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京都大学防災研究所 Presents

近況報告

真陽地区のお祭り「Asian de night」への参加報告(2014年7月27日(日曜)) 

 2014年7月27日(日曜)に、真陽地区・六間道(ろっけんみち)にて開催された、真陽地区のお祭り「Asian de night」に参加しました。

 この「Asian de night」は今年で五回目を迎えるお祭りで、ベトナム人や中国人、韓国人、ミャンマー人など多様な国籍の住民の方が住まう真陽地区で、多文化理解を目的に開催され始めたお祭りです。
 様々な国の民族料理が出店で振る舞われ、ステージで様々な国の踊りや歌を披露されていました。
 いつもは地域防災で一緒に活動している、真陽地区の民生委員の方々が今回の企画を主催され。六間道は大変な盛り上がりを見せていました。

 お祭りで参加されていたある住民の方は、「こういった普段の付き合いが、いざという時に役立つんや。このお祭りこそ、最大の防災やろ。」と私に熱弁をふるってくださいました。
 阪神淡路大震災を経験したことのある地域ならではのとても深いお言葉でした。
 私たち研究者が、こういった地域の活動から学べることがたくさんあることを、改めて実感した一日でした。

 また、この日は「Asian de night」だけではなく、長田区の「大正筋〜六間道〜本町筋」を踊り歩く、阿波踊りイベントも同時開催されており、突如六間道に現れた阿波踊りの一群で、真陽地区は大いに盛り上がりました。
 私も真陽地区の方々と一緒に、踊り手へのお茶の振る舞いにお手伝いさせていただき、一緒にお祭りに関わらせてもらいました。
 真陽地区、ひいては神戸のエネルギーを全身で感じた一日でした。
 ごちそうさまでした!


Asian de nightの舞台にてシャンソンを歌われる住民の方



Asian de nightの舞台で、韓国の伝統的な踊りを披露する住民の方



住民の方との記念写真。頭に中国のとても素敵な伝統的な帽子をかぶっていらっしゃいました



六間道を通る阿波踊りの一群。真陽の方々も一緒に躍動的な阿波踊りを披露。



阿波踊りで大盛況の六間道。

松山市民児協の方々と合同の防災勉強会の活動報告(2014年7月15日(火曜)) 

 2014年7月15日(火曜)に長田区役所にて、愛媛県松山市民児協の方々と合同の防災勉強会を開催しました。
 今回の発表会は、松山市民児協の方々が長田区に防災研修することに併せて、開催された勉強会です。いつも真陽地区での防災活動でお世話になっている、真陽地区の民生委員の方と一緒に参加し、大学と地域が連携して行っている防災の取り組みを報告させていただきました。

 勉強会では津波防災はもちろんのことながら、阪神淡路大震災での地震災害の教訓を、長田区の民生委員の幹部の方々と一緒に勉強しました。
 阪神淡路大震災時の長田区の民生委員おひとりお一人の生々しい被災の様子や、被災時の民生委員の活動とその教訓を、勉強会では共有しました。
 震災から20年が経とうとする中、今回の勉強会でたくさんの方から震災体験を改めてお聞きすることができ、本当に貴重な機会でした。
 
 松山市民児協の方からは、松山市での南海トラフ巨大地震で被害が想定されていること、そしてそのリスクに立ち向かうために松山市は市民に無料で防災士養成講座を行い、松山市民児協の多くの方はすでに防災士の資格を取得していることなどをご報告いただきました。
 真陽地区と同様、瀬戸内海沿岸の都市・松山市と、防災の輪が広がることを強く期待させる勉強会でした。


合同勉強会の様子



合同勉強会にて、真陽地区の津波防災の現状を発表する筆者

真陽地区・防災勉強会「これならできる!津波避難〜最新の調査結果〜」を開催!(2014年6月28日(土曜)) 

 2014年6月28日(土曜)に、真陽小学校の体育館にて、真陽地区・防災勉強会「これならできる!津波避難〜最新の調査結果〜」を開催しました。
 今回の勉強会では、昨年11月より真陽地区の住民に対して行った津波防災の意識調査の結果報告を中心に、真陽地区での津波防災のあり方について、住民のみなさんと一緒に勉強しました。

 写真は、防災ミュージアムでの、透水による斜面の地滑りの模型実験での様子です。

 勉強会には、京都大学から矢守克也先生、畑山満則先生、鈴木進吾先生、そして京都大学矢守研究室OBで現在は関西大学社会安全学部にお勤めの近藤誠司先生が参加し、真陽地区での津波災害のリスク、南海トラフ巨大地震への備えのあり方、津波災害時の避難行動のシミュレーション、身近な道具をつかった津波避難の提案、などを住民のみなさんと一緒に勉強しました。

 当日、記録的な猛暑にもかかわらず、真陽小学校には100人を超える地域の方々にご参加いただき、熱心に耳を傾けてくださいました。

 勉強会終了後のアンケートでは「真陽地区で津波に気をつけなければならないことがよくわかった、貴重な機会だった」「地域で津波の避難をする時に、どのように行動するか家族で話し合いたい」などたくさんの感想を住民のみなさんからいただきました。
 これからも地域のみなさんと一緒に、津波防災に取り組んでいきたいと思います。


防災勉強会に体育館いっぱいにつめかけてくださった、住民の方々。



防災勉強会の様子



防災発表会のチラシ

* 真陽フェスティバル(2014年5月22日(土曜))、飯田市三穂地区との合同防災勉強会(2014年5月25日(日曜))の活動報告 

 2014年5月24日(土曜)に真陽フェスティバルが、真陽南さくらグラウンドにて開催されました。
 このお祭りは、毎年真陽で開催されているお祭りで、今年で第26回を迎えました。
 いつもは防災に取り組む防コミの方々も、出店やステージ演技といつもの活動とは姿で大活躍のお祭りでした。

お祭りには、飯田市三穂地区の方々も一緒に出店を出店しお祭りを盛り上げていました。
 飯田市三穂地区は、1995年1月17日の阪神淡路大震災の時に、長野県から真陽地区に復興支援にやってきたことをきっかけに、以来およそ20年間、毎年真陽フェスティバルに参加してらっしゃるそうです。
 あるときは飯田市名産のそうめんを、あるときは名産のお餅の原料を持ってきて真陽でお餅をつき出来立てのお餅を真陽の方々に振る舞ってきたそうです。
 今年は、とっても美味しい御幣餅を出店されていました!

 真陽の地域のつながり、そして地域を超えた助け合いの絆を感じた一日でした。ごちそうさまでした!


真陽フェスティバル全景



出店をされていた丸五市場の西村鶏肉店のみなさん



真陽フェスティバルに参加された、飯田市三穂のみなさん



真陽フェスティバルで大活躍の防コミのみなさん


 真陽フェスティバルの翌日、2014年5月25日(日曜)には、飯田市三穂地区のみなさまと一緒に、真陽小学校で防災勉強会を開催しました。
 前日のお祭りでお疲れのはずですが、とても熱心にお話を聞いてくださいました。
 三穂地区にも断層があり地震災害が懸念されています。災害時にいかにして住民同士の助け合い活動を行うべきか、三穂地区の方々も我がごととして考えなければならないというコメントをいただきました。
 復興支援の輪は、来る巨大災害の防災の輪へと熟成されているのだと、身を以て実感した発表会でした。

 発表会の後は、南京町の中華街に繰り出し交流会が催されました!発表者の私も誘っていただき、真陽の住民の方々、三穂の方々としっかり親睦を深めさせてもらいました。
 これからもこのつながりを大事にしたいなと強く強く感じました。ごちそうさまでした!


防災勉強会の様子



防災勉強会に聞き入ってくださっている三穂のみなさん


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