近況報告
6月、9日と19日に伊勢市の宮川中学校にて防災に関する授業を行いました。9日には、昇降口に設置してある地域気象情報モニターにどんな情報が掲載されているのかを勉強しました。
気象情報を勉強している様子
日本の天気図や天気記号から今後の天候が分かったり、XバンドMPレーダーや近くの宮川の水位計から、まさにこの地域の天気の状況を知ることができるということを生徒の皆さんと一緒に勉強しました。
「天気予報というと、三重県南部といった比較的広い範囲のことを知るイメージだったけど、自分たちが住んでいる地域の天気も知れると分かってよかった。」といった声も聞けて、自分たちの地域の天気を気にする人たちが増えてくれたのではないかと感じています。
また19日には、今回「知った」モニターの情報がどんな状況であれば、危険を表しているのかを「読み取る」練習をしました。これについては、次回報告させてもらいます。お楽しみに。
宮川中学校に設置している気象モニター
京都大学大学院情報学研究科 中西
5月、伊勢市立宮川中学校にて、実践型防災教育の第1回目の授業を行ってきました。
この取り組みは、「学校における生徒と災害情報の相互交流を主眼においた防災教育」をテーマにしており、全5回の授業を予定しています。
これは宮川地域という私たちが「地域気象情報」という情報の作成や共有を目指す試みを行っている地域で、学校という重要な位置づけとなる場所での取り組みです。
この宮川中学校における防災教育については、これまで気象情報の実践利用を目的に、気象情報モニターを利用した気象情報の日常化を図ってきました。
本年度は、取り組み開始3年目となり気象情報モニターの存在がある程度浸透してきたことを踏まえて、学校における気象情報と生徒たちの相互な関係の構築を目的として取り組んでいきたいと考えています。
第1回目の授業前半は、この取り組み全体の説明を行いました。災害がまさに自分たちに降りかかる可能性があるということを過去の水害時の状況やほかの地域の災害映像を見て勉強しました。
どうしても地震や津波など、よく知られている災害に目が行きがちですが、それと同じくらい自分たちの地域ももっと身近な災害もあるということを中学生たちは知れたのではないでしょうか。
授業前半の講義
授業の後半は地域の地図を用意して街の危険箇所を再確認する「地図上タウンウォッチング」を行いました。
危険箇所というと河川の近くや海岸沿い、山の近くなどを想像しがちです。しかし側溝やマンホール、トンネルなど普通に生活していると見落としてしまいそうですが実は危険性のある場所を、実際に住んでいる地域と照らし合わせることで身近に感じてもらいました。またグループワークということもあり、活発に意見を出しあっていたことも印象的でした。
授業後半のグループワーク
次回の授業は6月の中旬を予定しています。その内容も後日報告しようと思います。ではまた。
京都大学大学院情報学研究科 中西
中島学区防災フラグ運動を実施しました!
5月11日、私たち宮川グループは地域のスーパーマーケットにて地域防災活動を行いました。その名も「中島学区防災フラグ運動」です。この活動はなにかというと、毎月1回、宮川地域の中島学区にて、街の防災カラーであるピンク色(少しカワイイ色ですが)をしたモノを身につけて、お互いにそれを目印として地域全体で防災の意識を高めていこうという取り組みです。
11日は、ピンクで、防災キャンペーン
そのために、私たちは防災の機能をもたせた買い物バッグをデザインしました!!このバッグ、普段は通常のエコバッグなのですが、実は裏地が鮮やかピンク色をしていて、ひっくり返すことができるようになっています。
このバッグを使って活動の目印、つまりフラグの1つとして、住民の方に利用してもらうため、個数限定で販売をしました。ありがたことに用意した分はすべて売れ、多くの住民の方に使ってもらえるようになりました。
デザインしたエコバッグ
さらに実はこの防災エコバッグ、ある特典があるのです。昨年度も紹介した気象モニターを設置させていただいている地域のスーパーマーケットとの連携により、このバッグを利用することでお買い物ポイントが付与されるようになったのです。これで防災の意識を持ちながら、お得な買い物ができ、なのかつ環境にも優しいという複数の効果が生まれてきています。
今後、バッグを購入いただいた方々に防災意識などお話をお伺いしようと思います。来月もフラグ運動を開催しますので、また次回お楽しみに。
エコバッグの案内
ぎゅーとらポイントもたまります
京都大学大学院情報学研究科 中西千尋
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