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京都大学防災研究所 Presents

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近況報告

鳥取県日野町立根雨小学校で満点計画学習プログラム第一回授業を行いました。

 2015年5月26日に、鳥取県日野町立根雨小学校で満点計画学習プログラム第一回授業を行いました。
 授業では、満点地震計のデモを行うとともに、昨年の6年生から引き継いだメッセージビデオを見て地震計のメンテナンスの仕方について学習しました。

 その後津地地区に移動し、生徒が実際に地震計のメンテナンスを担いました。
「楽しそうだと思ったけど、やってみると難しかった。」とコメントを残してくれた生徒がいたように、ビデオで掴んだ全体像が、実際にやってみるとかえってわからなくなったりということもあったようです。どのような学習でも、わかったように思えたことが一度わからなくなるというプロセスはあるように思います。
一年間で学習を深めて、メンテナンスをもう一度来年の6年生受け継ぐことができるでしょうか。

京都大学大学院情報学研究科 日岡惇

近況報告

地震学×減災学 対話講座 第4回を開催いたしました。

 2015年3月7日(土)、高槻市役所において、阿武山対話と題する対話講座の第4回目が開かれました。これは、地震学・減災学に関して、その分野の専門家と一般の人々が対話をしながら、相互に理解を深めていくこと、また、その研究に阿武山観測所が果たしてきた役割や今後の展望に関して、共に考えていくことを目的としています。

 第4回目の今回は、「減災のことばを考え直す」というテーマで、京都大学防災研究所教授で、阿武山観測所教授の矢守克也先生による講座が行われました。
 今回は、第2回の対話講座の続きという形で行われ、第2回で寄せられた要望に基づいて、「減災のことばを考え直す」というテーマになりました。今回の対話講座は、そのテーマ自体が参加者の要望によって決定されている点で、参加者と専門家の双方向のやりとりを意識した講座となっております。


サポーター活動の紹介


 今回も最初に、阿武山観測所のボランティアサポーターによる、活動の紹介がありました。今回はサポーターを代表して4名の方が、サポーターの歴史や日々の活動、イベントに関して説明しました。
 さらに、本講座終了後にオプショナル・プログラムとして、阿武山サポーター制度のご案内も行い、10名の方にご参加いただきました。今後、新たに阿武山観測所でボランティアサポーターとして活躍していただける方が、本講座参加者の中から現れてくれたら、という思いです。


矢守先生の講座


 講座では、「天災は忘れたころにやってくる」、「正しく恐れよ」、「津波てんでんこ」といった、防災の場面でよく用いられている「ことば」が取り上げられました。
 普段何気なく使われているこれらの「ことば」には、どのような意味が込められているのか。その意味を深く考えると、実は間違って使われていたり、場合によっては全く反対の意味で用いられたりしているのではないか。このことに関する解説が行われ、その上で、私たちはどうすることが望ましいのかについて、考えを深めました。
 もともと多くの参加者の方が興味・関心を持っているテーマだったので、理解しやすかったようです。専門家や一般の人たちの災害・防災に関する意識の問題が浮き彫りになり、参加者の方々も、防災・減災を自分のこととして考えるきっかけになったと思います。

 以上、4回にわたって行われてきた「地震学×減災学」の対話講座は、今回で終了となります。
 しかし、この講座は観測所閉館中の一時的な取り組みにとどめるのではなく、今後も継続して行っていきたいと考えております。2015年7月の阿武山観測所のリニューアルオープン後、観測所にて、さらに多くの先生方から講演をいただける場を設ける予定ですので、ご期待ください。最後になりましたが、これまでの対話講座にご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

京都大学大学院情報学研究科 日岡惇

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