Memorial ConferenceIV君の証言 DRS
「君の証言」

震災をとうして感じたこと。
吉田 恵 (神戸市立鷹取中学校)

 震災から四年たち、町もだんだん復興してきています。震災当時は、焼け野原だった長田区鷹取商店街も、だいぶ店がたってきました。
 私は、この震災で人のあたたかさや、やさしさを学びました。近所のおばちゃんにパンをもらった時は、本当にうれしかったです又、鷹取中学校へ、食べ物をもらいに来た時に、やさしくしてくれた、生徒には、感動しました。受験勉強がたいへんなのにと、小5ながらにも、かんしんしたことを覚えています。それで私にも何かできないかと思い、先生に相談して、「かたたたき」をしてまわることにしました。勇気がとてもいりました。でもみんな喜んでくれて、お金や、お菓子などを、くれようとした人もいました。ボランティアといっても、いろんなことが、できるんだなあと、思いました。食料などをくばるだけが、ボランティアではなく、心をいやすボランティアもあると知りました。
 今、震災の住宅にはいったけど毎日さびしい思いをしている人がいると聞くたびに心がいたみます。住みなれたところを、はなれるのは、とてもつらいと思います。それに一人暮らしの人は、孤独というものがまっています。私は、お年よりが高層住宅に住むのはたいへんなことだと思います。私のおばあちゃんも、エレベータにのれません。そういう人もたくさんいると思います。だから、もっとそういう面もみてほしいです。一つ一つ部屋をくぎらなくてもいいと私も思います。みんなが協力して暮らしていく住宅を作ったらいいと思います。そしたら「孤独死」もふせげると思ます。


Research Center for Disaster Reduction Systems, DPRI, Kyoto University
京都大学防災研究所巨大災害研究センター