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京都大学防災研究所 Presents

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近況報告

阿武山観測所リニューアルオープン記念イベントを行いました。

 22015年7月4日(土)に、阿武山観測所がリニューアルオープンし、その記念イベントが行われました。阿武山観測所は2014年7月5日の最終見学会以降、およそ1年間の耐震改修工事を終え、また新たなスタートとなりました。当日は、抽選で選ばれた一般見学者と観測所の関係者が参加する、プレミアム内覧会が行われました。

 一般見学者向けの説明は阿武山のボランティアサポーターが担当し、観測所の歴史やこれまでの取組はもちろんのこと、特に閉館中に行われた工事・引っ越し活動に関して、説明が行われました。


ボランティアサポーターによるセミナーの様子


 また、それにひき続いて行われた内覧ツアーもサポーターが担当しました。こちらも、地震計や意匠等の従来の説明だけではなく、工事の前後での変化を中心に、実際に観測所を歩きながら説明しました。


内覧ツアーの様子


改修により新しくなった部分、以前の面影を残しつつ直した部分、出来る限り手を入れずに保存した部分等の説明に、見学者の方々は興味深そうに聞き入っていました。当日ご参加頂いた皆様、お足元の悪い中ありがとうございました。

 今後、阿武山観測所では、9月から定常的に一般見学会を再開致します。新しくなった観測所に、是非一度足をお運びください。またそれまでの間、夏休み企画として、各所で出前講座を行いますので、こちらも是非ご参加ください。

 阿武山観測所では、地震計の展示や説明により一層注力していくとともに、ツアーや新しい活動にも積極的に取り組み、活動の拡大に努めてまいります。それと同時に、閉館中につながりを持った各所との関わりを、今後も様々な形で継続していく所存です。見学はもちろん、学習ゼミや宿泊にも、是非ご活用ください。
 新しくなった阿武山観測所を、これからもどうぞよろしくお願い致します。

京都大学大学院情報学研究科 日岡惇

近況報告

鳥取の地震計設置に阿武山観測所のボランティアサポーターが参加しました。

 2015年6月14日〜18日にかけて、鳥取県での地震計設置に関する作業に、阿武山観測所のボランティアサポーター5人が参加しました。これは、今年の3月に鳥取県で行った地震計設置の続きの作業にあたります。

 今回は、満点地震計を新たに30点設置すると共に、3月に設置した50点の地震計のデータ回収とメンテナンスも行いました。アリの巣やタヌキの死骸等、予想外のハプニング(自然の脅威?)もありましたが、前回の経験もあり、素早く丁寧に作業することが出来ました。また、梅雨時ではありましたが、天候にも比較的恵まれ、涼しく雨の少ない中で作業が出来ました。


サポーターによるデータ回収と地震計のメンテナンスの様子


 地震計の設置に関しては、鳥取県の根雨小学校、黒坂小学校の小学6年生が、各1点ずつの設置を行いました。大学の先生や県職員、技術職員による自身・防災に関する授業の後、説明を受けながら実際に小学生たちが地震計を設置しました。
 サポーターも必要に応じて適切に、小学生にサポートやアドバイスをしていました。鳥取県西部地震の震源地域ということで、この取組によって、小学生が少しでも地震・防災に関心を持ってくれればと思います。


小学生による地震計設置の様子


 また、平成29年度に実施予定の0.1満点計画(鳥取県西部地震の震源域に1000点の地震計を設置し、観測を行う計画)に向けて、地震計の設置点調査も行いました。さらに、これに関連して14日には、米子市福祉保健総合センターにおいて、ボランティア説明会が行われました。ここでは、3月に行ったボランティア説明の参加者に、より詳しい説明がなされました。


ボランティア説明会の様子


 0.1満点計画の実施には、より多くの市民の方々の協力が不可欠です。阿武山観測所のサポーターとして、直接活動に参加することはもちろん、これまでの一連の取組の中で学んだ知識・経験・ノウハウ等を活かし、ボランティア制度そのものに関しても、参考にしていける点が多々あると思います。
 リニューアルオープンする阿武山観測所での活動と並行して、鳥取での活動によるこのつながりを大切にし、0.1満点計画への関わり方も考えていきたいと思います。

京都大学大学院情報学研究科 日岡惇

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