったことが17日、DC推進協議会の調査で分かった。県内を訪れた観光客も横ばい。岩手・宮城内陸地震の風評被害と景気低迷が原因とみられ、観光関係者は「DC効果が打ち消された」と落胆している。 調査は宿泊施設30カ所、観光施設など65カ所を対象に実施、結果は表の通り。宿泊客は17万359人で、前年同期の18万9820人から2万人近く減らした。 観光客の入り込みも302万5531人で、0.5%の微増にとどまった。地域別では、県南と三陸が9.2%増、5.2%増と好調だったが、地震の震源地に近い県北は4.9%減と落ち込んだ。 苦戦している県北・登米市の担当者は「DC関連のイベントは来場者が多いが、既存の観光地の客は伸びていない」と渋い表情。仙台市の秋保温泉旅館組合の佐藤勘三郎組合長(47)は「地震の影響が長引いているほか、ガソリン高が響いた。巻き返しを図りたい」と気を引き締める。 協議会会長の村井嘉浩知事は「全国的に観光客が低調で、その中では健闘している。DCがなければもっと減っていた」との談話を発表。協議会はDCを締めくくる12月に向け、SENDAI光のページェントや温泉など、冬の風物詩のPRを首都圏のターミナル駅などで強める方針だ。 協議会副会長の梅原克彦仙台市長は「11月に入ってからは、市内の宿泊者は持ち直しているので、これからの盛り返しに期待したい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.地震被災者にイチゴの毛糸マスコット…宮城・山下中生徒(読売新聞),読売新聞
RV=89.5 2008/11/20 13:41
キーワード:イチゴ,生徒,完成,元気づける,励ます,市町,心,12月,厳しい,中学校

 岩手・宮城内陸地震で被災して宮城県栗原市の仮設住宅で暮らす61世帯163人を励まそうと、同県山元町の町立山下中学校の生徒たちが、毛糸でイチゴのマスコットを編んでいる。 両市町はイチゴ作りが盛んなことから、生徒たちが「イチゴつながりで元気づけよう」と発案。赤とピンクの毛糸で1セット24個、全世帯分計1464個を作る。 編み物は初めての生徒も多いが、12月初めの完成を目指す。1年の岩佐風美香さん(12)は「仮設住宅での冬は厳しいので、マスコットで心を和ませてほしい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.プロ野球:楽天ファン感謝祭 野村監督「来年こそ優勝」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=202.0 2008/11/23 14:00
キーワード:選手,野球,試合,優勝,球場,投手,販売

 プロ野球・楽天イーグルスのファン感謝祭が22日、クリネックススタジアム宮城(仙台市宮城野区)で開かれた。詰め掛けた約1万7500人のファンは、あこがれの選手にサインをもらったり、屋台で食べ物を直接受け取るなどして大興奮。岩手・宮城内陸地震の被災地を元気付けようと、栗原市の小学生ら90人も招待された。来季を「最後の年」と位置づける野村克也監督は「来年こそは優勝目指して頑張ります」とファンの前で力強く誓った。【鈴木一也】 ◇大行列で大忙し、マー君のカレー屋 今季の楽天は4月に球団初の7連勝を記録したが、7月に大きく負け越し、昨季の4位を下回る5位に終わった。それでも、故障から復活したエース・岩隈久志投手が最多勝、沢村賞、パ・リーグMVPなどのタイトルを総なめ。主催試合観客数も114万9061人と過去最多を記録するなど、最後まで温かい声援が送られた。 そのファンに恩返ししようと、この日の感謝祭では選手自らが屋台に立って焼きそばやギョーザを販売。田中将大投手のカレー屋には長い行列ができ、田中投手も大忙し。仙台市青葉区の会社員、菊池麗奈さん(23)は「大きくてビックリしたけど、笑顔が可愛い」とにっこり。 サイン会などの後、紅白戦を実施。山崎武司選手が投手、岩隈投手が一塁手など、普段は見ることができないポジションでのプレーにファンは大喜び。仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」も駆け付け、始球式で空振りした山崎選手に「え、今の本気でしたよね?」などとマイクで笑いを誘った。 ◇野球人生最後の年へ フィナーレでは、高須洋介選手会長が「来季は野村監督を胴上げできるよう一丸となって戦う」と宣言。野村監督が「来年は私の野球人生最後の1年、集大成になる。皆さんと一緒に優勝を喜び合いたい」と力を込めると、スタンドは歓声と拍手に包まれた。また、シーズンを通して球場の電光掲示板で振り込め詐欺防止などを呼び掛けたことに関し、大山憲司県警本部長が島田亨・楽天野球団社長に感謝状を贈呈した。11月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<掘り出しニュース>楽天ファン感謝祭 野村監督「来年こそ優勝」(毎日新聞),毎日新聞
RV=202.0 2008/11/23 18:18
キーワード:選手,野球,試合,優勝,球場,投手,販売

 【宮城】プロ野球・楽天イーグルスのファン感謝祭が22日、クリネックススタジアム宮城(仙台市宮城野区)で開かれた。詰め掛けた約1万7500人のファンは、あこがれの選手にサインをもらったり、屋台で食べ物を直接受け取るなどして大興奮。岩手・宮城内陸地震の被災地を元気付けようと、栗原市の小学生ら90人も招待された。来季を「最後の年」と位置づける野村克也監督は「来年こそは優勝目指して頑張ります」とファンの前で力強く誓った。【鈴木一也】 ◇大行列で大忙し、マー君のカレー屋 今季の楽天は4月に球団初の7連勝を記録したが、7月に大きく負け越し、昨季の4位を下回る5位に終わった。それでも、故障から復活したエース・岩隈久志投手が最多勝、沢村賞、パ・リーグMVPなどのタイトルを総なめ。主催試合観客数も114万9061人と過去最多を記録するなど、最後まで温かい声援が送られた。 そのファンに恩返ししようと、この日の感謝祭では選手自らが屋台に立って焼きそばやギョーザを販売。田中将大投手のカレー屋には長い行列ができ、田中投手も大忙し。仙台市青葉区の会社員、菊池麗奈さん(23)は「大きくてビックリしたけど、笑顔が可愛い」とにっこり。 サイン会などの後、紅白戦を実施。山崎武司選手が投手、岩隈投手が一塁手など、普段は見ることができないポジションでのプレーにファンは大喜び。仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」も駆け付け、始球式で空振りした山崎選手に「え、今の本気でしたよね?」などとマイクで笑いを誘った。 ◇野球人生最後の年へ フィナーレでは、高須洋介選手会長が「来季は野村監督を胴上げできるよう一丸となって戦う」と宣言。野村監督が「来年は私の野球人生最後の1年、集大成になる。皆さんと一緒に優勝を喜び合いたい」と力を込めると、スタンドは歓声と拍手に包まれた。また、シーズンを通して球場の電光掲示板で振り込め詐欺防止などを呼び掛けたことに関し、大山憲司県警本部長が島田亨・楽天野球団社長に感謝状を贈呈した。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>延長50キロの新断層…余震分布と一致(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.4 2008/11/23 02:30
キーワード:活断層,細倉,地表,衛星,学会,餅転,地滑り,画像,合同,未知

 死者13人、行方不明者10人を出した6月の岩手・宮城内陸地震=マグニチュード(M)7.2=の原因が、延長50キロに及ぶ未知の活断層である可能性が高いことが国土地理院による解析で分かった。これまでは東側の「餅転(もちころばし)−細倉断層帯」が原因と考えられていた。24日から茨城県つくば市で開かれる日本地震学会で発表する。 観測衛星の画像やGPS(全地球測位システム)による地殻変動のデータなどを解析して分かった。断層は、岩手県南部から宮城県北部にかけて北東−南西方向に延び、延長約50キロ、幅約13キロ。傾きが異なる二つの断層面がつながり、地表に近い部分の一部は、大規模な地滑りが起きた荒砥沢(あらとざわ)ダム(宮城県栗原市)の地下約1キロにあるとみられる。 同地震の原因をめぐっては、岩手県一関市などで発見された地表のずれが「餅転−細倉断層帯」と確認され、東北大などの合同チームが掘削調査を実施。しかし研究者の間では、余震の分布が、同断層から想定される分布とずれていることが指摘されていた。 国土地理院の飛田幹男・地殻変動研究室長は「この断層が原因なら余震分布とも一致する。地表に現れたずれを見つけて詳しい構造を調べたい」と話す。【斎藤広子】 ▽地震予知連絡会副会長の島崎邦彦・東京大教授(地震学)の話 餅転−細倉断層帯は、今回提示された断層の一部である可能性もある。過去の活動は地表に現れている部分でしか調べようがないので、今後も調査を続ける必要がある。

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城地震 延長50キロの新断層…余震分布と一致(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.4 2008/11/23 02:35
キーワード:活断層,細倉,地表,衛星,学会,餅転,地滑り,画像,合同,未知

 死者13人、行方不明者10人を出した6月の岩手・宮城内陸地震=マグニチュード(M)7.2=の原因が、延長50キロに及ぶ未知の活断層である可能性が高いことが国土地理院による解析で分かった。これまでは東側の「餅転(もちころばし)−細倉断層帯」が原因と考えられていた。24日から茨城県つくば市で開かれる日本地震学会で発表する。 観測衛星の画像やGPS(全地球測位システム)による地殻変動のデータなどを解析して分かった。断層は、岩手県南部から宮城県北部にかけて北東−南西方向に延び、延長約50キロ、幅約13キロ。傾きが異なる二つの断層面がつながり、地表に近い部分の一部は、大規模な地滑りが起きた荒砥沢(あらとざわ)ダム(宮城県栗原市)の地下約1キロにあるとみられる。 同地震の原因をめぐっては、岩手県一関市などで発見された地表のずれが「餅転−細倉断層帯」と確認され、東北大などの合同チームが掘削調査を実施。しかし研究者の間では、余震の分布が、同断層から想定される分布とずれていることが指摘されていた。 国土地理院の飛田幹男・地殻変動研究室長は「この断層が原因なら余震分布とも一致する。地表に現れたずれを見つけて詳しい構造を調べたい」と話す。【斎藤広子】 ▽地震予知連絡会副会長の島崎邦彦・東京大教授(地震学)の話 餅転−細倉断層帯は、今回提示された断層の一部である可能性もある。過去の活動は地表に現れている部分でしか調べようがないので、今後も調査を続ける必要がある。

見出し一覧に戻る

1.晩秋の味に思い込め 花山で「復興市」第4弾(河北新報),河北新報
RV=67.5 2008/11/24 06:12
キーワード:会場,販売,そば,義援金

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山の道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」で23日「復興市」第4弾が始まった。24日まで。 晩秋に掘った味の濃い花山特産の自然薯を販売したり、定食などにして提供したりした。花山産新ソバによる手打ちそばも用意した。 家族連れらが大勢訪れ、自然薯やそばを味わいながら、被災地の復興に思いを込めた。大崎市から夫婦で訪れた団体職員金子信男さん(58)は「紅葉の時期には毎年、花山を訪れていた。今年は地震で紅葉が見られず残念。早く元の暮らしに戻ることを願う」と話した。 会場では、仙台大(柴田町)から花山震災復興の会「がんばっぺ」に義援金の贈呈もあった。今月初めに開かれた同大学祭でチャリティーバザーを行い、担当者が売上金約7万7000円を「がんばっぺ」の大山幸義会長(56)に手渡した。 大山会長は「花山の復興に役立たせてもらいます」とお礼の言葉を述べた。自然薯の館では、被災に対する多くの支援に感謝し、来場者に豚汁を無料で振る舞った。

見出し一覧に戻る

1.一関・祭畤仮橋完成 30日正午に通行開始(河北新報),河北新報
RV=90.6 2008/11/27 06:12
キーワード:大橋,解除,橋脚,建設,勧告,完成,開通,通行,計画,支える

 岩手・宮城内陸地震で落下した岩手県一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋付近で岩手県が建設を進めていた仮橋と仮設道路がほぼ完成し、30日正午に一般車両の通行が開始されることになった。 仮橋は長さ約94メートルで、祭畤大橋の100メートル北に建設された。約20メートル下を流れる磐井川支流・鬼越沢に架かり、4本の橋脚で支える。仮橋を含む仮設道路は総延長約560メートル。幅員は5メートルで、対面通行できる。岩手県は2010年度までに仮橋の50メートル北に新橋を設ける計画だ。 仮設道路開通に伴い、一関市は厳美町祭畤地区など8世帯22人に対する避難勧告を解除する方針。28日に決定する。一関市内で残る避難勧告対象世帯は、市野々原、〓木立(はのきだち)の両地区合わせた計3世帯14人となる。(注)〓は木ヘンに爪

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:「総額1億円キャンペーン」、応募総数は2万5001件 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=141.6 2008/11/28 12:01
キーワード:応募,風評,協会,キャンペーン,来年,11月,抽選,総額,効果,割引

 ◇県観光協会「予想以上」と評価 県観光協会などは27日、岩手・宮城内陸地震などの風評被害対策として、県内のホテルや旅館に宿泊すると、抽選で宿泊割引券が当たる「総額1億円1万人プレゼントキャンペーン」への応募総数(10月)が2万5001件に上ったと発表した。県外からの応募が約7割。観光協会は「予想以上の応募があった。一定の効果があったのでは」とみている。 県観光協会によると、応募券の配布は全施設の4割にあたる293施設で行われた。同協会の試算では、宿泊客の1割の1万6000件程度の応募を見込んでいたため、大幅に上回る形となった。 花巻市内のあるホテルによると、11月も応募用紙が4000枚以上届いたという。同ホテルは「割引券を使ってもらえることを期待したい」と願う。 抽選は10〜12月で3回行われ、今回は3000人が当選した。5000円の割引券2人分がプレゼントされ、県内152施設で12月1日から来年2月末まで利用できる。当たらなかった約2万2000人は再チャンスとして11月分の抽選に参加することになる。 同協会の泉裕之観光振興部長は「忘年会のシーズンとなるので、さらに増えることを期待したい」と話している。【安田光高】11月28日朝刊

見出し一覧に戻る

1.浜岡原発運転差し止め訴訟:「厳しい地震想定必要」と原告側が主張−−控訴審 /静岡(毎日新聞),毎日新聞
RV=97.1 2008/11/29 11:01
キーワード:耐震,11月

 住民などが中部電力を相手取り、浜岡原発1〜4号機(御前崎市)の運転差し止めを求めた訴訟の控訴審第2回口頭弁論が28日、東京高裁(富越和厚裁判長)であった。原告側は、想定を超える揺れを観測した中越沖地震や岩手・宮城内陸地震の揺れの特徴を挙げ、東海地震の想定震源域に建つ浜岡原発ではさらに厳しい地震想定が必要だと主張した。 原告側は、今年6月に起きた岩手・宮城内陸地震は、地震を引き起こす断層の動きが、予測される東海地震と同じだと指摘。岩手・宮城内陸地震では水平の揺れに比べ上下の揺れが大きかったことや、発生前に震源断層を予測することは難しかったとの専門家の見解を紹介し、上下動を考慮した耐震性を検討すべきだなどと主張した。 これに対し中電側は、「岩手・宮城内陸地震について専門家の知見は確立しておらず、原告は東海地震との相違点を無視している」と書面で反論した。 弁論の最後に富越裁判長は「原告側は地震による原発事故がいつ起きるかわからないと訴えており、ゆっくり審理を進める話ではないが、地震に関する新たな知見が出てきている」と発言した。 新たな知見とは、震源の地下構造が揺れを増幅させる可能性があることが中越沖地震で分かったことなどを示すとみられる。中電は3、4号機について、06年に改定された国の耐震指針に基づいて安全との報告を国にしたが、国はまだ判断を示していない。「新たな知見」を基に国が中電に評価のやり直しを求めれば、訴訟にも影響が出るとみられるため、富越裁判長は審理を国の判断を待って進めるべきかどうか原告、被告の双方に意見を求めている。【望月和美】11月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:一関市、祭畤地区「避難解除」−−発生から5カ月半ぶり /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.5 2008/11/29 12:01
キーワード:山谷,11月,大橋

 一関市は28日、岩手・宮城内陸地震で落橋した祭畤(まつるべ)大橋の仮橋と仮設道路が30日に完成し、一般車両の通行が開始される見通しから、同日に祭畤地区などに出されている避難勧告を解除すると発表した。仮橋が開通すれば祭畤地区には、地震発生以来5カ月半ぶりに時間帯を問わず通行できるようになる。 現在、避難場所の厳美公民館山谷分館では5世帯30人が避難生活を送っている。解除対象は祭畤地区の7世帯18人と市野々原(いちののばら)地区の1世帯4人。これで残る避難勧告対象世帯は裏山崩落の危険性がある市野々原地区2世帯、〓木立(はのきだち)の1世帯、計14人になる。【天野典文】11月29日朝刊

見出し一覧に戻る

3.速報「間に合わず・同時」7割 地震揺れ認識差(河北新報),河北新報
RV=21.3 2008/11/29 06:13
キーワード:放送,高校

 気象庁は28日、6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震の緊急地震速報の利活用状況について、東北6県の事業所などを対象に実施したアンケート結果をまとめた。 テレビや専用端末などで速報を知った事業所のうち、「大きな揺れが来る前に速報があった」と答えたのは3割にとどまり、7割は「速報が揺れに間に合わなかった」「速報と揺れがほぼ同時」と回答。速報を見聞きした瞬間と、揺れを感知したタイミングとの認識が、受け手によって食い違っていることが浮き彫りになった。 アンケートは6県の小中高校と病院、福祉施設、工場、交通機関などを対象に8月上旬から9月上旬にかけて行い、2378事業所から回答があった。 緊急地震速報を知ることができたと回答したのは、ほぼ3分の1に当たる831で、うち653事業所はテレビ放送。 震源付近を除けば、情報発表から大きな揺れ(主要動)が来るまで10―40秒の時間があったにもかかわらず、「間に合わず」と答えたのは142、「ほぼ同時」も277に上った。「間に合った」と回答したのは176。 気象庁地震火山部管理課は「震源に近い地域では初期微動でもかなり強い揺れとなり、初期微動を主要動と勘違いしたケースもあるのではないか。テレビで速報が流れても、すぐに緊急地震速報と認識できなかった可能性もある」と推測する。 速報を活用できたと回答したのは166。具体的な行動としては、「避難」が15、「身の安全確保」が32、「心構え」が19―などだった。 気象庁は7月24日に発生した岩手沿岸北部地震の緊急地震速報の利活用状況も発表。アンケートの回答事業所は2349で、回答の傾向は岩手・宮城内陸地震とほぼ同じだった。

見出し一覧に戻る

1.<秋篠宮さま>会見詳報2(毎日新聞),毎日新聞
RV=218.8 2008/11/30 05:00
キーワード:耐震,殿下,歌,再建,妃殿下,交流,修復,夏

 (問2)両殿下にお伺いします。 (1)両殿下は今年1月、インドネシアを訪問されたのをはじめ、7月には岩手・宮城内陸地震のお見舞いのために岩手・宮城両県を訪問されました。この1年間のご公務を振り返ってのご感想をお聞かせください。 殿下 本年は、1月の中旬からだったと思いますが、インドネシア訪問をはじめ、あとは主に国内ですけれども、いろいろな場所に参りました。今おっしゃった岩手・宮城内陸地震のひと月ちょっとたってからでしょうか、岩手県において行事があったときに、宮城県と岩手県、両方の被災地へお見舞いに参りました。もちろん行く前に、新聞ですとかテレビなどで、地震の被害が甚大であるということを認識はしているわけですけれども、実際にそこの場所に行って被災した方々から話を聞いてその様子を知ることで、更にそのときの状況を深く理解することができるなということを改めて感じました。つまり、できる限り実際の場所で、災害とかそういうことのみならずいろいろなことを、見聞することの大切さということを感じております。 その意味でいうと、この一年ということではありませんけれども、私も湧水(ゆうすい)ですとか水族の保全など水環境についてのことにもかかわっておりますが、これは以前からできるだけそのようにしているわけですが、行事がそれに関係する場所で行われたときなどは時間の都合がつく限り関係する場所に行って、それに携わっている人から話を聞くようにしております。そしてまた、それによって分かることもたくさんあります。 妃殿下 この一年を振り返りますと宮さまとご一緒に出席したさまざまな行事があり、いろいろな場所を訪れ、多くの方々にお会いしお話をする機会がございました。今年は「日本インドネシア友好年」に当たりまして、1月にインドネシアを訪問いたしました。その訪れた先には、2年前に大きな地震の被害を受けたジョクジャカルタという場所がございました。 殿下 ジャワ島中部地震のね(妃殿下を振り向かれて)。 妃殿下 ジャワ島中部地震(殿下に振り向かれてうなずかれる)で多くの方々が亡くなりけがをされました。復興の途中でしたが、まだ地震によって心の傷を持っている方々もいるという話を伺い、心を痛めました。一方では、日本の支援によって耐震仕様に中学校が再建され、そこの中学校を訪れましたが、手作りの歌で迎えてくださったり、また熱心に勉強する中学生の姿に接し、またそのほかには建物が壊れてしまったプランバナン寺院でしょうか(殿下にご確認なさる)、そちらでは日本の協力によって修復作業が進んでいまして、そのようなことにも触れて、うれしく思いました。 今年の7月には、宮さまも先ほど話されましたように、岩手県と宮城県を訪れ、被災された方にお会いいたしました。深い悲しみの中にも、復興に尽くされた方への感謝の気持ちを抱きつつ、お互いに励まし合い協力して今後の生活を力強く進もうとする姿に心が動かされました。 このほかにも、この一年にいろいろな行事がありました中で一人で出席したものをいくつか申し上げますと、今年の7月に結核対策の分野で活躍している関係者が集い、意見交換や議論を行った「国際結核シンポジウム」、それから今月の上旬に「Safe Motherhood」について世界のさまざまな立場の方から発表があった「第49回日本母性衛生学会学術集会」のメーンシンポジウムなどがあり、関係する方々からさまざまなお話を伺いました。 今までにそれぞれの分野で地道に努力をされ、意義深い活動をされてきた方々に深く感謝しますとともに、今抱えている多くの課題の解決に向けて国際機関、国の公的私的な団体、保健・医療などの専門家や婦人会、地域の人々、多くの方々の適切な連携と協力が非常に重要であることを改めて認識いたしました。 (2)また、天皇、皇后両陛下は、ご高齢にもかかわらず、精力的にご公務をこなされていますが、今後、両陛下のご公務を、皇太子さまをはじめとする皇族方で調整しながら分担することも検討していかなければならない時期ではないかと思います。殿下は、去年の会見で「(陛下の)お仕事の全体の量というのを、これから私たちも把握していくように努めていきたい」と話されましたが、今後の負担軽減や公務分担をどのように進めるべきだとお考えでしょうか。 殿下 昨年、陛下のお仕事の全体量の把握ということを申しました。今年の1月から10月までのお仕事の量と、昨年の1月から10月、同じ時期を比較してみますと、これは主に都内でのお仕事、それから公務をはじめとした宮殿での行事などの件数を比較してみますと、これは人によって数え方が違う可能性があるので、一概にこうということは言えないのですけれども、決して昨年より今年が少なくなっているということはないですね。むしろ昨年より多いぐらい。これにはいろいろな要因はあるかとは思いますけれども、このようなお仕事の量ということについては、引き続き皆で考えながら、どのようにしていくかということを検討していく必要があると思います。 一方、お仕事の数を減らしていくということは横並びの関係もありましょうし、なかなか難しいところがあるのも事実だと思います。そういうことをかんがみますと、具体的にどうというのは今すぐ案が出てくるわけではありませんけれども、一つ一つの行事の内容といいますか、中身を変えていって、それでご負担軽減につなげていくことができるのではないかと思います。例えば、昭和天皇が高齢になられてからもそういう形で宮殿の行事での負担軽減が行われております。ただこれは、恐らくそうだろうと思うんですけれども、昭和天皇が高齢になられてから、それを当時の皇太子殿下やそれ以外の皇族が分担したということはあったでしょうか。私はあまりなかったというように記憶しています。恐らく現在の陛下の場合にも、これは先ほどの付け足しになりますけれども、今の皇太子殿下や私たちに譲れるものは、もうかなりの部分譲られておりますので、そのことからも分担ということを考えていくのは、なかなか難しいのかなというように感じております。 妃殿下 両陛下のご体調をご案じ申し上げております。宮さまとご一緒にこれからも皇族としての務めを大切にしてまいりたいと思います。 (問3)両殿下にお伺いします。 (1)皇太子ご一家がこの夏、宮邸の隣にある東宮仮御所に引っ越され、ご両家の交流の機会も増えたことと推察いたします。お子さま方の触れ合いやその際のエピソードについて、長期療養中の皇太子妃雅子さまのご様子と併せてご紹介ください。 殿下 休日の土曜・日曜は、よく悠仁を連れて3人で散歩をしたり、それから自転車に乗ったりしてぷらぷらと赤坂御苑の中を回ることがあるのですけれども、そのときよく皇太子殿下であったり両殿下であったり、会うことがあります。また、あるときは愛子内親王がすぐ近くの芝生のある広場で遊んでいることもあります。そのようなときに、会う機会はかなり多いですね(妃殿下に)。 妃殿下 はい。お天気もよろしかったりするとき。 殿下 そこでしばしの時間、いろいろと楽しく話をして過ごすことがあります。また私たちの娘が一緒にいるときは、愛子内親王と一緒に遊んだりしていることもあります。そのようなときの皇太子妃殿下のご様子ですけれども、非常ににこやかな感じで過ごされています。 妃殿下 少し重なってしまうかもしれませんが、秋のお天気のいい日には、外に散歩に出かけると、幾度もお目にかかる機会がございました。広い芝生で敬宮さまがお遊びをしているときに、悠仁もご一緒させていただくこともございまして、とてもうれしそうにしています。 先日は、皇太子、同妃両殿下と敬宮さまが宮邸にいらっしゃいました。敬宮さまは悠仁とおもちゃや小さいジャングルジムでご一緒にやさしく遊んでくださり、また学校から戻ってきました娘たちが加わり、にぎやかな時間を過ごしました。 殿下 庭の後ろから出ると本当にすぐ来られますので、急な坂道を上がらないといけないのですけれども、その点では非常に便利で……(妃殿下を振り向かれて)。 妃殿下 本当にお隣同士で(殿下を振り向かれて)。 殿下 隣同士で良くなったと思いますね(妃殿下を振り向かれて)。 妃殿下 また少し前のことになりますが、今年の春ころでしょうか、御用地内の池にカイツブリの巣作りが見られ、その後、親鳥が抱卵し、数羽のヒナがかえって、親鳥が小さいヒナを背中に乗せて泳いでいる姿を間近に見ることができました。散策されていらっしゃる皇太子妃殿下とその近くで会いましたときは、特にそのカイツブリの様子について、お互いに近くで見るのは初めてのことでございましたので、楽しみながらお話をいたしました。 (2)また、今年2月に羽毛田長官が皇太子ご一家のご参内回数が増えていないと発言したことについて、どのように受け止められましたか。両殿下のご参内に対する考え方についても併せてお聞かせください。 殿下 羽毛田長官が今年のはじめに発言したことは、参内の回数ということも言っていましたけれども、自分の発言したことを大切にしてほしいということ、それが一番の趣旨だったと私は理解しております。そのことから言うと、私も小さいことも含めて、あまりこれは言いたくはないのですけれども、いろいろと頼まれて……。 妃殿下 お忙しいですし(殿下をご覧になりながら)。 殿下 安易に引き受けて、その後、間に合わなくて周りの人に迷惑をかけていることが、多々あるわけではありませんけれども、時としてあります。そのような自分自身のことを考えますと、自分が言った言葉を大切にするということは、私自身も心しておかなければいけないなというように思います。 それと参内についてということですけれども、私たちにとって参内ということは御所に行って、仕事の話ですとか、研究の話もあります。そのほかさまざまな話をする場と考えております。そして私たちの子どもたちが一緒に行っているときには、世代を超えた交流をする機会であるというように思っております。そのような中でそれぞれが、必要なことについて話をして、その事柄についてみんなで意見交換を行ったり、話し合いをしたりする場所であり、そのような機会をこれからも大切にしていきたいと思っております。 妃殿下 娘たちのことになりますけれども、2人は高校生と中学生になり、以前に比べて授業や学校行事が多くなり、参内する機会が少なくなりましたが、両陛下とご一緒に思い出深い時間を過ごさせていただいております。これからも両陛下のご日程がよろしいときにお会いして、両陛下よりお話を伺いましたり、また娘たちがそれぞれ関心があることをお話し申し上げる、そのような時を大切にしてまいりたいと思います。

見出し一覧に戻る

2.【秋篠宮さま誕生日会見】(2)陛下のご負担軽減、「なかなか難しい」 (産経新聞),産経新聞
RV=175.6 2008/11/30 08:23
キーワード:耐震,殿下,歌,再建,修復

 【記者】両殿下にお伺いします。両殿下は今年1月、インドネシアを訪問されたのを始め、7月には岩手・宮城内陸地震のお見舞いのために岩手・宮城両県を訪問されました。この1年間のご公務を振り返ってのご感想をお聞かせください。 【秋篠宮さま】本年は1月の中旬からだったと思いますが、インドネシア訪問を始め、あとは主に国内ですけれども、いろいろな場所に参りました。今おっしゃった岩手・宮城内陸地震の一月ちょっとたってからでしょうか、岩手県において行事があったときに、宮城県と岩手県両方の被災地へお見舞いに参りました。 もちろん行く前に、新聞ですとかテレビなどで地震の被害が甚大であるということを認識はしているわけですけれども、実際にそこの場所に行って被災した方々から話を聞いてその様子を知ることで、さらにそのときの状況を深く理解することができるなということを改めて感じました。つまりできる限り実際の場所で、災害とかそういうことのみならず、いろいろなことを見聞することの大切さということを感じております。 その意味でいうと、この1年ということではありませんけれども、私も湧水ですとか水族の保全など水環境についてのことにもかかわっておりますが、これは以前からできるだけそのようにしているわけですが、行事がそれに関係する場所で行われたときなどは時間の都合がつく限り関係する場所に行って、それに携わっている人から話を聞くようにしております。そしてまた、それによって分かることもたくさんあります。 【紀子さま】この1年を振り返りますと、宮さまとご一緒に出席したさまざまな行事があり、いろいろな場所を訪れ、多くの方々にお会いしお話をする機会がございました。今年は「日本インドネシア友好年」に当たりまして、1月にインドネシアを訪問いたしました。その訪れた先には、2年前に大きな地震の被害を受けたジョグジャカルタという場所がございました。 【秋篠宮さま】ジャワ島中部地震のね(紀子さまをを振り向かれて)。 【紀子さま】ジャワ島中部地震(秋篠宮さまに振り向かれてうなずかれる)で多くの方々が亡くなりけがをされました。復興の途中でしたが、まだ地震によって心の傷を持っている方々もいるという話を伺い、心を痛めました。 一方では、日本の支援によって耐震仕様に中学校が再建され、そこの中学校を訪れましたが、手作りの歌で迎えてくださったり、また熱心に勉強する中学生の姿に接し、そのほかには建物が壊れてしまったプランバナン寺院でしょうか(秋篠宮さまにご確認)、そちらでは日本の協力によって修復作業が進んでいまして、そのようなことにもふれてうれしく思いました。 今年の7月には宮さまも先ほど話されましたように、岩手県と宮城県を訪れ、被災された方々にお会いいたしました。深い悲しみの中にも、復興に尽くされた方への感謝の気持ちを抱きつつ、お互いに励まし合い、協力して今後の生活を力強く進もうとする姿に心が動かされました。 このほかにも、この1年にいろいろな行事がありました中で1人で出席したものをいくつか申し上げますと、今年7月に結核対策の分野で活躍している関係者が集い、意見交換や議論を行った「国際結核シンポジウム」、それから今月の上旬に「Safe Motherhood」について世界のさまざまな立場の方から発表があった「第49回日本母性衛生学会学術集会」のメーンシンポジウムなどがあり、関係する方々からさまざまなお話を伺いました。 今までにそれぞれの分野で地道に努力をされ、意義深い活動をされてきた方々に深く感謝しますとともに、今抱えている多くの課題の解決に向けて国際機関、国の公的私的な団体、保健・医療などの専門家や婦人会など地域の人々、多くの方々の適切な連携と協力が非常に重要であることを改めて認識いたしました。 【記者】また天皇、皇后両陛下はご高齢にもかかわらず、精力的にご公務をこなされていますが、今後両陛下のご公務を皇太子さまを始めとする皇族方で調整しながら、分担することも検討していかなければならない時期ではないかと思います。殿下は去年の会見で「(陛下の)お仕事の全体の量というのをこれから私たちも把握していくように努めていきたい」と話されましたが、今後の負担軽減や公務分担をどのように進めるべきだとお考えでしょうか。 【秋篠宮さま】昨年、陛下のお仕事の全体量の把握ということを申しました。今年の1月から10月までのお仕事の量と、昨年の1月から10月、同じ時期を比較してみますと、これは主に都内でのお仕事、それから宮殿での行事などの件数を比較してみますと、人によって数え方が違う可能性があるので一概にこうということは言えないのですけれども、決して昨年より今年が少なくなっているということはないんですね。むしろ昨年より多いぐらい。  これにはいろいろな要因はあるかとは思いますけれども、このようなお仕事の量ということについては、引き続き皆で考えながら、どのようにしていくかということを検討していく必要があると思います。 一方、お仕事の数を減らしていくということは横並びの関係もありましょうし、なかなか難しいところがあるのも事実だと思います。そういうことをかんがみますと、具体的にどうというのは今すぐ案が出てくるわけではありませんけれども、一つ一つの行事の内容といいますか、中身を変えていって、それでご負担軽減につなげていくことができるのではないかと思います。 例えば、昭和天皇が高齢になられてからもそういう形で宮殿の行事での負担軽減が行われております。ただこれは、恐らくそうだろうと思うんですけれども、昭和天皇が高齢になられてから、それを当時の皇太子殿下やそれ以外の皇族が分担したということはあったでしょうか。私はあまりなかったというように記憶しています。 恐らく現在の陛下の場合にも、これは先ほどの付け足しになりますけれども、今の皇太子殿下や私たちに譲れるものはもうかなりの部分譲られておりますので、そのことからも分担ということを考えていくのはなかなか難しいのかなというように感じております。 【紀子さま】両陛下のご体調をご案じ申し上げております。宮さまとご一緒にこれからも皇族としての務めを大切にしてまいりたいと思います。 =(3)に続く

見出し一覧に戻る

3.我が家へ戻る車続々…地震被災の岩手・一関に半年ぶり仮橋(読売新聞),読売新聞
RV=107.5 2008/11/30 22:13
キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,勧告,建設

 6月の岩手・宮城内陸地震で崩落した、岩手県一関市厳美町の祭畤(まつるべ)大橋に代わる仮橋が完成し、30日正午から一般車の通行が始まった。 祭畤地区の7世帯18人への避難勧告も同日、解除され、5か月半ぶりに、住み慣れた我が家での生活を再開するため、家財道具を積んだ車が続いた。 仮橋は祭畤大橋の北約100メートルに架けられ、仮設部分の総延長は道路を含めて約560メートルある。県は今後、仮橋の北側に新しい橋を建設する方針。 避難住民はこれまで、林道を通って一時帰宅していたが、昼間しか滞在できなかった。避難所となっている厳美公民館山谷分館から帰宅した熊谷寿喜さん(72)は「家に戻るのは格別。まずは、のんびりしたい」と喜んでいた。

見出し一覧に戻る

1.「待ちに待ったこの日」帰宅住民、表情晴れやか 一関(河北新報),河北新報
RV=131.7 2008/12/01 10:53
キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,うれしい,勧告,贈る

 岩手・宮城内陸地震で落下した岩手県一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋の仮橋と仮設道路が開通した30日、避難勧告が解除された祭畤地区の住民らが5カ月半ぶりに自宅に戻った。あいにくの雪模様にも、住民は晴れやかな表情で荷物を自宅に運び入れた。 「この日を待ちに待った」。祭畤地区の農業佐藤律雄さん(62)は顔をほころばせながら玄関を開けた。手伝いに訪れた親せきとともに、手際よく布団などの生活用具一式を中へ運んだ。 佐藤さんは6月14日の地震発生から、市内の本寺小体育館に続き旧山谷小校舎(厳美公民館分館)で、家族10人で避難生活を送ってきた。「もう戻れないのかと思ったこともあった。でも、わが家で年を越すことができ本当に良かった」と、久しぶりに味わう自宅の活気に目を細めた。 この日、祭畤地区周辺は歓迎ムードに包まれた。8月に一足先に避難所を離れた市野々原地区の会社員沼倉朝夫さん(59)の家族が、「おかえり」と記した手作り看板を国道342号沿いに7カ所設置した。 市野々原、祭畤両地区の行政区長を務める佐藤勝雄さん(70)は「少しずつ集落に人が戻ることはうれしい。避難生活をする仲間とは今後も連絡を取り、地域のきずなで励ましていきたい」と語った。 一関市民で今後も避難生活を強いられるのは3世帯14人。このうち2世帯11人は避難所暮らしを続ける。去っていく佐藤律雄さんらに花束を贈り、見送った会社員佐藤清男さん(51)一家8人は「子どもたち同士仲良くしていただけに少し寂しい。徐々に復興が進んでいることを励みにしたい」と複雑な胸中を明かした。

見出し一覧に戻る

2.「待ちに待ったこの日」 帰宅住民表情晴れやか 一関(河北新報),河北新報
RV=109.4 2008/12/01 06:13
キーワード:山谷,仮橋,祭畤,大橋,解除,うれしい,勧告

 岩手・宮城内陸地震で落下した岩手県一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋の仮橋と仮設道路が開通した30日、避難勧告が解除された祭畤地区の住民らが5カ月半ぶりに自宅に戻った。あいにくの雪模様にも、住民は晴れやかな表情で荷物を自宅に運び入れた。 「この日を待ちに待った」。祭畤地区の農業佐藤律雄さん(62)は顔をほころばせながら玄関を開けた。手伝いに訪れた親せきとともに、手際よく布団などの生活用具一式を中へ運んだ。 佐藤さんは6月14日の地震発生から、市内の本寺小体育館に続き旧山谷小校舎(厳美公民館分館)で、家族10人で避難生活を送ってきた。「もう戻れないのかと思ったこともあった。でも、わが家で年を越すことができ本当に良かった」と、久しぶりに味わう自宅の活気に目を細めた。 この日、祭畤地区周辺は歓迎ムードに包まれた。8月に一足先に避難所を離れた市野々原地区の会社員沼倉朝夫さん(59)の家族が、「おかえり」と記した手作り看板を国道342号沿いに7カ所設置した。 市野々原、祭畤両地区の行政区長を務める佐藤勝雄さん(70)は「少しずつ集落に人が戻ることはうれしい。避難生活をする仲間とは今後も連絡を取り、地域のきずなで励ましていきたい」と語った。 一関市民で今後も避難生活を強いられるのは3世帯14人。このうち2世帯11人は避難所暮らしを続ける。去っていく佐藤律雄さんらに花束を贈り、見送った会社員佐藤清男さん(51)一家8人は「子どもたち同士仲良くしていただけに少し寂しい。徐々に復興が進んでいることを励みにしたい」と複雑な胸中を明かした。

見出し一覧に戻る

3.一関・祭畤仮橋が開通 8世帯の避難勧告解除(河北新報),河北新報
RV=104.7 2008/12/01 10:53
キーワード:仮橋,祭畤,大橋,解除,勧告,建設,帰宅

 6月の岩手・宮城内陸地震で落下した岩手県一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋の仮橋と仮設道路が30日完成し、正午に一般車両の通行が始まった。これに伴い、市は祭畤地区8世帯22人への避難勧告を約5カ月半ぶりに解除、一部住民がマイカーなどでわが家へ戻った。 仮橋は長さ約94メートルで、祭畤大橋の100メートル北に建設された。仮橋を含む仮設道路は総延長約560メートルで国道342号に通じる。この日、農業佐藤律雄さん(62)一家ら2世帯12人が仮橋を渡って帰宅した。 岩手県は来春、仮橋のさらに50メートル北で新橋の建設に着手する。 今回の避難勧告解除で、岩手県内の避難勧告の対象は奥州市の3世帯5人と合わせて計6世帯19人となった。

見出し一覧に戻る

1.祭畤大橋 計画新橋への接続道見直し 新道を建設(河北新報),河北新報
RV=130.6 2008/12/04 06:13
キーワード:仮橋,祭畤,大橋,11月,負担,建設,開通,完成,市道,下旬

 岩手・宮城内陸地震で落下した一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋に代わる新橋を建設する岩手県が、新橋への接続道路を当初の市道活用から新道建設へと計画変更したことが3日、分かった。新橋の建設位置は変わらない。岩手県一関総合支局土木部によると、見直しによる道路の総延長は新橋115メートル分を含む557メートル。市道を活用するよりも約40メートル短くなる。 県は7月、祭畤大橋の150メートル北に市道を活用した新橋を架ける方針を決定。当初計画案の変更は、祭畤大橋付近の住民らから「市道利用は不便になるので変更してほしい」「時間がかかって不便になる」と要望されたのを受けた。 県は計画の見直しに着手し、11月下旬、新たに取り付け道路を設ける計画案を住民側に説明し理解を得た。 新道のほとんどは民有地だが、土地買収に支障はないとみられ、工費についても「億単位の負担になるということはない」(県一関総合支局土木部)という。 祭畤大橋の仮橋は11月30日、落下した大橋の100メートル北に開通。新橋は仮橋よりさらに50メートル北側で来春着工し、2010年度に完成する予定。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:局地激甚災害 栗原市の農地、全域指定の可能性も /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=149.2 2008/12/05 12:00
キーワード:予算,局激,原油,来年,鶯沢,農地,負担,減少,今年,効果

 ◇県が示唆 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の農地災害復旧費用に関し、市全域が国からより多くの補助を受けられる「局地激甚災害(局激)」に指定される可能性があることが4日、分かった。県によると同市の田畑や林道、用水路などの被害額は計約8億8800万円に上る見通しで、「指定基準を満たす可能性は十分にある」(県農林水産総務課)という。また、村井嘉浩知事は4日の県議会一般質問で、同市の栗駒地区の農地について「来年1〜2月ごろには局激指定されるのではないか」と述べた。 局激は、国が市町村単位で▽公共土木施設▽森林▽農地――など被災対象ごとに指定する。このうち農地は、原則として当該市町村の「農地被害額」が「農業所得推定額の1割」を超えることが条件。これらの基準に基づき国は今年7月、公共土木施設の被害については同市全域を局激指定したが、農地被害では同市のうち鶯沢・花山両地区のみ局激に指定していた。 同課によると、今回の地震で局激指定の判断材料にされるのは、07年の農業所得推定額となる見通し。06年の栗原市の農業所得推定額は計90億9000万円で、現在国が集計している07年の数字は「米価が下がったことや原油高などの影響で、06年より減少する恐れが強い」(同課)。このため、既に判明した同市内の農地被害額と比較した場合、農業所得推定額が88億8000万円以下になると局激指定の基準を満たすことになるという。 県と栗原市はこれまで、市全域の農地災害について局激指定を受けられるよう繰り返し国に要望。同課は局激指定の効果として、地元の負担が減少することを挙げ「その分より細かな災害復旧事業に予算を振り向けることができる。栗原市全体の農地の復旧を早めることにもつながる」としている。 一方、同市の栗駒地区の農地に対する局激指定見通しについては、村井知事が長谷川敦県議(自民)の質問に対する答弁で言明。同課によると、栗駒地区の農地被害額は約3億5995万円で、04年の農業所得推定額(約17億2000万円)の1割を上回っている。栗原市全域および栗駒地区の07年の農業所得推定額について、同課は「近く確定するだろう」としている。【青木純】12月5日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:震災費用確保、県の交付金方式に 栗原市、復興基金断念 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=59.6 2008/12/06 13:01
キーワード:予算,交付,来年

 岩手・宮城内陸地震で、栗原市の佐藤勇市長は、復興費用確保のため県に要望していた「震災復興基金」創設を断念し、村井嘉浩知事の示した交付金方式を受け入れる方針を決めた。県は、交付金に関する予算案を来年2月議会に提案する方針。 佐藤市長は1日の会見で受け入れ方針を明らかにし、「実利のある方を選んだと理解してほしい。単年度ごとに県市が一体となってやるべき事業を検討する」と説明。総務省からは、基金に関し▽使途が限定される▽新財団創設や人件費などの経費が必要▽低金利の中で運用益を出すには巨額の原資が必要――などのマイナス面を指摘されたという。 市は「13年度まで年1億5000万〜2億円の復旧費用が必要」として、長期の財源確保のため年2億円程度の運用益を出せる基金創設を県に要望していた。【藤田祐子】12月6日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「由規コーチ」に子どもたち笑顔 復興支援で野球教室(河北新報),河北新報
RV=193.4 2008/12/07 06:12
キーワード:選手,野球,主将,球場,投手,鶯沢,実行

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の復興を支援しようと、仙台育英高出身のプロ野球選手による野球教室が6日、同市栗駒球場で開かれた。 同校野球部OBで登米市迫町の会社員尾形茂樹さん(31)が実家の料理店の常連客らと「震災からの復興を応援するために何かしたい」と意気投合し、実行委員会をつくって企画。高校時代のチームメートだった元ロッテ内野手天野勇剛さん(30)に声を掛け、ヤクルトの由規、志田宗大両選手を招いた。 被害が大きかった栗原市栗駒、花山、鶯沢の4つの小学生チームから65人が参加。打撃のポイントや投手、内外野手の守備位置別に、けがをしにくい投球動作、失策を防ぐ捕球姿勢といった基本技術を教わった。 花山モンスターズ主将の千葉克典君(10)=花山小5年=は「由規選手が投げるところを近くで見られてうれしかった。投球フォームが参考になった」と話した。 野球教室は7日午前11時から、登米市光ケ丘球場でも開かれ、小学生への技術指導やチャリティーオークションなどがある。

見出し一覧に戻る

1.闘魂で被災者に元気 一関でチャリティープロレス(河北新報),河北新報
RV=230.1 2008/12/08 06:13
キーワード:選手,試合,募金,祭畤,会場,出身,イベント,実行,出場,チャリティー

 岩手・宮城内陸地震で被災した故郷を元気づけようと、岩手県一関市出身のプロレスラーらが主催したチャリティープロレス(入場無料)が7日、一関市総合体育館で開かれ、迫力満点の技の数々で集まった被災者ら約850人を励ました。 一関市厳美町出身で実行委員会代表の佐々木貴さん(33)や岩手県奥州市、登米市など東北出身選手をはじめ、8団体から計16人の選手が出場し、4試合を披露。メーンイベントのタッグマッチでは、「貴コール」を受けて奮闘した佐々木さんが勝利した。 一関市厳美町の被災者も大いに楽しんだ。本寺地区の農業佐藤幸蔵さん(59)は「場内の一体感に勇気づけられた」と感激した様子。祭畤(まつるべ)地区の農業佐藤律雄さん(62)も「故郷への思いが伝わり涙した」と喜んだ。 試合終了後、佐々木さんが「復興に向けて頑張ってください。自分も故郷を思い闘っていきます」とあいさつ。出場選手と観客が一斉に「頑張ろう岩手」「頑張ろう一関」と気勢を上げた。 佐々木さんが、一関で試合をするのは初めて。両親の反対を押し切ってプロレスの道に進み、神奈川県茅ケ崎市で暮らす。「震災を機にありがたみを再認識した」という両親や故郷への恩返しにと企画した。 今回の試合のPRに協力し、観戦した父親の一男さん(61)は「故郷のために本気で尽くす息子を誇りに思う」と話した。 会場には募金箱が設置され、入場者が被災地向けに募金した。佐々木さんはこれまでもプロレス会場で募金活動を続けており、集めたお金を8日、一関市に贈る。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:風評被害一掃を 宮古で大漁祭/一関で慈善プロレス /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=215.4 2008/12/08 13:00
キーワード:試合,募金,キャンセル,寄付,風評,会場,協会,販売,出身,実行

 ◇風評被害一掃を−−宮古で初の大漁祭 岩手・宮城内陸地震と沿岸北部地震の風評被害を一掃しようと7日、宮古市の宮古魚市場を会場に大漁祭が初めて開かれ、県内外からの大勢の観光客でにぎわった=写真。 今が旬のアワビやイクラ、ホタテ、新巻きザケ、ワカメなどの海産物を市価より安く販売。観光客らは財布を手に「アワビが生きている」などと指をさしながら買い込んでいた。 主催した陸中海岸魚菜王国実行委員会によると、両地震の7〜10月までの風評被害による宿泊客のキャンセルは県内全体で約4万5000人。うち沿岸部は9500人を数えるという。 実行委会長の沢田克司・宮古観光協会長は「沿岸部の元気ぶりを宣伝していきたい」と話している。【鬼山親芳】 ◇一関で慈善プロレス−−被災者励まそうと、出身の佐々木さん 一方、一関市狐禅寺の市総合体育館では被災者たちを励まそうと、復興支援チャリティー・プロレスが入場無料で開かれ、853人が観戦した。同市厳美町本寺地区出身のプロレスラー、佐々木貴さん(33)=神奈川県茅ケ崎市在住=らが企画、4試合を行った。 佐々木さんは現在アパッチプロレス軍(東京)に所属している。 10月から各試合会場で「頑張ろう岩手!頑張ろう一関!」と書かれたTシャツ(3000円)を販売、募金活動も展開した。7日までに集まった募金を8日、一関市に寄付する。【天野典文】12月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震の行方不明者捜索「来春にも再開」栗原市長(河北新報),河北新報
RV=60.5 2008/12/10 06:13
キーワード:跡,方々,定例,12月,つり橋,質問,果たす,取材,約束,答弁

 岩手・宮城内陸地震の行方不明者について、宮城県栗原市の佐藤勇市長は9日、市議会12月定例会の一般質問の答弁で「行方不明者の方々の捜索など約束を果たす」との方針を明らかにした。 佐藤市長は取材に対し「雪解けを待って関係機関と協議し、2カ所で捜索を再開したい」と話し、同市栗駒の駒の湯温泉跡と花山の白糸の滝つり橋で捜索を行う方針を示した。栗原市内では10人の行方が分からず、駒の湯温泉跡では元従業員2人、白糸の滝つり橋付近では仙台市からの観光客夫婦2人が不明になっている。

見出し一覧に戻る

1.避難長期化、生活支援を 花山・栗駒被災者が要望(河北新報),河北新報
RV=144.3 2008/12/11 06:13
キーワード:配分,再建,解除,がんばる,制度,義援金,回答,創設,融資,見舞

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山、栗駒のそれぞれの住民でつくる2団体が10日、佐藤勇市長に対し、避難生活や生活再建などへの支援を求める要望書を提出した。 2団体は、花山震災復興の会「がんばっぺ」(大山幸義会長)と「くりこま耕英震災復興の会」(大場浩徳会長)。要望書では、約6カ月に及ぶ避難生活で住民は困窮し、生活・生業再建の見通しが立たないとして、実効性のある長期的な支援12項目を求めた。 避難生活については(1)長期化が予想されることによる新たな支援策(2)農業従事者への離職者見舞金の支給(3)「住宅一部破損」世帯への破損率に応じた義援金の配分―など、生活・生業再建に向けては(1)避難解除後の長期的な支援(2)住宅再建、生業再建への無利子融資制度の創設―などを要望した。 佐藤市長は「被災者の明日への不安、将来への不安は理解できる。生活支援などに全力を傾ける」と話した。大場会長は「生業がストップしても、生活はしていかなくてはいけない。良い回答を期待したい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.10大ニュース一覧=時事通信(時事通信),時事通信
RV=92.0 2008/12/12 14:26
キーワード:原油,制度,金融,価格,女子,米,開催,当選,世界,五輪

 時事通信社が選んだ2008年の10大ニュースは次の通り。【国内】(1)福田首相が辞任、麻生内閣発足    (2)秋葉原で通り魔、7人死亡    (3)日本人4人にノーベル賞    (4)東証、バブル後最安値の7162円90銭    (5)中国製ギョーザで中毒、殺虫剤メタミドホス検出    (6)北島が連続2冠、女子ソフトは悲願の金    (7)後期高齢者医療制度(長寿医療制度)スタート    (8)元厚生次官宅連続襲撃事件で3人死傷    (9)岩手・宮城内陸地震で死者・不明者23人    (10)戦後最長の拡大に終止符、月例経済報告【海外】(1)金融危機が世界に波及、株価暴落    (2)米大統領選でオバマ氏当選    (3)中国四川省で大地震、8万人超死亡    (4)北京五輪開催    (5)穀物など商品価格急騰、原油は1バレル147ドルに    (6)チベット暴動、各地の聖火リレー混乱    (7)ロシア軍がグルジア侵攻    (8)米3大自動車メーカーの経営悪化、合併模索も    (9)インド・ムンバイで同時テロ    (10)北朝鮮のテロ支援国指定解除。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:発生あす半年 つめ跡、今も深く 移転、避難所生活… /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=75.4 2008/12/13 13:03
キーワード:仮橋,山谷,祭畤

 岩手・宮城内陸地震の発生から14日で半年となる。県南地域を中心に奥州市で震度6強を観測した地震は、県内に大きなつめ跡を残したが、11月末には一関市の祭畤(まつるべ)大橋仮橋が完成し、2世帯12人が自宅に戻った。一方で、再び自宅を離れなければならない人や依然として避難所生活を送る人もいる。被災者の今を追った。【安田光高】 ◇人・自然・古里、一変−−土砂ダムある一関・厳美町 「工事の必要性は理解できる。でもどうして我が家が移転しないといけないのかと思うことがある」 磐井川をせき止めた土砂ダムがある一関市厳美町市野々原。土砂ダムの北側に住む沼倉恵子さん(54)は複雑な心境で暮らす。避難勧告が解除されて自宅に戻って間もない9月、国土交通省から移転の話を聞かされた。 大雨による土砂ダムの決壊を防ぐため、国交省は拡幅工事を行うことを決め、沼倉さん方ら2世帯に移転を打診。遅くても来年4月には着工する考えで、沼倉さんは同じ地区内に所有する土地に引っ越す予定だ。 市野々原にとどまる理由は、地震を契機に変わる古里を見届けたいからだ。 同じ地区には裏山崩落の危険性から2世帯が避難所生活を送る。磐井川は土砂で埋まった。山菜採りに行くと、至る所で土砂崩れが起きていた。人や自然、古里が変わってしまった。そして移転。きょうだいげんかや、かまどの前でふざけていた時に母親から薪(まき)を投げられしかられたことなど、子どものころからの思い出が詰まった家を取り壊す寂しさがあった。 沼倉さんは「地震から日数は経過したが、心は(発生の)6月14日のままストップしている。前に進むには避難者が戻ってきて、みんなでもう一度、元の生活を送れるようになった時だと思う」。地区住民の1日でも早い帰りを待っている。 ◇「元の暮らし早く」 避難生活の女性ら会見 地震発生から半年がたつのを前に、一関市厳美町の厳美公民館山谷分館(旧山谷小学校)の応急住宅で避難生活する佐藤美栄子さん(37)ら2人が12日会見を行った。佐藤さんは「みんなには忘れ去られてしまったのではないかと思う。元の生活に早く戻りたい」と語った。避難している2世帯は裏山に崩落の危険があり、避難解除のめどは立っていない。本寺地区に仮設住宅を設置し、移り住むことを希望しており、市と協議を続けている。 ◇余震に不安消えず−−5カ月半ぶり一関・祭畤帰宅 落橋した祭畤大橋の仮橋完成に伴い、5カ月半ぶりに自宅に帰宅した同市祭畤の佐藤律雄さん(62)は、家の片づけと避難生活中に世話になった人への礼状を書いている。「少しずつ落ち着いてきた」と話すが、不安もまだある。 避難所ではたまにしかなかった余震が、震源地に近い自宅では1日1、2回感じるようになった。寝ている時も目が覚めて身構えてしまうという。「大きな地震がまた来たらどうしよう」と不安は解消されていない。 祭畤の地域も変わった。仮橋完成後、観光客が祭畤大橋や震災の被害現場を見に来るようになった。観光バスで訪れる団体もある。 移転する沼倉さんをはじめ、佐藤さんも撤去した土砂の置き場として自分の耕作地などを貸す予定だ。「被災者というと、支援を受けるだけと思われがちだが、我々も復興のためにできる限りの協力をしている。(観光客には)それを知って地震というのを考えてほしい」と話す。 復旧や復興は国や県など行政の力だけでなく、被災者の努力と犠牲が支えている。12月13日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手宮城地震>仮設にいまだ200人…発生から半年(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.9 2008/12/13 20:40
キーワード:入居,改修,コンサート

 13人が死亡、10人が行方不明になっている岩手・宮城内陸地震の発生から14日で半年。大きな被害を受けた宮城県栗原市や岩手県奥州市、一関市では計128世帯329人がいまだに避難指示・勧告を受けており、仮設住宅や親類宅などの避難先で降雪期を迎えた。 各自治体のまとめによると仮設・応急住宅に入居している人は計71世帯200人。内訳は、栗原市61世帯163人▽奥州市8世帯26人▽一関市2世帯11人。寸断された国道398号など道路の復旧や河川改修には数年かかる見通し。 14日には栗原市栗駒で、発生時刻の午前8時43分に避難生活を送る住民らが集会所で犠牲者に黙とうするほか、同市花山でも住民らが夕方に追悼の集いを開く。 また栗駒では復興支援コンサートを開催。花山では道の駅「路田里(ろうたりい)はなやま自然薯(じねんじょ)の館」で午前11時〜午後4時、地元農産物や加工品を集めた「復興市」が開かれ、名物料理「そばだんご」などが振る舞われる。【藤田祐子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震から半年…観光痛手、厳しい年の瀬(読売新聞),読売新聞
RV=41.6 2008/12/13 14:56
キーワード:高騰,原油

 死者・行方不明23人を出した岩手・宮城内陸地震から14日で半年。大きな被害を受けた栗駒山周辺の観光施設が再開するのは来春以降になりそうで、ふもとの経済へも影響は広がる。不況も影を落とし、被災地は厳しい年の瀬を迎えている。 「55歳を過ぎると正社員はダメと言われた」。宮城県栗原市の第3セクター「ゆめぐり」が運営する温泉施設の調理師だった蜂谷昌巳さん(56)は、3社に履歴書を送ったが、面接を受けられたのは1社だけだった。4施設を運営していた「ゆめぐり」は135人を一時解雇、再雇用は47人だけだ。妻のパート収入と月15万円の失業給付金が頼りの蜂谷さんは、車もバイクも売り払い、「もう、あきらめ気分」とうなだれる。 地震で、年間約120万人の観光客を集める栗駒山周辺の宿泊施設15軒が、営業休止に追い込まれたままだ。岩手県一関、奥州市の市営スキー場は今季の営業を断念した。 ふもとの栗原市の食材卸売業「岩ヶ崎魚市場」は、宿泊施設などと年間4000万円の取引があったが、売り上げは7割減。青果店主の高橋彪(たけし)さん(73)は、「買い控えも始まり、客単価は半分になった」と嘆く。 被災地や周辺には、自動車部品などの工場が集まる。トヨタ系列の「関東自動車工業」は、岩手工場(岩手県金ヶ崎町)などの人員削減を発表。同社から受注する栗原市の業者は週1日、ラインを止める。岩手県北上市、一関市でも大手系列企業などが人員削減中で、自動車関連で50〜70%の受注減の電線加工業「大場製作所」(栗原市、従業員84人)の大場俊孝社長は「このまま受注が減れば、仕事をやめなければいけない」。 従業員25人を抱える栗原市の運送業「丸栄商運」は、地震後、取引先の操業中止で受注が一時半減。原油高騰に続く不況の波で、長距離輸送などが2〜3割減。伊藤栄一社長は「どうなるか見当がつかない」と話す。 栗原市財政課は「企業の業績悪化は、税収減、市民の購買意欲減退につながる。復興の過程でボディーブローのように響く」。栗原南部商工会の遠藤長(たける)・経営支援課長は「地震と不況のダブルパンチ」と心配する。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:発生からきょうで半年 どうなる?義援金−−一関市 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=152.4 2008/12/14 12:01
キーワード:配分,寄付,児童,交付,風評,協会,義援金

 ◇未配分、いまだ4割 1億8400万円 ◇決定事業も具体性欠く 岩手・宮城内陸地震の発生から14日で半年となったが、一関市は義援金の42%にあたる約1億8400万円が配分されないまま残っている。新潟県中越沖地震などと比べ、被害が少なかったことが一因だが、同じ内陸地震で被災した奥州市の未配分は13%(6900万円)だ。中には具体的な中身が決まっていない事業にも配分を予定しているものも。国民の善意から成る義援金の行方は……。【安田光高】 一関市では県からの配分金と市で集めた義援金の総額が11月21日現在、4億4100万円。このうち1次と2次で計2億5700万円を配分する見込みだ。総額の42%を占める残金は、今後配分する予定だが、時期は決まっていない。 中越沖地震で大きな被害が出た新潟県柏崎市では、死傷者と住宅被害への支援にほとんどの義援金が使われた。だが一関市などの県内の場合、人身や建物被害が少ないため、例えば、死者が出た世帯では中越沖が20万円に対し、岩手は500万円と厚遇されている。柏崎市福祉課は「ケースが違うので一概に何とも言えない」と話す。 そこまで配分してもまだ残っているため、義援金の趣旨に沿うかどうか微妙なケースも出ている。 日本赤十字社は、義援金について「災害で生命・財産に大きな被害を受けた人に対する慰謝激励の見舞金の性格を持つもの」とし、「被災者に全額、迅速かつ公平に配分される」との見解を示している。 8月に決定した県の1次配分では、観光風評被害対策金として、奥州市や一関市など5市町の観光協会に総額2500万円を配分。5市町は首都圏での観光PRなどを実施した。また一関市の2次配分では、集落コミュニティ醸成支援▽本寺地域の支援を行う「元気っ子・本寺っ子」支援交付金▽行政情報提供システム設置――などを挙げている。しかし、これらを見舞金と位置づけるのは難しい。中には「被災地復興に必要な事業」とはいうものの「まだ具体的な中身、担当課が決まっていないものもある」(市児童福祉課)という。 一関市の阿部照義・保健福祉部長は「(残金については)今後も被災者支援で必要な事業が出てくると思われるため、その時に手厚くできるよう使いたい」と話している。 義援金の配分は被災者・寄付者・それ以外の人の3者が納得するのが原則。義援金の使い道や配分時期のあり方が問われている。12月14日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:発生半年 宇佐元さん熱唱 栗原で復興チャリティーコン /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=58.0 2008/12/14 12:02
キーワード:歌,コンサート,チャリティー

 岩手・宮城内陸地震は14日で発生半年。栗原市栗駒のみちのく風土館では13日、シンガーソングライター、宇佐元恭一さんの復興チャリティーコンサートが開かれ、140人の聴衆が、代表曲の「雨ニモマケズ」などの熱唱に聴き入った=写真。 宇佐元さんは歌の合間に、実家の福岡市に帰省中、地震に遭った経験を語り、「僕の歌が皆さんのあしたの力になれば」と語りかけ、聴衆は復興への思いを新たにした。 ふるさとの立ち直りのはずみにと、コンサートを手作りで企画した地元の会社員、菅原聡さん(31)は「励ましと元気をもらえ、本当にうれしい」と話した。コンサートの収益8万円を被災者に贈る。【小原博人】12月14日朝刊

見出し一覧に戻る

1.静かな灯に復興誓う 栗原・花山 被災者励まし合う(河北新報),河北新報
RV=120.9 2008/12/16 06:13
キーワード:イワナ,ボランティア,児童,黙とう,会場,来年

 岩手・宮城内陸地震から半年となった14日、被災地の栗原市花山の福祉施設「花山湖畔の里」で、仮設住宅に暮らす住民らが集い、復興への思いを新たにした。庭にろうそくの灯がともり、被災者は励まし合いながら冬を乗り越えようと誓い合った。 花山震災復興の会「がんばっぺ」が主催。避難住民らが持ち寄り、約1週間かけて穴を開けた空き缶約300個を並べ、ろうろくに灯をともした。「花山」の文字や栗駒山、虹をかたどった明かりに、被災者はそれぞれの思いを重ねた。 施設の交流ホールであった集いで「がんばっぺ」の大山幸義会長(56)が「冬の間、心の復興をしよう。来春に向け、エネルギーを蓄えよう」と呼び掛けた。 被災地の映像で震災を振り返った後、花山小1年の氏家美早希さん(7つ)ら児童生徒3人が作文を朗読。避難所での生活の際、自宅に残してきたペットを思いやる内容などが会場の涙を誘った。 仮設住宅で夫(74)と2人暮らしの無職狩野たつ子さん(68)の自宅は、建物が全壊、敷地もひび割れ、移転を余儀なくされている。「花山で生まれ育った。花山に残れるよう、希望は捨てない」と語った。◎支援の輪に感謝し高原大根振る舞う 栗原・耕英住民ら 避難生活を送る栗原市栗駒耕英の住民が14日、みちのく伝創館(栗駒岩ケ崎)で、一時帰宅しながら栽培した高原大根を無料で市民らに振る舞い、これまでの支援に感謝の気持ちを表した。ボランティアグループなども駆け付け、交流を深めた。地震発生と同時刻の午前8時43分に栗駒山に向かって黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。 栗原市を拠点に活動する音楽グループ「ハローマイフレンド企画」が伝創館でチャリティーライブを開くのに合わせ、耕英住民もイワナの出店などを並べた。東松島市の女性ボランティア団体が地元産カキを振る舞い、仙台市内の学生グループは足湯マッサージのサービスを提供した。 ライブ終了後には会場近くで花火が上がった。被災者を激励しようと、ハローマイフレンド企画が準備した。耕英の住民らは感激した様子で見つめていた。 くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(48)は「静かに半年を迎える考えもあったが『来年に向けて頑張ろう』の気持ちを高めたかった。多くの励ましを受けたので頑張りたい」と話した。

見出し一覧に戻る

2.【追う・地震半年(上)】祭畤温泉 復興支える姉弟、従業員のきずな(産経新聞),産経新聞
RV=94.0 2008/12/16 08:01
キーワード:祭畤,仮橋,風評,野菜

 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県一関市、宮城県栗原市は東北有数の温泉地。地震から半年がたち、両地区では温泉再興に向けた動きが本格的に始まった。源泉や施設への被害、「あの辺は危険」という風評、復旧を妨げる降雪…。度重なる苦難にめげず、力強く立ち上がった人々の支えは、家族や友人、同業者との強い“きずな”だ。地震の影響で休業中の一関市厳美町「祭畤(まつるべ)温泉」を再興に導く、姉弟や従業員のきずなとは−。(渡部一実) 8日夕、祭畤温泉の旅館「かみくら」に、リサイクル業者から届いた流し台、ガスコンロが次々と運び込まれた。「そっち段差あるよ。気を付けて!」。31日からの営業再開が決まり、社長の佐藤奈保美さん(42)の声は明るい。 同館は今年1月、日帰り温泉としてオープン。4月から宿泊客を受け入れ始め、客足が順調に伸び始めた矢先、岩手・宮城内陸地震に被災した。開業、被災、休業、再開…。激動の今年1年、佐藤さんの心の支えはパラオ在住の実弟、菅原勇哉さん(38)だったという。 もともと、佐藤さんに祭畤温泉の経営を勧めたのは勇哉さんだった。一関市東山町で180年続く老舗旅館に生まれた2人。佐藤さんは実家を継ぎ、勇哉さんは南国パラオで観光事業を始めたが、平成14年夏、一関市で大規模な水害が発生。実家の旅館は休業に追い込まれた。 「ご先祖様から続いた旅館を、私の代でつぶすわけにいかない」。再起を模索する佐藤さんに、勇哉さんがこんな話を持ち込んできた。「祭畤温泉に廃業した旅館がある。跡地で南国野菜の自然農園を作る計画があるが、頓挫しそうだ。そっちの旅館をやってみないか」。 実家の再興か、新天地での再出発か−。迷う佐藤さんの背中を押したのは、祭畤温泉の魅力だった。厳しくも美しい大自然と、大木を使ったぬくもりある宿。神が降臨する場所、と古くから伝えられる山々の神々しさ。「ここで踏ん張っていこう」。その覚悟を示すように、佐藤さんは新しい旅館に「かみくら(神座)」と名付けた。 オープンの喜びもつかの間、地震で市街地から祭畤に通じる国道342号「祭畤大橋」が崩落し、地域は孤立状態に。旅館の床は波打ち、窓ガラスは吹っ飛んだ。「映画のセットかと思った。現実のできごととして受け入れられなかった」と佐藤さん。 温泉再興への最大のネックは「電気」だった。6月下旬、祭畤への迂回(うかい)路が完成し、旅館に戻れるようになった。だが市の復旧計画では、通電は祭畤大橋の仮橋完成後の12月。電気がなければ旅館に入れても補修工事はできず、源泉の被害も確認のしようがない。「どうしたらいいのか」。思い悩む佐藤さんに、勇哉さんがまたしても“援護射撃”をした。 被災後、勇哉さんは岩手のFM局が企画した「海外で活躍する岩手人特集」に出演。電波を通じ「仮橋よりも先に電気を」と訴えた。歩調を合わせるように、佐藤さんも行政への陳情を本格化。結局、通電は前倒しされ、8月8日、旅館に再び明かりがともった。源泉も無事で、佐藤さんは「『希望』という言葉の意味をあれほどかみしめたことはない。力がもりもりわいてきた」という。 “元気のもと”はもう1つ。従業員や故郷・東山の人々の優しさだ。 営業再開の見通しが立たずにいた被災直後、佐藤さんはやむなく従業員を全員解雇した。だが、解雇後も元従業員らは自主的に旅館の補修を手伝い、板前2人も「社長が『やる』というならいつでも戻るよ」。そんな従業員らの姿をみて、佐藤さんは「あの人たちともう一度働きたい」。旅館の再興を改めて誓ったという。 生まれ育った東山では、友人らが声をかけ合い、新年の宴会や宿泊の予約を入れてくれた。「温泉旅館はほかにいくらでもあるのに…。『頑張って早く再開しろよ』というメッセージなんでしょうね」(佐藤さん)。 弟や従業員、友人に支えられながら、温泉の再興に向け東奔西走する佐藤さん。その熱意が通じたのか、11月末には祭畤大橋の仮橋が開通、付近での車両の通行が可能になった。 今、旅館には、営業再開について問い合わせの電話が相次いでいる。「はい、かみくらでございます」。そういって受話器を取る佐藤さんの声は、心なしか弾んでいる。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:発生半年 死者・不明者しのび復興誓う /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.8 2008/12/16 12:00
キーワード:イワナ,ボランティア,コンサート

 ◇耕英区長「あきらめず前進」 花山ではろうそく立て追悼 13人が死亡、10人が不明となっている岩手・宮城内陸地震から半年。大きな被害を受けた栗原市では14日、避難生活を送る栗駒・耕英地区住民約80人が「みちのく伝創館」(同市栗駒)に集まり、発生時間の午前8時43分、雪化粧した栗駒山に向かい黙とう。死者、不明者をしのび、復興への思いを新たにした。【藤田祐子】 仮設住宅で生活する耕英区長の金沢大樹さん(66)は「約100人の集落のほとんどの人たちが集まり、山へ帰る、という気持ちで心を一つにしている。長引く避難生活で本当に苦しいのはこれから。希望に向かってあきらめず前に進みたい」と話した。 その後、会場では被災した人たち自らが企画したバザーや支援コンサートが開かれた。特産のイワナ塩焼きや大根煮なども並び、地震直後に活動した県内外のボランティアらも訪れ、再会を喜び合っていた。 また、花山地区の被災者は14日夕、「湖畔の里」(同市花山)で追悼の集いを開催。空き缶で作ったろうそく立て約300個を「花山」の文字と栗駒山と虹をかたどった形に並べて点灯。淡い光が夕闇に浮かんだ。 集いでは、子供たちが今の気持ちを書いた作文を読んだ。仮設住宅に6人家族で暮らす花山小1年、氏家美早希(みさき)ちゃん(7)は、ペットの犬「もぐちゃん」と猫「ぷこちゃん」の思い出を披露。避難所に連れていけず、壊れた家に残したままの「ぷこちゃん」が一時帰宅するたびにやせていて心配だったこと、避難所で食事をしながら「私のご飯をあげたい」と何度も思ったことなどを振り返り、仮設住宅で一緒に住めるようになったことについて「『家族』が一緒にいられてうれしいです」と読み上げると、涙ぐみながら拍手するお年寄りもいた。 花山中3年、佐々木望妃(みき)さん(15)は「何もできない自分に怒りを覚えたり、大変だねと言われることが苦痛になった時期もあった」と複雑な心情を打ち明け、「今は全力で高校受験に立ち向かい、それから将来のことを考えたい」と話した。12月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/上 弱い人により深い傷 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=157.7 2008/12/17 13:01
キーワード:入居,コンサート,改修,再建,制度,勧告,イベント,11月,私,農家

 ◇疎外感に耐え、故郷へ 「災害は平等じゃない。弱い人に深い傷がつく」 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山の三塚サツ子さん(69)は11月、身を寄せていた同市築館の長男(50)宅から花山に戻った。 自宅は花山地区でも奥深い山間部にある避難指示地域。もう少し町中に近い、花山の別の地区にある親類の空き家で独り暮らしを始めた。この仮住まいも地震で傾き、玄関や窓の戸は完全に閉まらず、石油ストーブを二つ使っても寒い。 それでも、花山に戻りたかった。   ◇ 花山に生まれ、花山の農家に嫁いだ。息子2人は結婚して独立。夫旭(あきら)さん(72)と2人、孫の成長を楽しみに静かな山の暮らしが続くと思っていた。だが、昨年11月、旭さんが腰の痛みを訴え同市築館の病院に入院。サツ子さんは泊まり込んで看病した。看護疲れで倒れ、同じ病院に入院したことも。「じいちゃんも私も限界」と感じていたところを地震が襲った。 「あの時」は、旭さんの病室にいた。ひざが砕けてベッドにしがみつくと、病院3階の窓の外で電柱と電線がぶんぶん揺れていた。 長男や市外から駆け付けた家族が自宅の様子を確認できたのは翌日の昼。太い梁(はり)のある昔ながらの農家は、増築部分が裂けて天井から空がのぞいていた。 自宅も心配だったが、それ以上に、旭さんの病状が悪化した。仮設住宅説明会も、容体に一喜一憂する中、考える余裕はなかった。 震災13日目の26日、旭さんは亡くなった。   ◇ 追悼イベント、避難所激励コンサート、仮設住宅完成――復興ぶりが報じられる中、長男宅に身を寄せたサツ子さんの元には、何の案内も入らない。「避難所にいる人だけが被災者か。私は見捨てられたのか」。眠れず、涙が止まらず、食欲もわかず、体重は7キロ落ちた。 ふるさとに戻りたい、という気持ちが生まれたのは秋。「9月30日に百カ日の法要と納骨ができて、ようやく我に返った。息子も孫も優しいが、お茶っこ飲み友達がいて、土いじりできる場所が一番だと思えてきた」 同じ日に被災しても、立ち直るのに必要な時間や支援のタイミングは人によって違うのではないかと思う。1日も早く家族水入らずで暮らせる場所が必要だった世帯もあれば、「私のように、家族や親類に支えられながら、半年かけてようやく前向きになれる年寄りもいる」。 今後の不安は尽きない。旭さんの初盆に集まる兄弟のためにも、自宅を直して迎えたい。しかし、改修にはかなりの金額がかかりそうだ。幸か不幸か太い梁(はり)が建物を支え、被災者生活再建支援法の支援金支給対象に希望通りなるか微妙だ。現在の仮住まいの修繕費を補助する制度は見当たらない。法律も行政も助けてくれない、という疎外感がつらい。「今のままでは、被災地を離れたら見捨てられるのと同じ。離れても、同じ被災者として扱ってほしい」   ◇ 師走に入り、一時帰宅で集会所に集まり、郷土料理の「はっと」作りを楽しんだ。旭さんが倒れてからは看病に追われ、実に1年ぶりの参加。よく帰ってきたね、と無事を喜び合った。「知り合いと温かいはっと食べて、お茶っこ飲んで。地震の後初めて、ああ、帰ってきた、よかった、と思えたよ」   ◇  ◇ 岩手・宮城内陸地震は発生から半年を越えた。被災地は冬本番。被災者の思いをたどります。【藤田祐子】 ◇避難生活支援、今後の課題多く 岩手・宮城内陸地震で、岩手県では6世帯19人、宮城県では122世帯310人に避難指示・勧告が継続されている。 県内で最も被害が大きかった栗原市の10月上旬現在の避難状況は、自主避難者も含め▽仮設入居61世帯▽民間賃貸23世帯▽県宿舎1世帯▽親族・知人宅15世帯▽自己所有の別宅26世帯▽施設入居1世帯。市社会福祉課は「地震のために本来の家を離れた方はすべて等しく、法や規定にのっとり対応した」と説明する。 ただ、栗駒・耕英地区で被災したくりこま高原自然学校の佐々木豊志代表(51)は「数年前から耕英で暮らし被災したスタッフが仮設入居を希望したが、住民票がないという理由で認められなかった。法律や条例は大切だが、それだけでは実態や被災者の気持ちとかけ離れていくこともある」と指摘する。 県と市は災害救助法に基づき発生4日後に仮設住宅建設を決定。説明会を開いたほか避難者に意向を聞き、民間アパートあっせん、公営住宅・仮設入居などの希望に応じた。仮設住宅は6月25日に申請を締め切り、7月中に計65戸が完成、申請した61世帯163人全員が入居した。 三塚さんは、夫の四十九日を終えたころ問い合わせたが、申請期限を過ぎていた。地震当時に空き家だった建物は「住家被害」に含まれず、修理が必要でも、公的な支援金などの対象にならないという。三塚さんは現在の住家を、一定の援助を受けられる「災害応急仮設住宅」として扱ってほしいと申し入れたが認められず、自己負担でリフォームした。 避難生活支援について今後の課題は多い。一方で、被災者が避難先から再転居した場合の届け出制度などはなく、長期化につれ、現状把握は困難となるのが実情だ。花山地区の被災者の1人は「築館地区の賃貸住宅に入居後、仕事が見つからず県外に出稼ぎに出た人もいると聞いている」と話している。12月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/中 「このままでは限界」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=203.4 2008/12/18 13:01
キーワード:配分,イワナ,ボランティア,イチゴ,野菜,再建,来年,がんばる,失業,勧告

 ◇生業奪われ、大打撃 「このままでは限界が近い」「いつまでもボランティアの厚意に頼れない。地域で何かするにも財源は必要」 今月10日、栗原市役所。大きな被害を受けた花山、栗駒地区の住民がそれぞれ組織した「花山震災復興の会がんばっぺ」「くりこま耕英震災復興の会」の代表が、佐藤勇市長に要望書を提出。長期避難者へのさらなる生活支援などを求めた。耕英復興の会の大場浩徳会長(48)は「生業を奪われた打撃は大きい。いつ戻れるか分からないという不安は深刻」と話した。 半年がたち、被災者の生活再建が急務となる中、仕事を奪われたという現実が重くのしかかっている。   ◇ 「年も年だし、今更新しい仕事は探せない。待つしかないと覚悟した」。花山・浅布地区で被災した大山幸義さん(56)は、職探しをあきらめた。 温泉宿泊施設「温湯山荘」の副支配人だった。温湯山荘は地震で休業に追い込まれ、施設を運営する栗原市の第三セクター「ゆめぐり」から解雇の通告を受け、失業保険でしのいでいる。再開後の再雇用を信じて「今できることを」と、がんばっぺのまとめ役を引き受けた。 温湯山荘の派遣社員だった長男(24)、国立花山青少年自然の家の調理師だった次男(20)も同時に失業。再就職は難航した。地元に思うような職はなく、次男は単身、仙台へ。長男は家族を案じて花山に残り、単発のアルバイトでわずかな収入を得ている。 妻かずみさん(56)は「(山荘再開まで)どれだけ待てばいいのか分からない状況は精神的につらい。仕事がなければ花山に残りたい人も残れない。元々高齢者ばかりの地域なのに、地震のために、若い人が一層減りそうで不安」と表情を曇らせた。 大山さんは「もっと厳しいのは、自営業や農業で、失業保険がない人たち。花山では、廃業して外に働きに出ざるを得なくなった人もいる」と指摘する。   ◇ 耕英地区の農業、小野昌男さん(58)は、ふもとの稲屋敷地区のハウス4棟でイチゴの収穫に追われる。夏は耕英で花卉(かき)や高原大根とともにイチゴ種苗を育て、冬は稲屋敷でハウス栽培をして12年。耕英の冷涼な気候で苗が休眠し、冬の収穫が可能になる。被災して耕英での種苗育成ができず、納得いく出来栄えではない。「それでも、今できる仕事があるだけでありがたい」 耕英地区の41世帯の多くは、イチゴや花、大根、イワナ養殖などの農林水産業で生計を立ててきた。冬の長い耕英で、畑が収穫期を迎える矢先の地震被害だった。夏から秋、週に数回の一時帰宅が許されても、自宅の修理や片づけよりも畑作業を優先して、できる限りの作物を育てた住民は多い。 住民の中には、いらだちを隠さない人もいる。「崩れたり地盤が緩んだのは途中の道路。高原にある耕英に入れば何ともない。(避難指示・勧告で)滞在まで制限しているのは何の科学的根拠があるのか。今、耕英の生業を奪っているのは地震じゃなく、避難指示や通行規制だ」 小野さんは「夏の野菜を収穫しながら冬の苗を育て、傍らで来年のための土壌を作り、1年先、2年先を見越して大地と向き合うのが農業。農家が1年仕事できなかったら2年分、3年分のロスが生まれる」と説明。「この焦りは、農家でねえと分からないかもしれない」とつぶやいた。【藤田祐子】 ◇“見えない失業者”も−−55人、今も求職 岩手・宮城内陸地震の影響で、栗原市花山、栗駒の両地区で失業した人は市の推計で約100人。市内で4カ所の温泉施設を運営する第三セクター「ゆめぐり」の施設のうち「いこいの村栗駒」「ハイルザーム栗駒」「花山温泉温湯(ぬるゆ)山荘」の3カ所が休業に追い込まれ、従業員135人のうち社員、パート計88人が解雇されたことが大きい。 ゆめぐりは栗原市の合併後、三セク4組織を統合して07年4月発足。市から委託された4施設の運営のほか、バス運行、ごみ収集などが主な業務だった。従業員の解雇について佐藤正則総支配人は「一時解雇の形を取ることで、すぐに雇用保険の給付が受けられ(被災した従業員の)生活も安定する。苦渋の判断だったが、3施設の運営収入は全体の7〜8割を占めており、従業員にも非常事態と納得してもらった」と説明。「市の施設再開を信じたい」と語る。 築館公共職業安定所によると、地震による新規求職者は85人、うち11月末までに就職が決まったのは、パートなどの臨時職を含めて29人。現在も55人が求職中で、うち失業保険を受けているのは48人という。再就職が進まない背景には▽45歳以上の求職者が3分の2以上を占める▽観光業に従事していた人が多く、同じ職種を希望するが求人は少ない▽地元での就職希望が多いが花山、栗駒の求人数は元々少ない――などの事情があるという。 同安定所の担当者は「自営業者や農家は元々、雇用保険に加入しないため、事業が続けられなくなっても『失業者』とはみなされない。収入が途絶えた人はもっと多いだろう」と語る。 栗原市の災害義援金配分委員会は10月、職を失った人に見舞金50万円を支給したが、農業従事者は対象にならなかった。栗駒、花山の復興の会は「設備投資などでローンを抱えている農家もいる。失業保険もない。離職者見舞金の対象に農業従事者も加えてほしい」と要望している。12月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.春を待つ:岩手・宮城内陸地震、半年/下 大変なのはこれから /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=141.7 2008/12/19 12:01
キーワード:ボランティア,コンサート,交流,出身,イベント,登録,半年,就職,文化

 ◇人のつながりを実感 地震から半年の節目となった14日。栗原市栗駒の「みちのく伝創館」で開かれた復興支援イベントに、友人や知人と再会を喜ぶくりこま高原自然学校(佐々木豊志校長)スタッフ、菅原茉衣子(まいこ)さん(25)の姿があった。栗駒・耕英地区の人たちや支援者が企画したコンサートや屋台の設営を手伝い、喫茶ブースに手製のクッキーを並べた。 人づてに「力を貸して」と声が掛かり準備に加わった。「1年前の活動範囲は自然学校の枠内の行事やイベントだった。地震で、人の輪が広がった」と感じている。 無我夢中の半年だったという。「つい昨日のようだし、いろんなことがあってすごく遠くまで来た気もする。まだ半年なんだ」   ◇ 栗駒・岩ケ崎地区の出身。大学進学を機に地元を離れ、いったん県外で就職した後、自然学校のスタッフとして一昨年、耕英へ。 孤立した耕英で過ごした地震直後の2昼夜は、今もありありと思い出す。 停電でテレビも映らず電話もつながらず、情報がほとんど途絶えた中、互いの無事を確認した。わき水をくみ、薪で火をおこして食事を作った。「キャンプと一緒。しばらくは大丈夫」「山村留学の中学生は通学可能な場所に」。とめどなく真剣に語り合った。 菅原さん自身、自然学校を離れるという選択肢はまったく思い浮かばなかったという。 「耕英に1年住んで、お年寄りが多い地域だと実感していた。地震の後、まず考えたのは『これは絶対若手が必要になる』と」 最初の2週間は実家から、その後はふもとの空き家に移った自然学校から避難所に通い、支援者と住民の調整役を務めた。被災者でもあり、ボランティアでもある。 10月に入り、地震当時何が起き当事者がどう対処したかを記録し、経験を次に生かそうと、報告書づくりに取りかかった。届いた手紙やはがきを読み直し、佐々木校長のブログで交わされたやりとりを整理。泣きながらの作業になった。「読み直して、どれだけ支えられていたかを改めて実感しました」。「優しさ」や「助け合い」「人のつながり」を実感したという。 あの2昼夜には「自然学校は解散かな」との声も出た。だが、結局多くが栗駒に残った。新たな研修希望者も加わり、9人だった自然学校のスタッフは10人に増えた。   ◇ 「元通りになるだけでは足りない」と考える人もいる。 耕英で「くりこま高原カントリーファーム」を経営する菅原耕一さん(56)は、都会の住民が農山村で自然や文化に触れるエコツーリズムにも関心を持ち、農業体験や見学を希望する旅行者を受け入れてきた。 大きな災害に見舞われた山間地は過疎化が進むという傾向を心配する。道路や河川が復旧したとしても、第1次産業の振興をどう図るかなど、以前からあった課題が解決するわけでもない。 それでも、信じる。「耕英の開拓一世は、何もないところから出発した。耕英には親譲りの開拓精神がある」 地震後、一時帰宅のわずかな時間で農作業を続けながら、「体験を聞かせてほしい」という依頼に可能な限り応え、仙台や東京にも出かけてきた。 「地震がなければ知り合う機会もなかった。本当に大変なのは本格的に畑を立て直す来春からだと思う。もっと多くの人の力を借りなければいけないかもしれない。下を向いてばかりはいられない」【藤田祐子】 ◇外部支援、受け入れに課題 岩手・宮城内陸地震で、県と栗原市は、大規模災害時の自主的支援活動の拠点となる災害ボランティアセンターの設立を見送った。 市は、被害が山間部の過疎地に集中し被災人数は限定的だった▽道路の寸断やがけ崩れが激しく一般ボランティアが被災地入りするのは危険だった▽避難所などでの支援活動は市内の婦人会やボランティア登録者で十分に賄えた――と説明。市社会福祉協議会も、ボランティアが必要か確認したところ、被災者の多くが、親類が手伝いに来ることなどを理由に「必要ない」と答え、ニーズは低いと判断したという。 くりこま高原自然学校には、佐々木豊志校長が阪神大震災などで支援活動に携わっていたこともあり、旧知のNGOなどからコンタクトが相次いだ。 市社協に要望し、避難所内に「地域たすけあいセンター」の名称で窓口を設置。買い物の送迎や新聞配達、届いた支援物資の配布など細かな作業を割り振った。佐々木校長は「被災者は我慢しているだけ。助けの手は欲しいんです。行政側は自治会など既存組織で連絡を回そうとしたようだが、混乱の中でうまく機能しなかった。災害対応に特化した機動力のある窓口が必要だった」と振り返る。 また、くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(48)は「外部からの支えが重要になるのはむしろこれから」と話す。 大場会長は10月、新潟県川口町で開かれた「震災被災地市民サミット」に出席。04年の新潟県中越地震の被災者と交流して勇気づけられたという。「これから耕英と花山が復興するために、専門家や体験者の支援は欠かせない。何の組織も財源もなくては支援を仰ぐ方法もない」と今後の課題を語る。12月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム水位計、降雪期間は停止−−東北地整局 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.8 2008/12/19 12:01
キーワード:耐震

 ◇ヘリ監視に 岩手・宮城内陸地震により栗原市花山の迫川流域にできた土砂ダムについて、東北地方整備局は18日、温湯(ぬるゆ)温泉より上流のダムに設置したセンサー・水位計の稼働を降雪期間中停止すると発表した。電源確保が難しくなるためで、ヘリコプターによる監視活動を月1〜2回実施し安全確保に努めるという。 同局によると、迫川流域には、センサー3基、水位計6基を設置していたが、多くは既に撤去済みで、雪解け後に稼働再開する方針。雪解け時期には流量増加が予想されるため、仙台管区気象台などと連携し災害防止を徹底するとしている。 また、金子一義国土交通相が同局の新合同庁舎建設計画の凍結を表明したことについては、「国の方針決定を待って対応を決めたい」とした。 現在の庁舎は既に耐震化工事が済んでいるが、同局は「震度5強の県沖地震なら耐えられるものの、それ以上の地震が起きれば業務が継続できなくなる可能性がある。現庁舎でこれ以上の耐震化工事を行うことは困難」としている。【青木純】12月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.08取材帳から:/1 今年も起きた大型漁船の海難事故 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=75.4 2008/12/20 13:00
キーワード:12月,今年,支局,期間,最後,漁船,いろいろ,飲食,着用,会う

 ◇一筋の涙。もう見たくない 「まさか……また」。それが、支局から電話で一報が入った時に浮かんだ思いだった。目の前が暗くなった。 6月14日の岩手・宮城内陸地震発生日から栗原市で取材を続け、被災者の親族や知人らの取材のため久しぶりに仙台に戻った直後の23日、その電話があった。「20人乗りの漁船が転覆」――。 記者になり、仙台支局に赴任してから3年弱。悲しい海難事故はこれを最後にしてほしいと切実に思う。     ◇ その日、房総沖で停泊していた「第58寿和丸」(135トン)が突然転覆した。3人は救助されたが、4人は死亡。行方不明13人のうち、8人が県内在住の船員だった。 第2管区海上保安本部(塩釜市)の会議室に、記者十数人が詰め掛けた。「転覆原因は」「救命胴衣は着けていたのか」 「我々もまだ分からない」。広報担当の顔に焦りの色が浮かぶ。新たな情報が入るたびに何度も原稿を書き直し、結局真夜中までそこに缶詰めになった。 宮城では数年来、大型漁船の転覆事故が相次いでいる。06年に「第7千代丸」が女川沖で転覆し、乗組員16人全員が死亡・行方不明に。07年は「第68丸中丸」が金華山沖で転覆し、7人中4人が死亡・行方不明となった。 丸中丸の事故で生死を分けたのは救命胴衣。3人は、救命胴衣を着用して漂流中に救助された。2管の調べなどによると、千代丸と寿和丸の事故では、停泊中などで、全員が着用していなかったとみられる。     ◇ 千代丸の事故から1年後。当時の状況や心境を聞くため、死亡した船員の妻に気仙沼市内の飲食店で会った。「夫は泳ぎが達者だったけど、あの天候では無理だったろう。救命胴衣さえ着けていれば助かったかも……」。それまでの淡々とした様子から一転、目から涙がこぼれた。 2管によると、海中転落の生存率(今年1〜10月)は、救命胴衣着用で84%、非着用で32%と大きな差がある。今年のゴールデンウイーク期間中の調査では、漁船乗組員の着用率は57%。徐々に上がっているというが、裏を返せば、まだ半数近くが着用していないことになる。昔かたぎということかもしれないが……。 「着用率の高低にも地域差がある。全体的に上げていかねばならない」と、2管の担当者は真剣に語る。海上で身を守る救命胴衣は、陸で帰りを待つ大切な家族も守るものであることを、すべての船員が理解してくれるよう願ってやまない。【鈴木一也】=つづく     ◇ いろいろな出来事があった08年も間もなく終わる。この一年の取材の記録から、改めて記者がつづります。12月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:317カ所で工事必要 山地災害対策検討会最終報告 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.2 2008/12/21 12:00
キーワード:流域,12月,安定,目標,計画,山崎,同局,北側,山地,森林

 ◇治山ダムなど 岩手・宮城内陸地震の山林被害復旧策を考える林野庁の山地災害対策検討会(座長・宮城豊彦東北学院大教授)が20日、仙台市内で開かれ、最終報告がまとめられた。宮城教授から山崎信介東北森林管理局長が報告書を受け取った。同局は、各流域ごとに順次、事業計画を立てる方針。 検討対象としたのは、宮城県の一迫川、二迫川、三迫川上流域、岩手県の磐井川、胆沢川の上流域。報告書では、亀裂が拡大している荒砥沢(あらとざわ)ダム(栗原市)北側の大規模崩落最上部の不安定な土塊約37万立方メートルを削り取って安定させるなど、国有林の山腹工事93カ所、治山ダム工事224カ所に関し、1〜2年以内に「当面の対策」が必要と指摘した。 このうち県内分は、治山ダム142カ所、山腹工事71カ所。宮城教授は「被害状況は非常に多様で、状況に応じた対策と整備目標を流域ごとに立てる必要がある」と指摘した。 検討会の調査によると、荒砥沢ダム周辺地区の大規模地滑りは、最上部の不安定な土塊を除き、全体は2度〜水平の緩やかな状態で安定しているという。【藤田祐子】12月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:依然310人に避難指示・勧告 県対策本部会議で報告 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=81.6 2008/12/23 13:01
キーワード:イワナ,来年,生産,勧告,12月

 県は22日、今年最後となる岩手・宮城内陸地震の災害復旧対策本部会議を開いた。死者・行方不明者数(計18人)に変更はなかったが、けが人の数などが8月4日の前回会議から変動したことが報告された。 人的被害は19日現在で、重傷者56人、軽傷者334人。住宅被害は全壊28棟、半壊138棟、一部損壊1607棟となった。農業用水路や道路など公共施設被害額は1094億6246万円。依然として122世帯310人に避難指示・勧告が出ている。被災者60世帯159人が応急仮設住宅、21世帯57人が民間賃貸住宅、1世帯5人が教職員宿舎で暮らしているという。 災害復旧関連では▽栗原市栗駒地区の農地は「局地激甚災害」の指定が見込まれる▽イワナ養殖業者に、県の試験場で生産した卵を安く提供する▽国道398号のうち花山ダム付近〜温湯温泉間の復旧工事は来年6月までに完了予定▽温湯温泉―秋田県境間は10年秋に完了予定――などと報告された。【青木純】12月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:義援金3次配分、6市町村に計6351万円 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=67.6 2008/12/23 13:02
キーワード:配分,義援金,12月

 県は22日、岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金の3次配分額が決まったと発表した。 10月1日から12月10日までに集まった6351万円を奥州市など6市町に配分する。内訳は、奥州市と一関市各2920万円▽金ケ崎町341万円▽平泉町74万円▽花巻市71万円▽西和賀町22万円。【安田光高】12月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:楽天・草野選手が栗原の文字小で授業「夢忘れず努力を」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=200.9 2008/12/24 11:00
キーワード:選手,野球,児童,協会,クラブ,文字,12月,希望,企画,励ます

 岩手・宮城内陸地震で被害を受けた子供たちに夢と希望を忘れないでほしいと、プロ野球楽天の草野大輔内野手(32)が、栗原市立文字小(武田邦俊校長)で特別授業の「夢先生」を務めた。「夢をあきらめず、実現のための目標に向かって努力して」という呼び掛けに、児童たちは目を輝かせて聴き入った。 特別授業は、プロスポーツ選手が教壇に立って「夢」をテーマに授業をする日本サッカー協会「JFAこころのプロジェクト」と楽天の共同企画。5年生11人、6年生7人が合同で15日、草野選手の授業を受けた。 草野選手は社会人時代に、チームの統廃合やクラブチーム化で次々所属が変わる中、全日本代表に4度選出。「社会人チームで監督と衝突してやめようと思ったこともある」と落ち込んだ時期のこともさらけ出すと「ええーっ」と驚きの声も。 草野選手は「やめずに頑張れたのは、理解してくれる友人が親身に励ましてくれたから。夢は1人ではかなえられない。皆も心を許せる友達を大切にして」と語り掛け、児童たちは真剣にうなずいていた。【藤田祐子】12月24日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<被災地>餅でエール 神戸から宮城、新潟、能登へ(毎日新聞),毎日新聞
RV=38.0 2008/12/24 02:31
キーワード:山古志,神戸,NPO

 阪神大震災(95年)で大きな被害を受けた神戸市長田区にある防災公園「日吉町ポケットパーク」で23日、地域住民らによる餅つきがあった。餅は新潟県中越地震(04年)、同中越沖地震(07年)、能登半島地震(同)、岩手・宮城内陸地震(今年6月)の被災地に振る舞うことにしており、参加者らは「被災地同士、互いに励まし合って正月を迎えよう」と、きねを握る手に力を込めた。 パークがある日吉町5丁目は震災で住民27人が犠牲になった。「震災を風化させないために、被災地同士の結びつきが必要」と同5丁目自治会が餅つきを計画。この日は約600人が参加し、早朝から約7時間かけて計350キロをつき上げた。 このうち、新潟県中越地震の旧山古志村(現長岡市)、同中越沖地震の柏崎市、能登半島地震の石川県輪島市門前町、岩手・宮城内陸地震の宮城県栗原市の計4カ所に15キロずつ届ける。市役所や現地のNPOを通じて、被災者らに配布する。それぞれに「一日も早い復興を」などと書いた激励の寄せ書きも作った。 自治会長の石井弘利さん(67)は「同じ苦しみを知る者として、思いを込めてついた。餅を食べて元気を出してほしい」と話した。【金志尚】

見出し一覧に戻る

3.被災地 餅でエール 神戸から宮城、新潟、能登へ(毎日新聞),毎日新聞
RV=38.0 2008/12/24 02:33
キーワード:山古志,神戸,NPO

 阪神大震災(95年)で大きな被害を受けた神戸市長田区にある防災公園「日吉町ポケットパーク」で23日、地域住民らによる餅つきがあった。餅は新潟県中越地震(04年)、同中越沖地震(07年)、能登半島地震(同)、岩手・宮城内陸地震(今年6月)の被災地に振る舞うことにしており、参加者らは「被災地同士、互いに励まし合って正月を迎えよう」と、きねを握る手に力を込めた。 パークがある日吉町5丁目は震災で住民27人が犠牲になった。「震災を風化させないために、被災地同士の結びつきが必要」と同5丁目自治会が餅つきを計画。この日は約600人が参加し、早朝から約7時間かけて計350キロをつき上げた。 このうち、新潟県中越地震の旧山古志村(現長岡市)、同中越沖地震の柏崎市、能登半島地震の石川県輪島市門前町、岩手・宮城内陸地震の宮城県栗原市の計4カ所に15キロずつ届ける。市役所や現地のNPOを通じて、被災者らに配布する。それぞれに「一日も早い復興を」などと書いた激励の寄せ書きも作った。 自治会長の石井弘利さん(67)は「同じ苦しみを知る者として、思いを込めてついた。餅を食べて元気を出してほしい」と話した。【金志尚】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:知事ら仮設住宅訪問 栗原市、「災害住宅構想」を検討 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=124.2 2008/12/25 12:01
キーワード:寄付,来年,再建,失業,12月,無料,帰宅,畑,山荘,来春

 村井知事は24日、岩手・宮城内陸地震被災者向けに栗原市内に設置された仮設住宅を激励のため訪問し、住民代表らに「生活再建に向け、道路の復旧などに最大限の努力をする。国、市との協力関係を一層強めたい」などと述べた。同行した佐藤勇市長は、自宅が壊れた高齢の被災者に宅地の一部を寄付してもらい、市営住宅を建てて無料で住んでもらう「災害住宅構想」を検討していることを明らかにした。 佐藤市長は、このほか、▽来春の雪解け後に花山、耕英の両地区住民の大部分が自宅に戻って生活できるようになる▽花山の温湯(ぬるゆ)山荘、耕英のハイルザーム栗駒の二つの公営観光温泉施設は来秋再開▽雪解け後、行方不明者の捜索再開――などの見通しを示した。 避難生活者が自宅で生活できるようになる時期は、耕英は来年のゴールデンウイーク明けごろ、花山は6月ごろの見通しという。だが、両地区とも複数の世帯が道路復旧の関係で10年にずれ込む可能性がある。「災害住宅構想」は能登半島地震での例を参考にした。花山、耕英の両地区で10戸ほどに適用の可能性があるという。 村井知事らと面会した金沢大樹・耕英区長(66)は「一時帰宅は往復60キロを要し大変。畑は被害がさほど無く、来年から農作業を再開し失業状態を脱したい。来春の全面帰宅の見通しは大きな喜びだ」と話した。【小原博人】12月25日朝刊

見出し一覧に戻る

1.災害時救護協定:ペットの命守ろう 栗原市と県獣医師会栗原支部が結ぶ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.4 2008/12/26 13:01
キーワード:支部,12月,負担,法人,局地,経費,救護,加える,ペット,用意

 栗原市と社団法人県獣医師会栗原支部は災害時のペット救護活動を円滑に行うための協定を24日結んだ。6月の岩手・宮城内陸地震の際の救護状況の反省点を踏まえた措置。 同地震では、耕英や花山地区から犬や猫もヘリなどで避難所に救出・収容され、獣医師らがゲージ(おり)を用意したり、診療に当たるなど2週間活動した。だが、被害地域が局地的だったことから、全県レベルの救護協定を交わしている県から県獣医師会に出動要請はなく、現場での活動の根拠が不明確で、獣医師らに戸惑いも見られたという。 このため、県だけでなく市からの要請でも行政的な裏づけのある救護活動が行えるよう、地域レベルの協定を結んだ。栗原支部のメンバーは30人余り。大江義之支部長は「県に加え市との協定で円滑な活動が期待できる」と話す。活動経費は原則として獣医師会側が負担する。【小原博人】12月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.一関「祭畤温泉かみくら」 待ってた!31日再開(河北新報),河北新報
RV=172.8 2008/12/28 06:12
キーワード:祭畤,仮橋,山谷,営業,制度,予約,11月,うれしい,義援金,1月

 岩手・宮城内陸地震の被害を受けて営業を休止した岩手県一関市厳美町祭畤(まつるべ)地区の「祭畤温泉かみくら」が31日、約半年ぶりに営業を再開する。客の受け入れを前にした27日には、震災の疲れを癒やしてもらおうと、被災者らを招き、無料で自慢の風呂を提供した。 新館(7室)は損壊がひどく、本館(八室)のみで営業を始める。内風呂や露天風呂も使え、大みそかは予約で満室という。 27日は、厳美町の被災者らを招待した。自宅に被害を受けた厳美町山谷地区の農業佐藤精さん(56)は「開業時から利用しているので、再開を待ちに待っていた。われわれにも気を配ってもらいうれしい」と温泉を満喫していた。 かみくらは今年1月に開業。軌道に乗り始めた直後に震災に遭い、土台が崩れるなどの被害を受けた。国道342号の祭畤大橋の仮橋が11月末に開通するまでは、迂回(うかい)路を使って再開に向けた準備を進めてきた。廃材は2トントラック10台分に上ったという。 社長で女将の佐藤奈保美さん(42)は「苦労したが、地域のさまざまな方の温かな支援のおかげで再開できた」と振り返る。義援金受給や公的支援制度の対象外のため、復旧資金はすべて金融機関から借り入れた。 従業員10人で再スタートを切る。佐藤さんは「これからが勝負。開業時の気持ちで乗り切りたい」と話した。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:一関の温泉旅館「神座」、半年ぶり営業再開 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.1 2008/12/28 14:01
キーワード:祭畤,仮橋,ボランティア,再建

 岩手・宮城内陸地震で被災した一関市厳美町祭畤の温泉旅館「神座(かみくら)」が29日から、半年ぶりに営業再開することになった。先立って27日には地元の住民を招待した入浴サービスを行った。 温泉は今年1月に開業、4月下旬に旅館の営業を開始した。だが開業から5カ月余りで地震に襲われた。源泉のお湯が止まり、地盤が30センチも沈下した。基礎の一部が崩れ落ち窓ガラスも多く破損した。災害援助の規定から外れ、すべて地元住民や同級生などのボランティアによる協力で復旧した。先月30日に国道342号に架かる祭畤大橋の仮橋が開通、再建のめどが立った。 女将(おかみ)の佐藤奈保美さん(42)は「多くの人々の支援で再開することができました。地域の愛される温泉として頑張ります」と決意を語った。吹雪の中訪れた「祝い餅つき振舞隊」が餅つきで祝い、再開に弾みをつけた。温泉に入った住民約15人は「久しぶりにいい湯に入った」と名湯を堪能した。 日帰り入浴は29日午前8時から始める。宿泊は31日午前10時から。年越しは名湯復活を心待ちにしていた入浴客の予約で満室だという。問い合わせは同温泉(0191・39・2877)。【天野典文】12月28日朝刊

見出し一覧に戻る

3.08取材帳から:/8 被災地の「耕英分校」と歩んだ人生 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=55.8 2008/12/28 14:01
キーワード:児童,来年,再建

 ◇来年は今より明るさを 6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市の栗駒・耕英地区。地震発生後、栗原市内に約1カ月泊まり込み、孤立する地区への一時帰宅や避難所の取材を続けた。生業を奪われ、家にも帰れない状況の中、活路を求める住民の真剣な表情が、今も鮮明に焼き付いている。 多くの住民から話を聞くうち、強い絆(きずな)を作り上げた原点の一つに「栗駒小学校耕英分校」があるような気がした。分校の話になると、誰もが目を輝かせて語り始める。 戦後間もない47年、原野に開拓1世が入植。開墾と自宅建設の合間に、手作りの校舎を作り上げた。2世は、最多の64年には児童数80人を数えるにぎやかな学校生活を送った。3世は、入学式も運動会も、子供より大人が多い中で育った。時代はさまざま巡ったが、分校は教育の場にとどまらず、社交場であり、時には宿の役割まで果たした。 地震発生から1カ月を迎えるころ、分校のことを深く知りたいと関係者を訪ね回り、ようやく出会えたのが八木八千代さん(73)だった。    ◇ 八木さんは64年から32年間にわたり分校の調理師を務め、子供たちから「おばちゃん」と慕われた。52年に18歳で家族とともに入植。4年後、買い出しに出かけた母が吹雪に倒れ凍死。懐からは、子供たちへのみやげのあめ玉が手つかずのまま見つかった。 幼い弟や妹に加え、分校の児童たちの母親役にも。75年に夫が急逝。「分校の子供たちが家族」と仕事に打ち込み、96年に退職した。「おばちゃんが写ってない写真は、行事でも作業でも、いっこもねがった(なかった)」と贈られた記念アルバムは、今も宝物だ。 新婚だった55年、今回の地震で埋もれた「駒の湯温泉」の一室を借りて約1年間住んだ。地震で亡くなった経営者の菅原チカ子さん(80)は「母親代わり」。鍋や茶わん、はしまで貸してくれたうえ、料理や子育ての知恵も授けてくれた。「言葉で言えないほど、お世話になった」。当時を思い出し、ひつぎを前に涙が止まらなかった。    ◇ まだ生々しい記憶を、八木さんは時折目頭を押さえながら話してくれた。しかし、記事にできたのはわずか。心残りで、先日久しぶりに同市栗駒の自宅を訪ねた。転んで足を痛め、2カ月近く自宅にこもっていたという。だが、声にはいつもの張りがあった。 地震後、苦労を共にしてきた1世の葬儀に何度も参列した。「今度はおれの番か」と皆で話し、毎晩「今日も生き延びたなあ」と思いながら眠りにつく。 そんな中でも明るさを失わない秘訣(ひけつ)を尋ねると、「小さくても楽しいことを見つけようとしてるの」と答えが返ってきた。    ◇ 大切な人を失い、職を失い、狭い仮住まいに耐える被災者の人々。地震の影響は計り知れない。疲労で入院した高齢者や、職を探して仙台に出た若者、耕英での生活再建を待つ家族。これまで出会った人たちの顔が次々に浮かぶ。厳しい状況でも前向きな気持ちを失わない強さに何度も驚かされた。 だが今も、前向きなだけではいられない厳しい現実は続いている。来年の年末は、今よりもっと明るさを増している。そう信じて、復興の一歩一歩を伝えていきたいと思う。【伊藤絵理子】=つづく12月28日朝刊

見出し一覧に戻る

1.この1年:’08みやぎ/上 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.9 2008/12/29 12:01
キーワード:野球,大会,優勝,球場

 6月の岩手・宮城内陸地震や経済情勢の急激な悪化など、激変の年となった2008年も残りわずか。暗いニュースの一方で、スポーツなどで心躍る県勢の活躍もあった。今年の県内の主な出来事を振り返ります。 【1月】 1日 飲酒運転根絶条例施行 05年に起きた仙台育英高生3人が死亡する飲酒運転事件を受け、県が制定。事件発生日の5月22日を「飲酒運転根絶の日」とすることなどを定めた 9日 仙台市がタクシーの「緊急調整地域」に 業者の新規参入、増車が禁止される。沖縄県に続いて全国2例目21日 大河原町議ら2人がタイで交通事故死 町議と元町議の会社員が私的な旅行中に死亡。同行していた別の町議1人がけがをした28日 仙台市・青葉通でケヤキ並木の伐採始まる 地下鉄工事に伴い市が27本を伐採し、17本を市内の公園などへ移植。代わりに植える若木を育成中で、並木道の復活は12年以降となる見通し 【2月】 4日 再生紙偽装でKスタの愛称から社名外される 日本製紙グループによる古紙配合率偽装問題を受け、県は同社が命名権を持つ宮城球場の愛称を「クリネックススタジアム宮城」に変更 7日 冷凍ギョーザ事件でみやぎ生協が陳謝 県内で販売した中国製「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」の袋からトルエンなどが検出されたことを会見で説明し、陳謝 8日 大河原町の焼死火災で再逮捕 無職の沼田和彦さん(当時57歳)が焼け跡から見つかった05年の住宅火災に関し、窃盗罪などで公判中だった高橋一男被告を殺人容疑で再逮捕。仙台地裁は傷害致死罪を適用して懲役12年の判決を言い渡し、地検が控訴21日 セントラル自動車が県内進出に関し協定締結 トヨタグループのセントラル自動車(神奈川県)が本社・工場の大衡村移転について県、同村と協定を結ぶ。新工場は10年10月稼働予定25日 筋弛緩(しかん)剤混入点滴事件で上告棄却 仙台市で00年に発生した事件で殺人・殺人未遂罪に問われた元准看護師に対し、最高裁が上告を棄却。無期懲役判決が確定26日 山元町沖で座礁貨物船の陸揚げが完了 07年4月に座礁した貨物船の船体のうち、最後まで残った船尾部を陸揚げ。台風などの影響で作業は大幅に遅れた 【3月】 7日 アーケード暴走事件で仙台高裁判決 05年4月にトラックが暴走し7人が死傷した事件で、殺人などの罪に問われた無職男に対し、懲役28年とした仙台地裁判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。刑は確定した 薬害C型肝炎仙台訴訟で和解 1月に成立した感染被害者救済給付金支給法に基づき、仙台高裁で原告5人と国が和解22日 センバツで東北高が2回戦敗退 第80回記念選抜高校野球大会に4年ぶりの出場。先制したが終盤に逆転され、滋賀の北大津に2―3で惜敗25日 残留孤児東北訴訟で原告が訴え取り下げ 孤児ら85人が国の帰国支援が不十分だったと訴えていた。昨年11月成立の改正中国残留邦人支援法の成立を受け訴訟終結31日 県警捜査報償費開示請求訴訟で、ほぼ全面開示を命令 仙台地裁が報償費の大半を実体のない架空支出と判断。捜査員や捜査協力者の氏名なども公開を命じた。県警側が控訴し、仙台高裁で係争中 【4月】 3日 プロ野球・楽天が球団史上初の7連勝 初の単独首位に14日 暫定税率廃止で県が104事業の一時執行停止を決定 執行予定の427事業94億円分のうち、老人ホームの建設費補助など14億円分24日 仙台育英高生ら死傷事故で、同乗者を道交法違反(酒酔い運転)ほう助罪で在宅起訴 05年の事故に関し、検察審査会の不起訴不当の議決を受け、仙台地検が踏み切った。危険運転致死傷ほう助の適用は見送られた 【5月】 5日 3カ月の長男殴り死亡させたとして父親逮捕 「泣いてばかりでイライラした」と腹を殴打し肝臓破裂などで死亡。9月16日に仙台地裁で懲役7年の実刑判決15日 仙台市太白区の市営住宅で硫化水素自殺。50人が一時避難18日 社会人野球JABA東北大会でJR東日本東北が七十七銀行を降し初優勝28日 原爆症認定訴訟で原告勝訴 仙台高裁が被爆者2人の原爆症認定申請の却下処分取り消しを認める。事実上、今年4月から適用された新基準の不十分さを指摘。国は6月10日に上告を断念、原告2人を原爆症と認定 【6月】 5日 都市対抗野球1次予選県大会でJR東日本東北が優勝14日 午前8時43分、岩手・宮城内陸地震が発生 マグニチュード(M)7・2、栗原市などで震度6強を記録。13人が死亡、10人が行方不明に。400人以上が負傷18日 JR仙台駅に駅ビル「エスパル2」オープン 8月23日には「仙台パルコ」も開業、駅周辺商戦が激化23日 福島県いわき市の巻き網漁船「第58寿和丸」(乗組員20人)が転覆 千葉県犬吠埼東沖合350キロで横波を受け転覆。石巻市の甲板員ら17人が死亡・行方不明12月29日朝刊

見出し一覧に戻る

2.貸し切りバス今月4社撤退 宮城 DC特効薬ならず(河北新報),河北新報
RV=87.8 2008/12/29 12:06
キーワード:DC,高騰,前年,燃料

 「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の最終月の12月、宮城県内で観光貸し切りバス業者4社が相次いで廃業・撤退した。規制緩和で過当競争が激化していたところに岩手・宮城内陸地震、夏場の燃料高に見舞われた。「1カ月間にこれだけ集中するのは珍しい」(東北運輸局宮城陸運支局)といい、大規模な観光宣伝も、構造不況を抱えるバス業者の特効薬にはならなかったようだ。 事業廃止を決めたのは、帝産富士交通(仙台市宮城野区)と仙台シティ・アクセス(同)。気仙沼交通観光(気仙沼市)は会社は存続するが、バス部門を廃止した。 常交観光自動車仙台営業所(岩沼市)は親会社の新常磐交通(いわき市)に事業を統合し、案内所に変更する。 相次ぐ撤退の原因に挙げられるのが、規制緩和による値下げ競争。2002年にバス事業が免許制から許可制になって業者数が64社から113社(昨年12月)に増え、旅行代理店経由の仕事は買いたたかれるようになった。 ある経営者は「新規参入組は低価格を打ってくる。われわれ古参組は代理店から、この値段で受けられないのなら他に回すと言われる」と話す。今回、撤退した業者は従業員を雇用する中堅が多く、社長が営業から運行管理までを行う個人業者は何とか事業を続けている。 別の経営者は「車両整備など安全運行には費用が掛かるのに、まじめな会社ほど損をしている」と憤る。 規制緩和のほかにも、経営難に拍車を掛けたのが、夏場にかけての燃油高騰と6月の内陸地震。軽油単価は1リットル100円台から、8月のピーク時には160円台に跳ね上がった。昨年4月に別会社から独立した仙台シティ・アクセスの関係者は「DCによって収入は増えたものの、燃料がそれを上回るペースで高騰し、経営を圧迫した」と語る。 常交観光自動車は、関西圏のツアー客がお得意さまだっただけに、内陸地震以降、阪神大震災を知る観光客が手控えたのが響いた。 一時は150台を所有した宮城交通(泉区)も、28台に減らしている。DC期間中の収入は前年同期に比べ10%増えたが、名倉緒・社長室次長は「競争は厳しく、規模より質を追求するほかない」と頭を悩ませる。

見出し一覧に戻る

3.元気にもちつき 復興も粘り強く 栗原・耕英地区(河北新報),河北新報
RV=41.8 2008/12/29 12:05
キーワード:ボランティア,雪

 岩手・宮城内陸地震で被災し、避難生活を送る宮城県栗原市栗駒の耕英地区住民が28日、岩ケ崎地区の避難者向け集会場前でもちつきをした。苦難から立ち上がった今年を元気に締めくくろうと、雪が舞う中、力自慢の住民が威勢良くきねを振るった。 ボランティア組織のメンバーも含め計約40人が集まった。もち米60キロを用意し、つき上がったもちは、あんこもちや雑煮などに調理され、住民たちが会話を弾ませながら味わった。 神戸市のボランティア組織から、新潟県中越地震で被災した山古志地区産のもち米を使ったもちも支援組織に寄せられた。お供え用として避難住民に配られる。 くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(48)は「今年最後に、もちと共に温かい心も頂いた。みんな喜んでいる」と話した。

見出し一覧に戻る

1.ともる光に希望重ねて 暮れゆく08年(河北新報),河北新報
RV=43.1 2008/12/31 06:12
キーワード:高騰,原油

 岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市から栗駒山を望む。 雪に覆われた山は、深い眠りについたかのようだ。山に響いた復旧・復興のつち音もいったん静まり、来春の本格的な工事再開を待つ。 激震に見舞われた2008年が暮れる。 岩手県南部を震源とする地震に直撃されたのは6月14日。13人が死亡し、10人が行方不明となった。多くの人たちが住む家を、そして仕事を失った。 人々の暮らしそのものが揺らいだ1年でもあった。 産地偽装などで食の安全が脅かされ、原油高騰や物価高で生活不安が増した。米国の金融危機に端を発した不況の波に雇用、地域経済がもまれている。政治への幻滅感はいつになく強い。 あすから2009年。逆境からの一歩を踏み出したい。震災後、被災者を勇気づけたのは、全国からの多くの支援、応援だった。人のきずな、社会の支えが希望の光となる。

見出し一覧に戻る

2.<空撮写真>2008年空から見た日本  事件・事故・災害(毎日新聞),毎日新聞
RV=22.0 2008/12/31 10:30
キーワード:事件,方々

 イージス艦と漁船の衝突事故、秋葉原通り魔事件、岩手・宮城内陸部地震、8月集中豪雨。平和とされる日本だが、08年もさまざまな事件や事故、災害が起こり、尊い人命や貴重な財産が失われた。【写真特集】08年の事件、事故、災害を106枚の空撮写真で振り返る 毎日新聞社が上空から撮影した現場写真を通じ、この1年を振り返った。不幸にも命を奪われた方々のご冥福と、被害に遭われた方々や地域の少しでも早い回復・復興を祈りたい。【毎日新聞デジタルメディア局】

見出し一覧に戻る

3.歯食いしばり年越し 仮設生活なお60世帯 栗原(河北新報),河北新報
RV=21.1 2008/12/31 06:12
キーワード:入居

 新しい年が目前に迫った30日、岩手・宮城内陸地震で被害を受けた宮城県栗原市の被災者たちが、被災地に取り残された自宅に一時帰宅するなどして正月の準備に追われた。市内の仮設住宅には60世帯159人が入居し、今なお不自由な生活を強いられている。「せめて新年ぐらい正月気分を」「先行きどうなるのか」。期待と不安をかみしめながら、被災者たちは新しいカレンダーをめくる。(栗原支局・古関良行) 栗原市花山の花山ダム湖畔に並ぶ仮設住宅。両親が暮らす仮の住まいに、森林組合作業員後藤栄喜さん(64)の次女で主婦渡辺和恵さん(36)が東京から帰省した。 幼子2人を連れて戻った故郷に、住み慣れた実家はもうない。地震で全壊し、10月初めに解体された。 初めて迎える仮設住宅での正月。渡辺さんは「外や隣の音がよく聞こえる。寒そうで心配」と言葉少なに語った。 家族6人が仮設住宅で避難生活を送る氏家よし子さん(76)は同日、もちつきに時間を割いた。「大変な半年だったから、もちをいっぱいついた。せめて、正月気分を味わいたい」と言う。 山深い花山浅布地区。前日までの降雪で20―30センチほどの雪が残る。一時帰宅した主婦早坂絹子さん(58)は同日、損壊した神棚を清掃し、正月飾りを取り付けた。 例年なら、長男や長女が家族連れで帰省し、にぎやかな年末だが、今年は夫(60)と2人、仮設住宅で過ごす。 「この自宅に正月の神々をまつるのは、これで最後かも」と早坂さん。自宅は「一部破損」だが、修繕の見積もりは約1000万円。11月に定年退職した夫の退職金などを頼りに、雪解けを待って建て替えも考えている。 先々の年金暮らしを考えると、不安が頭をよぎる。「何くそと思いながら、歯を食いしばって生きていかなくちゃ」。まだまだ続く震災との闘いを胸に秘め、自分を奮い立たせるように語った。

見出し一覧に戻る

1.うし年:生まれをピックアップ/実は「仙台市」も/今年は「選挙イヤー」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=229.1 2009/01/01 13:01
キーワード:野球,選挙,牛,まつり,球場,生産,交流,出身,勧告,解除

 ◆「うし年」生まれをピックアップ 今年のえとは「うし」。「うし」と「宮城」と言えば、多くの人が牛タンを連想するのでは。だが、そればかりではない。仙台牛も生産者らの努力で、高級ブランドとして全国的な知名度を広げつつある。また、「うし年」には、宮城の歴史に残るような出来事が過去に度々起きている。歴史をたどるとともに、うし年生まれの人たちを紹介します。 昨年6月の岩手・宮城内陸地震では、被災地の牛たちも「避難生活」を送るなど大きな影響を受けた。それを乗り越え、うし年の今年、生まれてくる子牛もいる。 栗原市花山・浅布地区の畜産農家、後藤富男(ふじお)さん(61)方の黒毛和牛「さつき」号(3歳)は春に出産の予定。 花山では、後藤さんら7軒が和牛の繁殖を手掛け、約20頭を飼育していた。地震で、浅布地区はがけ崩れの危険があるとして避難勧告を受け、後藤さんは雌牛4頭と生まれたばかりの子牛1頭を残して避難。その後、5頭は大崎市の県岩出山牧場に預けられた。 放牧の季節が終わっても、避難勧告は解除されない。牛と暮らせなくては飼うことも困難だ。7軒のうち5軒は牛を手放さざるを得なかった。後藤さんは10月に、花山和牛改良組合長の佐藤利郎さん(55)に牛を託した。 後藤さん方の雌牛は3〜5歳と若い。兼業の勤め先の定年を前に本気で取り組もうと、鹿児島や青森の市場で血統の良い牛を選んで買い付け、出産適齢期まで育て上げた。「さつき」も2月が初産。種付けが終わって間もなくの地震直撃だった。「愛情もかけたし金もかけた。今売るわけにいかねえちゃ」 おなかの中で子牛はすくすく成長している。後藤さんは、仮設住宅から職場に通い、行き帰りに佐藤さん方に立ち寄って世話をする。睡眠時間は2時間減った。「春は必ず来る。今がこらえどころだと思っている」【藤田祐子】 ◇生まれ育った宮城「大好き」−−テレビドラマなどで活躍・西舘さをりさん 「宮城に帰ってくると落ち着く。大好きです」 登米市出身の西舘さをりさん(23)=写真=は1985年生まれ。テレビドラマやバラエティー番組、雑誌などで活躍する今注目の宮城県人だ。「友達に会うとみんな『変わらないね』って言います」と笑った。 中学から仙台市内の学校に通い、高校生のころは、仙台駅地下の店で友達とよく牛タンを食べたという。現在は青山学院大4年生。大学2年の06年秋にスカウトされ、デビューした。 現在は演技の世界に大きな興味を抱いている。「自分ではない人になれることは大きい」。将来は「人の何かを変えられる女優」になりたいという。年女となる今年、更なる飛躍を誓う。 ◇酒もたばこもしないこと−−高橋きみよさん ◇硬いものなど何でも食べる−−遠藤たけよさん 県内のうし年生まれは、08年11月の県人口を単純計算で12等分して推計すると約19万5000人。最高齢の年男年女は1901(明治34)年生まれで、今年108歳となる。10回目の年女となる色麻町在住の2人に話を聞いた。【須藤唯哉】 高橋きみよさんは、うし年の人はウナギを食べないという昔からの言い伝えを長く守ってきた。 「うすどすはね、ウナギかねえんだ(うし年はね、ウナギ食べないんだ)。知らねえで食ってらね、みんなもどっつあ(知らないで食べたらみんなもどした)」 加美町内で、9人兄弟の4番目に生まれた。3歳の時に川で遊んでいたら、おぼれて意識不明になったというエピソードを笑いながら話す。「1回死んだんだ。だから1人残ってんだべ」 長年、農業に精を出してきた。「100つかく(近く)までは」畑仕事をしていたが、98歳の時に、胃かいようで吐血。それでも、毎年7月5日の誕生日には、山形県舟形町の猿羽根山地蔵尊まで家族と訪れ参拝する。 長生きの秘訣(ひけつ)を尋ねた。「酒もたばこも何にも飲まねえ」。満面の笑みでそう答えた。 同じく10回目の年女の遠藤たけよさんは、実は高橋さんと小学生時代からの知り合いだ。3カ月前の9月の敬老会で、九十何年ぶりかに思い出話に花を咲かせたという。 取材中、あんこがかかったカボチャを平らげ、「冬至カボチャを食べて、まだまだ長生きする」と笑った。 自宅で「うめえものかしらえて(うまいものを食べて)、こたつに入ってる」ことが多いとか。食事やトイレなど身の回りのことは全部自分でする。 せんべいや鶏の軟骨など硬いものも好きだ。何でも食べることが長寿の理由だという。毎朝1杯の牛乳を飲み、ウナギも食べる。偏りのない充実した食生活だ。 記者の質問には常に笑顔。孫の武夫さん(60)は「怒られた、しかられたという記憶がない」と話す。とても温厚で「おっしゃかない(怒らない)」という言葉がぴったり。取材中、「馬より歩くのがのまい(のろい)」と言って周囲を笑わせた。 ◇実は「仙台市」も 今年で120周年 「仙台市」も実はうし年生まれだ。1889(明治22)年の市制施行から、今年で120周年を迎える。 藩祖・伊達政宗公はうし年の天正5(1577)年に元服。その後も、うし年には人生の節目となるような出来事があり、慶長6(1601)年には仙台城に移り、仙台のまちづくりが始まった。 それから400年余り。1945(昭和20)年の空襲で市中心部を焼失したが、緑豊かな「杜(もり)の都」として復活。市制施行100周年の89年、全国11番目の政令市になり、99年に人口100万人に到達した。 仙台は今、パルコやアウトレットモールなど大型商業施設の出店ラッシュに沸く。東北の中心都市から、全国に誇れる大都市へ。2度目の還暦を迎えた仙台の挑戦は、まだ始まったばかりだ。【鈴木一也】 ◇今年は「選挙イヤー」 知事選、仙台市長選など 県内では09年、知事選や仙台市長選など任期満了に伴う八つの首長選が予定されている。9月10日には衆院議員の任期も満了するため、総選挙も行われる。行政のかじ取りを誰に任せるか選択を迫られる「選挙イヤー」となる。 仙台市長の任期は8月21日まで。市選管によると、「お盆の時期に入ることもあり、7月最後の日曜日が投開票日となる可能性が高い」という。現職の梅原克彦市長(54)は出馬について明言していないが、市議会で自身のタクシーチケット不適切使用問題が追及されるなど、次期市長選は波乱含みの展開も予想される。 一方、知事の任期は11月20日まで。任期満了に伴い行われた前回知事選は、05年10月23日に投開票された。現職の村井嘉浩知事(48)も次期知事選への態度を表明していないが、県政の最重要課題として進める企業誘致が途上であることなどから出馬が確実視されている。梅原市長とともに前回選挙で自民党の支援を受けて当選しており、任期満了前に次期衆院選が行われた場合、その結果が両首長選の動向に影響を及ぼす可能性は高い。 その他、4月19日に石巻、栗原、登米、東松島の4市長選が行われる予定。また大郷町長が9月6日に、南三陸町長が11月5日に任期満了を迎える。本吉町長も9月17日に任期満了となるが、同町は9月1日に気仙沼市と合併するため、合併前日に失職する予定。【青木純】……………………………………………………………………………………………………… ◇うし年の宮城の主な出来事 749年 県北で国内初の金産出。奈良の大仏造営が一気に進展 797年 長引く蝦夷との戦闘で、坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命1589年 伊達政宗が摺上原の戦いで蘆名氏を破り南奥羽の覇権を確立1601年 政宗が居城を岩出山から仙台に移す。仙台のまちづくりの開始1613年 遣欧使節として支倉常長らが乗り込んだ帆船サン・ファン・バウティスタ号が石巻から出航1769年 仙台市若林区生まれの横綱・谷風が看板大関として初土俵1793年 三陸沖の地震で津波発生、多数の水死者を出す1889年 仙台が市制施行1913年 東北帝大(現東北大)に女子学生3人入学。全国の帝大で初1937年 仙台と山形を結ぶ仙山線開通1961年 旧松山町(大崎市)出身のフランク永井さんの「君恋し」が日本レコード大賞受賞1973年 プロ野球・ロッテが宮城球場を本拠地化1985年 伊豆沼・内沼が国内2番目のラムサール条約登録湿地に      伊達政宗公350年祭(第1回仙台・青葉まつり)開催1997年 仙台スタジアム(現ユアテックスタジアム仙台)が完成      国際ゆめ交流博覧会開催1月1日朝刊

見出し一覧に戻る

2.今年は復興元年 市と市民一丸で「再生」 栗原(河北新報),河北新報
RV=110.8 2009/01/01 06:12
キーワード:雪,再建,販売,営業,解除,勧告,学会,秋

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の2009年は、復興元年となる。市の復興計画は3月にもまとまり、雪解け後には、避難指示・勧告が一部で解除される見通し。休業している第三セクター運営の温泉施設は、秋の営業再開を目指す。観光地として大きなダメージを受けた栗駒山周辺。観光客の足が戻ることに期待が膨らむ年になりそうだ。 栗原市では今なお、122世帯310人に避難指示・勧告が継続されている。このうち、60世帯159人が仮設住宅で暮らし、アパートや親族宅などで避難生活を送る住民もいる。 避難指示・勧告の解除時期について、佐藤勇市長は「栗駒耕英地区が花山地区より先になるだろう」と語る。雪による山への影響など安全を確認した上で、耕英地区はゴールデンウイーク明けごろ、花山地区は6月ごろになる見通しという。 ただ、住宅の損壊などで戻るに戻れない住民もまた多い。 市は被災者への支援策を含めた復興計画の策定を急ぐ。「水と緑、山の再生へ」というスローガンを掲げ、(1)被災者の生活再建(2)産業・経済の再建(3)集落の再生(4)復興防災のまちづくり―を軸に基本方針を検討している。計画策定では「市民検討会」を設置し、住民の声を反映させる。 一方で、被災者自らもニーズに沿った復興計画を策定し、市に提言する方針。耕英、花山両地区の「復興の会」が連携し、日本災害復興学会のメンバーが協力する。 被災地の復興に欠かせないのが温泉宿泊施設。被災住民の雇用、観光客への地場産品の販売、宿泊客向けの食材提供など、営業再開がもたらす効用は大きい。 第三セクター「ゆめぐり」運営の温湯山荘(花山)とハイルザーム栗駒(栗駒)は、紅葉時期の秋をめどに再開する予定。いこいの村栗駒(栗駒)は被害が大きく、再開の見通しはまだない。 ハイルザームがある耕英地区に通じる市道馬場駒の湯線は、復旧道路が昨年暮れに完成。温湯山荘付近までの国道398号は、6月末までに完全復旧する。避難指示・勧告を解除した後に、一般車両の通行が可能になる見込みだ。

見出し一覧に戻る

1.復興のゴング鳴らせ レスラーと格闘技交流 栗原(河北新報),河北新報
RV=216.2 2009/01/04 06:12
キーワード:選手,試合,募金,会場,交流,出身,チャリティー,義援金,もち,企画

 岩手・宮城内陸地震で被災した故郷の人々を励まそうと、宮城県栗原市出身のプロレスラーらが3日、同市のイオンスーパーセンター栗原志波姫店の特設会場で、子どもらと触れ合う格闘技交流会を開いた。 プロレス団体「プロレスリング・ノア」に所属する栗原市一迫出身の泉田純至(43)、菊地毅(44)=仙台市=、石森太二(25)=多賀城市出身=の各選手が参加。地元の子どもたちと綱引きやもちつきをして交流し、サイン会も実施。「少しでも元気になってほしい」と励ました。 同市築館地区のレスリング教室「関村道場」や瀬峰地区の空手団体「北峰会」の小学生らが格闘技教室に参加、3選手と一緒にレスリングや空手を披露した。 泉田選手は「被災地を実際に見て被害の大きさに驚いた。郷里のみなさんに、少しでも喜んでもらおうとチャリティーで企画した」と話した。一緒にレスリングをした栗原市宮野小2年の小野寺立真君(8つ)は「楽しかった。プロレスラーはやはり強い」と喜んでいた。 プロレスリング・ノアは各試合会場で、募金を集めており、近く義援金として栗原市に届けるという。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、3期に分け復興 市民要望を反映−−10年計画 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.6 2009/01/08 12:01
キーワード:1月,意見,帰宅,山荘,安定,雪解け,全面,温湯,オープン,図る

 栗原市の佐藤勇市長は7日、記者会見し、3月をめどに策定中の岩手・宮城内陸地震の復興計画について▽復旧期(3年間)▽再生期(同)▽発展期(4年間)に区切り、必要な施策を実施する基本構図を明らかにした。 「水と緑と山の再生」をスローガンに、2010年度までの復旧期は被害が集中した中山間地の住宅、道路など防災インフラの整備を図る。再生期は産業経済の本格復旧期。発展期は全分野の安定期と位置づけている。 オープンな意見交換を行い、被災者をはじめ多くの市民の要望を反映させる方針。 また、佐藤市長は▽雪解けを待って栗駒・耕英地区の駒の湯温泉と花山地区の白糸の滝付近の捜索再開▽雪解け後、仮設住宅などで暮らす避難住民(123世帯315人)の全面帰宅の実現▽来秋をめどに花山の温湯(ぬるゆ)山荘など2公営温泉施設の再開――とする見通しを改めて示した。【小原博人】1月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:一関市、避難2世帯に復興支援住宅建設 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.5 2009/01/10 13:01
キーワード:山谷,1月,建設,中旬,分館,上旬,公民館,完成,天野,典文

 一関市は9日、岩手・宮城内陸地震で被災し、厳美公民館山谷分館で避難生活を送っている2世帯11人について、震災復興支援住宅(仮設住宅)を建設することを決めた。場所は同市厳美町の本寺小学校校庭東側の一部にプレハブ住宅68平方メートル(4DK)と45平方メートル(3DK)の2棟を建てる。工事は1月中旬に着工し2月上旬に完成する予定。【天野典文】1月10日朝刊

見出し一覧に戻る

1.被災者交流、復興考える=全国から−阪神大震災14年前に・兵庫(時事通信),時事通信
RV=67.6 2009/01/11 20:36
キーワード:ボランティア,交流,解除,制度

 阪神大震災から17日で14年となるのを前に、兵庫県西宮市の関西学院大学で11日、「被災地交流集会」が開催された。岩手・宮城内陸地震や新潟県中越地震、能登半島地震など全国各地の被災者やボランティアらが参加。研究者らとともに、災害復興のあり方について意見を交わした。 交流集会は、同大の災害復興制度研究所が主催した。宮城県栗原市の耕英地区で自然学校を経営し、昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した佐々木豊志さん(51)は「避難指示はまだ解除されていない。耕英地区では生活できず、農業のことを考えれば、地域の人には早く戻りたいという焦りがある」と現状報告した。 同地震の被災地で活動する特定非営利活動法人(NPO法人)代表理事栗田暢之さん(44)は「生業が成り立たない現状をこのままにしていいのか」と、支援の必要性を訴えた。

見出し一覧に戻る

1.<成人式>秋葉原事件の犠牲者の友人ら、「生と死」かみしめ(毎日新聞),毎日新聞
RV=43.7 2009/01/12 02:33
キーワード:会場,事件,文化

 成人の日を前に、各地で11日、成人式の催しがあり、友との再会を喜ぶ新成人の姿が見られた。だが08年6月に東京・秋葉原で起きた17人殺傷事件で犠牲になった大学生2人の姿はなく、同級生たちは悲しみを乗り越えての門出となった。岩手・宮城内陸地震の被災女性は亡き祖母から贈られた振り袖を着て式に臨み「おばあちゃんに見てほしかった」と目に涙を浮かべつつ、看護師への夢を語った。【町田結子、柳澤一男、伊藤絵理子】 埼玉県熊谷市の藤野和倫(かずのり)さん(当時19歳)は歩行者天国の交差点を横断中、元派遣社員の加藤智大被告(26)運転のトラックにはねられて亡くなった。 藤野さんは市内の小学校を卒業後、中高一貫校へ進学。保育園から小学校まで一緒だった熊谷市の女性は「一緒に祝いたかった」と思いながら成人式に出席したが、懐かしい顔が目に飛び込み笑みがこぼれた。「こうして普通に生きていることが幸せなことなんだ」と改めて思った。 小学校は1学年30人。皆が仲良しで家族みたいだった。藤野さんは「オカズ」の愛称で親しまれ、ムードメーカーだった。習っていた空手の組み手を披露したり、物まねをしては周りを笑わせた。 女性は事件翌日、藤野さんの訃報(ふほう)を知った。最後に会ったのは何年も前だったが、思い出が鮮明によみがえり泣き崩れた。翌日、同級生7人とともに現場を訪れ、足がすくみながらも献花台へ向かった。 成人式の会場では、藤野さんの話題は出なかった。皆が胸にしまってあるはずだが、誰も口火を切ることができなかったのかもしれない。小学6年の冬。大人になったら一緒に酒を飲もうと約束した。同級生全員が20歳を迎え、酒を飲むことになっている今年3月、女性は藤野さんの思い出話をしようと思っている。 藤野さんと一緒に歩いていて犠牲になった千葉県流山市の男子大学生(当時19歳)の父親は、市文化会館で開かれた式典に出席した。帰りがけ、息子と親しかった中学の同級生と会い「改めて焼香に伺います」と言われ感極まった。父親は「息子も元気でいれば、多分、彼らと思い出話ぐらいはしただろう。本当に残念です」と無念さをにじませた。 中学時代のクラスメートで東京都八王子市の大学2年、新井高志さん(20)は「ハンドボール部で元気にプレーしていたころを思い出します。葬儀には行かれなかったけれど、冥福を祈りました。悲しいし、悔しい」と話していた。

見出し一覧に戻る

2.<成人式>宮城地震の被災女性、亡き祖母が贈った振り袖で(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.9 2009/01/12 02:33
キーワード:出身,勧告

 岩手・宮城内陸地震で最も被害が大きかった宮城県栗原市の成人式には834人が参加。実家が現在も避難勧告対象になっている同市花山中村、看護学校生、三浦知美さん(20)は、地震後に亡くなった祖母が贈ってくれた紫色の振り袖に手を通した。 実家の窓枠はすべて外れ、土壁も崩れた。両親は今も仮設住宅暮らしが続く。両親が共働きのため、身の回りの世話はすべて祖母すみゑさんだった。地震のショックで体調を崩し「家に帰りたい」と繰り返しながら2カ月後の08年8月14日に75歳で亡くなった。 07年から県内の看護学校へ通う知美さん。「明るくて人を和ませる性格だから向いている」というすみゑさんからのアドバイスで看護師を目指した。「晴れ着姿を、一番におばあちゃんに見てもらいたかった」と目に涙を浮かべながら「優しい看護師になりたい」と誓っていた。 式では、父親が栗原市出身の縁でタレントのみのもんたさんが出席。みのさんは「講演依頼を受けた翌日に地震があり、びっくりした」と明かし「あなた方が、栗原市や宮城、日本の未来を背負うんだと言いたくて来ました。学問も仕事も、自分から追いかけて」と激励した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:中小企業に100万円 奥州市が支援金支給へ /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=149.5 2009/01/14 12:01
キーワード:配分,予算,1月,商工会,義援金,支給,企業,税,期間,機械

 奥州市の相原正明市長は13日、岩手・宮城内陸地震と岩手北部地震で被害を受けた中小企業に最大100万円の支援金を支給することを明らかにした。 建物や機械に100万円以上の被害を受けた企業が対象で、事業所を市内に設立して1年以上経過していることと、市税の完納が条件になる。1事業所当たり100万円を上限に、被害金額の10分の1を支給する。予算は3500万円で、県から配分された義援金を使う。 申請期間は15日から2月16日までで、商工会議所と商工会で受け付ける。申請時に被害を証明する領収書や修繕明細書などが必要になる。問い合わせは市商業観光課(電話0197・24・2111)まで。【岸本桂司】1月14日朝刊

見出し一覧に戻る

1.平泉観光キャンペーン:前年比133万人減 風評被害、ガソリン高騰… /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=80.4 2009/01/16 11:01
キーワード:前年,高騰,風評,キャンペーン

 県は14日、いわて・平泉観光キャンペーン(昨年7〜9月)の観光客数が1222万人で、前年同期比9・8%(133万人)減だったと発表した。岩手・宮城内陸地震による風評被害やガソリンの高騰などの影響が大きかった。 前年同期間は、北東北デスティネーションキャンペーンを開催していたため、大幅な減少につながった。ただ、平年ベースの06年同期比でも6・2%(81万人)減となり、県の目標だった同5%増を下回る結果となった。 ◇県「一定の下支えできた」 市町村別では、一関市前年比25・0%▽平泉町同15・4%▽奥州市同12・6%▽雫石町同10・9%▽陸前高田市同18・0%――などほぼ県内全域で減少傾向だった。増加したのは4月に岩手サファリパークが開業した藤沢町の同79・2%(4万人)など一部の市町村にとどまった。 経済波及効果(試算)は、1291億円で同9・8%(140億円)減と見込まれる。 県は「風評被害などで落ち込んだが、宮城や青森と宿泊者数を比べると、減少率が少ない。キャンペーンに一定の下支え効果があった」とみている。【安田光高】1月16日朝刊

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城地震>ボランティア考えるシンポ開催(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.4 2009/01/16 21:40
キーワード:ボランティア,前年,イチゴ

 昨年6月に最大で震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震に見舞われた宮城県で、阪神大震災から14年を迎える17日に災害ボランティアの役割などを考えるシンポジウムが開催される。岩手・宮城地震の直後、大震災の被災者らがボランティアで駆け付け、経験に基づいたアドバイスを送った。今月、兵庫県西宮市で開かれた被災地交流集会には宮城県栗原市の大場浩徳さん(48)が参加。シンポでは、広がり続けるボランティア交流の輪をめぐる思いを語る。 大場さんが住む栗原市の耕英地区は、最悪の人的被害が出た。自身もイチゴや大根など農業収入が、前年の400万円からほぼゼロに。何をしていいか分からない状態だった発生1週間後、大震災で活動したNPO支援者から「組織を作り、体制を整えると復興が早い」とのアドバイスを受け、全戸が参加する形で「くりこま耕英震災復興の会」を結成、会長になった。 避難所を訪れた大震災や新潟県中越地震の被災者と酒を酌み交わし補助金申請の手続きや行政との交渉方法についてアドバイスを受けた。大場さんは「私たちが活動してこられたのは阪神や中越の方々のアドバイスがあったからこそ」と振り返る。 雪解け後には、仮設住宅からの帰宅が始まる予定で、復興の会は連日、復旧対策を話し合っている。シンポは仙台市太白区文化センターで午後1時から。大場さんは「感じたことを伝えたい」と語っている。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

1.被災者励ますはずが… 大崎市が義援金一律配分へ (河北新報),河北新報
RV=93.9 2009/01/17 06:12
キーワード:配分,訓練,寄付

 宮城県大崎市が、岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金を、市内に357ある行政区に「防災対策費」として一律約8万円支給する方針であることが16日、分かった。防災関連の事業であれば、具体的な使途は各行政区の判断に委ねるという。「義援金の趣旨に沿った使い道か」と批判もあり、議論を呼びそうだ。 市に寄せられた義援金は昨年末現在、約9300万円。県に寄せられた義援金の中から、新たに約1800万円が今月中に配分される見通しで、最終的には1億1000万円を超えることになる。 市は被災者に約5770万円を支給するなどした上で、残額の中から約3000万円を各行政区に支出する方針。第三者を交えた配分委員会の承認を得ており、市社会福祉課は「防災関連であれば、使途は限定しない。今回の地震を教訓に、防災訓練などに役立ててほしい」と説明した。 市内のある行政区長(69)は「定額給付金と同じで、もらえるものはもらう。宮城県沖地震に備えた防災訓練の炊き出しや懐中電灯の配布などに活用したい」と歓迎する。 一方、市に義援金を寄せた古川の女性(46)は「被災して困っている人のために出したお金。そういう使われ方と知っていたら、寄付しなかった。義援金の目的にそぐわないのではないか」と疑問を投げ掛けた。 別の行政区長(71)は「受け取るつもりだが、義援金は被災者や地域復興のためのお金。批判されてもやむを得ない」と頭を痛めている。 義援金の受付窓口の一つとなった日本赤十字社は義援金を「災害で生命、財産に被害を受けた人を慰め、励ますための見舞金」と定義している。

見出し一覧に戻る

1.崩落現場ジオラマに 栗原・耕英出身の金沢さん製作(河北新報),河北新報
RV=126.0 2009/01/18 06:13
キーワード:作品,販売,出身,イベント,ステッカー,資金,紹介,展示,グループ,秋

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英の住民が暮らす仮設住宅に、崩落現場のジオラマ模型がお目見えした。耕英出身の会社員金沢大輔さん(31)=東京=が製作。故郷で復興活動に取り組む幼なじみたちの「市民に被害状況を立体的に見てもらえる方法があれば」という望みに応え、仮設住宅で避難生活を送る家族の元へ今月中旬に「里帰り」した際、作品を手みやげにした。 木々を押し流した土砂、寸断された市道馬場駒の湯線―。耕英南部の冷沢地区をモチーフにしたジオラマを見た斎藤仁志さん(29)は「期待通りの出来」と話す。金沢さんが子ども時代によくプラモデルを作っていたことから、斎藤さんが昨年秋に製作を依頼した。 ジオラマは縦30センチ、横45センチ。土砂の部分は紙粘土を茶色に塗り、山林は緑色の小さいスポンジ状の材料をいくつも細かく張り付けた。地図や航空写真を参考に、等高線なども考慮しながら立体的に仕上げた。 金沢さんは「被害のイメージを膨らませられるのではないか。被災する以前の現場を作り、比較できるようにしてもいい」と語る。斎藤さんは「写真のような平面では分からない被害のすさまじさを世間に伝えたかった。復興イベントなどで展示し、震災の記録として残したい」と説明する。 金沢さんは耕英行政区長の長男。これまでも住民の復興活動を東京から後押ししようと、耕英の被災状況を紹介するインターネットサイトを開設。復興のシンボルとしてデザインしたキャラクター「栗おやじ」をあしらったエコバッグを販売し、支援金に充てている。 斎藤さんら開拓三世グループは、復興資金とするためのステッカー販売やネットでの情報発信を続けている。 三世グループの活動について「故郷、家族、自分のために頑張っている」と感心しきりの金沢さん。久々に旧交を温めた幼なじみたちに「今回は趣味の延長で役立てた。これからもできることがあれば、遠くから協力する」と誓っている。

見出し一覧に戻る

2.災害ボランティアシンポ:広げよう、被災者支援の輪−−仙台で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=124.2 2009/01/18 15:02
キーワード:ボランティア,1月,NPO,文化,民生,シンポジウム,希望,効果,生業,毎年

 ◇阪神大震災に合わせ、栗駒・耕英地区からも 阪神大震災から14年を迎えた17日、仙台市太白区の区文化センターで「災害ボランティアシンポジウム」が行われた。岩手・宮城内陸地震の被災者や支援活動の報告があり、参加した県内各地の防災担当者や学生ら約500人は、ボランティアのあり方について熱心に耳を傾けた。 シンポは毎年1回、県社会福祉協議会が災害時のボランティア活動の役割を知ってもらおうと開催している。今年度は当初、昨年6月14日に予定されていたが、同日朝の地震発生を受け社協職員やNPO関係者らが急きょ現地入りしたため延期されていた。 この日は最初に、栗原市社協の曽根金雄事務局長が今回の地震後のボランティア活動について基調講演。特徴として(1)土砂崩落や道路決壊など、人的支援が困難(2)自分たちでやるという住民の声が強かった(3)支援が必要な建物の倒壊が少ない――などを挙げ、ボランティア活動が必要な場面が限られていたと説明。そのため、ボランティア希望者と被災者の要望を受け付け、調整する「災害ボランティアセンター」の設置を見送り、避難所での支援を中心に、昨年6月18日〜同8月31日に計317件(延べ1004人)が支援を行ったと報告した。 続くシンポジウム「地域の力を生かした災害ボランティア活動」には、被災者代表として栗原市栗駒・耕英地区から「くりこま耕英震災復興の会」の大場浩徳会長が参加。大場会長は「復旧のためには生業を立て直す必要があるが、地域コミュニティーだけでは難しい。生業支援を手伝ってほしい」と訴えた。また、同市花山地区などで高齢者の心のケアの場「お茶っこ会」を行った団体の三浦妙子会長は「活動を重ねる中で『今日もありがとうね』と言ってもらえるようになった」と効果を語った。柴田町から民生委員16人で参加した木島基子さん(60)は「被災者の人が何を求めているか、自分たちに何ができるかを互いに知り合うことが必要だと感じた」と話していた。【伊藤絵理子】1月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】イチゴ栽培の夢復興とともに 東京出身の親子、栗原で研修中被災(産経新聞),産経新聞
RV=144.5 2009/01/22 08:01
キーワード:イチゴ,入居,出身,12月,制度,農家,給水,地,農地,私

 岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市で避難生活を送る渡辺仁さん(54)と長男、光喜さん(19)親子。東京出身の2人は、イチゴ農家への転身を目指し、栗原市内の農園で就農研修を受けている最中にたまたま地震に遭遇、研修修了まで栗原に“足止め”された「異例の被災者、就農希望者」(宮城県農業振興課)だ。地震後、ほかの土地で研修をやり直す選択肢もあったが、親子は復興を目指す地元の人々に心を打たれ、この地にとどまることを決めた。(渡部一実) もともと大手自動車メーカーの技術者だった渡辺さん。退社後に自動車機械製作会社を立ち上げ、製品をメーカーに納入して生計を立てていたが、ある時、光喜さんが「おやじの後を継いで技術屋になりたい」と宣言。渡辺さんは「初めから自動車技術に特化するのではなく、他分野の技術をみせた方が息子のため」と考え、親子で農家に転身することにした。 2人は宮城県産の加工用イチゴ「雷峰(らいほう)」の味に引かれ、同県での新規就農を決意。栽培のノウハウを教わることができ、独立資金も低利で調達できる県の就農者認定制度に申し込み、平成19年4月から栗原市栗駒耕英地区のイチゴ農園で研修生活に入った。 渡辺さんは当時を振り返り、「甘さと酸味のバランスがとれた雷峰の魅力と、栗駒山を頂く地域の自然の魅力に引かれた。研修も日常生活もほんとうに充実していた」と語る。 だが昨年6月、岩手・宮城内陸地震が発生。研修先の農園はビニールハウスや給水設備が壊れたうえ、栽培中のイチゴ約6万株が全滅し、栽培機器の開発のため2人が測定していたイチゴが発する電磁波のデータもすべて失われた。 「温度、湿度、日照など同じ条件のデータは二度と取れない。あまりのショックで、被災後しばらく(実験データを記録した)パソコンを見るたびに絶望感に襲われた」 住居の確保にも苦労した。就農研修中は農場に通えるところに定住しなければならないが、渡辺さん親子の場合、研修先が被災し、新しい受け入れ先もなかなか決まらなかったため、しばらく住まい(避難先)を決められなかった。仮設住宅に入ろうとも考えたが、農場が決まらないうちに入居希望者の募集期間が過ぎ「しばらくは知人の家を転々とする根無し草生活が続いた」という。 結局、元の農園で研修を続けられることになり、2人が栗原市内にある県の借り上げ住宅に入居できたのは、地震から1カ月以上たった同7月末だった。 出荷予定も狂った。独立初年度の今年は春にイチゴを植え、7月には都内のホテルなどに初出荷する予定だったが、地震の影響で不可能に。定植は早くても9月、初出荷は12月のクリスマスシーズンまでずれ込む見通しだ。渡辺さんは「地震がすべてを狂わせました」と唇をかむ。 それでも希望は捨てない。地震前、2人は同県気仙沼市でイチゴ農家になる予定だったが、被災後は栗原にとどまることを決意、すでに30アールの農地を確保したという。 なぜ、被災地に残ることを選んだのか。渡辺さんは「『よそ者』の私たち親子にイチゴ栽培を教えてくれた農家の人々、『前例のない被災者』の面倒を見てくれた役場の人々。地震を経験して人間の本当の『温かさ』が身にしみた。その気持ちに応えたい」と力を込める。そして、「天災にいつまでも恨み言を言っても仕方がない」とも。 地震でイチゴの苗が全滅したため、今年の植え付けはほかの農家から苗を買わねばならず、出費は通常よりふくらむ。しかも、渡辺さん親子はこの4月まで「研修中」の身。まだ正式な「農業従事者」(農家)ではなく、市が被災農家に苗の購入費の半額を補助する災害時補助制度が適用されるかどうかも、決まっていない。 栽培スケジュールの大幅な遅れや資金繰りの悪化、そして慣れない土地での不便な避難生活…。2人の行く手にはさまざまな地震の“後遺症”が立ちはだかるが、渡辺さんは「ここで被災者と一緒にスタートする」とキッパリ。今は農地の整備やビニールハウスの設計に追われながら、雪解けを待つ。                   ◇【用語解説】岩手・宮城内陸地震による農業被害 宮城県では栗原市などで農地やため池、水路など575カ所が壊れ、被害額は280億4144万円。このほか畜産施設51カ所、農作物も20ヘクタール分などで被害があり、農業関係の被害総額は計約288億640万円に上った。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市長が要望書に回答書 住民「支援の具体性薄い」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=175.3 2009/01/29 12:01
キーワード:配分,相談,再建,1月,12月,制度,がんばる,回答,餅,支給

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受け、避難生活が長期化する栗原市花山、栗駒両地区の被災住民グループが実効的な生活支援を求めて昨年12月に出した要望書に関し、佐藤勇栗原市長は28日、両地区を訪れ、回答書を手渡した。 要望は「花山震災復興の会がんばっぺ」「くりこま耕英震災復興の会」が共同で提出。長期避難生活への追加支援▽農業従事者への見舞金支給▽住宅や生業再建に関する無利子融資――など12項目で、1月中の返答を求めていた。 回答書は、「義援金の追加配分に関して要望を配分委員会に申し伝える」「制度上の改善点について県とともに国に働きかける」などの内容。支援策の具体性が薄いとして、住民組織代表らは落胆した表情も見せ、佐藤市長は「法の限界はある。互いに信頼し合って話し合い、協力して復興を進めたい」と理解を求めた。 耕英震災復興の会の大場浩徳会長は「家族や親を養うための生活がすべて奪われている状態が苦しい。栗原市民一律の支援制度も、平等性という意味で理解できるが、6月14日に生活のすべてを断念せざるを得なかった長期避難者への温かい配慮があってもいいのでは」と再考を求めた。同席した金沢大樹耕英区長も「生活を立て直すには金が必要だが、収入が無い状態で借金をしたら生きていけない。生業があって借金をするのと、無収入で先が見えない状態で金を借りるのは違うことを分かってほしい」と無利子融資制度の重要性を訴えた。 両地区の復興の会は現在、住民視点からの独自の復興計画をまとめている。金沢区長が「市震災復興対策室にも相談しており、市の復興計画の検討材料にしてほしい」と求めた。佐藤市長は「市の復興計画策定のための検討委員会には市民の皆さんにも入ってもらう。市の計画には財政的な裏付けもある。絵に描いた餅にならないよう、市の検討委で直接話をしてほしい」と応えた。【藤田祐子】1月29日朝刊

見出し一覧に戻る

1.楽天・山崎武選手、復興支援で寄付 県と栗原市に(河北新報),河北新報
RV=227.6 2009/01/31 06:12
キーワード:選手,野球,前年,優勝,寄付,球場,感謝,贈る,費用,スる

 プロ野球、東北楽天ゴールデンイーグルスの山崎武司選手と後援会関係者が30日、宮城県庁を訪れ、昨年6月の岩手・宮城内陸地震の復興支援にと、県と栗原市に合計338万円の寄付金を贈った。 山崎武選手が昨季打った26本塁打に応じた倍数で、県に78万円、栗原市に260万円を寄付。山崎武選手らが村井嘉浩知事、佐藤勇栗原市長に目録を手渡した。 村井知事は「大切に使いたい」と感謝。佐藤勇栗原市長は、被災時に自衛隊のヘリポートとして使われた栗駒球場の整備費用に充てる意向を表明。「記念に山崎栗駒球場と改名し、形に残る使い方をしたい」と語った。 山崎武選手は景気よく「今季は100本を目指すつもりで、多くの本塁打を打ってたくさんの寄付ができるといい」。さらに「昨季は西武が前年の5位から優勝を果たした。楽天も5位からぜひ優勝して仙台をパレードしたい」と語った。 30日夜には、後援会による山崎武選手の激励会も開かれた。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:岩手DMAT運営要綱案、情報収集など役割明示 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=86.1 2009/01/31 12:01
キーワード:1月,海保,秋,費用,建設,基準,具体,合同,役割,歓迎

 ◇現地本部設置、消防・警察・海保と連携 県災害拠点病院連絡協議会が30日、盛岡市内で開かれ、災害派遣医療チーム(岩手DMAT)の運営要綱案などを決定した。岩手・宮城内陸地震の反省を受け、救助活動の指揮を執る統括DMAT(現地本部)を規定、情報収集など具体的な役割を示した。県医療国保課によると、「災害時の統括DMATの役割を示したのは全国でも聞いたことがない」としている。【山口圭一】 要綱案などによると、統括DMATは災害発生時、被災地近くの災害拠点病院に現地本部を設置。消防や警察、自衛隊、海上保安本部を集め、情報収集や機材の確保を行うよう役割を定めた。 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震では、奥州市の胆沢ダム建設現場上流で転落したバス乗客を救出する際、拠点病院と現地に向かったDMATの連絡が取れなかった。現場の特定も、県警・消防が別々に情報を集めるなど、連携が不十分だった。 バス乗客の救助に携わった県立大船渡病院の山野目辰味医師は昨年8月の同協議会で、DMATが災害対策の中で位置づけられていない課題を報告。情報収集のため県防災ヘリに同乗を求めても断られた例を挙げ、「現場合同指揮所」の必要性を指摘していた。 同地震で当時、胆沢病院で負傷者を受け入れた岩手医大付属病院の秋富慎司助教は「県や消防、警察などの協力で医療を中心にした体制をつくることができた」と歓迎する。 また、DMATが出動する基準や派遣する手続きを全国でも先駆け明文化。救護活動の費用や万一、DMATの隊員が負傷した場合の治療費の補償が受けられるようにした。 県医療国保課によると、DMATに関する医療機関との協定締結は全国でも10県程度にとどまる。要綱案などは2月に正式決定、各医療機関との協定締結を予定している。1月31日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:義援金で宴会付き観光研修会、使途賛否両論−−大崎地域 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=150.2 2009/02/01 12:01
キーワード:配分,DC,風評,キャンペーン,実行,登録,11月

 大崎地域の観光振興を図る「仙台・宮城デスティネーション・キャンペーン(DC)大崎市実行委員会」は3日、首都圏などの旅行代理店の約50人を招き、1泊宴席付き観光レセプション現地研修会を開く。費用百数十万円は、岩手・宮城内陸地震の風評被害の解消にと、市を通じて配分された義援金1000万円から拠出する。この使途に関し、「義援金を宴会費に充てるのはいかがか」「風評被害からの立ち直りが目的なのだから問題無い」と賛否両論が出ている。 実行委は地元商工、観光、自然保護団体、町おこし団体代表などで構成、市が事務局を務めている。今回招くのは首都圏の約15社の大手、中小の旅行代理店の旅行商品開発担当者。研修会で、実行委の各地域代表が旅行商品コースに関する素案などを説明する。 同夜の宿泊は同市鳴子温泉のホテルで、地酒その他飲み物付き宴席を設ける。4日は鬼首方面やラムサール条約新登録地の化女沼、同市松山の名所などをバスで巡る。昼食は地元産食材を使い、温泉と食、自然、歴史、文化をトータルでアピールする。東京―古川駅間の交通費は各自負担という。 関係者によると、「宴席」に義援金を拠出することに異論がくすぶる一方、旅行客が増えて地元が潤るなら、義援金の使い道として適切な範囲内との意見があるという。 同市に寄せられたり、県から配分される義援金額は1億1000万円余り。今回の出費は、市から委嘱された有識者7人による義援金の配分委員会で認められた。義援金からは、市内350余りの全行政区に一律8万円計約3000万円の防災対策費も支出される予定。また、仙台・宮城DC推進協議会事務局のまとめなどによると、風評被害の影響は昨年11月以降はほぼ無くなった状態という。【小原博人】2月1日朝刊

見出し一覧に戻る

1.耕英に重い雪 家・ハウス守れ 春の生活再建目指す(河北新報),河北新報
RV=60.2 2009/02/02 06:13
キーワード:雪,イチゴ,再建

 岩手・宮城内陸地震で全住民が避難している宮城県栗原市栗駒の耕英地区が厳しい冬を迎えている。雪が無人の家をすっぽりと覆う。住民は山のふもとで自宅の状態を案じる。毎日のように一時帰宅し、農業施設周辺の除雪に取り組む住民もいる。豪雪に耐え、春の生活再建を目指す。 14棟のハウスでイチゴ栽培を手掛ける千葉雄喜さん(35)は農場にほぼ連日通い、ハウスとハウスの間に2メートル以上は降り積もる雪を重機で取り除く。雪でハウスが圧迫され、押しつぶされないようにするためだ。 1日の作業で重機が雪にはまり、立ち往生した。もう1台の重機で引っ張っても動かない。 立ち寄った住民2人が重機の脱出に手を貸してくれた。激しい地吹雪に打ちつけられながら、スコップで重機の周りの雪を掘る。重機を動かせるようになるまで40分ほどかかった。 これまでもたびたび同様のアクシデントに見舞われているという。千葉さんは「今年は暖かい日が続くことがあり、雪が解けて柔らかくなっている部分が多い」と、厄介な雪質を嘆く。 除雪作業を見守りながら、妻純代さん(35)は「この冬は例年より雪が少ないというけれど、除雪がはかどらない」とつぶやいた。 理由は雪質のせいだけではない。例年なら農場に寝泊まりし、雪が降れば夜でも除雪を始められた。いま一時帰宅を許されるのは、日中の8時間ほどだけだ。 ハウス内では、震災で崩れ落ちた高床の栽培ベンチなどの復旧工事が進んでいる。「3月下旬には本格的に栽培を始める。それまでハウスを守らなければ。2月を過ぎれば雪も落ち着くと思うので、今は辛抱の時期」と千葉さん。歯を食いしばり、重機のレバーを握る。(若柳支局・田村賢心)

見出し一覧に戻る

1.解雇の若者4人 一時帰宅支える 栗原・耕英市が臨時採用(河北新報),河北新報
RV=93.4 2009/02/07 06:12
キーワード:解雇,うれしい,感謝,故郷,許可,市道,職,工場,帰宅,提供

 岩手・宮城内陸地震の影響で職を失った宮城県栗原市栗駒耕英の若者が、故郷に通じる市道馬場駒の湯線途中に設置されたゲートの警備員となった。一時帰宅の住民や工事関係者など許可を受けて避難指示区域を出入りする車をチェックする。短期間の勤務だが、若者の働く場を地元で確保できたことに胸をなで下ろす住民もいる。 警備員となったのは男性4人。耕英にあるミネラルウオーター製造工場が被災で当面閉鎖となり、昨年9月末に解雇となった。3人が入植者の孫に当たる開拓3世の20代だ。市が臨時職員として採用し、先月26日から仕事が始まった。 朝夕の鍵の開け閉めも担う。1日に2人ずつ、3月末まで勤務する見込み。警備員の1人、斎藤仁志さん(29)は「働く場を提供していただいて、ありがたい」と感謝する。 復旧工事がほぼ休止となった昨年末からゲートには警備員が配置されず、一時帰宅する住民が開閉していた。しかし、部外者がゲートを越えて無許可で侵入したことがあり、住民側は警備員の再配置を望んでいた。 若者たちを警備員に推薦した金沢大樹行政区長(66)は「耕英は若者が少ない。仕事を求めて地域外に出て行くことは避けたかった」と、侵入防止の目的とは別の切実な思いを明かす。 斎藤さんは「本当は地区に入って雪下ろしを手伝いたい思いが強い。けれども、今はゲートを守ることで住民に安心してもらえればうれしい」と気持ちを高めている。

見出し一覧に戻る

1.花山を「華山村」に 栗原・住民組織が独自復興案(河北新報),河北新報
RV=125.0 2009/02/08 06:13
キーワード:再建,交流,解除,がんばる,補修,基金,創設,組織,アピール,新しい

 岩手・宮城内陸地震で避難生活を送る宮城県栗原市花山、栗駒耕英両地区の住民組織が共同で手掛ける復興計画が7日、まとまった。避難指示解除から10年間の地域づくりや生活再建のスケジュール目標を掲げ、支援を行政に呼び掛けている。市の復興計画への反映を求め9日に市に提出する予定。 花山震災復興の会「がんばっぺ」とくりこま耕英震災復興の会が同日、市内で会合を開き、素案を詰めて完成させた。 避難指示解除から1―2年を住宅の補修や仕事再開、続く3年を仕事を軌道に乗せる時期と位置付けた。その後の5年間で災害以前より活気のある地域づくりを目指す。 それぞれの地区が掲げる将来像をキャッチフレーズにして表現。花山は都市住民との交流、定住促進に力を入れる「華山村」、耕英は水質が優れた水をアピールしようと「名水村」とした。 これらを実現させる具体策として(1)新しい温泉施設の整備(2)観光スポットの整備(3)地場産業の育成(4)道路の整備―などを挙げた。計画推進のための新組織や復興基金創設の必要性も訴えている。 このほか、帰宅に向けての課題も盛り込んだ。避難指示解除の時期の明確化や生活、産業再建の支援、防災対策などを行政に求めている。 会合でアドバイザーを務めた防災コンサルタント「社会安全研究所」(東京)の木村拓郎所長は「被災者が前向きだったので短期間でまとめられた。この熱意がいい方向につながればいい」と話した。◎「無償か安価で除雪機提供を」 耕英復興の会 くりこま耕英震災復興の会は、除雪機の無償または安価での提供を求めている。「高齢者が多い地域なので、中型程度の除雪機がいくつかあれば助かる」と話している。連絡先は復興の会0228(45)6050=ファクスも同じ=。

見出し一覧に戻る

1.栗原市、復興計画に市民の声 来月末までに策定(河北新報),河北新報
RV=70.7 2009/02/13 06:13
キーワード:再建,がんばる,収入,意見,会,福祉

 岩手・宮城内陸地震からの復旧・復興に向け、震災復興計画を策定中の宮城県栗原市は12日、計画に被災者ら市民の意見を反映させるため、市民検討会(高橋寿一委員長)を設置し、初会合を市役所内で開いた。 市民検討会は9人で構成。被災者代表として「くりこま耕英震災復興の会」(大場浩徳会長)と「花山震災復興の会がんばっぺ」(大山幸義会長)から、会長を含めそれぞれ2人が参加。市社会福祉協議会などの関係者も委員となった。 初会合では、委員9人に佐藤勇市長が委嘱状を手渡し「復興には市民の理解が欠かせない。市が一丸となるため、検討会の役割は大きい」とあいさつした。 市民検討会は、市がまとめた復興計画素案について意見を交換。「自宅に戻っても収入がない。生活支援が必要」「地元に高齢者らが残れるよう環境整備をしてほしい」などの要望が出た。 素案によると(1)市民生活の再生(2)産業・経済の再建(3)防災のまちづくり―を基本目標に復旧期(3年)、再生期(3年)、発展期(4年)と2017年度までの10年計画とする。 地域コミュニティー再生に向けた集落支援員の設置や民間温泉施設の源泉確保、学習・研究拠点となる震災資料館の整備、被災地の公園化などの方針が盛り込まれた。 市は次回の市民検討会で具体的な事業計画を示す予定。検討会は今後2回ほど開かれ、意見を参考に市は3月末までに復興計画を策定する。

見出し一覧に戻る

2.体感震度1程度小さめ 栗原・大崎住民を東北大調査(河北新報),河北新報
RV=42.6 2009/02/13 06:13
キーワード:回答,鶯沢,機械,鳴子

 東北大災害制御研究センターの源栄正人教授(地震工学)は、岩手・宮城内陸地震に室内で遭遇した約3400人にアンケートを行い、住民が体感した推計震度は、気象庁などが計測した震度に比べて1程度小さいとする研究結果をまとめた。震度は地盤や地形によって大きく変わるため、広範囲で証言を集め、地震波がどのように伝わったかを分析する。 アンケートは宮城県栗原、大崎両市で実施した。質問は家屋構造や建築年代のほか、食器類、窓ガラス、花瓶の破損状況など39項目。回答された選択肢を特殊な手法で数値化し、震度を推計した。 その結果、震度6強だった栗原市一迫は推計震度5強。震度6弱だった栗原市金成、栗駒、鶯沢、花山、築館も5強だった。同じ6弱だった栗原市志波姫、高清水、田尻、大崎市古川、鳴子は5弱だった。 推計震度は、3人以上の回答が得られた243地区に分けて集計。平均が5強以上の地区は、栗原市西部で南北方向に分布し、地震波の分析結果に一致した。 推計震度は震源から遠いほど低く、気象庁の計測震度と比べて平均0.77小さかった。 源栄教授は「現行の震度は防災対応の目安としてはいいが、被害を予測するには不十分な面もある。建物やライフラインの被害予測は別の指標で見積もる方法も考えるべきで、今回の調査結果を基礎データとして役立てたい」と話している。 気象庁は1996年、震度観測を人から機械に移行したが、「震度の割に建物被害が少ない」との指摘があり、基準の見直しを進めている。 アンケートは昨年10月、栗原、大崎両市の全小学校62校を通じて配布し、保護者3401人の協力を得た。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:避難生活者、自宅に「戻る」7割止まり−−栗原市アンケ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.7 2009/02/15 12:01
キーワード:再建,1月,解除,回答,移転,勧告

 ◇戻れぬ事情、抱えた例も 栗原市が年明け後に行ったアンケートで、岩手・宮城内陸地震で避難生活を送る被災者のうち3割が、避難指示・勧告が解除されても「戻らない」「分からない」と考えていることが分かった。12日の市震災復興計画市民検討会でこの結果が報告されたが、参加した被災者からは「戻りたいが戻れない個別の事情を抱えたケースが多い。一律的対応ではなく、踏み込んだ支援をしてほしい」という声が上がった。【藤田祐子】 ◇「収入減った」過半数 アンケートは1月16〜27日、避難生活を送ったり自宅が半壊以上の被害を受けた世帯計229世帯に郵送で実施。169世帯から回答があり、回収率は73・8%だった。 仮設住宅や親類宅などで避難生活を送る人に、避難指示・勧告解除後に元の居住地へ戻るかを尋ねたところ、71%が「戻る」と答えたが、「分からない」が17%、「戻らない」も12%に及んだ。 被災前後での収入と生活費の比較では、収入が「減った」53%、「変わらない」46%で、「増えた」はわずか1%。一方、生活にかかる費用は「変わらない」と答えた世帯が38%で最も多く、「増えた」33%、「減った」29%だった。市は「収入減に伴い、倹約して生活を切りつめた結果『減った』世帯が多い」とみている。 被災した自宅の再建方法については「工務店などに外注して補修」41%、「被災敷地内に再建設」20%、「自分で補修」12%で、7割以上が修理したり建て直して自宅に住み続けたいと答えた。「移転して住宅を購入」「移転して住宅を建設」もそれぞれ3%だった半面、15%は「公営や民間の賃貸住宅に今度も居住」と持ち家所有をあきらめ、「修繕や補修のめどが立たない」と答えた人も4%いた。 また、「今の生活で不安に感じていること」(二つまで選択)を尋ねたところ、「生活費」が28%で最も多く、次いで▽健康・体調(26%)▽余震・二次災害(23%)▽住宅の確保(13%)――の順だった。2月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:復興に向け「考える集い」−−きょう仙台で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.8 2009/02/15 12:01
キーワード:ボランティア,再建,実行,がんばる

 市民の視点から被災地復興を考える「栗原市の復興に向けて―栗駒・花山の現状と私たち宮城の市民に何ができるかを考える集い」(実行委主催)が15日午後1時から、仙台市青葉区の市民活動サポートセンター6階で開かれる。 被災地区の住民組織「くりこま耕英震災復興の会」「花山震災復興の会がんばっぺ」からの現地報告のほか、栗原市社会福祉協議会やNPO法人「夢くりはら21」などボランティアなどの立場でかかわった人たちも交え、中長期的な生活再建や支援の取り組みのあり方について、市民レベルでできることを考える。グループディスカッションを含む参加型討論会。参加費500円。【藤田祐子】2月15日朝刊

見出し一覧に戻る

3.散歩みち:被災地の「今」届けたい /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.2 2009/02/15 12:01
キーワード:12月,移転

 「みんな家に帰ったんだよね」 岩手・宮城内陸地震の被災者について、先日、東京から遊びに来た知人の言葉に耳を疑った。と同時に岩手にいる記者としての責任を忘れていたことに気づいた。被災地の「今」を全国に発信する――。それは被災者との約束でもあった。 昨年12月、地震から半年を前に取材した際、被災者の男性の言葉が強く印象に残った。撤去した土砂の置き場所として、所有する耕作地を貸すという男性は「被災者というと、支援されるだけと思われがちだが、我々も復興のため犠牲を負っている。被災地がどうなっているのかを多くの人に知ってほしい」と話した。私はその場で、全国に発信することを約束した。 一関市では、いまだに2世帯11人が避難生活を続ける。県内に住んでいれば分かる話も、東京では報道される機会はほとんどない。「避難者はいない」と知人が思うのも無理はない。 その後、反省した私は知人と一緒に、2世帯が暮らす応急住宅や落崩した祭畤大橋、磐井川のせき止め湖、その工事に伴い移転する2世帯などつめ跡が残る被災地を回った。 14日で発生から8カ月。県内版の記事で、被災地の状況を継続的に伝えるだけでなく、全国に向けても発信する。地震を経験し、取材した記者としての義務だと改めて感じた。【安田光高】2月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:復興に向け、栗原の住民が独自案−−仙台で集い /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=175.8 2009/02/16 12:03
キーワード:ボランティア,イワナ,イチゴ,再建,そば,販売,がんばる,解除,NPO,修復

 ◇ボランティアら意見交換 岩手・宮城内陸地震からの復興に向け、市民の立場でできる具体的支援策を話し合う「栗原市の復興に向けて――栗駒・花山の現状と私たち宮城の市民に何ができるかを考える集い」が15日、仙台市青葉区の同市市民活動サポートセンターで開かれた。ボランティア関係者ら約60人が参加、意見を交わした。 集いでは、大きな被害を受けた栗原市花山、栗駒地区の住民組織「花山震災復興の会がんばっぺ」と「くりこま耕英震災復興の会」が共同作成した住民独自の復興計画を発表。被災した自然との共生を目指し、新しい温泉施設など観光スポットの整備や地場産業の育成事業に取り組み、行政には住宅再建や生業再開への支援を求める内容。 「がんばっぺ」の伊藤広司事務局長は、住宅罹災(りさい)証明の区分によって公的支援の内容がすべて決まってしまう問題点を指摘。「罹災証明区分と実際の修理費が比例せず、(公的支援の金額が低い)一部損壊でも修復に多額の金がかかり、避難指示が解除されても家に帰れない人もいる」と訴えた。 その後、参加者は6グループに分かれ、復興支援についてディスカッション。農業やそば打ち体験ツアーを企画して市外から人を呼ぶ手助けをしたり、イチゴジャムやイワナなど特産品の全国販売を仙台で仲介・調整するなどのアイデアを発表した。 主催したNPO法人「せんだい・みやぎNPOセンター」の加藤哲夫代表理事は「たくさんの可能性を市民が研究して、とにかくチャレンジすることが大事。被災者と一緒に考えていく場を提供したい」と話した。3月13日に栗原市、同14日に仙台市で「集い2」を開く予定。【鈴木一也】2月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗原市:09年度当初予算案、災害復旧費16億円計上 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=78.2 2009/02/17 12:02
キーワード:予算,番所,跡,修復,石垣

 ◇総額376億8200万円 栗原市は16日、総額376億8200万円の09年度一般会計当初予算案を発表した。昨年6月14日発生の岩手・宮城内陸地震の災害復旧費として16億2400万円を計上したが、総額は、前年度当初比17億800万円の減(マイナス4・3%)となった。4月に市長・市議選が行われるため骨格編成にとどめている。 災害復旧費の中で、国指定史跡「仙台藩花山寒湯番所跡」の修復には8900万円余を充てる。番所跡は藩政期の重要史料として知られているが、昨年の地震で石垣が崩れ落ちるなどした。【小原博人】2月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.鳥居復活、笑いで恩返し 栗原・狩野英孝さん実家(河北新報),河北新報
RV=62.4 2009/02/18 06:12
キーワード:神社,無形,ライブ,行事,うれしい

 宮城県栗原市栗駒の桜田山神社が、岩手・宮城内陸地震で倒壊した本鳥居を新しく完成させた。1500年の歴史がある神社はお笑いタレント狩野英孝さん(26)の実家として有名になり、参拝客が急増した。初詣で時期に完成は間に合わなかったが、4月12日には春の大祭があり、狩野英孝さんも無料ライブを行う。神社は「今度は復旧した姿で多くの人を迎えられる」と意気込んでいる。 神社は、約300年前に建てられた本鳥居が震災で根元から折れた。このほか、灯籠(とうろう)や社殿、社務所、自宅も被害を受け、修繕積立金や地域住民でつくる地縁団体桜田財産管理会の支援金を、復旧や応急処置の費用に充てた。 本鳥居の工事は正月までに終える予定だったが、降雪で年明けに持ち越されていた。神主の狩野勉さん(56)は「本来の神社の姿に戻れた。地域の協力のおかげ」と胸をなで下ろす。 正月三が日の初詣で客は約3000人で例年の10倍という。「ラーメン、つけメン、僕イケメン」のギャグで人気者となった長男の英孝さんが、テレビ番組で神社を話題にした効果で「関東など県外からも多くの参拝者が来てくれた」と勉さんは驚く。それだけに「本鳥居が柱のみの状態だったのは残念」と悔やむ。 春の大祭は無病息災などを祈って「桜田ばやし」を奉納する伝統行事で市の無形文化財。山車が神社周辺を巡り、子どもたちが太鼓や踊りを披露する。英孝さんは大祭に合わせて帰省。神社敷地に設けた舞台で、市内の復興や神社の復旧支援に対して礼を述べ、芸を披露する予定だ。 神社は田園が広がる集落にある。大祭当日は地域住民やファンらが多く訪れることが予想され、勉さんは駐車場の確保など準備を急ぐ。露店も地域の子ども会が例年出しているお菓子の店のみにとどめ、見物スペースを確保する。 「桜田地区が有名になったのはうれしい」と息子の「孝行」を喜ぶ勉さん。「子どもが少なくなり、大祭の参加者も減っている。人出を地域活性化につなげたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.義援金で講演会開催「ダメ」 抗議の委員、辞意(河北新報),河北新報
RV=154.7 2009/02/19 06:12
キーワード:選手,配分,児童,義援金,費用

 岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金をスポーツ選手の講演会開催に使うのは趣旨に反するとして、岩手県奥州市の市災害義援金配分委員会の委員が18日、抗議のため辞任する意思を市に伝えた。 辞意を表明したのは地域紙編集長安彦(あびこ)公一さん(53)。3月13日に胆沢区の体育館で開かれる元五輪女子マラソン日本代表のスポーツライター増田明美さんの講演会について「義援金は被災者を直接支援できるものに使うべきだ。講演会は趣旨に反し、一般財源でも十分に開ける」と指摘した。講演会は、地震の被害が大きかった胆沢区の小4―6年生児童と保護者を対象に開く。費用は100万円。 市は当初、現役のトップアスリートによる競技指導と講演会の開催を計画し、安彦さんは計画自体に異を唱えていた。18日に開かれた配分委員会で増田さんの講演会開催が報告されたため、辞任を決めた。 岩井憲男副市長は「義援金は子どもたちのために使ってほしいと寄せてくれた人も多い。講演会の開催趣旨を理解してほしい」と言い、市総務部は「(騒動になって)増田さんにも迷惑を掛けてしまう」と話した。

見出し一覧に戻る

2.被災“母校”思い出刻む 休校の栗駒小耕英分校(河北新報),河北新報
RV=103.1 2009/02/19 06:12
キーワード:雪,児童,分校,1月,修復,うれしい

 岩手・宮城内陸地震で避難指示が続く宮城県栗原市栗駒耕英地区の栗駒小耕英分校で18日、6年生の「特別授業」が行われた。昨年6月の震災以降、児童たちはふもとの栗駒小本校に通学。6年生は小学校生活最後の1年を、思い出が染み込む分校であまり過ごせなかった。卒業を控えた児童は時間を惜しむように、親しんだ山の学びやをしっかりと心に刻んだ。 耕英分校には現在、3人が在籍し、女子2人が今春巣立つ。校舎は地震で壁面にひびが入るなどしたが、1月末までに修復された。 特別授業は卒業前に“母校”で学ぶ時間をつくろうと、住民らの要望を受けて実現した。市から一時帰宅の許可を得て、児童と先生らは厚い雪に覆われた分校に車で向かった。 久しぶりに教室に入った児童2人は朝礼の後、先生と一緒に玄関前で雪かきをした。授業は調理実習。ほこりをかぶった給食室を丁寧に掃除し、約一時間半をかけて茶わん蒸しやタラのホイル焼きなどを作った。 先生とテーブルを囲んだ2人は「にんじんの切り方がとても上手」「これで、きんぴらごぼうが家でもできる」などと語らいながら、思い出に残る味をかみしめた。 実習後は校庭でそりに乗るなど雪遊びを楽しんだ。「短い時間でも校舎に来られて、よかった」「片付けで来たことはあるけれど、実習ができてうれしかった」。特別授業を終えた2人は名残惜しそうに、分校を後にした。 耕英分校は1951年に開校。一時は耕英小として独立したが、ここ十数年間は児童が数人だけの状態が続く。新年度は残る児童が引き続き本校に通うため、休校となることが決まっている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:避難所生活の2世帯、あす住宅引き渡し−−一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=100.0 2009/02/20 12:02
キーワード:山谷,1月,中旬,分館,公民館,2月,完成,天野,典文,DK

 一関市は19日、岩手・宮城内陸地震で同市厳美町の厳美公民館分館(旧山谷小校舎)で避難所生活を送っている市野々原地区の2世帯11人について、震災復興支援住宅が完成する21日に引き渡しを行うと発表した。 復興支援住宅は1月中旬に着工。本寺小学校校庭近くに建てられ、軽量鉄骨造り平屋建て3DK(47・04平方メートル)と4DK(71・34平方メートル)の2棟。地震発生からの避難生活は253日になる。【天野典文】2月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>岩手の11人が避難所を退去 全員終了(毎日新聞),毎日新聞
RV=66.7 2009/02/21 18:20
キーワード:建設,分館,公民館,天野,典文,DK,頑張る,戻れる,用品,手渡す

 昨年6月発生の岩手・宮城内陸地震で、被災した岩手県一関市厳美町市野々原の2世帯11人が21日、避難所の厳美公民館分館から、震災復興支援住宅に引っ越した。地震では宮城、秋田県を含め約300人が避難所での生活を強いられたが、これで全員が退去した。 復興支援住宅は軽量鉄骨平屋建ての3DK(47.04平方メートル)と4DK(71.34平方メートル)。同町岡山の本寺小校庭の一部を利用して建設された。 避難所で253日間生活した佐藤清男さん(51)は、市職員から住宅の鍵を手渡され、「腰を落ち着けて自宅などの復興に向けた第一歩が踏み出せる。今後は一日も早く自宅に戻れるように頑張りたい」と話し、家族8人の生活用品を運びこんだ。【天野典文】

見出し一覧に戻る

1.作品を復興の力に 仮設住宅の女性ら「工房」設立(河北新報),河北新報
RV=150.7 2009/02/23 06:13
キーワード:まつり,交流,販売,がんばる,12月,チャリティー,短冊,予約,行事,メッセージ

 岩手・宮城内陸地震で被災し宮城県栗原市花山の仮設住宅に暮らす女性たちが、手工芸品を販売して復興の一助にしようと、花山制作復興活動グループ「がんばるべぇ工房」を設立した。仮設住宅の談話室に集まり、折り紙を張った色紙や短冊などの制作に励んでいる。 会員は約20人。事務局の三塚洋子さん(67)は「活動はお年寄りらの交流とリハビリも兼ねている。人づてに予約も入り始め、仮設住宅暮らしの張り合いにもなっている」と話す。 工房設立のきっかけは、昨年12月にクリスマスツリーを作り、チャリティーで販売したところ好評だったため、花山震災復興の会「がんばっぺ」の主婦らがお年寄りにも声を掛けて結成した。 会員たちは随時集まり、和紙の折り紙で、花山地区に伝わる伝統行事「鉄砲まつり」の人形やこいのぼりなどを折り、色紙や短冊に張り付ける。「震災の心の痛みなお深く 復興元年がんばろう花山」などのメッセージを添えている。 このほかタオルで作ったドレス形の手ふき、折り紙を組み合わせたくす玉を制作している。 工房の佐々木美恵子会長(52)は「つらい生活も忘れるほどみんな夢中になっている。応援してほしい」と話し、和紙の提供も呼び掛けている。 色紙と手ふきは500円、短冊とくす玉は300円。収益は復興活動に充てられる。連絡先は事務局・三塚さん090(5838)2444。

見出し一覧に戻る

1.栗原市:震災復興へ76事業 高齢者住宅建設など−−検討会にきょう提示 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.7 2009/02/27 12:02
キーワード:再建,農家,意見,流域,融資,容量,池,建設,所得,提供

 岩手・宮城内陸地震の復興に向け、栗原市は、震災復興計画に盛り込む全76事業の素案をまとめた。27日に第2回会合が開かれる市震災復興計画市民検討会(委員長、高橋寿一・市行政区長会連合会長)に提示し、被災者や学識経験者らと意見交換する。復興計画は3月末までに作成する予定。 素案によると、事業は08年に既に着手しているものもあり、最長で11年度まで。主な事業は▽住宅が被災した高齢者や低所得者用の公営住宅の建設▽民間の温泉宿泊施設再建に要する融資の利子補給▽震災資料館の整備▽学力低下の不安解消のため、宮城教育大と連携し、「学府くりはら塾」を開設――など。 住宅の確保、道路などのインフラ整備、医療・福祉の充実、産業の再建など幅広い分野にまたがっており、市震災復興対策室は「国の補助事業になるように働きかけていく」としている。 また、佐藤勇市長と小沢与宏(よしひろ)東北農政局整備部長は26日会見し、荒砥沢ダム(利水容量約1280万立方メートル)地区の復旧工事の概要を説明した。 市などによると、同ダムは、地震で崩落・流入した土砂で約145万立方メートルの利水容量を失ったため、二迫川流域の沖富地区に調整池(広さ約20ヘクタール)を建設し、渇水時でも安定した農業用水の確保を図る。予定地の農家120戸は既に用地の一部提供に合意しており、9月に着工し、10年度に完成する見込み。【比嘉洋】2月27日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:農家頑張りPR、新袋の米を販売−−岩手大生デザイン /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=107.4 2009/03/03 12:02
キーワード:販売,出身,農家,文化,PR,デザイン,渡辺,米,開発,学生

 岩手・宮城内陸地震に負けず、農家が育てた米をPRしようと、岩手大学の学生がパッケージをデザインした奥州市産のひとめぼれが2日、盛岡市のイオンモール盛岡南で発売された=写真。 デザインしたのは奥州市出身の同大教育学部芸術文化課程3年、渡辺望実さん。表に田んぼで作業する農家の女性、裏に地震で損壊した道路などの写真を印刷し、「地震がありましたが、元気に今年も丁寧にお米を育て上げました」とコメントを載せた。 市と同大の「奥州ブランド」の開発を目指す事業の一環。渡辺さんは「農家の頑張りが伝わるように考えた」と話した。2キロ1000円、30袋限定で8日まで販売する。【山中章子】3月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災地にひな人形 築上町の上田さん、1300対贈る /福岡,毎日新聞
RV=98.3 2009/03/04 16:01
キーワード:神戸,飾り,うれしい,私,贈る,畑,福祉,2月,喜ぶ,年寄り

◇「元気になった」手紙届く 築上町湊の上田芳子さん(93)が08年6月に起きた岩手・宮城内陸地震の被災者に和紙で作ったひな人形1300対を贈った。上田さんの下には「おひな様を見て元気になりました」などの手紙が届いている。これまで多くの被災地にひな人形を贈ってきた上田さんは「みんなが喜んでくれるのが一番うれしい。人形作りが生きがいです」と声を弾ませている。【出来祥寿】 和紙2枚を重ねて折った人形で、1体は幅約4センチ、高さ約5センチ。1対ずつ色紙で装ったボール紙製台座に張ってある。畑仕事がない日は朝から8時間以上かけ、扇や髪飾りも含むすべてを一人で作っている。 上田さんは町内の病院で65歳まで働き、子供4人を育てた。人形作りは約35年前に趣味で始め、独学だったが、近所の評判を呼ぶようになったという。 「仮設住宅で過ごす人に少しでも華やかな気持ちになってもらいたい」。こんな気持ちから、93年には長崎県雲仙・普賢岳噴火で被災した島原市に、96年には阪神淡路大震災で大きな被害に遭った神戸市に、それぞれ地元の社会福祉協議会を通じて約1000対を贈った。今回も宮城県栗原市の社協を通じて届けたという。 栗原市社協地域福祉課の千葉美子さん(53)は「2月初旬に仮設住宅に住む人や独り暮らしのお年寄りに届けたところ、みなさん感激していました。私たちも災害にめげずに頑張りたいという気持ちにさせてもらいました」と話す。〔京築版〕3月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.崩落の祭畤大橋撤去へ 今秋にも岩手県(河北新報),河北新報
RV=154.6 2009/03/06 06:13
キーワード:祭畤,仮橋,橋脚,大橋,11月,負担,祭畤大橋,開通,費用,秋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した一関市厳美町の国道342号の祭畤(まつるべ)大橋について、岩手県は5日、治水上の問題から今年秋以降に橋げたなどを撤去する方針を明らかにした。 県によると、折れ曲がった橋げた部分と一関側の橋脚1基を取り除く。ともに橋の下を流れる沢によって土砂流出が進み、傾きが増す不安定な状況になっているためという。 工事は渇水期の秋以降に着手し、全費用は県が負担する。具体的な工法や金額は未定。県は3月下旬、市とともに地域住民を対象にした説明会を市内で開く。 橋をめぐっては、市が県に「周囲の地盤が動いて橋が崩落した特異なケース。自然の驚異を後世に伝えたい」と保存を要望していた。撤去部分を除いた秋田側の橋脚1基と両側の橋台は安定した状態にあるといい、県道路環境課は「保存できるかどうか関係機関と協議を続ける」としている。国道342号では昨年11月末、祭畤大橋に代わる仮橋が開通。今春に新橋の建設が始まり、2010年度内に完成する。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:つめ跡と復興をビデオに 栗原の菅原さんが上映活動 /宮城,毎日新聞
RV=139.1 2009/03/07 12:01
キーワード:大会,ボランティア,跡,半年,研修,紹介,会,上映,制作,鳴子

◇ボランティアで上映 ◇振り返る機運消えず、あす栗駒・鳥沢下自治会で6回目 昨年6月14日起きた岩手・宮城内陸地震のつめ跡をビデオ映像に納め、被害の大きさと復興への動きを伝えるボランティア上映活動に専念する栗原市栗駒の菅原憲さん(62)。地震を振り返る市内の機運は消えることなく、昨年9月に初上映した後、依頼は毎月のように届く。8日午後1時半からは、栗駒・鳥沢下自治会の要請を受け、6回目となる上映会を開く。 地震発生当時、息子の聡さん(31)が同市花山の温湯(ぬるゆ)温泉に勤務していた関係で、宿泊客らの避難誘導をして以後、同市花山や栗駒耕英の被災者らに寄り添うボランティア活動の傍ら、地震被害の模様を後世にと、映像記録の自主制作に携わってきた。 映像では、駒の湯温泉跡▽荒砥沢ダム上流の大崩落▽延々と続く巨大な地割れ−−といった惨状が続く。その後に復興市で見せる被災者たちの表情▽川や道路の復旧工事の様子なども紹介。井戸枯れや鳴き止まぬクマのうなり声など地震の前兆現象とみられる数多くの証言も収載している。さらに、地震から半年後を中心に、荒砥沢や花山などの被災地の現況を追加し、地震当初と比較できるようにしている。 上映の最初は昨年9月、大崎市鳴子温泉であった「東北自然保護の集い・宮城大会」。以後、栗原市内の幼稚園教諭の研修会や被害視察に来た山形県内の消防団、菅原さんがメンバーの「栗駒の自然を守る会」総会などで上映を重ねた。 菅原さんは30年余り務めた看護師職を一昨年退職し、比較的自由な立場。被災者に以前の暮らしが戻るまで撮影を続けることにしており、長期間にわたる貴重な「被災〜復興」の映像記録になりそう。菅原さんは「要請があればどこへでも出かけ上映する。個人や地域でできる地震への具体的な備えも伝えたい」と話している。【小原博人】3月7日朝刊

見出し一覧に戻る

1.歴史的建物85件 復興置き去り 修復費がネックに,河北新報
RV=72.1 2009/03/08 06:12
キーワード:改修,登録,修復,農家,負担

岩手・宮城内陸地震の被災地で、歴史的に貴重な民家や寺社の修復が進んでいない。古いもので江戸時代から残る建物があるが、多額の修理費が見込まれ、所有者が負担しきれないためだ。文化財になっていれば補助金があるが、指定や登録を受けていない建物も多く、専門家は「農村らしい景観が失われてしまう」と指摘している。栗原市一迫の門伝仁さん(57)宅は300年続く農家。かやぶきの母屋と土蔵3棟は築180年ほどたつ。江戸時代は村役人、明治時代は造り酒屋を兼ね、大農家の趣を残す。 地震によって、母屋の柱や壁が傾き、礎石に載る柱が横に10センチも動いた。蔵の土壁は崩れ、竹を組んで土を塗った下地がむき出しになった。いまのところ日常生活に支障はないものの、いずれは改修が必要となる。門伝さんは「直したい気持ちはあるが、経済事情もある」と話す。修理費の見積もりはしていない。 東北大の永井康雄准教授(建築学)らの研究グループは地震発生直後、宮城、岩手、秋田の3県で歴史的建造物の被害を調べた。対象は築50年以上の建物や鳥居など375件。 最も被害が多かったのは土壁やしっくい壁で、土蔵13件、母屋10件、寺院10件など。土蔵は揺れを吸収しにくい構造で、崩れ落ちたりはがれたりしていた。ほかに、床のひび割れや屋根瓦の破損、鳥居の柱が折れる被害があった。調査対象のうち272件は、国や自治体の文化財として指定や登録を受けている。門伝さん宅を含む残り85件は日本建築学会が独自に作成した目録に載っているだけで、文化財のように行政による修理費の補助はない。永井准教授は「重要な建造物を守るため、行政や研究者が連携し、きめ細かく指定や登録を行うべきだ」と話す。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災体育館など改修終了−−大崎・上野目小 /宮城,毎日新聞
RV=179.2 2009/03/09 11:01
キーワード:耐震,神楽,改修,伝統,練習,披露,誓う,元,校長,全壊

◇いつもの舞台に戻ってきたよ−−卒業生に、はなむけ鶏舞 昨年6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きく損傷し使用中止だった大崎市立上野目小(村上徹也校長)の体育館と普通校舎の耐震改修工事が9カ月ぶりにほぼ完了した。それを受けて8日、在校生52人が地域伝統の「上野目神楽・鶏舞(とりまい)」を体育館で披露し、19日の卒業式に臨む6年生12人へのはなむけとした。【小原博人】 同市の公共施設では、同小施設が唯一、全壊に近い状態と認定された。授業は特別教室棟とプレハブ仮設校舎で行い、鶏舞の練習は普段の練習場所の体育館を離れ、特別教室棟の廊下などで重ねた。スペースの狭さにめげずに、6年生が1〜5年生を指導してきた。 8日の披露は、6年生から鶏舞を引き継ぐ誓いを示すもの。はでやかな神楽装束姿の在校生は久しぶりの体育館での披露に、熱く激しい舞を見せた。 6年生を代表して高橋結君(12)らが「地震の影響で鶏舞の練習場探しに不便を感じたが、良い演技を見せてもらい、在校生が舞を継承してくれると確信した」と話した。 上野目神楽は岩手の南部神楽の系統で明治期に伝わり、同小が4半世紀ほど前から伝承している。普通校舎には15日引っ越し、6年生も卒業までの数日間を元の教室で過ごす。3月9日朝刊

見出し一覧に戻る

1.避難世帯に5万円 義援金3次配分 栗原市,河北新報
RV=124.1 2009/03/10 06:13
キーワード:配分,再建,解除,勧告,支給,義援金

 岩手・宮城内陸地震の義援金について宮城県栗原市災害義援金配分委員会(会長・熊谷秀雄市社会福祉協議会長)は9日開いた第4回委員会で、4億1090万円の配分内訳を決めた。今回が3次配分で、規模の大きい配分は最終となる見込み。配分の内訳が決まった義援金は、県から2次配分された約3億4370万円と市に寄せられた約6720万円。生活や住宅の再建支援金の項目を新たに設け、住宅の「一部破損」世帯などに配慮した。避難指示・勧告などにより、避難生活が2カ月以上に及ぶ世帯に、1カ月当たり世帯ごとに5万円、家族1人につき5万円を支給する。ただし、6人目以降は1人につき1万円。期間は最長で8カ月間とした。前回の2次配分では、長期避難世帯に4カ月分として一律80万円を配ったが、今回は家族の人数にも配慮した。前回の4カ月と今回の8カ月で1年の避難生活を支援するとした。長期避難世帯には、避難指示・勧告の解除後、住宅に戻るためなどの準備金として30万円を上限に支給する。集落再生への対策を含め、住宅が「一部破損」以上の被害を受けた避難世帯が、地域に戻って住宅を修繕、新築する際には支援金を支給する。義援金の1億8000万円を充て、詳細は避難指示・勧告の解除後に検討する。高齢者世帯などには支援金を加算するという。花山、耕英の両地区にある「復興の会」への活動支援、被災者の復興活動支援として、計500万円の枠も設けた。 同配分委員会は、1次で約1億2450万円、2次で約7億8580万円を被災者に配分している。

見出し一覧に戻る

1.伐採ケヤキでコースター 今月下旬から注文販売,河北新報
RV=130.5 2009/03/13 14:28
キーワード:寄付,交流,販売,デザイン,部員,うれしい,グループ,ケヤキ,展示,建設

 仙台市の主婦らでつくる市民グループ「未来の仙台を考える会」が、市地下鉄東西線の建設工事で伐採されたケヤキでコースターを作った。「ケヤキの記憶を呼び起こすきっかけにしてほしい」と、東北工大美術部の学生の協力を得てデザイン化した。今月下旬に売り出し、売上金を岩手・宮城内陸地震の被災者に寄付する。 コースターは直径約10センチ、厚さ約1センチ。ケヤキの細枝を輪切りにし、樹皮をヤスリで削って形を整えた。表面にはシルクスクリーンでイラストを描いている。 学生はイラストを手掛けた。デザインは「仙台の名所」「ケヤキの精」「ケヤキの四季」の3種類で、名所は仙台城跡や定禅寺通を描いた。ケヤキの精は暖かみのあるオレンジやピンクでアート風に妖精を表現。ケヤキの四季は淡い青や黄を重ね、季節に彩られたケヤキを表した。 考える会は地元への理解を深めようと2006年、約10人の主婦らで発足させた。青葉通のケヤキが伐採されることを知り、08年6月ごろに「ケヤキの思い出を形に残そう」とコースター作りを思いついた。知人を通じて枝を手に入れ、東北工大美術部に呼び掛けて製作に取り組んだ。 福田宏子代表(55)は「ケヤキを通して若者世代と交流できて良かった。コースターに刻まれた年輪を見て、自分の人生を振り返ってもらえるとうれしい」と語る。 東北工大美術部の松本匠充さん(21)=デザイン工学科3年=は「コースターに触れてもらい、仙台への愛着を深めてほしい」と話している。 コースターは450枚作り、5枚一組2000円で注文販売する。美術部員が別にデザインしたコースター50枚も売り出す。青葉区の東北工大一番町ロビーで展示を予定している。連絡先は福田さん022(277)1537。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原市、「局激」の被害指定を拡大 「農地」も全域に /宮城,毎日新聞
RV=95.6 2009/03/14 14:01
キーワード:局激,鶯沢,農地,感謝,補助,公共,局地,限定,3月,全域

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市は13日、「農地」「農林水産業施設」の被害についても、市全域が「局地激甚災害(局激)」に追加指定された。政府が同日、閣議決定した08年の災害に関する局激指定の政令(計12災害42市町村)による指定。指定により、復旧事業に対する国庫補助率引き上げなどの措置が可能となる。 同市は昨年7月、公共土木施設について全域、農地、農林水産業施設は旧鶯沢町、旧花山村地区に限定して局激指定を受けた。今回の指定で、農地被害に対する特例措置の適用範囲が市全域に拡大された。 佐藤勇市長は「追加指定で『農地』及び『農林水産業施設』の復旧が今後一気に進むことが期待される。関係者の尽力に感謝し、一刻も早い復旧に向け最大限の努力をしたい」とコメントした。 今回の閣議決定ではその他、内陸地震関係では、秋田県東成瀬村が公共土木施設の局激指定を受けた。【藤田祐子】3月14日朝刊

見出し一覧に戻る

1.6年生、感謝の手紙 栗駒小耕英分校・卒業祝う会(河北新報),河北新報
RV=128.0 2009/03/16 06:12
キーワード:児童,分校,交流,行事,例年,感謝,故郷,会,年,主催

 岩手・宮城内陸地震で被災し、児童が通えない状態が続いている宮城県栗原市の栗駒小耕英分校で15日、住民主催の「卒業を祝う会」が開かれた。地域のよりどころでもある学びやに避難住民や教員ら約40人が集まり、6年生2人の巣立ちを喜んだ。新年度は休校となる分校の思い出話にも花を咲かせた。 祝う会は、分校に卒業生がいる年に行う恒例行事。今回は2年ぶり。 2人の卒業生は、親や住民への感謝をつづった手紙を発表。それぞれ「お父さんは地震で仕事がなくなったけれど、家族のために再び仕事を探していたので、わたしも頑張らないと、と思いました」「未熟だけど、お母さんに迷惑をかけないように頑張る」と読み上げ、親に花束を手渡した。 住民たちは故郷での久々の交流を楽しんだ。開拓一世のお年寄りは開校までの苦労を語り、分校を卒業した2、3世は冬期に過ごした寄宿舎や行事などの思い出を振り返っていた。 PTA会長の高倉吉雄さん(52)は「避難指示の規制がある中で会を開けるのか心配だったが、住民で協力して行うことができた。娘が『お父さんが通った分校で卒業したかった』と言ってくれて涙がこみ上げた」と語った。 参加した住民の1人は「楽しかったが、来年度は休校なので、例年とは違う節目のようなものを感じた」と寂しげに語った。 分校の児童は3人。震災以降、栗駒小本校に通学している。6年生2人は19日、本校での卒業式に出席する。

見出し一覧に戻る

1.風評被害対策 経済効果1億7000万円 岩手,河北新報
RV=143.5 2009/03/17 06:13
キーワード:応募,キャンペーン,風評,協会,12月,負担,割引,当選,費用,効果

 岩手県観光協会などは16日、岩手・宮城内陸地震などの風評被害対策で実施した「総額1億円1万人プレゼントキャンペーン」の結果をまとめた。宿泊割引券の利用率は47.55%で、経済波及効果は約1億7000万円に上った。 キャンペーンは昨年10―12月に応募を受け付け、当選者1万人のうち4755人が割引期間の12月―今年2月、1万円相当の宿泊割引券を使って県内の旅館やホテルに泊まった。家族らを含めた宿泊者の総数は9510人だった。 全国から寄せられた応募総数は8万7056通。都道府県別では岩手の43.7%がトップで、宮城15.3%、秋田6.5%、東京5.8%などが続いた。年代は60代21.8%、50代20.8%と中高年が多かった。 キャンペーンでは県が宿泊割引額の半分と宣伝費など計約3200万円を補助し、参加した約150施設が割引額の残り半分を負担した。実施に伴い、費用を上回る経済効果が得られたほか、寒さで敬遠されがちな冬季の観光客の掘り起こしにつながった。 県観光協会は「非常に高い利用率だった。施設関係者も『非常に助かった』と喜んでいた」と成果を強調。その上で「今は地震より不況の影響が大きい。キャンペーンの結果を励みに、岩手の良さを全国に発信し続けたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:「がんばろう!上野目小」体育館に横断幕 きょう卒業式 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=99.0 2009/03/19 12:00
キーワード:神楽,がんばる,修復,11月,音楽,伝統,練習

 ◇被災ともに体験、在校生にエール 昨年6月14日に起きた岩手・宮城内陸地震で被災した大崎市岩出山の市立上野目小(村上徹也校長)。19日に卒業式が行われる体育館には、12人の6年生が手作りした「がんばろう!上野目小」の横断幕が掲げられている。普通教室棟や体育館が使用不能になり、仮設プレハブ校舎で学ぶなど被災体験を分かち合った在校生へのエールを込めて贈ったものだ。 被災後、1〜6年生計64人は特別教室棟の理科室や音楽室で、昨年11月からは校庭に仮設したプレハブ教室で学んだ。同小が継承する地域伝統の「上野目神楽・鶏舞」の練習は体育館が使えないため、特別教室棟の廊下などで行った。6年生は踊りの足の運び方など下級生を熱心に指導。下級生もそれに応えて舞を上達させた。 こうして迎えた卒業期。6年生は担任の染宮敬明(よしあき)教諭(42)と話し合い、被災体験を共有した在校生へ励ましの横断幕を残そうと思い立った。 修復が済み元に戻っ体育館と普通教室棟。実りある生活を送り、鶏舞を継承し、上野目小の良き伝統を改めて伝えてほしい−−。そんな思いを込め、青と赤のポスターカラーを使い12人が分担して「がんばろう!上野目」と書いた。横断幕は体育館に掲げ、運動会の時などは校庭に張り出す。 6年生12人の二十四の瞳が見つめ感じた、地震発生から9カ月の不便でいて気持ちのつながりのあった学校生活。卒業式前日の18日、6年生は戻って4日目の普通教室で、小学校最後となる漢字の書き取りテストに臨んだ。【小原博人】3月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗原市、復興計画案承認 財源確保に課題−−市民検討会 /宮城,毎日新聞
RV=41.5 2009/03/19 12:00
キーワード:再建,意見,首都

 岩手・宮城内陸地震の復興に向け、被災者や学識経験者と栗原市側が意見交換する「市震災復興計画市民検討会」の最後の会合が18日、市役所で開かれ、市策定の震災復興計画の最終案が承認された。住居対策やインフラ整備、観光産業再建や防災体制強化に関する事業を盛り込んだが、財源の確保などの課題も残しており、熊谷秀雄副委員長(市社会福祉協議会会長)は「いかにして計画通りにするか、これからが大事」と締めくくった。 復興計画の事業期間は08〜11年度の4年間。生活インフラを整える「復旧期」から、震災以前の状態までの回復を目指す「再生期」に入る時期に対応する。個別の事業は▽仮設住宅などで生活する被災者向けに、市営住宅の一時使用料を免除▽災害時の医療物資の確保−−など。12年度以降は、市総合計画の策定と合わせ、改めて計画する方針。 佐藤勇市長は「国の支援を受けるために、県と一体となって状況を理解してもらい、確実に着実に完成していきたい」と強調。検討会の総合アドバイザーを務めた首都大学東京の中林一樹(いつき)教授(都市防災計画学)は、30年以内の発生が確実視されている県沖地震にも触れ、「復興は将来の災害への備えでもなければならない」と述べた。【比嘉洋】3月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.卒業式:卒業12人に感謝の言葉 校長「震災乗り越えた」−−大崎・上野目小 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=73.9 2009/03/20 13:01
キーワード:会場,がんばる,実行,行事,文化

 岩手・宮城内陸地震で被災した大崎市岩出山の市立上野目小で19日、卒業式が行われた。被災のショックにめげずに下級生を励まし、勉強や行事に精を出した卒業生12人に、村上徹也校長が感謝の言葉を述べた。 「地震で普通校舎や体育館、プールが使用できなくなり学校生活は一変した。プレハブ校舎に教室を移した時、6年生は下級生の分を含めて引っ越しプランを立てて実行した。年間の行事予定を笑顔でやり遂げた。1年間を乗り超えられたのは6年生のがんばりのおかげと感謝している」という内容。 卒業生たちは「隣の学校のプールを借りたり、文化祭の会場も学外になり不便さを強いられたが、団結心と地域の人の協力で切り抜けた。つらく苦しかったが、地震があったからこそみんなの心が強くなれた」と、別れの言葉の中で地震体験を振り返っていた。【小原博人】3月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.実れ再起のイチゴ ハウス農家が苗を定植 栗原・耕英,河北新報
RV=76.0 2009/03/21 06:14
キーワード:イチゴ,解除,修復,農家,苗

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒耕英地区の農家が、春を迎え、再起への一歩を踏み出し始めている。イチゴのハウス栽培を手掛ける農家は20日、苗約5万株の定植に取り掛かった。 「多くの人たちに支えられ、ようやくこの日を迎えられた」 「ファーム千葉」の千葉亮子さん(63)は、ケーキ用イチゴの品種「雷峰」の苗に水をやりながら感謝しきりに語った。 避難指示の解除時期も分からない中、千葉さん一家は昨年秋ごろに栽培の再開を決断。実家がある登米市米山町の農家仲間たちが苗や栽培するハウスを提供してくれた。 米山町で育てた苗は数日前、耕英地区の農場に運び込んだ。倒壊した高床式の栽培用ベンチも修復を終え、定植作業には米山町の知人ら約20人が手伝いに駆け付けた。千葉さん一家と仲間たちは温暖なハウスの中で汗だくになり、せっせと手を動かした。 豪雪でハウスが損壊する不安もあったが、長男雄喜さん(35)が一時帰宅の限られた時間の中で除雪に取り組んだ。積雪のピークをすぎ、千葉さん親子は「耕英の人たちにも除雪を手伝ってもらった。とてもありがたかった」と口をそろえる。 雷峰は6月ごろの出荷を予定しており、一時帰宅しながら栽培する。亮子さんは支援の輪の中で育った苗を見詰め、「耕英地区で一日中過ごし、イチゴの世話ができる日が一刻も早く来るように」と願った。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:消防団研究者の後藤さん、団員の動きを調査 /宮城,毎日新聞
RV=102.5 2009/03/27 12:01
キーワード:回答,後藤,意見,団員,組織,企業,アンケート,高校,項目,役割

 ◇自宅被災でも出動/指示遅れ「待機」に 昨年6月14日朝起きた岩手・宮城内陸地震で、地元の栗原市消防団栗駒地区団員はどう活動し、何を感じたかを探るアンケート結果を、調査に当たった消防団研究者の後藤一蔵さん(63)がまとめた。多くの団員は自宅が被災したにもかかわらず出動し、住民の安否確認や行方不明者の捜索活動に2日以上当たった。一方で、情報不足による指示の遅れで「待機」を強いられたケースも多かったことが、団員の回答で確認された。 同地区団員数は272人で、回答を寄せた137人のうち77人(56%)が地震発生当日、出動した。被災した自宅の片付けや出先から戻るなどして発生後3時間以上たって来た団員も19人含まれる。 他方、発生当日に出動しなかった60人は、「職場に行かなければならなかった」(22人)、「自宅がかなり被災した」(17人)との理由が多かった。 その後、7月末に掛けて出動団員数は97人に増えた。出動日数をみると「1日」だけは12人と少数。「2〜5日」が54人、「6〜10日」が27人で、「11日以上」も4人いた。山間地の不明者捜索に日数を掛けた結果とみられる。 団員が指摘した「今後の課題」としては、(1)住民情報を把握している行政区単位の自主防災組織との連携(2)高齢者世帯情報の日常的な把握−−などが上位を占めた。 自由意見では「主な災害現場が山間部で情報がなかなか来ず、どうすればよいか戸惑った」と待機せざるを得ない状況を振り返る指摘や、「団員の多くはサラリーマン。スムーズに出動できるよう、企業の協力取り付けに行政が役割を果たすべきだ」との指摘が寄せられた。 ◇「課題が見えた」 アンケートには、千葉孝夫・同地区団長らの協力を受けた。設問は11項目。回答者137人の年齢は50代、40代、30代の順で多く、高齢化が進む。就業形態は被用者が94人で、農業を含めた自営が31人、その他12人。回答者のうち20人は女性団員。 後藤さんは元公立高校教諭。消防団活動などを対象に地域社会学を長年研究し、消防庁の消防団員確保アドバイザーを引き受けている。被災地の消防団員を対象にした「その時アンケート」は貴重で、後藤さんは「調査を通じ、被災時の消防団活動の不可欠性と課題が見えた。講演や寄稿で伝えたい」と話している。【小原博人】3月27日朝刊

見出し一覧に戻る

1.神社奥宮:改修計画着々 大地震や風雪で傷み、ボランティア募集 /岩手,毎日新聞
RV=150.1 2009/03/29 12:01
キーワード:ボランティア,寄付,改修,神社,実行,負担,組織,伊達,計画,歴史

 ◇駒ケ岳山頂、人海戦術で 北上市と金ケ崎町の境の駒ケ岳山頂(1129メートル)にある陸中一宮駒形神社奥宮を、藩政時代の古文書に基づいた人海戦術で改修する計画が進んでいる。昨年6月の岩手・宮城内陸地震や長年の風雪などによって損傷が激しくなったためで、総代や氏子らで組織する実行委員会は資材を運び上げるボランティアを募集。8月下旬の着工、9月中の完成を目指している。【岸本桂司】 駒ケ岳山頂は伊達藩と南部藩の藩境の起点とされ、藩政時代には両藩が20年ごとに交互に住民数百人を動員するなどして奥宮の改修にあたってきた歴史がある。現在の奥宮は1961年にブロック造りで建てられたが、常に強風にさらされる厳しい環境のために傷みが激しく、昨年5月に実行委を結成。改修を検討してきたところ、昨年の2度の大地震でブロック塀が崩れ、建物も傾くなど、倒壊の恐れも出てきたことが分かった。 計画では当初、ヘリコプターで資材を運ぶ予定だったが、神社に伝わる古文書を基に当時の方法に倣って木造で改修しようと関係者が提案。ボランティアを募るなどして延べ約150人を動員し、ヒノキや金具などの資材を北上市側から片道約1時間半の行程で運び上げる計画だ。 総工費は1000万円。200万円は神社が負担するが、残り800万円は市民からの寄付に頼る。実行委の高橋照治会長は「地域のみなさんの力を結集したい」と協力を呼び掛けている。問い合わせは同神社(電話0197・23・2851)まで。3月29日朝刊

見出し一覧に戻る

1.震災地にも春の彩り ミズバショウ見ごろ 花山,河北新報
RV=80.0 2009/04/03 11:48
キーワード:イワナ,例年,中旬,花,4月,春,楽しむ,彩る,楽しめる,湖畔

 栗駒山のふもと、宮城県栗原市花山の「ミズバショウ公園」で、春を告げるミズバショウが見ごろを迎えている。昨年6月の岩手・宮城内陸地震の影響もなく、乳白色のかれんな姿が例年と変わらぬ花山の春を彩っている。花山湖畔にある1.2ヘクタールの園内には、約4500株のミズバショウが植えられている。市花山総合支所によると、暖冬の影響で例年より10日ほど早いピークだという。ミズバショウは4月中旬まで楽しめ、中旬には開花するとみられる桜並木との競演も楽しめそうだ。 公園は花山湖に接しており、湖ではハヤやフナ、イワナなどの釣りも楽しめる。花山総合支所は「震災の影響を免れた花山の春を、ぜひ見に来てほしい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.手打ちそば復興の味 新潟で栽培、栗原で振る舞う,河北新報
RV=126.8 2009/04/04 14:31
キーワード:そば,オーナー,交流,イベント,夏,グループ,紹介,栽培,振る舞う,提供

 新潟県中越地震の復興活動としてソバ栽培に取り組む同県川口町和南津地区の住民らが、岩手・宮城内陸地震で避難生活を送る栗原市花山、栗駒耕英の住民に手打ちそばを振る舞った。 栗原市栗駒の被災者向け集会所で3月29日にあった交流会で、住民グループ「和南津そばの郷」のメンバーらがそばを打ち、集まった避難住民にそばを振る舞った。避難住民はたくましい「復興の味」をかみしめていた。 和南津そばの郷の丸山秀夫さん(72)は「団結して復興活動に取り組むことが大切。われわれは町に支えられたので、栗原も行政が後押ししてあげてほしい」と語った。 メンバーは28日、栗原市栗駒で開かれた避難住民と新潟の復興グループとの交流会にも出席した。活動内容を紹介し、地域づくりのアドバイスをした。 和南津そばの郷は2005年夏、休耕田や震災で水を引けなくなった田を利用し、オーナー制方式でソバ栽培を始めた。メンバーはそば打ちを一から学び、交流イベントなどの催しを開いて提供している。

見出し一覧に戻る

1.雪を噴き上げ復興の道開く 栗原・花山(河北新報),河北新報
RV=92.3 2009/04/09 06:13
キーワード:雪,例年,除雪,秋,積雪,温湯,終了,通行,望む,今年

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市花山の国道398号で、復旧工事再開のための除雪作業が進む。10日には作業が終了し、冬の間静まっていた山間部に再び、本格的な復興のつち音が響く。 作業区間は、温湯橋―秋田県境間の14.4キロ。県境付近は、例年なら2.5メートルほどの雪が残っているが、今年は雪が少なく積雪は1.5―2メートルほど。春の青空が広がった8日、除雪車は栗駒山を近くに望みながら雪を噴き上げ、雪道を切り開いていた。 花山地区の国道398号は地震以降、本沢松ノ原地区から秋田県境までの約25キロで通行規制が続く。温湯橋までは6月末ごろの復旧を目指している。温湯橋―秋田県境は2010年秋に復旧する見通し。

見出し一覧に戻る

1.東北旅行者 宿泊6.5%減 内陸地震や不況響く(河北新報),河北新報
RV=106.4 2009/04/10 06:13
キーワード:前年,高騰,1月,風評,12月,旅行

 2008年に東北6県を旅行などで訪れた宿泊者数は延べ2723万8800人となり、前年を6.5%下回ったことが観光庁の宿泊旅行統計調査(速報)で分かった。調査は07年1月からで、宿泊者数の年間比較が初めて可能になった。東北の観光関係者は「昨年6月の岩手・宮城内陸地震と世界同時不況に伴う旅行需要の減退などが影響した」とみている。 宿泊者のうち外国人は世界的な景気後退のあおりを受けた半面、東北の官民でつくる東北観光推進機構や各県などが誘客の取り組みを強化していることもあり、50万7300人の1.1%減にとどまった。青森、山形両県ではツアー客が増え、2けたの伸びを示した。 宿泊者数全体で減少幅が最も大きかったのは岩手で13.0%減少した。青森は9.0%減、宮城が8.9%減、秋田が8.4%減で続いた。地震による風評被害に加え、ガソリン価格の高騰も影響したとみられる。地震の影響が比較的小さかった山形は5.5%減にとどまった。 一方、岩手・宮城内陸地震の影響がほとんどなかった福島は1.0%増加した。東北観光推進機構は「首都圏に近い地理的特性も背景に岩手、宮城の需要を吸収した面がある」とみている。 外国人の宿泊者の増加率が最も大きかったのが青森で18.5%増。定期航空路線がある韓国からの観光客のほか、チャーター便を利用した香港、中国のツアー客らも増え、全国でも2番目の伸び率だった。台湾、香港などからの旅行客が伸びた山形が10.2%増で続いた。 東北全体の前年比減少率1.1%は全国(1.6%)を下回った。同推進機構は「円高、ウォン安などもあって逆風だったが健闘した。東北観光の認知度は上がっている」と話している。 観光統計は各県の調査基準が違い、比較が難しかった。国は07年1月分から全国一律基準で従業員10人以上の施設への宿泊者数をつかむ調査を始め、傾向を同じ土俵で分析できるようになった。観光庁が四半期ごとに結果を発表。08年10―12月分がまとまり、初めて年間比較が可能になった。

見出し一覧に戻る

2.田んぼ水没 無念の春 まるでため池「稲作無理」(河北新報),河北新報
RV=56.2 2009/04/10 06:13
キーワード:後藤,解除,農家,苗

 春を迎えた岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市花山で雪解け水が迫川からあふれ出し、一部の田んぼが水没している。地震でできた土砂ダムの排水が十分でないためだ。住民は「泥が積もり、今年の田植えは無理」とつぶやく。震災から9日で300日。復旧・復興が着実に進む一方で、被災地には新たな苦難ものしかかる。 水没したのは、花山浅布地区の森林組合作業員後藤栄喜さん(64)の水田約16アール。小川原の土砂ダムのすぐ上流部、迫川沿いに位置する。緊急整備された仮排水路はあるが、大量の雪解け水は処理能力を超えていた。 「3月下旬ごろから、高さ4メートルほどの護岸から川の水があふれ始めた。ここ10日ほどで、田んぼは水深1メートルぐらいになった」。後藤さんは、まるでため池のように広がる水面を見つめた。 田んぼには泥も15センチほど堆積(たいせき)した。近くの畑には、流木がごろごろ転がる。 栗原市の震災復興計画に基づき、稲作に支障を来している農家に苗の購入費などを助成する支援策も、水没した田んぼには無力だ。「これじゃあコメは作れない」と後藤さん。「別の場所にあるわずかな田んぼで、家族が食べる分だけでも作りたい」と言う。 妻と母親の3人暮らし。全壊した自宅は昨年秋に解体した。仮設住宅で避難生活が続く。花山を離れる覚悟を決め、近隣地区で空き家を探しているが、まだ見つからない。 「避難が解除されたとしても帰る所がない。しばらくは仮設住宅のお世話になると思う」。被災地の山間部にも差し込む春めいた陽光とは裏腹に、後藤さんの心は晴れない。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明者捜索、作業開始は可能−−専門家 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=52.3 2009/04/11 13:01
キーワード:グループ,地質,つり橋,4月,局地,両日,依頼

 岩手・宮城内陸地震による行方不明者の捜索と河道復旧作業の再開の可否について、国土交通省の国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)などで構成する専門家グループは9、10日の両日、現場調査を行い、「安全確保を徹底すれば捜索や作業の再開は可能」との判断を栗原市や県に伝えた。同市と県はこれを基に再開時期を絞り込む。 調査したのは、同市花山の白糸ノ滝のつり橋付近と、栗駒耕英の駒ノ湯周辺。同グループによると、捜索対象地点上の斜面の崩落や局地豪雨による上流部からの出水などの恐れがあると指摘。その上で、常時監視体制の整備▽危険を瞬時に伝える情報伝達ネットワーク▽避難ルートなどの確保が必要−−とアドバイスした。 同市や県は、冬期中断していた作業の再開時期を判断する根拠を求め、土木や地質の専門家グループによる調査を依頼した。【小原博人】4月11日朝刊

見出し一覧に戻る

2.国道397号:来月11日めど、通行止め解除 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=35.1 2009/04/11 13:01
キーワード:開通,積雪,5月,4月

 県道路環境課は10日、岩手・宮城内陸地震の被害と積雪で通行止めになっていた国道397号が5月11日をめどに全線開通すると発表した。地震が発生した昨年6月14日から約11カ月ぶりの開通となる。 地震により、石淵ダム(奥州市胆沢区若柳)から秋田県境の区間で大規模崩落が4カ所、路面の亀裂が多数起き、県が復旧工事を進めていた。【山口圭一】4月11日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 「不明者捜索は可能」国調査団が現地視察(産経新聞),産経新聞
RV=33.7 2009/04/11 07:58
キーワード:つり橋,センサー,現状,政策,室長,標高,見解,融雪,湧,痕跡

 国土交通省国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)などは10日、岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市の白糸の滝付近などを調査し、「行方不明者の捜索活動は物理的に可能」との見解を示した。今後、同市が捜索再開の時期を検討する。 同研究所砂防研究室の小山内信智室長らが白糸の滝、駒の湯付近の山の崩落状況や融雪水の出水量などを調査。2人が行方不明となっている白糸の滝つり橋付近の現状について、「融雪の影響で溶岩層から豊富な湧水がみられるが、斜面に新たな崩壊の痕跡はほとんどない」と指摘し、「上流の天然ダムや降雨に注意すれば捜索再開は可能」と判断した。 同じく2人が行方不明の駒の湯についても「捜索地点の標高は川面より5メートル高く、川幅も広いことから、急な出水があっても(捜索現場が)浸水する危険性は低い」(調査団)として、再開可能との見方を示した。 小山内室長は「捜索を再開する場合、現場に監視員やセンサーを設置し、上流で出水や土石流が発生したらすぐに避難できる態勢を整えるべきだ」と話した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:風評被害対策、宿泊割引券利用47.5% /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=117.6 2009/04/14 11:01
キーワード:応募,キャンペーン,風評,協会,割引,12月,当選

 ◇応募は8万7000通、波及効果1億7000万円 県観光協会などは、岩手・宮城内陸地震の風評被害対策として行った「総額1億円1万人プレゼントキャンペーン」の結果をまとめた。宿泊割引券の利用率は47・5%で、経済波及効果は約1億7000万円に上った。 キャンペーンは、県内のホテルや旅館に宿泊し、応募すると抽選で1万人に1万円相当のペア宿泊割引券が当たる仕組み。 同協会によると、昨年10〜12月までに47都道府県から8万7056通の応募があった。地域別では、岩手が43・7%と最も多く、宮城県15・3%、東京都5・8%と続いた。年代別では60代が21・8%、50代が20・8%だった。このうち昨年12月から今年2月までに4755枚が、県内のホテルや旅館152施設で利用された。割引券は2人までだが、3人や4人で来た家族もあり、割引券1枚当たり2・4人が利用したとみている。 県観光協会の泉裕之観光振興部長は「8万通という応募は過去のキャンペーンでもなかったのではないか。当選者の2人に1人が利用したというのも非常に高く、かなりの経済効果になった」と話している。【安田光高】4月14日朝刊

見出し一覧に戻る

2.狩野英孝さん、栗原の神社でライブ 故郷激励(河北新報),河北新報
RV=110.2 2009/04/14 06:13
キーワード:神社,ライブ,例年,出演,感謝,実家,故郷,ファン,踊り,畑

 お笑いタレント狩野英孝さん(27)の実家として有名になった宮城県栗原市栗駒の桜田山神社で12日、春の大祭があり、岩手・宮城内陸地震で被災した故郷を励まそうと、狩野さんが無料ライブを開いた。田園が広がるのどかな集落に地元住民や県内外からのファンら4000人以上が詰めかけ、明るい笑い声が響き渡った。 ライブの見物客は境内に入りきれず、周辺の道路や畑にも押し寄せた。狩野さんはテレビ出演時と同じ白いスーツ姿で特設ステージに登場。「ラーメン、つけメン、僕イケメン」などのギャグを連発し、ファンらの写真撮影にもポーズをつけて応じた。 震災で倒壊した鳥居や灯籠(とうろう)や社殿などが地域の支援で復旧したことに礼を述べ、「田畑ばかりの地域からでも夢をかなえられる。皆さんも頑張って」と呼び掛けた。 大祭ではこのほか、豊作や無病息災を祈って「桜田ばやし」が奉納された。例年より格段に多い観衆の中で、地区の子どもや女性たちが笛や太鼓、踊りを披露した。 父親で神主の勉さん(56)もステージで「(駐車場として開放した)田んぼの中に車の花がたくさん咲いている。本当に多くの人が来てくれた」と感謝の思いを語った。 ライブを見た栗原市栗駒の高校生高橋加奈さん(16)は「狩野さんは高校の先輩なので誇りに思う。地元にこれほどの人が集まったことに驚いた」と笑顔だった。

見出し一覧に戻る

3.狩野英孝さん、栗原の神社でライブ 故郷激励(河北新報),河北新報
RV=44.6 2009/04/14 11:17
キーワード:神社,ライブ,例年

 お笑いタレント狩野英孝さん(27)の実家として有名になった宮城県栗原市栗駒の桜田山神社で12日、春の大祭があり、岩手・宮城内陸地震で被災した故郷を励まそうと、狩野さんが無料ライブを開いた。田園が広がるのどかな集落に地元住民や県内外からのファンら4000人以上が詰めかけ、明るい笑い声が響き渡った。 ライブの見物客は境内に入りきれず、周辺の道路や畑にも押し寄せた。狩野さんはテレビ出演時と同じ白いスーツ姿で特設ステージに登場。「ラーメン、つけメン、僕イケメン」などのギャグを連発し、ファンらの写真撮影にもポーズをつけて応じた。 震災で倒壊した鳥居や灯籠(とうろう)や社殿などが地域の支援で復旧したことに礼を述べ、「田畑ばかりの地域からでも夢をかなえられる。皆さんも頑張って」と呼び掛けた。 大祭ではこのほか、豊作や無病息災を祈って「桜田ばやし」が奉納された。例年より格段に多い観衆の中で、地区の子どもや女性たちが笛や太鼓、踊りを披露した。 父親で神主の勉さん(56)もステージで「(駐車場として開放した)田んぼの中に車の花がたくさん咲いている。本当に多くの人が来てくれた」と感謝の思いを語った。 ライブを見た栗原市栗駒の高校生高橋加奈さん(16)は「狩野さんは高校の先輩なので誇りに思う。地元にこれほどの人が集まったことに驚いた」と笑顔だった。

見出し一覧に戻る

1.被災10ヵ月胸の内複雑 「駒の湯」経営者語る(河北新報),河北新報
RV=84.8 2009/04/16 06:13
キーワード:跡,見舞,希望,歴史,開拓,夢,手紙,資料,時代,失う

 岩手・宮城内陸地震で5人が死亡、2人が行方不明になった宮城県栗原市栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」。九死に一生を得た経営者の菅原孝さん(87)が15日、河北新報社の取材に応じた。震災から10カ月。妻と長男を含む犠牲者を悼み、「従業員2人が今も行方不明。気持ちの整理はつかない」と複雑な胸中を明かした。 地震発生後、菅原さんは旅館の外で土石流にのみ込まれた。「ここで死にたくない」。必死にもがいて脱出した。辺りは泥の海。うつぶせになったり、あおむけになったりして、そこを「泳いだ」という。 「立つと足が泥に絡め取られそうだった。土石流からはい上がった時は精根尽き果てる寸前だった」。後で見せられた旅館周囲の写真では、自分がはって進んだ跡に水たまりができていた。 幸い大きなけがはなかったが、「後遺症」はあった。「雪渓が残っていた土砂が崩れ、巻き込まれた。体が冷え切り、今でも字がうまく書けなくなることがある」 旅館の客の温かな声援が心の支えになった。栃木県や長野県、仙台市など。各地から手紙や見舞金が寄せられた。「30年ほど前の宿泊客からも届いた。住所が分からないからって、市長あてに送ってまで。ありがたい」と声を詰まらせた。 耕英地区の開拓が始まった1947年から、江戸時代にさかのぼる駒の湯温泉の歴史を引き継いできた。「60年間の努力が流された。残ったのは命と腕時計だけ」 山の植物を愛し、集めていた。「(温泉の)裏の湿地にニッコウキスゲなどがたくさん咲いていたのだが…」と悔やむ。 温泉再開の夢は捨てきれない。それでも「不明者が見つからない限り、前向きには考えられない」。栗原市が予定する捜索再開に希望をつなぐ。 温泉や耕英開拓の歴史を記録にとどめたいとも思う。泥の中から見つかった写真や手元に残る資料などを頼りに筆を進めているが、うまくまとまらない。「自分の気持ちが整理されていないからでしょう」 失ったものはあまりにも多い。「悔しい気持ち、あきらめの心境。複雑です」。言葉を選びながら語った。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:3世帯5人に対する避難勧告を解除へ−−奥州市天土地区 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.1 2009/04/17 14:00
キーワード:解除,勧告,若槻,5月,4月,相原,飲食,裏山,手続き,完了

 ◇落石防止工事完了受け 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で裏山が崩落し、避難勧告が出ている奥州市衣川区下河内(通称・天土地区)の落石防止工事が完了したのを受け、相原正明市長は16日、同地区の避難住民3世帯5人に対する避難勧告を解除する考えを明らかにした。20日の市災害警戒本部員会議で正式に解除する見通しで、同市の避難勧告地域はこれでなくなるが、一部で自主避難が続く。 相原市長は同地区を訪れ、飲食業、千葉けい子さん(53)に「近日中に避難勧告解除の手続きをするので、安心して戻ってほしい」と告げた。千葉さんは娘2人と暮らしており、被災後は近くの借家で過ごしている。毎日自宅が心配で様子を見に来ているという。千葉さんは「慣れない家に住んでいると気持ちが落ち着かない。5月の連休には戻りたかった。避難勧告解除の言葉を聞いて安心した。本当に長かった」とホッとした表情で話した。 ただ、衣川区石生地区では、裏山の崩落が危険なことから4世帯17人が地区内の仮設住宅に自主避難している。相原市長は仮設住宅も訪れ、6月にも県が落石防止工事を始める方針を伝えた。会社員、若槻憲悦さん(60)は「自宅と仮設住宅の二重に生活費がかかる。大変だ」と訴えた。【湯浅聖一】4月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】岩手宮城地震10カ月 「帰りたい」山の民望郷(産経新聞),産経新聞
RV=140.0 2009/04/20 07:56
キーワード:祭畤,再建,移転,解雇,営業,文字,感謝,畑,雪解け,許可

 ■再開の温泉宿「全国に恩返し」 死者13人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震から10カ月。被災地では雪解けとともに復旧が急ピッチで進み、栗駒山麓(さんろく)の温泉宿は一部で営業を再開、地震前の生活を取り戻す人々が増え始めた。一方、がけ崩れの恐れなどから両県でいまだに約 300人が避難生活を続け、復旧工事のため自宅の移転を強いられる被災者もいる。地震後初めての春。それぞれの“日常”をファインダー越しにのぞいた。(渡部一実) ブロロロロ…。14日夕、宮城県栗原市栗駒岩ケ崎の仮設住宅。軽トラックのエンジン音を響かせ、同市栗駒耕英の農業、及川達夫さん(80)が戻ってきた。「おかえりや」。狭い玄関で妻、エイコさん(80)が迎える。 6畳2間のプレハブは、山の自宅に比べれば「おもちゃ箱みたいなもの」(及川さん)。どちらともなく、ため息が漏れる。「平地に来てから体が動かんくなった」「畑仕事がないからのお」…。もともと体が弱かったエイコさんは、長引く仮設暮らしで体調を崩したという。 地震で自宅は半壊。近くの山が崩落し、避難指示を受けた。自宅へ戻れるのは、市が許可する一時帰宅の時間だけ。「いつもなら土を耕す時期なのに。5月の早出しダイコンとキノコ、今年は駄目だろな」と及川さん。残してきた畑が気がかりだ。 及川さんは昭和25年、耕英地区に入植した開拓1世、“山の民”だ。「栗駒山を仰ぎながら汗を流す。それが人生。早く帰りたいのお」。 林立する立て看板に「この先工事中」「落石注意」の文字。岩手県一関市厳美町市野々原(いちののはら)地区では道路、川岸の復旧が急ピッチで進む。崩落土砂が川をせき止めた「土砂ダム」でも、決壊を防ぐため、国が排水路の拡張工事を進める。 「山全体が崩れた。もう元通りにならんだろう」。17日昼、地震当時の区長、佐藤勝雄さん(70)は言葉少なに語った。 市野々原地区では、土砂ダム工事の影響で2世帯の移転が決定。佐藤さん宅も地盤が軟弱で同じ場所に再建できず、近くに移住する予定だ。佐藤さんは「みんな同じ集落の仲間。また一緒にやっていきたいんだが、いつになるかの」。 待ちに待った雪解け。一関市厳美町祭畤(まつるべ)の温泉旅館「かみくら」には、ようやく客足が戻り始めた。 「団体さん、みそ汁上がりましたあ」。16日昼。湯気の立つ調理場から板前の元気な声が飛び、配ぜん係の女性がせわしなく動き回る。 この日は日帰り入浴客のほか、団体客約30人が来館。女将の佐藤奈保美さん(42)は「道もまだボコボコなのに、ここまで来てくれるお客さまがいらっしゃるなんて」と声を弾ませる。 被災後、なかなか営業再開のめどが立たず、佐藤さんはやむなく従業員を一時解雇。だが、今は全員が戻ってきた。「本当に『感謝』の二文字。それしかありません」と佐藤さん。 今、旅館にはこんな問い合わせが相次いでいるという。「近くまで来たけど、至るところで道路工事してる。本当にやってるんですか」。そう聞かれるたび、佐藤さんは思う。「地震後支えてくれた人への恩返しの意味でも、元気な姿を早く全国に伝えなきゃ」

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:グリーンピア田老、運営会社が撤退 風評被害で営業不振 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=107.4 2009/04/21 12:01
キーワード:キャンセル,前年,1月,風評,営業,グループ

 ◇9月末 宮古市田老のグリーンピア田老の宿泊施設を運営する飲食提供業務受託大手の「西洋フード・コンパスグループ」(本社・東京、幸島武社長)が、9月末で撤退することが20日分かった。06年4月に財団法人グリーンピア田老(理事長・熊坂義裕宮古市長)から運営を受託したが、昨年発生した2度の大地震の風評被害で営業不振に陥った。9年の契約期間を5年余残し、3年5カ月での中途撤退となる。財団は同日、新たな委託業者の募集を始めた。 同社広報部によると、岩手・宮城内陸地震などではキャンセルが続出し、08年4月から9月までの宿泊者数が前年同期より5000人減の1万5000人に落ち込んだ。08年度の赤字は前年度より2000万円増の約7300万円に拡大する見込みだ。早期の回復見通しが立たないことから1月、撤退を申し入れた。 15年3月まで契約期間を残すため、財団は解約に伴う損害賠償の協議を進めるという。財団の赤沼正清専務理事は「施設の有効利用を図るためにも6月までには後継業者を決めたい」と話す。 グリーンピア田老は85年、当時の年金福祉事業団が368ヘクタールの丘陵地に建設して開業。300人の宿泊施設やテニスコートなどがある。05年には旧田老町が施設を譲り受け、現在は宮古市が所有。財団が指定管理者として施設を管理し、宿泊部門の運営を同社に委託している。従業員は79人。【鬼山親芳】4月21日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:奥州市の天土地区3世帯5人、避難勧告を解除 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.9 2009/04/21 12:01
キーワード:訓練,移転,解除,勧告

 ◇市災害警戒本部員会議 昨年6月の岩手・宮城内陸地震から10カ月が過ぎ、奥州市は20日、市災害警戒本部員会議(本部長・相原正明市長)を開き、岩手・宮城内陸地震で同市衣川区下河内(通称・天土地区)の3世帯5人に発令されていた避難勧告を同日付で解除することを決めた。 同地区は昨年6月23日に裏山の崩落で避難勧告が出されたが、今月に入って県の治山工事が完了し、落石の恐れはなくなったと判断した。相原市長は「避難されていた人には待たせた。安心して戻ってほしい」と話した。また、会議では地震発生から1年になる6月14日に、自主防災組織などと共同して災害時の住民の安否確認を目的にした防災訓練を実施することも決めた。 一方、岩手河川国道事務所や岩手南部森林管理署は、一関市の市野々原地区で被災地の復旧工事が本格化するのを前に、21日、同市厳美町の住民を対象に工事日程などについて説明会を開く。 同地区では、磐井川の付け替えのほか国道の移設、土砂崩れの拡大を防ぐ砂防堰堤(えんてい)が計画されている。川や国道の付け替えは今年度中に、堰堤は5年後の完成を目指す。 同地区では、土石流で被害を受ける恐れがある2世帯に避難勧告が出ている。川の付け替えでは、2世帯が移転を求められている。【湯浅聖一、山口圭一】4月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム対策、6月着工 一関・市野々原地区復旧説明会 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=87.4 2009/04/23 12:02
キーワード:移転,11月,5月,期間,4月,公民館,天野,典文,完成,森林

 ◇2世帯は移転 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被害にあった一関市市野々原(いちののばら)地域の復旧対策について、国土交通省岩手河川国道事務所と林野庁岩手南部森林管理署、一関市は21日夜、市野々原公民館で住民らに工事概要を説明した。磐井川の土砂ダム対策では、排水路拡幅工事と国道の付け替え工事を6月から並行して行い、11月完成を目指す。 磐井川にたまった水を流している排水路の能力は毎秒180トンだが、拡幅で毎秒800トンとなる。これに伴い国道342号を付け替えることもあり、工事区域にあたる2世帯は5月中に移転する見込み。 移転対象の住民からは「仮設住宅への転居話が急に出てきた。期間があるのは分かるが住民の気持ちを考えてほしい」などの要望が相次いだ。同事務所一関出張所の高橋忠良所長は「土砂ダムを放置すれば一関市街の住民らの生命財産にも影響を及ぼす。皆さんの気持ちを尊重し誠心誠意対応したい」と協力を求めた。【天野典文】4月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.避難解除 花山は梅雨明け後か 土砂ダム排水難航(河北新報),河北新報
RV=99.6 2009/04/25 06:13
キーワード:訓練,解除,勧告,がんばる,5月,雪解け

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の花山、栗駒耕英の両地区に出ている避難指示・勧告の解除時期をめぐって栗原市の判断に注目が集まっている。花山は7月以降、梅雨明け後になる可能性が強まった。市が当初、ゴールデンウイーク直後の解除を見込んでいた耕英も、5月中旬以降にずれ込む見通し。6月には震災から1年の節目を迎える被災地。不自由な避難生活がいつ終わるのかが直近の課題だ。 栗原市の佐藤勇市長は「早急な避難解除を目指す」としているが、そのための条件として(1)土砂ダムや裏山などの安全確認(2)大規模な避難訓練の実施(3)警報システムの設置―などを挙げる。 花山の場合、最大のネックになっているのが迫川上流にできた「湯浜土砂ダム」=地図=だ。栗原市は「土砂ダムの存在は住民避難を指示・勧告した主要な要因の一つ」と説明する。 湯浜土砂ダムは、幅約200メートル、長さ約1キロにわたって土砂が迫川をせき止めている。約80万トンの貯水量は、内陸地震でできた土砂ダムでは最大規模だ。 東北地方整備局によると、決壊の恐れは低いというが、迫川沿いに民家が並ぶ花山にとっては最大の脅威になっている。 国直轄の緊急工事を予定しているが、急傾斜地の現地に向かう工事用道路は約3割が未完成。仮排水路の建設に着手できずにいる。東北地方整備局は「現在は雪解けを待っている段階。道路建設だけでも6月いっぱいかかる」と見通しを語る。 仮排水路の建設は、道路完成のさらに後となる。梅雨の時期に重なるため栗原市は「避難解除には、降雨による排水工事への影響、裏山の状態など総合的な判断が必要」と慎重だ。 耕英についても市は、避難解除の判断をゴールデンウイーク後に持ち越した。林野庁による耕英の危険個所調査が残雪のため一部で未実施となっており、市に最終報告を提出できずにいるためだ。 佐藤市長は「解除の判断材料がそろっていない」と話し、「4月末と5月に住民の避難訓練を行い、その上で判断したい」と安全重視の方針だ。 花山震災復興の会「がんばっぺ」の大山幸義会長(57)は「まずは安全が第一。避難解除の前に本当に帰っても大丈夫か、各戸別に判定してほしい」と冷静に受け止めている。 栗原市内では現在、120世帯の300人に避難指示・勧告が出されている。このうち花山は72世帯176人、耕英は41世帯99人。(報道部・古関良行、栗原支局・宮田建)

見出し一覧に戻る

2.避難解除 花山は梅雨明け後か 土砂ダム排水難航,河北新報
RV=99.6 2009/04/25 06:13
キーワード:訓練,解除,勧告,がんばる,5月,雪解け

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の花山、栗駒耕英の両地区に出ている避難指示・勧告の解除時期をめぐって栗原市の判断に注目が集まっている。花山は7月以降、梅雨明け後になる可能性が強まった。市が当初、ゴールデンウイーク直後の解除を見込んでいた耕英も、5月中旬以降にずれ込む見通し。6月には震災から1年の節目を迎える被災地。不自由な避難生活がいつ終わるのかが直近の課題だ。 栗原市の佐藤勇市長は「早急な避難解除を目指す」としているが、そのための条件として(1)土砂ダムや裏山などの安全確認(2)大規模な避難訓練の実施(3)警報システムの設置―などを挙げる。 花山の場合、最大のネックになっているのが迫川上流にできた「湯浜土砂ダム」=地図=だ。栗原市は「土砂ダムの存在は住民避難を指示・勧告した主要な要因の一つ」と説明する。 湯浜土砂ダムは、幅約200メートル、長さ約1キロにわたって土砂が迫川をせき止めている。約80万トンの貯水量は、内陸地震でできた土砂ダムでは最大規模だ。 東北地方整備局によると、決壊の恐れは低いというが、迫川沿いに民家が並ぶ花山にとっては最大の脅威になっている。 国直轄の緊急工事を予定しているが、急傾斜地の現地に向かう工事用道路は約3割が未完成。仮排水路の建設に着手できずにいる。東北地方整備局は「現在は雪解けを待っている段階。道路建設だけでも6月いっぱいかかる」と見通しを語る。 仮排水路の建設は、道路完成のさらに後となる。梅雨の時期に重なるため栗原市は「避難解除には、降雨による排水工事への影響、裏山の状態など総合的な判断が必要」と慎重だ。 耕英についても市は、避難解除の判断をゴールデンウイーク後に持ち越した。林野庁による耕英の危険個所調査が残雪のため一部で未実施となっており、市に最終報告を提出できずにいるためだ。 佐藤市長は「解除の判断材料がそろっていない」と話し、「4月末と5月に住民の避難訓練を行い、その上で判断したい」と安全重視の方針だ。 花山震災復興の会「がんばっぺ」の大山幸義会長(57)は「まずは安全が第一。避難解除の前に本当に帰っても大丈夫か、各戸別に判定してほしい」と冷静に受け止めている。 栗原市内では現在、120世帯の300人に避難指示・勧告が出されている。このうち花山は72世帯176人、耕英は41世帯99人。 (報道部・古関良行、栗原支局・宮田建)

見出し一覧に戻る

3.山の生活、再起の春 雪で家屋倒壊 栗原・耕英(河北新報),河北新報
RV=80.3 2009/04/25 06:13
キーワード:雪,解除,修復,地,補強

 深い雪が徐々に消え、ようやく遅い春を迎えた岩手・宮城内陸地震の被災地・宮城県栗原市栗駒耕英地区。避難指示の解除を心待ちにする住民たちは本格的に家の修復を始めたが、雪の重みで倒壊した民家もあることが分かった。無残に崩れ落ち、折り重なった材木の山。復興の前に厳しい現実が立ちはだかる。それでも家を失った老夫婦は「開拓した地は捨てられない」と再び同じ場所に建てる決意を固めている。 「雪に耐えられず、つぶされる覚悟はしていた。実際に目の当たりにすると、やはりショックだった」。農業佐々木峻さん(79)は板きれを片付けながら、つぶやいた。 1953年の入植時に造った家は震災で全壊の判定を受けていた。解体する予定だったため、補強はしていなかった。 はりはへし折れ、戸のガラスは粉々になっていた。家財道具も大半は崩れた家の中に残されたまま。重なった材木の下からは残雪がのぞく。 妻やす子さん(77)と半月前から連日のように一時帰宅し、板や角材をより分けている。「耕英でも特に奥地にある家。道が細く、大きな車では運べない。自分で少しずつ片付けるしかない。木はまきにする」。佐々木さんはのこぎりを片手に、力強く作業を続ける。 住み慣れた家がなくなった衝撃は大きくても、山の暮らしをやめる考えはない。新しい家は6月下旬に建築を始める。近く、畑にも種をまく。 「逃げるわけにはいかない。開拓魂だ」。逆境にも、佐々木さんは熱く語った。

見出し一覧に戻る

1.栗原・ランプの宿「湯浜温泉」 再開夢見て準備に汗(河北新報),河北新報
RV=72.9 2009/04/29 06:13
キーワード:勧告,営業,予約,例年,ファン,希望

 岩手・宮城内陸地震による避難勧告のため、営業を休止している宮城県栗原市花山の湯浜温泉三浦旅館で、再開に向けた準備が進んでいる。旅館に至る国道398号は宮城、秋田側双方とも一般車の通行止めが続くが、旅館の4代目の三浦治さん(54)は「一日も早い復活で、被災した同業仲間たちと希望を分かち合いたい」と自分を奮い立たせる。 28日、一時帰宅した三浦さんは、「ランプの宿」として全国にファンを持つ旅館施設の修理に汗を流した。建物の雪囲いを外し、空気を入れ替えた。降雪量が例年の半分程度だったため、「震災で半壊状態の旧館が壊れずに済んだ」とホッとした表情だった。 しかし、源泉はいまも枯れたままだ。代わって近くから引いた湯は温度が低めで、湯量も以前の4分の1ほど。「このままでは加熱や加水が必要」と表情を曇らせた。 上水道用のわき水も止まったままで、配管で引いた沢水を営業に使うには、貯水槽や滅菌装置など新たな設備投資が必要になる。「1年近くも休業した上に、源泉確保や水道設備の出費が可能だろうか」と悩みは尽きない。 三浦さんの携帯には、全国から毎日のように予約の電話が入る。事情を説明しても「まだ復旧できないのか」としかられることがあり、「これが一番つらい」と言う。 三浦さんは「一日でも早く営業を再開できるよう、準備だけは進めたい。せめて道路に問題がない秋田側から観光客を入れてくれればいいのだが」と、前を見据えた。

見出し一覧に戻る

2.捜索再開へ排水路掘削 栗原・駒の湯(河北新報),河北新報
RV=44.0 2009/04/29 06:13
キーワード:公開,5月,池,中旬

 宮城県は28日、岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英の駒の湯温泉付近で開始した土砂災害防止工事の現場を報道陣に公開した。土砂の水分を除くため3本の排水路を造る計画で、行方不明となっている2人の捜索を市が再開する足掛かりとなる。県は5月中旬の排水路完成を目指し、泥の上でも動ける特殊なバックホーで土砂を掘り進んでいる。 「工事初日(27日)は雨で、掘削した個所の土砂がシュークリームの中身のようにどろどろだった」 県北部土木事務所栗原地域事務所の担当者は、水分をどんどん含んでいく土を嘆きながらも、「排水路で水が抜けにくい状態を変え、捜索再開を後押ししたい」と力を込めた。 地震で押し寄せた大量の土砂は渓谷を埋め尽くし、一帯を泥の平原に変えた。駒の湯温泉付近には10メートルほどが積もっており、1メートルも掘ればぬかるみになる状態だ。 温泉の建物があった場所の近くには、二つの池ができている。県の担当者は「池の水を抜くと地下の水位が下がるかもしれない。ポンプでくみ上げたい」と語った。 現場を視察した佐藤勇栗原市長は、捜索再開の時期について「工事の状況をみて慎重に検討する。震災から1年の6月14日の前に、行方不明者の家族に市の考えを説明したい」と話した。 3本の排水路はいずれも長さ約150メートル、深さ1メートルほどで、駒の湯温泉から北側の沢に向かって造る。排水路に流れ出す水を沢に注ぐようにし、地下の水位を下げる計画。排水路の完成後、砂防ダム工事などにも着手する。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:栗原で排水工事開始 不明の2人捜索に向け /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=26.9 2009/04/29 12:01
キーワード:池,5月

 ◇「池がずっとなくならない」−−駒の湯温泉付近 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった宮城県内の2人の捜索に向け、県は27日から、栗原市栗駒の温泉旅館「駒の湯温泉」付近で排水工事を始めている。現場周辺は、土砂崩れの影響で池ができるなどぬかるみがひどく、捜索を阻んでいるが、県は排水工事で地盤を改善させ、捜索を再開したい考えだ。特殊な重機で工事を進め、5月中には3本の排水路を確保する予定で、28日の作業状況を取材した。この日は栗原市の佐藤勇市長も現場視察に訪れ、「行方不明者の捜索再開につながる」と県の工事に期待を寄せた。地震発生から間もなく1年を迎える現場の状況を報告する。【須藤唯哉】 ◇横転したままの車が 「池がずっとなくならないんです」 工事関係者が嘆いていた池が現場には広がっていた。池の水は雪解け水や雨水がたまったものなのか、わき水なのかは不明だという。現場にはいまだに旅館の従業員2人が行方不明のまま。だが、軟弱な土壌が2人の捜索を妨害している。 池の中には土砂にのまれた車が横転したままの状態で残っている。池周辺には温泉旅館の物と思われる布団や枕が散乱している。目の前には、土砂崩れで表土が大きくえぐられた肌色をした山が、地震のエネルギーの大きさを見せつけているようだ。 地震発生直後、私は別の被災現場を取材したが、駒の湯温泉周辺の現場に踏み入れると、改めて地震の衝撃の大きさに直面し、体が震えるようだ。 県によると、旅館「駒の湯温泉」は谷にあった。だが、地震の影響で崩れた土砂(約100万立方メートル)に襲われ、旅館はのみ込まれてしまい、その跡地には約50ヘクタールの平地が広がっている。跡地にできた池の深さは約3メートルになるという。 池の周辺を歩いてみると、泥は水分を大量に含んでおり、足の甲まで埋まるほど地盤が軟らかい。工事関係者は、土壌の状態を「大雨が降った後は歩くことができないようなひどい状態。今日はかなり落ち着いている」と説明する。 捜索再開につながる工事は、池の水を近くの沢に流すために長さ約150メートルの排水路を3本造る計画だ。泥の上でも沈まない特殊なショベルカーが採掘作業を続けており、「シュークリームのカスタードのような泥」(工事関係者)を何度もすくい上げて、排水路を整備していく。工事関係者は「土砂の中から流木が出なければ排水路は早くできる。昨日の作業では流木が少なく、思ったよりも早く作業が進みそうだ」と話した。 この日、現場には佐藤栗原市長も工事の進行状況を見守った。同市は工事の進行状況をみて、捜索の再開時期を決める方針だ。工事関係者から説明を受けた佐藤市長は「流木などが埋まっていれば作業は困難を極めると痛感した」と厳しい表情を見せた。その一方で「県には排水路を造っていただいて感謝している。早く水が抜けて行方不明者の捜索が始まるのを期待している」と話した。 また、佐藤市長は地震発生から1年が経過する6月14日に追悼式を予定していることを明らかにした。「行方不明者を早く見つけ出してあげたい」。佐藤市長は言葉に力を込めた。4月29日朝刊

見出し一覧に戻る

1.【特報 追う】震災の秘湯に新たな春(産経新聞),産経新聞
RV=130.7 2009/04/30 07:55
キーワード:雪,跡,営業,半年,11月,予約,5月,例年,開通

 ■須川高原温泉、交通網の完全復旧願い営業再開 岩手・秋田県境にあり、昨年6月の岩手・宮城内陸地震の震源地に近い須川高原温泉(岩手県一関市厳美町)が28日、半年ぶりに営業を再開した。例年ならゴールデンウイークを目前に控え、平日でも大勢の行楽客や温泉客でにぎわいをみせるが、地震の影響で秘湯に通じるのは秋田県側の国道 342号だけとあって、訪れる人はまばら。やや寂しい幕開けとなった。それでも新人を含めた従業員たちは、交通アクセス網の早期回復を願いながら笑顔で来客を迎えていた。(石川裕司) 秋田道から湯沢道路に抜け、十文字インターチェンジで下りて、国道13号を約1.5キロ南下して左折すると、一関市に向かう国道 342号に入る。 この道路を走るのは昨年7月以来。地震で栗駒山周辺の道路はすべて土砂崩れなどで寸断され、全面通行止めとなったが、秋田側の 342号がいち早く復旧し、須川高原温泉の営業再開を取材することになった。 山間部に入ると、依然として道路にひび割れが残っているのが目につき、所々に再舗装するための砂利道もあった。 温泉まで約15キロの冬季閉鎖ゲート(秋田県東成瀬村仁郷)が開放されたのは正午ぴったり。工事関係車両も含め十数台が並び、後を追うように車を走らせたが、途中は至る所に震災のツメ跡が残る。車同士がすれ違えないほど曲がりくねって細い道の多い岩手側と違って、車線が分かれた広い道路の秋田側でも、復旧工事のため片側交互通行で信号待ちの個所も多かった。 ようやく温泉にたどり着いたのは、ゲートを通ってから約30分後。施設の裏側の登山道だけでなく、広い駐車場には、まだ除雪したばかりの雪が山のように積まれていた。 「ここ2、3日は雪模様で、とくにきのう(26日)は猛吹雪だった。道路にもだいぶ雪が積もった」 そう言って迎えてくれたのは客室次長の小岩富治さん(53)。 冬季は6、7メートルの積雪に覆われる豪雪地帯。通行止めと合わせて同温泉も毎年11月から翌年春まで営業停止を余儀なくされているだけに、再開に向けた準備作業は並大抵ではない。 今年も3月27日に小岩さんら先発隊が作業に着手、今月3日からは20人以上の従業員が泊まり込みで、除雪をはじめ、雪囲いを外したり、雪の重みで傷んだ室内の修繕などを行い、オープンにこぎ着けたという。 ただ、小岩さんが頭を悩ませるのは自慢の屋内大浴場。露天風呂に異常はなかったが、大浴場は地震の影響で損傷が激しく全く使用できない状態。このため、隣接している大広間とともに場所を移して建て替えを進めているが、小岩さんは「温泉客に人気の高い施設だけに、なんとか10月の紅葉時期に間に合わせたい」と力を込める。 「しようがないけど(道路が開通するまで)しばらく我慢するしかない」と語るのは、現場を統括する取締役営業部長の佐藤賢一さん(60)。 佐藤部長によると、温泉を訪れる客は一関経由が大半。昨年は約1カ月の営業停止期間もあったが、肝心の岩手側の 342号の通行止めが大きく影響し、「例年の3分の1にも満たないのでは…。GWの予約申し込みも半分以下。問い合わせも少ない」。 それでも、宿泊予約客のために今年もJR一関駅から高速道で秋田回りの送迎用マイクロバスを運行するという。 また、最盛期に64人いた従業員も46人に減少した。「(地震後に)交通の便が悪くなったことで、若者を中心に退職者が相次いだ」(佐藤部長)ためという。 そんな中、高卒の女性新人4人が今春入社するなど明るい話題もある。フロントに配属された武田貞子さん(18)=一関市=は「高校1年のとき、この温泉に来て好きになりました」、同じく伊勢真由美さん(18)=同=も「地元で親が安心するのでここに決めました」と笑顔で話す。 「お客さんにたくさん来てほしい。そのためにも道路が早く開通してほしい」。それが彼女たちの共通の願いだ。                   ◇ ■須川高原温泉への交通アクセス状況 国道342号は岩手側が全面通行止め。開通は早くて平成23年春と見込まれている。岩手県奥州市から秋田県に通じる国道 397号は5月11日に開通予定。また、秋田側の国道 342号と国道 398号を結ぶ「栗駒道路」は5月22日に開通の見通し。 398号は秋田・宮城県境付近で全面通行止めとなっている。

見出し一覧に戻る

1.避難訓練:岩手・宮城内陸地震の被災地住民を対象に−−栗原市と国交省 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=126.4 2009/05/01 12:03
キーワード:訓練,解除,勧告,5月,業者,ハウス,衛星,無線,帰宅,洪水

 栗原市や国土交通省は30日、岩手・宮城内陸地震で避難指示・勧告を出した同市花山・栗駒両地区の住民を対象にした避難訓練を行った。市や国の関係機関と、復旧工事業者との間の情報伝達訓練も同時に行い、特に問題は起こらなかった。市は訓練の結果を避難解除の判断材料の一つにする方針だ。 訓練は、両地区の避難所7カ所で、避難解除後に土砂崩れや河川の増水が発生した場合を想定して行われた。この日は仮設住宅から一時帰宅中の64世帯106人が参加。大雨洪水警報発令のため避難を呼び掛ける防災無線が流れると、住民が各地区の避難所に集まった。 栗駒沼倉耕英地区の「山脈ハウス」前には、無線が流れてから約20分後に住民30人が集合。金沢大樹行政区長(66)が人数と安否を確認し、衛星電話で市に報告した。金沢区長は「昨年の地震で一度怖い目に遭っているので、訓練の必要性は皆が感じている」と話した。【鈴木一也】5月1日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<こどもの日>地震被害の宮城県栗原市で「花山鉄砲まつり」(毎日新聞),毎日新聞
RV=39.2 2009/05/05 20:41
キーワード:まつり,うれしい

 「こどもの日」の5日、各地で子供たちの成長を願う催しがあり、岩手・宮城内陸地震で被害を受けた宮城県栗原市花山では「花山鉄砲まつり」が開かれ、約5000人(主催者発表)でにぎわった。 江戸時代に子供の健康を願い、火縄銃を撃ったことが起源とされ、約300年の歴史があるという。子供たちが鉄砲やみこしを担いで練り歩くと、沿道から拍手がわき上がった。大人による火縄銃の演武では、迫力満点の銃声が響き渡った。 同地区は現在も41世帯、108人が仮設住宅で生活している。地震後、運動会などの催しを中止していたが、この日は復興への願いも込めて開催した。避難生活を続ける主婦、佐々木孝江さん(45)は「子供たちが楽しそうにしていたことがうれしい」と話していた。【丸山博】

見出し一覧に戻る

2.こどもの日 地震被害の宮城県栗原市で「花山鉄砲まつり」(毎日新聞),毎日新聞
RV=39.2 2009/05/05 20:46
キーワード:まつり,うれしい

 「こどもの日」の5日、各地で子供たちの成長を願う催しがあり、岩手・宮城内陸地震で被害を受けた宮城県栗原市花山では「花山鉄砲まつり」が開かれ、約5000人(主催者発表)でにぎわった。 江戸時代に子供の健康を願い、火縄銃を撃ったことが起源とされ、約300年の歴史があるという。子供たちが鉄砲やみこしを担いで練り歩くと、沿道から拍手がわき上がった。大人による火縄銃の演武では、迫力満点の銃声が響き渡った。 同地区は現在も41世帯、108人が仮設住宅で生活している。地震後、運動会などの催しを中止していたが、この日は復興への願いも込めて開催した。避難生活を続ける主婦、佐々木孝江さん(45)は「子供たちが楽しそうにしていたことがうれしい」と話していた。【丸山博】

見出し一覧に戻る

1.栗原・耕英 農業用水の確保不安 水源などに被害か(河北新報),河北新報
RV=121.5 2009/05/06 06:13
キーワード:イチゴ,解除,再建,修復,農家,5月,例年,組織

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英地区で、農家が農業用水を確保できない恐れが生じている。沢水やわき水を引いているが、水源や導水ホースが震災で被害を受けた模様だ。生活再建の足掛かりとして、農作業の計画を立てていた農家は不安を深める。 「理由ははっきり分からないが、地震で断層がずれたりして、水が出なくなったのではないか」 住民組織「くりこま耕英震災復興の会」の大場浩徳代表(48)は表情を曇らせる。地区では現在、約50世帯のうち30世帯ほどが農業に携わる。4月下旬に開いた住民の会合で大場さんが聞き取りし、出席した農家ほぼすべてが「水が止まった」と答えた。 住民によると、農業用水に使っている導水設備は、国の補助を受け、地区が主体となって1960年代に整備した。耕英の中、南地区は、山林内にある計約20カ所の水源から水を引いているが、すべてが何らかの被害を受けたようだ。東地区は水源が1カ所で、無事だったが、ホースに被害があったとみられ、放水量が減った。 東地区の農業斎藤英志さん(59)は「今の水量では収穫した大根も洗えない」と心配そうに話す。 地区では5月末以降、花卉(かき)や大根の栽培、イチゴのハウス栽培で農業用水が必要となる。大場代表は「震災の翌年でもあり、例年と同程度の農作業はできない」としながらも、5月中の避難指示解除を想定し、農作業の準備を進めている農家は多い。 住民は「沢に新しい共同の水源を設けるほかない」「しばらくは水道でカバーできないか」と策を練る。 復興の会は被害状況を市に報告した。大場代表は「水利組合をつくるなどして、地区住民で修復に努力するが、行政にも補助の可能性を探ってもらえるとありがたい」と話す。市産業経済部は「まずは現地を調査したい」としている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災の栗原・耕英と花山地区、避難解除日を14日に決定 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=107.1 2009/05/08 12:01
キーワード:訓練,解除,勧告,5月,裏山,今月,豪雨,基,開催,小原

 ◇栗原市災害対策本部 栗原市の佐藤勇市長は7日会見し、昨年6月14日起きた岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市耕英と花山の両地区に出している避難指示・勧告の解除日について、14日に開催する市災害対策本部で決める意向を明らかにした。佐藤市長は「両地区とも今月中の同時期をめどに自宅に帰ってもらえるようにしたい」と言及した。 14日午前中には両地域で、避難住民と復旧工事関係者の計約2000人が参加する避難訓練を行う。同本部はその模様や、関係省庁がこれまでに報告した川の豪雨・増水シミュレーション、宅地裏山の現況調査を基に解除日を判断する。 佐藤市長は「一部地域では危険が残り避難解除ができない可能性もある」と話している。【小原博人】5月8日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗駒山山開き…岩手側登山口、今年は迂回ルートで(読売新聞),読売新聞
RV=34.4 2009/05/11 07:18
キーワード:雪,迂回

 岩手、秋田、宮城3県にまたがる栗駒山(1627メートル)の山開きが10日、行われた。 岩手側の登山口は一関市厳美町の須川高原温泉だが、昨年6月の岩手・宮城内陸地震の影響で国道342号の通行止めがいまだに続き、同市中心部から直接行くことができない。このため、山開きに参加する約100人の登山者は、車で約3時間かけて一度秋田県に入って迂回(うかい)するルートで、登山口にたどり着いた。 雪の残る登山コースからは所々、地震で崩落した山肌も見えた。登山客らは額に汗を光らせながら約2時間かけて山頂に着くと、久々に見る眼下の雄大な景色を満喫していた。 登山歴が30年を超え、栗駒山には約20回登っているという同市山目、自営業千葉英光さん(68)は「地震の傷跡は残っていたが、やはりスケールが大きくて景色もすばらしい山だ」と笑顔で話していた。

見出し一覧に戻る

1.栗原市、20日避難解除の方針 発生から11ヵ月ぶり(河北新報),河北新報
RV=116.8 2009/05/14 06:12
キーワード:訓練,解除,勧告,雪解け,作成,当初,洪水,帰宅,森林,戻れる

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市は13日、同市栗駒、花山両地区などに発令している避難指示・勧告の大部分を、20日に解除する方針を固めた。14日の大規模避難訓練を経て、同日の災害対策本部会議で正式に決定する。安全が確認された世帯が対象となり、全体の8割程度に上る見込み。現在、避難住民は日中のみ一時帰宅が認められているが、自宅で昼夜を過ごせるのは、昨年6月の地震発生から11カ月ぶりとなる。 現在、栗原市内で避難指示・勧告が出ているのは120世帯300人。このうち栗駒地区は46世帯115人で、耕英など大部分が解除されそうだ。工事車両の往来が激しいため、これまで同様に出入りの時間帯は制限される。 72世帯176人が避難生活を送る花山地区も、多くの世帯が避難解除されるとみられる。 花山地区に関して栗原市は当初、迫川上流にある大規模な湯浜土砂ダムの仮排水工事に着手した後に解除する方針だった。しかし、宮城県が作成した洪水シミュレーションで、同地区浅布などはダム決壊や大雨の影響が少ないとされ、市は安全が確保できると判断した。さらに、これまで実施した住民の避難訓練により、早期の警報発令と避難誘導で、仮に土砂ダムが決壊した場合でも危険を回避できるとみている。 ただ、花山地区では自宅の修理が完了していなかったり、高齢のため戻るのが困難だったりする住民も多く、指示・勧告が解除された後も実際に自宅へ戻れる世帯は限られそうだ。市は既存の支援施策に加え、定住に向けた環境整備についても検討する。 東北森林管理局が雪解け後、栗駒、花山両地区などで行った土砂崩れ調査では、昨年10月と比べ亀裂の拡大などの大きな変化は見られなかった。 栗原市は、調査で対策工事が必要とされた18カ所付近の世帯は原則として解除を見送り、工事が終わり次第、順次解除する方針。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>3地区の避難指示など解除へ 宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=112.0 2009/05/14 20:54
キーワード:訓練,解除,越流,勧告,修復

 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市災害対策本部は14日、栗駒、花山、一迫(いちはさま)の3地区に発令していた避難指示・勧告の大部分を20日に解除すると決定した。仮設住宅や親族宅で生活していた避難住民120世帯300人のうち約8割に当たる99世帯245人が対象となる。地震発生以来、11カ月ぶりに自宅で生活できるようになるが、自宅が全半壊した住民もおり、「うれしいけれど修理する金がない」と複雑な心境を明かした。 地震は6月14日に発生。同16日以降、避難指示・勧告が地区ごとに発令された。被害は山間部に集中し、土砂崩れや崩落で道路が不通になり、集落上流の土砂ダム(せき止め湖)決壊や越流の恐れがあったため、避難住民には日中の一時帰宅のみが認められていた。 同本部はこの日の会議で、県土木部がコンピューター解析した洪水シミュレーションで、一部の地区はダム決壊の恐れが少ないと判断。大雨洪水警報を想定した住民の避難訓練も3回実施しており、土砂ダムが決壊する規模の豪雨でも安全を確保できるとし、解除に踏み切った。会議後に会見した佐藤勇市長は「復興に向けてこれからが本番」と述べた。 だが、避難住民120世帯のうち107世帯の住宅は損壊したままで、22世帯は全壊、34世帯は大規模半壊または半壊とされている。国の補助金だけでは修復できないケースも多く、花山地区の主婦、早坂絹子さん(59)は「自宅に帰れるのはうれしいが家全体にひびが入り、修理に1000万円かかると言われている。でも、『一部破損』と判定され、市からは5万円しか受け取れない。困っている」とため息をついた。 自宅近くの造成や生活道路の復旧工事が完了していない21世帯は今回、解除が見送られた。市によると、全世帯の解除は12年までかかる見込みという。【比嘉洋、垂水友里香】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 3地区の避難指示など解除へ 宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=112.0 2009/05/14 21:02
キーワード:訓練,解除,越流,勧告,修復

 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市災害対策本部は14日、栗駒、花山、一迫(いちはさま)の3地区に発令していた避難指示・勧告の大部分を20日に解除すると決定した。仮設住宅や親族宅で生活していた避難住民120世帯300人のうち約8割に当たる99世帯245人が対象となる。地震発生以来、11カ月ぶりに自宅で生活できるようになるが、自宅が全半壊した住民もおり、「うれしいけれど修理する金がない」と複雑な心境を明かした。 地震は6月14日に発生。同16日以降、避難指示・勧告が地区ごとに発令された。被害は山間部に集中し、土砂崩れや崩落で道路が不通になり、集落上流の土砂ダム(せき止め湖)決壊や越流の恐れがあったため、避難住民には日中の一時帰宅のみが認められていた。 同本部はこの日の会議で、県土木部がコンピューター解析した洪水シミュレーションで、一部の地区はダム決壊の恐れが少ないと判断。大雨洪水警報を想定した住民の避難訓練も3回実施しており、土砂ダムが決壊する規模の豪雨でも安全を確保できるとし、解除に踏み切った。会議後に会見した佐藤勇市長は「復興に向けてこれからが本番」と述べた。 だが、避難住民120世帯のうち107世帯の住宅は損壊したままで、22世帯は全壊、34世帯は大規模半壊または半壊とされている。国の補助金だけでは修復できないケースも多く、花山地区の主婦、早坂絹子さん(59)は「自宅に帰れるのはうれしいが家全体にひびが入り、修理に1000万円かかると言われている。でも、『一部破損』と判定され、市からは5万円しか受け取れない。困っている」とため息をついた。 自宅近くの造成や生活道路の復旧工事が完了していない21世帯は今回、解除が見送られた。市によると、全世帯の解除は12年までかかる見込みという。【比嘉洋、垂水友里香】

見出し一覧に戻る

1.帰れる人、帰れぬ人 喜びと苦悩 栗原避難解除へ(河北新報),河北新報
RV=165.9 2009/05/15 10:59
キーワード:訓練,解除,イチゴ,勧告,再建,がんばる,農家,営業

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市の栗駒耕英、花山の両地区などに出されている避難指示・勧告が20日、一部を除き解除される。「山へ帰ろう」と励まし合ってきた開拓地、耕英地区の住民らは願いがやっとかなう。花山地区では避難解除後も、戻るに戻れない住民が多い。14日で震災から11カ月。被災者に喜びと苦悩、期待と不安が交錯する。 栗原市の栗駒耕英、花山の両地区で14日、避難解除の正式決定を前に避難訓練が行われた。 参加した耕英地区のイチゴ農家千葉雄喜さん(35)は「時間を気にせず、農作業ができる」と避難指示の解除に期待する。6月の出荷を控え、「家族総出で泊まり込み、遅れ気味の農作業を片付けたい」と意気込む。 耕英では41世帯のうち38世帯が解除の対象になった。住民らは「ほっとした。ようやくここまで来られたという思いだ」「復興へ一歩前進した」と、20日を待ち望む。 ただ、一般の入山規制は続く。旅館「くりこま荘」を営む菅原次男さん(67)は「一般客が訪れないことには営業もできない」。山の観光、なりわいが回復するには、まだ時間がかかる。 11世帯に避難指示が出ている花山の金沢地区では、6世帯で指示が解除される。菅原清志行政区長(63)は「自宅ですぐにも暮らせそうなのは2世帯のみ」と明かす。集落に戻っても周囲に人が少なく、住民らは「みんなで一緒に戻ろう」と話し合っている。 金沢地区では高齢化が進んでいる上、住宅被害が激しい。「年金暮らしで修理費が工面できない人もいる」と菅原さん。住宅再建の厳しい現実を見据え、「避難暮らしはまだまだ続く」と言う。 花山の浅布地区は31世帯のうち、避難勧告が解除されるのは22世帯。農業三浦清男さん(75)は「住民同士の支え合いが成り立つのか、不安を募らせる独居老人も多い」と心配する。 花山の福祉施設で14日夜に開かれた住民説明会。花山震災復興の会「がんばっぺ」の会長で、浅布地区の大山幸義さん(57)は、市から避難解除を見送ると告げられた。東北森林管理局の調査で裏山などの危険が確認されたという。 今なお深い震災の傷跡に大山さんは「課題は多い。手放しでは喜べない状況で、地区の避難解除も、復興への通過点をクリアしたにすぎない」と漏らした。

見出し一覧に戻る

2.喜びと苦悩 帰れる人、帰れぬ人 岩手・宮城内陸地震(河北新報),河北新報
RV=144.0 2009/05/15 06:13
キーワード:訓練,解除,イチゴ,勧告,再建,がんばる,農家

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市の栗駒耕英、花山の両地区などに出されている避難指示・勧告が20日、一部を除き解除される。「山へ帰ろう」と励まし合ってきた開拓地、耕英地区の住民らは願いがやっとかなう。花山地区では避難解除後も、戻るに戻れない住民が多い。14日で震災から11カ月。被災者に喜びと苦悩、期待と不安が交錯する。 栗原市の栗駒耕英、花山の両地区で14日、避難解除の正式決定を前に避難訓練が行われた。 参加した耕英地区のイチゴ農家千葉雄喜さん(35)は「時間を気にせず、農作業ができる」と避難指示の解除に期待する。6月の出荷を控え、「家族総出で泊まり込み、遅れ気味の農作業を片付けたい」と意気込む。 耕英では41世帯のうち38世帯が解除の対象になった。住民らは「ほっとした。ようやくここまで来られたという思いだ」「復興へ一歩前進した」と、20日を待ち望む。 ただ、一般の入山規制は続く。旅館「くりこま荘」を営む菅原次男さん(67)は「一般客が訪れないことには営業もできない」。山の観光、なりわいが回復するには、まだ時間がかかる。 11世帯に避難指示が出ている花山の金沢地区では、6世帯で指示が解除される。菅原清志行政区長(63)は「自宅ですぐにも暮らせそうなのは2世帯のみ」と明かす。集落に戻っても周囲に人が少なく、住民らは「みんなで一緒に戻ろう」と話し合っている。 金沢地区では高齢化が進んでいる上、住宅被害が激しい。「年金暮らしで修理費が工面できない人もいる」と菅原さん。住宅再建の厳しい現実を見据え、「避難暮らしはまだまだ続く」と言う。 花山の浅布地区は31世帯のうち、避難勧告が解除されるのは22世帯。農業三浦清男さん(75)は「住民同士の支え合いが成り立つのか、不安を募らせる独居老人も多い」と心配する。 花山の福祉施設で14日夜に開かれた住民説明会。花山震災復興の会「がんばっぺ」の会長で、浅布地区の大山幸義さん(57)は、市から避難解除を見送ると告げられた。東北森林管理局の調査で裏山などの危険が確認されたという。 今なお深い震災の傷跡に大山さんは「課題は多い。手放しでは喜べない状況で、地区の避難解除も、復興への通過点をクリアしたにすぎない」と漏らした。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:20日に避難解除 「ようやく自宅で生活」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=126.8 2009/05/15 12:06
キーワード:解除,イチゴ,イワナ,勧告,再建,相談

 ◇完全復旧には長い道のり 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震からまもなく1年。最大の被害を受けた栗原市は14日、栗駒・耕英、花山、一迫(いちはさま)の3地区の99世帯245人の避難指示・勧告を20日に解除することを決めた。仮設住宅や借家などで不自由な暮らしを強いられ、日中の一時帰宅を繰り返してきた避難住民は、11カ月ぶりに自宅での生活を取り戻せることになった。ただ、残る21世帯55人の避難指示・勧告の解除は、復旧工事の進み具合次第だが8月以降になる見通し。地域全体が震災前の生活を取り戻すには、なお長い時間がかかりそうだ。【比嘉洋、小原博人、垂水友里香】 避難指示・勧告の対象世帯はこれまで、厳しい時間的な制限を受けながら、日中に自宅に戻り片づけや農作業などを続けてきた。仮設住宅から自宅まで細い山道を往復1時間近くかけて通う住民もおり、作業時間の制約や、体力的な負担は大きかった。自宅での生活ができる避難解除は、復興を目指す住民の悲願だった。 栗原市の佐藤勇市長は14日の対策本部後に会見を開き、「この11カ月、厳しい冬場を乗り越えた被災者や、危険を顧みずに復旧工事をしてくれた関係者に感謝したい」と述べた。そのうえで、復興への道筋について「被災者が自宅に帰れるようにすることと、行方不明者の捜索再開を優先したい。その後に観光や農業の産業再生が始まる」と語った。通行止めになっている国道398号については、6月末に花山地区〜温湯(ぬるゆ)温泉地区間、10年秋までに秋田県境までの通行を再開させる見通しを示した。 市は14日午後6時から、栗駒・耕英と花山の両地区住民を対象に、避難指示・勧告解除の決定と新規支援金制度について、説明会を開いた。 このうち栗駒総合支所では、46世帯115人に避難指示・勧告が出ている栗駒・耕英地区の住民を対象に開かれ、約70人が出席。損壊した山の住宅や生活の再建策を探ろうと、真剣に説明を聞いた模様だ。 くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(48)は「さまざまな応援を受け、やっと避難解除の日が決まった。昨年、イチゴ栽培やイワナ養殖など生業の本番を迎える直前に被災し、なんとも言えないつらさがあった。一般の観光客は解除後も山に入れない。道路の復旧を進め、温泉や民宿が一日も早く再開できるようにしてほしい」と語った。 一方、72世帯の176人が避難生活を送る花山地区。市花山高齢者生活福祉センター「湖畔の里」で開かれた説明会には約50人が集まった。 仮設住宅で1人暮らしの女性は「帰宅の許可が下りたのはうれしい」としながらも、「自宅は地震で半壊し、建て替えるお金はない。夫は入院中で、帰ることはあきらめている」と寂しげな表情で語り、震災の傷跡の大きさをうかがわせた。 ◆専門家に聞く ◇積極的な行政支援を−−災害支援などに携わる社会安全研究所(東京都新宿区)の木村拓郎所長の話 避難解除後の最大の課題は、産業が再開できるかどうか。自宅に戻ったとしても、仕事が再建できなければ復興の第一歩を踏み出せない。農業用水の確保など公共的な側面が大きい分野に関しては、積極的な行政支援が求められている。 生活面でも、梅雨に入って一時避難が必要になった場合に備え、仮設住宅との二重生活が送れるような配慮が必要だ。(04年の)新潟県中越地震のころから行政の生活支援はレベルアップしてきている。今回も一軒一軒きめ細かな生活再建の相談に乗っていく態勢を取るべきだ。 一方、住民としては自宅に戻れば目の前のことで手いっぱいになることが考えられる。自分たちだけで頑張りすぎず、農産物の販路拡大や加工食品の商品開発などについて外部の支援者とのネットワークを活用していくことが、早期復興につながる。5月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震で谷に転落のバス、当時の乗客らが撤去作業(読売新聞),読売新聞
RV=54.0 2009/05/16 16:19
キーワード:ごみ,グループ,感謝,解体,中旬

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、岩手県奥州市の谷に転落したままになっているバスを解体・撤去しようと、当時、乗っていた市民グループが16日朝、作業を始めた。 地震発生時、「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」(近藤有慶会長)の会員19人が、自然観察のため、バスで近くの山に向かっていたが、土砂崩れに襲われて横転、転落、8人が重軽傷を負った。 同会は、山林内に不法投棄されたごみの撤去も行っており、会員から「自分たちが乗っていたバスを山中に放置しておくのは心苦しい」との声が上がり、撤去することになった。 この日は、会員ら11人が急斜面の木々を伝って約50メートル下の谷まで下り、座席を取り外し、エンジンカッターで車体の解体に取り組んだ。事故後、初めて現場に来たという同会の小野寺正英事務局長(65)は「バスが命を救ってくれたという感謝の気持ちで車体を撤去し、山もきれいにしたい」と話していた。 7月中旬には撤去を完了する見込み。

見出し一覧に戻る

1.内陸地震間もなく1年…転落バス、当時の乗客ら撤去作業(読売新聞),読売新聞
RV=113.2 2009/05/17 13:56
キーワード:ボランティア,ごみ,グループ,解体,感謝,中旬,会員,会,保護,つらい

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、奥州市胆沢区の石淵ダム近くの林道を走行中に土砂崩れに襲われ、谷に転落したバスに乗っていた市民グループが、山中に残されたバスを解体・撤去しようと、16日朝から作業を始めた。 作業をしたのは、周りの山林でごみ拾いなどの自然保護活動に取り組む「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」(近藤有慶会長)。この日は、会員とボランティアの計11人が午前9時過ぎから、急斜面の木々を伝って約50メートル下の谷に下りた。 バスは転落時よりも数十メートル下にずり落ち、タイヤには車体の下を流れる沢の土砂が堆積(たいせき)していた。会員らは、ガラスが割れたバスの車窓から座席を運び出し、エンジンカッターで車体の解体を始めた。被災後、初めて現場に来たという同会の小野寺正英事務局長(65)は「当時のことが蘇ってつらいが、バスが命を救ってくれたという感謝の気持ちで車体を撤去し、山をきれいにしたい」と汗をぬぐっていた。撤去作業の完了は7月中旬を見込んでいる。

見出し一覧に戻る

2.今週後半に捜索再開 旅館周辺を重機で掘削 栗原(河北新報),河北新報
RV=85.4 2009/05/17 06:13
キーワード:解除,勧告,跡,5月,4月

 宮城県栗原市と県警は16日までに、岩手・宮城内陸地震で土石流にのみ込まれた栗原市栗駒耕英地区の旅館「駒の湯温泉」跡で、行方不明になっている従業員2人の捜索を今週後半に再開する方針を固めた。避難指示・勧告を20日に解除した後、早ければ翌21日にも着手するとみられる。昨年7月の打ち切りから10カ月ぶりの捜索となる。 駒の湯温泉では宿泊客ら5人が死亡。従業員でともに栗原市の佐藤幸雄さんと高橋恵子さんの行方が分からないままになっている。 現場では宮城県が4月27日、水抜きのための排水路の設置工事に着手。工事は急ピッチで進み、予定より約1週間早い5月12日に完成した。 栗原市は、現場の状況などから捜索の再開は可能と判断。行方不明者の家族の気持ちを酌み、避難解除から時間を置かずに着手する方針を決めたとみられる。 現場では、県警を中心に捜索個所を調査した後、旅館があった場所を中心に重機で捜索する。湿地でも沈みにくいバックホーを使うが、土砂が厚く積もっているため、難航も予想される。 排水工事では本排水路3本と支線2本を設置した。宮城県防災砂防課は「ポンプでの排水が容易になり、5メートルほどは掘り下げることが可能ではないか」と見ている。 栗原市は、同市花山の「白糸の滝」つり橋付近で行方不明になった仙台市泉区の夫婦についても、早期の捜索再開を目指す。現場までの作業用道路を造成中で、完成し次第、土砂ダム決壊に備えた避難場所を確保するなどの安全対策を講じ、捜索を再開する考えだ。 栗原市内では、このほかに行方不明者が6人いるとされている。市などは復旧工事の際に現場を注意深く観察するなどして、発見に努める。

見出し一覧に戻る

3.命守ったバス引き上げ 転落事故の奥州市民団体(河北新報),河北新報
RV=29.5 2009/05/17 06:13
キーワード:感謝,解体,中旬

 岩手・宮城内陸地震で、バス転落事故に遭った岩手県奥州市の市民団体が16日、同市胆沢区若柳の山中で被災したバスの撤去作業を始めた。参加者は命を守ってくれたバスに感謝の気持ちを表しながら解体し、谷から引き上げた。 昨年6月14日、自然観察に来ていた「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」のメンバーら20人を乗せたバスが地震に遭遇。土砂崩れに巻き込まれ、下車したメンバーを除く8人がバスごと谷に転落、4人が重傷を負った。 メンバーは、バスのおかげで土砂に埋まらず、命を落とさずに済んだとの気持ちが強く、引き上げ作業を思いついた。 この日は、転落事故に遭った4人を含む約20人が、車内からいすなどを取り出した後、工具でバスを解体。袋に詰め約20メートル上の林道にワイヤロープで引き上げた。 屋根の半分ほどを片付けた。今後、週末に作業を行い、7月中旬には完了する予定だ。守る会事務局長の小野寺正英さん(65)は「バスに乗っていたので土砂に埋まらず生き残ることができた。まだ心のケアが必要なメンバーもいるので、支え合って全員の回復を目指したい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.避難指示・勧告、20日解除=岩手・宮城内陸地震から11カ月ぶり(時事通信),時事通信
RV=103.1 2009/05/19 20:37
キーワード:解除,勧告,再建,完了,見送る,戻れる,全面,終わる,見込む,遠い

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市は20日午前7時、被災地に出していた避難指示・勧告について、約8割の世帯を対象に解除する。震災から11カ月余りで、住民は生活再建へ向けて一歩前進する。ただ、実際には住宅修理や生活インフラの問題などがあってすぐに家に戻れない人もおり、復興への道はまだ遠い。 解除対象は栗駒耕英、花山、一迫の3地区の120世帯300人のうち、99世帯245人。残りは復旧工事や宅地整備が終わっていないため見送られた。 同市は、今回見送った世帯についても「8月以降復旧工事が完了次第、順次解除していく」としている。全面解除が可能となるのは、工事がすべて完了する2012年ごろと見込んでいる。 

見出し一覧に戻る

1.再建へ一歩 栗原市、99世帯245人の避難解除(河北新報),河北新報
RV=83.5 2009/05/20 14:48
キーワード:解除,勧告,再建,洪水

 岩手・宮城内陸地震で栗原市は20日、同市栗駒、花山両地区などに出していた避難指示・勧告の大部分を解除した。被災者が自宅で昼夜を過ごせるのは昨年6月以来11カ月ぶり。住民たちは本格的な生活再建に向けて一歩を踏み出した。 避難指示・勧告を受けていた120世帯300人のうち、解除されたのは99世帯245人。内訳は、46世帯115人が避難した栗駒地区は41世帯102人、72世帯176人が避難生活を送った花山地区は57世帯136人、一迫地区は2世帯9人のうち1世帯7人。 対象は全体の8割に上ったが、住宅の損壊などにより仮設住宅に残る人も多く、20日から完全に自宅へ戻るのは数世帯にとどまる見通し。 避難指示などは午前7時に解除され、花山地区の仮設住宅では住民が早朝から荷物の搬出や後片付けに追われた。解除初日に引っ越す人は少なく、大半は当面、農作業や自宅の修理のため仮設住宅と行き来する。 午前中に仮設住宅を後にした花山地区の農業佐々木金男さん(73)は「仮設は隣と壁1枚なので、どうしても気兼ねしてしまう。自宅はほっとするね」と話した。 今回、土砂崩れや洪水などの危険を理由に解除対象から外れた世帯について、栗原市は8月以降、対策工事が終わり次第、順次解除する方針。

見出し一覧に戻る

2.「いつでも山へ入れる」=8割の避難指示・勧告解除−岩手・宮城地震(時事通信),時事通信
RV=70.0 2009/05/20 11:14
キーワード:解除,勧告,修復

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市は20日午前7時、3地区99世帯245人への避難指示・勧告を解除した。11カ月余り避難生活を強いられた住民の約8割が対象で、「これでいつでも山へ入れる」と喜びの声が上がった。 栗駒耕英地区への道路のゲート前では、日中の一時帰宅ではなくいつでも帰れる安心感からか、午前7時すぐに通ろうとする住民は少なかった。 一番に到着した区長の金沢大樹さん(66)は「解除で自由に行き来できるというのは安堵(あんど)感がある。これから修復する家が多く、すぐに生活できる人は少ない。まずは山で生活できるようになるのが、復興への第一歩だ」と話した。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 栗原市が避難指示・勧告解除(毎日新聞),毎日新聞
RV=67.6 2009/05/20 11:15
キーワード:解除,勧告,5月

岩手・宮城内陸地震 栗原市が避難指示・勧告解除5月20日11時15分配信毎日新聞避難解除で自宅に戻り、家庭菜園の様子を見る佐々木さん=宮城県栗原市花山で2009年5月20日午前9時22分、比嘉洋撮影

見出し一覧に戻る

1.復興へ決意の一歩 失った暮らし立て直し誓う 栗原(河北新報),河北新報
RV=121.7 2009/05/21 06:14
キーワード:解除,イワナ,勧告,再建,池,雪解け

 岩手・宮城内陸地震から11カ月。安全が確認された世帯への避難指示・勧告が解除された20日、宮城県栗原市栗駒、花山両地区の住民たちが、少しずつ仮設住宅からわが家へと戻り始めた。失われた暮らしを取り戻そう―。被災者らは、本格的な生活の再建と地域の復興に向け新たな一歩を踏み出した。 午前9時半すぎ、栗原市栗駒耕英のイワナ養殖業数又貞男さん(57)は、自宅近くのふ化場へ向かった。稚魚への餌やりや水中の不純物を取り除く作業は、日中のみの帰宅が許されていたこれまでと変わらない。 ただ、心にゆとりができた。「いつでも出入りできるようになったのが何より」。イワナの運び出しにも制約はない。出荷先を増やせる。 養殖池で成魚にも餌を与えた。震災時に稚魚だったイワナが、今は成魚となった。音を立てて勢いよく餌へと群がった。 思わず震災直後の光景が脳裏をよぎった。水が白く濁り、イワナは全滅の危機にさらされた。「あのころは見たくなかったが、水がだんだんと澄んできた。残った魚を育てなくてはと感じた」 「自分にはイワナの仕事しかない」。これから毎日を山で過ごし、澄んだ水の中を泳ぐイワナに目を配る。 栗駒耕英の農業猪狩光吉さん(55)は午前、自宅の前に広がる畑を見て回った。雑草が生い茂る。 「うちは人手が少なく、雪解け後も畑の手入れがほとんどできなかった。この荒れた状態では、避難指示が解除となったところで、すぐに畑仕事はできない」 日中だけの一時帰宅は時間制限が重荷だった。「作業がはかどるのは夕方だというのに、帰り支度をしないといけなかった。解除が遅すぎた」 近く生活の拠点を仮設住宅から耕英に戻す。準備のため、自宅で一晩を過ごす。「父親も家に帰りたがっていたが、寝床がまだないから、と言って残してきた」 ようやくわが家にたどり着いた人たち。元通りの生活を取り戻す道のりは、なお険しい。

見出し一覧に戻る

2.内陸地震で2人不明の「駒の湯温泉」、10か月ぶり捜索再開(読売新聞),読売新聞
RV=24.8 2009/05/21 19:40
キーワード:団員,うれしい

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、従業員2人が行方不明になっている宮城県栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」で21日、約10か月ぶりに捜索が再開された。 旅館は地震で発生した土石流に押し流されて5人が死亡、2人は行方不明のまま。現場は、沢から大量の水が流れ込み、ぬかるんで捜索が難航。昨年7月16日にいったん捜索を打ち切り、県が排水路を整備して水を抜いた。 旅館の上には土砂が約4〜10メートル積もっており、21日は、消防団員や行方不明者の家族らが見守る中、重機2台で旅館が建っていた場所を掘り進めた。 行方不明の従業員佐藤幸雄さんの弟、熊谷正勝さん(57)は「捜索再開が何よりうれしい。気持ちを整理するためにも、1年を迎える前に何とか見つかってほしい」と語った。もう1人の従業員高橋恵子さんの妹、千葉百合子さん(53)も「この日を待ち望んでいた。必ず見つけてほしい」と願っていた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉、捜索再開(その2止) 泥の地に生活の痕跡 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.5 2009/05/22 13:00
キーワード:解除,勧告,5月,地,積雪

 旅館「駒の湯温泉」付近で捜索が再開された現場に着くと、泥にまみれたワゴン車が重機でつり上げられている光景が目に飛び込んできた。近くに放置された乗用車はほぼ原形をとどめていない。土石流の激しさを物語っていた。 以前に旅館があった場所には、裂けた毛布や電気コンセントなどが地震から約1年たった今でも散乱していた。変わり果ててしまった泥の地に、人々の生活があった痕跡だ。 重機が掘った地中からは泡とともに水が噴出してくる。捜索隊員は「これから梅雨になれば、作業が一層困難になる」と話した。早期発見への家族の願いを強く感じているのだろう。隊員たちの引き締まった顔に、捜索への決意を感じた。【写真・文 丸山博】……………………………………………………………………………………………………… ■ことば ◇岩手・宮城内陸地震 08年6月14日午前8時43分に発生した。マグニチュードは7・2、栗原市と岩手県奥州市で震度6強を記録した。消防庁のまとめによると、人的被害は▽死者13人(うち宮城10人)▽行方不明者10人(同8人)▽負傷者450人(同389人)と、宮城県側に被害の大半が集中した。栗原市栗駒・耕英地区の「駒の湯温泉」周辺では、従業員ら5人が死亡、2人が行方不明となっている。 最大の被災地となった同市栗駒、花山両地区の山間部では、大規模な土砂災害が各地で発生。現場に続く道路が寸断され、行方不明者の捜索が難航した。 冬季の積雪に阻まれ避難生活は長期化したが、栗原市は20日に栗駒、花山、一迫の3地区に発令していた避難指示・勧告の大部分を解除。避難住民120世帯300人のうち約8割に当たる99世帯245人が対象となった。市によると、全世帯の解除は12年までかかる見込み。5月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉、捜索再開(その1) 家族「早く会いたい」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=81.1 2009/05/22 13:00
キーワード:そば,池,5月,秋,子,期間

 ◇もうすぐ1年、災害対策本部「今度こそ見つける」 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」の従業員2人の捜索が21日、再開された。昨年7月の捜索中断から10カ月ぶり。地震発生から1年を目前に控え、同市災害対策本部員らは「今度こそ見つけ出してやりたい」と誓いを新たにした。2人の家族らは「早く会いたい」と語り、祈るように作業を見守った。【高橋宗男】 駒の湯温泉が土石流にのみ込まれた現場は、干上がった池のようにひび割れた表土で覆われていた。乾いた泥で黄色っぽく見える巨大な流木が何本も地面から突き出ている。実際、つい1カ月前まで現場は池と化していた。捜索再開に向け、ポンプによる強制排水と排水路による「水抜き」で、地盤を安定させてきたのだ。 災害対策本部にとって昨年7月の捜索中断は苦渋の決断だった。道路が寸断され、重機を運び込むことができず、大量の泥水が作業の障害となった。捜索継続は事実上不可能に近かった。 だが、ようやく再開にこぎつけた捜索が、今後も「水との戦い」であることに変わりはない。 捜索再開初日のこの日、本館があった部分にショベルを入れて4メートル掘り進み、玄関の土台にたどり着いた。だが、わずか数分の間にわき出る泥水が穴を埋めていった。掘り下げた周辺の地表に亀裂が生じ、今にも崩れそうだ。 「抜いても抜いても、泥水は出てくる。いったいどこから出てくるのか」。栗原市の菅原進・危機管理監はもどかしそうに言う。今後は「2人が館内にいた」との想定で、本館が流された地点や、大広間、客室のあった地点を中心に捜索を進める。だが、最大で深さ10メートルの土砂を取り除かなければならない。「掘ってみなければどういう状況か分からない。その都度、検討していく」という。 現場一帯の地盤は依然として不安定な状態が続き、雨が強く降れば作業を中断せざるを得ない。梅雨もやってくる。菅原危機管理監は報道陣の「捜索期間は」との問いに一瞬、間を置き、「永遠に続けるわけにはいかないが、とにかく一日でも早く見つけ出してあげたい」と強調した。 ◆思い出たどる 「旅館の風呂はいつも一人できれいにしてるんだって、兄貴は自慢してた」。行方不明になったままの佐藤幸雄さん(不明当時62歳)の弟、熊谷正勝さん(57)は、作業を見つめながら兄の思い出をたどった。 佐藤さんの乗用車は昨年秋の排水路設置工事の際に駐車場から40メートルほど離れた土中で見つかった。旅館が祭っていた温泉の神様の祠(ほこら)の目と鼻の先だった。 熊谷さんは「兄貴には温泉を守ってきたという自負があった。だから『湯神(ゆうじん)さん』がそばに呼んでくれたんだろう」としんみり話す。 佐藤さんの姉、大内正子さん(71)は「地震が起きたのは普段から大広間や客間を掃除していた時間帯。きっとその辺りにいるはず」と捜索の進展に期待をかける。この日は佐藤さんのために手作り団子を供え、「あの子はお酒が好きだったけど、仏さんにはお団子でしょ」と静かに語った。 一方、家族が行方不明になった現実に1年近く戸惑い続ける人もいる。高橋恵子さん(不明当時55歳)の妹、千葉百合子さん(53)は「姉は今でもどこかで生きてると思ってしまう」と打ち明けた。「こう言うと、一番上の姉にたしなめられるのだけど、実際に会ってみなければ受け入れられない」と、複雑な心境を明かした。5月22日朝刊

見出し一覧に戻る

3.見つかって・・・祈る家族 捜索再開 栗原・駒の湯(河北新報),河北新報
RV=62.7 2009/05/22 06:14
キーワード:夫妻,跡,鶯沢,うれしい

 「見つかってほしい」。岩手・宮城内陸地震の土石流にのみ込まれた宮城県栗原市栗駒耕英地区の旅館「駒の湯温泉」跡で21日、10カ月ぶりに再開された行方不明者の捜索では、行方が分からない従業員2人の親族が現場を訪れ、祈るように捜索を見守った。行方不明の従業員は、ともに栗原市の佐藤幸雄さん(63)と高橋恵子さん(56)。 高橋さんの長女、菅原恵美さん(32)=栗原市若柳=は「捜索再開を待ち望んでいた。感謝している。何とか見つけてあげてほしい」と、母親の発見に望みをつないだ。 高橋さんの妹の千葉百合子さん(53)=栗原市栗駒=は「今でも姉は山の中に逃げたのではと思うことがある」と言う。この日も、現場に残っている車にいるかと思い、中をのぞき込んだという。 「田植えの時期、姉は日曜日の夕方には手伝いにきた」と千葉さん。今年はそれがない。「夕方になると寂しくなる。必ず見つけてほしい」 昨年7月16日の捜索打ち切りから10カ月余り。佐藤さんの姉、大内正子さん(72)=栗原市鶯沢=は「捜索再開はありがたい」と感謝する。 震災直後、弟の車が見つからず、大内さんは「持ち物だけでも見つけてほしい」と願っていた。昨年10月、土砂の中から車が見つかった。車内にはたばこ、ライター、免許証などの所持品が残り、車と所持品をカメラに収めた大内さんは「写真を毎日眺めては弟のことを思い出している」。 栗原市花山の「白糸の滝」つり橋付近で行方不明になった仙台市泉区の会社員森正弘さん、洋子さん夫妻の捜索は6月にも再開される見通し。 正弘さんの姉、伊藤千秋さん(66)=仙台市青葉区=は「捜索再開が近いことを実感していた。再開は本当にうれしく、今年こそ弟夫婦を捜し出してほしい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.県民防災の日:日本海中部地震から26年、各地で訓練・慰霊祭 /秋田(毎日新聞),毎日新聞
RV=155.8 2009/05/27 12:02
キーワード:訓練,児童,ユリ,慰霊祭,5月,がんばる,生徒,海保,私

 県内で83人の死者を出した日本海中部地震(83年5月26日)から26年目を迎えた「県民防災の日」の26日、各地で防災訓練や慰霊祭があった。昨年は訓練から19日後の6月14日に岩手・宮城内陸地震が発生。県南東部で震度5強を観測し多くのけが人や道路、建物の損傷が出ただけに、各地の訓練では参加者が真剣な表情で臨んでいた。 ◇火災発生を想定、児童・生徒ら避難−−能代 能代市では、震度5を記録し家屋の倒壊や火災が発生したとの想定のもと、住宅地など市内6カ所で大がかりな防災訓練があった。 鰄渕(かいらげぶち)地区では住宅火災が発生したとして、消防隊到着前に住民らが総出でバケツリレーによる初期消火活動を繰り広げた。能代高や第5小では避難訓練があり、生徒たちが真剣なまなざしで参加していた。 また能代火力発電所では「海上に重油が流出した」との想定で、秋田海上保安部と連携した訓練を実施。巡視艇などで油防除作業を展開した。【田村彦志】 ◇自衛隊、海保と初動対応を確認−−県庁 県庁では県内陸部を震源としたマグニチュード7・2、震度6強の地震が発生したと想定し、初動対応を主とした訓練を実施した。 午前6時半からの情報伝達訓練では、動員の指定を受けている職員約500人に緊急メールで連絡。さらに緊急連絡網を使って全職員約4000人に情報を伝える訓練を今年初めて実施した。 また災害対策本部であった図上訓練には、自衛隊や秋田海上保安部なども参加。地震が午前7時半に発生したと想定し、午前8時半から随時被害状況の把握や連絡調整の体制を確認。終了後は改善点を検討し合った。 危機管理監の佐々木誠知事公室長は「自衛隊や緊急援助隊など外部機関との連携はうまくいったが、情報のさばき方には課題も残った。優先順位を付けて伝えるようにしなければいけない」と話した。【百武信幸】 ◇児童13人が犠牲、碑の前で慰霊祭−−北秋田・合川南小 男鹿市で津波に遭い児童13人が犠牲になった北秋田市の合川南小(寺田博明校長、児童36人)では、校舎裏山にある「殉難の碑」前に全校児童が集まり慰霊祭が行われた。 13本のロウソクがともされる中、児童がユリや菊などの花を手向け、小さな手を合わせた。寺田校長は「今生きている私たちは皆さんの貴い犠牲に学び、いつ起こるか分からない災害に備えて命を大切にしてゆく」と慰霊の言葉を述べた。 児童を代表して6年生の土濃塚世奈さん(11)が「今元気でいれば家族と楽しく暮らしたり、仕事に励んでいたことと思います。皆さんの分まで勉強、スポーツにがんばるので見守ってください」と先輩たちに話しかけた。【村川幸夫】5月27日朝刊

見出し一覧に戻る

2.震災に負けず「馬」くっきり 栗駒山に今年も雪渓(河北新報),河北新報
RV=102.0 2009/05/27 06:14
キーワード:雪,5月,雪解け,例年,夏,上旬,馬,現れる,変わる,経る

 岩手・宮城内陸地震で被害を受けた栗駒山(1、627メートル)の宮城県栗原市から見える山肌に、今年も馬の形をした雪渓が浮かび上がっている。 雪渓は例年、雪解けの進む5月から、残雪の消える夏前まで見える。昨年は6月の震災で馬の首の部分の雪が揺れで崩れた。今年もいつも通りに現れるのかどうか危ぶまれたが、冬を経て5月上旬、変わらない姿で山肌に浮かび上がった。 住民は「栗駒山のシンボル」をふもとから眺め、1日も早い山の復興を祈っている。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:土砂ダム関連工事、被災者が4度目の転居 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=27.9 2009/05/27 12:01
キーワード:5月,11月

 ◇「やむをえない、でも…」 岩手・宮城内陸地震で、一関市厳美町市野々原の磐井川上流にできた土砂ダムの関連工事で、再び仮設住宅へ移り住んだ佐藤宮男さん(67)と沼倉朝夫さん(60)らが26日、会見を開いた。不慣れな環境でストレスを覚えながらも、「公のためで、やむをえない」と繰り返し、複雑な心境を語った。 佐藤さん、沼倉さんの2世帯6人は、土砂ダムの仮排水路拡張と国道の付け替えの工事計画地内に自宅がある。6月の工事着工を控えた今月24日、近くに設置されたプレハブの仮設住宅へ移ることを余儀なくされた。地震発生から4回目の引っ越しだ。 沼倉さんの妻恵子さん(54)は、週末に見物客が車で仮設住宅脇の国道を徐行して通過する際、ストレスを感じるという。「何も望まないから、地震前の穏やかな生活に戻りたい」と願った。佐藤さんは工事に理解は示しつつも、「先祖代々400年はこの土地に住んでいる。何代も暮らした家がなくなる」とさみしそうな表情を浮かべた。 工事は11月までかかる。その間に自宅を取り壊し、それぞれ年内には近くに新居を建てたい考えだ。【狩野智彦】5月27日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震で水没した宮城の「ランプの宿」、営業再開を断念(読売新聞),読売新聞
RV=83.1 2009/05/29 10:00
キーワード:営業,ファン,歴史,浸食,湯ノ倉,三塚,復活,取材,一軒,撤去

 岩手・宮城内陸地震で水没した温泉旅館「湯栄館」(宮城県栗原市)が、200年近い歴史の幕を閉じることになった。 土砂崩れダムの復旧にあたる国土交通省が28日、ダムの水位を現状より下げる工事は行わない方針を示したことを受け、8代目の経営者三塚倉雄さん(69)が現地での営業再開を断念した。 湯栄館は同市花山湯ノ倉地区にある一軒宿で、創業1820年頃と伝わる。「ランプの宿」として秘湯ファンに愛された木造旅館は地震でできた土砂崩れダムに水没し、シンボルの赤い屋根は水面に浮いたままだ。 水をせき止めている土砂は約81万立方メートルに上り、すべて撤去するのは難しい。一部撤去して水位を下げても、下流が浸食されて山肌の崩壊を招く恐れがある。このため国交省は、土砂を撤去せず、ダムの下流で川の傾斜を緩やかにし、浸食されにくくする工事を行うことを決めた。 三塚さんは28日、読売新聞の取材に対し、「ここで再開したかったが、自然の力にはかなわなかった」とした上で、「どこか別の場所で復活させたい」と語った。

見出し一覧に戻る

1.支援に感謝の明かり 13日、ろうそくともし集い 栗原(河北新報),河北新報
RV=133.6 2009/06/01 06:13
キーワード:ボランティア,野菜,交流,跡,がんばる,実行,自然薯,販売

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市花山、栗駒耕英両地区の住民組織と同市栗駒岩ケ崎地区のNPO法人などでつくる実行委員会が、震災から1年を迎える日の前日の13日、これまでの支援に感謝の気持ちを示す集い「6.14 栗原 ありがとう、この1年」を3地区で同時に開く。2000本近くのろうそくを立ててともしびを揺らし、謝意を表す。 花山地区は1000個以上の空き缶にろうそくを立て、支援に対するお礼と犠牲者への追悼の気持ちを表現する。耕英地区は約300個のコップにろうそくを入れて火をともす。岩ケ崎地区は、廃線になったくりはら田園鉄道の栗駒駅周辺の線路に、ペットボトルで作ったランタン約400個を並べる。 点火は午後7時ごろ。阪神大震災や新潟県中越地震の追悼式典で使われた種火を提供してもらうことも検討している。 3地区では日中にも関連の催しを開く。花山地区は、手工芸品や野菜を販売する感謝市を道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」で開催する。ふるさと交流館では、防災コンサルタントの木村拓郎氏が講演し、被災した温泉経営者でつくる「栗駒五湯復興の会」も旅館の現状を語る。 耕英地区では「追悼 感謝 絆(きずな) 第2の開拓記念日」をテーマに山脈ハウスでセレモニーを行い、駒の湯温泉跡近くで焼香する。 岩ケ崎地区ではみちのく風土館で、くりこま高原自然学校が音楽祭とドキュメンタリー映画の上映会を予定している。 実行委員会は花山地区の花山震災復興の会「がんばっぺ」、耕英地区のくりこま耕英震災復興の会、岩ケ崎地区のNPO法人「夢くりはら21」などで組織した。 委員会は「これまで多くのボランティアから支援してもらったり、多大な義援金を受けたりし、励まされた。集いで感謝の気持ちを表し、復興への意気込みを見せたい」と話している。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:健康の森セミナーハウス、来月再開−−一関市教委 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=85.6 2009/06/01 11:01
キーワード:祭畤,修復,営業,予約,研修

 一関市教委は、岩手・宮城内陸地震の被害で休館していた同市厳美町祭畤の「いちのせき健康の森セミナーハウス」を、子供たちが夏休みを迎える7月18日から再開する。一部制約はあるが、宿泊利用は可能という。 同施設は、栗駒山ろくの豊かな自然環境の中にあり、各種研修や野外活動ができる宿泊施設。昨年の6月14日の地震で排水設備やボイラーなどが破損したため、復旧工事を進めてきた。併設するスキー場「祭畤スノーランド」も、リフトやゲレンデの修復が進められ、今冬は営業再開ができる見通し。 6月1日から予約受け付けを始める。問い合わせはセミナーハウス(電話0191・39・2020)。【天野典文】6月1日朝刊

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:復旧工事、急ピッチ 国道342号の現場公開 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.9 2009/06/01 11:01
キーワード:修復,5月,公開

 ◇県南広域振興局一関総合支局 岩手・宮城内陸地震で被災し、通行止めとなっている国道342号の須川ゲート(一関市厳美町)から秋田県境までの区間などで、5月から本格的に災害復旧工事が始まり、県南広域振興局一関総合支局は30日、現場を報道陣に公開した。 仮貫通した同区間は、栗駒山の須川高原に向かう約15キロ。現場約20カ所で基礎工事や測量が行われていた。大規模土砂崩れ(高さ約130メートル、幅約300メートル)で国道が寸断された茂庭沢地区では、道路上のがけにモルタルが吹き付けられ、工事車両用の仮設道路が通うまで復旧した。 同支局管内の工事現場56カ所のうち、これまでに22カ所が完成した。真湯地区でのり面修復作業に当たる平野組(一関市)の現場監督、大西仙也さん(34)は「元の生活に早く戻れるよう、注意深く急ピッチで進めたい」と話した。【狩野智彦】6月1日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:命守ってくれたバス 事故遭遇の市民団体、自ら解体撤去 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=112.0 2009/06/03 12:01
キーワード:ボランティア,5月,ごみ,解体,秋,会員,会,下旬,完了

 ◇奥州・転落事故遭遇の市民団体 昨年6月の岩手・宮城内陸地震の際、奥州市胆沢区の山中でバス転落事故に遭った同市の市民団体が、現場に残されたままのバスを解体・撤去している。「命を守ってくれたバスを放置できない。自分たちの手で撤去しなければ」との強い思いが原動力だ。今月下旬ごろには作業が完了する見通しだという。【湯浅聖一】 撤去作業をしているのは自然保護団体「胆沢ダム水資源のブナ原生林を守る会」(近藤有慶会長)。地震発生当時、自然観察をしようと貸し切りバスで石淵ダム近くの林道を通行中、土砂崩れに巻き込まれた。バスはいったん林道端に止まったが、余震で約30メートル下の谷へ転落。8人が重軽傷を負った。 同会は88年に発足して以来、山林のごみ拾いや数年前からは捨てられた車の撤去などもしてきた。そのため会員から「他人のごみには厳しいのに、自分たちが乗っていたバスをこのままにしておいていいのか」との声が上がり、5月16日から土日を利用して撤去を始めた。 会員らは長さ約8メートルのバスをエンジンカッターで四つに解体。ボランティアを含めて6人が参加した30日は、そのうちの二つをワイヤでつるして林道に引き上げ、車で運び出した。一つ当たりの重さは約1トンにもなるといい、会員らは雨の降る中、力仕事に汗を流した。 「バスに乗っていなかったら土砂の直撃を受けて助かっていなかったかもしれない」と同会の小野寺正英事務局長(65)は振り返る。さらに、「最初は現場に来るのがつらかった。撤去することで気持ちの上でも区切りをつけ、秋には自然観察会などの活動につなげたい」と話す。6月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<正藍冷染>岩手・宮城内陸地震で中断 染め作業が再開(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.7 2009/06/04 20:32
キーワード:藍,5月,まつ江,文字

 昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で中断していた「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」の染め作業が再開された。日本最古の染色技術といわれ、宮城県栗原市の栗駒文字(もんじ)地区には平安時代に伝わったとされる。技を継承するのは千葉まつ江さん(79)の家1軒のみ。千葉さんは「いい色に染まった」と顔をほころばせ、自宅前の清流で長さ12メートルの麻の反物を丹念に洗いあげた。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 正藍冷染は藍の栽培から染めまですべての工程を手作業で行う。加熱して発酵させる一般的な方法と違って自然発酵にこだわるため、染め作業ができるのは5月末〜6月末に限られる。08年は染め作業に取り掛かろうという矢先の6月14日に地震が発生。土砂崩れの影響で、染めた布を洗う自宅前の二迫(にはさま)川が濁ってしまった。 千葉さんは「この技は毎年、毎日染まり方が違うから、覚えきるということがない。体力の続く限り、大切に守っていきます」と話していた。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

2.正藍冷染 岩手・宮城内陸地震で中断 染め作業が再開(毎日新聞),毎日新聞
RV=63.7 2009/06/04 20:33
キーワード:藍,5月,まつ江,文字

 昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で中断していた「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」の染め作業が再開された。日本最古の染色技術といわれ、宮城県栗原市の栗駒文字(もんじ)地区には平安時代に伝わったとされる。技を継承するのは千葉まつ江さん(79)の家1軒のみ。千葉さんは「いい色に染まった」と顔をほころばせ、自宅前の清流で長さ12メートルの麻の反物を丹念に洗いあげた。【写真特集】岩手・宮城内陸地震 正藍冷染は藍の栽培から染めまですべての工程を手作業で行う。加熱して発酵させる一般的な方法と違って自然発酵にこだわるため、染め作業ができるのは5月末〜6月末に限られる。08年は染め作業に取り掛かろうという矢先の6月14日に地震が発生。土砂崩れの影響で、染めた布を洗う自宅前の二迫(にはさま)川が濁ってしまった。 千葉さんは「この技は毎年、毎日染まり方が違うから、覚えきるということがない。体力の続く限り、大切に守っていきます」と話していた。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:磐井川の土砂ダム、工事現場を初公開 国道付け替えなど /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.3 2009/06/04 12:01
キーワード:5月,来年,公開,狩野

 ◇完了、来年3月に 岩手・宮城内陸地震で、一関市厳美町市野々原の磐井川上流にできた土砂ダムの関連工事現場が3日、報道陣に初めて公開された。4月の着工以来、重機が連日けたたましく稼働しているものの、硬い地盤が影響し、土砂ダムの仮排水路拡張と国道の付け替えの完了は10年3月になるという。 林野庁岩手南部森林管理署によると、土砂崩れは高さ約240メートル、幅約250メートルにわたる。川をふさいだ土砂量は約360万立方メートルで、100メートル以上移動した。5月上旬に土砂崩れの上部(高さ約30メートル)までの治山を終え、工事全体も6月下旬に完了する。 仮排水路拡張工事を担当する国土交通省岩手河川国道事務所は来週中に計画地内にある住宅の取り壊しを始める。一関出張所の高橋忠良所長は、工事車両の通行で舞うほこりを散水車の放水で抑え、住民へ配慮している点を強調し、「限られた時間内で安全かつスピーディーに復旧したい」と話した。【狩野智彦】6月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.歴史資料 地震で全壊の蔵から「お宝」 宮城・栗原(毎日新聞),毎日新聞
RV=120.9 2009/06/05 15:01
キーワード:番所,NPO,歴史,藩,旧家,鬼首,リスト,資料,書く,平川

 発生から間もなく1年を迎える岩手・宮城内陸地震で全壊した宮城県栗原市栗駒地区の蔵から、地元にあったと伝わりながら詳細が不明だった仙台藩の「番所」(役人の詰め所)の周辺絵図など江戸時代の貴重な歴史的資料が見つかった。地元のNPOが、地震を機に全国で初めて取り組んでいる地域の旧家を対象とした全数調査の過程で確認した。災害で埋もれかけた歴史に光を当てる活動として注目を集めそうだ。 このNPOは「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市)。95年の阪神大震災などで、被災地の旧家取り壊しや修繕に伴って貴重な歴史的資料が廃棄されたり散逸する問題が指摘されたことから、被災地の旧家に伝わる古文書の保存に取り組もうと03年に設立された。 昨年6月14日に岩手・宮城内陸地震が発生した後、約500軒にのぼる旧家のリストを作成し調査を開始。これまで台帳や巻物、手紙など約3000点を撮影、記録した。 この中で、これまで伝承などでしか知られていなかった「木鉢(きばち)番所」について書かれた1703(元禄16)年の文書(もんじょ)が見つかった。木鉢番所は通行料を取るため藩境を通る荷物を検閲していたとみられ、文書には、たばこや海産物、麻などの流通物が記録されていた。 また、盗賊の人相や服装などを書き留めた1852(嘉永5)年の「人像御用留」など番所の役割が推察できる史料もあった。 同市以外でも、同県大崎市鬼首(おにこうべ)地区の旧家から、「鬼首番所」の存在や、山深い藩境に下級武士の足軽を配備していたことを示す文書を発見。年貢の割り当てや村役人の出費明細、村境を決める際の文書なども見つかった。 ネットワーク理事長の平川新(あらた)・東北大教授(日本近世史専攻)は「いずれも藩の統治体制や庶民の暮らしを知る第一級の基礎史料。仙台藩だけでなく当時の全国の様子を知る手がかりになる可能性もある」と話している。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

2.<歴史資料>地震で全壊の蔵から「お宝」 宮城・栗原(毎日新聞),毎日新聞
RV=120.9 2009/06/05 15:01
キーワード:番所,NPO,歴史,藩,旧家,鬼首,リスト,資料,書く,平川

 発生から間もなく1年を迎える岩手・宮城内陸地震で全壊した宮城県栗原市栗駒地区の蔵から、地元にあったと伝わりながら詳細が不明だった仙台藩の「番所」(役人の詰め所)の周辺絵図など江戸時代の貴重な歴史的資料が見つかった。地元のNPOが、地震を機に全国で初めて取り組んでいる地域の旧家を対象とした全数調査の過程で確認した。災害で埋もれかけた歴史に光を当てる活動として注目を集めそうだ。 このNPOは「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市)。95年の阪神大震災などで、被災地の旧家取り壊しや修繕に伴って貴重な歴史的資料が廃棄されたり散逸する問題が指摘されたことから、被災地の旧家に伝わる古文書の保存に取り組もうと03年に設立された。 昨年6月14日に岩手・宮城内陸地震が発生した後、約500軒にのぼる旧家のリストを作成し調査を開始。これまで台帳や巻物、手紙など約3000点を撮影、記録した。 この中で、これまで伝承などでしか知られていなかった「木鉢(きばち)番所」について書かれた1703(元禄16)年の文書(もんじょ)が見つかった。木鉢番所は通行料を取るため藩境を通る荷物を検閲していたとみられ、文書には、たばこや海産物、麻などの流通物が記録されていた。 また、盗賊の人相や服装などを書き留めた1852(嘉永5)年の「人像御用留」など番所の役割が推察できる史料もあった。 同市以外でも、同県大崎市鬼首(おにこうべ)地区の旧家から、「鬼首番所」の存在や、山深い藩境に下級武士の足軽を配備していたことを示す文書を発見。年貢の割り当てや村役人の出費明細、村境を決める際の文書なども見つかった。 ネットワーク理事長の平川新(あらた)・東北大教授(日本近世史専攻)は「いずれも藩の統治体制や庶民の暮らしを知る第一級の基礎史料。仙台藩だけでなく当時の全国の様子を知る手がかりになる可能性もある」と話している。【伊藤絵理子】

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>被災地の小学生 踊りで支援に感謝(毎日新聞),毎日新聞
RV=136.7 2009/06/07 12:28
キーワード:児童,祭り,藩,練習,伊達,狩野,感謝,踊り,青年,4月

 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県一関市と宮城県栗原市の小学生らが、地震から丸1年となる14日、札幌市で開かれる「YOSAKOIソーラン祭り」(ジュニア部門コンテスト)に参加する。元気に踊る姿を披露し、全国から寄せられた支援に感謝の気持ちを伝えようと、本番直前の練習に励んでいる。 一関市立本寺小、栗原市立栗駒小、同花山小の4〜6年生計45人。このうち、約2割の児童が避難所生活を送った。チーム名は両市が旧伊達藩領だったことから「伊達っ子隊」と命名した。両市の青年会議所が「全国的な祭りで子供たちが踊れば、多くの人に感謝と元気が伝えられる」と発案。児童らは今年4月以降、練習を積んできた。踊りは、北海道稚内市内の中学校で作られた「南中ソーラン」を使う。6日に本寺小で行った最後の合同練習では、全体の動きをそろえることに注意しながら、仕上げに汗を流した。 栗駒小6年の野口龍矢君(12)は「大きな声を出して踊りたい」。今も仮設住宅から通う本寺小6年、佐藤香伽(きょうか)さん(12)は「本番で感謝の気持ちを伝えたい」と意気込みを語った。【狩野智彦】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 被災地の小学生 踊りで支援に感謝(毎日新聞),毎日新聞
RV=136.7 2009/06/07 13:02
キーワード:児童,祭り,藩,練習,伊達,狩野,感謝,踊り,青年,4月

 岩手・宮城内陸地震で被災した岩手県一関市と宮城県栗原市の小学生らが、地震から丸1年となる14日、札幌市で開かれる「YOSAKOIソーラン祭り」(ジュニア部門コンテスト)に参加する。元気に踊る姿を披露し、全国から寄せられた支援に感謝の気持ちを伝えようと、本番直前の練習に励んでいる。 一関市立本寺小、栗原市立栗駒小、同花山小の4〜6年生計45人。このうち、約2割の児童が避難所生活を送った。チーム名は両市が旧伊達藩領だったことから「伊達っ子隊」と命名した。両市の青年会議所が「全国的な祭りで子供たちが踊れば、多くの人に感謝と元気が伝えられる」と発案。児童らは今年4月以降、練習を積んできた。踊りは、北海道稚内市内の中学校で作られた「南中ソーラン」を使う。6日に本寺小で行った最後の合同練習では、全体の動きをそろえることに注意しながら、仕上げに汗を流した。 栗駒小6年の野口龍矢君(12)は「大きな声を出して踊りたい」。今も仮設住宅から通う本寺小6年、佐藤香伽(きょうか)さん(12)は「本番で感謝の気持ちを伝えたい」と意気込みを語った。【狩野智彦】

見出し一覧に戻る

3.復興の伊達YOSAKOI披露へ…岩手・宮城内陸地震1年(読売新聞),読売新聞
RV=91.4 2009/06/07 14:09
キーワード:児童,祭り,練習,伊達,踊り,青年

 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた岩手県一関市と宮城県栗原市の小学生45人が、支援してくれた全国の人に元気な姿を見せようと、札幌市で開かれるYOSAKOIソーラン祭りで踊りを披露する。晴れ舞台は、震災発生から丸1年の14日。児童たちは6日、一関市で最後の合同練習を行った。 踊るのは、一関市立本寺小4〜6年27人、栗原市立栗駒小6年8人、同市立花山小5年10人。両市がかつて伊達藩だったことにちなみ、合同チームは「岩手・宮城伊達っ子隊」と命名された。 「全国の人にお礼の気持ちを示したい」という住民たちの声を受け、地元の青年会議所が、全国的に注目される祭りで子どもたちに復興をアピールしてもらうことを企画。児童に参加を呼びかけ、3月から練習を重ねてきた。 最後の合同練習となったこの日は、伊達家の家紋をあしらった濃紺の陣羽織を身に着け、熱気を帯びた通しげいこを繰り返した。今も仮設住宅で暮らす本寺小6年の佐藤香伽(きょうか)さんは「本番では『元気に頑張っています』という思いを込めて踊りたい」と意気込んでいた。

見出し一覧に戻る

1.避難勧告、今週にも解除 一関・厳美町の3世帯(河北新報),河北新報
RV=121.6 2009/06/09 06:13
キーワード:配分,解除,勧告,再建

 岩手・宮城内陸地震で一関市は8日、同市厳美町の市野々原、〓木立(はのきだち)の両地区で計3世帯14人に出していた避難勧告を今週中にも解除する見通しを示した。 岩手県から、治山ダム建設などの工事が進み、避難勧告世帯宅の裏山の崩落の危険性が回避されたとの報告を受けたための措置。11日に開く市災害警戒本部で正式決定する見込みで、これで県内の避難勧告はすべて解除される。 市野々原地区の2世帯は現在、厳美町の本寺小校庭内に市が建設した震災復興支援住宅で暮らす。このうち1世帯は家屋が全壊したため、勧告解除後も支援住宅にとどまりながら、自宅の再建に努める。〓木立地区の1世帯は自宅敷地内の農機具小屋に住んでいる。 県内では奥州市の衣川区石生と胆沢区下鹿合の計8世帯26人が自主避難し、仮設住宅で避難生活を続けている。 一方、一関市は8日、義援金支給状況(4日現在)も説明した。4億7734万7642円のうち、配分額は2億3382万875円(予定含む)。残金については、将来の災害時に被災者を支援するための基金新設に充てる方針を示した。(注)〓は木偏に爪

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>崩落の祭畤大橋 一部の保存を検討 (毎日新聞),毎日新聞
RV=63.2 2009/06/08 19:26
キーワード:祭畤,仮橋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した岩手県一関市の国道342号・祭畤(まつるべ)大橋(長さ95メートル、幅9メートル、高さ25メートル)について同市は8日、橋の一部保存を検討していることを明らかにした。自然災害の脅威を形にとどめ、防災意識の高揚を図ることが狙いで、保存部位や管理方法、費用などについて意見集約する。【現場の状況がよく分かる別カットの写真】1年前、地震で崩落した祭畤大橋 市民や市議会の保存要望に応じた。治水上妨げとならない一部の橋脚と橋台が保存対象に見込まれている。小岩秀行・市建設部維持課長は「壊れた橋を見たくないという被災者の気持ちにも配慮し、方法を考えたい」と語った。 揺れで橋台が垂直に折れ曲がった祭畤大橋は、地震のすさまじさを伝える象徴的な建造物。崩落で祭畤地区の住民ら7世帯18人が一時孤立した。仮橋は08年11月30日に完成。県は今年4月、新橋建設に着工し、10年度中の供用を目指している。【天野典文】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 崩落の祭畤大橋 一部の保存を検討 (毎日新聞),毎日新聞
RV=63.2 2009/06/08 19:36
キーワード:祭畤,仮橋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した岩手県一関市の国道342号・祭畤(まつるべ)大橋(長さ95メートル、幅9メートル、高さ25メートル)について同市は8日、橋の一部保存を検討していることを明らかにした。自然災害の脅威を形にとどめ、防災意識の高揚を図ることが狙いで、保存部位や管理方法、費用などについて意見集約する。【現場の状況がよく分かる別カットの写真】1年前、地震で崩落した祭畤大橋 市民や市議会の保存要望に応じた。治水上妨げとならない一部の橋脚と橋台が保存対象に見込まれている。小岩秀行・市建設部維持課長は「壊れた橋を見たくないという被災者の気持ちにも配慮し、方法を考えたい」と語った。 揺れで橋台が垂直に折れ曲がった祭畤大橋は、地震のすさまじさを伝える象徴的な建造物。崩落で祭畤地区の住民ら7世帯18人が一時孤立した。仮橋は08年11月30日に完成。県は今年4月、新橋建設に着工し、10年度中の供用を目指している。【天野典文】

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:間もなく1年 発見祈る家族 栗原・不明夫妻の捜索再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=120.4 2009/06/09 12:02
キーワード:夫妻,つり橋,5月,正弘,姉,導入

 ◇11カ月ぶり 死者13人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震は発生から間もなく1年を迎える。栗原市花山地区では8日、白糸の滝のつり橋付近で行方不明になっている仙台市泉区の森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の捜索が約11カ月ぶりに再開され、懸命な作業が続けられた。初日の現場は報道陣に公開。重機が土砂を取り除くつり橋の基底部近くには小さな花束が置かれていた。「まーさん(正弘さん)、もうちょっとだからね」。この日、家族が発見を祈り、2人に呼び掛けながら置いた花だという。辺りは急峻(きゅうしゅん)ながけに挟まれ、今も土砂崩れの危険性が残っている。手掛かりを見つけたいとの思いと危険が交錯する現場を歩いた。【比嘉洋】 赤い主塔が印象的なつり橋は、橋の付け根部分のコンクリートの橋台を両岸に残し、大部分が撤去されていた。週末の雨で川は増水し、茶色の濁流が音を立てている。 地震直後、谷底を流れる川は、がけから崩れ落ちた木々や土砂で埋め尽くされたが、今はその面影はない。捜索再開に先立ち、国土交通省や市が重機(ショベルカー)で作業できるように川岸などを整地し、岩を除去したからだ。 市災害対策本部によると、捜索範囲は約15メートル四方。森さん夫妻は並んで橋を渡っている姿を男性2人に目撃されている。橋を渡りきるところで土砂崩れに巻き込まれ、そのまま谷底に転落したとみられる。昨年の捜索時に警察犬が橋台の周辺で反応を示しているという。 これまでの捜索は、自衛隊や県警の手作業で行われてきたが、今回は初めて重機2台を導入した。川岸に積もった土砂について、同市の菅原進危機管理監は「丁寧に掘り進めていくが、重機を使えば2週間で取り除ける」と語り、作業が大幅に進む見通しを示した。 だが、両岸の高さ数十メートルのがけは2次災害の危険性を常にはらむ。菅原危機管理監は崩落で地肌がむき出しになったがけの中腹を指さし、「水が漏れているでしょう。ああいうところは崩れる可能性が高い」と指摘した。重機の振動で崩落する可能性があるため、作業時には見張りを4人配置するという。 花束の近くには森さん夫妻が好きな缶ビールやたばこ、大福餅が添えられた。正弘さんの姉、伊藤千秋さん(66)は「ここに埋まっていると思うと胸がつまった。困難な中で捜してくださっている皆さまには感謝でいっぱいです」と語った。 地震では5月21日、栗原市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」でも行方不明となっている従業員2人の捜索が再開された。一方、残り6人の行方不明者については、被災現場が特定されておらず、捜索再開のめどは立っていない。6月9日朝刊

見出し一覧に戻る

2.安堵感と悲しみと 遺族、懸命捜索に感謝(河北新報),河北新報
RV=104.4 2009/06/10 06:14
キーワード:夫妻,つり橋,正弘,雪解け,姉

 「おかえりなさいと言ってあげました」。岩手・宮城内陸地震で土砂崩れが起きた宮城県栗原市花山の「白糸の滝」つり橋付近で9日、行方不明になっていた仙台市泉区の会社員森正弘さん=不明当時(61)=と妻洋子さん=同(58)=の遺体が見つかった。捜索再開から2日目での発見。正弘さんの姉夫妻と洋子さんの姉夫妻が一緒に記者会見し、「信じられない早さ。うれしかった」と安堵(あんど)の表情を見せながらも、目頭を押さえた。 森さん夫婦それぞれの姉夫妻は、身元確認のため栗原市の築館署に駆け付けた。免許証や財布、靴、リュックサックなど、発見された所持品を確認。発見された2人に線香を上げた。 正弘さんの姉伊藤千秋さん(66)=青葉区=は「待っているのがとてもつらかった。割り切ろうとしてもできなかった」と1年を振り返った。 再開初日の8日に現場を訪れ、希望がわいたという。「大勢の人が懸命に捜索してくれている。感動した。『絶対に見つかるから待っていて』と思い、場を離れた」と伊藤さん。「危険を冒してまで捜索してくれた人たちにお礼を申し上げたい」と語った。 伊藤さんの夫武さん(73)も「栗原市民の方々が親身になってくれた。とても感謝している」と述べた。 2人の遺体は土砂の中で重なるように見つかった。正弘さんのほぼ真下に洋子さんがいた。 「弟は優しい人間。崩落の瞬間、洋子さんをかばおうとしたと思う。2人が離ればなれになっていたらかわいそうと思っていた。本当によかった」と伊藤さん。毎日を楽しく過ごしていた夫婦の姿を思い浮かべたのか、声を詰まらせた。 栗原市栗駒耕英の駒の湯温泉でも、行方不明者2人の捜索が再開されている。伊藤さんは「家族のつらい気持ちは分かる。発見されてほしい」と願った。◎「見つけ出す」執念/捜索、危険と隣り合わせ 今にも崩れそうな巨岩、山肌に走る亀裂―。岩手・宮城内陸地震の行方不明者2人が見つかった栗原市花山の捜索現場は、2次災害の危険と隣り合わせの山あいの谷だ。「必ず見つける」。地震発生から間もなく1年。関係者の強い執念が、遺体の発見に結実した。 遺体が発見された場所は「白糸の滝」近く、迫川に架かるつり橋の左岸付近。橋のたもとから5.8メートル下流部の林道上で、2人は重なり合うように土砂に埋もれていた。 昨年の発災直後も今回も、捜索で投入した警察犬が反応を示した場所だ。2人がつり橋を渡りきったころに地震が襲ったとの釣り人の目撃情報もあった。 捜索は難航した。現場へ通じる林道はあちこちで土砂、落石にふさがれ、重機を投入できない。ヘリコプターでの重機運搬を試みたが、現場が狭く、風にも揺られて断念した。捜索は人力に頼らざるを得なかった。 2次災害の危険もあって、捜索は昨年7月16日で打ち切りに。佐藤勇市長は「再開に努力する」と家族らを説得した。関係者は「つり橋周辺にいるのは間違いないのに」と唇をかんだ。 雪解けを待って、東北森林管理局と東北地方整備局、栗原市が協力し、絶壁などを歩いて危険個所を調査した。重機搬入の道路を造り、土砂崩れ防止の工事をするなど、関係者は捜索再開に執念を見せた。 佐藤市長は「発生から1年がたつ前に、遺体を見つけたいというみんなの熱意が実を結んだ。家族との約束を果たせた」と話した。 地震による栗原市内での死者は11人。今も8人の行方が分からない。

見出し一覧に戻る

3.<岩手・宮城地震>夫は妻をかばうように…捜索再開で発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.3 2009/06/09 21:39
キーワード:夫妻,つり橋,正弘,姉

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になっていた仙台市泉区の森正弘さん(不明当時61歳)と妻の洋子さん(同58歳)の遺体が9日、見つかった。地震発生から間もなく1年。「せめて土の中から出してあげたい」と願っていた家族は「やっと私たちの元に帰ってきてくれる」と涙した。正弘さんは洋子さんをかばうような形で見つかり、姉は「優しい正弘らしい」と気遣った。【比嘉洋、須藤唯哉、垂水友里香】 森さん夫妻は地震が起きた6月14日、つり橋を並んで歩いている姿を目撃されていた。渡りきったところで激しい揺れに襲われ、土砂崩れに巻き込まれたとみられる。 仙台市内に住む正弘さんの姉、伊藤千秋さん(66)は、安否確認のため2人に何度も電話したが、応答はなかった。翌日、宮城県警から「つり橋近くで森さんの車が見つかった」と知らされた。「まさか」。訪れた自衛隊の災害対策本部で車の写真を見せられても信じられなかった。 現場は高さ数十メートルのがけに挟まれたV字谷。つり橋から約200メートル先で見つかった2人の車はほぼ無傷だったが、2人は見つからないまま、捜索は余震による2次災害の危険性から約1カ月で打ち切られた。「せめて土の中から出してあげたい」と願っていたので、今月8日の捜索再開を泣いて喜んだ。 転勤生活が続いた森さん夫妻は退職を機に4年前に故郷の仙台に戻った。伊藤さんも昨年4月に東京から仙台に引っ越し「みんなで老後を楽しくやろう」と話していた。伊藤さんによると、子供がいなかった森さん夫妻は仲が良く、ワインが進むと2人で肩を組みデュエット曲「麦畑」を披露したという。「2人はきっと幸せだった」 遺体発見後に開かれた記者会見では洋子さんの姉、室伏節子さん(62)=仙台市=も「これで(妹の死を)受け入れられる」と話した。

見出し一覧に戻る

4.岩手・宮城地震 夫は妻をかばうように…捜索再開で発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.3 2009/06/10 00:35
キーワード:夫妻,つり橋,正弘,姉

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になっていた仙台市泉区の森正弘さん(当時61歳)と妻の洋子さん(同58歳)の遺体が9日、見つかった。地震発生から間もなく1年。捜索再開の翌日だった。遺族は「やっと私たちの元に帰ってきてくれる」と涙した。洋子さんをかばうような形で見つかった正弘さん。遺体が安置された警察署で記者会見に臨んだ姉の伊藤千秋さん(66)は「優しい正弘らしい」と思いやった。【比嘉洋、須藤唯哉、垂水友里香】【写真特集】地震発生当時を振り返る 森さん夫妻は地震が起きた昨年6月14日、つり橋を並んで歩いている姿を目撃されていた。渡りきったところで激しい揺れに襲われ、土砂崩れに巻き込まれたとみられる。 仙台市内に住む伊藤さんは安否確認のため2人に何度も電話したが、応答はなかった。翌日、宮城県警から「つり橋近くで森さんの車が見つかった」と知らされた。「まさか」。訪れた自衛隊の災害対策本部で車の写真を見せられても、信じられなかった。 現場は高さ数十メートルのがけに挟まれたV字谷。谷底は激しい揺れで崩落した土砂や木々で埋め尽くされ、捜索は「掘っても掘ってもきりがない。頭上からは人よりも大きい岩が今にも落ちてきそうな状態だった」(県警警備課幹部)。夫妻は見つからないまま、捜索は余震による2次災害の危険性から約1カ月で打ち切られた。 「せめて土の中から出してあげたい」と願っていた伊藤さんは今月8日、11カ月ぶりに捜索が再開されたことを泣いて喜んだ。 転勤生活が続いた森さん夫妻は退職を機に4年前に故郷の仙台に戻った。伊藤さんも昨年4月に東京から仙台に引っ越し「みんなで老後を楽しくやろう」と話していた。子供がいなかった森さん夫妻は仲が良く、ワインが進むと肩を組み、デュエット曲「麦畑」を披露した。伊藤さんは言う。「2人はきっと幸せだった」 ◇残る不明者8人 消防庁によると、残る不明者8人は▽栗原市栗駒・耕英地区の旅館「駒の湯温泉」に2人▽白糸の滝のつり橋上流に2人▽同市栗駒の「行者滝」付近に1人▽同所の荒砥沢ダム付近に1人▽栗駒山方面に山菜採りに出かけた2人。このうち捜索が再開されたのは今回の白糸の滝付近と駒の湯温泉の2カ所だけで、残りは詳しい被災場所が特定されていないため、捜索は中断されたままだ。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原・夫妻の遺体発見 1年ぶり涙の対面 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=115.0 2009/06/10 12:02
キーワード:夫妻,つり橋,正弘,雪解け,橋台,森

 ◇災害対策本部など、懸命の捜索続け 約1年ぶりの家族との対面−−。08年6月の岩手・宮城内陸地震で、栗原市花山地区の観光名所・白糸の滝のつり橋付近で行方不明になっていた仙台市の夫妻が9日、遺体で見つかった。一報を受けた親族は、遺体が運び込まれた築館署に駆け付け、涙の対面を果たした。地形の険しさや2次災害の危険性から、困難を極めた捜索。だが、栗原市災害対策本部や県警は、不明者の発見をあきらめずに懸命の捜索を続けた。【鈴木一也、丸山博】 遺体で見つかったのは、仙台市泉区の森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻。地震直前、2人で橋を渡っている姿が目撃されており、橋台付近で警察犬が反応を示していたことから、2人が埋まっている可能性が高い場所は昨年の捜索の段階で特定できていた。 しかし、高さ数十メートルのがけに挟まれたV字谷は、激しい揺れで崩落した土砂や木々で埋め尽くされていた。ショベルカーなどの重機が運び込めず、近くの土砂ダム(せき止め湖)決壊による2次災害の恐れもあった。 「掘っても掘っても切りがない。頭上からは人よりも大きい岩が今にも落ちてきそうな状態だった」。県警警備課の幹部が説明するように、自衛隊や県警、消防隊員がスコップで掘り起こす手作業の捜索には限界があった。栗原市は発生から約1カ月後、行方不明者10人を残して捜索を打ち切った。 冬の雪解けを待ち、国土交通省が現場に重機を運び込める進入路を造成。家族の強い要望もあり、市は積み上がった土砂や木々を重機で撤去し、今月8日から県警などと約30人態勢で再び捜索に取りかかった。 そして9日午前11時12分、重機で掘り起こしていた土砂の中から森さんの遺体を発見。さらに約2時間半掘り進め、洋子さんの遺体を発見した。市災対本部によると、森さんの遺体は洋子さんの遺体に覆いかぶさるようにして見つかったという。 現場上空の取材ヘリからは9日、重機2台での捜索活動が見えた。散乱した岩は、上空からは小石のように見えるが、実際は重機ほどの大きさがある。遺体を掘り起こした場所には、8日にはなかったブルーシートがかけられ、傍らにシートで覆われた担架が横たわっていた。20〜30メートル離れた場所には、8日に家族が置いていった花が風に揺れていた。 遺体の発見を受け、村井嘉浩知事は9日会見し、「ご家族の気持ちを考えるといたたまれないが、一日も早く探し出してほしいという声があったので、見つかったことは大変良かった。心からご冥福をお祈りします」と話した。 約1年もの間、土砂の下に埋もれていた遺体は損傷が激しかったが、築館署は歯型や所持品などから森さん夫妻と断定した。市と県警は今後、栗駒耕英地区の旅館「駒の湯温泉」で行方不明となっている従業員2人の捜索に全力をあげる。6月10日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:一関市真湯山荘、宿泊施設は取り壊し−−地元提示案 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=71.9 2009/06/10 12:01
キーワード:祭畤,営業,研修,意見

 ◇温泉センターのみ再開 一関市は、岩手・宮城内陸地震で営業を休止している市の真湯(しんゆ)山荘について、温泉施設以外の宿泊研修施設を取り壊す案を8日夜、真湯・祭畤(まつるべ)地区住民に示した。 地震で被害を受けた同地区の活性化や再開発を市民と協議する懇談会で説明した。案では、真湯山荘の林業研修センターや休養休憩、宿泊施設は取り壊し、温泉センターは修理して今秋営業再開する。理由として、施設が老朽化していることや、利用客が93年に約9万人のところ、07年は約5万人に減少していることを挙げた。 市民委員11人からは取り壊しへの異論が相次いだ。「修理できる設備は、残して有効活用することを考えてほしい」と訴えるほか、「厳美渓から須川温泉までを一体的にとらえ、観光戦略を考えるべきだ」「周辺のブナの原生林散策に生かせるようにすべきだ」など、利用客増加を目指す意見も出た。 この日は結論は出ず、今後2回ほど懇談会を行っていく。【天野典文】6月10日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:生活再建、不安訴え−−避難続く2世帯 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.1 2009/06/11 12:01
キーワード:解除,勧告,改修,再建,狩野

 ◇行政の説明に不満も 岩手・宮城内陸地震の発生から1年を控えた10日、一関市厳美町・本寺地区にある市立本寺小に建てられた仮設住宅で避難生活を送る同町・市野々原地区の佐藤清男さん(52)と佐藤広喜さん(47)ら2世帯3人が、会見を開いた。手狭で慣れない住環境へのストレスや生活再建への不安など、今の思いを語った。 2世帯は、いずれも自宅裏山の土砂崩れで安全性が確保されていないとして避難している。4月末に市側から近く避難勧告が解除される話を聞いた。 だが、全壊した自宅の改修費用にめどが付かない広喜さんは「安全が担保されても、将来の生活につながらないと意味がない」と嘆いた。4人の子どもと高齢の両親と暮らす清男さんは「秋までに自宅に戻りたいが、思いのほか破損した部分があり、時間がかかる」と話した。 また、行政の説明に不満の声も。清男さんは「自宅に戻るまで2、3年かかると聞いたが、説明が二転三転する」と戸惑いを語り、広喜さんは「避難を始めて2年以降は(仮設住宅の)家賃をもらうと言われ、焦る部分もある」と話した。【狩野智彦】6月11日朝刊

見出し一覧に戻る

2.石窯:本格的、分校内に完成 21日に初のパン焼き−−くりこま高原自然学校 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.3 2009/06/11 12:03
キーワード:窯,分校,勧告,5月,営業

 ◇復興へ不屈のシンボルに 昨年の岩手・宮城内陸地震で栗駒山腹の栗原市耕英地区にある拠点施設から避難し、同市栗駒松倉に分校を設けて活動を続けている「くりこま高原自然学校」(佐々木豊志代表)が、復興にかける不屈の心のシンボルとして本格的な石窯を分校内に完成させた。同校は、自然の中で青少年の成長と自立を支援する野外教育を行っており、21日午後に地元の人たちと第1回「石窯パン焼き研究会」を開く。市販に向けてパンの味を追求するとともに、苦難克服の意思を改めて確かめる。 同校は野外教育授業の方法論を学んだ佐々木代表が96年開校。山村留学、寄宿制度、若者自立塾などの運営とともに山小舎カフェ「森のくまさん」を営業。 06年にカフェ脇に山の石窯小屋をスタッフや同校の寄宿生らの手で造り、自分たちで焼いた丸パンや山菜ピザを訪問客に提供してきた。こうした作業は、引きこもり気味の寄宿生の積極性を引き出すのに役立った。 耕英に避難勧告や指示が出たため、佐々木代表が民家を借りて08年6月末に急きょ松倉分校を開設。耕英の施設の片付け・修理、引っ越し作業などに追われる中、「石窯を素材に地域とのつながりを」などの声が強まり、5月の連休にスタッフや寄宿生総出で、自然石やレンガ、セメントを材料に、丸パンを一度に20個ほど焼ける輻射(ふくしゃ)熱式の窯を自作した。熱源は里山整備で出たまき材だ。 21日は地元の人たちと一緒に粉の練り方から始まるパン作りの基本をおさらいする。 最初から完ぺきなパンが焼けるわけではない。ベテランスタッフの塚原俊也さん(29)は「被災から1年。多くの苦労を経験した。できることに向かって踏み出す心弾むステップとして石窯をフル活用したい」と話す。 参加希望は同自然学校(0228・49・3155)。【小原博人】6月11日朝刊

見出し一覧に戻る

3.避難勧告きょう解除 一関・厳美の3世帯14人(河北新報),河北新報
RV=70.7 2009/06/12 06:14
キーワード:解除,勧告,再建

 岩手・宮城内陸地震で、一関市は11日、同市厳美町の市野々原、〓(113B)木立(はのきだち)の両地区で計3世帯14人に出していた避難勧告を12日正午で解除すると発表した。 住宅の裏山の治山対策により、当面の安全性が確保されたと判断。同日の市災害警戒本部で決定した。これで岩手県内の避難勧告はすべて解除される。 市野々原地区の2世帯は現在、厳美町の本寺小校庭内に市が建設した震災復興支援住宅で暮らす。このうち1世帯は家屋が全壊、もう1世帯も一部損傷をしており、勧告解除後も支援住宅にとどまりながら、自宅の再建に努める。 市は、勧告解除後も支援住宅の家賃は無料のままとした。浅井東兵衛市長は「引き続き、被災者が元の生活に戻れるよう支援していきたい」と話した。この件について達増拓也知事も記者会見で「市と緊密に話し合い、普通の生活に戻れるよう対応を工夫したい」と述べた。 市野々原地区の2世帯に避難勧告が発令されたのは昨年6月14日。以後、避難先を同市厳美町の本寺小体育館から厳美公民館分館へと変え、今年2月、支援住宅に引っ越した。〓木立地区の1世帯は、自宅敷地内の農機具小屋に住んでいる。 県内では奥州市の衣川区石生と胆沢区下鹿合の計8世帯26人が自主避難し、仮設住宅で暮らしている。<「被災者のケアしっかり行う」/岩手知事> 岩手県の達増拓也知事は11日の定例記者会見で、岩手・宮城内陸地震発生から14日で1年がたつことについて「あらためて地震災害の深刻さを思う。県としては道路や河川、農地などをしっかり直し、被災者のケアをして、地域の底力を地域振興の力に変えていきたい」と述べた。(注)〓は木ヘンに爪

見出し一覧に戻る

1.仮住まい今も328人 岩手・宮城内陸地震あす1年(河北新報),河北新報
RV=137.0 2009/06/13 06:13
キーワード:解除,つり橋,勧告,改修,再建,黙とう

 死者15人、行方不明者8人を出した岩手・宮城内陸地震は14日、発生から1年を迎える。土砂災害や道路網の復旧に伴い、栗原市と一関市で出されていた避難指示・勧告は計102世帯259人について解除されたが、栗原市では9世帯22人の避難指示、12世帯33人の避難勧告が続く。帰宅が許可されても住宅の修復、再建にめどの立っていない被災者も多く、栗原、一関、奥州の3市で計132世帯328人が今なお仮設住宅などでの生活を強いられている。 岩手、宮城、秋田、山形、福島の各県が12日までにまとめた被害状況は表の通り。 栗原市花山の「白糸の滝」つり橋付近で行方不明になっていた仙台市泉区の夫婦は9日、地震発生からほぼ1年ぶりに遺体で発見された。残る不明者は栗原市周辺の8人。栗原市と宮城県警は、従業員2人が不明の栗原市栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」跡で捜索を再開している。 栗原市は5月20日に99世帯245人に出されていた避難指示・勧告を解除。一関市は6月12日、3世帯14人の避難勧告を解いた。ただ、住宅再建や土砂災害対策工事は遅れ気味で、帰宅できないケースも多い。 栗原市によると、仮設住宅には58世帯150人、市借り上げの民間賃貸住宅に20世帯53人が入居している。このほか43世帯85人が親類宅や民間アパートで仮住まいしている。奥州市では8世帯26人、一関市でも3世帯14人の避難生活が続く。 被災地では13日、住民による復興や慰霊のための行事が行われる。栗原市内では花山地区で特産品の販売や住民の体験発表、栗駒耕英地区ではキャンドル点灯やセレモニー、岩ケ崎地区では音楽祭や供養祭を開く。一関市では温泉宿泊と栗駒山登山ツアーを実施する。 栗原市は14日、地震が発生した午前8時43分に合わせ、防災無線で黙とうを呼び掛ける。午前10時からは栗原文化会館で震災犠牲者の追悼式を開催する。◎暮らし再建進まず 「自宅に戻る」6割どまり/避難世帯アンケート 昨年6月の岩手・宮城内陸地震から14日で1年となるのを受け、河北新報社は避難生活を送る栗原市の被災世帯を対象にアンケートを実施した。120世帯に出されていた避難指示・勧告は一部を除いて5月に解除されたが、自宅に戻る意思のある世帯は全体の6割にとどまった。住宅の改修、収入の減少、2次災害の不安など悩みは尽きず、多くの被災者が暮らしの立て直しに道筋を見いだせずにいる。 避難指示・勧告が解除された後、自宅に戻るかとの質問に「戻る」と答えた世帯は59.0%。仮設住宅の被災者を対象にした2008年9月の調査では「戻る」の回答が78.4%だった。単純比較はできないが、時間の経過とともに厳しい現実に直面し、帰宅を見送る世帯が増えたとみられる。 「戻らない」は12.8%、「分からない」は28.2%。理由としては、地割れや土砂ダムといった2次災害への不安、震災で壊れた住宅の修繕・建設費用を工面できないことなどが挙げられた。 「戻る」と答えた世帯のうち、住宅再建・改修のめどが「ついている」のは69.6%。「ついていない」17.4%、「決めかねている」6.5%と、帰宅を望みながらも借り入れや着工のめどが立たない世帯も少なくない。 震災前と比べた収入を聞いたところ「変わらない」は年金受給世帯を中心に38.5%だった。「3割以上減った」のは32.1%で、「3割未満減った」のは21.8%。減少世帯は震災で職を失った観光産業や1次産業の従事者が目立った。 生活費などの支出は、震災前に比べて「増えた」が35.9%。「変わらない」が34.6%、「減った」が20.5%と続いた。「増えた」の理由は光熱費、上下水道料金の増加など。自宅では野菜を栽培していたが、「仮設住宅では野菜を買うようになった」との声もあった。 調査は5月中旬〜6月初めに仮設住宅、民間賃貸住宅、別宅などの避難先で面接や郵送で実施、78世帯から回答を得た。

見出し一覧に戻る

2.始まる復興、課題は山積=梅雨、台風控え不安も−地震から14日で1年・宮城県栗原(時事通信),時事通信
RV=77.0 2009/06/12 16:26
キーワード:解除,勧告,そば

 昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震から14日で1年、宮城県栗原市では避難指示が大部分解除され、温泉宿泊施設の再開が今秋にも見込まれるなど復興に向けた動きが始まりつつある。他方、山崩れや土石流などが河川をせき止める土砂ダムや寸断された道路など課題は山積しており、日常生活が戻るにはなお時間がかかりそうだ。 栗原市は先月20日、栗駒耕英、花山、一迫地区の避難住民の約8割に当たる99世帯245人に対する避難指示・勧告を11カ月ぶりに解除。しかし、現在も58世帯150人が仮設住宅で生活、耕英、花山各地区への一般通行も規制されている。 「避難指示は解除されたが、土砂ダムが崩れたらどんな影響が出るのか」。花山地区でそば店を営む伊藤広司さん(61)は不安を隠せない。同地区を流れる迫川の上流では、湯浜、湯ノ倉地区などで土砂ダムが発生、復旧工事が続いている。 宮城県内の土砂ダムは現在も10カ所あり、うち6カ所で国による応急工事が進んでいる。しかし、一部の土砂ダムには2次災害などの危険が伴う。東北整備局北上川下流河川事務所の柴田富士男副所長(53)は「(排除すべき土砂の量が多く)、土砂ダムの完全解消は厳しい」と話す。 湯ノ倉地区の土砂ダムでは昨年10月、大雨の影響で、積もった砂が大量に流出。梅雨、台風を迎えるこれからの季節は、大雨による土砂ダム決壊の可能性はゼロではないとされる。同事務所は安全措置として、砂防ダムを設置する予定だ。 花山地区の温泉宿泊施設「温湯山荘」と耕英地区の同「ハイルザーム栗駒」は、今秋までに営業を再開する予定で、観光を産業の柱と位置付ける地元商工会は「温湯山荘が再開すれば、地元産業が動きだす」と期待を寄せる。ただ、「大雨のときに『土砂ダムが崩れたら』という不安が、観光客にはあるかも」と心配する声もあるという。

見出し一覧に戻る

3.一関市の避難勧告解除=岩手・宮城内陸地震1年(時事通信),時事通信
RV=76.0 2009/06/12 12:13
キーワード:解除,勧告,改修

 岩手県一関市は12日、昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で、市野々原、柧木立両地区の3世帯14人に出していた避難勧告を解除した。住宅裏山の治山工事が完了し、安全性が確保されたとしている。これにより、岩手県の避難勧告は約1年ぶりにすべて解除された。 市野々原地区の2世帯12人は、市が建てた仮設住宅に居住。柧木立地区の1世帯2人は自宅敷地内の倉庫を改修して生活している。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>なお不明者、仮設暮らしも 発生から1年(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.0 2009/06/13 21:46
キーワード:夫妻,解除,つり橋

 15人が死亡、8人が行方不明となった岩手・宮城内陸地震は14日、発生から丸1年を迎える。大きな被害を受けた山間部の主要道路などでは復旧工事が進むが、今も岩手、宮城両県の仮設住宅では66世帯176人(5月末現在)が暮らす。農業や観光などの生業支援のあり方も課題となっている。【関連】岩手・宮城地震:不明夫婦の遺体1年ぶりに発見 行方不明者は8人に 地震では、全壊30棟を含む2697棟の住宅が被害を受けた。岩手県内の避難勧告は12日にすべて解除されたが、最も被害の大きかった宮城県栗原市では、なお21世帯の55人に避難指示・勧告が出されている。 仙台市内の寺では13日、栗原市花山地区の「白糸の滝」のつり橋付近で9日に遺体で見つかった森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の葬儀が営まれ、遺族や知人らが悲しみを新たにした。同市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」では行方不明の従業員2人の捜索が続いている。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城地震 なお不明者、仮設暮らしも 発生から1年(毎日新聞),毎日新聞
RV=98.0 2009/06/13 22:08
キーワード:夫妻,解除,つり橋

 15人が死亡、8人が行方不明となった岩手・宮城内陸地震は14日、発生から丸1年を迎える。大きな被害を受けた山間部の主要道路などでは復旧工事が進むが、今も岩手、宮城両県の仮設住宅では66世帯176人(5月末現在)が暮らす。農業や観光などの生業支援のあり方も課題となっている。【関連】岩手・宮城地震:不明夫婦の遺体1年ぶりに発見 行方不明者は8人に 地震では、全壊30棟を含む2697棟の住宅が被害を受けた。岩手県内の避難勧告は12日にすべて解除されたが、最も被害の大きかった宮城県栗原市では、なお21世帯の55人に避難指示・勧告が出されている。 仙台市内の寺では13日、栗原市花山地区の「白糸の滝」のつり橋付近で9日に遺体で見つかった森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の葬儀が営まれ、遺族や知人らが悲しみを新たにした。同市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」では行方不明の従業員2人の捜索が続いている。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:発生1年 奥州の避難世帯「家建てる資金ない」 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.0 2009/06/13 13:00
キーワード:配分,信一

 ◇退去期限、来年7月 市長が追加義援金検討 岩手・宮城内陸地震発生から1年を迎えるのを前に、奥州市胆沢区の仮設住宅で避難生活を送る4世帯(計9人)の4人が12日、会見を開いた。4世帯とも自宅を修復できないほど被害を受けており、転居を余儀なくされている。被災者らは「家を建てるにも資金がない。仮設住宅の退去期限(10年7月)まであと1年しかないのに、どうしたらいいのか」と窮状を訴えた。相原正明市長は同日、4世帯の被災者を念頭に、義援金の追加配分を検討する考えを示した。【湯浅聖一】 同区下鹿合(しもししあわせ)地区の高橋信一さん(59)、高橋キヨシさん(67)、高橋トシ子さん(71)、井面(いのも)リマ子さん(74)が会見した。 父親と2人で暮らす信一さんは「あっという間の1年だった。仮設住宅には慣れたが、落ち着いたとは言えない」と語った。 自宅は土台が傾き全壊と判定された。仮設住宅に移ってからも、車で毎日5分かけて自宅の様子を見に戻る。「地震さえなければ静かでいい場所なのに」と思う。住み慣れた集落の近くに新居を探したいが、資金に不安がある。補助は自宅の解体が条件となっており、「解体費だけで義援金や補助はなくなる。ローンを組むにも、この年齢で貸してくれるだろうか」と漏らす。 相原市長は同日の臨時会見で、「依然として避難している人もおり、完全に復興したとは言えない。最大限の力を注いで1日も早い復興を目指さなくてはいけない」と述べた。さらに、元の家に戻れない被災者に、追加で義援金を配分するよう検討していることも明らかにした。6月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:犠牲者の思い出去来 栗原で追悼祭やイベント /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=96.8 2009/06/14 16:03
キーワード:夫妻,追悼,つり橋

 岩手・宮城内陸地震が丸1年を迎えるのを前に、栗原市内では13日、犠牲者の追悼祭や復興を祈るイベントが各地で行われた。参加者の胸には、地震の犠牲者の思い出や、地震後の厳しい生活などが去来した。仙台市内の寺では、栗原市花山地区の観光名所「白糸の滝」のつり橋付近で9日に遺体で発見された夫妻の葬儀がしめやかに営まれた。 栗駒地区の「くりはら田園鉄道」(くりでん)旧栗駒駅では追悼供養祭が行われ、阪神大震災の被災地・神戸市から届けられた犠牲者追悼と復興のシンボル「1・17希望の灯(あか)り」が線路沿いに並べられた。火を届けたNPO理事の白木利周(としひろ)さん(67)は震災で長男健介さん(当時21歳)を失い、自宅が全壊した過去を振り返りながら「神戸では火は生き残った人たちの生きる力になった。火を届けることで栗原の方々と思いを一つにしたい」と語った。 駅構内で行われた追悼祭には約100人以上が参加。佐藤勇市長が追悼の言葉を述べ、住職による読経が行われた後、追悼祭を主催したNPO法人「夢くりはら21」のスタッフが線路沿いに並べられた手作りランタン内のろうそくに明かりをともした。参加者は小さく揺らめく火を静かに見守った。 同NPO代表、千葉幸一さん(64)は「手作りランタンの形は不ぞろいだが、私たちの心は一つ。一日も早い復興と犠牲者の冥福を祈りたい」。 土石流で倒壊した栗駒耕英地区の旅館「駒の湯温泉」で亡くなった宿泊客の地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(当時48歳)と鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(当時35歳)は、くりでんの資産活用について話し合うために東京から栗原に訪れていた。くりでんの元駅員、須藤茂さん(74)は「駅での追悼祭が、くりでんに尽力してくれた2人のための良い供養になってくれれば」と話した。 5人が死亡、2人が行方不明になっている「駒の湯温泉」がある耕英地区では午後4時から温泉施設「山脈(やまなみ)ハウス」で「追悼・感謝・絆・第二の耕英開拓記念日」と題した追悼式を開催。住民ら約120人が参加し、犠牲者の冥福と行方不明者の早期発見を祈った。参加者は神戸市から届けられた「1・17希望の灯り」の前で焼香した。 午後7時からは「駒の湯温泉」に向かう約500メートルの下り坂をろうそく300個でともし、静かに行進。現在も捜索活動が続く温泉跡地に建てられた慰霊碑で一人一人が手を合わせていた。 花山地区の道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」では、花山の特産を集めた「感謝市」を開催。イワナや御番所豆腐などを買い求める観光客で、久々のにぎわいをみせた。 仮設住宅に住む女性で作る「がんばるべぇ工房」は、折り紙の立体飾りやタオルで作ったクマの人形「ガンバルべぁ〜」などを販売。用意した品がほぼ完売した。佐々木美恵子会長(52)は「この1年、多くの人に支援してもらった。感謝の気持ちと、自分たちが頑張っている姿を発信したい」と話していた。 ◇親族や友人、冥福を祈る−−森さん夫妻告別式 一方、花山地区の「白糸の滝」のつり橋付近で9日に遺体で見つかった仙台市の森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の葬儀が13日、仙台市内の輪王寺で営まれた。親族や友人ら約120人が参列し、夫妻の冥福を祈った。 告別式では、正弘さんの姉、伊藤千秋さん(66)が「少し早い旅立ちだったけど、2人であの世に行けたから幸せだったかなとも思う。今まで温かい支援をいただき、本当にありがとうございました」とあいさつすると、参列者からはすすり泣く声が漏れた。【比嘉洋、鈴木一也、丸山博、伊藤絵理子、垂水友里香】6月14日朝刊

見出し一覧に戻る

2.自慢の味で恩返し 支援に感謝、前進誓う 栗原(河北新報),河北新報
RV=81.7 2009/06/14 10:58
キーワード:追悼,まつり,ボランティア

 岩手・宮城内陸地震から14日で1年。被災地の宮城県栗原市花山と同市栗駒の両地区では13日、復興市などのイベントが開かれた。住民らが1年の支援に感謝するとともに、生活再建や復興に向けて力強く歩むことをアピール。ボランティアらも駆け付け、被災地に支援の輪が広がった。 花山地区の道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」では、第6回花山復興市「花山のそばだんご・イワナまつり」(実行委など主催)が2日間の日程で始まり、大勢の人出でにぎわった。 復興市には10店余りが出店し、被災者が作った手芸品のほか、野菜や山菜が並んだ。花山産のそば粉で作った汁料理「そばだんご」や花山名物「御番所豆腐」なども販売。一時廃業していた養魚場「野口商店」が震災後、初めてイワナを提供し、自慢の塩焼きを来場者に味わってもらった。 花山震災復興の会「がんばっぺ」の会員らは、これまでの支援に感謝の気持ちを込めてもちをつき、200人に振る舞った。「がんばっぺ」の大山幸義会長(57)は「苦しい中で多くの人々に支えられた。花山の元気な姿を多くの人に見てもらいたい」と話す。 山菜を買い求めた大崎市鹿島台の主婦及川正子さん(59)は「以前の復興市にも訪れた。復興に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。 復興市は14日も開かれ、県内の道の駅9カ所が協力、オリジナル商品や地場産品を販売する。◎ボランティア招きお礼の食事交流会 耕英震災復興の会 岩手・宮城内陸地震の発生から1年の間に受けた支援に感謝しようと、被災した栗原市栗駒耕英の住民組織「くりこま耕英震災復興の会」は13日、地区内の観光施設「山脈ハウス」で、ボランティアらを招いたセレモニーを開いた。 「追悼・感謝・絆(きずな) 第二の耕英開拓記念日」がテーマ。住民と県内外のボランティアら計約130人が食事をしながら交流した。復興の会の大場浩徳会長(48)は「観光客が自由に足を運べるようになった耕英を見せたい」とあいさつ。出席した住民たちは「ありがとうございました」と声を合わせた。 災害救援ボランティアのNPO法人ハートネットふくしま(郡山市)の吉田公男理事長(52)は「元の生活に戻るには時間がかかる。無理せず、自分のペースで頑張ってほしい」と激励した。 会場には祭壇が設けられ、土石流で死者、行方不明者を出した耕英地区の旅館「駒の湯温泉」の菅原昭夫さん(53)が代表して初めに焼香した。 土砂崩落現場のジオラマ模型を製作している耕英地区出身の会社員金沢大輔さん(32)=東京=も訪れ、2作目を披露。住民らは細部の作りに感心しながら眺めていた。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城地震から1年 岩手でも復興行事(産経新聞),産経新聞
RV=71.6 2009/06/14 11:37
キーワード:訓練,解除

 岩手・宮城内陸地震の発生から1年にあたる14日、岩手県内でも防災や復興を誓う行事が行われた。 現在も8世帯26人が自主避難を続けている奥州市では、地震が起こった午前8時43分にサイレンを鳴らして防災訓練を開始。全職員と町内会などが参加して、地震発生を伝達したほか、市職員の非常招集訓練も実施した。 山崩れの被害が多く、今月12日にようやく全世帯の避難勧告が解除された一関市でも、市主催の「市民防災フォーラム 岩手・宮城内陸地震から1年」が開かれた。 フォーラムでは、岩手大の斎藤徳美副学長の基調講演や、消防団員など地震にかかわった人たちによるパネルディスカッションなどが行われた。会場では、被災状況を紹介するパネルも展示され、参加した市民たちが熱心に見入っていた。 一方、一関市厳美(げんび)町の道の駅では、地元の産直協議会が「元気です 厳美街道祭り」を開催。もちつき振る舞いや農家レストランなどの試食会で、観光客らに“復興元年”をアピールしていた。

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城地震>被災地祈りに包まれ 犠牲者悼み(毎日新聞),毎日新聞
RV=122.8 2009/06/15 11:20
キーワード:訓練,追悼,黙とう,遺族,演奏

 15人が死亡、8人が行方不明となった岩手・宮城内陸地震の発生から1年を迎えた14日、震源に近い宮城県栗原市、岩手県一関、奥州市などの被災地は、犠牲者を悼む祈りに包まれた。 栗原市花山地区では地震発生の午前8時43分に合わせ、防災無線のサイレンが鳴らされた。仮設住宅で暮らす住民十数人が土石流で倒壊した旅館「駒の湯温泉」がある栗駒山に向かって黙とう。岩手県一関市のJR一ノ関駅では、市民ら約60人が黙とうした後、復興を鼓舞する太鼓曲が演奏された。 栗原市の栗原文化会館であった市主催の追悼式には約1300人が出席。遺族を代表して、7人が死亡・行方不明となった「駒の湯温泉」の経営者、菅原昭夫さん(53)が、時折声を震わせながら「目の前の母ががれきに埋もれていく光景を忘れることができない」と話し、「亡くなった人の分まで精いっぱい生きていかなければいけない」と誓った。 また、15日には秋田市内で、大規模地震災害に備えた秋田、青森、岩手の3県警広域緊急援助隊による合同訓練も行われた。【狩野智彦、須藤唯哉、小林洋子】

見出し一覧に戻る

1.小中校舎倒壊恐れ7300棟 耐震調査 大阪は最多527棟(産経新聞),産経新聞
RV=130.9 2009/06/16 15:39
キーワード:耐震,改修,補正

 全国の公立小中学校の校舎や体育館約12万5千棟のうち、震度6強の地震で倒壊する危険性の高い建物は今年4月1日現在で7309棟あることが16日、文部科学省の調査で分かった。一方、全国平均の耐震化率は67・0%で前年度から4・7ポイント改善。昨年の岩手・宮城内陸地震や四川大地震の影響で学校の耐震改修が急ピッチで進められており、同省は平成23年度中の全棟改修を目指している。 耐震診断は、昭和56年以前の古い耐震基準で建築された約7万4700棟の95・7%(前年度比1・9ポイント増)で実施された。診断結果は昨年、地震防災対策特別措置法の改正で公表が義務づけられたが、小中学校などを設置する1800自治体のうち320(17・0%)が公表をしていなかった。 調査対象約12万5千棟のうち、耐震性が不十分とされる建物は約4万1千棟。このうち、震度6強以上の大規模地震で倒壊の危険性があるとされる「構造耐震指標(Is値)」が0・3未満の建物が7309棟となった。 一方、耐震性が十分なのは、昭和57年以降に建てられた約5万棟(40・2%)で、それ以外の改修済みを含む耐震性が確認された建物は約3万3千棟(26・9%)。 都道府県別で倒壊の危険性が高い建物数が最も多いのは大阪府の527棟で、北海道438棟、兵庫351棟と続いた。これらの建物の改修については、本年度補正予算までに予算措置が取られており、23年度中での工事完了をめどに改修が進められている。

見出し一覧に戻る

2.小中校舎倒壊恐れ7300棟 文科省調査、耐震化率は67%に(産経新聞),産経新聞
RV=130.9 2009/06/16 15:48
キーワード:耐震,改修,補正

 全国の公立小中学校の校舎や体育館約12万5000棟のうち、現行の耐震基準が適用される前の建物に対する耐震化率は67.0%で前年度から4.7ポイントも増えたことが16日、文部科学省の調査で分かった。昨年の岩手・宮城内陸地震や四川大地震の影響で、各地で学校の耐震化が急ピッチで進められている。一方、震度6強の地震で倒壊する危険性の高い建物は、まだ約7300棟もあり、同省では23年度中の全棟改修を目指している。 各市町村による耐震診断の実施率は95.7%(前年度比1.9ポイント増)。診断結果は昨年、地震防災対策特別措置法の改正で公表が義務づけられたが、320市町村でまだ公表されていないことも判明した。 今年4月1日時点で、昭和57年以降に建てられ、現行の耐震基準を満たす建物は約5万棟(40.2%)で、それ以外の改修済みを含む耐震性が確認された建物は約3万3000棟(26.9%)。 一方、耐震性が不十分とされる建物は約4万1000棟。このうち、震度6強以上の大規模地震で倒壊の危険性があるとされる「構造耐震指標(Is値)」が0.3未満の建物は約7300棟で、前年度の1万棟から大幅に減少した。 都道府県別で倒壊の危険性が高い建物数が最も多いのは大阪府の527棟で、北海道438棟、兵庫351棟と続いた。これらの建物の改修については、平成21年度補正予算までに予算措置が取られており、23年度中での工事完了をめどに改修が進められている。 耐震化率は、神奈川が93.4%でトップ。宮城と静岡が90.1%▽三重(89.0%)▽山梨(86.6%)▽愛知(85.5%)と続き、東海地震の防災対策強化地域を中心に高かった。一方、50%を切っているのは長崎(46.6%)と山口(48.1%)の2県だけで全体的に底上げされた。 文科省では「改修は早いペースで進んでいる。診断結果を公表していない自治体に対しては、安全上公表するように強く指導していく」としている。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:発生1年 復興へ願い込め−−奥州・一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=87.2 2009/06/16 13:01
キーワード:訓練,信一,黙とう

 ◇黙とう、行事や訓練 岩手・宮城内陸地震発生から14日で、1年が経過した。大きな被害を受けた一関市や奥州市では、発生時刻の午前8時43分に合わせ犠牲者を悼み黙とうをするなど、復興を果たしていこうという願いを込めた行事や防災訓練などが行われた。【湯浅聖一、狩野智彦】 ■奥州市 奥州市は、発生時刻を告げるサイレンを合図に防災訓練を行った。同市胆沢区の県境を震源とするマグニチュード(M)7・4の地震が発生した想定で行った。 サイレンが鳴ると、幹部職員らは庁舎3階の講堂に集まり、犠牲者に黙とうをささげた。この後、各部署から入る土砂崩れや道路の通行止めなど被害報告を整理した。電話回線を使って現地から被害状況などを画像で送るシステムの運用も試験的に行った。 さらに、自主防災組織や自治会も住民の安否確認をし、5カ所の総合支所にそれぞれ電話連絡した。相原正明市長は「臨場感があった。新しい事態にも対応できるノウハウを引き継いでいく必要がある」と講評した。 一方、同市胆沢区では今も4世帯9人が仮設住宅で暮らす。同区若柳下鹿合(しもししあわせ)の飲食店経営、高橋信一さん(59)は、この1年に思いをはせ、「今後の生活の形がまだ見えてこない。(仮設住宅の退去期限である)来年7月には出ていかなくてはいけないので不安だ」と心境を語った。 ■一関市 岩手県一関市の「時の太鼓顕彰会」(柳橋信行会長)は、同市のJR一ノ関駅前で太鼓演奏を行った。 発生時刻に市民ら約60人とともに黙とうした後、会員約20人がオリジナル曲3曲を披露した。大小九つの太鼓を、復興への思いを込め「ドンドン」と打ち鳴らした。演奏者の一人で、奥州市の実家が一部損壊した一関市萩荘、会社員、若槻誠さん(31)は「知人が避難生活を送り、古里が大変な思いをした。この音が被災者の心に届いてくれたらいい」と額の汗をぬぐった。 さらに、地震の経験を風化させず防災意識を高めようと、市が「市民防災フォーラム」を一関文化センターで開いた。約1000人が参加した。講演で岩手大の斎藤徳美副学長が「地震は防げない。日ごろからの備えで災害を減らす『減災』の意識が大事だ」と強調した。討論会では「ヘリコプターの発着場所を地域で考えた方がいい」「地元の防災を担う消防団員が足りない。企業は消防団の活動に理解を持ってほしい」などの意見が出た。 参加した一関市舞川、無職、熊谷典男さん(72)は「自分たちの地域は自分たちで守るという意識がわき、勉強になった」と話していた。6月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/3 厳しい状況続く温泉宿 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=115.5 2009/06/17 12:01
キーワード:祭畤,修復,再建,神戸,狩野,灯

 ◇「希望の灯り」ほのかに 暮らしを激変させた地震発生日が翌日に迫った13日夜、栗原市花山地区がほのかな明かりに包まれた。神戸市内から分灯した「1・17希望の灯(あか)り」が、手作りのランタンにともされた。「栗駒山のふもとにあってこその魅力。そのともしびを絶やしてはいけない」。営業停止中の湯浜温泉「三浦旅館」の三浦治さん(54)は、明かりを前に誓う。傍らには、共に営業再開を目指す湯の倉温泉「湯栄館」の三塚倉雄さん(69)、温湯温泉「佐藤旅館」の佐藤研一さんの姿があった。 花山、栗駒両地区の5館が昨年11月、「栗駒五湯復興の会」を設立。会長の三浦さんは「一館でも欠ければ復興とは言えない」。 だが、土砂崩れで修復困難な宿、源泉が止まって新たに掘った源泉の湧出(ゆうしゅつ)量が2割に減った所など課題は多い。源泉の確保にも多額の資金が必要だ。 それでも5軒が相乗効果を生み、復興に向けて歩み出した。宿が水没した三塚さんは「お客さんとの触れ合いを知っているから、宿でしか食っていけない」と、別の場所での再開を考えている。建物の修復が厳しい佐藤さんも「源泉が出れば、無事な露天風呂で秋には日帰り入浴だけでも再開できるかもしれない」という。 それぞれが将来に思いを巡らせる。第三セクター「ゆめぐり」に出資する栗原市に掘削してもらって温泉を買い取れないか。温泉観光地としてどうやって存在感を上げるか−−。「希望の灯り」は、ほのかに、そして温かく思いを包んでいる。  ■  ■ 用事を済ませた途端に電話が鳴る。従業員が呼ぶ声が聞こえる。一関市厳美町祭畤(まつるべ)地区の温泉旅館「かみくら」の女将(おかみ)、佐藤奈保美さん(42)が館内を駆ける。あちこちでハスキーな声が響く。 心配した湯脈の変動もなく、昨年末に営業を再開した。今や1日40人ほどの客入りで働き手が足らず、今月から従業員を3人増やした。「1年で、ここまで再建できたなんてね」と、感慨深げだ。 開業から5カ月後、巨大な揺れに襲われ、建物はゆがみ、窓ガラスは飛び散った。迂回(うかい)路ができた6月末から一人で片づけを始めた。公的補助はないが家族や知人が援護してくれた。 ただ、「取り残された感じ」が心のどこかを占める。市は今月、旅館がある真湯・祭畤地区の「活性化基本構想」策定のため、市民委員11人の懇談会を開催した。佐藤さんは何も知らなかった。「一声ほしかった」。波風を立てるつもりはない。小さな温泉郷を超えた観光地になるため、地区全体で力を合わせる機会を待つ。【伊藤絵理子、狩野智彦】=つづく6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/3 厳しい状況続く温泉宿 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=115.5 2009/06/17 12:02
キーワード:祭畤,修復,再建,神戸,狩野,灯

 ◇「希望の灯り」ほのかに 暮らしを激変させた地震発生日が翌日に迫った13日夜、栗原市花山地区がほのかな明かりに包まれた。神戸市内から分灯した「1・17希望の灯(あか)り」が、手作りのランタンにともされた。「栗駒山のふもとにあってこその魅力。そのともしびを絶やしてはいけない」。営業停止中の湯浜温泉「三浦旅館」の三浦治さん(54)は、明かりを前に誓う。傍らには、共に営業再開を目指す湯の倉温泉「湯栄館」の三塚倉雄さん(69)、温湯温泉「佐藤旅館」の佐藤研一さんの姿があった。 花山、栗駒両地区の5館が昨年11月、「栗駒五湯復興の会」を設立。会長の三浦さんは「一館でも欠ければ復興とは言えない」。 だが、土砂崩れで修復困難な宿、源泉が止まって新たに掘った源泉の湧出(ゆうしゅつ)量が2割に減った所など課題は多い。源泉の確保にも多額の資金が必要だ。 それでも5軒が相乗効果を生み、復興に向けて歩み出した。宿が水没した三塚さんは「お客さんとの触れ合いを知っているから、宿でしか食っていけない」と、別の場所での再開を考えている。建物の修復が厳しい佐藤さんも「源泉が出れば、無事な露天風呂で秋には日帰り入浴だけでも再開できるかもしれない」という。 それぞれが将来に思いを巡らせる。第三セクター「ゆめぐり」に出資する栗原市に掘削してもらって温泉を買い取れないか。温泉観光地としてどうやって存在感を上げるか−−。「希望の灯り」は、ほのかに、そして温かく思いを包んでいる。  ■  ■ 用事を済ませた途端に電話が鳴る。従業員が呼ぶ声が聞こえる。一関市厳美町祭畤(まつるべ)地区の温泉旅館「かみくら」の女将(おかみ)、佐藤奈保美さん(42)が館内を駆ける。あちこちでハスキーな声が響く。 心配した湯脈の変動もなく、昨年末に営業を再開した。今や1日40人ほどの客入りで働き手が足らず、今月から従業員を3人増やした。「1年で、ここまで再建できたなんてね」と、感慨深げだ。 開業から5カ月後、巨大な揺れに襲われ、建物はゆがみ、窓ガラスは飛び散った。迂回(うかい)路ができた6月末から一人で片づけを始めた。公的補助はないが家族や知人が援護してくれた。 ただ、「取り残された感じ」が心のどこかを占める。市は今月、旅館がある真湯・祭畤地区の「活性化基本構想」策定のため、市民委員11人の懇談会を開催した。佐藤さんは何も知らなかった。「一声ほしかった」。波風を立てるつもりはない。小さな温泉郷を超えた観光地になるため、地区全体で力を合わせる機会を待つ。【伊藤絵理子、狩野智彦】=つづく6月17日朝刊

見出し一覧に戻る

3.【特報 追う 岩手・宮城内陸地震から1年】(下) 被災地復興へ続く模索 宮城(産経新聞),産経新聞
RV=109.1 2009/06/17 08:01
キーワード:配分,解除,ボランティア

 高齢化が進む中山間地を襲った岩手・宮城内陸地震。地震から1年を迎えた被災地が抱える問題点や復興に向けた課題は何か−。宮城県栗原市栗駒耕英地区の金沢大樹区長(66)、佐藤勇栗原市長(66)、新潟県中越地震の復興に携わった上村(かみむら)靖司・長岡技術科学大准教授(43)に、被災者、行政、識者それぞれの視点から語ってもらった。(渡部一実) ■金沢氏「罹災(りさい)証明に問題点」 耕英地区では年金暮らしの高齢者が増え、老人が老人を介護する「老老介護」も少なくない。そこに今回の地震。生活再建のめどが立たず、8〜10世帯くらいは山に戻れないと思う。 公的な支援金や全国からの義援金、税の減免措置などはありがたいが、すべての算定基準となる「罹災証明」のあり方に疑問を感じる。 地震直後の家屋の被害判定は簡単なもので、家の土台がずれ、壁が崩れて実際には住めなくても、柱がピンとしていれば「軽度被害」。「半壊」「一部損壊」と判定されれば国の被災者生活再建支援制度は適用されず、(判定の)やり直しを求めても基本的に覆らない。罹災証明で天国と地獄が別れ、地域の人間関係に凹凸ができると、コミュニティー崩壊につながる恐れもある。関係機関は誰もが納得のゆく査定方法を確立してほしい。 住民は今、「地震前よりも元気な地域にしよう」と頑張っている。退職後の団塊世代に耕英の自然や「田園暮らし」をアピールして交流人口を増やし、定住につなげたい。何にせよ、復興の第一歩はまず、われわれが山に戻って定住すること。自分たちでも頑張るが、やはり住民サイドに立った行政の支援が不可欠だ。 ■佐藤氏「公営住宅も検討」 被災者生活再建支援制度の問題点は承知しているが、「大規模半壊と半壊の違いは何か」というのは20点と19点の差は何かというのに等しく議論は難しい。すべての被災者に手厚くしたいのは山々だが、それでは裾野が広がるばかり。負担は結局(同制度の元手となる基金を出資している)地方自治体に回ってくる。 だからこそ、市としては現行の制度は制度として、適用対象外の人の個別相談にも応じている。高齢者の単身世帯など「今さら住宅再建や移転は無理」という人のため、公営住宅の建設も検討中だ。法律上、公金を使った私有財産への支援には限度があるが、不十分な点は改善するよう国に働きかける。 当面の課題は全世帯の避難解除と行方不明者の発見。不明者を早く発見して、われわれの共生すべき自然・栗駒山の「御霊」を鎮め、国や県と連携してインフラ整備を急ぎ、住民が早く山に戻れるようにしたい。 長期的課題は被災地の高齢化をどうするか。(耕英地区の高齢化率は46%、花山地区は41%で市平均の31%を大きく上回り)限界集落に近いところもある。いずれにせよ、今後も生業支援、観光支援に力を入れる。 ■上村氏「オールジャパンの支援機構を」 被災地再生のために「四六時中復興のことだけを考えて行動できる人」がいれば心強い。中越地震の場合、地震後に発足したボランティアや青年会議所関係者による復興支援組織が、昨年4月に「中越防災安全推進機構」として社団法人化された。身分と給料の保証された「復興専従スタッフ」が復興や地域興しの司令塔になっている。 ただ、残念なことに、そうした恒久的な組織ができるかどうかは地震の規模に左右されがち。被害が大きければ集まる義援金は多く、県や市の復興基金など諸制度も充実し、阪神・淡路大震災では復興NPOという新しい動きすら出た。 確かに岩手・宮城内陸地震は阪神や中越に比べ被害は小さいが、個々の被災者から見れば地震にあったことは同じ。災害の規模によって支援組織ができたりできなかったりするのではなく、全国のあらゆる災害復興を助けるオールジャパンの支援機構を作るべきだ。 そうすれば、地震初体験の自治体が必ずといっていいほどとまどう義援金の配分、罹災証明の問題についてプロが経験を生かしたアドバイスをできる。自治体と被災者の間で無用な摩擦が減り、スムーズに復興へと向かえるのではないか。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:住宅耐震化、必要性認識9ポイント減−−県アンケ /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=133.0 2009/06/18 12:01
キーワード:耐震,改修,診断

 ◇「倒壊の恐れ」判定の住民、不況影響「費用ない」 県は、08年度に耐震診断を受け、震度6強の地震で倒壊の恐れがあると判定された住民を対象にしたアンケート調査の結果を公表した。岩手・宮城内陸地震を経ているにもかかわらず、「自宅の耐震対策の必要性を認識した」は68%と前回調査(07年)より9ポイント減少していた。県建築住宅課は「地震で住宅被害が少なかったことや、昨今の不況が影響しているのではないか」とみている。 調査は今年5〜6月、内陸地震から1年を迎えることを機に647人を対象に実施した。536人から回答があった。 住宅の耐震化について、「関心が高まった」と回答したのは81%に上った。だが、具体的な行動になると、「建て替えも耐震改修も特に考えていない」は49%に達した。理由は「費用がない」が52%と最も多かった。「昨年の地震で自宅に被害がなく、建て替えの緊急性を感じない」が26%、「景気動向が不透明で出費に不安がある」が9%で続いた。 改修費の平均額は約140万円かかる。だが、不況で出費を一層控えさせているようだ。県は08年度から国や市町村と、耐震改修費の半分(最大60万円)を助成する制度を始めているが、「建て替えや改修の具体的な予定がある」は前回比4ポイント増の17%にとどまる。 同課の沢村正広建築指導課長は「昨年の地震は揺れの周期が住宅被害を生じさせにくかった。特殊な場合と考え、過信しないでほしい」と話す。今後、広報の仕方を再検討するなど、耐震化対策を進めるという。【岸本桂司】6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/4 風評被害に悩む観光地 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.7 2009/06/18 12:01
キーワード:応募,番所,前年,キャンセル

 ◇不況風も吹き青息吐息 カーテンが閉めきられた大半の客室に、明かりが見えない。「電気がまばらなのは、寂しいね」。財団法人グリーンピア田老の専務理事、赤沼正清さん(68)はホテルを眺め、吹き寄せる山背風に身震いした。 震源から約230キロ離れた宮古市の複合施設「グリーンピア田老」は4月、宿泊部門の運営委託先、飲食提供の業務受託大手「西洋フード・コンパスグループ」(東京都)が、契約を5年ほど残して中途撤退した。昨年起きた二つの地震後、キャンセルが相次ぎ、客数は08年6〜12月で1万8971人の前年同期比で2割減少。08年度の赤字は約7260万円で前年比約2200万円増え、経営を一層圧迫した。 同社は「風評」を、経営悪化の理由に挙げる。県内観光地は昨年、この風に苦しんだ。花巻市の花巻温泉郷も、被害がないのに宿泊客のキャンセルが相次いだ。被災地以外は義援金の分配もない。市は風評被害があると認めた宿泊施設の固定資産、入湯、法人市民の3税の徴収を最大1年間猶予した。 グリーンピアは、今月末までの委託先決定を急ぐ。5月末まで行った業者公募に応募はない。「不景気風も吹いて、思うようにいかない」。赤沼さんは、寒そうに上着の前を合わせた。   ■  ■ 宮城県栗原市花山地区の佐々木幸通さん(77)は、高温で砕いた大豆を黙々と搾った。県産大豆100%の「御番所豆腐」。大豆のうまみが凝縮され、懐かしい味がする。 妻順子さん(75)と二人三脚で豆腐を作り48年。休日には国道398号沿いの店には観光客がひっきりなしに訪れた。だが、通行止めでかつてのにぎわいはない。 花山地区で一番の11人の大家族。仮設住宅に入りきれず、約11カ月の避難生活は借家で過ごした。機械がさびつかないよう、一時帰宅の度に手入れをしていたが、長い付き合いの店から「御番所じゃなきゃだめなんだ」と電話が入り、今は週2回作っている。売上金は地震前の1割にも満たない。 「398号が秋田、岩手に抜けるまでは商売にならない。体が動かなくなるのと道路が復旧するのと、どっちが先かな」。冗談めかして笑ってみせた。 通行止め区域の手前にある道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」の三浦勇市店長(40)によると、客の7割が398号から秋田の子安峡や岩手の須川温泉方面に抜ける周遊コースを通っていた。三浦店長は「道路が県境手前まで開通しても周遊できなければ客は戻らない」とみる。 登山や渓流釣り、温泉に土産の豆腐−−。観光スポットを結ぶ周遊コース復活を、住民と客が待ち望んでいる。【狩野智彦、湯浅聖一、伊藤絵理子】=つづく6月18日朝刊

見出し一覧に戻る

3.【特報 追う 災害派遣医療チーム】(上)迅速救助枠組み整備(産経新聞),産経新聞
RV=78.0 2009/06/18 08:04
キーワード:訓練,負担,登録,研修

 ■県防災計画に役割明記へ…費用負担に課題 大規模な自然災害や事故が発生した際、現場にいち早く駆けつけ、負傷者の治療などを行う災害派遣医療チーム(DMAT)。岩手・宮城内陸地震の際にも全国からDMATが集結し、被災地住民に医療を行うなど、その活動には大きな期待が集まっている。東北の各自治体もDMATの活用法を模索しており、徐々にその枠組みは出来つつあるようだ。もっとも現実の運用にはいくつかの課題も抱えており、今後効率的な活動ができるかは未知数。宮城県沖地震をはじめ大規模な災害発生が想定される東北で、DMATが最大限の能力を発揮するためには何が必要なのか。2回にわたって検証する。(豊吉広英) 岩手・宮城内陸地震では県内を含め全国11都県から30の医療チームが集結した宮城県。結果的に重篤な外傷を負った患者は少なく、活動も限定的ではあったが、DMATは栗原市の花山地区などで多くの被災者への医療活動などの役割を果たした。 「これは、行くことになるんだろうと思っていた」。宮城DMATの一員で東北大学病院高度救命救急センターの山内聡医局長は、地震発生後間もなく、日本DMATの事務局から携帯電話のメールで出動待機の要請を受け、こう思ったという。 しかし宮城県から出動要請は来なかった。結局、山内医局長は日本DMAT事務局と連絡をとりつつ、県に「これから出動します」と告げ、医師2人、看護師2人、事務員1人の計5人で現地に向かったという。 「出動を決めたのは、あくまでも個人的なつながりで情報を得ながら判断したこと」と山内医局長。実際、宮城県が正式にDMATの出動要請をしたのは、山形県のチームのみで、結果的に多くのDMATは、個々の判断で出動を決め、現地に赴いていた。 出動要請を待つDMATと、動かなかった宮城県。これは、宮城県の防災計画をはじめとした災害時の県の取り決めの中に、DMATの存在がどこにも位置づけられていなかったことに原因があった。 「誰が、どのようにDMATへ出動要請し、どのような形で進めていいのか、何も決まってなかった」。宮城県医療整備課の担当者は、当時のの対応についてこう振り返る。 地震の反省を踏まえ、県は今年3月、DMATがある県内7病院と、DMATの派遣や現地での活動を円滑に行うための協定を結んだ。協定では、震度6弱の地震や、被災地の医療機関の対応能力を超えるとみられる災害・事故については県が要請することを定め、自衛隊や消防機関など防災関係機関との協力・連携体制の整備に努めることも明記された。一方、県防災計画についても、近くDMATの役割を記していくとしている。他の自治体も同様の動きを見せているところは多い。 徐々にできつつある枠組み。しかし、それは必ずしもDMATの効果的な運用を約束するものではない。 「震度6弱で出動要請することは決まっていても、どの範囲まで出動要請をするかまでは明確になっていない。甚大な被害の災害はともかく、被災状況によっては各自治体の担当者も頭を悩ませるだろう」。岩手・宮城内陸地震で宮城県側に集結したDMATの統括をしていた山形県立救命救急センターの森野一真診療部長はこう指摘する。 頭を悩ませる理由。それは「費用負担」だ。DMATの活動に関する経費は、原則派遣を要請した県が負担する取り決めになっている。ゆえに、必要以上のチームが被災地域に参集すれば、それだけ県は金銭的負担を強いられる。 しかし、急性期の医療の重要性を考えれば、いつでるか分からない要請を待たずに、DMATが現地に向かうことは避けられない。厚生労働省では、出動が“空振り”になったDMATは、国が費用を負担することも検討しているという。 一方で期待が集まっているのは、内閣府が整備を進める地震防災情報システム(DIS)による被害評価だ。内閣府によると、DISは地震発生から30分以内に、被災者の数をはじめとした地震の被害推計を算出することになっている。ただ、現状のDISの被害推計は100人単位。これでは、自治体が一番欲する数十人単位の限定的な被害の災害には役に立たない。 森野診療部長は「DISの精度向上や、人件費の補填(ほてん)など、災害医療の重要性を踏まえた国のさらなる政策も必要なのでは」としている。 ■災害派遣医療チーム(DMAT) 大地震や航空機、列車事故といった災害時に被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた医療チーム。平成17年に発足。独立行政法人国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)などで行われるDMAT研修を修了し、厚生労働省に登録された者がDMAT登録者として、被災地に派遣される資格を持つ。21年4月1日現在のチーム数は596、登録者は3585人。東北には、宮城13チーム▽青森6チーム▽岩手15チーム▽秋田8チーム▽山形9チーム▽福島8チームがそれぞれ登録されている。

見出し一覧に戻る

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/4 国道通行止めで観光客激減 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=155.9 2009/06/19 12:02
キーワード:応募,番所,前年,キャンセル,自然薯,5月,狩野,館

 ◇周遊コース復活を 栗原市花山地区の佐々木幸通さん(77)は、高温で砕いた大豆を黙々と搾った。県産大豆100%の「御番所豆腐」。大豆のうまみが凝縮され、懐かしい味がする。 妻順子さん(75)と二人三脚で豆腐を作り48年。休日には国道398号沿いの店に観光客がひっきりなしに訪れた。だが、通行止めでかつてのにぎわいはない。 花山地区で一番の11人の大家族。仮設住宅に入りきらず、約11カ月の避難生活は借家で過ごした。機械がさびつかないよう、一時帰宅の度に手入れをしていたが、長い付き合いの店から「御番所じゃなきゃだめなんだ」と電話が入り、今は週2回作っている。売上金は地震前の1割にも満たない。 「398号が秋田、岩手に抜けるまでは商売にならない。体が動かなくなるのと道路が復旧するのと、どっちが先かな」。冗談めかして笑ってみせた。 通行止め区域の手前にある道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」の三浦勇市店長(40)によると、客の7割が398号から秋田の子安峡や岩手の須川温泉方面に抜ける周遊コースを通っていた。三浦店長は「道路が県境手前まで開通しても周遊できなければ客は戻らない」とみる。 登山や渓流釣り、温泉に土産の豆腐−−。観光スポットを結ぶ周遊コース復活を、住民と客が待ち望んでいる。  ■  ■ カーテンが閉めきられた大半の客室に、あかりが見えない。「電気がまばらなのは、寂しいね」。財団法人グリーンピア田老の専務理事、赤沼正清さん(68)はホテルを眺め、吹き寄せる山背風に身震いした。 震源から約230キロ離れた岩手県宮古市の複合施設「グリーンピア田老」は4月、宿泊部門の運営委託先、飲食提供の業務受託大手「西洋フード・コンパスグループ」(東京都)が、契約を5年程残して中途撤退した。昨年起きた二つの地震後、キャンセルが相次ぎ、客数は08年6〜12月で1万8971人の前年同期比で2割減少。08年度の赤字は約7260万円で前年比約2200万円増え、経営を一層圧迫した。 同社は「風評」を、経営悪化の理由に挙げる。県内観光地は昨年、この風に苦しんだ。花巻市の花巻温泉郷も、被害がないのに宿泊客のキャンセルが相次いだ。被災地以外は義援金の分配もない。市は風評被害があると認めた宿泊施設の固定資産、入湯、法人市民の3税の徴収を最大1年間猶予した。 グリーンピアは、今月末までの委託先決定を急ぐ。5月末まで行った業者公募に応募はない。「不景気風も吹いて、思うようにいかない」。赤沼さんは、寒そうに上着の前を合わせた。【伊藤絵理子、狩野智彦、湯浅聖一】=つづく6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

2.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/5止 山間部の孤立対策 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.0 2009/06/19 11:00
キーワード:訓練,予算,5月,狩野

 ◇財政事情で変わる対応 3月に改定したばかりの市防災計画のファイルをパラパラとながめ、苦笑した。一関市防災課で危機管理担当の岩渕正司消防士長は言う。「昨年の地震は、本当に想定外だった。対策もまだ、万全じゃない」 市の防災計画は、1947、48年のカスリン・アイオン台風で壊滅的被害を受けた経験から、風水害に手厚い。今年3月に改定したが、6支所の連絡員を災害対策本部に置くなど、市役所内組織内の円滑な情報共有を促すにとどまった。今回の地震で課題となった孤立問題など、地震を想定した対策の姿は描ききれていない。 孤立を経験した被災者たちが切望する「外部との通信手段」整備への言及は、計画内に一行もない。市内は20カ所の孤立が想定されている。各個所に衛星電話などライフラインが途絶しても確保できる通信手段を設置するとなれば、大きな予算がかかる。厳しい財政下、捻出(ねんしゅつ)は難しい。防災行政無線ですら、05年の4町2村との合併後、統一できていない状況なのだ。岩渕消防士長は言う。「市の防災計画改定は県の防災計画改定を受けてやってきた。まだ県側にも具体的な項目が入っていない」 同市市野々原地区で孤立し、外部の状況が分からないことに大きな不安を感じたパート社員、佐藤美栄子さん(38)は、市の姿勢がもどかしい。「要望を聞いてもらいたい。被災者側との話し合いの場を設けてほしい」   ■  ■ 無投票で再選を果たした4月12日、宮城県栗原市の佐藤勇市長(66)は口元を引き締めて誓った。「栗原の復興に全力で取り組むことが、私に課せられた重い責任です」 言葉通り、市は山間部の孤立対策のため、今月までに衛星携帯電話を購入、10カ所の総合支所に各1台配備した。1台約20万円。今後、住民の要望を受けつつ、孤立想定集落にも配備していく方針だ。加えて5月までに被災者や工事関係者を交え、避難訓練を3回実施している。市危機管理室は「ハードとソフト両面で、地域防災力を強化していく必要がある」と強調する。 名前を呼ばれた住民が「はい」「はい」と返事をしていく。4月30日、大きな被害を受けた栗駒沼倉耕英地区で行われた避難訓練で、金沢大樹行政区長(66)は「山脈ハウス」に集まった住民30人の人数と安否を確認すると、真新しい衛星電話で市に「避難終了です」と報告した。防災無線で避難を呼び掛けて約20分、いつもより市職員らが「早い」と感じる参集ぶりだった。金沢区長は話す。「昨年の地震で一度怖い目に遭っているからね。自分たちでも何とかしようの思いはあるし、訓練の必要性は皆が感じている」【狩野智彦、鈴木一也】=おわり6月19日朝刊

見出し一覧に戻る

3.【特報 追う】(下)災害医療派遣チーム 消防との連携不可欠、情報確保が重要…(産経新聞),産経新聞
RV=51.6 2009/06/19 08:04
キーワード:配分

 日本DMAT(災害派遣医療チーム)事務局によると、平成17年の発足以降、これまでにDMATが出動した日本国内の災害は13。決して多くはない経験のなかで、医師らは災害現場でできるだけ多くの教訓を学び、その後の活動に生かしてきた。もちろん、岩手・宮城内陸地震でも、学ぶべきことは多い。それらは、どのように未来へつながっていくのだろうか。(豊吉広英) 「これまで培ってきた経験が生かされた部分は、少なくないと感じた」 独立行政法人国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)で臨床研究部長を務める日本DMATの小井土雄一事務局長は、岩手・宮城内陸地震でのDMATの活動についてこう評価しているという。 小井土事務局長が特に「良かった」とするのは、災害現場への参集状況だ。 日本DMAT事務局によると、平成19年7月に発生した新潟県中越沖地震で、発生から12時間後に参集地点へ到着したDMATは30チーム。このうち、6時間後までに到着していたのはわずか11チームだった。 一方、岩手・宮城内陸地震で発生から12時間後に到着したDMATは40チーム。うち、6時間後までに32チームが到着していた。小井土事務局長は「“避けられた災害死”を防ぐために、DMATが被災現場へ早く向かうことは重要。今回の地震でそれができるようになったのは評価していいと思う」としている。 しかし、災害の現場では、新たな課題も次々と浮き彫りになってきた。   ■ ■ ■ 山形県立救命救急センターの森野一真診療部長は、岩手・宮城内陸地震で全国から集まったDMATを統括した際、災害現場での医療ニーズの把握ができず、適切な人員配置ができなかったことを反省している。 「以前からの課題ではあるけど」と森野診療部長。実際、過去に集結したDMATを誰が、どのように動かすかで混乱した現場が多かったことから、日本DMATでは、災害時に指導的役割を果たす統括DMATの育成を進めている。森野診療部長も、厚生労働省に認定された統括DMAT登録者の1人だ。 ただ、統括がいても、そこに情報が集まらなければ適切な指示は出せない。岩手・宮城内陸地震では、栗原市花山地区でメディカルチェックなどを求める被災者の声が上がり、一時的な医師不足になっていたが、森野診療部長まで、状況は伝わっていなかった。 重要なのは情報確保だ。「被災者の情報が集まってくる警察や自衛隊、そしてなによりも消防との連係が不可欠」と指摘する小井土事務局長は「現地消防と一緒になって動く態勢を確立する必要がある」という。 森野診療部長は患者搬送に有効なヘリコプターの運用についても、DMATの要請がなかなか通らなかったことなども踏まえ、「災害発生時は、県の災害対策本部にDMATを配置し、対策本部と情報交換をしながら、総合的に判断する必要がある」と訴えている。   ■ ■ ■ 一方、現地の医療機関とDMATとの連係についても問題は多い。懸念されているのは、支援に来たDMATと地元病院との“軋轢(あつれき)”だ。 被災地でのDMATの活動は、消防機関等と連係した情報の収集・伝達、トリアージ、救急医療(現場活動)▽災害拠点病院での患者の治療(病院支援)▽被災地内での搬送中の患者の治療(域内搬送支援)▽重傷患者を被災地外に搬送するための拠点の開設(広域搬送支援)などとされる。 宮城DMATの一員で東北大学病院高度救命救急センターの山内聡医局長は、発生の可能性が高いとされる宮城県沖地震で、同病院が災害拠点病院となり、DMATが支援のため大挙参集した場合を考えると不安を覚えているという。「東北大学病院には、こうした場合に対応するマニュアルはない。実際に多くのDMATが東北大学病院に駆けつけても、現状ではなかなか機能しないのではないか」というのだ。 もっとも、問題は同病院に限ったことではない。「医師は外部から来たものに持ち場を荒らされることを嫌う。これまでも災害現場の病院とDMATの間には、多少なりともトラブルは起きてきた」と森野診療部長。「本来の医療の中心は災害地の医師であることを念頭に置き、DMATは現地で足りないところを補うという連係姿勢が重要」としたうえで、「大事なのは医療資源の再配分。阪神大震災でも被災地の病院が頑張りすぎる一方、少し離れた病院では通常診療が行われていた。本当に厳しい状況にある病院の、聞こえてこない悲鳴を聞き取ることが重要だ」と指摘する。 日本DMAT事務局でも問題を重視、大災害が発生したとき、地元病院は何をするのか、DMATになにができるのかなどについて啓発を続けているという。 常にさまざまな問題や課題が見つかる災害医療現場。「そうした経験を積み重ね、DMATが有効な活動をできるよう運用改善し、努力していきたい」。森野診療部長は、改めてその意を強くしている。

見出し一覧に戻る

1.まだら模様の復興:岩手・宮城内陸地震1年/5止 山間部の孤立対策 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=103.2 2009/06/20 12:00
キーワード:訓練,予算,5月,狩野,ハウス

 ◇財政事情で変わる対応 無投票で再選を果たした4月12日、栗原市の佐藤勇市長(66)は口元を引き締めて誓った。「栗原の復興に全力で取り組むことが、私に課せられた重い責任です」 言葉通り、市は山間部の孤立対策のため、今月までに衛星携帯電話を購入、10カ所の総合支所に各1台配備した。1台約20万円。今後、住民の要望を受けつつ、孤立想定集落にも配備していく方針だ。加えて5月までに被災者や工事関係者を交え、避難訓練を3回実施している。市危機管理室は「ハードとソフト両面で、地域防災力を強化していく必要がある」と強調する。 名前を呼ばれた住民が「はい」「はい」と返事をしていく。4月30日、大きな被害を受けた栗駒耕英地区で行われた避難訓練で、金沢大樹行政区長(66)は「山脈ハウス」に集まった住民30人の人数と安否を確認すると、真新しい衛星電話で市に「避難終了です」と報告した。防災無線で避難を呼び掛けて約20分、いつもより市職員らが「早い」と感じる参集ぶりだった。金沢区長は話す。「昨年の地震で一度怖い目に遭っているからね。自分たちでも何とかしようとの思いはあるし、訓練の必要性は皆が感じている」   ■  ■ 3月に改定したばかりの市防災計画のファイルをパラパラとながめ、苦笑した。岩手県一関市防災課で危機管理担当の岩渕正司消防士長は言う。「昨年の地震は、本当に想定外だった。対策もまだ、万全じゃない」 市の防災計画は、1947、48年のカスリン・アイオン台風で壊滅的被害を受けた経験から、風水害に手厚い。今年3月に改定したが、6支所の連絡員を災害対策本部に置くなど、市役所内組織内の円滑な情報共有を促すにとどまった。今回の地震で課題となった孤立問題など、地震を想定した対策の姿は描ききれていない。 孤立を経験した被災者たちが切望する「外部との通信手段」整備への言及は、計画内に一行もない。市内は20カ所の孤立が想定されている。各個所に衛星電話などライフラインが途絶しても確保できる通信手段を設置するとなれば、大きな予算がかかる。厳しい財政下、捻出(ねんしゅつ)は難しい。防災行政無線ですら、05年の4町2村との合併後、統一できていない状況なのだ。岩渕消防士長は言う。「市の防災計画改定は県の防災計画改定を受けてやってきた。まだ県側にも具体的な項目が入っていない」 同市市野々原地区で孤立し、外部の状況が分からないことに大きな不安を感じたパート社員、佐藤美栄子さん(38)は、市の姿勢がもどかしい。「要望を聞いてもらいたい。被災者側との話し合いの場を設けてほしい」【鈴木一也、狩野智彦】=おわり6月20日朝刊

見出し一覧に戻る

2.開園:「一迫ゆり園」「あやめ園」、花々咲きにおう 震災乗り越えあでやかに /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=90.6 2009/06/20 12:00
キーワード:まつり,球根,行事,風評,ゆり

 昨年6月14日の開園当日の朝、岩手・宮城内陸地震に見舞われ開園セレモニーが中止になり、その後も入園者が激減した栗原市一迫の「南くりこま高原一迫ゆり園」が19日開園した。同様の事態に遭った「国史跡・山王史跡公園あやめ園」も同日、「あやめまつり」の幕を開けた。両園とも昨年と違い花々が生き生きと咲きにおっている。 昨シーズンの「ゆり園」は、施設の地震被害はなかったが、風評で有料入園者が1万2000人と例年と比べて4割減となった。今シーズンに向け、運営団体が借金して3ヘクタールに及ぶ園内の整備や球根の補充を行った。その甲斐(かい)あって今年も例年並みの200品種15万本のゆりが次々開花する。見ごろは6月25日〜7月中旬。開園期間は7月下旬まで。 「あやめ園」は1・3ヘクタールの園内にアヤメ、ショウブ、カキツバタ計十数万株が植栽され、しっとりした雰囲気を演出。昨年は施設に被害が出て、まつりの行事を中止した。 両園の関係者は「地震から復興する意思ともてなしの気持ちを花々から感じ取ってもらえれば」と話していた。【小原博人】6月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.分校だよりを地震復興の絆に、女性教諭ら発行続ける…宮城(読売新聞),読売新聞
RV=196.8 2009/06/21 14:35
キーワード:解除,分校,イチゴ,勧告,児童,再建,交流,出荷,出身,歴史

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震の発生から1年を機に、宮城県栗原市耕英地区にある栗駒小耕英分校が被災後も発行を続けてきた「分校だより」が、地元住民の協力で、7月から「復興だより」に生まれ変わることになった。 今春で分校に通う児童はいなくなったが、女性教諭と住民たちが「震災の記憶を風化させたくない」と決意し、発行を続けることにした。 分校は、戦後開拓された耕英地区の象徴的な存在。将来を担う児童の成長ぶりを住民に伝え続けてきたのが、分校だよりだった。 被災後は執筆を担当する分校の宮島さく子教諭が「地区の人々とずっと絆(きずな)で結ばれるように」という思いを込めて「つながる」に改称し、全国各地から届く励ましへの感謝や、分校の片づけの様子などをつづってきた。 宮島教諭は、耕英地区のふもとにある文字(もんじ)地区の出身。2003年から分校の教壇に立ち、窓ガラスふきをしてくれたり、山菜採りの案内をしてくれたりする地元の住民と交流を深めた。 なぜ分校が愛されているのか知りたくて開拓の歴史をひもとくうちに、祖父も耕英の開拓1世だったと知り、「分校への思い入れを深めてきた」という。 在校生3人のうち2人は今年3月に卒業。残る1人も4月から本校に転籍、分校に通う児童はいなくなった。宮島教諭も本校勤務となったが、「分校の記録を絶やしたくない」と定期的に分校に通って畑の草を取り、様子を伝え続けてきた。 その様子を見て、行政区長の金沢大樹さん(66)が「震災の記憶を風化させないため、住民自身の言葉で発信する『復興だより』にできないか」と持ちかけた。先月20日、耕英地区の大半で避難指示・勧告が解除され、戻った住民は農作業に明け暮れている。 「世間の関心も薄れていくのでは」という不安が、住民の間に広がっていた。 復興だよりには、生活再建や道路復旧の状況、イチゴや花といった特産品の出荷情報などを掲載する。「耕英の大事な財産」として、分校の四季折々の姿も伝え続けるつもりだ。耕英地区だけでなく、支援してくれた団体などに配布する。開拓した世代の孫にあたる若い「3世」にも、制作に加わってもらうという。 金沢さんは「発行を通じて住民が結束し、耕英の復興を楽しみにする人々に届けたい」と意気込む。宮島教諭も「復興の記録をつづる、地域みんなのたよりに生まれ変わるのはうれしい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:大東高生50人が防災イベント−−一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=93.3 2009/06/22 11:01
キーワード:実行,がんばる,イベント,米,アピール,生徒,取り組み,天野,典文,岩渕

 岩手・宮城内陸地震から1年が過ぎ、被災地にある一関市大東町の県立大東高校情報ビジネス科の生徒約50人は、他の高校と協力し、全国にがんばっている姿をアピールするイベント「高校生発がんばっぺ!いちのせき」を21日、同市の大型スーパー駐車場で行った。 防災意識啓発を図る炊き出しをメーンに据えた。生徒たちは、米を1人分ずつビニール袋に分け、口を輪ゴムで留めて、炊き出し用の大鍋に入れた。30分ほど煮ると食べごろになる。豚汁約100人分と共に買い物客に配った=写真。実行委員長の岩渕啓さんは「この取り組みで、一関が盛り上がればいい」と話した。【天野典文】6月22日朝刊

見出し一覧に戻る

1.くりこま高原自然学校松倉校:復興の象徴、本格石窯 パンを焼き試食 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=134.6 2009/06/23 12:01
キーワード:窯,移転,交流,5月,スタッフ,農家,体験,手作り,パン

 ◇生地作り、窯入れ体験 栗原市栗駒の「くりこま高原自然学校松倉校」は21日、地元の人たちにパン作りの技法を伝える「第1回石窯パン研究会」を開き、岩手・宮城内陸地震からの復興の象徴として造った本格石窯でパンを焼き試食した。参加者は「とても香ばしい」と、手作りパンを味わった。 同学校は地震で本拠の栗駒山中腹の耕英校施設の閉鎖を余儀なくされた。付設の山小屋カフェで提供するパンやピザを焼く石窯も壊れた。 昨年7月に松倉の空き農家に移転。スタッフや寄宿生は苦しい局面を切り開いてきた。石窯は復興に懸ける意思を示すことと、平地部に移り住民と交流するのに役立つモニュメントとして5月に設置した。 この日の研究会には地元はじめ仙台などから10人が参加し、パン作り経験の豊富なスタッフの一人、菅原茉衣子さん(25)の手ほどきで、和気あいあいの雰囲気の中で生地づくりから窯入れまでを体験した。 地元の参加者の一人、主婦の芳賀勝江さん(64)は「地震で大変な苦労をした学校を応援したいと参加した。仲良く末永く交流したい」と話した。神奈川県葉山町から同学校に山村留学で寄宿している金田宙(みち)君(13)=市立栗駒中2年生=も参加し「地震を乗り越え、さまざまな経験の一つとしてパン作りを楽しんでます」とにっこり。 同研究会は今後も毎月1回のペースで開催する予定。【小原博人】6月23日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:奥州市が「震災誌」 被災者らの体験談も掲載 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=22.0 2009/06/23 12:01
キーワード:組織,体験

 奥州市は、昨年の岩手・宮城内陸地震を後世に伝え、今後の備えとするために「震災誌」を発刊した=写真。道路の崩壊など地震のすさまじい被害状況や、復旧・復興支援が写真で紹介されているほか、被災者らの体験談も掲載している。 「地震の概要」や「地震を振り返って〜震災体験談」など8章で構成した。地割れした田んぼや、壊れた住宅などの写真を盛り込みながら詳細に被害を記録した。体験談では、被災者と救援活動に携わった消防隊員ら計13人の投稿を受け、地震の怖さや復旧活動での苦労などを掲載した。 震災誌はA4判、カラー183ページ。1700部製作し、市内の関係機関に配布する。市消防防災課は「市では自主防災組織の強化を進めている。組織運営や地震の備えとして利用してほしい」と話している。【湯浅聖一】6月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:一関市、義援金追加配分へ 避難見舞金支給基準見直し /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=148.8 2009/06/26 12:02
キーワード:配分,解除,勧告,基金,支給,創設,見舞

 一関市は岩手・宮城内陸地震による全国から寄せられた義援金について、配分方法の再検討を始めた。避難勧告が解除された後も自宅に戻れない被災住民に対し、避難生活見舞金の支給基準を見直し、追加配分する方向で調整している。 避難生活者に対する従来の配分基準は避難期間に応じて3カ月未満、6カ月未満、6カ月以上−−の3区分だった。被災から1年を経過したことを踏まえ、新たに「1年以上」の基準を設けることを義援金配分委員会で協議する。 義援金残高約2億2200万円については、将来の災害に備えた「災害復興基金」の創設などに充てる考えが示されている。【天野典文】6月26日朝刊

見出し一覧に戻る

2.水・岩石と格闘続く 栗原・駒の湯温泉捜索1カ月(河北新報),河北新報
RV=78.4 2009/06/26 06:13
キーワード:5月,跡,公開,元,恵子,終了,のみ込む,幸雄,大広間,犬

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市は25日、土石流にのみ込まれた同市栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」跡で行っている行方不明者の捜索現場を報道関係者に公開した。5月21日の捜索再開からほぼ1カ月。現在、不明者がいる可能性が残っている大広間付近を掘削しているが、染み出した水や岩石で捜索は難航している。 駒の湯温泉では宿泊客ら5人が死亡。ともに従業員で栗原市の佐藤幸雄さん(63)、高橋恵子さん(56)の行方が分からないままになっている。 既に、本館の元の場所と約40メートル押し流された移動先の捜索は終了。クマの木彫りや金庫などが見つかったが、2人の遺留品は見つかっていない。 6月13日、本館より下層にある大広間の建物で掘削を開始。重機2台を使い、土木作業員や栗原市職員、若柳署員の計8人で作業を続けている。 工事関係者によると、周辺から染み出してくる水をポンプで排除し、最大で直径3メートルもある数個の岩石を割りながらの作業で、思うように捜索は進んでいない。土砂は軟弱なため、二次災害にも注意を払っている。 一部は約7メートル掘り下げ大広間に達したところもあるが、床の大部分を掘り出すには、さらに広さ260平方メートル以上、体積2000立方メートル以上の土砂を除去する必要がある。今後、警察犬の投入も検討する。 市危機管理室は「あと何日かかるか分からないが、何とか発見に結びつけたい」と話している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉捜索再開1カ月 「大きな岩多く作業に手間」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=28.1 2009/06/26 12:02
キーワード:跡,公開

 岩手・宮城内陸地震で2人が行方不明になっている栗原市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」の捜索再開から約1カ月が経過した25日、市災害対策本部は土砂に埋まっていた大広間付近の捜索の様子を報道陣に公開した。 同本部によると、今月13日から捜索を開始した大広間付近は、4カ所に分けた捜索エリアの3カ所目。泥土の上でも沈まない特殊な重機2機で、積み上がった土砂を6・5メートル下まで掘り進め大広間部分を発見した。建物の広さは縦10メートル、横26メートルだが、掘削範囲はその1・5倍になるという。 同本部は「既に畳や柱といった生活の跡が多数出てきているが、大きな岩が多く、作業には手間がかかる」としている。大広間付近の捜索が終わり次第、最後の捜索エリアとなる北西の客間付近の捜索に移る予定。【垂水友里香】6月26日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震から1年 防災課題、改めて浮き彫り(産経新聞),産経新聞
RV=107.5 2009/06/29 16:50
キーワード:耐震,前年

 ■「住民、地域社会、行政がそれぞれ、被害軽減に取り組むことが重要」 岩手・宮城内陸地震から1年が過ぎた。「活断層はない」と思われていた場所で起きたマグニチュード(M)7・2の直下型地震は、地震防災の課題を改めて浮き彫りにした。岩手県一関市では被災から1年目の6月14日、市民防災フォーラムが開かれた。「岩手・宮城内陸地震から何を学ぶか」と題して基調講演した斎藤徳美・岩手大副学長は「危険度を予想して災害に備えるのは難しい。住民、地域社会、行政がそれぞれ、災害時に何をすべきかを考え、被害軽減に取り組むことが重要だ」と話した。(中本哲也) [フォト]崩れ落ちた祭畤大橋 ≪ノーマーク≫ 「震源は宮城県沖だと思った」 市民防災フォーラムで、一関市の坂本紀夫副市長と地元消防団の箱石勝守さんは、地震発生時をこう振り返った。 大規模な津波を伴う三陸沖地震や宮城県沖地震など、岩手、宮城両県は過去に何度も地震被害に遭ってきた。住民の防災意識は高いが、警戒していたのは太平洋沖で起こる海溝型地震で、内陸直下型はノーマークだった。 阪神大震災(1995年)を契機に、政府の地震調査委員会は、危険度が高いとされる主な活断層について中長期的な発生確率などを公表してきた。しかし、岩手・宮城内陸地震を起こしたのは従来の調査では把握されていない「未知の活断層」だった。 98〜03にかけて活発化した岩手山の火山活動を想定し、地域防災体制の構築に取り組んできた斎藤さんは「この地域での大地震を予測するのは無理だと思う」と話す。 ≪見直し≫ 2004年の新潟県中越地震、07年の能登半島地震と新潟県中越沖地震も、震源断層は地震調査委の「主な活断層」からは外れていた。地表に現れた過去の地震の痕跡から活断層を洗い出す手法では、M7級の震源断層を見落としてしまう可能性が高いことが明らかになった。 地震調査委は、海底や地下に隠れた活断層も含めて調査基準を再検討し、信頼性の高い「活断層基本図」の作成を目指す。だが、隠れた活断層をすべて探し出すのは不可能だろう。 斎藤さんは「具体的な防災対策の目安として活断層調査の意義は大きい。ただし、想定外の場所でも大きな地震は起こる可能性がある」と強調する。 ≪土砂災害≫ 大規模な土砂災害が多発したことも、岩手・宮城内陸地震の大きな特徴だ。 斎藤さんは「地震発生直後に土石流を警戒していれば、犠牲者のうちの何人かは助かったかもしれない」と語る。地震が起こる場所は予測できなくても、土砂災害が起こりやすい場所は分かる。 一関市は、1948(昭和23)年のアイオン台風とその前年のカスリン台風で磐井川が決壊し、市街地まで土石流に飲まれた。 地元消防団や国土交通省は、その教訓に基づいて地震でできた天然ダムの決壊防止に取り組んだ。 地震対策と台風・水害対策は、原因は違っても避難誘導や情報伝達など共通する部分が多い。起こりうる災害を想定し、住民や行政が防災意識を共有する努力は、想定外の災害でも生きる。 斎藤さんは、市民防災フォーラムでの基調講演の最後に「阪神大震災の教訓を思い出そう」と訴えた。岩手・宮城内陸地震では建造物の被害は小さかったが、「耐震化が地震防災の基本であることを、忘れてはならない」からだ。

見出し一覧に戻る

2.<岩手・宮城内陸地震>警察犬2頭がお手柄…夫妻の遺体発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.7 2009/06/29 20:31
キーワード:夫妻,正弘

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市花山地区の観光地「白糸の滝」付近で行方不明になった夫妻の遺体発見に貢献したとして、嘱託警察犬2頭に29日、県警築館署から感謝状が贈られた。2頭はシェパードのビックス(雄、5歳)とリンドムート(雌、2歳)親子。【写真特集】当時の惨状を写真で 岩手・宮城内陸地震 栗原市などによると、行方不明になった仙台市の森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の捜索が再開された今月8日、現場で2頭が激しくほえたり土砂を足で掘るなどした。重機で掘り進めたところ、翌日、土砂の中から2人の遺体が見つかった。 現場は、地震直後の捜索で、ビックスの母「キリア」(9歳)が激しく反応を示したのと同じ場所。しかし、道が寸断され重機が運び込めず、落石による2次災害の危険もあったため捜索を断念せざるを得なかった。しかも現場は地形が変わっており、1年越しの遺体発見は警察犬親子3代の鋭い嗅覚(きゅうかく)がなければ困難だった。今年はキリアより2頭が、鼻の状態がよかったためキリアは出動しなかったという。 贈呈式では、清野薫署長が2頭の首に感謝状を取り付けた首輪をかけ、所有者の松本章さんらに感謝状を手渡した。高橋桂介副署長は「警察犬のおかげで発見できた。感謝は人も犬も同じ」と話している。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震 警察犬2頭がお手柄…夫妻の遺体発見(毎日新聞),毎日新聞
RV=56.7 2009/06/29 20:57
キーワード:夫妻,正弘

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市花山地区の観光地「白糸の滝」付近で行方不明になった夫妻の遺体発見に貢献したとして、嘱託警察犬2頭に29日、県警築館署から感謝状が贈られた。2頭はシェパードのビックス(雄、5歳)とリンドムート(雌、2歳)親子。【写真特集】当時の惨状を写真で 岩手・宮城内陸地震 栗原市などによると、行方不明になった仙台市の森正弘さん(不明当時61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の捜索が再開された今月8日、現場で2頭が激しくほえたり土砂を足で掘るなどした。重機で掘り進めたところ、翌日、土砂の中から2人の遺体が見つかった。 現場は、地震直後の捜索で、ビックスの母「キリア」(9歳)が激しく反応を示したのと同じ場所。しかし、道が寸断され重機が運び込めず、落石による2次災害の危険もあったため捜索を断念せざるを得なかった。しかも現場は地形が変わっており、1年越しの遺体発見は警察犬親子3代の鋭い嗅覚(きゅうかく)がなければ困難だった。今年はキリアより2頭が、鼻の状態がよかったためキリアは出動しなかったという。 贈呈式では、清野薫署長が2頭の首に感謝状を取り付けた首輪をかけ、所有者の松本章さんらに感謝状を手渡した。高橋桂介副署長は「警察犬のおかげで発見できた。感謝は人も犬も同じ」と話している。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

1.被災者の思いピアノに込め 4日からチャリティーコンサート(河北新報),河北新報
RV=127.0 2009/07/01 10:42
キーワード:コンサート,募金,イワナ,歌,交流,演奏

 岩手・宮城内陸地震の被災者を支援するため、山形市在住のピアニストShinonome(しののめ)西塔さん(38)=本名・斎藤正通=が4日、山形市内でチャリティーコンサートを開く。コンサートは被災地に近い登米市、北上市のほか、首都圏も巡回する。西塔さんは「被災者が今でも大変な思いをして暮らしていることを伝えたい」と言う。 西塔さんは上山市出身で、山形城北高―桐朋学園大卒。山形県内で演奏活動する傍ら、自宅でピアノ教室を開いている。 栗原市栗駒耕英地区でイワナ養殖業を営む西塔さんの親類は、地震で壊滅的な被害を受けた。発生から1年がたっても観光客は戻らず、仮設住宅暮らしが続くなど、被災当初とあまり状況が変わっていないことにショックを受けたという。 コンサートを企画したのは「ニュースを見て、だいぶ復興したと思っていたが、考えが甘かった。自分のできることはピアノを弾くことだけなので、それを生かし、役に立ちたかった」と語る。 コンサートは3部構成で、第1部は得意とするドビュッシーのピアノ曲を演奏。第2部は「ダニーボーイ」などのポピュラー、第3部はベートーベンの「熱情」、ラベルの「鏡より『道化師の朝の歌』」を披露する。最後は来場者と「紅葉」を合唱する予定。会場には募金箱も用意し、協力を呼び掛ける。 「情熱あふれる演奏」をモットーにする西塔さんは「力強く、しんのある音を聞いて被災地の皆さんに元気になってほしい。被災地の現状を話しながら、温かいコンサートにしたい」と話す。 入場料は一般1000円、中高大学生500円、小学生以下無料。収益金の一部と募金は日本赤十字社を通じ、被災者支援に役立てる。連絡先は西塔さん050(3358)0344。 コンサートの日時と会場は次の通り。 7月4日午後6時=山形市・文翔館▽8月9日午後2時=登米市登米祝祭劇場▽8月30日午後2時=北上市文化交流センター▽10月4日午後6時=横浜市旭区民文化センター

見出し一覧に戻る

2.駒の湯温泉に2遺体 岩手・宮城内陸地震で不明の従業員か(産経新聞),産経新聞
RV=47.6 2009/07/01 16:32
キーワード:つり橋,正弘

 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で、土砂崩れの被害にあった宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東の旅館「駒の湯温泉」の捜索現場で1日、性別不明の2人の遺体が発見された。 駒の湯温泉では宿泊客ら5人が死亡し、従業員の佐藤幸雄さん(63)と高橋恵子さん(56)の行方が分かっていない。県警若柳署では、遺体は佐藤さんと高橋さんの可能性が高いとして身元の確認を急いでいる。 栗原市によると、同日午前10時55分ごろ、駒の湯温泉の大広間だった場所で人の脚を発見。掘り進めたところ、相次いで2人の遺体が発見されたという。 同市は昨年7月に行方不明者の捜索をいったん打ち切ったが、今年5月21日に捜索を再開。6月9日には、同市花山の「白糸の滝」つり橋付近で、行方不明になっていた仙台市泉区の森正弘さん=不明当時(61)=と妻の洋子さん=同(58)=が遺体で見つかっている。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉捜索再開 遺体発見、「待ち遠しかった」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=130.1 2009/07/02 12:02
キーワード:夫妻,遺族,姉,弟,昭夫,大広間,うれしい,感謝

 ◇「2人一緒で…」 岩手・宮城内陸地震(08年6月)で倒壊した栗原市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」で1日、行方不明になっていた従業員2人が遺体で見つかった。遺体の身元確認が行われた若柳署には遺族らがかけつけ、肩を落としながら遺品の確認を行った。旅館経営者の菅原昭夫さん(53)は1日午後、同署内で会見し、「2人一緒に見つかってうれしく思う」と目を潤ませながら語った。発生直後から行方不明者の捜索に全力を挙げてきた栗原市の佐藤勇市長は「遺体発見は悲しいことだが、節目を迎えたのも事実。復興に向けて全力を尽くしたい」と語った。 遺体となって発見された2人は従業員の佐藤幸雄さん(不明当時62歳)と高橋恵子さん(同55歳)。2人は本館から北へ21メートル離れた大広間の場所で見つかった。ともにエプロンを着用しており、仕事中に亡くなったとみられる。 高橋さんの妹、千葉百合子さん(53)=栗原市栗駒=は「良かった。待ち遠しかった」と話した。最後に現場を訪れた6月20日、大広間でコインロッカーが見つかってからは「もしかしたら見つかるかも」と思い、毎晩のように捜索現場と姉の夢を見ていたという。千葉さんは「けこちゃん(恵子さん)、つらかったねと声をかけてあげたい。雨の中も捜索してくださり、感謝しています」と語った。 自らも母と兄を亡くしている菅原さんは会見で、「今まで見つからなかったことで、気持ちが重かった。一時は絶望感があった」とこれまでの心境を明かし、「2人はいつも一緒に働いていたので、一緒に見つかって良かった」と繰り返した。 同署には佐藤さんの弟、高橋さんの長女や兄の夫妻も訪れた。遺族は書面でコメントを発表。「皆さんのおかげで見つけていただきありがとうございます。きょうは早く連れて帰りたいと思います。ただ、感謝の言葉です」とつづられていた。2人の遺体は1日夕に遺族の元に返された。 佐藤市長は昨年7月に2次災害の危険から捜索を一時中断した自らの決断を振り返り、「家族のつらい思いを我が思いとし、必ず捜索を再開して探し出したいと思っていた」と語った。残りの行方不明者について「季節の変わり目などに川の流れ際などを捜索していく」との見通しを示した。 駒の湯温泉では、激震の数分後に発生した土石流に従業員や宿泊客ら9人がのみ込まれ、生還したのは菅原さんを含め2人だけだった。現場ではこれまでに5人が遺体で見つかっており、今回の発見で7人全員の死亡を確認。1年以上にわたった捜索が終了する。 駒の湯温泉の犠牲者は佐藤さん、高橋さんの他に▽地域づくりプランナー、麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区▽鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)=同北区▽駒の湯温泉経営、菅原チカ子さん(80)▽同、菅原孝夫さん(58)▽駒の湯温泉従業員、安藤みい子さん(75)−−の5人(年齢は不明当時)。【比嘉洋、小原博人、垂水友里香】7月2日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:花山金沢と程野の避難指示・勧告解除−−栗原 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=49.5 2009/07/02 12:01
キーワード:解除,勧告

 ◇栗原市災害対策本部 栗原市災害対策本部は1日正午、同市花山金沢と同程野の計6世帯14人に出していた避難指示・勧告を解除した。「裏山の崩落防止工事など安全確保対策が完了したため」としている。残る未解除世帯は同市栗駒沼倉・耕英と花山の両地区で15世帯41人となった。【小原博人】7月2日朝刊

見出し一覧に戻る

3.「長かった、早く家へ」 遺族ら安堵、冥福祈る 駒の湯(河北新報),河北新報
RV=39.2 2009/07/02 06:14
キーワード:遺族,跡

 「土の中で長い間、苦しかったでしょう。ゆっくり休んで」。岩手・宮城内陸地震による土石流に巻き込まれた栗原市栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」跡で1日、行方不明になっていた従業員の佐藤幸雄さん=不明当時(62)=と高橋恵子さん=同(55)=が遺体で見つかった。悲しみを深めながらも発見を信じ続けた家族。1年ぶりの対面を果たし、あらためて2人の冥福を祈った。 「見つけていただき、ありがとうございました」。佐藤さんと高橋さんの遺族は、身元確認が行われた宮城県警若柳署を通じてコメントを出した。「今日は早く連れて帰りたいと思います。ただただ感謝です」。懸命の捜索を続けた関係者へのお礼と、安堵(あんど)の気持ちがにじんだ。 佐藤さんの姉大内正子さん(71)は、発見の一報を受け、涙が止まらなかった。 「1年間、とても長く感じた。早く土から出してあげて空気を吸わせたいと思っていた」 不安になりがちだった気持ちも、これから少しずつ切り替えていくという。「毎日『早く見つかって』とばかり考えていた。これからは落ち着いて幸雄を供養してあげたい」 駒の湯温泉の経営者の次男で、若柳署で2人の遺族と対面した菅原昭夫さん(53)は同署で記者会見し、「2人そろって発見されてよかったと思う。遺族の方々もそう話し、感謝していた」と語った。◎悪条件執念の捜索結実 岩手・宮城内陸地震から383日。栗原市栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」跡で1日、行方不明者2人が相次いで発見された。家族の祈りを胸に捜索に携わった関係者の執念が実を結んだ。 「ストップ、ストップ!」。1日午前10時53分、バックホーのアームの先に、砕けた建材やふとんとともに人の脚が見えた。連絡を受けて駆けつけた県警機動隊員や若柳署員がスコップで周辺を掘り始める。 最初に高橋恵子さん=不明当時(55)=、その下から佐藤幸雄さん=同(62)=が見つかった。 2人ともエプロン姿。布団部屋近くにいたとみられる。高橋さんの腕にはブレスレット、佐藤さんの衣類にはお守りがあり、板が遺体を守るようにかぶさっていた。「2人が同じ場所で見つかるなんて奇跡だ」と驚きの声が漏れた。 5月の捜索再開に備え、宮城県は4月27日から排水路3本を整備し、栗原市は泥水でも沈みにくい特殊な重機2台を用意した。現場は沢や川に挟まれ、排水路の設置後も絶えず水がしみ出す悪条件。捜索隊は危険と向き合い、ポンプで排水しながら作業を続けた。 最初に捜索した本館とその移動先からは、2人の手掛かりは見つからなかった。大広間は「最も発見の可能性が高い場所」と現場の士気は高かったが、捜索打ち切りが視野に入る時期になっていたのも事実だった。「みんなの願いと執念が実った。これで家族の無念を少しでも晴らせたのではないか」と栗原市危機管理室の佐々木英則防災係長。災害対策本部長の佐藤勇市長は「正直言って発見は五分五分と思っていた」と目を潤ませた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:駒の湯温泉2遺体発見現場、遺族ら冥福祈る /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=91.2 2009/07/03 12:01
キーワード:5月,公開,大広間,犬,恵子,幸雄,香,妹,布団,弁当

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になっていた2人の遺体が見つかった栗原市栗駒地区の旅館「駒の湯温泉」の捜索現場が2日、報道陣に公開された。 捜索は5月21日の再開から2人の遺体が見つかった今月1日まで、延べ市職員ら347人、警察犬6頭が参加。1日は別館の大広間北側を土砂を重機で掘削中、従業員の高橋恵子さん(不明当時55歳)の遺体を発見。その約1メートル下から佐藤幸雄さん(同62歳)の遺体も見つかった。 2日に現場で説明を行った菅原進・市危機管理監によると、捜索は旅館の従業員らから聞き取りを行い、布団部屋など2人が立ち寄りそうな場所に的を絞り実施。掘り進めて出てきた柱や断熱材をたどり、2人に行き着いたという。 現場を訪れた高橋さんの妹、千葉百合子さん(53)は「毎週お弁当を持って捜索現場に通った。1日中いたが、日が暮れても帰るのが名残惜しかった。今は出てきてくれてありがとう、お帰りと言ってあげたい」と気丈に話した。【垂水友里香】7月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.チャリティーライブ:被災者に安らぎを ギタリストの吉川さん、栗原で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=127.6 2009/07/06 12:01
キーワード:ライブ,交流,実行,チャリティー,会場,手作り,旅行,ファン,感謝,吉川

 岩手・宮城内陸地震の被災者たちに安らぎのひとときを贈ろうと、国内屈指のギタリスト、吉川忠英さん(62)が5日、栗原市栗駒の「みちのく風土館」でチャリティーライブを開いた。120人が詰めかけた会場は満席。吉川さんはモンゴル遊牧民の歌唱法「ホーミー」を取り入れた自作曲「草原の音」を歌いあげたり、聴衆と一緒に歌ったり、熱演を尽くした。 ライブは、被災者で吉川さんの熱心なファンの会社員、菅原聡さん(31)が実行委員会をつくり、実現。2人は07年以来交流があり、昨年6月の地震発生直後、吉川さんは菅原さんに見舞いの電話をし、今年3月には「東北を巡る公演旅行の折に被災地を励ますライブを開きたい」と連絡した。体の不自由な肉親がおり、これまでさまざまな施設の慰問を重ねてきた吉川さん。被災地の苦労を思い、手弁当の手作りライブは入場無料だった。菅原さんは「地元に元気をくれた吉川さんに感謝したい。明日からまた復興活動に力が入るでしょう」と喜んでいた。【小原博人】7月6日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:観光客のにぎわい戻る−−一関・ブルーベリー農園 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=65.5 2009/07/07 12:00
キーワード:信一,生産,風評,ブルーベリー

 一関市厳美町の本寺ブルーベリー生産組合(菅原信一代表理事)の観光ブルーベリー農園が、観光客でにぎわいはじめた。昨年6月の岩手・宮城内陸地震では客足が遠のいただけに、関係者は胸をなでおろしている。 農園は、ブルーベリーが約10種類約800本あり、年間約1万3000人が訪れる。農園は、内陸地震による畑や木の被害はほとんどなかった。だが、風評被害や道路事情の悪化で、週末の観光客は1日平均約100人から半減したという。 今季の営業は4日から始まった。心配された客足は戻り、例年並みの約100人が週末に訪れた。今年のブルーベリーの出来は上々で、5日に家族で訪れた奥州市水沢区の小学校5年生、高橋冬華さん(10)は「お店で買って食べたのとは甘さが違う」とパックに詰めつつ、口にも運んでいた。 8月末まで毎日営業し、食べごろは8月中旬ごろまでという。200グラムの1パックと食べ放題の料金は、小学生以上500円。問い合わせは同園(0191・39・2544)。【天野典文】7月7日朝刊

見出し一覧に戻る

1.異例の再捜索、執念実る 内陸地震4遺体発見(河北新報),河北新報
RV=155.9 2009/07/08 06:13
キーワード:配分,つり橋,予算,跡,5月,交付

 宮城県栗原市は、昨年6月の岩手・宮城内陸地震による行方不明者の再捜索を5月から実施し、今月1日までに計4人の遺体を相次いで発見した。災害救助法が「死体の捜索は災害発生から10日以内」とする中、再捜索は異例といえる。遺体発見につながった関係者の執念は、限られた予算、時間との勝負でもあった。(報道部・古関良行)■1億円を計上 栗原市幹部が胸の内を打ち明ける。「場所がほぼ特定されているのに、みすみす放っておくことはできない。再捜索抜きに栗駒山の復興は考えられなかった」 市は5月21日、土石流にのまれた栗駒耕英の旅館「駒の湯温泉」跡で、従業員2人の再捜索を開始。6月8日には花山の「白糸の滝」つり橋付近でも、仙台市の夫婦の捜索を再開した。 被災から1年近く経て、再捜索に踏み切るのは異例だ。昨年7月16日に打ち切った内陸地震発生直後の捜索も、災害救助法の「10日以内」を大きく上回り、1カ月間に及んでいた。 栗原市は再捜索に向け、本年度の一般会計当初予算に捜索費として1億円を計上した。「市として対応できる限度の予算だった」と市財政課。人件費や重機のレンタル料などを見積もり、再捜索の期間は2カ所とも約1カ月と想定した。■重なった幸運 予算がなくなるか、それとも遺体が発見されるか。市にとっては一種の「かけ」でもあった。 再捜索では、幸運が重なった。花山の「白糸のつり橋」付近で2人の遺体が発見されたのは、捜索再開から2日目。早い発見で予算的な余裕が生じ、その分を「駒の湯温泉」跡の再捜索に充てることができた。 「駒の湯温泉」跡で2人の遺体が見つかったのは、再捜索を始めて1カ月以上が過ぎた42日目だ。市役所内では、捜索の打ち切りも検討され始めていた。2人が一緒に発見されたこともあり、捜索現場では「奇跡に近い」「執念が実った」との声が上がった。 佐藤勇市長は「正直、発見できるかどうか、五分五分だと思っていた」と言う。再捜索に多額の税金を投入することに対し、批判めいた声もあったが、市に寄せられた声の多くは「よく頑張った」と肯定的だ。 栗原市のある女性(66)は「不明者の家族の思いをかなえてやりたかった。市の思いは共感できる」と話す。■市民も後押し 国土交通省が土砂ダム対策の一環として重機が入る道路の造成、宮城県は砂防工事として排水路の設置を急ぐなど、捜索再開への環境を整備したことも、栗原市への大きな支援となった。市は今後、再捜索の費用を精査するが、「特別な財政事情が生じた際に配分される特別交付税を国に依頼したい」と言う。 「駒の湯温泉」跡で2人の遺体が見つかった1日夕。市役所で記者会見した佐藤市長は「国や県、そして何より市民の理解があってこその再捜索だった。感謝したい」と頭を下げた。 内陸地震では、まだ6人が行方不明になっている。市は復旧作業を進めながら、発見に努める方針だ。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城地震の不明夫婦、探知機で捜索へ(読売新聞),読売新聞
RV=88.8 2009/07/09 18:02
キーワード:夫妻,衛星,人工,上旬,開発,遭難,条件,当時

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震によって宮城県栗原市湯浜地区で行方不明になったとみられる山形県金山町の夫婦2人について、市は、被災場所を特定するため、金属探知機とレーダーを使った不発弾探査技術を持つ佐藤源之(もとゆき)・東北大教授(電波応用工学)に協力を依頼した。 8月上旬にも現地調査に着手する。 行方不明になっているのは農業高橋伸好さん(当時56歳)と美也子さん(同50歳)。2人は内陸地震が発生した昨年6月14日朝、栗駒山周辺にタケノコ採りに出かけたまま消息を絶った。秋田県側から宮城県に入ったとみられるが、被災の瞬間を見た人はいない。 湯浜峠付近では本震直後の余震で、国道398号沿いの斜面が幅約50メートル、長さ約70メートルにわたり崩落、車2台が巻き込まれ、1人が死亡した。〈1〉救出された人が余震直前に高橋夫妻のものらしい軽トラックを目撃〈2〉他の土砂崩れ現場で夫妻の車が見つかっていない−−などから、市は崩落に巻き込まれ、車ごと深く埋もれている可能性が高いと判断した。車の存在が確認され次第、捜索を始める。 佐藤教授は、人工衛星のレーダーなどを利用した地下探査が専門だが、その研究成果を応用し、地雷探知の技術開発にも取り組む。クロアチアやアフガニスタンなどで地雷の除去活動を支える人道援助を行い、高い評価を受けている。 佐藤教授は「条件がよければ、深さ3メートルぐらいまでは探知できる。研究成果を社会に役立てるのは、研究者として当然の責務であり、頑張りたい」と話す。 内陸地震では、17人が死亡、6人が行方不明のままだが、高橋さん夫妻を除いた4人の遭難場所は全くわかっていない。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:義援金最終配分、6市町に1202万円 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=130.0 2009/07/10 12:01
キーワード:配分,狩野,支部,12月,智彦,決まる,最後,終わる,市町,義援金

 県は9日、岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金の4次配分額が決まったと発表した。08年12月11日から6月16日までに集まった1202万円を被災地の奥州市など6市町に配分する。 内訳は▽奥州市と一関市各553万円▽金ケ崎町64万円▽平泉町14万円▽花巻市13万円▽西和賀町4万円(端数切り捨て)。 日本赤十字県支部などへの義援金の受け付けは既に終わっており、配分は今回が最後になる。【狩野智彦】7月10日朝刊

見出し一覧に戻る

2.内陸地震 不明の車を探査へ 東北大教授が独自装置使用(河北新報),河北新報
RV=24.1 2009/07/10 06:13
キーワード:グループ,上旬,独自

 地雷探査で実績のある東北大東北アジア研究センターの佐藤源之教授は9日までに、独自の金属探査装置を使い、岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の農業高橋伸好さん(57)と妻美也子さん(51)が乗っていた軽トラックの探査に乗り出すことを決め、栗原市に伝えた。8月上旬に実施する予定という。 栗原市によると、軽トラックが埋まっているとみられるのは同市花山の湯浜峠を走る国道398号のがけ下。地震前に軽トラックが走っていたのが目撃され、高橋さん夫婦の車ではないかとみられている。 研究グループは先日、現場を視察。金属に反応し、画像化する独自の探査装置を使う方向で検討している。ただ、反応があるのは通常、深さ3メートル程度までだという。 研究グループは「絶対見つけるとは言えないが、少しでも研究成果を社会に役立てたいという気持ちだ」と説明。栗原市は「もし車の位置が分かれば、捜索も検討する」と話している。

見出し一覧に戻る

1.住宅復旧、共に喜ぶ 内陸地震被災の栗駒耕英で棟上げ(河北新報),河北新報
RV=64.3 2009/07/12 06:12
キーワード:もち,秋,感謝,半壊,来春,願う,建て替え,まき,仕事,取り壊す

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英地区で、住宅の復旧が着々と進んでいる。 自宅が大規模半壊し、仮設住宅に避難している大槻英雄さん(54)方では11日、家の建て替え工事の無事を願い、建前のもちまきが行われた。集まった地区住民ら約25人に向け、もちやまき銭が投げられた。 大槻さん方は住宅の半壊部分を取り壊した。もちまきの前に行われた棟上げ作業には地区住民らも大工仕事に加わり、総勢約20人で柱やはり、屋根板などを手際よく取り付けた。大槻さんは「地区の人たちの協力で無事に棟上げができたことに感謝したい。秋には完成するので、来春には移り住みたい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.祭畤大橋「災害遺構」へ 一関市が一部保存案 岩手・宮城(産経新聞),産経新聞
RV=185.0 2009/07/15 07:57
キーワード:祭畤,仮橋,跡,回答,橋脚,祭畤大橋,負担,半年,橋台,意見

 昨年6月14日の岩手・宮城内陸地震で崩落し、今も無残な姿をさらしている岩手県一関市厳美町の「祭畤(まつるべ)大橋」。自然の威力を「災害遺構」として後世に伝えるため保存方法を検討してきた一関市が、橋げたも含む一部保存案を県に示していたことが14日、明らかになった。ただ、安全性確保や費用負担などハードルも多い。同市と県は近く、保存の可否について決める方針だが、いずれにしても、工事ができるのは冬の渇水期。「判断のタイムリミットは迫っている」(関係者)という。(中川真) 震源地から南にわずか1.5キロ、鬼越沢に架かっていた国道 342号の祭畤大橋。鋭くV字に折れ曲がった橋げた(路面などの上部工)の映像は、地震の脅威を全国に伝えた。 祭畤大橋の崩落や地滑りに見舞われた国道 342号は、昨年11月末に祭畤大橋の「仮橋」が完成。一関市中心部から祭畤温泉まで行けるようになったが、その先の須川温泉、秋田県方面へは、通行止めが続いている。 仮橋から現場まで約100メートル。眼前に広がる無残な光景は衝撃的で、橋げたの路面に残るセンターラインが、地震への恐怖を実感させる。周辺の地滑り、道路の迂回(うかい)、復旧の槌音…。被災地の厳しさが伝わってくる。 先日、現場を訪ねると、温泉に向かうマイカーが数台、仮橋に車を止めて、「自然の力ってすさまじいね」と語り合いながら、崩落した橋を見つめていた。休日には首都圏など遠方から訪れる人もあるという。 地元住民や防災関係者、市議などは震災後、「こんなに激しい被災の跡は珍しい。地震の恐ろしさを後世に伝えるために、ぜひ保存を」と一関市に要望。市は昨年末、道路管理者で、橋全体の撤去を考えていた岩手県に保存を申し入れた。だが、年明けに県が示した条件は、市にとって厳しいものだった。   □  □  □ 県の条件は、(1)祭畤・秋田側の橋脚、両端の橋台だけを保存し、橋げたはすべて撤去する(2)管理はすべて一関市が行う(3)万一、保存物が崩壊、流出した場合には、市の責任で撤去する−という内容だった。 岩手県の県南広域振興局一関総合支局土木部、小関司災害復旧対策課長は「地震で隆起した現場の河床(川底)が流水で少しずつ下がっており、将来的に再び崩落するおそれがある」と説明する。さらに、近くには砂防用ダム(堰堤=えんてい)がある。橋が流されてダムにぶつかる可能性もあり、崩落したら放置できないという。 その場合に市が負担する撤去費は、「苦しい財政を圧迫する」(関係者)とみられているほか、橋脚1本がメーンとなる保存内容ではインパクトに欠けるという問題もある。それだけでなく、これから建設される新橋は、仮橋よりさらに約50メートル北側の高台となるため、見物地点の整備も大きな課題だ。 祭畤地区のある住民は「こんな被害はなかなかない。震災を忘れないためにも地元は残してほしいと思っている」と話す。「『被災者への配慮で撤去を』という声は、むしろ市中心部の人たちに目立つ」とも。ただ、「お金の問題を考えると『何としても』とは言いにくい」と複雑な心境をのぞかせた。 こうしたジレンマの中で半年間の検討を経て、市が新たに提案したのが、イラストのような方法だ。県回答の橋脚と橋台に加え、橋げたのうち安定度が比較的高い祭畤・秋田側の部分を残し、橋げたの切断部をコンクリートなどで川底にしっかり固定させる−という。 一関市当局は、「極めて微妙な問題だ。現段階で何も決まっていないし、詳しいことは言えない」(一戸欣也建設部長)とガードが堅いが、関係者らによると、すでに先月末までに、この案が県に示され、現在、県側で橋脚と橋げたの固定方法、固定のための費用が撤去費用を上回らずにすむか−などを検討している段階だという。   □  □  □ 決断のタイムリミットは刻々と近づいている。 県は渇水期に入る11月をめどに、橋の撤去工事を着工する構えだからだ。これに間に合わせるには、入札と業者への発注を9月末までに終えねばならず、今月中にも一関市が保存の可否や範囲を固める必要がある。 一関市は、県との調整を進めるとともに、浅井東兵衛市長ら3役、建設、防災、農政、教育などの関係部署でつくる「災害遺構保存に関する意見交換会」を近く開催し、最終決断する方針だ。 国内各地に噴火などの災害遺構は多くあるが、橋の前例はないという。その価値を優先すべきかどうか。一関市の判断が一気に注目を集めそうだ。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災地支援に感謝、お礼キャンペーン開始 /東京(毎日新聞),毎日新聞
RV=147.1 2009/07/16 11:00
キーワード:応募,前年,祭り,キャンペーン,減少,旅行,抽選,踊り,感謝,プレゼント

 ◇温泉旅館宿泊券プレゼント、抽選で100組−−東北観光推進機構 東北観光推進機構は昨年6月の岩手・宮城内陸地震の被災地支援へのお礼として、東北6県の温泉旅館の宿泊券ペア100組分を抽選で贈るキャンペーンを15日から始めた。 地震や景気低迷を受け、東北6県の08年の宿泊者数は福島以外の5県で前年より下回った。特に岩手は13%、宮城は8・9%の減少だった。 今回は励ましへの感謝の意を込めてキャンペーンを展開する。宿泊券は浅虫温泉(青森)や男鹿温泉(秋田)、鳴子温泉(宮城)などの東北を代表する旅館やホテルで使える。ただ東北在住者は応募できない。 応募は、主要旅行会社や東北6県のアンテナショップに用意された専用はがきで。東北観光ポータルサイト「いいなぁ東北」(http://www.tohokukanko.jp/)でも用紙をダウンロードできる。締め切りは8月31日(当日消印有効)。 東北各県の宿泊者数は、今年に入ってから回復傾向にあるが、地震前の水準には戻っていないという。来月には、青森ねぶた祭や盛岡さんさ踊りなど著名な夏祭りもあるが、開催地の宿泊施設にはまだ空きがあるという。 14日はPRのため、秋田のなまはげが、千代田区一ツ橋の毎日新聞社など報道各社を訪問=写真。同機構国内第一事業部の須田俊幸担当部長は「地震の影響をはねかえすよう、東北は熱く盛り上がっています。ぜひ夏の東北に来て下さい」と呼び掛けている。【馬場直子】7月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「祭畤大橋」はいま 岩手・宮城内陸地震(産経新聞),産経新聞
RV=159.7 2009/07/17 20:06
キーワード:祭畤,仮橋,祭畤大橋,橋脚,負担,橋げた,支局,保存,大橋

 死者16人、行方不明者6人を出した岩手・宮城内陸地震。マグニチュード7.2というこの巨大地震の震源地から、わずか1.5キロの沢に架かっていた岩手県一関市厳美町の「祭畤(まつるべ)大橋」はV字に折れ曲がり崩壊した。被災したこの橋を「災害遺構」として保存、地震の記憶と自然の威力を後世に伝えよう−という動きが地元で進んでいる。惨劇から1年が経過した現場に17日、足を運んでみた。(中川真) 今回の視察は一関市と岩手県が実施した保存可能な部分を見極めるための合同調査に同行したもの。復旧工事が続く現場周辺は今も立ち入り禁止区域となっているが、報道陣も正式な形では震災後初めて同行が認められ、地震のつめ痕を目前に取材することができた。 午後1時半。現場から約300メートル離れた磐井川の河原を出発。ヘルメットと長靴着用の取材だ。慎重に川を横断する。一部には粘土状の砂地もあり、ゴム長靴がズボッと入る。対岸から「鬼越沢」に入り、約100メートル先の現場に向かう。 地震の衝撃のためか、林には折れ曲がった木々も多い。約10分で現場に到着。目の前にV字に折れて沢に突き刺さった祭畤大橋が迫る。 崩落した祭畤大橋は、約100メートル離れた仮橋からも見ることができるが、目の前で仰ぐと、鋭角に折れた橋げたの急傾斜に圧倒される。道路だった橋げた部分に登り、亀裂の入ったアスファルトを間近に取材した。 岩手県の県南広域振興局一関総合支局の小関司・災害復旧対策課長は、「震災後も橋は動いています。一度隆起した河床(川底)が水流で下がり続け、橋げたも徐々にずれて、傾きも大きくなっています」と説明する。緩やかな沢の流れにも、自然の大きな威力が潜んでいることを実感した。         ◇ 地震で崩れ落ちた構造物を、こんな間近に見たのは初めてだった。「災害遺構」として保存する必要性を強く感じた。今も、仮橋では家族連れなど車を降りて、祭畤大橋を食い入るように眺めており、地元にとっては、重要な遺産となるだろう。 しかし、保存方法を間違えば、いずれ橋が再び崩落し、構造物が磐井川の下流へと流出するおそれもあるという。 一関市は「何とか保存を」という地元の意向を受けて、橋を管理する県と調整を続けている。今月末には結論がでるが、現状では橋脚1本と西側(秋田県側)の橋げたなどを残すことを目指しているという。橋げたの先端が沢と接触しないように、一部を切断する案なども検討されている。また、一関市による管理費などの負担を心配して、「撤廃すべきだ」という声もある。 約1時間半の取材を終え、車を置いた河原に戻った。磐井川の清流は、何もなかったかのように静かだが、対岸の林の木々の間からは、祭畤大橋の無残な姿がかいま見える。保存が実現すれば、現場周辺に遊歩道を設ける構想もあるという。 近くには、大規模な地滑りで国道342号が寸断された地域もある。復旧工事のダンプカーが砂煙を上げながら行き交う迂回(うかい)路を慎重に走りながら、現場を離れた。

見出し一覧に戻る

1.社会人野球:JABA一関市長旗争奪クラブ大会 13都県16クラブ争う /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=159.5 2009/07/18 12:00
キーワード:野球,大会,優勝,球場,クラブ,会場,支局,出場,連盟,駒形

 ◇25日から 第22回JABA一関市長旗争奪クラブ野球大会(日本野球連盟東北地区連盟主催、岩手県野球連盟・毎日新聞盛岡支局主管)が25日から3日間、一関市の一関運動公園野球場を主会場に3球場で開かれる。13都県から16チームが出場し、トーナメント形式で優勝を争う。 県勢は地元の一関ベースボールクラブのほか、水沢駒形野球倶楽部、オール江刺、赤崎野球クラブの計4チームが出場する。 08年の第21回大会は、岩手・宮城内陸地震の復興を優先し、中止していた。【宮崎隆】7月18日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:一関・健康の森セミナーハウス、1年1カ月ぶり営業再開 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=110.2 2009/07/19 12:01
キーワード:森,ハウス,研修,イベント,もち,営業,予約,披露,アート,上旬

 昨年6月14日の岩手・宮城内陸地震で被害を受け休館していた一関市厳美町の「いちのせき健康の森セミナーハウス」が18日、1年1カ月ぶりに営業を再開した。県内では一足早く夏休みに入った地元の子どもたちも宿泊室や研修室などを使えるようになった。 地震でセミナーハウスのボイラーや水道管が破損し、市教委は夏休みに間に合わせようと復旧作業を進めてきた。8月上旬にかけては既に多くの予約が入っているという。 再開を祝うイベントでは、市立本寺小学校の4〜6年生が「よさこいソーラン」を披露したほか、振る舞いもちやチェーンソーアートなどのアトラクションもあった。また、浅井東兵衛市長は「より多くの市民に活用してもらえるようにしたい」とあいさつした。【天野典文】7月19日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明の金山の夫妻、宮城・栗原市が調査へ /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.2 2009/07/20 12:01
キーワード:上旬,中旬,探知,画像,反応,積もる,金属,当時,好,依頼

 ◇東北大教授、地雷探査技術で 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になっている金山町の農業、高橋伸好さん(不明当時56歳)と妻の美也子さん(同50歳)について、宮城県栗原市が、夫婦が乗っていた車が土砂の中に埋まっていないかを特殊な金属探知機で調査することを決めた。東北大東北アジア研究センターの佐藤源之教授(電波応用工学)に依頼し、8月上旬にも調査に乗り出す方針。 秋田県境に近い同市湯浜地区では2台の車が土砂の下敷きになり、1人が死亡、1人が救出された。近くで夫婦が乗った白い軽トラックの目撃情報があり、土砂の下に埋まっている可能性がある。 市は音声で反応する金属探知機で調査したが、一緒に埋まったコンクリートや金網に反応してしまい、車があるかどうか判断できなかった。そのため、地雷探査の権威でもある佐藤教授に6月中旬に調査を依頼。佐藤教授は現場を訪れ、承諾したという。 土砂は最も高いところで約5メートル積もっているが、佐藤教授は「画像で地中を分析できる探知機を使い、深さ約3メートルまでは調査できると思う。見つかる確証はないが、自分の技術が少しでも役に立つのなら協力したい」と話している。車の存在が確認できた場合、市は捜索を検討するとしている。【鈴木一也】7月20日朝刊

見出し一覧に戻る

1.短冊につづる祈り、感謝 栗原花山の被災者七夕飾り作り(河北新報),河北新報
RV=171.8 2009/07/24 06:12
キーワード:まつり,作品,七夕,祭り,飾り,負担,がんばる,洋子,短冊,グループ

 岩手・宮城内陸地震によって避難生活を送る栗原市花山の被災者らが、東北三大祭りの仙台七夕まつり(8月6〜8日)の飾り作りに取り組んでいる。くす玉や吹き流しなどは仕上げの段階に入り、被災者は「早期復興の願いと、各地からの支援への感謝の気持ちを込めて出品したい」と張り切っている。 制作の中心となっているのは、仮設住宅の女性たちでつくる手工芸品制作・販売の復興活動グループ「がんばるべぇ工房」。 きっかけは仙台市青葉区の飲食店・小売店経営の「エンタツ」からの呼び掛け。同社は毎年、自社で経営する喫茶店「プロント」(一番町4丁目商店街)前に吹き流しを飾っている。「今年は被災者に対し、何らかの支援をしたい」と店舗前スペース貸しと費用負担を申し出た。 作品は3点あり、一つは色紙で折った小さな飾り箱を約1800個ぶら下げた力作。このほか、約1200羽の折り鶴が連なった飾りと花山の幼稚園児、小・中学生約90人の願いが書かれた吹き流しがある。 くす玉には、花山の由来であるシャクナゲを模した桃色の花飾りをふんだんに使用。多彩な色使いで見た目にも華やかだ。 短冊の願いはどれも切実。「二度と地震が来ませんように」「元気で笑顔いっぱいの花山になりますように」「早く家に帰れるように」という文字が並ぶ。 同工房の三塚洋子さん(67)は「復興に向けて頑張っている姿を感じてほしい」と話している。

見出し一覧に戻る

2.短冊につづる祈り、感謝 被災者が七夕飾り作り 栗原・花山(河北新報),河北新報
RV=111.7 2009/07/24 12:49
キーワード:まつり,作品,七夕,祭り,飾り

 岩手・宮城内陸地震によって避難生活を送る宮城県栗原市花山の被災者らが、東北三大祭りの仙台七夕まつり(8月6〜8日)の飾り作りに取り組んでいる。くす玉や吹き流しなどは仕上げの段階に入り、被災者は「早期復興の願いと、各地からの支援への感謝の気持ちを込めて出品したい」と張り切っている。 制作の中心となっているのは、仮設住宅の女性たちでつくる手工芸品制作・販売の復興活動グループ「がんばるべぇ工房」。 きっかけは仙台市青葉区の飲食店・小売店経営の「エンタツ」からの呼び掛け。同社は毎年、自社で経営する喫茶店「プロント」(一番町4丁目商店街)前に吹き流しを飾っている。「今年は被災者に対し、何らかの支援をしたい」と店舗前スペース貸しと費用負担を申し出た。 作品は3点あり、一つは色紙で折った小さな飾り箱を約1800個ぶら下げた力作。このほか、約1200羽の折り鶴が連なった飾りと花山の幼稚園児、小・中学生約90人の願いが書かれた吹き流しがある。 くす玉には、花山の由来であるシャクナゲを模した桃色の花飾りをふんだんに使用。多彩な色使いで見た目にも華やかだ。 短冊の願いはどれも切実。「二度と地震が来ませんように」「元気で笑顔いっぱいの花山になりますように」「早く家に帰れるように」という文字が並ぶ。 同工房の三塚洋子さん(67)は「復興に向けて頑張っている姿を感じてほしい」と話している。

見出し一覧に戻る

3.くりこま山車まつり:震災越え2年ぶり復活 新調の神輿で活気と和を /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=81.3 2009/07/24 12:01
キーワード:まつり,祭り,寄付,実行

 ◇あすから 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で中止になった栗原市栗駒の「くりこま山車まつり」が25、26の両日、2年ぶりに復活する。初日の宵(よい)祭りには、地震とその後の不況で沈滞した地域と企業に活気と和を呼び戻すきっかけにと、総額800万円をかけて新調された神輿(みこし)が登場する。【小原博人】 新調したのは「栗駒鴬沢商工会」の工業部会に加盟する地元企業の社長、役員ら有志約20人で組織する「栗駒神輿実行委員会」。 建材会社長の千葉国男実行委員長(58)によると、震災と不況で軒並み仕事が半減し、職場には雇用不安の弱気が広がった。そんな従業員の気持ちを明るくし地域に活気を取り戻すには年来の懸案だった神輿新調を今こそとの機運が高まり、今年4月に実行委を設立した。 神輿は大崎市鳴子温泉の製造業者から購入。高さ1・6メートル、総重量700キロ。50人がかりで担ぐ。担ぎ手に選ばれた従業員は当初、嫌々ながら担ぎの練習をしていたが、6回目となった最近の練習では足の運びもそろい、「ソイヤ」の掛け声も一体感がみなぎる。高校生らも加わり担ぎ手や裏方役は総勢160人に膨らんだ。 神輿は25日午後7時半から栗駒岩ケ崎の目抜き通りでお披露目。神輿の前方では大太鼓などの囃(はや)し方が和の響きを打ち出す。以前からある栗駒文字の「文字神輿」も運行する。26日の本祭りは栗駒各地区で所有する山車10台が練り歩く。山車まつりは江戸期から300年続く五穀豊穣(ほうじょう)の祈願祭。 千葉委員長は「震災と不況を越えて心と心が結びついた栗駒の働き手たちの姿を見てほしい」と話す。新調費は寄付や宝くじ関係の助成金を充てるが、不足分は実行委メンバーが負担する方針。7月24日朝刊

見出し一覧に戻る

1.1000年間隔で襲う津波 仙台内陸部まで遡上、対策急務(産経新聞),産経新聞
RV=69.2 2009/07/27 13:49
キーワード:神社,貞,水田,歴史,周期

 ■貞観津波から1100年経過 東北地方の太平洋沖で起こる海溝型地震は、しばしば甚大な津波被害を及ぼしてきた。近年の津波被害の多くは岩手県を中心とした三陸海岸で起きているが、平安時代の歴史書「三代実録」には、宮城県・仙台平野を襲った大津波の記述がある。869(貞観11)年の貞観津波だ。東北大学や産業技術総合研究所(産総研)の調査研究で、仙台平野の内陸部に達する巨大津波は、約1000年ごとに起きていることが分かった。貞観津波からはすでに1100年以上が経過しており、巨大津波を想定した地震対策が求められる。(中本哲也) ≪浪分神社≫ 『陸奥国地大震動 流光如昼隠映 頃之 人民叫呼 伏不能起…』  三代実録には、貞観津波による被害の様子が詳しく記されている。 大きな揺れと発光現象。人々は立つこともできずに叫び、城郭や倉庫の崩落、倒壊は数知れず。城下を襲った津波で原野と道路が海のようになり、溺死者は約1000人に達した−と被害のすさまじさを物語る。 仙台市若林区の陸上自衛隊霞目駐屯地のすぐ近くには「浪分神社」という小さな神社がある。東北大学理学研究科博士研究員の菅原大助さんによると、貞観津波の直後に建てられた神社で、現在の海岸線から約5キロ離れたこの付近まで、津波が到達したと伝えられる。 菅原さんらは、浪分神社から海岸寄りの水田地帯で地質調査を行い、津波堆積(たいせき)物の分布を調べた。その結果、915年の十和田湖噴火で積もった火山灰の直下に、貞観津波で海から運ばれた砂の層が確認された。津波堆積物の到達ラインは現在の海岸線から約3キロ。津波は、当時の海岸線から少なくとも2・5キロは内陸に遡上したと推定される。 ≪波高10メートル≫ 地質調査などに基づき、東北大災害制御研究センターの今村文彦教授らはコンピューターによるシミュレーションで貞観津波を再現した。 海岸線での津波の高さは高い所で10メートルを超える。菅原さんは「三陸のように複雑に入り組んだ海岸線でなくても、大規模な津波は起きる」と警鐘を鳴らす。 産総研でも、仙台平野と石巻平野で東北大と同様の津波堆積物調査を行った。貞観津波の実態解明と、それ以前の津波履歴を探るためだ。東北大の調査では、貞観より古い(深い)地層に2層の津波堆積物があった。産総研でも3〜4層の津波の痕跡を見つけており、いずれも「およそ1000年間隔で、貞観タイプの巨大津波が発生した」と結論づけた。 発生周期からは、貞観以来となる仙台平野の巨大津波は「いつ起きてもおかしくない状況」にあると考えられる。 ≪減災に貢献≫ 宮城県沖では、平均37年ほどの短い間隔でマグニチュード(M)7・4前後の海溝型地震が発生する。30年以内の発生確率が99%とされる宮城県沖地震だ。 貞観タイプの震源断層は、一般的な宮城県沖地震よりも日本海溝に近い深海底に潜んでいると考えられる。「水深が深いほど、持ち上げられる海水の量が増えるので、海岸に押し寄せる津波は巨大化する」と、菅原さんは説明する。 深海底の断層は直接調査が難しい。震源断層の規模や位置の推定精度には限界もあるが、菅原さんは「陸上での調査研究を進めることで、被害軽減につなげたい」と話す。産総研は、今後の防災対策に役立てるため、調査結果に基づく津波浸水履歴図を公表する方針だ。

見出し一覧に戻る

1.温湯山荘9月再開 三セク再雇用は17人程度 栗原・花山(河北新報),河北新報
RV=93.7 2009/07/28 06:14
キーワード:解除,応募,就職,解雇,営業

 岩手・宮城内陸地震で被災し休業している宮城県栗原市花山の温泉宿泊施設「温湯山荘」を運営する第三セクター「ゆめぐり」は27日、取締役会を開き、9月中旬に営業を再開することを決めた。営業は震災発生以来、1年3カ月ぶりとなる。 取締役会では、被災後に解雇した88人(パートを含む)のうち再雇用の呼び掛けに33人が応募し、17人程度を正社員や臨時職員として採用することも報告された。採用は9月1日付の予定。当面は20人体制(パートを除く)で運営、必要に応じてパートを雇用する。 8月1日に準備事務所を現地に開設、中旬から予約客の受け付けを始める。修理中の建物は9月初旬に市から引き渡される見通し。営業再開に先立ち、被災した花山地区の住民を日帰り入浴に無料招待するほか、株主らを宿泊客として招き、再開に備える。 温湯山荘に通じる国道398号は8月1日に通行止め区間が一部解除されるが、追加工事のため山荘までの規制解除は営業再開日に間に合わない可能性が高い。その場合、市花山総合支所からバスで利用客を送迎する。 同様に被災して修理中の栗駒耕英の温泉宿泊施設「ハイルザーム栗駒」は11月中旬の再開を目指す。再開の約2カ月前には元従業員を対象に再就職を呼び掛ける。 営業再開後は郷土料理コースを用意するなど、これまで以上に地元の食にこだわる考え。「ゆめぐり」の久瀬利行社長は「地元食材の納入が始まれば、物販も動きだすはず。観光客を集め、地域を元気にしたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の三セク、9月中旬にも「温湯山荘」を再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=111.4 2009/07/29 13:00
キーワード:解除,解雇,営業,山荘,休業,温湯,中旬,完了,雇用,めぐる

 ◇一般車両規制続き、バス検討 岩手・宮城内陸地震で被災し休業中の栗原市の温泉宿泊施設を運営する第三セクター「ゆめぐり」は、9月中旬にも同市花山の「温湯(ぬるゆ)山荘」の営業を再開することを決めた。市の復旧工事が8月末に完了予定で、地震発生以来1年3カ月ぶりとなる営業再開日の調整を進めている。 市企画課などによると、ゆめぐりは地震で温湯山荘と「ハイルザーム栗駒」「いこいの村栗駒」(ともに同市栗駒)の温泉施設3カ所の休業を余儀なくされ、社員とパート計88人を一時解雇した。温湯山荘の営業再開で、まずは17人を再雇用する予定だという。 花山を走る国道398号は、8月1日に浅布地区までの一般車両通行止めが解除される予定だが、温湯山荘がある温湯地区までは安全確保が難しいため規制が続く見通し。このため、市はバスなどで観光客をピストン輸送するなどの方法を検討している。 ハイルザームは10月末に復旧工事が完了予定で、市は「なるべく早く工事を終えて、終わり次第営業を再開する方向で進めたい」としている。いこいの村の再開時期はめどが立っていない。【鈴木一也】7月29日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗原・花山国道398号 通行規制あす一部解除(河北新報),河北新報
RV=108.9 2009/07/31 06:14
キーワード:解除,勧告,協会,効果,飲食,完了,ゲート,戻れる,終わる,増加

 岩手・宮城内陸地震で宮城県栗原市の災害対策本部は30日、土砂崩れなどのため通行を規制していた同市花山の国道398号について、規制の一部を8月1日に解除することを正式に決めた。道路の復旧工事が完了した浅布地区まで、大型車を含め一般車両の通行が可能になる。 宮城県などによると、市花山総合支所近くの松ノ原集落に設置している規制ゲートを、秋田県境に向かって5.4キロ離れた浅布地区の「野口商店」先に移動させる。 通行規制の一部解除に伴い、中村地区全域と浅布地区の一部の計36世帯99人(避難勧告1世帯5人を除く)が自由に行き来できる。生活の利便性が向上するほか、沿道の飲食店や小売店などで観光客増加による効果が期待されている。 一方で自宅に戻れない住民も依然多く、地元の防犯協会は防犯パトロールカーで見回り活動を始める。土砂崩れ防止工事が終わっていない個所には立ち入り禁止の看板を置くなど、安全確保に努める。

見出し一覧に戻る

1.花山観光、新たな出発 イワナ店など再開続々(河北新報),河北新報
RV=162.4 2009/08/02 06:13
キーワード:解除,番所,イワナ,そば,勧告,野菜,豆腐,営業

 岩手・宮城内陸地震で通行止めが続いていた宮城県栗原市花山の国道398号の通行規制が1日、一部解除された。国道は花山観光の大動脈。この日は大勢の人が被災現場を見ようとマイカーで訪れ、地元の野菜やイワナを手に取り、住民と言葉を交わした。「頑張って。応援してるよ」。被災地の住民は、温かい言葉に「店を開いて良かった」と手応えを感じた。復興へ、また少し歩を進めた。 「新聞の写真やテレビで見たのとは違う。すごい崩れ方だ」。犠牲者3人を出した崩落地を訪れ、仙台市青葉区のアパート経営小野寺弘さん(64)は目を見張った。 小野寺さんは「少しでも支援になれば」と道の駅で野菜を買い、直売所でイワナを購入した。小野寺さんは「まだ行方不明者もいると聞き、心が痛む。早く震災前の姿に戻ってほしい」と願う。 観光客の往来に期待し、この日に再開した店は多い。イワナ直売所の野口商店には仙台市や石巻市などから多くの客が来て、生や冷凍のイワナを買っていった。 「震災前でもこんなに売れた日はそうはない。明日も道の駅から大量の注文があり、300匹以上は売れそうだ」。店主の野口昌義さん(56)は手応えを感じた様子。 花山名物「御番所豆腐」を作る山内豆腐店では午前中に20丁が完売。店主の佐々木幸通さん(77)は「秋田県境まで開通しないと本格営業とはいえない。だが今までよりはよくなりそうだ」と話す。 この日、避難勧告が解除されたそば店「花舞の里」も営業を再開した。まだ規制区間内のため工事業者が中心だが、電話でゲート前まで迎えに行く。店主三浦俊郎さん(54)は「生活もあり、休んでいるわけにはいかない。早くもっと上まで一般車両が通れるようにしてほしい」と切望した。

見出し一覧に戻る

2.栗原・花山の国道398号 通行止め一部解除(河北新報),河北新報
RV=127.3 2009/08/02 06:13
キーワード:解除,イワナ,そば,豆腐,来年,営業,許可

 岩手・宮城内陸地震による土砂崩れなどで通行規制が続いている栗原市花山の国道398号で1日、松ノ原地区と浅布地区の間5.4キロの通行止めが解除された。道路の復旧工事が完了したため。地震発生から1年1カ月余を経て、一般車が通行可能になった。 規制ゲートがこの日、花山総合支所近くから秋田県境方面の浅布地区の「野口商店前」に移された。解除区間にはそば店やラーメン店、豆腐直売店、養殖イワナの直売所が点在しており、各店は被災地をじかに見ようと訪れた人たちで久々に活気づいた。 一度は廃業も考えた養殖イワナの直売所「野口商店」も営業を再開。開店を待っていた観光客が店に立ち寄り、次々にイワナを買い求めた。同商店の野口千鶴子さん(55)は「お客さんから励ましの言葉を頂いた。店に立ち、お客さんと会話をすると元気が出てくる」と笑顔を見せた。 国道398号の秋田県境までの全面復旧は来年秋の予定。今年10月には片側通行が可能になり、宮城県と栗原市は温泉施設の送迎バスなど許可車両だけの通行を認める方向で検討している。

見出し一覧に戻る

3.岩手・宮城内陸地震:栗原・花山地区で住民が自警団結成 通行止め一部解除で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.1 2009/08/02 12:01
キーワード:解除,協会,ステッカー,うれしい,香,贈る,軽減,垂水,友里,松ノ原

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震の影響で通行止めとなっている栗原市花山から秋田へ抜ける国道398号約25キロの交通規制が1日、一部解除された。これを受けて花山地域防犯協会は1日、地元住民ら15人で結成した「はなやま『安全・安心』まもり隊」の出動式を行い、築館署がパトロール時に車に取り付ける青色回転灯と専用ステッカーを贈った。 今回規制が解除されたのは、花山地区松ノ原から猪ノ沢までの約5キロ区間。国道398号は徐々に復旧工事が進み、観光客の姿も目立ち始めたが、依然として住民らが仮設住宅で生活を続けており、空き家のままの住宅も多い。「まもり隊」は沿道地域の不安解消と観光客の安全確保を目的に、週1回以上のパトロールを開始した。隊長の佐藤千昭さん(61)は「通行規制の解除はうれしい半面、住民の生活がまだ完全に復旧したわけではない。隊の活動で住民の不安を軽減したい」と語った。【垂水友里香】8月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:荒砥沢地すべり復旧、保全へ 栗原で初の検討会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=64.2 2009/08/05 13:00
キーワード:11月,保全,遺産,構想,森林,基本,後世,准,座長,放つ

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で起きた栗原市栗駒の「荒砥沢地すべり」の復旧対策とその地形・景観の保全活用に関する1回目の検討会が4日、栗原市の栗駒総合支所で開かれた。佐藤勇市長や岩手大農学部の井良沢道也准教授ら6委員が出席し、宮城豊彦東北学院大教養学部教授を座長に選任した。11月中までに数回開催し、対策と保全活用の基本方針を取りまとめる。 荒砥沢の地すべり量は6700万立方メートルで、一部はダムに流入する国内で類を見ない規模。同市や地元住民は、崩壊地などを「被災遺産」として後世に継承する「ジオパーク構想」を提起している。 検討会では所管の東北森林管理局が大規模な滑落崖の上部に地震発生時にはなかった「拡大亀裂」があることなど復旧対策上の留意点を説明。佐藤委員は「放っておくとまた崩れるのでは」と疑念を提示するなど活発なやり取りが交わされた。宮城座長は「ダムに土砂を流入させない、次の崩落を出さないことを前提に復旧対策を講じる必要がある」と指摘した。その後、全委員で現場を視察した。景観の保全活用の検討は次回以後になる。【小原博人】8月5日朝刊

見出し一覧に戻る

1.復興支援 感謝よ届け 被災者団体、仙台七夕に竹飾り出品(河北新報),河北新報
RV=151.7 2009/08/07 06:14
キーワード:まつり,七夕,飾り,がんばる,短冊,デザイン,制作,グループ,地,販売

 仙台七夕まつりが開幕した6日、岩手・宮城内陸地震で避難生活を送る栗原市花山の被災者らが、仙台市青葉区の一番町四丁目商店街で手作りの竹飾りを取り付けた。地域色豊かなデザインにこだわり、被災者の切実な思いをつづった短冊で吹き流しを作った。支援を受けた人々に恩返しの気持ちを伝えたいと願う。 定禅寺通に面した商店街。仮設住宅の女性でつくる手工芸品制作・販売の復興活動グループ「がんばるべぇ工房」などが制作した竹飾りが風になびいた。 くす玉は花山の由来であるシャクナゲをイメージ。伝統的な鉄砲まつりをモチーフに鉄砲隊員をかたどった折り紙をあしらった。吹き流しには復興支援で全国から届いた折り鶴の一部も使った。 子どもたち約90人の願いをつづった吹き流しには「犠牲者の家族に笑顔が戻りますように」などのメッセージ。多くの観光客が足を止め、今なお、つめ跡が残る震災の地に思いをはせていた。 工房代表の佐々木美恵子さん(53)は「全国から支援や励ましをいただいた。恩返しを兼ね、各地の皆さんに見てほしい」と力を込める。8日には、竹飾りの脇で小さな七夕飾りなどの手工芸品を販売し、売り上げを復興活動に役立てる。

見出し一覧に戻る

2.復興支援 感謝よ届け 被災者団体、仙台七夕に竹飾り(河北新報),河北新報
RV=134.4 2009/08/07 11:10
キーワード:まつり,七夕,飾り,短冊,がんばる,制作,デザイン,グループ

 仙台七夕まつりが開幕した6日、岩手・宮城内陸地震で避難生活を送る栗原市花山の被災者らが、仙台市青葉区の一番町四丁目商店街で手作りの竹飾りを取り付けた。地域色豊かなデザインにこだわり、被災者の切実な思いをつづった短冊で吹き流しを作った。支援を受けた人々に恩返しの気持ちを伝えたいと願う。 定禅寺通に面した商店街。仮設住宅の女性でつくる手工芸品制作・販売の復興活動グループ「がんばるべぇ工房」などが制作した竹飾りが風になびいた。 くす玉は花山の由来であるシャクナゲをイメージ。伝統的な鉄砲まつりをモチーフに鉄砲隊員をかたどった折り紙をあしらった。吹き流しには復興支援で全国から届いた折り鶴の一部も使った。 子どもたち約90人の願いをつづった吹き流しには「犠牲者の家族に笑顔が戻りますように」などのメッセージ。多くの観光客が足を止め、今なお、つめ跡が残る震災の地に思いをはせていた。 工房代表の佐々木美恵子さん(53)は「全国から支援や励ましをいただいた。恩返しを兼ね、各地の皆さんに見てほしい」と力を込める。8日には、竹飾りの脇で小さな七夕飾りなどの手工芸品を販売し、売り上げを復興活動に役立てる。

見出し一覧に戻る

3.地雷探知機で不明者捜索=報道陣に現場公開−岩手・宮城内陸地震(時事通信),時事通信
RV=24.6 2009/08/07 19:37
キーワード:探知,公開

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった夫婦2人について、宮城県栗原市は7日、地雷探知機を使って、地下計測技術で実績のある東北大の佐藤源之教授と共同で土中探査を始め、報道陣に公開した。 行方不明になっているのは、山形県金山町の農業高橋伸好さん=当時(56)=と美也子さん=同(50)=。地震が起きた昨年6月14日朝、軽トラックで、宮城、岩手、秋田、山形の4県境にまたがる栗駒山周辺に山菜採りに出掛けたまま消息を絶った。 栗原市によると、周辺で救出された人が、直前に軽トラックを目撃したと話していることから、車ごと埋もれている可能性が高いとみている。

見出し一覧に戻る

4.<岩手・宮城地震>不明夫婦捜索で金属探知機調査(毎日新聞),毎日新聞
RV=24.6 2009/08/07 20:06
キーワード:探知,公開

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県の夫婦を捜すため、宮城県栗原市は、夫婦の車が埋まっている可能性がある同市花山湯浜地区の土砂崩れ現場の調査を始め、報道陣に7日公開した。東北大東北アジア研究センターの佐藤源之教授(電波応用工学)の協力を得て、土中を映像で解析する金属探知機を用い、6日から調査している。 行方不明になっているのは山形県金山町の農業、高橋伸好さん(不明当時56歳)と妻美也子さん(同50歳)。秋田県境に近い同地区では他に2台の車が土砂の下敷きになり、1人が死亡、1人が救出された。近くで夫婦が乗った白い軽トラックを見たという情報があり、2人も土砂に埋まった可能性がある。 市はこれまでも、音声で反応する金属探知機で土中を調べたが、コンクリート片や金網に反応してしまい、車があるかどうかを判断できなかった。そのため6月中旬、地雷探査の権威でもある佐藤教授に調査を依頼、承諾を得た。8日まで調査する予定で、車を確認できた場合、市は県と協議して捜索を続ける。同地震の死者は17人、行方不明者は6人となっている。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

5.岩手・宮城地震 不明夫婦捜索で金属探知機調査(毎日新聞),毎日新聞
RV=24.6 2009/08/07 20:12
キーワード:探知,公開

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県の夫婦を捜すため、宮城県栗原市は、夫婦の車が埋まっている可能性がある同市花山湯浜地区の土砂崩れ現場の調査を始め、報道陣に7日公開した。東北大東北アジア研究センターの佐藤源之教授(電波応用工学)の協力を得て、土中を映像で解析する金属探知機を用い、6日から調査している。 行方不明になっているのは山形県金山町の農業、高橋伸好さん(不明当時56歳)と妻美也子さん(同50歳)。秋田県境に近い同地区では他に2台の車が土砂の下敷きになり、1人が死亡、1人が救出された。近くで夫婦が乗った白い軽トラックを見たという情報があり、2人も土砂に埋まった可能性がある。 市はこれまでも、音声で反応する金属探知機で土中を調べたが、コンクリート片や金網に反応してしまい、車があるかどうかを判断できなかった。そのため6月中旬、地雷探査の権威でもある佐藤教授に調査を依頼、承諾を得た。8日まで調査する予定で、車を確認できた場合、市は県と協議して捜索を続ける。同地震の死者は17人、行方不明者は6人となっている。【鈴木一也】

見出し一覧に戻る

1.ハイテクと命綱で探査 内陸地震で不明の軽トラック(河北新報),河北新報
RV=85.5 2009/08/08 11:31
キーワード:探知,公開,衛星,探査,金属,画像,付ける,当時,東北大,之

 宮城県栗原市は7日、岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の農業高橋伸好さん=不明当時(56)=と妻美也子さん=同(50)=が乗っていた軽トラックの探査現場を報道関係者に公開した。宮城県警機動隊員が東北大の金属探知システムを使い、最大斜度45度の急斜面で探査に当たっている。 現場は宮城県栗原市花山湯浜地区の国道398号のがけ下。山側斜面が大崩落し、軽トラックは大量の土砂に押し流されたとみられている。 探査は幅約50メートル、長さ約150メートルの範囲で実施。隊員は命綱を頼りに足を踏ん張り、円盤状のアンテナ2個を付けた金属探知機を斜面に当てながら、左右に移動した。深さ2〜4メートル程度まで探査でき、金属があれば大きさによって探知機の音が変化する。 隊員はミニパソコンを背負い、ヘルメットに高精度衛星利用測位システム(GPS)が付いている。解析データは別のパソコンの3次元座標上でカラーで図示され、解析画像の形状と音の強弱で、どこにどんな金属があるかを判断するという。 探査は6日に始まり、東北大の佐藤源之教授らの研究チームや栗原市、市消防本部、県警から計25人が参加している。

見出し一覧に戻る

2.ハイテクと命綱で探査 内陸地震不明の軽トラック(河北新報),河北新報
RV=24.6 2009/08/08 06:14
キーワード:探知,公開

 宮城県栗原市は7日、岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の農業高橋伸好さん=不明当時(56)=と妻美也子さん=同(50)=が乗っていた軽トラックの探査現場を報道関係者に公開した。宮城県警機動隊員が東北大の金属探知システムを使い、最大斜度45度の急斜面で探査に当たっている。 現場は栗原市花山湯浜地区の国道398号のがけ下。山側斜面が大崩落し、軽トラックは大量の土砂に押し流されたとみられている。 探査は幅約50メートル、長さ約150メートルの範囲で実施。隊員は命綱を頼りに足を踏ん張り、円盤状のアンテナ2個を付けた金属探知機を斜面に当てながら、左右に移動した。深さ2〜4メートル程度まで探査でき、金属があれば大きさによって探知機の音が変化する。 隊員はミニパソコンを背負い、ヘルメットに高精度衛星利用測位システム(GPS)が付いている。解析データは別のパソコンの3次元座標上でカラーで図示され、解析画像の形状と音の強弱で、どこにどんな金属があるかを判断するという。 探査は6日に始まり、東北大の佐藤源之教授らの研究チームや栗原市、市消防本部、県警から計25人が参加している。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:一関市が11事業で新たに義援金配分 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=144.6 2009/08/11 12:01
キーワード:配分,再建,解体,支給,見舞,中旬,決まる,期間,天野,典文

 ◇9月中旬から申請受け付け 一関市は10日、岩手・宮城内陸地震の義援金の配分で、県の援助金の支給対象にならない世帯に対する住宅再建支援金、農業関連施設の建て替え、修理をした世帯への見舞金など、新たに11の事業を始めると発表した。生活再建を柱に据え、計1億4000万円を充てる。9月中旬から申請を受け付ける。 新事業ではほかに、長期間の避難生活で管理できなかった家屋の建具や畳の取り換え、倒壊の危険性のある被災住宅の解体、事業用の建物・設備の修繕なども対象にする。また、既存事業では、避難期間に応じた見舞金の支給条件に12カ月以上をつけ加え、長期の避難世帯が引き続き受給できるようにした。 県からの配分も含めこれまでに市に寄せられた義援金は4億8511万円。既存事業で既に2億5572万円の配分が決まっており、残額は8939万円になる。【天野典文】8月11日朝刊

見出し一覧に戻る

1.地震で亡くなった仲間…思いを本に 京出身の男性、鉄道遺産の保存で(京都新聞),京都新聞
RV=134.6 2009/08/14 09:49
キーワード:ボランティア,移転,解体,出身,京都,補修,保存,販売,資料,遺産

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で犠牲になった鉄道博物館(さいたま市)の学芸員、岸由一郎さん=当時(35)=の生涯や功績を、京都市左京区出身の笹田昌宏さん(37)が本にまとめた。2人は15年にわたって各地の鉄道遺産の保存ボランティアに取り組んだ間柄。活動の原点となった加悦SL広場(京都府与謝野町)での作業も紹介している。 岸さんは、職務の一方、休日を使って鉄道車両などの保存に携わった。廃線となった鉄道の施設活用を検討する会議に出席するため宮城県を訪れて被災した。医師の笹田さんは現在は米国在住。日本にいた時は岸さんと活動を共にし、「全国トロッコ列車」を共著した。今回は一周忌を受けて、本「あの電車を救え!」を書いた。 加悦SL広場に関して、移転オープンを前にした1996年夏に2号蒸気機関車を磨く作業に励んだことや、岸さんが現地を何度も訪れて加悦鉄道に関する資料整理にあたったこと、2005年に2号蒸気機関車が重要文化財になった時の喜びを紹介している。 遠州鉄道(静岡県)の貨車を解体寸前に守って加悦SL広場に寄贈した思い出や、東京都電の車両補修の取り組みを記している。緻密(ちみつ)な著作や職場での様子のほか、笹田さんの結婚の際にブライダルトレインを企画した温かい人柄も伝える。 笹田さんは「岸君の保存活動は、人が手をかけて安全運行や維持をして受け継いできた鉄道が持つ誇りを大切にしていた。本を通じて、若い彼が示した物を大切にする心を感じてほしい」と話す。四六判223ページ。京都市内などの主な書店で販売している。税込み1575円。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震の大崩落地形「公園化」構想(読売新聞),読売新聞
RV=77.3 2009/08/19 21:12
キーワード:公開,保存,意見,候補,構想,市道,資料館,申請,計画,林野庁

 宮城県栗原市は19日、岩手・宮城内陸地震で大規模な地滑りが起きた荒砥沢(あらとざわ)地区を、地震後初めて地元住民に公開した。 地震の恐ろしさを伝えるため、地形を生かした「ジオパーク(大地の公園)」構想に取り組んでおり、2012年度にも日本ジオパーク委員会に候補地として申請する方針。この日は住民の意見を聞くため、現地説明会を開催した。 現場は地震で長さ約1・3キロ、幅約900メートルにわたり崩れ落ちた。土砂量は、東京ドーム54杯分に当たる6700万立方メートル。最大高低差150メートルの断崖(だんがい)ができ、300メートルも水平移動した場所もある。 説明会には住民ら約50人が参加。深い亀裂が生じて水平移動した市道を往復約1キロ歩きながら、復旧工事にあたる林野庁職員から説明を聞いた。近くの農業佐藤かつ子さん(65)は「一般の人にも見てもらいたい」と話した。 市は、地形の保存を目指すとともに、付近に震災資料館を整備する計画だ。

見出し一覧に戻る

1.地割れ、行く手阻む 栗原・荒砥沢ダム地滑り現場へ(河北新報),河北新報
RV=59.0 2009/08/20 10:05
キーワード:支局,文字,境,保全,地質,用水

 岩手・宮城内陸地震で大規模な地滑りが起きた栗原市栗駒の荒砥沢ダム北側の崩落現場。地元・文字地区の住民とともに19日、現場に足を踏み入れた。大量の土砂、切り立ったがけ、ずたずたになった道路…。いまだに消えない震災の脅威に息をのんだ。(若柳支局・田村賢心、栗原支局・宮田建) ダムと地滑り現場を望める高台に立つ。緑豊かだった山林は地肌をさらし、土砂の除去作業などに当たる重機がうなりを上げる。所々に残る木々も傾いたまま。変わり果てた身近な山の姿を、住民は寂しげに見つめた。 「亀裂を境に、がけがばたんと倒れる恐れがあるため、土を取り除く必要があります」。案内役を務めた東北森林管理局の担当者は工事に理解を求めた。 崩落した市道荒砥沢線をたどり、完全に寸断されている地点まで500メートルほど歩いた。深い地割れが幾つもあり、倒木が行く手を阻む。舗装の破片が散乱していたり、はがれたアスファルトの下から砂利がむき出しになったり。足元は悪い。 「市道がもともとあった場所から水平に300メートル動いています」。管理局の説明に、住民からは「信じられない」との声も漏れた。 くりこま高原自然学校職員の馬渡達也さん(47)は「震災の十数分前に市道を車で走っていた」という。「通勤路だったが、光景はすっかり変わった。山菜採りで入っていた脇道にもがけの壁ができた」と驚いていた。 市は現場を自然公園「ジオパーク」として整備する構想を持っているが、安全対策工事を最優先する考え。学術的に貴重な地質を含むとされる地滑り現場の観光への活用を期待する住民は、工事で景観がどう変わるかを懸念している。 現場を見た荒砥沢行政区長の三浦輝義さん(76)は「農業用水のためのダム保全や安全対策はやむを得ないが、工事は必要最小限にとどめてほしい」と話した。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:地滑りした荒砥沢ダム付近、工事現場を公開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=51.4 2009/08/20 12:01
キーワード:来年,公開,安定,完了,用水

 栗原市や林野庁東北森林管理局は19日、昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で大規模な地滑りが発生した同市栗駒の荒砥沢ダム付近の工事現場を住民と報道陣に公開した。 崩落現場は斜面長1300メートル、幅900メートル、最大落差150メートルで国内の地滑りでは最大規模。崩れた土砂は約6700立方メートルで東京ドーム54杯分に及ぶ。また、ダムにも150万立方メートルの土砂が流れ込んだため、渇水時に安定した農業用水を確保できない可能性があるという。 林野庁によると現場は砂岩などもろい地層で、新たに長さ約30メートル、深さ5メートルの亀裂も見つかり、今後、地滑りが発生する可能性があるという。 このため、林野庁は▽雨水や地下水がたまっている土砂湖で排水作業を進め地盤を安定させる▽地滑りの危険個所に約50本のくいを打ち込む−−などの対策工事を進める方針で、一部は今年3月に着工した。順調に進めば来年6月には工事が完了する見込み。【垂水友里香】8月20日朝刊

見出し一覧に戻る

3.震災の脅威あらためて実感 内陸地震の崩落現場初公開(河北新報),河北新報
RV=24.0 2009/08/20 10:05
キーワード:公開,文字

 宮城県栗原市と東北森林管理局は19日、岩手・宮城内陸地震で同市栗駒の荒砥沢ダム北側で起きた崩落の現場を、震災後初めて地元住民らに公開した。 現地説明会には、約100人が参加。一行は、現在も通行止めが続く市道をマイクロバスで移動した後、陥没したり、亀裂が走ったりしたままの道を500メートルほど歩き、崩落現場に向かった。 震災後もほぼ手つかずの状態となっている現場は、斜面の長さ1300メートル、幅900メートルほどの規模で地滑りが発生し、落差は最大で150メートルにも及ぶ。ほとんど垂直に近いがけから下をのぞき込んだ参加者たちは、国内最大級とされる崩落のすさまじさに身を震わせていた。 参加した栗原市栗駒文字の主婦佐藤かつ子さん(65)は「地滑りで寸断された道路を実際に見ることで、震災の恐ろしさをあらためて実感した」と話した。 現地説明会は、栗原市が震災復興計画の一環で進める「ジオパーク構想」への理解を深めてもらおうと開いた。

見出し一覧に戻る

1.09衆院選:災害対策以上に生活再建を 地震被災地、暮らし復旧まだ途上 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=247.2 2009/08/21 13:01
キーワード:耐震,選挙,改修,苗,再建,5月,狩野,水田,文字,制度

 ◇争点にならない「防災」 衆議院解散日から山口県の豪雨災害や静岡県の震度6弱の地震など全国で大規模な自然災害が相次いだ。各党はマニフェストに災害対策を掲げるものの、県内の立候補者からは「防災」の2文字があまり聞こえないという。岩手・宮城内陸地震の被災者からは、災害対策強化だけでなく、「生活再建を何とかしてほしい」という切実な思いが漏れる。【狩野智彦】 各党はマニフェストに、学校や病院などの公的施設の耐震化など防災対策を盛り込んでいる。さらに、「被災者生活再建支援法など災害関連法制の一元的運用体制の構築」(公明)、「危機管理庁(仮称)の設置」(民主)といった項目も記されている。 被害が大きかった一関市厳美町の国道脇には、立候補者のポスターが散見される。選挙カーはなかなか見られず、工事車両ばかりが通る。被災者からは「候補者から防災の訴えは聞こえない」という声が上がる。ある陣営は「厳美町は有権者数が少なく巡回の優先度は低い。地震で苦しんでいる人も少ない。防災は大切だが、今回の選挙では争点でない」という。 だが、被災者からは、災害対策以上に「福祉や景気を建て直してほしい」「生活の土台がしっかりしないと将来が不安だ」と、生活再建への支援を望む声も聞こえてくる。 同町市野々原地区の沼倉恵子さん(55)は「被災地はもう落ち着いていると思っているんでしょう」とさびしげだ。磐井川にできた土砂ダム工事のため、自宅を立ち退いた。5月から仮設住宅で暮らし、近くの水田(約990平方メートル)で稲作に励む。地震で苗代の水路が壊れ、苗づくりができなかった。苗を購入して植えたが、実りは良くない。収穫は例年の約900キロから3分の1に落ちそうだ。 農業の戸別所得補償制度が魅力的に映る。「暮らしの復旧はまだ途上にある。でもそれは実際に来ないと分からない」と沼倉さんは話す。 同地区にある壊れた自宅改修のため、同町本寺の仮設住宅で暮らす佐藤清男さん(52)は、「子育て支援」や「高校までの授業料無料化」に心が傾く。子ども4人の教育費や高齢の両親を含めた8人暮らしの生活費に加え、改修費や仮設暮らしでの余分な出費などで頭が痛い。妻美栄子さん(38)は「ただでさえ生活に余裕はないのに、地震で余計大変だ。これからの生活をどうにかしてほしい」と語気を強めた。8月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.夏夜の花うっとり 栗原、加美(河北新報),河北新報
RV=132.5 2009/08/23 11:38
キーワード:大会,祭り,行事,演奏,実行,花火,灯

◎2年ぶり大輪咲く/栗原・若柳 宮城県栗原市若柳のお盆を彩る恒例行事「流灯花火大会」(夏祭り奉賛会主催)が16日、迫川河畔であり、約4000発が打ち上げられた。 100年以上の歴史がある大会だが、昨年は岩手・宮城内陸地震で開催を自粛した。若柳の夜空に2年ぶりに咲いた色とりどりの大輪を、約3万2000人の観衆がじっくりと眺めていた。 川に設けられた桟橋からは、先祖供養の灯籠(とうろう)約1600個が流された。水面でほのかな明かりをともしながら、ゆっくりと花火が打ち上げられている下流へと進んでいった。 商店街では手踊り、河川敷の特設舞台では太鼓の演奏などが披露され、祭りを盛り上げた。◎記念花火、川面輝く/加美 第23回かみ鳴瀬川大花火大会(実行委主催)が14日夜、宮城県加美町中新田地区の鳴瀬川河岸で開かれた。好天に恵まれ、大勢の家族連れや観光客が2500発の打ち上げ花火を楽しんだ。 子どもの誕生を祝ったり、高校合格を祈願したりする住民の記念花火なども打ち上げられ、会場は歓声に包まれていた。

見出し一覧に戻る

2.夏夜の花 うっとり(河北新報),河北新報
RV=125.7 2009/08/23 06:13
キーワード:大会,祭り,行事,演奏,実行,灯,花火

◎2年ぶり大輪咲く/栗原・若柳 宮城県栗原市若柳のお盆を彩る恒例行事「流灯花火大会」(夏祭り奉賛会主催)が16日、迫川河畔であり、約4000発が打ち上げられた。 100年以上の歴史がある大会だが、昨年は岩手・宮城内陸地震で開催を自粛した。若柳の夜空に2年ぶりに咲いた色とりどりの大輪を、約3万2000人の観衆がじっくりと眺めていた。 川に設けられた桟橋からは、先祖供養の灯籠(とうろう)約1600個が流された。水面でほのかな明かりをともしながら、ゆっくりと花火が打ち上げられている下流へと進んでいった。 商店街では手踊り、河川敷の特設舞台では太鼓の演奏などが披露され、祭りを盛り上げた。◎記念花火川面輝く/加美 第23回かみ鳴瀬川大花火大会(実行委主催)が14日夜、宮城県加美町中新田地区の鳴瀬川河岸で開かれた。好天に恵まれ、大勢の家族連れや観光客が2500発の打ち上げ花火を楽しんだ。 子どもの誕生を祝ったり、高校合格を祈願したりする住民の記念花火なども打ち上げられ、会場は歓声に包まれていた。

見出し一覧に戻る

3.待ちわびた味感激 栗原・花山そば店営業再開(河北新報),河北新報
RV=75.4 2009/08/23 11:38
キーワード:解除,そば,野菜

 岩手・宮城内陸地震で休業していた宮城県栗原市花山のそば店「山菜茶屋ざらぼう」が22日、1年2カ月ぶりに営業を再開した。これで同市花山地区の手打ちそば3店がすべて営業を再開した。 店は花山震災復興の会事務局長の伊藤広司さん(61)が営む。店は国道398号沿いにあり、1日の通行止めの一部解除で営業が可能になった。 メニューは手打ちそば、夏野菜の天ぷらを載せたぶっかけそば、そばだんごなどで、夏に収穫した花山産のそば粉で打った。再開を待ちわびた常連客や観光客が来店し、おいしそうに食べた。店には、再オープンを祝って届いた花が飾られた。 栗原市築館の無職鎌田嘉門さん(90)は「香りが良くておいしい。そばだんごもふんわりしていた」と話した。 伊藤さんは「お客さんから激励の言葉を頂いた。花山産そば粉にこだわったそばを、ほかの2店と一緒に盛り上げていきたい」と語った。

見出し一覧に戻る

1.温湯山荘の源泉確保 被災した民間へ分湯検討 栗原市(河北新報),河北新報
RV=129.1 2009/08/27 06:14
キーワード:改修,再建,源泉,営業,再生,山荘,三塚,温湯,湯ノ倉,社長

 岩手・宮城内陸地震で温泉施設が被害を受けた栗原市花山地区で、市が新たな源泉の確保に乗り出す。林野庁の温泉施設跡地の一般競争入札が26日あり、市が落札した。所定の手続きを経て、市は年内にも跡地で源泉のボーリングに着手する。市が所有する温泉宿泊施設「温湯山荘」の補助源泉に充てる方針で、震災で営業を休止している民間施設への分湯も検討していく。 落札したのは温湯地区にある花山森林事務所の休憩所や職員用浴場の跡地(約7700平方メートル)で、落札額は約500万円。浴場は退職した職員や地元住民が管理して利用していたが、源泉は震災で枯渇した。 温湯山荘の源泉は崩落現場の中にある。河川改修工事で水位が上がり、水面より低くなる恐れが出てきたため、市は補助用の源泉を探していた。 市が落札した跡地に近い佐藤旅館も建物が損傷し、源泉が止まった。湯ノ倉温泉の湯栄館も土砂ダムで建物が水没、現在地での営業再開は困難な状況。源泉の掘削には数千万円かかるため、地元の温泉経営者でつくる「栗駒五湯復興の会」は市に支援を求めていた。 市は10月の宮城県自然環境保全審議会で承認が得られ次第、新たな源泉のボーリングを開始する。湯量などを確かめた上で、民間施設にも供給するかどうかを決める。 佐藤旅館の佐藤研一社長は「源泉が確保できれば営業再開に希望が見えてくる」と期待する。湯栄館を経営する三塚倉雄さんも「湯量が十分なら温湯地区での旅館再建を考えたい」と言う。 佐藤勇市長は「源泉はまず温湯山荘で使うが、湯量に問題がなければ民間にも提供したい。栗駒山再生の第一歩になるだろう」と話している。

見出し一覧に戻る

2.09衆院選:復興途上、地震被災地の思い 期待と冷めた目 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=122.1 2009/08/27 12:01
キーワード:選挙,イチゴ,再建,出荷,ハウス,入居

 30日に投開票日を迎える衆院選。一昨年7月に起きた新潟県中越沖地震、昨年6月の岩手・宮城内陸地震からの復興を目指す被災者は、どんな思いで選挙を見つめているのか。【須藤唯哉、五十嵐和大】 岩手・宮城内陸地震で被災した住民らで組織した「くりこま耕英震災復興の会」の会長を務める栗原市栗駒の大場浩徳さん(48)は「衆院選よりも、どうしたらイチゴを多く出荷できるのか、どうやったら家族が暮らしていけるのかで頭がいっぱい」と話す。 昨年、出荷量の倍増を見込んでイチゴ栽培のビニールハウスを1棟増やして3棟にしたが、直後に地震に見舞われ栽培を断念した。 住宅の再建に関して注文がある。損壊を4段階に分類して支援する「被災者生活再建支援法」や義援金に頼らざるを得ない状況に「ただライフラインを直すだけではなく、地域にあった復興の手助けをしてほしい」と自立再建の支援に向けた法改正を訴える。 大場さんは「誰を選んでも生活はすぐには変わらない」と選挙に大きな期待はしていないものの、「投票には行く」と話した。 一方、中越沖地震の被災地・柏崎市。隣接する刈羽村を含め、280世帯、653人(7月末現在)が仮設住宅で暮らす。9月までに2年間の入居期限を順次迎えるため、被災者は今、復興公営住宅などへの引っ越し準備に追われている。 市中心部の駅前公園仮設住宅で夫と暮らす岩下和子さん(86)は「復興の節目で大変な時期だから、もちろん選挙に関心はあります」と話す。 近くで経営していた書店と自宅が倒壊し、今も更地のまま。政治家に注文はあるが、「たまに(街頭活動をする車からの)声が聞こえてくる程度」と話し、候補者との距離感を感じている。8月27日朝刊

見出し一覧に戻る

3.温湯山荘の源泉確保 栗原市、被災した民間へ分湯検討(河北新報),河北新報
RV=77.1 2009/08/27 10:01
キーワード:改修,源泉,再建,営業

 岩手・宮城内陸地震で温泉施設が被害を受けた栗原市花山地区で、市が新たな源泉の確保に乗り出す。林野庁の温泉施設跡地の一般競争入札が26日あり、市が落札した。所定の手続きを経て、市は年内にも跡地で源泉のボーリングに着手する。市が所有する温泉宿泊施設「温湯山荘」の補助源泉に充てる方針で、震災で営業を休止している民間施設への分湯も検討していく。 落札したのは温湯地区にある花山森林事務所の休憩所や職員用浴場の跡地(約7700平方メートル)で、落札額は約500万円。浴場は退職した職員や地元住民が管理して利用していたが、源泉は震災で枯渇した。 温湯山荘の源泉は崩落現場の中にある。河川改修工事で水位が上がり、水面より低くなる恐れが出てきたため、市は補助用の源泉を探していた。 市が落札した跡地に近い佐藤旅館も建物が損傷し、源泉が止まった。湯ノ倉温泉の湯栄館も土砂ダムで建物が水没、現在地での営業再開は困難な状況。源泉の掘削には数千万円かかるため、地元の温泉経営者でつくる「栗駒五湯復興の会」は市に支援を求めていた。 市は10月の宮城県自然環境保全審議会で承認が得られ次第、新たな源泉のボーリングを開始する。湯量などを確かめた上で、民間施設にも供給するかどうかを決める。 佐藤旅館の佐藤研一社長は「源泉が確保できれば営業再開に希望が見えてくる」と期待する。湯栄館を経営する三塚倉雄さんも「湯量が十分なら温湯地区での旅館再建を考えたい」と言う。 佐藤勇市長は「源泉はまず温湯山荘で使うが、湯量に問題がなければ民間にも提供したい。栗駒山再生の第一歩になるだろう」と話している。

見出し一覧に戻る

1.温湯山荘再開は10月1日 送迎の安全考慮し延期 栗原市(河北新報),河北新報
RV=71.8 2009/08/28 06:13
キーワード:解除,改修,営業

 岩手・宮城内陸地震で被災し休業している宮城県栗原市花山の温泉宿泊施設「温湯山荘」について栗原市は、当初予定していた9月中旬の営業再開を10月1日に延期する方針を固めた。国道398号の規制も10月1日に一部解除され、温湯山荘まで一般車の通行が可能になる。営業再開は31日に開く市災害対策本部会議で正式に決める。 市によると、営業再開日は9月17日とすることで内定したが、国道398号の改修工事が9月末まで続き、通行止めゲートも9月末まで温湯山荘手前の浅布地区に残ることから再検討していた。 その結果、通行止め期間中に毎日、日帰り入浴客までバスで送迎するのは困難と判断。工事で道幅が狭い場所もあるため事故が懸念され、通行止め区間内の民間旅館が送迎による営業再開を認められていないことから、公平性も考慮して日程変更を決めた。 当初の再開予定日だった9月17日は営業開始に向けた最終確認と、復興への協力に感謝する意味を込めて工事関係者ら約35人を招く「試泊会」を開催。19〜23日には、地元の花山地区の住民を対象に日帰り入浴無料招待を実施する。 温湯山荘の改修工事は間もなく終わり、9月1日に運営を担当する第三セクター「ゆめぐり」に施設が引き渡される。予約は同日から受け付ける。

見出し一覧に戻る

1.選挙:衆院選 地震被災者の思い 復興で頭がいっぱい、でも「投票には行く」 /新潟(毎日新聞),毎日新聞
RV=138.3 2009/08/29 14:01
キーワード:選挙,イチゴ,再建,出荷,ハウス,入居,組織

 30日に投開票日を迎える衆院選。一昨年7月に起きた中越沖地震、昨年6月の岩手・宮城内陸地震からの復興を目指す被災者は、どんな思いで選挙を見つめているのか。【五十嵐和大、須藤唯哉】 中越沖地震の被災地・柏崎市。隣接する刈羽村を含めて280世帯、653人(7月末現在)が仮設住宅で暮らす。9月までに2年間の入居期限を順次迎えるため、被災者は今、復興公営住宅などへの引っ越し準備に追われている。 市中心部の駅前公園仮設住宅で夫と暮らす岩下和子さん(86)は「復興の節目で大変な時期だから、もちろん選挙に関心はあります」と話す。 近くで経営していた書店と自宅が倒壊し、今も更地のまま。復興が進むにつれ「くしの歯が欠けたようになった中心市街地をどう立て直すのだろうか」と考えてしまう。政治家に注文はあるが、「たまに(選挙カーからの)声が聞こえてくる程度」と話し、候補者との距離感を感じている。 一方、岩手・宮城内陸地震で被災した住民らで組織した「くりこま耕英震災復興の会」の会長を務める宮城県栗原市栗駒の大場浩徳さん(48)は、「衆院選よりも、どうしたらイチゴを多く出荷できるのか、どうやったら家族が暮らしていけるのかで頭がいっぱい」と話す。 昨年、出荷量の倍増を見込んでイチゴ栽培のビニールハウスを1棟増やして3棟にしたが、直後に地震に見舞われ栽培を断念した。 住宅の再建に関して注文がある。損壊を4段階に分類して支援する「被災者生活再建支援法」や義援金に頼らざるを得ない状況に「ただライフラインを直すだけではなく、地域にあった復興の手助けをしてほしい」と自立再建の支援に向けた法改正を訴える。 大場さんは、「誰を選んでも生活はすぐには変わらない」と選挙に大きな期待はしていないものの、「投票には行く」と話した。8月29日朝刊

見出し一覧に戻る

1.震災、風化させないよう…崩落の祭畤大橋保存へ(読売新聞),読売新聞
RV=122.7 2009/09/07 21:46
キーワード:祭畤,橋脚,橋げた,保存,公開,補強,大橋

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で崩落した岩手県一関市の祭畤(まつるべ)大橋について、県と一関市は7日、災害の記憶を後世に語り継ぐため、折れて川底に突き刺さっている橋げたと、橋脚の一部を保存すると発表した。 県が、11月頃から河床に接している部分をコンクリートで固めるなどの補強工事を開始。今年度内に工事を終え、市に無償で譲渡する。市は一帯を記念公園として整備し、震災を風化させないよう一般公開する方針。

見出し一覧に戻る

2.「祭畤大橋」を災害遺構として保存へ 岩手・宮城内陸地震で崩落(産経新聞),産経新聞
RV=115.6 2009/09/07 19:58
キーワード:祭畤,祭畤大橋,橋脚,保存,来年,大橋

 昨年6月、死者17人を出した岩手・宮城内陸地震で崩落した岩手県一関市の祭畤(まつるべ)大橋の一部を、「災害遺構」として保存することが7日、決まり、県と一関市が保存策を発表した。 「祭畤大橋」はいま 岩手・宮城内陸地震 震源地からわずか1・5キロにある同橋は、路面を含めた橋けたが、V字型に折れ曲がって崩落した。現地に仮設橋ができたが、国道342号はいまも一部不通が続いている。橋を管理する岩手県は当初、撤去する考えだったが、「地震の脅威を後世に伝えたい」との地元の要望を受け、一関市と保存策を検討してきた。 その結果、秋田県側の橋脚1本(高さ25メートル)と折れて一部が水面に接している橋けた(62メートル)を、鋼材やコンクリートで固定し、来年3月をめどに一関市に引き渡すことになった。橋脚が全壊した一関側はすべて撤去する。 防災教育や観光資源として期待される災害遺構。国内では長崎県雲仙市や北海道洞爺湖町が、噴火で被害を受けた建物などを保存。修学旅行生なども多く訪れるという。一関市も見学エリアを整備する。「道路のヒビもそのまま保存してお見せしたい」(一戸欣也建設部長)としている。

見出し一覧に戻る

3.「祭畤大橋」を災害遺構として保存へ 岩手・宮城内陸地震で崩落(産経新聞),産経新聞
RV=33.9 2009/09/07 21:09
キーワード:祭畤大橋,保存

「祭畤大橋」を災害遺構として保存へ 岩手・宮城内陸地震で崩落9月7日21時9分配信産経新聞崩落した祭畤大橋を沢から調査する県と一関市の担当者=岩手県一関市厳美町(写真:産経新聞)

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:祭畤大橋を一部保存 県と一関市、市民の声に応え /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=154.8 2009/09/08 12:01
キーワード:祭畤,橋げた,橋脚,祭畤大橋,保存,橋台,体験,大橋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した一関市厳美町の国道342号、祭畤(まつるべ)大橋(全長約95メートル、幅9メートル)について、県と一関市は7日、震災の象徴として、一部を保存すると発表した。 県は当初、ほぼ全体を撤去する予定だった。だが、市民から保存を求める声が上がったため、県と市は治水面や構造物の安全性などを調査し、一部を残すことにした。 保存するのは橋脚1本と、折れた部分を含む橋げた約62メートル、両側の橋台。県が11月から安全性確保のために工事を約1億1000万円かけて行い、今年度内に終える。この後は、市が管理し、橋の近くに見学できる場所を設ける。定期的に安全確認も行う予定だ。 このほか、市野々原の天然ダムができた場所も、近くにポケットパークを設けて、見学できるようにする。坂本紀夫副市長は「地震の体験を忘れないためにも、保存は重要だ」と談話を出した。 祭畤大橋は、地震で地盤が約11メートル一関側にずれた影響で、橋台が一関側から約38メートル部分で折れ曲がるように落下していた。【天野典文】9月8日朝刊

見出し一覧に戻る

2.崩落の祭畤大橋を一部保存へ 災害の記憶後世に(河北新報),河北新報
RV=135.8 2009/09/08 09:55
キーワード:祭畤,橋げた,橋脚,保存,橋台,体験,大橋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋について、岩手県は7日、橋げたの一部を残すと発表した。災害遺構の活用を求めていた市側の要望に応じ、当初の撤去方針を撤回した。 長さ94.9メートルの橋げた(片側1車線、幅9メートル)のうち、秋田側の橋脚にかかる部分62メートルを、折れ曲がった形のまま安定化工事を施して残す。秋田側の橋脚1基と一関側を含む両側の橋台は予定通り保存。橋げたの残り部分と一関側の橋脚1基は撤去する。 11月以降に着工し、本年度末に完了を予定。総工費は約1億1000万円。橋げたを全面撤去した際の工費は約1億5000万円だった。工事終了後、橋げたなどは市に譲渡し、保存・管理は市が担う。 県は3月、治水上の問題から、不安定な状態になっている橋げたすべてを今秋にも除去する考えだった。市の要望を受け、残した場合の安全性などを検討していた。 県の方針決定について、一関市の坂本紀夫副市長は「地震の体験を忘れないためにも保存は重要と思っている」とのコメントを発表した。

見出し一覧に戻る

3.崩落の祭畤大橋一部保存 災害の記憶後世に 岩手県方針変更(河北新報),河北新報
RV=112.7 2009/09/08 06:13
キーワード:祭畤,橋脚,橋げた,保存,橋台,大橋

 岩手・宮城内陸地震で崩落した一関市厳美町、国道342号の祭畤(まつるべ)大橋について、岩手県は7日、橋げたの一部を残すと発表した。災害遺構の活用を求めていた市側の要望に応じ、当初の撤去方針を撤回した。 長さ94.9メートルの橋げた(片側1車線、幅9メートル)のうち、秋田側の橋脚にかかる部分62メートルを、折れ曲がった形のまま安定化工事を施して残す。秋田側の橋脚1基と一関側を含む両側の橋台は予定通り保存。橋げたの残り部分と一関側の橋脚1基は撤去する。 11月以降に着工し、本年度末に完了を予定。総工費は約1億1000万円。橋げたを全面撤去した際の工費は約1億5000万円だった。工事終了後、橋げたなどは市に譲渡し、保存・管理は市が担う。 県は3月、治水上の問題から、不安定な状態になっている橋げたすべてを今秋にも除去する考えだった。市の要望を受け、残した場合の安全性などを検討していた。 県の方針決定について、一関市の坂本紀夫副市長は「地震の体験を忘れないためにも保存は重要と思っている」とのコメントを発表した。

見出し一覧に戻る

1.大工の手業、復旧後押し 丸森の組合 栗原・耕英訪問(河北新報),河北新報
RV=121.4 2009/09/10 06:13
キーワード:応募,交流,5月,負担,開拓,こま,組合,感謝,生まれる,浩徳

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒耕英地区の住民を支援しようと、丸森町建設職組合(小野孝信組合長)が15、16の両日、現地を訪れ、被災者の物置や作業場の改築工事を行う。資材費は建築主に負担してもらうが工賃は無償とする。同組合は「くぎ1本でも役に立ちたい」と意気込んでいる。 戦後間もなく、丸森町耕野の住民が旧満州(中国東北部)から引き揚げ、開拓団として耕英地区に移り住んだ縁がある。 内陸地震をきっかけに、町から義援金や義援米が贈られたほか、今年5月に町で開かれた「丸森いち」に耕英の住民を招待、出店してもらうなど、復興支援を通じた交流が生まれている。 「住宅建設は無理でもほかに支援できることはないか」と模索していた建設職組合が、小規模な建物の修繕を申し出たところ、仮設住宅で暮らす被災者を含め7月末までに3件の応募があった。 当日は組合に加盟する大工5人と町職員が現地を訪れ、柱がゆがんで戸の開閉が難しかったり、床の張り替えが必要だったりする物置などを2日掛かりで修繕する。 くりこま耕英震災復興の会の大場浩徳会長(48)は「住宅復旧以外には、なかなか手が回らなかったので大変ありがたい」と感謝する。 小野組合長は「丸森から移り住んだ人たちが元の生活に戻れるよう、力になりたい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.栗駒山紅葉狩りの観光バス受け入れへ 栗原市(河北新報),河北新報
RV=114.3 2009/09/12 09:54
キーワード:イワナ,ハウス,協会,許可,11月,細倉,鶯沢,紅葉,業者,民間

 岩手・宮城内陸地震で許可車両以外の通行規制が続く宮城県栗原市栗駒耕英地区について、市は栗駒山などが紅葉シーズンを迎える10月に、民間の観光バスを期日限定で受け入れる方針を固めた。14日の市災害対策本部会議で正式決定する。 観光バスは台数を定め、10、11、12、17、18日に受け入れる予定。地区に通じる市道は工事用車両が往来し、避難指示地域も一部残っているため、途中の駐停車や乗り降りは原則禁止とする。 バスは鶯沢地区の細倉マインパークを発着点に、観光施設「山脈ハウス」や周辺などを巡る見込み。市は「耕英でイワナなどを提供する食堂もコースに組み込まれれば、多くの観光客を受け入れることができるのではないか」と話している。 対策本部会議では、栗原市から湯沢市の小安峡温泉に向かう宿泊客の送迎バスについて、国道398号の通行規制区間を運行することも認める見通し。期間は10月1日から、一部区間が冬期閉鎖となる11月8日まで。 皆瀬観光協会(湯沢市)などによると、東北新幹線くりこま高原駅を発着点として金・土・日曜日に1往復ずつ運行。運行主体は湯沢市で、民間業者に委託する。

見出し一覧に戻る

2.栗駒山紅葉狩りの観光バス受け入れへ 栗原市(河北新報),河北新報
RV=111.6 2009/09/12 06:13
キーワード:イワナ,ハウス,協会,許可,11月,細倉,鶯沢,業者,紅葉,小安峡

 岩手・宮城内陸地震で許可車両以外の通行規制が続く宮城県栗原市栗駒耕英地区について、市は栗駒山などが紅葉シーズンを迎える10月に、民間の観光バスを期日限定で受け入れる方針を固めた。14日の市災害対策本部会議で正式決定する。 観光バスは台数を定め、10、11、12、17、18日に受け入れる予定。地区に通じる市道は工事用車両が往来し、避難指示地域も一部残っているため、途中の駐停車や乗り降りは原則禁止とする。 バスは鶯沢地区の細倉マインパークを発着点に、観光施設「山脈ハウス」や周辺などを巡る見込み。市は「耕英でイワナなどを提供する食堂もコースに組み込まれれば、多くの観光客を受け入れることができるのではないか」と話している。 対策本部会議では、栗原市から湯沢市の小安峡温泉に向かう宿泊客の送迎バスについて、国道398号の通行規制区間を運行することも認める見通し。期間は10月1日から、一部区間が冬期閉鎖となる11月8日まで。 皆瀬観光協会(湯沢市)などによると、東北新幹線くりこま高原駅を発着点として金・土・日曜日に1往復ずつ運行。運行主体は湯沢市で、民間業者に委託する。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:新源泉確保を市に支援要望−−栗駒五湯復興の会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=80.4 2009/09/13 12:00
キーワード:源泉,再建,湯ノ倉,民間,項目,会,提出,治,三浦,市議会

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で壊滅的被害を受けた栗原市の栗駒山ろくにある五つの民間温泉で作る「栗駒五湯復興の会」(三浦治会長)は11日、温泉復興に向けた新源泉確保への支援などを要望する嘆願書を佐藤勇市長と市議会に提出した。 要望は、新源泉確保への支援のほか▽駒の湯、湯ノ倉両地区での砂防堰堤(えんてい)の建設▽生活再建のための十分な保障について国、県への働きかけ−−など6項目にわたる。佐藤市長は「復興に民間活力は欠かせない。踏み込んだ形での支援をしたい」と述べた。【小原博人】9月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.医師、空から急行 県防災ヘリ、栗原で救助訓練(河北新報),河北新報
RV=95.9 2009/09/14 10:52
キーワード:訓練,症候群,患者,脚,治療,大切,往復,抱く,孝,ショック

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の市消防本部などは13日、災害現場へ医師や看護師をヘリコプターで派遣する県内で初めての救急救助訓練を同市花山や栗駒の復旧工事現場などで行った。いまも常時1000人規模の工事関係者が作業を続ける栗駒山での救助活動に備えるのが目的。医師らが搭乗し、患者を治療しながら搬送するドクターヘリを持たない県の山間部での救急救命活動の参考にもする。 訓練には栗原消防署や県防災航空隊、県警、栗原中央病院、東北電力などから約70人が参加。医師派遣の訓練は、大規模崩落の復旧工事が進む迫川沿いの花山小川原地区で行われた。 大規模な崩落事故で作業員数人が生き埋めになったという想定で、県防災ヘリを使って救急救命士や救助隊員を急派。陸路で到着した救助隊員ががれきの中から作業員を救出する際、医師による応急処置が必要と判断、約20キロ離れた栗原中央病院との間をヘリが往復し、内田孝副院長と看護師1人を呼び寄せた。 内田副院長と看護師は、ホバリングするヘリから県防災航空隊員に抱きかかえられながら現場に降下。急激な容体の変化の恐れがあるクラッシュ症候群とみられる作業員を点滴などの処置をして救出した。 高野春男消防長は「ショック状態で、医師の処置なしでは安全に救出できない状況は多い。医師が脚や腕を切断しないと助けられないケースもあり得る」と、現場での医師の必要性を強調した。 内田副院長は「ヘリの揺れが想像より大きく、実際にやってみなければ分からないことは多かった。どんな機材や医薬品を持参すればいいのか、現場からの事前の情報の大切さを痛感した」と述べた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:復旧状況周知へ視察会 旅行業者など対象、栗原市が来月 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.9 2009/09/16 12:02
キーワード:跡,ハウス,再生,旅行,細倉,業者,パーク,コース,はがき,望む

 ◇栗原市が来月実施 栗原市は昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で被災した同市栗駒耕英地区の復旧状況を一般に知ってもらい、再生支援につなげようと、旅行業者や市民団体を対象にした「復旧状況視察」(日帰り)を10月10日を皮切りに11、12、17、18日に実施する。 各日とも業者や団体が自前で用意したマイクロバス20台、市が運行するマイクロバス10台を予定。1台の定員は22人以内とする。コースは同市鴬沢の細倉マインパークを出発し荒砥沢の崩落現場を望む冷沢−山脈ハウス−駒の湯温泉跡を視察し、マインパークに戻る。 申し込み先は〒989−5612 栗原市志波姫新熊谷284の3、栗原市産業経済部田園観光課「復旧状況視察」係。自前のバスを使う業者、団体はファクス、市運行バスを利用する場合は往復はがきで申し込む。ファクスは(0228・23・5370)。申し込みは9月17〜10月2日。先着順。問い合わせは田園観光課(0228・22・1151)。【小原博人】9月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「山崎武司球場」が誕生 栗駒球場に愛称 栗原市(河北新報),河北新報
RV=219.6 2009/09/29 10:31
キーワード:選手,野球,大会,球場,寄付,1月,山崎,出場,費用,11月

 岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市は、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの山崎武司選手(40)から復興支援の寄付金が贈られたことに感謝を込め、市栗駒球場の愛称を「山崎武司球場」とする。10月17、18日に同球場で行われる市野球スポーツ少年団新人大会に合わせて愛称の看板を設置し、山崎選手の名前をあしらった優勝旗も用意する。 看板は球場の玄関上の壁面に取り付け、17日に除幕式を行う。愛称を付けた経緯を説明したパネルも設ける。市が山崎選手の名前使用について、楽天野球団と協議していた。 「震災に負けないで頑張る小学生を応援する」(市教委社会教育課)として、山崎選手が代表の小学生に優勝旗を授与するセレモニーも計画しているが、「10月のクライマックスシリーズに出場する可能性があり、山崎選手の出席は未定」(同課)という。 また11月15日に、仙台、栗原両市の少年野球チームが参加する「山崎武司杯少年野球親善大会」を栗駒球場で開こうと、市と山崎武司後援会が協議を続けている。市の担当者は「こちらは山崎選手の出席も可能ではないか」と期待を寄せる。 山崎選手は1月、2008年のシーズンに放った26本塁打にちなみ、栗原市に260万円を寄付。佐藤勇市長が栗駒球場に記念を残す考えを伝えていた。 市は寄付金を、球場に設置する愛称の看板や新人大会の優勝旗の製作費用に充てた。また野球用品を購入し、市内の少年野球チームに配った。 栗駒球場は1984年に建設され、両翼91メートル、中堅120メートル。地元少年野球チームの大会や社会人野球などに利用されている。震災後の約1カ月間は避難生活者の一時帰宅を支援する自衛隊のヘリポートとなり、野球での使用はできなかった。

見出し一覧に戻る

1.被災の温泉旅館再開=道路の完全復旧は来秋−宮城(時事通信),時事通信
RV=84.3 2009/10/01 19:18
キーワード:解除,源泉,山荘,営業

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市花山の2旅館が1日、道路の一部通行止め解除を受け、1年3カ月ぶりに営業を再開した。紅葉シーズン前の再開に関係者はほっとした表情を浮かべ、早速訪れた日帰り客らがお湯を楽しんだ。 2旅館は、花山温泉「温湯山荘」と湯浜温泉「三浦旅館」。国道398号は復旧工事が続き、温湯山荘には南側から、三浦旅館には北側からのみ行くことができる。県によると、道路の完全復旧は来秋の見込み。 秘湯で知られる三浦旅館の経営者三浦治さん(55)は、午前10時に旅館を開けた。水道の修理が終わっておらず、当面は日帰り客のみの受け付け。地震で使えなくなった源泉の代わりに別の場所から引いた湯は量も温度も十分ではないが、「復興の第一歩が踏み出せた」と笑顔を見せた。

見出し一覧に戻る

2.被災の温泉旅館再開=宮城(時事通信),時事通信
RV=45.1 2009/10/01 21:14
キーワード:解除,営業

被災の温泉旅館再開=宮城10月1日21時14分配信時事通信昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市花山の2旅館が1日、道路の一部通行止め解除を受け、1年3カ月ぶりに営業を再開した。写真は宮城県栗原市の湯浜温泉「三浦旅館」の経営者三浦治さん(1日)

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:栗原の宿泊2施設、国道の通行止め短縮で旅館再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=198.4 2009/10/02 11:00
キーワード:夫妻,解除,山荘,源泉,修復,営業,来年,温湯,解雇,境

 ◇待ちわびた温泉堪能 国道398号の通行止め区間の短縮に伴い、昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災し休業していた栗原市花山の「湯浜(ゆばま)温泉三浦旅館」と、市の第三セクター「ゆめぐり」が運営する「温湯(ぬるゆ)山荘」が1日、営業を再開した。地震発生から約1年4カ月ぶり。温湯山荘は地震で一時解雇した26人を再雇用し、32人体制で通年営業する。高野兼支配人は「再開に向け全国から寄せられた支援への感謝を忘れず、心からのおもてなしの宿にしたい」と決意を語った。【小原博人、鈴木一也】 一般車両の通行止めが解除されたのは、国道の同市花山総合支所方面から同山荘前までと、秋田県境から三浦旅館前までの区間。同山荘と三浦旅館の間の約12キロは依然通行止めで、全面開通は来年秋になる見込みだ。 同山荘は地震による施設被害と国道の寸断で営業中止を余儀なくされたが、源泉に致命的な損傷はなかった。国道の規制一部解除に合わせ、外壁の損傷や落下した照明器具などの修復を約1億3000万円をかけ済ませた。 1日に同山荘前で行われた再開式典に招かれた同市内のお年寄りら60人のうちの一組、白鳥荒雄さん(86)とよし子さん(82)夫妻は「待ちに待った再開。以前通り宿泊や日帰り入浴で地元の温泉を楽しみたい」と話した。 2人は地震前夜に同山荘に泊まり、翌朝1階ロビーでくつろいでいて地震に見舞われた。天井の照明器具が落下したが、けがはなく、夕方にヘリコプターで救出された。67年の同山荘開業以来の「温湯ファン」だけに「元通りに繁盛してほしい」と願っていた。 佐藤勇市長は式典で「土砂に埋まった源泉から湯がまた出ると分かった時は最高にうれしかった」と振り返り、栗駒・花山観光の拠点にするべく努力を誓った。式典後、招待者らは待ちわびた温湯温泉を堪能した。 同山荘は客室23室で100人収容。今月の宿泊予約は1日の約30人を含め約1000人とまずますの滑り出し。平日は余裕があるという。予約は同山荘(0228・56・2040)。 一方、「ゆめぐり」は、運営する同市栗駒耕英の温泉施設「ハイルザーム栗駒」を11月中旬にも再開したいとしているが、「いこいの村栗駒」の再開は未定となっている。10月2日朝刊

見出し一覧に戻る

2.行楽の秋 花山に朗報 観光関係者「忙しくなるぞ」(河北新報),河北新報
RV=141.0 2009/10/02 06:13
キーワード:解除,そば,山荘,野菜,自然薯,営業,来年

 食材納入、土産品の販売、雇用回復―。岩手・宮城内陸地震による栗原市花山の国道398号の通行規制が1日、一部解除された。花山が最もにぎわう秋の行楽期に、第三セクター「ゆめぐり」が運営する温泉宿泊施設「温湯山荘」も営業を再開。震災と不況にあえいでいた観光関係者に復興への光が差し込んだ。 山荘の営業に合わせ、ゆめぐりは26人を再雇用した。同市栗駒で経営、11月の再開を目指す温泉宿泊施設「ハイルザーム栗駒」でも20人程度を再雇用するほか、来春の高校新卒者の採用も検討している。 野菜や酒類、山菜加工品などの納入も始まった。震災前、ゆめぐりと年間4000万円の取引があった同市栗駒の業務用食材卸「岩ケ崎魚市場」。渡辺綱雄社長(66)は「紅葉が本格化すれば、客足が伸びるはず」と期待する。 震災で売り上げがほぼゼロとなり、一度は解散を決めた花山山菜加工組合。山荘向けの漬物、果実酒などの生産が急ピッチで進み、狩野正枝組合長(76)は「山荘は組合にとって不可欠な存在。忙しくなるぞ、と皆で喜んでいる」と意気込む。 国道の通行規制緩和に、沿線の施設なども動きだした。道の駅「自然薯(じねんじょ)の館」を経営する花山地域開発の佐藤倫治社長(58)は「花山で最大の観光シーズンに間に合い、ほっとした」と表情を和ませる。 一般の車が訪れるようになったそば店「花舞の里」では、店主の三浦俊郎さん(54)が「建て直した家のローンもある。これまでの分を取り戻したい」と早速、観光客に自慢の腕を振るった。 震災で完全にストップした観光産業の歯車は、ようやく回り始めた。ただ、山荘頼みの集客には限界があり、「国道が秋田県まで通れないと、周遊する観光客は戻らない」との声は根強い。関係者は来年秋と見込まれる国道の全面復旧を待ち望んでいる。

見出し一覧に戻る

3.観光産業再起へ一歩 栗原・花山国道398号規制一部解除(河北新報),河北新報
RV=103.2 2009/10/02 06:13
キーワード:解除,イワナ,山荘,修復,営業

 岩手・宮城内陸地震で通行が規制されていた宮城県栗原市花山の国道398号は1日、規制が一部解除され、従来の規制区間にあり休業していた温泉宿泊施設「温湯山荘」も営業を再開した。営業は1年3カ月半ぶり。山荘は花山の観光産業の中核的存在で、経済復興に向けて大きな一歩となる。紅葉シーズンを前に観光関係者は「希望が見えてきた」と期待を寄せている。 地域の経済・生活の大動脈である国道の通行規制の一部解除は、道路の修復工事が進んだため。解除区間は地図の通り。山荘前までの約6キロと、秋田県境から湯浜温泉三浦旅館駐車場までの約2キロの計8キロで、一般車両の通行が可能になった。残る規制区間は12キロ。 山荘で開かれた式典には利用客や国、宮城県、栗原市などの行政関係者、従業員ら約80人が出席。佐藤勇市長は「働ける喜びを胸に、また来てもらえるようなおもてなしの心を忘れず、地域を挙げて頑張りたい」とあいさつした。 開館と同時に、再開を待ちかねた地元住民ら約50人が入館。自然に囲まれた露天風呂で「施設再開が待ち遠しかった」などと言葉を交わし、湯船に漬かった。宿泊客約30人は夕食で焼きイワナなど地元食材にこだわった料理を満喫した。 ランプの宿として知られる三浦旅館もこの日、営業を再開。当面は日帰り入浴のみだが、中旬から週末のみ宿泊も受け付ける予定という。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:被災者を温泉でもてなす 栗原の31人、小安峡に招待 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=107.0 2009/10/04 12:00
キーワード:交付,がんばる,協会,食べる,許可,紅葉,小安峡,うれしい,入浴,招待

 08年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の花山地区の高齢者ら31人が2日、秋田県湯沢市皆瀬の小安峡温泉に日帰りで招待され、心尽くしの食事や入浴サービスなどで、くつろいだひとときを過ごした。 宮城、秋田両県を結ぶ国道398号は地震の影響で県境付近が途絶したままだが、復旧工事で特別車両に限って一部通行可能となった。このため、皆瀬観光協会(伊藤多郎兵衛会長)が温泉招待を企画。車両通行許可証も交付された。 一行は、迎えのマイクロバス2台で県境越え。ガスに煙る須川高原の紅葉を見物し、温泉郷に到着。伊藤会長が「ゆっくり休んでいただき、名物の稲庭うどんを食べてください。皆さんのお力に、少しでもなれればうれしい」と歓迎した。 その後、被災者たちは8軒の旅館・民宿に分散し、帰り時間までの間、それぞれ温かいもてなしを受けた。 花山震災復興の会「がんばっぺ」事務局長、伊藤廣司さん(61)は「花山では72世帯が避難し、国道を通っても復旧はまだまだ、という感じ。そんな中で、同じように大変な思いをした小安峡温泉の皆さんの心遣いはとてもうれしい」と話した。【佐藤正伸】10月4日朝刊

見出し一覧に戻る

1.選択:知事選告示 生活環境変化の中、有権者の思いは… /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=108.7 2009/10/09 14:01
キーワード:雪,県政,県民,雇用,開通,景気,安定,恵子,香,悪化

 前回の05年知事選から4年が過ぎた。県内では昨年6月に岩手・宮城内陸地震が発生し、大きな被害をもたらした。景気悪化で雇用や就労を取り巻く経済環境も激変。さらに少子高齢化の進行、政権交代も一人一人の県民生活に影響を及ぼしている。身の回りの生活環境が変化していく中、有権者たちはどのような思いで知事選に臨むのか。告示日の8日、有権者の声を聞いた。【垂水友里香、比嘉洋】 ◇道路完全復旧を−−栗原市、主婦、大槻芳子さん(55) 仮設住宅で生活している。まだ開通していない道路があるので、早く完全復旧して地元の住民だけでなく一般の人や観光客らも通れるようにしてほしい。人が来たら、もう少し栗駒もにぎわうから。雪が降ると復旧工事はまた滞ってしまう。復興まではまだ時間がかかる。一生懸命やってくれる人を応援したい。 ◇人の育成に目を−−石巻市、造船業、川並秀五郎さん(65) 地方にいると県政に対する期待感は薄くなる。知事は政党に偏らず、地方の首長の話にもっと耳を傾けてほしい。県民も我慢できるところは我慢しないといけないと思う。今までは無計画に「ハコモノ」を作りすぎた。これからは人の育成などにもっと目を向けてほしい。 ◇景気回復が一番−−登米市、会社員、佐々木紀子さん(55) 景気の回復が一番の関心事。職場では、もっと働きたいにもかかわらず商品の減産で定年まで労働時間が減らされている。景気対策を推し進めてくれる人に投票したい。 ◇情報開示進めて−−仙台市、会社員、佐藤恵子さん(55) 岩手・宮城内陸地震時の自衛隊との連携など対応の良さや、大和町に自動車工場を誘致したことなど4年間の村井県政は評価している。定年を迎えても安定した生活ができるような政策や情報開示を新知事には求めたい。情報開示が進めば政治にもっと関心が持てると思う。 ◇景気悪化防いで−−仙台市、自営業、川合徹(34) 仙台に移り住んだ1年前は、もう少し街に活気があったように思う。個人で店をやっていることもあり、これ以上景気が悪くならないよう対策を進めてくれる人を選びたい。10月9日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗原・耕英イチゴ農家 地震に続いて被害 台風18号(河北新報),河北新報
RV=120.2 2009/10/11 06:14
キーワード:イチゴ,苗,出荷,解体,ハウス,農家,夏,栽培

 東北南部を縦断した台風18号は、岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英につめ跡を残した。イチゴ栽培農家の菅原耕一さん(57)方のビニールハウスが、強風で折れ曲がるように傾いた。家族3人で10日、解体作業に取り掛かった。 栗駒山ふもとの別宅にいた菅原さんに、地区の住民から「ハウスがひっくり返っている」と連絡があったのは9日。ハウスの無残な姿に、菅原さんは「想像以上の被害だった。地震、台風と、昨年から痛めつけられている」と肩を落とす。 県が復興支援として格安で農家に提供した夏イチゴ「サマーキャンディ」の苗を植えた2棟のうちの1棟だった。菅原さんは「まだ出荷していなかった。今年は無理。資材を買って組み直すとなると出費は大きい」と話した。

見出し一覧に戻る

2.紅葉の栗駒 復旧祈る バスで200人被災地訪問(河北新報),河北新報
RV=54.7 2009/10/11 06:14
キーワード:そば,ハウス,紅葉

 岩手、宮城、秋田3県にまたがる栗駒山(1627メートル)が紅葉シーズンを迎える中、岩手・宮城内陸地震で被災した中腹の宮城県栗原市栗駒耕英地区に10日、地震後初めて観光客が訪れた。 栗原市が復旧状況を知ってもらおうと、マイクロバス10台を運行。約200人が、色づき始めた頂上付近や土砂崩れでむき出しになった地肌を眺めながら、大規模崩落が起きた冷沢地区、土砂に埋もれた旅館「駒の湯温泉」跡地などを巡った。 耕英の住民で運営する観光施設「山脈ハウス」では、住民がうどんやそばの店を開き、1年4カ月ぶりの客を歓迎した。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:須川温泉にぎわう 大浴場建て替え終了−−一関 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=96.8 2009/10/14 12:01
キーワード:解除,営業,部長,入浴,天野,典文,良い,建て替え,付ける,楽しむ

 岩手・宮城内陸地震で被害を受けた一関市厳美町の須川温泉で、大浴場の建て替えが終了し、10日本格的に営業を再開した。連休中には多くの客が訪れた。今年の営業はほぼ今月いっぱいだが、同温泉関係者は「一人でも多く楽しんでもらいたい」と話す。 同温泉は老朽化した大浴場と中庭の温泉プールに亀裂が入り使えなくなった。露天や小さい風呂のみで営業を再開していたが、大浴場などは全面的に建て替えていた。 新大浴場は、鉄筋コンクリート平屋建て約162平方メートル。浴槽も初めて男女(各35平方メートル)に分け、縁にはヒノキを使い、洗い場も広げサウナも設けた。さらに、大浴場近くにエレベーターやスロープを付けるなどバリアフリー化も行った。 再開後の10〜12日は、約1500人の入浴客が、久しぶりに温泉を楽しんだ。「明るくなった」「湯の温度もちょうど良く気持ちがいい」などと話しつつ、ゆっくりと湯につかった。佐藤賢一営業部長は「地震後、利用者には迷惑をかけた。連休に間に合ってホッとしている」と話す。 だが、県内から同温泉に通じる国道342号の通行止めがいまだ解除されず、秋田経由となる。【天野典文】10月14日朝刊

見出し一覧に戻る

1.災害ボランティア支援友の会:豪雨被害の兵庫県佐用町に「物心両面で支援を」 /石川(毎日新聞),毎日新聞
RV=121.9 2009/10/15 17:01
キーワード:ボランティア,交流,神戸,スタッフ,再生,効果,台風,半壊,同会,豪雨

 ◇能登半島地震の恩返し 全国の被災地で活動するボランティアを支援する「災害ボランティア支援友の会」(輪島市)が、8月に豪雨被害を受けた兵庫県佐用町への支援を呼びかけている。事務局長で、能登半島地震(07年3月)では寺が全壊した市堀玉宗・興禅寺住職(53)=同市門前町=は「佐用町の被災者は、まだ大変な状況にあると聞いている。心ある方にぜひ支援をいただきたい」と呼びかけている。【澤本麻里子】 同会は、能登半島地震で世話になったボランティアへの恩返しにと、同市や穴水町など被災地の僧侶を中心に昨年7月に発足。これまで岩手・宮城内陸地震(08年)などの被災地で活動するボランティアに対し、支援をしてきた。 8月9日夜、兵庫県西部の佐用町を中心に台風9号の影響による豪雨が襲った。同県災害対策課によると、同町では死者18人、行方不明2人、876棟が全半壊するなどの被害が出た。 阪神大震災などの被災者を支援する「被災地NGO協働センター」(神戸市)は災害直後からスタッフを派遣し、現在も足湯ボランティアや除湿・抗菌効果のある炭の差し入れを続けている。 同町では、荒れた山から流れた木が川をせき止め、大量の水が道路にあふれた。同センター代表の村井雅清さん(59)は「里山の荒廃は全国共通。今後も起こる可能性がある」と指摘する。同センターは山を整備し、間伐した木を使って炭にするなど自立再生を視野に入れた活動を行っているが、マンパワーの面からもボランティアだけでは補えない部分があるという。 村井さんと交流を続ける市堀住職は「ボランティアも多くの支援がなければ被災者に寄り添うことはできない。物心両面の支援が大切」と話している。 同会では義援金を募っている。郵便振替00770−4−57778 口座名「災害ボランティア支援友の会」。通信欄に「ボランティア支援金」と記入。問い合わせは興禅寺(0768・42・3066)。10月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「政岡」モデルの菩提寺 龍雲寺、解体始まる 栗原・一迫(河北新報),河北新報
RV=210.9 2009/10/17 06:13
キーワード:耐震,修復,解体,再建,来年,藩,伊達,再生,歴史,費用

 藩制時代の伊達騒動を題材とした歌舞伎「伽羅(めいぼく)先代萩」で、幼君を守り抜いた乳母「政岡」のモデルの菩提(ぼだい)寺として知られる宮城県栗原市一迫の龍雲寺が岩手・宮城内陸地震で被災したために取り壊されることになり、解体作業が16日、始まった。築300年の歴史に幕を閉じ、2011年春に新しい本堂が誕生する。 龍雲寺は約530年前の室町時代に創建。江戸時代は25寺の触頭(ふれかしら)として七つの末寺を擁し、現在、檀家数約600。伊達騒動当時の一迫真坂の領主白河義実夫人で政岡のモデルとされる「浅岡」や仙台藩宿老富塚重信らの墓があり、観光名所にもなっている。 龍雲寺によると、現在の本堂は白河氏が福島県白河地方から仙台を経て真坂領主になった約300年前、別の寺の本堂を移築したとの言い伝えがあるという。建築面積は約330平方メートルで栗原市内で有数の規模を誇る。 しかし、岩手・宮城内陸地震で柱や梁(はり)が大きく傾き、しっくいの壁も一部崩れ落ちた。以前から耐震性の問題を指摘され、震災後の栗原市の調査でも崩壊の危険性があると判定された。 当初は修復も検討したが、大規模な解体が必要で多額の費用がかかることが判明。「先々のことを考え新築を決断した」(同寺)という。総事業費1億5000万円。10月中に解体を終え来年春に着工、11年3月完成の予定。彫刻や柱、梁などはできるだけ再利用する。 檀家でつくる造営委員会副委員長の佐藤勇さん(77)は「寺の再生を見届けたいという高齢の檀家のためにも、一日も早く再建して寺を守りたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.栗原「ランプの宿」宿泊客受け入れ 1年4カ月ぶり再開(河北新報),河北新報
RV=73.1 2009/10/18 06:13
キーワード:営業,許可,11月,予約,三浦,治,受け入れ,年内,装置,待ち望む

 「ランプの宿」として知られる宮城県栗原市花山の湯浜温泉「三浦旅館」は17日、宿泊客の受け入れを始めた。岩手・宮城内陸地震で国道398号が通行止めになって以来、約1年4カ月ぶりの本格的な営業再開となる。 震災で上水道施設が壊れたため沢から水を引き、浄化槽や滅菌装置などを設置。新たな設備が16日に宮城県栗原保健所の検査で使用許可を受け、宿泊が可能となった。 この日は予約していた仙台市の女性2人が宿泊。経営者の三浦治さん(55)は「常連さんが再開を待ち望んでいた。何とか年内に間に合い、ほっとしている」と話した。 今のところ旅館には国道398号で秋田県側からしか入れず、今年は11月8日で閉鎖されるため営業は同1日まで。宿泊客は平日2組、週末5組を受け付ける。連絡先は090(8925)0204。

見出し一覧に戻る

1.栗原の現実伝えたい 被災地支援の学生、学園祭で報告(河北新報),河北新報
RV=97.0 2009/10/24 14:31
キーワード:ボランティア,グループ,会場,学生,紹介,見学,合同,来場,福祉,実感

 東北文化学園大と東北文化学園専門学校(いずれも仙台市青葉区国見)の学生が24日に始まった合同の学園祭で、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市で取り組んだボランティア活動や被災状況などについて発表している。 報告しているのは学生ボランティアサークル「ブルースカイ」の佐藤治さん(19)=仙台市青葉区=ら。佐藤さんは学生ボランティアが栗原市で実施した被災住民への足湯サービスに参加したり、大規模な土砂災害で道路網が寸断された栗駒耕英地区を見学したりした。 学園祭での発表は、被災地で実感した厳しい現状を多くの人に伝えようと企画。耕英地区の若手住民グループから土砂崩落現場のジオラマを借り受け、写真も交えて来場者に説明することにした。 ブルースカイのメンバーは約50人で、福祉施設や障害者の介助など、多様な活動を数人ずつのグループで実践。会場では、各分野の活動状況も紹介している。 学園祭は25日も開かれ、発表は午前10時〜午後3時。ブルースカイ副代表の佐藤敬太さん(20)=多賀城市=は「発表を通じて被災地に対する支援や、福祉に携わる人の輪を広げたい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.補助源泉の掘削開始 栗原・花山の温湯地区(河北新報),河北新報
RV=103.8 2009/10/31 14:19
キーワード:山荘,源泉,1月,来年,温湯,再生

 岩手・宮城内陸地震で温泉施設が被害を受けた宮城県栗原市花山の温湯地区で30日、市の温泉宿泊施設「温湯山荘」向けの補助源泉を掘削するため、市がボーリングを始めた。湯量が十分確保されれば、現在休業中の温泉旅館への供給も検討する。 掘削地は林野庁花山森林事務所の温泉施設跡地。栗原市が一般競争入札で林野庁から購入した。現地で安全祈願祭が開かれ、市や県、東北森林管理局、住民ら約25人が出席して工事の安全と湯脈の発見を祈った。祈願祭で佐藤勇市長は「単なる補助源泉ではない。花山のみならず栗原の再生につながる」とあいさつし、地域全体での活用に意欲を見せた。 工期は来年1月末まで。1日約10メートルのペースで地下200メートルまで掘り進む。震災で枯渇した温泉施設跡地の源泉があった深さ100メートル付近で湯脈に到達するみられる。掘削する東北ボーリング(仙台市)は「湯量と湯温を見て掘削の継続を判断する」と話す。 隣接地にあって休業している佐藤旅館の佐藤研一社長は「たくさんの湯が出ると信じている。湯量が確保されれば旅館再開に希望が見えてくる」と期待した。

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:通行規制を試験的解除 来月4日から栗駒耕英地区 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=94.1 2009/10/31 13:01
キーワード:解除,イワナ,ハウス,来年,許可

 ◇住民受け入れ準備へ 栗原市は11月4日から8日までの日中、岩手・宮城内陸地震で被災した同市栗駒耕英地区で、復旧工事が進んだ道路の一般車両通行規制を試験的に解除する。大きな混乱や事故がなければ、同11日から15日までの間も解除し、本格解除に向けて検討する。地震後初めて観光客がマイカーで訪れることが可能となり、地元住民も受け入れ準備を始めている。 市危機管理室によると、解除期間中は午前10時に市道「馬場駒の湯線」の大峰ゲートを開放し、午後3時に閉鎖するまで耕英地区への立ち入りを許可する。大規模崩落した荒砥沢ダムや世界谷地、窓滝方面へは工事のため立ち入りできない。 馬場駒の湯線は道幅が狭く、工事用の大型トラックが多数通行するため、工事車両以外の観光バスなど大型車両の通行は不可。全区間駐停車禁止で、温泉施設「山脈ハウス」か「くりこま荘」の駐車場を利用する。事前申し込みなどは不要。 市危機管理室は「一般車両が入った場合、渋滞がどれくらい起きるかの調査も含んでいる。順調にいけば本格解除の方向で検証したい」としている。 一般観光客の来訪を心待ちにしていた地元住民からは喜びの声も上がっている。耕英地区のイワナ養殖業、熊谷昭さん(65)は、地震発生以来休業していた食堂を1年5カ月ぶりに開く予定だ。「これが私の復興の第一歩。1日も早く全面開通して、いつでもお客さんが来られるようになってほしい」と願いを込めた。 一方、耕英地区に向かう本来の主要道路の県道「築館栗駒公園線」は落石などで依然通行止めが続いており、工事完了は来年秋ごろになる見込み。【鈴木一也】10月31日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:大規模自然災害の自治体、医療情報共有が課題 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=57.0 2009/11/03 12:01
キーワード:回答,狩野,医療,患者

 ◇日本救急医学会で浜松医大・古本助教 昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震を含む国内で過去16年間に起きた六つの大規模自然災害に被災した自治体で、関係者同士の情報共有が依然として課題だという調査結果を、浜松医大医学部の古本尚樹特任助教(地域医療学)がまとめた。10月31日に盛岡市内で開かれた日本救急医学会総会で発表した。 古本特任助教は08年7月から今年6月、内陸地震のほか、北海道南西沖地震(93年)▽阪神大震災(95年)▽有珠山噴火(00年)▽新潟県中越沖地震(07年)▽能登半島地震(同)−−について、4県2町の医療や防災のなどの担当者18人から、防災計画の医療課題、関係機関との連携・情報共有、初動態勢などを質問した。 6災害で共通した課題は「情報の共有」だった。内陸地震では、岩手県が、携帯電話が不通になる山間地での連絡が難しく情報が不足したことを報告した。さらに、「開業医をまとめる医師会など民間の医療機関と公立病院との連携不足もあった」とした。 また、「市町村から情報が上がってから対応したので、情報がない時は対応が延々とできなかった」(新潟県)や「医療機関は、管轄自治体からの指示がないと動けなかった」(北海道壮暼町)との報告もあった。 このほかの問題点として「入院患者の状況に合わせた個別の病院食が提供できなくなり、症状が悪化した」(同)という回答や、防災計画の実効性がなかったこと、発生が休日で対応が遅れたことなども回答があったという。 調査結果は、東海地震の被害対策に向け、静岡県に提言する。さらに、聞き取り先の自治体にフィードバックして課題を共有化するという。 古本特任教授は「情報共有や連携の不足は、災害時は人命にかかわる。災害医療は利益になるものではない。利益を度外視した財源で特別なルールづくりが必要だ」と話す。【狩野智彦】11月3日朝刊

見出し一覧に戻る

1.癒やしのジャズ栗原へ響け 温泉旅館支援で仙台ライブ(河北新報),河北新報
RV=105.1 2009/11/04 06:13
キーワード:ライブ,演奏,寄付,実行,勧告,温湯

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の温泉旅館の復興を支援するジャズライブが3日、仙台市青葉区のエクセルホテル東急で開かれ、約130人の観客がジャズの音色を楽しんだ。 国内外で活躍するジャズトリオ「TRIO’」が公演。ドラムスの市原康さんが「音楽をもって力になり、慰めになり、癒やしになればと思う」とあいさつ、息の合った演奏を披露した。 会場で配ったパンフレットには、感謝の気持ちを込めて栗原市花山の温湯温泉・佐藤旅館の再開から1年間有効の無料入浴券を付けた。主人の佐藤研一さんは「旅館のある場所は、まだ避難勧告が続いているが、この券に応えられるよう頑張りたい」と話した。 ライブは支援者有志らでつくる実行委員会が主催。貝田制会長(65)は「ライブは来られないが、チケットだけ買ってくれる人もいた。その気持ちがとてもうれしい」と語った。 ライブは、メンバーと佐藤さんが旧知の間柄だったことから実現。収益金の一部は栗原五湯復興の会などに寄付される。

見出し一覧に戻る

1.栗原・耕英の観光施設、久々に活気 通行規制限定解除(河北新報),河北新報
RV=141.2 2009/11/05 06:13
キーワード:解除,イワナ,営業,来年,許可,跡地,特産,秋,入浴,こま

 宮城県栗原市は4日、岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒耕英地区に通じる唯一のルートとなっている市道馬場駒の湯線について、期間限定で通行規制の解除を始めた。初日は約100台の一般車両が地区に入り、一時的に営業再開した食堂などを利用。土石流で倒壊した旅館「駒の湯温泉」の跡地にも多くの人が訪れた。 イワナ養魚業熊谷昭さん(65)は震災後、初めて食堂を開いた。主要ルートの県道築館栗駒公園線の復旧は来年秋の見込みで、再開はそれ以降と考えていたという。「採算は関係なく、短期間だが、支援へのお返しになればいい。前向きになれる」と客をもてなした。 農産物直売所で特産の高原大根を買い求めたり、10月末に再開した温泉旅館「くりこま荘」で日帰り入浴を楽しんだりするマイカー客もいた。 駒の湯温泉の跡地では、被害の大きさに驚きの声が相次いだ。大崎市の高橋亀一さん(79)は「なじみの温泉だったので気になっていた。ようやく自分の車で見に来られたが、景色の変わりようは想像以上」と話した。 復旧工事が続く耕英地区では、市道も許可車両しか通行できないが、市は復興の状況を見てもらおうと、4〜8日と11〜15日の午前10時〜午後3時に限り、通行規制の解除を決めた。工事車両が通るため市は安全面をチェックし、一般車両は駐車場所も制限される。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:不明の夫婦捜索、4自治体協議へ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=72.5 2009/11/07 12:01
キーワード:負担,費用,11月,決まる,合同,好,多額,美也子,当時,田

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の夫婦の合同捜索の検討を山形、宮城両県と金山町、現場とみられる栗原市が始めた。17日に4自治体の担当者が栗原市で今後の対応を協議する。山形県の吉村美栄子知事は6日の県議会で「現地で捜索方法の検討状況について説明を受ける。精いっぱい努力したい」と述べた。 行方不明になっているのは高橋伸好さん(当時56歳)と妻美也子さん(同50歳)。 ただ、山形県総合防災課の石塚雅啓課長は「現地状況を聞きに行く段階。合同捜索が決まったわけではない」と慎重な姿勢だ。宮城県危機対策課も「危険な上、捜索には多額の費用も要する」と述べており、捜索方法や費用負担を協議した上での対応となりそうだ。【釣田祐喜、比嘉洋】11月7日朝刊

見出し一覧に戻る

1.通行止め12日解除 国道342号 一関・厳美の矢櫃地区(河北新報),河北新報
RV=173.1 2009/11/10 06:13
キーワード:祭畤,仮橋,解除,来年,支局,大橋,まつるべ,撤去,完了,2月

 岩手県は9日、岩手・宮城内陸地震の土砂崩れで寸断された国道342号の一関市厳美町の矢櫃(やびつ)ダム付近1.5キロ区間の通行止めを、12日午前10時に解除すると発表した。同342号で、残る通行止め区間は厳美町真湯―須川高原温泉間(約15キロ)のみとなった。 今回の通行止め解除は復旧工事完了に伴う措置で、昨年6月14日の地震発生から約1年半ぶりの通行再開となる。 県一関総合支局土木部によると、復旧工事は今年2月に着手、進ちょくが順調で完了が1カ月早まった。総工費は3億2000万円。通行再開により、昨年7月に設けた迂回(うかい)路用の磐井川の仮橋を撤去し、山を切り開いた道路も閉鎖する。 厳美町真湯―須川高原温泉間の復旧工事については、来年6月には通行止めが解除される見通し。落下した祭畤(まつるべ)大橋の仮橋の50メートル北で建設中の新橋は、2010年度内に完成する。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:国道342号が開通 矢櫃地区の通行止め区間 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=130.9 2009/11/13 11:01
キーワード:祭畤,解除,祭畤大橋,支局,開通,まつるべ,11月

 ◇矢櫃地区の1.5キロ区間 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で道路脇の土砂が崩れ通行止めになっていた一関市厳美町の国道342号の矢櫃(やびつ)地区1・5キロ区間が12日、開通した=写真。これにより市街地と祭畤(まつるべ)真湯地区は、祭畤大橋を除いて本来のルート1本でつながった。 この区間は、高さ約70メートル、幅169メートルの斜面が崩落するなどして通行止めとなり、約1・7キロの迂回(うかい)を余儀なくされていた。県南広域振興局一関総合支局は、6万立方メートルの土砂の取り除き、斜面の安定化を図るなど、復旧作業を続けていた。工事費は約3億円。区間開通に伴い迂回用仮設道路700メートルは廃止された。 同振興局の小関司災害復旧対策課長は「降雪前に解除でき一安心だ。今後も復旧工事の車両がまだしばらく通るので、協力をお願いする」と話している。【天野典文】11月13日朝刊【

見出し一覧に戻る

2.<使い込み>岩手・一関市職員が義援金など1084万円を(毎日新聞),毎日新聞
RV=44.7 2009/11/13 20:54
キーワード:予算,狩野,風評

 岩手県一関市は13日、商業観光課の佐藤大(だい)・主任主事(35)が、兼務する一関温泉郷協議会の口座から約1084万円を引き出し、私的に使い込んでいたと発表した。被害には岩手・宮城内陸地震で寄せられた義援金約193万円も含まれていた。借金返済や遊興費に使ったといい、市は同日付で懲戒免職とし、県警一関署に告発した。 市によると、佐藤主任主事は市内の温泉宿が加盟する同協議会の事務局で財務管理を担当。地震の風評被害対策として市から割り当てられた義援金の口座から08年度に約193万円を、通常予算口座から06〜08年度に計約891万円を引き出した。架空の領収書や伝票を偽造するなどして、商品券や図書券を購入後、換金するなどしていた。通常予算には市からの補助(年間約130万円)も含まれていた。被害金は全額返金されたという。 記者会見した勝部修市長は「全国から寄せていただいた善意を裏切ることになり申し訳ない」と陳謝した。【狩野智彦、天野典文】

見出し一覧に戻る

1.一関市職員の義援金着服:傷癒えぬ市に衝撃 非難の声相次ぐ /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=68.6 2009/11/14 12:02
キーワード:募金,キャンペーン,再建,狩野

 ◇「善意に対する裏切り」 岩手・宮城内陸地震発生から1年余、傷がまだ癒えない一関市に衝撃が走った。13日、市商業観光課の佐藤大主任主事(35)が、会計担当を兼ねる一関温泉郷協議会から義援金などを着服していたことが判明した。人々が生活などの再建に必死に取り組む最中のことだけに、被災者や義援金を集めた団体からは「全国からの善意に対する裏切り行為だ」との非難の声が相次いだ。【天野典文、狩野智彦、宮崎隆】 市役所の会見場に姿を見せた勝部修市長は、「全職員が公務員としてのモラルや自覚を持って公務にあたるよう指導徹底し、信頼回復に全力を尽くします」と、頭を下げた。「公務員としてあってはならない行為で、市民だけでなく、全国の皆さんからの信頼を失う行為だ」と、厳しい表情で述べた。 同席した同協議会の稲垣智雄理事長も「会計処理が適正に処理されたと思いこんでいた。皆さんに心からおわびする」と述べた。 会見に先立って行われた市議会全員協議会では、議員からは「発表が遅い」「市監査委員会になぜ報告しなかったのか」など、同課内で調査を続けた市の姿勢をただす意見が続出した。 市は「金の動きが複雑で、事実関係が分かった部分をいち早く発表した」などと釈明。佐藤主任主事はさらに、温泉郷協議会の資金とは別の財源からも、市内の3団体名義で数十万円の金券を購入し、私的に使用した可能性があるといい、「再発防止のため、来週にも検証委員会を発足させたい」と述べた。 こうした事態に、被災者らの憤りや批判は激しい。復旧工事に伴う仮設住宅生活を続ける同市厳美町市野々原の主婦、沼倉恵子さん(55)は「義援金は被災者に対して役立ててほしいと送られたもので、不謹慎だ。市は被災者にもきちんと説明してほしい」と訴える。 義援金を集めた日本赤十字社県支部の圃田(はたけだ)清昭事務局長は「全国の方々から寄せられた善意を裏切る行為で、非常に遺憾です」と話した。県共同募金会の菊池昭治事務局長は「残念だ。善意を踏みにじる行為だ」と憤る。 同協議会が加盟する県観光協会の菊池和憲専務理事は「一関は地震の被害が大きく、みんな頑張って観光キャンペーンをやったのに、こういう事態は残念です。協議会からまだ連絡はまだないが、どういう事情か知る必要がありそうだ」と話している。11月14日朝刊

見出し一覧に戻る

1.「武司杯」あふれる元気 山崎選手、球場訪れ励ます 栗原(河北新報),河北新報
RV=236.9 2009/11/16 06:13
キーワード:選手,野球,大会,球場,山崎,寄付,投手,ファン,花,プロ

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の復興を応援しようと、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの山崎武司内野手(41)が15日、市栗駒球場で開かれた「第1回山崎武司杯少年野球親善大会」に出席し、子どもたちやファンらを喜ばせた。山崎選手は花山、栗駒両地区の仮設住宅も訪れ、被災者を激励した。 栗駒球場は、山崎選手から復興支援の寄付金を贈られた市が感謝の証しとして愛称を「山崎武司球場」と命名。親善大会は山崎選手の後援会が企画し、栗原、仙台両市と宮城県富谷町から12チームが参加した。 「球場の愛称にしてもらえて光栄。子どもたちの励みになれるよう頑張らねばと気が引き締まる」と山崎選手。閉会式では表彰選手一人一人に記念品を手渡して握手し、打撃などに関する質問に笑顔でアドバイスした。 仮設住宅では、2地区で計約40人の住民が出迎えた。花山の高校生佐々木望妃さん(16)は田中将大投手のレプリカユニホームにサインをもらい「『マー君のファン?』と聞かれ、どきどきした。元気も出てきた」と感激していた。 山崎選手は「自宅に戻れないのはつらいこと。それでも明るく接してくれて、わたしが元気をもらえた」と話した。 栗原市志波姫のJRくりこま高原駅前では市の花と木の植栽祭があり、山崎選手は佐藤勇市長らと一緒にヤマボウシを植えた。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:各戸の声かけ支えに 自主防災組織「住民の命綱」 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=112.5 2009/11/17 12:02
キーワード:山荘,後藤,温湯,団員,会員,組織,11月

 ◇宮教大の後藤さん調査 防災社会学を研究する宮城教育大非常勤講師の後藤一蔵さん(64)=美里町在住=は昨年6月に発生した岩手・宮城内陸地震の際、住民共助の自主防災組織がどう機能したか、栗原、大崎の両市と美里町内の計5組織の代表者らに聞き取り調査した。5組織とも初期対応として、受け持ち地区内の各戸に「声かけ」の安否確認を行い、住民の安堵(あんど)感の支えになったことが分かった。 調査は今夏、要請に応じた組織を対象に行った。栗原市の一迫荒町防災会は地震発生後、地区会館に駆け付けた自主防会長、行政区長、消防団員ら10人前後で手分けして130戸を巡回。1時間ほどで安否確認を済ませた。家具倒壊被害の出た高齢者や1人暮らし住宅には時間をおかずに新手の自主防会員を派遣し復旧に当たらせた。 栗原市花山浅布地区自主防では、会長宅が全壊し、会員らが自発的に安否確認した。地区集会所が倒壊し、余震が多発する中、市の第三セクター運営の温湯山荘に高齢者を車で搬送し、他は徒歩で声を掛け合い全地区民避難を行った。 他の聞き取り場所は栗原市栗駒日照田▽大崎市岩出山上馬舘▽美里町志賀町。志賀町では、自主防役員らが巡回し「異常なし」の返事を受けた1人住まいの高齢女性宅に、後で知人が訪ねたところ、女性は揺れで階段から転落し右大腿部を骨折していたことが判明した。最初の巡回時、見知らぬ人に遠慮して転落のことは言わなかったという。安否確認にも細心さが求められると後藤さん。 プライバシーに配慮しながら災害弱者の情報を自主防がどう把握し、発災時の対応に生かすかなど課題は多いが、自主防が公的救援が来る前、住民にとって命綱的な役割を果たしていることがはっきりしたと後藤さんは指摘している。 自主防は大規模な災害に備え、住民らが共通の減災手段を講じ、発災時に共助活動する組織。後藤さんによると、県内の組織率は全世帯数の84%になるという。【小原博人】11月17日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:栗駒の施設復旧 30日から再開 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=37.2 2009/11/17 12:02
キーワード:営業,めぐる,11月

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市栗駒耕英の市の温泉リゾート施設「ハイルザーム栗駒」の復旧工事が完了し、佐藤勇市長らは16日、今月30日から営業を再開すると発表した。 ハイルザームの復旧費は約2億円。28室120人収容で従業員30人。1泊2食8550円から。市の第三セクター会社「ゆめぐり」が運営する。27日に耕英地区住民を入浴招待する。【小原博人】11月17日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:不明夫婦合同捜索、栗原市で検討会議 土砂崩れ現場視察 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=140.8 2009/11/18 12:03
キーワード:夫妻,雪,来年,探知,負担,金属,意見,11月

 ◇「一日も早く方策を」 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の夫婦の捜索を合同で行えるかどうかを検討する会議が17日、現場とみられる栗原市で開かれた。同市のほか、県、山形県、同町の担当者が出席、山形県と金山町の担当者7人が地震後初めて夫婦が埋まっている可能性のある土砂崩れ現場を視察した。【高橋宗男】 行方不明になっているのは同町の農業、高橋伸好さん(当時56歳)と妻の美也子さん(同50歳)。土砂崩れに巻き込まれた負傷者や後続車の目撃情報から、高橋さん夫妻が乗っていたとみられる軽トラックは土砂崩れでがけ下に転落し土砂に埋まっている可能性が高いと考えられている。今年8月に東北大教授が行った金属探知調査でも、急斜面の3カ所に金属片が集中している場所が見つかっている。 4者の担当者らは17日午後、みぞれ交じりの雪が降りしきる中で現場を視察。山形県の石塚雅啓総合防災課長は「現場の斜面は非常に急で、単純に重機を入れればいいという場所ではない」と捜索の困難さを指摘しながらも「一日も早く解決できる方策を見つけたい」と話した。金山町の小沼均町民税務課長は「高橋さんのお母さんは『早く戻ってきてほしい』と話している。地元の人間として早く安心させてあげたい」と語った。 視察後の会議では▽斜度が40度の急峻(きゅうしゅん)ながけで捜索には2次災害の危険性が伴う▽特殊な機材が必要−−などの認識を共有。その上で今後、事業主体をどこにし、数千万円に上るとみられる経費の負担をどうするかなどについて検討することを確認した。 当面、4者は共有した情報を持ち帰り、それぞれ個別に捜索の可否を検討。県を窓口に意見集約を図る。県の小野寺好男危機管理監は「来年3月までに方向性を固め、再度4者会議を開きたい」と話した。ただ「すぐにでも着手したいが、工事自体が難しい上に現場に(高橋さん夫婦が)埋まっていると確定できていない」として「実施できない場合もある」と慎重な見方を示した。11月18日朝刊

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震:不明夫婦、捜索の途探る 担当者ら現場視察 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=102.6 2009/11/18 13:01
キーワード:夫妻,雪,来年,負担,11月

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になった金山町の夫婦の捜索を合同で行えるかを検討する会議が17日、現場とみられる宮城県栗原市で開かれた。同市のほか、宮城・山形両県と金山町の担当者が出席。山形県と金山町の担当者7人は初めて夫婦が埋まっている可能性のある土砂崩れ現場を視察した。 行方不明になっているのは金山町の農業、高橋伸好さん(当時56歳)と妻美也子さん(同50歳)。土砂崩れに巻き込まれた負傷者や後続車の目撃情報から、高橋さん夫妻が乗っていたみられる軽トラックは土砂崩れでがけ下に転落し土砂に埋まっている可能性が高いと考えられている。 4者の担当者らは17日午後、みぞれ交じりの雪が降りしきる中で現場を視察。山形県の石塚雅啓総合防災課長は「現場の斜面は非常に急で、単純に重機を入れればいいという場所ではない」と捜索の困難さを指摘しながらも「一日も早く解決できる方策を見つけたい」と話した。金山町の小沼均町民税務課長は「高橋さんのお母さんは『早く戻ってきてほしい』と話している。早く安心させてあげたい」と語った。 視察後の会議で▽斜度が40度の急峻(きゅうしゅん)ながけで捜索には2次災害の危険性が伴う▽特殊な機材が必要−−などの認識を共有。その上で今後、数千万円に上るとみられる経費をどう負担するかなどについて検討することを確認した。 当面、4者はそれぞれ個別に捜索の可否を検討する。宮城県の小野寺好男危機管理監は「来年3月までに方向性を固め、再度4者会議を開きたい」と話した。ただ「工事自体が難しい上に現場に埋まっていると確定できていない」として「実施できない場合もある」と慎重な見方を示した。【高橋宗男】11月18日朝刊

見出し一覧に戻る

3.不明夫婦 捜索3月までに結論 宮城・山形県と2市町協議(河北新報),河北新報
RV=64.5 2009/11/18 06:13
キーワード:来年,負担,金属,探査,費用

 岩手・宮城内陸地震で行方不明になった山形県金山町の夫婦の捜索について宮城、山形両県、金山町、栗原市の4者による初の協議が17日、栗原市花山総合支所で開かれ、捜索の実施などについて来年3月までに結論を出すことを確認した。 危機管理、土木の担当者ら約20人が参加。地形や金属探査に基づく現状分析、国道398号の復旧工事、捜索方法、実施主体、費用負担などについて情報や意識の共有化を図った。 宮城県側からは現場が険しいがけにあり、特殊な掘削重機を使い、相当な危険を伴うことを説明。費用は少なくとも2000万〜3000万円、工期も3カ月以上かかるとの見込みが示された。 同県の小野寺好男危機管理監は「大変な危険と多額の費用がかかり、実施できるかどうかはこれから協議する」と慎重な姿勢を示した。山形県の石塚雅啓総合防災課長は「自分の目で見て、かなりの急こう配だと実感した。県に持ち帰って協議したい」と話した。

見出し一覧に戻る

1.荒砥沢ダム:眺望地点6カ所提示−−地すべり地形検討会 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=61.4 2009/11/24 12:01
キーワード:候補,11月,構想,森林,座長,舞台,主催,提出,防止,来月

 昨年6月起きた岩手・宮城内陸地震で出現した栗原市栗駒の荒砥沢ダムの大規模な地すべり地形・景観をどう活用するかを協議する東北森林管理局主催の第3回検討会が23日、同市で開かれた。 検討会事務局が地すべり地形を自然環境や防災教育の舞台にする「ジオパーク構想」に基づき、利用可能な6カ所のビュー(眺望)ポイント候補を提示した。6カ所は地すべり地形の内外にあり、大滑落したがけを間近に見ることができる。 これに対し座長の宮城豊彦東北学院大教養学部教授ら委員7人は、地すべり地形全体の監視・安全対策をしっかり構じることを前提に設定地点におおむね賛成した。 滑落の兆候は現在も続いており、その拡大防止対策と土砂流入を防ぐための緑化対策の必要性も確認した。来月、最終会合を開き報告書を同管理局に提出する予定。【小原博人】11月24日朝刊

見出し一覧に戻る

1.釜と炉改修、酒米初蒸し 栗原・金の井酒造(河北新報),河北新報
RV=111.3 2009/11/26 09:49
キーワード:改修,修復,来年,米,社長,上旬,蔵,放つ,三浦

 「綿屋」銘柄で知られる宮城県栗原市一迫の「金の井酒造」は25日、今季の酒造りのスタートとなる酒米の初蒸しを行った。岩手・宮城内陸地震の影響で釜と炉が壊れたため、今冬は改修するなどして作業に取り組んだ。蒸し上がりは良好で、来月20日ごろには初搾りを行う。 釜と炉は震災直後に小さな破損が生じて修理したが、震災から9カ月後の3月上旬には、酒造りに支障をきたす不具合が見つかった。目に見えなかったれんがの炉の亀裂が、昨季の最後の蒸し作業で大きく拡大。バーナーの炎が直径1.6メートルのアルミ製釜の上部に達し、釜にも1メートルほどの亀裂が入った。 このため商社などを通じて、中古の釜を入手し、炉も改修。24日に一連の修復を終えた。 初蒸しには南部杜氏(とうじ)の玉山博昭さん(60)ら蔵人が参加。前日に洗って吸水させた一迫産のトヨニシキ、県産の蔵の華計115キロを102度で50分間蒸した。 蒸し上がった米は透明に輝き、香ばしく甘い芳香を放った。手で固さを確かめ口にふくんだ三浦幹典社長(48)は「透明なのは、でんぷんの糊化(こか=アルファ化)が進んだ証拠」と笑みを見せた。 蒸し米は、酒造りで特に重要な麹(こうじ)づくりに使われる。同社の酒造りは来年3月末まで続く。

見出し一覧に戻る

1.栗原・温湯山荘 補助源泉から豊富な湯 分湯検討(河北新報),河北新報
RV=140.5 2009/12/11 06:13
キーワード:源泉,山荘,温湯,来年,休業,跡地,民間,社長,湯ノ倉,議会

 岩手・宮城内陸地震で被害を受けた温泉施設の源泉を確保するため、栗原市が花山の温湯地区で実施していたボーリングで、温泉がわき出した。予想以上の豊富な湯量で、市は第三セクターが運営する「温湯山荘」の補助源泉にするほか、震災で休業中の温湯温泉「佐藤旅館」、湯ノ倉温泉「湯栄館」への分湯も検討する考えだ。 温泉が湧出(ゆうしゅつ)したのは、温湯山荘近くにある林野庁花山森林事務所の温泉施設跡地で、10月末にボーリングを開始。地下約200メートルで、湯脈を掘り当てた。湯量は毎分359リットルで、市が確保を目指していた湯量より200リットルほど多い。温度は62.9度で現在、泉質を調べている。 佐藤勇市長は「民間の温泉に分湯するには、克服しなければならない法規制があるが、国や県、市民の理解を得る努力をし、希望の湯としたい」と語る。 源泉が止まっている佐藤旅館の佐藤研一社長は「温湯地区の湯脈が枯渇していないことが分かり、ほっとした。民間旅館の再開を含めた地区の振興に向け、希望が出てきた」と喜んでいる。 来年2月の宮城県自然環境保全審議会を経を経てタンクや配管などを整備するため、温湯山荘の補助源泉に使えるのは早くて4月ごろの見込みという。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:一関・真湯山荘温泉センター、改修終え営業再開 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=144.7 2009/12/15 12:02
キーワード:改修,源泉,山荘,修復,解体,営業,来年

 昨年の岩手・宮城内陸地震で被害を受けた一関市厳美町の市の施設、真湯山荘温泉センターの改修工事が終わり、14日営業を再開した。 同センターは内装の壁が落ち、外壁も亀裂が入るなどの被害を受けた。修復されたセンターは、鉄骨造で約541平方メートルの平屋建て。源泉を引き入れるパイプも一部新設し、新たに約43平方メートルの露天風呂を男女にそれぞれ設けた。 この日の式典で、勝部修市長は「震災から1年半で再開でき関係者に感謝する。来年にはゆっくり休める施設を造るので、多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。 震災前には月に2〜3回来ていたという同市真柴の主婦、千葉桂子さん(73)は、夫婦で「心待ちにしていた」と話した。 市は今後、被害を受けて老朽化した休憩・宿泊施設を解体し、駐車場として整備する。さらに、新たに多目的ホールや大小休憩室を来年度内に建設する。 このほか、周辺の施設では23日に、いちのせき健康の森の市営スキー場「まつるべスノーランド」が2シーズンぶりに営業を再開。須川高原温泉までの国道342号も、来年6月には通行可能になるよう、復旧工事が進められている。【天野典文】12月15日朝刊

見出し一覧に戻る

2.09記者ノート:/1 「想像力」刺激する記事を /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=78.5 2009/12/15 12:02
キーワード:祭畤,雪,狩野

 ジョン・レノンの名曲「イマジン」を繰り返し聞いた時があった。岩手・宮城内陸地震の被災地、一関市厳美町から帰る道でだ。 今月始め、同町祭畤に住む佐藤律雄さん(63)の弱音を初めて聞いた。「地震とケリをつけ、早く普通の生活に戻りたい。もうたくさんだ」。聞けば、買い物先の市街地で「テレビに出てた有名人ね」「あの人……」と見ず知らずの人に話しかけられ、指を差されたという。今では人目を避け、家族の買い物が終わるまで車の中で待つまでになった。「現状を知ってもらいたい」と進んで話をしてくれていた女性も、「義援金をもらっておいて、まだ言いたいことがあるのか」と陰口をたたかれ、「しばらく取材は勘弁して」と漏らす。 内陸地震の被災地は、市街地に及ばず震源周辺に限定され、同じ市内でも被災感情を共有できなかった面がある。一方、自分も含め報道各社も心良く取材に応じてくれる被災者に甘え、取材が集中した特定の被災者に過度な露出をさせた末の弊害に、思いが至らなかった非がある。両者に欠けていたのは想像力だ。 人の気持ちを察する力は、どうしたら養えるだろう。難問だが、「想像してごらん」と歌い出す名曲は、ヒントに富んでいる。「いつの日にか君も仲間に加わってくれよ。そうすれば、この世界はひとつになって動くだろう」 地震から1年半がたち、復旧が進む被災地は2度目の雪をかぶる。寒さだけではなく、「想像する力」を無くした視線に、被災者は余計身が縮む。声なき声を届け、多くの人の想像力を刺激する作業に終わりはない。50回以上通った被災地で、そのことを託されたように思う。【狩野智彦】=つづく  × × × もうじき年が暮れようとしています。荒波にもまれ、息もつけない状況がまだ、続いています。その中で、記者それぞれに残った怒り、悲しみ、喜びなどあれこれを、今年もお届けします。12月15日朝刊

見出し一覧に戻る

1.一関市元職員の義援金着服:市監査報告、市の対処不備認める /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=89.4 2009/12/16 12:01
キーワード:5月,組織,12月,11月,議会,共有,天野,典文,分担,温泉郷

 一関市商業観光課の男性職員=11月13日懲戒免職=が、岩手・宮城内陸地震の義援金など一関温泉郷協議会の預金を不正に引き出した問題で15日、市監査委員は議会本会議で監査結果を報告した。 報告では、今年5月に着服が発覚しながら公表が11月にずれ込んだことに、職員が虚偽の報告を繰り返したことを理由に「やむを得ない」としながらも、「確認した時点で関係者から話を聞き、上司や関係部署・団体などに報告して情報を共有し対処すれば、早く解決の糸口が見いだせた」と、市の対処の不備を認めた。 また、同協議会事務の市側との分担については、「責任の所在が不明確で、協議会の事務処理は不適正だ。責任感の欠如で組織管理が不十分」とした。 一方市議会は、再発防止に向けて全容解明と検証機能構築を強く求める決議を、満場一致で可決した。【天野典文】12月16日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:仮設住宅、奥州4世帯が返還 「温かい心遣いが励みに」 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=77.2 2009/12/18 11:00
キーワード:狩野,若槻,鹿,12月,智彦,相原,裏山

 岩手・宮城内陸地震で裏山に土砂崩れの危険性があるとして、仮設住宅に自主避難している奥州市衣川区石生(いしゅう)の4世帯17人は17日、県の防災工事終了を受けて市に仮設住宅の鍵を返還した。1年4カ月ぶりに自宅で生活できるようになり、ホッとした表情をみせていた。 石生公民館であった返還式には被災者4人が出席した。代表して農業、若槻憲悦さん(61)が鍵の入った封筒を相原正明市長に渡した。相原市長は「復旧復興が終わりに近づいた象徴的な出来事だ」とあいさつした。若槻さんは「全国からの支援、温かい心遣いを励みにやってきた。これで元の生活に戻れるのではと思う」と感謝した。 一方、市内では胆沢区下鹿合(しもししあわせ)地区に3世帯8人が今も仮設住宅で暮らす。近くの市有地に新居を建設する方向で、被災者と市の間で話し合いが進んでいる。着工のめどはついていないという。同様に被害の大きかった一関市では、3世帯10人が仮設住宅で暮らしている。【湯浅聖一、狩野智彦】12月18日朝刊

見出し一覧に戻る

2.一安心 避難生活に幕 仮設住宅の鍵返還 奥州・衣川(河北新報),河北新報
RV=57.8 2009/12/18 09:09
キーワード:若槻,11月,購入,相原,裏山,完了

 岩手・宮城内陸地震で自宅の裏山が崩れ、岩手県奥州市衣川区の仮設住宅で避難生活をしていた同区石生地区の4世帯17人が17日までに、復旧工事が完了したのを受けて自宅へ引っ越した。同日、地区の公民館で相原正明市長らが出席して仮設住宅の鍵の返還式が行われた。 避難住民を代表し、農業若槻憲悦さん(61)が「生活不安がある中、仮設住宅を提供してもらい何とか生活してこられた」と感謝を述べた。 自らも被災住民で、仮設住宅の用地を提供した若槻二三さん(58)は「自宅は修理する所が残っているが、自宅だと安心して寝られる」とほっとした表情で話した。 奥州市では胆沢区若柳愛宕の仮設住宅で避難生活をしていた4世帯9人のうち、1世帯1人が11月、区内に中古住宅を購入し移った。残りの3世帯8人も来春、仮設住宅近くの市有地を購入し新居を構える。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:行方不明夫婦の告別式−−金山 /山形(毎日新聞),毎日新聞
RV=82.7 2009/12/21 12:01
キーワード:参列,12月,好,夢,決まる,母,友人,葬儀,付ける,美也子

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で行方不明になり、山形家裁から失踪(しっそう)宣告を受け死亡と見なされた金山町の高橋伸好さん(当時56歳)と美也子さん(当時50歳)夫婦の告別式が20日、町内の葬儀場で営まれ、親族や友人ら約150人が参列し別れを告げた。 喪主で長男の良平さん(20)は「今もそろって帰って来ることを祈っている。2人がいなくなり胸が裂ける思いですが、思いを受け継いで頑張っていきます」とあいさつした。伸好さんの母和子さん(82)は「毎晩2人の夢を見ていたが、葬儀の日程が決まってから夢を見なくなった。ほっとしているんでしょう。孫のためにも体に気を付けて頑張る」と話した。【米川康】12月21日朝刊

見出し一覧に戻る

1.ジオパーク学習会:内陸地震地すべり体験を活用−−あす栗原で /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=64.9 2009/12/22 12:01
キーワード:保存,12月,講演,渡辺,地質,森林

 昨年6月の岩手・宮城内陸地震で出現した栗原市栗駒の荒砥沢地すべり地形の「ジオパーク構想」を進める同市は23日午後2時から栗駒の「みちのく伝創館」で市民を対象にした「ジオパーク学習会」を開催する。 ジオパークは地震や噴火などの地球活動でできた自然地形を公園として保存し防災や科学教育に生かす取り組み。当日は東北森林管理局森林整備部の笠井史宏専門官ら2人が「荒砥沢地すべり対策と出現した地形・景観の活用について」と題して報告。産業技術総合研究所の渡辺真人主任研究員が「ジオパーク−−地形・地質を活用した地域振興」をテーマに講演する。 22日正午までに同市田園観光課に電話で申し込む。無料。同課は(0228・22・1151)【小原博人】12月22日朝刊

見出し一覧に戻る

2.正月用純米酒 納得の初搾り 栗原「金の井酒造」(河北新報),河北新報
RV=39.0 2009/12/22 06:13
キーワード:米,社長,例年,正月

 「綿屋」銘柄で知られる宮城県栗原市一迫の「金の井酒造」は21日、正月用の純米酒の初搾りを行った。岩手・宮城内陸地震で壊れた釜と炉を交換しての酒造りで、柔らかな味わいに南部杜氏(とうじ)は表情を崩していた。 ろ過器から搾り出された生原酒はうっすら黄金(こがね)色をたたえた透明な液体で、蔵の中には甘い芳香が漂った。 杜氏の玉山博昭さん(60)が口に含むと「くせがなく穏やかな味。これならいくらでもいける」と、厳しかった表情が緩んでいった。 年内に醸造タンク(4000リットル)3本分を搾る予定。正月限定で、仙台圏と栗原市の酒販店15店に純米酒「綿屋倶楽部」として1.8リットル瓶500本を卸す。店頭に並ぶのは来週になるという。 三浦幹典社長(48)は「例年だと硬い感じだが、新しい釜は蒸す力があったため、きれいでまろやかに仕上がった」と出来栄えに満足げだった。

見出し一覧に戻る

1.一関市元職員の義援金着服:市の検証委が中間報告 /岩手(毎日新聞),毎日新聞
RV=93.2 2009/12/23 12:01
キーワード:来年,組織,12月,会計,部長,公務,2月,典文,天野,温泉郷

 一関市商業観光課の男性職員=懲戒免職=が、岩手・宮城内陸地震の義援金など一関温泉郷協議会の預金を不正に引き出した問題で、市の部長級以上で組織する検証委員会は22日、「不正経理再発防止対策中間報告書」を勝部修市長に提出した。 報告書によると、今回の問題について、公務意識の自覚の問題▽事務処理責任者の明確化▽現金等の管理、指示の徹底・確認−−など12項目の問題点や課題を挙げた。そのうえで、毎年度4月に、任意団体の事務局体制などを明確にし、主管部長などに通知する▽職員異動の年度初めに、公金等管理台帳による検査を行った後、四半期ごとに検査を行う−−など17の対策を示した。 また、検証作業では、これまで市が事務局会計を担当する任意団体は199団体としていたが、315団体あることが分かった。各団体についても出納状況などを検証したが、不正はなかったという。 検証委は、来年2月までに最終報告をまとめる方針。【天野典文】12月23日朝刊

見出し一覧に戻る

1.宮城この1年:/中 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=286.3 2009/12/28 11:00
キーワード:選挙,野球,夫妻,解除,試合,つり橋,追悼,大会,優勝

 【5月】17日 ◇4人乗り漁船不明に 県内の乗組員3人が乗った北海道のマグロはえ縄漁船「第21共栄丸」が岩手県沖で連絡を絶った。4日ぶりに北海道の1人が救助された20日 ◇岩手・宮城内陸地震で避難指示・勧告の8割を解除 栗原市が99世帯245人を対象に21日 ◇岩手・宮城内陸地震で行方不明者の捜索再開 被災した温泉旅館「駒の湯温泉」の行方不明者2人の捜索を再開。7月1日に従業員の佐藤幸雄さん(当時62歳)と高橋恵子さん(同55歳)の遺体が見つかり、駒の湯で行方不明となった7人全員の死亡が確認された 【6月】 9日 ◇岩手・宮城内陸地震で行方不明の夫婦の遺体を発見 栗原市花山の白糸の滝のつり橋付近の捜索を8日から再開。翌日、森正弘さん(同61歳)と洋子さん(同58歳)夫妻の遺体を発見した10日 ◇新型インフルエンザで県内初の感染者 修学旅行に同行し仙台市や松島町を訪れた盛岡市のバスガイド女性が発熱。県は、うがいなど予防呼びかけ13日 ◇仙台市の梅原克彦市長が出馬会見 丸刈り姿で登場し注目を浴びたが、24日にタクシーチケットの不適切使用問題で市議会が問責決議案を可決するなど紛糾。7月1日に出馬断念で会見し「市民との信頼関係が予想以上に損われていると痛感」14日 ◇岩手・宮城内陸地震から1年 15人が死亡・8人が行方不明となった地震から1年。各地で追悼式などが開かれた 【7月】21日 ◇衆院解散、40日間の選挙戦スタート 6選挙区中5選挙区で自民対民主の事実上一騎打ちの構図固まる26日 ◇仙台市長選で奥山氏が初当選 仙台市の奥山恵美子前副市長が約16万票を獲得、新人5人を破る。「対話、納得、行動のプロセス」による現市政の刷新を訴え、幅広い支持を得た30日 ◇東北が4年ぶり21回目の夏の甲子園決める 宮城大会決勝で仙台育英を4−1で破り優勝。半年間の対外試合禁止処分の逆境を乗り越えた 【8月】13日 ◇東北が夏の甲子園で初戦突破 倉敷商(岡山)に8−2で勝利。2回戦・日大三(西東京)戦も3−2で突破したが、3回戦でプロ野球・西武に入団した菊池雄星投手擁する花巻東(岩手)に1−4で敗れる18日 ◇衆院選公示 県内6選挙区に21人が立候補。各候補が政策を連呼し“マニフェスト選挙”が浸透した22日 ◇都市対抗野球大会で仙台市・JR東日本東北が初戦敗退 横須賀市・日産自動車に1−2で24日 ◇仙台市・七十七銀行は4年ぶり初戦突破 札幌市・JR北海道に3−2でサヨナラ勝ち。続く日立市・日立製作所戦は延長十回の末3−5で惜敗    ◇仙台・定禅寺通のケヤキ1本が倒木 幹の腐敗が原因。仙台市が344本を緊急調査し、幹の腐敗や空洞化が進んでいた他のケヤキ3本を伐採30日 ◇衆院選投開票、県内でも民主躍進 自民党への逆風が吹く中、民主党が6選挙区中5議席を獲得。自民党は小野寺五典氏(6区)の1議席にとどまり、両党の明暗が分かれた。投票率は67・35%で前回を2・77ポイント上回り、関心の高さが表れた12月28日朝刊

見出し一覧に戻る

2.09取材帳から:/7 地震で被災した姉思うメモ /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=24.2 2009/12/28 11:00
キーワード:雪

 ◇取材受ける決意込め 「少しずつ日常が戻ってきた。亡くなったことを受け入れ、区切りをつけることができたから」。岩手・宮城内陸地震で姉の高橋恵子さん(当時55歳)を亡くした栗原市栗駒地区の兼業農家、千葉百合子さん(54)は地震発生から1年半がたった今月18日、かすかに私に笑顔を見せてくれた。 行方不明になっていた高橋さんが、倒壊した旅館の捜索現場で遺体となって見つかったのは今年7月。見つかる前は気持ちを整理できず、何もする気が起きなかったというが、千葉さんは今秋、畑仕事を再開し大根を植えた。孫の世話も始め、自宅には幼い笑い声が響く。   ◇ 高橋さんは昨年6月14日、千葉さんの自宅前の一本道を上った山あいの旅館「駒の湯温泉」で、仕事中に土石流にのみ込まれた。駒の湯温泉では高橋さんを含め従業員や宿泊客ら計7人が亡くなった。不明者の捜索は同7月から今年5月まで中断された。 優しい姉だったという。高橋さんは駒の湯温泉への行き帰りによく千葉さんを訪ね、地震の2週間前にも小学生のころ2人で田んぼのあぜ道を歩いて下校した思い出話で盛り上がったばかりだった。 突然姉を失ったショックで、千葉さんは昨年、取材には一切応じなかった。「行方不明者の家族」として常にうわさをされていると感じ、日用品の買い物も顔見知りのいない隣町に出かけた。「自分だけでも姉がどこかで生きていると信じたかった」という。   ◇ 今年6月、地震発生から1年後の被災地の現状を伝える特集記事を書くため、千葉さんに取材を申し込んだ。「姉がまだ泥の中にいることを忘れてほしくない。伝えてほしい」。千葉さんはこう心境を明かし、取材に応じる決意をしてくれた。 同13日、捜索が再開された駒の湯温泉に行く千葉さんに同行した。真剣に花を手向ける姿にほとんど声をかけられずにいると、別れ際に小さなメモを手渡された。「これを持っていってください。私の思いが書いてあります」 走り書きのメモには「私の復興とは今でも仕事中だと思っている姉を土砂から見つけ出し、お疲れさま! もう終わったよと言ってあげることです。そこから始まります」と書かれていた。読んでいて胸が痛くなった。私は特集記事に取りかかるまで地震の取材を中断していた。何度も「捜索難航」の記事を書いてきたため、高橋さんが見つかるかどうかについても半信半疑の思いでいたことを後ろめたく感じた。 つらい経験をした被災者の口は重い。だから取材に応じてくれただけで満足してしまうことが多かった。今月訪ねた時、雪の降る庭先まで見送りに来た千葉さんから「かえってお世話になりました」と言われた。 メモは今もかばんに入れて持ち歩いている。取材に応じてくれる相手の決意の重さを忘れないために。【比嘉洋】=つづく12月28日朝刊

見出し一覧に戻る

1.<岩手・宮城内陸地震>栗駒耕英地区の被災住民が自宅で正月(毎日新聞),毎日新聞
RV=120.5 2009/12/31 19:57
キーワード:解除,営業,再建,5月,正月,補強,11月,復活,新しい

 08年6月の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市栗駒耕英地区の住民たちが、被災後初めて自宅で正月を迎える。「一年一年着実に頑張ろう」と生活再建への思いを新たにしている。 耕英地区では「駒の湯温泉」で7人が死亡し、ふもとからの道路が寸断された。復興元年と位置付けた09年。5月に避難が解除され、11月に道路が全面復旧。温泉宿泊施設も営業を再開するなど観光復活にも光が見え始めた。 今年4月に民宿を再開させる金沢大樹(たいじゅ)さん(67)の自宅には地震後、補強のための太い柱が立った。「いままで先が見えず不安だったが、新しい年は希望が持てます」。笑顔で生後4カ月の孫湊平(そうへい)ちゃんを見つめた。【丸山博】

見出し一覧に戻る

2.岩手・宮城内陸地震 栗駒耕英地区の被災住民が自宅で正月(毎日新聞),毎日新聞
RV=21.9 2009/12/31 20:05
キーワード:12月,正月

岩手・宮城内陸地震 栗駒耕英地区の被災住民が自宅で正月12月31日20時5分配信毎日新聞地震後初めて自宅で正月を迎える金沢さん一家。前日に火入れした、まきストーブが部屋を暖めていた=宮城県栗原市で2009年12月31日午後7時、丸山博撮影

見出し一覧に戻る

1.夢無限、挑戦続けよう 宮城県内各地で成人式(河北新報),河北新報
RV=120.3 2010/01/12 10:03
キーワード:歌,実行,文化,活躍,成人,会場,誓う,卒業,故郷,夢

◎栗原/宗さんが歌で激励 宮城県栗原市の成人式が10日、市若柳総合体育館であり、新成人857人のうち740人が出席した。 佐藤勇市長が式辞で「人生には多くの困難があるが、可能性は無限」と励ました。実行委員の新成人9人が「地域の人々とのつながりを大切にし、家族と友達を大切にし、命を大切にする」と誓いの言葉を述べた。 歌手のさとう宗幸さんが、岩手・宮城内陸地震で被災した栗原市の復興をテーマにした歌「くりはら・未来の大地」など6曲を披露。「故郷をいとおしみ、慈しむ気持ちを大切に。両親に感謝の気持ちを伝えてほしい」と呼び掛けた。◎多賀城/中学の恩師エール送る 宮城県多賀城市の成人式が10日、市文化センターで行われ、新成人437人が出席した。 式の企画や司会を新成人の実行委員会が担当するようになって今回で4回目。今年は中学校時代の恩師によるはなむけの言葉が披露され、中学校の卒業アルバムなどを編集した映像を流した。 式辞で菊地健次郎市長が「一人一人が限りない可能性があることを信じ、新しい社会を担ってほしい」と激励した。 新成人を代表して大学生の板橋瑛祐さん、会社員の水嶋希実さんが「自分を見失わず、社会に貢献できるよう努力したい」「周囲の方々への感謝を忘れずに生きていきたい」と抱負を述べた。◎大和/「地域社会発展支える一員に」 宮城県大和町の成人式が10日、同町のまほろばホールで開かれ、新成人約230人が集まった。 浅野元町長が「混沌(こんとん)とした社会だが、夢の実現に向けて挑戦してほしい」と述べた。新成人を代表して佐藤拓哉さん(20)と文屋絵梨香さん(19)が「地域の発展を支える一員として活躍したい」と誓った。会場では小中学校時代の写真や恩師のビデオレターが披露され、抹茶が振る舞われた。大和町では男女計302人が成人を迎えた。

見出し一覧に戻る

1.地震防災教育:考えよう 塩釜一小で東北大教授、児童48人真剣に /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=123.1 2010/01/13 12:01
キーワード:訓練,児童,1月,体験,塩釜,渡辺,教室,熱心,パソコン,理解

 塩釜市泉ケ丘の同市立第一小で12日、6年生48人を対象にした「地震防災教育」授業が開かれた。児童らは5年生だった08年6月14日に栗原市花山地区で岩手・宮城内陸地震に遭遇しただけに、東北大大学院災害制御研究センター長の源栄(もとさか)正人教授の講義に熱心に聴き入り、防災指導車では大地震の揺れを体験した。 防災教育授業は、体験学習を通じて地震のメカニズムと防災対策を理解してもらおうと県建築住宅センターが、源栄教授らと提携して今年度から始めた。昨秋の大衡村の大衡小に次ぎ2校目の開催となった。 塩釜一小の授業では、源栄教授がパソコンと建物模型などを駆使し、地震の揺れの仕組みや緊急速報のシステムを分かりやすく説明。「想定される宮城県沖地震が起きても、塩釜なら10秒は余裕がある。その時安全な対応ができるよう、日ごろの訓練が何より大切」と強調した。 授業に参加した児童らは、岩手・宮城内陸地震の当日、自然教室のため栗原市の「花山青少年自然の家」に滞在し朝食中だった。混乱し泣き叫ぶ児童もいたが、歩いてふもとまで避難し、全員無事に帰校したという。 児童は防災教育の授業後、「花山での体験がすごいことだと分かった」「地震の予知や速報に一層期待したい」などの感想が寄せられた。【渡辺豊】1月13日朝刊

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:市営復興住宅を1世帯対象に建設−−栗原市 /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=99.6 2010/02/02 12:01
キーワード:1月,再建,入居,民間,制度,所得,2月,建てる,DK,認定

 栗原市の佐藤勇市長は1日、08年の岩手・宮城内陸地震で被災し同市花山の仮設住宅に入居中の1世帯3人用に、市営復興住宅1戸を建てると発表した。建設場所は仮設住宅がある敷地内で、木造平屋建て3DK57平方メートル。復興住宅は高齢や低所得などで、被災住宅の再建が困難な世帯を対象に行政が住宅を提供する制度で、家賃は一般市営住宅に準じる。 同市では今年1月末現在、53世帯138人の被災者が仮設住宅や民間賃貸住宅に仮住まいしているが、2年間と定められた入居期限切れが7月に迫っている。このため同市は住宅再建が困難とみられる数世帯について復興住宅が必要か調査し、まず1世帯について建設を決めた。3月着工し7月完成予定。今後新たに必要と認定した際は追加建設することにしている。【小原博人】2月2日朝刊

見出し一覧に戻る

1.栗駒山観光を本格再生 宮城県、予算案1億6400万円計上(河北新報),河北新報
RV=161.5 2010/02/10 06:13
キーワード:改修,予算,キャンペーン,営業,再建,負担,再生,伊達,12月,費用

 宮城県は新年度、2008年の岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒山(1627メートル)のふもとの観光再生に乗り出す。栗原市の県有栗駒レストハウスの改修工事を始めるほか、集客キャンペーンを展開して全国に復興を発信し、激減した観光客を呼び戻す。 新年度当初予算案に、栗駒山ろく観光再生支援事業費1億6400万円を盛り込む。 栗原市のいわかがみ平にある栗駒レストハウスは、地震で壁や階段などに亀裂が入り営業を休止している。県道築館栗駒公園線は通行止めが続いているが、開通に備え改修を急ぐ。 被災した温泉施設には金融機関と連携し、復旧費用を低利で貸し付ける融資制度を創設する。県と栗原市が利子補給も行って事業主の金利負担を減らし、温泉施設の早期再建を後押しする。 観光キャンペーンでは旅行会社の担当者を招いたツアーを企画。観光パンフレット作製に一部助成し、旅行雑誌への記事掲載も働き掛ける。紅葉シーズンと重なる10〜12月の「仙台・宮城『伊達な旅』キャンペーン」との連動も図る。 栗駒山・いわかがみ平の観光客数は、地震前の2007年は75万5800人だったが、地震のあった08年は8万1800人に激減した。 県観光課は「地震後、初めて栗駒観光の再生に本格的に取り組む。道路の復旧状況などにも左右されるが、復興ぶりを全国に伝え紅葉シーズンのにぎわいを取り戻したい」と話している。

見出し一覧に戻る

1.雪の下キャベツ、どん底でもすくすく甘〜く 栗原・栗駒耕英(河北新報),河北新報
RV=115.0 2010/02/19 09:49
キーワード:苗,来年,雪解け,特産,畑,収穫,販売,育てる,栽培,新しい

 岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒山中腹の宮城県栗原市栗駒耕英で、住民が厚い雪の下で育ったキャベツの収穫作業を進めている。復興に取り組む里の新しい名産にしようと昨秋、苗を約100株植えていた。 畑は一面の雪原で、17日には住民ら8人がスコップでせっせと掘り進み、深さ約3メートルで地面にたどり着いた。横穴を掘ると、厳寒の中でたくましく育ったキャベツがみずみずしい顔を次々とのぞかせた。 この日は11個を収穫。苗を育てた農業斎藤謙一さん(56)はキャベツをかじりながら「雪の下で立派に生きていた。土にしっかりと根を張り、養分を蓄えているので甘味が増している。耕英の冬の特産にしたい」と喜んでいた。 雪解けが進むのに合わせて、残りのキャベツの掘り起こしを進める。「まだ実験的な栽培なので、来年も育てて販売を考える」(斎藤さん)という。

見出し一覧に戻る

1.岩手・宮城内陸地震:山形の夫婦捜索再開へ 栗駒山中の国道で不明に /宮城(毎日新聞),毎日新聞
RV=95.3 2010/02/26 11:56
キーワード:探知,負担,金属,費用,2月,好,山菜,期間,美也子,3月

 県と栗原市、山形県と金山町は、08年6月の岩手・宮城内陸地震で宮城・秋田県境の栗駒山方面に山菜採りに出かけたまま行方不明になっている金山町の夫婦の捜索を再開する方向で調整に入った。3月末までに4自治体で検討会議を開き正式決定する。 行方不明になったのは金山町の農業、高橋伸好さん(不明当時56歳)と妻美也子さん(同50歳)。夫婦は栗原市花山湯浜地区の国道398号を軽トラックで走行中、土砂崩れに巻き込まれたとみられるが、現場が急勾配(こうばい)のがけで2次被害の危険性も高く、捜索が中断していた。 09年8月、東北大教授の協力を得て実施した金属探知機による土中調査で、土砂の中に金属片が集中している場所が3カ所あることが特定された。4自治体は、土砂の中に高橋さん夫婦の軽トラックが埋まっている可能性が高いと判断した。 宮城県危機対策課は「捜索範囲や期間、費用の負担を各自治体間で調整中」としている。同地震では17人が死亡し、高橋さん夫婦を含め6人が行方不明となっている。【鈴木一也】2月26日朝刊

見出し一覧に戻る

http://www.drs.dpri.kyoto-u.ac.jp